« July 2007 | Main | September 2007 »

August 30, 2007

マルケスナイト@J1 第23節 Fマリノス vs ジュビロ

三ツ沢が彼に酔った。

卓越した技術と創造力はまさにマジック。彼から攻撃が始まり、彼からチャンスが生まれ、彼に導かれて勝利を手にした。

まさに、マルケスナイト。

2007 J.League Division1 第23節

Fマリノス 4-1 ジュビロ @ 三ツ沢球技場「マルケスナイト」
F.Marinos:43'大島秀夫 55'清水範久 58'山瀬功治 71'坂田大輔
Jubilo:11'加賀健一

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨、栗原勇蔵"ブランクという足枷"、中澤佑二"ご立腹"、小宮山尊信"試練のコミー"(→85'田中裕介"久々っ")、MF河合竜二"ついにツモ"(→85'那須大亮"試し運転")、山瀬幸宏"試練のユッキ"(→33'清水範久"メモリアル・ジロー")、マルケス"ファンタスティック鰻"、山瀬功治"フォア・ザ・チームのご褒美"、FW坂田大輔"ばびゅーん、どかーん"、大島秀夫"はにかみオーシはノリノリオーシ"

ジュビロスタメン:GK川口能活"又ニアなの?くすくす"、DF加賀健一、田中誠(→83'犬塚友輔)、大井健太郎、上田康太(86'一発赤)、MFファブリシオ、エンリケ、マルキーニョス・パラナ、成岡翔(→46'太田吉彰)、FW西紀寛(→64'林丈統)、前田遼一

雨で煙る三ツ沢。平日開催、屋根のないスタジアムでずぶぬれ確定、そんな条件だからかスタジアムに詰めかけたのはフットボールを、マリノスを好きな人ばかり。だからこそ雰囲気も良好、不純物なしという感じがたまらない。

そんな中でのスタメン、Fマリノスは受動的、そして主体的な部分で二つの変更点。マツの長期離脱で穴の空いたセンターバックには勇蔵、そして疲労感もあったのか献身的な吉田からマルケス、連勝が止まった事もあって、変化を求めたか。対するジュビロは、中断期間に加入したエンリケが、既に在籍していたファブリーズとマルキーニョス・パラナと共にブラジリアン・トレスボランチを形成、これが特徴的。アジアカップ日本代表の太田がベンチ、カレンはベンチ外ともったいないお化けが出そうだが、彼らを使わない理由は戦術的な理由か。

-----------------------

試合展開

序盤から攻勢に出たのはジュビロ。前節集中砲火にあったFマリノスの左サイドを人数を掛けて重点的に突く狙いが奏功して、一気にリズムを掌握。ブラジリアントレスボランチも質の高いプレーでジュビロの攻撃をリード。一気に押し込まれたFマリノスは、なかなか攻撃に移れずいきなり耐える時間。しかし、耐えきれない。左サイドからのCK、スリッピーなピッチコンディションが影響してか勇蔵がコントロールミス、こぼれ球が加賀のもとに転がると、これを豪快に蹴りこまれ先制点を献上。苦しい流れ、ミス絡みの失点、最悪の立ち上がりとなった。

失点後も、ゲームの潮流は変わらない。マルケスという異物が入ったことが影響してか好調の要因とも言えるプレスは一向に機能しそうな気配がなく、ポゼッションを握られて後手後手となってボールサイドへのプレッシャーも掛けられない。自分たちの狙っている事を殆ど表現出来ず、そして相手のやりたい事をまったく制御出来ず。守備意識が低く、サイドでの数的不利を生み出すウィークポイントを生み出してしまっていたマルケスの卓越した技術がチャンスを生み出すが、いずれも散発的で流れを引き戻すには至らず、厳しい時間が続く。

そんな厳しい展開の中で、ベンチが前半から動く。マルケスが左サイドに流れた事で慣れない右サイドでのプレーを強いられ、苦手な受動的な守備に奔走させられていた幸宏からジローへスイッチ。ジローは積極的に動き、仕掛け、この悪い流れを変えようとする。すると、神様のいたずらか散発的な攻撃が実る。右サイドでジローを起点に始まった攻撃、ジローからのパスを引き出したマルケスがグラウンダーの速いクロスを流し込むと、ニアの功治は触れないモノの共に飛び込んできたオーシが倒れ込みながらも押し込んで同点弾!まさに諸刃の剣、守備貢献の低いけど、チャンスは作り出すマルケスがゴールという形で同点弾を導き出した事はチームにとってモラルを保つ意味で大きかったか。

後半に入ると、その諸刃の剣が与えるダメージは相手の方に大きくなる。守備には戻らないけれど、その分ボール奪取後の反撃の起点となるマルケスは、流れるようなカウンター攻撃を演出。成岡に代わって太田を入れて、Fマリノスのウイークポイントを更に突こうとしたジュビロがリズムを崩した事もあったが、前への勢いがプレスを成立させ、又ボールサイドのプレッシャーも前半に比べると圧力となっていた事を考えれば、勢いがロジックを越えたと言えるか。そして、勢いはゴールを呼ぶ。

右サイド、功治がスペースに飛ばしたボールを坂田が快足を飛ばして追いつきそのままクロス、これは精度を欠いてクリアされてしまうが、これが中途半端に。そのこぼれ球を拾ったのはジロー、拾った勢いを空いていたスペースを突き、一気にフィニッシュ!"適当に"蹴ったらしいシュートは能活の泣き所であるニアを破って逆転!相手のミスではあるけれど、ジローの技術と思い切りの良さも褒めてあげたい。走るだけじゃない、元々ジュビロ育ちで技術は持ってる選手。うんうん、ジローはこのサッカーにフィットすると思ってたよ。何よりもメモリアル弾!スタジアムにはFマリノスのチャントで僕が最も好きな「しみずー、ゲットゴール!しみずー・オー・しみずー!」が何度も響き渡った。

雨は弱まったが、逆にFマリノスの攻勢は強まるばかり。マルケスのくねくね感がファールを引き出し、左サイドからのFKを得ると、又もニア!功治の鋭く低いボールは一枚の壁をすり抜け、能活も抑えきれず、そのままゴールラインを越えた!ごちゃごちゃしてて最後にどうなったのかはわからなかったけど、映像で見ると綺麗にコースを突いてたねー、相手に当たってラッキーではあるけど、イイスピードとイイコース、決まって然るべき。見事。

逆転に成功した後も、もっともっと、と前に掛かっていくFマリノス(少々この辺は現実的な僕には心配になってしまう部分もあるのだけど)、クリエイティブかつファンタスティックなマルケスを起点に、選手間の狙いがシンクロした連動したパスとスペースランニングでジュビロを振り回し、スタジアムは興奮と感嘆のるつぼ。そして、今度はこの試合よく走った坂田が坂田らしいゴールを突き刺す。隼磨のダイヤゴナルなグラウンダーのパスにマルケスがディフェンスの前に走り込んで受けると、倒されながらも粘って後ろから走り込んできた坂田へと繋ぎ、坂田は前を開けた状況で豪快に鋭いシュートで能活を破る!見事見事、スムーズな流れとそれを可能にする選手達の躍動感、そして坂田らしい豪快なフィニッシュ、気持ちよすぎ。マルケスはこの日のゴールを全て演出するガルソンっぷり、真価を発揮した。

この後も、勢いノリノリのFマリノスは更なるゴールを狙って素晴らしい攻撃を展開。その中で存在感を強めるのは尽きない得点意識を持つエース。マルケスの美しいアーリークロスにビューティフルなジャンピングトラップからボレー!楔に対して小さなフェイクを交えたターンで相手を置き去りにして局面打開してファーを狙うグラウンダーのシュート!惜しくも決まらなかったが、功治の卓越した技術と旺盛な得点意欲には感服。

終了間際についに累積4枚となってしまった河合の代役と目される那須、久々の出場となった裕介がピッチに入って見せ場を作るなど、最後まで見所満載、前半の不出来が嘘のような開放的なパフォーマンスで、ここの所苦杯を舐めさせ続けられたジュビロを叩きのめした。

-----------------------

マルケスに始まり、マルケスに終わる。まさに、マルケスナイト。前半の劣勢の一端となった守備をサボりまくった事、裏をかくくねくねっとした動きや柔らかすぎる足元のテクニックが相手を翻弄した事、そして攻撃構築からゴールまでまさに"演出"した事、マルケスに悩まされ、マルケスに驚嘆・感嘆し、マルケスに歓喜をもたらされた、マルケスマルケスマルケスマルケスマルケスマルケス……サイコー。

なんだけど……少し考えなきゃいけないゲームでもあるかなぁ。勝てば官軍、ではないけれど、「組織と個人」というテーマで考えれば、マルケスというタレントは組織の機能という観点から見れば難しい選手。このゲームやナビスコ準々決勝2ndLegのFC東京戦はマルケスのパフォーマンスが際だって勝利に導かれた感のあるゲームなんだけど、チームで表現しようとしているサッカーを機能させるためにはフォア・ザ・チームのハードワークや周囲との連動、最低限の守備意識が必要で、それがないとこの日の前半のようになってしまう。結果として、勝てばいいわけだけど、チームが目指す方向性にブレが出てしまう危険性もあるし、彼のさぼりは他の選手のハードワークに置けるモラルの低下に繋がる可能性もある。そう考えると、どちらに重きを置くのかという部分でプライオリティが問われる部分でもあるのかなと。

根本的な解決として彼にチームタスクへの意識を持たせる事しかないと思う。実際、モチベーションやモラルを彼の中に生み出す事が出来れば、彼は守備も出来るし、チームのためにも走ってくれる、僕は彼はチームに順応出来る選手だと思う。でも、彼の中にそういうモノがないと、このゲームのようなプレーになってしまう。その辺では彼にその必要性をわかってもらう努力を色々な方面でしていかなきゃいけないのかなーとは思う。

でも、出来ないのであれば、彼を外す、もしくは彼を組み込んだ上で機能させる方策を考える必要が出てくる。彼程のプレーヤーを活かさない手はないし、こんなゲームを見せられたら、もっともっと魅せて欲しいと思っちゃう。その辺はチームが更なる高みに登る上での宿題が一つ出来たといえるのかなと。

ま、そんな事も含めて、やはりこの日はマルケスが主役だった。ジローも最高だったけどね。

-----------------------

*後は細やかな事。まずチームの機能性の話。上記の件も含めて前半ぐだぐだで、後半スパーク。どうしてこんなに変わるのかと思わされると、ロジックって何だろうと思わされるんだけど、共通点を見いだすとしたら、「前への意識」なのかも知れない。後ろに引っ張られるとどうしても受動的なサッカーをせざるを得ない。そうなると、幸宏にしても、コミーにしても余り良さが出てこない。でも、前に前に行くと、チームがうまく回っていく。連動した動きに関してもほぼ前方向への動きが中心だしね。そう考えると、機能しないときにいかに前に勢いを付けていくのか、これがこれからの課題かも。テーマはハードワークへのモラルと勇気かな。前半のおざなりなボールサイドへのプレッシャーはもう繰り返しちゃいけないよ

*コミーとマルケスは相変わらず相性悪いなー。ボールが出てこないからか、前を塞がれてしまうからか、色々理由があるのだろうけど、コミーのダイナミズムが死にがち。この辺は信頼関係としかいいようがないけど、コミーとしてはデコイを厭わずどんどん回っていく、走っていくという事を続けた方が良いかな。見て止まってしまってもダメだと思うから。

*隼磨は出ていくタイミングが良いし、守備も頑張る。だからカウンターに絡める。隼磨イイよ、本当にイイよ。150試合おめ、ジローと一緒におめ。

*マツの負傷でお鉢の回ってきた勇蔵だけど、安定感失ってるなー。緩いし、ミスも多い。勇気を持って、アプローチをもっと強く、思い切りよくやって欲しいな、第一期プレス全盛期のように。そうしないと勇蔵の良さは出てこない。自信持て。

