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March 24, 2007

先がないという閉塞感@J.League YamazakiNABISCO Cup 2007 GroupLeague Fマリノス vs アルディージャ

試合を見ていると、少し後の状況が感嘆に想像出来てしまう。

ボールを持つ、パスを出そうとする、出し所がない、詰められる、誰も顔を出さない、受ける動きをしない、逃げるようにロングボールを出す……。

次がない、先がないという閉塞感、今のFマリノスを表すようだった。

このゲームはお金を取ってみせるゲームじゃない、プロのゲームじゃない。そんなゲームをした自覚がありますか?

2007 J.League YamazakiNABISCO Cup GroupLeague Day1

Fマリノス 0-1 アルディージャ @ "縁起の悪い"三ツ沢球技場「先がないという閉塞感」
Ardija:21'D.Kobayashi

F.Marinos Official

パスすらまともに繋げないチームのスタメン:GK高桑大二朗、DF栗原勇蔵、中澤佑二、那須大亮、田中裕介、MF松田直樹(→75'田中隼磨)、上野良治、山瀬功治、FW坂田大輔、マルクス(→63'清水範久"復帰")、鈴木隆行(→53'大島秀夫)

アルディージャスタメン:GK荒谷弘樹、DF片岡洋介、冨田大介、西村卓朗、波戸康広、MF斉藤雅人、小林慶行、藤本主税、小林大悟(→52'若林学)、橋本早十(→82'佐伯直哉)、FW吉原宏太(→89'平岡靖成)

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試合展開

集中力を欠くミス、動き出しなく出所の生まれないビルドアップ、閉塞感漂う立ち上がり


バランス悪く、各所にスペースを生まれ、そのスペースをアクティブに使われるカウンターに脅かされる

抵抗もなく、あっさりと左サイドを崩されると、波戸のクロスに小林大悟。見事にヘッドで沈められ失点

ビハインドも選手達の意識を活性化するに至らず、功治の元に訪れた偶発的なチャンスもフィットせず

ジローの投入でピッチに躍動感が少し生まれるも、相手の守備を崩すには至らず

パワープレーも実らず、零敗。スタジアムは茫然自失の溜息、轟くブーイング

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勝負の綾

サッカーをする上で欠かせない要素であるパス。そのパスもまともに繋げないのであれば、サッカーにならない。攻撃が出来なければ、点が獲れない、相手の攻撃機会が増える、失点する可能性が高まる。よって、Fマリノスが勝利を手にする可能性は限りなく低い。そして、そんな相手に対して、アルディージャはしっかりとゴールを奪い、無失点で凌ぎきって、勝利に必要な要素を満たした。

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何故、こんなプレーをしてしまうのか。

理由は分からない。戦術を整備しきれず、選手達に明確かつ具体的な指針を与えられない監督が悪いのか、選手達が労を惜しむような省エネプレーでボールに絡もうとしないことが悪いのか。

多分どちらでもあるのだろう。元々、Fマリノスの選手達には「サッカーをプレーする」ために、必要な要素が欠けているというのは以前から見えていたこと。ボールを引き出す動きに代表されるプレーへの関与意識、選手間のタイミングやコンビネーション、置かれている状況を把握しプレーの狙いを汲み取る感性、ファーストタッチやパスのアングルなどのプレーディティールに対する神経など、パスを繋ぎ、プレーを構築する部分は酷く拙い。

そんなチームに置いて、選手のプレーのガイドラインとなるべきタクティクスが曖昧なまま放り出されれば、Fマリノスの選手達の地が出てしまうというのは摂理。そういう意味で、早野氏のチームへの施術が効果を上げていないと言うことも言える。

●山瀬功治選手(横浜FM): 「今は内容について、どうこう言っても仕方がない。結果が出ていないことがすべて。パフォーマンス、コンビネーションなどいろんな要素・パターンを含めて、結果が出ていないということ。パスの出し手と受け手のやりたいことが多少噛み合っていないと思う。11人がやりたいことを明確にしなければならない。状況に応じて個人個人が判断してやることも大事なことだが、一から十までそれでできるわけはないと思う」

J's GOAL

功治の言葉を借りるまでもないが、チームとしてのはっきりした狙いがないことで、プレーの指針が生まれてこず、それが意思の齟齬としてプレーに表れる。このゲームがこういうゲームとなってしまったのは、必然だったのかも知れない。

その上で、何をすべきか。もう分かっているはず。自らの置かれている状況を把握すること、選手も、監督も、そしてフロントも。

選手達には「自分たちが下手なんだ」という意識を持って欲しい。出来ないモノはしょうがない、出来ないなら基礎からやっていくしかない。ボールを繋ぐために必要なこと、注意深く周囲の状況を捉え、要求し合うことでどのようなプレーを志向しているのか、相手にもっと分かってもらう。意思の齟齬が生まれたらその都度要求しあう、そのままにしない。ボールホルダーはより細やかな神経を持ってボールを扱う。レシーバーはボールホルダーの状況を相手の立場に立って考える。見放しているような傍観者ではなく、助けるような動き出しを沢山する。一度動き出して出てこなくてもプレーを切らずに、動き直す。戦術云々は別にして、ピッチの上ですべき事を真摯に取り組む、当たり前のことから始めよう。

