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November 30, 2006

やるせないキモチ。

Photo_14

正直、心のどこかで覚悟はしてた。

連覇の後の2年連続の低迷、押し寄せる年輪の波、新人獲得ラッシュ……

停滞し、閉塞したチームが生まれ変わるためには、新陳代謝が必要。

世代交代のための戦力外、致し方ない選択だと思う。

遠目でも走り方を見れば分かる、ツボを抑えるコンダクターとして、攻撃の核として、まとめ役として、大きな存在だった偉大なるNo.14

パワフルな上下動、攻撃を形どるドリブル、正確なクロス、素敵な笑顔……左サイドは依存するほど彼しか考えられなかった偉大なるNo.5

バク宙は見れなかったけど、チームが苦しい時に必ず穴を埋めて助けてくれた偉大なるNo.2

チームに大きく貢献し、二つの☆をもたらしてくれた彼らがクラブを去ることになる。

頭では分かっている。

No.14は度重なる怪我で稼働期間が短く、90分間走れる選手ではなくなっていたことを。

No.5は鋭い突破力を持つ選手に苦労することも多く、次第に肉体的衰えが目立ち始めていることを。

No.2は前節のパフォーマンスに改めて時の残酷さが表れていたことを。

そして、彼らは年俸も高く、維持するにも経営を圧迫する。クラブの判断として著しく理性を欠いたモノではないとも思える。

でも……心が受け入れない。こんな別れ方望んでいない。彼らがプレーヤーとしてピッチに別れを告げるまで、トリコロールのシャツを着てプレーする姿が見たかった。青く染められたスタンド全体の盛大なるセレブレーションで見送りたかった。

寂しくて、悲しくて、やりきれない……。

今言えるのはそれだけ。

大ちゃん、虎、エースケ、本当にありがとう。

これからも続くサッカー人生に幸多からんことを。

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*後藤、平野、田ノ上、下さんも報道の中で名前が挙がっていた。致し方ないとは思う。後藤はねぇ、度重なる怪我でチャンスを不意にしちゃったこと、そして狩野の台頭、と不運だったよね。でも、それも実力だからね。結局公式戦では日産スタジアムで見ることはなかったけれど、輝ける場所さえあれば出来る子だと、今でも思ってるよ。頑張れ!

*フロントは、絶対に失敗出来ないオフシーズンだと言うことを今一度覚悟して欲しい。連覇に貢献し、誰もが愛した功労者達をバッサリ切ったわけだから、その痛みに伴う未来を作らなきゃ誰も納得しない。思っている以上に、Fマリノスの中でドゥトラや大ちゃんが担ってきたモノは大きいと思うし、それだけ彼らの抜けた穴というのは大きいと思う。戦力維持・強化のための補強(国内外含め、二桁必ず獲れるストライカー、戦術眼に長けチームの核となれるボランチ、自らを厳しく律することが出来、周囲を引っ張ることの出来るキャプテンシーを持った選手は必須)、緩みきった雰囲気を正す厳しい秩序の形成・チームの駒を活かし補うことの出来る戦術の構築+浸透+具現化・サッカーをする上で必要な頭の部分の向上を促す意識改革・才覚溢れる有望新人達含めた若手の育成……、そういったタスクを実現出来る手腕をもった監督の招聘。失敗は死だよ、Jリーグは戦力均衡、一つのつまずきで深い底に突き落とされる。地獄は口を開けて待ってるよ。しっかりやれよ。

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November 28, 2006

リーグタイトルの重み@J1 第33節 FC東京 vs レッズ

リーグ制覇を2年連続寸前の所で逃してきたからこそ、「勝てば、優勝決定」という要素はレッズにとって思った以上に枷となってしまったのかも知れない。でも、Jリーグファンには嬉しい。一つは「最終節の頂上決戦」が最高の環境で見れること、そして改めてリーグタイトルの重み、そして価値を感じられたこと。Jリーグは面白い。
*久々にマリ以外のJのゲームです。とりあえず見てはいるんですけどなかなか書けなくて。リクエスト下さった方、やりましたよー。

2006 J.League Division1 第33節

FC東京 0-0 レッズ @ 味の素スタジアム「リーグタイトルの重み」

Super Soccer

FC東京スタメン:GK塩田仁史、DF徳永悠平"久々のぐりぐり"、ジャーン"ワ級完全封鎖"、伊野波雅彦、藤山竜仁、MF今野泰幸、梶山陽平"キレキレ"、石川直宏"ノリノリ"、馬場憂太"モダンフットボール順応中"、戸田光洋(→65'鈴木規郎"ノリカル")、FWルーカス

レッズスタメン:GK山岸範宏"決壊阻止"、DF内舘秀樹、田中マルクス闘莉王、ネネ、MF鈴木啓太、長谷部誠、平川忠亮、三都主アレサンドロ(→84'相馬崇人)、山田暢久(→70'小野伸二)、ロブソン・ポンテ、FWワシントン"沈黙"

味の素スタジアムは前節とは全く違う表情、アウェーは2階席までびっしりと埋まり、中継では青いユルネバをかき消すように野太い赤い声援が聞こえてくる。元々、この対戦は熱いゲームになっている印象があるが(FC東京初タイトルとなったいつぞやのナビスコ決勝、全てをなぎ倒すような勢いを纏ったレッズの足下を掬った一昨年の味スタでの試合など)、レッズにとっては悲願のリーグ初制覇がすぐそこにぶら下がっている状況で、FC東京にとってはホーム最終戦、そしてチームを長きに渡って支えた三浦文丈の味スタラストゲーム、と懸かるモノがある状況。そういったエクスキューズがこのゲームを更にこのゲームの意味を重く、熱くする。

そんな中でのスタメン、FC東京の方は伊野波、梶山がスタメンに復帰し、今野も本来のボランチでの起用に。そして驚いたのが塩田の抜擢。土肥ちゃんの存在感の前にリーグではなかなか出場機会が得れなかったが(てゆうか初出場、だよね?)、この大一番での起用には驚いた。土肥ちゃんは長期に渡って記録してきた連続出場が途切れることに。レッズの方は、現状で組めるベストメンバー、ベンチにも豪華な面子が居並び、必勝態勢でこのゲームに臨む。

試合展開

序盤から積極的に前に出て、ペースを握ったのはFC東京。馬場の柔らかいパスにナオが反応してラインの裏に飛び出し、ボックス内角度の浅いところからアウトサイドに引っかけるようなシュートで山岸を脅かすと、これを皮切りに勢いのある攻撃を繰り返す。ナオの強烈なスピードから生み出される局面打開、徳永のオーバーラップが実効力を発揮し、このサイドがジャックポッドになってチャンスを量産。レッズとしては、守勢に回らざるを得ない状況に陥っていた。

レッズは、FC東京の攻勢を凌ぎながらもワシントンを起点に山田、ポンテの局面打開、サイドの押し上げと言った形で速く攻めきろうとするが、得点源のワシントンはアタッキングサードではジャーンの厳しいマークに封じられたこと(高さ、強さで真っ向から対抗。張り付いてトラップ際を狙うなど、改めてその質を示した。劣化とか思ってすまんかった)、攻勢の中でもしっかりと後方に人を残す形でリスクマネジメントしていたFC東京の守備に前方向の勢いを減退させられたことなどもあって、なかなか攻めきれない。FC東京の攻撃は終盤になっても実効力を示し続け、ナオ→徳永で右サイドを破ってボックス内に入り込んだ馬場がニアに入り込んでシュート(枠外)、インターセプトから速い攻撃で、カットした後自らも押し上げていた今野のミドルシュート(山岸セーブ)、徳永のクロスにゴール前に入っていた戸田のヘッド(枠外)など、ゴールに迫ったが、後一歩の所でゴールには繋げられず。前半はスコアレスで折り返す。

後半に入っても、FC東京の右サイドでの実効力の高さは相変わらず。それに加えて梶山の独特のドリブルワークからの突破など、バリエーションも広がるが、中央の堅牢さを保ちつづけるレッズディフェンスを破りきるまでには至らず、なかなかスコアが動かない。レッズも前半よりは攻撃に鋭さが増し、単発的ながら長谷部のドリブルからの攻撃構築や闘莉王のオーバーラップなども生まれ始める。そして、この試合最大の決定機、ポンテのスペースパスを左サイド飛び出した山田が受けると、そのままゴールに切れ込み、塩田の飛び出しをかわすとがら空きとなったゴールに流し込む。藤山もゴールカバーに入ったが、このシュートはゴール前を横切るように枠を逸れ決定機をモノに出来ず。

試合も終盤に差し迫る中で両ベンチが動く。FC東京は左サイドアタッカーを戸田からノリカルにスイッチ、レッズは山田に代えてシンジを投入し、リズムの変化を狙う。最終局面に入ると、全体の距離が間延びしオープンな殴り合いに。シンジがボールを引き出しては、うまく状況を見据えてパスを展開する形でレッズが立て続けにフィニッシュに繋げるシーンを見せるも、ジャーンを核にFC東京が我慢すると(ワシントンの決定機もジャーンのイイ対応)、今度はFC東京がカウンターからノリカルシュートでレッズゴールを脅かすが、今シーズン完全にポジションを確保した感のある山岸がゴールに鍵を掛ける。スリリングな攻防だったが、結局スコアは動くことなく、試合はスコアレスで終わった。
*中継の中でも差し込まれることの多かった万博のゲーム。レッズの試合が引き分けで終わった時点で、ガンバ-サンガは2-2、このまま終わればレッズの優勝が決まる状況にあったが、ロスタイム家長の落ち着いたキープからのクロスにマグノがヘッドで沈めて3-2とし、今節でのレッズの優勝決定は阻止。勝負を最終節に持ち込んだ。

スコアレスでも見所充分、正直スタジアムで結果を知ってしまったことを後悔するぐらいの良いゲームだった。このゲームに置いて最大のポイントとなったのはエクスキューズがもたらすメンタルへの影響かな。相手の優勝を目の前で見たくない、文丈のセレモニーの前に優勝のセレモニーなどさせないという意地がポジティブに反映した形で非常に素晴らしいパフォーマンスを発揮したFC東京に対し、勝てば優勝という部分がネガティブに出て、固くなって吹っ切れなかったレッズ。この辺の差がゲームに大きな影響が与えていたのかなと。

それにしても、この日のFC東京のパフォーマンスは非常に素晴らしかった。それこそ木曜日に勝てたことが不思議なくらい。今野が攻守に存在感を発揮し、ナオが躍動し、梶山の才能が光り、馬場がモダンフットボーラーになりつつあり、徳永も久々に力強いプレーを見せ、と才能ある選手達がこの舞台でポテンシャルを発揮していたことが非常に印象に残った。ナオのキレの良さ、ここのところの調子の上げっぷりは嬉しいし、馬場ちゃんもテクニカルなプレーとパスセンスはそのままに軽さが消えて、モダンフットボールに順応してきた感がある。梶山も抜群のボールハンドリング、強さなどに未来を見せてくれる。爽快さを感じさせるアグレッシブな攻撃と若き才能の輝きはこのチームの魅力であると思うし、そういう意味で存分にらしさを発揮していたのかなぁと。

そして、守備もクオリティの伴ったモノだった。特にジャーンのワシントン封じは見事で、タイトなマーキングでワシントンに持ち味を発揮させず、レッズが持ち得る最大の武器であり、アドバンテージポイントを消したことで、レッズの攻撃をスポイルさせていた。そして、攻勢の時でも無為にバランスを崩すことなく、しっかりと人を裂く形でポンテ、山田(シンジ)に対しての警戒を怠らなかったことで、漏れのないディフェンスとなっていたように見えました。この辺は先に繋がる要素なのかな。全体的に、改めてこのチームの最高到達点の高さを感じさせられましたよ、えぇ。
*僕は余り強い思い入れはないけれど、マリの一時代を支えてくれた文丈の花道を飾ってくれたことは素直に嬉しかった。こういう要素が選手達のパフォーマンスに転換される辺りは、彼の人望を感じさせるよね。改めてお疲れ様。

レッズに関しては、無失点で凌ぎきった守備の堅牢さに質の高さを感じた。左サイドを蜂の巣にされ、中盤でも馬場や梶山を捕まえきれずと、四面楚歌に陥ってもおかしくなかった状況の中で、最後の部分で我慢出来る訳だから。この水際での対応力はJレベルを抜けていると評価してもイイぐらい。ただ、一つのディスアドバンテージポイントがチーム全体に大きな影響を与えていたことも事実で、ここがやられるばかりに対峙するアレックスはもちろん、長谷部や闘莉王が守備に引っ張られていただけに、何かしらの対応があった方が良かったようにも見えたかなと(平川を下げて4バック気味にして、ネネ-ナオ、アレ-徳永みたいな感じで対応した方が、整理がついて良かったかも知れない)

で、攻撃面でもワシントンを封じられたことで、結構スポイルされてしまったかなぁと。これまでなら個々の高い能力を前に出す形でどこかを局面打開することでズレを生み、オープンシチュエーションと高い技術が相まってクオリティを発揮する形が多かったけど、この試合ではそのアドバンテージポイントを作れなかった事で、相手を崩しきる形が作れなかったのかなと。しかも、守備に置いて苦しい対応を強いられたこともあって、アレックス、長谷部、闘莉王と言った選手達がなかなか攻めに出れず、厚みやリズムの変化をもたらせなかった事で攻撃が閉塞した。メンタル的な影響もあると思うけど、ゲームのパフォーマンスとしてもネガティブな側面が大きかったかなと。

そうはいっても、このドローの意味は小さくない。オシムたんに苦言を呈されていたり、選手もここで決めて楽になりたかっただろうし、サポも獲り逃した感はあるかも知れない。でも、この勝ち点1は最終節に向けて大きなアドバンテージを生んでいる。勝ち点差3、得失点差5のアドバンテージにより、次戦の頂上決戦で3点差の負けを喫さない限り、レッズの戴冠は揺るがない。そして、現実的な志向性を持ち、なおかつ非常に質の高い守備を誇るレッズが大量失点をして大敗を喫する可能性は、J最高峰のスペクタクルな攻撃性能を持つガンバが相手とはいえ、万に一つぐらいのものそういう意味では、ゴールテープを切ることは出来なかったが、間違いなくゴールに近づいた一戦とも言えるのかなと。

ま、結果として予定調和的ではあるけれど、個人的にこの結果は歓迎だし、両チームにとっても良かったことだと思う。それにしても、タイトルが掛かった埼スタでの頂上決戦は楽しみでしょうがない。やっぱりJの優勝争いは縺れなきゃ!ドラマティックでなきゃ!うんうん。と言うことでここまで。

*実はね、なんとなーくレッズが優勝するかなーと思って、レッズへの祝辞は用意しておいたんですよ、土曜日に。その場になると、嫉妬と憎悪から憎まれ口しか出てこなくなりそうだし。ま、無駄になっちゃったけど、これで勝負マッチがもう一試合見れると言うことで、無駄になっても全然OKだけどね。

*僕の予想はやっぱりレッズだけど(前々から言ってるけどね。珍しく予想が当たってるわけですよ、ここまでは。ホームとアウェーの関連性とか)ただ、予想は置いておいて、面白い方がいいに決まってる訳で、逆転優勝もイイかもなぁ……(超傍目)昨シーズンを考えても同じ状況を経験済みというのもあるし、追う方の方がプレッシャーは少ないモノだし、とメンタル的にはガンバに優位がありそうなんだよね。大観衆も今回に関してみたらプレッシャーになりかねない……。ま、プレビューで分析しますよ。

*ただ、僕は千葉に狩野の覚醒を見に行くつもりだから(行けたら、だけど)、リアルタイムでは見れないかも知れないけどね。結果見ないようにしなきゃナー。

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November 27, 2006

One For All/All For Team@J1 第33節 Fマリノス vs トリニータ

期するモノがあるのは分かってる。手術不可避な状況ながら、そんな身体に鞭を打って強行出場を続けているのだから。強い気持ちがあるのも分かってる。その気持ちが数々の奇跡を起こしてきた。でも、今のプレーは本当にチームのためになっている?直情的で不安定なプレーをする、独断専行なプレーでチームのバランスを崩し周囲に尻ぬぐいを強いる。サッカーはチームでやるモノ、一人で出来ることは限られてる。

One For All/All For Team」

もう一度基本に立ち返ろう。初心に返ろう。

2006 J.League Division1 第33節

Fマリノス 0-1 トリニータ @ 日産スタジアム「騒然のホーム最終戦」
Trinita:73'エジミウソン

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、那須大亮"祝・100試合出場"、松田直樹"いつになったら大人になってくれますか?"(85'黄×2=赤)、中西永輔"残酷な最後"(→77'田中裕介"次、あるよ!")、MF田中隼磨"お前も大人になれ!"、上野良治"責任感皆無"、山瀬功治"ごめんな、ごめんよ"、狩野健太"萌芽の時"、FW坂田大輔(→61'マルケス)、大島秀夫(→61'久保竜彦)

トリニータスタメン:GK下川誠吾、DF上本大海、三木隆司、深谷友基、MFエジミウソン、トゥーリオ、梅田高志、根本裕一、FW山崎雅人"シャムスカ効果、存分に"(80'高橋大輔)、高松大樹"怪我?"(→46'ラファエル)、松橋章太(→64'梅崎司"キュン☆")、

ホーム最終節は順位的に一つ上のトリニータとの対戦。一応賞金圏内(7位1000万)を争う直接対決になる訳だけど、さすがにモチベーションにはなりづらいか。ただ、ANAデイで多くのイベントが開催され、スタジアムの周りには人・人・人。多くの招待客が、この寒空の中スタジアムに足を運んでくれて、25000人近い動員数を記録した。

そんな中でのスタメン、Fマリノスはドゥトラ、河合が出場停止で、左サイドバックには天皇杯以来のエースケ(裕介見たかった)、ボランチにはこれまた久々の良治たんが入った。それ以外は前節と同じ。トリニータの方は西川君が長期離脱を余儀なくされている状況、アジアユースで存在感を見せた梅崎もベンチスタート。シャムスカが空気を読んでくれたのか(ま、違うだろうけど)山崎がスタメンで横浜凱旋を飾った。

試合展開←筆が進まないので、端的に箇条書きで。

・山崎がかつてのホームで着実な成長を見せる。高松・松橋と連動しながら、裏を狙うアクションを見せ、右サイドに流れて衰え著しいエースケの所を蜂の巣にし、試合開始直後には決定機も。消える時間もあったが、うまくなってるなぁ(最終的に3本のフィニッシュはチーム最多)

・トリニータの流動的なアタッカーに対して、どうも緩さの見えるディフェンス陣。受け渡し、捕まえる部分で曖昧さが残り、オフサイドトラップに傾倒するシーンも。高松のポストを抑えきれず(これに対してのサポートという面では山崎はイマイチだったかな)、縦関係のギャップを作りながらラインの裏を常に狙う松橋には思いっきり怖さがあった。

・左サイドバックに入ったエースケは試合勘の問題なのか、本人が語るようにポジションに置ける慣れなのか、絶望的なまでに酷い出来。軽い守備、安易なパスミス……、18、9のルーキーかと思った。狩野も守備が上手な選手ではなく、積極的なポジションブレイクをしていた反動で戻りきれないことも多く、左サイドがホットエリアにされてしまった。

・ただ、最悪の状況は脱しており、絶望的なノッキングに陥ったり(陥り掛けてはいたけどね)、無為なハイボールに頼る傾向は見られず(ま、傍目から見るだけだとまだ底でのたうち回っているように見えるかも知れないが)狩野が高いポジションブレイクの意識から、大島のポストに対してもの凄い早い反応でサポートに入るアクションを見せたり(ダイレクトで使ってあげるといいんだけど……ミスもあって繋がるシーンは少なかった)、相変わらず功治が攻守に精力的なプレーを見せたりしていたが(功治がいなかったらぞっとするぐらいね)、決定機というと隼磨のアーリークロスから相手のクリアミスを突いて坂田のダイレクトシュートに繋げたシーン、功治が流麗なテクニックに坂田とのワンツーを絡めて長い距離を局面打開しフィニッシュに繋いだシーンぐらいで、チャンスを作りきれなかった。下川のセーブに凌がれる形で先制点はならず。

・ま、中位で不調同士の対戦らしいパッとしない前半だった。エースケ代えるだろと思ったら代えないのかよ。トリニータの方は高松にアクシデントが起きたのかラファエルに交代。

・後半に入って、隼磨が根本とのマッチアップに置いて裏を取り始めて、右サイドが有機的に機能するようになるが、隼磨の亜空間クロスであったり、粗いファーストタッチであったり、中への圧力が不足していたこともあって、なかなかフィニッシュに繋げるシーンが作れず。トリニータの方は相変わらず前線の流動的なポジションチェンジからラインの裏を獲ろうとするが、こちらも実効性は示せず、訪れたシュートチャンスも松橋のシュートがフィットせず。

・閉塞した状況の中で、どちらも交代策。Fマリノスは2トップ入れ替え。坂田・オーシ→久保・マルケス。トリニータの方は松橋→梅崎。久保の動きにキレを感じたが、直接的な脅威に繋げられず、マルケスも明らかに周囲とのコンビネーションを欠いて(エースケとは絶望的なまでに波長が合わなかった)前戦見せたような実効力は示せず。その中でカウンターのような形から梅崎に中央を突破されると、ラファエルを経由して長い距離をランニングしたエジミウソンに左サイドを飛び出され、角度の浅いところからシュート。これがカバーに入ったエースケの足に当たる形でコースが変わり、哲也が逆を獲られて弱いシュートがゴールに収まった。トリニータ先制。シャムスカ采配ズバリ的中。エースケは呪われてる。

・残り10数分の所でのビハインド。このタイミングでエースケに代えて裕介投入、リーグ戦初出場おめ!裕介が勢いのあるオーバーラップを見せたりと、チーム全体が前掛かりになる中で、将軍様のオーバーラップの頻度も上がり、パワープレー気味の攻撃に移行。しかし、独断専行的な判断ともいえ、周囲との意思疎通がなく、穴を空けるだけ空けて、そのバランスを取るために功治がディフェンスラインに下がったりという本末転倒的な悪循環発生。上野の責任感皆無の無気力プレーもあったりと(自分で失ったボールから攻め込まれても自陣深くまで戻らない。相手のカウンターに対してアプローチアクションのさぼりによって局面で1vs2のシーンを作り出してしまう。ダイナミズムに対して受け渡しもないのにそのまま通過させてしまうなど)、チームとして秩序を失う中で、大事件発生。

・相手ゴール前でマツがGKと接触(前回のホームでもこれでカレー券をもらってた気が……)、その中で小競り合い発生。早く戻ればいいモノの、審判に絡み続けた中で侮辱行為で退場。どう見ても自滅です、本当にありがとうございました。マツは完全に切れてしまったのか、キャプテンマークをピッチに捨て、ベンチにも戻らずシャツを脱いでそのままロッカーへ直行。この愚行に言い訳の余地なし、確かに禿はナイーブなジャッジが多かったけど、ビハインドの状況で時間もないのにしつこく抗議するよりも、次のプレーにいち早く移ることが必要だったと思う。最近隼磨にしてもそうだけど、頭の悪いプレーが多い。抗議しても誰も得はしない、水沼さんの言う通り選手教育が行き届いていない責任も又追及されるべき。ま、誰も止めに行かなかったことも問題だと思うけど、チームとしてマツの存在を手に余しているのは以前からあったこと(前のレポを読んでもらえれば、何度か書いた気がする。監督にしても、チームメイトにしても)それが悪い形で表面化したのかなと。基本そんなに驚かなかった自分は醒めてたね、うん。

・そうはいってもゲームは続く、勇蔵が高い位置に上がりパワープレー継続。その勇蔵がパワフルな競り合いでハイボールの競り合いに勝ち、その落としたボールに狩野が飛び込む!(狩野はGKと接触すれすれの所で合わせたが、これはわずかに枠に収まらず)と言ったシーンもあったが、全般的に守備のバランスを失った中でトリニータにカウンター気味の攻撃をされながら時間を使われ、攻めることもままならず(トリニータのボール回しは非常にうまかった。あの時間帯の中で非常に人が良く動いて、冷静にゲームを運び、相手が時間稼ぎを防ごうとアプローチの意識が高くなる逆を突いてスローインをフィニッシュに繋げたりと、柔軟性を見せた)結局ゲームはこのまま、ぐだぐだなゲームと言ったらそれまでだけど、今シーズンを象徴するようなパッとしないゲームで賞金圏内の望みは絶たれた。

・ホーム最終戦と言うこともあって、恒例のセレモニーなんだけど、マツはロッカーに引っ込んで挨拶する人はいない(後でのそのそと出てきたが)マツ待ちみたいな微妙な間の後、結局佑二がその場を収めるようにゴル裏に向かって「天皇杯をしっかり戦うので、応援してくれ」みたいな旨の事を言って終了。あの場で佑二が責任感の強さを見せてくれたのは嬉しかったが、キャプテンは誰だっけ?あの愚行同様キャプテンの責務は放棄?「年チケ値上げの分はサッカーコンテンツの向上で満足させます」といった社長さんは?「俺の責任」といった監督は?天皇杯を獲るのは構わないけど、今シーズンの総括はどこに?結局、佑二の端的な挨拶の後トラック一周する形でサポに手を振っておしまい。ブーイング、拍手、カメラのフラッシュが入り交じる騒然とした中でホーム最終戦が終わった。

ま、どっちが勝ってもおかしくないというか、どっちも勝者に値しないというか、そんパッとしないゲームに、刺激的なエンターテイメントが合ったという感じ。内容自体は、今できることをやっていると思うし、現状としてはこんなモノ。ない袖は振れない。天皇杯を頑張ると宣言した以上、少しずつでも分析と修正を加えながら積み上げていくしかないんだから、こういう試合の後でも選手達には切れずにやっていってもらいたいなと。絶望も悲観も必要ない。

退場劇のことは置いておいて(だってこれ先に繋がらないから)、この試合に関しては天皇杯の次の相手と言うこともあって、色々見据えながら見てました。で、結論としては、相手がこれぐらいの状態であれば(好転したら多分相当厳しいゲームになると思う。コンディション的には特に)、勝てる可能性もあるのかなぁと。ただ、修正すべき点は腐るほどある。それを放置して勝てるほどサッカーは甘くないです。チーム・シャムスカの分析眼とその分析結果から導き出された答えを選手達にフィードバックする手腕は一流、Fマリノスも色々と手を施さないといけないと思われ。なので、攻守両面で分析。

攻撃面に置いてはまずしっかりとボールを繋いでいくこと。単純なミスが多かったけど、これは修正可能。虎の復帰、ボランチに動ける選手を置くこと、そしてより細やかなボールタッチの意識(特に2トップ、山崎を見習え。あの子はうまくなってたぞ。見てたか?坂田)、こういう事でこの試合よりはましになるはず。点が獲れなかったし、チャンスも多くは作れなかったから、あくまでも"可能性"と言う言葉を使うけど、狩野の積極的な意識を感じるポジションブレイクであったり、隼磨のワイドのスペースを突く動き出し、功治の攻撃性能を活かせれば、崩せない相手じゃない。そのためにもしっかりとビルドアップして(そうだなぁ、FC東京戦ぐらいのレベルでやれれば)、厚みのある攻撃が出来る素地を整えたい(←そんなん出来んのかと言われたら疑問だけど、本当に少しずつ、少しずーつ良くなっているから、ね)
*それとサイドバックに勇蔵が使われてるストロングポイントをうまく攻撃パターンに入れて欲しいかな。勇蔵に高いポジションに押し上げさせて、根本(上本)との身長的なミスマッチを利用する。セカンドボールを隼磨や坂田が狙うことで右サイドを局面打開出来る(基本的にサイドの選手は大きい選手多くないから。左サイドだったら……ふろん太のマルコンぐらいじゃない?)まあやりすぎはダメだけど、効果はあると思うよ。勇蔵の足元は大して期待出来ないし(苦笑)

守備面に関しては、ラインブレイク、そして受け渡し。プレスに関しては機能していないけど、ある程度意識統一が見られたし(行くところ、行かないところの前線と中盤の齟齬が減り始めた)、ゾーンでバランス良く見ていこうという意識も見られた(機能してるかといったら微妙だけど)形は出来はじめてきているので、ディティールを詰めていくことでもう少し良くなるのかなぁと。

まずは、オフサイドトラップを多用しすぎること。松橋にしても、山崎にしても(次はさすがに梅崎かな。対応の仕方が変わってくるね。中盤・DFが彼を警戒しながら局面打開を抑えに行かないと。今みたいな距離を空けてのほぼノンプレッシャーのアプローチじゃやられるよ)、高松と縦のギャップを付けながらうまく狙ってくるし、中盤の選手のダイナミズムアクションに対して、結構簡単に振り切られてしまうので、オフサイドトラップはリスクが大きい。そして何より、トラップにこだわりすぎる余り、ゾーンに入ってきた選手を捕まえないでトラップで仕留めようという安易な姿勢が見える。マツは確かにコントロールうまいんだけど、やりすぎないこと。そういう意味ではラインブレイクを柔軟にしながら、しっかりと守ることが一つ。

で、関連するけど、受け渡し。DF間の受け渡しも曖昧なシーンがあるのだけど(担当するゾーンに2人入ってくる時とかは見切れていない。松橋を捕まえ切れてないシーンが非常に多かった)、特に曖昧なのはMFとDFの受け渡し。ダイナミズムを付随させられた時にディフェンスラインの選手に任せるのか、そのまま付いていくのか、これがとても曖昧、かつ適当。ディフェンスラインの状況によるけれど、選手の判断に任されているのかな?上野辺りは簡単に行かせて追うそぶりすら見せないし、河合が入った時には最後まで付いていってバイタルに穴を空けてしまう。この辺は中盤のゾーンポジショニングと合わせてはっきりさせたい。これはかなりナイーブな問題。逆にトリニータからしてみたら、突き所で、シャムスカの目にもそう映っているはず。修正出来なければやられるシーンは出てくると思う(エジミウソンとかトゥーリオ辺りにね)

4-4ゾーンにおけるポジショニング(特にアウトサイド)、ポジションブレイク後のリスクマネジメント(マツの上がりにしてもそうだし、狩野の積極性を容認するのであれば[してくれよ、良くやってる]その後のサイドバックのポジショニングも代えなきゃいけない)とかも気になるけど、まず一番痛い目を見そうなポイントに手を付けて欲しいなと。残り2週間、へらへら笑いながらミニゲームばっかりやってる場合じゃないよ、手を付けるべき所は沢山ある。

まあ、とにかく望みを捨てないというのであれば、最後まで応援するし、先を見据えることも続けるよ。まあ達観・諦観してる部分もあるのだけど、苦しい時もサッカーだしね。ただ少し"苦境"とか"敗戦"は食傷気味だということも付け加えておきますが。ということで、ここまで。

*水沼さんはこれで少し変わるかね。ちょっと楽しみかも知れない(まあ来期のことは置いておいて)ただ、細かいところで注文有りまっせ。終盤のパワープレーはチームバランス的にあり得ないし、崩れすぎですから。やるなら、何かしら対策を施さなきゃダメだし、それを望んでないならやらせない。そういう断固たる意思が欲しい、監督として。大体裕介入れたのだって、アウトサイドでのダイナミズムを付けようとしたわけでしょ?しかもうまくいってた。それをパワープレーで蓋しちゃってるんだったら、裕介いらないじゃん、大ちゃんの方が良かったんじゃない?曖昧、矛盾な点を感じてしまう。選手をコントロールしないと、ね。しかし、最近のマツのアバレンジャーっぷりを見ると、岡ちゃんの人心掌握は凄かったんだねぇ……。

*やっぱり狩野は良くなってるよ。守備は結構ザルだけど(梅田を捕まえきれなかった)、攻撃に関しては積極的に良く動いて、ボールに絡む頻度も高い。実効力という点では物足りない部分もあるかも知れないけど、出来れば温かい目で見てあげて欲しいナーと。今日はゴールも獲れそうだったし、これを継続出来れば一皮剥けるからさ。裕介も良かったし、若い子、チャンスを前に頑張ってたね。ベテランしっかりしろ!エースケにしても、良治たんにしても、マツにしても……。

*次はどうするんかね?マツ(マツって累積も今日の2枚で行っちゃったんじゃない?次は赤で出場停止だから、累積分は来期の開幕戦に持ち越し?それとも帳消し?)、虎、河合、そして佑二、超スクランブルじゃん。隼磨・勇蔵・那須・裕介かな?右サイドバックにアマノッチもあり得るか。4(天野・勇蔵・那須・裕介)-3(功治・狩野・隼磨)-3(坂田・オーシ・マルケス)で端からスクランブルで行きますか?守備超不安だけどさ、賞金圏内もないわけだし、何位になっても大して意味は変わらないしさ。

*シャムスカさん、山崎スタメンで出してくれて嬉しかったです。とても良い選手に育ててくれてるようでほっこりしました。元々、仕掛ける積極性は持ってた子だけど、動き出しの意識・柔軟性であったり、ファーストタッチが随分良くなってるなぁと思っちゃいました。エースケもちんちんだったし、何度かマツも出し抜かれてたしね。頑張ってたんだなぁ……。松橋が結果を残してて、希望の星・梅崎がいて、内村なんかもいて、現状は厳しいかも知れないけど、これからも頑張れ!でも、天皇杯では活躍しちゃいやん。

*ふと気づいてしまった、交換トレードみたいな形は長期的な視野に立つと損してることを。ユキヒコ←→ナオ、吉田←→山崎、うーん。吉田頑張れ、超頑張れ。ナオには電報打つか。「ソダテノオヤ、キトク、スグカエレ」って

*トリニータも不調気味なのは分かった。ただ、構造的な欠陥というか明確な弱点がないのよね。全体的にバランスがいい。後は選手のパフォーマンス次第だけど、持ち直されたら手が付けられません。ブラジリアンボランチがブラジルに帰らないかナー。この勝利が刺激に?そりゃ参ったな。次はどこ?FC東京か、ナオがやってくれる!今野がやってくれる!梶山がやってくれる!と言いたいところだけど、燃え尽きたっぽい……?