*そして河合が出場停止で次は那須に出番。FC東京戦の時はスペースもらってシンプルなアタックが多かったから繋ぎを求められなかったけど、切り替えの速い相手だから遅攻になって繋ぎを問われる可能性もある。那須にとっては正念場だし、苦手なんていってないで覚醒して欲しいな。てか、動きすぎには注意。バイタルをケアしていくことが何よりしなきゃいけない事だよ。フォアリベロ的な動きだね。

*ジローと坂田の走力は素晴らしいね。よく走るし、速いし、ジュビロのディフェンスは全く対応出来てなかったもんなー。しかも、連動して絡んでいったシーンは鳥肌モノ。走り方もうまくなってるかも。オーシのポストに絡んでいってほしいな。もうやってるけど(坂田とオーシの絡みはイイよ、続けて。)

*功治は本当に求める事ない。マルケスの分も守備に奔走し、後半最後まで攻撃にも出てく。もう頭が上がらない。連戦で疲労も心配だけど、功治のいないチームが今は考えられない。今日の巧はトラップの巧さと身体を使ったターン、そして飛び出しと使われる巧さが出たプレーかな。

*ハヤヤもジローの起用でチームを活性化させる術を意識してるのはイイね。マルケスのスーパー化、孝行の休暇含めて起用法に幅が拡がってきたから、後は選択かな。若い選手にもチャンス与えて欲しいかな。

-----------------------

しかし、こんな試合だと雨も楽しいっ!何となく雨でテンションが上がってていつもと違う感じだったけど、これはこれで楽しいね。ま、もちろん勝ったからこそだけど!とにもかくにもここでまた再点火!これから求めたいのは若手の奮起!アーリア、陽介、乾、マイクに狩野!おっさんどもに負けるなー!と言う事でここまで。

-----------------------

*順番あべこべになったけど、サンフレ戦も上げます。このゲームも面白かった、サッカー的な観点で。最近、スタジアムでサッカーの話をしている人が多い。ゲームの展開であったり、相対的な要素であったり、戦術であったり、凄い嬉しいこと。それだけ語り合えるサッカーをしてると言う証明のような気もする。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

August 26, 2007

苦悩@Beijing Olympic 2008 F.Qualify vs ベトナム

00025723b

煮え切らない事の苛立ち、もっと出来るという歯痒さ、全て苦悩。でも、この戦いがチームを変えてくれる(と、信じたい)頑張れ、超頑張れ。

Beijing Olympic 2008 Asian Final Qualify

Japan 1-0 Vietnam @ National Stadium,TOKYO
Japan:45'+1'N.Aoyama

Sports navi

U-22日本代表スタメン:GK山本海人、DF細貝萌、水本裕貴、青山直晃、MF本田拓也、梶山陽平、水野晃樹、本田圭佑、柏木陽介(→76'家長昭博)、FW李忠成(→78'岡崎慎司)、平山相太

全てはこの日のため、と言っても過言ではない北京へ向けた最終予選がスタート。強化日程を純粋なチーム強化に使わない事もあってチーム作りが遅々として進まず、結果次第では反町監督解任も噂される中で、迎える初戦の相手はベトナム。格下とはいえ、アジアカップでの躍進は記憶に新しく油断ならない相手か。

その中で、更なる苦境が反町ジャパンを襲う。守護神西川周作が長期離脱を余儀なくされ(回復は進んでるようだけど、さすがに9月の遠征は厳しいか)、キャプテン伊野波雅彦が直前の練習中に負傷、守備の核と思われていた選手が次々と離脱。四面楚歌の状況の中、五輪代表のビハインドメンタリティが試された。

そして、箇条書き。

-----------------------

・いきなり水野行った!一瞬のキレで抜き去った!今度は平山が前向いて寄せられながらも強引に撃った!積極的な姿勢がよくわかる。悪くない、悪くないよー。

・かなりアクティブな立ち上がり、前への意識高い。危機感の表れかな。伊野波不在の3バックが気になったけど、相手が1トップということもあり、萌を右に寄せて中央で水本と青山がポジショニングする形かな。相手の前線が薄いのでその分萌が右からよく押し上げて、中盤をバックアップしているのは効いてる、フリーで浮くしね。

・相手はバックラインに4~5枚並べて、その前にもう一層フィルターを作る守備組織、かなり現実的。ゾーンを組みながらも、後ろに枚数があるから取れると思ったら思い切って狙ってくるね。狙いとしてはもちろん、そこからのカウンター、かな。ただ、日本の選手の身体のキレもよく、かっさらわれたりするプレーを避けてる。

・今日の平山は悪くない。楔への絡み、フィニッシュへの意識、この二つはいい。引いてる相手に対してのキーかも。でも、もっと李との動きの連動が出てくるといいかな。ただ、そんな期待とは裏腹にゴールは遠く、ゲームは閉塞、どうやってこじ開けるのか、探るだけでその術が見えてこない。目的意識が欲しい、それがあればプレーのクオリティはもっと上がる。

・梶山が意図を持って絡むとクオリティが上がるね。ダイレクトのループパスで平山を裏へ走らせてチャンスを作ったプレーのようにテンポを変えるプレーがあれば、いけるはず。平山も惜しかった、このレベルのコンタクトなら負けない。最後李も詰めたけど惜しい!こじ開けろ!

・ミシェルが言う通り、バックラインの選手のビルドアップへのより高い意識が欲しい。飛ばすプレーもあってイイし、後ろからの押し上げももっとあってイイ。梶山の素晴らしいダイレクトサイド展開から萌が収めて、本田拓が回ったプレーとか凄い良かった。圧力掛けろ!

・ようやくようやくセットで先制点。前半終了間際のイイ時間帯。狙い続けたニアでようやく決まったー、思わずガッツポーズしちゃった。柏木イイキック、青山ドンピシャ!さあ、畳みかけろ、潰せ!

・ビハインド取り返そうと、相手は全体的に押し上げてきてる。でも、攻撃に勢いこそあっても、精度はない。裏を返せば、それはカウンターチャンス。正確に、速く、そして精力的な(サポート含めた)ランニング、これさえあれば獲れるよ、獲れるよー。

・と思ったけど、後半になってプレーのクオリティががくっと落ちたなー。体力的な問題なのか、集中力や意欲の問題か、この辺はもっとどん欲になって欲しいんだけど。特に中盤の構成力の減退、ミスの多発は頭痛い。特に、梶山、萌。踏ん張れ。

・サイド攻撃徹底。水野ががりがりいけるし、平山・李の2トップだし、強みを活かすと言う意味では理に叶ってる。ただ、これだけ主導権を握ってるのだから、もっと楽に崩したいよね。水野の突破に萌が積極的に絡む事で右は機能しているけど、左は死んでる。本田圭はこんなにだめな選手じゃないはず……。右殺されたら、この先厳しい。お、家長入れるか、左に張らせろ。岡崎か、走れ走れ。このまま終わっちゃだめだ。

・平山、not his dayかなー?ハンドで好機逸、シュートも正面、むー。エースだから乗って欲しいし、何よりもこのまま煮え切らないゲームで終わって欲しくない……。

・おいおい、山本ニア空け過ぎ、と思ったら案の定……あぶねー。てか、何で恐慌状態に陥るのよ。ホイッスルが待ち遠しゲームじゃないでしょ、あー、終わっちゃった。

-----------------------

結果を求められるゲームで、しっかりと結果を出す。その価値はいくら相手が格下であっても変わらない。ましてや、緊張感も伴う初戦。そういう意味で、結果が出た事は本当に良かった。全ての試合が煮え切らなくて、どうしようもなくても、全部勝ちきっていけばオリンピックに行けるわけだしね。

でも、不安が残るゲームであったのも確か。相変わらず煮え切らない。立ち上げ当時は決断を伴った思い切ったプレーであったり、爽快感のあるプレーがなくなり、選手達は迷いと躊躇を持ちながらプレーしている感が強い。何を選択する事が正しいのか、何を目的にプレーするのか、そういう事がチーム全体で見いだせていない気がしてならない。

僕は反町康治萌えなので批判はあまりしたくないのだけど、これはもう監督の手腕不足としか言いようがない。A代表との連続性を意識しているけれど、そればかりが先立ちすぎてチームとして芯が「ない」。相手によってディフェンスラインの枚数を変化させることにしても、速いパスワークにしても、豊富な運動量を基盤に置いた精力的なランニングにしても、本来であれば目的があってやっているはずなのだけど、現状に置いては断片的なディティールに過ぎず、どこにも向かっていない。チームとしてのコンセプト、目的意識というのが置き去りにされてしまったのかも知れない。

オシムのロジック、先を見えた上での育成、求められる結果、様々なタスクを課されて難しい舵取りを強いられているのはわかる。ただ、そういう事はひとまず置いておいて、船頭としてもう一度基本に立ち返る時なのかも知れない。選手達の能力は高い、間違いなく。だからこそ、後は方向性を定めて、迷いなくプレーする環境を整える事が必要だと思う。反町康治の最大の売りは冷静な分析力とシビアに現実を見据えた上での決断力。理想の上で死ぬのは彼のスタイルじゃない。現実的な反町康治にまずは戻って欲しい。

*オシムのロジックを語る上で欠かせないのが「相対」。相手を見ながら、自分達がより優位に立てる状況で戦うことをイメージしてる。でも、単なる数合わせで済む程単純なモノじゃない。ゲームの中での柔軟性と対応力が問われ、そして変化する役割を捉え、自らの仕事を見定めてアウトプットするという事が問われていく。でも、チームに芯が通っておらず、コンセプトの浸透していない状況では、戸惑いを生む分だけマイナス要因の方が大きいのかも知れない。個人的にはもっと主体的に自分たちの戦い方を確立していってほしい。別に難しい事はしなくていい。例えば、梶山(柏木、上田)にサイドを使う事を徹底させ、内田(中村北斗)、安田(田中裕介)をサイドバックに、その前に水野と家長(菅沼、本田圭、梅崎)を張らせて、ガンガンサイドを突く。逆サイドのアタッカーは必ずエリアに入るぐらいアグレッシブに、ロストしたら一気に切り替えてボールサイドに強いアプローチを掛けてカウンターを出させない。伊野波(青山敏、本田拓)が広範囲に中盤で網を掛け、水本・青山で相手アタッカーとガチンコ………。あくまで例だけど、単純なタスクでも方向性とそれに見合う人材さえ揃えれば普通に出来るでしょ。お題目はあくまでもお題目、それを追求する事で殉じてもいいわけじゃないのは、川淵キャプテンや世間の反応を見ればわかる。まずは良いプレーをして結果を出す、お題目はその後だって遅くないし、芯となるコンセプトの上にでも充分に加えられる要素でもある。まずは自分たちの戦い方を確立する事。頑張れ、反さん。

-----------------------

ま、監督のせいだけでもないのは言わずもがな。プレーヤー自身が意欲的・積極的・主体的にゲームに取り組まないと、いつまでも殻は破れない。一言ずつダメだし。

・本田圭佑。プレーへの関与意識が低すぎる。オフ・ザ・ボールにおける積極的なボールの引き出しがとにかく足りない。サイドハーフとかサイドバックとかそういう問題じゃない。1年前思い出せ、どれだけ走ってた?このままならいらない。

・梶山陽平。プレー精度とプレーへの意欲を90分間保つ事、そして周囲を動かしてプレーの方向性や目的意識を生み出すようなプレーをする事。意欲的になれば、もっと出来る、はず。僕の知ってる梶山はもっと出来る子。

