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April 18, 2007

感じる可能性とリスク@2007 J.League Satellite Fマリノス vs 横浜FC

で、続きです。ユースの熱い試合が頭でぐるぐる回りながらも、そんなに時間に余裕がないので、すぐに巣鴨駅に戻って横浜に戻りました。ま、さすがに席がなくなることはなく、しっかりと座れたのは安心したけど、MT効果は凄いなー、サテの試合なのに1400人、恐ろしい……。

2007 J.League Satellite GroupB Day2

Fマリノス 4-1 横浜FC @ マリノスタウン Aグラウンド「感じる可能性とリスク」
F.Marinos:19'&37'斉藤陽介 33'エウチーニョ 50'ハーフナー・マイク
YOKOHAMAFC:67'pアドリアーノ

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK飯倉大樹"ビッグセーブ!ナイスコーチング!"(→46'富永康博"でっかいなー")、DF塩川岳人"初めて24番のシャツの子供を発見しました"(→75'石原卓"はつたっくん")、吉村光示"ねぇ、マツはー?"、田代真一"君のポジションどこですか?"、小宮山尊信"サイン会を一緒にした人に殴られそうになりました"、MF天野貴史"キャプテン・アマノッチ"、山本郁弥"はつふみー"(→68'吉田孝行"サテだとドリブルするんだなー")、乾貴士"僕は君の本気を知ってるよ"(→46'清水範久"サテでもジローはジロー")、エウチーニョ"いいんだかわるいんだか"(→82'狩野健太"出す意味がわからねぇ")、FW斉藤陽介"素敵すぎる猛ダッシュ"、ハーフナー・マイク"強烈ボレーに入場料の価値"

と普段に比べても長めのメンバー評になりましたが、これが今日の印象です。初めて見る選手もいましたが、この一試合でも何となく色々と分かりました。とりあえず、試合から。

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試合展開

粗っぽい横浜FCのプレッシングとアドリアーノの個人技に悩まされていたモノの、若々しい陽介やアマノッチのプレーがチームに活気を与えると、徐々に層の厚さとも言えるBチームの力の差が現れ始め、一気にゲームを決めた。左サイドからの折り返しがマイクの裏に入ってきた陽介に繋がり、陽介冷静にゴールに流し込んで先制。コンディションが上がりシーズン前のプレーと比べると格段にアグレッシブさを増したエウチが相手DFからボールを奪い、そのまま決めて2-0。陽介がスルーパスから抜け出し3-0、これで前半終了。

ボールタッチが少なく、相手の粗いプレーのせいもあってか、プレーする意欲というのを感じなかった乾は前半で下がり、ジロー投入。マイクがグラウンダーの折り返しをしっかりと押し込み4-0とするが、その後はゲームとしては見るべき所はなくなってしまう。横浜FCは荒っぽいプレーが収まらず二人の退場者を出し、マリの若手選手達も良いプレーがある反面、悪いプレーも多く、どうも落ち着きを欠く。この後、Fマリノスは得点機を活かせず追加点は生まれず、逆にボックス際で吉村が相手選手を押し倒しPKからアドリアーノが一矢を報いる。終盤、点差が開き、相手は二人少ないと言うこともあって、どうも緩みがちになっていた中で水沼コーチから大きな声が飛ぶ、「最後まで!」「前から行け!」。しかし、結局スコアは動かず4-1。ゲームとしては、相手のクオリティの低さもあって、見るべきモノの少ないゲームだったが、若い選手達のプレーを見る上ではとても意義深いゲームだった。

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ま、快勝なんですが、さして意味のあるモノではないので、結果に関しては割愛。で、重要なのはあくまでも中身です。個人的な注目点としては二つ、一つはファーストグループには入れない選手達にどれだけチームの進むべきベクトルが浸透しているか、戦術の浸透度と言う要素。そしてもう一つが、若手育成を掲げている中で若い選手達の可能性であったり、トップ起用の可能性などの現段階でのパフォーマンスを注目していました。
*本当はマツが見たかった。試合に出れないとはいえ試合勘の問題もあるし、何よりも彼の現状が気になって仕方ない。彼が今どのような心境でいるのか、それがプレーに表れるような気もしたし……もちろん良治たんであったり、師匠であったり、出場機会を得れていない選手達がどのような状態なのかも見てみたかったかなー。ま、主たる目的として若い選手の育成というのがあるから、その場を奪い取るというのも良いことではないんだろうけど。

