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July 02, 2007

果敢なるスタート@U-20 WORLDCUP GroupLeague vs スコットランド

Photo_37

いやー、最高!やればこれくらい出来るんだよ。果敢に、積極的に、自分たちの能力を発揮できれば戦える。このゲーム、選手達にとって大きな自信になるよ、成長の糧になるよ。

U-20 WORLD CUP CANADA 2007 GroupStage

Group F/Japan 3-1 Scotland @ Royal Athletic Park,VICTORIA
Japan:43'Y.Morishima 57'T.Umesaki 79'J.Aoyama
Scotland:82'R.Campbell

Sports navi

U-20日本代表スタメン:GK林彰宏"絶大なる安定感"、DF内田篤人"躍動バンビ"、福元洋平"安心の素"、槙野智章"赤トサカの幸運"、安田理大"チャレンジングな金髪"、MF青山隼"脇役の大きな仕事"、柏木陽介"エースの仕事は次で"(→90'+2'森重真人)、田中亜土夢"確かな力"(→76'藤田征也)、梅崎司"へこたれない男の真価"、FW河原和寿"次は獲れる、必ず"(→68'青木孝太)、森島康仁"デカモリシ"

紆余曲折ありながら辿り着いたワールドユース。アジアでの厳しい戦い、トゥーロンで味わった世界のスタンダード、日々のJの舞台、経験値を積み上げて逞しくなった選手達がいかなる戦いを見せるのかは、楽しみでもあり、怖くもあり。

スタメンに目を移すと、日本は現状のベストメンバーとも言える11人。GKは日本代表にも選ばれ、五輪代表のゴールマウスも守った流通経済大の1年生・林彰宏。ディフェンスラインは右から高校生ルーキーとして開幕スタメンを飾ったのは今や昔、既に鹿島の右サイドバックとして完全にその立場を確立した内田篤人。センターバックに優秀なるサンフレッチェユース出身、ゴリの遺伝子を継ぐ赤い髪の槙野智章。シャムスカが見いだされて経験を積むディフェンスリーダー福元洋平。左は今シーズンシステム変更のチャンスを生かして常勝ガンバでポジションを掴んだ安田理大。アグレッシブな4バック。ボランチにはこのチームの秩序を担うグランパスの青山隼。そしてこのチームのエース、ミハイロ・ペトロビッチの寵愛を受けてその才能をこのチームで開花させた「プリンス」柏木陽介。右には機動力を好守に発揮するエネルギッシュな田中亜土夢、左はこのチームで最も注目を浴びてきたA代表キャップを持つ果敢なるドリブラー、フランス修行を経て帰ってきた梅崎司。トップには推進力・ポストワーク・高さという部分をパワフルにこなす日本の得点源"デカモリシ"森島康仁、そして高質なるボールのないところの動きは一級品、意外性もある"えなり"河原和寿。アジアユースから継続して作り上げられたチームで世界に挑む。

グループリーグの初戦、当然ながら非常に重要なゲーム。相手はU-19欧州選手権2位通過のスコットランド。

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試合展開

初戦の緊張感を振り払うかのようにかなり積極的にゲームに入った若き日本代表。内田篤人、安田理大という両翼はリスクを恐れずにガンガン上がり、中盤のアタッカーも恐れを感じさせずにガンガン前に出る。この積極的な立ち上がりで一気にゲームペースを握ると、次々チャンスを作る。

柏木がボックス内で内田から楔を引き出して丁寧に落とし、もう一度内田篤人が後ろから走り込んでの綺麗な弾道のミドルで口火を切ると、左サイドからのCKで直接狙うようなプレーでGKを襲ったり、落として詰めるという形でセットでもゴールの匂い。梅崎が強烈にミドルを狙う。そして、このチームの得点源、森島康仁がポテンシャルの高さを見せつける。左サイドから上がってくるクロスに対して寄せられながらも高い打点で競り勝ったり、河原のファーへのクロスに流れながら強烈なボレーで相手ゴールを急襲。若さという勢いを感じさせるノリノリのプレーと言えるか。守備面でも強い体を持つ相手に対してしっかりと寄せ、囲い込み、局面で戦う事で殆ど相手に良い形での攻撃を許さず、良い形でゲームを進める事に成功した。