・水野晃樹。ラストボールの精度は言わずもがな、周囲へもっと強く要求する事。クロスボールにおける入り方などの狙いの共有、サポートやオーバーラップを求めてほしい。そういう要求の出来る選手だし、その資格がある。唯一及第点を上げられる選手。

・柏木陽介。染めろ。走っても出ない、求めるタイミングで出てこない、周囲の動き出しが遅い、ぶっつけで難しかっただろうけど、とにかくやり続けて、このチームの色を変えて欲しい。若い君に求めなきゃいけないのはほんとに酷だけど、なりふり構ってられないの。

・平山相太。決めろ、それだけ。反さんは君と心中しようとしてる、それに応えなきゃいけない。

・李忠成。脇役で終わるな。チームタスクを背負わされてるし、影のような役割をやらされてるけど、もっとエゴを持ってやっていい。染まるな。

・細貝萌。高いレベルの精度と集中力を維持する事。ポリバレント性が高く、順応も速い、センスがあるんだと思う。長いボールを意識的に多く出して、優位な展開を作り出そうとした意欲も買う。ただ、ミスが多すぎる。あれでは意味がない。

・青山直晃・水本裕貴。ビルドアップの質、攻撃構築の意識の向上を。ミシェルに突かれてた通り、ボールの持ち方とか、アングルであったりと、意識が低い。もしダメなら、全部ボランチにボールを引き出してもらうぐらい求めなきゃ。攻撃のスタートは君たちから。青山に関しては左のフォローアップも欲しかった。

・家長昭博。意欲が足りない。フロンターレ戦でもそうだったけど、家長昭博らしいプレーが全くなかったし、出そうとしてなかった。天性のドリブルセンスは発揮してこそ意味がある。ムラッ気とかいってる場合じゃないから、「自分が北京に連れて行ってやんよ」ぐらいの気概を持ってほしい。それぐらい自分にプレッシャー掛けて高いモチベーションでゲームに臨め。

他は割愛。とにかく選手達には意欲的にプレーして欲しい。本当に北京に行きたいなら、こんなプレーはしないだろ?

-----------------------

あー、歯痒い。もっと出来るはずなのに。でも、この最終予選で殻を破ってくれればそれも本望かな。結果?知らん。ま、どうにかなるでしょ、ならなくても、なんとかしろ(←適当)この世代の選手好きだから頑張って欲しいんだけどね。ということでここまで。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 24, 2007

有言実行@KIRIN CHALLENGE CUP 2007 vs カメルーン

00025702b

有言実行、これぞ俺たちのエース。

KIRIN CHALLENGE CUP 2007

Japan 2-0 Cameroon @ BigEye,OITA
Japan:25'T.M.Tanaka 89'K.Yamase!

Sports Navi

日本代表スタメン:GK川口能活、DF加地亮、中澤佑二、田中マルクス闘莉王、駒野友一(→46'今野泰幸)、MF阿部勇樹、鈴木啓太(→74'橋本英郎)、大久保嘉人(→50'山瀬功治"有言実行の代表初ゴール")、遠藤保仁(→63'中村憲剛)、FW田中達也(→59'佐藤寿人)、前田遼一(→59'高松大樹)

カメルーンスタメン:GKハミドゥ、DFビキー(→53'フォトシーヌ)、ソング、マトゥク、アトゥバ、MFマクーン(→63'ヌゲモ)、エムバミ(→46'イドリス)、ムビア、FWジョブ(→74'アテバ)、ドゥアラ(→60'ヌゴム・コメ)、エトー

屈辱のアジアカップから一ヶ月、オシムジャパンは大分からリスタート。アジアカップで露呈した局面打開力不足を補うために熟慮に熟慮を重ねて選ばれた新たなプレーヤー達がオシムのフットボールの中でどのような化学変化を見せるのかが最大の注目点か。

試合沢山あるから試合展開に沿って箇条書き、久々ー。

-----------------------

・イイメンバーを揃えてきたカメルーンだけど、ライオンじゃなく猫。コンディションが整っておらず全体的に躍動感なく、ファーストタッチも悪い。そんな相手に対して、高い位置からボールを奪いにいって素早く切り替えての攻撃に鋭さ。開始早々に嘉人が奪って突破に掛かり、囲んで奪ってヤットから中央に空いた前田とスピーディに使ってシュートチャンスに繋げたシーン、そしてCKはね返してから嘉人が突っかけてこぼれてと移行したカウンターなどは悪くない。ただ、突破しきれない、打ち切れない、決定的チャンスに仕立て上げられない。この辺日本の選手の全般的な課題なのかも知れない。。

・アテネ世代勢揃いだけど、全体的に距離感が遠くて、流れのあるプレーが出てきにくい感じ。後は、状況での判断。嘉人が裏を取れるタイミングで田中達也が自ら持ち込もうとしたシーンはもったいない……スルーパスで裏取れたのに。もちろん、否定はしないけど、状況を考えて3枚前にいたところで仕掛けて抜ききるだけの自信があったなら良いけれど……その辺はもう少しクレバーにプレーして欲しかったかな。

・日本優勢のままお家芸で先制。素晴らしいセットだったねー、ヤットの鋭い弾道のキックに回り込むようにニアで入り込んでのバックヘッドすらしな闘莉王、タイミングばっちり。相手がどうしようもないピンポイントセットだったなー。お見事。

・猫とはいえ、時折ライオンっぽくなるカメルーン。ワンタッチプレーに見える技術レベルの高さ、前を向いたときの怖さ、そしてすり抜けるスピードに片鱗。失点で少し目が覚めたかな。ただそれでも、守備は緩いね。攻→守から切り替えの遅さ、スペースマネジメントなど脆さがある。この辺は猫。

・日本の選手はアテネの頃と比べても成長しているよね。相手の弱点をしっかり見定めてるし、ストロングポイントを意識し、活かそうとしてる。目的意識を持ってプレー出来ているんじゃないかなーと。このゲームであれば、田中達也のスピードがクリティカルポイント。それを活かすために、流れを切らない早いタッチを意識したカウンターなどで、その武器が生きる状況を消さないようにプレー出来ていた感。よく考えてプレーしているかな。特に前田のポストはイイよ、技術とセンスを兼ね備えたプレーヤーだからこそ。

・阿部っちを腐す訳じゃないけど、佑二と闘莉王のセンターは強いし、安心してみてられるね。粘りもあるし、無理が利く。てか、阿部っちはボランチ。鋭い危機察知能力、穴を空けない運動量、攻撃センス、後ろに貼り付けておくのはもったいない、プレーエリアが広いんだから。

・センターバック・ボランチのスクエアは、周囲との関係性含めてもの凄いバランス良し。

・駒野→今野へとスイッチしての後半早々、嘉人の怪我もあってか主役登場!嘉人ももっと見たかったけど、何よりも見たかったのは代表10番の功治!うお、10番だよ。投入直後、少々ファーストタッチが荒れ気味だったけど、功治らしい体の強さ、使い方の巧さを活かしてキープから突破アクションに繋げるプレーを魅せる!前が開けたら仕掛ける、持ち味出してるね、いいよいいよー。しかし、随分高い位置にポジション取らせるんだなー。

・一つ良いプレーが出来てから、功治はリズムに乗ったかな。裁くところは裁く、空いたところを使う、そして突っかけるところは突っかける、その判断は悪くない。結構自由にやらせてもらえているから、結果が欲しいね。15分過ぎに、高松と佐藤寿人と中村憲剛がピッチへ、下がるのは田中達也、前田、ヤット。阿部っちが一列下がって3バック、今野が左サイドで、3-4-1-2かな。相手との相対的な要素含めて、少し後ろを厚くするイメージ。

・人と形が変わった事でバランスが少し悪くなった。ディフェンスは前は塞ぐけど、奪うチャンスが少なくなって、攻めきられるシーンが増えた。挟み込み、囲い込みも出来ず、後手だね。ディフェンスラインが踏ん張ったことで何とかなってるけど……。

・劣勢劣勢劣勢、厳しいなー。何とかマイボールにしてもボールが繋がらない、前にも収まらない。ただ、四面楚歌の状況で佑二、闘莉王、阿部はいいよー。相手が勢いよく攻めてきても、水際で凌げる。これはこれで頼もしい事。

・そして、待ちに待った10番の躍動!完全に守備に忙殺された中での久々のチャンス、セットプレー。クリアされたボールが中央に転がってくると、少し弾むボールを勢いよく右足一閃!


キターヽ(=゚ω゚)人(*^ー゚)人(´・ω・`)人( ´∀`)人( ;´Д`)人(゚∀゚)人(´-`)丿ー!!!

・もの凄いミドルシュート!代表初ゴール!外から巻くようにゴールに向かってGKの手を弾いて突き刺さる!これぞエース、勝負強いんだよ、チームが厳しいときにやってくれるんだよ!山瀬!アレアレオレ!や・ま・せ!アレ・アレ・オレ!サイコー!

・ということで試合終了。オシムジャパン、リスタートとしては上々の結果。てか、功治サイコー!

-----------------------

「代表でも、チームでやっているいつも通りの自分のプレーができるように頑張ります。」

功治は自らの言葉を忠実に実行してくれた。

前が空いたら仕掛け、苦しいときには戻る、シンプルに、時に強引に、常にFマリノスでやり続けている事をこの日もやり続ける。

そして、チームが苦しいときに、「No.10」として結果を残す事でチームを助ける。Fマリノスで貴重なゴールを決めてチームを救い続けてきたことも又、変わらなかった。

これぞ「有言実行」

何から何まで格好良すぎ!代表初ゴール!おめでとう!くぅー!

*でも、少々複雑なのよ。もちろん活躍してくれた事は嬉しいし、功治の10番姿が見れた事は最高なんだけど、あんまり活躍されると、困った事になるんじゃないかと。今度の欧州遠征に拉致が決まれば、また強行日程。ただでさえ、今シーズンはフル稼働で疲労も貯まっているし、膝のテーピングも気になるのに、更に負担を掛けられると壊れちゃうのではないかと心配。で、又そこで活躍しちゃうと、今度は欧州クラブのスカウトに誘拐されちゃうんじゃないかと……。でも、最も見たかった組み合わせが見れるかも知れない、俊輔と功治のコラボレーション。でもやっぱり、行って欲しくないー、複雑。

-----------------------

と言う事で、思いもよらぬ功治祭りとなったこのゲームですが、新たなステップに踏み出したのかなーという印象を受けました。

これまでは、オシムの意図するタクティクスとプレーディティールを選手達が強く意識してプレーしている印象が強かったのだけど、その中に少しずつそれぞれの「個」のエッセンスが発揮されるようになってきたのかなと。

それが最も現れたのが局面打開への強い希求。田中達也、大久保嘉人、山瀬功治、彼らが自らの特徴を発揮しようとしたが故に、そう感じられたのかも知れない。でも、彼らだけじゃない。オシムジャパンではバランスに腐心していた加地がここの所余り見せなかった見事なステップワークとフェイクを交えた突破を見せた事にも感じられ、既存の選手達にもそういった意識が芽生え始めたのかも知れない。

アジアカップでの苦々しい経験、新戦力の刺激など、様々な事が影響したと考えられるけれど、自己で必要な事を判断し、表現するという自覚が芽生え始めたのとしたら、こんなに喜ばしい事はないのかなと。

-----------------------

で、このゲームの位置づけとしては、新戦力の見極めだったと思うのだけど、世界と戦うための力を計る実験。色々見えてきた事を考えれば、これも又価値のあること。以下箇条書き。

・佑二と闘莉王のセンターバックコンビは現時点ではベストチョイス。互いに個としての対応力、高さ、危機察知能力が高い。互いに質を備えている事で、躊躇なくプレー出来る。安心感とバランスの良さは段違い。より意思疎通が進めば、もっと良くなる。

