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January 30, 2007

2007/1/28 18:00~

昨日ので終わりって言うのもあれなんで、やっぱりエントリにすることにしましたー。ま、時期を逃すのが、僕の流儀(←ちょっと格好いいから使ってみたかった)小学生の作文を読む母親のような気持ちで読んで下さいな。

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FMBH Award 2006 【その1:結果発表FLASH】(narilog)

日曜日に「FMBH Awards 2006」なるイベントにいってきました。

15分ごとせっせと登録ブログを回って更新情報を集める、働き者の「FMBH(F.Marinos Blog HeadLine)」を作ったnariさんが、昨年のマリっぽいブログの色々を集計して表彰しちゃったり、ブログの中の人同士の交流を深めちゃうみたいな集いだったわけですが、まーとにかく凄かった。何が凄かったって、えーと、えーと、箇条書き。

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・凄かったこと、その1
nariさんの愛情感じる「FMBH Awards」!

もう映像から、集計から、隙がなさ過ぎってぐらいに練り込まれてて、もう感心しっぱなしだった。賞レースには絡めなかったけど、そんなの忘れちゃうぐらい素晴らしかったですよ。受賞したエントリーだったり、ブログだったりはもちろん納得。僕自身見てるしね。改めて受賞者の方々、おめ。そして、nariさん、お疲れ様っす。来年は文字数……(しつこい)

・凄かったこと、その2
場の雰囲気!

色々な人が雪崩れ込んできて、一気にカオスと化してた感じだったけど、それだけ「SHEVA」がマリサポに馴染んでるんだなーと感じたり。僕は結構その雰囲気に飲まれてましたよ、えぇ。地は地味な性格なんで。

凄かったこと、その3
中の人の熱さ!濃さ!

「あのブログの中の人がどんな人なの?」って気になるのが、人の性。人見知りなんで、なかなか初めての人とは打ち解けられない癖があって、尚かつ時間の限りもあって余り多く方と沢山話せた訳ではなかったけど、色々な方と顔見知りになれたことは嬉しかったなーと。で、その中で感心したのは、話す人、話す人に「志」であったり、「信念」みたいなモノを感じたこと。しゃべってる姿に引き込まれたり、ずばっとブログのことを指摘してくれたりと、自分の中でも少しは「心のトラックバック」が出来たのかもと思ったり。しゃべれなかった方とももっとしゃべってみたいなーと思いながら、より突っ込んだ話だったり、Fマリちゃんの話ももっとしてみたいなーと、思いましたよ。ま、内向的なんですけど。

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帰り道に粗相がなかったかしらと心配しながらも、有意義かつ楽しかったです。ブログ間で切磋琢磨しながらチームの周辺を盛り上げられたり、何か出来たりしたら素敵だと思うのと共に、シーズン始まってから、スタジアムだったり、試合後の祝勝会(!!!)で喋れたりしたらいいなーと思っております。それこそ、集いがお開きになった後ぐらい突っ込んで、ね。まだまだ聞いてみたいこと、喋ってみたいことは沢山あったし。せっかくなので、参加者一覧+トラックバック。

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narilog/nariさん+あきこさん

ブロ・アサ ブログでアサシン(ズ)/ろこさん

横浜刹那主義+J.B.Antenna/りんじさんの双子n(ry

すべては勝利のために/ゴッグさん

(`・ω・´)+fever隊日記/みやぎさん

ぼくのF・マリノスライフblog/とくちさん

マツの周り/マツさん

50カラットのひとりごと。/Hirorinさん

+WORLD'S END CAFE+/りおさん

マリノスとマリノス+じゃないほうのブログ/こいちゃんさん

fever隊日記/志摩子さん

横浜無敵艦隊司令部/長官さん

a la carte/コロンさん

マリログ/kozyさん

トリコロールの勇者達blog/りっくさん

芝えびの尻尾/芝えびさん

*参加者の方で抜けがあったら申し訳ないです。とりあえずnariさんは抜きにして、ロコさんの所から左回りで思い出したんだけど……とにもかくにも、○○○ちゃんばりに乱れ打ち!

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うん、こういう事書くと相変わらず小学生の遠足の作文みたいになっちゃいます。あんまり柄じゃない感じなんだけど、ここまで。

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*やっぱり柄じゃないかも。慣れないから、なかなか難しい……、又次からは通常営業に戻ります。このテンションから又真面目モード。凄い温度差。

*何となくこういう場であった後にマイフレになって下さいとか言えないのが、内気な証拠なんです、あは

*次の日が辛かったのは内緒だ、僕の身体にはアセトアルデヒドが足りない。ウコンの力も大したことねーな。

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January 29, 2007

未来の航路への不安 -荒波に乗り出すFマリノスを考える-

流れ的にはファン感とかをやるべきでしょうけど、柄じゃないんで。

決まったからには、腹を据えるしかない。毒を食らわば皿まで、ってか。と言うことで、めちゃくちゃ遅いですが、12/28に発表されたコーチングスタッフ発表、それに合わせての今期コンセプトを考える(その1)

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2007年度チーム編成方針・コーチングスタッフ体制について(Fマリノスオフィシャル)

怒号、悲鳴、非難、ネガティブな感情が渦巻いたFマリノスの06-07のオフ。その中で2006年のクラブの最終営業日である12/28に、来期のコーチングスタッフ、並びに細かな方針が発表された。

普段であれば、どこか一本線を引いたような運営の多いFマリノスフロントだが、多数の非難的な声や行動に揺り動かされたのか、今回はかなり踏み込んだ内容のアナウンスになっている。この試み自体はいいこと。ただ、重要なのは中身。ということで、中身をチラチラと見ていきたい。

・「2007年度チーム編成方針」について

*大量補強によるチーム力の維持という基本方針を改め、無理のない新陳代謝を進めるため、若手、中堅、ベテランによるバランスのとれたチーム編成とする。

*得点力向上を狙いとしたアグレッシブなサッカーを目指す。

*若手の育成とゲームでの積極的な起用を行う。


・2年連続のチーム成績の低迷を厳粛に受け止め、選手やゲームの評価をシビアに行った。その結果、選手の高年齢化に伴う、負傷者の続出、戦術の度重なる変更、堅固なチームワークの乱れといった問題点が浮き彫りになった。

・2002年以降、経験豊富な外国籍選手や日本代表クラスの即戦力の補強を行ってきたが、チーム成績が向上する一方、若い選手が入団を躊躇するケースも散見され、世代の新陳代謝が円滑に進みづらくなる弊害も生じてきた。

・こうした兆候に歯止めを掛けるべく、ここ数年下部組織のコーチングスタッフやスカウト体制を強化してきた結果、優秀な若手選手が昇格出来るようになった。加えて、ここ2年の低迷もあり外部からも優秀な若手選手を獲得することが出来始めた。

・来年度のチームは、若手、中堅、ベテラン選手との混成チームとし、円滑な新陳代謝を図っていく事がチーム強化の重要なポイントになる。但し、3年連続の低迷は何としても回避する事も一方では重要な課題と認識している。

・以上を踏まえ、これまでの実績のある中堅主体のチーム編成から優秀な若手選手の積極的な起用を視野に入れたチーム編成とし、それを実現できるコーチングスタッフ体制とした。従って、コーチングスタッフ達には若手の早期戦力化と世代の異なるチームを取りまとめていくチームワーク、情熱、経験の共有化を要求している。

Fマリノスオフィシャルより引用

ここ数年の低迷を顧みながら、来期に向けて、世代交代に目を向けて補強重視のチーム構成からバランスの良いチーム構成を目指すこと、アグレッシブなサッカーで得点力向上を目指すこと、積極的な起用含めた若手の育成を目指すこと、というのが主な来期のビジョンとなる様子。

細かく突っ込めば、いくらでも突っ込める。「チームの高年齢化から来る弊害」「低迷があったから、外部から優秀な若手選手を獲得することが出来た」「円滑な新陳代謝を図ることが強化のポイント」etc……低迷を正当化するような論理が展開されている気がしてならないのだけど、ま、それはあくまで過ぎた事だから置いておいて、一番気になったのは、「若い選手の成長を促して早期戦力化を目指しながら、2年連続の低迷も避けたい」という要素。確かに、わからなくない。残酷にも時間が経つにつれて全盛期が過ぎてしまい、世代交代の必要性に迫られるのは摂理。そのためには若い選手に切り替えていく必要がある。その課程を経ながらも結果を残すというのは、2年間の低迷でサポには間違いなくフラストレーションが溜まっているのも感じているからだと思う。これら二つの問題を解消するにはこういう目標設定しかない。ただ、現実的に可能なのかと言うことになると「?」を付けざるを得ない。

確かに、若い選手を主力に置いて結果を残したチームもある。昨シーズン躍進を果たしたエスパルスはその最たる例。長谷川健太監督が若い選手を我慢強く起用し続け、枝村匠馬、青山直晃、兵働昭弘、藤本淳吾、矢島卓郎といった選手達が経験を積み、それが結果に反映される事で自信を得てプレーの確信レベルが上がり、更なるチーム力の向上に繋がる……経験と自信の相乗効果とも言える成功例で、モデルケースとしてとても美しく、同じ道を歩む指針となり得る。ただ、彼らはこの裏に2005年に苦しいシーズンを送ることで、成功の糧としていたことも忘れてはいけない。降格争いに巻き込まれながらも、長谷川監督の掲げる4-4ゾーンを基盤に置いたモダンなフットボールを貫き、そして熟成させてきたからこそ、2006年シーズンで躍進に繋がったと思う。

ただ、Fマリノスにはそのような糧がない。一貫したタスクを貫いて熟成してきたわけでもなく、選手間のコンビネーションを作り上げてきたわけでもない。そんな基盤なきチームが、若い選手を迷いなくピッチに送り込めるかと言ったら、絶対的にNoだ。そういう意味でも、フロントの打ち出した方向性は浮世離れしているようにしか見えない。

又、目指すサッカーの方向性という意味でも少々疑問が残る。このコンセプトの中に記された「得点力の向上を目指したアグレッシブなサッカー」という言葉、そして会見で早野氏が語った「失点数が増えてもラインを下げない」「3トップでやりたい」と言った言葉、現実的な判断としても、僕の感覚としても、とても嫌な予感がする。水沼前監督のコンセプトを継ぐような前出の言葉は別にしても、形ばかりが前に出たり、リスクとメリットの計算なき発言は、寒気がする。

松田直樹、中澤佑二、栗原勇蔵、河合竜二、那須大亮……これだけ優秀なタレントを後ろの方に抱えていれば、ディフェンス陣が結果を残し、オフェンス陣が頼りなく見えるのも道理で、現状のチームに置いて後ろにバランスが掛かるのは必然とも言える。そんなチームに置いて、得点力不足に悩んでいること、そして日本のサッカー界において攻撃的なフットボールが流行となっていることが、早野氏、そしてフロントを浅はかなオフェンシブ志向に走らせている様な気がしてならない。

本当にオフェンシブなスタイルを作り上げたいのなら、緻密で計算されたタクティクスであったり、ピッチの上で実現するための必要な技術や意識、選手間のイメージの共有、コンビネーションという要素が必要になってくる。ただ、現状としては「ノッキングだらけのビルドアップ」、「意識を感じないパスを繋ぐための準備動作」、「バイタルエリアでのアイデア・チャレンジ不足」、「明確な狙いのない攻撃方法」、「絶対的なフィニッシャーの不在」……これだけの攻撃面における課題を抱えていて、これらはその「攻撃的なサッカー」をする上で重い足枷となるのは間違いない。チャレンジを否定するつもりはないが、これらの課題を修正し、高い質のフットボールを作り上げるというのは、正直難易度が高過ぎるのではないかと感じてしまう。ましてや、茨のシーズンを歩もうとしているチームには、非現実的なものなのではなかろうか。

どちらにしても、耳障りのイイ言葉を並べているだけで、現実的にそれを達成出来るようには思えず、そんな言葉を並べるフロントが浅はかに見えて仕方がない。勘ぐりすれば、こういう言葉を並べることで向けられている批判の矛先から逃れようとしているのではないかとさえ思えてしまう。

「再建」をより真摯に捉えるのであれば、現状の正しい把握をした上で地に足を着けた姿勢が何より必要なのではないか。理想だけでは、フットボールは立ちゆかない。

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思った以上に長くなりそうなので、分割します。シビアに書いていくつもりなんで、ご理解頂けたらと。今回は、より直球勝負です。と言うことで又次回(←ここまで真面目)

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*ここからはくだけます。ファン感行ってきました。エントランスを見学出来たり(CSのあのホーンみたいなトロフィーの頭はサントリーのマークになってるんだねぇ、知らなかった)、岡ちゃん希望の坂路が見れたり、天然芝のピッチ(の端っこ)を直に触れたり、"DJ-OzMarinos"を見れたりと、とても有意義でした、が、社長の挨拶はとても気に喰わなかったです。何がって、低迷(+チケの値上げ)の説明責任は結局果たされなかったから。「お詫びしなきゃいけないんです……、が」謝ろうと思ってるで終わっちゃって謝ってないし。謝罪するならきっちり謝りなさいよって感じ。別にお詫びされたからって、何も解決しないけど、真摯な姿勢を全く感じませんでしたよ。年チケの値上げ、今シーズンのチケット代の微増の説明責任もあるはずなんじゃないの?僕はファン感には社長と早野氏の言葉を聞くのが一番の目的だったので、全くもって不満ですよ。

*で、その後は"FMBH Awards"に行ってきました。色々な方と話せて、これまた非常に有意義でした。非常に刺激になったし、これからのFマリノスやこのブログの在り方というのを考えさせられました。それにしてもみんな濃いよ、濃い。そして熱いよ、熱い。それだけ「志(うけうりその1)」ってやつを感じましたよ。緊張してたので「心のトラックバック(うけうりその2)」が出来たかどうかわからないけど、行って良かったなぁと思いました。主催者のnariさん始め、皆様お疲れ様+ありがとうございました。で、改めて受賞者の方々おめでとうです。来年は最大文字数の部門で受賞するつもりなのでよろしくです>nariさん

*なんか小学生の感想文みたい(苦笑)あ、最後にこれだけ言わせて。

KID m9(^Д^)プギャー!!

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January 27, 2007

06-07 Jリーグ市場動向(3)

既に大体のチームが始動しはじめただけに、移籍市場は収束に向かってる感がありますが、ところがどっこい(何か古い)きたねー、サプライズ!これぞ醍醐味、これで又一つ面白い事になりそうだ。と言うことで、「Jリーグ市場動向」第3弾。あ、まず、前回のおさらいよろしかったら。

06-07 Jリーグ市場動向(2)(LooseBlog)

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*おいしいサプライズ

福西崇史選手 移籍加入のお知らせ(FC東京)
F東京、福西完全移籍で獲得(報知)
東京MF福西がピッチ上での全権監督(ニッカン)

ドゥンガの薫陶を間近で受け、ジュビロの黄金期を抜群の得点感覚と身体能力で支えた福西崇史が、FC東京に移籍することに。ジュビロが提示した減俸に不快感を示したことが引き金となり、複数クラブが名乗りを上げ、これまで阿部、坂本などを逃したFC東京が獲得レースを制した。FC東京としては、A代表の今野、オリンピック代表の梶山、伊野波などがクラブを離れることが多くなると言うことで、高いレベルのボランチを探し続けたことが功を奏した。ジュビロにとっては、黄金期を知るベテラン勢がクラブを離れる中で、核となる選手の放出はチーム力はもちろん、人気面でも大ダメージか。

ということで、サプライズ待ってたね。契約更新までは目を向けていなかったから、福西が契約でもめていることを知らなかったので、余計驚いた。移籍係数0で移籍金なし。金銭的に優しく、クラブの思惑を完全に満たし、経験ある選手だからチームにも大きな影響を与える可能性がある。しかも、競争意識も嫌がおうに高まり、若く才能のある選手の多いFC東京にはいたせりつくせりの最高の獲得劇じゃないのかなと。

ヒロミは、今野・福西のコンビを頭に描いているようだけど、確かに机上では非常に辻褄の合うコンビになると思う。抜群の活動量を誇る今野、抜群の周辺察知とポジショニングの良さがある福西、二人とも攻守にクオリティが高く、相互補完出来るコンビになりそうだし、相乗効果を生み出しかねない怖いコンビになると思う。梶山があぶれてしまうけど、彼の技術を持ってすれば一列高い位置でも活かせないことはない。梶山ももう一列までも使えると思うしね(梶山、マリに来ないかなー、電光石火で)ネガティブなところが全くなく、ヒロミが大満足なのもよく分かる。

それにしても、ヒロミ復活の今年のFC東京は、本腰を入れてきた感じだね。今までは優秀な新人スカウティングと質の高いユースが機能していたこともあって、補強より育成に力を入れてきた感があったけど、少し減っているらしいとはいえ観客動員は常に平均水準以上を維持しているし、グッズの売り上げもあるだろうから、ないわけではないだろうし。FC東京はこれまで以上に怖いクラブになるのかな。

それに対してジュビロは、どうなんだろう。彼のような選手が居なくなることは間違いなく痛手だと思うのだけど、何とか覆い隠せるだけの戦力も揃っていると思う。ボランチはファブリーズと菊地でシーズン終盤で結果を残しているし、アジウソン体制では福西は2列目が多かったけど(それにも不満があったのかな)、そのポジションも西、船谷、犬塚と高いレベルで出来る選手が揃ってる。キムの退団もあって、2枠残る外人枠も有効に使えれば、最小限のダメージで抑えられる可能性はあるかな。人気面では正直落ちるのもしょうがないのかなと言うのはあるけれど。

ま、マリはどうして手を挙げなかったのかと小一時間ぐらいフロントを糾弾したいところだけど、それは置いておいて、この移籍で更に面白いことになりそうですな。

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・ジョン、ついに帰郷

西澤明訓選手(セレッソ大阪) 完全移籍にて加入内定のお知らせ(エスパオフィシャル)
C大阪モリシ「J1で会おう」西沢と約束(ニッカン)
西澤「生涯清水」(報知)←写真がワロス

ここ数年、相思相愛ながらなかなか成立しなかったこの移籍。J2降格のセレッソもここ数年同様必死の慰留を試みたが、さすがに食い止めることは出来ず、移籍金なしの放出に。エスパは強烈なセンターフォワードを移籍金なしで手に入れた格好となる。

ここ数年の過程を考えれば既定路線とはいえ、これも又エスパにとっては懐に優しく、チーム力を高める絶好の移籍だよね。マルキがクラブを離れ、フェルナンジーニョを獲ってきたとは言え、少々趣の違うプレーヤーなだけに、やはりこういうストライカーを確保するのはチームにとって大きいこと。もちろん、成長途上の矢島や岡崎と言った選手もいるけど、面子的にJJに掛かる負担やプレッシャーが強すぎる。そういう意味で、西澤の補強は理に叶っていると思う(プレーヤーのタイプとしては被ってるのが気になるけどね)

で、JJと西澤は組んだら怖い2トップになりそうだよね。トランジッション型のチームだから、カウンターに置ける前への推進力という面を考えると少々不安が残るけど、アウトサイドの質も高いチームだから、彼らの良さを引き出せそうな気も。市川にしても、兵働にしても、藤本にしても、クロスを上げるのが上手な選手だし。彼らのポストに合わせて機動力に優れた枝村が絡み、そこからアウトサイドに展開して、高質クロスでビッグマン二人がずどん、みたいな。

セレッソは……計算してただろうからねぇ、痛いよね。西澤本人の事を考えればとてもベターな移籍だと思うけど(残り少ないキャリアの絶頂期を1年でもJ2で過ごすことはもったいないし、彼自身の気持ちを満たす移籍でもあったはず)、これで一気にFWの層は頼りなくなった。ストライカーの得点力がまだまだモノを言うJ2なだけに、新加入の金信泳が外れるようだと泥沼もあるかも。もちろん、デカモリシの成長には期待だけどね。

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・おばかでお利口な移籍劇

ジェフユナイテッド千葉より坂本將貴選手加入のお知らせ(アルビレックス公式)
千葉坂本が新潟への移籍を決断(ニッカン)
新加入MF坂本が新潟を変える(ニッカン

水野の台頭でベンチに座ることも増えた昨シーズン、そしてオフにはフロントの言動に対して不信感を募らせてと、ジェフの良心とも言える働き蜂ユーティリティは新潟へ決断。と言うことで、隊長ことジェフの坂本將貴がアルビに完全移籍。

