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February 12, 2007

結果と大義 -U-22オリンピック代表メンバー発表-

カレンダーを見ながら一言。

「もう時間がないんだな……。」

発足から半年ちょっと、チームとしてまだまだ定め切れていない部分が残っているけれど、強化出来る時間を有効に利用しながら、そして本番の厳しい試合を通して、磨き、強くなっていくしかない。ってことで壮行試合+2次予選の初戦のメンバーが発表されました。
*対戦相手がまだ決まってないのね。2/14にバングラディシュと香港が対戦して、その勝者が相手となる様子

キリンチャレンジカップ2007 vs アメリカU-22代表/北京オリンピック 二次予選 vs 香港orバングラディシュU-22代表 U-22日本代表メンバー

監督:反町康治
コーチ:井原正巳
コーチ:江尻篤彦
GKコーチ:川俣則幸
フィジカルコーチ:矢野由治

GK:
松井謙弥(ジュビロ)
山本海人(エスパルス)
林彰洋(流通経済大)

DF:
伊野波雅彦(FC東京)
水本裕貴(ジェフ)
青山直晃(エスパルス)
福元洋平(トリニータ)
千葉和彦(アルビレックス)
内田篤人(アントラーズ)
一柳夢吾(ヴェルディ)

MF:
青山敏広(サンフレッチェ)
谷口博之(フロンターレ)
本田拓也(法政大)
梶山陽平(FC東京)
上田康太(ジュビロ)
水野晃樹(ジェフ)
増田誓志(アントラーズ)
本田圭佑(グランパス)
家長昭博(ガンバ)

FW:
苔口卓也(セレッソ)
森島康仁(セレッソ)
カレン・ロバート(ジュビロ)
平山相太(FC東京)

Style:
Pattern1         Pattern2        Pattern3
     平山        平山  森島       平山 カレン
  カレン  増田    本田      水野  家長      水野
本田       水野   青山敏 谷口      本田  梶山
  青山敏  梶山   一柳      内田      青山敏
 青山 伊野波 水本   水本 青山直    水本 福元 青山直
     山本           林             林

Schedule:
2/21(wed) 19:00KickOff/[キリンチャレンジカップ] vs アメリカ U-22代表 @ 熊本県民総合運動公得陸上競技場
2/28(wed) 19:20KickOff/[北京オリンピック2008 2次予選] vs 香港orバングラディシュ U-22代表 @ 国立競技場

現時点でのベストと捉えられるメンバー(-西川君、靱帯だよね。どれくらい掛かるんだろう……)で出し惜しみは一切なし。これまで様々な事情で振り回されてきたにしても半年間のテストを経ての選択としては妥当なモノだと思う。

メンバー表を眺めれば、非常にポテンシャルのあるメンバーというのは度々書いてきているのだけど、本当に全員をピッチに送り出せないのが残念なくらいタレントは揃っている。それだけに彼らが持っているポテンシャルは高く、能力さえ発揮すればこのステージは全く問題ない。ただ、まともにやれないと………という懸念はある。メンバー的に格落ち感があったとはいえ、アジア大会では大きな失敗をしているし、カタール国際でも反町監督が率いていないとはいえ(この意味も分からない)実力を発揮出来ずに終わってしまった様子(見れてない)そういう意味では、監督がいかに選手達を迷いなくピッチに送り出せるかというのが大きな鍵になってくるのかなと。ということでちょっとだけ取り上げます。

・迫られる取捨選択 -大義と結果-

もう既に誰もが知っていることだけど、反町氏は五輪代表監督でありながらA代表のコーチングスタッフにも名を連ねている。その主たる目的はA代表とオリンピック代表の連携を密にすることであったり、オシムの最も近い位置で彼の考えに触れながら、チームコンセプトを共有することでプレーに置ける世代間の連続性を持たせると言うことが目的とされている。

しかしこれが余りうまくいっていない……。

その最たる原因が、オシムのメソッドに置いて「走る」という要素と共に主要なテーマとなっている「考える」と要素。相手によって変わるシステム、マンマーキング、リスクテイクとリスクマネジメント……、これらのディティールに置いて共通していることは、個々が刻一刻と変わる状況を捉えて、的確な判断をすることが問われているのだが、現時点では若い選手達はこのメソッド表現するために必要なこの要素を充分には備えていない。故に、現状に置いてはメソッドの上っ面を撫でているだけで、本質的な要素を捉え切れず、メソッドが効率的に機能しない。それどころかこのメソッドが抱えるリスクを被っている感がある。