*帰ってふて寝したら、変な時間に起きちゃったナー。こんな時間に更新とはね。

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November 25, 2006

収穫+課題=意義@日・中・韓 U-21代表交流戦 vs 韓国

すいませーん、遅くなりましたー。と言うことで今週火曜に行われたU-21の日韓戦を。見方によって色々と意見は分かれそうだけど、エクスキューズを抜きにしたら個人的には悪いゲームではなかったかなと。

日・中・韓 サッカーU-21代表交流戦

Japan U-21 1-1 Korea.Rep U-21 @ National Stadium,Tokyo
Japan:74'C.Masuda Korea.Rep:45'+1'Yang.D.H

JFA

U-21日本代表スタメン:GK松井謙弥、DF中村北斗(→61'細貝萌)、青山直晃、千葉和彦、家長昭博(→67'伊野波雅彦)、MF青山敏広、梶山陽平(→84'谷口博之)、水野晃樹、増田誓志(→87'乾貴士)、苔口卓也(→67'カレン・ロバート)、FW平山相太

先週のアウェーゲームを経て、今度はホームでの韓国戦。さすがに冬空の下でのナイトゲームと言うこともあって、スタンドはダークカラーに染められたが、それでもゴル裏は青い。

スタメンの方に目を移すと、前回同様相手への対応を重視する形で4-2-3-1(前回4-2-3-1と言う感じだったのかと言われると何とも言えないけど)を継続。怪我もあって、水本や本田が出場出来ない中で、懸念ポイントであったサイドバックは右中村北斗、左家長という選択。センターバックには伊野波、福元を差し置いて、前回ちんちんにされた千葉が継続して使われたのはどうも解せないが、それは置いておいて、後はホームでの中国戦のメンバーが中心となったが、アウェーで好パフォーマンスを魅せた水野が右のアウトサイドアタッカーとして名を連ねた。韓国の方は前回同様4-2-3-1、アジア大会、Kリーグチャンピオンシップの影響でパク・チュヨン、ペク・チフンなどが招集されていないが、前回ちんちんにされた能力の高いアタッカー以前健在。1トップのヤン・ドンヒョンの下に、キム・スンヨン、イ・グンホ、イ・スンヒョンとスピード、局面打開力を兼ね備えたアタッカーが並ぶ。

試合展開

立ち上がりから左サイドバックに入った家長がどんどん高い位置に上がって流れるようなドリブル突破を仕掛けたりと、積極的な姿勢を持ってゲームに入ると、早いタイミングで人とボールが動く形で流れる様な展開であったり、韓国のボールサイドに寄る傾向の強い4バックの穴を突くようにピッチを斜めに切り取るようなサイドチェンジで右サイド高い位置に張り出した水野に通したりと、アウトサイドをホットエリアとする形でチャンスを生み出す。しかし、クロスの精度であったり、中の迫力を欠く形で、先制点は奪えない。すると、15分過ぎてからは韓国が牙を見せる。千葉の浮き球の処理ミスを突かれた事をきっかけに、攻撃のリズムが出始めて、アタッカーの能力の高さを全面に出すようなシンプルなアタックに怖さを内包し始め、ゲームとしては拮抗する。

日本は水野と家長、韓国はヤン・ドンヒョン、イ・スンヒョンが存在感を示したりと、非常にアグレッシブな攻め合いに。しかし、互いに余り決定機としては多くなく、アウトになったモノの左サイドキム・スンヨンのファーサイド深いところへのクロスをヤン・ドンヒョンが折り返してイ・スンヒョンがゴールネットを揺らしたモノ(クロスがアウト)、ポストを絡めた展開から梶山が左に流れて引きつける形でヒールで落として家長がシュート(ブロック)、水野の距離のあるところからのFK(落ちきらずバー直撃)ぐらいで、スコアレスで折り返すかと思われたが、ここで日本のディフェンスが隙を見せてしまう。左サイド深くで獲られたFKで鋭い形を作り出されると(速く巻いてくるボールをすらす形、松井が顔面でセーブ)、その後のCKは凌ぐモノのこれで生まれたスローイン、青山直がヤン・ドンヒョンに対して少しルーズなマーキング、これによりヤンにボックス手前で収められると、人数は揃っていたモノの突破されてしまい、そのまま角度はないながらも強烈な低いシュートでねじ込まれて、先制を許してしまう。結局これがラストプレーとなる形で前半は0-1で折り返す。
*これがこのチームの現状に置けるマンマーキングの徹底度を示すものかも知れない。青山直は能力的にも高く優秀な選手だけど、意識が徹底されていないから、距離を空けられ、収めさせて、前を向かれ、突破に掛かれる余裕を与えてしまった。マンマーキングであれば、あそこに入れさせてしまってはダメだし、少なくともタイトに身体を付けて前を向かせないぐらいのプレッシャーを掛けないと。A代表と同じコンセプトをある程度共有しているだろうということを元に考えれば、阿部や今野ぐらい徹底した意識をして欲しいな。授業料を払ったと思って精進してもらいたい。

後半に入ると、韓国がより圧力を強めて前に出てきて、日本は立ち上がり劣勢に。相変わらず個々の能力の高さを感じさせる局面打開力であったり、キム・スンヨンのセットプレーも脅威を保ち、日本としては何とか凌ぎながらも、カウンターを伺いたかったが戻りも早く、効力を発揮していた水野や家長を核にしたサイドアタックも枚数を裂いて対応されはじめたこともあって、前半ほどの実効力を保てない。そんな中で、右サイドで慎重な姿勢を持ちながらも精力的な上下動から、オーバーラップや鋭いカバーリングを見せていた中村北斗が相手選手との接触で膝を負傷し、細貝と交代する。
*この怪我で中村北斗は治癒までに半年かかるという重傷を負ってしまった。これはエクスキューズ云々と言うよりアクシデントだと思うけど(接触プレーだし)不運としか言いようがないけれど、当事者の人たちにとってはたまらないことでしょう。鶴。

ペースこそ握り替えしたモノの、現実的にゲームを進めてくる韓国に対して、なかなか攻め手を見いだせない日本は、家長に代えて伊野波、苔口に代えてカレンを投入。伊野波はそのまま左サイドバック、カレンがトップに入る形。はっきりとした2トップにして、前線の圧力を増やす。最初は???と言う感じもあったが、これが嵌る。サイドアタックに置いて、中はこれまで平山頼みだった所にカレンが入ったことで、注意を分散。直後に水野のクロスに平山がフリーで合わせたことを見ても効果が見て取れた。そして、再び活力を取り戻した中で、この試合再三作り出した右サイド水野によるチャンスメイクがようやく実る。

青山から素晴らしいフィードを水野が右サイドライン際で胸で収めると、韓国ディフェンスが二人寄ってくるが、二人を相手にしながら縦に局面打開、タイミングをずらすようなドリブルで深い位置まで持っていき、抜ききらないままクロスを上げきると、高いクロスは平山の裏に入ってきた増田にどんぴしゃり。増田はヘッドでこれを沈めて、日本がビハインドをはね返す。

右サイドの攻撃はこのゴールで再活性化。梶山の展開にアウトサイドに掛かるような鋭いクロスであったり(これは増田が入ってきたが合わず)、萌の楔に平山がダイレクトで右サイドに裁いてワンツーのような形で平山にリターン(平山のシュートはブロック)するなど、水野のプレーは幅が出てきて、日本の攻撃を牽引。押せ押せの状況の中で時計が進み、残り時間が少なくなると梶山に代えて谷口、そして増田に代えて"俺たちの"乾が投入。この二人も少ない時間ながら多少持ち味を発揮したが、この後ゲームが動くことはなく、1-1でゲームは終了。韓国とのホーム&アウェーの2連戦は2つのドローで終わることになった。

収穫あり、課題あり、と言う感じかな。個の特徴を活かす形によるサイドアタックが具現化したことはこれから先を考えてもポジティブだと思うし、ディフェンス面に関しては国際舞台を戦う上ではやっていかなければならないことがはっきりと見えた部分があった。時期を考えれば、選手の見極めと共に手応えと課題がリストアップされていくことによって、チームが研磨していく上での糧となれば、決して意義のないモノではないと感じれたかなと。

又なんですけど、気になった部分を2つほど。今回は監督にやって欲しい事みたいな感じかな。気が向いたら、ピックアップしてやるつもりなので(未定だけど)

・そこかしこに感じる個々のポテンシャル、その才能の使い道
*大活躍だった水野はもちろん、各選手それぞれに可能性を感じるし、プレーの端々に才能を感じる部分が見て取れた。例えば梶山の巧みな腕の使ったキープ、家長のスラロームのようなドリブル、青山敏の危機察知能力、谷口の得点感覚、平山の高さ、そして才能の固まりのような乾貴士。まだ若いから一試合一試合、いや試合の中でも波があることであったりするだろうけど、こういう選手を束ねてチームにしていくにあたって、どのような才能をチームのために使い、どのような才能を強調していくのか、こういう部分をはっきりしていった方がいいのかなぁと。まあ誰のこれ!と狭いスポットではなくてもいいから、ね。要は寄りはっきりした方向性が欲しい。試合によって色が変わりすぎる。

・オシムメソッドの本質を捉えて
*相手の出方によって、それに対応するような布陣にしてもそうなんだけど、やはりオシムメソッドの香りは感じる。ただ、それが上っ面を舐めているような間も否めない。まあ以前書いた通り、この世代の選手達の特徴であったり、育成年代という側面から見ても、オシムメソッドのまるっきりのコピーは必要ないと思うけれど、この試合で感じたのは中途半端な要素。特にマンマーキングの徹底度と攻守の切り替え。この辺が徹底されていないかなーと。強調すべき事は強調しないといけないし、意図を監督自身が履き違えないようにしないと。基本的に、オシムメソッドに置ける実効力は、メソッド自体が持つ効果と言うより、それを表現する選手達に掛かる部分が大きいと思うので(まあどの戦術もそうと言ったらそうだけど)、指導する側がいかにメソッドを咀嚼し、伝えていくかという部分により大きな重要性があるのかなと。

ま、今は立ち上げて間もないと言うことで、一つ一つの要素ではっきりさせながら研磨していくこと。まあ4試合目で今は素地を整えている状態だろうから、余り多くを求めるのは酷だと思うけど、監督自身が何かしらの芯を持ってチーム作りをしていくことが必要だと思う。じゃないと、色々なことに影響を受けて、中途半端になっちゃう気がするんで。優秀な教科書を反町監督の明晰な頭脳でうまく消化しながら、チームにいる個の特徴を合わせて反映させて欲しいなと。前回書いた通り、残された時間はそこまで長くない(そこがA代表と違うところ、A代表の方もまだまだこれからという中で、勝負はもうすぐそこまで迫っている。=ある程度の完成形を問われる訳で、反さんには思った以上に難しいタスクが科されていると思う)

で、今回は選手評はなし。その代わり、このチームの軸となりそうな可能性を感じさせてくれた青山敏広について。

・青山敏広という理由 -存在感高まる反町ジャパンのバッサ・トレーナー-

中盤セントラル。このポジションは、この世代の中でも才能が集中する激戦区。今シーズン急成長を遂げ、リーグでもポジションを確保する選手が多く、それぞれが非常に魅力的な特徴を備えている。梶山陽平、谷口博之、枝村匠馬、上田康太、伊野波雅彦………。

そんな中で正直、彼に対しては不勉強なせいもあるけれど、淡い印象しか持っていなかった。もちろん、彼も又意欲的なサッカーでサンフレッチェを見事に低迷から脱させたミハイロ・ペトロビッチの元で、スタメンを掴み、しかも1アンカーという重要な責を担っていることは分かっていたけど、余りにセンセーショナルな活躍をしているライバル達に目を奪われていたからかも知れない(まあ彼が上げた得点には素晴らしいシュートが多い印象もあるんだけどね、ミドルとか)

でも、センセーショナルな活躍を見せる選手達を尻目に、いち早くその立場を確立しつつあるのがその彼、青山敏広。「なんで谷口使わないの?」とか「枝村イイよー?」思う人は少なくないはず(僕も不勉強なこともあって、その一人だった)でも、続けてみるうちに彼の良さがじわじわ伝わってきた。そして、反町監督が彼を使う理由が分かった気がする。

端的な書き方だけど、本当に彼は気が利く、鼻が利く。的確なフォローアクションでボールホルダーに対して逃げ場的な選択肢を作り、危機察知能力を活かした守備アクションで未然に危ないところを埋めたり、潰したりしている。もちろん機を見て上がったり、時折とんでもないミドルを打ったりもするんだけど、基本は目立たないけどこういう仕事を良くしてくれて、チームを支えてくれているのかなと。プレー姿勢に犠牲精神的を感じ、それがチームのためになっている、そして周囲を活かしている。これが僕の青山評。
*技術的にも安定しているかな。ミスが少ない。

クラブでもこういう仕事をしていると思うし、その経験則が彼の危機察知の質を高めているんじゃないかなと。戦術眼とも言えるのだろうけど、こういう要素に長けているのは、経験あるベテランの選手に多いのだけど、若い彼はこういう経験をクラブで積み上げている。だからこそ、代表チームでもやれているんじゃないかな。

個性溢れる特徴・才覚を持つ選手達が多い中で、周囲を活かしながら、チームを支える青山敏広は目立たないかも知れない。でも、彼がこのチームで最もオシムメソッドを表現する選手になっていくのかも知れない。彼も又、とても楽しみだ。

と言うことで、こんな感じかな。まあ色々エクスキューズ的な要素に不運な事態が起こってしまったりと、後味は良くないけれど、個人的には意義のあるゲームになったと思う。後はこの意義をどう活かすか。無理にでもやったわけだから、活かして欲しいなと。と言うことでここまで。

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November 24, 2006

漸進・前進@J1 第32節 FC東京 vs Fマリノス

Photo_21勝っちゃったー!こういう勝ち方も久々で、やっぱり気持ちいいね!日産スタジアムではまっすぅにやられたから、お返しだね。狩野に覚醒の兆しが見えること、パスが少しずつ繋がるようになり始めていること、ちょっとずつだけど前に進み始めてる。この勝ち、先に繋げたいね。

2006 J.League Division1 第32節

FC東京 1-2 Fマリノス @ 味の素スタジアム「漸進・前進」
FCTOKYO:19'pルーカス F.Marinos:76'奥大介 89'那須大亮

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、那須大亮"禊ぎの直立ヘッド"、松田直樹、ドゥトラ"カード無駄!"、MF田中隼磨"イイ夫婦の日?"(→63'奥大介"復調気配")河合竜二、山瀬功治"「やーまーせー、アレアレアレー!」デビュー"、狩野健太"殻、破れ!"(→75'マルケス)、FW坂田大輔(→82'吉田孝行)、大島秀夫

FC東京スタメン:GK土肥洋一、DF徳永悠平、ジャーン、今野泰幸、藤山竜仁、MF三浦文丈、宮沢正史(→84'平山相太"期待→沈黙")、石川直宏"スーペル・ナオ"(→67'鈴木規郎)、馬場憂太、戸田光洋、FWルーカス

曇り空に包まれた味の素スタジアム。雨は降らなかったが、両チームとも空模様と同じようにすっきりとしないシーズンが続いている中で、何とか天皇杯、そして来シーズンに繋がるようなゲームにしたい。

そんな中でのスタメン、FC東京の方は二日前のU-21の代表戦の影響で、梶山、伊野波を出場回避させ、平山もベンチスタート(まあ、出てなくてもベンチだろうけど)この二人の欠場で層の薄くなったボランチ、センターバックは再構成を余儀なくされる。今野をバックラインに下げジャーンと組ませ、宮沢と文丈という渋いボランチコンビに。個人的に楽しみにしてたナオは、怪我でジュビロ戦は欠場したモノのこの日はスタメン。良かった。Fマリノスの方は、佑二が腰を痛めて欠場で、ここのところ失踪していた那須が代役を勤める。それ以外はほぼ前節と同じ。この試合から、98'フランスワールドカップのテーマ曲だったリッキー・マーティンの「ザ・カップ・オブ・ライフ(←30秒ぐらいの試聴有り。sony)」のリズムに乗せた功治のチャントがデビュー。

試合展開

開始早々FC東京は積極的にゲームに入り、その勢いに押される形でFマリノスは我慢のスタート。Fマリノスも右サイド隼磨の深い位置からのクロスにオーシが下がりながら収めてボレーに繋げたりしたモノの、連続したセットプレー(ナオの左ボックス角からのミドルがブラインドとなって哲也がキャッチ出来ず、リフレクションに反応していた今野に押し込まれそうになるが、哲也が身体に当てる形で凌ぐ)、カウンターからの超特急なナオに左サイドを一気に快足で突破されたりと脅威を与え続けられると、その脅威に押しつぶされるように先制点を奪われてしまう。右サイド早い段階で放り込まれたクロスに那須とルーカスが競り合う。これがこぼれると、体勢を崩していた那須よりも早くルーカスが自らこれを拾い、縦へ突破しようとする。那須は倒れ込むようにこの突破を止めようとするが、手で足をかけてしまう形になって、これがPKの判定。このPKをルーカスに決められて先制点はFC東京に入る。ま、アンラッキー。こればっかりはしょうがない。

Fマリノスはビハインドを負ったこともあって積極的に出るが、前線にボールが収まらず(オーシは踏ん張ってハイボールで競り勝つシーンもあったが、サポート不足は否めず。又、技術が拙いこともあってびしっと収まらず、その後の裁きも粗かった)、繋いで崩すにしても前からガンガン来るFC東京のプレスに掛かって、逆にシンプルにサイドのスペース速い切り替えで突かれたりと(ナオは怖かった、あのスピードはやっぱり凄いや。カウンターから決定機はナオの良さが凄い出てた。一本は哲也が凌ぎ、もう一本は枠を逸れてくれたけど、やられててもおかしくなかった)、なかなかリズムを掴みきれない。

ただ、これまでのようにバックラインでノッキングしまくると言う感じではなく、以前に比べたら中盤で顔を出す選手が増え、サイドに起点が出来たところで複数の選手が絡む形で崩したりと、それなりに流れるシーンもあり、フィニッシュに繋がるシーンも作る。右の隼磨がなかなか実効力を示せない中で(機会は多かったけど、最後までやりきれなかった)、狩野がミスも多いけど積極的なプレー姿勢を見せてボールに絡み、その狩野が前半終了間際には立て続けに決定機を演出。左サイド、うまくセンターバックの間に入り込んだ坂田に、徳永をいなしながら右足インスイングのピンポイントクロスで合わせ(坂田のヘッドは土肥ちゃんのスーパーセーブに凌がれた)、ペナルティアーク付近でのFKではドゥトラと共にスポットに立って、土肥ちゃんの裏をかいたキックを見せた(ポスト横!惜しい)しかし、結局前半のうちにビハインドをはね返すことは出来ず、1-0で折り返す。

後半に入っても、ゲームとしては変わらず。プレスに苦しみながらも、かいくぐって何とか崩そうとするFマリノス、網にかけてカウンターで追加点を取ろうとするFC東京と言った形。坂田がまたしてもフリーでヘッドで捉えたと思ったら(枠外、決めないと!)、逆にカウンターからナオが素晴らしいボレーでゴールの枠を捉えたり(哲也のスーパーセーブ)と一進一退の展開が続く。しかし、一番の脅威となっていたナオが下がり(怪我明けだからかな?ノリカルが入り、戸田が右に)、FC東京の勢いのあるプレッシングに翳りが見え始めると、ベンチワークでFマリノスがペースを引き寄せる。この日は実効力を示せなかった隼磨に代わって、大ちゃんが入り、大ちゃんが効果的に様々なところで顔を出してボールを裁く形でゲームを支配すると、今度は狩野に代えてマルケスを投入し、左サイドの攻撃に厚みを加える(この時点で4-3-3の様な形になってた。マルケス左、オーシ中、坂田右)カウンターにヒヤッとさせられるシーンもあったが、押し込んで攻め続ける時間が続くと、その攻勢が実る。

中で何とか粘ってキープしているところにドゥトラがオーバーラップして左サイドフリーでボールを引き出すと、中にはマルケス、坂田、オーシ、勇蔵、大ちゃんと入ってくる。ドゥトラは速いタイミング(2タッチ)で鋭いクロスをオーシへ!ジャーンに寄せられながらオーシが身体を投げ出すようにヘッドで合わせる!これは土肥ちゃんに凌がれたモノの、ゴール前に少し遅れて入ってきた大ちゃんが土肥ちゃんのはじいたボールをプッシュして同点弾!いーね、いーね。中から外と言う形で効率的にサイドをうまく使い、中には沢山の選手が入ってくる。そして虎はイイクロスだったし(比較的この日の虎のクロスは質が高かった)、オーシがボックスの中での強さを見せてくれた、そして大ちゃんはこぼれを良く狙ってたね。

残り15分のところで同点になったことで、FC東京サポからは平山コールが起こり、倉又監督も(ちょっと遅かったが)それに応える形か平山を投入。平山、ルーカスの高さを活かしたシンプルなハイボールに夜パワープレー気味の攻撃で逆転ゴールを狙うが、力業的な攻めに対しては那須、マツが強さを見せて、効果が発揮出来ない。逆にFマリノスは、同点弾の勢いそのままはね返しては逆に攻勢を掛けて逆転を狙うと、ロスタイムに立て続けのCK、右サイドマルケスの右足でのアウトスイングのハイボールにファーサイドゴールから離れた位置から那須がゴール前に折り返すようなぽわわーんとしたヘッドを飛ばすと、これがループの様な形で土肥ちゃんの頭上を越えてそのままゴールに収まって、逆・転・弾!那須の所に勇蔵を皮切りに選手が殺到してみんなで押し倒すような形に。嬉しかったなぁ。そして、このゴールが決勝点となる形でFマリノスの勝ち。連敗を2でストップし、何故か順位が8位になった。

うん、気持ちいいね!やっぱりこういうドラマティックな勝ち方は来るよね、うん。考えてみたら、鹿島戦以来の勝利で、それまで又3連敗してたわけで、1つ勝ったぐらいで大喜びしているわけにもいかないけど、やっぱり嬉しいモノは嬉しいわけで。急いで行った甲斐がありますよ(←寝坊した)

内容的にもまだまだ改善の余地はあるにしても、漸進というか少しずつ前に進んでるのかなぁと。相手もあることで(FC東京のプレスは前に掛かる時は強かったけど、その勢いがなくなった時の連動であったり、ポジショニングとかはそこまで質は兼ね備えていなかったかな)明確に「ここが良くなった!」とは言い切れないけれど、バックラインのノッキングが少なくなったこと(中盤の顔出しが増えたことが起因かな。功治が良く動いてくれてる。大ちゃんも良くやってくれた)、パスの繋がりがスムーズになって複数の選手が連動してフリーマンを作り出したり(あんまり数は多くなかったけどね)、ボロボロだった中盤守備のバランスも受け渡し、ポジショニングバランスは少し改善されたかなと。もちろん、比較的動けていたことに起因していた部分もあると思うので、又コンディション的に低下したら、継続出来るかどうかは微妙なところもあるのだけど、今はこういうポジティブなことを少しでも積み上げていくことが大事かなと。こういうのを確信レベルに出来ればイイかなぁと。

で、個人的にエスパ戦で積極的なプレーを見せた狩野がスタメンに起用されたので注目してたのだけど、とてもポジティブだったかな。軽率なミスであったり、連携ミスも目立つけど、動きの幅(サイドポジションがスタンダードだけど、トップに入ったりしていたしね)、積極的なボールへ絡む意識が出てきたことは評価してあげたい。こういう風にボールに沢山触れるだけの動きの量を維持出来れば、彼の持っている技術も活きてくると思うし。で、水沼さんにお願いしたいのだけど、出来れば続けて使ってあげて欲しい。今、この何かを掴みかけている段階だと思うし、こういうポジティブなプレーが継続して出来れば、狩野は自信を持つと思う。もう一段上に行ける気がするんだよね。
*乾くんがU-21に抜擢されたことであったり、来期沢山の選手が入ってくることと言うのが、危機感に繋がっているのかな。消極的なプレーに終始した愛媛戦とは全く違う。うんうん。いいよー。

まあ、1試合は1試合。この試合も糧にして、いい形でシーズンを終えて天皇杯に向かいたいね。次は、天皇杯5回戦の前哨戦、そして何よりホーム最終戦。虎と河合が出場停止だけど、大ちゃんであったり、那須であったりと、最近不遇を託っていた選手が活躍したから、彼らの代わりに出る選手には頑張って欲しいな。ということでここまで。

*ナオが元気そうで嬉しかった。考えてみたら、今シーズンナオを初めて生で見たんだなぁ。相変わらず超速くて、何度もシュートを打ってたりと、凄いキレてた。あのボレーとかは本当に凄かった。決まらなくて良かったんだけど、格好良かったなぁ。

*同級生じゃないけど、ナオと同じユース組は頑張ってたね。哲也はイイセーブが何度か会ったし、坂田はこの日も積極的なプレーが目立った。勇蔵も少し良くなったかな?谷口も2点獲ったってさ。

*チームとしての総評は、FC東京も苦しんでいるだなぁと感じた。あの奇跡みたいなガンバ戦やふろん太戦もそうなんだけど、我慢強くゲームを進めるためのディフェンスの強さが薄れてきているのかなと感じた。茂庭がいない(彼はどうしたの?長期離脱?)、ジャーンが以前に比べて落ちてきていると言うのもあると思うのだけど、捕まえるところで捕まえていないシーンが多いかなと。坂田をフリーでヘッドさせたシーンもそうだけど、集中力のエアポケットというのを感じるし、水際の粘りも減ってきているのかなと。ナオやノリカルのスピードを活かしてシンプルにアウトサイドのスペースを突くカウンター、怖さを増すルーカス、前方向に掛かった時の迫力(勢いに乗った時の迫力は随一、畳み込むような攻撃、プレッシングとかね)、イイ部分も沢山持ってるチーム。でも、そういうストロングポイントを活かすも殺すもディフェンス次第。後ろが安定すれば、より有機的で吹っ切れるモノになっていくだろうし、不安定ならどこかで躊躇を伴うものになってしまう。まあこの試合は代表のこともあってエキストラゲームだとしても、これからの課題なのかなと。馬場ちゃんは逞しくなったねぇ、この試合はそんなに良くなかったけど、軽い感じが薄れてきた感じ。それと栗澤はなんで出れないんだろ?彼は優秀なセンスプレーヤーなのに。不思議。

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November 22, 2006

The Final Tournament that Shunsuke's fantastic left foot opened up!@06-07 UCL GroupLeague Matchday5 Celtic vs Manchester.U

Photo_13

左足から放たれた美しい放物線がゴールネットを揺する……

セルティック・パークが爆発するような歓喜!

時差9時間の日本でも歓喜!

俊輔!日本の誇り!

さあ、夢の決勝トーナメント!俊輔の左足がその道を開いたよ!バモス!超バモス!俊輔、そしてセルティック!ユナイテッド撃破!

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Matchday5
Group F/Glasgow Celtic 1-0 Manchester United @ Celtic Park
Celtic:81'S.Nakamura(!!!)

セルティックスタメン:GKボルツ"神神神"、DFテルファー、マクマナス、バルデ、ネイラー、MFグラベセン、スノ(→46'マロニー)、レノン、中村俊輔"奇跡を呼ぶ左足、日本の誇り"(→85'ケニー・ミラー)、FWズラフスキ(→46'ヤロシク"FKを呼ぶ男")、フェネホール・オフ・ヘッセリンク

ユナイテッドスタメン:GKファン・デル・サール、DFギャリー・ネヴィル、リオ・ファーディナンド、ビディッチ、エインセ(→87'エブラ)、MFクリスティアーノ・ロナウド、キャリック(→87'オシェイ)、スコールズ、ギッグス、FWルーニー、サハ

ひとまず興奮を抑えて……

チャンピオンズリーグのグループリーグも最終局面、第5戦。セルティックは前節ベンフィカに大敗を喫して、蓄えたアドバンテージを全て吐き出す格好に。悲願の決勝トーナメント進出には、例え現在プレミアシップ首位をひた走るユナイテッド相手にも勝ち点確保は絶対条件。ユナイテッドも、前節コペンハーゲンでまさかの失態を演じ、決勝トーナメントの道を開けず。今後の過密日程を鑑みた上でもこのゲームで決勝トーナメント進出、そして首位通過を決めてしまいたい。

その中でのスタメン、セルティックはリー・ネイラー、ギャリー・コルドウェルの出場が危ぶまれた中、ネイラーは何とか間に合ったモノのギャリー・コルドウェルは出場不能で、今シーズン余り出場の機会のない"ボボ"・バルデを起用。ユナイテッド相手でも勝ち点確保が最重要課題となる中でグラベセンを右、俊輔を左に、セントラルはレノンとスノという今シーズン見せたことのな構成に。トップもCLで結果を残しているケニー・ミラーを外し、高さを備えるフェネホール・オフ・ヘッセリンク、そして裏へのスペースの抜けだし、独力打開に長けたズラフスキを据えた。ユナイテッドの方はほぼベストメンバー、前回掻き回された(スタンダードな形なら右サイドに入るであろう)中村俊輔を警戒したか、対面に攻撃力に優れたパトリス・エブラではなく、対人能力に優れたガブリエル・エインセを起用した(結局はずれだったけどね、俊輔左だったし)じゃ、箇条書き。

・強豪ユナイテッド相手に勝ち点確保、と言う難しいタスクを科されたセルティックは、流動的にポジションを変えながらポゼッションして崩していくスタイルを完全に放棄し、ガッチガチのシステマティックなサッカーに転換。クリスティアーノ・ロナウド、ギッグス、ルーニー、サハと言う恐ろしいタレントを抱えるユナイテッドに対して、常に穴が出来ないように、複数の対応が出来る形で迎え撃つ。

・そんなこんなで、当たり前だけどユナイテッド攻勢。でも、その現実的なセルティックの守備はそれなりに堅さを見せる。おっかないクリロナには常に俊輔とネイラーで対応。序盤は超高絶技といっても良いテクニックに戸惑い、間を割られたり、簡単にいなされるシーンが目立ったモノの、時間と共に掴んできたのか、簡単には抜かれなくなる。俊輔はギャリー・ネヴィルのオーバーラップを横目で見ながら、ネイラーをうまく組んでよく対応していた印象。

・あーもう、ルス既に動いてるじゃん。レオとミッコリかよ。コペンハーゲンアウェーはやっぱり厳しーな。

・再び試合。現実的にゲームに進めていることもあって、セルティックの攻撃には全く迫力なし。チームとしてノンリスクの姿勢が徹底され、パスを繋ごうとせずにフェネに飛ばす、ズラに飛ばすという形で攻撃を構築しようとするが、リオ・ファーディナンド、ビディッチという強いディフェンスの前では早々うまくは回らない。フェネvsビディッチは大迫力。

・なかなか攻めきれないユナイテッドは少しずつ工夫を加えてくる。ギッグスがポジションをズラして中に飛び出してきたり、ルーニーがスイープからボレーしたりと、リアリスティックなセルティックディフェンスに何とか穴を空けようとする。で、バルデが面白いことをして危ういシーンを。ロナウドやめてー、いやーいやーやめてー。

・ふぅ、と溜息をつきたくなる感じで0-0で折り返し。「このまま最後まで守りきるのか、それともどこかで勝負に出るのか、ストラカンの選択はいかに?」なーんて考えてたら、ハーフタイムのタイミングでスノに代えてマロニーちゃん、ズラに代えてヤロシクと少しオフェンシブにシフトするような交代策。中盤中央3枚で、レノンをアンカーにヤロシクと禿が出ていくような形かな。俊輔は右に戻って、マロニーちゃんが左。スタンダードな形に回帰。

・うん、普段のセルティックに戻っていったね。もちろんクリロナへの警戒は継続していたけど(マロニーちゃんが俊輔同様にネイラーと連携しながら見てた)、ポゼッションの中でポジションブレイクによるリスクテイクが増え、攻めようという意思を感じられる。正直言ってポジションブレイクをして攻めることは比較的安定していた守備バランスを崩すことにも繋がるからリスクは大きいんだけど、貼り付けられてたこ殴りにされるのもあれだしねぇ。

・でも、この勇気ある決断がセルティックにペースを引き寄せる。全体的にラインが上がり、攻撃構築も前半のようなおっかなびっくりではなく、ポゼッションして崩すという明確な意思表示を感じる。で、俊輔やマロニーちゃんはもちろん、グラベセンであったり、高い位置に入ることの多いヤロシクが加わって厚みのある攻撃。ただ、この流れ長持ちせず、時間と共にユナイテッドに攻められる時間が来てしまう。優秀なアタッカー達に冷や冷やさせられるシーンもあったけど、ゴール前でしっかりはね返すことが出来ていて、凌ぐ。う~、行けるかな?

・どちらもゴールが来そうな雰囲気はなかった中で、時間は80分。テルファーが少し大きくなったギッグスのドリブルをカット、俊輔に繋がると斜めの優しい楔をヤロシクに。対応が少し遅れたビディッチはスライディングしてカットに行くもののボールを触れず、その中でヤロシクの足に手を掛けるような感じになると、これがファールという判定。うーん微妙。で、右寄り少々距離があるところからのFK(27~8mかな)、スポットには俊輔とマロニーちゃん。ま、ここは俊輔でしょ。壁は5枚、セルティックの選手が2人入って、7枚の壁に。俊輔の左足から放たれたキックはこすり上げるような高い弾道、壁を越えたボールは、ぐーっとニアサイドのポスト際目がけて曲がり落ちる!名手ファン・デル・サール、今回は反応していたが、長身、長い腕を持ってしても触れない!ポストをかすめてネットに吸い込まれる!決まった!決まった!ファンタスティック!ファンタスティック!距離があったことで高い弾道を選択したけど、最高のキックじゃないですか!綺麗に壁を越えて吸い込まれるように変化する素晴らしいキック。スピードもあって、ゴラッソゴラッソ。又朝っぱらから叫んじゃったよー。俊輔は気合いの入ったガッツポーズの後、チームメイトにもみくちゃ。ただ、歓喜の輪が崩れた後にはすぐに戦闘モードに。そう、ゲームはまだ終わってない。

・俊輔はこのFKの後、お役ご免。ケニー・ミラーを投入して、運動量を増やすような選択か。あと2分、あと1分、ってところで、あぶねー位置でのFK。困ったなぁ、ボルツ何とかしろよと思ったら、今度はうさんくさい判定だけど、マロニーがハンドときたもんだ。ボックス内、すなわちPK……終わった……と思ってしまいました。キッカーはルイ・サハ。でも、ここで光ったのがポーランド代表アルトゥール・ボルツ!オールド・トラフォードでは2発かまされた(しかも一本目は自らの判断ミスによるPK献上)ルイ・サハのPKを読み切ってシャットアウト!ボルツ神!ボルツ神!ボルツ神!すげーよ、ボルツ。パーフェクトなストップ!これで、決まり!セルティック勝ったぁー!小躍りしてて気付かなかったけど、この勝ち点3で首位に躍り出て、グループリーグ突破が確定してたみたい(レギュレーションが頭に入ってなくて気付かなかった)セルティックの長い歴史史上初めてのUCL決勝トーナメント進出!俊輔も歴史に名を刻んだね!セルティックパークは、サポがマフラーを掲げて大合唱!

