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October 30, 2006

滑り出しは現実的に@AFC Youth Championship GroupLeague vs 北朝鮮

とにもかくにも勝って良かった。カレーに祟られたのか体調不良とかが伝えられていたけど、ワールドユースに繋がる大会の初戦、何としても結果が欲しかったゲームだったからね。こういう体験を通じて逞しくなっていって欲しいな。

AFC Youth Championship India 2006 GroupLeague Matchday1

Group C/Japan 2-0 DPR.Korea @ Sree Kanteerava Stadium,Bangalore
Japan:34'K.Kawahara 82'Y.Kashiwagi

AFC Official/Match Summary

U-19日本代表スタメン:GK林彰洋(流通経済大)、DF内田篤人(アントラーズ)、福元洋平(トリニータ)、槙野智章(サンフレッチェ)、堤俊輔(レッズ)、MF山本真希(エスパルス)、田中亜土夢(アルビレックス)[→78'柳澤隼(レイソル)]、青山隼(グランパス)、柏木陽介(サンフレッチェ)、FW河原和寿(アルビレックス)[→85'青木孝太(ジェフ)]、森島康仁(セレッソ)[→70'ハーフナー・マイク(Fマリノス)]

ワールドユースに繋がる重要なアジアユース。この大会のベスト4を確保し、ワールドユースの出場権を獲ることは至上命題。そのために多くの遠征や強化合宿を経てきたわけだしね。

ただ、開幕戦前にはインドの環境に洗礼を浴びるかの如く、内田篤人、森重、マイクと言った選手が腹痛に、エース格と目される梅崎も風邪を引いたりと、コンディション的にはばらつきがあるか。相手の北朝鮮は、U-17のアジア選手権で世界への道を絶たれた相手。早熟な選手が多く、フィジカル的には少々見劣りするか。いきなり正念場と言うことになってるらしい。

ちなみに会場は、つい先日アジアカップ予選でA代表が試合をしたスリー・カンタレーバ・スタジアム。そう、照明が消えたり、犬が入ってきたり、芝がぼこぼこでアジャストしきれなかった、あのスタジアム。3戦連続でこのスタジアム。

前半

ピッチコンディションへのアジャスト、チームの機能性、選手個々の局面に置ける差、コンディション、様々な要素が気になったが、開始早々左サイド浅い位置からのFKを、河原がうまくDFの隙を突いてヘッドで狙ってファーストシュート(枠を逸れる)と、いきなりチャンスを迎えたりと悪くない立ち上がり。ボールを丁寧に動かしながら崩すと言うより、長いフィードでビッグマンを狙い、そこから派生するセカンドボールを拾っていくことで攻めていこうという狙いが見える。ディフェンスに関しては前から切り替え速くアプローチを掛けることで相手にプレッシャーを掛け、そこから苦し紛れに出る縦へのボールを前で狙う形なのかな?ラインのばらつき、乖離するMFとDFの距離感など、気になる部分もあるが、とりあえずは落ち着いてゲームに入れた感。

その中で、ピッチコンディションに対してのアジャストには苦労。不規則にボールが跳ねるピッチの前にコントロールがぶれたり、パスのズレたりと軽率なミスが目立ち、簡単にボールロストしてはシンプルに速い攻め込まれては鋭いクロスで狙ってくる北朝鮮のアタックに少々肝を冷やすシーンも。ただ、そういった中で切り替えの意識を伴った前線からの速いフォアチェックをスイッチにした前を狙う姿勢、局面での戦う姿勢といったディフェンスに対しての意識をしっかりと保っていたこともあり、相手にも決定機は与えない。

前線になかなか収まらず、セカンドボールもなかなか拾えずと、散発的に山本真希のミドル(素晴らしいシュートだったがGKのスーパーセーブにはじき出された)、森島の高さを活かしたプレーぐらいしかチャンスを作れない中で、北朝鮮のセットから危ないシーンを作られたりと(ファーに流れた選手を捕まえきれず、林の判断ミスも相まって、走り込まれてヘッドで狙われるも、林が何とかセーブ)と、相変わらずドタバタ。しかし30分過ぎになって、徐々に大きくボールを動かす形でサイドチェンジしたり、サイドバックがオーバーラップするなどのプレーが出始めるなど流れが良くなり、その流れの中で相手のミスを突く。スローインからの展開、後ろに戻そうとしたパスがミスとなって森島に渡ると簡単に左寄りにポジションを獲っていた河原へ、日本選手が次々ゴール前に入っていく中で、プレッシャーのない状態の河原は中に切れ込みながら右足でインスイングの速いシュート!これが枠を捉え、GKの対応を許さず。これが決まって先制点!相手のミスをシンプルに突く形、それにしても素晴らしいシュート。コース、スピード、共に文句なし。この後、交代してきて攻勢を強めてきた北朝鮮に押し込まれるシーンがあったモノの、前半アドバンテージを持って折り返すことに。

後半

ビハインドの北朝鮮は、より個のテクニックを前面に出す形でゲームに入ってくる。その仕掛けにより、いきなり右サイドから局面打開されてボックスの中に入り込まれたり、左サイドをするするっと抜かれてミドルを打たれたりと、少々その仕掛けに対して気圧されるような立ち上がり(対応が少々緩かったかな)。ただ、相手が前掛かりになってきたこともあって、前半に比べてシンプルなフィードやテクニカルな繋ぎからスペースを突く飛び出しなど、相手を揺さぶるような形が出てきたりと、攻撃に関しては悪くない。

徐々に焦りが出てきたのか、プレーが粗っぽくなり始めるが、日本としては変に熱くならず、相手の仕掛けに対して粘っこく対応し、カウンターから隙を狙う形を継続。冷静にアドバンテージを守りながら、ゲームを進めていく。その中で素晴らしいプレー、福元の精度の伴ったフィードを河原がうまく自分のボールにすると、GKの位置を見て早いタイミングでシュートに繋げた。ボールは浮いていたが、相手の状況がよく見えて、しかもシュートも鋭いモノで枠に飛んでいれば決まっていたかな。

北朝鮮が個人技で切り崩そうとし、日本がそれを対応しながらスペースを見いだしてカウンターで突くと言う展開の中で、日本は初めての交代。足を痛めたっぽい森島に代えて腹痛マイクを投入。時計が進むと共に中盤の運動量に翳りが見え始め、攻→守の切り替えが遅れてしまったりするシーンが見え始めるモノの、バックラインはしっかりと集中を保つことで失点は許さず。その中で、これまた足を痛めたっぽい田中亜土夢に代え柳澤を投入。

全体的に足が止まり始めていたモノの、スペースに飛び出すことであったり、前を狙うことへの意識が衰えなかった日本は、その意識が実る形で欲しかった追加点を生み出す。内田からの縦パスを引き出した河原が右サイドで粘り強くキープして密集を抜け出し中へ流れていくと、最前線にポジショニングを獲っていた柏木へループのスペースパス。マイクの存在に引きつけられてギャップが出来ていたポイントに競り合いながら抜け出した柏木はこの浮き球を胸で収めて素早くボレーで流し込み、追加点。河原の突破からのラストパスに柏木の飛び出しとしっかりとしたコントロールからのシュート、失わなかった前への意欲が活きたゴールだったかな。マイクもマーク引きつけて、相手のカバーを遅らせた。ナイス存在感(こじつけ?いやいや、マイクの高さを警戒して、マーカーが前に引っ張られたことで、カバーが効かないようにしたんだから)

この後、獅子奮迅大車輪の活躍を見せた河原に代え青木孝太を投入。青木はアグレッシブに仕掛けて、相手を押し込んだりと、守備の時間を減らす役割を担っていたかな?まあ、チームとして日本の集中力は最後まで衰えず、しっかりとゲームを無失点でクローズ。重要なグループリーグ初戦を2-0という形でモノにした。

まあワールドユースに行くためには何を置いても結果、という現実的な要素を感じられるゲームだったかな(元々、そういうチームだったけど)そのゲームプランをしっかりと遂行する形で、有力国の一角と目される北朝鮮を破った事はとても大きいかな。まあピッチコンディションは別にしても、もうちょっとやれるだろーとは思うのだけど、やはりワールドユースに行くと言うことが一番のプライオリティ、とりあえずは黙認と言うことにしておきますよ(僕はこの監督は熊の系譜にあると思うので、基本的にはあんまり好きじゃない)

ただ、選手達はコンディションにばらつきはあったのだろうけど、冷静にハードワークして、粘り強く戦えていたのは良かったと思う。このチームのストロングポイントでもある多岐に渡る個々の特長を使い分ける様なプレーやダイナミズムを活かす形(特に内田篤人の所かな)、そして代表チーム各世代、いや日本サッカー全般に置ける課題であるビルドアップの質含めた攻撃構築能力などが、これから課題になると思うけど、まあとりあえずは目の前にぶら下がっている結果をしっかりと獲って欲しいなと。

で、河原くんはいい仕事したねー、特徴ないなんて書いて悪かった。機動力を活かして幅広く動き、前線で大きな仕事をしたね。様々なタレントがひしめき合う前線で存在感を示したことは彼にとっても大きいのかな?それと、福元くんね。ディフェンスリーダーとしていい仕事をしてた気がする。少々ラインにばらつきがあったりしたけれど、サイドからのクロスに対してほとんど漏れなくはね返し、冷静に締めていたかな。河原のシュートに繋がったフィードも良かったし、ああいうのを増やすことで、一つのパターンとしていきたいね。特に攻撃構築に置いては難を見せるチームだし。

ということで、とにかく初戦快勝、おめ。タジキスタン戦、しっかり勝ってとりあえず決勝トーナメント決めちゃいましょう。次の試合は明後日、連戦でコンディションも難しいだろうから、監督はうまく手綱獲って欲しいね。と言うことでここまで。

*しかし、協会にはもう一度ユース世代の監督の選考基準というのを考え直して欲しい。連続出場を遂げているワールドユース出場権という現実もあるのだろうけど、選手達が特長を生かし、伸ばせるようなサッカーを作れる監督の招聘を考えていく必要があるんじゃないかなと。てゆうか、日本人監督でそんなことを出来る人は余り見あたらないので(僕が知らないだけかも知れないけれど)、外国人監督を招聘すると言うことを含めて。この世代はレギュラーを獲っている選手もいるけれど(内田篤人、柏木陽介とかね。福元もレギュラー格といっては良いだろうし)、比較的活動期間を多く獲れて、精力的に強化出来る世代。ワールドユースでの経験値だけではなく、代表で寄り意欲的なサッカーに取り組むという内相的な要素での成長を促すというのも大切なんじゃないかなーと。もちろんワールドユースも大事なんだけど、さ。

*マイクや梅崎くんはしっかりとコンディション整えて、この先で力発揮してね。

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Shunsuke Nakamura,The worst result is a sign of The Goal!

久々にスコティッシュプレミアでのセルティックのゲームを。てゆうか、久々にこんなに悪い俊輔を見たのが新鮮だったので、それを残しておきたくて。でも、決めちゃうんだな、これが又。

Scotish PremierLeague Day12
Kilmarnock 1-2 Celtic @ Rugby Park
Kilmarnock:49'C.Nish Celtic:55'S.Nakamura 75'K.Miller

セルティックスタメン:GKボルツ、DFテルファー、マクマナス、ギャリー・コルドウェル、ネイラー、MF中村俊輔(→88'スノ)、レノン、ピアソン、マロニー、ヤロシク(→46'マクギーティ)、FWズラフスキ(→70'ケニー・ミラー)

と言うことでいつも通り、箇条書き。

・今週ミッドウィークは大一番第二弾のベンフィカ戦@光のスタジアム(ルスね)、さすがにターンオーバー敷いて来るかなーと思ったら、そこまでやらないストラカン(ミラーを休ませたぐらいかなー?スノも?)、いいのかそれで。

・ゲームが始まってみると、俊輔の出来が恐ろしく悪い。ボールが足に付かず、トラップはぽこぽこ浮いて身体を入れられてはボールを失いまくり。足も全く動かず運動量、動き出しの意識もむちゃくちゃ悪く、まともにボールを触れない(それぐらい酷く、チームメイトにボールを裁くのを敬遠されていたぐらい)。守備の意識も低く、ただチームバランスを崩すだけ。てゆうか足止まりすぎ。2日のオフで動物園に行ったりと家族サービスに精を出しすぎたのか、身体のキレがなさ過ぎる(1vs1で抜けない)今シーズンどころか、スコットランドに来て最悪の内容といってもいいぐらい。

・チームとしても全体的にもっさり。パスが繋がらず、アクセントも付かず(これは俊輔が駄目駄目でボールタッチが少ないというのもあるかな。リズムが出ず、フリーマンを作り出すような工夫もない)、ノッキングしまくりでまともなチャンスが作れない。それどころか失い方が悪く、キルマーノックのカウンターにかなり危ないシーンを作られる。個々の出来を見ても俊輔の出来の悪さは頭一つ抜けていたにしても、全体的に悪い。まともにやってたのはマロニーちゃん、ネイラー、ズラぐらいかなー。

・逆にキルマーノックはそんなぐだぐだセルティックに強いプレッシングを掛けてミスを引き出し、カウンターを狙う。左サイドからDFの頭を越える素晴らしいボールを供給し、最後はボレーでボルツの逆を突くシュートが枠に飛ぶ!決まったかに思われたが、バーの下を叩きボルツの腕の中に。セルティックは神様に愛されてるのかしらん。

・そんなこんなで、全くいいところがなく見所なしのぐだぐだな前半はスコアレスで折り返し。俊輔は前半で交代だと思ったら後半もいて、ストラカンは甘ちゃんだなーと思ってたら(ちなみにヤロシクに代えてマクギ投入、マロニーちゃんをトップに出す)俊輔の軽率なボールロスト(後ろから来ているのを気づかず、突っつかれてロスト)から、一気にカウンターに持ち込まれてダイヤゴナルランで崩しきられて失点。ありゃまこりゃま。久々に負けるかなー?

でもサッカーって分からない。間違いなくA級戦犯だった俊輔がFK決めちゃう。マロニーちゃんの仕掛けで獲った右寄り少し距離があるところからのFK、さすがに自ら獲ったFKだからマロニーちゃんが蹴るかなーと思ったら、俊輔行った!低い弾道で壁の横抜けて、GKの前でバウンドして飛びついたGKの手をすり抜けてゴールに収まった!なんだかなぁ、今期5点目。この5点目って実は、リーグでも結構上位。得点王にも手が届くぐらいの勢い。

・これでちょっとだけ(ほんとうにちょっとだけ)俊輔の動きも活性化して、ボールを触るようにはなるが、やっぱり質は低く、ダイナミズムを付けたりすることは出来ず、1vs1のシーンも身体のキレなく相手を翻弄出来ず。ただ、ポゼッションは安定し、マクギの仕掛けであったり、マロニーちゃんの精力的かつスピーディーな動きもあって、チームとしては何とか持ち直したか。

・復調気配の中でミラー投入で前線に幅が出来てくると、そのミラーが逆転弾。マロニーちゃんが右サイドを一気に突き進み、ボディフェイクで相手を一枚剥がすとエンドライン際からグラウンダーの速いクロス、ニアにいたGKを抜けゴール前を通過するような形でファーに流れると、スライディングでミラーが押し込む。これで逆転。うーん、この出来でも勝てちゃうなら、セルティックは優勝するよなー(ちなみに、ライバルのハーツ、レンジャーズは引き分けでる)

・この後も、セルティックはポゼッションしながら相手をいなし、俊輔もお疲れ様でスノと交代(これでもセルティックサポは拍手してくれた、点獲ってなかったらどうなってたんだろう?ブーイングしたのかな)最後セットプレーからパワープレーっぽく危ないシーンがあったが、ゆるゆると向かったヘディングも枠を越え、試合終了。2-1で勝ち、うーん、なんだかなぁ。

はっきり言って、今シーズン最悪とも言って良いチームの出来で、開幕から飛ばしてきたツケがここに来て回ってきたのかなーとか、勝ち続けてノリノリだった勢いに翳りが見えてきたのかなー、なんて思ったのだけど、それでも勝ててしまうのだから、やっぱり地力としては抜けているのかもね。ただ、今週のベンフィカ戦を考えたら、頭抱えたくなる。さすがにこんな酷い試合はしないだろうし、モチベーション、コンディション両面でもっと上げてきてくれると思うけど。

それにしても、俊輔は酷かった。で、俊輔が酷くなることでチームの機能性も恐ろしく下がってしまうんだなーと。テンポ良くボールを動かすことで、相手を動かし、アクセントを付けて崩していくというコンセプトでやってきているわけだけど、その中でも俊輔が担っている部分は大きい。ボールを引き出す意識を高く持ち、タイミングのいい動きで顔を出し、卓越したテクニックで相手をいなし、広いプレービジョンと天性の感覚でアクセントを付ける。もちろんこういう事をしていく上で、ポジションブレイクして、攻撃に絡んでいくことが奨励されている反面、守備としてはある程度おざなりになる部分がある。まあこういった感じで、コンセプトの要素に置いて大きな役割を担っている俊輔が駄目だと、チームも根本的に崩れていってしまう。ボールは回らずノッキングしてまともに攻撃が立ちゆかなくなり、軽率にボールを失えばポジションバランスが崩れているだけに守備も不安定になる。そういう意味では、より俊輔はこれから高い意識を持って、取り組んでいかなきゃいけないのかなーと。

そんな駄目駄目な試合だったわけですが、勝ち点を落とさなかったのはマロニーちゃんのおかげかな。マロニーちゃんにしてもマクギにしても、ボールを繋いで崩すというコンセプトを介さずとも実効性を発揮出来る選手。そういうこともあって、チームとしては機能しなくても、マロニーちゃんのキレが局面を打開し、チームの攻撃を形取っていくことが可能だった。てゆうかさ、マロニーちゃんやっぱり速いよ、キレ戻ってきたよ、いよいよ昨シーズンのSPLMVPの本領発揮だよ。これでチームは幅が出るし、マクギ、マロニーちゃんの両サイドでも行けると思うから、俊輔のターンオーバーも出来るんじゃないかな?
もちろん俊輔がスタメンの座を奪われるという可能性もある。まあコンセプト的に俊輔を外すことは考えにくい部分もあるけど、ストラカンが意趣替えした時には充分あり得ること。それこそ、マクギの突破力やマロニーちゃんのキレは魅力のあるモノだし。危機感を持ってやらにゃいかんよ?てゆうか、マロニーちゃんは早く契約延長しろ、ハンコ押せ。

でも、そんな駄目駄目な俊輔を見ながら、やってくれるんじゃないかなーって気がしてたんだよね~。キルマーノック戦は相性いいし、ハットトリックしたダンファームリン戦は実は出来が悪かった。まあそういう要素を組み合わさっちゃって、点獲るんじゃないかな?と。まあ、余りに悪すぎたから、このゴールだけで帳尻合わせとは言えないけどね。

とにかくこんな出来じゃベンフィカ戦は心配。俊輔はこれまでの過程を考えれば、かなり警戒されるだろうし、警戒網の中でこんな質じゃボール絡め取られて、カウンターの起点にされちゃう。もっと意欲的にボールのないところで動いて(特に裁いた後止まらない、動きの連続性だね。いつもは出来てるんだから)、プレーも積極的に、そして丁寧に。守備も精力的に、厳しくやらないと。やってくれるとは思うけど、さ。

厳しいこと書いたけど、5点目おめ!そして首位独走、ハーツとは勝ち点10差!うんうん、いいねー。と言うことでここまでかな。明日はアジアユースの北朝鮮戦やるよー。Jもやりたいけど、UCLもあるし、今週はサボれませんな。←こういう事イイながらサボっちゃったりするかも知れないけど。

*この試合でキルマーノックのデヴィッド・フェルナンデスという選手が、前半の終了間際にギャリー・コルドウェルのタックルを受けて変な方向に足が曲がって、結局即出場不能で担架で運ばれていくシーンがあった。仕方ないことなんだけど、少しはこういう危ないプレーは少し考えていかなきゃいけないだろうね。もちろんアグレッシブで、タフなプレーはスコティッシュ・プレミアはもちろん、本家プレミアでも好まれる熱さを感じるプレーだけど、選手達のことを考えると危険の高いプレー。レンジャーズの監督になったポール・ル・グエンがハードタックルを練習ではやめさせたりしてるけど、こういう暴力的なプレーは減っていって欲しいなーと思ったり。規制するのは難しいけど、こういうの見るとやっぱり、ねぇ。

*デヴィッド繋がりで、レアルで居場所をなくしつつあるデヴィッド・ベッカム様にセルティックが興味を示しているらしい。カペッロに重用されず、ベッカムとしてもプレミア復帰を考えているようだから、もしかしたら、お金のあるセルティックにもチャンスはあるかも?ないか。今冬で移籍しなければ、フリーで獲れたりするらしいよ。ねぇ、ゴーンパパぁ、ベッカム買ってぇ?来たらマスゴミからの注目を一身に集めてチームの注目度も上がるし、日産スタジアムも結構埋まりそうだし、CMでも使えて、一挙両得じゃね?プレーヤーとしてもあの右足のクオリティはもちろん、なんだかんだ言ってよく走ってハードワーク出来る選手、しかも実は彼がやりたいポジションはセントラル(まあ噂に過ぎないけど)彼をボランチで使えばいいじゃない。まあ冗談だけどな。で、どうなの?ゴーンパパ。

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October 28, 2006

淡々と惨敗@J1 第29節 サンフレッチェ vs Fマリノス

まざまざと突きつけられちゃったねー、現実を。メンタル・肉体両面でのコンディション、戦術的な相性、ゲームのエクスキューズ、様々な側面で嵌る試合があったり、嵌らない試合があるのだろうけど、嵌らない試合となるとこうなっちゃうんだろうなーと言う感じ。淡々とゲームをして、淡々と負け。

2006 J.League Division1 第29節

サンフレッチェ 3-0 Fマリノス @ 広島ビッグアーチ「淡々とした惨敗」
Sanfrecce:13'&74'ウェズレイ 50'佐藤寿人

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、那須大亮、中澤佑二、MF河合竜二、上野良治(→78'狩野健太)、田中隼磨(→63'山瀬幸宏)、ドゥトラ、FW久保竜彦(→70'大島秀夫)、マルケス

サンフレッチェスタメン:GK下田崇、DF森崎和幸、戸田和幸、盛田剛平、MF青山敏広(→89'中里宏司)、駒野友一、服部公太、李漢宰(→74'高柳一誠)、森崎浩司、FWウェズレイ(→86'上野優作)、佐藤寿人

試合展開

立ち上がり、細かいパスコンビネーションでサイドを押し込み、その中で両サイドから1度ずつ決定機を作り出すが決めきれず。徐々にサンフレに押し返されると、その中でウェズレイに距離のあるところからのFKを直接ねじ込まれて先制を許す。その後反撃しようとするが、耐性が出来たサンフレディフェンスはチーム全体でバランス良くゾーンを組んで出所を完全に捕かまえては潰すという形で、Fマリノス攻撃陣を完全に沈黙させる。Fマリノスの攻撃は相変わらずドアが壊れるんじゃなかろうかと言うほどのノッキングを見せるなど閉塞感溢れるオフェンスに終始、フィニッシュにさえ持ち込めず。前半終了。

後半、狙い所をチーム全体で共有して攻めていこうとするが、それがピッチの上では表現出来ず。CKから那須が合わせたボールを下田にセーブされると、ここからカウンターに発展。切り替えに置いて完全に後手を踏み、ウェズレイに収まると一気に突破されエンドライン際から折り返され、最後はゴール前で完全フリーとなった佐藤寿人に押し込まれて追加点献上。2点ビハインドとなって、ベンチは重い腰を上げるが、隼磨→幸宏で4-4-2にチェンジ、覇気なし久保→大島という交代策も閉塞感を打開するには至らず。逆に前掛かりなバランスを保つためのフレキシブルな切り替えが伴わず、駒野のダイヤゴナルなフィードが(対応の甘さもあって)ボックス内に走り込んだ服部に繋がり、マイナスの折り返しを最後はウェズレイに沈められ、3-0。終盤には上野→狩野の交代も焼け石に水。サンフレがチームで取り組み続けたポゼッションにちんちんにされながら試合終了。全くいいところなく、惨敗を喫し、サンフレッチェにとっては残留に向けて大きな勝ち点3を手に入れた。

先制点を奪われて、ある程度守備に重きを置かれると、このチームは本当に脆い。拙い攻撃構築能力では相手を揺さぶることが出来ず、キーマンが封じられれば何も出来ない。ミスからボールを失っては切り替えで後手を踏んでカウンターで沈められる。点差が開き、集中力を欠き、諦観的で緩慢な動きも相まって、ビハインドメンタリティさえ発揮出来ずに気づいたらゲームが終わっている。典型的な負けパターンのゲームでしたね。「これぐらいこっぴどくやられれば逆に膿が出ていいや」と言う感じかな。

ただ、糧にさえしていないのが現状でもある。こういうのは昨日今日の問題じゃない。ここ数シーズン、ずーっと抱えている課題だからね。閉塞感溢れるビルドアップ、動き出し全般に問題を抱えスペースを消されると何も出来ないオフェンス、ゲーム中の修正能力に欠けるグループディフェンス、持続性のない集中力、フレキシブルな切り替えや運動量の欠如、判断力や予測力、局面に置かれたときの工夫など「思考停止状態」が多すぎる低レベルな意識、やったりやらなかったりムラがありすぎるメンタル。戦術的な問題であったり、選手達の根本的な意識の問題であったりするわけだけど、これだけ問題を抱えていたら、安定した戦いをして勝ち続ける事なんて出来ないのも当たり前なのかも知れない。

一番の問題は、こういう状態を看過し続けて、ほったらかしにするFマリノスという"組織"。課題を直視して、問題点の改善に取り組むべきなのに、目を背け、修正が一向に施さず、問題を放置する。てゆうか、今日のように明らかに手を抜いている試合があること自体がそれを証明していると思う。簡単に言えば、惰性的でぬるま湯、弛緩の極み。自浄作用がなさ過ぎるんじゃないかなと。

普段なら怒らなきゃいけないゲームなんだけど、個人的には結構淡々としています。天皇杯は別にして、リーグに関しては鹿島にリベンジを果たした今、若い選手を育てたり、こつこつと修正を重ねて抱えている課題を少しでも消化する努力などをしながら来期に繋げていって欲しいという希望しか持ってない。でも、一つだけ言いたい。こういうゲームも消化ゲームにしないでほしい。チーム再建の糧としなきゃ、いつまで経っても低迷は抜け出せない。サポに感謝しているのならひらひらと手を振ったりポーズ的な拍手ではなく、ピッチ上のプレーで示して欲しいなと。頑張れ頑張れ。

と言うことで、ここまで。選手批評しろ?やだよ、罵詈雑言にしかならないもん。

*サンフレな人は気持ちいいゲームだっただろうね。相性の悪い相手に両エースの素晴らしいゴール3発、内容的にもある程度現実的にゲームを進めながら、表現出来るところでは自分たちのサッカーをしっかりとして、相手をちんちんにした。苦しみながらことこと煮詰めてきたペトロヴィッチ監督の意欲的なコンセプトはこのチームに確実に実になっているような気がしました。戸田を中心にした柔軟な対応の変化(マンマーキングをしながらラインを深く保ったり、上げてプレスを掛けてみたり)、終盤のFマリノスのズレズレのプレッシングの完全にちんちんにしていた質の高いポゼッションは敵ながら見事でしたな。しかし、ウェズレイはこんなに頑張ってるのにマry)、じゃなくて佐藤寿人はイイ動きをするのに久bry)、じゃなくて青山はゲームを読みながらしっかり動くのに良hry)あーもう。

*采配について。4バックにしたいならビハインドなんだからセンターバック一枚削れ、クロスはワロスだけど、勇蔵より隼磨の方が動きの質含めて攻撃に関しては遙かに期待出来る。期待しているのは分かるけどで久保はちょっと状態が悪すぎる(ハーフタイムで交代だよ)上野は前からプレスが掛かってある程度組織的にプレッシャーを掛けてある程度狙える中じゃないと、ディフェンスではほとんど貢献出来ない(守備は怖いけど、ちゃんと動く大ちゃんや吉田の方がいい。前への意思、切り替える意思のない選手がいるのはチームにとってマイナス。ボランチの選手なのにサボりすぎ)若い選手をこのカオスの中に放り込んでも何かを期待するのは酷。チームに置ける競争原理の正常化を、現状では能力よりもモチベーション。対策はズレズレ、出所抑えたいなら、もっと前からプレッシャー掛けさせなきゃ行けないし、相手の布陣に対して、ゲーム中に微調整出来るほどマリの選手は頭良くないし、考えてサッカーしてないのだから、監督が整理しないと。整合性をしっかり付けないと。小手先だけじゃ無理だよ。

*TVKにて、J2昇格争い見てます。もの凄い事書いてイイ?Fマリノスより良いサッカーしてるんじゃない?質云々は置いておいて、真摯にサッカーをしてる。同じおっさん軍団でも、はっきりとしたコンセプトを完遂であったり、チームのためにハードワークを惜しまない姿勢は、厳しいプロ集団と感じるよ。今やったら4-0にはならないだろうなぁ……。

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相応しい頂上決戦@J1 第28節 レッズ vs フロンターレ

非常にハイレベルでこのリーグの頂上決戦に相応しいゲームだったと思います。さすがにスルーは出来ないので、めちゃくちゃ激遅ですが。

2006 J.League Division1 第28節

レッズ 2-2 フロンターレ @ 埼玉スタジアム2002「相応しい頂上決戦」
Reds:19'ワシントン 52'ロブソン・ポンテ Frontale:35'pジュニーニョ 50'中村憲剛

Super Soccer

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、ネネ、MF鈴木啓太、平川忠亮(→78'永井雄一郎)三都主アレサンドロ(→54'相馬崇人)、山田暢久、ロブソン・ポンテ、FWワシントン、田中達也(→67'小野伸二)

フロンターレスタメン:GK吉原慎也、DF佐原秀樹、寺田周平、伊藤宏樹、MF谷口博之、中村憲剛、森勇介、マルコン(→80'井川祐輔)、マギヌン、FW我那覇和樹、ジュニーニョ

鮮烈なJ1再デビューを劇的ロスタイム弾でかき消した1戦目、激しすぎる撃ち合いに"何か"の力が働いて望みが絶たれると同時に大きな因縁を生んだ2戦目、首位に立っていた所を地力の差を見せつける形で引きずり下ろした3戦目、スーパーエースが一人で沈めた4戦目、アウェーゴールを盾にしっかりと借りを返した5戦目、どのゲームももの凄い脳裏に残ってる。何故このゲームが名勝負になるのかは分からないけど、基本的にはサッカーが噛み合うからなのかなー。そして今節も最高のシチュエーション、赤く染め上げられた埼玉スタジアム、優勝を直接争う上での重要なゲーム、熱くならない訳がない。

レッズは長谷部と坪井、フロンターレは箕輪を欠く陣容だったが、その穴をしっかりと埋めて、共に大きな戦力ダウンはなし。

前半

序盤から非常に緊張感漂う展開。互いが互いのストロングポイントを見据え、抑えるんだという意識が色濃く出ていた。レッズは中村憲剛に対して非常に厳しくアプローチを掛けて時間を与えないことで鋭い展開を消し、フロンターレは何度も痛い目を見たワシントンに対してタイトに、ディフェンスライン全体で警戒する。ただ、両チームとも手をこまねいているわけではなく、攻撃的な姿勢を常に持ってアグレッシブにゴールを狙う。そういう部分が出る形でどちらにも決定機が生まれる。フロンターレは高い位置でのボール奪取から3人のブラジリアンが絡む形でカウンターを成立させて我那覇のヘッドを引き出し、レッズは田中達也のダイレクトパスを経由する形で闘莉王のダイナミズムを活かしてボックス内でのシュートを引き出す。がっぷりよつの序盤だったが、その均衡を破ったのはこのスーパープレーだった。

闘莉王が斜めの楔を中央に陣取ったワシントンへ、この時点で前を向かせないと佐原が身体を付けに行くが、これを察知していたのかファーストタッチを後ろに流し、反転する形で佐原のアプローチアクションをいなして身体を入れ替え、前を向いてから冷静で繊細なワンタッチ(これが又うまい、ダイレクトでも打てるタイミングだけど、このワンタッチを絡めることでGKのタイミングをズラしながらも微妙だけどシュートのアングルを作った)を絡めて最後は素晴らしいコントロールシュートでフロンターレのゴールをこじ開けた。この一連のプレー、本当にスーペル。技術的な要素(ファーストタッチ、フィニッシュの精度)、感覚的な要素(佐原を背中で感じる感覚、受ける時点で持っていたアイデア)、そして精神的な要素(焦らずゴール出来る確率をより高められる落ち着き)、全てが揃っていた。一つでも抜け落ちていたら決まらなかったかも知れないけれど、それをなんて事ない顔でやりきってしまう。ワシントンという"怪物"を飼っているレッズの強みが出た瞬間で、フロンターレとしてはどうしようもない形だった。

これで一気にレッズペース。個々の技術が光るクオリティの高い攻撃でどんどん押し込み(山田の強烈な無回転ミドル、闘莉王のオーバーラップからのヘディングでの落としによるチャンスメイクと言うチャンスも生み出した)、相変わらず相手のストロングポイントに対しては緩めない。フロンターレとしては、カウンターにもなかなか出れず、サイドからも森が鋭さを見せるモノの、穴を見いだすには至らず苦しい。それでも、フロンターレも培ってきたモノを発揮する形でこの閉塞感を打ち破る。完全にブロックを作られた中でマギヌン→中村→我那覇と縦に細かく出し入れする形で繋ぎ、我那覇のポストワークからのキープにマギヌンが反応しフリーラン、逃さず我那覇が素晴らしいスルーパスを供給する形でレッズの守備を崩しきる。このピンチを凌ごうと飛び出してきた山岸だったが、マギヌンに鼻先でかわされ最後は足を払う形でPK献上。そして、このプレッシャーの掛かるPKをエースジュニーニョが沈めて、同点。この辺はシーズン戦ってきた中で熟成してきた相互理解によるコンビネーションが出たシーンだったかな。マギヌンは収めると言うより飛び出すタイプ、その辺を理解していたからこそのスペースパスだったと思うし、マギヌンもそれに応えてうまくPKを獲った。この辺は去年では見られなかった成長を感じさせる場面だった。

