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September 16, 2007

白熱の開幕戦@高円宮杯 1次ラウンド Fマリノスユース vs サンフレッチェユース

ユースのトップランナーに対して、持ち得るポテンシャルは発揮した。だからこそ、堂々と渡り合い、良い勝負が出来た。

これだけ出来る、これだけやれる。後、全部勝てば良いんだろ?

高円宮杯 第18回全日本ユースサッカー選手権大会 1次ラウンド

Group E/サンフレッチェユース 3-2 Fマリノスユース @ ひたちなか市陸上競技場「白熱の開幕戦」
F.Marinos.Y:22'高久朋輝 59'榎本大希
Sanfrecce.Y:26'不老祐介 44'大崎淳矢 65'内田健太

JFA(PDF)

Fマリノスユーススタメン:GK当銘裕樹"決断力の利点と欠点"、DF樋川愛輔"サイドバックDebut!"、成田進太郎、金井貢史、岡直樹"成長どんどん"、MF佐藤優平"乗らない日"、荒井翔太"次、次!"、高久朋輝"スペシャルショット"、端戸仁"テクニックという拠り所"、斉藤学"きっと、報われる"、FW榎本大希"才能と結果"(→72'塩田光)

サンフレッチェユーススタメン:GK原裕太郎、DF小西一樹、佐藤拓、宮原大輔(→68'宮本将)、佐伯尚平、MF岡本知剛、内田健太"読み勝ち"、横竹翔"規格外の重厚感"、FW不老祐介"ダイナミズムメーカーその1"(→89'松林徹)、中野裕太"一級品"(89'黄×2=赤)、大崎淳矢"ダイナミズムメーカーその2"(→89'板倉大地)

天気にも恵まれて、綺麗な芝の絨毯がまぶしいひたちなかで、ついに高円宮杯スタート。そんなFマリノスユースの初戦はいきなりのビッグカード、Jクラブユースのトップランナーであり、象徴的なチームでもあるサンフレッチェユースと対峙した。

しかし、そんな大事なゲームに水沼宏太、甲斐公博と攻守の重要人物が怪我のためピッチに立つことは出来ず。そのしわ寄せが来てしまったのが右サイドバック、チーム事情から金井くんはセンターバックで起用せざるを得ず、奥山くん・曽我くんは怪我、パリスがデンマークに飛び立ち離脱と、此処まで右サイドを担った選手がいない状況に。そこで抜擢されたのが1年生樋川愛輔。チームにとっては緊急事態だが、彼にとってはチャンス。頑張れ。

対するサンフレッチェユースはほぼベストか。U-17代表で中盤の秩序を担った岡本、フィジカル的に大きな変貌を遂げた横竹、フクアリでの衝撃も記憶に新しい中野と揃ってスタメン。不老、中野、大崎の3トップ、その後ろには横竹が控えるアタック陣は怖さ満載。

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試合展開

劣勢も予想された中で、立ち上がりペースを握ったのはFマリノス。そして、いきなりのビッグチャンス!左サイドをワンツーで局面打開して抜け出した荒井くんが深い位置からボックスに侵入、恐慌に陥ったサンフレッチェディフェンスは荒井くんをファールでしか止められない。主審はPKスポットを指さす。いきなりのPK!しかし、このPK、レッズ戦でストップされた端戸くんは蹴るそぶりを見せず、このPKを獲った荒井くん自ら蹴ることになるが、右を狙った低いボールは原に読まれてストップ。先制点のビッグチャンスを逃してしまう。

ただ、その後も前への勢いを持って攻め立てるFマリノス。守備時は危うい対応やらミスも見られるが、速い切り替えからワイドに起点を作り、学くんの突破、端戸くんのテクニックを活かした溜めからコンビネーションに突破口を見いだす。学くんの左サイドからのドリブルが起点となって、中に切れ込んで中央CBの間の小さなスペースへボールを流し込むと、一瞬の隙を見逃さなかった高久くんが素早くターンして素晴らしいシュート!これが右サイドのポストに当たって吸い込まれて先制点!小さいスペースに顔を出して、そのまま打ち込むというスーパープレー!見事すぎて、飛び上がって後ろにバランスを崩すぐらい素晴らしかった。

しかし、先制点後少しずつサンフレの地力が現れて始まる。横竹と中野、中央での2枚の大駒が抜群のボールの収まりを見せて、そこに大崎・不老が飛び出していく。後ろからは内田と岡本が押し上げて中盤を広くカバーする形で攻勢、カウンターから学くんの独力打開を起点に反撃するシーンも見られたが、いかんせんサンフレユースのミスが少ないプレーを前になかなかボールが奪えず、逆にFマリノスユースはビルドアップ時のミスが連発と大きな差異。そして、あっさりと瓦解。左サイドからの内田のロングスローはニアポスト付近に、ニアで合わせようとした横竹に引っ張られてゴール前にエアポケットが生まれ、最後は不老に頭で押し込まれて失点。フィジカル的に圧倒的な力を見せていた横竹の存在感に完全に引きつけられてしまい、中央のマークが空いてしまった。