タイトル不思議?でも、素直な気持ちとしてある。ジェフとして戦力的に考えれば確実にマイナスに働く移籍なのは間違いない。山岸・水野の成長によって出場機会は限られて来るにしても、両サイド・ボランチ(センターバックも行けるかな?)を高いレベルでこなせるし、あれだけ献身的にチームのために仕事の出来る選手というのは貴重な存在。ましてや、周囲の信頼は厚くチームの牽引役としてもとても重要な存在で、山岸・水野にしてもシーズン通じて安定して高いパフォーマンスを発揮出来る選手ではない事を考えても、彼の存在はジェフにとってのセーフティネット。そんな存在を失ったというのは大きな事だと思う。

ただ、余り経営基盤の強くないジェフにとっては、売れる選手を換金するというのも又現実的には間違っていないと思う。年齢的に30に近づきつつある中で、山岸・水野の一本立ちでレギュラーポジションを失う可能性が高い。そう考えると(出場機会数の減少で)値段の下がる前に売って、来期以降の強化費に充てる(又は今シーズンの新外国人選手に)というのは、さし不条理な事じゃない。逆にお利口な移籍とも言えると思う。ま、そういう意味でお馬鹿だけど、お利口な移籍とも言えるのかなと。

アルビにとってはとても大きな補強だと思う。高いユーティリティ性、献身的なプレー、安定したパフォーマンス、どれをとってもプラスに働くと思う。監督にとってはこれ以上ない補強なんじゃないかな。衰えなど全く感じないし、推定1.1億でこれだけの選手が獲れるなら個人的にはお買い得だと思う。アルビは後でもう少し。

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で、上記の移籍に加えて、大ちゃんやドラゴンなど年齢が30歳付近の移籍が活発ということにスポットを当てたエントリをご紹介。

「さわやかやくざ」さんの東京進出とゼロ係数(缶 詰 に し ん)

福西・服部・久保・奥・西澤(エージェント・代理人 田邊私的日記)

Jの移籍係数と言うルールに関しては、ここ数年クローズアップされているけど、今回ネームバリューのある選手が奇しくも30歳付近というタイミングで移籍したことに関して、興味深い考察がされています。

放出したクラブ側から見れば、こんなに痛い放出はなく、恨み節の一つも出てきそうだけど、ある意味ではフロントの危機管理能力やビジョンを問うモノでもあると思う。絶対に出せない選手なら、長期契約で縛り、移籍するにしても移籍金が残るような契約をしなきゃいけないし、世代交代や長期的に戦力と考えられないようであれば、移籍係数が0になる前の放出も視野に入れるべき。その辺の経営戦術というか考え方という面で、現状のJのルールに置ける移籍係数が0になる30というタイミングでの移籍劇は、田邊氏の言う通りワールドスタンダードに通ずるモノがあるのかも知れない。

ルールの盲点を突いた汚い移籍に見えるかも知れないけど、ワールドスタンダードを基準に置けばこれが当然。流出に対する危機管理意識があるからこそ、フロントはシーズン中でも選手との契約延長に力を入れる。ただ、現状に置いて、Jのクラブは経営的に余り余裕がない。その中で、キャリアを積み重ねて年俸の高い選手と複数年契約を結ぶのはそれなりにリスクが高いから、消極的にならざるを得ない。そういう意味では、クラブにとっては難しい判断を迫られていると言うのもある。

海外移籍する選手も多くなっている昨今、定められた「移籍係数」「30ヶ月ルール」はワールドスタンダードから外れているだけに、ある程度の是正を迫られているのは確か。移籍市場の活性化を考えても、このルールは弊害の要素が大きい。ただ、現実的に置かれている経済状況を考えると、もう少し時間が必要なのかなという気はする。

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・決着は突然に

セレッソ大阪よりFW大久保嘉人選手完全移籍加入決定(ヴィッセル公式)
大久保が神戸に移籍 代表復帰へJ1でプレー(スポナビ)
サプライズ記者会見 大久保が神戸移籍(スポナビ)

J2降格を機に、他のJ1クラブでプレーし、代表復帰へと道を探っていた大久保嘉人が、今シーズンからJ1に復帰するヴィッセルへ完全移籍することに。かなり高額と言われる移籍金の問題もクリアし、その辺はヴィッセルが競合したクラブを出し抜いた形か。決定後すぐ新体制発表に飛び入りし、すぐに練習に参加するなど、大久保も心機一転の様子。

ミキティはもってんな、やっぱり。クラブの焦げ付きをポケットマネーで解消した後は、大好きな「日本代表」というブランドを買うと。ま、以前のように監督をずばっと切りまくる訳じゃないから、こういうお金の使い方は良いんじゃないかな、監督の希望とも合致していれば(油さんは監督と最近仲悪いらしいから、ここのコミュニケーションは大事ですよ)って、それはどうでもよくて、嘉人移籍かー、しかも楽天。出来れば関東に来て欲しかったなーという思いもあったり。

彼自身「日本代表」への復帰というのを強く意識しているからこその移籍だと思うけど、それに近づくにはとにもかくにも以前のキレのある動きと破壊力あるプレーを取り戻すことが先決かな。持っているモノはそれこそ、日本人でもトップクラスのモノがあるわけで、この移籍が刺激となって、何とか戻ってくれればなーと、1ファンとしては思いますよ。

松田さんは嘉人くんをどう使うんだろ。右に朴、左にアツくん、中央に近藤"ヴィエリ"祐介(レンタル延長なのね、良い選択だと思う)、というのが昨シーズン終盤のスタンダードだったと思うけど、アビスパ時代を考えれば2トップも多かったからねぇ。彼自身のことを考えれば2トップの方がいい気もするけど。ヴィッセルはアタッカーに駒が多いから、誰を軸に、どのように回していくのかは気になるところ。翔くんも頑張れ(ヴィッセルU-21で安達さんと)、翔くんも頑張れ(YKKAPでね)

セレッソ?昨期書いた通り。西澤、大久保に続いて、徳重も抜けるみたいだし層も質も低下するのは仕方ない。でも、いい機会なんじゃないかな、基盤を作る意味ではね。

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フランシスマール選手獲得のお知らせ(フロンターレ公式)
川崎ブラジル人MFフランシスマール獲得へ(報知)

昨シーズンの主力の中で唯一の入れ替わりがこの左サイド、長身の左アウトサイドとしてそれなりに質を見せていたマルコンとは契約を結ばず、よりオフェンシブで破壊力のあるフランシスマールという選手をクルゼイロからレンタルしてきた模様。

個人的にマルコンはサイズもフィジカルもあって、攻守にバランスの良いいい選手だと思ったから、もったいない気はするけど、より攻撃面に置ける実効力を求めたのかな。報知の記事だと弾丸アタッカーにしか見えないんだけど、機能するか、しないかは今シーズンのふろん太をちょっと揺さぶる気がする。あんまり前にベクトルが向きすぎるのは危険だと思うんだけどなー。

でも、面白そうな選手なので期待。

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G大阪、バレー獲得で強力3トップ"和製バルサ完成"(スポニチ)

賢いガンバの外国人選手獲得ポリシー(A view from a Brit/FC JAPAN)

昨年J1残留に大きく貢献したヴァンフォーレのバレーがガンバに移籍する模様。パス自体はバレー自身が持っていると言うこともあって、ヴァンフォーレにはお金が行かないという複雑な移籍みたいだけど、単純に考えて、ガンバにとっては攻撃面の更なる強化となり、ヴァンフォーレにとっては唯一無二のエースの離脱は大きな痛手か。

ガンバにとってはとてもイイ補強だと思ったり。昨シーズン高質なパスサッカーでACLと平行しながらも成績を残した訳だけど、環境的な側面(ACLの中国アウェーだっけ?ドロドロピッチ)、状況的な側面(ビハインド時のパワープレーの選択)に対応出来ない部分も見せただけに、サイズのあるバレーの獲得はチームの幅を広げる意味でとても意味がある。

懸念されるのはチームバランスの変化。優秀なタレントが多いから誰かしらベンチに座ることになるのは仕方ないにしても、上記のスポニチの3トップ話が事実だとすれば、ある程度完成された感のあるパスサッカーに狂いが生じる可能性も。攻撃構築の質はもちろんのこと(家長や二川があぶれる可能性があるから、チームで波を起こすようなプレーはヤットへの負担度が大きくなる)、昨シーズンある程度獲れていた攻守のバランスも、これで又オフェンシブになりすぎておかしくなる可能性もある。西野監督のバランス感覚が問われるかなーと。

で、少し話がずれるけど、下のジェレミーたんの記事。確かにそうかもなーと思ったり。掘り出し物ではないけれど、信頼性は高く、リスクが低い。スカウティング能力というか、チーム状況と必要とする戦力の見極めがしっかり出来ているからこそ、アラウ→マグノとしっかり結果を残しているんだろうし。同じような動きをするマリが失敗するのは、このスカウティング能力とチーム状況とのすりあわせが下手なせいなんだろうなー。てゆうか、面白くないんですけどね、すげーの見たいよ。

ヴァンフォーレは、既に新外国人アルベルトをバレーの後釜に据える模様。倉貫に続き、バレーも流出とJ1探検の中で追いはぎに遭ってしまったけど、そこで逞しさを見せれるかどうかは気になるところ。てゆうか、レギュラー獲得もあるんじゃね?小机の王。頑張れ、超頑張れ。

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MF 梅崎司選手 グルノーブル(フランス2部へ期限付き移籍決定のお知らせ(トリニータ公式)
大分MF梅崎はレンタルでグルノーブルへ(ニッカン)

レギュラー確保から、A代表、そしてアジアユース準優勝、終盤は息切れしたモノのそのポテンシャルを見せた梅崎司が、伊藤翔に続いてフランスに渡ることが決定。交渉はかなり難航を極めたようだが、結局トリニータと3年間の契約更新をした後に半年レンタルでグルノーブルという形で落ち着き、自身の希望だった海外移籍の道が開けた。

と言うことで、噂が登ってからかなり綿密な交渉が行われていて動向に注視していたけど、決まっちゃったねぇ。もう少し日本で見たかった気持ちもあるし、日本で、シャムスカの元で出来ることもあると思ったからちょっと残念かな。何より、もう少しきっちりと準備してから行って欲しかった。優秀な技術と逞しいメンタリティを持つ選手だから、能力を発揮出来ればきっと出来ると思うけど、その能力を発揮する上での準備段階も又大事だということは、先駆者達が示しているからね。

ただ、移籍自体は良いことだと思う。色々な側面から海外移籍を否定する風潮もあるんだけど、プレッシャー(ピッチの内外共に)の強さであったり、フィジカルの違いが如実に出る環境の中で、自分が能力を発揮出来るようにプレースタイルを構築していく作業というのは、選手のステップアップに繋がると思う。特に、彼のように仕掛ける選手にとって、相対的な要素が大事なわけで、その基準を国内に合わせて高いパフォーマンスをしたからと言って、じゃあ海外で通用するかといったらちょっと違う。そういう意味では若い内に海を越えてワールドスタンダードに合わせてアジャストしていった方が彼のためになるのかなと。松井もフランスに渡ってこの過程を経ることで、非常にハイブリッドな選手になったしね。

トリニータにとっては、せっかく成長した選手をこういう形で流出するのは不本意かも知れないけど、ま、監督シャムスカだし、口で言う程簡単なことではないだろうけど、何かしらアイデアを出して対処しちゃう気も。既にブラジル人ボランチ二人がチームを離れ、新しいチームを作っていく必要性に迫られているのは明白だから、フラットな状況に置かれているだろうし。松橋の弟、滝二の金崎、FC東京の宮沢、横浜FCのアウグスト、ポルトに在籍経験のあるセルジーニョと面白そうな選手は入ってきているし、新しいトリニータもそれはそれで楽しみなのかなと。

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新居辰基選手 ジェフユナイテッド市原・千葉へ完全移籍(サガン公式)
鳥栖FW新居が千葉に完全移籍(ニッカン)

今年のJ2の日本人最多の23ゴールを叩き出し、お世辞にも余り戦力の揃っているとは言えないサガンを昇格さえ夢見させる4位に引き上げた新居辰基が、J1のジェフに移籍。阿部+坂本マネーで少し潤った事で強奪を働き、いつもは被害者のジェフが加害者になった(意地悪なこといってみた)

ま、意地悪はさておき、黒部に続いて新居が入ったことで、ジェフのFWはようやく駒が揃ってきたと言う感じかな(外人はボランチは韓国人を獲ったんだっけ?トップは獲らないのかな)どちらにしても、代表にさえ推す声が上がるアタッカーがJ1でどれだけ出来るのかは楽しみなところ。

実際、J2で結果を残している選手は、J1でも結果を残しているから、信頼性は高いと思う(エメルソン、佐藤寿人、ジュニーニョ、我那覇……、オーシも頑張れ)2年で40点は凄い立派な数字だと思うし、得点感覚とポジショニングの良さは一級品。J2よりシビアな対応は増えるし、自分のプレーするエリアを限定されることもあるから、その辺は慣れが必要な気もするけど、フィットしたらやれると思う(後は、ジェフのサッカーへの順応という部分もあるか……)とりあえずお手本は佐藤寿人、がいいかもね。

とりあえず、ジェフは被害者ぶるの禁止。もう加害者なんだから、仲間だよ(にやにや)

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代表入りへ 深井が新潟移籍決断(スポニチ)
福岡DF千代反田が新潟へ完全移籍(ニッカン)

さっきの坂本の他にもアルビはイイ補強をしている模様。深井はスタメンでの試合出場を求めて移籍希望を持っていた中でレンタルとなり、千代反田はアビスパのJ2降格に伴っての選択だけど、二人とも大きな戦力になりそうな予感。

特に深井の補強は大きいんじゃないかなーと思ったり。彼がキレている時は手を付けられない実効力があるし、FW、2列目と柔軟にこなて(2列目の方が鹿島ではうまくいってた印象あり、良く動いて最前線に飛び出すプレーは捕まえづらい)と、アタッカーの層が余り厚くないアルビにとっては(中原はベガルタに帰るし)有用な選手だと思う。若い選手には刺激になるだろうしね(田中亜土夢にしても、えなりにしても)

千代反田の補強も理に叶っているし(強くて安定したセンターバックはこのチームにとって一番すべき補強だったと思う)、純マーカスも入ったりと、確実に戦力は増強しているだけに、鈴木監督のやろうとしていることがある程度浸透していけば、ダークホースになる可能性もあるかも知れない。まだちょっと安定感欠くところあるから言い過ぎかも知れないけど。しかし、オフィのトップページに張られてるスローガンが、エスパの「かける思い」と被ってしょうがない。毛筆流行ってんの?

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ま、こんな所かなー。他にもヴェルディが名波様・服部・フッキに土屋と選手をかき集めて祭りフラグを立てまくったり、サンガがいつの間にか名前を変えてユニフォームがワコールになったり、J1で実績あるセンターバックが次々J2に渡ったりと、J2も熱いんだけど、ま、その辺は又次回(あるのか?)ということでとりあえずここまで。スケジュールも発表されたし。

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*ちょっと、ちょっとちょっと忙しかったんで、更新間空いちゃいました。土日はもう一個上げますよ。平日も頑張りたいんだけど、眠気に勝てない(苦笑)

*明日は、ファン感ですな。何故か年チケ購入者とファンクラブ会員(期限残っている人だけ)、新設のトリコロールメンバーしか入れないとのこと。僕も行くけど、このやり方が凄い気にくわない。年チケやトリコロールメンバーズにお金を落とさないファンには感謝しないと言うことなのかという話になってくる。年チケ買ってない人でもマリを応援してくれる人はいるし、メンバーズに入っていない人でももの凄い熱心な人はいるはず。でもそういう人には感謝をしない。なにそれ?って感じ。確かに経済状況が良くなくて必死になるの分かる。でも、ロイヤリティに魅力を感じさせて買わせるような殿様商売してたら、いつか絶対にしっぺ返しを喰らう日が来る。こういう売り方では先には絶対に繋がらない。こういう機会を活かしてファンとの距離を縮めて、その結果として買ってもらうと言うのがベターだと思うんですけど。もっと未来を見てよ、何かこういう経営していたらいつか潰れるんじゃないかと思っちゃうよ。

*年チケやトリコロールメンバーズにロイヤリティが必要なら、違うやり方を考えればいいのに。トラックウォークとかもそうなんだろうけど、個人的にはふろん太みたいにDVD付けて欲しいなー、昨シーズンのシーズンレビューみたいなやつ。特典映像満載で。それで満足なんですけど。

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January 23, 2007

Lost Season -PlayBack F.Marinos 2006-

開幕前から、こんなに不安に駆られるシーズンも珍しい。そういうことを色々と考えて提言でもしようと思っているわけですが、まず先にこのチームの2006年シーズンのおさらいしておきましょう。僕自身の記憶の整理というのも兼ねてます。ということで、「Play Back F.Marinos」ってことで(昔に何度かやったけど、断念したなぁ)

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・消化出来なかった手応え -前半戦-

開幕1週前の横浜FCとのプレシーズンマッチ、左サイドでマルケス・マグロン・ドゥトラを中心に攻撃構築し、その中で新加入のマルケスのアイデア豊富なダイレクトプレーがアクセントとなって、流れるような攻撃を見せていた。試合は力の差もあって、4-1の快勝。岡田監督が不退転の決意で示した「自立と判断の上に基づく主体的なフットボールの構築」というコンセプトを携えたFマリノスのシーズンは抜群の手応えと共に始まった。

サンガに4-1、アントラーズに3-0、セレッソに3-1、トリニータに2-1と、4連勝。特にアントラーズ戦での圧倒的な左サイドでの実効性と全体の連動したプレッシングは間違いなく高いポテンシャルを示し、強豪鹿島に対して力の差を見せつけるような大差で叩きのめした。プレシーズンで掴んだ手応えが嘘ではないと「この時点では」信じて疑わなかった。

しかし、その自信は赤い大波に飲み込まれる。互いに好スタートを切ったレッズとの上位決戦。ここで、チームとしての熟成度の差を見せつけられてしまう。互いに持ち味を出しながらも隙は見せないという硬い流れの中、セットプレーで生まれた先制点。後から考えれば、このゴールがこのシーズンの分水嶺となったのかも知れない。このゴールでアドバンテージを得たレッズは、質の高い守備ブロックでここまでは抜群の実効性を示していたブラジリアン・トライアングルを軸にしたFマリノスアタックを封鎖し、チームが擁する最高級のタレントの技術が活きるカウンターで点差を広げる。ワシントンがFマリノス自慢の2枚看板である松田直樹、中澤佑二を突き破り差を広げ、長谷部誠が終了間際に豪快なシュートで引導を渡す。このゲームは、Fマリノスに大きなダメージを与え、このダメージは後を引くことになる。

連勝時にも不安がなかったわけではなかった。「偏重」とも言える左サイド重視のアタック、狙いを持っているはずの右サイドの機能不全、そしてリベロに抜擢されていた勇蔵の経験不足……、その部分が日の目を見たに過ぎない。たかが一戦、敗戦で突きつけられた課題を一つずつ解決し、糧と出来ればよかったのだが、この敗戦がチームに与えた影響は余りに大きかった。自信を失ったチームは、変わってしまった流れにあながう事は出来ず、チームは一気に崩壊へと進んでいく。第6節のFC東京戦、完全にゲームを支配し、沢山の決定機を作り出し、終盤まで1点ながらリードしておきながら増嶋のボレーで勝ち試合を勝ち点1にすり替えられると、次のアルディージャ戦では小林大悟のスーパーミドルに沈んで2敗目。そして、このゲームでチームの攻撃のキーを握っていたマルケス、ドゥトラが怪我で戦線を離脱。チームは拠り所をなくし、開幕時に掴んでいた手応えは、自信と共に無に帰していた。

その後は、砂を噛むような厳しい試合が続く。主力が欠けた中でのディフェンディング・チャンピオンのガンバとのゲーム、プライドを触発されたか激しい撃ち合いを展開するも、自慢なはずのDF陣はミスも重なりガンバのアタッカー陣に蹂躙され、敗戦。昇格組で格下と目されたヴァンフォーレとの小瀬のゲームでは劇的なバレーのロスタイム弾に沈んで、小瀬に集まった当時史上最大数の観客に歓喜をプレゼント、3連敗。絶不調のサンフレッチェにも佐藤寿人の乾坤一擲のカウンターで先制を許し、マイクの力業で何とか連敗ストップするモノの、内容的には何も残さないようなゲームで好転のきっかけにはならない。グランパス戦はパスが前に進まないというプロとして観客に見せてはいけないような最悪のゲームでドロー、そして中断前のラストゲーム相性の良いジェフに対してこれまたマイクの力業で何とかドローに持ち込んだが、開幕から2ヶ月、チームは全く違うモノに変質してしまっていた。