このゴールで又ゲームは一変。今度はフロンターレペースとなり(非常に速いアプローチによる高い位置でのボール奪取からのショートカウンターとかが出来るようになり、その中でマギヌンの直接狙ったCKからのジュニーニョの反応、中村の一瞬の隙を逃さないスルーパスに谷口が飛び出してシュート、そしてジュニーニョセカンドボール拾ってシュートとチャンスも作る)、この流れのまま前半終了。どちらも非常に緊張感を保って厳しいプレーをし続け、それでも打ち破るクオリティを発揮しと、非常に中身の詰まった攻防だった。

後半

前半の流れを継続する形でフロンターレペースでスタート。厳しいプレッシャーの中でジュニーニョが自ら前を向き、我那覇が厳しい状況でもボールを収め、マギヌンがスペースを飛び出して、攻撃に繋げていくのに対し、レッズはなかなか前戦に攻撃が繋がらない。その中でこの日キレを見せてマッチアップの優位性を保っていた森の局面打開が活きる形で再びレッズディフェンスを崩しきる。ポストを絡めて右サイドに展開すると、森とアレックスの1vs1。森は右サイドにボールを運び、中に身体を向けて左足匂わせておいてキックフェイクで縦を突破、森は中を見据えた上でニアに飛び込んだ中村憲剛の動きを捉えてショートクロス、中村憲剛は柔らかいクロスをばっちりのタイミングでヘディング!これが山岸を破って、逆転ゴール。山田暢久が中村憲剛を見切れず離してしまったことが隙となってしまった結果だけど、森の突破による局面打開からの冷静なクロス、そして中村憲剛のダイナミズムからのヘディング、素晴らしい形だった。先制点、2点目共に、J最高峰の堅陣を誇るレッズがある程度ブロックを組んだ中で、崩せるだけのクオリティを見せたというのは素晴らしい。

しかし、レッズは力を見せる。クリアボールを拾った山田が突っかける形でフロンターレディフェンスのバランスを崩し、その中で隙を見いだしたポンテに抜群のタイミングのスルーパスで完全に崩しきると、吉原が飛び出して対応する一歩手前でポンテが吉原の逆を突く柔らかいワンタッチフィニッシュでゴールに流し込んで、すぐさま同点。これはもう一発芸に近い形。山田の仕掛けからのスルーパス、そしてポンテの反応、もう完全にリンクした形だった。相手が揃っている中でこういう事が出来てしまうクオリティというのは重ね重ね素晴らしい。

これで再びタイに戻ると、流れとしてもフラットな状態になるが、両チームともウイニングポイントを求めてアグレッシブに攻め合う形になることで、ゲームが過熱する。(同点のタイミングでレッズは森にやられていたアレックスに代えて相馬を投入することで、このサイドの主導権を取り戻しに掛かる)

15分過ぎにも関わらず既に中盤がルーズになっていったのはそれだけ激しい攻防をしてきた証拠か。その分、中村憲剛が前を向いて裁く様なシーンが増え、レッズの方は個々にスペースが与えられ、能力が発揮しやすい形になってきて、完全にオープンな形に。互いに水際で凌ぎ合うような展開の中で、レッズは田中達也に代えて小野を投入。プレッシャーが緩くなる中でシンジのアイデアをうまく付随させたい狙いか。積極的に動くレッズベンチに対し、フロンターレベンチは動くそぶりを見せず。

中村憲剛の展開力を活かす形でスペースを突くフロンターレに対し、個々のアクセントプレーをスイッチに崩しに掛かるレッズという展開だが、両チーム共に守備の集中力は依然高く、局面的な対応はシビアで安易なフィニッシュは許さない。それでも中村憲剛の展開パスにマルコンのダイレクトプレーが絡んでマギヌンがゴール前に飛び込む形、山田が独力で切り崩しシュートまで持ち込む形など、攻撃のクオリティも両チームとも兼ね備えており、どちらに転ぶか分からないままゲームは最終局面に入っていく。

その中でついにゴールネットが揺れる。セカンドボールを拾った鈴木啓太が突っかけてながら、ポンテにボールを繋ぐと、ポンテはラインポジショニングを獲っていたワシントンへ柔らかいクロスを供給。ワシントンは完全に相手の裏を取って最後はダイナミズムを付けてゴール前に進出してきたシンジを捉えてヘッドで落とし、シンジはこの落としをダイレクトボレーでゴールに沈めて、3-2!と思われたが、このワシントンのラインポジショニングが微妙に出ていたのか、オフサイド。完全に崩しきる素晴らしい流れだったが、ゴールは取り消し。レッズはこのプレーの後、ラストカードを切る。平川に代えて永井を右サイドに張り、両サイドに槍を備える形か。これに対応する形で、フロンターレも1枚目のカード、井川をマルコンに代えて投入。森を左サイドに、井川が右サイドに入る形。

互いに両サイドが活性化する中で、ここでも拮抗。足が止まる様なことが多くなる中でも、最後まで勝ち点3を求めて厳しい状況の中でも押し上げては厚い攻撃を仕掛けようとするが、(微妙なプレーはあったにしても)やはり守備の集中力は最後まで継続。結局スコアに差が付くことはなく、同点のまま試合が終わった。

非常に拮抗し、質の伴ったゲームは、最後まで明確な差が出ることがなかったからこその引き分け。決して劇的ではないけれど、期待を裏切らない素晴らしいゲームだった。まあ、最後に予定調和的な盛り上がりがあれば、シナリオ的にはしまったのだろうけど、まあこのゲームを反映した結果だったのかなと。

で、ゲームの中身を考えると、今まではふろん太がトランジッションの鋭さを発揮して追いつめながらも、レッズが地力を発揮して巻き返すと言う感じだったと思うのだけど、今回のゲームはリーグを戦う中でスケールアップ、ブラッシュアップしてきたモノを認めながら、よりがっぷり四つに組み合うぴりぴりしたゲームになっていたような感じを受けました。

フロンターレとしては、今シーズントランジッションに加えて、引いた相手でも崩せるだけの攻撃構築能力を培ってきたというのがこのゲームに表れていたのかなと。これは昨シーズンはなかったもの。先制点、2点目、共にブロックを組まれた中で主体的にプレーしてゴールを奪ったことは、今シーズンの成長を示すモノだったのではないでしょうか。もちろん、個人としても中村憲剛、谷口博之、森勇介と言った選手達が素晴らしいプレーをしたし、関塚監督としては結果と悔しい気持ち反面、内容として確実に前に進んでいることをリーグ最強の相手に示せたということで満足な部分もあるのではないでしょうか。

レッズに関しては、これまで同様という感じもあるのだけど、昨シーズンはあれだけやられたカウンターをほぼ抑え込んだ守備組織の充実であったり、相馬や永井と言った層の厚みを感じさせるタレントにはチームの充実を感じているのかなーと。ホームでこの結果というのは、決して満足するモノではないだろうけど、次の日の大逆転ドラマと相まって、優勝に向けても大きな前進をした1節だったわけで、充分なゲームが出来たと言うことが言えるのかなと。

スタジアムの雰囲気含めて、Jでもこういうゲームがあるというのを知って欲しいぐらい、痺れるイイゲームでした。これはやっぱり上位チーム同士のゲームだからこそと言う感じ。正直羨ましい。まあ羨ましがってもだめだろうけど。と言うことで、きょうはここまで。こんなに良いゲームなのにタイミング遅れちゃって申し訳ないっす。

*予想が当たって嬉しい反面、もっと痺れるゲームみたいなーと思ったり。まあ上位いじめのアップセットも面白いけど、やっぱり緊迫感や中身の充実という意味ではこういうゲームも見たい。レッズ負けねーかな。少し面白くしろ。最終節までも縺れてよ。自作自演期待。

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October 27, 2006

Balance of essence and skill@日・中・韓 U-21代表交流戦 vs 中国

一日遅れですが、反町ジャパン国内初戦のレポートを。うんうん、イイじゃないですか。

日・中・韓 サッカーU-21代表交流戦

JapanU-21 2-0 ChinaU-21 @ National Stadium
Japan:17'梶山陽平 82'平山相太

JFA

日本スタメン:GK西川周作、DF青山直晃、伊野波雅彦、一柳夢吾、MF青山敏広(→90'+2'上田康太)、梶山陽平(→89'谷口博之)、中村北斗、本田圭佑、増田誓志(→75'枝村匠馬)、苔口卓也(→86'前田俊介)、FW平山相太

反町ジャパン2戦目、てゆうか国内初戦。初戦同様日中韓の代表交流戦の一貫として、前回アウェイで対戦したオリンピック開催国の中国をホームに向かえた。様々なアプローチを経て選ばれた初めてのベストメンバーでのゲームなだけに、実のあるゲームにしたいところ。中国代表の方は、この大会の前に前ガーナ代表監督のドゥイコビッチ氏を招聘し、更に自国開催に向けて強化に図っていく様子。今回の試合には前回のチームよりも高いレベルの選手を揃えてきて、A代表経験者の多い陣容らしい。

そんなベストメンバーと目されるスタメンは、ディフェンスラインに前回のゲーム同様中央に伊野波を据えた3バック、中盤は右から中村北斗、青山敏広、梶山陽平、本田圭佑、前線は平山の1トップに増田と苔口の2シャドー。反町監督の意向で競争意識を高めるために全員をベンチ入りさせない形を取っている事が話題に上っていましたが、今回外されたのは家長と小林祐三。中国代表の方はフラットな4-4-2、ガーナと一緒だね。

前半

開始早々、左サイド深い位置でFKを与え、そのセカンドボールを右サイドから折り返されてフリーでヘッドさせてしまったり(当たらなかったが)、そのこぼれ球も拾われて再びフィニッシュに持ち込まれるなど、不安定な立ち上がり。日本は相手の出方を見ることもあってか、中長距離のフィードを多様し、セカンドボールに意識を置いた形で攻撃構築をしていく形でゲームに入っていく。ボールが落ち着かない展開の中で、局面的には身体能力で上回る中国の選手に押され気味。

時間と共にゲームが落ち着き、トレーニングしてきたビルドアップをしはじめるが、中国の4-4ゾーンの前に楔がなかなか入っていかず、攻めあぐねている印象。中国はそのゾーンでミスを誘発させ、前の選手のスピードを生かしたカウンターを狙ってくる。ポゼッションこそしているが、ゲームとしては中国ペース。しかし、日本はトランジッションの速さを活かす形で手こずっていた中国ディフェンスを一気にこじ開ける。初めてのCKを凌ぐと、クリアしたボールを左サイドで苔口がうまく自分のボールにして、逆サイドフリーランニングしていた増田へサイドチェンジのフィード。非常に速い切り替えで最前線に飛び出した増田は右サイド深い位置でボールに追いつくと、それと同時に多くの選手(平山、梶山、中村北斗、本田)が長い距離を走ってボックスの中に詰める。増田は右足でインスイングのボールをゴール前に供給、精度を伴ったクロスに平山の裏に入ってフリーとなった梶山がヘッドでしっかりインパクトしネットを揺らした。うーん、綺麗なカウンター。オシムイズムを感じる切り替えの速さと長距離ランニングが活きたかな。苔口は良く収めて素晴らしい展開パスを出したし、増田は素晴らしいランニングとクロスでチャンスメイク、そして中に沢山の選手が詰めてと(平山の存在がマークを引きつけたことも一応残しておこうかな)、個としても良いプレーが重なったことも素晴らしい。梶山はよく走ったご褒美かな。

このゴールで完全に選手達の動きが変わり、プレーの質も向上。ボールを動かしながら、相手の隙を見つけては連動した動きであったり、後ろからのダイナミズムを使う形で崩しを見せたり、個々の特性やイマジネーションを感じさせるプレーが出始める(本田のループとかは素晴らしかった)ただ、ビハインドを負った中国もより積極的に攻撃に出るようになり、拮抗した展開に。守備に関しては、マンマーキングを基盤に置いたスタンダードにした守り方の中で、局面的に中国の選手の能力の高さが発揮される形で振り切られること、それとボランチが低いディフェンスラインに引っ張られる形でプレッシャーが掛からないことはあったが、ある程度しっかりと一人一人が対応する選手を捕まえ、局面で粘りを感じさせるプレーをすることで、能力差を埋めていたかな。

前半は、身体能力の押される場面もあったが、全般的に本質的なサッカーの質の違いが見せる形で、リードを保って折り返す。
*中国の選手はサッカーっ"ぽい"ことをしている印象。技術、フィジカルなど、個人能力の高さは感じるんだけど、力任せの感は否めず、細かい要素が足りない感じ。判断であったり、感覚であったり、身体の入れ方、プレーエリアによるプレーを変えていくことなど細かい要素の充実というモノを感じさせず、「うまい!」と感じさせるプレーが少ない。「サッカー」に対しての理解の浅さを感じたかな。それに比べて、日本の選手は中国の選手に比べたらサッカーを知っているし、ちゃんとグループ、チームとして、サッカーが出来る。この辺はサッカー文化の違いが出ていた気がする。まあこういう要素で勝てなかったら、個人能力の差がもろに出ちゃうから、ずーっとこの要素では優位性を保っていかないといけないね。

後半

中国はハーフタイムで尻を叩かれたのか、攻めの意識を強く持ってゲームに入ってくる(メンバー交代を2人)しかし、日本も前半通じてある程度出来ていた粘りある対応を核にしたマンマーキングを継続したことで、穴を作らず。逆に速い切り替えにうまい繋ぎが絡む形で局面を打開してチャンスを作るなど、内容としては悪くない。

早いタイミングでの裁きが目立ち、全体的に頭が良く動いて、それが動きに反映させられている事を感じさせるが、守備に置いては運動量的に厳しくなったのか、ずれたり、浮くようなシーンも出てきたりと、課される役割をこなせなくなっているようなシーンも。相手も前掛かりになって、オープンな展開に推移していくと、プレーの質で上回る日本の方に決定機が多く生まれ、中村北斗のミドルシュートや平山の頭でのトラップからのGKとの1vs1(間違いなく掛かってるけど?)、楔からのサポートアクションでボールを動かし、平山のスルーパスに本田がダイナミズムを付随させてシュートを打つなどのチャンスを作り出す。日本は残り15分ぐらいで初めての交代、増田に代えて枝村を投入。

時間が差し迫って行く中で、優位にゲームを進めながらも決めきれなかった日本でしたが、ようやくエースと目される平山にラッキーなゴールが生まれる。自陣での梶山のインターセプトから、細かくボールを動かして右サイドに展開すると、中村北斗がボールを運びながら中を見据える。中ではラインポジショニングしながら平山が控え、そこに向けて中村北斗は定石通りのGKとDFの間に入れるアーリークロスを供給。少々ボールが長く、GKボールかと思われたが、ここでGKがパンチングでクリアしきれず、中途半端なクリアが詰めていた平山に当たる形でゴールに吸い込まれて、追加点。まあ何だかなぁと言うゴールですが、インターセプトからボールを動かして、流れを感じさせる形で最後までしっかりと作ったというのは良かったし、一応エースと目される選手がラッキーゴールとはいえ、目に見える結果を出したというのも良いことだと思う。国見ホットライン?そっか。

この追加点の後、苔口→前田、梶山→谷口、青山→上田、という交代を絡めて時間を使いながら、しっかり締めて……と書きたいところだったが、ミス絡みで決定機を与えてみたりと、最後は少し若さが見えたか。ただ、結果としては一応無失点で凌いで、2-0。2試合目と言うことを考えたら、しっかりしたゲームで国内初戦を飾った。

まあ中国が相変わらずサッカーがへたっぴーな事を差し引いても、充分な内容。タクティカルなエッセンスと個人技術のバランスであったり、頭の良く動いている事を感じさせるテンポの速いパスコンビネーションやカバーリング、個人能力の差を埋める局面に置ける粘りなど、しっかりとクオリティを示していたと思います。

基本的に、各世代間の継続性を重視しているだけにこのU-21代表にも、A代表のオシムのメソッドやコンセプトを反映されていると思うのですが、当たり前だけど指揮するオシムたんと反さんは違うので、その分だけチームの方向性に差異が出てきた感覚を受けました。

どちらがいい悪いではないけれど、A代表の選手達はオシム監督の薫陶を直接受けているからかタスクに対しての従順性が高く、しっかりと課された仕事をこなすことが出来るけれど、その分そのタスクに傾倒する余り試合の中での主体的判断を欠き、状況に合わないプレーをし続けてしまったりするのに対し、このチームはある程度のエッセンスこそ感じるモノの、マーキングの徹底度であったり、ポジションブレイクからのリスクテイクの頻度など、タクティカルな要素に置ける従順性はA代表より低い。けれど、スキルフルな選手が多いこともあってオン・ザ・ボールにおける表現力に長け、タクティカルな要素だけではない部分をチームに反映することが出来ているのかなと。

これをどう判断するかは、人それぞれだと思いますが、個人的にはこれで良いと思います。継続性という意味ではコンセプトから大きく逸脱するモノではないと思うし、反町監督には反町監督のビジョンがあるはず、チームを構成する選手の特徴の違いもある。オシムたんと同じ事ばっかりしても、それは単なるコピーでしかない。そういう意味で早くも独自の方向性が生まれてきた事に関しては喜ぶべき事なのかなーと。
*このチームをあれこれ言う意味でも結構その人のビジョンが出てくるのかな。A代表と比べてタクティカルな要素の表現に置いて物足りないと思う人もいるだろうし、逆にこっちの方が個々の良さが出ていて良いと思う人もいると思う。僕?僕はこっちのチームの方が好感が持てるかな。プレーの抑揚があるし、個に置けるリスクテイク、イマジネーションの表現があるからね。もちろん、やるべきこと、課されたことはもう少しやった方が良いと思うけど、タクティカルな要素を惰性的にやるのではなく、状況や局面によって違うプレーセレクトを主体的に判断していくことはとても良いことだと思うので(当たり前だけどプレーするのは選手達なのだから、ね。それが戦術の運用に繋がる)。

じゃあ、選手評。

西川周作(トリニータ)→守備面に置いては、局面でディフェンス陣が踏ん張っていたこともあり、しっかりとしたポジショニングで決定機を作らせず。キック精度の高さは平山と合わせて大きな武器になりそうな予感。

青山直晃(エスパルス)→やはり対人能力は一枚抜けているかな。序盤は少し感覚を合わせるのに苦労してファールが多かったりしたけど、その感覚を掴んでからは身体能力任せのアタックをしっかりとストップ。ビルドアップはまだまだだけど、積極性はあるし、これからだね。

伊野波雅彦(FC東京)→前回に比べたら安定感は増したし、リベロ的な仕事にも慣れてきたかな。中央で常に目を光らせて漏れてくるところを早い危機察知で埋めた。ただ、クロスに対しての対応はちょっと怖いかな、浮かせてしまう事も多々。これからラインコントロールを含めた中盤との連動したディフェンスのオーガナイズとビルドアップの質の向上だね。速い組み立てを意識していたけど、詰められると少しバタバタするかなー。

一柳夢吾(ヴェルディ)→サイドバックの選手だと思ってたけど、ストッパーもそれなり。1vs1でバスコーンとやられるシーンもあったりと対人に置いては不安も残ったけれど、柔軟な判断でマークを捨ててボールにアプローチを掛けたり、カバーするシーンなどの判断の良さは目に付いた。

青山敏広(サンフレッチェ)→このチームの秩序を担う存在として、しっかりとバイタルエリアを注意しながらバランスを取っていて、とても良かった。この辺の感覚が谷口ではなくて青山が使われている理由なのかな。このチームの"鈴木啓太"って感じ。戦術眼がしっかりしていて、危機察知能力も高い。もちろん、行けるときには上がってミドルを見せたりと柔軟性も感じる。サンフレでアンカーとしてプレーしている経験なのかも。

梶山陽平(FC東京)→抜群の出来。ゴールシーンもそうだけど、運動量豊富で幅広いプレーゾーン、そして攻守に実効性の高いプレーを披露。特に守備に置ける積極的なアプローチアクションで何度もボールを奪ったりと、これまでのさぼり癖というのは全く感じさせず。何かブレイクスルーを果たしそうな雰囲気すら感じた。技術的にはA代表に入ってもトップクラスな訳だから(それこそ中村憲剛、長谷部、遠藤辺りと比べても遜色ない所か上回るかも)、こういうプレーが出来るのであれば、すぐに上に上げて欲しい。継続。

中村北斗(アビスパ)→仕掛けの所では相手の強さに屈した形だったが、精力的な上下動は相変わらず。特に危機察知とカバーが良かったね。中に絞って危うくなった所を締めたシーン数度、非常に良かった。隼磨、タイプ的に激似、ライバルだぞ。

本田圭佑(グランパス)→多分、呼ばれるだろうね、A代表。守備では持ち前のフィジカルで強さを見せていた中国の選手を吹っ飛ばしてボール奪取するようなシーンを何度も見せ、アタッキングエリアでは精度の高い中長距離フィード&クロス、アイデアを活かしたリスクチャレンジアクション、ボックス内でのヘディングと高い実効性を示し、攻守を繋ぐ上下動も非常に精力的。非常にクオリティの高いプレーで高い存在感を示した。キッカーとしても素晴らしい訳だから、ね。どうもヒモに違和感を感じるのだけど僕だけ?

増田誓志(アントラーズ)→高い位置の方がイキイキとプレーしている感じ。平山を意識したサポート&ダイナミズムアクションを核に、アタッキングエリアでは収めては臆せず仕掛け、周囲と絡めばダイレクトプレーで変化を付けてと、非常に柔軟なプレーセレクトでセンスを感じさせるプレーを見せた。

苔口卓也(セレッソ)→先制点に繋がった展開プレー、素晴らしかった。良くボールを落ち着かせて、素晴らしいフィード、ちょっとびっくりした。増田と同じくシャドーとして平山を意識したプレーが多く、この辺は頭を使ってプレーしてたかな。縦のスピードと機動力に期待されていると思うので、カウンターの時のポジショニングとかにこだわると怖さが増すのかなー。この辺はもっと工夫したいね。

平山相太(FC東京)→相変わらず判断も動きももっさりしてるんだけど、周囲のサポートもあってそれなりに空中戦やポストで起点となっていたし、梶山の先制点も彼の存在感がマークを引きつけたりと、効果もある。で、うさんくさいけど点も獲った。文句の付けれる出来じゃない。まだコンディション的な部分で物足りない所もあるんだけど、ポテンシャルのなせる技なのかな。これは平山云々じゃないけど、彼がトップに入るとチームとして芯が通る感があるけど、チームが彼の高さを意識しすぎる嫌いもある。平山シンドロームだね。

交代出場

枝村匠馬(エスパルス)→あのポジションより一列下で機動力を活かすようなプレーの方があってるとは思う。ただ、梶山の本領発揮で彼の立場としては苦しくなったかも。

谷口博之(フロンターレ)、前田俊介(サンフレッチェ)、上田康太(ジュビロ)→プレー機会少なく評価なし。谷口も前俊も巻き返せ。

まあとにかく、頭の悪いつっこんでくるだけの相手とはいえ、一応あれでもアジアでは上位クラスのチーム(であろう)、こういう相手に質の違いを見せつけて、2連勝したことは素晴らしいこと。これから又、来月の韓国戦やアジア大会など、強化の機会は様々あるので、多角的にどんどんチーム作りをしていって欲しいなと。元々個々のポテンシャルは非常に高い世代だしね。ということで、ここまで。

*反さん、家長とか、水野はどう使うよ?サイドは本田と中村北斗が良かったけど、彼らの局面打開力はワールドユースでも凄い存在感を誇ったわけで、育てて欲しい選手達。そういう意味で幅も探っていって欲しいなー。てゆうか、水野がアジア大会にいないのがちょっと惜しい。

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October 25, 2006

魅惑のドリブラー乾貴士入団内定!+U-21リスト&雑感

いやー、本当に来ちゃったねー。本当にwktk。囲まれても仕掛けてはすり抜けていく局面打開力にはぞくぞくしたし、野洲にタイトルをもたらした決勝点に繋がるヒールパスには驚かされた。そんなアタッカーがマリノスのシャツを着る。嬉しい事じゃないですか、ということでそんな喜び+明日試合のU-21代表とかを合わせて。

・ドリブラー、キチャッター。

2007年度、新加入選手について(Fマリノスオフィシャル)

と言うことで、昨日の夜京都新聞の勇み足のようなリークで発覚したこの獲得劇。正直、疑心暗鬼だったのだけど、今日正式リリース。

乾 貴士(いぬい たかし)

ポジション:MF
出身:滋賀県
生年月日:1988年6月2日
サイズ:169cm/59kg
出身校:野洲高校(滋賀県)

今年の初め、こんな事書いてました。

*なんだかんだ言って、野洲の技術レベルの高さはほれぼれするね。判断とか考える力の積み上げを強調したけど、3枚でも平気で抜ききる乾のドリブルテクニックとか、平原のエロイパスセンスとか、青木のスピードとタイミングの良い仕掛け(しかも相手の逆を突く勘の良さ)とか、本当にうまいって感じですよ。青木に決定力がないことが一つの救いであり(ジェフだったらね)、残念な部分であり(ユース代表を考えたらね)

*乾ってまだ2年生なのね、来年までに左サイドも出来るようになってないかなぁ……。コンバートでもイイから来年は獲って欲しいね。勿論中京大中京の伊藤翔も忘れるなよ。伊藤はとにかく確保だよ。争奪戦みたいだけど、負けたらフロント首ものだね。

考える力の結実@第84回高校サッカー選手権 決勝(LooseBlog)

昨年度の選手権をスペクタクルなサッカーで制した野洲高校。その中でも2年生ながら左サイドのアタッカーとして華麗なテクニックと柔軟なアイデアで異彩を放っていたドリブラー(今年はトップ下をやってる見たいね)、乾くん、来ちゃいましたー!久々に「フロントGJ!」となる大仕事!うんうん、大きく育って、Fマリノスの攻撃陣を担う力となって欲しいね。

これは一般論だけど、よりモダンに守備戦術が洗練されていく中で、一人一人の選手がボールを持てる時間やスペースというのは減ってきていて、ドリブラーにとっては生きにくい時代なのかも知れない。でも、そんな閉塞感を破るのも又個人のテクニックであったり、アイデアであったりするモノ。又、スタジアムに訪れる人もなんだかんだ言ってスペクタクルなプレーというのを期待しない人はいない(まあそれが、組織的にもたらされるモノであれ、個の才能でもたらされるモノであれ)そういう意味で、素晴らしい技術と才能を持った選手を獲れたというのはチームの将来にとってとても素晴らしいことなのかなーと。

まあ、彼の才能が現代サッカーの中に埋もれてしまうのか、それとも期待通りに相手を恐怖に陥れるアタッカーとして立場を確立するかどうかは、これから次第。チームとしても彼の才能を消すことなく育てなきゃいけないし、乾くん自身もプロのスピードやフィジカルコンタクトの差異を埋めて慣れていかなきゃいけないけど、ね。

とにもかくにも、めでたいね。頑張れ、期待してるよ、乾くん!クリロナやメッシみたいになって!なんか純粋に期待出来るって楽しいなー。次は、ユースっ子達かな?コミーかな?それとも和製アンリかな?みんな来ちゃえばいいじゃない!

で、検索で若年層年代のことを知りたい人が多いみたいなので、メンバーやコメントを紹介しながら、明日の試合を簡単に見所なんかを。

日中韓サッカー vs U-21中国代表戦(10/25@国立競技場) U-21日本代表メンバー

監督:反町康治
コーチ:井原正巳
GKコーチ:川俣則幸
フィジカルコーチ:矢野由治

GK:
西川周作(トリニータ)
松井謙弥(ジュビロ)

DF:
一柳夢吾(ヴェルディ)
伊野波雅彦(FC東京)
小林祐三(レイソル)
青山直晃(エスパルス)
水本裕貴(ジェフ)[途中離脱]
千葉和彦(アルビレックス)[追加招集]

MF:
本田拓也(法政大)
青山敏弘(サンフレッチェ)
谷口博之(フロンターレ)
梶山陽平(FC東京)
上田康太(ジュビロ)
枝村匠馬(エスパルス)
増田誓志(アントラーズ)
中村北斗(アビスパ)
水野晃樹(ジェフ)
本田圭佑(グランパス)
家長昭博(ガンバ)

FW:
平山相太(FC東京)
カレン・ロバート(ジュビロ)
苔口卓也(セレッソ)
前田俊介(サンフレッチェ)

Style&System(仮):
Pattern1         Pattern2         Pattern3
    平山          平山  カレン         平山
家長  増田  水野       本田圭     家長        水野
  枝村  谷口     家長       中村    梶山   上田
一柳      中村     梶山  谷口    一柳   谷口   中村
  青山  千葉     青山 伊野波 小林    青山   千葉
     西川            西川            西川

Schedule:
10/25(wed) 19:00KickOff/vs 中国 U-21代表 @ 国立競技場

JFA

【10.25 集え、国立へ!】反町康治U-21日本代表監督スペシャルインタビュー

【10.25 集え、国立へ!】試合前日の反町康治監督(U-21日本代表)会見コメント

【10.25 集え、国立へ!】試合前日のU-21日本代表選手コメント(上記全てJ's GOAL)

と言うことで、結構JFAが(集客と注目に)必死になってる明日のU-21の中国戦。まあ世間的には注目がないのかも知れないけど、個人的には結構注目してたりします。というのも、前回やったアジア大会のメンバーと違って、規制なしの現時点でのベストメンバーを集められたし、そのメンバーもアテネの時よりもJでの実績に関しては非常に高い。で、全員が全員集まっていたわけではないけれど、何度か選手を招集してはトレーニングキャンプを張っているので、前回よりゲームの時よりは監督の考えているモノを選手達に伝わっているのかなーと。まあそういう要素を鑑みた上で、どういうゲームを見せてくれるのか、楽しみだったりします(まあ行けないけど)

オシムたんが練習試合見に来て走らないことを反さんに説教したとか、そういうネタもあったけど、実際気になるのは、反さんがどの程度オシムたんのサッカーを咀嚼し、自分のテイストを加えていくのかと言うところ。メンバー的に、オシムたんの考えているサッカーをするには少々機動力という面では不安が残ったりもするのだけど、個々の技術レベルや局面打開力はA代表の選手達より高いと思う。基本的に、A代表との連携を考えてもA代表のコンセプトを基盤に置いては欲しいのだけど、個人の違いをチームに反映することも又悪い選択ではないのかなと。実際、A代表はタスクに傾倒しすぎて、少々単調なサッカーになりすぎる嫌いがあるし。てゆうか、そういう事が出来る選手も揃っているしね。

で、選手起用では、中盤の起用が気になるところ。色々上にパターンを書いてみたけど、このチームは本当に中盤中央の選手の層がめちゃくちゃ厚い、もの凄い激戦区。FC東京の梶山、エスパの枝村、ふろん太の谷口、ジュビロの上田、サンフレの青山、鹿島の増田とチームでレギュラーポジションを得ている選手が多いどころか、素晴らしい特徴を持っている選手が沢山揃ってる。ただ、チームの根幹を担うポジションでもあるだけに、選手達の特徴を活かすというよりタスクやコンセプトの要素を強調したいポジションでもあるはず。そう、それこそA代表で鈴木啓太や阿部勇樹が使われているように。反さんもA代表にコーチとして帯同し続けて薫陶を受けていると思うので、中盤の起用に監督の考え方が表れるんじゃないかなーと。個人的には梶山・谷口、枝村・谷口が見たいけどねー。でも、予想としては青山(本田拓)・谷口になるんじゃないかなー。

相手は、前回もそうだったけど、フィジカル的な要素であったり、個人能力という面では日本よりも高い選手達が多いと思うので、その辺をいかに対応し、その中でどのように自分たちのサッカーを表現するのか、とにかく頑張って欲しいね。勝敗云々は別にして、可能性というのを魅せて欲しい、選手、そして監督にもね。

ユースもやろうと思ったけど、まだ先だしいいかな。とにかく、色々な課題の出るゲームになると良い。若年層代表なのだから、選手達が良い経験を得て個人の成長に繋げてくれるのが一番の目的なわけだしね。ということで合わせてみました、予定変えちゃって申し訳ないっす。明後日辺りにやりますよ。ということで今日はここまで。

*昔の記事を探すのに、久々にサイドバーの検索ボックスを使ったけど、ちゃんとやってくれてるね、優秀じゃんグーグル。"野洲"って入れたらちゃんと目的のモノを引っ張り出してくれた。どうぞ、使っちゃって下さいな。でも、あらさがしはいやん(笑)

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October 24, 2006

Revenge!@J1 第28節 Fマリノス vs アントラーズ

二日経っても嬉しいね。にやけちゃう。長いんで早速。

2006 J.League Division1 第28節

Fマリノス 2-1 アントラーズ @ 日産スタジアム「Revenge!」
F.Marinos:6'坂田大輔 18'山瀬功治 Antlers:29'深井正樹

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、那須大亮、中澤佑二、MF上野良治、河合竜二、田中隼磨"動きだけなら超一流"(→84'吉田孝行)、ドゥトラ"虎神"、山瀬功治"愛してる"、FW坂田大輔"ずばっと"(→88'奥大介)、久保竜彦(→61'マルケス"復帰早々鰻プレー")

アントラーズスタメン:GK曽ヶ端準、DF名良橋晃"名サイドバックも今や……"、青木剛、岩政大樹、ファビオ・サントス、MF増田誓志(→72'田代有三)、フェルナンド、野沢拓也、深井正樹、FW本山雅志(→68'興梠慎三)、アレックス・ミネイロ(→83'柳沢敦)

久々の日産スタジアムでのゲーム。どちらもチームもなかなか思ったように成績が出せず、リーグにおいての目標を見いだすのが難しい中での対戦か。鹿島はナビスコ決勝を見据えた前哨戦においてテスト色の強いメンバーで大敗を喫したりと、テストを繰り返す中でチームバランスを欠いているか。Fマリノスの方は、勝ち点3を手の中に持っていながら、直前でこぼしてしまったりと今シーズンを象徴するようなゲームをしたりと、相変わらず吹っ切れない。

そんな両チームのスタメン、Fマリノスの方は前節と同じ3-4-1-2。マツの代わりには那須、前線のトライアングルはマルケスの復帰も予想されたが、坂田・久保・功治。鹿島の方は、ナビスコ決勝を見据えてアジアユースで出場出来ない内田篤人の代役であったり、フェルナンドの出場停止を埋める存在を探す事に躍起になっているが、なかなかフィットする人材は見つからない。この試合では右サイドバックに名良橋を据えた。

前半

どちらも立ち上がりから自分たちのカラーを出し合うような序盤、鹿島は流動的に様々な選手が絡みながら細かいパスを繋いで崩そうとし、Fマリノスは相変わらずビルドアップに難を見せるモノの、スペースを使いながら両アウトサイドが積極的に高い位置に競り上がりクロスで相手ゴールを襲う。そんな狙いを先に表現していったのは、Fマリノスか。ドゥトラ、隼磨が数多く攻撃に絡んではクロスを上げ、久保や山瀬のヘッドに合うなどどんどん仕掛けると、そのサイドアタックが実る。

ゴール正面からのFK、ドゥトラが直接狙ったキックは曽ヶ端にはじかれてチャンスは潰えたかに思われたが、その流れで得たスローインから。功治がうまく背負って受けて、坂田を経由して、ドゥトラに繋がると、エンドライン際で名良橋との1on1。行き場のない状態でまたいだり、キックフェイクを掛けることでタイミングをずらすと、ブロックをかいくぐるセンタリングを中に供給。そのクロスに対して合わせたのは、ドゥトラに裁いた坂田。走り込んで高い打点のヘッドで合わせ、これがファーサイドに決まって、開始6分での先制点!うーん、久々にアウトサイドからのクロスがゴールに繋がったね。ドゥトラらしい、抜ききらないクロスに、坂田がうまく助走を付けて合わせた。イイよーイイよー。鹿島は時間が掛かった中でマーキングをはっきり出来なかったこと失点の遠因か、前節の後遺症?

