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June 26, 2007

梅雨空のような凡試合@J1 第17節 アルディージャ vs Fマリノス

はやや、一言言わせてくれ……

こっちが腹立たしいわ!

2007 J.League Division1 第17節

アルディージャ 0-0 Fマリノス @ 駒場サッカースタジアム「梅雨空のような凡試合」

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"後光が差してます"、DF田中隼磨"久々の因縁対決"、中澤佑二"きっちり"、松田直樹"影響力に思う"、小宮山尊信"コミー十番勝負 小林大悟編"、MF河合竜二"FWの頬をひっぱたいていいぞ、俺が許す"、吉田孝行、山瀬幸宏"雨に消えた"(→46'那須大亮"久々のイイ那須")、山瀬功治"雨+疲労+責任感=不調"、FW(っぽいポジション)坂田大輔"点の獲らない坂田は単なるそこらのあんちゃんだ"、ハーフナー・マイク"とりあえずワールドユース頑張ってこい、話はそれからだ"(→46'大島秀夫"腰痛はどんな塩梅?")

アルディージャスタメン:GK荒谷弘樹"負傷"(→48'江角浩司)、DF西村卓朗、レアンドロ、冨田大介、波戸康広、MF斉藤雅人、小林大悟(→86'橋本早十)、片岡洋介、小林慶行、藤本主税、FWエニウトン(→69'若林学)

梅雨の気候に祟られ、雨の駒場。試合開始前にちょうど上がった感もあったが、結局試合中にぱらぱらと降り出す。こんな天気に相変わらず埼玉に歓迎されていないナーなんて思ったり(埼スタの時はアホみたいに暑かったし)

そんな中でのスタメン、ディフェンスラインはガンバ戦と同じ、松田直樹も田中隼磨もスタメンの座を譲らず。そして、もう一つ流動的なポジションであるFW、ベンチに戻ってきたとはいえまだ腰の具合に不安があるのかオーシはベンチスタート、その代役としてハーフナー・マイクがリーグ戦スタメン。アルディージャの方は怪我もあって出場が危ぶまれていた小林大悟がスタメンに、吉原宏太が怪我のために出場を回避したが、ブラジルではかなりの実績を誇ったエニウトンのポテンシャルが気になるところ。

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試合展開

オレンジのシャツを見ると気が滅入るのか、それとも湿気を含んだ空気がそうさせるのか、Fマリノスの選手の動きは重く、又反応が鈍い。その結果、チームとしては好守に置いて実効力を欠く。アプローチが遅く、緩いため、相手のポゼッションを抑制するような機能性を示せず、マイボールになってもレシーブアクションが乏しく展開が流れない。

対するアルディージャは緩慢なFマリノスに対して、中盤で自由を与えられたこともあって中央からピッチを広く使う形で自由にボールを受ける藤本や小林大悟を起点にスピーディな攻撃を展開。その中でビッグチャンス、シュートのこぼれを自ら拾った藤本が囲まれながらもうまく距離を獲ると柔らかいボールを中に供給、これがイイポジションを獲ったエニウトンへどんぴしゃり。エニウトンはゴール中央から強烈なヘッド!しかし、これは哲也が足ではじき出す。それでもこのこぼれに反応したのは小林大悟、強烈にニアサイドを抜くシュートでゴールを狙うが、哲也がファーストセーブの後も素早く立ち上がってこのシュートに反応!もう一度小林大悟の元にボールがこぼれるが、2本目のシュートはゴールカバーに入った佑二がブロック。この試合ファーストプレーはFマリノスの守備陣の懸命な守備が勝った。

しかし、このプレーも覚醒の呼び水にはならず。時折散発的にチャンスが生まれるモノの、雨のピッチにアジャストできない選手達はファーストタッチが流れたりとミスも多く、又大宮お家芸のゾーンの術中に又も嵌る形で閉塞感を拭えない。ただ、大宮も吹っ切れない。良い形でボールを動かす形で攻撃構築こそ出来ていたものの、そこから先にアイデアや実効力が伴わず、固い松田・中澤の壁の前に沈黙。ゲーム自体も閉塞的な拮抗状況に陥る。

その中で一発のプレーがゲームを変える。前半も押し迫った中で、松田から飛ばされたロングフィードを冨田の前に入って収めたマイクが、落としたボールを反転しながら強烈に叩く!これは枠を外れたモノの、これまでお世辞にも良いプレーを出来ていたとは言い難いマイクの豪快なプレーがチームに勢いを付ける。しかし、プレーの精度を修正するまでには至らず、相手のクリアミスを拾った功治のミドルも大きく枠を外れるなど、得点の予感が高まるまでには至らない。

