2007 Jリーグ 傾向と対策 -ヴァンフォーレ-
はい、今回は甲府です。チームの大黒柱を失ったチームと言うこともあって、ちょっときつめかも知れん。小瀬の恨み?いやいやいや。
・リミット迫るシンデレラ -ヴァンフォーレ-
FW:
アルベルト(←コリチーバ[BRA]/完全)
富岡英聖(←筑波大/新人)
久野純弥(←常葉橘高/新人)
國吉貴博(←静岡学園高/新人)
木村勝太(←Fマリノスユース/新人)
MF:
鶴見智美(←エスパルス/レンタル→完全)
DF:
増嶋竜也(←FC東京/レンタル)
鈴木健太郎(←アルビレックス/完全)
大島翼(←筑波大/新人)
寄井憲(←阪南大/新人)
御厨貴文(←大阪体育大/新人)
GK:
桜井繁(←モンテディオ/レンタル)
時久省吾(←早稲田大/新人)
[OUT]
FW:
バレー(←ガンバ/完全)
堀井岳也(引退)
石田博之(→サガン/完全)
MF:
倉貫一毅(→サンガ/完全)
ネト(未定)
DF:
ビジュ(未定)
アライール(未定)
松田勉(→FC岐阜[JFL]/完全)
森田真吾(→未定)
GK:
佐藤優也(→コンサドーレ/レンタル→完全)
松下太輔(引退)
予想外の快進撃から入れ替え戦での大爆勝、そして「探検」と表した初のJ1でも旋風を巻き起こしたヴァンフォーレ。高いリスクテイクとオフェンシブ志向から生まれるトランジット型オフェンシブフットボールは終盤こそ失速したモノの、初めてのJ1において大健闘とも言える残留を果たす原動力となった。
しかし、その探検の先に待っていたのは恐ろしい追いはぎ。高さ、速さ、爆発力を併せ持ち、劣勢の中でも奇跡を引き起こしてチームを救ってきたエース・バレーがガンバに移籍(しかも、移籍金はパスをバレー自身が持っていてヴァンフォーレには入らないらしい)、長年チームを支えながらアグレッシブなプレーで攻撃に彩りを加えていた倉貫も望郷の思いに駆られてサンガに移籍、又荒っぽい守備でチームにとっては頼もしいファイターだったビジュ、成長を見守ってきたアライールも戦力外にするなど、J1の恐ろしさをオフシーズンに味わってしまった。
もちろん、限られた資金の中でオフシーズンは戦力の穴埋めに奔走はしていた様子。バレーの代わりとしてコリチーバからアルベルト、ビジュの代わりには増嶋を獲得するに至ったが、獲得に名乗りを上げていた深井、永井の獲得には至らず、倉貫の穴も埋めきれない。±を考えると、やはりマイナスなオフシーズンだったと言わざるを得ない。
ただでさえ脆弱な選手層に更なるダメージを喰らっただけに、そのマイナス分を補う事が大木監督には問われるのかも知れない。もちろん基本的には去年からの継続となるはずで、個に置ける差はアグレッシブなプレーを貫くことで数的優位とダイナミズムで埋め、駒の少なさは指揮官のアイデアで埋めていく。個人の弱さを補うグループとしての質を高めていく方向に変わりはないと思う。
ただ、監督も全知全能でもマジシャンでもないことを考えれば、やはり今年は余りにも厳しいと言わざるを得ない。アルベルトがどんな選手か知らないけれど、日本をよく知り独力で何かの出来るバレーの不在は奇跡を起こす可能性を目減りさせ、倉貫の不在は攻撃に置けるアイデアとダイナミズムを低下させるモノで、精神面も合わせて存在感は小さくなかった。その穴は小手先の作業では簡単には埋まらないはず。そしてもう一つ、褒め称えられる攻撃サッカーの裏で、余りに稚拙な守備をするチームは報いを受ける可能性がある。他チームの研究も進み、去年程のインパクトを与えられない事を合わせると、残念ながらポジティブな完走は浮かんでこない。
絶望的な苦境からはい上がり、シンデレラのようなステップアップを見せてきたけれど、そろそろ0時を迎える時が来ているのかも知れない。もちろんフットボールの中に、王子様がガラスの靴を元にシンデレラを見つけてお后にするなんて救済イベントは用意されていない。そんな事態を避けるには、個人・チーム両面でのクオリティの向上と新たなシンデレラボーイの出現が必要なのは間違いない。
*ひねくれてるでしょ、あまのじゃくなの。みんなが褒めてるとちょっと意地悪したくなっちゃうの。恨みはないよ。小瀬のこととか覚えてないよ、本当だよ(←昨シーズン一番悔しかった)
*これはちなみにフラグです。これで開幕戦こっぴどく負けたらめちゃくちゃ謝ります。ま、それで早野氏をお星様にしてくれるなら安いモノだけどうーん、覚悟したと良いながら、まだまだ覚悟が足りないな。潔くないな。
*でも、新人が育つと面白そうかな。大学No.1GKと名高い時久をはじめとして、バラエティに富んだ原石を色々集めてきたみたい。新人で2、3人即戦力がいたら大木監督も腕を振るいやすくなるのかなーと
。てゆうか、小机の王様頑張れ、超頑張れ。
本当はね、アルディージャとあわせちゃおうと思ったんだけど、それなりに量が多かったんで、一つにしました。まだまだ先は長いんでちゃっちゃと行きますよ。これで良いのだろうか……そんなことは考えない!ということでここまで。
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