これで意気上がるサンフレは、更に攻勢を加速。そして狙っている形からFマリノスディフェンスを崩しきる。岡本のびしっとした楔が横竹に入ると、横竹は右足アウトサイドの素晴らしいダイレクトプレーでこの楔に連動して裏へのダイナミズムアクションを起こしていた大崎へ流す。これで完全にFマリノスディフェンスを崩すと最後は金井が追いすがるモノの大崎はスピードに乗った勢いのまま豪快なシュートで当銘を破り、前半のうちに逆転を許してしまう。サンフレッチェの狙っている連動した崩しが具現化した形であり、相手を褒めるしかないわけだけど、当銘くんはやられてはいけない方をやられたかな。金井くんが寄せている方向はある程度相手もシュートを打ちにくい、そこで予測してニアを切って欲しかった。ま、一つ勉強だね。

後半に入っても、地力に勝るサンフレユースにリズムのある展開。散発的にはFマリノスもチャンスを作るが、CKのこぼれ球をダイレクトで豪快に狙った荒井くんのシュートは原にはじき出されてしまう。しかし、その中でその散発が一発となる。中盤でのパスカットから、サンフレディフェンスに組織を整える時間を与えないスムーズなカウンターの移行で端戸くんに楔が入る。そこでディフェンスの合間にポジションを獲っていた榎本くんへ優しい絶妙なスルーパス!これで完全に抜け出すと、榎本くんは彼らしいテクニカルなドリブルワークとゴール前での冷静さで飛び出してきた原をかわし、浅い角度ながら正確にゴールに流し込んだ!絶妙スルー!柔らかドリブル!同点同点!素晴らしい流れと個人のディティール、Fマリノスの選手の質が最大限に発揮された形、見事。榎本くんのシュートが少し緩くてカバーに入ってきた選手に掻き出されちゃうかと思ったけど、入って良かった……榎本くんは技術も高いし、ダイナミックに走るし、ゴール前でも冷静、この先が楽しみなゴールハンター。

しかし前半同様に得点の勢いを活かしきれない。右サイドを鋭く突破されると成田くんはファールでしか止めれず。ペナ付近でのFK、スポットには内田と岡本。左利き・右利きを揃えた中で蹴ったのは左利きの内田、壁の外を巻くようなシュートに対して、読みが外れたのか、目測誤ったのか、当銘が逆を突かれて触れず……。あーもう、何やってるんだよ、駆け引きで負けたことが原因とはいえ、何であのシーンでギャンブル的な予測をする必要があるんだよー(心の声)これで又サンフレがリードを奪った。

ビハインドを背負ったFマリノスユースは反撃に出たいところだが、サンフレッチェの攻撃の質を前になかなかマイボールにすることが難しく、ボールを奪ってもそれを前に運ぶ術がなかなか見つからず。突破出来るプレーヤーである学くんや途中交代の塩田くんに期待が掛かるが、大きな効果を生み出すことは出来ず、そしてサンフレの勝負に対する強い執着心を前に(中野が遅延で退場となったり、ロスタイムに次々と選手交代を繰り出したりとピッチ・ベンチ全体が、何とか時計を進めようとした)同点ゴールを生み出すことは出来なかった。3-2、白熱した高円宮杯初戦は黒星となった。

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凄い良いゲームだった。志向性は違うものの所々に表現される高い技術、勝利への意欲を感じさせるコンタクト、アグレッシブな攻撃性、質の高いディティールに彩られて、充実したゲームだった。

ただ、端々に両チームの差が現れていたとも思う。多分、技術的にはそんなに差がなかったと思う。あくまでも方向性の違い。ただ、ビルドアップであったり、技術の発揮の仕方に見られたのだけど、サンフレッチェの選手達の方が安定感のあるプレーを選択し、Fマリノスの選手達の方が難易度の高いプレーを選択しすぎる癖があった。それがミスの数、そしてミスの質にはね返る。芸術点を争うスポーツではないからこそ、局面に置けるプレーセレクトであったり、より効率的なプレーを求めていく事も必要なんじゃないかなーと。

判断力は、サッカーを形どる上で戦術や技術と同じぐらい大事。戦術は……だけど、技術はもう語る必要がないくらい、このチームには備わってる。彼らにはもっとうまくなって欲しい、この先、Fマリノスの主力になって欲しい、だからこそ、うまくなって欲しいな、本当の意味でね。