監督は選手達がプレーしやすい状況を整える。曖昧で概念的なお題目を並べるのではなく、現状を把握した上でより具体的なチームの進むべき指針を定め、ディティールを詰める。そして、その指針の下、選手達の判断のガイドラインとなるべきものを作り上げなければならない。現状を嘆くだけでは何も生まれないし、完成図を眺めているだけでパフォーマンスは好転しない。起用法を見ても、安易かつ狙いが見えない。小手先では何も変わらない事を自覚し、足元をしっかり見て、もう一度イチからチームを構築しなければならない。それが出来ないのであれば、この席は誰かに譲ってもらうほかない。

そして、フロント。この低迷の一端がフロントにあるのは明確、補強にしても、指針にしても、抽象画のようなプランニングをした責任を取ってもらいたい気持ちはある。ただ、まずはチームのこと。今からでも遅くない、危機管理として現状を把握した上で具体的なプラン(理想論やよくというのを排除した現実的かつ必要な要素を定める)を持って後任の監督のリストアップ、外国人の選手の入れ替えを考えるべきだと思う。大丈夫、なんて言っていられない。

とにもかくにも、どんどんパフォーマンスが劣化して3連敗。今のチーム状態はどん底。そんな今だからこそ、足元を見つめ直して、やり直す時だと思う。ちゃんと「サッカー」が出来るチームになるために、ね。

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*ゲームを成立させる意味では、守備の再構築も必要。「オフェンシブな志向の中でディフェンスにしわ寄せがいくけど何とか耐えてくれ」、なんて言っていられないぐらいに、バランスが悪い。プレッシングの始動点、ラインコントロール含めたライン設定、チャレンジ&カバーといったスペース管理、カウンターケア……やるべき事は沢山あるけれど、一つ一つ潰していくしかない。

*やるべき事がありすぎるというのは、それだけチームが不安定で脆弱な基盤でしかなかったと言うことを示しているね。開幕戦の勝利を見た時、何とかなるかなーと思っていたけど、やっぱりそうは甘くないね。

*そうそう、起用法に関して。アーリア、陽介の抜擢であったり、マツのボランチ起用、勇蔵、那須のサイドバック起用など思いついたことを次々とやっているけど、そこに綿密な分析に基づいた明確な意思や狙いがあるのかというと、その辺は感じないよね。今の早野氏を見てると、もろに「ティンカーマン」(いじり屋)だよね。ごちゃごちゃ弄くって何とかしようとするけど、根本的な解決には導けない。クラウディオ・ラニエリもそう呼ばれてたけど、あれより断然酷い。

*これまでの概念に囚われずに新たな可能性を探るというのは、固定観念を破るという意味では悪いことではないけれど、選手達が何をすべきかというのを把握出来ていない中で、放り出しても何も生み出せない。しかも、それが経験の浅いポジションなら尚更。個人的な感想として、マツは元々自分の良さを出すことで輝くタイプでチームのための縁の下の力持ちで輝くタイプじゃない。センスはあっても、気が利かないし、運動量もない。それでだめな日の良治たんと組んでしまってはもう頭を抱えるしかなかった。普通にバックラインで将軍様にしておくのが良いというのを示しただけだった。てゆうか、ソニー仙台戦見たら実戦なんてないと思ったけどね。那須・勇蔵のサイドバックも単に変則的に3バックで守れる形を維持したいだけに見えて、チームとしての齟齬の原因にもなってる。個人的にシンプルにW田中(orコミー)で彼らに積極的にプレーさせればいいと思うけど。彼らが変に引かずに攻守に前への姿勢を持ってプレーさせれば、チームが抱える閉塞感を少しは削れると思う。今早野氏がやってるのは、広大な土地で目を瞑って落ちている宝探ししているに見えてしょうがない(偶然が起こりえない限り成功しない、みたいな。うわ、分かりづらい例え)

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正直更新拒否しようかと思ってました。でも、試合明日に迫ってるし、現実逃避しても何も生まれないし。ただ、もの凄い醒めた目で見てたのも、事実。試合前から全くと言っていい程、試合に対してワクワクしたり、ドキドキしたりしなかったし、逆に胃が重くなるような感覚しか沸いてこなかった。そういう意味では、先のない絶望感を感じ取っていたのかも知れない。チームに今求めたいのは、次がある、先に繋がる、そんな期待を少しでも見せて欲しい。そしたらきっとこんな感情を抱かずに済む、こういう感情を抱く人が減る。頑張れ頑張れ。ということでここまで。

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*やっぱりユースは最高だ。実はこの日の午前中はMTにふろん太ユースとの試合を見に行ってました。いやー、相変わらず最高だよ、点数分からなくなる程のゴールラッシュ!気持ちイー!この日の主役は端戸くん。相手を見下すような奔放なテクニック、抜群のセンス、前回とは全くプレーの質が違いましたなー。惚れちまう。ゲームとしてはちょっと苦労している印象もあったけど、やっぱり技術力とイメージの共有は魔法の力、学くんも宏太くんも相変わらず好調だし、戸高くんもとても良かった、とても。この試合で帰っておくべきだったんだね、うん。そういえば練習試合だけど、初めてふろん太に勝つところを見ました(苦笑)

*ちょっと俊輔見てきますよ。ちなみに初オシム。

*宣伝、佑二がオフィシャルサイト始めたよー。しかも、埼玉にサッカースクール作るんだって!やっぱり最高だ、佑二格好いいよ佑二。と言うことで大々的にリンクを張ります。サイドバーにも入れちゃうよ。

中澤佑二OFFICIAL WEB SITE ~BOMBER22.com~

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