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December 01, 2006

突きつけられた経験不足@Asian Games 2006 2ndGroupStage vs パキスタン

何かショックで忘れそうだけど、溜まっちゃうと大変なんでさらっと。アジア大会初戦です。

Asian Games 2006 Doha

U-21 Japan 3-2 U-23 Pakistan @ Qutar Sports Club Stadium,Doha
Japan:2'K.Honda 32'&57'H.Taniguchi
Pakistan:61'M.Rasool 82'N.Akram

JFA

U-21日本代表スタメン:GK松井謙弥、DF青山直晃(→田中輝和)、一柳夢吾、水本裕貴、MF青山敏広(黄×2=赤)、谷口博之、辻尾真二、本田圭佑、増田誓志(→本田拓也)、FWカレン・ロバート、平山相太(→前田俊介)

ドーハで開催されるアジア大会初戦、大会レギュレーションとしては23歳以下だが、日本はこれまで通り再来年の北京オリンピックを見据えてU-21代表で挑む。日本は2次リーグからの参加で北朝鮮、シリア、パキスタンと共にF組に入った。会場はバックにはほとんどお客がいないねぇ、ただ芝は非常に綺麗に刈り揃えられており、さすがお金持ち国家と言うことを感じさせる。

その中での初戦、パキスタン戦。格下と位置づけられるパキスタンなだけに、環境へのアジャストをしながらも成功体験を沢山積み重ねて手応えを掴みたい。メンバー構成自体がかなりテスト色が強く(メンバーに関しては、この「それぞれの戦いへ -U-21 アジア大会代表メンバー発表+U-19 トレーニングキャンプメンバー発表-」をどうぞ。少々入れ替わってるけど)、尚かつ優勝争いを繰り広げているレッズの細貝、ガンバの家長も合流を遅らせていることもあって、メンバーとしては少々層の薄い状態か。スタメンの中で目に付くのは、中央大学の辻尾が右サイドに入ったこと。ユース世代でも代表に招集されていた事は覚えているけど、本来はFWだったのでは?後はほぼ驚きはなく、妥当な構成。

試合展開

序盤、いきなり裏を取られたりとゲームに入り切れていないかなと思ったら、その直後に右サイドかなり遠い位置からのFKを本田がナックルのような見事な無回転FKをニアに突き刺し先制点。日本とパキスタンの力関係的に日本が非常に多くの時間帯で主導権を握る事になるが、先制点後はセットプレー以外では相手の脅威となるような攻撃がなかなか作れない。

速いパスクルーズでボールを動かし、相手を動かしながら楔を入れることで高い位置で起点を作り、そこから様々な攻撃パターンに派生していこうといった狙いが垣間見えるが、技術的な単純なミス、最後の部分での精度不足、コンビネーションのズレが見え、なかなか2点目が遠い。

少々滑りやすいピッチ、アフター気味のラフなチャージ、ナイーブなレフェリングなどのアジャストに苦労する中で、徐々にリズムを失った感があったが、それでもセットプレーの流れの中、青山敏がセカンドボールを拾いダイヤゴナルな正確なフィード、このフィードでカレンがサイドで裏を獲りダイレクトで折り返し。セットプレー崩れと言うこともあって、中には3人が詰めており、最後は谷口がきっちりとゴールに沈めて、待ちわびた追加点。谷口青いシャツで初ゴールだねぇ。おめ。

その後、平山がボールが収め、前を向いて仕掛けたり、ミドルを打ったりするモノの追加点とは行かず前半は2-0で折り返す。

後半も日本ペースは変わらずも、相変わらず粗いプレーに日本の選手達の怪我が心配、なんて書いてたら青山直が相手の悪質な足裏を見せる突っ込みで膝をスパイクされて足を痛め、途中交代を余儀なくされてしまう(右サイドバックを本職とする大宮の田中が入り、4バックにシフトチェンジする)しかし、この交代の直後、又もセットプレー崩れから、こぼれたボールを辻尾がペナ外から打つと、少々枠から逸れたシュートだったがこれをゴール前に入っていた谷口が素晴らしい反応で頭で合わせて、3点目。うーん、谷口イイねぇ。素晴らしい。

ただ、ゲーム自体が落ち着かず、今度はパキスタンの方にスコアが生まれる。FKの壁に入っていた青山敏が手で止めたと言うことで、よりボックスに近いところでのFKを与えてしまうと、そのFK、低いシュートを狙われると、水本の足に当たる形でコースが代わって、松井の反応も及ばず。すぐさま、2点差に戻されてしまう。