しかし、時間が立つにつれてスコットランドも固さがとれて、迫力あるフォアチェックで日本にプレッシャーを掛けはじめると、その圧力に屈する形で積極的なプレーが御されはじめてしまう。その中で一本のスルーパスでボックス内に進入を許し危ういシュートを打たれ(これは枠外)、柏木の横パスをかっさらわれてミドルを喰らったり、セットプレーの数が増え始めるなど、チャンスとしてもスコットランドに増え始める。しかし、そんな中で長いボールを使って起点を作り、梅崎が鋭い突破を見せたり、柏木が中央からエゴイスティックにミドルを狙うなど、精神的には折れず。そしてその姿勢が先制点を導き出す。

バックラインからのロングボールに対して、相手ディフェンスが目測を誤り後ろに流してしまうと、これに森島が反応してこのボールを追う。ただ、GKも飛び出して先にボールに入り大きくクリア……と、ここで森島の大きな体がそのクリアボールの進路を塞ぎ、これをブロック!ブロックしたボールは前に転がり、自らのこのこぼれ球をフォローした森島はがら空きのゴールに流し込んだ!先制点!!!森島良く追った!鳥肌立った!そしてゴールパフォーマンスにまでキレ!(みんなで集まってビリーダンス!そしてみんなでウェズレイごっこ)

前半リードして折り返す事になった日本に対し、スコットランドはアタッカーを一枚増やし、前への圧力を増してくる。しかし、日本の果敢な攻撃姿勢も衰えない。梅崎、河原、田中亜土夢と言った選手のキレはスコットランドの選手達の頭痛の種、そのイライラをラフプレーにぶつけなければ発散できないぐらいのモノ。そして、そのキレがスパーク。梅崎が中盤で横パスをカットすると一気に切り替えてショートカウンター。前には3枚が左・中・外と散開。そのアタッカー達に引っ張られる形で梅崎がフリーでアタッキングサードにボールを運ぶと、そのままミドルシュート!これがゴールキーパーの手をすり抜けてゴールに突き刺さる!電光石火の一発、イイカットから流麗なる突破アクションからのミドルシュートは本当にお見事、梅崎の積極性が実ったと言える。ただ、周囲のアタッカー達も梅崎が良いプレーを出来る素地を整えたと言えるか。前に走った事でディフェンスを引っ張り梅崎が良い状態でシュートまで持ち込めた。とにもかくにもイイゴール。そしてワンモアセッ!&ウェズレイ

2点ビハインドとなったスコットランドはなりふり構わない感じでハイボールをどんどん放り込んで押し込み、ゲームを壊しに掛かる。プレーもかなり激しくなり、無理矢理力ずくという感じか。しかし、日本も局面で良く戦い、鋭いカウンターからチャンスを作るなど(梅崎のグラウンダークロス→柏木ヒール→河原シュート)、メンタル的な逞しさを見せる。この辺は本番のテンションと掛ける気持ちの強さの成せる技。ここで日本は一枚目の交代、河原に代えてジェフの青木。カウンターのチャンスが増えてきた事を考えれば、スピードのあるアタッカーの投入(しかも突破型)は妥当。

互いに疲れが見え始める終盤、スコットランドは3枚のカードを使い切り、日本も田中亜土夢→コンサの藤田というカードを切る。日本には相変わらずカウンターからチャンスがある中で(柏木のカットからスルーパス!見事なパスからフリーとなっていた森島へ通り、森島1vs1もGKにセーブ)、とどめとなるミラクルミドル。この試合、影の役割となって中盤の秩序を担っていた青山がセカンドボールを拾うと、余裕を持って強烈なミドルシュート!これが相手に当たってコースが微妙に変わり、GKも防ぎきれず。いいよいいよ!素晴らしい。

この後、ちょっと集中が切れたのかマークのズレを突かれスルーパスから抜け出されて失点(林が一度は弾いたモノのセカンドを拾われて流し込まれた)したが、これで冷静さを取り戻したか、しっかりと時間を使いながら柏木→森重という交代を経てゲームをクローズ。最後は余計だったが、重要な初戦を素晴らしい形で飾り、最高のスタートを切った。

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メンタルの脆さであったり、流れを明け渡した後の脆さなど、様々な脆さを抱えていたチームだったからかなり心配していたのだけど、勢い一気で乗り切っちゃったねー。若いって素晴らしい!