前半出来の悪かったことを認めたかのように珍しくハヤヤが早いタイミングで動く。良いプレーも少しあったモノの全般的には低調だったマイクに代えて腰痛から何とか戻ってきたオーシ、好調時のアグレッシブなプレーが影を潜めた幸宏に代えて那須を投入。那須を右サイドバックにして隼磨を一列前に押し上げる。そして、その狙いが実り掛ける。

キックオフ直後、那須大作戦発動。那須がキックオフと同時に相手陣に走り込み、そこ目がけて功治がフィード。那須は競り勝って中に落とすと、オーシが収めて前にランニングしていた那須へ戻す。那須は素晴らしいグラウンダーのクロスをディフェンスラインとGKの間に通し、荒谷も触れない!そして飛び込むのは坂田!しかし、交錯しながら合わせたボールを無情にも枠逸れていく……。

このゴールチャンスは断片でしかないが、チームの機能性もこの交代でかなり改善される。バランスという文字から解放された隼磨が相手を追い回し、那須は激しく藤本に食いついて自由にやらせない。前半自由にやられたところを消すことが出来たこともあって、ゲームペースを引き寄せる。

しかし、ペースは引き寄せてもゴールが遠い。隼磨が右浅い位置からハイボールを供給すると、オーシが体を張ってこのボールを落とし、それに合わせて入ってきた坂田がフリーでシュート!しかし、これは交代で入っていた江角の好反応に凌がれる(コースが甘いんだよ)なかなかモノに出来ない坂田にだったが、3度目の正直とも言うべき決定機が。吉田のスペースパスから右サイドに飛び出した功治が突破に掛かろうかと言うところで選択したのは後ろから走り込んだ坂田への優しいなラストパス、坂田はこれをこれまたフリーインフロントでコースを狙うが、ゴールの枠を越えてしまう……3度目の正直ではなく2度あることは3度あるになってしまった。

決定機をモノに出来ないと嫌な雰囲気も漂いそうになるが、DF陣は危ういシーンこそ合ったモノの集中力を維持。哲也はここ数戦の好調を維持してゴールに鍵を掛け、松田・中澤は若林を徹底して制圧。那須もアグレッシブに奮闘し、コミーも90分間小林大悟を向こうに回しながらも大きく破綻せず。しかし、そんな奮闘にもオフェンス陣は応えきれない。結局、ゲームはこのまま、雨に濡れて燻ったゲームにふさわしくスコアレスドローで、互いに勝ち点1を分け合った。

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煮え切らない、吹っ切れない。梅雨空のようなじめじめとした凡試合。フラストレーションばかりが溜まる90分だった。

濡れたピッチで露わになる選手達のオープンスキルの低さにしても、無駄を惜しむかのように少なすぎる運動量も(水曜日に激しいゲームをしたけど)、何か違うことを考えていたかのような反応の遅さも、アイデアも工夫もなく砂漠で雨乞いするような受動的なプレー姿勢にしても、臆病風に吹かれたように減り続けるリスクチャレンジにしても、全てが足りない。引き分けという結果に不満があるわけではないけれど、このゲームの内容は重く受け止めるべきなのかも知れない。

技術的な問題、サッカーに置ける判断の問題に関しては一朝一夕に行かないので、日々の練習の中で「より高い意識」で取り組んでもらうしかないのだけど、それ以上に気になるのはプレーマインド。リスクを背負ってでもアグレッシブにプレーしようという姿勢は確実に減退しており、非実効的な要素を嫌うが余り無駄になるようなプレーを避ける傾向にある。これらは、このチームが進むべき方向性とは対極でなのではないかなと。

そのきっかけとなってしまったのは戦術的な選択。単純明快なタクティクスである猛烈なハイプレッシングサッカーから相対的・気候的問題で方針転換した事に関しては、致し方なかった部分はあるが、その選択は選手達の怠惰な本質を再び呼び起こしてしまったような気がしてならない。強制的にハードワークを強いられるタクティクスであれば走らざるを得ないけれど、それを柔軟性や抑揚という選択は選手達にサボる口実を与え、その分だけプレーマインドはどんどん減退していく。実際、ここ数試合以前のような猛烈かつ連動したプレッシングは殆ど見られていないし、猛威を振るったショートカウンターからゴールを襲うシーンも皆無。選手達はサボることで楽が出来るという感覚を思い出してしまったのかも知れない。