この1点で勢いづいたパキスタンは、ゲーム通じて多かったラフプレーが更に増加。青山直が怪我で交代した後も、水本、増田などがバックチャージで倒されるなど、選手達の怪我が非常に心配になってくるような状況に。審判も低レベルなため、収まりが効かない。こういった状況が日本に心理的なプレッシャーを与えたのか、ミスが多発。サッカーがままならなくなる中で、右サイドに収縮した状況の逆を突かれる形で、旨く展開される形で空いた左を駆け上がったサイドバックの選手にアウトサイドに掛かる素晴らしいミドルシュートを沈められて1点差。やってもうた。

1点差になって日本の方に焦燥感が高まるが、フィジカルコンディションの低下から一気にパフォーマンスが低下。ミスしてはボールを失って相手に攻める余裕を与えてしまい、そこに輪を掛けてコントロールミスから青山敏がそれをカバーしようとしたところをスライディングで繋ごうとしたプレーで2枚目のイエローをもらって退場。数的不利となった中で何とか逃げ切ったモノの、戦前の予想とは正反対の最小差の逃げ切り勝ちという、何とも言えないゲームになってしまった。

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直前のリーグ戦から日が浅い事や時差などのコンディション的なエクスキューズ、相手のラフプレーとそれに伴うレベルの低いレフェリーと言った周辺事情のエクスキューズはあるにしても、少々お粗末なゲームだったかなぁと。一言で片づけてしまえば、「経験不足」と言えるのかな。特に2点。

一つはアジア特有のラフプレー。確かにかなり粗かった。バックチャージ、アフター当たり前の状況で、主審もかなり相手寄りで緩いレフェリングをされたこともあり、ラフプレーが助長されていた感があったが、その中で自分たちのプレーを崩してしまったのは頂けない。確かに無駄にボールを持てばラフプレーの餌食にされてしまう。だからこそセオリー通りにランニングを増やして速いテンポでボールを動すことで一人一人のボールを持つの時間を減らそうというのは分からないではない。でも、逃げの姿勢がチームに蔓延したこともあって、速いタッチのプレーを意識しすぎた余りミスが増え、サッカーが崩れてしまった。これに関しては、耐性がないと難しい部分はあると思うのだけど、それでも少々ひ弱だし情けないプレーをしてしまったなぁと。

そしてゲームの進め方。コンディションの状況、試合展開、そういったことを鑑みた時にどういうゲームをすべきだったのか。確かに大量得点が獲れる様な相手だったにしても、もっと色々と状況を捉え、考え、ゲームを進めていけば、あんな後味の悪いゲームにはならなかったはず。確かにチームのタクティクスはスピーディーなゲームを志向しているけれど、様々な状況を考えればあれほど性急なゲームペースでプレーを続ける必要はなかった訳で、そういう意味では様々な選択肢を持ってプレーして欲しかった。まあぶっつけ本番、このチームでの試合経験も浅いから余り厳しいことは言いたくないけれど、Jリーグの試合経験値を考えると、出来ない選手達ではないと思うからね。

どちらにしても、経験のなさがナイーブさであったり、ひ弱さに繋がっていると思うし、力を出し切れていない要因に繋がっているのではないかと。アジアではトップレベルにある日本のサッカーだけど、力が出し切れなければ階段を踏み外すということは充分あり得る。もっとタフに、力を出し切れるように、経験を積み上げていく必要性を突きつけられたと思う。

ま、そのためにもこの大会があるわけだけどね。だからこそ、U-21がレギュレーションではU-23の大会に出ているわけだし。とにもかくにも、この恥ずかしい2失点はイイ授業料を払ったと思って糧にして欲しいなと。個人評は必要なし。

で、次はシリア戦なんだけど、オリンピックの2次予選で当たる相手なだけに、試金石としてほしいゲーム。まあ、結果云々は置いておいて、選手達にはとにかくこういう体験を存分に体感してきてほしいなと。個人的には、青山敏が不在なので高萩に期待したいかな。J2で積み上げた経験やタフさを発揮して欲しいな。

と言うことでここまで。若く脆い男子に比べて、女子はさすがだねー、相対的な差は違うけど13点かー、この辺は経験の差を感じるよ。負けるな、男の子。

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