いきなりビハインドを負った鹿島は目を覚ましたかのように前に出て攻撃を活性化し、ビハインドをはね返しに掛かる。高い位置からプレスを掛けて拙いビルドアップを絡め取りに掛かり、奪ってからボールを動かしながらポストを絡め、後ろからのダイナミズムを使う形やスキルの高い選手達の仕掛けなどで、Fマリノスゴールを襲う。そんな勢いのあるプレーに気圧されたか飲まれた感があったFマリノスは、何とか水際で凌いでいたモノの先制点までのイイ流れが立ち消えてしまう。

劣勢を強いられたFマリノスですが、その中で手数を掛けず、サイドの切り替えの悪さ、対応の甘さを突く形でスペースに出ていくシンプルな攻撃が何度か出ると、巧プレーが飛び出す。鹿島がカウンターになり、左サイド野沢がボールを運びながら逆サイドでフリーとなった本山を見つけて正確なミドルパスで展開。本山は中を見据えると、那須の内側にポジションを獲りながらゴール前に入り込んだアレックス・ミネイロにグラウンダーのクロスを流し込み、近距離での決定機を作り出すが、ここは那須が身体を投げ出す形でシュートをさせず。そして、このこぼれをドゥトラがボールを拾ったところから、カウンター発動。ドゥトラは前を見据えた上で、左サイド張っていた久保の前のスペースにロングボールを供給、バックスピンの掛かった素晴らしいボールがバックラインの裏に落ちると、久保がイイ動き出しからこのボールを受けて左サイドを独走。深い位置まで運び、中には坂田がトップスピードでゴール前に走り込む。しかし、久保の選択は坂田ではなく、長距離を走ってゴール前に詰めてきた山瀬、グラウンダーのパスを流すと山瀬はフリーでこれを受けて、しっかりとファーに沈め追加点!なんとまぁ、今までのことを考えるとなんて効率的な形なのかしら。巧解説にもあったけど、2本のパスでゴール。これぞカウンター。那須の素晴らしいディフェンス、ドゥトラのバックスピンパス、坂田の(結果的に)デコイとなるゴール前への走り込み、久保の冷静な選択、そして山瀬の長距離ランニングからの正確なフィニッシュ。良いプレーが続けばゴールに繋がる、イイよーイイよー。

これで2点のアドバンテージを握ったFマリノスは、リトリートして完全に鹿島の攻撃を受け止め、前掛かりになった隙をカウンターで突くという戦いにシフト。隼磨やドゥトラの切り替えの速さ、精力的な運動量が活きる形で、カウンターに出たりと、現実的にゲームを進めるが(坂田の飛び出しはやっぱりファールだよ、得点機会阻止で退場だろ)、現実的にゲームを進めていくはずがこらえきれない。青木から素晴らしい前線への長い楔がアレックス・ミネイロに入るとダイレクトで落として本山へ、本山は溜めて野沢にスルーパス、ここは勇蔵が対応するがセカンドボールが再び本山の元へ、中に流れながら今度はシュート、このシュートが深井に収まって、最後は深井が押し込む形でゴール。2-1。アンラッキーな形だけど、鹿島の攻撃構築の質の高さが活きた形だったか。青木のフィード、ミネイロの落とし、そして本山のアクセントプレー、このダイナミックかつアイデアのあるプレーでディフェンスの隊形を崩されてしまったからね。

これで鹿島の勢いが加速。玉際での競り合いを制してカウンターに出たり、セットプレーからチャンスを作ったりと、Fマリノスに脅威を与え、又ポゼッションにおいての崩しでもサイドバックの上がりに対しての対応が整理されておらず(誰見るのか、ボランチがスライドするのか、前の選手が最後まで付いていくのか)、スライドして対応しようと生まれる少しのズレを使う形で崩したりと、この辺はパスを繋いで崩すと言うストロングポイントを見せる。Fマリノスはアプローチを掛けながら、中が集中力を保つことで最後の所を締めて凌ぎ、高い切り替えの意識からサイドバックの上がったスペースを突く形でカウンターに出て対抗。アウトサイドの丁々発止のつつき合いがゲームの流れを左右していた。結局どちらもチャンスを作り出したモノのゲームは動かず、前半は2-1で折り返す。

後半

この試合好プレーを再三見せていたドゥトラのキレは後半になっても衰えず、開始早々いきなりチャンスを演出。止まってしまってもフェイクを絡めて中にボールを供給する先制点のような形から、ニアサイドに入ってきた久保へショートクロス、このボールをニアポスト付近で収めると、ダイヤゴナルランでボックスの中に入ってきた山瀬に落として山瀬がエリア内からダイレクトでシュート!しかしこのシュートは枠を逸れてしまう。超絶決定機名だけに決めたかった。ただ、ドゥトラの良いタイミングでのオーバーラップや切り替えの速さからのカウンターが左サイドを活性化させ、序盤から良い形を作り出す。

守備面では前半から押し込まれることが多く、その中で両サイドバックに対しての未整理ぶり、そこから生まれるズレに危険な匂いがしていたわけですが、水沼監督は後半になってこの部分に手を入れる。多少ルーズなところはあるにしても、左サイドのファビオ・サントスに対して坂田、右サイドの名良橋に対して山瀬が見ると言うことをはっきりさせたことである程度整理が付き、ズレが生まれることが少なくなる。これに加えて、前を狙う姿勢を強く、玉際を寄りタイトにすることで、ボールカットすることが多く見え始めて、早い段階で鹿島の攻撃を寸断するシーンも多くなったりと、守備の機能性は高まった。ただ、うまく守備が回っていたものの、悪癖でもある一瞬の隙を見せたシーンも。フェルナンドのセンターからのスペースパスから深井に抜け出されて、ラインを突破されて決定機を作られてしまうが、これは哲也が1vs1のピンチをファインセーブで逃れたが、相変わらずエアポケット(これ以外にもファビオ・サントスのダイナミズムに危ないシーンを作られた)

守備はある程度安定していたモノの、攻撃に置いては少し大人しくなっていたFマリノスは、この試合から復帰したマルケスを久保に代えて投入。そのマルケスがマルケスらしさを発揮、サイドで引き出すプレー、うまく身体を入れ替えるようなプレー、イイトラップからボールを収めるプレーなど、そのスキルを活かしたプレーで前線を活性化し、又前からプレスという部分でも再び見えてきたりと、チームのリズムを好転させる。アウトゥオリも時計が進む中で、本山に代え興梠、増田に代え田代とフレッシュなアタッカーを投入、田代が入ったことで前の人数が増える形か。

相手の前の枚数が増えたモノの、河合がアレックス・ミネイロと興梠二人まとめてなぎ倒す荒技を見せたりと、玉際のタイトさは継続。少しプレッシャーが緩くなって、楔を引き出されたり、興梠の鋭い右サイドの動きに脅かされたりするモノの、逆にカウンターから鋭いチャンスを作ったりと(山瀬の突破からスルーパス→マルケス飛び出しはオフサイド、微妙なシーンだけど佑二に付いていったマーカーがいたからないように見えるけど)、ゲームとしてはオープンな展開に。ただ、どちらもフィニッシュに繋げるシーンはなかなか作れず隼磨の切れ込んで深い切り返しからシュートに繋げたぐらいか。試合も終盤、差し迫った中で両ベンチも動き、鹿島はアレックス・ミネイロに代えて柳沢を投入し前線の活性化を狙い、Fマリノスは隼磨→吉田、坂田に代えて奥を投入し、運動量を上げてゲームをクローズさせようとする。終盤に失点の多い両チームという話もあったが、結局スコアはこれ以上動かず。序盤のリードを守り切る形で、Fマリノスが久々の勝ち点3を手に入れた。

あの悔しいゲームから、一ヶ月。負けたその日から、ずーっとこの試合で勝つのを願ってきた。絶対にやられっぱなしでは終わって欲しくなかったので、しっかりとお返し出来たのは良かったかな、リベンジリベンジ。それにしても、嵌ったゲーム。これまでを考えると信じられないぐらい、効率的にぽんぽーんとゴールが獲れて、ディフェンスも一発はお約束通りやられたとはいえ、その後はしっかりと踏ん張って、トランジッション鋭くどんどん裏を取ってと、押し込まれる時間帯、危ないシーンはあれど、勝てるゲームをしっかりとしたと思う。

ゲームの綾としては、両監督もかなり強く意識していて、後半の修正や采配にも表れていたようにアウトサイドの攻防。鹿島としては局面的に人を掛けて圧力を掛けることで、ドゥトラや隼磨を低い位置に貼り付けて相手の攻撃のキーを殺し、そして中の固いFマリノスディフェンスを引っ張り出すことでズレを狙い、Fマリノスはコンセプトの核として、ダイナミズムを付随させたり、仕掛けさせたりすることでチャンスを生みだそうとする。そういう思惑が直接ぶつかり合うポイントだったと思うのだけど、そこをうまく使い、又抑えられたのがFマリノスだったかな。

個の出来としてドゥトラが出色の出来で、隼磨も動きの量、質としては申し分なく、その二人が特に守→攻の切り替えの速さに置いて鹿島の選手の先を行ったり、又久保や坂田も開いてサイドバックが上がった後のスペースを狙ったりと、効率的にアウトサイドをうまく使えていたかな。そして、鹿島の攻撃に置いて可能性を持っていたフリーで上がってくるサイドバックのオーバーラップに対して、前半はかなり混乱させられたモノの(同じサイドにトップが寄り、そこにオフェンシブハーフ、サイドバックと絡んでくることで、人数が足りなくなってしまったりするシーンがあって、そこをスライドして対応しようとすると、少し浮くようなシーンが散見された。Fマリノスとしてはサイドバックの上がりに対して誰が、どこまで見るのかというのは全く整理が付いていなかったかな)、後半に入って守備時に前線のトライアングルをワイドに開く形にして、両サイドバックを見る選手をある程度決めたことで(まあ、アタッカーだから、見切れないこともあったけど)、オーバーラップによって起こっていたズレというのを解消出来ていたかなと。こういう感じで、アウトサイドにおいてはある程度の優位性を保っていたことが、Fマリノスが押し込まれながらも攻撃に出れたり、崩しきられずに踏ん張れた要因になったかなぁと。水沼監督の修正は、個人的にちょっと嬉しかった。

まあ嬉しくて小躍りしたくなるぐらいなんだけど、やっぱり1勝は1勝。今シーズンの体たらくを考えたら、浮かれてばかりはいられないわけですよ。これから又強いチームになるためにはやらなきゃいけないことは沢山あるし、良いことは続けていかなきゃいけない。特に、この試合ではある程度手応えというか、うまく回ったプレーが多かったので、こういう成功体験をしっかりとチームのスタンダードなモノにして、継続出来るようにして欲しいなと。例えば、カウンター。坂田や久保のラインポジショニング、出し手と受け手の相互理解(パスコースとランニングの狙い、タイミング)、切り替えの意識、個々のリスクチャレンジプレーの意識、こういうモノを常に持ち続けることで、質の高いカウンターをこれからも出していって欲しいし、個のカウンターの実効度をどんどん上げていくことで、懸念ポイントである得点力不足解消の一手としていって欲しいなと。
*まあカウンターはカウンターで、ゲームのエクスキューズ(スコア、時間帯、相手のタイプ)が絡んでくるから、出せない時もある。そういう意味でトランジッション型のチームになりつつある中で、戦術的柔軟性を上げていくと言うのも必要なんだけどね。まあ、今は出来ることをしていくしかないわけだから一歩一歩、だね。

とにもかくにも、こういう勝ちを無駄にせず、先に繋げていくこと。そういうのが、復権への第一歩となると思うしね。しかし、2日経った今でも、嬉しいなぁ……。ということでここまで。明日は今節のメインマッチ、レッズ-ふろん太の予定っす。

*なにこれ?野洲の乾が内定?いつのまに?てゆうか、信じて良いの?踊って良いの?いいのかい?キチャッター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

*ユースの昇格はまだ来ないねー。今週辺りかなー。空気読んでよ、フロント。伊藤翔が来ようと来まいと、彼らはクラブの宝。しっかりと上げちゃって下さいよ。出来れば、山岸くんも……。みんなしっかり育ってくれれば(育てられれば、って言い方の方が良いか)、数年後うっはうはなんだから!

*NHKのデータワロス。一応27節時点。残り15分の失点、マリが15(総失点33)、鹿島が16(同44)、レッズが6(同20)。これだけ改めてみると愕然。

*鹿島のこと?ナビファイナルを見据えてアウトゥオリは内田篤人とフェルナンドの不在を埋めようとテストしているけど、今のところ答えは出てないようね。てゆうか、段々チームのバランスがおかしくなってきていて、攻めてはいるけど、リスクマネジメントが全く獲れなくなってきている感じ。攻撃に関してはある程度の質を保っていると思うけど、あれじゃ何点取られるか計算出来ないかなーと。ましてや、相手が切り替えの速いジェフなら、前哨戦同様がっつんがっつん突かれてもおかしくない。まあ、あの試合はジェフが反骨精神で勝ったような所もあって、現状の状態はあれだから何とも言えないけど。そうはいっても、現状のまま試合しても勝てないだろうね。青木の使い方というのがポイントなのかな。彼をボランチで使うのか、一時期やっていた右サイドバックで使うのか、まあ彼をセンターバックで使えるほどの余裕はないと思う。後、ファビオ・サントスのサイドバックも、「ない」。ダイナミズムの付随という面では一定の効果は生んでいるけど、それ以上に穴が大きすぎる。てゆうか、ザル。隼磨より局面打開力に優れた水野を対面に張られたら終わるよ?まあアウトゥオリがカップ線に強いのは分かるけど、残り2週間、まだ残された課題は多いと思う。

*ある鹿系ブログで、「このゲームを見て、Fマリノスの方が出来が良かったと思える人は、ちょっとサッカーやめた方が良いんじゃない?」とか申される方がいたのだけど、上記の通り、ちょっとは自分たちの心配をした方が良いんじゃないかな。ボール回しは上手だけど、ザルじゃん、プレスしか能がないじゃん。マリはボール回し下手だけど、ザルではないよ(一失点はデフォだけどな)んー、こういうのあんまり好きじゃないんだけど、サッカーの見方が一方向に穿ちすぎな気がしてちょっと腹立ったんで書いてみた。まあこのブログ読んでないだろうけどwwwwwwww

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October 23, 2006

奇跡的で絶望的な逆転劇@J1 第28節 FC東京 vs ガンバ

はい、堪能させて頂きました。リーグはこれでチェックメイトかなー、上も、下も。

2006 J.League Division1 第28節

FC東京 3-2 ガンバ @ 味の素スタジアム「奇跡的で絶望的な逆転劇」
FCTOKYO:77'今野泰幸 81'鈴木規郎 84'石川直宏
Gamba:11'播戸竜二 24'マグノ・アウベス

Super Soccer

FC東京:GK土肥洋一、DF徳永悠平、伊野波雅彦、茂庭照幸、藤山竜仁、MF今野泰幸"きっかけは~"、梶山陽平(→76'宮沢正史)、石川直宏"ファンタスティックファーストタッチ"、ルーカス、戸田光洋(→64'鈴木規郎"ノリカルは伊達じゃない")、FW平山相太(→54'馬場憂太)

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DFシジクレイ、宮本恒靖(→87'中山悟志)、山口智、MF橋本英朗、明神智和、加地亮"標的"、家長昭博、二川孝広、FW播戸竜二(→72'前田雅文)、マグノ・アウベス

監督交代時には原点回帰的なトランジッションサッカーで監督交代の刺激を感じさせたモノの、その後再び泥沼に引き込まれて下も気になる倉又監督のFC東京、一つのつまづきが後を引く形で勢いがなくなり、更にキーマンをアクシデントで失うという厳しい状態に追い込まれたディフェンディングチャンピオンであるガンバ、どちらもここで何とか負の連鎖を食い止めたいゲーム。

結構な観客が詰めかけたこのゲームのスタメン、FC東京の方は平山とルーカスの併用という形に踏み切る。梶山と今野がボランチでセンターバックのコンビには伊野波と茂庭。少し入れ替わった感じなのかな。対するガンバは前節と同じ3-4-1-2。右サイドには昨年までこの味スタで寵愛を受けてきた加地さん。持つと徹底してブーイングでしたな、標的。

前半

どちらも様子をうかがうような立ち上がり。長いボールを最前線に飛ばし、相手の出方を見るような形だったが、その中でファーストチャンスを作ったのはFC東京。右サイドのCKで梶山がアウトスイングの高いボールをファーに供給、ターゲットとなった平山が高さを活かして頭で合わせゴールの枠に収める。GKが触れないコースに飛んだモノのこれはシジクレイがヘッドでカバー。しかしセカンドボールがCKを蹴った梶山に流れると、エンドライン際を非常にスキルフルなフェイクを織り交ぜたドリブルで突破し、最後はポジションを中にズラしていた平山へ。完全にフリーでゴールに流し込んだが、これは宮本(かな?)がゴールライン上でクリア。先制のチャンスを生かせず。

この猛攻を凌ぐと、ガンバがやり返す。普段よりも選手間の距離が開いているモノの速いパスでボールを動かし、スペースを見据えながらアウトサイドから使うことでペースを握り替えすと、その中で得点源の2トップが仕事をする。右サイドスペースに流れたマグノが対応に来た選手を背負いながら長いボールを収めると、うまく反転して左足でクロス、このボールに対して目測誤ったか伊野波が触れず、しっかりと着弾点を見据えてポジションをズラしていた播戸が冷静に胸で収めてボレーシュート!これがニアサイドに突き刺さって、ガンバが先制。ここのところ先制点を与えて、苦しい状況に追い込まれるゲームが続いていただけにガンバにとっては待望の先制点。まあミス絡みだけど、シンプルな展開が目立っていた中で、二人の関係で取れてしまうところにガンバの2トップのクオリティ、決定力が表れていたかな。伊野波は反省。

早い時間帯の先制点と言うこともあって、ゲームのテンポは変わらず。そんな展開の中で、プレッシャーが掛かる状態でのビルドアップ、攻撃構築という面で差が出てガンバペースでゲームが進み、又もガンバに一発。中盤が激しく奪い合う中で二川が相手がカットしたボールを拾うと、その展開に絡んでいたマグノは一気に裏を狙ってフリーラン、それを見て二川は余り良い状態ではなかったが素早くマグノが走り出した延長線上に浮き球のスペースパスを供給。勢いよく走り込んだマグノがディフェンスよりも一足早く頭で触ってDFラインを振り切りペナに突入。コントロールが外に流れ角度がなくなりながらも、土肥ちゃんの逆を突くような柔らかいフィニッシュでゴールに流し込み、追加点。うーん、見事な二人のコンビネーションなんだけど、DFとしては少し軽かったかなー。止めるタイミングが掴みにくい形だったとは思うけど、察知してコースを塞ぐなり、GKが飛び出すなりという形があれば、もう少しどうにかなったんじゃないかと思ったり思わなかったり。これで2点ビハインド、FC東京は厳しい状況に追い込まれてしまう。

何とかビハインドを返していきたいFC東京だったが、なかなか攻撃がうまく回らず、厳しい状況が続く。ある程度ガンバが守備を意識する形にシフトしたこともあって、攻めに出れてはいるのだけど、スペースが消されていることもあって狙いであるシンプルで速い形はなかなか出せず。繋いで攻撃を構築していく様な形では、楔を受けるべき最前線の平山が宮本を核にしたガンバディフェンスにインターセプトを狙われる形でやりこめられてしまい、細かく繋いでいくにしても周囲の選手の動きが少なくパスを繋いだ先もプレッシャーが掛かっている状態が多く、相手を揺さぶるような形がなかなか生み出せなかった。ガンバとしては少々受けてしまったが、しっかりとした中盤でのプレッシングと水際での対応でしっかりとアドバンテージを守ったと言うことになるのかな。前半は2-0で折り返す。

後半

ビハインドを背負っているFC東京は、後半開始からかなり積極的に前に出るが、なかなかフィニッシュに繋げていくことが出来ず。逆に、FC東京がかなり前に掛かって攻めに出ている事もあって、マグノ、播戸にはかなり大きなスペースが与えられ、その中でしっかりと動き出すことでボールを引き出しては、仕掛けてフィニッシュに繋げていく形がうまく回り、高い実効力を示す。早い時間帯で播戸には2本、マグノに1本強烈なシュートが生まれ、そのカウンターに追随する形で押し上げて厚みのある攻撃にシフトしていく形からもチャンスを次々と作り出したりと、前半終盤に受けに回ってしまった反省が活かされた(が、追加点は奪えず)

ガンバの勢いに押される形で、なかなか攻めに出れなくなってしまったFC東京は、仕事が出来なかった平山に代えて馬場を投入。馬場を2列目、ルーカスを最前線に押し出す。相変わらず、カウンターからマグノ、播戸の脅威にさらされる形は変わらないモノの(数的優位のカウンターも多く、追加点のチャンスも)、馬場が入って中盤での収まり所が増えたことで、後ろから押し上げる時間が出来てサイドアタックに厚みが出てきたり、彼自身のテクニックが変調を生み出して楔が入り出して、縦の出し入れで揺さぶるようなを攻撃の形が出始めたりと、少しずつ止まっていた攻撃のリズムが回り出す。なかなか決定機は作り出せないが、押され気味のだった序盤のリズムは変わったかな。この流れの中でFC東京は戸田に代えて鈴木規郎を投入。

FC東京の攻撃が回り出したモノのシュートチャンスは作れず、ガンバも決定機を決めきれずと、ゲームが少し停滞しはじめると、ガンバは播戸に代えて前田を投入。中盤で回されることを気にしたのか、マグノを1トップに前田を中盤に据える。相変わらずカウンターは実効性を備えていたが、最前線で引き出す選手が一人減ったことでカウンターの手数は少し減り、その分FC東京の攻撃を受けることに。FC東京の方は、30分を過ぎたタイミングで宮沢を梶山に代えて投入。選手が入れ替わる中で残り10数分、ゲームが再び動き出す。

宮沢のファーストプレーとなった右サイド距離があるところからのFK。中に放り込むと、ニアですらしたモノのこれに反応する選手はおらず、大きくクリアされる。しかし、このボールが再びFC東京ボールになると、マグノのフォアチェックをいなす二つの繋ぎを経て藤山へ。藤山は開きながら前線へフィード。シジクレイ、そして藤ヶ谷がしっかりとこれに反応していたが、シジクレイが藤ヶ谷に任せた一瞬の隙をこのフィードに反応して動き出していた今野が突いた!藤ヶ谷の鼻先で足を伸ばしてコントロールして完全に抜け出し、がら空きのゴールに流し込んだ。今野は本当に見事。良いタイミングの飛び出しから相手が迫ってきている中での正確なコントロール。正直視界に飛び出てくる選手が出てきていて、躊躇があれば成立しない形だったと思うのだけど、接触を恐れずにここしかないというポイントに入り込んでのプレーは素晴らしかった。藤山のフィードも相手のミスを引き出すような嫌らしいボールだったしね(角度を付けたことで延長線上にいたルーカスの方にシジクレイが一度引っ張られたことで、このボールに直接対応出来るポジショニングを取れなかった。真っ直ぐ入れてたら「残念、そこはシジクレイ」になってたと思うし)1点差に詰まったことで、スタジアムの雰囲気が変わり、そしてチームの雰囲気も変わり始める。

ガンバは、これで危機感が煽られたか、突き放しを狙って前に出るが、1点返したことで纏った勢いのなせる技か、スーパープレーで一気に試合を中央に押し戻す。左サイド縦パスを受けた馬場が開きながら鈴木規郎へ。馬場は回るアクションを見せて対応に来ていたディフェンスを縦に警戒させる。これによってフリーとなって、開いたゴールへ真っ直ぐ突進、そしてそのまま左足一閃!藤ヶ谷の対応を許さない無回転シュートがファーサイドもの凄いところに突き刺さり、同点に!なんとまぁ。ものすげーシュート、これは触れないし、止められない。これぞノリカル、すげー。馬場のディフェンスを引っ張ったデコイとなる動きも非常に良かった。味スタ熱狂、呆然の西野監督。

これで完全にノリノリのトランス状態になった味スタとFC東京は、立て続けにガンバに襲いかかる。左サイドに開いた今野が起点を作ると、その内側に受けるアクションを見せた鈴木規郎へ、一度は加地がこの突破を凌いだが、このセカンドボールを今野が再びフォローして縦へ。これで鈴木規郎はフリーでエンドライン際に切れ込み、グラウンダーのマイナスなクロスを中に供給。これに反応したのがナオ、近づくアクションを見せながら跳ねながら引くようなトラップで右足シュートを打てるところに流したことでマーカーをはずし、そしてそのトラップを活かす流し込む2タッチでのフィニッシュ!藤ヶ谷も懸命に手を伸ばしたが触れず、ゴールに収まって逆・転・弾!勢いとしか言いようがないけど、ガンバとしてはエアポケットに嵌ったように勢いに飲まれちゃったかな。それにしてもナオのファーストタッチは絶品!フィニッシュを逆算したようなプレー、このアイデアがマーカーの逆を取り、シュートを打てるスペースを作り出した。素晴らしい。ガンバは為す術なし。

たった数分で勝ちが手からすり抜けていったガンバは、宮本に代えて中山悟志を投入し、再び2トップに戻すが、勢いを纏ったFC東京のアプローチに苦しみ、なかなかチャンスを作らせてもらない。ラストプレーでゴール中央からのFKと言うチャンスを得たが、マグノの巻いたシュートは土肥ちゃんに阻まれ、万事休す。3-2、壮絶な逆転劇でFC東京が勝ち点3をもぎ取った。

奇跡的で、絶望的なこの大逆転劇。当事者ではない僕は存分に堪能させて頂きました。きっと当事者の人たちはたまらない(色々な意味で)だろうけど、サッカー好きとしては、こういうのがあるからこそ辞められないと思うし、やみつきになるのかなぁと改めて思いましたよ。麻薬的。本文中に「トランス状態」と書いたけど、これはあくまでもスタジアムにいた人だけが味わえる感覚だろうね。日産スタジアムでも時折あるのだけど、こういうのを味わうと、スタジアムに行くのをやめられなくなるモノ。35000を越える観客の人たちは素晴らしい時に立ち会ったと言えるゲームだったのではないでしょうか(あ、でもガンバの人たちは最悪か、じゃあ30000ぐらいで)

サッカーとして、何故こういう事が起きたのかと言うことを考えると、もちろん様々な要因が重なり合った上でのことなんだろうけど、考えるとこんなことなのかな。

・馬場、鈴木の投入によるリズムの好転。
・播戸が下がった事での脅威の軽減。
・今野の追撃弾でメンタリティ覚醒。
・1点差になったことで激変したスタジアムの雰囲気が選手を更に乗せる。
・ノリノリになると止まらないFC東京のカラー
・ガンバの選手達は冷静な判断が出来ずに雰囲気、勢いに飲まれてしまう。
・加えて守りきるメンタリティの薄いガンバのカラー

結果→ノリカル激弾、トランス状態に突入。そしてナオ弾。最高潮。

ってな感じかなー。端的に表せば、勢いと言うことなんだけど(笑)

実際、スコアに繋がるまでは、予兆としてとても淡いモノだったから、獲れる、いける、と言う手応えには繋がっていなかったはず。そういう淡い予兆に今野の偶発的なゴールが重なったことで、選手達は一気にメンタル面でもプレー面でも覚醒し、サポ達もいけるという雰囲気に包まれ、こういうベクトルが重なり合ったことで、持っているポテンシャルが解放されたのかなーと。これをきっかけに、一気にプレーの確信レベル、実効力が高まったように見えたからね。まあそれだけ今野がもたらした追撃弾の価値が大きかったのかなという気はします。

ガンバとしては、ツネ様のコメントにある通り、「こういう試合をしていては、優勝する資格はない」と言えるゲーム。受けに回ってしまうことが多かったりと、決して「らしい」ゲームとは言えなかったけれど、局面的にクオリティを発揮する形で2点のアドバンテージを奪った訳だから、しっかりと勝ち切らなきゃいけなかった、それこそ相手がトランス状態になろうと。以前書いたけど、リーグ戦に置ける王者の資格というのは、中身がどうであろうと、着実に勝ち点を積み上げられるチーム。そういう意味では、勝ちゲームを落としたというのは、ツネ様の言葉は本質を捉えていると思う。

中身を考えた時、ガンバの一方向的なアタッキングフットボールの負の部分とも言えるのかな。受けに回ると脆い、守りきる術を持たない、だから、リードを守りきれない。逆説的にロマンを感じるチームなのだけど、現実を考えた時に双方向性の勝つ術を持たないチームの帰結としては、正しいモノだったのかも知れない。思い返せば、ACLの初戦とか。こういう試合から学べていなかったと言えるのかも。まあ、考え方の違いなんだろうけど、ね。

と言うことでこの辺かな。予測が当たっていることは嬉しいのだけど、Jのことを思えば縺れて欲しいと言う気持ちもあったので、この結果に対しては複雑。まあ、あくまでも出た結果の上なので仕方ないけどね。FC東京としてはこれで少し息が抜けるかな?まあ下も勝ってるから状況的には変わらないのか。とにかく面白いゲームでした。ナオおめ!ということでここまで。

*予定変えちゃって申し訳ないっす。余りに面白すぎたので。明日はマリのレポやります。

*ここ数年とは流れが違うねー、クラシコ。ベルナベウだから、これが当然なんだろうけど、昨シーズンの虐殺劇を考えると、ちょっと潮目が変わっているのかなーと言う気がする。レアルもヘタフェ戦がとんでもない試合だったみたいだけど、この辺はカペッロに運があるのかも?もちろん運だけじゃなく、しっかり立て直してるけどね。守備が凄いイイ。ライカールトはこれをどう立て直すんだろ。ちょっとバルサ王朝に揺らぎかな?それの方が面白いから、もう少し大人しくしてくれると良いのだけど。

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October 22, 2006

10月21日の気持ちいい感想。

00018236b_2勝ったねぇ、気持ちいいねぇ、嬉しいねぇ。これまでの経験則から、1点差じゃ試合終了のホイッスルが鳴るまで、全く気は抜けなかったけど、ね。先月の悔しいゲームは全く忘れてない、それだけにホイッスルが鳴った瞬間、素直に嬉しかったし、気持ちよかった。リベンジ完遂ってたまらんよ。

それにしても、見事に"嵌った"ゲームだったと思う。ナビスコ決勝に向けて、様々なことを試しているような鹿島に対して、前掛かりの隙を突くカウンター、決定力、ウィークポイントの修正、こういうモノがとてもポジティブに作用したなぁと(詳しいことは明日ね)

まあ、フラットな視点で見れば、鹿島の眼は明らかに11/3に向いていて、眼前のゲームに対しての執着は余りなかったと思う。だからこそ、テスト的なメンバー構成を敷いてきたのだろうし。で、テストがうまくいっていないことで、チームとしてはバランスを失っており、そんな隙をFマリノスが突いたという側面が強いのかな。ただ、勝ちは勝ちだし、選手達にとっては一つのきっかけとなる試合だったと思う。再びカオスの中に片足一本引きずり込まれそうになっていた中で、こういう成功体験がチームを再び蘇らせる栄養になってくれると思うから。

