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December 16, 2006

今更なアジア大会総括。

今更ですが、総括という形でまさかのGL敗退に終わったアジア大会を。この敗退で反さんへの疑念が表面化した感がありますが、僕はあんまり辞任しろーとかは思わなかったり。単なる贔屓なだけだけど。ということで、分けながら。

Asian Games 2006 Doha Result

U-21 Japan 3-2 U-23 Pakistan @ Qutar Sports Club Stadium,Doha
Japan:2'K.Honda 32'&57'H.Taniguchi
Pakistan:61'M.Rasool 82'N.Akram

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U-21 Japan 1-0 U-23 Syria @ Qatar Sports Club Stadium,Doha
Japan:77'S.Hirayama

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U-21 Japan 1-2 U-23 Korea.DPR @ Qatar Sports Club Stadium,Doha
Japan:7'Y.Ichiyanagi
DPRK:4'Hong.Y.J 63'Kim.Y.J

・大騒ぎするほどのことじゃない -この敗退の意味-

  坂田  矢野         平山
山岸      大悟     増田 カレン
  今野 長谷部    家長      本田圭
鈴木規     徳永    青山敏 谷口
  栗原  菊地     水本 一柳 青山直
     川島           松井

今大会、長谷部誠、今野泰幸、小林大悟、山岸智、坂田大輔、矢野貴章、菊地直哉、栗原勇蔵……現在のJを彩る優秀な選手達が出場出来る資格を持っていた。日本としては本気でアジア大会というタイトルを欲するのであれば、これぐらいのメンバーを揃えることも可能であったと言える。でも、そうしなかったわけでこの大会に対してのプライオリティを感じられる要素ではないでしょうか。
*左側適当に組んだけど、もしかしたら資格のない選手も混じってるかも……。その時はごめんなさい

相対的な要素を考えても、2歳の違いはなんだかんだ言って大きい。世界的には見て若年齢化が進んでいることもあって、年齢差が差を分ける要因にはなり得ないだろうけど、アジアに置いては様々な環境の違いもあってこれぐらいの世代はまだまだ経験が浅く育成途上的な選手が多い。そういう意味では年齢格差もないとは言えない。そう考えると、アジアトップレベルの力を持ちながらもレギュレーションよりも少々下の年代を送り込んだ日本とレギュレーションを最大限活用してフルメンバーを送り込んできた他国と言う要素が本来あるべき力の差を埋めた、敗北も致し方なし、と言えるのかも知れない。

まあ、意義として北京オリンピックへの強化の一貫として、経験を積む場として考えられたからであり、成績云々は2の次(Jとのスケジュールの問題もあってメンバー自体エクスキューズを抱えていたわけだしね)そしてその目的を考えた時、充分目的を達成出来たのではないかなぁと。

勝ち進むことで必然的に増える試合数、成功体験、ウイニングメンタリティなど、勝つことに越したことはないけれど、最小限の3試合の中でも選手達は代え難い経験を積んだのではないかなと。ジャッジ、ラフチャージといったアジア的な要素、総合スポーツイベントであるアジア大会ならではのオリンピック的雰囲気、こういうモノは決して無駄にならない。そして何より負けてしまった「屈辱」の記憶。「失敗は成功の父」みたいな格言じゃないけれど、何故負けたのか、何故失点したのか、何故うまくいかなかったのか、これは充分次に繋がる分析材料になるはず。どちらにしてもこれから次第でこの経験は白くも黒くもなるんじゃないのかなぁと。

確かに刻一刻と予選へのリミットは迫っているのだけど、急がば回れ、近道はない訳だから選手達の成長と順応を待つしかないのかなと。オリンピックに出ることだけがこのチームの全てではないし(出た方がイイに決まってるけど、このチームが目標とする要素はそれだけじゃない。A代表との継続性も又重視されるべき要素で、その上で負けたとしたらそれはそれでしょうがないんじゃないかな)、ね。

・抱える病巣 -足りない"対応力"、補う"意識"-

ま、そうはいっても、プレー内容を考えると決して楽観出来るモノではありません。もちろん、メンバーが揃わない状況というのはあるのだけど、逆説的に言えばメンバーが落ちればチームとしてのクオリティが落ちてしまう。掲げるコンセプトが「個」による部分も又あるのかなと感じさせる要素でもありました。

「個」という言葉を見ると、攻撃面でのイメージが沸くかも知れないけど、どちらかと言えばこのチームに置いて「個」を問われるのは守備面。相手の布陣によって柔軟に自分たちの陣形を変化させて、しっかりと相手を捕まえようというコンセプトがこのチームにはあるわけだけど、それに対応し切れていないこと。そして、一つ一つの対応が甘く、浅はかで、安易なファールが多いこと。これは個々の戦術的、そして個人能力的な対応力が足りなかったのかなぁと。

