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May 31, 2007

よく似合うゴールラッシュ@関東クラブユース #1 Fマリノスユース vs ヴェルディ相模原

シーズン最初からユースを見るのは初めてなモノでして、一年の流れがどういう風に流れていくのか知らないのです。で、ついこないだまでプリンスリーグを戦っていたと思ったら、関東クラブユース、通称「関クラ」が始まりました。

と言うことで、その開幕戦にいそいそと出かけて参りましたよ。

第31回 日本クラブユースサッカー選手権 関東2次リーグ

Fマリノスユース 10-0 ヴェルディ相模原 @ 日産フィールド小机「よく似合うゴールラッシュ」
F.Marinos.Y:9'端戸仁 34'奥山正洋 43'金井貢史 52'&60'関原凌河 61'荒井翔太 66'&70'&74'&87'斉藤学

Fマリノスユーススタメン:GK当銘裕樹、DF奥山正裕(→63'中里太郎)、甲斐公博、金井貢史"まさにピッチの自由人"(→84'成田慎太郎)、岡直樹、MF西脇寛人、佐藤優平、曽我敬紀(→49'荒井翔太"坊主")、高久朋輝(→75'松尾康祐)、FW斉藤学"もっと!もっと魅せてくれ!"、端戸仁(→31'関原凌河"デビュー")

快晴、快晴な日産フィールド小机。しかし、いつもと雰囲気が違う。囲むように張り巡らされた段幕の姿がなく、メッセージ二つだけが張られていた。プリンスリーグでの完敗が影響しているのだろうか(トップがFC東京都戦っている真裏で、ユースはプリンスリーグで桐蔭に1-3で破れていた)

そんな中でのスタメン、怪我のためエース水沼宏太を欠く陣容となったが(U-17合宿も辞退)、直前までU-17の合宿に行っていた学くん、端戸くん、金井くん、甲斐くん4人ともスタメンに名を連ねる。システム的にも、メンバー構成ともマイナーチェンジを重ねて、チームの形を模索している段階の中で何とかこの関クラを通して見いだしたい。

*相手のヴェルディ相模原は昨年21-0で虐殺していたようで、サディスティックなゲームをちょっと期待してたりして。てか、緑のユニフォーム来て欲しかったな。

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試合展開

試合開始のホイッスルから、完全にFマリのペースでゲームが進むワンサイドゲーム。9分に端戸くんの遠目の位置からのループがGKの虚を突いて決まり先制、その後多少攻めあぐねたり、拙攻とミスを重ねたモノのセットから右サイドCKから優平くんのキックに長身を活かして奥山くんがヘッド、金井くんがニアに走り込んでのヘッドと更に2点を加点。3-0として前半を折り返す形に。

こう書くと、悪い部分は余り見えてこない。しかし、前半のFマリノスの攻撃はかなり閉塞した。相手が極端なリトリート布陣を敷いてきた事もあって、常に密集の中での崩しを強いられる。しかし、パスレシーブアクションが乏しく、又動き方の工夫が見られないため(一人が前で一人が後ろとか、ダイヤゴナルを重ねる動きでマークを外すとか)なかなかボールが前に動かない。圧倒的な個人能力の差、時折見られるテンポの良いショートパスがサイドを切り開く事もあったが、期待していた程のゴールラッシュを抱かせるものではなかった。又、崩しきろうとかなり前掛かりなバランスとなっている中で、軽率なロストから何度か相手のカウンターに発展するシーンもあり、見た目程安定した戦いぶりとは言い難かったか。

しかし、後半になってパフォーマンスは好転する。何を思ったかヴェルディ相模原は極端なリトリート布陣から、ラインを押し上げての「普通」のフットボールスタイルに転換。これでスペースが生まれ始めると、Fマリノスの選手達の動きも活性化。2トップの動きが縦のギャップを作り、空いたスペースに2列目、3列目、はたまた4列目から選手が顔を出してくることで選択肢が増える。動きの幅が出てきたことで、スムーズかつ厚みのある攻撃が展開され、ようやくマリノスユースの売りである個人技術もより効力を発揮。そして、待ち望んだゴールラッシュが始まる。