まあこういう刺激をチームの力に出来るかどうかは、今後の継続具合によるけどね。はっきり言って、中身は大して良くなってなくて、たまたま緩い相手にオープンな状況を与えられて、その中でイイパフォーマンスが出来ただけ。ビルドアップの質、一つ一つのプレーの精度や意識、運動量、組織的な要素、強いチームになるためにやらなきゃいけないことは山積。何度も期待しては裏切られてきたから、過度な期待はしないけど、こういう成功体験を先に繋げていくということをしていって欲しいと切に思うよ。

とにかく良かった、鹿狩り完遂ばんざーい。これだけじゃあれか、じゃあ選手評でもやるか(←気分屋)

榎本哲也→チームとして成績は出ていなかったけど、哲也自身のパフォーマンスはずーっと良い。イイパフォーマンスが自信に繋がり始めたかな?特性であるアグレッシブでプレーエリアの広い飛び出しは判断が伴ってミスが少なくなったし、セーブもキックも安定。これを続けていって欲しいね。

栗原勇蔵→細かいミスはあるけど、及第点。前半、サイドバックがフリーで上がり、ボールサイドにFWが流れてきてと、混乱気味だったのだけど、後半整理された中では強さが活きた。良いところを出せれば、良いプレーが出来るから自信持って!セットは決めたかったねー、田代にマーカーが変わって来るかなー?って思ったところでびったりきたんだけどねー。ビルドアップは……だけどね。

那須大亮→イイよ、イイよー。とても良くやってると思う。収められてしまうところ、ずれてしまうところもあったけど、積極的で意欲的なプレー姿勢を感じられるし、そういうポジティブな意識がチームにイイ影響を与えている気はする。ビルドアップにおいては勇蔵同様……だけどね。ボランチが仕事しないから、コースが出来てこないのだけど、この辺でも変にびびらず積極的にやっていってほしいな。

中澤佑二→少しずつ戻ってきた感じ。ガンバ戦でも粘りのある対応を見せていたけど、この試合でも「さすが佑二」と思わせるシーンが何度か。サイドバックがフリーで上がってくることで、受け渡しが必要になって少しのズレを使われて繋がれていたのだけど、まあ水際で帳尻合わせてたからまあいいかな、野沢にはちょっと苦労してたけど。楔に対してはイイ対応が多かったし、及第点。オーバーラップは少なかったけど、展開的には正しい判断だったかな。後半の修正はチームとして良かったけど、ああいうのをピッチの中で出来ると良いよね。

河合竜二→必殺2人なぎ倒しスライディングは萌えた。ああいう思い切ったプレーは良いところだよねー(やられた方はたまらないだろうけど)まあそれは置いておいて、正直ボランチとして実効力という点では物足りない部分も。ディフェンス面に関しては、良く動いているけど、ポジショニングが良くなくて、2枚ともすっ飛ばされちゃうシーンもあったりと、上野との相互関係が余り出来ていない印象。ビルドアップに関しては、基本的に難しいことは出来ないから、シンプルに引き出し、正確に裁いて、ボールを動かすと言うことを意識して欲しいかな。プレッシャーがきついから何もしないというのは一番だめ。展開が停滞する。

上野良治→良いプレーもあるのだけど、ムラがありすぎ、で、今日は悪い上野。動く時はもの凄い精力的な姿勢を見せるけど、必要な時にも動かなかったりする。守備に関しては、ポジショニングが嵌らなかった時ほとんど仕事出来ていないことになるのがもの凄い気になる。後は前への意識が低いこと。この辺もムラがあるよね。前が向ける時は前を向くことが必要だし、その辺は柔軟にやらないと。今のチームはかなり速い形を標榜しているから、そのリズムに乗って欲しい。

田中隼磨→あの中に切れ込んでいって切り返しで振ってフィニッシュしたプレーは良かったねー、決まらなかったけど。ああいう状況を見たプレーをもっと増やして欲しいのよ。この試合であれば、対面のFSが対人に置いてはほぼザルだったから、もっと縦に、中に、と仕掛けて欲しかったかな。とりあえずクロスの質は諦めてるから、入れる時は中を確認しろ。タイミングを中と合わせろ。オシムたんが嫌うオートマティックでクレバーじゃないプレーだよ。上下動、切り替えの速さなどは文句ないから、後は攻守に置ける質の部分だよ。

ドゥトラ→この日はイイ虎。坂田へのアシストはらしいプレーだったね。スペースがない中でフェイクを入れてブロックを避けていいボールを供給した。久々のサイドからのクロスから獲ったゴールだね(鯱戦以来かな?)久保の飛び出しのパスも虎のフィードからだし、Viva!良い仕事。コンディションが良いと、視野が広がって、サイドチェンジだったりイイフィードだったりと、広い大きな展開が出てくる気がする。この辺は隼磨より一律の長があるよね。ただ、対人能力でキュンキュンの子が出てくると手こずる傾向にあるのは、悲しいかな、衰えも感じる。

山瀬功治→本当に負担は掛かっていると思う。ボランチがサボるから深い位置まで守備に戻ったり、前の枚数が少ないから絡んでいかないと出なきゃ厚みが出ない。長い距離を何本も走りながら、本来の仕事の質を問われる。そんな中で結果を出しているのは、称賛に値するよ。後半、修正によってサイドバックへのマーキングまでやって、もうどれだけ仕事するんだって話。でも、こういう仕事すればするほど、僕の心は奪われる。愛してる。マルケスとも相性良さそう、ようやく感覚的にあう選手がでてきた感じかも?

坂田大輔→祝・2ゴール目。坂田のヘッドっていつ以来だよ!でも打点の高いイイヘッドだった。ポジショニングも良く、ラインの裏を精力的に狙っていたシーンは求めていたモノ。ああいうプレーをしてこそスピードが活きるわけだ。あの後ろから引き倒されたシーンなんかは、「これぞ坂田!」だったと思うし(あれはレッドだよねー)功治同様、サイドバックのケアを託された後しっかりやっていたのも良かった。これで、乗ってけ!

久保竜彦→アシストはうまく引き出して抜け出して、冷静に使った良いプレーだったんだけど、まだまだかなー。動きの量であったり、プレーの質(ミス!)であったりと、チームタスクへの貢献であったりと、物足りない部分も目立つ。まあ守備をしないのはイイにしても、攻撃での質が伴わずシュートが打ててないというのは問題。今の状態なら後半から出てフルパワーでやってもらった方が良い。

交代出場

マルケス→祝・復活!そして早々にらしさを見せてくれた。にゅるっと身体を入れてかわすオフ・ザ・ボールの動きであったり、左サイドでボールを引き出す動き、軽妙かつ繊細なボールタッチによるキープ、そしてアイデア溢れるアクセントプレーと周囲との絡み。とてもwktkした。決定機を決めてれば文句なく、「スタメンで!」と言いたくなる感じ。相性的には、大島なのかなーと思うのだけど?

吉田孝行→うん、短い時間ながら託された仕事はしっかりしたと思う。ベテランらしい状況をしっかりと捉えたプレーだったかな。中央の方が良いと思うんだけどなー。

奥大介→走れ!と言う感じだったけど、頑張ってくれた。この辺で大ちゃんが使われちゃだめなんだけどね。狩野も頑張れ。まあベテランらしい巧みな仕事だよ。

水沼貴史→前半サイドバックが浮くことで、サイドで数的優位を作られ、それを受け渡す時のズレというのが、かなり気になったのだけど、後半これをびしっと修正したのは非常に良かった(山瀬が名良橋、坂田がFSを見た感じだったかな)交代策も大体妥当(隼磨のはいらなかった気もするけど。ボランチのサブが欲しいよ)良い仕事しましたな、旦那。

と言うことでダラダラ書いてたら長くなっちゃった。うっはうは。明日はちゃんとしたレポ上げま~す。とにかく良かった良かった。この試合だけは絶っっっっっっ対に勝って欲しかったからね。気持ちよく眠れそうだ。じゃあここまで。

*明日はサテとユースがありますよ。サテはマリノスタウン(MM)でエスパ戦、ユースは戸塚でFC東京戦。どっちか行けたら行こうと思ってるわけですが、どっちに行こうかまだ迷い中。U19代表の山本真希が見れるならサテにしようかなーと思ってるんだけど(ついでにマイクも見たい)、来ないならユースが見たい。複雑なんですよ、乙女心は←男だけど。

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October 21, 2006

Refined defense organization>Spectacle attack@06-07 UCL GroupLeague MatchDay3 Chelsea vs Barcelona

UCL今節最大のビッグゲーム、チェルスキ-バルサをさらっと。それにしても、ドログバすげーな。こないだのリバポの時もスーペルだったけど、こういうゴールを獲れちゃうんだもんなー。

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage MatchDay3
Group A/Chelsea 1-0 Barcelona @ Stamford Bridge
Chelsea:47'D.Drogba

チェルシースタメン:GKイラリオ、DFブーラルーズ、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、アシュリー・コール、MFエシアン、マケレレ、バラック、ランパード、FWドログバ(→90'+2'サロモン・カルー)、シェフチェンコ(→77'ロッベン)

バルサスタメン:GKヴィクトール・バルデス、DFザンブロッタ、プジョル(→74'オレゲール)、マルケス、ファン・ブロンクホルスト(→57'イニエスタ)、MFエジミウソン、シャビ、デコ、FWメッシ、グジョンセン(→60'ジュリ)、ロナウジーニョ

3シーズン連続のマッチアップ、グループリーグ最高のビッグカードと言うことで非常に注目が集まったゲームだったのだけど、今までの4戦とは又毛色の違うゲームになりましたな。もちろん、エクスキューズ的に様々な要素が絡んでくるから(メンバー構成、システム、コンディションとかね)、同じ相手とはいえ変わるのは不思議ではないけれど、同じ監督が大体同じようなコンセプトを持って戦いながら、こうなるのは凄い興味深い。

このゲームではスタメンだけでも注目すべき点がいっぱい。チェルスキの方は、直前のゲームでツェフ、クディチーニが不運な怪我を負って1st、2ndのゴールキーパーを失ったことで、3rdキーパーのイラリオがゴールマウスに立つこと、まだまだプレミアシップの色に馴染めず、チームにも馴染めている感じがしないシェバがこのゲームでどのようなプレーをするのか、今シーズンから新しく始めたセントラル的なオールラウンドプレーヤーを中盤に揃えた4-4-2がバルサ相手にどうなるのか、バルサの方はエトーの怪我でおはちが回ってきているグジョンセンの凱旋試合でのパフォーマンス(聡明な頭脳を持つ選手だから、古巣相手に弱点的な要素を突くのかとか)だったり、コンディション的にはまだまだという中で直前の試合でゴールを決めてようやく上昇気配の見えたエースロナウジーニョのパフォーマンス、前回の対戦でゲームを動かしたメッシに対してのスタジアムの向かえ方等々……色々あるよね。

そんな周辺事情の中でピッチで出た答えというのは、チェルスキの統制の取れた守備組織がエレガントなバルサを飲み込み、そしてチェルスキが誇るスーパープレーヤーが勝負を決めると言う形。ゲームの綾としては、テクニックに優れた選手達を揃え、実効的かつ美しい形を生み出すバルサの攻撃をチェルスキの洗練されたゾーンディフェンスが封じ、逆に切り替えの速さを活かしたチェルスキのカウンターにバルサのディフェンスが対応しきれなかった、というところにあったのかなと。分けていきます。

・バルサの攻撃に対してのチェルスキが獲った対応策について

バルサの攻撃構築は言うまでもなく非常に質が高く、この日も相手が隙を見せれば個々のイマジネーションとそれを具現化出来るだけのスキルの高さでその隙を抜け目なく突くことが出来るのだけど(前半にも数回、ロナウジーニョが中にポジションを移したところを起点に速く細かいダイレクトパスにダイナミズムを付随させることで崩しきったシーンがあったね。最後は偶然にもアシュリー・コールの所をザンブロッタ、メッシ、シャビが突いた)、その隙がなければその隙を作る工夫が必要になる。そこでチェルスキとしては、まずしっかりと4-4のゾーンを維持して自ら崩れず、隙を見せないと言うやり方をすることでバルサにその工夫を強いた。バルサとしては、工夫を絡めて局面を崩すと言うことになると、やっぱり頼りとなるのはロナウジーニョであったり、メッシということになるのだけど、そこをDFと中盤の収縮によるパッキングで、自由と時間を与えない。こういう事をチェルスキが90分間やり続けていたのかなと。

もちろん彼らはスーパーで、周囲の選手も素晴らしい選手、チームとしても質の高いことが出来るから、どこかで自由にしてしまったり、打開されてしまうシーンを完全になくすことは出来ないけれど、チェルスキのディフェンスがバルサの攻撃による危険性を一つ一つ削いでいく作業を丁寧にやっていたこと。これが、この4戦で一度もなかった「完封」という結果に繋がったといえるのかも知れませんね。

*もちろん、バルサが最高のモチベーション(これまでと違ってグループリーグだしね)、整ったメンバー構成、トップコンディションではなかったと言うのも影響したのは、言うまでもないかな。特にエトーの不在は大きいよね。彼の機動力

*チェルスキの守備組織に関して、本当に質が高かったんでメモ。特に感服したのがカウンター時の対応。ボールホルダーにプレッシャーが掛からない中で、統制の取れたディフェンスラインが実効レベルのプレーとして4枚のラインの維持に重きを置きながらディレイ的な対応をし、その中でラインを微妙に動かしたり止めたりすることで、"見えないプレッシャー"を掛けて、選択肢を制限した上で対応すると言う形が見られた。これは、組織としての成熟を感じるプレー。他にも1人目が制限し、2人目(周囲の選手に)で奪わせるという形を意識してやっていることであったり(つっこんできた相手に対してコースに身体を入れてコントロールを失わせ、後ろにいる選手に奪わせたり、リトリートした中で完全に身体を付けてマーキングし、その中で入ってきた楔を切るとかね)、エリアの中で浮き球が出た時にGKの飛び出しに対してゴールカバーに入ったりと、小さいこと、当たり前のことだけど、周辺事情を鑑みた上ですべき事を選手達が過不足なくやっているというのは本当に素晴らしいことだと思う。こういうことが出来るチームだからこそ強いんだなと感じた。この辺にモウリーニョが"勝てる"チームを作れる手腕を持っているというのを改めて感じさせるよね。

・冴え渡ったチェルシーのカウンター、緩慢だったバルサのリスクマネジメント

ある程度バルサの攻撃を抑えた中で、その次の選択肢として考えていたのは言うまでもなくカウンター。今までであれば、ワイドアタッカーが快足を飛ばして、その裏を突く形が目立っていたけど、今シーズンはは本職的なサイドアタッカーを置かない中で(もちろんプレミアシップの中ではロッベンやショーン・ライト・フィリップス、カルーにミケルと言った選手もスタメンで使われているけどね)、オールラウンド的な選手達が個の機動性を活かしてトランジッションで上回ることでカウンターに出ていく事が多かった。これは、志向性の問題でもあると思うのだけど、今まではポジショニング的な要素が重視されていたと思うのだけど、それがより個人の部分にシフトしたのかなというのを受けました(それは2トップのドログバ、シェバにしても)

特にその中で光ったのがエシアン。ダイナミズムの塊のような機動力とパワーがこのカウンター時に一気に発揮され、ボール奪取→カウンターという表裏一体の形を体現していたかなと。あれを対応するには、彼と同じレベルで切り替えて捕まえることをしなきゃいけないわけで、そういうことを出来る選手は世界的に見ても少数。バルサが後手に陥ったのは致し方ない部分だったのかも知れません。

ただ、バルサが少々緩慢だったこともあったかなぁと。攻撃に掛かる人数が多いことはこのチームのストロングポイントを発揮すると言う意味では仕方ない部分なのだけど、その裏にあったリスクマネジメントと言う要素が薄れているのかな。奪われた後の意識の高いフォアチェック、ディフェンスラインのポジショニングとラインの高低など、ゲームによって様々なものがあったのだけど、この試合ではそういうモノが感じられなかった。同じやり方の中でこういうチームの秩序を守る要素に対しては、マンネリ的な要素があって、緩慢になっているのかなぁと言う気がしたり。

もちろん、あくまでもコンセプトで最も重視されるべきは「エレガントな攻撃」であって、その攻撃による実効力や破壊力で勝つチーム。ただ、昨シーズンビッグイヤーを獲れた要因の一つに、高いリスクを支える戦略的リスクマネジメントというのもあったと思う。個人的に昨シーズンバルサの制覇の一番の要因は戦術的柔軟性とも言えるリスクマネジメントの消化が大きな要素だったと思うので、それがテン・カーテの不在でこういう要素が置き去りになっているとしたら……これからのバルサには少し暗雲が掛かるのかなぁと思ったり。

じゃあ後は、気になった部分箇条書き。

・ドログバ

あれはやばい。うまく収めた中で足元入っちゃってた後にうまい具合にヒールで外に出して(これが又フェイントになってマルケスとプジョルの逆を取れちゃう。まあドログバの利き足である左足を切ったのだろうけど)又も振り向きざまミドル。何か神掛かってきた感じだけど、取れていると言うことが落ち着きに繋がっているのかなと言う気もする。しかし、ああいうシュートを決めちゃうのは凄いよなー。

・シェバ

ドログバとは逆に明らかに自信喪失中。決定機逸のシーンのトラップミスとか、カウンター時の動きが被っていることとかは、相当質が落ちてるなーという感じが……。まあチームスタイルに馴染むのに時間が掛かるのは仕方ないと思うけど、信頼してもらえてないという感じがする。チーム全体が彼を意識して、しっかりとした精度のボールをもらう事が彼を活かす術だと思うので、そこがシェバフィットの鍵かなー。それよりもまずは状態を戻すことが先なんだろうけど。

・イラリオ

結構普通にやってたね。ビッグセーブもあったし、安定してたと思う。何かキックがぶれてたのはご愛敬かな?とりあえずよく頑張ったなぁと思った。

・ロナウジーニョ

まだ緩慢だねー、足が止まることも多いし、躍動感を感じない。ブーラルーズの対応にかなり苦慮していて、ポジション崩してフリーとなるポジションを獲ることで少し光ったけど、それでも本来一番輝く1on1で全然引かれないというのはまだ100%じゃないという感じがする。バルサはやっぱりロナウジーニョのチーム、彼の状態が良くならないと……。

・メッシ

ロナウジーニョ不調の中で、前半は局面打開の拠り所となっていたけど、後半チェルスキが意識してからは消されたねー。分かっていても止められない選手の一人だと思うけど、それはあくまでもキレキレで、相手が後手に陥った中で良い状態で受けれる状況がないと、やはりメッシといえど厳しい。ロナウジーニョやデコ、シャビと言った選手がよく働くことで、メッシがより活きてくる形が出来ると良いな(贔屓)それと、やっぱりスタンフォード・ブリッジではブーイングだったね。

・ライカールト采配

ジオ→イニエスタでシステムチェンジしたライカールトの選択はどうなのか?というのは結構な話題になってる様子。個人的には、バレンシア戦でやったアンカー的なポジションにイニエスタを入れて中盤の攻撃構築能力を上げながら、後ろからダイナミズムを加える形を先にやってみてからでも良かったのかなーと言う気がする。3-4-3にすることで目先を変えて、相手を混乱させることを狙ったのだろうけど、チェルスキのやり方を考えたら、正直余り意味がなかったと思うし、逆にリスクが高くなりすぎて、自ら穴を作ってしまった感じを受けた。こういうオプションはまだまだ考えていかなきゃいけないだろうね。

こんな感じかな。まあ個人的には、もっと拮抗した試合が見たかったのが本音。今回の試合ではバルサの状態がまだ完調じゃなくて、チェルスキの完勝だったからね。次のカンプ・ノウではもっとがりがりした試合が見たいね。で、この試合はもちろん、CSKA-ガナの試合もやりたかったのだけど(備考でちょっと書くね)、もう眠いのでおしまい。ユース代表と25日の中国戦のU21代表が発表されたから、そのことも書きたかったのだけど、また月曜日ぐらいにね。ということでここまで。

*で、そのCSKAの話。モスクワの地でアーセナルを葬り去ったわけですが、さすが2シーズン前のUEFAカップチャンピオン、イイチームだった。このチームは油2号店的なチームで、前線に機動力とテクニックを兼ね備えたバグネル・ラブ(愛ちゃん)、抜群のセンスとテクニックでアクセントを付けるダニエウ・カルバーリョ、そして中盤と前線を豊富な運動量で繋ぎダイナミズムまで付随させるドゥドゥというブラジリアン・トライアングルのタレントの強さを前に押し出したカウンターが目に付くのだけど、このチームの強さの基盤は3-4(5)のブロックの強さなのかなーと。基本的に前からプレスに行かず、ある程度低い位置にラインを設定してブロックを形成し、迎撃するディフェンスを獲っているのだけど、非常に良くトレーニングしている感じ。ボールポジションによって収縮したり、カバーに入ることをしっかりとやっているし、とにかく固い。アーセナルはかなりボールを動かしながら、揺さぶろうとしたけど、とにかく穴を作らなかったしね。

*で、このチームが何故にJのチームに参考になるのかというと、3バックに置いてプレス以外の選択肢。現状、Jリーグはプレッシングに関しては非常に質の高いものがあると思うのだけど、「勝つ」チームを作るためにCSKAの様な高質なゾーンをしっかりと形成するやり方も持つべき方向性の一つなんじゃないかなと。ヨーロッパのチームに対して学んでいける要素は、モダンな要素だけではなく、基本的なゾーンブロックの形成であったり、ポジショニングの意識であったりすると思うので、この辺は質向上のために学ぶ姿勢があってもいいかなと(Jでもゾーン志向を持つチームはあるけど、そんなに質が高い訳じゃないと思う)ちなみにCSKAの監督はバレリー・ガザエフ。

*アンチ・スペクタクル的な要素なので余り好まれないけど、スペクタクルだろうと、アンチ・スペクタクルだろうと、欧州のチームはこういう要素をスタンダードとして持っているわけで、こういう引き出しをJのチームも持っていったら質が上がるんじゃないかなーと。てゆうか、オシムたんにゾーンのメソッドを日本にもたらして欲しいんだよね。まあ日本人的なサッカーを追求する意味では該当しない要素ではないのかも知れないけど(体格的な部分では余り適性はないという判断なのかも)こういうトランジッションを意識したサッカーの中で、静と動のメリハリが付いていくと思うから、結構良いと思うんだけどねー。もちろんCSKAを見ても、スタンダードな4-4じゃなくても出来ない訳じゃないし。まあ妄想だけどな。

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October 18, 2006

Final Tournament that I was able to see by a clear victory!@06-07 UCL GroupLeague Matchday3 Celtic vs Benfica

やったねぇ!これではっきり決勝トーナメントが見えてきたよ!しかし、こんなに差が付くとはねぇ、びっくりだ、ああびっくりだ、うはは。

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Matchday3
Group F/Glasgow Celtic 3-0 SL Benfica @ Celtic Park
Celtic:56'66'K.Miller 90'S.Pearson

セルティックスタメン:GKボルツ、DFテルファー、ギャリー・コルドウェル、マクマナス、ネイラー、MF中村俊輔、スノ(→88'ピアソン)、レノン、マロニー、FWズラフスキ(→84'ヤロシク)、ケニー・ミラー

ベンフィカスタメン:GKキム、DFアウシデス、ルイゾン、リカルド・ローシャ、レオ、MFカツラニス(→72'ネルソン)、ペティート、ミッコリ、ヌーノ・アシス、シモン、FWヌーノ・ゴメス(→78'キキン)

雨降るセルティック・パークだけど、いつも通り住人達が多く詰めかけ、素晴らしい「ホーム」の雰囲気を作り上げる。セルティックにとっても、ベンフィカにとっても、この直接対決2連戦はグループリーグ突破が掛かる大一番。

しかし、その大一番にここまで好パフォーマンスを見せていたフェネホール・オフ・ヘッセリンク、トーマス・グラベセン、エイダン・マクギーティといった選手が軒並み怪我で出場不能、マチエイ・ズラフスキは何とかこの試合に間に合ったモノのベストメンバーとは言い難く、ゴードン・ストラカンも頭が痛いところ。直前のリーグ戦でハットトリックを完成させた俊輔や、怪我から復帰してきたマロニーの奮起に期待か。ベンフィカの方は、ルイ・コスタが結局間に合わなかったが、アタックラインにはトップにヌーノ・ゴメス、2列目にはファブリツィオ・ミッコリ、ヌーノ・アシス、シモン・サブローサと言った豪華な面子が並ぶ。特に2列目3枚の局面打開力は脅威。

じゃあ、又いつも通り箇条書きで。

・開始早々、深い位置からのスローインをズラが競って裏に流した所をマロニーちゃん、ジャンピングボレー!続けて、CKの流れのセカンドボール、俊輔クロスのこぼれを又もマロニーちゃん(ブロックされちゃう)。良いねー、アグレッシブだねー、ホームの勢い全開の立ち上がり。

・ベンフィカは受けちゃったけど、その後はポゼッションでバランス崩して、穴が空いたところをミッコリやシモンのドリブル突破で広げていこうというやり方。ベンフィカのファーストシュートはミッコリのミドル、ミッコリ怖いよ。エウゼビオもグラズゴーまで遠征。

・でも、勢い落ちないセルティック。長いボールをミラーやズラがサイドに開いて受けることで起点を作り、押し込んだところで俊輔やマロニーちゃんがボールに絡みながら崩しに掛かる。ネイラーのオーバーラップだったり、ミラー・マロニーちゃん・俊輔の仕掛けだったりと、めちゃくちゃアグレッシブ。スタジアムの雰囲気も後押しムード全開。ポゼッションもある程度安定。

・ただ、なかなかフィニッシュに繋がらない。クロスは中の高さで勝てず、パスコンビネーションでの崩しも最後はズレが出て対応されたり。で、ベンフィカは奪ったところからシンプルに前にいるアタッカーに繋いでからのカウンターが増える。相手はちょっとミドル志向が強く、その安易な選択に助けられたけど、攻めに人数掛けるだけにこの部分は怖い。

・キーサイドとなるであろう、俊輔・テルファーvsシモン・レオのサイドは俊輔がポジションを崩すので、結構バランス的に怖い部分も。ただ、スノが意識を裂いてカバーしていることもあって、致命傷には至らず。俊輔のFK1本目は中央30m付近から動き出したミラーに合わせる形も合わず。CKも中とのタイミングがイマイチで、キックはちょっと不調っぽい。

・徐々にベンフィカに耐性が出来てきたのか、ポゼッションからの崩しが絡め取られる形が多くなり、自ずとベンフィカペースに。俊輔の動きもちょっとイマイチ。ダイレクトで裁いたりするプレーは安定しているモノの、前方向で相手に脅威を与えるようなプレーが出てこない。一度プレーした後連続して動く形やスペースを見つけて引き出す形(裏じゃなくても)などが欲しい。てゆうか、全体的に攻守に置いて足が止まってしまうことが多いのが気になりすぎる。一度、マロニーちゃんのイイ飛び出しで生まれたチャンスをシュートに繋げたモノの、フィットせず。うーん。

・ミッコリのロングフィードからの飛び出し(ボルツイイ飛び出しで先に触る)、ヌーノ・ゴメスのスルーパスへの反応(オフサイド)、ヌーノ・アシスの仕掛け(ファール)、シモンのポジションチェンジからセンターでスルーパスに反応するプレー(センターバック二人で何とか凌ぐ)、シモンとレオの絡みから上げたクロスをカツラニスがヘッド(フリーも枠上)、レオの切り返しからの右足ミドル(枠上)と、ベンフィカに危険なプレーが増えてくる。俊輔玉際激しくいかないと!カツラニスのヘッドに繋がったシーン、レオのミドルのシーンと、寄せ甘い!ストラカンもご立腹な感じ。今日は余り戦ってないぞ。ミラーの仕掛けから右より20m付近のFKも壁、残念。前半はスコアレスで折り返す。

・相変わらず超満員でマフラー掲げて選手を迎えるセルティックパークの住人達。凄いよ。立ち上がり、積極的に押し込んだが決定機を作りきれず。逆にベンフィカに近距離でのFKを与えてしまって危険なシーンを作ったりと、どうも乗り切れない(シモンが左寄りペナ間際からのFKを直接狙ったが枠外)これが後半のファーストシュート。

・止まって受けようとするプレーが多く、実効度が上がらなくなった俊輔に対してなかなかボールが回らなくなると、俊輔もようやく動き出す。そしてそのプレーが活きる形で先制点が生まれる。左サイドオープンでマロニーちゃんが受けると、これに反応する形でネイラーが一気にオーバーラップ、これを簡単に使う形で左サイドを崩すと、トップはゴール前になだれ込む。中を見ながら切れ込んだネイラーはその状況を見極めて、後ろからフリーで中に入ってきた俊輔へグラウンダーのボールを折り返す良い選択。これを俊輔左足ダイレクトで合わせた!しかし、このシュートはフィットせず、枠から外れていく。それでも、前に入っていたミラーがイイ反応でこのボールをスライディングで合わせる!コースを変える形で押し込んで先制!マロニー→ネイラー→俊輔の流れ、そしてミラーの素晴らしい反応、良いプレーだった。俊輔も動いていたからこそ、あそこでボールを受けれたんだよ、続けて!

・ビハインドとなったベンフィカは、一気に前に出てきて、直後にヌーノ・アシスの鋭いミドル!バー直撃、怖い。ただ、セルティックも守りに入ることなく、どんどん攻める。そうなれば、自ずと展開が激しくなる。俊輔もまだ緩慢なところはあるにしても、少し良くなったかな。そして、2点目生まれちゃうんだ、これが。相手CKのセカンドボール、相手のミドルをブロックに入った俊輔が反応して追うと、何とか触る形で相手のカットを避け、ミラーに繋げる。こういう形を予測してか素早い切り替えで左サイドを駆け上がってきたマロニーちゃん、ミラーはそのマロニーちゃんへ簡単に裁き、2vs3のカウンターが出来上がる。マロニーちゃんはボールを運びながら相手と対峙し、縦に仕掛けると見せかけて(これで一枚を縦カバーさせ)中に切り返してタックルに来たペティートを外す。そして最後はこのキープの間にプルアウェイの動きで右サイドオープンの所にポジションを獲っていたミラーへグラウンダーのラストパス!これがスパッと通って、ミラーに決定機!ミラーは落ち着いてニアサイドを抜くシュートで飛び出してきたキムを破り、追加点!うーん、見事、イイカウンターだった。俊輔は良く繋いだし(その後全力で走って最前線に飛び出してレシーバーになって欲しかったけどね)、マロニーちゃんは良さであるキレとスキルを活かす形で二人を外して素晴らしいラストパスと素晴らしい仕上げをして、そしてミラーは繋いで動き出して決めてと、これまた良いプレーが繋がってのゴールだった。よっしゃよっしゃ。

・交代を絡めて前への圧力を増してくるベンフィカに対して、セルティックは2点リードとなったこともあって、守備からしっかりという意識。守備では怖い部分もある俊輔を下げないのかなーと思ってたけど、その俊輔も良く頑張ってシモンやレオに食らい付いたり、奪った後の繋ぎでチームに落ち着きを与えることで貢献。てゆうか、俊輔だけではなく、チーム全体がハードワークの姿勢でプレッシャー掛けたり、空いた穴を埋めたりすることで、ベンフィカの攻勢を凌いでいた。

・残り10分を切って、後は時間を使うだけと言う中でのセルティック・パークの声援は本当に良くサッカーを理解してると感じる。バックパスに拍手で「時間を使う」というのを推奨、ベンフィカの後ろから上がってきたフリーマンにボールが渡ると大きなざわめきで「アプローチに行け」、そんなメッセージがこもっている感じ。ジリ貧気味になってきた中でストラカンはようやくカードを使う。ズラに代えてヤロシク、そしてカードをもらっていたスノに代えてピアソン。そして、ピアソンが最高の仕事をする。残り1分の所で、セルティックのパスコンビネーションが機能。マロニーちゃんの縦パス→俊輔がダイレクトで落とし→ピアソン左サイドへ展開→ミラー中に仕掛けると思わせてヒール→ミラーを回った俊輔がフリー、溜めてシュート!もゴールキーパーセーブ→こぼれ球をピアソンがボレーで詰める!これが決まって、3-0!3-0!美しい流れだったねー。俊輔もこのシーンでは裁いた後も止まらずに動き出してレシーバーとなって良いプレーをした。ストラカンも嬉しそう。これで決まり、3-0で大一番第一戦を制しちゃいました!

とにもかくにも、この勝ち大きい!勝ち点3はもちろん得失点差+3で、ベンフィカとの差を広げたことで、残り3試合で勝ち点2を得れれば、多分上に行ける(まあユナイテッドがベンフィカに勝つと言う前提だけど)この勝ちで本当に上が見えてきたね。セルティックパークの雰囲気はやっぱり凄いんだねー、毎試合見ているとこれが普通に感じてしまうけど、相手にとっては凄いプレッシャーになるだろうし、セルティックの選手達にとってこれほど勇気づけられる事はないだろうね。大一番と言うこともあって、前回のコペンハーゲン戦以上に凄かった気がする。

正直なところ、フェネがいない、グラベセンがいないというのは相当やばいかなーと思ってたんだけど、このチームのコンセプトである細かく、そしてダイレクトを多く使ったポゼッションコントロールは、選手が入れ替わっても余り質が落ちず(全くとは言わないけどね、やっぱりグラベセンのビルドアップの質や経験、戦術眼的な要素は小さくないし[守備に関してはスノが非常に意識を裂いていたので感じなかった。逆にバランス的に良かったぐらい]、フェネの深い位置でも落ち着けることが出来るポストや高さはやっぱり欲しい)、そしてその中で代役と言える選手達がとても良い仕事をしてくれたことで、勝ちに繋げる。これからを考える意味でもとても大きな勝利だったかなと。

で、特に良かったのがミラーとスノ。本来であれば、ベンチにいてもおかしくない選手達なんだけど(ミラーはフェネとのコンビが評価されてよく使われてるから、何とも言えないけど)、本当に良い仕事をしてくれました。ミラーはなんと言っても2ゴール!いつもは決定機をキーパーにぶち当ててたりするのに、この大舞台で決めちゃうとは!ユナイテッド戦のPKは自信になってたのかな?1点目の俊輔のシュートミスを鋭い反応で押し込んだゴール、そして2点目のプルアウェイからのボールの引き出しからニアを抜いて素晴らしいカウンターを仕上げたゴールと、文句の付け所がないプレーだったし、相変わらずチームプレーヤーとして幅広く動いてボールを引き出すアクションであったり、守備貢献であったりと、貢献度は高かったし、間違いなくこの日のMVPでしょ!

