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October 17, 2006

原石の輝きと可能性@J Youth SAHARA Cup 2006 GroupLeague Day2 Fマリノスユース vs ヴェルディユース

明るい話題と言うことで、日曜日に日産フィールド小机で行われたユースの試合を簡単に。ナイーブな季節で、選手もそれぞれ思うところがあったりするんだろうけど、それでもしっかりと集中したゲームをしてくれたなぁと思ったり。しかし、可能性を感じるし、面白い選手が多いね。

J Youth SAHARA CUP 2006 GroupLeague Day2

Fマリノスユース 4-0 ヴェルディユース @ 日産フィールド小机
F.Marinos Youth:30'&44'端戸仁 68'&70'斉藤陽介

Fマリノスユーススタメン:GK当銘裕樹、DF金井貢史、田代真一、広田陸、臼井翔吾、MF幸田一亮、山岸純平、大久保翔(→73'水沼宏太)、森谷賢太郎、FW端戸仁(→83'高久朋輝)、斉藤陽介(→73'木村勝太)

ヴェルディユーススタメン:GK中根良、DF笠松亮太(→46'落合広輝)、吉田啓祐、古川将大、石井裕紀、MF奥田大二郎、小林裕紀(→68'久利研人)、村杉聡史、成田久人(→56'真野亮二)、FW河野広貴、金沢真吾

2006年度のユースチーム最後の公式戦であるサハラカップのグループリーグ2戦目。強風ながら、非常に良い天気だったことも手伝ってか、多くの人が日産フィールド小机に集まり、柵を覆い隠すように両チームの段幕が張り巡らされるなど、プチ日産スタジアムと言う感じ。

アジアU-17選手権後は初観戦と言うこともあって、個人的には代表選手達を見るのが非常に楽しみだったわけですが、Fマリノスユースでは金井くんと端戸くん、ヴェルディユースの方では決勝で2点を上げた河野くんが名を連ね、ベンチには水沼くんも控える。もちろん、3年生のプレーも楽しみだったけどね。

ゲームの方は、序盤ヴェルディユースが攻勢。タイミングを計って裏を狙う形、ショートパスでの繋ぎにテクニックとフィジカルを絡めて両サイドを突く形に押し込まれ、苦しい対応を強いられる。両センターバックの高さ、GK当銘のハイボール処理によって何とか凌ぐが、攻撃に関してなかなかスムーズに攻撃に移ることが出来ない。両サイドアタッカーが押し下げられたことで、ポジションチェンジを絡めながら裏を狙う形が表現出来ず、ビルドアップにおいてのズレがあったり、トップに楔が収まらなかったりと、なかなかスムーズな攻撃構築とはいかず、押し返すことが出来ない。

その中でやや淡泊とも言える端戸や斉藤陽介が裏を狙う形に託す形になったが、両サイドのスペースをフィードで使う形が嵌る。田代から飛ばされたフィードを2列目から走り込んだ端戸が飛び出し、相手の対応を制すとそのままGKとの1vs1も冷静に流し込んで、先制する。このプレーによって少し流れが良くなると、徐々に両サイドの位置も高くなり、サイドからの攻撃、カウンターから裏を取る形も出始めたりと、序盤の劣勢を押し返す。

そして終了間際、相手のビルドアップを浚った森谷がインターセプトすると、そのまま突破に掛かり3vs3の局面を作り上げる。左に斉藤、右に端戸が待ち受ける中で、森谷は中を突っ切るようなアクションで引きつけた後、フリーとなった端戸へ流す。端戸はしっかりとこれをゴールに沈めて2-0。展開的にそぐわないモノだったが、序盤の我慢が活きる形で2点のアドバンテージを持って折り返す。

前半最高の終わり方をしたFマリノスユースは、その勢いもあってか前半とは見違えるようなサッカーを展開。全体の距離をコンパクトにしようとDFラインを40~45mぐらいの位置に設定し、相手アプローチに対して前線から強いアプローチを掛けて、それを後ろが連動して狙う形が機能(山岸、幸田が激しく前を狙い、長いフィードは田代、広田がはね返す。両サイドはしっかりと捕まえて、出所を消したことで、相手の攻撃を完全に嵌め込んだ)そして、高い位置でボールを奪ったら、一気に切り替えてライン裏を狙っていく形でヴェルディユースディフェンスを襲う。