・全ては「失われた」 -中盤戦-

2ヶ月の中断期間中、ナビスコカップでは、何とか準決勝へのチケットを手にしたが、肝心の手直しは進まない。日産スタジアムでのレッズ戦やジュビロ戦では好転の欠片のようなモノを感じられたが、それがチームとしての上積み、修正には繋がらず、結局中断前の悪い状況を脱するには至らなかった。一縷の希望は、長期離脱を強いられていたマルケスの復帰だったが、その希望も脆くも崩れ去る。

再開後初戦のエスパルス戦、怪我人が戻り、ブラジリアン・トライアングルも揃い踏みとなったが、エスパルスの4-4ゾーンの前に、開幕時のような連動性のあるプレーも美しいコンビネーションも全く見られず、沈黙。そして又、ロスタイム弾での敗戦というショックの残る負け方で、いきなり出鼻をくじかれる。下位で苦しむアビスパとのゲームでは、チームに秩序を感じない弛緩したゲームを展開して、何も残さないドロー。そして、そんなチームは罰を与えられるようにジュビロ戦で絶望を味わう。久々に良いゲームを展開しながらゴールの神様に微笑んでもらえず、後半開始直後に一気の2失点で沈没。「負の流れ」に完全にチームを支配されていた事を感じさせられる一戦だった。

サンフレッチェ戦から、5試合勝ち星から離れ、首位との勝ち点差を考えるどころか、迫るのは降格圏。チームを覆う負の流れ、まことしやかに岡ちゃんの辞任の噂、そんな中でチームが蘇生する。ホームでのアルビレックス戦、ジュビロ戦で長期離脱から復帰した山瀬功治、シーズン序盤から怪我に悩まされてプレー出来ていなかった坂田大輔がアグレッシブなプレーを披露し、それに引っ張られるようにチームとしてプレッシングやサイドアタックが機能、負の流れを感じさせる決定力不足もドゥトラのミドルシュートで突き破り、山瀬の復活ゴールで勝利を決定づける。久々に溜飲の下がる勝利に上昇の雰囲気を確かに感じれるゲームとなった。

しかし、ここでもその手応えを消化出来ない。同じ神奈川に籍を置くフロンターレに完全に力負けと言える内容でドロー。再び負の流れに足を取られると、セレッソ戦では思い出したくないような酷いゲームで底をのたまうチームに完敗。そして、8月の終わりのアルディージャ戦、チームは全てを失った。相変わらず術さえ見えない稚拙な攻撃、集中力を欠く守備と良いところを見いだせない中での厳しいゲーム。小林慶行の素晴らしいミドルシュートのビハインドをはね返すことが出来ないまま迎えた終盤、意地とも言える同点弾を見せてチームのプライドを見せる。しかし、その直後に喰らった吉原宏太のゴールに沈み、この敗戦直後に岡田監督が辞任することに。この敗戦で、2連覇を達成した指揮官、抜群の勝負強さと集中力、そしてチームとしての自信、全てが失われた。

・苦悩の中での小さな芽 -後半戦-

岡田監督の跡を受けたのは、今シーズンヘッドコーチの責を担っていた水沼貴史だった。シャワールームで告げられた事実にショックを受けながらも、愛するチームのために再生を試みる。まずは淀んだチームの雰囲気を明るくして、サッカーを楽しむという事を思い出させるに尽力しながら、起用法にも少しの変化が。久保・奥というよき時代を支えたエースと司令塔の名コンビをピッチに送り出し、そこに完全復活への道程を辿っていた山瀬功治がリンクする。就任一週間で迎えた京都戦。その3人が絡む形で久保のゴールが生まれると、キレのある動きで山瀬が2ゴール、職人芸とも言えるPKこそ外してしまったモノの幸運な形だったが、奥が今シーズン初ゴールと結果を残し、4-1の爆勝。監督交代の刺激がチームを刺激したことは間違いなかった。

その後も、退場者を出しながら幸運なオウンゴールを皮切りに3点を重ねて、小瀬での屈辱を味合わされたヴァンフォーレを叩く。その上昇気流と共に田中隼磨、山瀬功治、坂田大輔、栗原勇蔵がオシムジャパンに招集されて初キャップを記録するなど、チームの雰囲気は少しずつ変わっていった。

ここ2年で2敗1分けと勝てていない神奈川ダービー第4戦も現在の状況を表すようにフロンターレに又も力負けで今度は敗戦を喫したモノの、アビスパ戦では久保のループ(後に退場)、坂田の芸術的かつ爆発的なニアサイド抜き、山瀬のダイナミックボレーの3発で数的不利も屈せず勝利、グランパス戦ではナビスコを挟んでコンディション的に厳しい中、幸運の極みとも言える隼磨の長距離ループがゴールに吸い込まれて再びの連勝。マグロンの離脱、ナビスコ準決勝でのアウェーゴールルールによる敗戦、本質的な課題の解消など、この間にもネガティブなポイントも残っていたが、チームを包んでいた負の流れは少し和らいでいた。

しかし、お決まりのようにこの良い流れを本当の勢いには出来ない。ジュビロ戦で今シーズン何度も見たロスタイムでの前田弾に沈み、ガンバ戦では山瀬功治の魔法のようなルーレットミドルも天敵マグノの意地の終了間際弾で金星を逃す。リベンジの意思のあった鹿島戦では、相手が迷走中だったこともあってリベンジを果たしたモノの、ペトロビッチ体制で生まれ変わった新生サンフレにぐうの音すら出ない程の完敗。天皇杯初戦もどっちがJ1だか分からないようなゲームで愛媛FCに大苦戦をし、レッズ、エスパには普通に力負けでリーグ3連敗。ポジティブな流れをモノにしきれず、そのイイ流れの時にチームとして抱えていた課題を解決出来なかったツケを払わされる形になった。

そんな水沼体制だったが、何も残せなかったわけではなかった。後ろに体重の掛かりやすいチームをアグレッシブにプレーさせるというコンセプトを持ちながら、燻っている坂田、大島、那須に出場機会を与え、そして若い狩野や田中裕介を抜擢するなど、水沼色を少しずつ出しながら、チームに新しい波を起こそうとする。そして、FC東京戦では、その那須がらしいヘッドで今シーズンひたすらやられ続けたロスタイム決勝点を叩き出して、4連敗を阻止。トリニータ戦では、将軍様ご乱心、エースケの残酷な最後があったモノの、裕介がリーグ戦初出場を果たし、ジェフ戦ではそんな若い選手達がタフに戦って、弱り気味のジェフをフクアリで撃破するという事をやってのけた。

天皇杯ではガンバに力の差を見せつけられる形で敗戦。これで苦しい2006年が終わったが、狩野や裕介が経験を積み、坂田が連続ゴールで復調傾向になるなど、2007年に向けて小さな芽を残して水沼監督は監督の席を譲ることになった。

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・「失われた」シーズン -総括-

こうして改めて振り返ってみると、苦くて、厳しくて、我慢ばかり、そんなシーズンだった。ただ、自業自得的な要素も非常に強く感じた。チームの本当の力にする、イイ流れを本当の勢いのする、課題の修正によりより完成度上げていく、そんなチャンスは各所にあった。でも、このチームの悪癖とも言える過信であったり、フットボールを積み上げることの出来ない姿勢が、こういったチャンスを無為にし、これだけ苦しんだシーズンなのにチームとしては何も掴めなかったシーズンにしてしまったのかなと。

例えば、岡ちゃんがコンセプトとして掲げた「自主自立性」であったり、「判断力」が育ったかと言えば、答えは残念ながら「NO」を言わざるを得ないし、あれだけの実効力を誇ったブラジリアン・トライアングルを活かした魅力的な攻撃も、シーズンで時折見せた非常に連動した収縮プレッシングもチームの血肉として、地力にはならなかった。「たられば」はスポーツに置いて禁物だけど、もしこういうモノがチームの血肉となっていれば、「失われた」シーズンにはならなかったのではないかと思う。

何も掴めなかったどころか、チームを2連覇に導いてくれた「知将」も、星を二つ増やした優秀で愛すべき選手も、チームの源流にあった「勝負強さ」「ウイニングメンタリティ」も失ってしまった。それだけ、2006年の失敗はチームに大きな傷を残すモノだった。でも、その傷は元には戻らなくても、糧には出来るはず。2007年こそ、真摯にフットボールと向き合い、「チームとして、出てきた課題やきっかけに目を凝らし、修正や研鑽を重ねることで力を高めていかなきゃいけない。」一足飛びにチームは強くならないからこそ、結果だけではなく、過程をより大事に、ね。

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ざっとまとめてみたけど、頭の中にプレイバックしてくるのはやっぱり苦い思いの方が強く残ってる。忘れたいのに、忘れられない。それだけ悔しかったんだなぁ……。でも、それも又フットボールとして、受け入れることにしますかね。来期はもっと大変そうだし。と言うことで、振り返りはおしまい。次回から、2007年シーズンのことを考えていきたいと思います。

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*総括、当たり前の事書いてるなー、面白くねぇ(自分で言うな)ま、当たり前のこと、すべき事をやっていなかったというのは本当にひしひしと感じてたよ。それは、僕だけじゃなく、他の人も感じていたはず。これまでは「精神論」や「概念的な要素」が強調されすぎていたことはその象徴なのかも。結果より内容とか、戦術的なサッカーじゃなきゃだめという2元論ではなくて、マリはもっとフットボールと向き合う作業が必要だと思う。って、本編で書けという話ですな。

*少しずつやっていきますので、ごつきあいくださいな。

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January 21, 2007

06-07 F.Marinos OffSeason News Vol.2

結構溜まってきたので、とりあえずマリの方からニュースをまとめて。それにしても、相変わらず踊れないよ。今の希望は、素敵な新ユニと新人選手への期待感だけ。ただ、功治も佑二も那須も坂田もオーシも、契約更新してくれて良かった、それだけは心から言える。ということで、沢山あるからさらっと。Vol.2

・何とかかんとか全員契約更新

2007年度 契約更新選手について(12/29)
2007年度 契約更新選手について(1/16)
2007年度 契約更新選手について(1/19)
全てFマリノスオフィシャル

Fマリノス 2007年度契約更新済み選手(12/28~1/19)

河合竜二(かわい りゅうじ)1年契約
2006出場 J1/25(1) ナビスコ/9(0) 天皇杯/3(0)

松田直樹(まつだ なおき)1年契約
2006出場 J1/24(4) ナビスコ/9(3) 天皇杯/0(0)

田中隼磨(たなか はゆま)1年契約
2006出場 J1/34(5) ナビスコ/9(2) 天皇杯/1(0)

ハーフナー・マイク(Mike Havenaar)1年契約
2006出場 J1/9(0) ナビスコ/6(0) 天皇杯/0(0)

大島秀夫(おおしま ひでお)1年契約
2006出場 J1/27(4) ナビスコ/8(0) 天皇杯/3(0)

清水範久(しみず のりひさ)1年契約
2006出場 J1/11(2) ナビスコ/5(0) 天皇杯/1(0)

坂田大輔(さかた だいすけ)1年契約
2006出場 J1/19(4) ナビスコ/2(0) 天皇杯/2(1)

狩野健太(かのう けんた)1年契約
2006出場 J1/13(1) ナビスコ/8(1) 天皇杯/2(0)

那須大亮(なす だいすけ)1年契約(2年契約2年目)
2006出場 J1/16(1) ナビスコ/9(1) 天皇杯/2(0)

中澤佑二(なかざわ ゆうじ)5年契約3年目
2006出場 J1/23(1) ナビスコ/2(0) 天皇杯/2(0)

山瀬功治(やませ こうじ)2年契約1年目
2006出場 J1/20(6) ナビスコ/1(0) 天皇杯/3(0)

マルケス(Marquez)1年契約
2006出場 J1/19(2) ナビスコ/2(1) 天皇杯/5(2)

とりあえず何とか既存戦力の契約更新が終わって、綺麗な形でキャンプに臨めることになりました。報道されている通り、時代の変わり目の中で迷走するフロントの動きに疑念を向けたり、不安を抱えたり、低迷するチームを憂いて提言をしてみたりと、選手達もこの変革の波の中で様々なことを考えていたようだけど、その中で引き合いが来ていた那須や佑二や功治が残ってくれたのは嬉しい、うん。てゆうか功治は神だね、複数年ですよ、奥さん。

目に付くところではやっぱり、功治かな。正直びっくり。海外志向も強いのに、自らを繋ぎ止める鎖になりかねない長期契約をしてくれて、改めて功治のマリに対する愛を感じるよ。クラブに対して、非常に先見性のあるビジョンを示してくれたりと、本当に頭が下がる。フロントがサッカーに目を向けていなくて、全然取り合ってくれなかったみたいだけど、地道に掛け合ってくれると嬉しいかな。来期も苦々しい思いをさせてしまうかも知れないけど、何とか頑張って頂戴。怪我だけは注意。

で、那須。正直、僕は出るかなと思ってた。那須にとって試合に出ることにプライオリティを置いた場合、目の上のたんこぶやら下からの突き上げもあるマリと席の空いたガンバであれば、ガンバに移った方が利口だし、現状に置けるチームの可能性・ポテンシャルを考えてもガンバの方が上だしね。でも、残ってくれた。早野氏がどのような起用法をするか分からないけど、その決断が間違っていなかったと思えるような年にして欲しいな。個人的にはアンカーを担って欲しい気持ちあり。やっぱりこのポジションはスペース管理が出来る選手が欲しいんだよね。裁きは不安だけど。

次に佑二。とりあえず本当にお疲れ様。ワールドカップ含めて昨年もハードにシーズンを過ごしてきて、かなりの疲労が溜まっていた中で、チームの良心として支え続けてくれた。実際、パフォーマンス的にはここ数年一番イマイチなシーズンだったとは思うけれど(ワールドカップショックもあったしね)、それでもあれだけ出来るのは持ち得るモノの大きさを物語る。とにもかくにも、しっかり体と心を休めてほしいな。2007年はより厳しいシーズンになるだろうし……。

で、将軍様。ま、後味の悪いシーズンの終わり方だったけど、シーズン全体を考えれば、相変わらずのマツループは別にして、チームを奮起させるために頑張ってくれたと思う。守備はもちろんなんだけど、攻撃力不足に悩むチームに置いて、将軍様オーバーラップはチームの攻撃に意外性とダイナミズムを生むものだったし、ピッチ上の少ないエンターテイメントとして、スタジアムを盛り上げてくれたしね。ナビ含めて7つのゴールは多いと思うし、全て価値のあるモノだった(しかもファインゴールが多い)波さえなくなれば、こんなに頼りになる選手はいないのだけど……。今回はフロントの意向で単年契約、期するものもあるだろうけど、気負いすぎずにチームを「支えて」欲しいな、もう30だし。

若い選手に関しては今シーズン良くやってくれたと思う。狩野は動きの幅が大きくなり、積極性も高まって、ブレイクスルーをしそうな気配はある。マイクも終盤は出場機会が減ってしまったけど、その高さは可能性。これだけの出場数というのはそれだけの経験に置き換えられるわけだから、何とかその経験を糧にしてより飛躍をしてほしい。てゆうか、してもらわなきゃ困る。チームは激変の時期だけど、若い選手にして見れば、大きなチャンスな事は間違いない。この機会を活かして欲しい。

これまとめてて思ったんだけど、マルケスが2、坂田が4、オーシが4、ジローが2、マイクが0(マイクはしゃーないけどね)、久保の5を含めても、ワシントンやマグノにすら及ばない。このゴール数じゃ低迷も仕方がないと改めて思った。もちろんFWだけに責任を押しつけることは出来ないけど、ね。ま、来期は仕事してくれって事で、とにもかくにも無事に済んで良かった……。じゃ、次。

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・新加入選手も踊れない。

鈴木隆行選手、移籍加入のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

鈴木隆行(すずき たかゆき)1年契約

ポジション:FW
出身:茨城県
生年月日:1976/6/7
サイズ:182cm/75kg
キャリア:日立工業高→鹿島アントラーズ→CFZ・ド・リオ(BRA)→鹿島アントラーズ→ジェフユナイテッド市原→鹿島アントラーズ→CFZ・ド・リオ(BRA)→鹿島アントラーズ→川崎フロンターレ→鹿島アントラーズ→ゲンク(BER)→鹿島アントラーズ→ゾルダー(BER)→鹿島アントラーズ→レッドスター・ベオグラード(SCG)

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久保の横浜FC移籍と同時に浮上したレッドスター・ベオグラードの鈴木隆行の移籍話がスピード決着。穴埋めとしての数的な問題はもちろん、元代表選手として人気面の要素を考慮したっぽい形で獲得に動いたFマリノスフロントと、レッドスターに置いてなかなか出場機会を得れていなかった鈴木サイドの思惑が一致した事で今回の移籍が実現した。契約期間中だが、ピクシー(レッドスター会長)の話によれば移籍金はかかっていない様子。

はっきり言って、未だに釈然としない。上記の通り、昨シーズンほとんどFWとして「得点を獲る」という責務を果たせなかったFWの補強であれば、何よりも優先されるべきは決定力であり、得点力であるはずが、久保はおろか、坂田やオーシよりも得点を期待出来ない選手を獲ってくるのはあり得ない。もちろん、彼の残してきた実績、勝負強さ、経験は希有なものかも知れない。ただ、チームが求めているモノはそういうモノなのかと言えば確実に「必要のない」獲得劇と言えると思う。

プレースタイルとしても、個人的に余り実効性を感じない。彼のポストはずるずる下がりながら受ける傾向が強く、裁きのタイミングも遅いので、より高い位置で、より良いタイミングで後ろの選手にボールを落とすという「ポストプレー」の前提を満たしていない。逆に攻撃を停滞させる一因になり得る要素。又、ポストプレーに意識を裂く余り、FWとして最も重要な「ゴールを獲る仕事」というのが疎かになっている。ボックスの中に入れない、前を向いても技術がないからシュートを打てない。ファールを獲ると言うことには長けているけれど、チームとしてそのポストがプラスになるかというと首をひねらざるを得ない。

と、はっきり言ってネガティブです。ただ、来てくれたからには頑張ってもらいたい。沢山ゴールを獲れ、と言うより、チームが苦しい時にファールを獲ってチームに息を入れてあげる事であったり、労を惜しまないフォアチェックといった「師匠的」仕事や、コンビネーションを高めて、2トップのコンビを組む相手や功治・狩野・マルクスと言った2列目の選手に身体を張って道を空けるようなようなプレーでチームを助けて欲しいかな(本当はFWには点を獲ることを求めたいけどね、出来ない人には求めない主義なんで)「期待される立場」だと思うので、彼にも厳しい視線が向けられるはず。逆境に強い男のはずだから、既に逆境なチーム状況の中でその期待に応えて欲しい。
*狩野、功治は沢山FKの練習しないとね。二人とも結構な数蹴ってるけど、まだまだイイキックが飛ぶ確率低い。数が増えるんだから、こういうのもうまく利用して欲しい。特に狩野!マルクス来るけど、負けちゃだめ!超頑張れ。

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マルクス選手、エウチーニョ選手、移籍加入のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

エウチーニョ(Elton Divino Celio)1年契約

ポジション:DF
国籍:ブラジル
生年月日:1987/7/7
サイズ:171cm/68kg
キャリア:パラナ・クラブ(BRA)

マルクス(Marcus Vinicius De Morais)6ヶ月間レンタル?1年契約?

