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December 25, 2006

06-07 Jリーグ市場動向(1)

リーグも一段落ついたら、そう、「ら」の季節。正直今シーズンのオフは、鞠祭に翻弄されっぱなしですが、今年も色々と大きく動きそうだし、やっぱり注目ですな。ということで、リーグ全体の動向をざざっと。シリーズですよ、一応。「06-07 Jリーグ市場動向」。一発目は監督中心。

・監督動向

レッズ
ブッフバルト監督が退任を表明(スポニチ)
ギド・ブッフバルト監督の退任について(レッズ公式)

浦和新監督にオジェック氏=1年契約で基本合意-Jリーグ(スポナビ)
浦和新監督にオジェック新監督決定(ニッカン)

歓喜のリーグ初制覇を手にし、既に得ていた来期のACLに向けて更なるスケールアップと行きたいところだけど、このタイトルが一つの区切りとして、チームも変わっていきそうな雰囲気ですな。で、その一番のニュースはやはりギド・ブッフバルト監督の「勇退」、そして以前にレッズの監督を務めていた現FIFA技術委員のホルガー・オジェックを新監督に迎えるという話。

まず、ギドの方から行こうかな。「名選手、名監督にあらず」じゃないけど、経験不足からか「ん?」と思う采配であったり、サポからも懐疑論を向けられていたこともあったけど、エンゲルスのサポートを受けながら経験を積み上げるうちに、非常に「手堅い」監督になっていったと思う。実際、チームとしての基盤となったブロック迎撃型の守備は、選手のクオリティはあれど、Jの歴史上最も難攻不落なディフェンスになっていたと思うし、この辺は彼の選手時代に培ってきたメソッドや経験が選手達に浸透したのかなーと。

それと、これだけのスタープレーヤーが集まるビッグチームにありがちな内紛というのが余り漏れてこなかったこと。チームの層の厚さもあって、他チームに行ったら普通にスタメンで出れる様な選手がベンチに座っているというのは必ずしもポジティブな面だけはない。シンジはもちろん、永井や田中達也、黒部に酒井に相馬と、不満は抱えていただろうけど、彼が持ち得るカリスマ性がそういった不満をぐっと抑え、選手達のチームに対する忠誠に繋がっていた部分もあると思う(もちろん指導陣・フロントのバックアップあってこそだけど)ま、正直ACLをこのチームで行って欲しかった気はあったんだけど、色々とJを盛り上げてくれたし、母国に帰ってもイイキャリアを積み上げて欲しいですな。

で、新監督。ヒロミとかエンゲルスとか噂はあったけど、結局本命視されていたオジェックにあっさりと決まりましたな。イメージとしては「岡野のサイドバック」しかないんだけど、レッズでは結果残しているんだよね。しかも日本と相性のいい「FIFA技術委員」。世界中のサッカーに対する豊富な知識が、ポジティブな効果をもたらすようなことも多いのかも。新しい舞台に臨む上では悪くない人選なんじゃないかな。

ただ、そんなに簡単な仕事ではないのも確か。戦力が揺れ動いていて完成されたチームが再編成を求められる中で結果を問われること(リーグ連覇、ACL制覇)、そして今年も天皇杯で準決勝進出を決め、必然的に蓄積疲労の回復や新シーズンへの準備が窮屈になりながら、新シーズンの過密日程(ACLもそうだし、代表にも多くの選手を送り込むクラブだからね)に臨むこと……。ま、どうなるか、その手腕に注目ですな。

じゃ、次。ハラ・トーキョー復活。

FC東京
東京監督に原博実氏が復帰(ニッカン)
原新監督 1年勝負で結果出す!(トーチュー)
原博実氏に聞く(トーチュー)

今シーズン、ステップアップとモデルチェンジを標榜するも失敗に終わって例年通り中位に沈んだFC東京は、昨シーズンまでこのチームを率いて、チームの顔となっていた原博実氏を呼び戻す選択。正直彼の解説を聞けなくなるのは寂しいけれど、スタジアムでのあの「ぴょんぴょん」跳ねるヒロミの復活はJにとってはひとつの華が戻ってきたと言えるのかな。一時、監督就任かと噂されていた岡ちゃんは断っていた模様。