実際、北朝鮮戦の2失点は共にボックス付近のファールで与えたFKからでした。セットプレーからと言うことを考えれば、致し方ないとも言えるのかも知れないけど、その元を辿れば、何故そこで相手にファールを与えてしまったのか(まあ一本はハンドなんだけど)、そこをもっとクローズアップして考えていく必要があるんじゃないかなと。

マンマーキングのイメージとしては、1vs1で絶対に負けない、そこを個の力で抑え込む、というのが絶対条件。そこを局面打開されてしまうと、スライドしてその選手を捕まえに行かなければならなくなる訳で、周囲の選手は自分のマークを"捨てて"対応に出なければならない(リベロは除く)そうなるとマークにズレが生じやすくなってしまったりして、ディフェンスに隙が生まれてきてしまう。アジアのレベルを考えても、韓国の選手であったり、イランの選手は日本の選手より個の能力は高いので、相対的に守備に置ける対応力(個としての対応はもちろん、このチームの特徴でもあるシステムの変更に対応出来る柔軟な組織順応両面でね)を向上させていくことは継続的な課題になるのかな。

ただ、個人能力はそんなに劇的に成長するというのはそうそうないことを考えれば、それを埋める術というのが必要になってくる。方法論は色々、局面によってはゾーンに切り替えるというのもありだと思う。ま、ありなんだけど、それだとA代表の継続性を無為にしてしまうのでこのままのコンセプトで守備の安定ということを考えていこうかな。上記の通り、何故破られるのか、後手にさせられてファールをしてしまうのかが問題なわけだけど、それは相手に前を向かれ、仕掛けられているからと言うことに他ならない。そして、これは日本のマンマーキングの不徹底を示すモノでもある。

これに関しては、リスクテイクというコンセプトと連動してくるから一概には言えないけど、もっと早いタイミングで相手を捕まえ、パスが入ってくるタイミングで既に相手が前を向けない状況にしておくことが出来れば、相手は早々仕掛けられないし、多くの選択肢を持つことは出来ない。要は、そういう状況を作れるような意識が欲しいかなと。上記のようにマーキングに対してのよりシビアな意識はもちろんのこと、リスクテイクとのバランスを考えれば早い攻守の切り替え、運動量も必要になってくる。シビアなマンマーキングを達成するための要素を突き詰めて考えなきゃいけないかなと。

最もA代表との差を感じる部分も実は個々だったりする。ガーナとの試合で今野や阿部がギャンやアゴゴに対して、もの凄いタイトに付いていたけれど、あれだけタイトに付ければ個人能力の差というのは出にくい(出ないとは言わない、完全なるマンマーキングなんて早々あり得ない。で、余裕を与えてしまえばプレーサークルを確保し、能力を発揮されてしまうし)正直このコンセプトでやるのであれば選手達にはこう言うのを見習ってもっとシビアにやってほしいし、監督にはそのコンセプトが持つ意味を捉えて指導にあたって欲しいなと(形や形態に意味があるわけではなく、その行為に意味があると思うから。コピーの難しいところかも知れないけれど)このままでは、険しいアジアは越えられない。

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まあアジア大会は僕にとって記憶に残らない大会なんで、綺麗さっぱりと忘れそうですが、ま、失敗したからね。でも、大切な大会じゃなくて良かったと、ポジティブに捉えてますよ。これが糧に出来れば又一つチームは熟成していくはずだし。正直オリンピックに行けるかどうかは分からないけど、この世代の子達のポテンシャルは間違いなく高いし、少々特殊なコンセプトだけど出来ない子達じゃないと思うんでね。まあ一つ言えることは、反さんがしっかりすること。コンセプトの深い理解、メンバー構成の妥当性(新規開拓はとりあえず今のところはいらないんじゃない?現時点でJで結果を残している子達のクオリティに達していないでしょ。「厳しいアジアだから、層を厚くしなきゃいけないんだ」確かにそうだけど、欲かきすぎて本来一番強化しなきゃいけないところを疎かにしないように)とにもかくにも、頑張れ頑張れ、です。と言うことでここまで。

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*一応生きてます。ちょっとまだ生活環境の変化に順応出来ていなくて、更新作業まで手が回らなかったりしてます。毎日覗いて頂いている方、本当に申し訳ないです。土日は頑張って更新しまーす。夜も更新予定。

*そんなこと言いながら、クラブワールドカップまともに一試合も見ていない僕がいる。で、次はそのクラブワールドカップをやろうとしている……。頑張って見ます。てゆうか、入れ替え戦とか、天皇杯とか、最終節とか、思いっきりスルー……ごめんなちゃい。

*てゆうかさ、狩野、呼んでよ、狩野。段々変わってきてるからさ。ここで国際経験積ませてくれよ。出来る子なんだから。何より男前だし、男前同士通じるモノがあるはず。しかしあの金髪はどうしたんだ………

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