ポジション:FW
国籍:ブラジル
生年月日:1974/2/25
サイズ:176cm/67kg
キャリア:サンジョゼEC(BRA)→アイモーレEC(BRA)→CEベントゴンサルベス(BRA)→ロスミリオナリオスFC(BRA)→グアラニFC(BRA)→本田技研→リオブランコFC(BRA)→グアラニーFC(BRA)→リオブランコFC(BRA)→ECバイーア(BRA)→アメリカFC(BRA)→アルビレックス新潟→川崎フロンターレ→東京ヴェルディ1969

昨日正式発表の新外国人選手。この二人の加入でマルケスと合わせて今シーズンの外人枠3つが埋まったことになった。

ま、報道通りに決まったという感じなんだけど、ポジション的にはこれも「ん?」という感じは拭えない。エウチーニョは若くて、実力もあるらしいんだけど、芽の出てきている裕介しかり、即戦力の大卒No.1左アウトサイドのコミーしかり、攻撃力に魅力があるルーキー石原にしかり、左サイドはそれなりに駒が揃っている状況。彼らが競争して伸びてきて欲しいと思ってただけに、ここを外国人選手で蓋をしてしまうのはもったいないなーと思ったり。

マルクスの方に関しても同じ事が言える。素晴らしいキャリアを積んできていて、抜群のテクニックを持っている選手(正直劣化は心配。ヴェルディの時のマルクスはふろん太の時のマルクスとは別人のようだった)だけど、功治は別格にしても、狩野、幸宏、乾、フミヤと若い選手を育てなきゃいけないのに、これまたマルクスという実績のある選手で蓋をしてしまう。フロントは本当に育てる気があるのだろうかと、疑いたくなる。

他にもまだある。補強ポイントとして今シーズン一番高いプライオリティを置かれるべきはどこだったのか、それは間違いなくボランチだったはず。チームとして、なかなかボールを回せず、攻撃構築能力が非常に低いと言うことを露呈した中で、昨シーズンは苦肉の策としてチームで一番期待が出来るアタッカーの功治を一列下げてまで補ってきたポジション。そして本職としては良治たんだけの非常に層の薄いポジション。アーリアが上がってきたとはいえまだ2人。そんなポジションに枠の余っていた外人枠を有効利用しなかったのは、非常に疑問。鞠スレとかでも言われていたけど、マルクスを獲るなら鹿島を退団したフェルナンドを獲って欲しかったし、それこそ鮪を戻して欲しかった(本人は嫌がるかも知れないけど)

監督人事もそうだし、整合性のない補強には改めてフロントは「無能」だと思わされる。新人獲得や下部組織が充実してきても、トップチームがこれだけめちゃくちゃだと、そこで全てが無に帰してしまうのではないかと思ったり。フロントの粛正こそ、最もチームに必要な事なんだなぁと思う今日この頃。何か、後味悪いけど、マルクスにしても、エウチーニョにしても頑張って欲しいな。マルクスは劣化してないことを祈る。で、出来ればアルビ時代のバリバリの点取り屋時代のプレーを思い出して欲しいし、それが無理ならふろん太時代の攻撃にクオリティを付随させる役割を担って欲しい。師匠+マルクスのセットも期待。エウチーニョは偉大なる虎の後釜。ドリブル得意なようだから、虎同様にこのチームの弱点である攻撃構築の脆弱性を何とかそのドリブルで助けて欲しい、かな。

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・ルーキーと新ユニだけが希望の新体制発表

2007年新体制発表(Fマリノスオフィシャル)
【横浜FM 2007シーズン新加入選手記者会見】記者会見での新加入選手コメント(J's GOAL)
新加入の乾「世界を目指して成長したい」=横浜Fマリノス新体制会見(スポナビ)
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イヌーイカワイイよイヌーイ

と言うことで、新体制発表が昨日ありました。社長の挨拶とか監督の言葉に関しては嘘っぽいのでどうでもいいですが、新加入選手のコメントや新しいユニにはちょっとワクワクしましたよ。

キクマリでも、ユース上がりの3選手達の言葉にワクワクしたけど、イヌーイの「3、4年後にはスペインに」という言葉も頼もしい。まあもうちょっといて欲しいけど、それぐらいの成長速度で伸びていってくれればチームにとってこれほど頼もしいことはない。もちろん、フミヤにしても石原にしてもコミーにしても、チャンスは落ちていると思うから頑張って欲しいなと。

で、同時に背番号も発表になりました、一覧はオフィシャル見て下さいな。変更点やら新加入の選手の番号はこんな感じ。

2007年度 Fマリノス背番号変更点

変更
・榎本哲也 21→1
・飯倉大樹 16→31
・狩野健太 29→14
・マルケス 19→8

新加入
・高桑大二朗 21
・富永康博 37
・エウチーニョ 2
・小宮山尊信 13
・田代真一 23
・吉村光示 16
・乾貴士 19
・山本郁弥 25
・長谷川アーリアジャスール 29
・石原卓 34
・鈴木隆行 9
・斉藤陽介 27
・マルクス 33

哲也の1番、健太の14番はちょっと嬉しいかな。新加入の選手で気になったのはイヌーイとユースっこ。個人的にイヌーイに"出世番号"の25が行くと思ってたので、フミヤくんとはちょっとびっくり。ただ、イヌーイにはより若い番号を、と思ったのかも知れないね。フミヤも頑張れ、超頑張れ。俊輔みたいになっておくれ。で、ユースっこたちは比較的30番台が多かった気がするんだけど、先輩達が埋めてるので、穴の空いた20番台が回ってきたという感じかな。アーリアが一番若い番号着けると思ったから、田代とはちょっとびっくり。

2007_
で、新ユニですよ、奥さん。素敵ですよ。サムライ何ちゃらっぽいけど、綺麗なトリコロールで、アウェーは白復活で、(昨年と違って)購買意欲をそそる!とりあえず、鬱な話題は置いておいて、ホームか、アウェーか、両方か。そして誰のシャツを買うのか、と楽しく悩めそうです。

僕?とりあえずホームは買う。番号は迷ってるけど、やっぱり10かなー。アウェーも欲しいなーと思ってるんだけど、アウェーは期待のルーキーにしようかなーと何となく思ってる。19か、27か、29か……、ま、シーズンで活躍して、「あの番号のシャツが欲しい!」と思わせるような活躍を期待したいな。こういうのってちょっと幸せ。
♪何でもないようなことが、しあわせだ~ったと思~う♪うわ、フィットするなー、せつねぇ。

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と言うことで、全然さらっと終わりませんでした(苦笑)新体制発表までに鞠のことやりたいと思ってたのですが、出来ずじまいで残念。でもそのうちアップします。と言うことで、とりあえず今日はここまでっす。

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January 16, 2007

虚無感に包まれて。

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チームをタイトルに導いた選手が次々とクラブを去っていく、大ちゃん、虎、エースケ、達也……。そして、又一人、エースがFマリノスと道を分かつ。資金難であったり、フロントへの不信感であったり、クラブを取り巻く状況を恨めしく思いながら、僕は又、喪失による虚無感に包まれる。

クボゴール、クボゴール、クボゴールタァツヒコー、クボゴー、クボゴー……………

J1:横浜マの久保、退団決まる…「環境を変えたい」と(MSN毎日インタラクティブ)

久保が横浜M退団…移籍は決定的(スポナビ)

久保マリノス退団、横浜C決定的(報知)

大幅な年俸ダウン、起用法への不満、度重なる盟友の退団……様々な要因が折り重なった上での決断なんだと思う。連日報道されるニュースの中でも匂いはぷんぷんしていたし、さして驚いてはいない。

感情を抜きにすれば、別に構わないという気持ちも正直ある。なかなか一皮剥けない坂田にしても、ストライカーとしての感覚を忘れてしまったオーシにしても、「久保がいない」という要素は大きな刺激になるに違いない。自分がやらなければならないという自覚にも繋がるだろうし、「ようやく俺の時代が来た」という野心も出てくるかも知れない。この刺激が燻っていた二つの才能を開花に導く可能性もあると思う。そして、未来あるマイクや陽介の出場機会の可能性も大幅に出てくるのも、歓迎すべき事。試合に出れば、様々な課題が出てくる、自信を得ることもある、全てが彼らにとっては栄養となり、糧となるはず。次世代のエース候補がエースになるためには絶対必要な機会のはずだから。又、チームに必要だったコンスタントにゴールを積み重ねられる絶対的なストライカーの再捜索の必要性が出てきて、フロントの重い腰を上げさせるきっかけにもなる。佑二や功治がチームのことを考えて危惧している部分を解消することで、何の心の曇りもなく、ちょっとでもプレーしやすい環境を整えられるかも知れない。

総じて言えば、トップフォームに戻るかどうか分からない「過去の亡霊」はいなくてもいいよ。「久保から脱却」は、大きな転換の一つなんじゃないかな、うん。

って、思わなきゃやってられん。


……………………

最もワクワクさせてくれる選手だった。何かを起こしてくれる、凄いことをしてくれる、僕をゴールの絶頂に導いてくれる、そんな期待を抱かせてくれる希有な選手だった。もちろん、裏切られることも多かった、特にここ数年。それでも尚、出てくれば期待してしまう、そんな選手だった。

スタジアムに集う人たちも、同じような感情を抱く人が多いんじゃないかな。出てきた瞬間のどよめき、ゴールを期待するチャント、鮮烈な記憶……予測を超えるような驚愕プレーはもちろんのこと、彼がマリノスを応援する人の夢を叶えた、栄光への道を切り開いたストライカーだからこそ、彼への期待は潰えなかった。だからこそ、どんなに裏切られても、「久保竜彦」への期待も愛も潰えなかったんじゃないかな。

でも、そんな久保はもうトリコロールのシャツを着ない。それはとてもとても大きな喪失感。きっと、僕は坂田やオーシやまだ見ぬ外国人FWに期待すると思う。でも、多分久保に向けていたような「期待」とは違うモノになると思う。彼への期待は「特別」だった。

改めて、こういう寂しい別れを経ていくということが、チームは新しい道に進むと言うことを感じさせる。栄光の記憶に別れを告げて、険しい道に再び進まなきゃいけない。だから、前を向かなきゃいけない、感傷的になってる暇なんてない。でも、今でもなお、こんな気持ちが出てきてしまう。

「もう一度、トリコロールのスタンドを熱狂させる"トップフォーム"の久保竜彦が見たかった」

とにかく、お疲れ様。活躍を願えないようなチームに行くみたいだけど、一つだけ願うとしたら、何の不安もなく思い切りプレー出来る日が来るように。気持ちよくピッチに立てるように、うん。

はぁ………、なんだかなぁ。ということで、今日は久保を思って飲む。おしまい。

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あー、未来ってこんなに暗かったっけ(遠い目)やさぐれるなぁ、やさぐれちゃうよ。

*一つだけ、連~絡。ココログのメンテ、今日じゃなくて明日だった。間違えちゃった、てへ←反省してない

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January 14, 2007

はじめてのインカレ。

「はじめてのインカレ」 なまえ:い た

はじめてインカレをこくりつきょうぎじょうにみにいってきました。けっしょうせんです。

よそういじょうにひとがあつまっていて、とてもびっくりしました。10000にんもあつまりました。

しあいまえに、コンコースでコミーとそのなかまたちのサイン会があって、ひとがたくさんならんでいました。
ぼくはサインをもらえるどころか、しゃしんさえとれませんでした。せっかくマフラーもっていったのに、うえーん。

しあいは、まきせんしゅのおとうとがだいかつやくでした。こまざわのせんしゅぜんいんがたくさんはしっていました。

わせだのせんしゅは、いきおいにのまれてやりたいことができなかったみたいで、こうはんはあれよあれよとてんをとられていきました。

さいごは6-1になってしまいました。おおえのきさんもにがわらいです。こまざわだいがくは3れんぱなんだって、すごいねー。

てんきがよかったこともあって、みにいけてよかったです。

おしまい。

って、こっちの方が大変だわ。と言うことで、インカレ決勝行ってきました。上記の作文の通り、結果の方は6-1の虐殺劇で駒沢大学がインカレ3連覇を達成したわけですが、色々と感じることがあったので、雑感形式で。とりあえず結果とスタメン。

2006年 全日本大学サッカー選手権大会 決勝

駒澤大学 6-1 早稲田大学 @ 国立競技場
Komazawa.U:6'&34'巻佑樹 46'小林竜樹 77'OwnGoal 78'&85'竹内優
Waseda.U:51'兵藤慎剛

駒沢大スタメン:GK三栗寛士、DF塚本泰史、阿部琢久哉、廣井友信、筑城和人、MF菊地光将、小林竜樹、田谷高浩、八角剛史、FW巻佑樹、原一樹

早稲田大スタメン:GK伊藤拓真、DF金守貴紀、横山知伸、中川裕平、MF塗師亮、鈴木修人、松本怜、山本脩斗、兵藤慎剛、FW渡邊千真、松橋優

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・いい天気だったので散歩感覚でのんびりな感じで行ったのが大間違い。13:20ぐらいにスタジアムに着いたのだけど、代表で言うとカテ2の少しサイドを切ったような区切りの席はほとんどが埋まり、席のない難民が出る程(前半は通路に座ってた人多数、開始間際に席を広げてたけど、アナウンスが伝わってなかったみたい。てゆうか運営手際悪い、遅いよ、なにやってんの)僕は何とか席は中央部の最上段一列下に獲れたけど、インカレってあんなに人気があるモノなの?毎年あんなもん?それともビッグカレッジ同士の対戦だからあーなの?どちらにしてもちょっとみくびってた。

・J内定者(駒沢の廣井、原、巻は除く)のサイン会も大盛況。もしかしてこれの影響?長蛇の列で、あの時間じゃ全然無理だった。てゆうか、サイン会の回りにも人だかりで、コミーが見れないわ、写真も撮れないわ、残念。ちらっと見えたコミーはにこやかに対応してたね、お疲れ様。それと、横浜FCに行く難波選手のサインだけ漢字だった様子。

・応援は早稲田が伝統の(?)応援団がかなり盛り上げてた。その中身は「オー、エフマリノー」が「オー、バモワセダー」になってたりして、J風味。駒沢はそれに対してサッカー部のベンチに入れないメンバーが中心に学生らしい応援。選手コールが多かった。原一樹に点獲って欲しいというのが良く伝わったけど、「♪お前のゴールが見たいんだ!カズキー、カズキー、ハラカズキー!♪」ミッキーマウスのテーマって!

・で、試合。エルゴラ、そして大学サッカー連盟が配っていた「展望」というプレビューにも出ていた通り、駒沢の忠実かつ勢いのあるプレッシングに対して、早稲田のテクニカルなポゼッションがどう出るかというのが焦点になったけど、立ち上がりに早稲田が慎重にゲームに入ろうとプレスを避けて長いボールを使ったことが仇と出た。ターゲットの(早稲田FW/No.9)渡邊千真が(駒沢DF/No.2)阿部に仕事をさせてもらえず、ほとんど攻撃に出れなくなって、非常にアグレッシブなプレーをそのまま出した駒沢にペースを明け渡してしまった。そして、そのままの勢いでなだれ込まれるように押し込まれ、セットから(駒沢FW/No.9)巻(日本代表FW巻誠一郎の実弟、名古屋入団内定)がGKが弾いたところを押し込んで先制点を許してしまった。もちろん、一概に言えない部分もあるけど、相手に最高の立ち上がりをさせてしまい、点まで与えて、勢いを乗せてしまったことがゲームの趨勢に大きく影響したのかな。

・その後、早稲田は立て続けにペナルティアーク付近でFKを得るモノのチャンスを生かせず。その後は(早稲田FW/No.11)松橋優(これまたトリニータFW松橋章太の実弟、トリニータ入団?)が秀でたスピードで裏を取る以外なかなか攻め手の見いだせない早稲田に対し(後は右サイド松本が時折いい形で引き出してたぐらいかな)、高いラインとコンパクトな陣形・一つ一つのアプローチの厳しさ・全員の連動に伴う豊富な運動量とプレスを機能させる要素を揃えた駒沢がセカンドボールを拾ってはショートカウンターに出る展開。その中で先制点を獲った巻の高さが絶大な存在感。早稲田ディフェンスは彼の高さを警戒しているモノのサイズ・フィジカルの差は如何ともしがたく、その高さが活きる形でCKから豪快なヘッドで2点目。直後にもFKから相手のラインをうまくかいくぐってヘッドで落として菊地のダイビングヘッドを誘発するなど、彼の存在がそのまま駒沢のアドバンテージになっていた。

・早稲田は2点のビハインドから吹っ切れたのか、ポゼッションを上げて、相手を押し込む。特に終了間際にテンポのある縦の出し入れ的なダイレクトプレーを(早稲田MF/No.10)兵藤(オランダWYのNo.10、平山の同級生)を中心に見せた時はようやく色が出てきて、後半に希望が繋がるかなと思われた。でも、開始直後、又も巻の高さにやられてしまって、ゲームとしては終わった。カウンター気味のロングボールに対して巻が競り合いを制して右サイドに流し、(駒沢MF/No.8)田谷は全速力のフリーランで左サイドを局面打開。ニアに(駒沢FW/No.10)原が飛び込むのをデコイに左サイドからこれまた全速力でゴール前に走り込んだ小林がヘッドで押し込み、美しく3点目。巻の高さも素晴らしいのだけど、この試合通じて田谷・小林という両サイドハーフが非常に良かった。とてもタフに守備をこなしながら、長距離でも厭わず全速力でショートカウンターに絡んでいく。サイズは小さい感じがしたけど、非常に切り替えが早く、エネルギッシュなプレーヤーだった。

・この後、早稲田が機転の利いたスローインのクイックスタートから兵藤が右サイドを一気に突破してボックスに突入、そのままフィニッシュして1点返し、反撃の機運高まるも、ビハインドを返そうとする余り、非常にリスキーなバランス(センターバック2人残すだけのようなポゼッション)で攻めに出て、失っては切り替えの早い駒沢に広大に広がるスペースを突かれてやられそうになると言う感じに。ダイレクトプレーがうまく回って、そのまま突破に掛かれればチャンスも作れていたが、やはりその頻度という部分では駒沢に分があり、結局リスクを被る形に。オウンゴールやら、カウンターやらであれよあれよと失点し最終的には6失点。思わぬ大差の決勝戦になっちゃった。

・とりあえず結果に関しては置いておいて、駒沢にしても、早稲田にしても、しっかりとしたコンセプトの元でサッカーをしてるんだねぇ。駒沢はプレッシングからのショートカウンター、早稲田は技術を活かしたテンポのあるポゼッション、どちらもいいところが出せた時の質というのは高かった。指導者の熱意も感じる。学校同士で切磋琢磨しながら、質を上げているという雰囲気を感じた。時間も影響しているかな、選手、チーム共にじっくりと成長出来る場でもあると言えるのかも(一つだけ苦言。早稲田のディフェンスは状況がああで、集中が切れていたとはいえ、正直お粗末。現役時代クレバーで気の利くプレーを見せていた大榎さんのチームとは思えないぐらい。巻のヘッドで直接やられるのはしょうがないにしても、学習しないと。高さで負けるならセカンド。どこに落とされるのか、どこに走り込んでくるのか、受動的に対応しようとしたって難しい。次の予測、という部分で非常に残念だった。ランニングを察知出来ればあそこまでやられなかったと思うんだけどねー)

・で、選手についてぽろぽろと。まず、巻佑樹。2得点1アシスト1起点で絶大なる存在感、そしてMVP。おめ。お兄ちゃんと同じプレータイプと言うこともあってどうしても比べちゃうんだけど、献身性はそのままに、足元の技術と裁きの質(周囲の状況察知やタイミング含め)は弟くんに分があるかも知れない。技術にしても、動き出しにしても、センス的には上と言ってもイイかも。結構動き出しもクレバーだし(ラインの抜け出しとかね)もちろん、Jのより強いプレッシャーの中でタフに戦っているお兄ちゃんと、大学の余り強くないDFとやってる弟くんでは比較しにくい部分もあるけど、ね。しかし、反さん似のお父さんの言う通り、頑張るDNAが受け継がれてるね。必要とあればバックラインまで下がってプレーして、カウンターで最前線まで80mダッシュ、凄いよ。ヨンセンから色々学んで欲しいなー、動き出し、ポジショニング、ディフェンダーとの駆け引き。

・エスパ行きの二人は、巻に飲まれたかな。余り印象ない。廣井は完成度高い印象受けたけど、スピード対応には少し難があるのかな、松橋に手こずってた。ただ、カバーであったり危機察知はさすがのレベル。原は……期待が大きいだけに、ちょっと物足りない。受け方とか、積極性、思い切りとかは魅力なんだけど、何か吹っ切れないプレーが多かった。巻との関係性であったり、守備貢献などやることはやってるけど、真性のストライカーとしてのプレーがもっと見たかったかな。

・早稲田の方は国見トライアングル、だね。この試合で一番楽しみにしてたのが、渡邊千真だったんだけど、ちょっと変な育て方されてない?ポストワーカーじゃないでしょ、明らかに。ああいう使い方をするのはどうかな?ゴールを獲れる才能は持っているはずだから、それを伸ばして欲しいし、前を向いての良さが見たいかな。逆にとてもよかったのが、松橋優。スピードは兄譲り(どっちが速いかしらん)で、早稲田に置いて唯一の脅威となっていた感。ポジショニングもその武器を意識したモノだったと思うし、面白そうな存在。トリニータに行くのかー、兄弟でポジション争い、骨肉の争い(使いたかった)

・で、「俺たち……の?」兵藤くん。ゴール見事。強化指定だもんね。来年はどうするんだろ?プレッシャーの中でボールを扱う技術に関しては確実に進歩してる。ゴールもそうだけど、技術がぶれない。ただ、今のプレースタイルが正しいかどうかは微妙。早稲田では王様でも、プロで彼は王様になれるとは思えない。そういう意味でより精力的に走って、その中で技術を活かすといったプレーヤーになっていく必要が個人的には合っている気がする。サイドからのクロスがいいものある印象あるんだけどねー。ま、後一年、早稲田は来年のチームなんだろうから(4年生は少ないみたいだし)、核として藤本みたいになって頂戴