やべー、泣けた。ユナイテッドに勝っちゃったよ。しかも俊輔の一発だよ。セルティックパークのセレブレーションも凄いよ。

と言うことで、勝っちゃいました。きっと勝つとしたら、現実的に守ってセットで一発という感じになるかなと誰もが考えるわけだけど、そういうのを実際やろうとしたらなかなか難しいわけで。でも、それをやり遂げての勝利は素晴らしいの一言。まあエンターテイメントではないけど、これがフットボールだよね。

しかし、序盤のがっちがちのシステマティックなセルティックにはびっくりした。このクラスではザルとも言えるディフェンスだけど、しっかりと数的優位を保ちながら、とにかくスーパースター達に仕事をさせないことに重きを置いた守備で、瓦解を免れてた。怖いミスも何度かあって、前回はそこからスコールズとサハに突かれたけど、それを免れたことでチームとしてはある程度自信を持って守れていたのかな。俊輔も、かなり忠実にクリロナ、そして上がってくるギャリー・ネヴィルに対してプレッシャーを掛けていて、チーム一丸の守備にしっかりと貢献していた。とにかく0-0で長い時間を過ごしたことがかなり大きかったように思える。ルーニーやロナウドは結構焦れていたしね。

その中でも頑張っていたのはネイラーかな。それとボルツ神。ネイラーに関しては、いくら俊輔が頑張るとはいえ、出来ることは限られてる。その中で世界トップレベルのドリブラー相手にしっかりと応対してたね。ここでやられてたら相当やばいことになっていたと思うし、ここでの踏ん張りは大きかったかな。ボルツはもう神。言うことない。

で、俊輔ですよ。こういう試合でこそ、ファンタジスタは輝くんです。そーなんです。余りゴールの匂いがしない中で、ファンタジスタの才覚、ひらめき、技術がゴールを導く。やってくれたねー、最高だよ。これまでのキックの中でも結構上の方に位置するような質の高いキックで(やっぱり一番は03'CCのフランス戦かなー)、あれはどんなゴールキーパーでも結構厳しい。しかも相手はファン・デル・サール。一回やられていることもあって研究もしただろうし、ニアは警戒してたと思うんだけど(以前俊輔のキックはニアが多いというのをどこかで見たし)、それでも獲れないコースに蹴った。高い弾道で壁を越えて、曲がり落ちるキックは本当に綺麗だった。スピードもあったし。俊輔が前に決めたいといっていたジダではないけれど、彼も又一時は「世界最高のGK」と呼ばれた選手だし(ユーヴェの時はね、大きなミスで失脚したけど)、そんな選手相手に2本も決めたんだから、凄いことだよ、思った以上に。正直泣けるよ。

正直試合中は余り勝ち点計算とかしてなくて、勝ったからと言って決勝トーナメントに行けると思ってなかったのだけど、いつのまにかそういうことになってたようで(ユナイテッドと勝ち点で並んでいるけど、直接対決のスコアがアウェーゴールの差で上を行くと言うことで現在首位となったことが大きかった様子。次セルティックが負けて上積みがなくても、ユナイテッド、ベンフィカ同時には上に行かないと言うことで決まりなんだって)、セルティックはUCLになってから初めて決勝トーナメントに駒を進めることが確定。俊輔も長い歴史を持つ名門の新しい歴史に名を刻めた訳だ。"25"の前任者、偉大なるモラフチクに肩を並べたかな?

いやーここのところ、もやもやしてたから凄い嬉しいよ。さっきからYouTubeの動画リピートしまくりだし(笑)何度見てもうっとり……とにもかくも良かった良かった。ということでここまで!あ、リンクいっぱい張りましたー。記念だからね、記念w

俊輔をいつも応援している方々も次々に喜びの声が上がってますねー!

セルティック vs マンU【CLグループリーグF組】(横浜・凛)

決戦!CL:マンU戦。(それゆけ俊ちゃん フィフス・エレメント)

Link!Link!Link!
☆NAKAMURA SUPER FK☆ Celtic×Man U, CL,21Nov,06(YouTube)←俊輔FK動画

Celtic manchester united 221106 great song walk on(YouTube)←セルティックサポのセレブレーション

中村のFKでセルティック初の16強(uefa.com)

「信じられない一夜」に酔うストラカン監督(uefa.com)

中村がセルティックを決勝トーナメントに導く=欧州CL(スポナビ)

俊輔、FKでマンUを粉砕!セルティック16強進出 欧州CL(サンスポ)

中村が千金FK セルティック決勝Tへ(スポニチ)

俊輔FK弾マンU撃破!16強/欧州CL(ニッカン)

俊輔FK弾! セルティック決勝T進出(報知)

*昨日のU-21日韓戦は夜にでも。

*一昨シーズン、PSVのパク・チソンとイ・ヨンピョがUCLで準決勝までいったじゃん?(ちなみにどちらも既に移籍してる、ヒディングも監督じゃない。時は流れてるねぇ)もちろんヒディングマジックもあるけど、パク・チソンなんかミランをちんちんにしてたじゃん。同じアジアの選手がこれだけ出来るのだから、きっと俊輔にも出来るはずと思ってたけど、そういう舞台に立たないと出来ないわけで、正直相当羨ましかった。でもその2年後に、こういう舞台に立って、活躍してくれてるのはその時から考えると、結構「シンジラレナーイ」。しかも相手はそのパク・チソンのいるユナイテッド(まあ怪我してるけど)何か運命感じちゃうよ。次はどこだろ?バルサとチェルスキとリヨンは悲惨な思いをしそうだからやだなぁ。でも、歴史のある凄いスタジアムでプレーする姿が見たい。レアルとか、リバポとやりたいね。ベルナベウに立った俊輔が見たい、アン・フィールドに立った俊輔が見たい。

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November 20, 2006

現時点での最強メンバーでライバルと -U-21 日韓戦メンバー発表-

明日は、U-21のホームでの韓国戦ですな。しかし、イイメンバー集まったね。どう使うのかも楽しみだ。選ぶ方も目移りしちゃうのでは?ということで、簡単に金曜日に発表されたメンバーを触れながら。

日中韓U-21代表交流戦 vs 韓国U-21代表戦 U-21日本代表メンバー

監督:反町康治
コーチ:井原正巳
GKコーチ:川俣則幸
フィジカルコーチ:矢野由治

GK:
西川周作(トリニータ)/怪我により辞退
松井謙弥(ジュビロ)
佐藤昭大(サンフレッチェ)/追加招集

DF:
青山直晃(エスパルス)
伊野波雅彦(FC東京)
水本裕貴(ジェフ)/怪我により途中離脱
一柳夢吾(ヴェルディ)
千葉和彦(アルビレックス)
細貝萌(レッズ)
福元洋平(トリニータ)

MF:
谷口博之(フロンターレ)
青山敏広(サンフレッチェ)
梶山陽平(FC東京)
枝村匠馬(エスパルス)
本田拓也(法政大)
水野晃樹(ジェフ)
中村北斗(アビスパ)
本田圭佑(グランパス)
家長昭博(ガンバ)
増田誓志(アントラーズ)
乾貴士(野洲高)

FW:
カレン・ロバート(ジュビロ)
苔口卓也(セレッソ)
平山相太(FC東京)

Style&System(仮)
Pattern1         Pattern2        Pattern3
    平山            平山           平山
  増田  カレン      増田  苔口    家長  増田  水野
本田       北斗  家長      水野    谷口  梶山
  青山  梶山       谷口  枝村    本田       北斗
 一柳 福元 青山    萌 伊野波 青山    福元  青山
     松井           佐藤           松井

Schedule:
11/21(Tue) 19:20KickOff/vs U-21韓国代表 @ 国立競技場

J's GOAL

今回はアジアユース準優勝メンバーも選考可能と言うこともあって、現時点での最強メンバーを集められる環境下にあったメンバー選考。デカモリシ、梅崎、柏木、福元、内田、林と、インパクトを残した選手達も多く、どれくらい引き上げられるかなーと思っていたけど、とりあえずは福元一人(梅崎も内田も見てみたかったな。特に内田は相手が3トップ気味の布陣が予想されるだけに4バックにすることが濃厚だから、呼ぶかなと思ったけど。西川君の怪我で林もあるかと思ったけど)ただ、U-19の選手達が入らなくても、格落ち感は全く感じられず、反町監督の「現時点での最強メンバー」という言葉にも素直に頷けるだけのリストとなっているかな。

各ポジションでも競争は激しい。純粋に甲乙付けがたい選手達が切磋琢磨している感があり、競争を煽る必要もないくらい人材は豊富。それだけに、後は料理人の質が問われることになりそう。

前回の韓国戦、確かにアウェイでテストの側面の強いBチームで戦ってドローという結果は評価出来る部分があるけれど、個・組織両面に置いてほぼ完敗を喫したことも又事実。もちろん3戦目で招集に関してもチームを築き上げるというより多くの選手を招集して見極めたいという側面が強く、監督自身もオシムたんのメソッドの薫陶を受けている期間が短く全てを理解している訳ではないだろうから、そういう意味ではまだまだ長い目で見ていかなければならないのだろうけど、事実として時計は止まってくれないだけに(2月には2次予選が始まる)、ある程度の完成度を今年中に作っておきたい。そういう意味で、強い相手に対してベストメンバーで出来るこのゲームの意義は個人的には小さくないのかなと。

で、見所……と思ったのだけど、ねじこまれたような窮屈なスケジューリングでトレーニング出来る時間が短すぎるので、チームとしての積み上げは余り期待出来ないかも。ただ、選手達はそれなりに課題に対して共通認識があると思うので、そういう課題を頭に置いてゲームをして欲しいことが一つ。そして、出ていない選手が大半になるだろうけど、アウェーでは完敗だった局面局面での1vs1であったり、カンフル剤となったリスクチャレンジアクションの継続であったり(特に個人かな、もちろんグループとしても見たい)という部分かな。反さんは、コンディション的な側面はあるだろうけど、適材適所でしっかりとメンバーを組んでもらいたい。選手配置にサプライズはいらないよ。

で、個人にスポット。アジアユース組から唯一の登用となった福元くん。僕も含めて多くの人がこの世代の守備の核となって欲しいと思っている将来楽しみなセンターバック。守備に関してはもうほとんど心配してない。シャムスカ仕事でストッパーとして起用される事で進化を遂げている対人能力、そしてクレバーなカバーは、ライバルとなるであろう伊野波にも引けを取らない。って、もうあんまり説明の必要ないかねぇ、アジアユースでも沢山見られているだろうしね。個人的に期待したいのはビルドアップ。アジアユースでは結果重視ということもあって(ライン設定含め)リスク回避の姿勢、プレーセレクトが目立ったけど、本来フィードの質も高いし、ショートの繋ぎでもセンスのあるところが見えたりと、総じてアジアユースみたいにリスク回避ばっかりに準ずる選手ではないと思う(まあ周囲の動きを抜きには語れないんだけど)U-19、U-21共に押し込まれた後押し返せなくなるという大きな問題を抱えているだけに、彼には能力を発揮してもらって、課題解決の一手を担って欲しいなと。ま、まずは試合に出る方が先か、伊野波に対しての信頼感は結構高い気がするしね。とにかく、頑張れ頑張れ。何度も書くけど、僕のこの世代のDFは水本・福元・青山がベターだと思ってるんで。

で、一番重要。乾くん連続招集キタワァ!選手権決勝もあったし(県大会優勝もおめでとう!凄い試合だったみたいだねー!これで選手権で見れるー!)、考えてみたら連戦だから、どうなるかなーと思ってたけど、とにかく良かった良かった。このブログは乾貴士くんに対して期待し、贔屓してしまうことは変わりません。この試合でもチャンスあったら魅せてくれー!反さん、使わなかったら叩いちゃうからね(嘘)

とにもかくにも、ベストメンバーでのライバルとのゲーム、細かい要素は置いておいて、やっぱり勝って欲しいかな。とにかく、意義あるゲームを無駄にせず、内容でも、結果でも実のあるゲームにして欲しいですな。と言うことでここまで。

*今回のゲームに関しては、この問題にも触れないわけにはいかないので、一応。先週U-19、U-21、そしてA代表と立て続けにゲームがあって、今週は祝日の木曜日、そして日曜日にもJがあると言うことで、強引にねじまれたようなこの試合のスケジューリングに対して、かなり不満も出ている様子。オシムたんの発言にもあったけど、この時期Jでフルシーズン戦っている選手の蓄積疲労であったり(特に、このU-21は現時点でもトップチームでも主力を張っている選手の割合が以前に比べて格段に大きくなっている)、リーグ終盤と言うこともあって優勝争い、残留争い、昇格争い(今回J2からはないけど)などのクラブの抜き差しならない状況を考えても、やはり疑問は拭えない。まあ出場3カ国それぞれの思惑もあるだろうから(今回相手の韓国はKリーグチャンピオンシップに出場する水原と城南の選手を選考外にし、又アジア大会に出場するらしい主力も呼ばない様子。なので、前回目玉であったパク・チュヨン、ペク・チフンなどは選考外となっている)、一概に協会を非難することは出来ないだろうけど、カレンダーに関しては、リーグが徐々に成熟していくと共に、代表チームとクラブの関係も変わっていっていく訳で、再考の余地があるのかなと。ま、来年からの宿題にして欲しい。金儲けだけじゃなくて、仕事しろや。あのなんちゃらミュージアムをリニューアルしてる場合じゃないぞ。

*西川君の怪我が3ヶ月と重症。来年2月の2次予選も間に合わないかも?という話で、非常にショック。今週末の日産スタジアムでも彼の姿が見れない事も含めてね。とにもかくにも、しっかりと、尚かつ早めに治して、ピッチに帰ってきて欲しい。水本も怪我がちで、チャンスを逃している印象、心配。

*そういえば、韓国の方は、金珍圭が選ばれてないね、怪我でもないのに。既に力が分かっているからかな?それとも……はてさて。

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November 19, 2006

1歩進んで、2歩下がる@J1 第31節 Fマリノス vs エスパルス

進歩と退歩、そんな言葉が似合うのかな。攻撃に関しては一応の進歩があった。まだ問題点は抱えているけど、ポジションブレイクによるリスクテイクに積極性は見えたし、スペースを突く狙いを具現化してリードされていた中で2点獲れた。でも、守備は明らかに悪くなっていた。4-4ゾーンに置ける熟成度の低さは仕方ないにしても、ミスを待つような低い圧力のアプローチ、チーム全体の意思にずれが見えるプレスの連動、何よりも集中力の欠如による程度の低いプレー。ちぐはぐ、と感じさせる試合だったかな。まあ次、次。

2006 J.League Division1 第31節

Fマリノス 2-3 エスパルス @ 日産スタジアム「1歩進んで2歩下がる」
F.Marinos:54'坂田大輔 67'中澤佑二
S-Pulse:15'&73'藤本淳吾 37'矢島卓郎

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"もう淳吾ちゃんとは遊んであげない!"、DF栗原勇蔵(→83'山瀬幸宏)、中澤佑二、松田直樹"失態→暴走"、ドゥトラ、MF田中隼磨"イライライライラ"、山瀬功治、河合竜二、吉田孝行(→46'狩野健太)、FW坂田大輔、大島秀夫(→76'久保竜彦)

エスパスタメン:GK西部洋平、DF市川大祐、青山直晃、平岡康裕、山西尊宏、MF藤本淳吾"哲也と仲良しで、俊輔ライン(マリJrY→桐光)で、岡ちゃんと縁があるくせに、裏切るどころか仇で返しやがって~、ぶ~。右サイドでFantastic!"、枝村匠馬、伊東輝悦、高木純平(→66'平松康平)、FW矢島卓郎"一瞬でも情けを掛けた自分を呪いたい"(→46'岡崎慎司)、チョ・ジェジン"JJ"

すっかり寒くなって、集う人も冬の装いの日産スタジアム。横須賀市民デーということで、カレーを食す人も多かった様子、思いっきり女子高生に釣られてた僕はカレーのことなど全く忘れていましたよ。

そんな中で(又とんでもない繋ぎ)のスタメン、Fマリノスはこの試合でも勇蔵を右サイドに置いた4バックは継続したモノの、中盤、前線は大きくメンバーを入れ替え、右から隼磨、功治、河合、吉田の中盤に、トップはマルケスが出場停止と言うこともあってか坂田と大島。ベンチには幸宏、狩野と共にアジアユース帰りのマイクも入ったりと、閉塞感のあるチームを変えようという意識も。那須が失踪してるんですけど、どこ行った?対するエスパは、マルキが出場停止で、トップはJJと矢島。負傷でU-21の韓国遠征を辞退していた枝村がスタメンに名を連ねたが、高木和道にアクシデントが起きたようで平岡がスタメン、青山と平岡という若いセンターバックコンビでこの試合に臨むことに。

前半

立ち上がり、新構成となったFマリノスの中盤が積極的な姿勢を見せる。左サイドに入った吉田が前に突っかけたり、ダイヤゴナルにボックスの中に走り込んだりと精力的なプレーを見せ、そこにドゥトラや功治が絡む形で左サイド中心に攻勢を掛けるが、なかなかフィニッシュまで持ち込めず。ポジションを崩す形でリスクを掛けて攻めるも攻めきれずと言う展開の中、エスパに切り替えで上回られると、しっかりとゾーンを組むことが出来ない状態になる。右サイドライン際市川がドゥトラと正対すると、伊東のフリーランでFマリノスの中盤の選手を引っ張る形で少し引いた位置にいた藤本がフリーとなり、その藤本は横パスを受けて中に切れ込み、追いすがる吉田を尻目にそのまま左足一閃。ボックス外から放たれたシュートは素晴らしい弾道で描いてポストをかすめる素晴らしいコース、仲良し哲也も為す術なし。先制を許してしまう。
戻ることに意識を獲られる中で中盤のバランスがぐちゃぐちゃになってしまったこと、これが失点の主な原因。"多分"ゾーンで見ているのであれば吉田が追いつけなくても、受け渡して中央の選手がアプローチに行けるはずなんだけど、吉田がポジションを崩してリスクを掛けた後、左サイドが狙われたことでバランスを失ってしまった。功治が流れた枝村に引っ張られ(人は捕まえずスペースカバーという形)、河合ががこれまた流れた伊東に釣られる形で、セントラル二人がボールサイドに寄ってしまったことで、バイタルをケアする人がいなくなってしまった(センターバックはFWのマーキングがあるからケアしきれない)で、吉田も戻ってきたところで入ってきた伊東に釣られたことで、藤本にアプローチ出来る選手がいなくなり、そのバイタルの穴を突かれた。相手の崩しがうまかった(伊東のランニングによって完全に狂ってしまった)とも言えるけど、急造ならではの緊急時のトラブルに弱い戦術的な熟成度の低さが大きく露呈した形になった。具体的にはゾーンディフェンスに置けるバランス感覚、補完しあうような関係性の薄さが響いた。

失点後、更にリスクを掛けて攻めに行くが、後一歩の所でラストパスの精度を欠いたり、力無いフィニッシュになってしまったりと、ゴールが獲りきれず。逆にカウンターから高いラインの裏を狙われて肝を冷やす。集中を感じない適当で、安易なディフェンスを繰り返すと、1点目と同じような形で藤本にやられてしまう。右サイド、余りプレッシャーの掛かっていない中で少し前にいた斜めに戻るように藤本がボールを引き出すと、見ていた功治も遅れてプレッシャーを掛けきれず、藤本は中に流れながら動き出した矢島へスルーパス。これで完全にDFラインを崩しきると、抜け出した矢島が角度は浅いながら強烈にファーサイドネットに突き刺して、追加点。これも又同じ。まあこれは中盤だけじゃなく、ディフェンスもぐだぐだなので、更に印象が悪かった。
*まず、吉田の起点となったところへのアプローチがルーズで(ドゥトラも同じような高さにいたのも問題、普通に低い位置でラインと同じ高さにいてくれればいい)、功治がこの時点で藤本を離してしまっている。そして、河合は相変わらずサイドに流れた選手に引っ張られて(功治の裏側だね、左サイド)、バイタルはぽっかり。で、功治が遅れたことで藤本はほぼノープレッシャーで前を向いた。まあさっきはここで弾丸ミドルを打ち込まれたのだけど、ここからはディフェンスラインの問題。最初は矢島に対して、佑二がついていた。マツはそれを見て矢島を一度確認してコースを限定するようなポジショニング。でも、そこで藤本の方に目線を移した所で矢島が佑二のゾーンを離れ、マツのゾーンに入ってからきゅっと縦に抜け出す。これで、矢島が一瞬浮いてしまった。マツは一寸遅れる形で気付くけど、気づいたことで今度は藤本のボールを出すタイミングを見切れていない。捕まえることも、カットも出来ない中途半端な対応になったことでTheEnd。矢島を褒めたい素晴らしい動きなんだけど、マツが少しラインから浮くようなポジションを獲っていたことでアタッカーとボールホルダーを同一視野で捉え切れていない。もし同じ高さでラインを揃えていれば、矢島をしっかり受け渡せたはずだし、小さなギャップ(佑二とマツ)を利用されることはなかった。もの凄い細かい部分だけど、脆さが出た。とにもかくにも、それっぽいことはしているけど、大して機能していなくて、一つ一つが甘い。

この後、かなりの攻勢を見せたが、ビハインドを詰めることは出来ず。結局2-0で折り返す。

後半

ハーフタイムのタイミングでFマリノスは吉田に代えて狩野、エスパは膝を痛めながら巧みな動き出して2点目を決めた矢島に代えて岡崎と両チームともベンチが動く(矢島は平気かね?)2点ビハインドと言うこともあって、前半終盤同様後半も序盤からガンガンいく。そして、チーム全体が裏を狙う姿勢が強くなる形でチームが回り始めると、エスパ守備陣に脅威を与えていく。

そして、その勢いそのまま、右サイド山瀬のアーリークロスを坂田がボックスの中で相手を背負いながら収めると、何とか粘りながら流れてコースを作り、ニアサイド高いところに打ち込んで、1点取り返す。その後もディフェンスに不安は抱えていたモノの、ラインの裏をファーストプライオリティに、狩野や山瀬が動き回り、坂田が大島の存在をデコイにどんどん飛び出し、隼磨が速い切り替えから高い位置に張りだしてどんどん裏を突く形で攻撃が流れ、エスパを押し込むと、左サイドのCK、3本目にして狩野がようやく狙い通りのボールをファーに供給、そして佑二がずばっとヘッドで叩いて同点。後半20分ちょっとで2点のビハインドをはね返した。

しかし、この好リズムの中でのエアポケット、安易な対応が目立っていたマツがチョ・ジェジンを倒して右より少々距離があるところからのFKを与えてしまうと、このFKを藤本淳吾に壁の外を巻く低いボールでねじ込まれ、再び1点ビハインド。哲也は壁を指示している中でポジションがニアにずれていった気がした。サイズがないからポジショニングはシビアにするべきだったね。


失点直後に大島に代えて久保を投入し、機能していた裏狙いの形を特化していこうとするが(と思うのだけど)、微妙な判定が続いていたことで選手達にイライラが募り、その中で不安定なパフォーマンスが目立っていたマツがセルフコントロールを失っていく。ふわふわとしたポジショニングからどんどん前に上がっていくため、周囲がバランスを取るためにポジションを変えていくが、ただでさえ熟成度の低い組織は完全に秩序を失い、これまでうまく回っていたバランスも崩れてしまう。結局惰性的に選択したパワープレーも活かせず、再びのビハインドをはね返すことが出来なかった。エスパルスは久々の勝利で6位以内を確定、逆にFマリノスはリーグ戦3連敗で今シーズンの7位以下が確定した。

まあ現状を考えれば、よく頑張ったと思うわけだけど、個人的には何だか煮え切らないなぁという印象を持ちました。レッズ戦ではあれだけ集中してリーグでも最高峰の結果を残しているアタックラインを最少失点で抑えたのに、この試合では明らかに一つ一つのプレーが雑で怠惰となってあり得ないミスが多く、あれだけ出来るのに追い込まれないとやらないこと、そしてメンタル的に不安定で、その不安定さがパフォーマンスに表面化してしまうこと。まあ、良くも悪くもFマリノス的なんだろうけど、なんだかなぁという印象を拭えない。そして、それを容認する周囲にも、一番の権力を持っている監督にも。

例えば、終盤のパワープレー。やる必要あったのかな?あれだけ攻撃が流れフィニッシュに繋がっていたのに。監督コメントで「マツが前に上がるのは分かっていたので」って、よくよく考えてみるとおかしくない?選手の意思を尊重するのは構わないけど、総合的にそれはチームの利になるモノだったの?そこにチームメイトの共通理解はあったの?それに伴うチームバランスは取れていたの?あくまでも主観だけど、あのパワープレーに置いてマツは実効性を放っていたけど、チームのバランスが悪化してカウンターを浴びることで攻撃する時間は削がれ、セカンドボールに対しての意識も徹底されているようには見えなかった。この試合一番の脅威となっていた坂田(シュート7本)はこのパワープレーの中で完全に消えた。交代策を見ても、パワープレーに移行するような采配には見えない(大島→久保は裏を狙うためのモノでしょ、パワープレーなら久保じゃなくてマイクだし。幸宏のドリブルからのクロスでパワープレーも何も、左サイドは完全に秩序を失ってプレーを組み立てるスペースがなくなっていた)選手の意思を尊重しすぎたことでチームは監督のコントロール下を離れていて、結局齟齬が起きていた気がしてならない。で、個人的にこういうことがある自体、チームとして正常じゃないことなんじゃないかな。これに関しては、声を大にして言いたい。何か、おかしくなってない?

以前も書いたけど、マツはチームの象徴で大事な存在。とても大きな影響力を持ってる。でもその存在感は、正だけじゃなく負にも働く。そういう選手の自覚を持って欲しいと書いたのだけど、この試合に関してはネガティブだったと思う。てゆうか、パワープレー以上にそれ以前のプレーは怠惰の一言。あれなら無理せず来期にしっかり備えてもらった方がいい。

本当はタクティカルな要素を書こうと思ったんだけど、こっちの方が気になったからこっちにしました。まあ戦術的な狙いの方が重要なんだけどね。失点に関して細かく分析したのもそのためだし。でも、気になっちゃって。要点だけ箇条書きしておきますよ。

・チャレンジの強調の裏にあるリスクマネジメント
*ポジションを崩して飛び出すのを中盤の選手にも奨励しているけど、崩した後空いた所をどうやって埋めていくのか、どのように足りない人数で守備を成立させるのか、その裏付けがなければ得点は獲れても失点も増える。

・プレスの連動と意識統一
*前が追うなら、次のパスレシーバーとなりそうな選手を後ろが押し上げて捕まえないと。一つのアプローチでボールは獲れないよ。その走った頑張りも台無し。いいときは出来るのに、やらないことが多すぎる。又守備手法が統一されていない感も。ゾーンで守るのか(ブロックを組んで受け渡すのか)、人を掴み最後まで付いていくのか、中盤とディフェンスで統一されていない気がする。河合は人を掴んでついていくけど、ディフェンスラインは受け渡す。そうなれば当然どこかで齟齬は起きるよね。おかしい。

・おざなりなアプローチ
*プレッシャーがプレッシャーになっていない。ミスを誘発すると言うより、待っているというイメージ。あれじゃ、前を切っているだけで、相手としてはプレーを制限されている感じがしないと思う。もっと距離を詰めて、タイトに、プレッシャーを掛けないと。これも掴むのかゾーンで見るのかの齟齬が生み出している気がするんだけど。

・奪った後の切り替え
*意識としてはあると思う。ただ、奪った直後の攻撃の第一歩としての繋ぎが拙い。きっかけの所で詰まるから、一つ一つが遅くなってカウンターが有機的な実効力を持たない。奪った時点で動き出して引き出して、次が連動していくのがベターだけど、ボールを引き出すアクションがなくて、「あ、奪った、くれ」と足を止めて、後ろを向いてボールを待っている状態になっている。止まってたら相手は選手を捕まえることは可能だから、ボールホルダーは躊躇する。もっと能動的に次を予測しながら、動いていかないと。

とにもかくにも、整理して、一つ一つチェックボックス付けて確認していかないと、どこかで齟齬が起きる気がしてならない。新人監督でも監督は監督、プロなんだからさ、甘えは許されないよ。頑張れ頑張れ。

と言うことで、この辺かな。結構厳しいこと書いたけど、坂田がシュートを7本も打ったこと(まあそれだけ外してるとも言えるけど)、佑二がキクマリのインタビューを有言実行でボンバーヘッド炸裂させてくれたこと、隼磨が右アウトサイドのポジションでアグレッシブにプレーしていたこと、功治の相変わらず精力的なプレー、狩野の積極的なパフォーマンスでアシストしたことなど、色々素敵なこともあった。とにかく今は出来ること、すべき事をしながら、先に繋げましょ。それっきゃない。と言うことでここまでっ。

*今日はユース行ってきたよー。遅刻したよー。既にレッズに先制されてたよー。めちゃくちゃ寒かったよー。雨に濡れまくりだよー。でも、宏太くんのFKは凄かったよー。傘落として喜んじゃったよー。選手達全員がめちゃめちゃ戦ってたよー。玉際超シビアだったよー。気迫感じたよー。陽介くんの裏狙う姿勢気迫満点でwktkだよー。田代くんは赤の9と12に苦労してたけど踏ん張ってたよー。アーリアくんはまだ怪我なのかなー。浦和のサポが少なかったよー。珍しいこともあるもんだねー。みんなエビフライとういろうで残念会でもしてるんかねー。結局結果はドローだったよー。決勝トーナメント進出決まったらしいよー。最後のコールは笑ったよー。寒くて風邪引きそうだけど見に行って良かったと思ったよー。次も頑張れー。(新しい芸風)

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November 17, 2006

実りある年内最終戦@Asian Cup 2007 F.Qualify vs サウジアラビア

鈴木啓太が髪をなびかせながら走っている姿がアルヘンティナ代表のファン・パブロ・ソリンに見えてしょうがない。ソリンと違って啓太は男前だけど、もさもさしすぎてうざいもんはうざい。何が言いたいかというと、相手にとってオシムたんのチームが「うざい」チームだろうなぁと思ったり(鈴木啓太関係なし)とりあえず、年内最終戦がとても実りのあるモノで良かった、良かった。
*またまた、選手評追記しましたー。よろしかったらどうぞ。

AFC Asian Cup 2007 Final Qualify Week6

GroupA/Japan 3-1 SaudiArabia @ Sapporo Dome,Sapporo
Japan:20'Tulio.M.T 29'&50'K.Ganaha
SaudiArabia:33'pY.A.Quhtani

Sports navi

日本スタメン:GK川口能活、DF今野泰幸、田中マルクス闘莉王、阿部勇樹、MF鈴木啓太、加地亮、駒野友一、中村憲剛、三都主アレサンドロ(→65'山岸智)、FW我那覇和樹(→74'高松大樹"祝・初キャップ")、巻誠一郎(→87'羽生直剛)

サウジスタメン:GKアル・ムサイリム、DFアル・ドサリ(→77'H.ファラタ)、R.ファラタ、アル・モンタシャリ(90'+3'黄×2=赤)、アル・サクリ、MFハイダル(→63'アル・シャルフーブ)、スライマニ、アル・タケル、アル・ガムディ、アル・マイアニ(→56'アル・スワイル)FWアル・カフタニ

アジアカップ最終予選の最終戦。どちらもすでに本大会への切符を手にしていることもあって位置づけとしては消化試合の趣だったが、日本にとってはアウェーでの惜敗のリベンジ、サウジはガルフカップに向けての強化試合ということもあって、それなりに本気モードか。

スタメンの方に目を移すと、闘莉王復帰で再編成された3バックは右に今野、左に阿部。1ボランチ気味に鈴木啓太が秩序を担い、逆三角形の形で中村憲剛が主にゲームメイク、アレックスが中寄りのポジションから様々なポイントに顔を出すアタッカー的な要素が強い役割か。一番目新しかったのはトップ、これまでは相互補完という形のスピード型アタッカーとポストマンという組み合わせだったが、今回は田中達也も播戸もいないということもあって、我那覇と巻という、これまでポストマンの役割を担ってきた二人がコンビを組むことに(ベンチ外は西川、伊野波、本田のU-21の選手に)サウジの方は、前回の試合ではいなかったいつぞやのアジアMVPアル・モンタシャリやアジア最高峰に位置するドリブラーアル・カフタニがスタメンに名を連ねた。アル・イティハドのモハメド・ヌールはどうしたんだろう?凄い選手だったんだけどねぇ。

前半

序盤、日本は慎重に相手の出方を見定める。これまでの試合に見えたような少ないタッチによる細かいパスを紡ぐと言うより、シンプルに長いボールでトップを狙ってそこをサポートするような形、そしてサイドのスペースにボールを飛ばしワイドアタッカーを走らせる形で、リスクを考えながらスタート。対する、サウジの方はその攻撃をしっかりとはね返しながら、虎視眈々とカウンターを狙っている感じに見えるが、遅効ではしっかりとボールを繋いで攻撃構築をしていこうという意識が感じられる。固い立ち上がりの中で、最前線からの献身的なフォアチェックを起点に、一人一人がしっかりと人を捕まえて前を向かせず、狙えるところではインターセプトするシーンが何度もあったりと、チームが狙っている守備を表現。その後の繋ぎのところで、カウンターに出ようと焦りが出てしまうのか、ミスが多いが出だしとしては悪くない。

上記の通り、守備は機能、攻撃はもう少しと言う感じだったが、時間と共に攻撃もフィット。これまではミスになっていたがサイドを意識して使う形に工夫を加えていくことで攻撃が流れ始めてイイ攻撃。GKのボールをサイドに開いて加地が受けるところからスタートした攻撃、中村憲剛が下がったところに簡単にパスを入れると、中村はダイレクトでもう一つ縦に流す。これがしっかりと巻に入ると、巻は一拍のキープを交えて逆サイド上がってきた駒野へサイドチェンジ、完全にフリーで駒野が持ち上がり、これを見たアレックスが交差するように外に開くがこれをデコイにアーリークロス、クロスはモンタシャリに凌がれた、とてもイイ流れ。これでチームが乗った。これまではロストとなってしまっていたサイドのスペースを突くフィードが繋がり始め、押し上げから闘莉王や阿部の攻撃参加が出始めてらしさを出すと、その流れの中で獲った2本目の右サイドからのCKが得点に繋がる。

中村憲剛のアウトスイングのキックは鋭くゴール中央へ、一番手前の我那覇の裏に入り込んだ巻がフリーでヘッド!勢いのあるヘッドだったがGKの素晴らしい反応で触られ、ゴールカバーに入っていたディフェンスに掻き出されてしまうが、同じようなポイントに入っていた闘莉王がこのこぼれをプッシュ!イイ流れの中でのセットプレーが活きたね。中村のピンポイントボール、FW二人の迫力ある存在感(我那覇の存在はデコイとなったね、巻のヘッドも完全にフィットしたイイヘッド。決まっておかしくなかった、不運)、そして闘莉王初ゴール。

この後も日本はイイペースでゲームを運ぶ。2トップの関係でフィニッシュに持ち込んだり(阿部の高いフィードを巻が競り勝って縦の関係で前に入っていた我那覇へ流し、我那覇が左ボックス角"ゴーヤゾーン"から一枚剥がして強烈な右足で狙うも枠上、惜しい)、ワイドをうまく使う展開から加地さんが鋭い独力打開からチャンスメイクしたり(切り返して左足でのクロスを、大外からボックスに入ってきた駒野がダイレクトでシュートもゴール前を横切る形で外れる。加地のフリーマンを見つける目とボールの精度、そして勢いのある駒野のランニング。惜しい)と、質の高いプレーでチャンスを量産。守備も人をしっかりと捕まえ、前方向に守備の出来る形を作ってサウジにほとんど何もさせず。そして、今度も又イイ流れをゴールに繋げる。