まず戦術的な浸透度の話。選手達のコンディションに左右される部分は大きいにしても、高いライン設定、前からのフォアチェックと、コンパクトでモダンなフットボールにも出るチェンジしつつある中で、サブ組でもそういう意識の元でサッカーをしようとしている感を受けた。陽介やマイクのフォアチェックを起点に前を狙うという共通意識の元にプレスを掛ける、これはトップと変わらない。ただ、より突き詰めたディティールというか、追い込み方としてはトップでも出来ていないだけに(勢い任せの部分が強い)サテでも形になっているとは言い難い。一つのアプローチに対しての反応(プレッシャー+選択肢の削除という連動感がない)、個々の対応の軽さ、役割分担などに関しても同様で、練度としては低いと言わざるを得ない。

攻撃面に関しては、プレッシャーをそのままは速いタイミングで攻めきろうというカウンター的な意識、リスクチャレンジアクションなど、「スクランブルアタック」的な部分の意識などに関しては各選手意識していたように思うが、その意識が先に立ちすぎてポジションバランスが崩れすぎてしまうことや各選手の距離感、球離れのタイミング(サポートの質)などはこれからという部分も垣間見えた。

全体的な評価として、選手達に意識は浸透しているが、ディティールの部分はまだ詰め切れていないということが言えるのかなと。ま、トップチームも全て詰め切れている訳ではないので、こういった曖昧さが残るのは致し方ない部分か。そういう意味で戦術的な意識においてはトップチームと格差はそんなにないように見えました。

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で、後は個人の部分。気になった選手の印象などを。

飯倉大樹→ビッグセーブ有り、常に響くコーチング有りとGKとしての完成度の高さを見せた。特に感銘を受けたのはコーチング、一番落ち着いてピッチの状況を見れる存在として、フィールドプレーヤー達に重要なインフォメーションを伝えていた(見えづらい逆サイドのフリーマンなど)初速反応の良さと足元の安定感も魅力的。哲也もうかうかしてられないんじゃない???

富永康裕→でっかいね。PKのシーンで改めて思った。GKにとってサイズというのは一つの武器だと思う。危険なシーンをその長躯を活かして止めたシーンは素晴らしかった。この日は当たっていた。

塩川岳人→スタンドで初めて24番のプレーヤーズTシャツを着ている子がいて感動した。なんだかんだ言って経験ある選手で、攻守に置いて落ち着きを感じた。クロスの精度に関しては隼磨より上かも。右サイドのバックアッパーとしては一番手。守備面での軽さと時折見えるミスが怖いが。

吉村光示→空いていても躊躇の末やめるというシーンが目に付き、ビルドアップに対しての意識が低さを感じさせた。守備面ではスピードに不安。田代がかなり前掛かりだっただけにバランスを取る存在だったが、もう少し田代と連携が欲しかった。というよりもう少し田代を操って欲しかったかな

田代真一→憧れの3番を背負い、前への強さ、ヘッドの強さ、技術の高さなどストロングポイントは見えた。しかし、前への意識が高すぎてオリジナルポジションをお留守にする場面も多く、リスクフル。センターバックとしては怖さを感じた。この日の攻め上がりやポジションバランスでプレーしていたら、何点か生み出すにしても、失点もその得点以上に生み出す可能性がある。頭の悪いプレーだった。ユースで見た時はこんなにおっかないプレーをする選手じゃなかったから、相手を見てあれだけ積極的に行ってたのかな。でも、テクニックは痺れた、股抜き有り、ヒールでのリフティング有り、技術高い。

小宮山尊信(コミー)→さすがに即戦力ルーキーの評価を受ける選手、運動量、守備力など完成度は高く、安定感もある。ただ、武器を感じない。縦に抜けるかと言えば技術、スピード共にプロでは武器になるレベルではなく、クロスの精度もまだまだ。僕が監督なら上がるタイミングが良く、勢いのあるプレーが出来る裕介を使う。それと、ビルドアップ。最初のポジションが高すぎて参加出来ていない。一度裁いて、そこから機を見て上がった方が効果的かな。タイミングの良いオーバーラップもそのポジショニングの性もあって数が少なかった。エウチとのコンビネーション悪すぎ。ま、期待はし続けるよ、頑張れコミー(←贔屓)

天野貴史(cap)→アマノッチキャプテンに萌え。良く動き、よく戦い、良く声を出し、とキャプテンとして、ボランチとして、素敵なプレーだった。身体的なハンディキャップはどうしてもあったけれど、それでも粘り強さであったり、執着心で補えていた。個人的に特に評価してあげたいのはプレーの「メリハリ」。アンカーとして守備を意識したポジショニングをするシーン、そしてリスクチャレンジアクションを起こし一気にポジションブレイクして攻撃に参加するシーン、やりすぎの部分がない訳ではないけど、あれだけよく走れば相手には脅威。ただ、アンカーじゃなくてセグンドボランチ(功治のポジション)で使った方がリスクは低いかな。トップでもチームが停滞した時の活性化を促せる存在か。リスクとしてはサイズぐらい。