・阿部っちもボランチとしては合格点(調子が良かった事もあってディフェンスラインでのプレーも及第点以上)。戦術的柔軟性の鍵を握るプレーヤーとしての価値はもちろん、高い状況把握と危機察知能力がグループディフェンスの中で輝いた。攻撃面では積極性を失わない事がまず第一。スムーズに、躊躇なく、ボールを配球することも出来るはずだし、前に上がっていくことももっと出来るはず。闘莉王・佑二・啓太・阿部のスクエアは、チームが安定して戦う意味では良いチョイスだと思うので、攻撃面でももっと存在感を出してくれれば。そのセンスも持っていると思うので、後は発揮するだけだと思うけど。

・田中達也のスピードはこのゲームに置いてスペシャルウエポンだった。相手を恐慌に陥らせていたのは誰が見ても明らか、チームの推進力になれる存在はとっても貴重。武器となり得る事というのを再認識させてくれた。ただ、エゴが悪い状況判断を導いてしまう事があるので、その辺は改善の余地有りかな。それと決定力。嘉人のクロスは決めないと。

・嘉人も良かった。ファーストインパクトとなったボール奪取からの突破、田中達也の決定機を導き出したエンドラインの突破など、アジリティを活かした局面打開アクションは今までのチームになかった特色だし、ポジショニングを大きく動かしながらゴールやチャンスメイクするプレーはゴールの匂いがする。後はどう判断するか、ゴールに近い距離でプレーさせないと意味がない。そうなると、ディフェンスなどチームタクティクスとの兼ね合いが出てくる。彼自身、非常にタスクを意識してプレーしていたとは思うけど、ね。

・前田も彼らしさは出せていたと思う。技術の高さと周辺察知の鋭さ、そしてセンス、こういったモノを活かして流れを切らないポストプレーをする意識が高く、それがスムーズな攻撃を演出した。得点機でシュートまで持ち込めなかったり、得点パターンであるゴール前での巧みな動き出しとスキルは見られなかったけれど、充分及第点。あとはより激しく来る相手に対して、どれだけ我慢して起点になれるのか、ゴール前で存在感を見せられるのか。反さんじゃないけど、ドメスティックなレベルではなく、インターナショナルなレベルで通用するかどうかがポイントかな。

ま、これからチームとして新しい段階に入っていく中で、チームとしての武器を洗い直すというのは必要な過程だと思うので、こういった過程を経て、この1年どのようなチーム作りをしていくのか、これからも注視していきたいかな。アジアカップの屈辱は、これからの日本にとってはもしかしたらイイターニングポイントになるのかも………。

*気分が良いので、ネガティブな部分については書くつもりがないけど、ひとつだけ。アグレッシブさが増した攻撃だけど、パスでの攻撃構築において精度が著しく落ちた部分が見られた。パスを引き出す動きに対しての共通理解(コンビネーションと言える部分かな)、純粋なパスや技術の精度、ポジショニングバランスなどの質が落ちたと言えるのだけど、この辺はもう一度作り直していかなければならないのかなと。タレントの組み合わせが変わった事も影響があるから、何とも言えないけれど、あっちをとればこっち、と言うわけにはいかないので何にプライオリティを置くのかということが重要になってくるのかなという感じがする。それこそ阿部勇樹と鈴木啓太には頑張って欲しいな。

-----------------------

ということでここまで、次はオリンピック代表。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 21, 2007

「果敢」なチームの船出@U-17 WORLDCUP GroupLeague vs ハイチ

00025599b

「果敢」

この形容詞が似合うチームだと思っている。城福浩が仕掛けるアグレッシブなムービングフットボール、自らの武器を誇示するかのように仕掛けていく若き天才達、その姿勢に決して胸を借りると言った殊勝な部分など感じられない。

彼らは世界へ「果敢」に仕掛ける。

さあ魅せてくれ、さあ決めろ。

↑パクリ、超お気に入り

U-17 WORLD CUP KOREA 2007 GroupStage Matchday1

Group D/Japan U-17 3-1 Haiti U-17 @ Gwangyang Soccer Only Field,GWANGYANG
Japan:42'T.Okamoto 80'H.Kawano 84'Y.Kakitani
Haiti:71'J.Guemsly.J

FIFA.com

U-17日本代表:GK廣永遼太郎[FC東京U-18]、DF高橋峻希[レッズユース]、金井貢史[Fマリノスユース]、鈴木大輔[星稜]、吉田豊[静岡学園]、MF岡本知剛"一閃!"[サンフレユース]、山田直輝[レッズユース]、水沼宏太"呼び込んだ"[Fマリノスユース]、八反田康平[鹿児島中央](→64'河野広貴"この日のクラック"[ヴェルディユース])、端戸仁"見せるのはこれから、だよね?"[Fマリノスユース](→87'米本拓司[伊丹])、FW大塚翔平[ガンバユース](→78'柿谷曜一朗"遅れて現れ、危機から救う、それがヒーロー"[セレッソ])

アジアでも最高峰のフットボールネーションに登り詰めたとはいえ、様々なエクスキューズもあって常に苦戦を強いられてきたこの年代。しかし、才覚溢れるプレーヤー達が結集したこの世代ではそんな逆風もお構いなし、抜群の攻撃力に勢いという追い風を受けて、一気にアジアの頂点まで登り詰めた。そんなアジアチャンピオンである彼らの世界への船出の相手はハイチ。前回チャンピオンのメキシコ(前回はドス・サントスやカルロス・ベラと言ったプレーヤー達を擁して世界の頂点)、フィジカルとタクティクスを武器にそのメヒコと中南米の覇権を争うアメリカを抑えての中南米の1位という事もあって決して侮れる相手ではないが、若年層で絶大なる力を示すアフリカの雄ナイジェリア、クレール・フォンテーヌを初めとしたユースアカデミーで才気溢れるプレーヤーを次々と輩出するフランスというユース年代では最高峰とも言える強豪国と同居する事になっただけに、先を見据える意味では勝ちたいゲームか。

そんなゲームのスタメン。システム的にはこのチームのスタンダードとも言える4-2-3-1。GKはこのチームを世界に導いた廣永、アジア予選から大きくメンバーの替わったDFは甲斐がベンチに押しやられてしまったが金井は元気にスタメン。中盤はこのチームの不動の核とも言えるボランチに岡本と山田、右にキャプテン宏太、左に端戸とマリユースのアタッカー二人、中央には八反田。そして1トップには先日全クラを制したガンバユースの大塚。このチーム最大のスターであるセレッソの若き天才柿谷は怪我もあってベンチスタート。
てか、城福、学くんは?

-----------------------

試合展開

少々硬さも見られた立ち上がり、相手の志向するリトリート型の守備志向や強くタフなハイチのプレーヤーの身体能力に苦しめられ、このチームの目指すスムーズな人とボールの流れを演出出来ない日本代表。逆に強いプレッシャーを掛けられて速いアタックを仕掛けられるなど、どちらかと言えばハイチペースの中でゲームが進む。

硬さが取れず、ミスも少なくない中で、グループでも、個人でもなかなか突破口が開けない日本、ワイドでボールを引き出した水沼宏太の突破からのクロス、ショートコーナーからの金井貢史のボレーと、数える程しかチャンスが作れないまま時計が進むが、ハイチも攻撃には粗さが目立ち、スコアは動かない。しかし、このままスコアレスかと思わされた終了間際、閉塞感を意外性のあるプレーで突き破る。

端戸のらしい足技を見せて得た左サイドボックス角のFKのチャンス、ハイチが牽制しながら壁を作っていた中で、プレーヤー達がこの場面で選択したのはクイックリスタート!戻し気味にボールが流されると、このボールに向けて猛烈に走り込むのはボランチ岡本知剛!強烈なミドルシュートはハイチGKの反応を許さずそのまま左隅に吸い込まれて先制点!解説によるとこういうプレーも随分準備していたようだけど、綺麗に決まったねー。したたかかつクリエイティブ、うんうん。そして、岡本のミドル!素晴らしい!言う事なし!

これで硬さが取れたのか徐々にボールが流れ始める若き代表選手達。ほぐれた事で後半に希望を持たせる。前半は1-0。

しかし、後半になってもミスが減っていかず軽率なロストも目立つ展開。ビハインドになった事もあってハイチがより積極的に。前で狙ってインターセプト、前が空いていればガンガンドリブル、サイドバックもどんどんオーバーラップ、とプレーの質が随分変わる。しかし、危険なシーンは廣永が好飛び出しを見せたり、金井を中心にディフェンス陣が体を張って粘る事で何とか凌ぐ。しかし、ボールが落ち着かず、相手の攻撃の脅威もあってか、ラインが低くなる事で前線との距離が開き、長いボールが増えた事で攻撃は散発的に(良いプレーもあった。選手達がよく長い距離を走って流れを切らず、そのままサイドを崩して、と言うプレーはこのチームらしかった)厳しい時間が続く中で、城福監督は一枚目のカード、余り存在感を示せなかった八反田に代えて、アジア選手権でチャンピオンシップゴールを決めた切れ味鋭きドリブラー、既にトップデビューも果たしたヴェルディの河野広貴投入。彼の推進力を攻撃の拠り所したい狙いか。

しかし、ハイチの攻勢は更に激しさを増す。パワフルで距離があっても狙ってくるFKは廣永の好セーブで凌いだモノの、ドリブル中心のハイチの攻撃をなかなか制御しきれず。そして、ついに恐れていた事が起こってしまう。日本ゴール前でのクリアが中途半端になったところを胸で落とされると、かなり距離はあったモノのジョセフ・ゲムスリが落とされたボールをダイレクトでシュート!強烈な無回転ボールは廣永がめいっぱい伸ばした腕をあざ笑うかのようにもの凄い弾道を描いて突き刺さり同点。うー、流れが余り良くなかった中でなかなか減らなかったミスからの失点、痛い。しかし、凄いシュート。廣永もノーチャンス。

その後も、高い身体能力で局面を突き破られる部分を御しきれない部分は目立つが、日本もある程度オープンな状況の中で繋ぎながらの攻めで応戦。攻め合いの様相。そして、城福監督は一つの決断。怪我を抱えるエース柿谷曜一朗をピッチへ送り出す。

一進一退の攻防、相手がギャンブル的な一発のスルーパスで抜け出そうとしてくると、その身体能力に御される形で決定機を作られてしまうが、廣永が接触も厭わない好セーブを見せて日本を救う(この時廣永は流血、しかし、すぐにピッチに戻った)そして、今度は日本のチャンス、岡本のサイドへの展開で大きく空いた右サイドのスペースを使うと、宏太がフリーで抜け出しグラウンダーのクロスを流し込む。すると、このクロスの処理を誤ったハイチのミスを河野が突く!こぼれたボールを落ち着いて打てる位置にコントロールし、空いた左隅に沈めた!よっしゃよっしゃ!そして畳みかけるように主役が力を発揮、前掛かりになって緩くなった中盤のスペースで河野が前を向くと、前にポジションを獲る柿谷へスルーパス!柿谷は持ち得る瞬発能力を発揮して、完全に裏を取ると飛び出したGKの鼻先でワンタッチ、これでGKをかわすと後は角度はなくなったモノの冷静に無人のゴールへと流し込む!一気呵成の追加点!河野のスルーパスは綺麗だし、柿谷のスピードは相変わらず、こういう形をさらっとやれちゃうのが彼らの能力の高さか。日本が誇る二人のクラックがゲームを突き崩した。

結局ゲームはこのまま。厳しく、又、自分たちの思い通りのゲームとはならなかったが、勢いの出そうな形で初戦を飾った。さあ次はナイジェリア!