後方からのビルドアップで左サイド阿部がフリーでボールを持つと、逆サイドでフリーとなっていた加地へ質の高いフィードでサイドチェンジ、加地に渡った時点で今野が一気にオーバーラップすると簡単に使って、今野にボールが渡ると今度は加地がもう一度今野の外を回る。今野は加地をデコイに切り返してインスイングの柔らかいクロスを中に供給、このクロスにニアでうまく相手の前に入り込んだ我那覇が擦らすようなヘッドでファーに流し込んでゴール!鳥肌鳥肌!阿部のサイドチェンジを起点に今野と加地の二つのオーバーラップ、そして我那覇のテクニカルなヘッド。どこにも無理のない流れるような攻撃構築。これがオシムジャパンの理想、とも思わせるような形だった。今野のあのタイミングでのオーバーラップ(後方からの攻撃参加)そして加地のワンプレーで切れずにすぐにパスターゲットとなるオーバーラップ("走る"意識)は見事、我那覇のヘッドは入り方も良かったし、ビューティフル。教え子の美しいプレーにヒロミ大満足。

しかし、2点差を付けたことで少し緩んでしまったのか素晴らしい流れが一転。鈴木啓太の斜めへのサイドに展開するパスがミスとなってサウジのカウンター発動、大きく空いた中盤のスペースを一気にボールを運ばれて左にいたカフタニに繋がると、中に入って細かいワンツーでゴール前に入ってくる。ここで、今野が対応にはいるが浮き球をコントロールし、切り返そうと言うカフタニに手を掛けるような形で倒してしまい、これがPKと判定。まあ微妙だけど……カウンターを発動させてしまって、この試合初めて最終ラインが混乱してしまったのが、良くないかな。このPKをカフタニが自ら沈めて、すぐさま1点差になる。

しかし、その後もボールの流れ、テンポは衰えずチャンスを生み出したりと、ペースとしては日本のまま。このまま前半は2-1とリードを保って折り返す。

後半

前半同様、イイボールの流れ、執拗なフォアチェックとマーキングを継続してペースを保持し続ける日本は、素晴らしい攻撃で3点目を奪う。後方からのビルドアップの中でポストを経由しながら速いテンポでボールを動かすと、今野の縦のフィードで駒野が裏を取り、ダイレクトで折り返す。そしてこのグラウンダーのクロスに右サイドからニアに入ってきた加地がニアに飛び込む!これは合わせきれなかったが、ここで潰れることでこのボールがゴール前に流れ、しっかりと詰めてきていた我那覇がダイレクトでしっかりと沈めて3-1。これも素晴らしいね。ビルドアップからテンポ良く動かして(鈴木啓太→闘莉王→中村憲剛→加地→我那覇→中村憲剛→アレックス→駒野、かな?ほぼダイレクトか2タッチ)、その中で一気にフリーランニングを使うペースアップという展開はとても効果的だし、目指すべき形だったのかな。で、加地ねー。ビルドアップで絡んでるのだけど、その後一気にあそこに入ってきたわけだから、その積極性は素晴らしい。これも又走力と言う要素でのアドバンテージが活きた形だしね。我那覇もしっかり決めた。うんうん、綺麗だった。

オシムがリードが開いた後の集中力を戒めたようだけど、このゴールの後少し集中力を欠いたミスが出たりと、日本にあった好リズムが離れていってしまう。そして、前半のハイパフォーマンスの影響か、中村憲剛、アレックスの運動量が減り始めたことで、中盤が開き始めてチームとしても機能性が徐々に低下していく感じがあった(時間と共にという感じかな、いきなり悪くなった訳じゃない)

ここからが課題だなーなんて思ってたら、素敵なサッカーをしなくなったことを怒ったのか択捉島の海の底にいる人がでかい地震を起こして津波が起きたようで、BSが中継をカット。と言うことで僕もそれに習って端折る。その後色々あったけど……冗談です。チームの機能性が下がる中で山岸を投入するも変わらず。高松初キャップ、そして羽生と遅い印象もあったが交代策を続けていくと、劣勢は跳ね返せないモノの羽生の精力的な動き(山岸がイマイチだった)、高松の腰の重いポストや素晴らしいファーストコントロールからのシュートと良いプレーを見せて、そのご褒美のようにセットの中で高松がモンタシャリに引き倒されてPKを獲得、しかし出しゃばった闘莉王が見事に外し、4点目はならずといった感じで試合終了。まあまあ、最後はあれだったけど、非常にポジティブな印象を残す形で2006年最終戦を快勝で飾った。

就任以来7試合、数ヶ月間飛び飛びながら地道にやってきたことがチームに浸透・消化してきたのかな?と感じさせるゲーム。素晴らしい機能性を示し、その中に個々の特徴が活きていたりと、良いプレーを見せてくれたのは個人的にとても満足。このチームの可能性と課題がはっきり見えた意味でも、試合の意義としては「首位通過」やら「リベンジ」以上に大きいことなのかなぁと。長くなっちゃったので、簡単に箇条書き。

良かったこと

・献身的なフォアチェックと徹底したマンマーキングによる前方向にベクトルの向いたディフェンス

・効果的にボールを動かしながら、後ろからの攻撃参加やフリーランニングを付随させていくことで流れるような攻撃構築を具現化したこと

・機能性に加えて、アリバイ的、奴隷的にメソッドをなぞるだけでなく、個々が柔軟に長いボールを飛ばしたり、仕掛けていったりした特徴の発揮

・巻と我那覇の相互理解による関係性

・両サイドの積極性を感じるランニングの実効力

・闘莉王の攻撃センス、中村憲剛の質の高いパスセンスの融合による二つの攻撃パターンの構築

・阿部と今野のマンマーキング
*これは又今度やるつもり。A代表と下の世代で一番違うものかも知れないし、同じ守備手法を基盤に置くのであれば見習うべき所。

悪かったこと

・ペースコントロール
*これは来年に向けて大きな宿題。コンディションとか選手達のスタミナというエクスキューズはあるけど、基本あのペースで90分は無理。どこかでゲームを落ち着かせて、極端に落ちる時間をなくさなきゃいけない。ああいう時間帯は強い相手だったら致命的。

・カウンターに繋がるような細かいミス
*サッカーはミスゲームだからミスはなくならないモノだけど、ミスをしていけない状況の中でのミスは減らしたい。特に後ろからせり上がるような攻撃を売りにしているわけだから、それだけリスクがある。そういう意味でよりシビアにならなきゃいけない。カウンターケアを意識し始めたら、良さも薄れる。例えばミスが多いなと思ったら現実的なゲーム運びをするというのも選択肢としてはあっていいけど。

・運動量が減ったときの措置
*終盤、運動量が減った後はかなり劣勢を強いられ、それを跳ね返すことは出来なかったことは気になる。で、これは現実的な僕の考えだけど、エクスキューズが大きな影響を持ちやすい厳しいアジアにおいて、こういうサッカーを90分続けるのは無理だと思うので、状況に応じて戦術を切り替えてゲームをするというのもありなんじゃないかなと。特に今日みたいなゲームだったら。例えばブロック形成を主にした迎撃型ディフェンス+カウンターとかね。レッズの選手が多いわけだし、出来ないことはないと思う。選手達がピッチにいる選手達が主体的にこういう判断してこういう事が出来たら、チームにより深みが出来てくるんじゃないかなと。

まあ、こんな感じかなと。まあこの辺はオフシーズンにでもね。他にもほっぽりぱなしのもあるし、来年に向けて気になることも多いし。とにかくしっかりと方向性が見えたこと、そして選手達がタスクの奴隷にならずに咀嚼して主体的な表現が見え始めたこと(もちろん色々な意味でもっと深化していってほしい)はとてもイイ兆候だと思うので、来年も着実にチームを組み上げていって欲しいなと。

あ、選手評は又明日って事で。と言うことでとりあえずここまで。

追記:じゃ、選手評。基本ポジティブですよ。

川口能活(ジュビロ)→PKは抜きにして、ディフェンスの出来が良かったこともあって、余り守備機会がなかったけど、最後まで集中力高く、シビアなポジショニングを獲って最少失点で乗り切った。ビルドアップの起点として、空いている選手に早くと言う意識を感じた。

阿部勇樹(ジェフ)→僕は基本的に阿部っちをバックラインで使うのはもったいないと思うのだけど、コンセプトの表現という意味で阿部っちの存在がバックラインでより活きていると感じられた一戦だった。執着心を感じさせるタイトなマンマーキングで前を向かせずに起点を潰し、そしてビルドアップでは持ち前の質の高いフィード力が存分に活きた。後半、チームが消耗したときにその経験を持って何とかして欲しいかな。◎。

田中マルクス闘莉王(レッズ)→かっこつけたからには決めろよなー。まあオチを付けたことで目立ったけど、プレーの内容もポジティブに目立っていた。ディフェンスは引き出されることが数回あって気になったにしても、やはり強いし高い、安定感を感じる(これは今年本当に変わったことだと思う)で、何よりも攻撃力。得点力もそうなんだけど(初ゴールか)、組み立てるセンス、それの基盤となるパスの精度、この辺はチームの武器となっていた。中村がボールを引き出してからの展開、そして闘莉王が後ろから上がっての展開、二つの組み立てパターンはチームにとてもポジティブだと思った。

今野泰幸(FC東京)→PK献上、あれはカフタニがうまかった。でも、それ以外ポジティブ。対人能力の高さと執着心の高いマンマーキングは阿部同様高い評価をしてあげたい。そして、攻撃ね。サイドの選手との絡みが非常に良くて、イイランニングでアシストまで記録。本職じゃないけど、何故使われているのかというのを理解した良いプレーだった。◎。

鈴木啓太(レッズ)→守備に関しては相変わらず「水を運ぶ人」として広範囲に広がる中盤を走り回って、チームの秩序を担った(収縮して挟み込んだり、ボールサイドに寄せてカットを狙ったりと貢献度高い)ただ、このポジションでの安易なミスはやはり危険。難しいプレーはいらないから、きっちりと確実に(まあ沢山走ってるから酷な部分もあるけど)とりあえず髪の毛切ってこい。

加地亮(ガンバ)→抜群のパフォーマンス。質の高い運動量とオフ・ザ・ボールの質、そしてオン・ザ・ボールの実効力、共に非常に質が高く、今野のアシストを引き出したオーバーラップ、駒野のグラウンダーのクロスに入っていったダイヤゴナルの長距離ランニングなど、コンセプトを体現するを感じるランニングは特に素晴らしかった。守備もしっかり。うーん、隼磨、壁は厚いよ。

駒野友一(サンフレッチェ)→初めて左サイドでこんなにいいパフォーマンスを見た。非常に積極的なのは加地同様、非常に精力的なランニングでどんどん前に出て、中から外に流れてきたアレックスと良く絡み、加地のクロスに反応するなどボックスの中に入っていきフィニッシュに絡み、本職のワイドのスペースではアシスト。これを毎回出来ればポジションは確立出来る気がする。

中村憲剛(フロンターレ)→周囲のランニングを活かす形でパスをどんどん散らして、チームのメトロノームとなっていたかな。中長距離のフィードはいつもよりちょっとあれだったけど、自分で局面を変えたり(かわしたり、ずらしたり)、いいタイミングでの顔出しで、リズムを作っていったプレーはやはり良い。課題はバテたこと。ふろん太ではそんな風でもないから(終盤での大仕事もあるし)、代表のハイペースなサッカーに合わせることでそうなるのであれば、ペースをうまくコントロールするなりしないとね。

三都主アレサンドロ(レッズ)→イイアレックス。中から多方向に動き出すことで、ボールレシーバーとなり、両サイドでアクセントに。最前線に飛び出す仕事も見えたりと、存在感はあった。ただ、オン・ザ・ボールでも出来る選手だから、持ってからの仕事ももっと質の高い仕事があっていい。守備も頑張っていたし、オシムのサッカーへの理解は進んでいる印象。

我那覇和樹(フロンターレ)→2得点という揺るぎない結果、素晴らしい。ポストも安定(裁くタイミングのズレが気になるけど、引き出しと背負ってしっかりと収めていることが良かった)、巻との関係性も互いを意識し合ってうまく回っていたし、仕掛けるところでは仕掛けて素晴らしいミドルがあったりと、文句なし。

巻誠一郎(ジェフ)→調子自体は良かったと思う。身体も切れていたし、精力的な仕事は貢献度も高い、我那覇とのコンビも良かった、CKのヘッドも闘莉王のパスを収めてのミドルも惜しかった。ただ、純然たる結果が足りない。擁護する人に見えることだけど、過剰に貢献度の部分を賞賛するのも又良くない、何より巻のためにも。FWなんだから結果を求められるのは当然、批判されて擁護することで逃げ道を作るんじゃなくて、プレッシャー掛けて掛けて掛けて、そのプレッシャーに負けずに獲ることで、より勝負強いストライカーになっていくんじゃないかな。ストライカーはプレッシャーとは無関係ではいられない。そしてその責を負わなきゃいけない。獲れる選手だと思うので、批判は甘んじて受け入れて、結果で見返して欲しい。

山岸智(ジェフ)→動きの質も低く、疲弊したチームに刺激を与えることが出来なかった。これは対比になってしまうけど、羽生が広範囲に走り回ってレシーバーとなることでチームを活性化したのと比べると、厳しい評価は当然。個人的には展開的に長谷部で良かったんじゃないかなーと思ったけど(中村がバテてたし)今は安心して使える選手として重用しているけど、目に見える効果が出ないのであれば、判断してほしい。豊富な運動量という要素なら、鈴木慎吾とか太田の方が怖さはあると思うし(特に太田は今旬だし)

高松大樹(トリニータ)→持ち味発揮、特に羽生が入ってから手厚いサポートを受けて彼のポストが実効性を増した。あの腰の重いポスト、そしてコンタクトに強い空中戦は巻を脅かすかも(まあフォアチェックやら豊富な引き出しアクションを重視していることを考えると、そんな単純な対比にはならないだろうけど)そして何よりボックスの中での質、脅威を保っていたからこそ、過剰なファールをされたと思う(相手はアジアトップクラスのディフェンスよ)第一歩としては上々か。

羽生直剛(ジェフ)→カンフル剤としてチームに好影響。山岸があれだったので余計よく見えた。長距離ランニングを含めた引き出し、ポストワーカーへのサポートなど良かったと思う。

イビチャ・オシム(たん)→手腕発揮でいよいよチームが軌道に乗りだした感はある。今までは過剰に伝わりすぎていた感があったメソッドが咀嚼された感じで、イイ部分ははっきり出ていたし、柔軟性もそれなりにあった。そして、阿部っち、今野の起用はいいね。嵌ってる(最初懐疑的でしたよ、すまん)

采配に関しては黄色いナーって感じだけど、正直??という部分もある。今は選手間でそのメソッドの咀嚼度合いに差があるから、より理解度の高いジェフの選手を使うんだろうけど、リードもしていたし、テスト出来たんじゃないかなー。長谷部とか、前田とか。佐藤寿人もこのスタイルに馴染ませてあげればもっと出来ると思うし。まあいいけどさ。

と言う感じかな、追記おしまい。

*えーと、結構な方が訪れて下さったようで、無駄足踏ませてしまって申し訳ないです。そしていつもありがとうございます。ちょっと、ふわふわしてる状況で……言い訳はいいね。なるたけ早い更新が出来るように……、申し訳ないっす。

*で、オシムたん、隼磨はー?てゆうか、功治はー?知ってるんだからね、オシムたんが悪口イイながらも、足繁くマリを見に来て、心の裏では好きだって事は!だったらもう使っちゃえばいいじゃない。功治は黄色より結果も残してるよー?(ま、本当はジェフ時代にいじめられたから、現状の酷いサッカーを見て、心の中で蔑んでるのかも知れんが)

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November 15, 2006

15分の未来@日・中・韓 U-21代表交流戦 vs 韓国

選手を見極める狙いが強いゲームだから結果云々を問うつもりは元々ないけど、試合を見た感想としては「もったいない」かな。中国とのホームゲームでこのメンバーでやって、こういうシビアな相手とはベストで臨むというのが生産的だったかも知れない。ま、それは建前。乾が見れただけで満足。しかもこのレベルでも実効力を普通に示す。こりゃ凄い。もう、今から横浜でやろうぜ。すぐトップチームで功治とコンビ組ませよう。選手権?いいじゃん、もう←自己中だなぁ
*選手評+監督評追記しました。よかったらどうぞ。


日・中・韓 サッカーU-21代表交流戦

Korea.Rep U-21 1-1 Japan U-21 @ Chagwon
Korea.Rep:4'Park.C.Y Japan:64'OwnGoal

JFA

U-21日本代表スタメン:GK松井謙弥、DF田中輝和(→71'前田俊介)、柳楽智和、千葉和彦、上田康太、MF細貝萌、本田拓也、谷口博之、水野晃樹、渡邊圭二(→78'乾貴士"きらめく才覚")、FWカレン・ロバート(→87'津田知宏)

日中韓のU21対抗戦も日本にとっては、3戦目。今月中にはホームでも試合をすることになっているが、まずはアウェイでのゲームを向かえた。気温はかなり低いようで、長袖のシャツに手袋という選手も。

日本代表はメンバーを見ても分かる通り、先月ホームでやった中国戦にスタメンで出た選手がメンバーから外れ、これまではベンチを温めていた選手を中心にスタメンを構成。しかし、家長昭博、小林祐三、枝村匠馬とこのメンバーでは核となると思われた選手達が怪我や体調不良で遠征辞退をしたりと、メンバーとしてはだいぶ落ちてしまった感、バランスも???と言う感があり。対する韓国は、A代表と兼任でこのオリンピック代表チームも率いることになっているピム監督がA代表を指揮するということもあってか、今回は日本とも馴染みの深い本来コーチであるホン・ミョンボが代行として指揮を執る。既にA代表として実績のあるパク・チュヨン、ペク・チフンと言った選手を擁し、ポテンシャルとしてはアジアではトップレベルと目される。

前半

4バックでスタートした日本代表だったが、マーキングを掴み切れておらず、相手の攻撃に対してほとんど抵抗出来ず、立ち上がりからA代表でもエース格のパク・チュヨンに立て続けに決定的なシュートを許すと、その勢いのまま右CKから早いアウトスイングのキックにそのパク・チュヨンに頭で合わされ、先制点献上。さすがと言ったところのポジショニング含めた得点感覚、寄せられても揺るがないフィジカル(マーカーは柳楽かな?)なんだけど、日本のDFには脆さが伺える。

相手に合わせて(韓国は4-2-3-1的らしい)システム的には4バックに本田、細貝、谷口の3センターという感じなのだけど、システム云々の前に、とにかく局面に置いて韓国の選手の勢い、フィジカルコンタクト、1vs1含めた技術の前に劣勢を強いられ、一つのロストから一気に失点になりそうな状況。日本としてはポゼッションからアウトサイドを突こうとするが、やはり攻撃に置いても早く圧力の強いプレッシャーの前になかなか攻撃構築が出来ず。俗に言う、「虐殺ムード」ってやつ。

その中で15分過ぎにようやく、右サイドオーバーラップを絡めるような3人の崩しから水野が角度はきついながらシュートを狙ってファーストシュートを記録。しかし、少し安定したかと思うと、一つのミスからドタバタしたりと、攻守共にチームとしてなかなかフィットしてこない。相手の攻撃に押し込まれると、奪っても相手のプレッシャーの前に長いパスを「蹴らされる」攻撃構築に終始し、1トップに据えられたカレンはポストマンではないのでそうそう収めることは出来ず(水野を狙ったフィードもあったけど、水野も又大きな選手じゃないからね)といった感じで、下の年代でも見えた課題が見え隠れ。しかし、徐々に相手の縦へのを網に掛けられる形が見え始めると、少しずつやりたいことを表現し始める。

全体的にある程度押し上げていければ、ポゼッションの中で人数を掛けて攻撃構築していくことも出来ていたが(ただ、ワンパターンは否めず。早いタイミングで動かそうという意識は感じるけど、パスの崩しに置いての意外性がなく終着点を狙われている感があった)、コンビネーション不全からの悪い奪われ方、1vs1における劣勢、ディフェンス陣個々の力不足から来る軽率な対応も目立って簡単に崩されてしまう部分もあったりと、結局韓国の力の前に屈する形で前半は1-0で終了。終盤に落ち着いたけど、よく1点で済んだと表現するのが妥当なところか。

後半

韓国はもう一人の目玉、ペク・チフンをパク・チュヨンとの交代で投入。日本の方は交代なし。前半同様、韓国ペースでの立ち上がり。序盤から1vs1でほとんど劣勢となってファールの数が増え、左右からのセットプレーの連続で危ういシーンを作られると、その後もクロスの処理のミスを突かれ、スピードに乗った突破で一気に左サイドを破られてポスト直撃のダイビングヘッドを浴びたりと、目を覆いたくなるようなピンチの連続。サイドバックの守備能力の不安は大きく(センターバック的な仕事、局面に置ける1vs1の弱さ)、付け焼き刃的なスタイルはリスクばかりが表面化してしまう。

しかし、日本もある程度プレッシャーへの耐性が出来た中で、両サイドが高い位置に迫り上がってアグレッシブな姿勢を見せ始めると、しっかりとパスを繋いで行ければ攻撃が成立する。前半と比べても流れの良さ、攻撃の厚みは感じさせ、ラストパスの精度を欠いたこともあってフィニッシュに繋げることは出来ないが、確実にチームは好転し始める。すると、この良い流れに乗る形で、同点に追いついてしまう。左サイドのキープからうまく上田がオーバーラップすると、その流れを活かす形でダイレクトで中へ速く鋭いボールをゴール前に供給。これにタイミングばっちりでカレンが飛び込む!前のディフェンスが少しずつ触ったこともあってかカレンは合わせきれなかったが、ボールがずれたことでカレンの裏に入ったディフェンスに当たり、これがゴールに吸い込まれて同点!まあラッキーな形だけど、流れが来ていた中でうまく活かせたのは良かったかな。それにいい流れ、そしてタイミング良いのプレーだった。上田にしても、カレンにしても。

同点になったことで動こうとしたベンチは一度逡巡するが、結局田中に代えて前俊投入。萌をディフェンスラインに下げて、4-4-2と言った形になったのかな。相変わらずカウンターの鋭さに脅かされる事は変わらないが(これで中盤とDFラインを引きはがされ、バイタルから打たれるシーンも)、序盤に比べてこの辺でも耐性が出来て、ファールは多いものの無様にやられることは減ってきたかな。その中で韓国も前線に背の高い選手を投入し、再逆転を狙ってくる。一進一退の攻防の中、30分過ぎこの試合一番のお楽しみ、乾が渡邊に代わって投入が投入される。

試合は最終局面、早く乾にボールを触らせろと思うわけだが、なかなかボールが渡らず。そんな気持ちはさておき、韓国の勢いが再活性化、CKからバー直撃のヘッドを許したり、距離はありながらもペク・チフンに強烈な無回転ミドルを放たれたりと、苦しい対応を強いられる。しかし、日本も高い位置でのボールカットからのカウンターで惜しいチャンスを迎えたり(水野のタイミングをズラしたラストパスは前俊にわずかに合わず)、乾の素晴らしい縦へのするするっと抜けて一気にスピードと方向を転換するドリブルからディフェンスの虚を突くスルーパスで前俊を狙ったりと(GKの飛び出しに阻まれた)やりかえす。熱を帯びるゲームの中で、津田をカレンに代えて投入。前俊との2トップにするが、結局ゲームは動かず。スコアは内容が反映されたわけではないが、とりあえず良く同点で終わったね。試合終了後には反さんとホン・ミョンボが笑顔で握手し、肩を組み合った。ほほえましい。

と言うことで、"前座"の75分間のイライラが吹っ飛ぶくらい、乾のきらめきに魅せられた。もう、めろめろ。彼のオン・ザ・ボールに置ける実効力、そしてアイデアは本当にやばい。相手が少し落ちていたというのはあるけど、小さなスペースの中でボールを引き出し、前を向けば、何か起こすんじゃないかという期待感を抱かせてくれる。やばいよ、これは。もうこれだけでお腹いっぱい。来年が楽しみでしょうがない。これだけのクオリティを持っていれば、使える、絶対に。ということでおしまい。

とはいかないか。一応、チームのことも(←おい)とりあえず、褒めてはあげられない。まあほぼ初めてだからとは言っても、相手もそうだと言うことを考えたら、チームとしても個人としても、もの凄い差を感じた。まあBチームという言い方をすればそれで済むけれど、選手達の適応能力(戦術への順応、ゲームの中での順応、共に不十分。特に、相手に合わせたやり方を見いだすという点で、一番重要な対応すべきマーキングの確認、プレッシングの位置と連動は序盤ボロボロだった)、マーキングの徹底(人を決めているだけで離している事も多い。タイトに付けずボールを入れさせすぎ)という部分では大きな課題が残ったし、相手の勢いに押されてしまってリスク回避のプレーに終始してしまうことも目立った。そして個人の差。まあ勢いを削げない状態で来られたらどうしようもないと言うのもあるのかも知れないけど、軽すぎる。日韓のプレースタイルの差というのはあるけれど、局面に置ける対応をもっとシビアにしていかないと。ファールも多すぎ、総じて、質が低かった。

で、正直あのまま終わってたらどうしようかと思ったけど、良かった部分が出たことは救いだった。早く動かす意識を高く、それに必要なしっかりとサポートアクション豊富にオフ・ザ・ボールの動きをすることで、スムーズに攻撃構築し、個人に置けるリスクチャレンジプレーであったり、ダイナミズムの付随によるコンビネーションプレーで味付けする。その攻撃におけるポテンシャルが感じられたのは良かったかなと。そして、水野や谷口と言ったJで実績を残している選手がこのレベルでもしっかりと通用するというのが見えたのも良かった。

まとめとしては、いかにゲームに早く順応し、自分たちのやりたいことを表現出来るようになるかと言うことに尽きる。やれば出来るのは分かるけど、それが出せなきゃどうしようもない。相手が良かったでは済まされないシビアなゲームに、この先臨むわけだから。このゲームに関して言えば、開始10分でゲームは終わっていてもおかしくなかった。そういう意味で、いかにベンチのスカウティングを消化しながら、選手達がピッチの中でアジャスト出来るかというのが、とても大きな意味を持ってくるのかなと。A代表にも同じ事が言えるけど、若さと言う脆さのあるこのチームに置いては特に、ね。

追記:じゃあ、選手評+監督評

松井謙弥(ジュビロ)→飛び出し、ポジショニングなどの判断に迷いが見え、ボールハンドリングも不安定。クラブでは能活が君臨する中でなかなか試合経験が積めないこともあるけど、比較対照となる西川、そして林といったライバル達とは少し差があるのかな。

田中輝和(アルディージャ)→不適格。ポジション的な兼ね合い以外に彼がこのチームに選ばれる理由がわからない。中にずれてのセンターバック的ディフェンス、オーバーラップのタイミング、精力的な上下動、そして1vs1。ほとんど良さが見いだせなかった。

千葉和彦(アルビレックス)→不適格。軽率な飛び込み、粗いプレーでピンチを量産した。過信か、入れ込みかは分からないけど、状況を捉えた上で的確なプレー選択が出来ない選手は国際舞台では厳しい。好戦的な割にマーキングも緩い。

柳楽智和(アビスパ)→不適格。ワールドユースでは対人面での強さを見せたが、セットでパク・チュヨンにやられ、流れの中でもヤン・ドンヒョンに完敗。マンマーキングも簡単に離してしまうシーンが目に付き、後手に回る形が目立った。ただ、千葉がアホみたいに簡単にかわされた後の尻ぬぐいを良くしていた部分は評価してあげたい。

上田康太(ジュビロ)→反さんはクラブでやっていたからという選択だったのだろうけど、彼をこのポジションに据えるのはリスクが高すぎる。確かにサイドから組み立てたり出来るボールを動かすセンスなど、攻撃に置けるクオリティは見せたが、瞬発力勝負になったりするこのサイドでの1vs1における脆弱性が表面化してしまった。このポジションでもより経験のある渡邊の方がまだ安定したんじゃないかな。これで判断されたらちょっと上田が可哀想。

細貝萌(レッズ)→アンカーとしては不適格、サイドバックとしても……。プロではほとんどストッパーだったのに(しかも天皇杯のパフォーマンスはそれなりに高かった)何故アンカー?というのが素直なところ。アンカーとしてディフェンスラインとの連携が薄く、イ・グンホのトップと中盤の隙間に入るようなポジショニングを捉えられず、判断も遅く致命的なミスも目立った。何となくドタバタしていた印象。

谷口博之(フロンターレ)→カピターノ!びっくり。ただ、中村憲剛が隣にいないこともあって、能力の片鱗こそ見えたが持ち味発揮とまではいかず。中盤でゲームを作ってくれる選手がいれば、その選手に組み立てを任せて相手の隙を見いだし、するするっと上がって突くことも可能なんのだろうけど、組み立てを課されることで彼に枷が付いたような感じ。組み立てに関してはまだまだ。枝村(上田)と組んでいたら又違ったんかな。対人面ではフィジカルの強さもあって比較的日本選手の中では韓国の選手に対抗出来ていたけど、うーん。

本田拓也(法政大)→トップ下?3センターの右という感じなのかな?と見てたのだけど。谷口にしてもそうなのだけど、走り回ることは出来てもゲームを作ることは出来てない。意識は感じるけど、、クオリティとしては総じてそんなに高くなかった。彼も又操ってくれる選手がいてこそ活きてくる気がする。もしトップ下としての仕事を期待されてたなら、ポジションを下げられてトップへフォローが全然出来ていなかったことも判断材料に入れなきゃいけないけど、チームがあれだからなー。終盤の鋭いカバーは◎。危機察知に鼻が利くのは彼のいいところ。

水野晃樹(ジェフ)→改めて、彼のドリブルのキレは武器になる。精力的な上下動では中村北斗に分があるけど、アタッキングサードでの質は確実に水野に分、そのクオリティを発揮する形で攻撃の拠り所となった。セットの質も高い。そのクオリティだけじゃなくて、しっかりと責任を全うする意識があるのも、悪くない(後半水野がダイレクトボレーで狙ったシーンの起点は水野が自分でロストしたボールを執着して奪い返してのカウンターから。自分で奪われたボールは自分で責任を持つ、こういう基本的な事が出来るのはいいこと)

渡邊圭二(グランパス)→流れが出てきてから、うまくボールを引き出して上田と連携し、左サイドを活性化させた。ただ、前半はほとんど消えたので評価が難しい。個人的に上記の通り逆の方が良かったと思う。彼はアウトサイドのスペシャリストなんだから、縦の上下動を基本に、オーバーラップすることでフリーとなって質の高いクロスを供給したり(上田はアシストしたけどさ)、低い位置から精度の高い中長距離のフィードを核に組み立てを担った方が良かったんじゃないかなと。上田より守備も出来るわけだし。適性としてシャドーよりアウトサイド。

カレン・ロバート(ジュビロ)→悪夢のカレン1トップ再び。ジュビロな人には辛い記憶ですな。アウェーだとこういうスピード型のアタッカーを最前線に置いて、カウンターのスピアヘッドにでもしたいのかな。アウェーでの中国戦でも苔口を使ったりと何かしらの意図を感じる。ただ、組み立てが稚拙でカウンターどころの騒ぎじゃない(中盤のメンバー選考も疑問)で、組み立てられず結局放り込む、カレン収められない。それならサイズのある萬代が出すべき(カレンはシャドーでイイ)まあ理想を具現化と現実の状況というバランスだけど、結局の所虻蜂取らず。まあポストワーカーではないので、相変わらず収まらず、自分の特徴も出せず。何となく代表では運がない(色々な側面で)

途中交代

前田俊介(サンフレッチェ)→うーん、イマイチ。タイミングをずらすようなクロスは良かったし、ボール獲れそうだったんだけど、ね。前俊らしいきゅきゅっとしたドリブルが見たかった。乾とは天才同士で感覚が合うのか、ホットラインが繋がり掛けたけど、決めて欲しかったな。とにかくクラブで試合に出ることが復調への第一歩、まあ猛犬+寿人の壁は厚いけどさ。レンタルでどこかに行ってもいい訳で。

乾貴士(野洲高→Fマリノス)→上で書いたんで省略。顔を出すタイミングもいい。次も見たいな(次の日韓戦)、早く見たいな(来年日産スタジアムで)

津田知宏(グランパス)→時間短く評価なし

反町康治(反たん)→経験を積ませると言うことは出来たけど、正直もの凄い疑問の残る采配だった。箇条書き。

・1トップにスピード型アタッカーを置くチームの狙い

・スタメン選考の不条理

・一番質の高い経験の積めるアウェーゲームを何故"捨てたのか"

こういう要素かな。選手評の中に入れ込んだけど、正直不可解すぎる。

例えば今日のメンバーで素直に組めば、

Pattern1       Pattern2
    萬代          前俊 カレン
  前俊 カレン          乾
渡邊      水野    上田   谷口
  上田 本田拓   渡邊  本田拓  田中
 柳楽 谷口 萌      柳楽   萌
     松井           松井

こんな感じで良かったんじゃない?谷口をフォアリベロに、本田拓也と相互の補完関係を組ませ、上田がゲームメイクを担う。プレスがきつければ萬代に競らせてカレンと前俊にセカンドボールを狙わせる。時間がないなら時間がないなりのことをすればイイだけのこと。相手に対応すると言うことを重視して、4+3のブロックならこういう感じかな?とにもかくにも基本的な配置というものに疑問が大きかった。

そして経験を積ませるのはいいけど一番厳しいゲームでやることもなかった。このゲームが一番尊い経験が積めるゲームなのは間違いないわけで、A代表の兼ね合いはあるのだろうけど、なるたけベストのメンバーにこのゲームを経験させてあげたかった。ましてやA代表のコーチも兼任しているわけだから、選ばれるか選ばれないかはオシムたんと連携すればイイだけのこと。本田、青山、水本、伊野波は駄目でも、平山、増田、苔口、中村北斗、梶山、青山と言った選手は呼べたわけでしょ?そういうことを考えると、このゲームを無駄にしたのはもったいないかなーと。経験積ませるならアジア大会があるわけだし。僕はやろうとしているタスクにとって1年半という時間はそんなに長くないと思ってる。積み上げれるところは積み上げる事をしていって欲しい。

どちらにしても、反さんには頑張って欲しいし、いじめたくないので、もう少しまともで突っ込み所の少ないゲームをして欲しい。乾を使ったことだけだよ、褒めてあげられるのは。

と言うことで追記おしまい。

と言うことで、とにかく乾がきらめきを魅せてくれてよかったということでおしまい。次はさすがに呼ばないかなー。見たいけど、選手権もあるしなー。ということでとりあえず。

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November 14, 2006

歴史は塗り替えられなかったけれど@AFC Youth Championship Final vs 北朝鮮+AY選手評

残念!