かといって、もう一度猛烈プレッシング一本で前からサボることなく死ぬ程走れ、相手の2倍走れといった根性論を振り回すつもりはない。しかし、プレーマインドを前向きに、高揚させる必要性があるのは明らか。それはチームのモラルという言葉とも共通と言える。アグレッシブなプレーを求め、リスクチャレンジを奨励し、ベクトルを前に置く。どんなサッカーをするにしても、変わるべきシーズンに置いてこのマインドだけは失ってはいけないと思う。シーズンも折り返し、バンディエラの復帰、リーグ最強攻撃陣の完封と歴史的なアイデンティティは守備があることが示された今、再確認すべきだと思う。

*個人的には勝てた試合だったと思うよ、アグレッシブな姿勢さえ持っていれば。全体的に前からプレスを掛ける姿勢をより高く持っていれば、相手の攻撃を抑制し、攻撃方向を制限する事も可能だった思うし(それにより、片方のサイドに収縮して守備の実効性も高まったはず)、功治が後ろ髪引かれずに高い位置でプレーする意志を持っていれば、プレスの連動を保ち、比較的自由にプレーしてサイドに散らして攻撃のリズムを付けていた斉藤を捕まえることが出来たと思う。ディフェンス陣も前方向の意識を持つことで空くスペースに浮いた藤本・小林大悟を捕まえることが出来た。何よりも自分たちが主体的に動いていれば相手は対応せざるを得ない。それはゾーンを揺さぶる一手となり、大の苦手としている4-1-4ゾーン攻略の足がかりを掴めたかも知れない。それが出来なかった(後半は比較的出来ていた気もするけどね、右サイドの積極的なプレーもあって)ことに問題を感じたので。

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*じゃあ、選手評を簡単に。まず、哲也神、愛してる!ここのところの神降臨率の高さ(ビッグセーブの多さ)、判断ミスも減少(むしろ冷静かつ勇敢な判断が目立つ)と、正守護神にふさわしいパフォーマンスを見せてくれているのは大いに拍手。この辺は達也がいなくなって責任感が増したと言うところもあるのかな。地位が人を変える、って感じ。怪我は心配、無理はしちゃいや。それにしてもあのエニウトンのヘッド、続けざまの大悟のシュートをセーブした超早反応はお見事!

*気になるのは功治。前節は気負いすぎてボールを離すタイミングが悪かったり、プレーセレクトが遅かったりと、独りよがりな傾向が見られたけど、その辺は少し改善の跡。ただ、とにもかくにもポジショニングが低い。押され気味だったけど、功治がポジションを下げたことで底の選手を自由にさせてしまったと思う。全体的なプレーディティールも低調、疲労もあるだろうし、コントロールを失わせる雨も悪影響、やはり替えの効かない唯一無二の存在だからこそ、コンディション共々立て直して欲しいな。セットは要改善。

*坂田は外してへらへら笑ってんな、城みたいになっちゃうぞ。ワシントンみたいに自らの不甲斐なさを呪い怒るぐらいゴールチャンスへの執着を持ちなさい。参ったナーで済ませてたらいつまで経っても決定機をモノにする強さをモノに出来ないよ。もう期待の若手じゃない、結果が求められる存在なんだから。それと、自分がやりたいプレー、やりやすいゾーンでプレーするのではなく、相手が嫌がるゾーン、相手が嫌がるプレーというのを心がけるべき。坂田よりもエニウトンが怖さをあったのはその差だと思う。なんだかんだ言って現状に置いては坂田以外にいないわけだから、結果出してくれ、頼む。ファーストタッチが相変わらずなのも我慢するからさ(技術も低いし、その意識も低い。だからミスる)

*ディフェンス陣は守ることに関しては、非常に高いレベルを保ってるね。マツはまだ本調子じゃないにしても、エニウトンとのリアルファイトは見応えたっぷり。ラインコントロールも勇蔵に比べれば一日の長。周囲に動きを求めてより早い球離れになると尚いいね。松田直樹のプレータイミングにチームが染まってしまうと困るけど(これは良くないこと)佑二も安定、安心してみてられる。ヘッドは決めて欲しかったかナー。那須も良かった。調子が良く、起点となっていた藤本に対してかなり積極的にアプローチに行った効果はかなり出ていたし、その積極性は攻撃にも良いプレーが出来ていた。那須大作戦も初めて嵌ったね。惜しかった。コミーは小林大悟の調子が良くなかったことはあるにしても、ルーキーとは思えない安定感。ま、センセーショナルなプレーは影を潜めたけど、いいよいいよー。