すると、ユースのスター斉藤陽介ショー。虎視眈々と狙う姿勢が活きる形で、スルーパスから抜け出したり、クリアを拾って単独で迫力ある突破を見せると、左サイドに開いた斉藤へボールが出ると、一気にペナに進入。GKがそれに合わせて飛び出すと、角度がない事もあって一度溜めを作る。端戸もペナに入ってきて中を使う選択肢が出来ると、そこを使うかに思われたが、深い切り返しから一瞬のスピードで縦に抜く突破でGKの外し、エンドライン際から流し込んでゴール!土手側のサポは一気に土手を駆け下り、フェンスに飛びかかり、祝福。スターだ。これで全開か、立て続けに今度は大久保のスキルフルで独特なリズムのドリブルで右サイドを独力で打開しエンドライン際まで持ち込んで低いクロス、これに反応したのは斉藤陽介、ボレーで合わせると、これがディフェンスに当たる形でコースが変わり、GKも反応しきれず。4-0。又も雪崩、わっしょいわっしょい。

この後、水沼、木村、高久が大久保、斉藤、端戸と交代でピッチに入り、それぞれに特徴を見せてくれて、最後まで魅せてくれた。結局ゲームは4-0でFマリノスユースの勝ち。前半の展開を考えれば、全くこのような結果に終わるゲームではなかったが、後半の好パフォーマンスは目を見張るモノがあったかな。イイモノ見たとほくほく。

と言うことで、トップの閉塞感などどこ吹く風、若々しく勢いのあるプレーで一気に乗っての4得点。すっきりーです。楽しみにしていたアジアチャンピオン達(河野くん含めて)見れたことも良かったなぁと思いながら、このまま嵌っていくことを感じた一戦でした(まあトップがすっきりさせてくれれば……いやいや)

で、一応ユースはトップに通ずる選手を輩出するという目的の元、チームが運営されているはずなので、選手のことなんかを(注:2試合しか見てません)

斉藤陽介(No.9)

ユースのスター、「バーモバモバモ、さーいとう、よ・う・す・け」のチャントが耳に残る。

迫力を伴う縦への抜け出しが得意で、常に相手の裏を虎視眈々と狙うラインブレイカー。オフ・ザ・ボールの動き、スピード、狙い所と、そのプレーを実現するだけの能力を兼ね備えており、ボックスの中に入っても冷静さを保てる精神性も持っていて、こういう要素が「獲れる選手」という部分に繋がっているのかなぁと感じた。フィジカル的にもしっかりとしており、コンタクトプレーも弱くない。昇格濃厚とされているけど、普通に上げるでしょ?上げなきゃ罪。

田代真一(No.3)

高さ、対人能力、フィード能力、ラインコントロールと、DFとして非常に能力を兼ね備えたセンターバック。トップチームのNo.3とかNo.30の系譜を継ぐ選手という感じ。高円宮杯の水橋高校戦では、怪我で出ていた選手が入ってきたことに気付かず、後ろからかっさらわれて失点の起点となってしまったり、おててが出て身体を引き倒してみたりと、少々粗い印象があったのだけど、その時と比べると、集中力抜群で出色の出来。高さ、前を狙う意識、危機察知からのカバー、そして裏を使うフィードと、安定感漂うしっかりとしたプレーで苦しい時間帯チームを支えていた。

しかし、手の使い方が悪い。その辺は癖かな?ばれやすいので、やるんならもっとうまくやって欲しいかなー(やるなとは言わない 笑)

端戸仁(No.25)

初見、アジアチャンピオンとなったU-17日本代表の一員。非常に細身でシャツがぶかぶかな感じが幼さを感じさせるが、機動力、技術力、ポジショニング感覚はやはり優れたモノがあるのかな。斉藤くんと縦関係で狙いを被らずに2列目から飛び出す形はしっかりとした戦術眼を感じた。機敏な反応でポストワークをこなしたりと、センスを感じるプレーも。そして2得点は見事、決定機をしっかりとモノにするというのはやはり素晴らしい。

どんどん伸びていって欲しいな、サイズもフィジカルもプレーも。

金井貢史(No.13)

初見、アジアチャンピオンとなったU-17日本代表の一員。その時はFマリノスユースの甲斐くん(男前)と共にセンターバックを組んでいたけど、本来はこのサイドバックを本職とする選手の様子。その通り、非常に果敢なオーバーラップであったり、左サイドの森谷くんと流れの中でポジションを変えてアタッカーとしてプレーしたりと、攻撃力に魅力を感じたかな。守備に関しては、それなりかな。まだまだ伸びしろを感じる選手。

山岸純平(No.5)