まあPKは運に左右される部分も大きいので、さすがに3回も連続では(サウジ戦も神様にウインクされたと思うし)神様が贔屓してくれなかったとことが大きいんだろうけど、何とか勝たせてあげたかった。PKはチームの優劣を決めるモノではないけれど、これまで成し得なかったことを成し遂げられれば、選手達にとっては大きな自信に繋がったと思うし。でも、厳しい試合を経験出来たことで成長したと思うし、可能性も感じられた。日本にとってはイイ大会だったのかな。と言うことで決勝の印象と選手達の大会を通じた総評を。

AFC Youth Championship India2006 Final

Japan 1(1-1/EX 0-0/PK 3-5)1 Korea.DPR @ Salt Lake Stadium,Kolkata
Japan:34'Y.Kashiwagi DPRK:3'Ri.C.M

AFC Official/Match Summary

U-19日本代表スタメン:GK林彰洋(流通経済大)、DF内田篤人(アントラーズ)、福元洋平(トリニータ)、青山隼(グランパス)、堤俊輔(レッズ)、MF田中亜土夢(アルビレックス)、森重真人(トリニータ)[→118'柳澤隼(レイソル)]、柏木陽平(サンフレッチェ)、梅崎司(トリニータ)、FW森島康仁(セレッソ)[→58'ハーフナー・マイク(Fマリノス)]、青木孝太(ジェフ)[→75'伊藤翔(中京大中京高)]

端折られたものしか見れていないので、ゲームに関しては何とも言えない部分があるのであしからず。

初戦と全く違う直線的でシンプル、そして強烈な勢いを内包したプレーをしてきた北朝鮮に対して、序盤は戸惑って不運な失点まで喰らってしまったけど、徐々に耐性が出来て、早々に柏木の個の才能のきらめきでビハインドを跳ね返したのを見たとき、「あ?いけるかな?」と思った僕、反省。北朝鮮の忠実で徹底されたサッカーはそんなに甘いものではなかったし、走力含めた基本的な運動能力、基礎スキルの正確性というのは相手の方が上だったと思う。日本としても、高いレベルでの豊富な試合経験とその中で培った柔軟な判断やアイデアでは確実に相手を上回っていたけれども、こういう強いプレッシャーを掛けられた中でも、個々が自分のプレーを表現し、実効力を示せるようにならないとね。この試合では出せた部分もあったとは思うけど、抑え込まれた印象が強い。そういう意味で、個々の逞しい表現力というのはこの先の課題として残ったゲームと言えるのかな。もちろんPKに勝負が委ねられたと言うこともあって、負けたから劣っていたというのはないけどね。まあこのレベルで満足されても困るし、もっともっと上のステージが待っているわけだから。通過点、通過点。

歴史を塗り替えることは適わず、結果から得れる自信を掴めなかったことは素直に残念なんだけど、最大限貴重な体験が出来たわけだから、この経験を活かすことが大事。特に決勝トーナメントに入ってからの3試合は、どちらに転んでもおかしくないシビアなゲームだったと思うし、そういう差し迫った中で出来たこと、出来なかったことが改めて洗い出されたはず。そういう部分をチームとしても、個人としても、振り返りながらこれからの糧としていって欲しいなと。そういう部分をブラッシュアップした後にもう一度大きな舞台が待っているわけだし。それと、前回書いたようにアジアの厳しさを体感したと思うので、これからJからアジアに出て行くと言う意味で、これをしっかりと忘れないようにして欲しいな。

じゃあ、簡単に選手評を。

林彰洋(流通経済大)→大会通じて柏木と共に最も仕事をした選手と言えるかな。各試合ビッグセーブで失点を凌ぎ、勝負を繋ぎ止めていた部分に置ける貢献度は非常に高い。PKに関しては、決勝ではいい仕事出来なかったけど気にする必要なし。どうでもいいけど、平山に似てる。

内田篤人(アントラーズ)→鹿島のレギュラーとして大きな期待を集めていた選手けど、今大会ではそこまでセンセーショナルな活躍は出来ず。しかし、それでもある程度のクオリティを保ち続けて、コンスタントに存在感を見せていたのはその実力の現れ。可愛らしい風貌からは想像しずらいタフなところも見せていたし、ね。まだまだ成長途上、攻守ともにより質の高い選手になっていって欲しい。

福元洋平(トリニータ)→水際での危機察知の速さや対応力など個の部分では、しっかりと出来ていたし、身体能力に押される部分はあったけれど、破綻するようなことがなかったのはさすがと言ったところ。ただ、DFリーダーとして、このチームの一番の課題である押し込まれた後、押し返せないという部分はWYまでの宿題かな。奪った後の冷静な繋ぎであったり、全体の押し上げだったり、そういう部分をもっとリーダーシップを獲ってオーガナイズして欲しい。こんなもんじゃないでしょ。もっともっと経験積んでいって?

槙野智章(サンフレッチェ)→がむしゃらに相手に食らい付ける粘り強さであったり、高さというのは十分通用していたと思うし、スペシャリストとしてはしっかりとした能力は持っていると思う。ただ、もっとクレバーな対応を求められるときに少々不安を覗かせたり、ビルドアップに関してもリスク回避の意識が高く、それが逆にチャンスに繋げてしまったりと、課題もちらほら。サンフレが現在ビルドアップの質を強調していることもあり、戸田や森崎和幸と言った本職ではない選手をバックラインに使っている現状もあるけど、彼らの良さ(ボールの動かし方やクレバーな守り)を吸収していければ面白いかな。

堤俊輔(レッズ)→本職ではないと言うこともあって、少々厳しい部分もあったか。右上がりのチームに置いてバランス的には3番目のCDFとして機能してくれたらと思ったけど、何となくあやふやな部分があって、ちょっと評価しずらい。チームでも余り出る機会が少なそうだし、レンタルで試合出場経験を積むのも視野に入れて欲しいところ。

青山隼(グランパス)→決勝のセンターバックもそれなりにそつなくこなしたのはバランスの良さならではかな。バランスを取りながらチームの秩序を担う存在として、地味ながらよく仕事をしていたと思う。危機察知の速さに優れていて、判断も悪い選手じゃない。これからは対人に置いてよりボールを刈れる強さであったり、グループとして守るポジショニング感覚を磨いて欲しいかな。献身的な姿勢が柏木を活かした。

森重真人(トリニータ)→タジキスタン戦の強烈なミドルシュートは素晴らしかったねぇ。Jでは何度か見た程度であんまり印象としてはなかったのだけど(センターバックとして出てたような出てなかったような……)、タフに戦えて、攻撃にも意識を裂けるという部分で、バランスの良い選手なのかな。本職としてはボランチと言うことで、トリニータには素晴らしいブラジリアンがいるので、そこから沢山吸収して欲しいね。

柏木陽介(サンフレッチェ)→残念ながらMVPは北朝鮮の選手に持って行かれてしまったけど、日本に置いては最もインパクトのある活躍を見せた選手であることは間違いないところ。するするっと抜けるドリブルであったり、タイミングを逃さないパスセンスという実効的な要素に加え、運動量豊富に体力的に厳しいときでもチームのために頑張れる姿勢を持った選手として、チームの心臓となっていた。Jでもペトロヴィッチ態勢でスタメンを確保し、経験値を積み上げているし、伸び盛り。この手応えを確信に変えてどんどん上に登っていって欲しい。

田中亜土夢(アルビレックス)→(Fマリノス戦で縦横無尽にやられたこともあって)スペースを突く鋭い感覚を持っている選手として期待していたけど、サイドだと少し活きにくいのかな。ただ、しっかりと走れる選手としてそつなく右サイドのポジションをこなしていたし、時折見せる鋭いフリーランニングはやはり魅力。これからアルビでもより存在感は高まってきそうだし、名前以上にプレーでインパクトを与えていける選手になっていきそう。まだまだこれから。

山本真希(エスパルス)→シビアなゲームでは敬遠されるのは、テクニシャンの常。ただ、技術的に優れたものを持っているのは間違いない。以前見たときより、どうもアグレッシブさが減っているような感を受けたのだけど、落ち着かずにオン・ザ・ボールとオフ・ザ・ボールのバランスを良く、よりゴールに直結するプレーを増やしたら、もっと怖さが増すんじゃないかと。既に藤本、兵働、枝村がポジションを確立した感のあるエスパではなかなかチャンスはないかも知れないけど、もっと出来るはず。来期はもっと。

梅崎司(トリニータ)→インドの地でA代表デビューを飾って、大きくクローズアップされた訳だけど、その期待に充分応えるものだったと思う。やはり彼の局面打開力は希有。結構厳しい警戒をしかれていたと思うのだけどそれでも実効性は示したし、こういう大舞台でも全くと言っていいほど積極性が落ちない。A代表に行った後の彼のコメントが頭に残っているのだけど、しっかりとそういうものを自らのプレーで表現してるのは素晴らしいと思った。これからJでもより強い警戒を敷かれて、壁にぶつかることもありそうだけど(それが常だからね、アタッカーの)、その時でも積極性を失わずに、向かっていって欲しいね、逃げていたら価値は薄れる。ふと思ったんだけど、映画の電車男やった人に似てる(名前でてこねぇ)

森島康仁(セレッソ)→デカモリシが活躍したせいで、マイクの出番が……。まあそれはいいとして、マイクよりも重用されたのは動き出しの質であったり、機動性能という部分だったのかな。個人的には前線からの守備であったり、コンタクトを伴うポストプレーなど、こういうチームプレーをこなしながらもゴール前でも脅威となっていたことを評価してあげたい。ポストプレーヤーとして特化していくと、どうしても後ろに意識が引っ張られ、ゴールへの意識が薄れていく選手が多いけど(注釈1に続く)、彼は元々ベクトル的に前にある選手なのかなと言う感じ。高校の時は相手を引きずってゴールを決めてたのを見たことあるけど、ヴィエリみたいになってほしいね。笑顔カワイイ。

河原和寿(アルビレックス)→えなり。機動力を活かした幅広い動きで衛星役としてとても良く機能していた(決勝で青木を使ったのは失敗だったかな、実力と言うよりタイプの問題で)チームが厳しい中で彼の機動力が助けていた部分も大きいと思う。彼が落ちてくると、チームも落ちる感があったし。瞬発型のアタッカーという感じだったけど、思い切りもあるし、その中で貴重なゴール2つを獲ったのは素晴らしい。特にオープニングゴールとなったシュートは綺麗だったね。特徴ないなんて書いてすまんかった。

青木孝太(ジェフ)→決勝では残念だったけど、今大会のラッキーボーイは間違いなく彼。最初見たときはちょっとプロに入ってキレが落ちたんでは?と思ったけど、いやいや、要所ではやっぱりクオリティを見せたね。とにかく冷静で常にフィニッシュに繋げるイメージというのを膨らませてプレーしていたと思うし、そういうプレーが勝負所で活きたと思う。サウジ戦の決勝弾のシュートに繋ぐ動きは秀逸。アマル氏にもアピールになってるはずだし、これからJで出場機会を増やして欲しい(これはFW全般的に言えるかな。みんなプレータイムが少ない。本来であればトップは使いやすいポジションなんだから、どんどんアピールして、プレータイム増やして欲しい。デカモリシにも、えなりにも、マイクにも言えること)

ハーフナー・マイク(Fマリノス)→俺たちのマイクはカレーに負けた。コンディション戻りきらずキレなくて、もっさり。で、課題も見えた。ポストワーカーとしてポジショニング、動き出し、身体の使い方、判断・予測能力、こういうものを全般的に磨いていかないと、放り込み用の電柱の域を脱せない。身体能力的にははそんなに伸びないのだから、より質の高い動きや判断力を伸ばして確実に収まるポストとなって欲しい。意識的にもクロスに対して背の高さを自認してか、ファーから入っていくプレーが多いけど、中央付近でマーカーよりも内側に入ってどーん!と言う意識になっていくと、プレー全般の質も変わってくるのかな。足元は柔らかいし、あの高さは可能性。マイクに関しては長い目で見てるから、とにかく着実に。

伊藤翔(中京大中京)→うーん、と言う感じ。マイク同様、ポテンシャルすら見せきれなかったかな。まあどちらかと言えばスペースで活きる選手なんだろうけど、しっかりと消してくる相手に対してはまだまだ色々と問題が出てくるのかな。ただ、ポテンシャルは高いはず。現時点では原石だと思うから磨き方次第だろうね。で、どこ行くの?レッズ?グラ?それともマリ?

後の選手は省略。競争は続く、頑張れ。そしてお疲れさん。

とにもかくにも、準優勝だって素晴らしいわけで。シンジの時ぐらいでしょ?これからの数ヶ月、本番に向けてチームとしての課題に取り組みながら、Jを含めて個々がもっと成長して、ワールドユースに臨んで欲しい(意地でも変えないよ、呼び方。面倒だ)あーそういえば、あいつどーすんだろ、森本。まあそれも楽しみですな。と言うことでここまで。出来たら、今日のU-21の韓国戦もやる予定。代表戦続きすぎ。(てゆうか、A代表のメンバーリストは出来なかったナー)

*注釈1:ポストの意識が高くなればなるほど、ゴールから離れ、ゴールを獲れるポジションを獲りづらくなる。そういう側面があるので、バランスとしては難しい。本来であれば、ペナルティアーク付近で身体を張りながらゴールに直結するプレーをするのがボックスから離れず、しかも実効力の高いポストだと思うのだけど(Jで言えば、ワシントン、ヨンセンがうまい)、縦の出し入れを基盤するチームはより機動性を活かしてボールを引き出して高い位置で起点となることを求めるからね。

*上に絡むけどで、最近気になるのが巻。彼の良さはコンタクトを厭わずに身体を張りながらゴールに突っ込むプレーだと思うのだけど、チームのタスクを強く意識する余り、その良さが薄れてしまっている感じがする。それと全体的にうまくなってきたからか(技術的にね)、何か泥臭さが薄れてきたかな。フリーで簡単にと言うのは悪い事じゃないけど、せっかくコンタクトプレーに強いのだから、安易に逃げずに、アイホケのようにガンガン相手とぶつかり合いながらでも一番ゴールの獲れるポジションに突っ込んでくプレーをして欲しい。そうなったら又獲れるんじゃないかな。個人的に巻は獲れる選手だと思っているから、「チームタスクをこなしている」という所に逃げないで欲しいなぁと。

*AFCのオフィには"Asian Stars of The Future"と冠されて、柏木、デカモリシ、梅崎が褒められてた(他の国の有望選手とも合わせて。ただ、3人褒められてるのは韓国と共に最多)

*今日のゲーム、ホン・ミョンボが監督なんだね。A代表と兼任のピム監督がA代表の方で指揮を執るからだろうけど、日本のベンチにはベルマーレで同僚だった(忘れてたよ)反さんが監督で、コーチに井原さんがいるんだよね。90年代アジア最高峰のディフェンダーが両ベンチにいるなんて、時代を感じるよねー。年喰ったなー、自分も。

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November 12, 2006

改めて感じる純然たる実力差@J1 第30節 レッズ vs Fマリノス

善戦、と言う言葉が似合う敗戦だったのかも知れない。現在首位を走る「Jで一番強い」チームに対して、最少失点で凌ぎ、最終局面では追いつめるようなシーンを作った。改めて、このチームのポテンシャルというのは示されたのかも知れない。でも、今のままではこれが限界、選手が戦い、踏ん張り、頑張っても、チームでサッカーをするチームには適わない。ましてや、自分たちと同等、いや、それ以上の能力を持つチームには勝てない。そう感じた一戦だった。

2006 J.League Divison1 第30節

レッズ 1-0 Fマリノス @ 埼玉スタジアム2002「改めて感じる純然たる実力差」
Reds:33'山田暢久

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵(→82'坂田大輔)、中澤佑二、松田直樹、ドゥトラ、MF上野良治、河合竜二、吉田孝行(→75'田中隼磨)、山瀬功治、FW大島秀夫(→72'久保竜彦)、マルケス

レッズスタメン:GK都築龍太、DF内舘秀樹、田中マルクス闘莉王、ネネ、MF鈴木啓太、長谷部誠、永井雄一郎、三都主アレサンドロ(→87'相馬崇人)、山田暢久、ロブソン・ポンテ(→85'小野伸二)、FWワシントン

天皇杯を挟んでの第30節、首位は保ったとはいえ前節アウェーで苦杯を舐めたレッズにとっては、その敗戦を引きずらないためにも連敗は避けたいところ。Fマリノスにとっては、一昨シーズンチャンピオンシップを戦った相手との対峙すること刺激を受けて、停滞感を振り払いたい。

そんな中でのスタメン、レッズの方はここに来て野戦病院化。特にバックラインの欠員は顕著で、ジュビロ戦で怪我を再発させた坪井、天皇杯で負傷した堀之内とここまで不動のスタメンだった二人を欠く陣容に。又、胃痛によって山岸、足首の怪我の悪化で平川もメンバーから外れ、4人のレギュラーを欠いた中での試合となった(代わりにはGKに都築、DFはネネと堀之内、右アウトサイドには永井を据える)。対するFマリノスは天皇杯にやった4-4-2のシステムを継続、ただメンバー的には大きく入れ替え、トップはマルケス、中盤前目に山瀬と吉田、ボランチは上野、河合、DFラインは左サイドにドゥトラ、センターには怪我を抱えながらも強行出場となった松田が入った。

試合展開

どちらも先制点を獲られれば備える堅守で勝ちきられてしまうという深層意識が働いたのか互いに守備意識が高く、それを崩すだけの決定的要素を見いだせない状態でゲームが進んでいく。両チームの将軍が最終ラインから上がっていくことで、その閉塞した状況を打開しようとするが、それでもゲームは動かず。そんなどちらにもゴールが訪れそうな匂いがしないゲームを動かしたのは、小さなミスからだった。

左サイドFマリノス陣内からのスローイン。流れてきたマルケスに当てようとドゥトラは長いスローを入れるが、これを予測していたレッズはその手前でインターセプト。このこぼれを永井が拾うと速いタイミングでスペースに浮き球のパスを流し、松田が必死に足を伸ばすも及ばずこのボールが裏に抜けると、しっかりと攻守を切り替えてスペースを狙っていたポンテに通る。縦に抜け出したポンテに対して中澤がカバーに回るが、ポンテは中澤のカバーをあざ笑うかのように股の下を通すマイナスのグラウンダーで折り返し。センターバックが二人引き出され中央のゾーンはぽっかり、そして後ろから出てきた山田がこのゾーンに入り込み栗原のカバーの一寸先にグラウンダーの折り返しをダイレクトでシュート、哲也も及ばず。レッズの狭い局面での隙のない対応、攻守の切り替え(特に頭の部分。奪った後のイメージング)、そして技術的なクオリティが光った素晴らしい形でレッズが先制した。
*始まりとしてあのスローインが原因になったので「小さなミス」としたが、この失点に関してはこのチームの課題であるボールへの関与意識の薄さ、そして急造布陣の相互補完的な意識のなさが響く形だった。ターゲットであるマルケスには点としてタイトに内舘が付き、その手前で長谷部がコースを切って面のマークをしていたわけで、マルケスは消されていた状態。でも周囲の選手はボール関与意識が薄く、動き出しもしていないためドゥトラとしてはそこに投げざるを得ない状況だった。ドゥトラのミスはミスなんだけど、チームとして苦境に陥った状況を察知出来ずにほったらかしにするという悪癖が出ていたか。そして、その後も悪い。奪われ方最悪のショートカウンターなのでバランスを整える暇を与えられなかった中で水際で対応しろと言うのは厳しいが、勇蔵のポジショニングは頂けない。全体的に左サイドに寄り気味のバランスの中でどうしてあそこを埋めきれなかったのかというのは未だに疑問。佑二が出ていった時点で勇蔵は絞ってあの一番危険なポイントを埋めなきゃいけない。まあ勇蔵のせいとは言わないけど、危機察知の甘さが響いた。これは憶測でしかないけれど、右サイドバックで使われることで意識として外に引っ張られていた事が仇となったのかな。3バックのセンターとしてならあそこは埋めれていたのかも。勇蔵は赤いとことやると課題が出るね。頑張れ。

スコアが動くことで、停滞していたゲームも活性化していくが、Fマリノスの攻撃は全般的にクオリティが余り低くレッズ守備陣を揺さぶることさえ出来ず、レッズもナイーブなレフェリングに苦しむ形でカウンターの好機を活かしきれない。終盤に差し掛かり、久保、隼磨、坂田を投入し、玉砕覚悟の3トップ気味の布陣に切り替えて同点ゴールを狙ったが、セットプレーは鋭さを欠き、アウトサイドからのクロスも闘莉王を核にした集中力と高さを兼ね備えるリーグNo.1の守備陣に封殺され、結局ゲームはこのまま。1-0。レッズは首位堅持。他会場での思わぬ追い風を受けて再び追随しようとするガンバ、フロンターレとの差を再び広げた。マジック2。Fマリノスは、90分間に限れば3試合連続の無得点、そしてレッズにナビ含めて今シーズン4連敗、加えて大宮含めて埼玉に6戦全敗。布陣変更の狙い(アグレッシブな攻撃をしたい)も実らず、改めてNoを突きつけられた結果となった。ただ、今節降格圏にいる当該チームが勝ち点を伸ばせなかったことで、今期のJ1残留が確定した。

ゲームとしては妥当な結果、攻撃の実効性は比べるまでもなく、守備に置いてもグループとしての機能性、集中力の維持、そういう部分では少なからず差があった。スコアとしては1点差で、終盤には猛攻を見せて追いつける可能性もあったが、それは「ビハインドメンタリティ」。チーム力を示すモノじゃない。改めて、遠くへ行ってしまった以前のライバルに純然たる実力差を見せつけられるゲームとなっていたと思います。そして、それが勝負の綾、以上。

珍しくコンパクトにしたのは(コンパクトか?これ)、書きたいことがあるから。水沼頑張れ、超頑張れ。

・「意思」のないフットボールからの脱却 -必要なグラウンドデザイン-

マリはパーツ自体はそれなりに質の高いモノを持っていること、そして個人の頑張りで成し遂げられることの限界があるということ、これがこのゲームで改めて感じたことです。実際、マリの選手は良くやったと思う。これまでこてんぱんにされてきたワシントンに対してマツと佑二の厳しい対応で何とか抑え込んだし、功治はブーイングにも屈せずボランチの分まで走った。隼磨もスタメン落ちに奮起してかスペシャリストとしての質を見せた。もちろん他の選手もカオスに包まれている中で必死にもがく選手が大半で、それがあったからこそこのスコアでゲームが終わったんだと思う。でも、当たり前だけど、「頑張り」とか「気持ち」なんてモノは最後の最後に影響してくるモノで、基本的にはフットボールが勝負を分ける。そういう意味では、しっかりと狙いを持ち、共通理解の元チームとしてプレー出来るレッズが、個人の集合体でそれぞれ頑張るけどチームとしてプレー出来ないFマリノスを凌駕するのは、当然の帰結だったように思う。
ま、ここまでは前回書いたね。

現状としては何をやっても駄目だと思う。システムを変えようが、人を変えようが、小手先だけではカオスからは抜け出す決定的な要因にはなり得ない。決定的に欠けているのは、チームが持つべき「意思」。何をしたいのか、どういう風にやっていくのか、そういった狙いをほとんど感じない。それがないから、チームは常に受動的、手探り状態の漠然としたプレーが続くのかなと。水沼監督は「アグレッシブ」に、「勇気」を持って、と概念的な要素を強調しながらそういう部分が前に来るようにシステムを変えたりしているけど、残念ながらそれでは選手達の迷いは振り払えない。
*守り方によく表れているのだけど、どうやって守るのかというのが整理されていない。人を捕まえるのか、ゾーンで受け渡しながら見るのか、そんな基本的なことさえチームとして出来ていない(出来ているときもあるのに何故出来ないと思ってしまうのだけど、選手のモチベーションやコンディションに任されているからだろうね。チームのルールになっていないからやらないときはやらないんだろうナー)。この日に関しては全てがちぐはぐ。マツや佑二が水際で止めているに過ぎなかったんじゃないかなと、あれは機能しているとは言わない。攻撃に関しても、どこを崩そうと言うより空いているところを探していくという感じで、自分たちがどうしたいという意思が感じられない、パスルートは相手次第。で、アタッキングエリアでも即興で偶然的な形でしか攻撃を形取れない。本当に練習しているのか疑問に思うぐらい、共通理解がないと思う。

ボランチに関しては一番感じる。仕事の質の低さ、運動量的な問題もあるが、とにかくチームと乖離して機能していない。チームの心臓となるべきポイントがこれでは機能しないのも致し方ないか。

元々、今年のチームは沢山の経験を積みあげた選手達の主体性を重視し、枠組みを決めずにピッチの状況を主体的に捉え、主体的にすべき事をそれぞれが判断することで、より魅力的で柔軟なフットボールを表現しようと組み上げられたチームだったはず。しかし、選手達にその主体性は備わっておらず(又そういうサッカーに対して意欲的に取り組む姿勢も余り見えなかった)、イメージとして持っていたのは優秀な技術を持つブラジリアン・トライアングルに任せることだけで、理想をピッチに描くことは最後までなかった。逆説的に言えば、明確な方向性は元々このチームには定められていないと言える。
*以前も書いたけど、これに関しては失敗したとはいえ否定するつもりはないよ。やろうとしていたことは、サッカーをやる上でとても大事なことだし、そこにチャレンジした姿勢はもの凄い評価してる。今回岡ちゃん及び水沼さんにその能力を伸ばすだけの術を持ち合わせていないこと、そして選手側に意欲的に取り組む姿勢であったり、相互理解を深める努力などが足りなかったこともあって、惰性的で堕落したフットボールに終始したけど、どんなサッカーをするにしてもこういう要素がなければ、質の高いサッカーを形成することは出来ない。これからも主体性、判断力の質という部分はFマリノスにつきまとう大きな問題。失敗したからといって、諦めるのではなく若い選手の育成において取り組んで欲しい。ベテラン?むー。

そういう意味では何もない状態と言えるのかも知れない。で、今の状況を打開するために必要なのは概念的な要素ではなく、監督主導による明確なグラウンドデザインを提示し、共通意識を選手達に持たせることだと思う。難しく言葉に聞こえるかも知れないけど、簡単なこと。チームとしてどういう事をするんだよーと言うのを「具体的」に示す。どういうスタイルで守備に入るのか、ボールを奪う位置をどの位置に設定するのか、どのような方法でどこを重点的に崩すのか、それを監督が作る。こういう事を設定することで選手達の判断の基準となるべきガイドラインとなり、それが共通意識となっていくのではないかなと。
*グラウンドデザインをするときの考え方が、監督としての色分けされるのかなと。自分の得意な型を先に用意するのか、どのような選手がいるのかというのを基盤に置いてその特徴に合う型を用意するのか。まあこういうグラウンドデザインのあとに、ディティールの要素を詰めていくことの方が大事なんだけどね。どんなにグラウンドデザインが素晴らしくても、表現出来なきゃカオスに変わりはない。絵に描いた餅になっちゃうわけで。まあチームを構築していく上での過程として、監督のグラウンドデザイン→そのデザインを表現するための練習(ディティールの肉付け)→試合による表現→出た齟齬や課題の修正、更なる研鑽→試合による表現、の繰り返しになっていくのかなと思っているけど。

今は未整理で惰性的にサッカーをしているだけの状態。迷ったり、戸惑ったりしているのが、ピッチの中には沢山見える(本来であればそういう部分で主体的な意志を持って判断していくべきなんだろうけどね、改めて向上していないのが悲しいねぇ)そういう部分を監督として交通整理していって、チームとしての「意思」を作ってほしい。デウス・エクス・マキナのように全てが収まるところに収まるとは思っていないけど、天皇杯という目標があるわけだから、そこに向けて一つ一つ整理していってチームとして機能するようにしていって欲しいなと。手を付けなければ、この日のサッカーが限界、これ以上は良くならない。

と言うことでこの辺かなー。一昨日書いた通り、全然勝てるイメージが沸いてこなかったこともあって、あんまりショックを受けなかったりしたわけですよ。淡い期待は選手達が頑張ってくれたこともあって報われた感じもあったけど、「まあこんなもんだろうなー、良くやったよなー」なんて思ったりして。でも、それも又切ないよねー。負けても納得なんて、しかも全然駄目駄目の試合で。諦観の姿勢になるほど悲しいことはありません。監督云々の報道も出てるけど、まだシーズン中なんで、余計なことは言わない。とにかく、出来ること、すべき事をして頂戴。ということでここまで。うは、結局長い。

*レッズのこと?うん、やっぱり強い、あれだけスコアに繋がる部分でシビアに出来るチームというのは勝てるチーム。エンターテイメントと言う点では評価出来ないかも知れないけど、彼らの築き上げているモノはもっと高く評価されるべきなんじゃないかなと思う。守備ブロックの質は特に。そのブロックのバランスや強度はもちろん、守備ブロックを形成するためのディレイであったり(長谷部と鈴木啓太は本当に素晴らしい。チームの戦術を深く理解してプレーしてる)、隙を見せない集中力であったり、クリアを拾ってカウンターに繋げていく意識であったり。こういう要素がしっかりとチームとして出来ているから、今シーズン1試合平均の失点数があり得ないほど低いのかなと。前衛的なプレッシングスタイルのチームがぽろぽろ失点している中で(全体的なバランスももちろんあるのだけど)、そういうモノをやっていないからといって評価されないというのはちょっと違うんじゃないかな?西部さんのコラムにあったけど、タクティクスは古い新しいの鮮度ではなく、効果だと思うし。

*攻撃に関しては、そうだねぇ、個人の優れたスキルを活かす共通理解かな。個々に特徴のある選手が多い中でその選手の技術の発揮される瞬間、周囲がそれに反応して個人プレーをチームの怖さに発展している。先制点の頭の切り替えも素晴らしかった。なんでレッズを褒めるかって?サッカーに関してはフラットに見るという視点でやってますから。一応はっきり書いておけば、僕はレッズ嫌い、闘莉王嫌い、大宮含めて埼玉嫌い。

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November 11, 2006

サプライズとサバイバル -U-21 日韓戦代表メンバー発表-

「乾貴士」で飛んでくる人多すぎ。ま、それだけサプライズ的で気になる選手なのかも。まあそんなに飛んできてもらってやらないのもあれなんで、来週の日中韓対抗戦の3試合目、韓国とのアウェーゲームに臨むメンバーをさらりと触れます。

日中韓U-21代表交流戦 vs 韓国U-21代表戦 U-21日本代表メンバー

監督:反町康治
コーチ:井原正巳
GKコーチ:川俣則幸
フィジカルコーチ:矢野由治

GK:
松井謙弥(ジュビロ)
佐藤昭大(サンフレッチェ)

DF:
千葉和彦(アルビレックス)
田中輝和(アルディージャ)
柳楽智和(アビスパ)
小林祐三(レイソル)
細貝萌(レッズ)
鎌田次郎(流通経済大)

MF:
谷口博之(フロンターレ)
上田康太(ジュビロ)
枝村匠馬(エスパルス)
本田拓也(法政大)
家長昭博(ガンバ)
水野晃樹(ジェフ)
乾貴士(野洲高→Fマリノス)

FW:
カレン・ロバート(ジュビロ)
萬代宏樹(ベガルタ)
津田知宏(グランパス)
前田俊介(サンフレッチェ)

Style&System(仮):
Pattern1        Pattern2         Pattern3
    萬代          前俊 カレン         萬代
  津田  カレン         乾        家長  枝村  水野
家長       水野  家長      水野     上田  谷口
  上田  谷口       枝村  谷口     渡邊      田中
 千葉 小林 柳楽    細貝 小林 柳楽     柳楽  千葉
     佐藤            佐藤           佐藤

Schedule:
11/14(Tue) 20:00KickOff/vs U-21韓国代表 @ 昌原総合競技場

JFA

*いつも通りですが、派手に外しますのであくまで(仮)ということで。パターン2はほぼ妄想です。これが見たいなーってだけで、多分あり得ません。電柱もいないしな。パターン3は、もっとない。オプション的にワイドアタッカーを前に出す形はやってみて欲しいけど。

と言うことで、今回の招集は前回スタメンで出場した選手を全員招集外にし(西川や青山はもちろん、噂の出ていたA代表への登用というのも加味したのかな?)、余り出場の機会のなかった選手、そして新たに見てみたい選手を集めたといった感じなのかな。2ndチームのような印象。まあ選手の見極めにプライオリティを置いたラボ的な試合になりそうな予感。ただ、選手達には生き残りを懸けた試合になると思うので、モチベーションは高いと思う。

まあ中盤に関しては見劣りしない感じになりそうだけど(見方を変えれば現在の1stチームとは個人の特性の違いを出すことで違う風合いを出すことが可能だと思う。オシム色を全面に押し出そうとすると厳しいかも知れないけど、こないだのゲームから反町ジャパンはエッセンスは取り入れながらも少しずつ独自色が出てきていたし)、さすがにトップ、そしてバックラインは少々クオリティが落ちるかな。まあ現時点ではどんなメンバーになるのか分からないから誰が出るか分からないけど(正直読めない、ポジションによってしっかりとした選考基準がありそうなんだけど……まだ見えない)、個人的にはWYで日本を引っ張った二人のドリブラーに注目。

と言うのも、現在のファーストチョイスと思われる本田、中村北斗のプレーを見ていると、かなり激しい上下動を繰り返してチームタスクを全うしながら、自分たちの色を出そうとしている。何となくだけど、こういう部分で家長や水野が前回は避けられた理由なのかなと(家長は前回ベンチ外だしね)まあ今回は恐らく(特に水野はね。家長は渡邊との競争)スタメンだと思うけど、その中で彼らがいかに課される仕事をこなしながら自分たちの色を出せるのかというのは、これからの競争を考えると非常に興味深いポイント。ま、韓国とのアウェーゲームと言うことで多分押され気味のゲームになると思うけど、劣勢のゲームの中で彼らの個による局面打開力というのは拠り所になると思うしね。

で、今回最大のサプライズとなった野洲高校の乾の抜擢。正直驚いた。時期的に現在選手権の県予選の真っ只中で、しかも水野や家長が重用されていないのにも関わらず、ドリブラーである彼を抜擢するとは。ましてや、U-19の最終選考に残っていた平繁(サンフレ産の最新作、ムラがありそうなタイプだけど能力的には素晴らしいモノがあるよね)をさしおいて選ばれるのだから、何かしらびびっと来るモノがあったのかな。

まあマリっこな僕としてはとりあえず嬉しい。かなり幅広くスカウティングしているらしい(プロのライターさんが集まってやっている「フットボール定食」のこのエントリーにも取り上げられているけど、結構精力的に試合だけじゃなく練習を見に行ってる様子。しかもJ1、J2とカテゴリも隔たりなく。MMにも反さんだか井原さんが来たらしいし)反さんや井原さんの目に留まったって事は、やはりそれだけの説得力を持つクオリティを兼ね備えているんじゃないかなぁと思ったり。まあ、プレーヤーとしての評価だけじゃなく、裏の狙いもありそうだけど、そういうのはキニシナイ!ただ、少々心配な部分、疑問な部分もある。

才能的には素晴らしいモノがあると思うし、青木がAYで見せたような野洲の選手達に感じる判断の質の高さ、柔軟なプレー姿勢を彼も持っているはずで、そういう要素がフィジカル的な不安を補える可能性もあると思うのだけど、プロのスピードであったり、厳しさというのを通過していない中でアジアでは最も厳しい部類に入る韓国とのアウェーゲームにいきなり連れて行くのはどうかと思ったり。それと、現時点での乾がどれだけ出来るか分からないから何とも言えない部分もあるけど、同タイプでJでもキャリアを積み重ねている若い選手(ガンバの寺田とか、鹿島の興梠とか。興梠は嵌りそうなんだけどね、タイプ的に)もいるわけで、その辺との兼ね合い的に本当に乾の方がプライオリティが上なのか?という部分では少々疑問であったり。もちろん嬉しいは嬉しいんだけど、ね。