で、スノはグラベセンみたいにビルドアップに置いて質であったり、ここ!と言うところでの前方へのアクションや猛チェックみたいなのはないのだけど、リスクマネジメントを重視した貢献度はとても高かった。俊輔がかなりポジションを崩すので(チームタスクの一つだけど)右サイドが空いてくる中で(俊輔も頑張ってたけどね)、そこを意識を裂いてカバーしてたりして、とても頑張ってたかなーと。正直相当スノは不安だった、ボールコントロール粗いから何時かっさらわれるんじゃないかと…でもGJ。

で、最後に俊輔だね。結果としては3点に絡んだわけで、「大車輪の大活躍」みたいに報じられたりしているわけですが、個人的にはそこまで大騒ぎするほどイイ出来とは思えなかったかなぁと。本文にも入れたけど、動きの意識という部分が減退気味で、裁いた後の次であったり(最初は動き出してる)、守備時の反応であったりと、少々緩慢なプレーが多かったかなーと。3点目のプレーのように、1プレーした後に連続して動いて次の仕事出来る場所へアクションをしていくようなプレーをもっとやっていって欲しいなと。てゆうか、普段は出来ているから、継続してやっていくというのが大切かな。減退したら捕まえられてしまうしね。

オン・ザ・ボールのプレーも、安全志向のプレーが多かったかなー。まあリズムを作る意味、相手を動かすという意味はあるのだけど、前方向の実効性がもっと出てきてほしかったかなー。それにはやっぱりもう少し動きが必要だったけどね。それでも、2得点に繋がったフィニッシュに絡む意識であったり、周囲からの信頼であったり(これは動きと共にあるモノだけど)と、質自体は低くない。これからも良いプレーを続けて、決勝トーナメントに行って欲しいね。

何か随分長くなっちゃったけど、とにもかくにも良かった、うん。やっぱり決勝トーナメントで俊輔見たいんだから!と言うことで今日はここまで。

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October 17, 2006

原石の輝きと可能性@J Youth SAHARA Cup 2006 GroupLeague Day2 Fマリノスユース vs ヴェルディユース

明るい話題と言うことで、日曜日に日産フィールド小机で行われたユースの試合を簡単に。ナイーブな季節で、選手もそれぞれ思うところがあったりするんだろうけど、それでもしっかりと集中したゲームをしてくれたなぁと思ったり。しかし、可能性を感じるし、面白い選手が多いね。

J Youth SAHARA CUP 2006 GroupLeague Day2

Fマリノスユース 4-0 ヴェルディユース @ 日産フィールド小机
F.Marinos Youth:30'&44'端戸仁 68'&70'斉藤陽介

Fマリノスユーススタメン:GK当銘裕樹、DF金井貢史、田代真一、広田陸、臼井翔吾、MF幸田一亮、山岸純平、大久保翔(→73'水沼宏太)、森谷賢太郎、FW端戸仁(→83'高久朋輝)、斉藤陽介(→73'木村勝太)

ヴェルディユーススタメン:GK中根良、DF笠松亮太(→46'落合広輝)、吉田啓祐、古川将大、石井裕紀、MF奥田大二郎、小林裕紀(→68'久利研人)、村杉聡史、成田久人(→56'真野亮二)、FW河野広貴、金沢真吾

2006年度のユースチーム最後の公式戦であるサハラカップのグループリーグ2戦目。強風ながら、非常に良い天気だったことも手伝ってか、多くの人が日産フィールド小机に集まり、柵を覆い隠すように両チームの段幕が張り巡らされるなど、プチ日産スタジアムと言う感じ。

アジアU-17選手権後は初観戦と言うこともあって、個人的には代表選手達を見るのが非常に楽しみだったわけですが、Fマリノスユースでは金井くんと端戸くん、ヴェルディユースの方では決勝で2点を上げた河野くんが名を連ね、ベンチには水沼くんも控える。もちろん、3年生のプレーも楽しみだったけどね。

ゲームの方は、序盤ヴェルディユースが攻勢。タイミングを計って裏を狙う形、ショートパスでの繋ぎにテクニックとフィジカルを絡めて両サイドを突く形に押し込まれ、苦しい対応を強いられる。両センターバックの高さ、GK当銘のハイボール処理によって何とか凌ぐが、攻撃に関してなかなかスムーズに攻撃に移ることが出来ない。両サイドアタッカーが押し下げられたことで、ポジションチェンジを絡めながら裏を狙う形が表現出来ず、ビルドアップにおいてのズレがあったり、トップに楔が収まらなかったりと、なかなかスムーズな攻撃構築とはいかず、押し返すことが出来ない。

その中でやや淡泊とも言える端戸や斉藤陽介が裏を狙う形に託す形になったが、両サイドのスペースをフィードで使う形が嵌る。田代から飛ばされたフィードを2列目から走り込んだ端戸が飛び出し、相手の対応を制すとそのままGKとの1vs1も冷静に流し込んで、先制する。このプレーによって少し流れが良くなると、徐々に両サイドの位置も高くなり、サイドからの攻撃、カウンターから裏を取る形も出始めたりと、序盤の劣勢を押し返す。

そして終了間際、相手のビルドアップを浚った森谷がインターセプトすると、そのまま突破に掛かり3vs3の局面を作り上げる。左に斉藤、右に端戸が待ち受ける中で、森谷は中を突っ切るようなアクションで引きつけた後、フリーとなった端戸へ流す。端戸はしっかりとこれをゴールに沈めて2-0。展開的にそぐわないモノだったが、序盤の我慢が活きる形で2点のアドバンテージを持って折り返す。

前半最高の終わり方をしたFマリノスユースは、その勢いもあってか前半とは見違えるようなサッカーを展開。全体の距離をコンパクトにしようとDFラインを40~45mぐらいの位置に設定し、相手アプローチに対して前線から強いアプローチを掛けて、それを後ろが連動して狙う形が機能(山岸、幸田が激しく前を狙い、長いフィードは田代、広田がはね返す。両サイドはしっかりと捕まえて、出所を消したことで、相手の攻撃を完全に嵌め込んだ)そして、高い位置でボールを奪ったら、一気に切り替えてライン裏を狙っていく形でヴェルディユースディフェンスを襲う。

すると、ユースのスター斉藤陽介ショー。虎視眈々と狙う姿勢が活きる形で、スルーパスから抜け出したり、クリアを拾って単独で迫力ある突破を見せると、左サイドに開いた斉藤へボールが出ると、一気にペナに進入。GKがそれに合わせて飛び出すと、角度がない事もあって一度溜めを作る。端戸もペナに入ってきて中を使う選択肢が出来ると、そこを使うかに思われたが、深い切り返しから一瞬のスピードで縦に抜く突破でGKの外し、エンドライン際から流し込んでゴール!土手側のサポは一気に土手を駆け下り、フェンスに飛びかかり、祝福。スターだ。これで全開か、立て続けに今度は大久保のスキルフルで独特なリズムのドリブルで右サイドを独力で打開しエンドライン際まで持ち込んで低いクロス、これに反応したのは斉藤陽介、ボレーで合わせると、これがディフェンスに当たる形でコースが変わり、GKも反応しきれず。4-0。又も雪崩、わっしょいわっしょい。

この後、水沼、木村、高久が大久保、斉藤、端戸と交代でピッチに入り、それぞれに特徴を見せてくれて、最後まで魅せてくれた。結局ゲームは4-0でFマリノスユースの勝ち。前半の展開を考えれば、全くこのような結果に終わるゲームではなかったが、後半の好パフォーマンスは目を見張るモノがあったかな。イイモノ見たとほくほく。

と言うことで、トップの閉塞感などどこ吹く風、若々しく勢いのあるプレーで一気に乗っての4得点。すっきりーです。楽しみにしていたアジアチャンピオン達(河野くん含めて)見れたことも良かったなぁと思いながら、このまま嵌っていくことを感じた一戦でした(まあトップがすっきりさせてくれれば……いやいや)

で、一応ユースはトップに通ずる選手を輩出するという目的の元、チームが運営されているはずなので、選手のことなんかを(注:2試合しか見てません)

斉藤陽介(No.9)

ユースのスター、「バーモバモバモ、さーいとう、よ・う・す・け」のチャントが耳に残る。

迫力を伴う縦への抜け出しが得意で、常に相手の裏を虎視眈々と狙うラインブレイカー。オフ・ザ・ボールの動き、スピード、狙い所と、そのプレーを実現するだけの能力を兼ね備えており、ボックスの中に入っても冷静さを保てる精神性も持っていて、こういう要素が「獲れる選手」という部分に繋がっているのかなぁと感じた。フィジカル的にもしっかりとしており、コンタクトプレーも弱くない。昇格濃厚とされているけど、普通に上げるでしょ?上げなきゃ罪。

田代真一(No.3)

高さ、対人能力、フィード能力、ラインコントロールと、DFとして非常に能力を兼ね備えたセンターバック。トップチームのNo.3とかNo.30の系譜を継ぐ選手という感じ。高円宮杯の水橋高校戦では、怪我で出ていた選手が入ってきたことに気付かず、後ろからかっさらわれて失点の起点となってしまったり、おててが出て身体を引き倒してみたりと、少々粗い印象があったのだけど、その時と比べると、集中力抜群で出色の出来。高さ、前を狙う意識、危機察知からのカバー、そして裏を使うフィードと、安定感漂うしっかりとしたプレーで苦しい時間帯チームを支えていた。

しかし、手の使い方が悪い。その辺は癖かな?ばれやすいので、やるんならもっとうまくやって欲しいかなー(やるなとは言わない 笑)

端戸仁(No.25)

初見、アジアチャンピオンとなったU-17日本代表の一員。非常に細身でシャツがぶかぶかな感じが幼さを感じさせるが、機動力、技術力、ポジショニング感覚はやはり優れたモノがあるのかな。斉藤くんと縦関係で狙いを被らずに2列目から飛び出す形はしっかりとした戦術眼を感じた。機敏な反応でポストワークをこなしたりと、センスを感じるプレーも。そして2得点は見事、決定機をしっかりとモノにするというのはやはり素晴らしい。

どんどん伸びていって欲しいな、サイズもフィジカルもプレーも。

金井貢史(No.13)

初見、アジアチャンピオンとなったU-17日本代表の一員。その時はFマリノスユースの甲斐くん(男前)と共にセンターバックを組んでいたけど、本来はこのサイドバックを本職とする選手の様子。その通り、非常に果敢なオーバーラップであったり、左サイドの森谷くんと流れの中でポジションを変えてアタッカーとしてプレーしたりと、攻撃力に魅力を感じたかな。守備に関しては、それなりかな。まだまだ伸びしろを感じる選手。

山岸純平(No.5)

このチームのキャプテン。序盤は結構押し込まれた中で、守備時のポジショニングであったり、攻撃構築であったりと、イマイチ存在感を示せなかったのだけど、後半チームの機能性を担う一人として、非常に意欲的なプレーを展開。前を狙い、そのまま飛び出して行ったりといった機動力と積極性を感じるプレーだったり、田代くんや広田くん、幸田くんと絡んでセンターバックが前に出るような流動的なビルドアップを助長してみたりと、本当にタフによく働く。チームプレーヤーというか、今流行の水を運ぶ選手として面白い存在。トップチームでは層の薄いポジション、ユースは特別扱い出来るのだから(3年間はC契約扱い出来るし)、上げてあげて欲しいかも。

高久朋輝(No.18)

前回の観戦では一番目を引いた選手。この日は途中交代でトップ下的なポジションだったのだけど、バイタルエリアで空いているポイントを見つけてボールを引き出すアクション、そしてアングルを確保出来るボールの持ち方、狙い所に非常にセンスを感じたけど、その辺はこの日も少ない時間で数少ないながら感じた。相手には非常に嫌がられる選手だと思う。これからの期待かな。

水沼宏太(No.12)

U-17日本代表キャプテンとして、大いに注目される存在。登場時に現監督と同じチャントが流れるなど、やはり期待は大きい。

この日は余り代表で見せたようなプレーはなかったのだけど、森谷くんとポジションを入れ替えたり、中に切れ込んでいってラストパスを出したり、最前線まで飛び出してクロスボールに飛び出したりと、柔軟性を感じた。彼が見て欲しいとインタビューで答えていたアウトサイドエリアでのプレーがもう少し見たかったけど、あの鋭い右サイドでのプレーは又次の機会かな。

河野広貴(Verdy.Y/No.10)

相手チームなんだけど、U-17日本代表でアジアチャンピオンメンバーとして、決勝の北朝鮮戦では延長で2ゴールを上げた選手。てゆうか、エルサムニー・オサマは何で出ないの?トップ昇格が決まったら出ないモノなの?見てみたかったのに。

で、注目してたのだけど、とにかく凄いキレ。あの決勝では密集の中をスピードと正確なコントロールで一気に抜けていってゴールを奪ったゴール前でのプレーや飛び出しのスピードが印象に残ったけど、この日目立ったのはオン・ザ・ボールの凄いキレとテクニック。後半マリのプレッシングが機能したことで、存在感が消えたけど、それでも一人ぐらいなら普通に抜いていってしまうだけの局面打開力は非常に魅力的。マリユースのディフェンス陣もかなり苦労してたし。モダンフットボール全盛の現状ではドリブラーは育ちにくいけど、こういうプレーヤーは可能性を凄い感じる。クリロナみたいになってほしーね、サイズはないけどさ。


と言うことで、他にも書きたいけど、とりとめなくなるからこの辺で。とにかく勝って良かった。日産フィールドも開放感があって良いところだったし(今回は土手で見たけど、次はスタンドで見てみたいなー。どういう感じなんだろう?)来週には戸塚で第3節のFC東京戦があるそうなので、時間に余裕のある方は是非。ただ、全く同じ日程・時間でMMではサテのエスパ戦が開催されるんだよなー。サテは見たことないし、山本真希(エスパ)が来るなら見たいなーと思ってるんだけど……はてさて。まあゆっくり考えますか。行けるかどうかも決まってなかったりするけどね。と言うことでここまで。

*一つユースを見て思う疑問は、トップチームとの連動性を全く感じず、ユースチームのシステム、コンセプトなどが独立していること。まあ質の高い個を育てるというコンセプトだったり、トップチームがぐだぐだでコンセプトも糞もない状態に陥ってることもあるんだろうけど、ちょっとだけ疑問に思ったり。以前高円宮杯決勝に上がってきたジュビロのユースチームがプチ・ジュビロの様なポゼッションサッカーをしていたけど、そういう選手達が比較的早い段階からトップチームで大きな存在を示していたりする。それはトップチームとある程度同じサッカーをしてすべき事を理解出来ている(戦術的にも、ポジションの役割にしても)というのも影響していると思うんだよね(今はトップチームが変貌しているけど、それでも根底に流れるモノはやはり一緒だと思うし)ユースが魅力的なのは良いことなんだけど、もう少し考えていって欲しいなーとも思ったり。そういう色を作るという方が先かも知れないけどね。

*明日はUCL!って、その前にナビ決勝前哨戦の予定、俊輔ごめん。ハットはスルーだ。でも、いっぱいはてブで集めてるよー。

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October 16, 2006

神業実らず@J1 第27節 ガンバ vs Fマリノス

功治神業ゴール

粘りのあるディフェンス

哲也確変

お家芸的終盤の失点

こんなゲームでした。結果として引き分けだけど、誰もが分かる通り、対峙する事によってガンバが上位にいる理由、そしてマリが中位を彷徨っている理由が非常に強く出ていたと思う。得点力とか、戦術とか、コンセプトとか、そういう事じゃなくて、基本的な問題。これが変わらない限り、この低迷は打破出来ないんじゃないかなーと思ったり。選手達が頑張ってくれているのは分かっているけど、頑張っているからと勝てるんなら苦労はないし。まあ来期に向けての課題だね。

2006 J.League Division1 第27節

ガンバ 1-1 Fマリノス @ 万博記念球技場「神業実らず」
Gamba:85'マグノ・アウベス F.Marinos:43'山瀬功治

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"確変"、DF栗原勇蔵"集中"、那須大亮"意地"、中澤佑二、MF河合竜二、上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、山瀬功治"神業"(→75'狩野健太"精進")、FW坂田大輔(→66'奥大介)、久保竜彦"雑"

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DFシジクレイ、宮本恒靖(→83'フェルナンジーニョ)、山口智、MF橋本英朗、明神智和(→83'前田雅文)、加地亮"復帰"、家長昭博、FWマグノ・アウベス"あーもう、なんでうちのときばっかり"、播戸竜二(→78'中山悟志)

どちらも連敗中と言う事もあって、何とかこのゲームでこの負の連鎖を断ち切りたいところ。首位争いを繰り広げながら落とし穴に嵌ってしまったガンバにとって、優勝するためにこれ以上の取りこぼしは許されない。Fマリノスの方は監督交代の刺激も虚空に消え、目標を失った中で来期のためにも良いゲームがしたいところ。

その中でのメンバー。ガンバの方はFマリノスが2トップに変えてくるという事を意識してか、久々に3バックに変更。トップ下に二川、左サイドには家長、そして連敗中は足首の怪我で欠場していた加地が強行出場で右サイドに座る。しかし、これまでのハードスケジュールや代表遠征の影響か、キーマンである遠藤が長期離脱の可能性もある肝機能障害を患ってしまって欠場。彼の不在がどのような影響を及ぼすのか気になるところ。対する、Fマリノスは形も実も希望もない攻撃をどうにかしようと2トップに変更。坂田が久保と組む形に。又、膝の状況が悪化していた松田が遠征に帯同せず。那須がその代わりを務める。

前半

有機的にパスが繋がらずなかなか攻撃に出れないFマリノスに対して、周囲の選手が機敏に反応する動きと正確な技術による繋ぎから相手の隙を伺いつつ仕掛けていくガンバ、出だしから両チームの意識の差、完成度の差が如実に出る形でガンバがリズムを握る。遠藤不在の影響かいつものように流動的かつ創造的な攻撃で相手を振り回すような形こそ少ないが、播戸の裏への飛び出し、加地の仕掛けからのクロス、山口の機を見たスペースランニングからのクロス、マグノ・アウベスのサイドへの飛び出し、宮本のフィードからの加地の飛び出しから折り返し、家長と二川の仕掛け+ワンツーによる切り崩し(+このプレーで得たペナすれすれでのFKをマグノが狙う)と、スペースを突く形、細かく繋いで中央を突き崩す形などクオリティを伴う攻撃でFマリノスゴールを襲う。しかし、那須を中心に置いたディフェンスライン、そして非常にアグレッシブな飛び出しでリベロ的な仕事をした哲也が踏ん張って水際で凌いだことで失点を許さず。何とか均衡を保つ形で時計が進む。

Fマリノスとしては何とか失点を凌いでいたが、攻撃に関しては相変わらず。水沼監督の「恐れず積極的に」という言葉を両サイドや佑二が体現したりと意識は感じるが、一つ一つのプレーに対しての意識(雑なプレーの多さ。局面を変えるという工夫のなさ。単純な技術的ミスによるズレ。動き出しのなさ。周囲のボール関与意識の低さ)が低く、個人に局面打開することを強要するような攻撃に終始、前半終盤までフィニッシュどころか得点の匂いのするプレーすら生まれない。

しかし、終盤坂田がようやく良い形で裏を獲ってサイドで起点を作り、久保、山瀬が飛び込む形で可能性のある攻撃が生まれると(坂田はあそこで仕掛けていかないとなー。1vs1の形で相手は後手に陥っていたわけだから)、残り2分の所でファーストシュートとなった山瀬のスーパープレーが飛び出す。左サイドドゥトラのループパスをうまく収めた坂田がキープ、そこに山瀬が反応し坂田に近づくようにボールをもらう動きをすると、そのマークに付いていた橋本をうまく身体を軸にした左足後ろに流すようなターンでいなし、そのターンでゴール方向に流したボールを躊躇なく右足で強烈なシュート!放たれた弾道は一直線に左上隅、藤ヶ谷のセーブを許さず。突き刺さってスーペルゴラッソ!もう言葉はいらないでしょ。正直、こういうプレーがないと現状では点が取れそうにない感じがあるけれど、それでも山瀬が素晴らしい才能を見せてくれた。このゴールでFマリノスが一点リードで、前半を折り返す事に。

後半

先制点の勢いか、積極的に前に出るFマリノスは少し連動感が出て来てパスが繋がるようになったが、その中でミスから危険なシーンを作ってしまう。藤ヶ谷からのロングフィード、那須がクリアしきれずヘディングを後ろに流してしまい、それをカバーするために佑二が背走しながらクリアしようとしたが、そのクリアが手に当たってしまい、予期しない方向にボールがこぼれる。すると、これにいち早く反応したのはマグノ・アウベス。ボックス内完全にフリーの状態の超絶決定機が生まれるが、強く振り切ったシュートは枠を捉える事が出来ず。しかし、このプレーを皮切りにガンバが積極的に出てきて、より攻勢を強める。

その攻勢に晒される中でFマリノスも前半よりも局面に置ける身体の寄せ、厳しい対応で迎撃するが、それでも質を備えるガンバに良い形を作られてしまう。前半から見えていたセットプレーのマーキングの甘さを突かれ、右CKから山口、マグノに立て続けにヘッドであわされたり(枠飛ばず)、右サイドを加地とシジクレイの縦のコンビから局面打開されるとシジクレイがエンドライン際からクロス、折り返されたボールに対してFマリノスディフェンス陣は下がる対応、その逆にゴールから遠ざかるように動いた播戸にフリーでジャンピングボレーで打たれたり(しっかりフィットせず、でも回転が掛かって変化したボールはゴールに向かいバー)、家長の突破で一気にディフェンスラインを割られてフィニッシュに持ち込まれたり、立て続けに今度はコンビから山口に割られてクロスを入れられマグノに打たれたりと、ボックス内での危ういシーンも多く、何時やられてもおかしくなかった。運にも助けられる形で失点こそ避けられたが、ガンバの攻撃にエンジンが掛かって圧力が強くなっていく。

Fマリノスは、一つドゥトラのエンドライン際からのクロスを久保が合わせたシュートシーンを作り出したが、それ以外は良い形は作れず。坂田に代えて奥、山瀬に代えて狩野と、前線をフレッシュにして守備、そしてカウンターでチームを活性化しようする。しかし、イマイチなプレーセレクトを選択したり、雑なプレーでミスをしたりと、追加点でとどめを刺しきれない。それでも集中力高く水際にしても中盤にしても積極的かつ粘り強くディフェンスして、時計を進めていく。時間が少なくなっていく中で、ガンバは播戸に代えて中山悟志、そしてフェルナンジーニョ、前田を宮本、明神に代えて投入。アタッカーを増やす事で、もうなりふり構わないという姿勢。特に中山を入れた事で攻撃パターンにハイボールを使う形を組み入れて、よりバリエーションを増やしてFマリノスの守備を破ろうとする(マグノがヘッドで前に流し、浪速ゴンがファーストタッチでシュートだったりと、良い形を作った)

最終局面に入り、展開がオープンになるが、Fマリノスはカウンターのチャンスを生かせずゲームを終わらせられないでいると、ここまでは隙を見せなかったディフェンスに隙が出てしまう。浅い位置で加地が何とか競ってボールを奪うと、二川からのリターンを受けて加地は前線にロングフィード。前に掛かろうとしていたところでの速い攻撃にFマリノスは守備陣形を整えきれず、その中でフィードの狙いは中山悟志の所、那須が競りに行くが勝てずマグノに流されると、勇蔵との1vs1の局面が出来上がる。完全に後手似させられた中で、勇蔵は何とかコースを消しながら抜かれないような対応で凌ごうとするが、マグノの勢いのある仕掛けからのフィニッシュを止めきれず、マグノの放ったシュートはグラウンダーで勇蔵の股を抜けて枠に収まり、同点弾。哲也はブラインドで完全に動けなかったなー、読んでも動いちゃっても良かったけどね。ただ、このシーンだけは、ラインにギャップが出来てディフェンスの陣形を獲りきれなかった(失い方が余りに安易だったけど、その中でちょっとリスクの高い形になってたかな。ボランチ二人が前に出ている状態で、佑二は同サイドフェルナンジーニョ(かな?)への楔を狙い、那須は中山のマーキング、そして勇蔵が深い位置でのカバーリング。思いっきりギャップが出来てた)その中でこの日決め切れていなかったマグノに彼が一番得意なドリブルからのシュートが出来るシーンを作られちゃったら、やられるのは仕方がない。うん。

この後、白熱した攻め合いになったが、Fマリノスにカウンターのチャンスを雑なプレーで潰し、ガンバも再びバランスを整えたFマリノス守備陣を崩しきれず、このままタイムアップ。どちらも勝てる試合を逃したゲームであり、痛み分けとも言えるゲームだった。

まー、優勝を狙うガンバに対してアウェイでの勝ち点1、現状のチーム状態であれば満足するべきなのかも知れない。でも、勝てたゲームだったねー。内容的には超ジリ貧で早い時間帯に決壊してたら、何発やられてたか分からないぐらいだったけど、山瀬のスーパーゴール、ディフェンス陣の粘り、そして数々のカウンターチャンス、状況的に優位に立っていた中で風は吹いていたと思うんだよね。その風をモノに出来なかった事で、最後にしっぺ返しを喰らったかなと。

まあ勝てていれば、自信回復に繋がったと思うからもったいないなーとは思うけど、それでも内容を見たら良く引き分けたなーと思うのも素直なところ。ということで、ここのところの試合で感じた事を1つのファクターに。

・積み重なる小さな差

何故Fマリノスはスムーズな攻撃が出来ないんだろう?あんなに閉塞した攻撃しかできないんだろう?これだけのタレントがいるのに勝てないんだろう?相手はどうしてあんなに簡単にやっているプレーを苦労してやっているんだろう?こんな疑問を抱いた事はありませんか?

そんな疑問が一つ解けた。いや、前から分かっていたけど、改めて本当に上手なチームと試合をして、よく分かった。本文中にちらっと書いたけど、明らかにガンバの選手がやっているプレーとFマリノスの選手がやっているプレーは質が違いすぎる。コンセプトや戦術、コンビネーションとかそういう大きな要素ではなく、本当に小さな事。選手達の意識の問題。

・一回ボールが動く度に周囲の選手はどこまで反応するのか。

・ある程度プレーを制限された時にどういうプレーセレクトをするのか。

・一つ一つのプレーにどこまで意思を込めてプレーしているのか。

・周囲の状況をどれほど捉えているのか、どれほど注意を払っているのか。

本当に小さな部分だけど、こういったプレーディティールの要素が明らかに違う。そして、こういう要素が積み重なった結果、ぐだぐだで希望の欠片も見えないサッカーとエンターテイメントと言えるほどのエレガントなサッカーと言う形で表れている(もちろん、戦術的な問題、コンセプトの違い、個の特性の違いはあるのだけど)

簡単に書けば、Fマリノスのサッカーは惰性的で安易。例に上げていくよ。1つ目、バックラインでビルドアップしようとしている時に「我関せず」と言わんばかりに周囲の選手が様子見的な雰囲気で、何もしていない。主体的なイメージを持ってプレーしていない。2つ目、パスコースを切られた時に、自らボールを動かすことでアングルを変えてコースを作ったり、ボールに変化を付けてという事をせず、通りやすい所にしかパスを出さない。難しい事を避け続ける結果、そのツケがアタッキングサードで難易度の高い形を問われてしまう。3つ目なんて必要ないでしょ、雑で、適当なプレーでチャンスを潰したアタッカー陣。パスミス、判断ミス、ファーストタッチのミス、これでゴールが獲れるわけがない。4つ目は象徴的なプレーがあった。ショートコーナーから坂田がラインの確認なく惰性的にドゥトラに戻してオフサイドを獲られた事。こういう事が積み重なるから、パスは紡がれていかないし、効果的な攻撃が出来ず、無理繰りな突破に頼るしかなかったりするし、ミスから簡単に奪われてはカウンターを浴びる、守備ばっかりさせられる。

でも、ガンバは違う。1つ目なら、シジクレイから宮本に動いた瞬間に橋本や明神はすぐにポジションを修正して受けやすいアングルを付ける。周囲もその次を考えて動いている。2つ目はパスコースを切られても安易に空いてるところに逃げるようなプレーセレクトをせず、タイミングをズラしたり、キックの種類を変えたりと様々な工夫を加えて、一番出したいところにパスを出していく。3つ目は技術的な質の高さもあるけど、一つのパス、一つのトラップに神経を使って、雑なプレーはしていない。4つ目は周囲の状況を見てポジションを変えてフィニッシュに繋げた播戸の動き直しは状況を捉えている。これだけ違う、Fマリノスの選手はガンバの選手に比べて、「適当」で「惰性的」にプレーしていると言わざるを得ない。

ガンバは多分こういうことがJで一番出来るチームだからこれだけの差がはっきりと見えるけど、こういう事をやるのは当たり前。強いチームは、しっかりとやっているチームが多い。出来ていれば、ミスが減って安易にボールを与える事もないし、危険な奪われ方も減るし、可能性の感じる攻撃にも繋がっていくし、良いプレーが出来る素地が出来る。そして出来ていないチームは、システムを弄ろうが、戦術を弄ろうが、良くはならない。表面的に良くなったとしても、安定して結果を残す事は出来ない。

別に、ガンバの様なエンターテイメントな攻撃サッカーをしろという事じゃない。FマリノスにはFマリノスの良さもある。でも、そのコンセプトの違いとかそういう以前の問題。サッカーを構築する上での基礎的な要素に明らかな欠陥があるから、これだけの差が出るという事を本当にちゃんと捉えて欲しい。小手先だけは変わらないし、どんなサッカーをするにしても、これでは何も表現など出来ないと思う。
うわ、なんて絶望的な事を書くんだろう、自分は。

最近、愚痴ばっかり。Fマリノスの事書いてて面白くないもん。新潟戦なんてスルーしちゃったし。まあ引き分けだから、こんなに厳しく書く事ないんだけど、気付いた事は書かないと忘れちゃうからね。と言う事でここまで。とりあえず次から明るい話題を書くよ、俊輔ハットおめ!ユースおめ!