そんな状況の中で迎える本番、ここで反町監督には大きな取捨選択が求められている気がしてしょうがない。現状に置いてはオリンピック代表はメソッドを理解・消化し切れておらず、オシムの頭に描かれるリスクフルでアグレッシブなフットボールを充分には表現出来ない。それならば、中途半端にメソッドをなぞるよりも、メソッドを簡素化、省略化し、より選手達が理解しやすい形に改変する事で結果を求めていくという選択もありなのではないか。布陣やメンバー構成を相手に合わせるのではなく、ある程度主体的に自分たちの形を定めてチームに既視感的な要素を作ること、受動的になりがちなマンマーキングスタイルをやめること、方向性を一つに定めてしまうこと……。アルビレックス時代に見せていたカオスな状況をうまく収拾して立て直す手腕をもってすれば、決して不可能なことではないと思う。

ただ、勝てばAll OKと言う程、日本はオリンピックというコンペティションに無垢でもない。履き違えてはいけないのは、オリンピックに「出ること」がこのチームの主目的ではなく、若い才能にA代表と同じメソッドを触れさせながら経験を与え、将来的にA代表により多くの選手を送り込むことが一番の大きな目的のはず。その大義を考えると、現実的な方針転換で勝ちに行くことが必ずしも正しいとも言えないかも知れない。

これまで、大舞台になればなるほど日本サッカーは「先に進むことで得れるより多くの経験」というもっともらしい理由の元、大義を捨ててでも結果を求めてきた。しかし、それが正しかったかどうかは正直分からない。その中で又訪れる分水嶺。反町監督が選ぶのは大義なのか、はたまた結果なのか、この選択で日本のサッカーが本当に変わっていく意思があるのかどうかが少し垣間見えるかも知れない。

*ごめん、書いてて思ったけど、結論がない。自分でもどちらが正しいのか答えが出ない。基本的にはやっぱりオリンピックに行って世界を触れて欲しいし、ポテンシャルのある彼らがどこまで出来るのか見てみたい。元々僕は結果至上主義だしね。ただ、オシムメソッドに触れることで、A代表に上がる素地を整えることも又大事だと思うし……。うー、見切り発車、だったなぁ……

*正直、オシムメソッドの難解さを考えた時、時間がもう少しあればと思う。選手達がこのサッカーに触れることで走力・判断力の向上を待ち、選手間での共通理解や意思疎通が出来て来ることで、実効力が高まってくると思うからね。でも、曖昧さを残したまま、若年層では高い力を示すシリアが同居しているだけに、少し危機感を感じてます。現状に置いてはまだまだ基盤の緩い「砂上の楼閣」的なチームだと思うから、どうしても心配になっちゃう。

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で、ここからはマリっぽいこと。狩野も、裕介も、イヌーイもだめだったかー。狩野と裕介に関しては、カタール国際で大きなインパクトを残すことが出来なかったみたいだし、元々プライオリティ的に下だったから、それを越えられなかったと言うことなのかな。狩野は置いておいて、裕介はこのチームにフィット出来る能力を持っていると思うから、そう部分を見いだしてもらえなかったのは残念だけどね。千葉やら一柳に比べたら守備も現実的に対処出来るし、左サイドバックとセンターバックのユーティリティ性もあるんだけどなー(ぐちぐち)

狩野?マリで頑張れ、まだ進化の途中。積極的なオフ・ザ・ボールの意識を持って、沢山ボールに絡むプレーをしていけば、きっと今シーズンはブレイクしてくれる……はず。それと、結果だね。代表はそれからで良い。

イヌーイに関しては、早野氏(←今だに監督と呼ばない。強情)が「代表に行くよりチームでスタメンを獲れ」なんて報道もされていたけど、とりあえずは仕方ないかなー。チーム自体がまだふわふわしている段階で、未知数の選手を入れるのはリスクがあるしなー。本来であればこういう才能ある選手に、より厳しく、質の高い経験をさせて、本物にしていかなきゃいけないんだけど、この辺は結果を重要視していると言うことなのかもねぇ。ま、イヌーイもまずはプロっぽくなっていって欲しいな。色々連れ回されるよりじっくり腰を落ち着けてプレーすればいい。

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ということで、この辺かなー。A代表は、オシムたんが相変わらずツンデレで、発表を延期したりしてるけど、とりあえず合宿だし。沢山呼ぶみたいだから、隼磨はもちろん、功治とかも坂田も選んで欲しいなー。チームでやるべき事も腐るぐらいあるけど、刺激を受けて欲しいし(何より早野氏のやろうとしていることの多くはオシムたんの元で学べるはず。前への高い意識、流動的でアグレッシブな攻撃に必要な連動する意識、サポート意識などなど、ね)次は……そう、傾向と対策ね。出来れば夜にでも。じゃ、とりあえず。

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*うわーん、練習なくなっちゃったよー。せっかく見にいけるチャンスだったのに残念。でも、それだけ選手達は疲労が貯まってたのかな。怪我したら何にもならないし、とりあえずはゆっくり休んで又シーズンに備えて欲しいな。でもやっぱり、残念。

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