まあとにかく、選手権も控えているし、怪我なく、そしていい経験を積んでくれればいいなーと。欲を言えばちょこっとでも光るところを見せてくれたらこれ幸い。フミヤくんが怪我したみたいで(実際続報が入ってこないからわからないけど)、ここで乾が怪我したら選手権を見る楽しみが激減しちゃうので、とにかく相手の反日クオリティの餌食になりませんように(もの凄い見に行こうとしてるからね。にわか野洲ファンになろうとしている自分がいる)

と言うことでこんな感じかなー。明日はレッズ戦ですな。全くと言っていいほど、勝てる気がしないわけですが、あまのじゃくなマリちゃんに淡い期待をしておきますよ。見に行けないし。ということで臨時だけどおしまい。

*将軍様が復帰するようですが、正直休んで欲しい気持ちでいっぱいの自分がいる。きっとふがいない現状が歯がゆいから無理するんだろうけど、無理する流れでも時期でもないと思うんだよね。ここで無理して悪化したら泣くに泣けない。来期のためにここはぐっと我慢して欲しい。とは言っても、出ちゃうんだろうけどさ。マツの怪我が悪化しませんように。

*それと隼磨が干されるらしい。うーん、勇蔵の右サイドってそんなに良かった?確かに絞ってセンターバック的な仕事をしっかりと出来ることと高さ的にミスマッチを作れて放り込みには効力を発揮できる(今の攻撃構築の拙さ的には大きいかな。まともに繋いで繕うとするのを諦めるとも言えるけど)ことはあるけど、切り替え遅いし、バテるし、隼磨を干す理由にはならない気が。てゆうか干すなら他に干sうわ何をするやめろくぁせdrftgyふじこlp;

*レッズはここに来て野戦病院の様子。坪井に続いて堀之内が怪我をしたとか、ネネがうずく……じゃなくて寝込んだとか(ネネは出てきそうかな?)、平川やらシンジが怪我を抱えているとかあるみたい。でも、ハンデならあの21番は倉庫にしまっておいてくれないか?←ワ級恐怖症、もう何点やられてるんだか……。

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November 10, 2006

耐えて耐えて引き寄せた勝利@AFC Youth Championship SemiFinal vs 韓国

よく頑張った、良く耐えた。こういう勝負マッチで、精神的にタフに、折れずに、勝負を捨てずに、最終的に結果を出したことは素晴らしい。その裏側には相手との差であったり、内包している課題も見え隠れしていたけど、こういう大舞台での結果は代え難い価値のあるモノ。祝・決勝進出。

何かここのところ、これまで以上に文章が長くなってる気がする。そして今日も長い。ごめんねぇ。

AFC Youth Championship India2006 SemiFinal

Japan 2(1-1/EX 1-1/PK 3-2)2 Korea.Rep @ Salt Lake Stadium,Kolkata
Japan:47'Y.Morishima 105'K.Aoki
Korea.Rep:1'Shim.Y.S 111'Kim.D.S

AFC Official/Match Summary

U-19日本代表スタメン:GK林彰洋(流通経済大)、DF内田篤人(アントラーズ)、槙野智章(サンフレッチェ)[85'一発赤]、福元洋平(トリニータ)、堤俊輔(レッズ)[→46'香川真司(セレッソ)]、MF田中亜土夢(アルビレックス)[→86'森重真人(トリニータ)]、青山隼(グランパス)、柏木陽介(サンフレッチェ)、梅崎司(トリニータ)、FW森島康仁(セレッソ)、河原和寿(アルビレックス)[→62'青木孝太(ジェフ)]

ワールドユース出場権を決めて、今度はまだ成し遂げていないこの世代のアジアの頂を目指すU-19。準決勝の相手はオーストラリアとの激戦を制して同じくワールドユースの出場権を得た永遠のライバル韓国。

そんな中でのスタメンは、サウジ戦の全く同じ。連戦、長距離移動による疲労も気になるが、信頼度の高いメンバーを並び揃えたと言うことか。韓国の方は、メンバーはよく分からないけど、SBSカップの印象では非常に攻撃力に優れていて、今大会も点を獲りまくり。サイズ、身体能力の高い選手が多く、技術的にも優れており、能力的には少々韓国が上と言う印象。

で、インドのピッチはお世辞にもイイと言えないのはご存じの通り、その中でこの準決勝ではバンガロールからコルカタに会場が移動となり、日本にとっては改めて環境へのアジャストが必要となるかな(それなりに綺麗に見えるけどね。韓国はずっとこのコルカタで試合をしてきている)

前半

日本からのキックオフだったモノの、韓国ボールになるとその流れのまま攻め込まれる。左サイドで細かく繋がれ、スルーパスから局面打開されるとグラウンダーのボールが折り返されてしまい、一つ目のフィニッシュはフィットしなかったモノの、そのこぼれがシム・ヨンソンに繋がり、背負ったところからうまく反転されて押し込まれて先制されてしまう。まあ韓国の落ち着いたポゼッションの質というのを感じる崩しだったのだけど、それにしても最悪の立ち上がり。

序盤早々に動いた後のゲームの展開としては韓国がポゼッションし崩しに掛かり、日本がそれを対応しながら手数をかけずにカウンター、又は早めにサイドに展開して反撃しようという流れ。ビハインドを返したかった日本だが、韓国の選手の技術の高さ(特にトップの選手の能力の高さは目立つ。身体能力の高さ(スピード、高さ)、懐の深いキープなどに見える柔らかいコントロールなどは良いね)やポゼッションの質の前になかなかボールを奪えなかったり、浮き球の処理を誤ることが多く、なかなか守備が安定してこない。しかし、攻撃に関してはそれなりにフィットしているか、森島にチャンスが何度も訪れる。右サイドでボールを繋ぎながら攻撃を形取り、中に顔を出した梅崎に預けると、梅崎が左に流れてオープンとなった森島へスルーパスを通してビッグチャンス!しかし、森島のシュートはGK正面。その後のCKでも田中亜土夢のインスイングのキックにゴールから離れながらのヘッドで森島が合わせるも枠を捉えきれず。うーん、決めろよー。

前半途中からスコールなのか激しい雨が降りはじめると、ピッチの状況が大きく変わって、足を滑らせたり、コントロールも前に出すプレーが大きくなって失ってしまったりと、戸惑いが見える。しかし、序盤のディフェンス陣のドタバタが落ち着き始めると、しっかりとパスを繋ぎながら攻撃を構築して攻めに掛かるようになる(相手が現実的にゲームを考え、日本の勢いを許容する形に移行したこともあるかな)韓国のリトリート気味のゾーンディフェンスに攻めあぐねていた感もあったが、梅崎のキープや内田篤人のオーバーラップでチャンスになりそうな芽を作り出し、その中で立て続けにフィニッシュシーンを生む。

左サイド梅崎の美しいターンでのいなしを起点に、ダイレクトパスがポンポンと繋がって、最後は森島がフィニッシュに行こうとしたがカバーにあって枠に飛ばせず。次、又左サイドから、柏木の虚を突いた柔らかいアーリークロスに河原が反応し、フリーで合わせたが枠に飛ばせず。次、相手のミスを拾った柏木が空いた中盤のスペースを一気に突き進みそのままミドルを打つがGKに凌がれる。うーん、後一歩なんだけどなーなんて思っていると、逆に終了間際に韓国の鋭い攻撃に脅かされたりと、最後まで流れを引き寄せきれなかった。全般的には韓国の質の前に日本が苦しんだ前半と言えるのかな。一点ビハインドで折り返す。

後半

ハーフタイムのタイミングで堤に代えて、香川を投入。ポジション的にはそのまま。するとこの交代がばっちり当たる。お返しと言わんばかりに、開始早々のタイミングで、香川が左サイド浅い位置から斜めにドリブルで突っかけ、前に入った柏木に楔。香川はそのままリターンを受けようとそのままボックスに向けて回り込むようにフリーランニングするが、柏木はヒールで流す形で外側にいた森島を選択。このプレーが韓国ディフェンスの虚を突き、森島へカバーが効かなくなり、森島も素晴らしいフェイクを交えた受け方(ボールが流れてくる方向に行くと大きなアクションで見せておいて縦!という受け方)でDFをいなして抜け出す。そしてそのままシュート!これがGKに当たりながらも決まって同点、同点!堤とはプレースタイルの違う香川のアグレッシブなプレーが活きたね。結果としてデコイになって森島への警戒を薄くした。より怖さのあるプレーにはなっていたかな。で、柏木の素晴らしいアイデアプレーを媒介に森島がようやくチャンスを沈めたと。いいよいいよー。

しかし、同点になった後は再び韓国が個々の能力を前面に押し出す形で盛り返してくると、日本は最初はカウンターなどからやり返していたモノの、時間と共に悪癖が顔を覗かせる。相手の強いフィジカルや技術に対応しきれず、局面打開を許してしまって危険なシーンを作られる事が多くなると、全体的に後ろ髪を引かれるように全体が押し下げらる事で攻守両面での機能性が低下。中盤はプレッシャーが掛からず後手の対応になっていき、何とかボールを奪ってもリスク回避の意識が強くなりすぎてトップを意識したロングボールでの攻撃構築に終始。トップの選手も頑張っているが早々には繋がらず、セカンドボールを相手に支配されて、続けざまに攻撃を受けると言った感じになってしまい、総じて苦しい時間帯が長くなっていく。

散発的に生まれるカウンターも実らず(当たり前だけど中盤の選手は長距離を走って前に上がっていく)、逆に速い切り替えからの勢いのある攻撃に四苦八苦し始めると、激しい上下動や水を吸って重くなったピッチの影響で動きが重くなり始め、更に厳しい状態に。ただでさえ、局面での対応に苦しんでいた所に動きが鈍くなれば、危ないシーンを作られるのは道理。水際で凌いでいたモノのバイタルから際どいミドルを飛ばされ、シンプルな楔からのパスランで崩されてフィニッシュされ、セットからもマークしきれず離してしまったりと、林の神通力かことごとく枠を逸れていったが、どんどん追い込まれていく。

厳しい状況ながら、選手達が何とか局面局面で身体を張って踏ん張ることで耐えていたが、最終盤ついに日本の守備が決壊する。日本のセットプレーがはね返されると、一気にロングボールを最前線へ。トップの選手がヘッドで後ろに流し、それに反応する形で先制点を上げたシム・ヨンソンが全速力で福元と槙野の間を駆け抜ける。完全に振り切られた形の槙野は追いすがって後ろから引き倒す。これでシム・ヨンソンは前に進もうとしながらも倒れて、このプレーが決定機阻止と判断されてレッドカード。致し方ないプロフェッショナルファールとはいえ、劣勢な上に数的不利を追うことに日本はこれで専守防衛のような形にシフト、韓国が傘に掛かって決勝点を獲りに行くというはっきりした展開に。最終ラインに欠員が出たこともあって、日本ベンチはラストカードを切る。田中亜土夢に代えて森重。青木を右、柏木を左、森重と梅崎をセントラル、青山を一列下げる形に。

しかし、この応急措置も韓国の勢いの前には太刀打ちする術にはなりきらない。ロスタイム前には左サイドをスルーパスで完全に崩され、マイナスの折り返しにシム・ヨンソンのシュート!これが林の手をすり抜けるが、ゴールライン手前で内田がカバー。まだ終わらない。左サイド深い位置で起点を作られ、そこにボックス内フリーで走り込んだ選手を使われてフィニッシュを許す!危ないシーンだったがここはふかしてくれてた。まだ続く、長いボールをボックス内に上げられ、バックヘッドで狙われるも林が好反応で凌ぐ。これでも終わらない。これまた放り込まれてヘッドで落とされ、浮き球をうまくコントロールされてアクロバティックにボレーで狙われるもわずかに上。息も絶え絶えだったが、何とか失点は免れる形で、ゲームは同点、延長戦に入る。

延長戦

延長戦になっても後半の終盤同様、劣勢は変わらず。シンプルなハイボールでの攻撃を活かすために長身の選手を投入し、更にその実効性を高めてくると、日本はある程度割り切ってリトリートし(トップの選手を自陣真ん中付近に配置していることを見ても明白)ボックス内に人を裂くことで対応していく。攻勢を浴び続ける中で、森島が相手陣で粘って溜めて時間を作り、そこに鋭く飛び出した梅崎が右サイドを突破し、最後は角度がきついながら狙うシーンがあったが、枠に飛ばせず(中いたんだけどなー)しかし、この攻撃が福音となったのか、韓国の攻勢に耐え続けた中で、延長戦半終了間際に一発魅せる。

中盤で柏木が前をふさがれながら果敢な仕掛けを見せ局面打開すると、右に張っていた梅崎へ。梅崎は少し溜めて中にクロス、この流れを作った柏木がニアに飛び込む!これは相手のクリアが上回ったが、このリフレクションが中央にこぼれ、森島が反応、強烈にダイレクトで打つ!しかし、これはGKのファインセーブ、それでも今度はこのはじいたボールが青木の元に。そして又野洲クオリティを。ダイレクトで打ちたいタイミングの中で落ち着いてワントラップ、これがブロックのタイミングをズラし、そしてグラウンダーのシュート!GKをすり抜け、カバーに入ったディフェンスに当たりながらもゴールの中にこぼれて決まったぁぁぁぁぁ!乾坤一擲の一発、柏木のするするっと抜けていった独力突破から、ここしかないという立て続けのシュート。森島の所で決めて欲しかったけど、良く青木が決めきった。超劣勢の日本がこの試合初めてアドバンテージを奪って、延長前半を折り返す。

ビハインドを負った韓国は更に攻勢を強め、非常に強い圧力を掛けてくる。ボールを動かしながら、サイドからのクロスであったり、中に切れ込んでのシュートであったり、落としての飛び込み、ミドルと、シュートの雨を浴びるが、林を中心に何とか粘る。しかし、フレッシュな選手を投入され、そのキム・ドンスクの中に切れ込むドリブルでサイドから回り込むようにバイタルに入られると、身体に入れたプレーがファールを取られペナルティアークの中でFKを与えてしまう。そしてこの近距離FK、キム・ドンスクが右足から低いボールで壁の横を抜き、林は逆を突かれた形で反応出来ず。リードは10分保てなかったかぁ……。そして、残り数分、日本は余りに厳しい時間を過ごす。もう書くのも面倒くさいぐらいシュートを打たれまくられるが、何とか失点を凌ぐ。終了間際に日本にもセットのチャンスが訪れるが、生かせず。ロスタイムなく、ゲームの行方はPKに委ねられることに。

PK戦も全く予測を許さない展開になりながら、韓国は得点者が外した中で、日本は4本目の森島、6本目の青木がプレッシャーが掛かる中しっかりと決める。そして、林がゲーム同様に大きな存在感を見せる。1、2本目を神通力でポストの手を借りて止め、3本目にストップしてからは読みが冴え渡り、最後相手の6本目を自らセーブして、決着。アジアユースでは分が悪く、永遠のライバルである韓国を何とか退け、決勝進出を決めた。決勝の相手は初戦で対戦した北朝鮮。

いやー、これまた痺れたねー。このチームの悪癖が出て流れを失ってから、重いピッチの影響で足が止まり、相手のストロングポイントを止めきれずに、完全に追い込まれてと、正直見てられないぐらいの状況だったけど、その圧力に屈せずに勝負を繋ぎ、メンタル的に落ちそうなゲームの動きの中でも切れずに、勝てるポイントまで持っていった事は評価してあげたい。こういう差し迫った厳しいゲームで勝つことは簡単な事じゃないし。とにかく、PKとはいえ勝って、決勝に行けるわけだし。

ただ、課題も沢山見えたゲームだった。一つ目は流れを引き戻せない事。ラインを下げて守ろうとするのは構わないけど、奪った後に完全に選手達の思考がリスク回避だけに支配されて、その劣勢を挽回するところまで気を回せない。結局、無為に長いボールを蹴って簡単に相手にボールを与えてしまって波状攻撃を喰らってしまう事の繰り返し。状況的に仕方ない時もあるのだけど、とりあえず失点していないだけで(相手の決定力不足や林の神通力と神セーブに依るところが大きい)、このチームの最大の課題と言えるし、この要素があることで自ら苦しくしてしまっている。アタッカーに魅力のある選手が多い中で、選手達の負担が大きいし、魅力をスポイルしていると思うんで、大会中は厳しいと思うけど、ワールドユースまでの大きな宿題だね。

そして、もう一つは同じアジアのライバルに質という要素で大きな差を見せられたこと、特に個々の要素に置いて。課題じゃないじゃん?いや課題。実際、日韓の選手の間には結構な差があった。身体能力、技術(プレッシャーが掛かった中での精度というのは特に)、積極性……。その差があることは致し方ないとして、その能力差を表面化してしまう環境を作ってはいけないと言うこと。簡単にボールを失って相手が攻める機会を増やすこともそうだし、相手がボールを持ったときに加速出来るだけの余裕を与えているのもそうだし、高い選手を放り込まれるときのボールホルダーへプレッシャーもそう。本質的にもっと個々の力を上げていくのと共に、どのようにしてその能力を発揮させないようにサッカーをするのかというのはよりシビアに考えていってほしいな。

で、褒めたい子3人(本当は全員褒めてあげたいけど、それは優勝した後に大会後の総括としてやるよ)まず、槙野。退場で、チームを苦況に追い込んでしまったように見えるかも知れないけど、このゲームに置いては槙野が泥を被ってくれたからこそ、この勝利があったと思う。正直、韓国の10番のパク・ヨンソンは凄かった。一世代上(?)のパク・チュヨンも技術的にも感覚的にも非常に優れていたけど、身体能力としては彼の方が優れてるし、ゴールセンスも持っている。で、勝負所で抜け出された中で、良くあそこで泥を被った。決勝は出れないけれど、もしあの形で何もしていなかったら、この勝利はない。結果論だけど、イイ判断だったと思う。批判もあるだろうけど、ね。ゲームの中でも水際での守備で福元と共にユニを泥だらけにしながら頑張ったと思う。

で、林。とにかく素晴らしい。まあ秋元のライバルと言うことでちょっと複雑だけど、圧倒的な存在感だった。ビッグセーブを何本もして、PKでも乗って、いい仕事をしてくれた。てゆうか、今大会彼の仕事がなければ何も得れてない可能性だってあった。長身ながら機敏な動きと鋭い反応はこれからが楽しみ。秋元もそうだけど、西川君のライバルとして、どんどん頑張って欲しいね。

そして柏木くん。あれだけ走って厳しい仕事をこなしながら、一番最初に林に駆け寄ったのにはびっくりしたけど、本当に素晴らしいプレーだった。まあチームとして、ある程度攻撃に参加することを許容されているとはいえ、守備をしっかりこなしながら実効性を落とさずにプレーしているというのは素晴らしい。攻守を繋ぐ運動量の賜だと思うし、柏木くんの素晴らしい才能を示していると思う。森島へのヒールでのラストパス、青木のゴールに繋がった局面打開を見ても、柏木くんが何かを起こすことでチームが動いている。ラストゲームでもその才覚が活かされることを期待したい。

と言うことでこの辺かな。とにもかくにも決勝進出おめでとう。課題が提示されながらも結果を出して自信に繋げているのはとても素晴らしいことだと思う。まあ諸手をあげて褒めていいのか分からない部分もあるのだけど、ここまで来たら歴史を切り開いて欲しい。頑張れ頑張れ。ということで、ここまで。マイクも、頑張れー。

*しかし、韓国強いわ。日本もより色々な部分で頑張っていかないと、これから又厳しくなりそう。個の部分はもちろん、チームの質に表れてた指導力の部分でも、個々のリスクチャレンジ精神でも。それは素直に受け止めないとね。

*前から書こうと思ったんだけど、AFC.comのこの大会のキャッチコピーって知られてる?「Nakamura,Mahdavikia(イラン代表のマハダビキア),Al Temyat(サウジ代表のアル・テミヤト),Park Chu-Young(韓国代表の朴主永),Who is Next?」何か俊輔出世したなぁと思っちゃうね。まあこの中で一番の出世頭はマハダビキアだろうけど。

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November 09, 2006

将来を明るく照らす新入団選手達 -陽介くん、アーリアくん、田代くん、そしてコミー-

何だかマリの事を書くと、どんよりな気分になっている今日この頃。そんな時はちょっとだけ先のことを考えて、現実逃避してます、あはははは。と言うことで、ちょっと時間が経っちゃったけど、ユースっこ達の昇格、そしてコミーようこそってことで。

・次世代のスターと心臓と後継者

2007年度、新加入選手について(11/4付け、Fマリノスオフィシャル)

斉藤 陽介(さいとう ようすけ)

ポジション:FW
出身:東京都
生年月日:1988年4月7日(!)
サイズ:174cm/68kg
Fマリノスユースより昇格

長谷川アーリア ジャスール(Hasegawa Aria Jasuru)

ポジション:MF
出身:埼玉県
生年月日:1988年10月29日
サイズ:186cm/70kg
Fマリノスユースより昇格

田代 真一(たしろ まさかず)

ポジション:DF
出身:東京都
生年月日:1988年4月7日(!)
サイズ:182cm/69kg
Fマリノスユースより昇格

陽介くんと田代くんは同じ誕生日だったんだねぇ。だからなんだと言われても困るけど

ということで、今シーズンのユース昇格はこの3人。発表前の予測通りなんだけど、妙に時間が掛かったりしてちょっと心配だったんで、何事もなく発表されたときには嬉しい気持ちと共にほっとしました。
キャプテンマークを付けていた山岸くんも上げて欲しかったというのが素直な気持ちとしてはあるのだけど、まあこればっかりはしょうがないのかな。

まあ見た回数が少ないので(ましてやアーリアくんは直接プレーを見た機会は一度もない)何とも言えない部分はあるのだけど、印象だけでも3人とも才気に溢れた優秀な選手なのは間違いない。若年層代表でも国際経験を積んでいるし(アーリアくんは今インドで戦っているチームに今夏まで名を連ねていたし、田代くんもU18の仙台カップでフランスやブラジルと試合をしてる。陽介くんも布ジャパンではメンバーに入ってアイルランド(だっけ)に遠征してるし)、将来的にはFマリノスの中核をなす選手になってほしい、てゆうかなってもらわなきゃ困る(苦笑)と言うことで、期待したいことをさらっと。

陽介くんには、ユースの時と同じように、サポの期待に応える選手になって欲しいなと。初めて見た試合で一番驚いたのは、とにかくもの凄い期待されていること。普通であればチャントが中心で選手のコールってそんなに多くないと思うのだけど、ユースのコールはとにかく彼に向けられるコールが多い。期待の表れなんだと思うのだけど、「欲しいときに獲ってくれる」、そんな期待にこれまで応えてきたからこそ大きくなったのかなと思ったり。僕はそういうのって「スターの仕事」だと思うんだけど、それを今度はトップチームでも期待したいなと。あのコールを早いうちに日産スタジアムで聞きたいね。
*そういえば、耳に残る「バーモバモバモー さーいとう よ・う・す・け!」のチャントはトップチームでも同じなのかな?その辺が気になるところ。

アーリアくんに関しては、生で試合を見たことがないのだけど、SBSカップでのプレーの印象であったり、彼の評価を聞くと、期待せずにはいられない。トップチームの一番の癌となっているのがボランチだからというのもあるけど、現代サッカーに置いてこのポジションの重要性というのは更に増しており、ここで存在感を示せるタレントというのは貴重だからね。サイズが大きいのもイイ。印象的だったのは高円宮杯の試合後、コーチとボールを使ったトレーニングをしてたのを見た時(サイドステップしながら、軽く投げられたボールをインサイドやインステップ、腿でコントロールして2タッチで返すやつ)それがもう、感心するぐらいうまかったこと。息が荒くなってきてもコントロールは乱さず、柔らかく、そしてミスなくプレーを続けていて、特にインサイドでのタッチは繊細でほれぼれした。まずは今負っている怪我を治してから、と言うことになるのだけど、こっそり来期開幕スタメンを期待してるよ。

田代くんに関しては、とにかくじっくり。現状ではマツ、佑二、勇蔵、河合、那須、エースケ、裕介と層の厚いのに割って入るのは難しい。でも、プロの身体を作りながら、じっくりと先輩方のいいところを吸収しながら、育っていけばきっと良い選手になれる。プロはフィジカル、スピード共にちょっと違うモノがあるし、そういうモノに慣れながら、焦れずに力を蓄えていって欲しいなと。

とにもかくにもユースっこ達には長い目で期待していきたいですな。生え抜きの主力なんて素敵やん?

・積年の課題はコミーが解決。

2007年度、新加入選手について(11/8付け、Fマリノスオフィシャル)

小宮山尊信(こみやま たかのぶ)

出身:千葉県
生年月日:1984年10月3日
サイズ:174cm/72kg
出身校:ジェフJY-市立船橋高校-順天堂大学

今シーズン特別指定でマリに来てから、既に岡ちゃん期にカップ(レッズ戦)でもリーグ(ふろんた太戦)でもデビューを果たしているコミーのオフィ発表キター!出身が千葉と言うこともあって柏が名乗り上げてると言う噂もあったけど、マリに来てくれて本当にありがとう!虎が年輪を重ねて少々パフォーマンスに傾きが見られるし、このコミーの加入は本当に大きい。スカウトが変わったらしいフロントは本当にどうしちゃったの、イイよーイイよー。
*ちなみにこのブログでは、コミーで通します。決めちゃったんだから仕方ない。コミー、コミー。

で、期待が高まる点としては、世界制覇を果たしたイズミル・ユニバ組の一人ということ。最初はユニバというのにぴんと来なかったのだけど「イズミル?」という言葉を聞いて、にしんさんのブログを検索してたら見つかった。

イズミル世代たち。(缶 詰 に し ん)

僕はあんまり大学生の選手に詳しくないのでその育成環境であったり、そのリーグのレベルというのは分からない部分もあるのだけど、大卒のJリーガー(そのイズミル・ユニバの選手達)の活躍ぶりは今シーズン顕著。にしんさんのエントリーにも書かれているけど、多分今シーズンの新人王であろうエスパのNo.10藤本淳吾、トリニータでレギュラーポジションを確固たるモノにしてる高橋大輔、北京世代の核になることが期待されている伊野波雅彦、プレータイムを伸ばし結果も出している赤嶺真吾、そしてユース、五輪と経験している出世頭・徳永悠平と、今年のJでも存在感を示している選手が多い。

そして我らがコミーもその一員だったとなれば、嫌がおうにも期待高まっちゃいますよ。マリは、イマイチ大卒のプレーヤーに対して積極的な感じがしないのだけど(まあ山崎は獲ったし、徳永にも手を挙げてたけど。山崎元気かなぁ……)、世代交代を見据えていく上で、急を要していたポジションに即戦力となれるような選手を獲得出来たというのは、改めて大きい!

で、プレーの特徴としては、もの凄い局面打開が出来るとか、派手な特徴を持つ選手じゃない。でも、完成度はあの時点でも高く、安定感のあるプレーでチームを支えてくれる選手にはなってくれそうな予感はあった。現状では頼られる傾向の強いFマリノスのアウトサイドだけど、若き優秀なタレントの加入でチームのスタイルが変われば、コミーのようにチームのためにしっかりと仕事の出来る選手は貴重な存在となってくれるんじゃないかなーと。頭も良さそうだったしね。

とにかくコミーの加入は、めちゃくちゃありがたい。ありがとうコミー、頑張れコミー、負けるな裕介。

ということで、無軌道な感じで、浮かれてみました。まあwktkするだけならただだからね。早く来年にならないかなー(今年は?とか野暮なことは聞かないで)日産スタジアムで見られるのが楽しみだ。と言うことでここまで。

*ここのところ妙に更新の時間がおかしいですが、もう少ししたら戻ると思います。無駄足踏ませてしまっていたら申し訳ないです。

*昨日のアジアユースのレポの中で、次の試合が"金曜日"と書きましたが、間違いです。今日試合です。放送が金曜日だっただけで……本当にすいません。

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November 08, 2006

ノルマを乗り越えて@AFC Youth Championship Q.Final vs サウジアラビア

ちょっと遅くなりましたが、アジアユース準々決勝、ワールドユースの出場権を懸けた大一番をレポート。おめでとう、本当に良かった。そして痺れさせてもらいました。

AFC Youth Championship India2006 Quarter Final

Japan 2-1 Saudi Arabia @ Sree Kanteerava Stadium,Bangalore
Japan:7'K.Kawahara 90'K.Aoki
SaudiArabia:81'pA.J.Albishi

AFC Official/Match Summary

U-19日本代表スタメン:GK林彰洋(流通経済大)、DF内田篤人(アントラーズ)、槙野智章(サンフレッチェ)、福元洋平(トリニータ)、堤俊輔(レッズ)、MF田中亜土夢(アルビレックス)[→78'山本真希(エスパルス)]、柏木陽介(サンフレッチェ)[90'+2'森重真人(トリニータ)]、青山隼(グランパス)、梅崎司(トリニータ)、FW河原和寿(アルビレックス)[→64'青木孝太(ジェフ)]、森島康仁(セレッソ)

ワールドユースが掛かる大事な大事な準々決勝。この年代のやってきたこと全てはこの試合のためと言ってもイイぐらいの重要なゲームなだけに、全てを賭けて臨みたい。

そんな中のスタメンは、GK、DFラインは初戦、2戦目と無失点で凌ぎきったメンバーが顔を揃え、中盤はグループリーグで結果を残した梅崎、柏木はもちろんスタメン、アンカーには森重という選択肢もあったがよりバランサーとして忠実な仕事の出来る青山、右サイドには山本真希という選択肢もあったが、機動力に長け、ハードワークも厭わない田中亜土夢が起用された。トップも今大会最もプレーしている時間が長く結果も残している森島と河原。コンディション、ピッチ状況へのアジャストなどの不安定要素が小さくなった中で、今大会のプレーぶりが重視されたメンバー構成と言えるのかな。サウジの方は、出場停止の選手がいたり、日本よりも試合間隔が一日短かったりと、日本に優位な点も多い。

前半

スコールなのかピッチが濡れ、非常にスリッピーな状況の中、序盤から日本の選手達はかなり積極的に前に出る。いきなり梅崎が左サイドを突破し、CKから惜しいチャンスを作ったのを皮切りに、サウジのアウトサイドのポジショニングの悪さを突いていく。その中で得たセットプレーから田中亜土夢がバウンドボールの伸びやすいピッチを意識して低いボールで直接狙ったり、左サイド同じく田中のCKにデカモリシをデコイにその裏に入った福元がアウトサイドで合わせるなどゴールに近づくと、そのセットが活きる形で先制点を奪う。

クイックスタートで右に開いた内田篤人に展開すると、そのまま突破に掛かりファールをもらう。右サイド深い位置からのFK、柏木がインスイングの鋭いボールを中に供給すると、フリーでニアに走り込んだ河原がヘッドで流し込み、いきなりの先制点。柏木のキック精度、そして鋭くニアを突いた河原の飛び込みと、見事なセットプレーだった。

この後も相手のカウンターやセットプレーに脅かされるシーンこそあるモノの、アウトサイドを突く形は継続。田中亜土夢がうまく相手の鼻先で突っつく形で右サイドを局面打開したり(グラウンダーのクロスは合わず)、右に流れた梅崎が内田から縦の楔を引き出し、キープしてオーバーラップを促す形で崩したり(内田のクロスはニアに入ってきた河原にわずかに合わず)細かい繋ぎからの柏木のスペースパスに外に流れた河原が飛び出してそのままダイレクトで中に流し、河原と交換するように中央に流れた田中亜土夢が飛び出してフィニッシュに繋げるというという流動的な形で崩しきったりと(スライディングで流し込もうとした田中亜土夢のシュートはGKの飛び出しに凌がれた)、とチャンスを量産。しかし、追加点とまでは至らない。

重要なゲームと言うこともあって、サウジはかなり玉際激しく突っ込んでくるプレーが多く、各所にボディコンタクトを伴うプレーが頻発。しかし、そんな激しいプレーに対しても逃げずに身体を張ることで、その当たりに屈しない。ただ、時間と共にサウジのアタッカー達の局面打開力(特に最前線のアルサハラーウィのテクニックとスピードには苦労していたかな)、ロングレンジからも狙えるシュート力などに気圧されたか恒常的にラインが下がり、それに伴ってMFが引っ張られたことでチームの機能性が落ちる。うまく掛かっていた中盤でのプレッシャーが後手を踏んでサウジの選手に局面打開されたり、手応えを得ていた攻撃構築もサウジのプレッシャーを避けるような曖昧なロングフィードが増えたことで、実効性を示せず。逆に、セカンドボールを支配されて攻勢に晒され、ミスからフィニッシュに繋げられたり、セットから危険なシーンを向かえたりと、リズムとしてはサウジに移った感があった。結局前半は0で凌ぎきり、1点のアドバンテージは維持したが、後半に向けては不安要素も残る形で折り返すことに。

後半

サウジはアタッカーを一枚増やし、サイドバックもかなり積極的に前に出てくるなど、前の圧力を増やす形でビハインドをはね返しに来ると、日本はその圧力に又も押し込まれて、中盤が引っ張られ……と前半同様チームとして苦しい状況に。中盤でプレッシャーが掛からないことで相手に前への推進力を持てるだけの余裕を与えてしまい、その中でテクニックを織り交ぜたテンポのある攻撃に後手に陥ることも多くなったりと、少々危うい空気が流れ始める。すると、相手の突破に対して堤が引っかけて左寄りペナルティアーク付近でのFKを与えてしまい、そのFK、高い弾道を描いて壁を越えてファーに飛ぶと、林は逆を突かれてしまい、決まったかに思われたが、このボールはバー直撃、日本は九死に一生を得た。しかし、状況としては依然として厳しく、サウジの細かい繋ぎに対して中盤が簡単に突破されてしまって、浮き球をロングレンジから狙われてこれまたバー直撃というシーンもあったりと、なかなかリズムを取り戻せない。

散発的な攻撃しか出れず我慢の時間帯の続く日本は、前半から献身的に仕事をこなし続け、先制点までもたらした河原に代えて青木を投入。攻撃構築がうまくいかない中で彼のドリブルに期待すると言うことかな?すると、これが刺激になったか、これまで後ろに向きがちだった意識が前方向に向き始め、チームの機能性も復調。攻撃構築をしっかりしてアウトサイドから攻め、セカンドボールを拾って2次攻撃に繋げてチャンスを作ったりと(斜めの楔を引き出した森島がうまく前を向いてミドルを狙ったり、柏木が左サイドを突破したのを皮切りに厚い攻撃を見せ、森島の折り返しを受けた田中亜土夢は打ち切れなかったモノの押し上げてきた堤が強烈なミドルを狙ったり、セットから柏木の鋭いキックに青木がうまくフリーとなってヘッドで合わせたりと、後半に入って全くなかった決定機を作り出す。前方向にチーム全体が向くことで、攻撃に掛かる人数が増え、選手間の距離が良くなることでパスが繋がったことがリズムを取り戻せた影響かな。ただ、決めきれず)ようやくリズムを引き戻す。