このゲームで最も良かったのは積極的な姿勢だよね。河原、田中亜土夢、柏木、内田に安田、そして梅崎と非常にキレのあるプレーヤー達が揃っていて、そんな彼らが臆することなく果敢に仕掛けた。そういう姿勢があったからこそ、これだけの勢いのあるプレーが出来たと思うし、抱えている脆さも何とか押さえつける事が出来たのかなーと。

もちろん、相対的な要素として相手が明らかに日本のクイックネス溢れるプレーヤー達に対応しきれていなかったというのもある。ただ、それを発揮したからこその結果であって、それに関して選手達の決断は非常に素晴らしかったかなーと。

で、3得点という結果を残した攻撃に関して。これまでは単調なアウトサイド攻撃に偏っていたけど、流動的なポジションチェンジや飛び出し、切り替えの速いカウンターなどサイドを崩すだけじゃない、非常にバリエーション豊かなプレーが出来ていたかなと。個々の特徴がリンクしてきた事も大きいし(レギュラー組に関しては)、積極的に仕掛ける姿勢さえ持っていればそれなりに結果が出るんじゃないかと過信したくなるぐらいの出来だったかなと。後は決めきる事だね。

守備に関しては、最後の失点……はさておき、局面で良く戦った事、精神的に後ろ向きにならなかった事がよかったかな。後半かなりラフに来て、それで萎縮しちゃったら厳しいかなと考えていたけど、避けずに戦い続けた事で粗い攻撃はしっかりと裁けていた。特に福元と槙野は良くできてたかな。中盤も終盤少し切り替えが遅れた事はあるにしても、よく走ってポジションに戻れていたから、その辺は継続してやっていきたいね。

とにもかくにも初戦勝利は超めでたい。2勝目も「ワンモアセッ!」でお願いします。

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*選手評は簡単に。まずはなんと言っても梅崎かナー。もの凄いキレキレで相手をちんちんにしていたね。ボディフェイクやらキックフェイクなど、相手のタイミングをズラして、後はキレでずばっと行く。こういうのをイメージしてたのだろうけど、そこにコンディションの良さが伴っていた事で見事に嵌ったね。守備も頑張っていたし、運動量も多く、幅広い活動範囲で存在感を見せてくれた。まさに完全復活。ミドルシュートは彼の真骨頂かな。入ったシュートはコース、スピード共に抜群。1本目も惜しかった。

*そしてデカモリシ。んー、悔しいけど、イイ。あのチェイスは迫力もあったし彼の良さでもあるよね。でかいけど速い、前への推進力を持っている。ここはマイクとの差だよね。強さに置いてもスコットランドのディフェンスに対しても上回っていたし、足元も安定、この日の出来を文句付けるとしたら柏木の素晴らしいスルーパスを無駄にした事ぐらい。これで乗ってくれれば。

*それと、サイドバック。内田と安田、イイねー。彼らががんがん行った事でチームに勇気を与えたし、攻撃にリズムを作った。内田はシンプルなプレーとタイミングの良さ、安田は自ら突っかけての局面打開、互いに特徴は違うけど、イイアクセントになっていたし、日本の攻撃に置いてはアタッカー達が抑えられて苦しいときの拠り所となれるかも。最後まで走り切れた事も◎、守備もフィジカル的に厳しい状況はあるにしてもよく戦えていた(内田はセンスが良い)青山や両センターバックのサポートは必要だけど、これを続けて欲しいかな。日本のリズムを作るのはここかも。

*マイク頑張れ超頑張れ

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速報気味なので誤字とかあるかも(いつもあるけど)、その辺はご了承くださいませ。次は……コスタリカ戦か、多分出来ないですが……なんとか勝ってくれる事を期待。とにかくキモチイイー、いい気分で一日過ごせそうです。ということでここまで。

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Comments

「ワンモアセッ」が半角なとこに微妙にウケてしまった・・・。
やはり日本代表の中ではこの世代が一番見ていておもしろい!

Posted by: ななし | July 03, 2007 at 02:55 AM

ななしさん、はじめましてー(かな?)

「ワンモアセッ」は何となく僕の中で半角。それだけっす。

>canada世代

以前は酷かったんですけどねー、アイデアもイメージもなく、ただアウトサイドを攻めるだけ。相手にペースを明け渡すと、全くと言っていい程流れを取り戻せない脆弱性を持ったチームという印象がありました。

でも、選手個々がJで自信を付け、成長した事で、「個人戦術」の割合が増えて、チームとしてバランスが良くなったし、プレーもアグレッシブになりましたね。アジアからの過程としてとてもイイ時間を過ごしてきたのかなーと。こういうのは嬉しい限りです。

ではでは、こんどはお名前入れてくれるとうれしいです。

Posted by: いた | July 04, 2007 at 12:07 AM

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