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と言うことで、ダラダラ書きましたが、いい経験になりました。又、見に行けたら行きたいね。良い選手もまだまだ眠っているんだろうし。と言うことで、今日はここまで。

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*お知らせなんだけど、明日ココログメンテするそうでーす、こないだ失敗したから、もう一度って感じの様子。ま、最近さぼり気味なんで、「明日は更新できないです」なんてアナウンスは今更感がありますが、とりあえずご報告までに。

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January 13, 2007

阿部勇樹の移籍に思うこと。

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阿部勇樹選手の契約について(ジェフオフィシャル)

千葉が阿部の移籍を了承 浦和へ(スポニチ)

阿部が浦和移籍へ(報知)


阿部勇樹のレッズ移籍が決まりそうだ。移籍金は4億円に迫るビッグディール。

現役代表のレギュラーであり、チームの顔とも言える選手の移籍には大きな衝撃が走ったが、これからのJリーグを考えると、大きな意味があるんじゃないかと思ったり。市場の活性が生み出すリーグの活性、クラブの健全経営としての選択肢、大きな金銭と期待に伴う責任……。と言うことで、阿部勇樹の移籍について、諸々と。

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・循環する金、生まれる熱気 -リーグの活性化-

Jリーグに置いて、代表の核であったり、チームの顔といった選手の移籍は、そんなに多くない。現状に置いて移籍の決断させる要因となっているのは、降格であったり、選手のチームに置ける状況悪化というモノが多く、基本的にそのクラブに満足している選手がクラブを動くと言うことは少なくなっている。

そうなると、毎年毎年同じような陣容のチームを提供することが多くなり、スタジアムに訪れてくれる人に新しいモノをなかなか提供出来ず、マンネリ的な部分も強いることにもなってしまう。そういう意味では、移籍の少なさは、サッカーに置ける魅力の一つをスポイルさせてしまっているのかも知れない。

ただ、そうはいっても、現状のJリーグのクラブ経営というのはとても厳しい。最終的な収支としてマイナスとプラスの間を揺れ動くようなクラブが多く、大きな投資をしても、成績が出せなければその投資はそのままマイナスに反映されてしまうなど、多大なリスクを抱えている。それだけに、クラブとしても大きな投資に対しては消極的にならざるを得ない部分もあるのかも知れない。

そんな中で、国内最大級のビッグディールが成立しようとしている。動く金額は4億円近い。僕はこれがとても大きな意味を持つと思う。裕福なクラブが優秀な選手を欲することで大金を出し、優秀な選手を失った代わりに大金を得たクラブはその穴を埋めるため、そして必要なポジションの選手を獲るために投資をする、その補強のために獲られるクラブに今度はお金が回り……、と言った形で一つの移籍がお金と選手を循環させる。クラブの金庫には余裕がないけれど、市場を活性化させるという意味では意味のあることなのかなと。

そうはいっても、獲られる側はそれどころではないはず。特に今回は飛び級でトップチームに上がり、成長してキャプテンまで務めるようになった選手、長く苦楽を共にし、大きな愛情の分だけ、その悲しみはとても大きなモノのはず。

そして、その悲しみは憎しみに変わる。獲られたクラブは獲ったクラブに勝って、その選手に移籍したことを後悔させてやろうと高いモチベーションと熱気を込める。獲ったクラブはその選手がこのクラブに来たことを後悔させないようにその熱に負けない熱気を送る。マスコミもそれを取り上げる。これが又リーグを活性化する一つのスパイスになるのかなぁと。

お金よりも、選手という気持ちがサポやファンにはあると思う。それは僕も一緒、(マリの場合はフロント氏ねって感じなんだけど)大ちゃんやドゥトラがクラブを去ることはとても寂しく悲しいし、現在噂に上っている久保や佑二や那須には何とかして残って欲しいと思ってる。ただ、感情は別に「Jリーグ」のことを考えれば、やっぱりもっと盛り上がって欲しいし、より魅力のあるモノになって欲しい。そういう意味で、お金の循環、遺恨の誕生、熱気の発生を生む移籍劇はとても大きな意味のあるモノと言えるのではないだろうか。

・"プロビンチア"スタイルのススメ -健全経営のための選択肢-

サッカー好きなら「プロビンチア」という言葉を知らない人は少ないだろう。イタリア語で、田舎、地方という意味を持つ言葉は、サッカー的に経営規模の小さいクラブのことを指す言葉だ。中田英寿が所属したペルージャや名波浩が所属したベネチア、中村俊輔が所属したレッジーナも、現在小笠原満男が所属するメッシーナも、森本貴幸が所属するカターニャも、例を漏れずセリエの中では「プロビンチア」という部類に入ってくる。こういうクラブは経営基盤が脆弱で、クラブの存続のためには青田買い、又はユースから育ててきた素材を優秀な選手に仕立て上げ、ビッグクラブに売ることで経営の糧としている。そしてそんなやり方を、「ビッグクラブとプロビンチア」といった歴史が分かつ立場として熱狂的なティフォシやファンにも(ある程度)受け入れられている部分がある。

そして、日本でも10数年の歴史が積み上がる中で、クラブをビッグクラブとプロビンチアに分けようとしている時期かも知れない。絶大なる人気と実力を併せ持ったことでビッグクラブへの階段を一歩ずつ登り始めるクラブもあれば、土地柄なかなか観客動員が伸びないクラブであったり、同じ土地に籍を置く存在の大きいクラブの陰に隠れてしまうクラブには、プロビンチアとして経営していくことを強いられるという現実がある。

僕は、今回の移籍をそういうモノとしてみている。ジェフという「プロビンチア」から、レッズという「ビッグクラブ」への移籍。その中で、僕はジェフに次の「阿部勇樹」を育てることを期待したい。まあ、阿部勇樹はジェフの歴史上最も優れた才能の一つであるだろうし、希有な存在だったと言うこともあって、なかなか彼と同じぐらい素晴らしい選手がいきなりでてくるかというと難しいかも知れないけど、又若く才能のある選手を研磨し、優秀な選手に育てて欲しい。そして、こういう循環がクラブにアイデンティティを作っていくんじゃないかなと。

日本はこれからも世代、又は地域によってバラツキはあるにしても才能を生み出していくと思う。そしてその基盤は「育てて売る」という経営方法を確立出来るモノだと思う。「売る」と言うことに関しては拒否反応があるかも知れないけど、「売る」という過程がトップチームのポジションを空け、それが若い選手にとっての研磨される場所となる。村井がジュビロに移籍した後、研鑽の場を得た山岸が頭角を現し、更には水野が伸びてきた事を考えれば、ジェフのサポやファンには実感もあるはず。こういう循環が起きることでクラブの経営の安定はもちろん(安定とは言えないか、不確定なものでもあるから)、日本のサッカーのレベル向上に繋がるのではないのかなと。

*これはジェフに限ったことではない。経営的には少々厳しそうだけど、優秀な下部組織を持つサンフレッチェとかもそうだし(例えば頭角を現してきた青山をぽーんと売ったら高柳や高萩がチャンスを得る。寿人を売れば前俊にチャンスが来る、みたいにね)、J2のクラブなんかもそういう部分を強く意識した経営をしているクラブはあると思う(愛媛FCとか、一時期のモンテディオとかね)選手も又クラブが持ち得る資産、愛着のある選手をモノのように扱うことはサポやファンにとって耐え難いことなのは分かるけど、ね。

*アルゼンチンとかブラジルのクラブは、特にそういう傾向が強い気がする。今回ボカのガゴ、そしてリーベルのゴンサロ・イグアインがレアル・マドリーに渡ったのはもう知っているだろうけど、本来なら絶対に売りに出したくないような特別な選手。でも、ボカにしても、リーベルにしても、次の才能を生み出す自信があるからこそ、簡単に売りに出してしまう(当たり前だけど安売りした訳じゃない。綿密な交渉の末、結構な対価を得ているよ)まあ、ボカやリーベルはアルゼンチンではビッグクラブだから、プロビンチアじゃないけれど、欧州のクラブ基盤と比べるとどうしても弱い部分があるから、プロビンチア的資質を持っているのかも知れない。

・伴う責任、生まれる自覚 -選手に掛かる重圧-

Jでは特別な算出方法があるので、一概に言えない部分があるが、移籍金というのは選手の価値を示していると思う。優秀な選手にはより高い値札が付けられる。そして、獲得するクラブはそれに見合う金額を払い選手を獲得する、それだけの期待を掛けて。僕はその課程の中でその移籍額というのは選手達の責任にはね返るモノなのではないかと常に思っている。

前述の通り、多額の移籍金というのはクラブの経営に負担を掛ける。それだけのリスクを被ってでも期待する価値があるという確信の元、多額の出費を被る訳だ。そういう意味で、選手達には大きな期待に伴う対価をパフォーマンスで示す責任というのも出てくるのではないかと思う。

そして、それはクラブを応援してくれるサポやファンに対しても同じ事。彼らの愛するクラブを一時的にでも自分の獲得で危機に立たせてしまうというリスクを被らせてしまう。そういう意味では、そのリスクを獲って良かったと思わせるぐらいの活躍を見せる責任というのが伴ってくる。

その中で、期待したいのが移籍する選手の自覚。クラブが必要としてくれたから、自分のキャリアアップになるから、それだけじゃない。クラブとして経営維持のリスクを冒してまで自分を獲得したという事実、サポへの禊ぎ、そういう要素を背負って欲しい。そういうモノを背負った時、大きなプレッシャーも掛かるだろうけど、そのプレッシャーは選手により高い意識でプレーさせることに繋がるはず。

そして、その中でも活躍した時、より選手は成長するのではないか。周囲からのプレッシャーにも負けない心理的成長、高い意識でプレーする事で質が高まる選手としての成長、こんな風になってくれれば日本のサッカーは更に充実するんじゃないかという期待がある。よく「より選手を厳しい目で見なければならない」という言葉が名物解説者の口から出てくることがあるが、こういう要素はそういう「厳しい視点」を生む要素となりえるのではないかと思っている。今回の場合、国内最大のビッグディール。彼にはより厳しい目で見られることを期待したい。

*あくまでもこれは僕の視点。マリの選手達に対してもそういう目で見ている節がある。まあ、佑二や久保は充分期待に応えてくれたと思っているから「移籍金の分、働けー!」とは思わないけど、功治や吉田に対してはまだそういう目で見ている節があるかも知れない。まあ功治は今期いてくれて良かったと思わせてくれたし、もうぞっこんなので、もうイイかなと思ってるけど、吉田に関しては1億とも言われる移籍金の分の価値をもたらしてくれたとは思っていない。吉田に限らず、"助っ人"として厳しい視線が注がれているけれど、それは当然のことでパフォーマンスではね返して欲しいと思う。

・周囲の光りに負けない光彩を -阿部勇樹に期待したいこと-

これが最後のファクター、フットボール的に阿部勇樹に期待したいこと。

僕は彼に対して過剰なまでの評価をしているかも知れない。質の高い戦術眼、粘り強い対人能力、ボランチ・ストッパー・リベロと高いレベルでこなせるポリバレント性、高いキック精度、2年連続2桁獲れる得点力、鍛え上げられた走力、フォア・ザ・チームの精神……モダンフットボールに置ける理想的な選手であり、この金額の分の価値を十二分に持つ選手だと思う。

ただ、心配な部分もある。彼は周囲を意識しすぎる。数年前の初代表の時、彼は全く自分の能力を発揮しないまま終わってしまい、その環境で自分を出せるようになるまでも酷く時間が掛かった。持っているモノは非常に大きいのに、周囲との兼ね合いの中で自分を殺してしまう。もちろん今では、より経験を積み上げ、選手として成熟しているから、単純な比較は出来ない。けれど、彼にとって初めての違う環境でのフットボールライフ、同じ過ちを繰り返す可能性も又、ある。

レッズは湯浅さんの言葉を借りれば「優れた個人事業主の沢山いるチーム」。守備に置いてはがっちりとグループでブロックを組んで守るけれど、攻撃に置いては個々がその存在をアピールするように技巧を駆使し、その力を脅威に繋げていく事で相手を崩すことに特徴がある(一概には言えない部分もあるけれど)その力となるためには、より強く自らを出していく事が必要になるのかなと。個人的にも、阿部勇樹が「死なずに」自分をアピールするようなプレーが見たい。周囲を活かし、支えるだけではない「阿部勇樹」の才能を発揮するシーンが。

もう、阿部勇樹がどれだけ出来る選手なのか、埼玉スタジアムの住民は知っている。昨シーズンの埼玉スタジアムでのレッズ戦、数的不利、2点のビハインドの中で鬼神の如きハードワークをこなして強い印象を残していたのは記憶にも新しい。周囲のバランスだけに囚われずに、自分を抑えずにプレーすればもっと凄いプレーが出来るし、それこそアジアレベルを簡単に越えていけるだけのモノを持っていると思う。だからこそ、個人事業主の中で負けずに強く光彩を放って欲しい、強く大きな期待とプレッシャーにも負けずにね。

*個人的に阿部っちの20~30mぐらいの地を這うような速く鋭いパスが好き(←単にパス好きな部分もあるけど)パス単体も非常に美しくて素晴らしいのだけど、こういう素晴らしいパスが、攻撃構築の中で大きな価値を持つわけで(相手に対応する時間を作らせず、味方に大きなスペースを与える意味のあるパス)、もっと見たいなぁと。阿部っちの楔がワシントンに収まって、シンプルにポンテやシンジに落とされる。スペースを得た彼らが美しい技巧を発揮する。ぞくぞくする(恐怖で)マリの試合ではやっちゃだめよ、アジアでやってね

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ま、色々書いてきましたが、阿部勇樹の移籍は、一人の選手の単なる移籍だけで終わって欲しくないと言うことです。沢山の人に大きな印象を与えたと思うし、彼が赤いシャツを纏ってプレーする姿には大きな注目が集まるはず。もちろん、彼にポジションは補償されていないはず、ボランチには長谷部や鈴木啓太、シンジがいるし、ストッパーは坪井、堀之内、ネネ(残るの?)、内舘、萌(ボランチもいけるし)、リベロには闘莉王(残るの?)、どこも簡単にはポジションとは行かないはずもちろんACLもあるから、レギュラー云々だけではないけど、どのようなチームになっていくのかは非常に興味がある。ACLでは本当に頑張って欲しいしね。と言うことでここまで。

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*しかし、レッズのことはもちろん、ジェフも気になるよね。阿部っちが抜けた穴は埋められると書いたモノの、空いた穴は果てしなくでかいよね。彼の存在に少なからず頼っていた部分もあるし。下村でカバーするつもりだろうけど、阿部っちほど柔軟性があるとは思えないし(当たり前か)、新居とか黒部とかをどう巻と合わせていくのかも気になる。てゆうか、どういう外人連れてくるのかも気になるなー。なに?巻ごねてるの?5回も交渉して契約出来ないってこちらさんもカオスですなぁ(←仲間が出来て嬉しい)

*なんか、鞠スレで鮪復帰かもと言う噂が立ってるんだけど。戻ってくるなら大歓迎!でも、何となく現実性に欠ける気が……。昨日早野氏(まだ監督と書きたくない)が「ほぼ戦力は固まっている」とか言ってたけど、外人はさすがに獲るよな?探してるよな?てゆうか2chは閉鎖すんの?時代動きすぎ。ついていけてない。

*筆の重いことに関しては少しずつ書いてますが、なかなか進みません。マリのことは新体制発表までに、代表のことはオシムジャパンの今年初戦までに(気が長すぎ)

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January 11, 2007

ハユマのおめでたいニュース。

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隼磨、結婚!のニュースを聞いて、これは黙っていられません。めでたい!めでたい!

☆大切なご報告・・・☆(hayuma.com)

田中隼磨選手、入籍のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)


隼磨結婚おめでとう!

最近どんよりなニュースが多い中で、とても幸せで明るいニュースに嬉しくなってしまいました。ま、グラ戦の"まぐれ"ループ後のメインへの投げキッスとか、「イイ夫婦の日」とか、春が訪れたっぽい匂いがぷんぷんしてたわけですが、本当に良かった、うん、良かった。

★海外練習参加の報告★(hayuma.com)

田中隼磨選手、サンテティエンヌ(フランスリーグ1)へ練習参加(Fマリノスオフィシャル)

で、そんな隼磨がリーグ・アンのサンテティエンヌに練習参加する模様。正直リーグ1には疎いので、詳しくどうのこうの言えないのだけど、現在リーグ戦では4位と好位置につけ、UCLも見据えているような状況のチームということで、それだけレベルが高いチームなのかも。

所属する選手としては、チェコ代表のマレク・ハインツとか、セネガル代表のラミーヌ・ディアッタ、マリ代表のフセニ・ディアワラ、ル・マンで松井とチームメイトだったヨアン・オークールなどがいる模様。リーグ1らしくアフリカ系の身体能力の高い選手に好選手がいるっぽいので、リーグ1の雰囲気が練習でも充分に味わえるんじゃないかなと。

ま、「クロスの精度が上がって帰ってこないかなー」とか思いたくなるけど、そういう技術的なことは短期間では無理だと思うので、とにかくいろんなモノを感じ、吸収して、更にスケールアップするための糧となるような練習参加になるといいなぁと。

*出来れば、4バックのポジショニングであったり、1vs1の感覚というのを磨いてきて欲しいなー。

*ただ、妙にオフが短いのが気になる。隼磨もリーグで沢山試合に出て、代表でも引っ張り回されたりと、いくらタフネスが売りとはいえ、蓄積疲労は大丈夫なのかなぁと心配になっちゃう。身体のキレがないと隼磨の魅力も半減だしねぇ。頑張るのはいいけど休むのも仕事よ、隼磨くん。

*新婚旅行も兼ねてるのかなぁ?シーズン中だとなかなかいけないだろうしねぇ。12月のオフは珍しく短かったし。

とにもかくにもこういうイイニュースが沢山聞きたいです。めでたいなー、めでたいねぇ。良かった良かった。ということで、取り急ぎ。

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January 08, 2007

変わるもの、変わらないもの@第85回 全国高校サッカー選手権 決勝 盛岡商 vs 作陽

怪我明けのエースが美しいターンからの素晴らしいミドルを見せたら、PKを外した選手が禊ぎの同点弾、そしてチームカラーを表現するような粘り強い突破からの決勝点……筋書きがあるようなドラマティックな展開だった。それにしても、この結果は全く予想出来なかった。日本サッカーが変化すると共に高校サッカーも変わっているんだなぁ……おめでとう、盛岡商業高校。

第85回 全国高校サッカー選手権大会 決勝

盛岡商 2-1 作陽 @ 国立競技場「変わるもの、変わらないもの」
Morioka:71'林勇介 85'千葉真太朗 Sakuyou:56'桑元剛

Sports Navi

盛岡商スタメン:GK石森慎也、DF平龍介、土屋翔吾、藤村健友、中村翔、MF諸橋遼亮、松本昌大(→70'大山徹)、千葉真太朗、林勇介、FW成田大樹(→89'松葉開)、東館勇貴

作陽スタメン:GK安井豪、DF桑元剛、石崎晋也、堀谷順平、長谷川郁、MF宮澤龍二、立川雄大、酒井貴政、濱中優俊、小室俊之、FW櫻内渚(→46'村井匠)

準決勝の雨がピッチをぬかるませ劇寒の気候から一転、ぽかぽかした晴天に恵まれた今年の選手権決勝。時代の変遷か、強豪として名を馳せた鹿実や帝京や市船が出場権を逃し、国見が一回戦で姿を消した中で、勝ち残った2チームは共に初めての決勝進出の盛岡商と作陽、もちろん勝てばどちらも初優勝となる。
選手達にとっては晴れ舞台な訳だけど、そんな試合に懲罰を受け、遠征までさせた主審を使うとはね、びっくりだ。何もやらかさなかったから良かったモノの……

試合展開

立ち上がり、一気に積極的なプレーで先制点を奪いに行ったのは盛岡商。このチームの大きな特徴であるニアサイドへのロングスローで相手に脅威を与え、高い位置から厳しいプレッシャーを掛けて相手ボールを奪いそのままボックス内でのフィニッシュに繋げたりと、慎重に立ち上がろうとした作陽を飲み込む。しかし、作陽GK安井の好セーブもあってゲームは動かず。

時間が立つにつれて落ち着きを取り戻した作陽は、テンポのあるショートパスを紡ぎながら盛岡商のプレスをいなしてアタッキングエリアに入っていくシーンを増やす。細かいパスによる攻撃構築から勝負所での仕掛け、コンビネーション、オーバーラップなど味付けを変えることでサイドを崩して、盛岡商ゴールに迫るが、実らず。結局前半はスコアレスで折り返す。

