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April 26, 2007

ズレる歯車@JFA プリンスリーグU-18 関東ブロック 第3節 Fマリノスユース vs 習志野

この試合の後、個人的に酷く反省しました。

水沼宏太を中心に織りなされる流麗なコンビネーションに目を奪われ、斉藤学や端戸仁の華麗なテクニックに心奪われ、シュートが外れてもそのシュートに繋がるまでの美しいプレーを評価しすぎていた。心のどこかで「いつでも獲れる」という慢心があった。

そして、待っていた落とし穴。どんなに美しい攻撃構築もテクニックもゴールに繋がらなければ水の泡、新チームに突きつけられた一つの課題かも知れない。

JFA プリンスリーグU-18 2007 関東ブロック 第3節

Fマリノスユース 2-2 習志野 @ 日産フィールド小机「ズレる歯車」
F.Marinos.Y:12'p斉藤学 51'水沼宏太 Narashino:10'原雄一郎 88'永野晃矩

Prince League Official

Fマリノスユーススタメン:GK佐藤峻、DF奥山正洋、臼井翔吾、甲斐公博、金井貢史、MF荒井翔太、佐藤優平(→35'高久朋輝)、曽我敬紀(→77'松尾康祐)、水沼宏太、斉藤学(→84'出口将司)、FW端戸仁

小机から日産スタジアムに向かうと、見えてくる天然芝のサブグラウンド、これが日産フィールド小机。小さなスタンドが併設され、土手側からも見えるという事でとても観戦しやすいスタジアム(?)と言えるのかも。そんなグラウンドで行われた関東プリンスリーグの第3節。

トップの記事でも記したが、この日のスタジアム周辺は吹っ飛びそうなぐらいの強風が吹き荒れ、スポットに置いたボールが自然に動いてしまったり、ハイボールが思わぬ変化をしたりと、プレーに影響があるぐらいの強さとなっていて、観戦側にとっても、この強風はさすがに気になるモノだった。相手の習志野はサイドの高い位置にアタッカーが張り出す4-4-2気味の布陣。

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試合展開

強風の中で長いボールが飛び交う立ち上がり、テンションの高い相手に対してなかなかペースを掴めないFマリノスユース。そんな落ち着かない展開の中で迎えたセットプレーでいきなり失点を喫してしまう。

右サイド、距離のあるところからの間接フリーキック。インスイングのボールが放り込まれると、風の影響もあってか佐藤くんの反応が遅れてこのボールの処理を誤り、詰めてきていた選手にイージーに押し込まれてしまう。触らなければ……という感もあるが、ゴールキーパーの性として致し方ない部分か。強風で変化を予測するのが難しい状況が仇となった形だった。

しかし、Fマリノスユースはすぐさまその失点をリカバー。端戸くんを経由して、左サイド学くんが前を向いてボールを受けると、ドリブル発進。完全に後手に陥った習志野ディフェンスに倒される形でPK獲得。これを学くん自ら決めてビハインドを引き戻した。ユースサポからはトップチームのNo.10のコールを改変した「ユースの10番 オーオー 横浜のまなぶー」というコールが。

これでペースを引き戻すかに思われたが、そうは簡単に行かない。習志野の機敏で精力的なムーブとボールを細かく動かす攻撃構築に対して、なかなか対応策が見いだせず、混乱。相手のプレスに対しても慌てたりと、なかなかゲームを落ち着かせることが出来ない。

その後もディフェンスはドタバタしていた感があったモノの、カウンター気味の速いアタックから習志野ディフェンスを襲う形で徐々に攻撃のリズムが生まれてくる。特に学くんのキレっぷりは凄まじく、相手としては対応策が見えないぐらいの実効力を発揮。左サイドから切れ込み、ピッチを横切るように突破を図って、最終的には右サイドからラストパスを通すプレーにはどよめきが起こった(端戸くんはこのパスにしっかりと反応してネットを揺らしたモノの、オフサイド)これ以外にも宏太くんのコントロールシュート、端戸くんのFK、学くんの1vs1からのループなど、チャンスは量産。この日当たり気味であった習志野GKの奮闘もあって追加点は生まれず。前半のこり10分ぐらいの所で、優平くんに代え高久くんを投入。高久ファンの僕としては喜びたいところだが、チームの秩序を担う佐藤優平をピッチから下げて良いのかどうかで複雑な心境。結局前半は1-1。

後半に入ってもFマリノスのリズムは継続。コンビネーションや個人技術などが発揮されるようになり、習志野ディフェンスを恐慌に陥れるシーンを作る。逸機などもどかしさを感じる場面もあったが、ようやくその攻撃が実に繋がる。カウンターからダイレクトで曽我くんが前を走る宏太くんにスルーパス。これで宏太くんが抜け出すと、追随してきたディフェンスをいなして冷静にゴールへ沈めてようやくリードする展開に持ち込む。曽我くんの宏太くんの動きを見越した見事なスルーパスは非常に美しく、鮮やかな流れでのゴール。このチームらしいゴールだった。

