« もう一度、スポットライトの中央へ -from All Star 2007- | Main | パーフェクト・リベンジ@J1 第19節 Fマリノス vs 横浜FC »

August 06, 2007

ガンバユースに見た未来 -全クラ決勝より-

全国クラブユース決勝、改めて日本のレベルが上がっている事を目の当たりに出来たゲームだった。

一人一人の絶対的な基礎スキルの高さ、ポゼッションを機能させるための予測力と判断力、相手のプレッシャーにも精神的にぶれない絶対的な自信、これらに裏打ちされたガンバのポゼッションは、溜息が出る程見事だった。

このフットボールに見えたモノは、トップリーグで最も美しいフットボールを表現するチームの下部組織として、このチームが一貫して考えている「アイデンティティ」と言えるのかも知れない。

そして、その基盤の上に乗るのが絶対的な個の力。その中でも特筆すべきは僕にとってファーストコンタクトだった宇佐美貴史。U-15の舞台とはいえ圧倒的な差を見せつけて世界のトップへ導いた彼はまさしく「本物」。絶対的な加速能力とスピード、コンパクトな振りにも関わらず矢の様な弾道で放たれた強烈なシュート、柔らかい足首と大きなシルエットにより生み出されるテクニック、堂々とした王様のような立ち振る舞いも含めて、彼はスペシャルだった。彼を代表に特徴ある選手達がポゼッションの上にエスプリを載せて、チームの攻撃は次々と完結させられていく。これも又、見事だった。

現在進行形で世界との距離を縮めようと日本サッカーは様々な努力を続けている。その成果として、日の当たらない場所かも知れないけれどその成果は現れていると感じられた。世界トップレベルの進化も止まらないかも知れない、ただ、日本も又しっかりと前に進んでいる。そんな幸せな実感を得れただけでも、僕は入場料を払った価値があったと思っている。

-----------------------

*ジュビロユースは残念ながらガンバのクオリティに圧倒されてしまった前半のディスアドバンテージが最後まで後を引いたけど(差を分けた部分としては、圧倒的なガンバの基礎スキルに比べると少々ファーストタッチに粗さがあり、ミスが多かったところかな。相手にボールを渡してしまうのに、相手には奪い返すチャンスを与えてもらえなかった。押し込まれるのも道理)、後半ゲームに熱を持たせたリカバリが良かった。いなされ続けた前半にも屈せず、より本気度を込めた勢いあるプレッシングとシンプルなアタックでガンバを追い込んだ事は評価に値するかなーと。以前のような(数年前高円宮ファイナルまで上り詰めたチームのような)流麗なる「ジュビロらしい」チームではないけれど、スピーディーで前へベクトルが向いた時に良さがあり、今のジュビロのアイデンティティは表れていたかな。特に良かったのは元々ワイドのスペースが空きがちだったところをシンプルに山本の精度のあるミドルパスで突いたアタックの鋭さ、そしてこの大会得点王に輝いた押谷の前への推進力かな。押谷は前半「こんなもんか?」と思ったけど、後半片鱗を見せてくれて良かった。レフェリング的にナイーブな部分もあって、するっと入れ替わるプレーは実を結ばなかったけどああいう事を常に狙っているのはストライカーらしいね。トップですぐいけるかというとまだ学ぶべき部分もあるとは思うけど、楽しみかな。

*個人という面でガンバの方に目を向けると、チームを支えていたのは現在売り出し中のU-20ワールドカップに出場し、U-22へとステップアップを果たした安田理大の実弟、安田晃大。兄に似た姿勢のドリブル突破からの先制点(シュート前のタイミングをずらすフェイクは巧)も見事だったが、売りは柔軟に何でもこなすオールラウンドなプレーかな。守備に戻ってしっかりとポジションを埋めるし、パスも動かすプレーも上手。豊富な運動量に裏打ちされた仕事量の多さは感服。多少過信がミスを招いたシーンもあったけど、その辺はご愛敬かな。後は、大塚かな。なんだかんだ言ってレベル高い選手。フィジカル、運動量といった部分が注目されるけど、技術力、スピードもかなりの高いレベル。そして何より判断が良いところ。城福監督が彼を好む理由の一端が見えた気がした。

*で、せっかくユースの事を書いたので、僕の思いとしてひとつ。多くの方にユースや高校サッカーなどのサッカーシーンを直接見てみて欲しいです。既に情報網が発達しているし、様々なカテゴリの代表チームで目にする機会も増えているけれど、実際に目で見てみると本当に驚かされる。今日であればガンバユースの宇佐見や大塚、安田弟、ジュビロユースの押谷、山本などは非常に質の高いプレーヤーで見れて良かったなーと思うし、彼らの未来が楽しみになった。今までを振り返れば、サンフレユースの中野、横竹、平繁、レッズユースの山田、ヴェルディユースの河野などはワクワクしたし、ワクワクという意味では何よりもマリノスユースの若駒達は一刻も早くトップで見たいという気持ちで一杯、特に学くんや端戸くん、そして優平くんとかね。まだ見始めて1年経ってないけれど、こういう「発見」が楽しくて仕方ない。その「発見」は「未来」を感じさせてくれるし、それが更にその「未来」となる時の「現在」を楽しくさせてくれる(実際、今シーズンの陽介やアーリアには期待で一杯だし、思い入れもあって頑張って欲しいと思う)実際に足を運んでみれば、特に難しい事なんてない。機会があれば是非。

*さて、来週はリーグ再開、そしてダービー。それまでまでにすっきりと代表の事とかを済ませちゃいたいな。ということでここまで。

|

« もう一度、スポットライトの中央へ -from All Star 2007- | Main | パーフェクト・リベンジ@J1 第19節 Fマリノス vs 横浜FC »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/16021038

Listed below are links to weblogs that reference ガンバユースに見た未来 -全クラ決勝より- :

« もう一度、スポットライトの中央へ -from All Star 2007- | Main | パーフェクト・リベンジ@J1 第19節 Fマリノス vs 横浜FC »