*ガンバのこと?だから言ったでしょ?負の波が必ず来るって。シーズン通じて良い調子で切り抜けるなんてあり得ない訳で、どこかでひずみが来ちゃうもの。タクティカルな要素でも、個人の要素でも、基本的に大きな問題がある訳じゃない(遠藤の離脱は痛いけどね、アクセントをつけれる選手が一人減ることで二川に負担が大きく掛かる。この試合は二川が消えた事で、いつもよりはアクセントプレーが減ったし。でもフェルを使えばそれなりにこの問題は解決出来る気もするけど)纏ってしまってるネガティブな雰囲気がこれまでうまくいってた部分が回らなくなっている。出来る事は、すべき事を続けて善循環になるのを待つのみ。悪いからと言って、コンセプトを変えたりするチームじゃないし、ね。出来れば次節負の波を打開したいね、じゃなきゃ今年のJは終わる。まあ僕の予想は当たるから良いけど。でも、最終節まで縺れて欲しいので、頑張って欲しいね。

*次は俊輔ハットか、ユースか、ナビ前哨戦か。予定は未定。

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October 13, 2006

それぞれの戦いへ -U-21 アジア大会代表メンバー発表+U-19 トレーニングキャンプメンバー発表-

アジア大会って、どうも印象薄いんだよねー、リベロで使われた青木がやらかしたとか覚えてるけど。位置づけ的に大体オリンピック代表の船出的大会という感じ。それにしても大会規定で定められてるのかもしれないけど、メンバー発表早くね?10/25のメンバーだってまだ発表されてないのに。ということで、ざっと。

第15回 アジア競技大会2006 U-21日本代表メンバー

監督:反町康治
コーチ:井原正巳
GKコーチ:川俣則幸
フィジカルコーチ:矢野由治

GK:
西川周作(トリニータ)
佐藤昭弘(サンフレッチェ)

DF:
一柳夢吾(ヴェルディ)
水本裕貴(ジェフ)
細貝萌(レッズ)
青山直晃(エスパルス)
田中輝和(アルディージャ)

MF:
家長昭博(ガンバ)
本田圭佑(グランパス)
本田拓也(法政大)
増田誓志(アントラーズ)
谷口博之(フロンターレ)
青山敏弘(サンフレッチェ)
高萩洋次郎(愛媛FC)
山本修斗(早稲田大)

FW:
平山相太(FC東京)
カレン・ロバート(ジュビロ)
萬代宏樹(ベガルタ)
前田俊介(サンフレッチェ)
辻尾真二(中央大)

Style&System(仮):
Pattern1          Pattern2          Pattern3
    平山            平山  カレン      前田  平山
家長 本田圭  カレン  本田圭      増田       増田
  谷口  青山         谷口  高萩     家長      カレン
一柳      田中輝   家長     田中輝     谷口  本田拓
  水本  青山         水本  青山      水本 青山 細貝
    西川              西川             西川

Schedule:
11/28~12/15 アジア大会 @ ドーハ

JFA

と言う事で、こんな感じのメンバー。気付いた事箇条書き。

・各チーム主力級は一人で平等な負担を心がけたか(FC東京なら梶山、伊野波、増嶋も呼びたいけど平山一人、とかね)

・せっぱ詰まってるチームは空気読んだ?それとも拒否かな?(中村北斗、柳楽智和、田中佑昌@アビスパ、藤本康太、苔口卓也@セレッソ、小林祐三@レイソル、河本裕之、丹羽竜平@ヴィッセル)

・ユース世代はほとんどなし。(アジアユースは今月末からなので、招集可能なのだけど、短期に2度引っ張る事に対して気を遣ったのかな)

・機動力>テクニック(これは継続しているね、それが良いかどうかは別にして)

まあ様々な部分での調整の結果としてのこのメンバーなのかな。リーグ戦開催時期とこのアジア大会開催時期がバッティングするので、クラブの意向は無視出来ないしね。まあ様々なメンバーに経験を積ませるという事が第一の目標になりそう。

しかし、この世代の選手達は非常に充実している。今回のメンバーにしてもJでスタメン級の選手が多く名を連ねているのだけど、まだまだ沢山残っている。

外れたメンバーをざっと上げてみると、梶山陽平、伊野波雅彦、水野晃樹、枝村匠馬、杉山浩太、中村北斗、田中佑昌、上田康太、藤本康太、船谷圭祐、増嶋竜也、……、ユース世代加えたら内田篤人、梅崎司、福元洋平、柏木陽介、田中亜土夢、ハーフナー・マイク……。選外なのか、クラブとして出せないという判断なのかはわからないけど、この世代の選手達はリーグで出場機会をかなり多く得ているだけに、それだけ現時点でも選手達の実力の高さを示していると思うし、そういう意味では個人としてとても期待出来る(アテネ世代のこの時期はスタメン張っていた選手そんなに多くなかったしね、確か)ただ、上記の通り、今回のような事も起こりえる。クラブとしても気軽に出せる人材ではなくなってるだけに、常にフルメンバーで強化出来る環境になく、チーム強化に置いてはネガティブな部分もはらんでいるのかなと。そういう意味では、反町監督には「計画的」チームマネジメントというのが必要になるのかも知れない。

*例えばだけど、今回西川、青山、水本、谷口と呼ぶのなら、平山じゃなくて梶山を呼んで後方のメカニズム形成に力を入れるとかでもイイのかなーと思ったり。そうなると、内田篤人とかも呼びたいけどね。平山の代わり?もちろんマイクだな。

で、やっぱり狩野は選ばれないのね~。反さんだか、井原さんがMMにお忍びで視察に来てたって話だけど、だめだったかー。まあここのところ出場機会も限られてきてて、出ても限定的な仕事すらこなせなかったりと、結果出せてないからね。ましてや、同系統の結果残している選手とかも選ばれてないからねー(ジュビの上田が選ばれないのは不思議。同系統では船谷とかかな)正直構想外っぽくて、壁は厚そうだけど、やれるところからやっていって欲しいな。来期(新体制?)ベテラン越えを果たしてポジションを確保して、結果を残す事がスタートラインになるのかな。頑張れ頑張れ。

まあ勝負は再来年の3月(ぐらいかな?北京の最終予選)だから、じっくり個々の適性や実力を見た上で、やっていってくれればいいかなと。ついでにユースも行こうか。今月末のアジアユースに向けて最後のサバイバル。

アジアユース直前トレーニングキャンプ U-19代表候補メンバー

監督:吉田靖
アシスタントコーチ:森保一
GKコーチ:加藤好男

GK:
林彰洋(流通経済大)
武田洋平(エスパルス)
秋元陽太(Fマリノス)[怪我のため辞退]
桐畑和繁(レイソル)[追加招集]

DF:
福元洋平(トリニータ)
柳川雅樹(ヴィッセル)
槙野智章(サンフレッチェ)
堤俊輔(レッズ)
太田宏介(横浜FC)
上田龍仁朗(ガンバ)
内田篤人(アントラーズ)

MF:
梅崎司
森重真人(共にトリニータ)
柳澤隼(レイソル)
青山隼(グランパス)
山本真希(エスパルス)
田中亜土夢(アルビレックス)
柏木陽介(サンフレッチェ)
香川真司(セレッソ)

FW:
河原和寿(アルビレックス)
青木孝太(ジェフ)
ハーフナー・マイク(Fマリノス)
小澤竜己(FC東京)
森島康仁(セレッソ)
平繁龍一(サンフレッチェユース)
伊藤翔(中京大中京高)

Schedule:
10/14~18 トレーニングキャンプ@新潟県十日町市

10/29~11/12 AFC Youth Chanmpionship 2006 India
10/29(Sun)/vs DPR Korea U-19 @ Sree Kanteerava Stadium,Bangalore
10/31(Tue)/vs Tajikistan U-19 @ Sree Kanteerava Stadium,Bangalore
11/2(Thu)/vs Iran U-19 @ Sree Kanteerava Stadium,Bangalore

JFA

気になったのは森本が戻ってこない事ぐらいかなー。とりあえず後は外れたなーと言う選手はいないと思う(ガンバの安田が外れたぐらい?)この中から20~23人ぐらい連れて行くのかな?

このチームの印象としては、期待出来る選手、ポテンシャルのありそうな選手はいるにはいるんだけど、それが活かされているかといったら微妙な感じで、どうもアイデアを感じないチーム。なんて言うのかな、画一的なサッカーをするなと言う感じ。正直否定的なイメージの方が強いかも。まあメンバーが揃っていなかったというエクスキューズもあるけど、SBSカップとかは余り褒められたモノではなかったと思うし、その後にどれだけ良くなってるのかが鍵だと思う。ただ、これまで同様、苦戦は必至だよね。しかも、グループリーグからイラン、DQN朝鮮、タジキスタンと気が抜けないグループだし。

ただ、ここのところの年代別代表同様、いいメンバーが揃ってる。福元がここのところ出れてないけど、A代表に上がった梅崎を筆頭に、完全にレギュラーを獲っている内田篤人、柏木陽介。田中亜土夢も機動力があって面白い選手。そして、マイク、デカモリシ、和製アンリ、野洲の男前、サンフレ産最新作、そして河原(キャラが付かなかった)と特徴のあるアタッカー陣も面白そう。こういう選手達が特徴を出せれば、それなりに強さは発揮出来るのかなーと。

まあとにかく一応記録的に続いてるし、ワールドユースで世界を体感するのは国際経験の少ない選手達にとって貴重なモノとなるはず。しっかりと戦ってきてほしいね。大人になればなるほど弱くなるなんて思われちゃだめよ。ちなみに、グループリーグの試合は一昨日の犬と証明に不安のあるスタジアムですよ。又犬が入ってくるのかなー。

最後に参考資料程度に、このチームの監督、吉田さんのインタビューを。

【AFCユース選手権直前!インタビュー】吉田靖監督(U-19日本代表)vol.1:強豪ぞろいのグループリーグ。初戦・北朝鮮戦は、攻撃的に戦いたい(J's GOAL)

【AFCユース選手権直前!インタビュー】吉田靖監督(U-19日本代表)vol.2:人もボールも動くサッカー。オシム監督の考えにはもともと共感していたんです(J's GOAL)

ちなみに僕の予定では、マイクがアジアユースで得点王になってチームをワールドユースに導き、ワールドユースで平山以上のインパクトを残して、最終的に平山を引きずりおろして五輪代表のセンターフォワードになるはずなので、第一歩から躓かないように。秋元の分も頑張れ。

思った以上に長くなった。本来だったらコラム書きたかったんですが、余りゆっくり考えている時間がなくて頭の中まとまってないんですよ。そうなるとこういう余り深く考えなくてもいい話題の方が書きやすいかなーと思って。待って頂いている方申し訳ないです。では、今日はここまで。

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マリっぽい感じの久々ニュース雑感。

書きたい事がどうも書けなかったので、集めてみました。とりあえず国内向けかな。しかし久々、本当に久々。

・受動的?主体的?リニューアル

オシム氏呼んだ祖母井GM 千葉退団へ(スポニチ)
J1:千葉・祖母井統括部長に仏2部のGM就任要請(MSN毎日インタラクティブ)
千葉・祖母井GM、グルノーブルと5年契約へ(報知)
祖母井氏の仏2部行き、淀川社長容認へ(ニッカン)
祖母井氏、グルノーブルと契約へ(スポニチ)

で、これがこの騒動に関してのまとめwiki

Jefsapo@ウィキ

経緯としては、大黒も所属していた日本人オーナーが経営するフランス・リーグ2のグルノーブルから、今年で長期契約(10年?)が切れるジェフのGM祖母井氏にオファーがあり、オシムたん強奪、経営陣との確執(JFAとの絡みなども?)などの周辺事情を鑑みた上で、自らが丹誠込めて種を蒔き、育てて、立派にしてきたクラブを離れる選択に至る。クラブは当然慰留という姿勢を見せたが、その確執のためか、ポーズ的な部分は否めず(この辺の真意は分からないけど、とりあえず、ね)、容認する形で祖母井氏のグルノーブル入りはほぼ確定的に。

と言うような感じ。この話題が持ち上がって、ジェフ方面の方々は結構騒がしくなってる。サポ側からしてみると、オシムたん強奪から経営陣に対してはかなり不信感が募っているようで、協会の古河閥との繋がりみたいなきな臭い話が出てきていたり、今回の騒動に関しても祖母井氏が「追い出された」形という話もあるようで、まさにお家騒動となっている感じ。

まあ真意がどこにあるのかは分からないのだけど、このままクラブを離れるという形になった場合は、祖母井氏が作り上げたとも言って良い現在のジェフが終焉を迎えると言えるのかも知れない。ドイツへの留学経験、人脈、彼自身の交渉能力・行動力(オシムたんとの契約に至ったのは祖母井氏がオーストリアの家まで訪問して契約のお願いをしたとかしないとか)で、考えられないような名将の招聘に成功した事が、低迷していたジェフをここまで引き上げたと言っても過言ではないと思う。そういう意味で、彼がいなくなれば根底から揺らぐ形になるし、クラブとしては新しい形を模索していく事になるわけだ。

もちろん大きな方針転換が大きなリスクを伴うのは周知の通り。リーグとして各クラブが均衡していて、小さなきっかけでも凋落はすぐにやってきてしまう。そういう意味で優秀な「船頭」をなくすことはクラブにとって余りに大きなダメージで、現時点ではポジティブな要素を見いだす事は出来ない気がする(当たり前だけどね、サッカー文化の醸成がなされていない日本で優秀なGMなんてそうそういない)

個人的には優秀な監督に資金を注入し、そのメソッドをクラブに浸透させる事でクラブ全体を成長させるという、資金的に厳しいプロビンチアクラブの成長モデルを作った人として、大きな尊敬をされるべき人だと思うし、そういう人がJから去るというのは栄転とはいえ(フットボールの本場に行くわけだから一応ね)、日本サッカー界にとっても大きな損失かなぁという感想を抱いたり。ベルデニック、ベングローシュ、そしてオシムと、FIFAのテクニカルスタディーグループに入るような知将をこの極東に招聘できたことは、ジェフだけじゃなく日本のサッカーにとっても大きな事だったと思うし。

で、これに派生して、様々なネタが出てきてます。てゆうかどこまで信用出来るのかわからないけど(何度も書きすぎ)

岡ちゃん、千葉再建へ(報知)
岡田、千葉監督 アマル入閣…オシム親子体制玉突き誕生へ(報知)
川淵キャプテン、アマル氏入閣に「オシム監督の意思尊重」(報知)

だそうな。岡ちゃんがジェフの監督?どうなんだろう?岡ちゃんがこんなに早く現場復帰するのかな?以前「やっている時は苦しいけど、辞めるとやりたくなる」とか「余り蓄えがないから働こうと思ってる」とか言ってたから、わからなくはないけど、ね。岡ちゃん自身、古河の人だし、古巣だから、こういう事から考えると結構可能性としては高い?

ただ、岡ちゃんのやり方とジェフのこれまでの方向性を考えると、少々ズレがある気がする。もちろん化学変化的な融合というのも考えられるけど(積極的な組織的リスクチャレンジ精神と現実的な組織構築)、何となくうまくいく気がしない。てゆうかこの記事からはもの凄い飛ばし臭がするわけですが、はてさて。ちょっとやだなー。

で、アマル氏の入閣に関しては、まあ別にと言う感じ。あくまでも監督がオシムたんな事に代わりはないし、気心知れた理解者がいるというのは悪い事じゃないと思うからね。ついでに、ジェフの小さな通訳さんも連れてこれるだろうから、その辺でも「ファミリー」が出来て仕事のしやすい環境を構築するという意味でも、ポジティブかなーと。ただ、やっぱりこの辺もジェフを喰いモノにしてるよね。クラブはクラブとして、代表の下部組織ではないのだから、補償であったり(オシムたん5000万という微々たる金額というのは本当なのかね)、誠意というモノを見せないと、協会とJの確執というのも再び起こりえる事だと思う(まあ既にという話もあるけど)

まあとにかく今後に注目ですな。こら、阿部強奪、佐藤勇人強奪とか考えたやつ手を挙げろ!(はい!)じゃあ次。

・マリっぽい素敵な話題と、お知らせっぽい話題と、悲しい話題。

2007年度、新加入選手について(Fマリノスオフィシャル)

と言う事で、来年新加入選手第一号。めでたいね、めでたいや。

山本 郁弥(やまもと ふみや)

ポジション:MF
出身:大阪府
生年月日:1988年7月12日
サイズ:168cm/58kg
出身校:鵬翔高校(宮崎)

今年の鵬翔のエース格のアタッカーのようで、左利き。はい、これだけで応援決定って感じなんですけど、このオフィの紹介文読むと、パスもドリブルも何でもござれのオールマイティなアタッカーってイメージ沸いちゃうのだけど、はてさて。

色々調べたり、他のブログさんで集められた情報をまとめるとこんな感じかな。

・U-16ナショナルトレセン選出経験有

・高校選手権2度出場、2年時からNo.10。

・今シーズンの宮崎キャンプにて練習生としてFマリノスのキャンプに参加

・キャンプ時のサンフレとのテストマッチにも出場

・ポジション的には、トップ、トップ下などをこなす選手の様子。まあこの辺は不透明だけど。

まあこれだけじゃ全然分からないけど、鵬翔でイメージ出来るのは、やっぱり鹿島の若手アタッカー陣、増田とコオロキ(漢字がでねぇ)かな。彼らはルーキーシーズンから出場機会を得ていたりと、良い選手が多くいる鹿島の中でも存在感を示していたりしてるから、フミヤくんもそれなりに出来るのかなーと期待したくなる。増田とコオロキで言ったら、どっちに近いのかな?
学校単体で見たらアタッカーを育てるのは上手なチームなのかも知れないなーと想像してみたり。あくまでも、個人の実力が大事だから、こういう周辺事情は意味がないにしても、ね。鵬翔が選手権に出るのかどうか分からないけど、とりあえず一つ楽しみが増えたかな。

これからユースの子があがってきたり(去年は10月真ん中辺りに発表だったね)、強化指定の小宮山くんやら、噂に上ってる野洲の乾くん、そして和製アンリが入るのか入らないのかで、騒がしくなってきそう。リーグに希望が見いだせないので、King of 中位力様よろしくストーブリーグでwktkさせて欲しいもんです。

とにかくフミヤくん頑張れ(このブログではカタカナ表記にしようかなー)

天皇杯 4回戦スケジュール(JFA)

86th Emperors Cup

4回戦 11/5(sun) 13:00KickOff/vs 愛媛FC @ 三ツ沢

で、天皇杯の組み合わせ、決まりました。4回戦は三ツ沢に愛媛FCを向かえる形になりましたね。Fマリノスの皆さんは、毎年早期に休暇をご所望なので多大な期待はしませんが、ACLに繋がる大会なんだし、頑張っていきたいね。

この4回戦で勝つと、次は長崎(トリニータとザスパの勝者)、その次は神戸ユニバ、で準決勝がエコパか国立、と言う感じになる様子。この頃にチーム状態はどうなっているんだろうね、現状ではどうも4連勝するイメージが沸かないのが正直なところ。でも、ネガティブな感じで考えても面白くないので、とにかく終わりよければ全てよし的に勝ってくれると嬉しいな。

で、次、お知らせ。

Jユース サハラカップ2006 第14回Jリーグユース選手権大会

GroupLeague Day2
10/15(sun) 14:00KickOff/Fマリノスユース vs ヴェルディユース @ 日産フィールド小机

もうちょっとしたら、今年度のユース昇格の発表もあるかもしれない訳ですが、そんなユースのゲームが今週の日曜日にあります。

サハラカップ再開!(マリノスとマリノス)

詳しくはこちらのエントリーを参照にしてくださいな。大会レギュレーション、状況などが書かれてます。だめ社会人?

ちょっと前にアジアチャンピオンになったU-17日本代表の選手達も出てくると思うし、来期上がってくるかも知れないマリの金の卵達を見るチャンスですよ。そして何よりも彼らにとっては最後の公式戦。残念ながら高円宮杯では決勝トーナメント一回戦で滝二に負けてしまって、残るはこのサハラカップ。きっと高いモチベーションのゲームを見せてくれるんじゃないかなと。

個人的にポテンシャルのあるチームだと思うし、何よりも非常に若々しくて(当たり前か。まあいい意味でも悪い意味でもと言うのがある様子)、意欲的なサッカーを展開するチーム。きっと面白いと思う。こんな事偉そうに書けるほど見てないんだけど(一度だけね、一度だけ)、次に又見に来たくなるチームという感想を抱いたぐらいだったから、今週末又荒むであろう(ネガティブだなー)心を癒してくれるんじゃないかなと。

hamatraに「ユースだって俺たちの誇り」ってコーナーがあったけど、きっと見てみると分かると思う。どうですか?そこのあなた。と言う事で宣伝終わり。

で、最後。悲しく切ない話。

秋元陽太選手の検査結果について(Fマリノスオフィシャル)

゜・(つД`)・゜・

見に行けなかったのだけど、今週日曜日にMMで行われたサテのヴァンフォーレとのゲームで、負傷し立ち上がれないでそのまま担架に運ばれて、そしてこの報告。

これから、アジアユースが控えているというのに、8ヶ月と言う長期離脱は痛すぎ。てゆうか、この離脱期間を考えると本大会に間に合うかどうかだって……。将来の守護神としてとても期待が高いだけに、良い経験を積んできて欲しかったのに。

これからきっと辛いリハビリが待ってるかも知れないけど、ピッチに戻ってくるのを待ってるよ。

と言う事でこの辺かな。うーん、まあ色々混ぜ込んじゃってよく分からないけど、とりあえずはこんな感じで。明日書き上がったらコラム上げまーす。ではここまで。

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October 12, 2006

Miss!Miss!Miss!@AsianCup 2007 F.Qualify vs インド

マスコミ。頼むから、「快勝」とか書かないでくれよ。情けないミスばっかりして、「快勝」はないって。あれで「快勝」ならなんでも「快勝」だよ。

AFC Asian Cup 2007 Final Qualify Week5

GroupA/India 0-3 Japan @ Sree Kanterava Stadium,Bangalore
Japan:23'&44'R.Bando 82'K.Nakamura

Sports Navi

日本スタメン:GK川口能活、DF水本裕貴(→46'長谷部誠)、阿部勇樹、今野泰幸、MF鈴木啓太、中村憲剛"祝・初ゴール"、三都主アレサンドロ、駒野友一、山岸智、FW播戸竜二"祝・初ゴール"(→71'佐藤寿人)、巻誠一郎(→67'我那覇和樹

芝の状態とか、練習回避とか、色々と余り良くない環境の事が伝えられていたインドの地でのアウェーゲーム。既にアジアカップ本戦出場を決めているだけに、立ち位置としては力の劣る相手との消化ゲームの意味合いが強いが、今の代表にとっては、一つ一つの試合もトレーニング。経験を積み上げてチームの質を高めていきたいところ。

その中でのスタメン、ガーナ戦で可能性を感じさせた中村憲剛、播戸竜二がスタメンに名を連ね、遠藤(発熱の様子)、佐藤寿人が外れた。ヤヒーは声がかすれてるけど風邪でも引いたのかな?インドの方は、監督交代が何度かあって、2月のゲームとはスタイルが変わってる様子。

前半

序盤からサナアのピッチに比べたらましというレベルのピッチ状態ながら、所々状態が違ってグラウンダーのパスはぽこぽこ浮くポイントがあったり、凄いイレギュラーするポイントがある様子。そういうピッチ状況にコントロールがぶれたり、パスがズレたりと、まだアジャストし切れない様子(てゆうか、余計選手達の技術的な粗さが表面化し、雑なプレーが目立つ)ただ、その中でも序盤から、ボールを動かしながら、空いてくるサイドのスペースに、駒野やアレックス、山岸、そして鈴木啓太(非常に意欲的なプレーが目立つ)などが飛び出し、バックライン、又はボランチから長いフィードを供給するという形が目立つ。

上記の通り、ワイドのスペースを使ってはクロスを上げるという形が目立ち、それなりにフィニッシュシーンも出来たりと、入りそうな雰囲気がある中で、相変わらずだけど簡単にはスコアに繋がらない。中村憲剛、山岸、鈴木啓太の絡みで左サイドを局面打開し、最後は鈴木啓太が浮き球をインサイドでクロス。中のターゲットを通過するファーを狙ったボール、後ろから走り込んだ駒野がダイレクトボレー(枠外)。右サイド中村憲剛、駒野、今野の絡みで局面打開しクロス、これまた中のターゲットではなくファーを狙うと、山岸がエンドライン際でヘディングで折り返して、巻が頭で繋ぎ、播戸が突っ込んでフィニッシュ。これはキーパーに触られてゴールならず、バーに当たったリフレクションをもう一度自ら詰めるが、身体に当たったボールはゴールに向かわず、そのこぼれを巻が強烈に狙うも、枠に収めきれず。圧力を掛けながらゴールだけが足りない状況だったが、このサイドからの攻撃が実る形で先制点を上げる。

アレックスの左サイドからのグラウンダーのクロスを流し込むと、2トップが反応。ニアサイドに入ってきた巻はシュートを空振るものの、その後ろに詰めていた播戸がスライディングで押し込み、先制点。アレックスの見事なアーリークロスで勝負ありかな。DFとGKの間に入るアーリークロスの王道、そしてしっかりと2トップが詰めていたと。播戸は代表初ゴール、おめ。

この後も同じような展開。ボールを動かしながら、空いてくるワイドのスペースを長いボールで使い、そこからクロスボールなりダイレクトプレーで仕上げをしようと言う感じかな。時折味付けを変えて、浮き球スルーパス(アレックス→山岸飛びだし)や相手の隙間を縫うスルーパスでサイドを崩す(中村憲剛→駒野)形が見えたモノの、全般的に動き出しや後方からの攻撃参加の意識こそ伴っているモノの、難しい事をやってミスになったり、速く攻めようと意識に支配されすぎて雑になったりと、一つ一つのプレーに質は伴っていなかったかなと。

追加点は生まれず時計が進み、35分過ぎに差し掛かると、いつぞやのインド戦と同じく、照明灯が落ちてしまうというアクシデントで試合が中断。日本もインドもベンチ前に戻り、緊急青空ミーティング状態に。今回はそんなに長い中断にならなかったモノの(4分間ぐらいの様子)又もアウェーの洗礼かな。で、その再開直後、セットプレーの流れの中で右サイドにポジションを獲っていたアレックスが長いフィードで裏を取り、中の動き出しに合わせてシンプルに右足で低いボールを折り返すと、播戸がダイビングヘッドで押し込み、追加点。これで2-0にしたが、長いロスタイムに水本がフェイスクラッシャーみたいなモノを喰らって交代せざるを得ない状況に追い込まれたり、集中力を欠いたのかCKからマークぽっかりでゴール正面からフリーでヘッドを許したりと、何だかなぁという感じで終了。ゲームとしては順当だったがプレーの質の低さと水本が心配だ、2-0で折り返す。

後半

水本が出場不能に陥らされてしまったため、長谷部をハーフタイムのタイミングで投入。バックラインに欠員が出たため、鈴木啓太がバックラインに入り、本職がボランチな3枚での3バックに代わる。オシムたんはシビアな指示を飛ばしたようだけど、日本ペースは変わらず。長谷部が入った事でドリブルからのプレーもあったり、中村憲剛がスルーパスを出したりミドルを打ったりと、サイド一辺倒の形以外にもバリエーションが見え始める。が、狙いである速い崩しという部分では相変わらず精度を欠く。

そんな中で徐々にインドが強いプレスを掛けてくると精神的な余裕を失ってミスを頻発してしまう。ドタバタが収まらず、サッカーにならなくなり始めると、インドにペースが移り、攻勢を浴びる。インドの攻撃にクオリティは伴わないので余り怖さは感じないが、日本はその勢いに飲まれる形でペースをコントロール出来ず、経験のなさを露呈し、落ち着かないゲームを続けてしまう。

余りにミスの多い展開に辟易し、オシムたんもヤヒーもイライラ。その中でほとんど仕事の出来なかった巻に代えて我那覇、そして2ゴールを上げた播戸に代えて佐藤寿人と前線をスイッチ。これで交代枠を使い切る。結局このドタバタは20分近く続いたが、ようやく各選手がピッチの状況にそぐう、戦術的な意識付けだけに縛られない丁寧なプレーをし始めた事でゲームが落ち着き、その結果か我那覇の粘りあるポストからの繋ぎを受けた中村憲剛が素晴らしいミドルシュートを突き刺した。これで3-0。この後もしっかりと自分のボールにした上でのプレーを続けた事で、何とか体裁を保つ形でゲームは終了。終了間際には犬がピッチに入ったりとアクシデント要素満載のアウェーゲームだったが、とりあえず勝ち点を3を確保した。

時差含めたコンディション、ピッチの状況、アジア基準のラフプレー、そしてチーム立ち上げ間もない事。様々なエクスキューズを考えたら、余り言いたくないけれど、やっぱりこのプレーは酷い。恥ずかしい出来と言っても差し支えないぐらい。相手が相手だっただけにそれが致命的なモノにならなかったけれど、一つ一つのプレーを丁寧にプレーしようと言う意識がなさ過ぎたかな。自分のボールにすることなく、チームタスク遂行のために速くプレーしようと言う意識が先立ちすぎて、結果雑なプレーをし、ミスをする。プレッシャーを掛けられても焦る事ないのに、速くプレーしようという意識と相まって精神的な余裕をなくしてミスをする。ペースを考えないで「やりすぎて」しまって体力的に厳しくなり、集中力を欠いてミスをする。ミス、ミス、ミス。これじゃサッカーにならない。タスクと技術のバランス、タスクと主体的判断のバランス、この辺の判断が非常に悪いなと感じました。

確かに奪ってから速く、相手が守備の態勢を整える前にスペースを突いて相手を崩してしまおうという狙いは分かるけれど、その犠牲としてプレークオリティを捧げるような姿勢は僕は個人的にどうかと思う。ミスしてしまってはどんなに素晴らしい狙いも、0。何も生み出さない、相手にボールを与えるだけ。確かに安全志向のサッカーをしろとは言わないけど、雑なプレーも何も生み出さない。

チームコンセプトの具現のために、オフ・ザ・ボールの質を追求している趣があるけれど、その分のオン・ザ・ボールの技術は余り高いとは言えない。高くないからこそ、より丁寧にボールを扱ってミスを減らす意識が欲しいし、ミスでボールを失うと言う事がチームで一生懸命走り回ってボールを奪うという行為を無駄にしている自覚を持って欲しいかなと。厳しく書いたけど、チームの完成度以前の選手の資質の問題、猛省して欲しい。

それと、現状の選手たちの技術を見据えていない感じがする。オシムたんの求めるモノが高いとも言えるのだけど、少し現実を見た方が良いのかな。もっと走れ、ミスをするな、高いレベルのプレーをイメージしろ、確かにもっともだけど、そのイメージをピッチで表現する選手達のレベルが追いついていない。そして、技術的に彼らがそれを4年間で埋めようとするのはちょっと難しいかなーと。どんなに高尚なプレー志向であろうと、実効性を伴わせ、ゴールを生み出さなきゃ同じだと思うし。やろうとしている事は悪くないと思うので、もう少し現実を見て徐々に要求するレベルを上げていく方が良いと思う。じゃないと、選手達はタスクに頭を支配されて、それだけをやろうとしてしまうから。それじゃ選手達がピッチの状況を捉えて、的確なプレーを選択するような主体的判断は育たない。

じゃあ、選手評。

川口能活(ジュビロ)→劣勢時も勢いにごまかされず、しっかりゴールを守った。この辺は経験なんだろうけど、その経験をチームに還元して、ドタバタしてるところでもう少し落ち着かせて欲しいかな。声、声。怒れ、怒れ。

水本裕貴(ジェフ)→頭打って途中退場とアウェイの洗礼を受けてしまったかわいそうな子。反さんが状況確認に走っていったのは、U21のこともあるのかななんて邪推したり。落ち着いてやっていたとは思うけど、ビルドアップの事を意識しているのなら、もっとファーストタッチからしっかり。

阿部勇樹(ジェフ)→少しずつ、キャプテンシーというか中心としての存在感が出てきたかな。アクシデント時に集中を切らさせないようにと周囲に声をかけ続けたりする意識は◎。ビルドアップのフィードも良かった。でも、もっと高い位置に出てやってもいいかな。バックラインの選手として、高さと守り方という部分では怖い部分があるかなー。後半のドタバタはディフェンスラインのせい、反省しないといけない。ドタバタしない。

今野泰幸(FC東京)→サイドを駆け上がるなどの積極性は良いけど、バックラインだと守備時の積極的なプレーが余り出ない感じがする。マンマーキングだから仕方ない部分もあるけど、豊富な運動量で穴を埋めながら、積極的に前を狙ってボールハントするプレーとかが少ない感じ。鈴木啓太もいるけれど、今野のボランチも見てみたい。冷静なビルドアップが出来ていないのはマイナス。何を恐れる必要がある。ドタバタしない。

鈴木啓太(レッズ)→序盤の積極的な前線の飛び出し、中盤での番犬ぶりなど、やはり存在感が大きく、後半彼が中盤で秩序を担わなくなってからバランスを失った事を見ても、その影響力は大きい。後半時、相手を考えればディフェンスラインでの仕事に重きを置くのではなく、前目に掛かる形で中盤を助けるような仕事をしてくれれば、影響力低下をある程度防ぐ事が出来たのかなという気がするけど……リスクマネジメントを考えたら間違ってはいないけどさ。今野同様ブレの出たビルドアップは課題。あの程度でドタバタしない。

中村憲剛(フロンターレ)→視野の広さと着眼点の良さ、どのような態勢からでも正確な中距離フィードが出せるといった持ち味が、この試合の狙いであったサイドのスペースをフィードで使うと言うコンセプトにぴったりあい、存在感を発揮。チームコンセプトに流されて少々プレーが粗かったこと、後半さぼり気味になって引き出しアクションが減った事はマイナスだけど、素晴らしいミドルも決めたし、良さを出すという部分では合格点。守備に関しては収縮してつっついてボールを奪うというような助け船的守備はよかったけど、それだけじゃなくて、自分がチェイスして守るようなシーンを増やしたい。

駒野友一(サンフレッチェ)→サイドでボールに絡むプレーが多い割に、実効力を伴わなかったという点で少々残念。出ていく形は良いと思うので、後はラストボールのタイミングやクオリティ。巻にびたっと合わせるシーンだったり、佐藤寿人の動き出しに合わせるコンビとかが出てきて欲しかった。周囲とももっと絡みたい。

三都主アレサンドロ(レッズ)→一発のクオリティに関しては2アシストだし、さすが。でもそれ以外は、ミス多すぎ。後半は完全に集中力を欠いたし、悪癖が出たとも言える。まあミスは問題外なんだけど、アレックス・長谷部・中村憲剛以外にコンセプト以外にアイデアを発揮してやろうとする選手がいないから、アクセントという意味で貴重な選手なんだけど、ちょっとなー。

山岸智(ジェフ)→動き出しの質、早いタイミングの崩しの意識はチームのタスクにそぐうものなんだろうけど、それがほとんど実効力に繋がっていない。個としてのリスクチャレンジの意識のなさ、ダイレクトプレーの精度(意識は感じるけど)、ファーストタッチを代表とした基礎スキル。オン・ザ・ボールの質がこれだけ低かったら、問題にならない。両方伴って意味がある。もったいないよ、チャンスなんだから。

巻誠一郎(ジェフ)→そろそろ、一回外しても良いんじゃない。このレベルの相手に枠内シュート0、特筆すべきプレーもなく、動き出しの反応も悪い。調子を崩してズレてしまっている印象。チームタスクの核を担っている選手の不調はチーム全体に波及するしね。ハイボールさえ使わなければ、もっとポストの上手な選手はいるよ。状態を取り戻すことが先決かな。

播戸竜二(ガンバ)→彼の言う通り、結果が全て。二つのゴールには意味があったと思うし、なかったらもっと失望を伴うゲームになってたかも知れない。フィニッシャーとして、ああいう場所にいれた事はポイント高いよね。身体ごとつっこむプレーヤーにとってはピッチ状況も余り影響しなかった。でも嫌い。

交代選手

長谷部誠(レッズ)→序盤の積極的なプレー姿勢と終盤点差が付いてからの消極的なプレーと、二つの顔が見えた。守備的なアンカー不在で、難しいバランスを強いられた事が大きな原因だと思うけど、特性を出しづらい環境だったかも。で、経験が他の選手よりあるからコントロールしたかったところだけど、勢いに飲まれたのも、うーんと言う感じ。それでもスペースを見いだせば前への推進力を見せるなど、タスクに縛られ過ぎないプレーで持ち味を発揮したのは良かった。こういうプレーをする選手がこのチームには少ないし。

我那覇和樹(フロンターレ)→特命を受けてピッチに立つも、半分かな。身体の使い方の巧さなどで巻よりは収まったけど、充分じゃないし、粗い。背負えるのは魅力だと思うんだけど。

佐藤寿人(サンフレッチェ)→どうも運がない。チームの状態が悪くなったところで投入、ボールが来ない。来ないと仕事出来ない。あれで何とかしろは無理。正直な話、ガーナ戦で播戸ぐらいの負担度なら、寿人は一発ぐらい獲ったんじゃないかと思わずにはいられない。まあ相手によって対応を変えるから仕方ないのだけど。評価なし。