ガーロが標榜したポゼッションを核にしたスタイルをチームで表現出来なかったことに関して、幅の狭さを感じる部分でもあるのだけど(ガーロの手腕自体の問題はさておき)、それだけこのチームには「色」があるとも言える。「味スタ劇場」と化したガンバ戦やふろん太戦、倉又監督の初戦(?)だったジェフ戦を見ても、このチームは勢いを纏うような戦いが水にあっているいるはず。そして、そういうサッカーをチームに根付かせてきたヒロミ再登用という原点回帰的選択は僕にはポジティブに見える。

ただ、課題も山積み。ヒロミ時代も初タイトルこそ獲ったモノの、安定して勝ち点を重ねていくということはこなし切れていなかった。チームの色として勢いに左右される部分があるだけに、波も大きく、成績も安定しない。他にも、「決めるべき時に決めきれない」「閉塞した状況を作られた時の対処法」なども、宿題として残っている。又、以前は固さを誇っていたディフェンスもジャーンの退団、茂庭の怪我(復帰してくるだろうけど)など、チームとして再編成もそれなりに問われるはず。阿部勇樹の獲得に乗り出すなど、積極的な動きを見せているけれど、ヒロミ自身が数々の課題に対しての答えをこの1年間で見つけられたのかというのは気になるところ。ま、とにもかくにも楽しみ。

後は、ちゃっちゃと。

三浦俊也監督 契約満了に伴う退任について(アルディージャ公式)
大宮の来期監督にファーベーク氏決定的に(ニッカン)

まず、アルディージャ。今シーズン、小林大悟&慶行、吉原宏太、土屋征夫、ホンジュラス代表のマルティネスなど、数年分の強化費を前倒しして大型補強を敢行しながら、目に見える結果を出し切れなかった三浦監督が退任することに。そして新監督には現監督代表監督で以前はこのチームを率いたこともあるピム・ファーベック氏の弟、ロバート・ファーベック氏を招聘する模様。

個人的に三浦監督が嫌いだったのだけど(理由は単に大宮にはやられてばっかりだったからだけなんだけど)、基本的に3年という時間は要したけど、戦力的に有力クラブに劣る中でJ1昇格を果たし、そして2年間J1に残留させた功績は大きいと思うし、守備組織の構築に置いては確かな手腕を持っている監督だと思う。今シーズン戦術と個のバランスに苦しんでチームとしての目線がぶれたことなど、もう一段ステップアップするためには何かが必要だと思うけど、まだ若いし、沢山経験を積んで頑張って欲しいね。てゆうか、個人的には彼をディフェンシブコーディネーターみたいな役柄で迎えたかった。

で、ピムの弟に関してはよく分からないけど、結構なキャリアを積み上げているようだし、その辺を鑑みての登用かな。何となくオランダ人監督って、(日本人選手の戦術理解+表現力に問題があるのは置いておいて)戦術を浸透させるまでに時間が掛かる印象があるんだけど、その辺をアルディージャの選手達がいかに消化出来るかは来期の鍵になりそうな予感。大型補強で底上げされたとはいえ、まだまだ個人のレベルではJトップクラスのチームとは差があるだけに、組織の質に寄るべき所は大きいと思うし。

ま、マリにとっては来期あのうざいゾーンと戦わなくていいだけラッキーかな。

J2札幌監督に前大宮・三浦氏が就任へ(ニッカン)

現在天皇杯で躍進をしているコンサドーレだけど、前々から現在指揮を執っている柳下監督(通称ヤンツー)とは契約更新しない方針を獲っていて、その中で上記の通り今シーズンでアルディージャを離れることになっていた三浦俊也氏をリストアップ。早くから一本化してしたこともあって、すんなりと契約がまとまって、後は正式発表を待つばかりという状況の様子。