-----------------------

やー、世界は楽じゃないねー。世界は広い。そう思わされたゲームだった。

やりたい事は出来なかった。高いスキルと精力的なランニングを絡めたムービングフットボールはミスと強い相手から受けた圧力に押しつぶされてしまった印象が強いし、アジア予選で見せたようなワイドアタッカーが次々にスペースを突くような形も残念ながら作れなかった。それは、初戦の硬さもあっただろうし、相手の強さに脅迫観念のように御された部分もあると思う。今更体が大きくなるわけでもないし、フィジカルで対抗出来るようにもならないわけだから、もう一度自分たちの技術と質を信じてプレーして欲しいなーと思ったり。

実際、決勝点を上げた河野が終了間際に見せた深い切り返し、そしてその後に柿谷の柔らかいタッチで相手のアタックをいなしたプレー、フィジカルでは劣っていても、ああいう事が出来る訳だ。それは彼らのスキルの質を示していると思うし、アジアユースを見る限り、他の選手も彼ら程じゃないにしてもスキルの高さを備えているはず。そういう部分に自信と信念を持ってプレーすれば、もっと良いプレーが出来ると思う。

ま、オフェンシブなチームなんだから(守備を犠牲にしても、と言う感覚すら覚えるし)、やりたいこと思いっきりやって、それで出た結果を考えればいい。挑戦してなんぼだと思うし、それが最も彼らに似合う姿。だからもっと、もっとだね。

-----------------------

苦言から入ったわけですが、そうは言ってもこういうゲームを逞しく踏ん張って、落ちそうなところで耐えて突き放して勝ったわけだから、結果的としては良いゲームだったとも思う。そして、その勝利を引き寄せたのが若きクラック候補生の個のキラメキ。

まずはもちろん、柿谷曜一朗。怪我が気になったけど、短い時間でも結果を出せる所にはスター性を感じちゃうよね。戦況を見守る中で相手のウィークポイントを見いだしてたようだけど、その戦術眼もさることながら、それをイメージし、しっかりとピッチでアウトプット出来るプレーヤーとしての表現能力は素晴らしい。傑出した魔法のようなテクニックと水準以上のスピードを兼ね備えている、間違いなくこのチームでは最も傑出した個(個人的感情は抜きにしてな)そんな彼の力がナイジェリア、フランスにどこまで通用するのかというのは今大会一番の注目点かも。アジアの舞台では僕らの度肝を抜くファンタスティックなプレーを見せてくれていただけに、今度は世界の度肝を抜いて欲しい。

そして、この試合のクラックとなったヴェルディユースの河野広貴。ゴール前の落ち着き、糸を引くようなスルーパスと、素晴らしい結果を出してくれたわけだけど、個人的には彼の本領がもう少し見たかったかな。なんと言っても、彼はドリブラー。相対的な要素に影響されるプレーであるドリブルという武器を持っているからこそ、そのプレーを前面に押し出し、彼の力を個の舞台で見せて欲しかったかな。ただ、彼の持ち得るセンスと勝負度胸は恐れ入る。次もお願いしたいところ。

こういった大きな舞台で、彼らのような才覚溢れるプレーヤーが結果を残した事はとにもかくにも喜ばしい。柿谷・河野とも将来日本を窮地から救うクラックになり得る可能性を持った選手なだけに、こういう経験をどんどん積み上げていって欲しいなと。果敢にね。

*僕が今大会で彼らに掴んで欲しいのは、相対的な部分に置ける体感だったりするんだよね。自らのテクニックやアジリティ、スピードなどで仕掛けていくプレーヤー達は相手によってプレーの質が決まる。彼らが国内で同年代の選手とやっている時には本当にもの凄い選手になるんじゃないかという可能性を感じさせてくれるのだけど、それは相手のレベルが彼らのレベルに追いついていないという側面もあったりする。でも、この世界の舞台ではどうか。同じようにこの舞台でもそういった実効力を示してくれるといたら、彼らは本物だし、日本が国を挙げて育てなきゃいけない選手だと思うし、もしそこまでの力がなかったとしても、彼らが相対的な要素を体感する事でレベルアップの糧と出来るはず。どちらにしても、無難なプレーに終わらず、ガンガン仕掛けて、ガンガンその体験を体に刻んで欲しい。それだけでも価値がある。

*♪さあ魅せてくーれ、さあ決めろまなーぶ。ネットに!突き刺せ!学ゴール!♪次は出番だよな、城福、わかってるんだろうな、城福。

-----------------------

と言う事で、とにもかくにも初戦、勝って良かった。明日はナイジェリア戦。プレ大会でもぼっこぼこにされたみたいだし、力の差はあるかも知れない。でも、果敢に、逃げずに、彼ららしいサッカーで勝負してきて欲しい。そのためにこの大会はある。果敢に、逃げずに。頑張れ、超頑張れ。と言う事で今日はここまで。

-----------------------

*うわー、更新遅れまくりで申し訳ないですー。でもサッカーカレンダー待ってくれなーい。どーしよー、明日は3試合もあるしー。なのに、体調悪いしー。でも何とかレポ抜き雑感更新みたいな形にしてでも、頑張りますー。

*「缶 詰 に し ん」復活がとても嬉しい。お忙しいようだけど、又楽しみに読ませてもらいます。とにかく良かったー。って、ここで書かずにコメント欄に書けって?だってさ、内弁慶だからさ。

*少しだけ旬のネタ。ナビスコドローあったねー。ふろん太大歓迎!なんで?近いからー。お財布に優しいのはありがたいよ。等々力大好きっ子としては(ただ単に近いだけとも言えるが)又等々力にいける理由が出来て嬉しい。てか、もしふろん太がACL勝ち進んだら、スケジュール的にもマリには追い風だね。めちゃくちゃ厳しいスケジュールの最後の〆にこの2試合。涼しくなったとはいえ、長い移動を含む厳しい日程の中でクオリティを保つのは難しいはず。そういう意味でも少し優位性を持っているかな。でも、怖いのはリベンジへの気持ち。ふろん太は元々クオリティのあるチームで、今は少し歯車狂っているだけだから、又歯車があったときに精神的に充実する要素があるというのはちょっと嫌、いや、だいぶ嫌。でも、近場で2試合見れる、うんうん、幸せ。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 18, 2007

進歩@J1 第20節 フロンターレ vs Fマリノス

例えば、それは試合前。

スタメンの10人に2チームに分かれ、ベンチの1人がフリーマンとして加わって、ワンタッチ・ツータッチで回していく練習。

最初は次のパスコースが生まれないためにスムーズにパスが流れず、パススピードも遅く、ミスも少なくなかった。

しかし、今は違う。次を予測し選手達が動くことで淀みなくパスが流れ、パススピードも速くなり、ミスも減った。所々に状況に応じたアイデアも出てくる。

そこに見えるのは「進歩」

着実に、一歩ずつ、チームは前に進んでいる。それを実感出来たゲームだった。

2007 J.League Division1 第20節

フロンターレ 1-2 Fマリノス @ 等々力陸上競技場「進歩」
F.Marinos:36'大島秀夫 62'山瀬功治 Frontale:85'鄭大世

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨"ダイナミック"、中澤佑二"お前には"、松田直樹"やらせない"、小宮山尊信"コミー十番勝負 森勇介編"、MF河合竜二"留まらない進歩"、吉田孝行(→78'狩野健太"意欲、そこが次の一歩"、山瀬幸宏"次のステップへ"、山瀬功治"ストイックなエースは止まらない"、FW大島秀夫"自信を持って推薦出来ます"、坂田大輔"運動量+スピード=真骨頂"(→83'那須大亮)

フロンターレスタメン:GK川島永嗣、DF箕輪義信、寺田周平、伊藤宏樹"鶴"(→54'佐原秀樹)、MF落合正幸"痛恨"(→64'大橋正博"凱旋")、中村憲剛、森勇介、村上和弘(→67'黒津勝)、谷口博之、FW鄭大世、ジュニーニョ"徹底警戒"

暑い、暑い、暑い。それでも等々力の席は埋まる。後7000人どこに座るんだろう?というぐらいにしっかりと埋まったスタジアムは、更なら熱気に包まれた。

そんな中でのスタメン、Fマリノスの変更点は相変わらず左サイドの中盤。前節チームの機能性を高めた仕事を評価されてか、マルケスを押しのけて幸宏がスタメンに名を連ねる。対するフロンターレは前節のスタメンと同じ。今シーズン序盤に素晴らしい存在感を放ったマギヌンの怪我は未だ癒えず、トップ下のポジションに試行錯誤中か。

-----------------------

試合展開

坂田が追う。鄭が追う。互いに高い位置から激しくプレッシャーを掛け合う意志を見せる立ち上がり、先にリズムを引き寄せたのはフロンターレ。ジュニーニョが自らの鋭さを強烈に印象づける突破を見せる。しかし、その印象をかき消すようなプレーで流れを変える。右サイドでのコンビネーションから吉田がフィニッシュ、功治の粘り強い突破で右サイドを突き破って坂田のヘッド、隼磨の縦に落ちるシュート、次々と川島を脅かす。脅威を突きつけた事でフロンターレの前からの勢いを削ぐ形になると、幅広く、そしてテンポ良くサイドに拡がるスペースを有効利用することで、ゲームを掌握する。

フロンターレも劣勢の中で中村憲剛がエンドラインをテクニカルに突破して決定機を演出したシーンを作り出すが、全体的にはFマリノスのプレッシャーの前に避けるようなハイボールが多くなり、Fマリノスの強いセンターバックにはね返されてしまう事が多く、なかなか実効力を伴う攻撃構築の術は見いだせず。Fマリノスペースでゲームが進む中で、均衡が破れたのはセットプレーからだった。

左サイドからのCK、功治のインスイングのキックは高い川崎山脈もを越える高い弾道、川島も飛び出せずこれがファーに届くとどんぴしゃりで入ってきたのはオーシ、頭一つ抜ける高さで頭(と言うより顔)で押し込み、先制点!なかなかキック精度が伴わず、再びゴールマイレージを溜め続けていたセットプレーからのゴール。流れがいい中で、セットプレーとはいえゴールをモノに出来たのはゲームを考える意味では大きかった。キッカーと中のタイミングがあったゴールという意味ではこの辺も統制が獲れてきたなら大きいかも。オーシは来てる、来てるねー(ナビ2ndLegから3試合7ゴール、大当たり!)