関原くんがゴール前で存在感を見せ、学くんの左サイドを局面打開した所からのアシストを受けて口火を切ると、スルーパスに反応してラインを抜けだしGKまでかわして連続得点。この直後に交代で入った荒井くんがこれまたサイドの崩しからのラストパスを押し込んで後半3点目。そしてここからは学くんショー。らしい形で右から中に切れ込んで巻くようなシュートでゴールを奪うと、今度は交代で入った中里くんのクロスに合わせて2点目、美しい荒井くんのヒールパスに反応して抜け出しハット達成、左サイドから送り込まれた速いクロスを抜け目なく狙って押し込み4点目と、ラッシュラッシュ。

昨シーズンの21点には遠く及ばなかったモノの、終わってみれば二桁得点。コールド勝ちはないけど、とりあえずゴールの感覚を取り戻して関クラの初戦を飾った。

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うー、やっぱりFマリノスユースにはゴールラッシュがよく似合うね。もちろん、相手あってのことだし、簡単な事じゃないんだけど、このチームが獲るゴールは素敵なモノが多いので、何であろうと沢山ゴールが入るのは嬉しい限り。ま、最近もやもやじめじめした感じもあるので、沢山点を獲ることでもやもやとした状況を振り払う起爆剤となると良いナーと思ったりしてました。

ま、この日は相手が弱すぎたので評価云々は難しいけど、印象として、チームとしては様々な要素に置いて模索段階にいるのかなと感じを受けました。色々なことが出来るから、難しいことをやりすぎてしまったりしてしまう部分もあるし、力を過信しすぎてバランスを崩してしまったりするシーンが散見されるのを見ても、まだチームとして明確な形や答えを見いだし切れていない。攻撃に置いても、守備に置いても、ね。

ただ、難しく考え過ぎなくてもイイとも思う。攻撃面に置いては、技術的に高いものを持っている選手が揃っていて、大抵の相手だったら局面で上回れるポイントを作るのはそんなに難しいことではないはず。だったら、その力を素直に使える形を作ればいい。概念的な要素として、だけどね。
*例えば、右サイドで宏太くんを中心にショートショートで相手を引き寄せて、大きくサイドチェンジして学くんの突破!とかは、ふろん太や鹿島の練習試合でよく見られたシーン。バスケのアイソレーションみたいなオフェンスパターンだったけど、宏太くんのダイレクトでのプレーセンスと飛び出し+優平くんの飛び出しを活かす意味でも面白い形かなーと思った。ま、公式戦になってみられなくなっちゃったのだけど。

守備に関しては、チームとしてどのように守るのかという明確な術、戦術が必要かな。トップチームのようなイケイケプレッシングでも、システマティックなゾーンディフェンスでも、オシムよろしくマンマーキングでも何でもイイから、チームとしてこうして守るんだというのをはっきりさせることで、選手達の動きはもっと整理されるだろうし、穴も空きにくくなってくるはず。今は、個人のセンスと断片的なディティールの整備で守っているに過ぎない。
*戦術と選手育成というのは対極のイメージがあるけど、戦術理解というのもモダンフットボールに置いてはとても大事な要素。自由にやってのびのびだけでは、一流の選手は生まれないからね。で、具体的な術として、個人的にはマリユースにはフォアチェックを主体に置いたディフェンススタイルがあっている気がする。奪われた後すぐに切り替えて、ボールホルダーへの強烈なアプローチ、そしてレシーバーを捕まえるマーキング、セカンドボールを拾う過敏な反応。それこそ、相手陣でずっとサッカーをするようなイメージ、日本で言えばエメルソン・田中達也・そして山瀬功治の前線のトライアングルが機動性を活かして相手にフットボールをさせず、攻撃に移ろうとバランスを崩した相手を個人能力で一気に突き崩してゴールを奪っていた2004レッズ、かな。

ま、とにもかくにも一つずつ、階段を上るようにチームも個人も良くなっていって欲しいな。ハードなスケジュールも、きっとその糧となってくるはずだから。

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*選手評として、まずは金井くんだねー。センターバックはユース玄人の方々には評判がよくないそうだけど、センスが良ければ何でも出来る(猪木)抜群のディフェンスセンスと危機察知能力はやはり光る。ただ、サイドバックが一番あっている気がするよ、自由にピッチを駆けまわり、様々なところに顔を出してプレーに絡む姿を見るとね。ヘッドも見事。