三浦監督に関して上記の通り、手腕も実績も信頼するに値する監督だと思う。特に守備に関しては太鼓判押せるぐらい。で、柳下監督が今見せているようなダイナミックなサッカーを基盤にこれからチームを作っていくわけだけど、静(ゾーン)と動(リスクチャレンジ)の融合がうまくできれば、結構面白いチームになるんじゃないかな。それこそ、アリゴ・サッキのチームみたいなイメージで。

ただ、金銭面の問題もあるようで、戦力的にどこまで整えられるかというのもあるから、昇格云々は何とも言えないかな。フッキのレンタル復帰の問題など(ダジャレじゃありません、ダジャレは嫌いです)、どうなるのかしらん(ふろん太はジュニ、マギヌンは残留みたいだけど……左サイドは又外から引っ張ってくるような気がするからなー。ただ、ヴェルディとかが手を挙げてるとか挙げてないとか)

てゆうかさ、ヤンツーマリに来てくれないかなー。

都並氏、C大阪新監督に内定(報知)
【セレッソ大阪:都並敏史新監督就任会見コメント】みなさんとひとつになって、誠心誠意、全身全霊をかけて、最終的にJ1昇格という結果を絶対に手にすることを誓いたい(J's GOAL)


昨シーズンは優勝寸前まで行きながら、今シーズンは降格の憂き目にあうという離れ業を見せたセレッソは、今シーズンラモスの会に入会していた都並氏を招聘し、一年でのJ1復帰を目指す模様。

勝ち点計算の逸話など、ネタばかりが先行しているけど、個人的には手腕は抜きにして人として好き。しゃべり方とかもそうなんだけど、結構熱心に本場に飛んで勉強してたりしてたじゃない。サッカー好きって感じるんだよね。ま、そういうのを何とか現場で表現して欲しいなーと思うんだけど……。ただ、セレッソの監督って難しそう。攻撃陣は素晴らしいタレントを誇っていて、高いポテンシャルを感じるけれど、守備の概念がないチームで基盤が脆い。昨シーズンはその部分の問題が表面化しないこともあって、成績を残したけど、今シーズンは……という部分を見ても結構わかりやすい。いかにそういう部分を理解して、チームを形成出来るかが鍵になるのかなと。

とりあえず脱出が予想される主力級の選手(大久保とか西澤とか古橋、下村辺りも引き合いが来ている模様)の流出阻止に尽力するようだけど、どうなるかねぇ。

で、後アビスパがリティを迎えるみたいなんだけど、ソースが見つからないので、それは又追々。てゆうか、監督だけで結構なボリュームに……。じゃ、選手の方は決定したやつだけ。

・新天地はオーストリア(意地でも変えない)

G大阪ザルツブルク移籍決定的(ニッカン)
J1:ガ大阪の宮本、ザルツブルクへ移籍 背番号は17(MSN毎日インタラクティブ)
移籍について(宮本恒靖公式サイト@nifty)

三都主、移籍決定的!オーストリア1部ザルツブルク(報知)
三都主のザルツブルク移籍決定(報知)

選手関連はこれをピックアップ。

2002年、そして2006年のワールドカップ代表である宮本恒靖と三都主アレサンドロが、揃って同じクラブで欧州への扉を開くことになりました。そのクラブはオーストア1部リーグの「レッドブル・ザルツブルク」。ここ数年、F1であったり、MLSでのスポンサード活動が目立ち、CMでもかなりの数が流れたオーストリア資本の清涼飲料水メーカーであるレッドブルが資金・経営などを取り仕切る形のクラブであり、ここ数年ビッグネームな監督を招聘したり、キャリアの豊富な選手をかき集めてUCLの出場を目指しているクラブ。こういう側面もあって、様々な側面が注目されがちだが、互いに一度はチャンスを逃したこともあり、待望の欧州移籍となった。