後半に入って、ねじを締め直したフロンターレは前への圧力を高めてビハインドを返しに掛かる、すると早速ビッグチャンス。ジュニーニョがうまく中澤・松田を引きつけてお膳立て、そのスペースにラストボールを引き出した谷口にはうまく前がオープンな状況でのシュートチャンス!しかし、谷口は枠に収める事が出来ず。このチャンスを逃すと、ナイーブなレフェリングもあって再びFマリノスにリズムが移る。前線からの厳しいプレス、幅広くピッチを使うボールムーブはそのままに、仕掛け所では功治の突破やサイドバックのオーバーラップで圧力を掛ける。そして、フロンターレにあってはならないミスが起きる。

センターサークル付近で落合にボールが渡るところで、坂田・大島・山瀬が囲い込むようにプレッシャーを掛けようとすると落合はキックミスしてボールをロスト、これを坂田が拾うと3人は一気にギアチェンジして一気にカウンターに移行。坂田は大きく空いた左サイドを突き進み、選択したのは相手をうまくブロックしながらゴール前に入ってくる功治へのクロスボール!これが走り込む功治のスピードを削がない素晴らしいクロスとなり、功治もこのクロスに応えるスライディングシュートで川島を破る、追加点!ボール奪取後に素早く切り替える意識、坂田の素晴らしい突破からのクロスと功治の相手ブロックをしながらのスライディングシュートというゴールになって然るべきディティール、チームとしての狙いと個人のクオリティの組み合わさった素晴らしいゴールに震えた!功治はこれで二桁、これまた素晴らしい!点差は2点に。

しかし、ここからフロンターレが強豪たる所以を見せる。落合→まーくん、村上→黒津とオフェンシブなシフトを敷くことで圧力を高め、Fマリノスを押し込む時間を増やす。高い守備意識を保つFマリノス守備陣を崩しきれないモノの、その中で増えていくセットプレー。かつてFマリノスに多くのゴールをもたらしたまーくんの精度とスピードの伴った右足が脅威に。何とかフロンターレの猛攻を凌ぐFマリノスも、時折良い形で奪ってカウンターへという形を見いだすが、現実的に守備を考えた交代策もあってか(吉田→狩野でフレッシュに、走り回って前からプレッシャーを掛けた坂田→那須でバイタルケアをより密に)イイ時間帯に比べると前へのベクトルが弱まっており、この劣勢を打開するまでには至らない。

そして、掛け続けられた圧力に耐えきれず。セットプレーからのこぼれ球、ジュニーニョがバイタルからミドルを狙うとグラウンダーのシュートに鄭がコースを変える事で哲也の反応を許さず、残り5分の所で1点差に。撃たせちゃだめ……。逆転勝ちの続くフロンターレを知る等々力のサポーター達は沸き上がり、一気に同点へとスタジアムの気運は高まるが、Fマリノスも体を張って守りながら、ゲームに幕を引くプレーをして何とかゲームクローズ。最後までフロンターレの攻勢は脅威を保ったままだったが(特にセットプレー、やっぱりイイキッカーだなー、まーくん)、結局このままタイムアップ。ここまで煮え湯を飲まされ続けてきたフロンターレに「2連勝」し、ひとまずこれまでの大きな借りを少し返したかな。これで順位も5位に。フロンターレは、この敗戦でFマリノスと入れ替わるように順位を下げ、目指すリーグタイトルから遠ざかった。

-----------------------

間違いなく前に進んでる、進歩してる。フロンターレという強いチームに対しても、良いプレーが出来たことが何よりそれを物語ってる。

何をしたいのかがわかるし、それをするために一人一人がすべきことをしている、それが「チーム」として一つの「画」を描く事に繋がる。そんな連鎖を感じられるプレーが何度も何度も見られた。プレッシングにしても、我慢して守る事にしても、攻撃構築にしても、最後の崩しにしても。しっかりと共有したイメージの元にディティールの詰まったプレーが出来ている訳だから、良いプレーが表現出来るのも道理。。

そして、そこに結果が付いてきた事が、そこに実感と手応えを持たせてくれる。Fマリノスにとって、本当に良いゲームになった。フットボール的には前節以上に。僕にはそう思えて仕方ない。

*細かいところ。

*プレッシング行くときは全力でボールサイドに当たり、連動して次を消す、ハードワークを個人の頑張りだけにしない。行かないときはポジショニングを意識しながらしっかりと人を捕まえる、パスコースを消す、獲れるところで前を狙う。この使い分けがより明確になったかな。以前の時のように全て行くという訳じゃないから、その分だけ狙いを把握・共有するという難易度は上がっている訳だけど、トップの選手をスイッチに状況判断がとてもうまくできていたと思う。そして、常に速い攻撃に移行出来る奪い方をイメージしているのかも。狙いすぎていなされるシーンもあるし、裏を取られたシーンもあったけれど、この辺は守備時にも攻撃姿勢を感じるところ。守備の完成度は以前よりも熟成されてきたかなと。

*攻撃構築に関しては、速攻・遅攻共に質が上がってきたかな。カウンターに関しては、チーム全体が攻撃的に狙う守備をしている事もあって、そのエネルギーを切り替えにもうまく反映している。前線のトライアングルだけじゃなくて、隼磨やコミーが長い距離走ってくることもあるし、マツが上がっていったシーンなんかも、サポートの枚数は結構多かった。これが一つ。そして、速攻に出れないときでも焦らない。予測して次の選択肢を作る事でボールを流す事がよりスムーズになったし、そこに目的地としてサイドorポストという場所を持っている。だからうまくノッキングすることが少なくなってる(前かプレッシャーを掛けられると少々危ういし、ノッキングもするけど)これは昨シーズンを考えれば大幅な進歩だし、これまでを考えると目的を持ってプレー出来ているのは意味がある事かな。

*崩しの部分でも術が出来てきた。3つ、オーシのポスト、サイドバックのオーバーラップ(中への切れ込み含む)、功治の突破、精度や成功率はさておき、選択肢が出来てきた事は良い事。特にサイドバックのプレーは本当に可能性を感じるし、ゲームの華となっている。坂田のスペースランもこのゲームでは非常に意味を持っていたけど武器にはなり得ていないかなー。

-----------------------

*そして選手評。功治のシュートは痺れたし、突破は功治のらしさが全開だった。この日はチームの機能していたこともあって、かなり高い位置でのプレーが多くなり、その分だけ攻撃面での存在感も際だったかな。粘り腰の突破は相手にとってもの凄い嫌なプレーだと思うし、あのプレーがチームの攻撃に怖さを突けてくれた。そして、1G1A。特にゴールシーンは巧!オフサイドぽかったけど、相手のコースに入って手で前でカットするプレーを遮って自らが滑り込んでと、シュート出来る状況を自ら整えたのはとてもクレバー。スライディングシュート格好良かったし、背番号アピールも格好いい!さすが俺たちのエース。最高っす。

*そして、オーシ&坂田。とにかくよく走った、そしてその中でよく結果出した。それが全て。オーシのヘッドは高かったし、坂田のアシストはスピード溢れる突破含めて素晴らしかった。ハードワークの中で仕事が出来る選手というのが素晴らしい選手。欲を言えばもっとフィニッシュの本数を増やしたいけど、それは求め過ぎかな。疲労は貯まっているだろうけど、これを継続!トップの積極的なプレーがチームを引っ張ってるからさ。

*ディフェンスラインの選手も相変わらずいいよー。隼磨とコミーは相手の槍に恐れずに長い距離を何本も走って前に出て行くし、そこに変化を付けるなどタフな仕事。良いタイミングで顔を出すなど、攻撃構築にも大きな存在感を見せているし、今のチームにとって二人の仕事は大きな意味を持っているよね。守備では多少危ういプレーもあるけど、それで積極性が死なないのがとても素晴らしいこと。センターバック二人はジュニーニョを徹底的に監視して、鄭のハードコンタクトにも屈せず、相手の強みをしっかりと消していたのが印象的。多少穴が出来たシーンもあったけど、あれだけアグレッシブなプレーをするチームにおいてのセーフティネットになってくれてる。厳しい試合になればなるほど彼らの存在感は大きくなるはず。

*交代で入った健太と那須に関しては少し注文。健太に関しては最初の積極的なランニングがとても良かったんだけど、ゲームの波にのまれちゃったかな。流れが悪い事もあったけど、より主体的で積極的なプレーで疲れたチームを刺激して欲しかったかな。那須に関してはボランチで入ったと思うのだけど、河合とうまく役割分担するなり、守り方を整理したかったね。監督の仕事だけど、バイタルを消すなら消すで張り付いても良かったし、一人がボールハントに、一人がゾーンケアをするみたいな事が依りはっきり出来れば守備は安定したかなーと。あやふやだったように見えた。経験のない選手じゃないから、その辺は自分で考えてプレーして欲しいかな。二人とも頑張れ。

-----------------------

とにもかくにも、キモチイイ連勝!こういうゲームを毎回出来るように、そしてキモチイイ思いが毎回出来るように、これからも一歩一歩、着実に、進歩していきたいね。

そして、グランパス戦。連戦でコンディション的にはとてもきつい試合だけど、ここでもう一踏ん張りだね。5月は此処で止まっちゃったけど、今は違うと言うところを見せて欲しいな。きっと出来ると思うし、それをしてこそ、進歩だと思うから。名古屋には行けないけど、良いプレーが出来るように願うばかり、頑張れ、超頑張れ!

ということでここまで。

-----------------------

*まーくん大好きっことしては、やっぱり敵としてのまーくんを見るのも、ブーイングしなきゃならないのも寂しかったり……。お礼参りされなくて良かったけど、やっぱり寂しいなぁ。相変わらずのキックの鋭さを見ると、特にね。セッキー虎の穴で一皮剥けて、戻っておいで←本音

*マリが勝った以外にも楽しい一日でした!まず、等々力着いたら、いつものところでナオミちゃん(ふぁいふろのレポーターさんね)が「ふぁいとかわさきふろんたーれ(はーと)」ってやってるの見れて、スタジアム内のイベントでは頭にひまわりを付けた可愛らしい女の子達(Pan Pop Paradise)のスチールパンの演奏がとても素敵だった。ふろん太らしく「バスケットケース」やってたねー、空気読める子。てか、めちゃくちゃカワイイ……。ってキャラが違う、地が出た。

*てか、今シーズン等々力4回目だったんだけど、やっぱり等々力のアットホームな空間はいいなー。そして、フットボール的でもある。でも、僕の場所じゃないとも感じちゃう。僕の場所はやっぱり日産スタジアムなんだよね。等々力もかなり行ってるんだけど、きっとこれからもその感じは変わらないと思う。でも、これからもこの雰囲気は変わらないで欲しいな。これからもきっと何度も行くだろうし(こっそりとね)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 13, 2007

パーフェクト・リベンジ@J1 第19節 Fマリノス vs 横浜FC

リベンジマッチ、ビッグマッチ。待ち遠しくてワクワクしていたけれど、怖くもあった。

選手達が持っている質、積み上げてきた質、そういったものを発揮出来ればきっと勝てる。

そう信じていたけれど、何が起こるかわからないのがフットボール。そこに怖さを感じていた。

でも、選手達は打ち破ってくれた。フロント、サポーターの思いと行動を裏切らない最高のパフォーマンス、そして比類なき最高の結果で応えてくれた。

記憶に残る素晴らしいダービー、そんな場にいれた事、この上なく幸せ。

J.League Division1 第19節

Fマリノス 8-1 横浜FC @ 日産スタジアム「パーフェクト・リベンジ」
F.Marinos:30'&65'&72'&88'大島秀夫 44'坂田大輔 51'&74'山瀬功治 62'山瀬幸宏
YOKOHAMAFC:82'平本一樹

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"意味のあるビッグセーブ"、DF田中隼磨"抜群"、松田直樹"巧のコントロール"(→67'栗原勇蔵"厚く高い壁を前に")、中澤佑二"相手じゃない"、小宮山尊信"全てに置いて圧倒しました"、MF河合竜二"次も出れる、それがなにより"(→72'上野良治"パスクルーズは悠々と")、吉田孝行"走りに見えたプライド"、マルケス"焦らず、信頼して"(→46'山瀬幸宏"美しきゴールと美しきメカニズム")、山瀬功治"仕上げはエース"、FW大島秀夫"覚醒本格化"、坂田大輔"練習は裏切らない、よね?"