イビチャ・オシム(たん)→はてさて、どうしたもんでしょう。落ち着きゃいいと言うのは外目から見ても思うけど、その速いプレーセレクトを推奨し、浸透させてるのはオシムたんだし。選手達のタスクに対しての傾倒思考が一つの悪い形となって表れていたと思う。オン・ザ・ボールのスキルとオフ・ザ・ボールの質のバランス、個によるリスクチャレンジや創造力を出すプレーとタクティカルなプレーのバランス、意識させた速い攻撃と状況を見ながらペースをコントロールする時のバランス、こういうバランスを明らかに選手達は欠いているように見えた。こういう「言われた事に傾倒して、そればかりをする」というのは国民気質的問題だから、少々根深い気がする。でも、チームを構築している上で、監督の意図が浸透しているのは良いことなんだよね……うーん。

まあとにかく、色々課題が出てる事は良い事なのかな。チームの構築はもちろん、選手の見極め、課題に対しての取り組みなど、オシムたんがこの先どのような施術をするのか、その過程を見守っていく事にしますかね。ちょっと難しい感じだけど、長いトレーニング期間が欲しいよねー。でも、Jのスケジューリングもあるし、その辺も含めて来年の課題かも知れないね。あ、もう一試合あるのか。今はとにかく一つ一つやっていくしかないのだから、選手達にはこういう経験を無駄にしないで欲しいね。と言う事でここまで。

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October 10, 2006

A potential risk to hold -Think about Osim's Football-

えーと、面白いエントリーを立て続けに読む事が出来て、僕も感化されたので書いてみたいと思います。ええ、後乗りですよ。読んだ時から書こう書こうと思ったわけですが、まあ反応が遅いのが僕らしいのですが、テーマとして即レスが必要な者でもないからイイかなーと。現在の日本のサッカーを表す大きなテーマだと思うし。ということで、テーマは「ポジションブレイクにより起こるポジションチェンジのリスク」ってところかな。

こちらが、ネタ元です。
「オシム日本代表対ガーナ代表」雑感 トータルフットボール懐疑論(doroguba ~football column~)

・形なきフットボールスタイルに伴う効果とリスク

「システムに大きな意義を持たない」

オシムのサッカーを表現する時によくこのような言葉が出てきたりするのですが、この言葉がチームの特徴を良く表しているのではないでしょうか。相手に合わせて変えていくバックラインの枚数、最後まで付くという意識の元のマンマーキング、運動量・機動力を備えた選手達がチャンスと見るやオリジナルポジションを捨てて最前線に出ていく……。こういう事を鑑みた時、システム的な概念に縛られずに各選手が必要な時に効果的なプレーをするということに比重が置かれており、そうなるとシステム的に持つ意義が小さいということになっているのだと思います。そして、その概念が「トータルフットボール」的とも言えるのかも知れませんね。

その中でも、このチームの一番の売りが最後の「オリジナルポジションを捨てて、攻撃に参加する」というファクターかなぁと。こういうプレーの効果と言えば、相手が捕まえづらくなって対応しづらくなる(混乱をもたらす)ことであったり、人数を掛ける事によって攻撃に厚みを付けると言う事になると思うのですが、そういう事をしていけば上がっていった選手のポジションには穴が空いてしまい、守備面ではリスクを抱える事になる。そこで必要になるのが、その穴を埋めていく作業と言うわけですね。

まあ当然とも言えるリスクマネジメントな訳ですが、そこでdorogubaさんが問題視されていたのが、そのポジションのスペシャリストではない選手がその役割をこなしきれるのか、数合わせ的なリスクマネジメントでしっかりとした守備の強度を保つ事が出来るのか、と言う部分。

現代フットボールに置いて、ポジションブレイクによるリスクテイクというのはほぼ常識となっており(最たる例がサイドバックのオーバーラップ)、そのカバーリングというのもそれに伴う形で常識として当たり前のようにやっていますが、その裏に潜むリスクというのは余り問題視されていない。攻撃的なサッカーというのがもてはやされる中で、現実的な問題として取り残されている部分なのかも知れませんね。

・継続的に抱えるリスクと付き合うために。

もし、理想論でチームを組み上げるとしたら、どのポジションも高いレベルでプレー出来るオールラウンダーが10人いるチームなのかも知れません。そうすれば、どんなにポジションブレイクを繰り返しても、誰もがどのポジションもこなせるから、入れ替わる事によって生まれるネガティブな効果というのはなくなる。ただ、それは理想論で現実的ではないかな。

ただ、オシムが「肉を切らせて骨を断つ」的リスクチャレンジ志向を持つ監督であり、これからポジションの概念の薄い縛られないサッカーを続けるのは変わらない(と個人的には思う。日本人に合う日本人的なサッカーの形成を目標に置いている訳だし。まあ変わらないという保証は出来ないし、大きな方針転換もあり得るけど)だけに、現実としてこういう問題と付き合いながらやっていく事になると思う。

と言う事で、このポジションブレイクに伴うカバーリングによるポジションチェンジによって生まれる補いきれない潜在的リスク(上記のdorogubaさんが言及されてる点ね)を、軽減させるために出来る事を考えてみようかなと。

1.視点を変えた戦術的施術

基本的に、こういう潜在的リスクを解決するためには、ポジションブレイクした選手がオリジナルポジションに帰り、秩序を取り戻すという事になる。しかし、相手はそんな時間を与えてくれないし、逆にそれを利用したいという志向を持つだけに、いくら切り替えが速くても瞬間移動が出来ない限り難しい。

でも、これがヒントになる。要は、ポジションを崩した選手がオリジナルポジションに戻る(マンマークであれば、担当する選手を捕まえる)時間を稼ぐ事、相手の攻撃を機能させないようにする事が出来れば、ある程度のリスクの軽減させる事が出来るのかなと。

そのためにすべき事というのが、フォアチェック。今も前からのプレッシングというのはやっていると思うけど、もっと激しく、執拗に、後ろに戻させるような強いアプローチを「奪われた瞬間に」やっていく。これによって、バックパスや横パスなどをさせる事でオリジナルポジションに戻る稼ぐ事も可能になると思うし、抱えているリスクを表面化させないようにする事も出来るかなと。

*実際、ただでさえ運動量が多く、90分もたないぐらいなのに更に運動量を求める事は決してクレバーじゃないんだよね。でも、このハードワークで得れる効果というのは小さくないと思う。以前、バルサやレッズががこういう事をかなり執拗にやって、高いリスクを賄っていたのはもう有名かも。もちろん全てを消せる訳じゃないし、単純なミスには対応出来ないけど。

2.ポジション概念の深い理解

これは守備に限らない事かも知れないけど、そのポジションに課される役割がどういうモノで、どういう事に気を付けて、どういう事をしていくべきかと言うのを、そのカバーに入る可能性のある選手が理解することで、能力的には埋めきれなくても、回避出来るピンチもあるのかなと。

ポジションの違いによってポジショニングの獲り方(ボールポイントによってポジションの獲り方って変わるしね。絞るのか、埋めるのかとか。まあマンマーキングだからその辺はシンプルな部分もあるけど)や守備の優先順位とか(ディレイなのか、アタックなのか。状況にもよるけど)って、結構違う。現時点では選手達の高い危機察知能力にたよっている部分が強いので、それに加えてポジション的な概念を理解する事でクオリティを高める事が可能なのかなと。

*でも、こういうのって日本では余り理解されない部分かも。ゾーンディフェンスが余り浸透していない(機能性が低い)事を見ても、ポジションが何をすべきか、そういう常識が出来上がっていないというのは結構言われている事。そういう常識が出来ていない事が個々の戦術理解の低さの一因にもなっていると思うので、そういう事を学ぶ事も又やっていける事の一つだと思う。

*例えばだけど、隼磨みたいにウイングバックはいけるけど、サイドバックになると途端にクオリティが下がってしまうと言う選手がいたりするのはその良い例。基本的にサイドバックというポジションの概念がないから、求められる役割や動き方が変わる事でプレーのクオリティが下がってしまうというのは結構ある。でもこういう概念が理解出来ていれば、案外出来ていくんじゃないかなと。ポリバレント、ユーティリティと言う言葉があるけれど、能力的に特別な事じゃなくて、その概念の理解度の差だけだと思うし。

*ボランチとセンターバックというのが一番のテーマだけど、正直センターバックの選手とボランチの選手の守り方はだいぶ違う。守備能力の問題もあるれど、ね。

リスクテイクとリスクマネジメントというのは、比例するモノであって、なくす事は出来ないわけだから、いかに賢く費用対効果的な要素を充実させていけるかが、勝敗に関わってくる事は言うまでもありません。基本的にこういうコンセプトでやっているのなら、よりリスクマネジメントに関しても追求していく事が、勝利への近道でもあると思います。まあまだ5戦目、以前書いた通り、基本的な事を選手達に植え付けさせていく事で基盤を形成している段階に過ぎないので、こういう裏の部分はまだ考えて行く時期としては早いと思うけど、これから常に「勝つ」事が重視されていく中で、絶対に無視出来ない部分でもあるだけに、こういう要素にどういう施術がされるのか、これから注目していきたいと思います。

で、次と行きたいのだけど、一気には書ききれないので2回に分けます。次のテーマは、この対比的な要素を。ポジションブレイクの対比とも言える「オリジナルポジションの持つ意味と効果」と「スペシャリストの必要性」と言うテーマかな。まあ明日になるか明後日になるかは微妙だけど。と言う事で、今日はここまで。

*私信(読んでくれるかどうか分からないけど)、dorogubaさん、非常に興味深かったです。こういうのに慣れてなくて、しかもタイミング遅くて、半分な感じなんで、非常にあれな感じなんで、もしだめだったら……ばっさりやっちゃって下さい。

*って、コメント欄に書きに行けって?だって、内向的な子なんで。

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October 07, 2006

天敵打破→再点火@J1 第26節 レッズ vs ジェフ

試合が見れないので、レッズとジェフのゲームを。前回の対戦ではまさにジェフのジェフらしいところが発揮されてレッズを打ちのめしたゲームでしたが(詳しくはこれ→「解放・快勝@J1 第11節 ジェフ vs レッズ」)、今回は全く逆、レッズのレッズらしいところが発揮されたゲームでしたね。そして、ついに単独首位。ね、だから言ったでしょ(←久々に予想が当たって嬉しい)

2006 J.League Division1 第26節

レッズ 2-0 ジェフ @ 埼玉スタジアム2002「天敵打破→再点火」
Reds:16'pワシントン 58'田中マルクス闘莉王

Super Soccer

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王"腹立たしいほど絵になる男"(→62'内舘秀樹)、ネネ"復帰"、MF鈴木啓太、長谷部誠、平川忠亮、三都主アレサンドロ、山田暢久(→85'小野伸二)、ロブソン・ポンテ(→59'田中達也)"上昇気配"、FWワシントン"脅威の決定力"

ジェフスタメン:GK岡本昌弘"頑張った子"、DF結城耕造(15'一発赤)、イリアン・ストヤノフ"キレ癖?"(試合後黄×2=赤)、水本裕貴、MF阿部勇樹"やっぱり出来る子"、佐藤勇人、山岸智、坂本將貴、羽生直剛、クルプニコビッチ(→46'水野晃樹)、FW巻誠一郎"スランプ?"

相変わらず真っ赤っかな埼玉スタジアム。リーグ戦も佳境、優勝争いに置いては一戦一戦の重要性が増すのはもちろん、ここのところ勝てていない相手(そうか、ナビも負けてるのか)なだけ、一層熱が入るのかも知れない。どちらもミッドウィークの代表戦に出場した選手がいて、どちらもエクスキューズを抱えているだけに、その影響も気になるところ(レッズは2人、ジェフは4人、ジェフの方がきついね)

その中でのスタメン、レッズの方は状態は不安定ながら層の厚いアタッカーの組み合わせはもちろん、坪井と闘莉王の怪我で本来のスタメンを二人欠くバックラインの構成が注目点だったが、闘莉王は大事な試合という事もあって強行出場、坪井の穴は1年ぶりの復帰というネネが入った。前線の組み合わせはここのところ不調に陥っていた田中達也をスタメンから外し、ワシントンの1トップに、ポンテと山田がシャドーとしてサポートする形に。ジェフの方は、ここのところ継続している1トップ2シャドーの形をこの日も適用、代表組も元気にスタメンに名を連ねる。ハースはどうしちゃったんだろう?怪我?

前半

どちらもそんなに重そうな感じもなく、代表戦の影響はそんなにないのかなと思われた序盤、レッズはある程度前を向かせてもらって技術を発揮出来る状況にあった事を活かして、ドリブルでジェフのマンマークを剥がして攻撃していく事が目立つのに対し、ジェフはジェフらしい早い動き出しで、テンポ良くボールを動かし攻撃しようという姿勢が見える。その中で、初めて訪れた決定機が大きく試合の行方を決める。

後ろに戻されたボールをネネが相手ディフェンスラインの裏へバックスピンの掛かった素晴らしいフィードをダイレクトで送り込むと、これをワシントンと結城が競り合いながら追う。ここでワシントンが身体を巧みに入れて自分のボールにしそうになると、結城も必死に粘ってシャツを引っ張り、足を出して凌ごうとする。この鍔迫り合いの末ワシントンが倒れると、このプレーにファールの判定、PKがレッズに与えられる。そして、この日の主審岡田正義は、このプレーを決定機阻止として、結城に対して一発レッドの提示。抗議も実らず、結城は退場に(この時ストヤノフにもイエローカード)。で、自ら得たPKをきっちりをワシントンが決めてレッズが先制点を得る。ジェフにとってはこのワンプレーで余りに大きなディスアドバンテージを背負わされてしまった。しかし、このプレーを引き出したバックラインからのダイレクトフィード、そしてワシントンの身体の入れ方、うまかった。

この後、このプレーでもたらされたモノは余りに大きかった。ディフェンスラインに欠員の出たジェフは、バックラインに阿部を下げて対応しようとするが、何とか水際で食いとめても、その先がなくなってしまう。前線の巻は孤立しレッズのディフェンスラインの管理下に置かれ、テンポ良くボールを動かして攻撃に移っていきたい時も、なかなかレッズのプレスをいなす事が出来ず、個人で局面打開する事も出来ずと、八方ふさがりな状態に陥ってしまう。

その結果、完全にレッズがゲームを掌握して、ジェフを自陣に貼り付けるように猛攻を仕掛ける。高い位置でボールを奪っては、個々の選手の技術が活かして、ドリブルワークを使った攻撃構築が機能。相手のマークを剥がすことでズレを生みだし、非常に良い流れの攻撃を作り出す。何度も決定的なチャンスに繋がりそうなシーンがあったが、仕上げの部分でオフサイドに掛かったり、フィニッシュが甘かったりと、少々粗さが出た事で追加点には至らず。しかし、何点入ってもおかしくないような状況だった。結局前半は1-0で折り返す。

後半

何とか傷口が開くのを防いだが、このままではジリ貧なジェフは、ハーフタイムのタイミングでクルプニに代えて、水野を投入。これと同時に、山岸と坂本をバックラインに下げ、阿部を中盤に戻す4-4-1に変更。すると、この修正と交代策がジェフに勢いを与える。

相変わらず深い位置まで押し込まれ局面に置いては劣勢に立たされる事も多いが、4枚のバックラインになった事で人を見る形、ポジショニングバランスが修正され、ボランチの所でもフィルターが効くようになり、その結果レッズの攻撃に対して耐性が出来る。問題はその後だったわけですが、ここも一つのオートマティックな形が嵌る。レッズの両ウイングバックがかなりの頻度で高い位置に進出してくることを逆手に取って、サイドのスペースを利用。奪った瞬間、羽生、水野がそのスペースへオートマティックにランニングし、このランニングを長いフィードでシンプルに使う事で高い位置に起点を作る事が出来るようになった(その後は阿部、佐藤、坂本、山岸がこれを追随して押し上げる事で厚みを付けていく。かなり長い距離を走る事になるが、数的不利の状況ではハードワークも致し方ないところか)これにより絶望的な閉塞感から解放されて、ジェフがペースを握ったかに思われた。

レッズとしては、数的優位ながら相手に押し込まれる事も多くなって嫌な雰囲気だったが、ここで又選手のクオリティが光る形でこのムードを吹き飛ばす。カウンターの流れからのセカンドアタック、ジェフの選手はなんとか戻っていたがアプローチしきれず、右サイドでボールを持った山田にプレッシャーが掛からない。ノープレッシャーの状態で山田は柔らかいアーリークロスが中に供給、このボールが前線に上がってきていた闘莉王にどんぴしゃり。ストヤノフのマークをモノともせずヘディングで叩き込み、追加点。なんてやろーだ、レッズにとっては、最高のタイミングでのゴールであり、ジェフにとっては追い風ムードに水を差される最悪のタイミングでの失点だった。しかし、恐ろしいね、この禿は。山田のクロスも素晴らしかった。

数的不利で2点のビハインド、状況的に更に苦しくなったジェフでしたが、へこたれない。ある程度レッズは交代を(ポンテ→田中達也、闘莉王→内舘)絡めながら、現実的にゲームをクローズさせようとシフトしていった中で、ビハインドメンタリティを発揮。阿部が最前線から最後方まで至る所で顔を出し効果的なプレーを続け、水野が右サイドからどんどん仕掛けてチャンスを生み出す。他の選手も、チャンスとあれば長い距離を走って押し上げていく姿勢は失われず、チャンスを生み出していた。特に、セットからのチャンス(水野の素晴らしいアウトスイングのボールが中に供給されると、巻、佐藤勇人が飛び込んで潰れる形でその後ろにフリーで入ってきた阿部がヘッドで合わせる。決まったかに思われたがこれはバー直撃、CKからの巻のヘッド、頭一つ抜けていたもノの枠に収めきれず)や羽生の巻いたシュート(山岸のスーパーセーブでポスト直撃)など、得点に繋がってもおかしくないチャンスも少なくなく、ジェフの地力というか、逞しさを示していた感じでした。

それでも失点だけは避けていたレッズは、さすがにジェフの運動量が落ちて切り替えられなくなると、カウンターで蹂躙。田中達也の積極的な仕掛けとシュートの姿勢、ワシントンのボックスの中での強さと巧さ、長谷部や山田、アレックスなどのアクセントプレーや飛び出しアクション、平川の精力的なフリーランなどが活きて、終盤に掛けて得点機を量産。最後の10数分で3~4点入ってもおかしくないような感じだったが、岡本の踏ん張りもあって、追加点は生まれず。この間にも色々あったのだけど(もの凄い混戦模様の時にもみ合いになってワシントンがストヤノフを突き飛ばしたり、その時にゲーム中沢山走ってるのにもの凄いスピードで阿部っちが止めに入ったり、巻が相変わらずシュート打たなかったり、シンジが残り5分で入ってきて必死にやってたり、ストヤノフが試合後に退場になってたり)ゲームの趨勢には余り影響がなかったので割愛、結果としてはレッズがアドバンテージをしっかりと活かして、しっかりと勝ちきった。

正直なところ、あの退場さえなかったらもっと良いゲームになっただろうなぁというのがあるのだけど、それでもジェフの地力、レッズの強さ、そういうモノがしっかりと感じられる中身のあるゲームでした。

勝負の綾としては、退場劇……ということなんだけど、それ以外の所で考えるとしたら、持ち得る「個の質の差」かなぁと。そんな事言ったら元も子もない感じだけど、事実としてその差は横たわっているわけで、劣るチームとしてはその技術を発揮させてしまっては厳しくなるのは目に見えてる。そこでそういう部分を発揮させない術というのが戦力の劣るチームに必要になると思うのだけど、この日のジェフにはその術がなかったのかなと。前回のリーグ戦では、チーム全体が非常に積極的なプレス志向を持って、局面局面で猛烈なアプローチを掛けていて、その結果レッズの技術のある選手達はほとんど余裕を持つことなくそのプレッシャーの前にミスをしたり、効果的なプレーが出来なかった。こういうことをした事で「個の質の差」というモノを消すことに成功していたと思うのだけど(そしてそこから鋭いショートカウンターでレッズを一気に飲み込んでいった)、この日は相手にボールが渡ってからアプローチに行く事が多く、そのプレッシャーも緩いから、レッズの選手達に技術を発揮出来るだけの余裕を持たせてしまった。そうなると、何でも出来てしまうし、どうしても受動的な対応せざるを得ないから(元々ディフェンスは受動的なモノだけど、やらされている感じになってしまうのかなと)、その結果、常に局面でアドバンテージを持たれてしまったと言えるのかなと。もちろんレッズの個々の選手の出来が良かった事も関連してくるのだけど、レッズが勝ったというのは偶然ではないのかなと。

で、印象に残った事なんかを簡単に。

ジェフの方では、上記の部分はさておき、後半のシステム変更及び選手交代によるチームの活性化は見事だった。で、そのタスクをしっかりと理解し、ハードワークして実現にこじつけていた選手達はもっと見事だったかなと。

全般的に言える事なんだけど、あべっちや佐藤勇人、山岸や坂本は、守備時は押し込まれてしまうので、相手のゴール前までは80m近く距離が開く。起点を作った水野や羽生のサポートやオーバーラップをするためにその距離を毎回押し上げていく必要がある。で、展開としてはスペースを消される前に長いフィードを飛ばすわけだから、そんなにちんたら上がっていくわけにはいかない。そうなると、長い距離を何本も高速移動して埋めていくことが求められていたのかなと。で、そういう事を水曜日に代表戦をこなし、人数が少なくて守備で振り回させられていながら、ハードワークしていたのは本当に素晴らしかった。数的不利だから、どうしても各選手が無理をしなければならない部分が出てきてしまうのは仕方ない事でもあるのだけど、これだけ出来るチームというのは早々ないな。まあ個人でどうにかならないからこそ、走らなきゃいけないというのも事実としてあるとは思うのだけど、そういうことは抜きにして、すべき事、必要な事を捉えて労を惜しまず出来るというのがこのチームの根底に流れているものなのかなと。負けはしたけど、この辺は非常に素晴らしかったと思います。

てゆうか、阿部っちはこれを代表でやりなさいよ。これだけ出来るんだから。あの存在感、仕事量、素晴らしかった。信頼が厚いからだろうけど、オシムたんは基本的に彼をタスクの中枢に置くから、彼自身もそっちに気を置いてどうしても抑え気味のプレーになっちゃうのだろうけど、こういうの見ると、「出来る子なんだから、もっとやれんだろー」と思っちゃう。

巻は、頭の切り替えが出来てないのかな。ポストワーカーとしてチームのために仕事をすると言うのに支配されすぎて、周囲を活かそうとしすぎて自ら撃つ意識が低すぎる。ストライカー的な怖さが消えたら大して価値はないよ。精力的に仕事が出来て、尚かつゴールが獲れるから価値があるのよ。裁いたら、頭切り替えてエゴイスティックなストライカーになっちゃってもいいと思うんだけどな。田中達也見習って、撃て撃て撃て(無謀なのはだめだけど、ボックスの中ではファーストプライオリティはシュートだよ)

で、レッズの方は、徐々にチームとしての調子が上向いてきたかなぁと言うのを、この試合ではっきり感じられました。以前書いた通り、個々の出来に依るところが大きいチームだと思うので、全般的に選手のコンディションが上がってきたのかなという感じで、その結果、高い技術を核にしたらしいプレーがもの凄い多かった(個々のプレークオリティが非常に高く、オン・ザ・ボールの質でジェフのマンマークを振り回した。特にポンテと山田、長谷部辺りが良かった)で、チームとしても陣容が整ってきたことでチーム内の競争意識が激化してきたことで、更にチームをポジティブに回している印象を受けました。

例えばこの日は田中達也がスタメンを外れて、ポンテと山田の2シャドーとなったけど、その二人は非常に積極的なプレーをしてイイパフォーマンスだったと思うし(ポンテはイライラ気味で、緩慢なところもあるけどね。ただ彼のプレーはアクセントつくね、うまいし。山田はここのところ継続していい)、ここのところ不調気味だった田中達也にはこのスタメン落ちが大きな刺激となって、この日は非常に積極的で尚かつキレのあるプレーを見せていた(後は決めるだけと言うところで決め切れていないから、まだ完全復調とはいえないけど)シンジに関しても、このまま終わる事はプライドが許さないだろうから、もっとやってくると思うし、この日は非常に意欲を感じた。これ以外にも黒部や永井だって、虎視眈々と狙っているはず。もちろん前線だけじゃなく、相馬、酒井辺りも控えているわけでチャンスを狙ってるだろうし、スタメンの選手にも安穏とした思いはないはず(平川なんかはそういうのを凄い感じる。山田が押し出されてサイドというのもあるし、酒井も出来るしね。レッズでは見た事ないけど)正直、黒部とか酒井とかは飼い殺し的な側面もあるけど、こういう刺激がチームを更にポジティブにしていくのかなと言うのを感じました。懸念ポイントとして、このチームでは替えが比較的効かない比類なき決定力を誇るワシントンと、メンタルの部分でも大きな影響力があってアホみたいに決める禿の状態が余り良くないこともあるのだけど、そういうネガティブな部分が気にならないほど、レッズの勢い再点火っていう感じを受けたかなと。

長谷部は今シーズン前にタレントが増えたこともあってか、遠慮がちなプレーが多くなったなーと思ってたんだけど、ここのところプレーコンテンツがとても充実してきた印象。ワシントンの存在もあって、結構ディフェンスラインに深くなるからバイタルでの仕事も増えてきそうだね。得点に絡むプレーが増えてきそう。山田も素晴らしかったね。シンジぴーんち。

と言う事でここまでかな。これでレッズは単独首位かー。ジュビロとガンバの試合も面白そうだし、やるかも知れん。前田はすげーな、ロスタイム弾2試合連発?マリが火を付けちゃった?ガンバごめん。ということでここまでかな。

新潟の件は見れないんじゃなんにも言いようがありませぬ。新潟まではるばる行かれた方、心中お察しします。風邪など引かぬよう(雨が降ってたようなので)気を付けて帰ってきて下さいね。お寿司うまそうだった。

*てゆうか、なんかgdgdの試合だった"らしい"ので、やらないかも知れないよ。ここまで一応全試合やってきたから、やるつもりではいるけど、わざわざイライラしたくないというのもある。「知らぬが仏」という言葉もあるし。まあそういうストレスを味わうというのも又醍醐味な気もするけど。代表とも被ってるしー

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October 06, 2006

Necessity of Risk Challenge -Think about Osim's Football

ここのところずーっとレポレポレポで続いてたから、テーマを掲げて書く事に恐怖感が……。まあいいや、で、昨日行われたガーナ戦含めて、オシムたんのチームで色々とテーマが出てきていると思うので、その辺を考えてみようかなと。3回目かな?「Think about Osim's Football」てゆうか、こういう企画がまともに続いてるなんて僕にとって奇跡。

・1プレーに見るオシムのプレーセレクトに置ける判断基準

少々前の話になるのだけど、イエメン戦でこんなシーンがあった。

右サイド、加地が持ち上がると、それに反応する形で遠藤がサイドのスペースを見つけてランニングし、フリーとなって顔を出した。しかし、加地はその動きを使わず(デコイにするような形で)応対に来ていたディフェンスの逆を突いて中に切れ込む仕掛けを見せた。この仕掛けにより、FKを得たが、そのプレーを見たオシムは「カジ!」と大きな声を上げ、その後通訳が「遠藤が動き出してフリーになったのだから使えばいいだろう」とオシムの意を加地に伝えた。

皆さんはどう思うでしょうか。加地の選択したリスクチャレンジプレー(ドリブル)、オシムが選択して欲しかった遠藤を簡単に使ってフリーランを活かすプレー、どちらが良かったのか。どちらのプレーにも異なった意図や可能性があり、それぞれ著しく間違ったモノではない。ただ、このプレーでオシムが大きな声を上げて、何故加地に対して叱責したのかというのは、ずーっと頭の中で引っかかっていました。

二つのプレーにはそれぞれにポジティブな効果を生み出す可能性を持ったプレーだと思う。仕掛けというプレーセレクトでは、一枚剥がす事でフィニッシュも出来るし、引きつけて中にズレを生み出してラストパスという選択も出来る。より、幅の広い可能性を持つ事が出来ると言える。それに対して、フリーマンを使うというプレーセレクトに置いては、プレッシャーが掛からない状態で次のプレーに移れる。フリーであれば卓越した技術を発揮する事が出来、精度においても期待できるし、得点に繋がる可能性を高めると言えるのかなと。どちらもネガティブなプレーではないと言えると思うし、加地の仕掛けアクションを否定する要因にはなり得ない。そうなると、このプレーを否定した理由は、オシムの中にある判断基準(コンセプト的な要素含め)から漏れたという事になるのかなと。

これを元に考えていくと、「頭を動かし、人とボールが良く動くサッカー」というコンセプトの元、活性化したオフ・ザ・ボールの動きを紡いでいく事で良い状態を作り出す。そして良い状態を活かして可能性を高めた上で実に繋げていく。このコンセプトの中には、フリーでボールを扱える状況を作るというのも、重要な要素であり、目的の一つなのかなと感じたりしました(当然と言えば当然なのだけど)

まあこれはこれで良い事なんだけど、プレーの本質を考えた時、ちょっとだけ微妙な気がしなくもない。フリーマンを作り出す事は正しいけれど、それが=でゴールに繋がるわけではないし(可能性を高めると言う点では否定しないけど)、選手達の積極的なリスクチャレンジアクションの弊害となる可能性もあるのかなと。

・オシムのコンセプト「だけ」では勝てない

オシムはプレーにベクトルを付けていく事で、自分のタスクを具現化しようとしているのがこの早い段階でも表面化してきています。責任あるマンマーキング、早く正確な状況把握と判断、精力的な切り替えや動き出しの意識、速いボールクルーズ等々……、こういう要素が選手達に浸透し、表現される事で「ボールと人が良く動くサッカー」にしていこうとしているのかなと感じます。これがこのチームの基盤であり、骨子のなるわけで、これに関してはどんどんやっていって欲しいと思うわけです。

しかし、ある程度前に出てきてスペースを与えてくれることでそのサッカーが嵌りやすい状況だったガーナ戦のようなゲームもあれば、相手に引かれてスペースを消されて嵌らないイエメン戦のようなゲームもある。時間帯でも、リスクを負って前に出て来る時もあれば、守備的にボックス付近に人数を掛け、スペースを消す事を主眼に置く時間帯もある。当たり前だけど、相手があるスポーツだからこそ、状況も多様化し、それによって求められる要素も多様化してくるわけです。でも、今の日本の選手達はコンセプトやベクトルというモノに縛られすぎて、ピッチの状況を捉えてプレーしているとは言い難いし、そういう状況に対応するという部分は余り重要視されていない。これは、オシムのチームに置いても例外ではなく、大きな課題となるのかなと。

実際、相手が守りを意識した消極的なプレーをしてきた時に、今のサッカーだけで崩せるかと言ったら、なかなか崩せない。それでも、愚直に、従順に、タスクをなぞる形でそれを具現化しようと努力するのが今の選手達。でも、それってクレバーじゃない。何が効果的か、どのような事をすれば綻びが出来てくるのか、そういう事を見つけ出していくことをしていかないと、どんなにコンセプトをなぞったところで結果には繋がっていかない。言い方を変えれば「やらない」と言う選択があっても良いわけで、コンセプトや戦術というモノを運用していくと言う意識が必要になるのかなと。やり続けていく事だけが正解じゃないと個人的には思う。

*これはある意味では出来てる部分もあるんだよね。例えば、相手に合わせてセンターバックを2枚にしたり3枚にしたりすることとか、試合の中でのポジションブレイクに伴うポジションチェンジとかね。監督が推奨しているという事もあるから思い切ってやれるのかも知れないけど、こういう要素は監督の指示ではなく、主体的に状況を捉えて、適用したり実行したりしているはず。それが推奨されているか、いないかの差だけで他の部分でもやれば良いだけ。以前「こども」と酷評されていたけど、それはこの辺の問題でもある気がする。

・もっと欲しい"個人"のリスクチャレンジ

話は戻って、上記の仕掛けプレーなのかフリーマンを使うプレーをするべきなのかという話。あの局面に置いて加地が仕掛けたのはフリーマンを使うより個人的にはベターな選択だったと思う。それぞれにポジティブな要素があると書いたけれど、相手にとってどちらが怖いのかという要素で考えると、あそこで外に開かれるより(高さでアドバンテージがあった事を考えると、こっちの方が良いのかも知れないけど)、中に切れ込まれてシュートやラストパスを出された方が、難しい対応を強いられる。そういう意味で、加地のプレーはリスクチャレンジ意識に溢れた良いプレーだったのかなと。

で、昨日のゲームで思ったのは、こういったリスクチャレンジプレーが少ないし、予想を裏切られるようなクリエイティビティを感じるプレーが少ない事。もちろん、チームタスクとしての切り替えからの攻撃やベクトルと重なる速いテンポでのポスト&サポート+ダイナミズムもいいのだけど、基本的に環境が整っていないと余り実効性を示さない。そういう状況時には、何が必要かと言えば、そう、個人としてのリスクチャレンジアクション、そしてクリエイティビティの発揮だと思うんだよね。

イエメン戦後 梅崎司選手のコメント(抜粋)

試合を見ていて?オシム監督はパス、パスというけど、アタッキングエリアに行ったらもっと仕掛けていいと思っていた。そういうところが自分の特徴だし、出たらゴールを狙ってやろうとは思っていた。やっぱり個の力が必要。それがあればパスももっと有効になる。みんなボール回しを意識しすぎている。オシム監督はそういっているけど、まずはリスクを冒して攻めることも必要だと思う。

J's Goal

チームとしては、ポジションを崩して多くの選手が攻撃に参加する事をリスクチャレンジアクションと提議している感がある。だから、「リスクチャレンジしているよ」と言う事になっている気がするのだけど、でも、それって個人的にはちょっと違うんじゃないかなと?と思ったり。