ツネの方は完全移籍、アレックスの方はとりあえず半年のレンタルという話だけど、共にプレミア移籍が直前で頓挫していただけに、念願叶って万々歳と言う雰囲気だから良かったのかな。ツネに関しては、日本人ディフェンダー初めての欧州移籍(ニュースにこう出てたけど、これって嘘じゃない?中田浩二は今ばりばりセンターバックとして働いてるし……。それに細々したのはありそう)ということでどうなるか見えない。でも、言葉に慣れ、周囲との関係が出来てくれば出来るんじゃないかな。てゆうか、トラップもマテウスも指向的にはタクティカルなチームを好むから、彼のように頭の良い選手を好む可能性はあると思う。ま、個人としては相変わらず不安は残るけど、それは今でもそうだし……。アレックスに関しては多分大丈夫。ブラジル人だし、技術的には充分やれるはず。

気になる部分としては"レッドブル"だよね。スポンサーのクラブ支配というのにネガティブな要素を孕んでいるのは否定出来ないし、"レッドブル"の日本戦略という影がちらついているのも、余りいい印象は持てない。でも、個人的にこういう野心溢れるクラブに入れたことはラッキーかも知れない部分もある。箇条書き。

1.チームの目指すべきところもあるUCLに出れるチャンスがあること
今シーズンも予備予選2回戦から参加。予備選3回戦でバレンシアと当たってしまい直前で夢絶たれる形に[UEFAカップまわりに)。ただ、組み合わせにさえ恵まれれば本戦出場は決して夢じゃない

2.総監督は歴戦の名将ジョバンニ・トラパットーニで、監督はドイツの英雄ローター・マテウスと、欧州では知らぬ人などいないぐらいのビッグネームの元でサッカーが出来ること
ま、説明の必要もないぐらいのビッグネームだよね。トラップはユーヴェやインテル、バイエルンにベンフィカでリーグタイトル・欧州タイトルを獲っていて、アズーリでもリッピの前に4年間指揮していたりと、イタリアトップクラスの実績を誇る監督(タイトル数ではカペッロもリッピも適わないかも)少々カテナチオを引きずりすぎている癖はあるけど、経験、戦術知識、選手掌握は超一流なはず。マテウスは、監督としてのキャリアは浅いけど、選手としてはもう誰も知らない人はいないはず。'90ワールドカップ優勝の立役者の一人であり(それと、ワールドカップの最多試合出場記録を持っていたようないないような)、バイエルンやインテルでも活躍した90年代のドイツきってのスーパースター。そういう経験を積んだ人の元で出来るというのは幸せだと思う。

3.チームメイトとなる選手達もかなりの実力者揃いなこと
元バイエルンのツィックラーとか、元クロアチア代表のキャプテンだったニコ・コバチ、チェコ代表のビッグマンロクベンツ、スイス代表の未来を担うポテンシャルを持つヨハン・フォンランテン、レッジョで俊輔のチームメイトだったチリ代表のバルガスなどなど。少々当の過ぎた選手という感もあるけど、凄い選手ばっかり。

プチ・チェルスキというのは嘘じゃないと思うし、これからもっと派手な補強に走るのも目に見える。そういう中で、クラブの野心が達成されれば、ツネとアレックスも又いい経験が出来ると言うことになるんだからね。

ま、二人にはチームの状況云々は置いておいて、周囲の雑音など気にせず、チームメイトや環境にいち早く慣れ、しっかりとイイ準備をして結果をしてほしいな。公用語ドイツ語のようで、頭のいいツネでも急には無理っぽいけど……とにもかくにも頑張って、今活躍してる選手に続いて欲しいな。頑張れ頑張れ。
ちょっとだけ、残念だけどね、特にアレックスは。レッズにはACLで力を発揮して欲しかったから。マリのことだけ考えると、弱体化するのは嬉しいことでもあるけど、ね

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ということでこの辺かな。てゆうか、どんどんやります。やらないと追いつかない。マリもネタ落ちてきたしねー。達也の移籍正式発表、大ネタヤカンなどなど。じゃ、次はマリでね。ここまで。

*今年中は無理かも知れないけど、1月と含めて色々やろうと思ってます。去年も一昨年もやった「LooseBlog的Jリーグアウォーズ」はもちろん、マリとリーグの総括、そして延び延びになっていたジーコジャパンの総括。もちろん海外も動いているから、その辺も。少々お待たせしてしまうかも知れないけどお付き合い頂けたらと。

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