このチームのキャプテン。序盤は結構押し込まれた中で、守備時のポジショニングであったり、攻撃構築であったりと、イマイチ存在感を示せなかったのだけど、後半チームの機能性を担う一人として、非常に意欲的なプレーを展開。前を狙い、そのまま飛び出して行ったりといった機動力と積極性を感じるプレーだったり、田代くんや広田くん、幸田くんと絡んでセンターバックが前に出るような流動的なビルドアップを助長してみたりと、本当にタフによく働く。チームプレーヤーというか、今流行の水を運ぶ選手として面白い存在。トップチームでは層の薄いポジション、ユースは特別扱い出来るのだから(3年間はC契約扱い出来るし)、上げてあげて欲しいかも。

高久朋輝(No.18)

前回の観戦では一番目を引いた選手。この日は途中交代でトップ下的なポジションだったのだけど、バイタルエリアで空いているポイントを見つけてボールを引き出すアクション、そしてアングルを確保出来るボールの持ち方、狙い所に非常にセンスを感じたけど、その辺はこの日も少ない時間で数少ないながら感じた。相手には非常に嫌がられる選手だと思う。これからの期待かな。

水沼宏太(No.12)

U-17日本代表キャプテンとして、大いに注目される存在。登場時に現監督と同じチャントが流れるなど、やはり期待は大きい。

この日は余り代表で見せたようなプレーはなかったのだけど、森谷くんとポジションを入れ替えたり、中に切れ込んでいってラストパスを出したり、最前線まで飛び出してクロスボールに飛び出したりと、柔軟性を感じた。彼が見て欲しいとインタビューで答えていたアウトサイドエリアでのプレーがもう少し見たかったけど、あの鋭い右サイドでのプレーは又次の機会かな。

河野広貴(Verdy.Y/No.10)

相手チームなんだけど、U-17日本代表でアジアチャンピオンメンバーとして、決勝の北朝鮮戦では延長で2ゴールを上げた選手。てゆうか、エルサムニー・オサマは何で出ないの?トップ昇格が決まったら出ないモノなの?見てみたかったのに。

で、注目してたのだけど、とにかく凄いキレ。あの決勝では密集の中をスピードと正確なコントロールで一気に抜けていってゴールを奪ったゴール前でのプレーや飛び出しのスピードが印象に残ったけど、この日目立ったのはオン・ザ・ボールの凄いキレとテクニック。後半マリのプレッシングが機能したことで、存在感が消えたけど、それでも一人ぐらいなら普通に抜いていってしまうだけの局面打開力は非常に魅力的。マリユースのディフェンス陣もかなり苦労してたし。モダンフットボール全盛の現状ではドリブラーは育ちにくいけど、こういうプレーヤーは可能性を凄い感じる。クリロナみたいになってほしーね、サイズはないけどさ。


と言うことで、他にも書きたいけど、とりとめなくなるからこの辺で。とにかく勝って良かった。日産フィールドも開放感があって良いところだったし(今回は土手で見たけど、次はスタンドで見てみたいなー。どういう感じなんだろう?)来週には戸塚で第3節のFC東京戦があるそうなので、時間に余裕のある方は是非。ただ、全く同じ日程・時間でMMではサテのエスパ戦が開催されるんだよなー。サテは見たことないし、山本真希(エスパ)が来るなら見たいなーと思ってるんだけど……はてさて。まあゆっくり考えますか。行けるかどうかも決まってなかったりするけどね。と言うことでここまで。

*一つユースを見て思う疑問は、トップチームとの連動性を全く感じず、ユースチームのシステム、コンセプトなどが独立していること。まあ質の高い個を育てるというコンセプトだったり、トップチームがぐだぐだでコンセプトも糞もない状態に陥ってることもあるんだろうけど、ちょっとだけ疑問に思ったり。以前高円宮杯決勝に上がってきたジュビロのユースチームがプチ・ジュビロの様なポゼッションサッカーをしていたけど、そういう選手達が比較的早い段階からトップチームで大きな存在を示していたりする。それはトップチームとある程度同じサッカーをしてすべき事を理解出来ている(戦術的にも、ポジションの役割にしても)というのも影響していると思うんだよね(今はトップチームが変貌しているけど、それでも根底に流れるモノはやはり一緒だと思うし)ユースが魅力的なのは良いことなんだけど、もう少し考えていって欲しいなーとも思ったり。そういう色を作るという方が先かも知れないけどね。

*明日はUCL!って、その前にナビ決勝前哨戦の予定、俊輔ごめん。ハットはスルーだ。でも、いっぱいはてブで集めてるよー。

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