横浜FC:GK菅野孝憲"お中元"、DF山田卓也、早川知伸"8倍返し"、太田宏介、和田拓三、MFマルコス・パウロ"混迷のテクニシャン"、オ・ボムソク"後悔した?"、奥大介(→63'西山貴永"これをみとけ")滝澤邦彦(→75'玉乃淳)、FW難波宏明(→44'チョ・ヨンチョル"いかんせん経験不足")、平本一樹

強烈な太陽光線が降り注ぐ日産スタジアムには開門前から長蛇の待機列。それだけこのゲームへの期待や思いというのが感じられた。巨大要塞ということもあり、満員とはいかなかったが、早々に席が埋まっていき、多くの人がこの一戦を目撃する事に。

そして、選手入場時のサポーター発のビジュアルプロジェクト。青・白・赤の旗が各席に用意され、スタジアムがトリコロールに染め分けられる。選手入場時には大"漁"の紙吹雪が煙のように巻き上がり、お祭りの雰囲気を更に盛り上げる。特別なゲーム、ということを嫌がおうにも感じさせる素晴らしい仕事だった(と思う)

そんなゲームのスタメン、Fマリノスはナビスコで良い仕事をし、本来の調子を取り戻しつつあるマルケスを中盤で先発起用。対する横浜FCは新加入のマルコス・パウロ、オ・ボムソクを中盤底に並べるという4-4-2。オ・ボムソクは右サイドの選手と思っていただけに多少驚き。

カズは華試合で本気になりすぎたのか怪我で欠場、素さんもおむさんもドラゴンもベンチ外。なんだかなー。

-----------------------

試合展開

開始早々にCKを得るなど立ち上がりは横浜FCも前に出る意志を見せたが、選手のクオリティ、中盤の構成力など、3月の時には表現しきれなかった質をFマリノスが示し始め、横浜FCのディフェンス陣を襲う。

吉田のキープから隼磨がオーバーラップする形で流れのある攻撃を作り出し、隼磨は勢いあるドリブルから精度のある(!)クロスを供給、そしてオーシがドンピシャのタイミングでヘッドで狙ったのを皮切りに、ポストを絡めたコンビネーションからマルケスや功治がすり抜けてシュートと次々にチャンスを作る。しかし、僅かに枠を逸れたりとゴールは遠く、なかなか先制点が生まれない。

劣勢の横浜FCは、なかなかボールを繋げない中で狙うはシンプルな攻撃。人数を掛けてかなりリスキーに攻め上がる裏をスピーディーにサイドを突くことで攻撃を形取ろうとするが、数回チャンスになりかけたモノの、Fマリノスの巧みなラインコントロールもあってなかなか形にならず。

攻めながら先制点が獲れないFマリノスは、徐々に焦りがプレーに表れていく。前へ、縦へと急ぎすぎることで攻撃のとっかかりが掴めなくなる。しかし、ひとつのプレーがゲームをがらりと変える。右サイド吉田が深い位置で起点を作ると、後ろにサポートに入った河合へ落としてそのまま中へクロス、オーシがファーに逃げるように着弾点へ入っていくが、ここは菅野が飛び出してこのボールをキャッチ……と此処でファンブル!!!そしてそのボールは幸運にもファーに走り込んでいたオーシの元へ、素早く反応してそのままヘッドで押し込む!これが決まって先制点!!!勢いよく飛び出した事がまずかったのか、上げたボールに変な回転が掛かっていたのか、原因はわからないけれど、ここまで苦しい試合の中でチームを救い続けてきた守護神のミスがビッグゲームを揺るがしてしまった。

この直後、軽率なディフェンスから奥がディフェンスの裏に抜け出してGKと1vs1となるピンチを迎えるが、哲也が素晴らしいタイミングの飛び出しでこのシーンを凌ぐと、畳みかけるように、坂田が魅せる。ロスタイムに入ろうかと言うところで、バイタル中央で吉田と相手ディフェンスが競ったことでうまれたこぼれを拾うと、前を向き正対した相手をズラして素早くシュート!これが菅野の手をすり抜けてサイドネットに決まり、追加点!余りに抜群のタイミングでの追加点、このゴールが持つ意味はとても大きかった。坂田は久々のゴール、水沼さんや若手と一緒にシュート練習した甲斐があったかな。

後半に入るタイミングでFマリノスは焦りからか周囲をうまく活かせなかったマルケスに代えて幸宏を投入、対する横浜FCもビハインドを変えそうと中盤の構成を変える(大ちゃんをトップ下、オ・ボムソクを右サイド、マルコス・パウロをアンカーというダイアモンド型に)しかし、この策の応酬、軍配はFマリノスに上がる。

中盤中央でスペースを埋めようと奔走した選手が一枚減った事で中盤の選手に自由が与えられ、更にはここまでは活かされずに死んでいた左の翼が蘇る。そうなれば、Fマリノスの攻勢は道理。開始早々に功治が細かいパス交換からディフェンスラインを抜け出してGKと1vs1のチャンス(これは菅野のセーブに阻まれる)、これは行かせなかったモノの、そんなに時間も経たない時間で追加点が生まれる。コミーのタイミングの良いオーバーラップでボックス内でボールを引き出すと、オーシ・坂田が深い位置までディフェンスを引っ張った事でぽっかりとフリーとなっていた功治へとグラウンダーのクロス、功治は落ち着いて自分のボールにしてゴールへ沈め3点目!うーん、いいねーいいねー。コミーはしっかりと中の状況を見据えて落ち着いたグラウンダーのクロスをしてくれたし、決めた功治の決定力と落ち着きはさすがエースというもの。そして看板を越えてサポと共に喜びを分かち合う。かっこよす。これで勝負が決まった。

そして、この後は完全にFマリノスのゴールショー。隼磨が細かい繋ぎの中で鋭いドリブルで突き抜け、対峙する相手を抜き去って中へカットインし、そのまま左足で素晴らしいシュート!決まったかに思われたがバー直撃。しかし、こぼれたボールを坂田が拾い、もう一度仕掛けようかというところで相手に入られたモノのこのこぼれを幸宏がダイレクトでシュート!枠外から巻くように放たれた弾道に菅野は見送るだけ、ゴラッソ!見事見事。隼磨のカットインからのシュートは切れ味抜群で決まって欲しかったけど、幸宏のシュートももの凄かった。もうびっくり。皆に手荒い祝福を浴びる幸宏も嬉しそう。4点目。

今度はコミーの左が起点、距離のあるところからの威力抜群のミドルが菅野を襲うと、菅野が弾いたところにポジションを獲っていたのはオーシ。落ち着いてこのこぼれを沈めて5点目。その次は隼磨の右が起点、斜めの楔をオーシに収めて自らはワンツーをもらおうと一気にDFの間へ走り込む!しかし、オーシはこれをデコイにえろいタッチで相手をいなしそのままミドルシュート!これがずばっと決まって6点目。オーシはこれでハット完成!これでも収まらず、今度は左サイド。コミーがエンド深くから相手をかわして中に切れ込み、坂田を経由し最後は功治!これをきっちり。7-0。

7-0になると、隼磨や哲也の軽率なプレーがあったりとFマリノスのプレーにも緩みが見え、横浜FCがその隙を突いて平本が決め一矢を報いるが、これで再び目を覚ましたのか、しっかりとしたプレーでこのゴールラッシュを締めくくる。右サイド、吉田の遊び心のあるループパスで抜け出した隼磨が浮き球をそのままクロス、これが外に逃げたオーシへどんぴしゃり!オーシは完全フリーの状態でボレーを叩き込み、8-1、8-1!これがカーテンコールとなり、ゲームはこのまま。試合終了後、傘の華が開き、ルンバに沸くホーム側、ブーイングすら聞こえず早々にスタジアムから姿を消したアウェイ側のコントラストは痛快。3月の屈辱を完膚無きまでに叩きのめす形で返す、完璧なリベンジで横浜ダービーの対戦成績をタイに戻した。

-----------------------

キモチイイィィィィィィィ!!!

最高。うん、最高ですよ。試合前の胃が痛くなるような緊張感、先制点を獲ったときの解き放たれたような開放感、どんどん点を獲って意気消沈した相手を見たときの征服感。これぞダービーの醍醐味、本当に最高だった。

-----------------------

で、ゲームの中身なんだけど、こういうゲームでは分析とか、批評とか、そういったものが余り価値を持たないゲームだとも思う。ただ、結果を出した事も、しっかりと中身の伴ったプレーが出来た事も、とても大きな財産となるんじゃないかなと思ったり。

まず、中身として。結果だけを見すぎずに「しっかりとフットボールをプレーする」という意思の伝わるプレーが出来ていたことがとても嬉しい。繋ぎ、崩し、連動、プレス、ラインコントロール、そのひとつひとつに目的意識を持ち、培ってきたことをプレーにアウトプットする。そこに個人の技術が伴う。こういった要素が揃った結果、あれだけ実効性の伴うプレーが続き、こういう結果を引き出せたと思う。そしてそういうプレーが沢山成功した事で、選手達の中には成功体験が残る。これが積み重なる事でチームの質は更に上がる。相手の質が低かった事はあるにしても、チームにとってはとても価値のある事。

で、結果として。ビッグゲームというのは裏を返せば必ず勝たなければならないゲームと言い換える事が出来ると思う。それだけ勝敗というのが大きな意味を持つゲーム。そういうゲームとなれば選手達に掛かるプレッシャーはより強くなるし、その中で普段通りの力を発揮するというのも難しくなる。そういう条件下の中で相手を上回り、ゲームをモノにするというのは簡単じゃない。そんなゲームを勝つ事で得れるモノというのは、とても大きいモノなんじゃないかなーと。勝者としての経験値が積み上がるし、常勝チームへの一歩となると思うんだよね。相手が強い弱いじゃない、しっかり勝つと言う事に価値がある。

結果、内容、共に抜群のゲーム、プライドを守り、破壊したということに留まらない価値のあるゲームをモノにしたと言う事を思うと、選手達みんなにはなまるあげたいな。ありがとう、だね。

-----------------------

*で選手評。まずは何よりもオーシ!最近のオーシは、ポストプレーの収まり具合がもの凄く良くて、そこに結果まで付いてきちゃった。ここのところの充実ぶりは目を見張るモノだったけれど、何が彼を変えたのかな?チャンスを逃さない、ポストで周囲を活かす、自分も活きる、細かい落としの質もどんどん上がって、本当にランクが一ランクアップしたようなパフォ。神だね、神。


*坂田もあのシーンでよく決めた!走り回ってもゴールがなければなかなか評価されないのがFW。そういう部分で苦しい期間だったかも知れないけど、ようやく沈黙打破したわけだから、ここから乗って欲しいな。あのゴールはゲームを考えた意味でもとてもとても大きかった。コースを自分で作りだして、イイコースに決める。「水沼塾」の成果が出たかな?シンプルな繋ぎも良かったよー。

*俺たちのエース功治がゴル裏に走っていく姿は格好いい!でも、ちょっとだけカードは勘弁~、と思ったのは内緒だ。2点ともチームとして作った素晴らしい流れがゴールの前にあったと思うのだけど、最後にそれをゴールとして昇華するというのはとても自信になると思うので、凄い意味のあるゴールだったんじゃないかなと。前半と後半で相手のシステムが変わった中でそれを察知し、仕事を変えたのも非常に効果的だった。

*ユッキくんビューティフル!美しすぎて笑っちゃった。菅野に対応を許さず、吸い込まれるように決まる。鳥肌立った。マルケスとの違いも見せたね。コミーが上がるスペースを空けておく、ポジションチェンジをする、そういう回りとのコーディネーションが出来ているから、チームとしても流れが良くなる。豊富な運動量とテクニックはチームのためになってる。逆にマルケスは、この日は少々空回ったかな。コミーとの連携がイマイチ。ただ、より直接的に、そして個人で脅威となれるプレーが出来る選手でもあるから、彼は有用であることは間違いない。使う方がその辺の使い分けを考えてあげるとイイかな。

*この日のコミーと隼磨は最高!痺れまくった!これぞサイドバック、というプレーの連発。労を惜しまず豊富な運動量でどんどん追い越していく、良いタイミングで顔を出してサイドチェンジを助長する、外を回るだけじゃなく中へのカットインするバリエーション、そしてクロスはもちろん、ワンツーやらミドルやらの素晴らしいディティール、攻撃面に関してもう文句が付けられないぐらいの出来だった。特にコミーは無回転ミドルとグラウンダーでの冷静な功治へのアシスト、隼磨はバー直撃弾に繋がるカットインとオーシのハットを呼び込んだカットインが最高だった。攻撃的と言う言葉を最も体現する二人、これからも魅せて欲しいな。

*吉田さんお疲れ様でした。よく走ってボールを繋いで、しっかりと守備もして、チームの流れを殺さずに活かしてくれた。きっと取りたかっただろうけどねー。でも、良い仕事してました。

-----------------------

とにもかくにも最高!ずーっとこの余韻に浸っていたい!というところですが、すぐにふろん太との試合があるんだよねぇ。でも、ふろん太にもまだ借りを返したとは言い難いよね。前回は中村憲剛いなかったし。何となくこれだけ気合いの入ったゲームをしちゃうと、次は緩い感じになってしまいそうだけど、次も大事なゲーム。このゲームで得た手応えを本物にするためにもイイゲームしたいね。でも、やっぱり余韻に浸りたい………。とにもかくにもここまで。最高ぅぅぅぅぅ!