前半終盤は確実にペースを取り戻した作陽は後半に入るタイミングでエースらしい村井を投入。実況では何度も「彼が入ると雰囲気が変わる」と作陽・野村監督のメッセージを伝えられ、事あるごとにカメラに抜かれたこの選手は、大会前に負傷したらしい。しかし、その言葉が決して大げさではないことを感じさせる。作陽のプレーは村井の投入でポストマンを意識しながらのプレーに変化。村井自身のコンディションは決して良さそうではなかったが(動きが重そうだった)、彼が常にポストワークを非常に強く意識し、それを使う時は早いサポートに入ってダイレクトプレーを絡めたり、その存在を囮に裏に入ったりと、盛岡商を揺さぶる。すると、その村井がゲームを大きく動かす。

右サイドバックの桑元からボックス手前で村井に楔が入ると、周囲には3人の相手ディフェンスに囲まれる。早いタイミングで落とせるサポートも来ていたが、村井の選択は相手の虚を突く引き技で美しいターン!このターンで相手をいなして前を向くと、そのまま素早く右足を振り抜く!しっかりとした状況ではなかったが放たれたシュートは非常に強烈、ボールには微妙にブロックに入ったディフェンスの足に当たって外に逃げるような変化が掛かり、GKは全く触れずゴールに向かう。このシュートはバー直撃、このリフレクションにいち早く反応したのは楔を出した桑元だった。楔を出した後リターンをもらう動きをしていた事で中にポジションを移していたこと桑元は、こぼれをそのまま頭で押し込む。これがゴールに収まり、作陽に先制点が刻まれた。
余りに素晴らしかったので補足。これまで、シンプルなプレーを志向していた村井が、このシーンではストライカーとしての感性を発揮したシーンだったかな。裁くという先入観があったからこそ、あれだけあのターンが嵌ったと思う。正直この10分間、チームタスクもあるのだろうけど、ポストワークという仕事にストライカーとしてのエゴや得点への意思というのがスポイルされていた感があったのだけど、ゴンの話す通り非常にコンパクトで速い振り、そしてあの強いインパクトはゴールを獲れる能力を持っていることを示したんじゃないかなと。

このゴールで勢いの出てきた作陽は、ポストワークとダイナミズムの融合という形で盛岡商のディフェンスを崩すシーンが増えるが、ビハインドとなった盛岡商もその脅威に怯まずに前に出る。そして、その姿勢が活き千葉の攻撃参加からの突破がボックス際でのファールを誘い、主審の家本氏はPK判定。判定的に非常に妥当。これで、同点…と思われたが、ここで神様のいたずらか、多くの観客の注視というプレッシャーか、キッカーの林はコースを狙いすぎてグラウンダーのボールは枠を捉えられず、絶好の同点のチャンスを逃してしまう。

PKを外した選手は夢遊病のようなパフォーマンスになってしまうことが多いわけだが、経験豊富な斉藤監督はすかさず林にメッセージを送る「落ち着け、下向くな」と。選手達にも伝わっている。そして、プレーもメンタルもタフな盛岡商は、ビハインドをはね返す。交代で右サイドに入った大山がフェイントを絡めて対面のディフェンスを滑らせ局面を打開すると、低いクロスを中に供給。これがファーの林に繋がると、バタバタしたモノのつま先で押し込み、同点弾。PK失敗した選手がゴールを決めて禊ぎをする。誰かが筋書きを書いたようなドラマの様にゲームが動き、ゲームは一気に過熱する。

カウンターから最前線に入ることの多くなった小室がスピードを生かしてラインブレイクアクションを見せて盛岡商のゴール前に迫ったと思ったら、盛岡商のアタッカー達が推進力を活かして局面打開して作陽ゴールを脅かす。オープンな展開は得点を予感させ、ゲームは最終局面へ。そして、上回ったのは盛岡商の突破の実効力だった。

又も右サイド、今度は成田が相手のコンタクトを受けながらもエンドライン際に運び、うまい切り返しで相手ディフェンスをいなすと、そのままマイナス気味のグラウンダーを折り返す。ニアに入った東館がスルー、その裏に入った千葉に対しては誰も作陽ディフェンスがケアしきれず、千葉はこのボールをしっかりとゴール右に沈め、残り5分の所で盛岡商が逆転とした。
この逆転弾に繋がった成田の突破、見事だった。コンタクトを受けながらも揺らがずにボールをコントロールした切り返しもそうだけど、ボールの持ち方というのかな、ボールの置き所が相手が触れないような持ち方で、それをスピードに乗りながらやっていたのはうまかった。フィジカル的なコンタクトへの強さと繊細なプレーディティール、素晴らしい。

鍔迫り合いに負けてしまった作陽は、パワープレー気味の攻撃で少ない時間に望みを託すが、最後まで盛岡商アタッカー達の前への推進力を抑制しきれず、相手を押し込みきれず。結局スコアは2-1、盛岡商が初優勝を果たし、新調された優勝旗は初めて岩手に渡ることとなった。

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ホイッスルの瞬間、盛岡商の選手達はガッツポーズし、作陽の選手達は一様に膝を突くというコントラスト。高校サッカーらしいシーンだったなぁと思いながら余韻に浸っていたのだけど、ゲームとしても高校サッカーらしいゲームだったと思う。多分、レベルとしてはユースの方が高い、洗練された戦術、選手の技術レベル、サポート態勢……。でも、高校サッカーらしいひたむきさであったり、熱感とでも言うのかな。その辺は「らしさ」が良い方向に出たと思う。そしてそれがドラマを引き起こしたりと、とても見ていて爽快感を感じるゲームだった。この辺は変わらないモノとしての残って欲しい部分かも知れないね。
ま、もちろん、ステレオタイプな感情に過ぎなくて、全てがそうだとは言い切れないし、区切る必要もないと思うけどね。

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で、大会の総括として。僕は高校サッカーに詳しくないけど、やはり時代は日本サッカーが変わることで、高校サッカーも変革の時を迎えているのかも。上記の通り、名門と言われる高校が県大会、又大会序盤に散り、実績のない高校が上に上がる。決勝に上がった2チームの他に初出場ながら準決勝まで勝ち上がった神村学園にしてもそう。毎年毎年メンバーが替わると言うことを考えれば、実績というのは指導者の手腕であったり、経験というのが紡ぎ上げたモノだと思うのだけど、トレセン制度や物議を醸し出しているテクニカルレポートの普及など、指導者の質が上がることで地域格差が狭まっている事を示しているのかも知れない。

ま、今年の結果は去年とは又違うモノだと思う。去年は野洲が洗練された技術に裏打ちされた美しいフットボールで高校サッカー界に衝撃を与えたけど、今年の盛岡商に感じたのはは高校生らしいひたむきさだった。愚直に自分たちの出来ること、得意なことを繰り返す、ニアサイド深い位置に放り込むロングスローやタフなトレーニングに裏打ちされたパワフルな局面打開。サッカー的にはいいことだけではないけれど、こういう大会が注目を集める、人気がある要素の一つが再びクローズアップされるのかなと思う。

世界的なスタンダードから外れる「80分」という試合時間、ユースに優秀な人材が集まる風潮など、人気はありながらも高校サッカーには逆風も吹いている。ただ、日本サッカーを支える裾野として、これからも廃れることなく続いて欲しいなと。中村俊輔、小野伸二、田中達也、大久保嘉人、本田圭佑、高校サッカーが生み出した才能は数多く、スタープレーヤーが生まれていると言う事実は残っているし、日本サッカーを支える人材の育成という要素を考えれば、高校サッカーは大きな日本サッカーの宝だと思う。

世界的に見れば、語る必要はないと思うけど若年化が進んでおり、そんな比較からこの高校年代にも厳しい視線が注がれている。ただ、日本の社会的体系を考えれば、欧州・南米のようにいきなり若年でセンセーショナルなデビューを飾る様な選手が多く生まれるというのは考えにくい。それだけに、プリンスリーグ、インターハイ、高円宮杯、サハラカップ、そして選手権、これらの大会が担う部分は大きい。これからはより注目したいなと、多分マリユース贔屓だろうけど。

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何か高校サッカーはなんとなーく見てたからスルーしまくってたけど、色々感じることも多かった。日本サッカーの課題を示す守備組織の発展と反比例する攻撃に置ける発展スピードの遅さ(守備は出来ても攻撃に関してはアイデアを持つ人が少ない)、野洲スタイルが与えた勝利至上主義からの変化の胎動(新世代指導者のバラエティ化)、近代化の進まない大会体系(試合時間はもちろん、選手育成を考えれば3決だってあってイイ)、いいこと、悪いこと、どっちもあるけど、ま、来年のユースシーンも楽しみだわ。と言うことで、高校サッカーも終わって、日本のサッカーシーンはとりあえず、一時の休息ですな。ということでここまで。重い課題は筆が進みませんよ、申し訳ないっす。

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*イヌーイ、テレビでもやっぱりカワイイよ。早く来ないかなー、楽しみだなー。石原くんのプレーとか、フミヤくんのプレーが見れなかったのが残念だったけど、ま、大きな怪我なく追われたのは良かったよ(フミヤくんの怪我の具合はどうなんだろ?キャンプには間に合うかな)。そういや、"俺たちのじゃない"伊藤翔はフランスに早くも渡るのね。頑張れ頑張れ。

*盛岡商の優勝で終わったけど、やっぱり今大会のシンデレラチームは八千代だろうねー。チームとしても非常に近代的だし(ジェフっぽい、千葉だし)、タレントとしても面白い選手がいた。ジュビロに行く子とジェフに行く子は、すぐは無理でも可能性を感じたし。やっぱり準決勝は今日みたいな天気でやらせてあげたかった。悲劇だよ、あのゴールは。あの瞬間、会場凍ったし。見てる方も悲劇的なまでに寒かったし(←行ったのよ、準決勝、まじ寒かった)

*たださ、やっぱり一面になるのは高校サッカーだけだよね。ユースも一面になるぐらいになったらいいねぇ。ま、そんなこと言ったらまずはJからか(苦笑)

*そうそう、一つ気になるニュースがあったの。サンフレユースのセンターフォワード、中野くんがトップに飛び級(?)昇格するらしい(2年生と言うことで、飛び級ね。真偽のほどは分からない)これは凄いいいことだと思う。あの子は本当にうまかったし可能性を感じたもん。サイズがある、身体の使い方もうまい、技術も高い、足も速い。一つ一つのクオリティが高い。伸びて欲しいね。あの選手は一歩抜ける可能性あると思うよ。

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January 04, 2007

06-07 Jリーグ市場動向(2)

年末もかなり動きを見せていたJの移籍市場ですが、監督動向を抑えるので精一杯で全然フォローし切れてなかったので、これまでのまとめとして気になるところをざっと。あ、まず前回のおさらい。

06-07 Jリーグ市場動向(1)(LooseBlog)

じゃ、行きます。

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・今年の目玉

千葉MF阿部が3クラブと直接交渉(ニッカン)
千葉・阿部「光栄です」…浦和ら3チームがラブコール(サンスポ)


浦和が“恋人”阿部と初交渉…施設も案内、獲得へ手応えあり(サンスポ)
浦和 阿部獲り必死3本柱+切り札(デイリー)
東京も阿部と"電撃交渉"(トーチュウ)
阿部 名古屋→FC東京はしご交渉(スポニチ)

阿部が千葉幹部と会談、結論出ず(ニッカン)
阿部 千葉と階段も結論は越年(スポニチ)
阿部 改めて明言"選択肢に移籍"(報知)

こんな所かなぁ……ということで、ジェフのキャプテンであり大黒柱であり、今や日本代表の核となりつつある阿部勇樹の周辺が騒がしくなっている模様。移籍金4億とも言われているが、その額に見合うだけの価値があるとレッズ、FC東京、グランパスが手を挙げている状態。ジェフも全力で慰留に努めるも、阿部自身は移籍に傾いているという報道もあり、今後の動向が注目される。

はい、今年の目玉は間違いなく阿部っちですな。ま、金銭的なことを抜きにしたら、彼の様な優秀な選手を欲しがらないクラブはないと思うし、そういう意味では当たり前の事かも知れないけど、今までは突っぱねていたところが(グラは何回断られてる?)、イビちゃんの方のオシムたんや祖母井CMといった信頼の置ける人たちがクラブを続々と離れている中で、阿部自身にも気持ちの変化があったのかな。今回は何となく移籍が成立する予感。

まあ、このクラブ3つで比べたら……やっぱり赤だろうなぁ。金銭的にもクラブ・阿部共に満足行くモノを用意出来るだろうし、ACLと言うチャレンジの場もあり、環境的にもレッズランド、意欲高いチームメイト、そして大サポーターと全てを兼ね備えている。他の二つに比べて説得力のあるオファーになると思うからね。ま、自分のやりたいことが何を示すのか明確に示されていないけど、基本はステップアップと新たな環境へのチャレンジだと思うから、そうなるとレッズというのが大きくクローズアップされてくる気がする。

個人的な意見としては、どこに行くにしてもそろそろ出た方がいいと思う。もちろん残留したからといって成長出来ないとは思わないけど、ある程度ジェフではやり遂げた部分もあると思うし、イイ頃合いなんじゃないかなぁと。もっと出来る選手だからこそ、より厳しい環境、強いプレッシャーの中で刺激を受けて、より良い選手になって欲しいと言う気持ちがあるし。レッズに行って欲しくないけど、レッズには阿部の欲するモノが多くあると思う。いつぞやの試合でもの凄い劣勢ながら阿部がもの凄いパフォーマンスを見せていた試合があったけど、ああいうのをもっと見たい。そういう意味で、よりレベルの高い環境を求めていってほしいなと。

僕の意見?FC東京に行って欲しいな、で、今野がそのクラブの動きに不満を持ってマリに来るの、格安で。うっはうは。

・ねぇねぇ、これって阿部マnうわ何をするやめろくぁせdrftgyふじこlp;

J2日本人得点王 新居が千葉へ(スポニチ)
J2得点王の鳥栖新居をJ1争奪戦(ニッカン)

元日本代表FW黒部が千葉へ完全移籍(ニッカン)

と言うことで、資金難が良く語られ強奪の憂き目に合うことの多いジェフが、今オフはやられるばかりではなく積極的な動きを見せている模様。その中でも補強ポイントを(巻が強行日程で負傷と疲労を抱えながらもに強行出場せざるを得なかったぐらい)層の薄かったFWに絞っている様子。で、まずは一人目のターゲットはサガンのエースとして2年連続のJ2得点王に輝いた新居辰基。記事内にもあるようにJ2でいい結果を出した選手はJ1でもいい結果を出しているし、彼のアタッキングエリアでのゴールに向かうようなアグレッシブなプレーは現状のジェフには余りないタイプなだけに、ジェフにとっては魅力的な人材かも。

問題は金額だよね。移籍係数は23だから8かな?年俸がいくらぐらいか分からないけど、1億前後の移籍金が必要となると目されるだけに(さすがに2000万近い年俸はないよね)、捻出するとしたら、何となく阿……いや言うまい。で、ライバルはアルビの様子。アルビも余りアタッカーの層は厚くないから(エジミウソン、矢野貴章、えなりぐらいでしょ)欲しい人材だろうね。過熱必死。

で、新居争奪戦が過熱する中でひっそりと黒部を獲得した模様。ポテンシャルはある選手だと思うけど、セレッソ、レッズとレンタル生活では泣かず飛ばずだっただけに現状どうなんだろ?とりあえずセレッソやレッズに比べたら層は薄いし、出場機会も増えるだろうから、そうしたら少しは昔を思い出すのかな。エンゲルス・サンガが天皇杯獲った時のミドルは凄かったなぁ(遠い目)まだ28、老け込む年じゃないね。

ただ、こういう景気いい話だけじゃないのがジェフっぽい。しかし、隊長さんかー、最も「ない」感じだけどね。

阿部に続き 選手会長坂本も移籍へ(スポニチ)
千葉MF坂本、新潟と年内中にも交渉(報知)
千葉…坂本"はしご交渉"(報知)

アマルの若手積極政策のあおりを受けてか、献身的な動きでチームを支えてきた坂本将貴が移籍に傾いている模様。様々なクラブ(マリも?)が動いていると言う噂もある中、すでに本格的に交渉に至っているようで、そのクラブがグランパス、アルビ、FC東京の模様。

何となくクラブ愛のありそうな選手なだけに出なそうかなーなんて思っていたのだけど(そんなこと言ったら阿部だってでないだろうが)、何か出そうね。クラブに引き留める意思を感じない。ま、水野・山岸が独り立ちして、坂本の出場機会が減っているから、それなら売れるうちに売っておこうという部分もあるのかも。

他のクラブから見たら、欲しい選手ではあるよね。良く働き、両サイドを差異なく出来て、人間的にも模範となれる選手。マリにだって裕介やコミーや石原くんのお手本として、そして隼磨のケツを叩くために欲しいぐらい。今のところ、一番最初に交渉に入って誠意を見せていると言うことでアルビが一歩リードしているみたいだけど、どうなるんかねぇ。この3チームとも彼の働く場所はあると思うから、どこに行ってもイイ移籍になるとは思うけど(アルビもFC東京も左サイドバックでの起用をしたいと思ってるかもね。グラは右かな)

他にもここのところ出場機会が減っているインテリ眼鏡が似合う斉藤大輔も移籍の可能性がある様子。阿部、坂本に続いて放出あるかも。斉藤もクレバーなセンターバックとして引き取り手はあると思う、しかもJ1で。

・「ACL」という荒波へ、積極補強ふろん太

川崎が大橋獲得 ACL3度出場の経験に期待(報知)

良かったねぇ、まーくん。いつの間にか栄転。と言うことで、昨期ヴェルディに移籍しながら余り大きな存在感を示せなかった大橋正博を、アジアでの経験を買ってか、今シーズンACLに出場するふろん太が完全にて獲得。

この記事だとACLの出場経験という部分がクローズアップされているけど、それはあんまり期待しない方が……。肉体的にも精神的にもタフな子じゃないし、運動量とか守備能力と言ったモダンフットボールをするために問われる能力は低いと思う。ただ、キック精度に関しては一級品。Jでもトップクラスのモノがあるし、使い方次第では大きな武器になるのかなぁと。正直複雑な気持ちもあるけど、やっぱりカワイイので、セッキーの元で覚醒してくれたら嬉しいな。ナイーブな子なので温かい目で見てあげて欲しい(甘いなぁ)

しかし、どこで使うんだろ。トップ下、かなぁ?ふろん太のアウトサイドはないだろうし。

名古屋GK川島が川崎F移籍へ(ニッカン)

ユース代表としてワールドユースで活躍しながらグランパスでは楢崎の厚い壁に阻まれて燻っていた川島永嗣が様々な引き合いの中、フロンターレに移籍することに。GKにおいては揺れた部分もあったフロンターレは弱点を補う的確な補強となった。

うん、イイ補強。個人的には相澤を評価していたけど、彼はジュビロ戦を機に一気に自信を失ってしまったし、吉原も不安定だっただけに、彼のようにポテンシャルの高い選手を獲得出来たのは大きい。やっぱり、最後方が不安定だとチームとしてはあれだからねぇ。

川島は持っているモノは非常に高いと思うので、ベンチで燻り続けるより絶対に試合出場経験を積んだ方が絶対にいい。西川君にも劣らない好素材な訳だし。まだまだ若いから遅くはないよ。

この他に、今シーズンはセレッソにレンタルで移籍していたジュビロの河村(レンタル)であったり、ベガルタの村上(完全)などを積極的に補強。そして新人では静学の今年のエース杉浦恭平、同じく静岡からU-17日本代表経験のある薗田淳、強化指定として受け入れていた国士舘大の養父雄仁と優秀な選手を獲得して、何とかアジアを戦う体裁を整えたのかな。ま、後は新加入選手をいかに戦力として消化出来るのかがポイントだね。

・今年も中南米から大物キタワァ。

東京がFWワンチョペ獲得(ニッカン)
ワンチョペ 獲得正式発表(トーチュウ)
FC東京が元コスタリカ代表FWワンチョペを約1億円で獲得(サンスポ)

ヒロミ復帰を決めたFC東京は、上記の阿部&坂本獲得に意欲を見せている他、降格のセレッソから大久保を獲得しようとしたり、アルビの鈴木慎吾に触手を伸ばすなど、非常に意欲的。そしてそんな積極的な動きの中、まず一つ大物獲得に成功した模様。その大物がパウロ・ワンチョペ。昨年のワールドカップではドイツを凍り付かせる2ゴール、欧州でのプレー経験も豊富で、コスタリカ代表の歴史上最高のスコアラー。昨シーズンルーカスが結果を出したとはいえ、守備陣は再構成を問われ、上を狙うためには更なる得点力の強化が必要だっただけに、このストライカーの加入がその得点力向上への切り札となるのか、注目となる。