その後、セットプレーなどから危ういピンチを作られたりもするが、交代を交えながらも相手のオフェンシブな姿勢を逆手にとってその倍ぐらいの頻度でカウンターなどで脅かすシーンを生みだすFマリノスユース。突き放す3点目も時間の問題に思われた。しかし、その3点目が非常に遠い。ボックス内での決定機は数多くあれど、僅かに枠を逸れたり、GKのセーブにあったりとネットを揺らせず。スタンドは美しいコンビネーションや素晴らしいテクニックに沸いたが、ゲームを決めきれない事実が残る。そして、終了間際、ゲームを決めきれなかった報いを受けてしまう。一瞬の隙から数的に危ういピンチを招くと、一本目のシュートこそ佐藤が弾くも、それをプッシュされて同点にされてしまう。

同点になり、アグレッシブに必死に勝ち越し点を狙いにいくも残された時間は少なく、結局このままタイムアップ。2-2。痛すぎるドローで勝ち点2を失った。

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圧倒的な攻撃力を点数に反映出来ていないことが問題なのか、毎試合失点を重ねてしまうどこか不安定な印象を抱くディフェンスが問題なのか、それともどこかに違うところに問題があるのか……練習試合では噛み合っていた歯車がプリンスリーグに入ってからは、ずれている感があります。

これがだめでも、いつか獲れる、という期待感は常に抱かせてくれるチームな事は間違いない。アタッカー陣は抜群の能力を誇り、実効力も高い。でも、それがどこか慢心に繋がっているのかも知れない。正直見ている僕にもある。鹿島ユース、ふろん太ユースとの試合で見せた圧倒的なまでの攻撃力は、そんな印象を抱かせるに充分なインパクトを持っていた。でも、これまでのプリンスリーグを考えると、水物である攻撃力に依りすぎることが危険であること改めて突きつけられた感があります。

ま、決めればいいと言ったらそれまでなんだけど、1試合3点獲らなければ勝てないような丼勘定のサッカーでは、安定して勝ち星を積み上げることは難しいのは明らかなだけに、やるべき事は見えているはず。チームの方向性とは違うにしても、チームとして安定して戦うための術を構築していく必要性を突きつけられているのは間違いない。グループとして守る術を構築、又細かなミスを減らすためのプレーディティールの整備など、チームを安定させるための施術にも目を向けて欲しいなと。

前も書いたけど、このチームのゲームが沢山見たいので、そのためにはやはり結果を出して欲しい。結果を出すためにはストロングポイントだけでは勝ちきれない。

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後は気になったこと

・優平くんの前半での交代は怪我か何か?僕は腑に落ちなかった。三菱養和戦では彼が走り回ることでチームを支えていたのは明らかだし、現状に置いてはチームの屋台骨を支える選手。ミスはあったけど、特別悪いとも思わなかったので、そんなにギャンブルする必要があったのかなと思っちゃった。もちろん結果が全てではないし、個を育てることにベクトルが向くのは正しいことだと思うけど、監督の勝負に対する執着心の希薄さはこれからを考えると気になる。ティンカーマンっぽいんだよなー

・学くんがキレキレなのは楽しかった。僕、彼のプレーにワクワクしすぎ。でも、決めないと!これからは決めた後に沢山褒めることにしよう。端戸君にしてもそうだね。あの足元のテクニックには惚れるわ。サイドでスピードを生かすプレーも健在。ストライカーとして決めたいね、元々決定力はある選手だと思うし。

・僕はやっぱり北野くんが見たい!怪我治ったのかな。ベンチには入ってたみたいだけど……。Fマリユースのもう一つの武器だと思うんだよね、オーバーラップ。ビルドアップもしっかり出来るし、周囲をうまくかみ合えると言う面でも、起用する価値はあると思うんだけど……。金井くんはユーティリティに右もこなせるわけだし……。

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えーと、次はゴールデンウィーク真っ只中の5/3に千葉で鹿島学園(鹿島に行った佐々木竜太がいたんだよね。彼は良い選手だった。こないだベンチ入っててちょっと嬉しかったナー)試合があるそうな。詳しくはもちろんLa Guaridaでどうぞ。僕はこの日予定があるので行けるかどうか微妙なんだけど、何とか行きたいなー。とりあえず剣が峰となるヴェルディとの試合は見に行けそうだけど(鹿島?むー、しゃーないわな)、はてさて。とりあえず絶対に見て損はないと思うので、行けそうな人は是非。と言うことでここまで。

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*去年から考えると、急速な嵌りっぷり。周囲には結構な呆れられっぷりです。だって、楽しいんだもん。学くんのコールは素敵だった。

*ただ、ユースのレポは難しい。厳しく書いていいものかかどうか……トップとは違うから、同じように書いて良いのかどうか……。何となくさじ加減が難しい。

*レッズ-ふろん太やるよー。考えてみたら今シーズンまだ全然マリ以外の試合レポしていなかった(苦笑)マリ以外を応援しながらもこのブログを読んで下さっている方、申し訳ないっす。

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