時間と共に選手達の動きが鈍り始めると、サウジは前線を更に厚くし、日本は足の釣った田中亜土夢に代えて山本真希にスイッチ。バランスを取り戻した感のあった日本はこのまま押し切りたかったが、サッカーの神様はそんなに簡単に世界への切符をくれない。柏木とのワンツーで抜け出した青木が決定機を逸した後、GKからのロングボールを競った槙野がファールを取られて右寄り距離のあるところからのFKを与えると、ここからふわっとしたボールが中に供給される。その中で森島が走り込もうとした選手を引き倒したという事でPKを与えてしまう。このPKを林の好反応も実らず沈められて残り数分と言うところで同点に。世界への洗礼か、一筋縄には行かない。

ACのインド戦よろしく照明が不安定になる中での最終局面、GKのロングキックから浮き球がボックス内にまで入り、これを決定機に持ち込まれるわ(これは福元の素晴らしいブロックで凌ぐ)、このこセカンドボールを長距離からのスーペルなミドルで狙われるわと(林のスーパーセーブ)、顔を覆いたくなるシーンもあったが素晴らしいディフェンスで凌ぐと、ロスタイムに歓喜の瞬間が訪れる。堤からのパスを受けた梅崎がうまく相手をかわして右に展開すると、パスを受けた山本真希が長い距離から狙う。グラウンダーのシュートはブロックされるモノの、サウジのDFがこの処理を手間取った所にすかさず森島がプレッシャーを掛けたことで、もう一度こぼれ球が日本ボールに。これを拾った柏木が相手を剥がしてシュートに持ち込むがフィットせず、しかしこのシュートミスが近くにいた青木の元に流れ、そして青木のプレー。ボールを受けるフェイクを交えて左足で撃てるところにボールを流し、相手の股を抜く素晴らしいシュート!GKは反応出来ず!ずばっと決まって再びの勝ち越し弾!人間力絶叫!僕も絶叫!プレーを見ると、森島があそこでプレスに行ったこともそうだし、青木がこぼれてくることを予測してシュートのイメージを描いていたことを見ても、最後まで集中してボールの行方を感じていたプレーだったと思う。青木の左足で打ったプレーは見事。野洲クオリティかな、差し迫った状況の中、焦らずにフェイクを交えて得意の左足に持ち変えられる冷静な判断だった。うんうん。

残り数分、柏木→森重という交代策を絡めながら、しっかりと梅崎や森島が時間を使い、最後まで集中を切らさず、ゲームを締めた。2-1。これで今大会のアジアユースベスト4に駒を進め、7大会連続のワールドユース出場権を確保した。

痺れた、痺れましたよ。まあ本来であればあのまま勝ちきりたかったところだけど、喜び倍増だし、まあいいかな。本当に厳しくシビアなゲームだったと思うのだけど、最後まで集中を切らさずに戦い続けたことが報われたのかな。でも、こういうゲームでは戦う気持ちであったり、集中力と言った、メンタル的な要素の重要性が増す訳で、そういう意味では彼らは報われるべくして報われたとも言えると思う。吉田監督から「ノルマ」と言う言葉が出たけど、プレッシャーはそれ相応にあったと思うし、そういう中で結果を残したというのは改めて称賛に値するかなと。

で、このゲームを見ながら思ったのだけど、もちろんワールドユースに出ること、世界レベルの経験を積むことも大事なんだけど、こういうアジア的な激しい相手に対してしっかりと戦って成功体験を積み上げながら、しっかりと身体に刻み込む事も又重要性を増してくるんじゃないかなと。ACLが世界に繋がって、Jのクラブもアジアに目が向いていることは間違いないと思う。ただ、ご存じの通りACLは東アジアの壁さえ乗り越えられてない。ジャッジの基準であったり、環境であったり、行き過ぎとも言えるタフで厳しいコンタクトプレーと言った要素が大きな要因だと思うのだけど、こういう経験を糧としながらも身体に残しておくことで、こういったディスアドバンテージを消すことは可能なのかなと。技術的には優れているのは実証されているわけだから、こういう経験を糧にして、どういう状況でも力を発揮出来る選手になれれば、厳しいアジアもきっと乗り越えられるんじゃないかと。。後、2試合アジアでの厳しいゲームが出来るわけだから、濃い体験をしっかりと身体に刻み込んで欲しい。
*日常であるナイーブなJの基準に合わせることで、なかなかこういう厳しいプレーにアジャストしきれない部分があると思うのだけど、この日のようにタフに戦えれば、クラブレベルでもきっと大丈夫だと思うんだよね。ちゃんとサッカーをすれば勝てるというのは、代表チームの実績が証明している訳だから、後は選手達がこういう経験を活かしながらタフになっていくだけ。アジアもこれからきっと日常になっていくと思うので、こういう経験も又大事にして欲しいなと。まあ戦力分散傾向の強いJと他のリーグの傾向の違いがあってチーム力の差が出てくることや、どうにもならないうさんくさいこともあるから、一概には言えないけど。ただ、日本のチームが主体的に出来ることを考えれば、やっぱりタフになるしかないと思うから。

まあチームとしてはまだまだ未成熟で、課題も多く抱えるチームだけど、この勝利で先に繋がった。こういう時間がどれだけ貴重かは言うまでもないこと。課題の消化は選手達をより成熟させるだろうし、これからの濃い経験は選手達のポテンシャルを引き出す糧となる。もちろんこれからの取り組み方次第だけど、Jでの経験とこの代表での経験でより選手達が逞しく育ってくれることを期待したいですな。とりあえずはおめでとう。てゆうか、アジア獲ってきなさいよ、そうすればより自信に繋がるっしょ。

と言うことでここまで。準決勝は金曜日に韓国戦。今月U21もH&Aで韓国戦があるから3試合もやることになるんだなー。

*又やってしまいました。昨晩上げる予定がメンテナンスに嵌ってしまいましたよ。無駄足踏ませてしまって申し訳ないです。今回は全くノーチェック(苦笑)

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November 06, 2006

思いだけでも、願いだけでも@Emperor's Cup 4thRound Fマリノス vs 愛媛FC

水沼監督の言葉通り、新しいアテンプトとして幸宏や狩野、裕介と行った若い選手がピッチに顔を揃える。しかし、閉塞感は拭えない。行き場を失ったボールは、後ろに戻され、確率の低いロングフィードに委ねられ、囲まれ奪われる。気持ちや願いだけじゃサッカーは成立しない、そんなことを感じた1戦だった。イー天気だったのになぁ。
ごめんすげー長い

86th Emperor's Cup 4th Round

Fマリノス 1(0-0/EX 1-0)0 愛媛FC @ 三ツ沢公園球技場「思いだけでも、願いだけでも」
F.Marinos:104'マルケス

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、中澤佑二、河合竜二、田中裕介、MF那須大亮、奥大介(→102'吉田孝行)、狩野健太(→63'山瀬功治)、山瀬幸宏、FW坂田大輔(→83'マルケス)、大島秀夫

愛媛FCスタメン:GK川北裕介、DF森脇良太、金守智也、南祐三、松下幸平、MF赤井修一(→63'千島徹)、高萩洋次郎、菅沼実、井上秀人、FW江後賢一(→46'大坪博和/→105'石丸清隆)、田中俊也

11月とは思えない強い日差しの三ツ沢。天皇杯初戦。サポは様々な横断幕をバックスタンドに掲げ、タイトルを獲って欲しいと願う気持ちを伝える。初戦の相手はFマリノスのホームページが開幕前に表記&リンクミスで非礼な対応をしてしまった愛媛FC。広島や浦和と言ったチームでは出場機会を得られない若い選手達がレンタル(又は完全で)で加入し、長きJ2の中で経験を積むことで成長し、チームとしてもフレキシブルなプレッシングとカウンターを研ぎ澄ませて、第4クールでは旋風を巻き起こしている勢いのあるチーム。

そんなこんなでスタメン(なんて繋ぎ方だ)、Fマリノスは先週のリーグ戦での惨敗を受けて、若手選手の大胆な起用、システム変更に踏み切った。これまで水沼態勢ではほぼ一貫してきた3-4-1-2(2-1)から4-4-2に変更し、左サイドバックには公式戦初スタメン(だよね?)の田中裕介、中盤前目には山瀬幸宏、狩野健太といった若い選手達が名を連ね、勇蔵の右サイドバックも初めてかな。又ボランチには久々にこの位置での起用となった大ちゃんと那須の"だいすけ"コンビ、これまでのほぼ固定されたメンバー構成を一新した。愛媛FCは、スタンダードな4-4-2。アップに出てきたときに、ホーム側にも挨拶に来るという裏技にはびっくりした。

前半

開始早々、初スタメンの裕介によるいいタイミングのオーバーラップからファーストシュートが生まれるなど出だしは上々かに思われたが、愛媛FCの前線の意欲的なアプローチに連動する形のプレッシングになかなかパスが繋がらない。ボールホルダーにアプローチを掛けて余裕を与えず、そのポイントに合わせるように近場のレシーバーをきっちりと捕まえてフリーマンを消していく形のプレスは、良くトレーニングされているもので、Fマリノスはそのプレスに嵌る形で徐々に見慣れた光景を見せるようになる。

レシーバーが顔を出しても止まって受けようとすることが多く、当たり前だけどそんなことをしてればプレスの網にかけられる。そうなってしまうと閉塞。捕まえられてから動き直してマークを剥がしたり、アングルを変えたりするような小さなアクションがなくなってしまうため、コースが次々となくなり、結局ボールホルダーは確信を持てずボールを前にボールを運べない。俗に言うノッキング。結局バックパスを出しては長いボールでトップを狙い、そのセカンドボールを拾っての攻撃構築に終始する。ポジション的に違和感のなかった裕介は別にしても、幸宏、狩野は明らかに違和感を感じていたのか、全くボールを受けれず、ボールを持っても視野が狭く、判断の遅さが目に付いた。

オーシの高さがある程度アドバンテージを保っていたこともあって、ある程度ハイボールを落とすことは出来ていたが、それでもその狙いを理解しきれず、その次を狙えない事が響いて、攻撃はほとんど沈黙。チャンスとしてもオーシの巧みな反転からのボレーがバーを叩いたのと、坂田の独力での突破(股抜き)からのシュートぐらい。なかなかチャンスが作れず、逆に拙いビルドアップを奪われてからの愛媛のカウンターが鋭さを増す。上記のようなプレッシングからボールを奪うと、常に田中俊也がラインの裏を付け狙い、チーム全体がボールを奪ってからの切り替え速く押し上がっていく形でFマリノスを襲う。外→中という形でバイタルぽっかりでエリア外から高萩に狙われたり、軽率なロストから一発のスペースパスに身体を寄せきれず田中の抜け出しを許しPKすれすれ(てゆうか、哲也が先にボールに触ってたと思うけど)で止めたり、江後にボックス角からボレーで狙われて危なかったり、勇蔵がぶち抜かれてひぃーとか、ゴールこそ奪われなかったモノの、肝を冷やすシーンは数知れず。終了間際に狩野に直接FKのチャンスがあったり(だめ)幸宏がようやくらしさを見せてボックス手前からするするっと仕掛けてチャンスを作ったりもしたが、こっちもゴールは奪えず。

サッカーの質、チャンスの質、チームの熟成度、意思疎通、プレーの連動など圧倒的に愛媛FCに上回られた前半はスコアレスで折り返す。サポはブーイング。

後半

後半に入っても、愛媛FCの精力的なプレッシングは継続され、ショートパスを繋いでの攻撃構築を半ば諦める形で、勇蔵を高めの位置に上げ、そこに長いボールを使って当てる形での攻撃構築が目立ち始めるが、やはりセカンドボールに対しての意識は伴わず、なかなか局面を打開することが出来ない。明確な術、共通意識、意思疎通のなさは如何ともしがたく、光明は差してこない。

業を煮やした水沼監督は、この試合はベンチに置いていたスーペル功治を狩野に代えて投入。ただ、この起用も刺激にはなり得ない。功治のボールキープも周囲が反応せず、奮闘虚しく囲まれて奪われる。独力による打開も実らず。もう頭を抱えるしかない状態に。その間には、PK臭いボックス内のプレーあり(獲られなかったけど、相手の胸トラップに後ろから突き飛ばすような形のファール)際どいシュートを飛ばされ、カウンターから抜け出され(オフサイドだったけど)、CKから危険なプレーがあったり(哲也のスーパーセーブ)といつ先制出来るんだろうかと言うより、いつやられるんだろうかと思わんばかりの展開に。

終盤は押し込むような展開も増えたが、全く得点の匂いを感じず、終盤に差し掛かった中で、動き回ったモノの効果的なプレーは少なかった坂田に代えてマルケスを投入。マルケスは前で収まるがやはり周囲の動きの少なさから、彼の技術も多勢に無勢。結局、スコアレスのまま延長に突入。

延長戦

さすがに両チームの選手とも90分間戦った疲労は否めず、オープンな展開に。勇蔵がうまく裏を取ってサイドを局面打開したりするが、クロスは拙く(勇蔵も隼磨と大してかわんないね)やきもきする展開ながら、延長前半終了間際、功治のパスを左サイドに開いて受けたマルケスが、1vs1のシーンを局面打開しクロスを上げるというらしいプレーを見せると、これで得た右サイドからのCK。功治のキックにボックス中央に合わせたのは勇蔵、強烈なヘッドはGKの正面に飛んだモノの、このリフレクションをゴールラインすれすれの所でマルケスがプッシュ。ようやくこの試合初めてのゴールが生まれた。

この後、途中交代の吉田や功治が鋭い切り替えからカウンターで襲って惜しいシーンを作るなど(工夫不足だけどね、前に走るだけじゃなくて、ダイヤゴナルランをするとか、ディフェンスを引きつけるようなボールの運び方をするとか、さぁ)追加点も取れそうな感じもあったが、獲りきれず。ただ、愛媛FCの方も南を最前線に上げてパワープレー気味に攻勢に出ようとするモノの、高さ、強さのあるFマリノス守備陣に対して効果を得れない。疲労により河合や那須がよろけるようなシーンがあったり、ペナルティアーク付近で与えてしまったFKを千島に鋭いキックで狙われたり(哲也がこれ又スーパーセーブ)、セットの中で裕介の空振りから裏にいたフリーマンにボールが繋がりシュートを打たれたり(顔を覆いたくなるようなシーンだったが枠を逸れた)、とピンチはあったモノの、無失点を保つ形で試合終了。1-0。試合終了後の表情は対照的。愛媛FCの選手達は素晴らしいパフォーマンスを称えられ惜しみない大きな拍手とコールで迎えられたのに対し、ホームのFマリノスの選手達はブーイングとコールと拍手が入り交じる異様な空気に迎えられた。次の準々決勝は来月、長崎でトリニータと対戦する。


素直な感想として。とりあえず勝って良かった。僕は基本的に勝てば何でも良いと思っているので(それこそシュート50本打たれても、スコアの上で1点でも上回れば勝ちだからね)、結果に関しては満足。トーナメントは結果が全てだし。チーム状態を考えれば愛媛FCの様に1年間しっかりと目標を持って、若い選手の成長、チームタスクの成熟を進めてきた質を有するチームに楽に勝てるとも思ってなかったので、ね。

ただ、これじゃ国立に辿り着く前に、どこかで負ける、というのが素直なところ。てゆうか、神様にウインクされない限りトリニータに負ける。もちろん、国立に行きたい。けど、このままじゃ勝てない、本質の部分に目を背き続ける限りね。

もう何度も書いているけど、フットボールコンテンツの充実を真剣に考えるべき。見栄えの良いサッカーをしろというのではなく、まともにサッカーが出来る体裁を整えろと言うこと。サッカーを構成する上で欠かせないパスが繋げない。チームの中に、グループの中に相互理解や意思疎通というモノがない。方向性が曖昧で、目的達成のための術がない。こういう要素をすっ飛ばして、勝ちたい、国立行きたい、天皇杯獲りたいは無理。お金はないけどポルシェが欲しい、プラズマテレビが欲しい、ハイソサエティなブランドのモノが欲しいと言っているようなモノ。現実で繰り広げられているフットボールコンテンツに、残念だけどタイトルに手が掛かるほどの価値はないと思う。

とにかくまずは、チームとして何をしたいのかをしっかりと再設定してほしい。ポゼッションを核にするのか、カウンターを核にするのか、サイドを崩すのか、中央を崩すのか、誰の個人技を前に押し出すのか、コンビネーションで崩すのか、前からプレスを掛けるのか、後ろでしっかりブロックを作るのか。こういう要素を整合性を伴った上で一本の線にして、目的をはっきりさせた上でプレーさせる。そうしないと共通意識が出来てこないし、チームとしてサッカーが出来ないから。現状では功治やドゥトラ、隼磨なしではサッカーが成立しない。まあいても、どうにもならないときもあるけどな。(どこかの真似をしたって構わないわけだから、モデルとして使えばいい。中身を充実させないと意味はないけど)

で、サッカーを構成する上で必要不可欠なパスをしっかりと繋げるようにすること。そのために必要なプレーへの関与意識の向上、予備動作の徹底、状況を把握した上での動きの質の向上、次の展開の予測(上記と絡むけど、どんな方向性でプレーするのかと言うことを絡めて)などなど。相手のプレスが緩かったり、統制が取れていないものだったりすると出来るのだけど、基本的には「出来ない」チーム。出来ない子には躾るしかない。どんなことをしたら実効力の伴うパスを繋ぐことが出来るのか、もう一度基礎からやってほしい。

で、水沼監督を始めとした指導陣がこういったことを出来ないのなら、臨時コーチを海外から招聘するなりしてほしい。水沼監督は経験不足で指導力が不足してるのならと言う前提だけどね。世界的に見たら経験豊富なアシスタント的補佐を付けるのは、別に恥ずべき事でもない。水沼監督への信頼と言う日本的なことを言ってないで、チームが強くなるために出来る最善のことをすべき。
*余談だけど、カリスマ型の経験の浅い監督にアシスタント的な監督補佐を置くのは世界的に主流になっている。バルサだってオランダ代表監督の経験しかなかったフランク・ライカールトの下に現アヤックス監督ヘルク・テン・カーテがいたから成功した。ワールドカップで準優勝したドイツ代表では未経験のユルゲン・クリンスマンの下で現ドイツ代表監督のヨア・ヒム・レーブというタクティクスを担うスペシャリストがサポートしていたし、これまた未経験のマルコ・ファン・バステンも盟友ヨン・ファン・トシップというアヤックスユースの上下関係を逆にしたアシスタントがいた。ましてや経験あるアレックス・ファーガソンだってグラや南アフリカ代表、レアルで監督経験のあるカルロス・ケイロスを付けて多角的にチームを見ている。Jでも、監督経験の浅いギド・ブッフバルトの下に実務経験の豊富なゲルト・エンゲルスがいることで大きな成功を収めているのはご存じの通り。失敗例?ジーコと言えば分かるかな。岡ちゃんだって、自らの範囲外のことをやろうとしたときには失敗した。それぞれの人が持つ裁量というのは限られているのだから、役割を分けることは悪い事じゃない。

とにもかくにも、現時点でのフットボールコンテンツは「最悪」の一言。力のある選手達だとは思うから、しっかりと力を発揮しやすい状態を作り上げて欲しい。自主性云々は考え方として素晴らしいことだけど、現状では、意識的にも技術的にもビジョン的にも足りないモノが多すぎる。ましてや現状を見たら説明はいらないはず。

と言うことで、こんな感じかなー、長いわー。でも、これが今の気持ち。思いだけじゃ立ちゆかない、それがサッカーだと思うって事ですよ。そういう部分で勝負を分けるのは、サッカーがまともに出来るチームが言うこと。出来ないチームはまずサッカーを出来るようにならないと。前を見ながらも、現実を見たいと思う。と言うことで、ここまで。媛たん、おつ。


*ここからは普段の追記。さすがに何も書かないのはあれなので、書くことにしようかな。愛媛FCのプレッシングは非常に精力的。前のアプローチを無駄にしないチーム全体の連動意識、ボールポイントの変化にもしっかりと対応する機能性、そのアプローチにおざなりなモノがない目の細かさ、こういう要素を感じる質の高いモノで非常に素晴らしかった。そこからの切り替えの意識を伴った鋭いカウンター(特に田中俊也の徹底した裏狙いは坂田に見習って欲しいぐらい。あれぐらいラインポジショニングに意識を裂いて徹底してやれば脅威になる)と、非常にチームとしてやることがはっきりしており、それがチーム力として高いモノを示していたと思う。ポゼッションもマリより全然質が高い。動かし方とか、オフ・ザ・ボールの動きとかね。J2での旋風ぶりは間違いなくフロックじゃない。それと若手の成長ね、何十試合もJ2でやってきて逞しくなってきたんだろうなぁ。高萩はサンフレ戻るのかな、他のクラブからもオファーが来そう。正直申し訳ないと思ったぐらいだよ。もっとまともにサッカーを出来る相手と試合をさせてあげたかったぐらい、今のマリじゃその力を図るには役不足だったかも知れない。挨拶とかも素敵だったし、「もてこーい」は殺伐としてた自分を和ませてもらった。もてこーい、もてこーい。

*えーと、フミヤくん骨折の噂。えー。

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November 04, 2006

ミズヌマノコトバ。

Q.監督にとっての天皇杯とは?

僕は得意な大会なんですけどね……。選手の時は得意だったんですけど。今となっては得意なのかどうかは分かりませんけど。

まあ、昨今言われているのは、モチベーションの問題とか、時期的な問題とか、様々な要素があって、タイトルに対して執着心が薄れてるとか言われてますけども。今日ちょうどミーティングしたんですけど、それでそんなことは一切排除して、とにかくタイトル獲るんだという気持ちで戦って欲しいと言うことは、選手に話しました。

僕自身もあのピッチに立てることはサッカーマンにとして本当に幸せなことだし、タイトルを獲るべく準備をして、臨まなければならないというのは重々分かっているんで、選手達にそのメッセージは伝えました。

Q.天皇杯に向けた選手達のモチベーションは?

モチベーションは、前もJリーグの中でも言ってますけど、一人一人がしっかり持って欲しいと言うのがまずあります。

で、今度はJリーグではないので天皇杯だから、やっぱりタイトルを獲るんだという高いモチベーションを選手は持てると思う。それがアジアに戦ってく、アジアに出て凄い悔しい思いをこのチームはしているので、そのリベンジと言う意味でも、そのタイトルを獲らないと今年は出れない訳ですよね。

だからそういう意味でも、本当に選手達は気持ちを高めて、モチベーションを高めてやって欲しいと思ってるし、そのために僕は本当にアグレッシブな試合を最初の試合からやっていこうと思ってます。

Q.天皇杯初戦は難しいと言われるが……。

対戦相手が全くやったことのないところ、世論的には格上格下みたいな、所ですよね。で、うちはJ2と当たりますけれども、JFLと当たるところもあるし、そういうのは凄く難しいですよね。

やっぱりそれは選手の戦い方の中で本当に相手を尊重し、リスペクトして試合が出来るか、に掛かってくると思います。やっぱり本当に自分がやろうと思っていても、格上だろうとか、うちの方が強いだろうとか、ポテンシャルは高いだろうとか、そういう甘い考えがあると絶対にうまくいかないんで、そこは今日ミーティングでしっかり言いましたし。

段々段々こうトーナメント上がっていく上で、本当に勝ち上がっていくチームというのは強いチーム、そういうとこと戦えるときには自然とモチベーションは上がし、やるぞと言う気持ちになんですけど、やっぱり一回目というのはどっかしら油断が出る、それを絶対に出しちゃ行けない。隙を作っちゃいけない、そういう難しさがある。

Q.思い切った選手起用、戦術変更はあるか?

まあメンバー構成はまだ分かりません。まあ言えません。

ただ戦い方は前回の広島、その前Jリーグからやってきたことからは、変えます。

これはもう僕の中でも決めてますし、本当に前からどんどんプレッシャーをかけて積極的に、前でボールを奪っていくような戦いをしたい。そのための選手を選ぼうと思ってます。

不安要素がある選手は使わない。だから本当にピッチで100%戦える選手を使うし、えー、天皇杯というのは凄く勢いが大事なんですけど、まあ一試合戦ってちょっと間隔が空いてしまいますけど、まずはそのトーナメントに一回目ということで、積極的に、サポーターの皆さんに喜んでもらえるような。まあ結果はわかりませんけど、戦い方として納得のいくような戦い方をしたいと思います。

Q.最後にサポーターへ!

えー、とにかく全力で、アグレッシブな戦い方をします。皆さんに納得して頂けるような試合をしたいと思います。よろしくお願いします。

KickOff F.Marinos 11/3放送分より

2ヶ月間の苦悩の跡が、うっすらと見える白髪に見えた。チームの雰囲気の改善、燻り続けるポテンシャルある選手達の再生、現実的なチーム構築……、何もかもが手探り状態の中でチームの再生をしようと奔走した2ヶ月だったと思う。しかし、そんな努力を否定するかのような広島の地での惨敗。チームは泥沼に引き戻されるかの如く、改めて閉塞感に包まれ、問題点の改善も進んでいないことを示してしまった。

そんな後でのインタビュー、少し吹っ切れているような気がした。この惨敗をスタートに、もう一度しっかり目標を持った上でアグレッシブにチャレンジしようという気持ちが見えたりした。

もちろんうまくいくかどうかは分からない。てゆうか、冷静に現状のチーム状態を考えた時に、3つも4つも続けて勝てるかって言ったら「極めて難しい」としか言えないし、今まで使われなかった選手達の抜擢、新しく取り入れようとしているやり方がすぐさまフィットするかどうかは分からない。何よりもこのクラブの選手達に根付いてしまっているムラのあるメンタリティやパフォーマンスが改善出来るかと言ったら、やっぱり簡単な事じゃない。

それでも僕はチャレンジして欲しいと思う。失うモノなど何もないのだから。チャレンジャーとして、意欲的に新しいことに取り組む姿が見たいなと。ということで明日です。

The 86th Emperor's Cup 4th Round

11/4(sun) 13:00KickOff/Fマリノス vs 愛媛FC @ 三ツ沢球技場「Aggressive&Challenge!」

で、これまでが壮大な前フリ(パクリ)

【企画告知】三ツ沢トリパラデコレーション計画&トリパラ大行進!(トリパラ・ブログ)

と言うのが行われるそうな。

①三ツ沢トリパラデコレーション計画 三ツ沢球技場をトリパラで埋め尽くそう!と言う計画です。トリパラをお持ちの方は必ず持参しましょう!

②トリパラ大行進
横浜駅に集結しトリパラや旗、ゲーフラを掲げながら三ツ沢まで行進しよう!という計画です。
初戦へのテンションを高めると共に、横浜市民にマリノス、天皇杯初戦をアピールするのがこの企画の目的です。
 
集合場所: 横浜西口ビブレ前(MAP)
集合時間: 9:30 (開門11時)
持参するもの: トリコ傘、フラッグ、ゲーフラ、熱い気持ち(鳴り物は禁止です)

とのこと。どんどん参加しちゃえばいいんじゃないかな。てゆうか毎年大してお客が入らなかったりする天皇杯の初戦なので、どんどん三ツ沢行っちゃうと良いんじゃないかな。ちなみにマリの三ツ沢での試合は今年これでおしまいえですよ。

ということで、ようやく今しがたチケット買ってきた人(えー)の戯れ言でした。ということでここまで。

*ユースっこ、オフィに発表されたねー。とりあえずこれは別個にやるね。とにかく無事発表されて良かった。うんうん。

*文字起こしって凄い大変なんだねー。初めてやったけど、水沼さんの早口な語り口調がちょっと恨めしく思ったよ。

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November 03, 2006

High-tension Final@YamazakiNABISCO Cup Final アントラーズ vs ジェフ

やっぱりイイよ、決勝。改めて、悔しくなったけど、決勝に相応しいゲームだった。と言うことで早速。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup The Final

アントラーズ 0-2 ジェフ @ 国立競技場「High-tension Final」
JEFUNITED:80'水野晃樹 82'阿部勇樹

Super Soccer

アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DF新井場徹、岩政大樹、大岩剛(→85'本山雅志)、ファビオ・サントス、MF青木剛、増田誓志、野沢拓也、深井正樹(→85'興梠慎三)、FW柳沢敦、アレックス・ミネイロ(→85'田代有三)

ジェフスタメン:GK岡本昌弘、DF水本裕貴、中島浩司、斉藤大輔、MF阿部勇樹、佐藤勇人、水野晃樹、山岸智、羽生直剛(→87'工藤浩平)、FWマリオ・ハース(→28'坂本將貴)、巻誠一郎

晴天に恵まれた今シーズンのナビスコカップ決勝。今年もほぼ超満員。バックスタンドはちょうど中央で赤と黄色で染め分けられた。

出場停止や代表招集で欠場者などが出ていることもあって注目が集まったスタメンに目を移すと、鹿島の方は不安視された右サイドバックに本来左を勤めることが多い新井場、で、左にはここのところサイドバックにコンバートされていたファビオ・サントスを据えた。又、フェルナンドの穴には青木が本職のポジションに戻り、メンバー構成的には奇策的な要素は見えない。対するジェフは、ストヤノフの穴には予想通り中島、右サイドには水野が入った。ホットエリアは水野のサイドになるかも。

前半

どちらもホイッスルと同時にフルスロットル、非常にテンションの高い立ち上がり。鹿島もジェフも守→攻の切り替えを意識しながら、フィードを絡めてスペースを突く形でつつき合う。ジェフがポゼッションを握る事が多くなる中で、いきなりビッグチャンス。阿部がアタッキングエリアにドリブルで入り、そのまま囲まれながらキープ、中央に収縮して対応しようとする鹿島DF陣に対して、阿部はその状況を冷静に把握し左サイドに空いたスペースに落とす柔らかいパスを選択、精度の伴ったこのパスにスペースを見据えて狙っていた山岸が完全に鹿島ディフェンスラインの裏を取るとフリーでボックス内に進入。角度が浅い中でシュートも狙えない事はなかったが、詰めていたハースへグラウンダーの折り返しを選択。しかしここはカバーに入ったディフェンスにクリアされてしまう。決定機はモノに出来なかったが、ある程度狙いを定めているのか、続けざまにサイドバックの外から山岸が回り込むようにスルーパスで突いたりと、このエリアはジェフにとっては可能性を感じさせるポイントか。

押し込まれる事が多い鹿島は、DFの対応に不安が残る立ち上がりだったが、意識付けやモチベーションを感じる玉際に対しての厳しいプレーが目立ち、そこから速い攻撃を見据える。中盤で繋いでというより、トップを意識して速いタイミングでアタッキングエリアにボールを持ち込んでいく。その形から青木のミドルや新井場のオーバーラップからチャンスを作るが、切り替え面ではジェフが上か。バックラインで奪ったボールを水野が速い切り替えから中に流れながらドリブルで一気に鹿島陣内に持ち込むと、プレッシャーが掛からない状態でスルーパス、巻のランニングとはずれたが、ボールも鹿島ディフェンスをするするっと抜けて裏に抜ける。このボールに巻がもう一度反応し直して鼻先で曽ヶ端をかわしながら拾うと、がら空きの状態のゴールに苦しい態勢からシュートを狙う。しかし、これは戻っていたDFのブロックにあって決めることが出来ない。その後も、鹿島のCKを凌いだ後のカウンターから細かい繋ぎの後ハースのスペースパスに羽生が抜け出し、ボックス内で新井場をドリブルで振ってシュートを打ったりと、ジェフの切り替えの速さが冴え渡る。

良いプレーを見せていたジェフだったが、序盤に空中戦で負傷したハースが前半途中で交代せざるを得ないアクシデント。坂本が投入され左サイドに入り、山岸が高い位置に上がって羽生と2シャドーになる形に変更か。終盤に差し掛かり、両チームがチャンスを作り合う展開。攻撃構築として長いボールで最前線に狙い、押し込んでからはミネイロのポストを経由しながら流動的なポジションチェンジで活かす形で崩していこうとする鹿島に対し、切り替えの速さを活かす形で鋭い攻撃を見せるジェフ、しかし結局ゴールは生まれず(特に水野が中にポジションを移してのダイレクトポストを経由し、坂本の隙間を縫うようなクロスを中に供給、このボールがDFをすり抜け裏に抜けると巻が反応しインサイドで押し込もうとするがこのシュートは曽ヶ端の正面、ゴールの神様に嫌われてるか?)、前半はスコアレスで折り返す。

後半

前半から継続しているフィードで中盤をすっ飛ばしてトップを狙う鹿島の攻撃構築がつ冴えを見せ始めてペースを握ると、立て続けにチャンスを作る。ミネイロ→柳沢とヘッドで繋ぐ形で裏に流して深井が抜け出したり(オフサイド)、柳沢のヘッドでのポストで右に開いたミネイロに繋ぎ、ミネイロ仕掛けてシュート(ブロック)、セットのセカンドボールから柳沢が浮き球をイイファーストコントロールからニアを抜こうとするシュート(スライディングでのカバー)、新井場のフィードにうまく中島の裏を取った野沢が浮き球をそのままダイレクトでシュート(枠を逸れる)、前への勢いを感じさせるプレーで高い位置でパスをカットし、バイタルで深井がフリーで持ち込み前には中に柳沢、左にミネイロが待ち受ける大きなチャンス、深井はミネイロを選択視シュートに繋げる(が、シュートは正面。パスがオフサイド)、その中でしかし、水際ではジェフも集中力高く、ゴールには繋がらない。

ジェフも速い攻撃で応戦するが、攻→守の切り替えやパスコースを複数作るような動き出しに少し落ち始める。阿部の素晴らしいプレーもあったが(読み鋭く1vs1の対応制すと、自らボールを運んで3vs3のカウンターに発展させて、長い距離の羽生とのワンツーからラインの裏を取ったが、シュートはフィットせず)まだまだ鹿島の勢いは続く。野沢の仕掛けに青木のフォローがリンクしてミネイロのヘッドに繋げたり、深井が左サイドでボールを引き出し3vs3のカウンターに発展させて、逆サイドに走っていた野沢を使って後手にさせたり(最後のクロスは崩しきれず)と、イイ流れの攻撃を作り出すが、なかなかゴールには繋がらない。

ナビスコ決勝のジンクスなのか(2年連続スコアレスでのPK決着)、ゴールが遠い展開の中で、前半からのテンションの高い流れが影響してか両チームとも運動量が落ち始め、かなりオープンな展開に。その中でジェフの攻撃が再び冴えを取り戻し始めて、チャンスを作り始める。左サイド山岸が深い位置で溜めると坂本がオーバーラップしてエンドラインまで持ち込みクロス、GKを越えてファーに流れると最前線まで飛び出した佐藤勇人がジャンピングボレーで狙うが、ファビオ・サントスも飛び込んでブロック。この後もジェフは両サイド坂本と水野が後ろからダイナミズムを付けて突く形で鹿島を襲うが、最後の部分ではやらせてもらえない。鹿島もしっかりと背負っての安定したポストで攻撃を色づけするミネイロのプレーから野沢が強烈なシュートを狙ったりとやり返すが、これも決まらず。激しい攻め合いの中でもスコアは動かなかず延長と言う雰囲気もあった中、残り10分の所でスコアが動く。