*後は良かったのはボランチかな。優平くんが前半動いていたこともあって、ある程度体裁を保てていたのかなと言う印象があるし、その優平くんが後ろ髪引かれずに思い切って行けるのは西脇くんが後ろでしっかりとお留守番してリスクマネジメントを獲っているから。この静と動のコンビはやはり良いバランスになっていると思う。以前変な交代とかもあって、ちょっと心配していた優平くんだったけど、らしさが戻ってきて一安心。セットのキックも良かったし、これから又チームの心臓として良いプレーして欲しいナーと。荒井くんもイイから相手によって使い分けるとイイね。ま、西脇くんの存在は貴重だと思うから、優平くんと荒井くんの使い分け、かな。

*で、おっかけてます、学くん。前半はいつも贔屓な僕も首をかしげざるを得ない印象だった。というのも、ボールレシーブに置ける動きが停滞していて、一つ一つの動きで切れてしまったり、「待ち」の姿勢になることが多かった。そうなると、やっぱり早々ボールが入らない。そういう意味では天性の才覚を持つボールプレーヤーの悪癖が出たのかなと思った。ただ、後半は動きの量が全般的に増え、動き自体も前半に比べたらダイナミックになった。もっと、スペースランニングであったり、レシーブアクションの変化という部分では成長して欲しいんだけど、ま、満足じゃないにしても、学くんが4点も獲ってくれたので嬉しかったですよ、えぇ。格好いいゴールばっかりだったしwww

*余談だけど、学くんには絶対に韓国に行って、この世代の世界レベルを味わってきて欲しいので(ドリブラーにとって様々な要素での「体感」は素晴らしい経験になるからね)、もっとバシバシキレキレでお願いします。河野に負けるな!

*端戸くんは少しお疲れかなー。気になるのはプレーのリズムが悪いこと。周囲との呼吸が合わずに、独りよがりになるシーンが垣間見えるのはちょっと気になる。あのテクニックは魅力的だし、僕もメロメロなんだけど、使い所をうまく判断して、的確な形で発揮して欲しいかな。ループは見事、でも足りなーい。次は元気になって、もっと魅せて。

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ま、ここまでなんですけど、ここからはせんでーん。

土日、ユースは連戦です。土曜日は17:00からしんよこフットボールパーク(僕はどこにあるのか知らないわけですが)、日曜日は三ツ沢で試合があったりします。そして、今週代表ウィークと言うこともあってトップの試合はなし。どうです、1週間空いちゃって寂しいワーなんて思っているそこのお方!行っちゃえばいいじゃない、きっと楽しいですよ。一緒に学くんや端戸くんに未来を馳せてハァハァしましょう。てか、宏太くんも戻ってくるかも知れないし(わからないけど)

ということでここまでー。

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*トップは練習試合はあるみたいだね。土曜の11:00から早稲田大と。インカレ以来早稲田は見てないから、実は結構楽しみにしてます。晴れると良いなー。てか、幸田くん来るのかな?出るのかな?

*明日は代表だね。俊輔は怪我で出ないみたいだけど、アジアカップの試金石となるゲーム、イイゲームして頂戴。すぐの更新は無理かも知れないけど(お仕事の都合上)、帰ってきてゲーム見て、出来たらやりますよ。てか、やらないと引っ張っちゃいそうだし。

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Comments

しんよこFPはスタジアムのすぐ横、試合日は駐車場になっているところですよ。私は週末そこでフットサルしてます。土曜日も17時までやっているので、時間があれば見ていこうかな。

Posted by: mone | June 01, 2007 at 10:44 AM

moneさんの情報もあって、迷うことなく行けましたー。そして痺れる試合を味わうことが出来ました(余りありがたくないですが(苦笑))

関東ユースの運営として17:00~19:00までという貸出時間のせいか、あわただしい感じでプレーするユースっこたちは可哀想でしたが、試合に勝ったので何より。moneさんはごらんになっていったのかしら?

ではでは、又よろしくお願いします。

Posted by: いた | June 03, 2007 at 11:06 AM

私もプレハブのクラブハウス?の前あたりで、前半のみ観戦しました。ボールは支配していましたが、決定的なチャンスはあまりなかったですね。勝利したようでなによりです。

マリサポでない友人たちは、サポの方々の応援に驚いてましたよ。

Posted by: mone | June 04, 2007 at 11:02 AM

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