山本郁弥(フミー)→初見、他の選手と比べても細く小さいので体作りとしてはこれからなのかな。そういう部分含めてディフェンスの弱さ・軽さは目立ち、このポジションでの起用は厳しいかな。ただ、時折光るパスがあったり、意欲的でチャレンジングなプレーをしてみたりと、アイデア豊富でピッチを良く見渡している。スピードあるドリブル突破とかも見たかった。この日は復帰戦だろうし、ま、これからだね。

乾貴士→相手の激しいプレーにチャレンジする意思を削がれ、凡庸なプレーに終始。守備に関してもおざなりと、この日は良くなかった。トップでの横浜FC戦やレイソル戦を見ているだけに、物足りないというのが本音。水沼さんが半分で下げたのも正しい評価だと思う。みんな君がどれだけ出来るか知っているよ。だからこそ、こういう舞台を無駄にしないように。U-20選出おめでとう、頑張れ、超頑張れ、そしてワールドユースに出て。

エウチーニョ→コンディション向上で動きに幅が出てきた。守備面での質の低さを考えると起用するとしたらやはりこのポジション。結果も出し、意気揚々だろうけど、トップで使うにはちょっと怖い存在という印象なのは変わらない。一つはカードキャプターっぽいこと、無鉄砲というか粗すぎるプレーが多く、カードの対象と鳴りやすい。それと、プレーセレクトが悪く球離れが悪いこと。技術への過信か、判断が悪いからロストの質が非常によろしくない。ダイナミックな動きや積極性は買い、失い方や粗いプレーがマイナス、かな。リスクのある選手。

斉藤陽介→トップで結果を出したことが自信となっているのか、確信に満ちたアグレッシブなプレーで相手の脅威となった。2ゴールと見事な決定力、フォアチェックも迫力満点、技術的な安定感もあり、このレベルでは出色。育成も見越して後半2列目で起用したんだろうけど、適性ポジションはやはりトップ。動き出しの質、動きの工夫が垣間見えたりと、改めてトップでも充分起用する価値のある選手だと感じさせた。てゆうか、躍動感あるプレーには魅せられた、バーモバモバモー、さーいとうよ・う・す・け!てゆうか、ユース代表呼べよなー、吉田ー。

ハーフナー・マイク→ディドも来てたし(スーパーモデルみたいなのはお母さん?お姉さん?)、その前で1ゴール。他にもボックス外からのもの凄いボレーがあったりと、改めてそのポテンシャルの高さを披露。ただ、全体的なプレーの質はまだまだ。ポストマンとして効果的なポストは少なく、単純なプレーのミスも目立つ。いきなり陽介みたいに動けと言われたら出来ない訳だから、もっとポジショニングにこだわり、ゴールの獲れる位置、より効果的な起点となれる位置を獲る工夫であったり強さを養う必要性があるかな。厳しい場所にこそ、甘いゴールが待っている。ユース頑張れ、超頑張れ。

石原卓→初見、たっくん。ビルドアップへの参加意識は裕介よりも良いかも知れない。ボールを蹴るというプレーに関しては質が高く、サイドバックとしての動き方は基本が出来ている。マイクのヘッドを引き出したクロスは、上がりのタイミング、クロスの質と抜群だった。守備面では余り分からなかったけど、もっと長く見たい。

*ジロー、吉田、狩野に関してはトップで出てるし、割愛。

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水沼さんも本職だけじゃなく、違うポジションを経験させたり、こういう機会を無駄にしないように終盤「最後までやれ」と良い声を出していたりと、育てるという意思を感じさせてくれた。正直まだトップでは厳しいかなーという選手もいるけど、それでも一人一人可能性を持っているとは思うので、水沼コーチとと共に日々精進していってほしいな。

ということで、ま、溌剌とした若い選手のプレーを堪能した日曜日でしたよ、ってことです(なんてまとめ方だ)。じゃ、ここまで。

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*次はトップだね。あ、U-22もあるのか。

*そうそう、横浜FCの難波って選手は相手に嫌われるタイプだよね。播戸とかもそうだけど、熱いから相手としてはうざい。しかし、手は出しちゃいかんよ。あり得ない。一緒にサイン会をしたのに。てゆうか、横浜FCは粗すぎ。無鉄砲なスライディングとか酷すぎ。マリのカワイイ若駒を潰す気かよ。敬意が足りない。

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