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*ここからは素直な感想。もう一週間経って新しいゲームも見ちゃったから混じってる感もあるけどキニシナイ。まずは優平くん。うーん、もの凄い調子が良くない感じ。ミスが多いというのもそうなんだけど、色々と遅い。ボールタッチが多くなり、判断が遅いこと(普段はボールをもらう前にイメージして1タッチ、2タッチでボールを動かすことが多いのに、ボールを持ってパスの出す先を考えている。これは周囲の動き出しも関係あるけど)怠慢姿勢なのか切り替えが遅れてしまうこと。気乗りしなかったならそれでも良いけど、このままじゃ困る。このチームのメトロノームとして彼が機能しないと、このチームは個人技頼みのチームにばらけてしまう。守備も頑張れ。

*金井くんに足向けて寝れません。本当によく踏ん張ってくれた。良いカバーが沢山あって、不安定な守備を何とか保たせてくれた。てか、相手サンフレよ、中野と横竹がいるサンフレよ?周囲が危うい中で大きな瓦解を免れたのは金井くんのプレーのおかげ。彼がいないとなるとぞっとする。後は甲斐くんが戻ってくればなー(伏線)

*愛輔くんはよく頑張ってた。攻め上がりは専門外という感じだったけど、守備はサンフレのアタッカー相手にかなり踏ん張ってたし、良いカットも見られたりと結構落ち着いてよくやってた。岡くんも最初はドタバタしてた気がするけど、場慣れて今や欠かせない戦力(岡くんの成長はもの凄い。ビルドアップをイメージもって出来る、沢山走れる、ドリブル技術も高い、柔軟性もある、献身的で守備も悪くない。どんどん良くなってるんだな、これが)愛輔くんも頑張って岡くんみたいに伸びて欲しいな

*端戸くんがキレキレ、相手のセンターバックの質が余り高くなかったにしても、あのキープは鬼。身体もキレてるし、技術もキレてる。相手の逆を突くようなプレーがもの凄い増えて、本当にみてて頼もしい。前半終了間際かな?右に張ってる学くんに展開して、相手ディフェンスが右に引きつけられたところに学くんからラストパス受けたやつは決めて欲しかったなー。もの凄い綺麗な展開で、あうんの呼吸って感じだったんだけどね。でも、ナイスパフォ!これを次に(伏線)

*学くんもなんだかんだ言って頼りになるなー。私事だけど、学くんが抜けるときと抜けないときがわかってきた。相手のリズムと学くんのリズムがあってしまうと身体が入れられてしまうけれど、このリズムがずれると、抜ける。小西くんとの対峙に置いては、学くんはリズムをコントロール出来ていたので、何度もいけた気がした。後はとにかく抜いた後。ドリブルで抜いた後に何が出来るのか、アシストもしたし、素晴らしいパスも出したけど、あれだけ局面打開している回数が多いからこそ、もっと!だね。てか、決めてー!

*サンフレはまずやっぱり横竹くん。去年の冬に見て以来だけど、もの凄い身体の幅が大きくなってた。少し動きが重そうだけど(というか去年の方が躍動的だった気がする、ポジションの違いもあるけど)、あのフィジカルは規格外。一度も当たり負けしてないと思うし、足元収まったときの技術の質とアイデアはやっぱり高い。この選手を抑えられないと、厳しいだろうね。うちも抑えられてたとは言い難い。それと中野くん、本当に上がらないの?相変わらず前に向いたときの迫力、ボールスキル、スピードは素晴らしい。この世代でも間違いなく最高峰、同じ世代なら早々止めれる選手はいないと思う。エゴイスティックなプレー姿勢もストライカーとしては魅力的。どこか獲りに行くんじゃない?普通にJ2なら大概のクラブでは現時点でスタメン獲れるぐらい完成度高い。後は内田と岡本、彼らは広範囲に動いてよくカバーするし、細かいことに気を使える。一つのパスの回転、強さ、そういうことまで気を遣ってプレーしてる。内田は思いきり良いなー。この4人のセンターラインの質は間違いなくガンバと並んで今大会最高峰かな。

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負けちゃって、凄い残念だったのだけど、実はあんまり凹まなかったりしてました。だって、前の試合見て、ユースっこ達が力を発揮すれば負ける相手じゃないと思ったからね(伏線)そういう意味でこれだけの相手にこれだけのゲームが出来たことはちょっと自信になったかも。ま、思うようにはいかないわけですが。ということで、次は福岡戦、これが又大変だったわけですよ、奥さん。ということでここまで。

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*ひたちなかはあんまりアクセス良くないけど、高速バスを使うととても便利。余り旅慣れていない僕でも快適にひたちなかに行けました。てか、潮風がキモチイイです。ただ、気の短い人に横断歩道で恫喝されました。おおらかに行こうよ、おおらかに。

*ちなみに11:00開催の京都vs福岡もスカウティング済み。京都の7番のえろいボールの持ち方とスピード、福岡の27番のクイックネス、9番のパワフルさが印象に残った。ゲームとしては切れちゃったね、京都が。せっかく出場権獲ったのに、こんなゲームをしてはもったいない。てか、3人の京都サポのためにももっと頑張って欲しかったな。ちなみに、福岡の人がいなかったのは残念、お家騒動で忙しいのかな。

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