-----------------------

*様々な企画に携わった方々、本当にお疲れ様でした!試合動員のためのポスターやシールの展開、そしてビジュアルプロジェクト、試合後のゴミ拾い(これは少しお手伝い出来たかな)、快勝に繋がるエネルギーの一端となっていたのは間違いないでしょ。快勝の美酒に酔いしれちゃって下さいよ、二日目だけど。

*横浜FC?ちょっと厳しく書くよ。はっきり言ってどうしようもないところまで来てるかも知れない。試合前は新加入選手が多くて、しかも再開直後。情報が少なく、結果を恐れてた僕にとっては不確定要素の多さは不気味に見えてしょうがなかった。でも、試合が始まって、2点目が入った段階で「勝った」と叫んじゃったし、「もう大丈夫」と思ったよ。サッカーで最も怖い点差だけど、あのクオリティなら2点差はセーフティ。だって、全然怖くなかったもん。最初から時間稼ぎしたりと、プレーする意思を殆ど持っていないようなプレーしかしないチームならそう思っても当然でしょ(0-0なのに相手をイライラさせようとする時間稼ぎとかは正直どうかな……オシムじゃないけど小手先と相手を意識するだけのマリーシアだけじゃチームは本質的にフットボールチームとしての魅力を持たないんじゃないかな)しかも、J2で作り上げてきたアイデンティティを失っているし。あの守備への集中力はどこへいったの?きっちりとした秩序のある堅守速攻はどこへいったの?キャンプで何してきたの?この5ヶ月、何してたの?って感じ。チームとして何を目的とするのか、アイデンティティは何なのか、攻撃的とか守備的とかそういうお題目はどうでもいいけれど、フットボールチームとしてフットボールをするという部分が欠落している気がしてしょうがない。基礎も抜け落ちているようでは何も出来ないよ。J1と言う舞台で何もかも見失ってしまっているんじゃないかな?確かに落ちないように色々補強したりすることも必要かも知れない、もともとJ1で戦うには脆弱な戦力しかないし。でも、チームとしてのアイデンティティを見失ってはなんにもならないんじゃないの?今までのJの歴史、降格の歴史を振り返ってみると言い、失敗例を眺めればすぐにわかるよ。目を背けたら、本当に何もかも失うよ。ダービーで争うのなら、それらしいプレーしてよ、そういうチームになってよ。

*って、アツくん取るのね、本当に何もわかってない。それじゃ何も変わらない。ちなみに、横浜市に頼らないでね、だけど大々的に消滅とかしないでね。耳にしたくないのよ、その言葉。

| | Comments (4) | TrackBack (1)

August 06, 2007

ガンバユースに見た未来 -全クラ決勝より-

全国クラブユース決勝、改めて日本のレベルが上がっている事を目の当たりに出来たゲームだった。

一人一人の絶対的な基礎スキルの高さ、ポゼッションを機能させるための予測力と判断力、相手のプレッシャーにも精神的にぶれない絶対的な自信、これらに裏打ちされたガンバのポゼッションは、溜息が出る程見事だった。

このフットボールに見えたモノは、トップリーグで最も美しいフットボールを表現するチームの下部組織として、このチームが一貫して考えている「アイデンティティ」と言えるのかも知れない。

そして、その基盤の上に乗るのが絶対的な個の力。その中でも特筆すべきは僕にとってファーストコンタクトだった宇佐美貴史。U-15の舞台とはいえ圧倒的な差を見せつけて世界のトップへ導いた彼はまさしく「本物」。絶対的な加速能力とスピード、コンパクトな振りにも関わらず矢の様な弾道で放たれた強烈なシュート、柔らかい足首と大きなシルエットにより生み出されるテクニック、堂々とした王様のような立ち振る舞いも含めて、彼はスペシャルだった。彼を代表に特徴ある選手達がポゼッションの上にエスプリを載せて、チームの攻撃は次々と完結させられていく。これも又、見事だった。

現在進行形で世界との距離を縮めようと日本サッカーは様々な努力を続けている。その成果として、日の当たらない場所かも知れないけれどその成果は現れていると感じられた。世界トップレベルの進化も止まらないかも知れない、ただ、日本も又しっかりと前に進んでいる。そんな幸せな実感を得れただけでも、僕は入場料を払った価値があったと思っている。

-----------------------

*ジュビロユースは残念ながらガンバのクオリティに圧倒されてしまった前半のディスアドバンテージが最後まで後を引いたけど(差を分けた部分としては、圧倒的なガンバの基礎スキルに比べると少々ファーストタッチに粗さがあり、ミスが多かったところかな。相手にボールを渡してしまうのに、相手には奪い返すチャンスを与えてもらえなかった。押し込まれるのも道理)、後半ゲームに熱を持たせたリカバリが良かった。いなされ続けた前半にも屈せず、より本気度を込めた勢いあるプレッシングとシンプルなアタックでガンバを追い込んだ事は評価に値するかなーと。以前のような(数年前高円宮ファイナルまで上り詰めたチームのような)流麗なる「ジュビロらしい」チームではないけれど、スピーディーで前へベクトルが向いた時に良さがあり、今のジュビロのアイデンティティは表れていたかな。特に良かったのは元々ワイドのスペースが空きがちだったところをシンプルに山本の精度のあるミドルパスで突いたアタックの鋭さ、そしてこの大会得点王に輝いた押谷の前への推進力かな。押谷は前半「こんなもんか?」と思ったけど、後半片鱗を見せてくれて良かった。レフェリング的にナイーブな部分もあって、するっと入れ替わるプレーは実を結ばなかったけどああいう事を常に狙っているのはストライカーらしいね。トップですぐいけるかというとまだ学ぶべき部分もあるとは思うけど、楽しみかな。

*個人という面でガンバの方に目を向けると、チームを支えていたのは現在売り出し中のU-20ワールドカップに出場し、U-22へとステップアップを果たした安田理大の実弟、安田晃大。兄に似た姿勢のドリブル突破からの先制点(シュート前のタイミングをずらすフェイクは巧)も見事だったが、売りは柔軟に何でもこなすオールラウンドなプレーかな。守備に戻ってしっかりとポジションを埋めるし、パスも動かすプレーも上手。豊富な運動量に裏打ちされた仕事量の多さは感服。多少過信がミスを招いたシーンもあったけど、その辺はご愛敬かな。後は、大塚かな。なんだかんだ言ってレベル高い選手。フィジカル、運動量といった部分が注目されるけど、技術力、スピードもかなりの高いレベル。そして何より判断が良いところ。城福監督が彼を好む理由の一端が見えた気がした。

*で、せっかくユースの事を書いたので、僕の思いとしてひとつ。多くの方にユースや高校サッカーなどのサッカーシーンを直接見てみて欲しいです。既に情報網が発達しているし、様々なカテゴリの代表チームで目にする機会も増えているけれど、実際に目で見てみると本当に驚かされる。今日であればガンバユースの宇佐見や大塚、安田弟、ジュビロユースの押谷、山本などは非常に質の高いプレーヤーで見れて良かったなーと思うし、彼らの未来が楽しみになった。今までを振り返れば、サンフレユースの中野、横竹、平繁、レッズユースの山田、ヴェルディユースの河野などはワクワクしたし、ワクワクという意味では何よりもマリノスユースの若駒達は一刻も早くトップで見たいという気持ちで一杯、特に学くんや端戸くん、そして優平くんとかね。まだ見始めて1年経ってないけれど、こういう「発見」が楽しくて仕方ない。その「発見」は「未来」を感じさせてくれるし、それが更にその「未来」となる時の「現在」を楽しくさせてくれる(実際、今シーズンの陽介やアーリアには期待で一杯だし、思い入れもあって頑張って欲しいと思う)実際に足を運んでみれば、特に難しい事なんてない。機会があれば是非。

*さて、来週はリーグ再開、そしてダービー。それまでまでにすっきりと代表の事とかを済ませちゃいたいな。ということでここまで。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

August 04, 2007

もう一度、スポットライトの中央へ -from All Star 2007-

00025158b
苦しむチームを自らのゴールで世界の舞台に導き、守備大国イタリア相手にも自らの存在価値をゴールで証明、世界最高峰のアタッカーが自らの武器で鎬を削るリーガの舞台でも彼は輝きを放った。

しかし、スポットライトを浴び続けたキャリアが暗転し、長いトンネルに入ってしまった。

成功への足がかりこそ掴みながらも居場所を失って志半ばでの帰国を強いられた夏、古巣の救世主としての活躍を求められながら応えられなかった冬、彼の昨シーズンはそんな時期を象徴するように不遇と失意でしかなかった。

それでも彼は帰ってきた。移籍を契機に復活し、お祭りの舞台と言えどスターの揃う舞台で勝負を決めるゴールを沈め、「我、此処に有」とアピールするところまで戻ってきた。

人によっては「真剣勝負の場ではないから」と笑うかも知れない、「あいつは終わった」と思っている人もいるかも知れない。

錆び付いていない鋭いキレと一瞬の爆発力、磨かれる高いスキルとセンス、そして、代名詞と言えるエゴイズムと思い切り。彼が持っている才能は、勝負を決めきれずに失意を味わった代表チームに足りなかったモノに酷く似ている。

もう一度、スポットライトの中央へ、世界の舞台へ、大久保嘉人が表舞台に帰ってきた。

そんな事を思わせる「今年の祭」だった。

-----------------------

*無論、贔屓入ってますよ。オールスターでこういう事の書くのは気が引けるんですが、嬉しくって。良かったなぁと思ったら手が勝手に……。

*ただ、何となくこういうところで活躍する事が出来る選手というのはそういう運を持っているというか、そういう星の元に生まれる選手じゃないとできないことな様な気もするんだよね。そういう意味ではバカにも出来ないかなー。

*鮪とメロンはどうするんだろー。前回は佑二が肉をチームメイトだった選手にお裾分けしてたけど、嘉人はどうするのかな。さすがに生ものだし配るかな。てか、肉とかならバーベキューとかわかりやすいけど、鮪だと難しいねー。鮪寿司パーティーとか?

*で、本音。セッキー、どういうこと?代表で疲れてる選手を90分酷使するとはどういう事ですか?しかも自分の所の選手は45分で下げておいて。横に座ってた人の差し金ですか?お願いしますよー。

*本来、今続けているシリーズはもう一つ、まとめとして上げるつもりだったのですが、実は書いては消し、書いては消しと言う感じでまとまらない。これは明日上げれれば……。

*U-22は未だに見てないの。てか、やるつもりなし。というのも、完全に見逃した。録画も失敗した。やっちまったー。結構興味はあったんだけどね、U-20組も入ったし、裕介も出たみたいだし。

*決して、ウイイレばっかりやってるわけじゃないですよ。違いますってば。ということで今日はさらっと。一応、予定としては全クラ決勝見に行くつもり。雨降らないと良いなー。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

« July 2007 | Main | September 2007 »