新井場の縦パスをカットすると、羽生を経由して左サイドへ、坂本が山岸とのパス交換でフリーとなると、巻や佐藤勇人はボックスの中に入り、DF陣もそれに対応する形でボックスを堅めに掛かる。しかし、坂本の選択はクロスではなく浅い位置を通すサイドチェンジ、これが後ろから上がってきた水野に通るとトラップして少し浮いていたボールをアウトサイドに引っかけ気味のシュート!これが曽ヶ端のセーブを許さず、ファーサイドネットに突き刺さり、決勝戦3年振りのゴールが生まれた。終盤に入って坂本が何度もクロスを上げていたけど、その中でオートマティックにゴールを狙うのではなく、周囲の状況を把握して水野を見つけていい形で使ったし、水野も落ち着いて素晴らしいフィニッシュだった。鹿島としては完全にクロスと決めていたような対応で後ろから入ってきた選手を捕まえきれなかった。

これで、攻めに出るしかなくなった鹿島は本山や田代を準備するが、この準備をしている間にジェフは勢いそのまま追加点を奪う。右サイドからのCK、水野の鋭いアウトスイングのボールが中へ、巻がニアに動くことでマーカーを釣り中が阿部と青木の2人となると、阿部は青木との空中戦を制しヘッド!曽ヶ端も為す術なく、ファーサイドに決まって、追加点。残り8分での大きな大きなアドバンテージ。これでゲームが決まった。この後、工藤を投入し、彼のテクニックを使いながら時間を消費、鹿島の最後の抵抗(本山、田代、興梠3枚一気の投入、新井場の巻くようなシュート)もしっかり凌いで、タイムアップ。ゲームは2-0、鹿島10冠の夢を突き破り、ジェフが連覇を果たした。

決勝っぽい集中力が高く、激しいゲームでありながら、両チームとも現実的な志向を持ちながらアグレッシブな姿勢を貫いてのゲームとなって、非常に面白いゲームだったなぁと。

どちらも良く相手を研究したことを踏まえた上でゲームに入って、その成果というのは出せていたと思います。ジェフは切り替えの速さを活かしながら、中に絞る傾向の強いDFラインの横のスペースを積極的なランニングで突いていたし、鹿島は徹底した長いフィードによる攻撃構築でショートカウンターを避けながら、アレックス・ミネイロのポストを核に、深井や野沢が流動的に動きながら攻撃を作る事が出来ていた。こういう要素が反映される形でゲームの流れが行ったり来たりしながらも対等に渡り当たっていたと思うわけですが、勝負を分けた部分としては「餅は餅屋」という部分なのかなぁと。

足が止まり、中盤がオープンになる形で激しいトランジッションゲームに拍車が掛かった訳だけど、その展開がトランジッションゲームの質や慣れという部分で「走るサッカー」の本領というか、ジェフの方にこういう展開に置いては適性があって、それが差にがなったかなぁと。もちろん、鹿島の方も早い流れの中で選手のクオリティを発揮するような形を作っていたのだけど、厳しい時間帯の中でも後ろから上がってくるジェフのカウンターはディフェンスとしては捕まえにくく、結果としてボックス内の警戒をしていたところで後ろから上がってきた水野を捕まえきれなかった(又、坂本が中央に向いてボールを持った瞬間に佐藤勇人が最前線にランニングしていた、彼の存在が巻と共に鹿島のラインを前に出させなかったと言える)この辺はジェフの真骨頂とも言える部分で、クオリティの高い攻撃が先制点に繋がり、しいてはこの勝負を分けたかなと。

じゃあ後は、気になった部分を箇条書き。

・アウトゥオリのゲームプラン

アウトゥオリは奇策と言うよりも現実的に勝ちに行ったと言う感じだったね。ミッドフィールドでポゼッションしている時に、強いプレスを掛けられてショートカウンターを喰らうのを嫌ったんだろうけど、ミネイロの出来の良さもあってうまく機能していたと思う。そういう意味ではゲームプラン通りに進めれていたのだけど、決めきれなかった。特に会見のコメントもあるけど後半序盤の攻勢の時に。我慢強く、勝負所を見極めるような勝負巧者ぶりだけは戻らなかったかなと。てゆうか、FSサイドバックはないって、やっぱり。アウトゥオリは「進退を懸ける」と言っていただけに、今シーズンで終わりなのかな……。

・予想通りホットエリアとなったジェフの両アウトサイド

鹿島とは逆に、ジェフはいつも通りのゲームだったと思うのだけど、水野を起用したのが結果的に当たったね。ファビオ・サントスが対面なら……と言うのを昨日書いたけど、やはり彼の方に全般的に分があった。山岸に関しても、サイドの時はランニングの質が活きて良かった(一列前に上がってからはそうでもなかったけど)鹿島の守備の仕方が恒常的にああいうモノだというのをしっかり突いたことでサイドの攻防ではジェフ優位だったかな。もちろん阿部や羽生も良かったのだけど、ね。だから言ったでしょう?(偉そう)

とにかく良いゲームでした。そしてジェフは連覇おめでとう。チームが揺れた中でも勝負強さを発揮してトーナメント勝ち抜いてきたわけだから、はっきりとチームの力になっているって事なんだろうね。改めて、おめ。と言うことで、ここまで。

*やっぱり決勝の緊張感ってイイねぇ。こういうのをマリでも味わいたいね。今年も2000万円止まりだったけど来年こそ1億円を。←金かよ

*アジアユースは残念、まあでもこのゲームの結果は気にしなくていい訳だし、次でしっかりと勝つこと、そのためにある程度のターンオーバーが敷けたわけだから、後はしっかりと勝負所で勝てばいいさ。

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10冠か、連覇か@YamazakiNABISCO Cup Final Preview

色々と思うところもあるけど、カップファイナルなんで、プレビュー的に注目点や見所なんかを。出来る限り私情は抜きの方向で。よろしかったら観戦のお供にどうぞ。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup The Final

11/3 14:05KickOff/アントラーズ vs ジェフ @ 国立競技場「10冠か、連覇か」

system&member
Antlers          Jef
   A.ミネイロ        ハース 巻
深井  本山  野沢       羽生
  中後  増田     山岸      坂本
新井場    名良橋     阿部  佐藤勇
  青木  岩政      水本 中島 斉藤
    曽ヶ端            岡本

メンバーは当たりません、読めません。(仮)ってことで。

今年のナビスコカップファイナルは悲願の10冠を狙う鹿島アントラーズと昨年初タイトル奪取に成功し同タイトル連覇を狙うジェフユナイテッド市原千葉(久々だな、書くの)の対戦。どちらもリーグ戦に置いては連敗中、出場停止や代表遠征などで出場出来ない選手を抱えているなど、状態としては決して良くない中でのゲームですが、こういう状況が又様々な影響を与えて、ゲームのスパイスとなったりするといいなと。

では、そんなこんなで両チームそれぞれのこと、ホットエリアとキープレーヤーなどに触れていきましょうか。

・アウトゥオリに秘策はあるか? -Side Antlers-

コパ・リベルタドーレス、そしてクラブワールドカップ。カップ戦においてもの凄い実績を持っているパウロ・アウトゥオリ。その実績に違わず、今シーズン鹿島を指揮してこのナビスコカップでも決勝まで導いたわけですが、現状のチーム状態は、はっきり言って良くなく、大きな問題も残っている。そんな中でこの名将は、この一戦に向けて、様々な頭脳を働かせ、どんな策を練ってくるのかというのは非常に気になるところ。

まず、フェルナンド、内田篤人の穴をいかに埋めるのか。決勝進出が決まった瞬間、彼らの欠場も決まり、そこからリーグを「捨てて」アウトゥオリはこの一戦に向けて彼らの不在の穴を埋めるテストを行っていたわけだけど、適任者は見つからず、その穴が目立ったり、バランスを失って著しく成績が低迷するなど、現状では答えが出ているようには見えない。様々な選択肢がある中で、どのような方向性を持ってこの2つのポジションに選手を当てはめてくるのかというのが一つ。

実際、選択肢としては非常に沢山のことが考えられる。新井場右でファビオ・サントス左で攻撃力を前に押しだす選択、そのまま名良橋を据えてバランスを重視した選択、ボランチやセンターバックの起用と絡んでくるけどカップ戦準決勝2ndLeg後半に見せた中後の右サイドバック、昨年このポジションでプレーしていた青木の適用だってない訳じゃない。この一戦に向けてスペシャルタスクを携え、それに伴ってシステムの大幅な変更だって考えられる……。この穴をどのような選択で埋め、どのような効果がもたらすのか(あるいはウイークポイントになるのか)というのは大きな見所かなと。

で、もう一つは相手を分析した上での大胆な「奇策」があるかどうか。報道では「3ボランチでカウンター」なんて言うのも出ているけど、彼がジェフをどのように分析し、チームの駒と鑑みた上でその上でどのような結論に達したのかは、やはり気になる。

ディティールとしては、豊富な運動量と献身性を前に押し出したマンマーキングスタイル、奪ったところからの切り替えの速さを活かしたカウンター、ポジションブレイクからの攻撃参加、キープや個による局面打開よりもダイレクトや2タッチのプレーを意識したプレー志向……こういう要素が見えてくるのだけど、前哨戦でも(川淵ドーピングがあったとはいえ)ジェフに持ち味を最大限発揮されての大敗を目の当たりにしている訳で、アウトゥオリも重々承知なはず。それを目の当たりにした上での対抗策というのは、色々な側面で楽しみかも。

他にも、こういうビッグゲームに向けてのメンタルマネジメントであったりと、打てる手は色々あると思う。チームは「負の波」に飲まれ、どん底といっても良い状態、その中で重要視してきたゲームで「アウトゥオリ・マジック」がどのような形で発揮されるか、大きな見所になるのかなと。

*もし、報道通りだとしたら、どういう感じになるのかな。中央は大岩政、サイドバックは新井場、名良橋、中盤に増田青木中後(ここにファビオ・サントスも?)、前はカウンターだから速くて、独力打開の期待出来る本山、深井、ダ・シルバ辺りにミネイロを組み合わせるあるかな?で、勝負所で野沢投入と。相手にボールを持たせて、一番怖いトランジッションからのカウンターの効力を消すというのは現実的だけど……はてさて

・試される「システムレス」的対応力 -Side Jef-

前哨戦ではカシマスタジアムで4-0の完勝。選手達の強い意思を感じる表情を見ると川淵氏の批判的な発言に対して発奮した形にも見えたけど、大一番で当たる相手を叩き潰したことは、主にメンタル的な要素でポジティブなのは間違いないところ。他にも、鹿島同様ジェフも連敗中なモノの、度合い的には鹿島の方が重症、ストヤノフ、クルプニの不在も鹿島もフェルナンド、内田篤人の不在があり、その答えが見つかっていない。マイナス要素も相殺されるような状況で、ジェフにはポジティブな要素が揃っているのかなと。

ただ、上記の通り、鹿島が奇策に打って出てきたとき、その奇策にしっかりと対応出来るのかというのがジェフにとっての大きなポイント。例えばマンマークスタイル。マンマークというのは基本、受動的なモノ。相手に付いていってフリーにさせないことに主眼が置かれ、FWだろうとDFだろうと責任を全うすることが求められてる。ただ、相手がどんなことをやってくるのか読みにくい中で、監督の分析にブレが出たときに、その誤差をピッチの中でいかに修正出来るのかというのは、選手達に掛かってくるのかなと。

基本的に「奇策」というのは相手の裏をかき、動揺させることで自分たちに有利な要素を増やすこと。今回のゲームに当てはめれば、誰が誰を見るのか、そういう要素が整理させないことで、そのズレを生みだすことでゴールを奪ったり、主導権を握る。そういう意味では、ジェフにとっては状況に応じた柔軟な対応をすることが求められ、そういうときにこそ、良くオシムの言葉にも出てくる「システムレス」的な思想が試されるのかなと。

まあマンマークは試合の一部で、全てに影響を与えるモノではないけれど、個人的に守備の要素を整理し、それを厳しく漏れなく出来れば、ジェフの勝機はかなり高まるのではないかと見ている。厳しく離さずマークに付き、タイトに前を向かせないぐらいのプレッシャーを与え、予測と読みを反映させる形でインターセプト出来るようになれば、ジェフはゲームを掌握すると思うからね。逆にルーズになれば、危ないことになるとも思っているけど。そういう意味で、システム的な要素抜きにしてジェフの選手達が鹿島の奇策に対しピッチの中でアジャストして対応出来るか、そしてマンマーキングの質の向上によってゲームを掌握出来るか、そんな部分が注目かなと。

*これで奇策に出てこなかったら、これ台無しだよね(苦笑)ただ、マンマークに関しては色々なところが作用すると思う。そのシステム的、選手のポジショニング的な兼ね合い以外にも、個の力量差(特にオン/オフ・ザ・ボールの質とマンマークにおける機動力と集中力)、コンディショニング(これは重要)、メンタル的な要素(抜かれることに怖さが出れば、タイトに付けなくなって、自ずと前を向かれてしまう)、ゲームに置ける小さな縮図と言えるのかもね。

・ホットエリア、ホットプレーヤー

まあスタメンがわかりにくいこともあって、予測でしかないのだけど、この辺は熱くなるのかなぁという要素を。

犬/攻→鹿/守
HotArea/サイドの裏のスペース
Player/山岸智

鹿島の右サイドバックの起用が定まっておらず不安定な要素が垣間見えていること、基本的にオーバーラップ後の切り替えの遅さがあること(起用される選手にもよるけれど)、ポジショニングとして鹿島の4バックは中重視でサイドは捨てる絞り気味の形を取ることなど、比較的ワイドアタッカーにはそれなりにスペースが与えられる事が多いのかなと。そんな隙を、オフ・ザ・ボールの動きが非常に巧みで意識の高い山岸が突くことで、ここを蜂の巣にする可能性があるのかなと。実際、巻やハースを見ながら、こういう選手が飛び出してくると急ごしらえのバックラインは揺らぎやすいし、ね。後は、もし左サイドバックがファビオ・サントスで出てきたとしたら、水野の局面打開力が活きてきそう。彼をサイドバックに置くことは諸刃の剣過ぎるからね。

鹿/攻→犬/守
HotArea/アタッキングサード全般
Player/深井正樹

報道通りカウンター中心の戦いになるのか、スタンダードな戦い方をするになるのか、微妙な部分もあるのだけど、カウンターであれば裏を取るスピード、普段通りであればマークを外すクイックネス溢れるオフ・ザ・ボール、ポジションチェンジ、局面打開力、こういうモノを備えている深井がキーになるのかな(もちろん、柳沢やダ・シルバ辺りにも言えるのだけど)彼がスタメンかどうかは分からないけど、こういった特徴を兼ね備える選手なだけに、その特徴を発揮する形でマークのズレを生みだし、局面的な数的優位を作り出して、相手にイレギュラーな対応を強いることが効果的かなと。ましてや、そういう穴を見つけては塞ぐことでジェフの防衛戦を死守してきたストヤノフがいないから、危機的状況になったときジェフが綻びを見せる可能性は大きい。エリアとしては特にないけど、やはりゴールに近い場所かな。カウンターであればやっぱりラインの裏。

ちょっとやっつけっぽいけど、まあゲームのお供に。とにかくこのナビスコ決勝はここ数年非常に白熱する展開で、各チームのサポ以外でも熱くなるようなゲームが多いだけに(だからこそスタジアムは常に満員なんだろうし)、今年の決勝も熱いゲームになって欲しいなと。予想?読めないねー。と言うことでここまで。ちゃんとフラットに出来たかな?本心?聞くな。

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November 02, 2006

Earnest of the highest peak to overheat!@06-07 UCL GroupLeague MatchDay4 Benfica vs Celtic

ねたばれねたばれねたばれ。

お昼だけど上げちゃいますね。日曜日のゲームで相当良くなかったから心配だったのだけど、リカバーしきれず、で、飲まれました、みたいな感じ?まあしょうがない。でもこれで混戦模様。イイじゃん、血を血で洗う椅子獲りゲーム、これぞ醍醐味でしょ。最高の真剣勝負が味わえるよ。てゆうか味わうなら、決勝トーナメントでやって欲しかったのが本音だけどね_| ̄|○

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Matchday4
Group F/SL Benfica 3-0 Glasgow Celtic @ Estadio do Sport Lisboa e Benf
Benfica:10'OwnGoal(G.Caldwell) 22'NunoGomes 76'A.Karyaka

セルティックスタメン:GKボルツ、DFテルファー、マクマナス、ギャリー・コルドウェル"戦犯、ドンマイ"、ネイラー、MF中村俊輔、レノン、スノ(→72'ズラウスキ)、マロニー(→65'マクギーティ)、ピアソン、FWケニー・ミラー

ベンフィカスタメン:GKキム、DFネルソン、リカルド・ローシャ、ルイゾン、レオ、MFカツラニス、ペティート(→84'ベト)、シモン、ヌーノ・アシス、ミッコリ(→67'カリアカ)、FWヌーノ・ゴメス(→89'マントラス)

簡単に。

ミスで先制点(ネルソンのアーリークロスにマークに付きながら対応するも、クリアボールが直接ゴールに。ネルソンのクロスの質、ミッコリの飛び出しも良かったんだけど)、追加点(キムのロングパントに下がりながら対応しようとしたコルドウェルが処理を誤り、頭に当たってこぼれたボールは走り込んでいたヌーノ・ゴメスの元へ、落ち着いてこれを沈めた)と序盤に気前よく献上してしまい、チームとしていきなり苦況に。ビハインドを返したいけど、アドバンテージを握ったベンフィカはしっかりとブロックを組んで守備から考えていくやり方にシフト、統制の取れた強いプレスの前にセルティックの売りであるポゼッションが全く実効性を示せないどころか、前にすら進めずノッキング。気圧されるような形で後ろ向きなプレーになっていくと、ミスをしては奪われの連続、ディフェンスとしても厳しい場面が増え(ミスも多かったね。クロスに対して被ってしまったり)、チームとしてもフラストレーションが溜まる。我慢していたモノの、だめ押しを喰らってTHE END(この日躍動していた右サイドバックネルソンのオーバーラップを流れるような繋ぎからのスルーパスで使い、グラウンダーで折り返してカリアカがダイレクトで決めた)ロスタイムの俊輔が直接狙うもキムに阻まれ、結局3-0。ハイライトを作るとしたら9割ベンフィカの攻撃になるぐらいの一方的なゲームだった。

やっちまったなー、せっかく大きなアドバンテージを持っていたのに、全部吐きだしてフラットに戻っちまった。ただ、この結果は至極妥当。ベンフィカのこのゲームに懸ける高いモチベーション、それが表現される積極的で献身的なプレー、ここ数戦下降気味だったセルティックのパフォーマンス、そして重要な場面でのミス……、ま、勝てるゲームじゃなかったね。

まあ、今のセルティックの問題点が全て出るようなゲームだったかな。まず攻撃面。本来、ダイレクト、2タッチを多用しながらボールを動かし、その中で生まれるコンビネーションで相手の守備陣を翻弄するためのポゼッションが狙いなんだけど、全然頭が動いていなくて(判断、予測)動き出しが非常に少なく遅い。そのため、次のパスコースが出来てこず一つのアプローチで詰まってしまう。で、結局下げてやり直し。問題点は選手が入れ替わったから?いやいや、選手達がこのポゼッションを機能させるためにすべきことをサボりだしたことにあるのかなと。周囲の状況を常に頭に入れていくこと、次の展開を予測すること、タイミング良くパスコースに顔を出すこと(動き出すこと)、丁寧にボールを扱うこと、こういう要素がいいときに比べて質が低い。過密日程によるコンディションの低下(ストラカンは基本ターンオーバーしないし)、フェネや禿の不在も絡んでいるのだろうけど、これからを考えると少々不安。

*予兆はあった。先週のリーグでもほとんどボールが前に進まなかったし。で、その流れのまま、修正しきれずこの大事なゲームに入ってしまったことで駄目なまんまのセルティックだったかな。まあきっとセルティックはアウェーに弱い、と言うことで片づけられてしまいそうだけど。

ポゼッションの中で俊輔が核になってアクセントを付けたり、ボールをどんどん動かさなきゃいけないのだけど、俊輔も普通に動きが悪く、ベンフィカのプレスの前にほとんど仕事が出来なかった。前回も書いたけどある程度自由に動くことを許されているだけに、その分だけ攻撃で仕事をしなきゃいけない。まあパスを繋ぐというのは周囲との兼ね合いもあるから、一概に俊輔が悪い!とは書きたくないけど、俊輔がいいタイミングでパスコースに顔を出して引き出し、早いタイミングでボールを動かすことで周囲を動かさないと。今は足止まりすぎ。様子見メンタリティに嵌ると辛いよ、今はせっかく調子がいいんだからどんどん動いて。

で、ポゼッションが機能しないことで強いプレッシャーをいなせずに受けてしまうことが多くなってミスが頻発し、ボールの失い方も自動的に悪くなっている。多くの選手が攻撃に絡み、ボールを細かく動かすことを志向しているだけに、リスクマネジメントというのでは元々手薄になりがちな側面があるのだけど、その上失い方が悪いから、バイタルの攻防に置いて中盤の選手が後手になり(切り替え自体も遅いけど)、DFライン丸裸的なショートカウンターを浴びることも珍しくない。これに関してはチームの志向性の中に孕むリスクであり、構造的欠陥なんだけど、ポゼッションが機能しないことでそれが露わになってしまったかなーと。解決法としては、DFラインがMFと連動しながらラインを上下動することでバイタルを狭くするメカニズム的修正、切り替えを速くしてオリジナルポジションにとにかく早く帰ってバランスを整える人海戦術的修正、そしてポゼッションの機能性を取り戻し、安定したポゼッションをすることでボールを失わないようにする本質的修正の3つ。多分ストラカンは、このチームに植え付けたポゼッションを放棄することはないと思うので、一番最後のポゼッションの修正をしてくるのかなー。僕もこれには賛成、どちらにしてもポゼッションの機能性修復は絶対に必要だからね。

ま、この日はセルティックも悪かったけど、ベンフィカが強かったよ。イイセルティックだとしても、多分厳しかったんじゃないかなーと。個々の高い能力をベースにした精力的な仕掛け(特にネルソン)、機能性高く非常に忠実なチーム全体でのプレッシング、そして運、勝てる要素を全部揃えていたからね。この試合では負けてしまったけど、まだまだ可能性は残っているし、条件が少々違うにしても、勝ち点2差分のアドバンテージが残っている。しかもユナイテッドがこけたみたいで(コペンハーゲン 1-0 ユナイテッド)GroupFは、一気に混戦模様。ここからだよ、本当のチャンピオンズリーグは。醍醐味、味わおうじゃないの。ということでここまで。

*現在、ユナイテッドが勝ち点9、続いてセルティックが6、ベンフィカとコペンハーゲンが4と言う状態。どこにも可能性は残っているけど、セルティックは残りの試合がホームでのユナイテッド戦(戦力的、現状の状態を考えると、どう見ても厳しいよね。セルティック・パークという最強の舞台はあるにしても)とベンフィカとユナイテッドが沈んだデンマークでのアウェーゲーム、全然楽観できねー。どっちかは勝たないとまずいかな?まずいよね。混戦になったことでUEFAカップ出場権も絡んでモチベが落ちることはほとんどないと言っていいだろうし、面倒くさいけど、面白いことになってきたねぇ。頑張れ頑張れ。

*uefa.comに乗ってたデータ。「ベンフィカとセルティックによる欧州戦全4試合は、すべて3-0となっている。」へぇ。じゃあ仕方ねぇ、歴史には勝てんよ。

*後で大幅に直すかもしれないっす、ちょっと急ぎ目で書いたんで。

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November 01, 2006

追い風、全開@AFC Youth Championship GroupLeague vs タジキスタン

よっしゃよっしゃ、この快勝でグループリーグ突破の道が大きく開けてきたね。何となく、ワールドユースが手招きしてくれてるかのよう。追い風、全開。

AFC Youth Championship India 2006 GroupLeague Matchday2

Group C/Japan 4-0 Tajikistan @ Sree Kanteerava Stadium,Bangalore
Japan:8'&34'Y.Morishima 57'Y.Kashiwagi 68'M.Morishige

AFC Official/Match Summary

U-19日本代表スタメン:GK林彰洋(流通経済大)、DF内田篤人(アントラーズ)、槙野智章(サンフレッチェ)、福元洋平(トリニータ)[→70'柳川雅樹(ヴィッセル)]、堤俊輔(レッズ)、MF山本真希(エスパルス)、柏木陽介(サンフレッチェ)、森重真人(トリニータ)、梅崎司(トリニータ)[→80'柳澤隼(レイソル)]、FW河原和寿(アルビレックス)[→46'伊藤翔(中京大中京)]、森島康仁(セレッソ)

初戦で無事勝ち点3を積み上げたグループステージの2戦目。中1日という強行日程だけど、しっかりとこの試合で勝ち点を積み重ねて上への道を切り開きたいところ。

そんな日程もあって中盤はターンオーバー。田中亜土夢、青山隼から、梅崎司、森重真人と初戦は体調不良もあってベンチを温めた二人がスタメン。それ以外は、初戦と一緒。相手のタジキスタンにとっても、初戦敗れているだけに負けられないゲーム。

前半

せっぱ詰まった状況のタジキスタンが序盤から先制点を狙ってどんどん前に出てくるのに対し、日本は前の試合同様トップを長いフィードで早いタイミングで使う形で現実的にゲームに入る。その中で攻められる時間も合ったモノのクイックスタートから梅崎が左サイドを縦に突き進みファーに高いクロスを供給すると、これに反応した山本真希が深い位置でダイレクトの折り返し、最後は森島が中でプッシュというアウトサイドをうまく使う形でいきなり先制点を奪う。序盤から左サイドで起点を作っては突破して攻撃の流れを生み出していた梅崎の積極性が活きる形だったかな。山本真希もいいタイミングのランニングで良く折り返したし、森島もイイポジショニングでしっかりと決めた。このチームの核となるべきアタッカー達がリンクする形での先制点はチームにとっても大きいかな。

ビハインドを負ったタジキスタンは、更に攻勢を強めようとどんどんアタッキングエリアにボールを進めて攻めようとするが、攻撃構築としては粗く、日本のディフェンスラインがしっかりと対応。逆にマイボールにしてからワイドアタッカーを経由する形でカウンターを狙っていく。初戦でこのピッチを経験していただけに、ある程度ピッチへの耐性が出来たのか、バウンドボールの弾み方、グラウンダーボールのイレギュラーなどを想定にいれながらゲームをしているかな。懸念ポイントとしては、バイタルで仕掛けられてファールがかさんだりと(福元のカードは少々チームにとって痛い)危険なエリアで前を向かせてしまい、FKやらミドルで狙われると少々ヒヤッとするものはあったけどね。

ただ、初戦に比べて非常に落ち着いてポゼッションしながら攻撃構築出来ていたりと、冷静にゲームを進める日本は、攻撃に関しては積極的なプレーが目立つ。特に、梅崎の仕掛けからのフィニッシュは相手もなかなか付いていけなかったりと、異質の存在感。押し気味にゲームを進める中で、左サイドのCK、再三低く鋭いボールを志向していた山本のキックがようやくフィット、鋭いインスイングのボールはニアで反応した森島へどんぴしゃ、ファーに流すヘッドで枠を捉え、追加点!貴重だねー、素晴らしいセットプレーだった。セットに関しては日本の守備陣に不安を感じていたのだけど、良くモノにしたねー。イイキックにイイヘッド、1点目と同じく山本真希→デカモリシライン。マイクの出番が少なくなりそうでちょっと残念←ご都合主義

相手が結構間延びしていることもあって、局面的に収縮して強くプレッシャーが掛かることはあっても、ある程度余裕を持ってボールを動かし、安定したゲームを展開。その中で両サイドを深い位置まで局面打開するようなプレーも増えて、内田篤人のオーバーラップであったり、河原が外に流れてのプレーであったりと、イイ流れから決定機も(深い位置で河原が右サイドに流れ、うまいコントロールで相手をいなすと中に切れ込んでグラウンダーの丁寧な折り返し、それをボックスの中にポジションを獲っていた山本真希がダイレクトシュート、枠を捉え、GKを抜いたが、ゴールカバーに入っていたディフェンスに凌がれてしまう)結局追加点こそ奪えなかったモノの、余裕のある形でゲームを折り返す。

後半

ハーフタイムのタイミングで余り存在感を出せなかった"えなり"河原に代えて、"俺たちの"伊藤翔を投入。タジキスタンも一枚交代。前半に比べて、ボールの繋がりが悪くなり、ラインを引く事に意識がいってアプローチ不全が起きたりと、どうもバランスが崩れてしまった感がある立ち上がりだったか。その日本の受けの姿勢に対し、傘に掛かる形で長距離からどんどん強烈なシュートを狙ってきたりと、タジキスタンの積極性は衰えない(当たり前か、2点ビハインドだし)"俺たちの"伊藤翔がどうもゲームに乗れていない。

相手の勢いの前にどうも旗色の悪い日本だったがうまく右サイドからグラウンダーでリズム良く繋ぎ(内田→森島)センターサークル付近で梅崎にボールが渡ると、ドリブル発進。前には全速力でゴール前に入った柏木、左にフリーで伊藤翔、右には内田がいたが、梅崎はそれらをデコイに中に一気に仕掛けてミドル。これはDFのブロックに合うがこのこぼれ球が左に流れ伊藤がフォローするとすぐさま折り返し、既にゴール前に入っていた柏木がこれをゴールに沈めて、3点目。少々流れが悪くなっていた中で、イイカウンターから追加点を取れたのはゲームを考えても非常に大きい。柏木は決めたことも素晴らしいけど、梅崎に渡った瞬間全速力でゴール前に入っていったプレーが素晴らしかった。この辺は得点の匂いを感じられる選手という感じ。"俺たち"の伊藤翔もこれで乗れるといいけど。

前に出る鋭さはこのゴールにもあった通り柏木を中心に感じさせるモノの、相変わらずラインが低く、もの凄い音がするミドルシュートの雨あられ。受けの姿勢に入ってしまって、相手のボックスの中でのプレーが増えたりと、タジキスタンのバンザイアタックを受けてしまう。ボックス付近にラインを敷いてコースを消しながら迎撃するのはいいのだけど、中盤がDFラインに吸収されてしまうのがよろしくない、受け渡しながらしっかりとブロックを組むなりしないとね。それと、ラインのポジショニングバランスが中に寄りすぎなように見える。ただ、そんな不安もどこ吹く風、数の少ない攻撃でもゴールが訪れる。今度は相手陣内左サイド、溜めた梅崎の横パスに反応し、後ろか上がってきた森重がボックス外距離があるところから低い弾道のミドルシュートでGKを抜き、4点目。梅崎のプレーは何か起こすねぇ、彼の積極性と無謀ではない質のあるプレーだからこそ、というのがあるのかな。シュートはもちろん素晴らしい、前半もいいのが一本合ったし。福元といい、梅崎といい、森重といい、トリニータ祭り。

イエローをもらっていた福元から柳川、素晴らしいプレーをした梅崎から柳澤へと交代枠を使いながら時計を進める日本は、前戦同様終盤に足が止まり、又受けてしまう守備は改善されなかったモノの、攻撃に関しては最後まで効率のいい形でチャンスを作る。カウンターから伊藤翔がスルーパスに抜け出したり(相手のスライディングタックルに凌がれる)、左CK山本真希のこれ又素晴らしいキックに槙野がフリーでヘッドで合わせたり(枠外)と、5点目6点目と獲れるチャンスもあったかな。ゲームは不安は残ったモノの無失点で締め。決勝トーナメントに大きく近づく快勝でグループリーグ2連勝を飾った。

この試合の前にイランが北朝鮮に5-0と大敗したこともあって、この4-0という快勝は、非常に大きい価値を持つゲームとなりました。次の試合、5点差で負けなければいいという形なだけに、大きなアドバンテージを得れたと言えるのではないでしょうか。監督、選手共のコメントからはこの大勝でも浮かれることもなく、次を見据えてくれているようだし、きっときっと大丈夫。

で、正直なところ4-0は出来すぎだけど(効率よすぎる、普通はこんなに決まらないだろうなぁ……)、相手とのパワーバランスもあるにしても、この試合はそれなりに安定したサッカーをしていて、安心して見られました。梅崎が入ったことで高い位置で起点が生まれることで周囲がうまく回るようになっているし、その実効力としても非常に高いので、これから苦しいときには拠り所となれるのかなーと。攻撃構築に置いても、プレッシャーの緩いときは繋ぐ、飛ばすときは飛ばす、という感じの抑揚が出来ていたのかなと。動かし方としても、安易に近くの選手に繋ぐだけじゃなく、効果のある場所に動かしていこうという意欲を感じた。個人の要素とチームの要素、両面で充実してきたのかなと。

ただ、問題がない訳じゃなかった。特にディフェンスの仕方だよね。プレッシャーを掛けるとか、前を狙うとか、人を捕まえるとか、個人に課される部分ではある程度しっかりと出来ていると思うのだけど、グループとしてそれが余りうまくいっていないのかなーと。DFラインがリスクを怖がりすぎる余りずるずる引いてしまい、それに伴って相手のアタッカーに引っ張られる形で中盤もDFラインに吸収されて、結果バイタルにプレッシャーが掛からないことが多いのは結構な問題。ポジショニングバランス、マークの受け渡しなどを鑑みた上でのグループとしての共通意識がもう少し欲しいかなー。それと4バックのポジショニング感覚、まあこれも失点を恐れるからかも知れないけど、中への絞りがきつすぎて、サイドを見切れていないこと。これによってワイドアタッカーに広範囲の守備を敷いてしまっているかなーと。結果として無失点なんだけど、水際で凌いでる状況な訳で……と言うことがあり得るからね。まあ、無失点で締めた訳だから、あまり苦言を言うのもあれだけどね。

まあとにもかくにも、追い風が吹いてきているのは間違いない。大きなアドバンテージを得ていることで、決勝トーナメントを見据えてターンオーバーが敷けるし(これによって、出場権の掛かるゲームを少しはいい状態で臨めるし、チームの活性化も促せる)、2戦通じてピッチコンディションへのアジャストという部分でも間違いなく良くなっている(これは決勝トーナメントでも活きる。1位抜けにしても2位抜けにしても、会場は今日の会場。相手は多分、サウジかイラク)、又梅崎や内田と言った主力級の選手のコンディションがよくなっているというのも大きい。2試合をいい形で勝ってきていることもあって、勢いも得ているはずだし、少し見通しは明るくなってきたのかな。

周辺状況は整ったのだから、後は結果を残すだけ。選手達にはこの好機をしっかりと活かして欲しいなと。頑張れ、頑張れ。と言うことでここまで。

*マイク出なかったねー。残念。何となく次はスタメンっぽい予感。でもチャンスだよ、ここでセンセーショナルな活躍をして、プレータイムを伸ばして欲しいね。頑張れ頑張れ。

*"俺たち"の伊藤翔くん。まあ縦へのスピードは非凡なモノがあったけど、乗り切れない部分もあったかな。周囲に常に意識されていれば問題ないのだろうけど、引き出す動きが少し緩慢かなー。技術的にも少しぶれるところがあったりと、このゲームに関しては余り良くなかった。頑張れ頑張れ。

次は、UCLかなー。バルサ-チェルスキ面白かったねー。これは又追々(もう一回見直したい)。多分ベンフィカ-セルティックになると思う。

*コミー、キタっぽいねー。うんうん、良かった良かった。今年はフロント仕事してるねー。イイよーイイよー。コミー頑張れ、超頑張れ。

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