と言うことで、来ちゃったねぇ、ワンチョペ。期待だけならもの凄い出来るよね。ドイツから2点獲ってるし、シュートうまいし。まあ、昨シーズンアルディージャに鳴り物入りで加入して不発だったマルティネスの例もあるし、年齢的な部分(何となくワールドカップの時余り動かなかった印象があるんだよねぇ、スタミナ的な部分にはもしかしたら不安があるのかな。後は単純に衰え。正直ないとは言えない)、文化的な部分もあるから何とも言えない部分はあるんだけど、現状のJではかなりのビッグネームだと思うし、この加入はFC東京の選手達にも大きな刺激を与えるモノなんじゃないかなと思ったり。

例えば、平山、赤嶺、小澤。ワンチョペの加入で若き才能溢れるアタッカー達は間違いなくそのあおりを受ける。厳しい意識で練習に取り組んでうまくなっていかないと、本当に出場機会が限られてしまうし、少ないチャンスを生かさないと先がなくなってしまう。例えば、馬場、栗澤。このワンチョペの加入でヒロミはルーカスを一列下げて(又は2トップにするかも知れん)と言う構想を持っているようで、昨期覚醒しかけていた馬場にしても、今期巻き返したい栗澤もやはりあおりを受ける。ルーカスとは違う魅力を持っているとはいえ、ルーカスの得点力や実績を考えるとヒロミが彼を重用するのは間違いないだけに、練習からどんどんアピールしないとプレーする機会が減ってしまう。

と言った形で、厳しい環境となって、ポテンシャルある若手の成長に一役買うんじゃないかなぁと。ま、意義のある補強になるのは間違いないかなと。それにしても、ここまでFC東京は移籍市場で積極的に動く印象がなかったけど、溜め込んでみたいだねぇ、うらやますぃ。少し幸せ分けて?今野ちょーだい。

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じゃーあとはぽろぽろと。

清水FWマルキーニョス鹿島移籍が有力(ニッカン)

Jの渡り鳥、マルキが今度は鹿島に行く模様。ヴェルディ、Fマリ、ジェフ、エスパ、で、鹿島。5つ目ですな。ま、どこのクラブでもコンスタントに結果を残している優良外人なだけに、ある程度は計算出来るけど鹿島はこれでいいのかしらん。来シーズンは高いお金賭けてミネイロとファボンを獲ってくるのに。ま、田代が一本立ちしそうなのもあるのかも。マルキは足元上手だし、よく走るから、チームのためにはなると思うけど。
ちなみに鹿島のオフィ覗いたら鹿島はシーチケに+1万円で選手のサイン入りレプユニを付ける商売なんてしてるのね。お買い得だね(マリのフルスポユニはレプリカでも2万近い、オーセンティックだと2万越え)ちょっと羨ましい。

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フェルナンジーニョを獲得 J1清水が発表(スポナビ)

リーグ終盤西野さんに干されていたちっこいおっさん(実は25)がエスパに行く模様。何となく、エスパには珍しいタイプというか、異質な存在な存在な気もするけど、そのドリブルのアクセントに期待しているのかな。マルキも同じようにアクセント付けていたから、マルキでも良かった気もするけど。得点力や戦術的な機能性を考えるとフィットするかどうかは微妙な気も。ちなみにレンタル。

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エニウトン選手加入内定のお知らせ(アルディージャ公式)
レアンドロ選手加入内定のお知らせ(アルディージャ公式)

アリソン選手、契約更新延長のお知らせ

エニウトン来ちゃったかぁ。確か去年サンフレが獲りに行って契約ぎりぎりで突っぱねられたんだか何だかされたような覚えがあるんだけど、大宮かー。結構実力折り紙付きらしいから、怖い選手かも知れない。てゆうか、強化費前倒ししたくせに結構あるな、さすがNTT。

後はクラブの象徴みたいだったトニーニョの代わりとしてレアンドロというでかいセンターバックを獲ってきた模様。レアンドロって去年ぐらいもいた気がするからどれがどれだか分かりませんが、まあいいや。

で、ついでにアリソンも契約延長の模様。アリソン怖いよアリソン(顔が)来期の大宮は速い選手で2トップなのかな、それともオランダ風の3トップでエニウトン左、アリソン右とかにするのかな……。大宮地味に怖い。

京都の林がレンタルで磐田へ移籍(スポニチ)

ジェフから電撃的にサンガに行ったモノの余りイイ活躍が出来なかった林丈統がレンタルでジュビロに行って一人J1残留。ジュビロとしてはオリンピック予選でカレンが不在になることを鑑みてスピード系のアタッカーを埋めるために彼の獲得に至った模様。元々得点感覚やラインの裏を取ったりするのが上手な選手だから、ジュビロの攻撃構築能力にフィットしたら活躍する可能性は充分。昨シーズン残っていればジェフでレギュラーだったかもなぁとたらればのことを今更思う。

又、ジュビロはマルキーニョス・パラナという選手をアジウソンが指揮を執っていたフィゲレンセから獲った模様。サイドバックに犬塚や上田と言った本職ではない選手を使っていたからサイドの選手なのかな?まあわからないけど。

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増嶋 甲府へレンタル移籍(トーチュウ)

FC東京 磐田DF茶野獲得へ(スポニチ)
広島八田がFC東京に完全移籍(ニッカン)

オリンピック代表世代のディフェンスの核として期待されながら伸び悩み中のまっすぅこと増嶋竜也がヴァンフォーレにレンタルされる模様。ちょっとこれは驚いた。ジャーンが退団し、中澤聡太もレンタル返却(後ガンバにレンタルの模様)されて、実力云々は置いておいて残ってもスタメンになれる可能性は高いかなと思っていたから(まあ外人獲るんだろうけど)、ね。ただ、まあ環境を変えて心機一転やるのもイイかも知れないね。ビジュまで切ったらしい層の薄い甲府ならスタメンの可能性もあると思うし。シビアな環境でしっかりとサッカーに打ち込めば、才能が花開く可能性もあると思う。しかし、市船育ちが伸び悩むってのは都市伝説どころの騒ぎじゃない。

ちなみに、CBの層の薄くなったFC東京はサンフレから若年層代表の経験を持つ八田康介を完全移籍で獲得し、ジュビロで出場機会の少ない茶野を狙っている模様。それも又面白い。

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倉貫主将(VF甲府)が移籍へ 京都のオファー受諾(山梨日日新聞)

これはびっくらこいた。クラブの象徴とも言える存在が、移籍するか。理由としては郷里に近いクラブでプレーする道を捨てきれなかった……なるほどねぇ。ただこれでヴァンフォーレは完全崩壊状態になっちゃうねぇ。バレー、ビジュ、倉貫に藤田にも移籍の噂がある模様。大木監督には厳しい冬になるね。探検して追いはぎにあったような印象を受けてしまう。

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うーん、こんなところかなー。何となく抜けもある気がするんだけど……、まいっか。嘉人のことやら、ヴェルディのこと、戦力外のベテラン勢の行き先などは抑えてあるんだけど、他はちょっと自信ない。てゆうかちょっと詰め込みすぎかな、反省。ま、又クラブが営業開始したらすぐにどばっと出てきそうだから、一度まとめられて良かった。次はマリかな。と言うことでとりあえずここまで。

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*もの凄い野洲-桐光を楽しみにしてただけにテンションがた落ちです(金曜日休み取ろうと思ってたぐらい)それにしても両方負けちゃうとは……残念、とても残念。石原くんも、フミヤくんも既に消えちゃってるし、美香様の高校も負けちゃったし……。

*しかし、波瀾の大会なんだよね。ディフェンディングチャンピオンの野洲はもちろん、高円宮王者の滝二が消え、インターハイ準優勝の初芝橋本も消えた(県大会でインターハイチャンプの広島観音も逝っちゃってるし。それだけ皆実が強いって事だろうけど)準々決勝の組み合わせとして、八千代-丸岡(三ツ沢第二試合)、広島皆実-盛岡商(駒場第二試合)、作陽-静学(駒場第一試合)、星稜-神村学園(三ツ沢第二試合)の8つ。準決勝、決勝と見に行こうと思ってる人の意見を言えば、何とか静学が見たいです。後は評判の高い八千代。ま、こんな事言って負けたらいたたまれなくなるので余計なことは言わないですが。しかし、冬の選手権は難しいって事なんだねぇ。

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January 03, 2007

LooseBlog's J.League Awards -2006 J.League Best11-

今シーズンも沢山見ましたよ、うん。正直見てる試合に偏りはあるけれど、その見てきたまとめとして今シーズンの総括と合わせて、このベストイレブンを。

そうそう、まずは大本営のJリーグアウォーズ各賞を。

2006 J.League Awards

[最優秀選手]
田中マルクス闘莉王(レッズ)

[ベストイレブン]
川口能活(ジュビロ)
田中マルクス闘莉王
山口智(ガンバ)
加地亮(ガンバ)
鈴木啓太(レッズ)
阿部勇樹(ジェフ)
中村憲剛(フロンターレ)
谷口博之(フロンターレ)
遠藤保仁(ガンバ)
ワシントン(レッズ)
マグノ・アウベス(ガンバ)

[最優秀監督]
ギド・ブッフバルト(レッズ)

[得点王]
ワシントン(レッズ)
マグノ・アウベス(ガンバ)

[新人王]
藤本淳吾(エスパルス)

[優秀新人賞]
内田篤人(アントラーズ)
藤本淳吾(エスパルス)
中村北斗(アビスパ)

[優秀主審賞]
上川徹

[優秀副審賞]
廣嶋禎数

[フェアプレイ個人賞]
山岸智(ジェフ)
根本裕一(トリニータ)

[功労選手賞]
小島伸幸
相馬直樹
澤登正朗

[Jリーグベストピッチ賞]
平塚競技場

[年間優勝チーム表彰]
J.LEAGUE Division1:浦和レッズ

ま、妥当な結果かな。今年のリーグはレッズ、ガンバ、フロンターレを中心に回っていたのは間違いないし、その中で活躍した選手をピックアップしていくと、こういう結果になると思う。まあ少々??という部分がない訳じゃないけど、それは選ぶ人の主観があると思うし。様々な価値観もあって然るべきだと思うしね。

じゃ、いきましょうか、「LooseBlog的J.League Awards Best 11」

LooseBlog's J.League Awards 2006

Best 11 on 2006 J.League Division1

 マグノアウベス ワシントン ウェズレイ
    遠藤保仁      太田吉彰
      中村憲剛  鈴木啓太
  坪井慶介 田中マルクス闘莉王 堀之内聖
          西部洋平

候補選手
FW:播戸竜二、ジュニーニョ、我那覇和樹、佐藤寿人
FW:ルーカス、前田遼一、チョ・ジェジン、高松大樹
MF:山田暢久、三都主アレサンドロ、二川孝行、野沢拓也、福西崇史
MF:谷口博之、枝村匠馬、伊東輝悦、山瀬功治、阿部勇樹、小林大悟
DF:加地亮、伊藤宏樹、市川大祐、青山直晃、中澤佑二
GK:山岸範宏、榎本哲也

結果という明確なものとパフォーマンスの印象度で選んだわけですが、そうなると大本営発表のモノと対して変わらない(苦笑)何となく面白みのないメンバーになっている気がしますが、その辺はご勘弁を。では、短評。

マグノ・アウベス(ガンバ)
31Games(2726min)26Goals!!(162Shoots!!)/Best11!!/SilverShoes!!

今シーズンJ得点王として異論なき選出。アラウージョという大エースの穴を埋める存在として移籍してきて、しっかりとその責を果たした。トリニータ在籍時より周囲の手厚いフォローとより多いチャンスを得て、積み上げたゴールの数は26、ガンバの破壊力の中枢を担った。

序盤はチームメイトとの狙いにズレが見えてフィットに苦労するかなと思ったけど、一発出てからは全く問題なかったね。バイタル、裏への抜け出しとチームメイトが彼の良さを理解し、それを彼自身自らのスキルを活かして応えていた。個人的にマグノの良さはシュートの積極性と巧さかなと思ったり。結構沢山打っていて、その分だけ外すシーンも多かったから「うまい」と言われる首をひねってしまうかも知れないけど、あれだけシュートに持ち込めて、強いシュートを枠に飛ばすというのは、やはり素晴らしい。あれだけ打ってくる、そして強烈、だからこそ彼のバイタルでのプレーは怖かった。てゆうか、もう勘弁して下さい(泣)

ワシントン(レッズ)
26Games(2282min)/26Goals!!(Goal/1Game 1.03!!!)/Best11!!/GoldenShoes!!

今年もワ級旋風吹き荒れる1年で得点王。異論なき選出。マグノ同様、移籍により与えられた数多きチャンスメイクをしっかりと結果に残し、その残した数字は1試合1ゴールというとてつもない数字に。どのチームも昨シーズンの強烈かつ苦い記憶を教訓にしていたはずなのに、その卓越したスキルと抜群の落ち着きの前に「被弾」しまくった。

改めて、凄い選手。柔らかい足元のスキル、抜群の身体の使い方、精神的・肉体的なハードプレッシャーからも逃げない強さ、そして真面目で実直なプレーぶり。彼のプレーを教科書にしたいぐらい、センターフォワードとして模範のようなパフォーマンスだった。ま、色々ゴールにはレポートの中で触れてきたから触れないけど、一つ取り上げたいのが常に要求し続ける姿勢。「ここに出せ!」、「何故出さない!」、と手を広げて、感情を込めて意思を示す。ありふれた光景かも知れないけど、とても意味のあること。自分の狙いを周囲に理解させる、印象づける。そして、そのアピールの責任はゴールという結果でしっかり応える。応えるからこそ、周囲の選手はその要求に次は応えようとする。こういった一つ一つの所為が次のゴールへのアプローチとなる。「ストライカーの責任から逃げない」僕の心には改めて響いた。彼からは学ぶことが非常に多い。

ウェズレイ(サンフレッチェ)
27Games(2340min)/16Goals!(10Assists!)

帰ってきた猛犬。衰えたと思ったら、元気になって帰って来ちゃったねぇ。"サンフレッチェ"をイメージしてるのか弓を引くパフォーマンスは数えること16回(やってない時もあるかも知れないけど)、そして相棒佐藤寿人と抜群のコンビネーションでチームを危機から引き上げた。

正直、以前のような暴力的なまでの身体能力や力強さは感じなかった。でも、佐藤寿人に「彼のような選手と組めて最高だ」と言わせるぐらい、ボールを落ち着けて周囲を活かすようなプレーをしていたりと、積み上げてきたキャリアをチームに還元していたのかなぁと。どうしても年を重ねれば身体能力は落ちてしまうけど、その分長いキャリアから得た経験もある。そういう部分を自分の中でアジャストして、プレーを再構成しているというのはとても素敵なことなんじゃないかなと。ま、なんだかんだ言っても、結果として16ゴールもあげているから「衰えた」なんて失礼かも知れないけど、彼のような年の獲り方をする選手が増えると、よりリーグは充実するんじゃないかな。

遠藤保仁(ガンバ)
25Games(2126min)/9Goals!!(11Assists!!)/Best11!!/WC2006

J、ACL、代表と過密スケジュールの疲労により、リーグの勝負所で病魔に冒されるという不運はあったモノの、今シーズンもガンバの唯一無二のコンダクターとして絶大なる存在感。個人として結果はもちろん、今シーズンの攻撃の構築能力やコンビネーションといったチーム全体での生み出した流れを活かすという今シーズンのガンバのコンセプトの核として、リーグNo.1の攻撃陣を引っ張った。

こういうのは余りいいことではないけれど、不在によって改めて「遠藤保仁」という選手の存在の大きさ、彼が担ってきた部分の価値が浮き上がってきたような印象。ヤットのいないガンバはらしさを失っていたけど、復帰してヤットが調子を戻せば、やはりガンバらしさが戻ってスペクタクルな攻撃を見せてくれる。このコントラストが彼の存在を際だたせる。テンポ良くボールを動かし波を作り、隙を見いだし柔らかく美しいラストパスで得点機を演出し、セットプレーでも相手の穴を突く、そりゃいなくなれば大きな穴が空くのも当然か。今年も素晴らしくエレガントだった。

太田吉彰(ジュビロ)
32Games(2653min)9Goals!!(10Assists!!)

アジウソン・ジュビロのダイナミックなフットボールの象徴的な存在。抜群のトップスピード、縦横無尽で意欲溢れるランニング、それを支える絶大なるスタミナ、これらがジュビロの攻撃にダイナミズムを加え、そして相手ディフェンス陣を恐慌に陥らせた。

僕はベストイレブンに入るかなーと思っていたのだけど、入らないのは存在が地味だからか(苦笑)ただ、パフォーマンス自体は選ばれた選手にも劣らないぐらい質の高いモノだったと思うし、彼のダイナミックなプレーは数字的にはもちろん、もの凄い実効力を伴っていたと思う。もちろん、ジュビロらしさを感じさせるスペースメイキングであったり、プレーのエスプリあってこそ彼の特徴が活きているという部分もあると思うけど、スペースの匂いをかぎ、一気に突っ込むプレーがジュビロの攻撃に置いて大きな存在感を示していたのは間違いないところ。個人的にそのプレーには爽快感を感じて好きだったかな。今、個人的にオシムジャパンに推薦したい選手。よく走る、速い、ランニングの質も高い、実効力も高い、見てないはずないと思うんだけどねぇ。

中村憲剛(フロンターレ)
34Games!!(2998min)10Goals!!(5Assists!)/Best11!!

大躍進フロンターレのパスディバイダーとして、広いプレービジョンと高精度のパスで優秀なアタッカーを操り、爆発的な攻撃力の土台となった。昨シーズンよりもポゼッション志向を強めたチームの中でもそのセンスは健在で、ドリブルやターンで自ら局面を切り開いてからラストパスを見せたり、最前線への飛び出し、FK、無回転ミドルなど、得点力も発揮して二桁ゴール、優秀なMFとして改めて実力を証明。そのアピールはイビチャ・オシムにも届いて日本代表入りも果たし、個人としても大躍進の年となった。

今シーズンは生で6試合ぐらい見たんだけど、本当に俊輔に似てるんだよね、見れば見るほど。ボールの扱い方、パスの出し方、立ち振る舞い、ま、意識はしてないだろうから偶然なんだろうけど、近場で見れる俊輔として引き寄せられてしまった(苦笑)ただ、「中村憲剛」として魅せられたことも何度もあった。FC東京戦のジュニとのワンツーでの突破からのゴール、ガンバ戦での長い距離の凄いFK(最後は箕輪だっけ、詰めたのが)、普段のプレーでも結構厳しいアングルから凄い方向に高い精度でミドルレンジのパスを飛ばしたりしたシーンなど、非常に印象に残ってる。それでいてタフ。この辺は素晴らしい。正直、守備に関してはもっとうまくならないと、このポジションは厳しいと思うけど、それでも起用する価値のある選手だと思う。アジアでも期待、だけど怪我には注意。

鈴木啓太(レッズ)
31Games(2754min)1Goals/Best11!

レッズ、そして代表の屋台骨を支えるイケメンボランチ。質の高いタレントを抱えるレッズの中で、チームのバランスと秩序を守る仕事を忠実にこなす存在として大きくチームに貢献。そんな渋いパフォーマンスが認められ、キャプテンだったアテネ五輪の失意から2年、監督交代を機に代表、不動のアンカーとして定着した。

闘莉王がオーバーラップして空けた穴を埋める、無尽蔵のスタミナで走り回ってボールホルダーのサポートをする、中盤に広がるスペースの中でゲームを読みながら相手のボールを狙い攻撃の芽を摘む、はっきり言って目立つ仕事じゃない。ただ、こういう仕事をサボらずにやってくれる選手がいるから、今年のレッズは安定して強かった。まさにバッサトレーナーだったね。個人的にはあのもさもさした髪を振り乱して走る姿がアルゼンチン代表のファン・パブロ・ソリンに見えて仕方ないと思っていたのだけど(何度か書いたかも知れない)、彼の憧れの選手がソリンだと知って納得した。ソリンのようなタフさは本当に恐れ入る。彼が阿部よりも、今野よりも、谷口よりもこのポジションで使われている理由はそこにあるんじゃないかと思ったり。でも髪だけは切った方がいいと思うが。

坪井慶介(レッズ)
27Games(2299min)0Goals/WC2006

長期離脱からの復帰後もそのスピードは健在で、レッズのストッパーとしてJの歴史上最も硬い守備陣の一翼を担った。経験ある選手として、非常にミスが少なく、堅実なマーキングが印象に残り、カウンターケアなどでは抜群のスピードを生かして鋭いカバーで、チームを危うい状況から救うプレーも数多かった。又、オシム効果なのか「守備の人」という印象を覆し、時折オーバーラップするシーンも魅せていたりと、プレーの幅を広げている。

ストッパーは、高さであったり、強さというのをより求められるポジションだと思うのだけど、昨今のフットボールシーンを考えると、ショートカウンター、カバーリング、平面的な1vs1など、速さを問われることも多く、スピードのあるディフェンダーというのも又価値を感じていて、そういう意味で坪井もそういう波に乗っているのかも。それと、以前は位置的な違い(右は質が高いけど左だと脆さを感じさせた)によってパフォーマンスに差があると思っていたのだけど、それも今はもう全くと言っていいほど感じない。その辺は左サイドのストッパーとしての今シーズンのパフォーマンスが示している。彼が経験を積んで成熟しているという証明かな。

田中マルクス闘莉王(レッズ)
LooseBlog's J.League Awards MVP!