*一つの発見は隼磨の一列前かな。チームのプレーマインドのことを書いたけど、チームが停滞しつつある中で運動量に全く不安がなくアグレッシブにプレーする事を信条とする隼磨の存在はチームを活性化させたと思う。もっと張っても良かったし、縦に仕掛けて、波戸に現状の力の差を見せて欲しかったけど……。ま、一つのオプションとしては悪くない。那須が良いプレーをするという条件付だけどね。

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と言うことで、ここまで。大分戦が終わるとリーグは少しお休みかー。マリノスのサッカーを見ることを楽しみにしている僕にとっては切ない気もするけど(ナビもユースもあるから、そうでもないか)、選手達はこれまでのシーズンの疲労を癒すイイインターバルになるかな?とりあえずお願いだから、河合と功治は次のゲームでカードもらわないでね。それこそ休ませたってイイぐらい。ダービーにいないなんて許さないんだから。ということでここまで。

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*駒場の2階席での観戦で久々に雨に打たれました。ま、雨装備万全だったので全然気にしないけど。これで勝ててればキモチイイスコールと感じたかも知れないけど、不完全燃焼のゲームじゃ気持ち悪い梅雨にしか感じられないね。

*で、駒場脱出は大失敗。すでに行きで往復分の回数券を買っていたのでバスの待機列に並んだのだけど、何のインフォメーションもなく、列の整備もなく、無駄に並ばされたような気がしてならないんですけど(いつもああなの?)結局40分近く並ばされて余計ぐったり……歩いて帰れば全然早かったので、すげー腹立ちました(ただ、僕はかなりの方向音痴なので心配ではある。人波に着いていけば大丈夫だっただろうけど)結論、埼玉が更に嫌いになりました←単純

*交代策は嵌ったけど、ベンチメンバーの選択には疑問。勇蔵と那須を同時に入れる意味がよくわからない。那須と勇蔵を同時に使うタイミングなんてあり得ないだろうから、無駄だったんじゃないかなー。裕介は前で使われる可能性もあるからまだいいにしても、どちらかを外して狩野か乾を連れて行って欲しかったな。狩野と乾は頑張れ、超頑張れ。君たちは出来る子。足りないモノはあるけど、光るモノもあるのだから、自分の能力を発揮する術を見いだして欲しいな。そして相手が怖がるプレーを。チームが攻撃力不足にあえいでいる今、君たちの才能がチームには必要だよ。もう一度書いておく、頑張れ、超頑張れ。

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Comments

おっしゃるとおり、不満が溜まる試合でしたね。気候のせいもあるとは思いますが、降格ラインからはひとまず離れた今、がむしゃらさが感じられなくなってしまいました。

個人的には、このところ吉田の頑張りが目に付きます。前線から相手を追い回し、ピンチには下がって守備陣を助けつつ、カウンターでは必ず走りこんでいます。彼だけが、大量得点が続いていたころのパフォーマンスを維持していますね。

ベテランの彼があそこまで走りまわっているのに、小宮山、斉藤以外の若手から勢いのあるプレーが見られないことが残念です。練習からもっとアピールし、ピッチに立ったらペース配分など考えずに戦ってほしいですね。

あ、久々に那須をほめていただけて嬉しいです(笑)。ではでは。

Posted by: mone | June 27, 2007 at 11:48 AM

moneさん、こんにちわー。

がむしゃらさ、確かに感じないですね。タクティカルな方向性においてもそうなんですけど、一つ一つのプレーに対しての考え方が軽くなっている気がします。アプローチが軽く、あっさりとかわされてしまったり、ボールを引き出すアクションが少なかったり……。

>吉田

彼自身今からだがとても切れていると思うし、様々なモノが見えている状況なのかも知れませんね。昨シーズンまではアタッカー一人一人にボールが預けられて「さあ、なんとかしろ」と言う状況だったので、彼の特徴が発揮しにくい状況だったのでしょうが、今はそのダイナミズムがうまく活かしてもらえているというのもあるのかも。この好調を維持して欲しいモノです。次は大分戦ですし。

ま、幸宏は少々壁にぶつかり気味ですかね。マイクはもう少しやるべき事があるかなー。難しいことは考えずにまず自分の良さを発揮すると言うことを考えて欲しいかなと。

那須、良かったですねー。彼自身サイドバックに慣れが出てきたこともあると思いますし、スピードを生かして突っかけてくる選手ではなく、一度収めて変化を付けようとする選手とのマッチアップだったので、その辺もやりやすさがあったのかも。これからもチームを支えて欲しいモノです。

ではではー

Posted by: いた | June 29, 2007 at 06:02 AM

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