33Games(2942min)7Goals!!/2006 J.League MVP!!/Best11!!

抜群の高さと強さでJの歴史上最も硬いディフェンス陣の核として絶大なる存在感を示し、それに加え天性の攻撃センスを存分に発揮する最後列からのオーバーラップでチームを救うゴールも数多く上げ、更には溢れんばかりの闘志でチームを奮い立たせと、ケチの付けようのない抜群のパフォーマンスで今シーズンのMVPに。念願の代表入りも果たし、早くもチームでは大きな存在感を示しつつある。僕も彼をMVPとして選びたいと思う。

やはり今シーズンの闘莉王は大変素晴らしかった、腹立たしいぐらいに。元々優秀な選手で高いポテンシャルを持っていた選手だけど、個人的には今シーズン更に大きな進化を遂げたシーズンだったんじゃないかなと。以前は過剰な自信もあってか、好戦的で状況を考えずにチャレンジに行ってはぶち抜かれてチームに迷惑を掛けるというシーンも散見されたけれど、今シーズンはどっしりとバックライン中央に構えて、引き出されずにゴールに鍵を掛けている事が多かった。彼がゴール前にいる、その存在感が驚異的なシーズン失点数に繋がった一つの要因だったのではないかなと思ったり(クロス対応はもちろん、シュートブロックなど、長躯を活かした水際のディフェンスは質が高い)それと、ラインコントロール。周囲と高い意思疎通の元、細かくラインを動かすことで、相手アタッカーを牽制するようなプレーがとても効果的だった。肉体的な要素が目立つ中で頭脳的な守りも上手だった(基本、オフサイドを狙うという感じではない。ただ、これをすることで相手のアタッカーに主導権を与えないという効果があった。終盤はなくなっちゃって残念)総合的にディフェンスではリスクなく、そしてオフェンスではリスクチャレンジを思いっきりするというメリハリがついたことで、パフォーマンスが安定したのかなと。怪我もあったけど、精神が身体をも上回るメンタリティの強さも逞しかった。
あぁ、嫌いだ、大嫌い。そしてこんなにこいつのことを細かく書いて褒め称える自分に腹が立つ。でも、おめでとう、今シーズンはあなたの年だった。

堀之内聖(レッズ)
28Games(2520min)1Goals

闘莉王不在時にリベロ的な仕事をこなすなど、カバーリングと安定感にクオリティを持つ選手だったが、今シーズンはストッパーとしてカバーリングの巧さはそのままに、対人でも忠実な仕事で堅守の一翼を担った。終盤、大怪我を負い、ピッチ上で優勝を迎えることは出来なかったが、間違いなく優勝に大きく貢献したことは言うまでもない。

終盤に大怪我をしてしまったことは残念だけど、シーズン通じて安定していたかなと。正直、闘莉王、坪井に比べると少々対人では危なっかしい部分はあるけれど、それでも堀之内・闘莉王・坪井の3枚が揃った時の安定感は図抜けていたし、個人的にこの失点数「28」一試合の平均失点「0.82」という絶対的な数字を非常に評価しているので。ストッパーとしてカードなしというのは、反則に頼らなくてもしっかりと対応出来るという証明だと思うのでこの辺も評価ポイント。

西部洋平(エスパルス)
34Games!!(3060min!!)-41Goals(Save% 0.90)

完全移籍で真のエスパの守護神となった今期、抜群の初速反応と乗ったら止まらない気質は更に冴えを見せて、危ういシーンをことごとくストップして、チームを救い続けた。結局終わってみれば、34試合フル出場でリーグ2位の失点数、チームの躍進を最高峰から支えた。

ま、ここは正直かなり迷いましたよ。去年の選考基準から言えば都築か、山岸なんだけど、二人で出場試合数を分け合っていたと言うこともあって、その辺はちょっと違うかなーと。哲也に関してもそう(哲也の今シーズンの1ゲーム辺りのセーブ率と1試合辺りの平均失点は上出来だと思うんだ)それで、西部を選ばせてもらいました。彼の印象というと、神降臨率の高さかな。1試合に数回ビッグセーブをしている様な印象を受けるぐらい、とにかく凌ぐ。もし西部に神が降りてきていなかったら、エスパの順位はもう少し下でもおかしくなかったかも知れない。そういうことを考えると、失点率云々は置いておいても、素晴らしいパフォーマンスだった。

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総評

と言うことでいかがだったでしょうかー。やはり今シーズンを引っ張ったチームからの選出が多くなったわけですが、個々のパフォーマンスで考えると、非常に迷いました。例えば山田暢久、アレックス、野沢辺りは入れようかどうしようか最後まで迷いましたし、個人的な贔屓を全開にすれば功治や哲也も選んであげたかった。ま、贔屓とか含めちゃうとめちゃめちゃになっちゃうのでやりませんでしたが、好パフォーマンスでJを熱くしてくれた選手達には改めて感謝ですな。そして、来期も期待。

で、リーグの総評として改めて思うのは、Jリーグの躍進の大きな要因は「熟成度」だったと思う次第。上位4チームは、全て監督の在任期間が複数年となっている事を見ても、チームとして戦う術をどれだけ消化し、ブラッシュアップし、研磨するには時間が掛かる。その結果として、チームの戦力にフィットする戦い方を見いだせたチームが結果を残したと言えるのかなと。

逆に低迷したチームを見ると、チームの根幹がぶれ、戦い方を見いだせなかったチームが多い。手前味噌だけど、戦力的には充実していたFマリノスは、開幕4連勝の後に崩れた訳ですが、自信喪失という精神的なファクターはさておき、チームとしてぶれないビジョンというのを作り上げることが出来なかったからこそ、あれだけの大崩れとなってしまったのかなと。戦力的な均衡はビッグクラブの誕生により崩れつつありますが、それでも他国のリーグに比べて戦力均衡の傾向は強く、その分表現するサッカーの質がシーズンの結果に反映されると言う傾向はまだまだ続くと思います。そういう意味では指導者の質、選手達の戦術理解力、表現力という部分に大きな鍵があるのではないでしょうか。

最後に、一昨年サンパウロをクラブワールドカップの優勝に導いたパウロ・アウトゥオリという監督が日本に来てくれたことに大きな感謝をしたい。彼は、鹿島では彼の持っている指導力も伝わりきらなかったのか、思ったような成果を出せず、1年で日本を去ることになってしまったけれど、Jに対して真摯に向き合い、非常に素晴らしい提言をしてくれた。彼がJに来て味わった事実、世界とのスタンダードとの差など、彼が言葉にしたJの現実があるのは事実。そんな厳しくも真摯な言葉に耳を傾け、これからのリーグの発展の糧にしていかなきゃいけないんじゃないかなと。僕は、この監督が日本に来て、真摯に向き合ってくれたことにとても感動したし、来てくれて良かったと心から思う。オシムにも感謝はしているけど、彼の言葉も又、重い。

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うーん、らしくない?ま、たまには真面目にね。と言うことで、もう一本リーグに関しては「提言」として書くつもりだけど、とりあえずは僕にとっての2006年シーズンはこれで終了。2007年シーズンのことを考えると鬱になりそうですが、ま、素晴らしいシーズンを期待して、楽しみたいなと思ってますよ。ということで、ここまで。

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*終了とは書いたモノの、まだまだ宿題は残っておりますよ。休みが少ないのでどんどん書いていきたいと思ってますが、ちょっとヘビーなのが多い(苦笑)ま、オフシーズン長いんで、ゆっくりやりますよ。

*パウロ・アウトゥオリの言葉を少し張っておきます。彼は来期母国に戻り、名門クルゼイロの監督に就任するようです。正直、あのナビ準決勝1stLegの遺恨もあるからマリな方には嫌がられるかも知れないけど、それは抜きにして、ね。とりあえずリーグ最終節のコメントは必読、わかったか、椅子男。で、他にも素晴らしい言葉もあるので、それは探してもらえたらと。

【J1:第34節】鹿島 vs 磐田:パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント(J's Goal)

【第86回天皇杯準決勝 浦和 vs 鹿島】試合終了後のパウロ アウトゥオリ監督(鹿島)コメント(J's GOAL)

【J1:第27節】鹿島 vs 千葉:パウロアウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント(J's GOAL)

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January 02, 2007

満たされない連覇@Emperor's Cup Final レッズ vs ガンバ

あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。

と、定型通りの挨拶を終えたところで、新年の風物詩、天皇杯決勝の雑感を。結論から書けば、レッズがガンバより強い、と言うことなんだと思う。美しく勝とうとすることと何が何でも勝とうとすること、方法論として勝利へのアプローチの違いが差となって表れたのではないかと思う次第。
簡単にね、飲んじゃってるし。

The Emperor's Cup Final

レッズ 1-0 ガンバ @ 国立競技場「満たされない連覇」
Reds:87'永井雄一郎

レッズスタメン:GK都築龍太、DF細貝萌、内舘秀樹、ネネ、MF鈴木啓太(→堀之内聖)、山田暢久、平川忠亮(→長谷部誠)、相馬崇人、小野伸二(→岡野雅行)、ロブソン・ポンテ、FW永井雄一郎

ガンバスタメン:GK松代直樹、DF実好礼忠、宮本恒靖、山口智、MF明神智和、遠藤保仁、加地亮、家長昭博、二川孝広、FWマグノ・アウベス、播戸竜二

リーグタイトルを賭けてぶつかりあった決戦から一ヶ月、両雄は天皇杯を賭けて再び相まみえることに。新年は初日の出が見えるくらいいい天気で、国立には寒空の中46000の観客が詰めかけた。

タイトルを賭けたゲームだが、メンバー的にレッズの方が少々旗色が悪い。リーグMVPの闘莉王、得点王のワシントン、早々に移籍先に飛んだアレックスなどが欠場しているのに加え、坪井、堀之内も戻れず、攻守に置いて重要な責を担っていた選手達を根こそぎ失う形に。それに対しガンバの方はほぼベストメンバー。変更点としては信頼を失ったのか、コンディションの問題なのか、シジクレイがベンチを温め、実好がスタメンに入っているぐらいか。精神的な要素に目を向けると、ガンバの方はレッドブル・ザルツブルクに完全移籍が決まった宮本恒靖のガンバラストゲーム、レッズの方は今シーズン限りでの勇退が決まっているギド・ブッフバルト監督のラストゲームと言うことで、モチベーションに関しては両チームとも高いはず。ただ、リーグ戦のリベンジに燃えると言う要素を加えると、モチベーションに置いてはガンバに軍配が上がるか。

試合展開

ゲームはほぼ一方的なゲームに見えた。立ち上がりこそ、同等の入り方をしたように見えたが、時間と共に現状の力の差は如実に表れる。ガンバのポゼッションを制限しきれず、ずるずるとラインを下げ、受動的に凌ぐしかないレッズのディフェンス。容易にゴールに迫り、残りはアタッキングエリアでの最後の抵抗を外すのみのガンバ。そんな展開でゲームが進む。

でも、最後の一線を越えられない、越えさせない。崩しきるシーンもないわけではなかったが、播戸がゴール前で反応したシーンも、右よりゴールエリア付近でマグノがインスイングのシュートを狙ったシーンもネットを揺するに至らない。都築の好反応、人数を掛けたボックス内でのディフェンス、堅守の矜持がレッズには残っていた。相変わらずなかなか効率的な攻撃さえ見いだせないレッズに対して、ガンバはほとんどゲームを握っていたにも関わらず、前半スコアレスで終えてしまった。

後半に入ると更にその状況は顕著に。レッズの中盤は最終ラインに吸収される時間が増え、組織としての体を成さなくなると、攻め手を失い、ガンバの波状攻撃を浴びることに。しかも、天皇杯好調でここまでチームを導いてきたシンジがツネとの接触で怪我。レッズとしては四面楚歌の状況に。しかし、ガンバもガンバでその組織として体を成さないディフェンスを破りきれない。スマートなパスコンビネーションが持ち味のガンバにとって、ボックス内に人数を掛けられ、スペースを完全に潰されてはなかなか持ち味が出せないというのもあるか。

流れとしては前半同様にガンバのペース。しかし、微妙に流れが揺れ動く。そろそろ決壊に近いかなと思ったところで、平川→長谷部という交代策で今シーズンのベストなボランチコンビになって、1ラインの状態を改善、ボール奪取の形が少し良くなる。それでもガンバは再び押し、何度も続くセットプレーでレッズゴールに迫る。すると怪我で動きが落ちてしまったシンジに代えて岡野を投入。前線に槍を置き、わかりやすくゲームプランを整えたことで、今まで出れなかったカウンターに出れるようになる。

ガンバ攻勢という大きな流れ、ギド采配で揺れ動く小さな流れ、そんな二つの流れが交差する展開で小さな流れがレッズに傾き掛けていた最終盤、ついにゲームが動く。ピッチ中央付近での長谷部のスティールからレッズのカウンターが発動。レッズの高速2トップは2方向に分かれて縦を狙い、その動きを活かす形で長谷部は前に向き直って素晴らしいループのスペースパスを岡野の前に供給。展開は2vs3、岡野は浮き球をそのまま前に運び、対応するは山口と宮本。二人は併走するような形で岡野を追う、状況的にサポートはなく1vs2。そんな劣勢の状況で、岡野の選択はその流れのまま早いタイミングでの二人の間を抜くような中への折り返し。これが虚を突いたのかツネに当たりながら中に通り、このボールに一寸先に速く反応した永井が実好の前に入って右足で合わせる(実好よりもプレーをイメージしていたかな。身体の向きや事前準備など明らかに永井の方が良かった)シュート自体はそんなに強いモノではなかったが、松代は痛恨の逆モーション。永井の勢いのないグラウンダーのシュートを防ぎきれず、そのままシュートはニアサイドに収まった。残り4分の所での先制点は決勝点を意味していた。

ガンバは最後の猛アタックを掛け、ラストプレーではゴール正面20m付近での遠藤が直接狙うなど、最後までレッズゴールを脅かしたが、結局レッズのゴールは揺れず。レッズは昨シーズンに引き続き天皇杯制覇、今シーズン二冠という快挙となるばかりか、J史上初の天皇杯連覇となった。

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ツネのコメントの通り、ガンバにとっては「最後の1ピースだけが足りないパズル」の様なゲームで、レッズにとっては「パズルを組み立てる状況にさえない中で最後に完成品が降ってきた」ようなゲームだったかなぁと。完全にガンバにとって勝ちゲームだと思うし、勝つべき状況の整ったゲームだったと思う。「サッカーって得てしてこういうモノ」と言ったらそれまでだけど、何故ガンバがレッズに勝てなかったのかというのを考えるとすれば、チームとしての考え方にあるのかなと思ったり。

ガンバは、チームのコンセプトに「美学」という要素を感じ、その「美学」の追究という部分にベクトルを向けてチームを作り上げてきた部分がある。だからこそ、そのクオリティには自信があるだろうし、こだわりも強い。でも、本当に勝つべき試合でも、そのこだわりを捨てきれずに、こだわりと共に沈んでしまう部分を感じたりする。

対してレッズの方は、どんなに不格好でも勝つ事にプライオリティを置いてプレーしていくというベクトルを感じる。このゲームなんか特にそうなんだけど、相手を封じ込めるようなブロックも形成出来ない、局面による争いをタレントの力をもってしても上回れない。やりたいことをほとんど表現出来ない中で、彼らは非常にリアリスティックになってゲームを進めていった。その姿は、その結果にこだわりを見せる。

どちらがいい悪いではないのだけど、サッカーって言うのは得てして、後者の方に勝利が導き出されることは多いと思う。「求めよ、さらば与えられん」と言う言葉の通り、All or Nothingのような決勝戦では求めるモノにタイトルが導かれる事が特に多い。そういう意味で、大一番となるようなレッズとガンバのゲームで結果としてレッズに凱歌が上がることは現時点では必然なのかも知れない。
個人的に西野監督、そしてガンバの選手達が来シーズン、どういう事を考えてサッカーを組み上げていくのかというのは非常に興味深い所があるのかも。実際、対極とも言えるレッズにタイトルの掛かるゲームで今年一度も勝てなかった(ゼロックス、リーグ、天皇杯)その結果を受けてもなお、バルサよろしく自分たちのサッカーの昇華を目指すのか、全てに収束されるべきものはプロセスではないと方向転換を考えていくのか、その辺は気になるかなと。バレーを獲ると言うことがどんなことを示すのか、はてさて。

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で、レッズに関して一つコラムを。

・満たされないキモチに見えた、更なる高み

ゲームに置けるモチベーションというのは、パフォーマンスに大きな影響を及ぼす。世界的にアップセットがなくならない事を見ても、その効果は歴然。そしてこのゲームに関しては「今シーズンの屈辱のお返し」に燃えるガンバが高いモチベーションを見いだすかなと思っていたのだけど、これはとんでもない見込み違いだった。

このゲームにおいて、レッズのメンバーを見渡すと、シーズンで絶対的なレギュラーとして出ていた選手は平川とポンテ、山田ぐらい。好セーブ連発でチームを救い続けた都築も、決勝ゴールをあげた永井も、そしてこの天皇杯で才能の片鱗を見せ苦しいチームを導いたシンジも、言い換えればベンチメンバーだった。他のチームに行けば普通にピッチに立っていてもおかしくない力を持つ選手達は、シーズン中は暗澹たる気持ちを抱えながらベンチに座ることも多かったはず。そんな思いを抱えた選手達がこの大会に、そしてこのゲームに賭ける気持ちは、ガンバの選手達にも全く劣らないほどのモノになっていたのではないかなと。

そんな高いモチベーションで臨んだゲーム、粘りと折れない気持ちを発揮して見事にタイトルを勝ち取ったレッズ。本来、タイトル獲得って爆発するような、絶頂に達するような喜びの瞬間のはず。でも、この日のヒーロー達にそれを見いだせない。彼らの表情からは、このタイトルがポジションを補償してくれる訳じゃない、こんなんで満足していられない、とでも言いたげなようだった。

最初は何故という気持ちがあった。でも、後々考えれば逸れも当然だったのかも知れない。このタイトルはシーズン中味わってきた渇きを潤すモノでなかった。彼らほどの選手だからこそ、その沸点も高い。そして、言い換えればどん欲な姿勢とこのチームの内部にある強い競争意識の表れだったのかなぁと。

改めて、今のレッズが強いのは必然だと思う。どん欲で強い気持ちを持つ選手が沢山いて、そんな選手達が日々切磋琢磨しているのだから。そして、レッズがこういう意欲的な選手を抱え続けたとしたら、黄金期のタレント軍団ヴェルディも、憎たらしいほど試合巧者ぶりで栄華を誇った鹿島も、美しい美学と実効力を兼ね備えたジュビロも、そして岡ちゃんのタスクと脂の乗りきった戦力が融合したFマリノスも成しえなかった"真の"ビッグクラブになるのかもしれない。そんな考えがふわっと浮かんだ。

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全然簡単に出来ませんでした、これぞ僕クオリティ。新年早々、長くて申し訳ないです。次は、ベストイレブン上げまーす。では、ここまで。ちっ(←あ、最後に本音が)

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*そうそう、ツネはこれでオーストリアに行くのよね。ディフェンダーとしては初めての海外移籍(と言うことにしておく)、開拓者として何とか成功して欲しいかな。明晰な頭脳とカバーリングは間違いなく一級品。弱い部分も確かにあるけれど、そういう部分をうまく覆い隠せれば充分やれるんじゃないかと思ったり。コミュニケーションが重要だと思うけど、言葉はいかがなのかしらん?ま、頑張って。

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