で、梅崎くんのコメント。自分の特性を鑑みた上で、グループとしてではなく、一人の個としてアタッキングエリアでは仕掛けるよ、局面打開して崩しにいくよという言う意識を感じる。リスクチャレンジという言葉自体大きな意味を持つモノだから、選手達が攻撃参加する事もリスクチャレンジなのだけど、今のチームには梅崎くんが持っているような、自分の責任に置いて局面を打開するような意識というのはそんなに多くない。でも、相手が怖いのはこういうプレーだし、こういうプレーが増えていかない限り、厳しい状況に追い込まれた時、展開が閉塞した時、嵌らない状況の時に本質的な実効力には繋がっていかないんじゃないかなと。

そんな中での光明としては、ガーナ戦後半ビハインドを負った後に交代で入った中村憲剛と長谷部誠。彼らはチームタスクの遵守という意味では、スタメンで出ていた選手に比べて曖昧な部分があって、チームの機能性を保つ意味では不十分だったと思うのだけど、彼らは個としてリスクチャレンジの意識に溢れていて、それはある程度時間がない中で現実的に勝利を得ようしたガーナに対して脅威になっていたんじゃないかなと。(詳しくは昨日のレポート見て頂戴)

もちろんチームタスクのベクトルを守っていく事も必要だけど、それを守るが余りフットボールの本質を見失ってしまっては本末転倒。大きなベクトルとして、ゴールを奪う事、勝利を得るという意味では同じなのだから、そのためにチャレンジする姿勢も忘れないで欲しいなと。そのベクトルを守る事だけが正義じゃないよ。一人の選手として、出来る事、代表に選ばれた意味というのを感じて欲しいな。

*チームに自分の考えているサッカーを浸透させる上で、余りベクトルに乗っていかない長谷部や中村憲剛のプレーを推奨するかどうかは微妙なんだけど、アレックスをスタメンで使っている意味とか、選手達に主体的な判断を求めている事を考えたら、絶対に否定はしないはず。そういう事を考えてもっとチャレンジするプレーが増えてきて欲しいなと。そういう意味では、山瀬とか山瀬とか山瀬とかも使って欲しいんだけどね。アレックスの代わりに。

*そういう意味で、ヤット何かはもっと自分の色を出して欲しいし、山岸や羽生にしても、自分の特徴とは少々違う部分があるかも知れないけど、個人として出来る事はもっとあるんじゃないかなと。特に山岸はいいサンプルプレーがあった。後半序盤に駒野の対角線なロングフィードに反応して落下地点に走り込んだプレーがあったのだけど、その時山岸が選択したプレーは共に上がってきていた佐藤寿人を活かすスペースに流すヘッド。ダイナミズムをシンプルに活かすダイレクトプレーで、オシムたんの好みそうなプレーセレクトではあったと思うのだけど、もしあそこを収めて局面的に2vs1を作っていたら、よりフィニッシュに繋がる可能性もあったと思う(ダイレクトプレーは難易度高いし)オシムたんは怒るかも知れないけど、ね。そういう部分だと思う。

*こういう事を書いていたら、「黄金世代が世界で通用しなかったのを見ても、まだ世界とは差があるんだから、そんな無謀な挑戦じゃなくて、より可能性の高いプレーを作っていった方がクレバーじゃないか!」と批判されそうだけど、僕はそれは短絡的すぎるかなーと思う。個人のレベル云々じゃなくて、仕掛けないと状況は変わらないし、怖さが出てこない。それに22人のプレーヤーがピッチにいて、純粋な力比べだけじゃない。周辺の状況が様々あって、良い条件が揃えば抜けるシーンだって出てくる。でもその姿勢を持っていなかったら、その可能性を捨てる事になる。ジーコの時はそればっかりを強調しすぎた嫌いがあるけれど、チャレンジアクションを活かす術というのを磨いていけば、絶対に出来ない事はない。そういう意味でこういう姿勢は大切なんじゃないかなと

とにもかくにもタスク的なベクトルと個人戦術のバランスというのがもっと良くなると良いなと言う事ですな。日本人の特徴である言われた事をやりすぎてしまい、それに傾倒しすぎてしまう事と相まって、タクティカルな要素を強調する余り、戦術の優劣だけで勝敗が決まってしまうようなチームになってしまいそうな気がしたんで、ね。今は、しっかりとした基盤を作ると言う意味で、タスクを浸透させるはベクトルに準ずる事も大切だと思うから、余りそういうエキストラアクションを求めるつもりはないけど、中長期的には必ず必要になる要素だと思うし、特にアジア勢と戦う時には大きなポイントとなると思うので。ということで、今日はここまで。

*少々否定的な事も書いてしまったけど、もちろんオシムのサッカーにも期待しているよ。あの機能性の質は期待を抱かせるモノだし、少しずつ積み上がってきているから、それはそれで良い事だと思ってるし。これが基盤となって、タスクだけをなぞるだけにならない主体的な判断を感じるようなリスクチャレンジアクションがミックスされる形になっていって欲しいなと言うのが個人的な希望かな。

*俊輔や松井の事も色々とヒントが出たりして、書きたかったのだけどうまく入らなかった。また次の機会にね。

*てゆうか、同じような事前に書いた気がして、少しかぶっちゃったかも知れません。まあそれだけ大切な事ですよってことで←無理矢理正当化

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October 05, 2006

進捗の跡@KIRIN Challeng Cup vs ガーナ

勝てるチャンスもあったけど、まあそれは仕方ない。勝つ事でより自信になったとは思うからもったいないとは思うけど。ただ、価値のあるゲームだったとは思う。こういう相手に、進捗の跡が見えたと言う意味でもね。

Kirin World Challenge KIRIN Challenge Cup 2006

Japan 0-1 Ghana @ Nissan Stadium,Yokohama
Ghana:72'H.Draman

Sports Navi

日本スタメン:GK川口能活、DF今野泰幸、阿部勇樹、水本裕貴"祝・初キャップ!"、MF鈴木啓太(→79'長谷部誠)、駒野友一、三都主アレサンドロ(→86'二川孝広)、遠藤保仁(→75'中村憲剛"祝・初キャップ!"、山岸智"祝・初キャップ!"(→58'播戸竜二"祝・初キャップ!"、FW巻誠一郎(→72'我那覇和樹)、佐藤寿人(→53'羽生直剛)

ガーナスタメン:GK/R.キングストン、DFサルペイ、イリアス、メンサー、モハメド、MF/L.キングストン、エシアン、アッピア、ムンタリ(→67'ハミヌ)、FWアゴゴ、ギャン(→67'ピンポン)

2006年のワールドカップでは、非常に厳しいグループをまさに突き破ってベスト16に食い込んだガーナとの親善試合。強豪との対峙によって現状の力を試すといったことを強調しているオシムたんですが、個人的にも身体能力が高く、又経験あるチーム相手に、どれくらい築き上げていこうとするサッカーや日本の選手の技術、判断力、状況把握などの選手に問われる要素がどこまで通用するのかというのを見たい。特に相手のガーナは、確かに自分たちの強さを押し出せばもの凄い強いチームだけど、ワールドカップのプレーを見る限り非常に高いライン設定でオフサイドトラップに頼る傾向の強いディフェンスラインや個々の強さを前に押し出す傾向の強い一発型のプレッシングはリスクマネジメントという部分では問題もあって、穴を抱えているチーム。そういう部分をピッチの中で捉えて突くようなクレバーなプレーを期待したい。

で、ガーナの方は来日して間もないと言うこともあってコンディションが気になるところだけど、メンバーは一線級。このチームの核となるエシアン、アッピア、ムンタリという中盤のタレントが顔を揃え、ワールドカップでも存在感を見せたギャンなどもいるなど、いない方のメンバーの方が少ないぐらいの印象。対する日本は、相手の状況を見ながら対応する形を最適化していこうということだったが、相手が2トップということもあって阿部をリベロに今野がストッパーに入った。アタックラインには播戸の起用も予想されたが、佐藤寿人と巻という何度か組んで相性の良さを感じさせたコンビに。山岸が初キャップ初スタメン。

前半

あー、うるさい声が聞こえないのでとても快適だ。逆にオシムたんが悪いプレーに"マキ!"とか"ケイタ!"と個人名を叫んで不快感を露わにするのが聞こえるので(不快感だけじゃなく指示もあるのかも知れないけど)プレーセレクトの優先度などを感じられて、おもしろい。

ハイラインと高い位置でのプレッシングはそのままなものの、攻撃としてはある程度日本の出方を見るようなガーナの立ち上がり。それに対して、日本はプレスにとまどいながらも落ち着いてボールを繋いで、大きく空く裏のスペースを使おうという狙いが見える。そしてその狙いが具現化する形で、いきなりチャンスを迎える。低い位置ながらうまく囲い込んでボールを奪うと、駒野がボールを運び、その間に動き出す。ラインポジショニングを獲って裏へ飛びだそうと佐藤寿人がボールを呼び、ガーナディフェンスラインは佐藤寿人を網に掛けようとトラップを掛ける。しかし、駒野は佐藤寿人をデコイに、ロールするように少し低い位置からニア側を飛び出すアクションを見せた巻へスルーパス、そしてこの形が嵌って巻が完全に抜け出す。巻はそのままゴールに突き進み、GKとの1vs1を向かえると、同時にボックスの中に入ってきた山岸へ折り返すという選択。しかし、これは戻ってきたディフェンスのカバーにあい、フィニッシュ出来ず。巻は反省、でもいいよいいよー。

しかし、それでも怯まないのがガーナ。高いラインはそのまま、そして身体能力が生かして、日本の中央を突き破ろうとする。このチャンスの直後にGKのパントキック競り合った所からギャンがボールを収めて、そのままフィニッシュに持ち込むなど、徐々にその力を発揮し始める。しかし、局面に置いて人を掛けて局面打開を何とか凌ぎ、速い切り替えからポスト&サポートを絡めて2列目の飛び出しという形でラインを突破しようとしたり、相手のプレッシャーをいなしながら繋いでフリーマンを生みだしたりと、スムーズな攻撃構築でガーナの高いラインに脅威を与え、実効力や可能性(こういう書き方すると、とんでもないミドルでどっかーんとかがあるチームだから、どんな形でもガーナの攻撃には可能性があると言えるけどね)という意味ではガーナより作り出せていたかな。

徐々にガーナがサイドを意識し、日本の選手間の距離を離すことで収縮を許さないようにして攻撃しようと言う狙いが見え始めると、ガーナのペースに。まだまだワールドカップで見せたようなノリノリの勢いは出てこないが、丁寧にポゼッションしながら相手の守備を剥がそうとする形で押し込んでいく。すると、日本にも細かいミスが生まれ(山岸が触らなくて良いのに触ってCKを与えてみたり、ビルドアップを浚われてカウンターを浴びたり)、危ないシーンも。特に今野が突っつかれてはじまったカウンター、アゴゴに右サイドを抜け出され、中に走り込んだギャンに前がオープンな状態でフィニッシュを許してしまったシーンなどは危険なシーンだった(シュートは力無く能活がセーブ)

守勢に回ることが多くなった日本ですが、チーム全体が切り替え速く守備をしながらオリジナルポジションに戻って相手に付き、局面で何とか身体を張りながら粘ることで、最後の部分で凌ぐ。そしてそこから切り替えの速さを活かして、前掛かりになった裏を突く形で攻めていく。ハードコンタクト、運動量を要求される中で、選手達がその要求に応える形で守備に置いては何とか均衡を保ち、攻撃に置いてポジションブレイクやポストワークを絡めては相手のラインを崩す工夫を加える形が(精度はどうあれ)非常にポジティブ。

特にうまくボールを動かしながら、サイドを利用して崩すシーンが目立つ。アレックスが右サイドに移って巻のスルーパスを受けてボックス内で仕掛けてみたり(身体を入れられフィニッシュ、ラストパスに繋げることは出来ず)、左から右という形でグラウンダーのパスが流れて駒野が股抜きでムンタリを抜き去ることで局面を打開し、角度がないながら素晴らしいシュートでキングストンを襲ったり(正面ではじかれてしまう)、バックラインのビルドアップからの素晴らしい崩し(今野に渡った時点でガーナの選手がアプローチ、今野はそれによってマークが外れた駒野を使い、駒野はフリーで速い斜めの楔を巻へ、巻はダイレクトで右にサポートにいた寿人を使って、この間に3列目からフリーランした遠藤がダイナミズムを付随、寿人がスペースパスで遠藤使い、遠藤抜け出す。速いパスクルーズで起点を作り、このチームの特徴でもでもあるポスト&サポート&ダイナミズムという縦ギャップからの崩しのお手本とも言えるもの。綺麗なスペースメイク&ユーズ。ヤットはかなりの距離を走ったね)で完全にラインをブレイクしたりと(ラストパスがずれて繋がらず)、チャンスを作り出した。この辺は確実に進化している事を感じさせるモノだったかな。

結局前半は良い出来だったモノの、スコアには繋げられず、0-0で折り返す。

後半

前半の好プレーを継続する形で、日本はポジティブな攻撃を展開。右から左の大きなサイドチェンジで山岸を使ってみたり、うまくDFの間に入り込んだ巻を見つけてシンプルに直線的なクロスを送り込んだりと、細かい展開以外の形も見え始めて、バリエーションも付け始める。ガーナは、時折ギャンの鋭い動き出しでボールを収めて1vs1のシーンを作り出したり、長距離からの強烈ミドルで能活を襲ったり、アッピアが飛び出してフィニッシュに絡んだりするモノの、全体的に押し上げが遅く、重い感じは否めず。

切り替えの速さはそのままに、後半になってより個々の特性や技術が強調される形も見え始める。駒野のサイドチェンジ(指示もあったみたいだけど、精度の高さだね)、遠藤の周囲をうまく利用した突破からのスルーパス(頭の良いプレー、サイドを使うと見せかけて逆を抜いた。寿人へのスルーはオフサイド)、山岸の斜めに入ってボックス内でフィニッシュに絡むプレーと、悪くない(山岸のは惜しかったけど、素晴らしい動きだった。ポストかよー。寿人も良く中に折り返した)

しかし、チャンスは作れど、スコアに繋がらないのは相変わらず。又、ガーナがポゼッションを握り始めて、日本が再び守勢に回る。そして、この日最大のピンチ。アゴゴのポスト→アッピアダイレクトスルーパス→ギャンの抜けだしとダイレクトでボールが動く形に崩しきられ、ギャンのスピードに日本ディフェンス陣は振り切られそうになると、阿部はたまらずスライディング。ボールにいったようにも見えるプレーだったが、ファールを取られ、左寄りペナぎりぎりでのFKを与えてしまう。そしてこのFK、蹴るのはアッピア。壁をすれすれで越えてニアサイドに向かう鋭いボール、枠に収まっていたが能活が鋭い反応ではじき出し、この難局を逃れた。

後半も15分を過ぎ、少し切り替えが鈍り始めて劣勢が押し返せないようになると、羽生を佐藤寿人に変えて投入。しかし、リズムは変えられず。アタッカーまで下げさせられ(まあこれは守備時にマンマークの役割もあって、山岸がサイドに落ちるというのもあるのだけど)、1vs1でも劣勢に立たされてと、その中で角度がないながら危ういシュートを打たれる。立て続けにオシムたんは播戸を山岸に代えて投入し、2トップに戻ったかな。(ガーナも同じタイミングで、ギャンに代えてピンポン、ムンタリに代えてハミヌを投入)

互いに交代選手が入って、ピッチの状況が活性化し、攻め合いの展開。日本も停滞を打破し、イイリズムの攻撃が見え始めたりと、少し押し戻し始める。しかし、巻に代わって我那覇を投入した直後、右サイドをスローインからの展開で交代で入っていたピンポンが水本との1vs1に置いてフェイクを交えたドリブルで縦にドリブル、うまく空間を作って非常に速いグラウンダーのクロスを送り込まれると、これまた交代選手のハミヌがトップスピードでマーカーを振り切ってニアに入り込み、この勢いのまま合わせて、能活もこれはさすがに対応しきれず。先制を許してしまったわけだけど、これはしょうがないかな。ここまでは1vs1も粘って凌いでいたけど、破られてそこに精度とダイナミズムを付随させられては厳しかったかな。

ビハインドを負う形になると、オシムたんは中村憲剛、長谷部、二川と立て続けに優秀なセンスと技術を持つ選手を投入(下がったのは遠藤、鈴木啓太、アレックス)守備に関して少々拙いメンバーになったこともあって、カウンターで危ういシーンも作られたりしたが最終ラインで食い止めると、中村が低い位置でボールを引き出して、プレーメーカーとしてボールを動かしながら相手の急所を突く勝負パスを狙い、長谷部はその一列前で前にボールを進めながら仕上げやフィニッシュを狙いと、持ち味であるセンスを発揮して、攻撃陣を活性化し可能性のある形を作り出す。しかし、ガーナの守備は最後まで崩せず、得点は最後まで奪うことが出来なかった。結局一発に屈する形で、日本は敗れた。

まあ、負けちゃったこと、隼磨が出なかったことなど、残念なことはあるにしても、良いプレーが沢山あって、又課題(相変わらずというのはあるけど)も見えて、とてもイイゲームだったなぁと。まだまだ始まって間もない現状では、こういう中身のあるゲームをして、成功体験(勝てなかったし、ゴールに繋がらなかったので成功体験とは言えないかも知れないけど)を積み重ねることしかないと思うので、個人的にはこれで良いと思ったり。

進歩を感じる部分として、まず攻撃に置いてこのチームの核である切り替えを伴った攻撃が何度も出来ていた事。相手が前を意識したプレーが多い事もあって、中盤とDFラインの間にスペースが出来る事が多く、そのスペースをトランジッションの速さに置いて上回る事でうまく使えていたかなと。崩しに置いても、このチームが意識してるであろうポスト&サポート+ダイナミズムという連動感のある崩しの発生頻度が上がっている事も感じるし、その辺はポジティブだったかなぁと。
ただ、課題としては、基本的に同じような味付けばかりで対策しやすいという部分があるのかな。リズムの変化を伴う攻撃構築であったり、個人のリスクチャレンジアクションというのが少なく、悪く言えばリズム的に一定で単調。選手の特性からいって、チームの方向性を押し出す事には長けているけど、それが実効力を示さない時には、停滞するのが目に見える(この日はガーナのやり方に嵌って実効力を示したけどね)又、常にフルパワーで動き出して、ダイナミズムを付けてという感じでとやっていくのは、効率が悪く現実的じゃない。これだけ全体的にハードワークを問われるチームに置いて、終盤いつも運動量が落ちるので、リズムの変化を付けて、運動量をコントロールすることも必要かなと。効率化というか。もちろん、継続して決定力不足と基礎スキルのブレは永遠の課題。フィニッシュシーンに置ける積極性というのも課題かな。責任を負うという意味では攻撃も守備一緒。シュートを打つというのはマンマークをするのと同じイメージだね。ワシントンの言葉を思い出すよ「ストライカーとしての責任から逃げない」

守備に関しては、急造だったけど個々がしっかりと責任を担って局面で粘りある対応をしていた事もあって、個の力の差というのがそこまで表面化しなかったのが良かった。水本、今野と非常にタイトについて、自由にプレーさせず、高い位置での起点を作らせなかった事で、ガーナのダイナミズムを封じれていたと思うし、よく頑張ったと思う。サイドの対応に置いても、マンマークを基盤に置きながら、守備時にアレックスと駒野がオリジナルポジションを下げ、佐藤寿人と山岸がサイドを蓋する形でうまく数的不利を作られないように守れていたと思う(パッキングするような形も見えたり、オーバーラップに対して最後まで付いてカバーしたり)これは大きな進歩じゃないかな。

今はある程度一つのベクトルに向かってチームを作り上げる最中。そういう意味で確実にそのベクトルに進んでいるというのはポジティブだと思う。まあそのベクトルである程度の完成度が高まった後に、そのベクトルの中で足りない部分を、ディティールに変化を付けていく事でチームの"幅"を付けていけば、案外うまくいくのかなと言う気はしました。まあ、まだ時間は掛かると思うけど、その進捗度としては比較的速いと思うしね。じゃあ簡単に選手評。

川口能活(ジュビロ)→うん、良かったんじゃないかな。イイセーブもあったし、ミスなし。失点シーンはノーチャンスだし。で、山岸がぶち抜かれて、その後のカバーが効かずに打たれたシーンに対してもの凄い剣幕で詰め寄っていったけど、ああいうの増やしたいね。それが一つの問題提起となると思うから。

今野泰幸(FC東京)→ミスもあったけど、しっかりとシンプルなタスクを粘り強くこなした印象。1vs1に置いてほとんど破綻しなかったというのは、能力の高さの片鱗かな。遠藤が抜け出したシーン(前半のやつね)の縦への繋ぎとか、ああいうプレーが増えてくると良いね。

阿部勇樹(ジェフ)→うーん、慎重に、慎重に、破綻しないようにというのは分かるけど、もう少し潰しに出るようなシーンがあっても良かったし、ビルドアップに積極的に参加するような姿勢が欲しいかな。阿部っちのネガティブな要素かも知れないけど、タスクにスポイルされてしまう傾向が見える。もっと出来る子のはず。

水本裕貴(ジェフ)→失点シーンはピンポンの巧さにしてやられたけど、全体的に今野と同じく粘り強くこなした印象。試合中、レアルとの試合でフィーゴとやり合ってたのを思い出してたのだけど、あの後成長したのを考えれば、この試合も同じようにギャンやアゴゴとガチンコ対決だっただけに、糧に又成長して欲しいなーと思った。オーバーラップも○。

駒野友一(サンフレッチェ)→これまでの数試合に比べたら数段イイ出来。粘り強い局面に置ける対応、積極的な攻撃参加や仕掛け、サイドチェンジと、悪くなかった。攻撃構築に置いて、イイ楔も入れていたし、貢献度は低くない。右の方が良いというのはよく分かった。

鈴木啓太(レッズ)→この日はそこまで高い影響力は示せず。まあ悪いわけでもなく精力的にプレーしてしっかりと秩序を守り、機を見てオーバーラップをしてと、及第点ではあるけどね。これからはビルドアップにおける質という部分ではより高いレベルで求められていくのかなーという気がした。後半下がっていった後に一気に守備力が低下したのを見ると、存在の大きさは感じるけどね。

遠藤保仁(ガンバ)→チームのタスクに慣れや理解が進んだのか、それなりに染まった感じがあるのだけど、その分魅力が減っている感じも。簡単に言えばもっと実効力を伴う組み立てが欲しいし、もっとそのセンスを前に押し出すプレーがあっても良いんじゃないかな。周囲は動き出しているし、チャレンジプレーが欲しいかな。凡庸な選手ではないし、出来ない選手じゃないと思うから。

三都主アレサンドロ(レッズ)→幅広く精力的な動きが見えたり、低い位置まで落ちて守備をこなしたりと、最低限の仕事はしたと思うけど、後半はガス欠で切り替えられなくなったかな。攻撃に置ける実効力もこの日はイマイチ。てゆうか、あそこは憲剛だろ、空気嫁←酷い

山岸智(ジェフ)→動き出しや積極的なフリーランニングの実効性はやはり質を示したし、精力的な守備の姿勢も悪くない。初代表としては充分なプレーだったと思う。決定機は決めておきたかったし、オン・ザ・ボールの質、アイデアという部分では不十分だと思うけど、その辺はタスクの体現者という位置づけだから余り求められていないのかな。でもそれってどうなの?羽生にしても言える事だけど。

佐藤寿人(サンフレッチェ)→初スタメンと言う事だったけど、サイドのケアなど守備において役割を課された事もあって、彼の良さは余り出なかった印象。ラインポジショニングやニアへの姿勢などその片鱗は見せたけど、やっぱりポジショニング勝負の選手に置いて守備でポジションを崩すというのはポジティブじゃないからね。仕方ない部分はあるのだけど、ピッポ的な仕事をさせてあげたかったかな。特に今日みたいな相手なら。

巻誠一郎(ジェフ)→ポストワークにおけるダイレクトプレーなどは質を保っていたし、精力的なプレーも見えて、攻撃を繋ぐ役割としての出来としては悪くなかったと思う。けど、決定機を決めない(逃げた)プレーは頂けない。FWとしてやはりあそこは決めなきゃいけなかったし、逃げてはいけないシーンだと思う。

交代選手

羽生直剛(ジェフ)→守備の意識に忙殺されて、存在感を示せず。一度イイシーンがあったぐらいかなー。この日のやり方であれば、守備能力含めて山岸の方が良かったと個人的には思う。

播戸竜二(ガンバ)→まあとにかくらしさは出したかな。FWとして真面目さを感じる動き出しの姿勢、戦う姿勢、鋭い反応などね。二川とセットで見たかったけどね、それでも可能性は感じた。

我那覇和樹(フロンターレ)→相手が引いた状態では巻よりも踏ん張れる選手なのかなという感じはする。背負えるし。離すタイミングにズレがあるのは気になるけど。フロンターレラインが繋がりそうになったシーンは惜しかったけど、飛び込んで欲しかったなー。

中村憲剛(フロンターレ)→祝・初出場だね。まあ堅さもあったのだけど、それでもビハインドの場面に置いてああいうチャレンジの姿勢は必要だったと思うし、状況にそぐうプレーだったと思う。長谷部との縦の関係も良かったし、播戸へのスルーパスは惜しかった。ただ、守備の姿勢はもう少し必要かな。フィルターなしでDFライン丸裸になるシーンも多かったりと、この辺は課題かな。次があるかどうかはオシムたん次第かな。

長谷部誠(レッズ)→久々の出場だけど、らしさは見せた。中村にゲームメイクを任せてバイタルで仕掛ける姿勢を持ちながらプレーして、短い時間ながらその特性を出そうという姿勢がいい。あのシュートは枠に飛ばさないといけないけどね。

二川孝広(ガンバ)→出場時間短く評価なし。この日の役割はきついかな。

イビチャ・オシム(たん)→負け云々は別にして、チームを進歩させている事を実感出来たゲームなのでは?進捗度としても早いし、手腕を発揮している感じがする。闘莉王や坪井をこれまで重用してきたけど、今野も良かったし、これからどうするのか楽しみ。少々守備的な布陣の中に彼の現実性を見たけれど、そのカウンターを意識するプレー含めて嵌っていただけに勝ちたいゲームだったのかも知れない。采配云々は普通かな、隼磨が見たかった。使わないならインドには連れて行かないで。

ガーナ→とにかく来てくれた事に感謝。まあフルパワーのノリノリガーナが見たかったけど、それは贅沢かな。イイゲーム出来たよ。

と言う事で長いですけど。来週もあるのかー。どういうゲームになるかどうかは分からないけど、引かれた相手への対策という面で何かしらの手ほどきが見たいかな。それこそ、このゲームのように。と言う事でここまで。

*芸能人スポーツマン決定戦"を見てたら寝ちゃった、誰が優勝したんだろう?超気になる

*明日更新出来たら、代表の事をやるかも知れない。求められている速いパス回しの実効性も見えたし、チームとしての進捗度含めてテーマはあったと思うし。出来なかったらJの書き上がってるレポートを上げる←もったい付けてる

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October 03, 2006

当然の報い、手抜きの罰@J1 第25節 Fマリノス vs ジュビロ

「手抜きしてるから勝てねーんだよ!」

試合後、挨拶に来た選手達にバクスタ2階席からこんな声が飛んだ。その言葉が正しいかどうか、試合を見ていた人なら分かると思う。相手に対する敬意を欠いて真摯な姿勢で試合に臨む姿勢がなく、集中力を感じない安易で都合の良いプレーばかりをして、楽に勝とうとしていた。

そんな選手達に待っていたのは、ロスタイムの劇弾。当然の報い、手抜きの罰。この負けの意味は重いよ、とてもね。

2006 J.League Division1 第25節

Fマリノス 0-1 ジュビロ @ 日産スタジアム「当然の報い、手抜きの罰」
Jubilo:89'前田遼一

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"ボールの軌道見ろ!"、DF中澤佑二"まだ後遺症ですか?"、松田直樹"ポジションを忘れた夢遊病患者"、栗原勇蔵"集中、しゅーちゅー"、MF上野良治"我関せず"、河合竜二"難しいこといらないから"、田中隼磨"自陣でのプレーセレクト考えろ"、ドゥトラ"逆サイ、逆サイ!"、奥大介"アイデアはどこに行っちゃったの?"(→56'坂田大輔"動き出さないと崩れませんから")、山瀬功治"幸運の赤いスパイクも枠に飛ばず"(→83'山瀬幸宏)、FW久保竜彦"飛べ、競れ、走れ、ちゃんと打て"(→67'吉田孝行"せっかくのメモリアルゲームだったのに")

監督:水沼貴史"もう選手に任せるのはやめて。DFにFKなんておふざけもやめて。カウンターの実効性上げて。ミドルじゃなくてアタッキングサードの崩しの意識を持たせて。サイド中心で坂田と吉田の2トップとかあり得ない。ハーフタイムで悪いところを修正して。締めるところはしっかり締めて。馴れ合いいらない、厳しくいこーぜ"

ジュビロスタメン:GK川口能活"この日に限って降りてくることねぇだろ"、DF鈴木秀人(→78'犬塚友輔)、田中誠、金珍圭、服部年宏、MF菊地直哉、ファブリシオ、太田吉彰、上田康太、FW中山雅史"やっぱり偉大だよ、あなたは"(→59'カレン・ロバート)、前田遼一

前置きしておきますが、今回お茶を濁すようなことはしないよ。この試合は苦言しか書いてないからね、読みたくない人はブラウザ閉じちゃうとイイよ。

相手云々の前に、やることをしていないというのが目立った試合だった。監督のコメントによれば、リカバーに失敗したのかコンディションが思った以上に悪かったらしいけれど、その影響かどうかは別にしてピッチの中の選手は小さな事を省いて安易なプレーで相手を凌駕しようという姿勢があった。水沼体勢が始まって一ヶ月、危機的状況の中で与えられた刺激によってこのような甘ったれたプレーは見られなかったけれど、時間による慣れ、出た好結果からか、刺激が薄れ、このような横柄なプレーが又顔を出し始めてきたというのが素直な感想。その数々の温いプレー、箇条書き

・明らかに減った前線のハードワークとアプローチ

・コースの限定も出来ていないのに、ワンサイドカットや飛び込みによる一発で奪おうとする安易なディフェンス

・安易にオフサイドトラップで相手を絡め取ろうとし、セルフジャッジでマーキングする意思もなく、後ろから追うという姿勢なきマーキング

・周辺事情を鑑みずに、自らの都合の良い判断による適当なプレー

・反省や修正がないというのを露呈した稚拙なアタッキング・サードの質

セルフジャッジで勝手にプレーを判断し、プレーが続いているにも関わらずに審判へと抗議する行為

・ボールを奪われた責任を全うせずに、天を仰いでる事が多く、周囲の選手の多くが必死に追わずに後ろの選手に責任を押しつけていること

・疲労からボール関与意識が薄れ、誰も次のパスコースを作ろうとしないビルドアップ

・疲れて走らなくなり、切り替えの意識さえ持たずに人任せにする姿勢

・周囲の意図を汲むことをせずに、チームとして、グループとして、意思疎通や信頼関係がなく、単なる"11人の集まり"的なプレー

はっきり言って、このゲームに置けるFマリノスのプレーは勝者に値するモノではなかった。ホームということもあってペースを握り、不安定な守備ながら中山やカレンといった選手の決定機を哲也の奮闘もあって無失点で凌ぎ、相手のミスもあってチャンスも来ていたけど、大元の所で勝者に相応しくなかったということ。ジュビロも決して良くはなかったけれど、最後まで試合を無下にすることなく、走り、守り、自分たちのプレーをし続けた。そういう部分が差となって最後のスコアに表れたのかなと。ジュビロは真摯な姿勢で最後まで走り、パスを紡ぎ、丁寧にプレーして、最後には素晴らしいプレーを出したからね。

で、そんな酷い試合の中で一番最低だった選手は、Fマリノスのキャプテンであり象徴とされる選手のプレーだった。これははっきり書いておく。

・Fマリノスの象徴に思う

このゲーム、キーとなるプレーとなったはやはりPKのシーン。元同僚である川口能活と11mの距離で対峙し、結局決めきれずに先制点のチャンスを不意にしてしまった。ここから、Fマリノスは敗北へと一気に進んでいった。

ただ、PKが決まらなかったこと自体はそんなに大きな事じゃない。これまではしっかりと決めていたし、全てが決まるわけじゃい。誰もが外すこともあるし、対峙した能活の集中力は抜群なまでに高まっており、読みもセーブも素晴らしいモノだった。ただ、PK云々は別にして、その後のプレーは最低だった。自分の仕事を放棄して感情に赴くままに自分勝手なプレーをし、ポジションの概念など何もなく夢遊病のようにピッチを漂って戻らず、高いポジションを獲っているのに動き出しなど皆無で効果的なプレーはほとんど見せれず、そして最後はその失点の小さくない原因とまでなった。

ただ、このPKの前から、この日の彼は、どこかおかしかった。序盤は集中しているように見えたが、ナイーブな判定に対し徐々にナーバスになることによって、プレーがどんどん粗くなる。プレーが続いているにも関わらずクレームを付ける、その間にチームはピンチを迎えているにも関わらず。そして溜めたストレスをぶつけるように粗いプレーを続け、モチベーションの低さからか周囲の状況を鑑みずに横柄なプレーを続けていた。そして、あのキープレーで完全に我を忘れ、チームに課された役割を放棄した自分勝手なプレーに走った。

もう優勝という目標からは遠く離れ、かといって降格に対する危機感とも離れていることを考えれば、この一敗はさして大きなモノではなく、ここまで問題にするべきではないのかも知れない。てゆうか、一介の選手であれば、ここまで糾弾もしない。でも、こういうプレーをしたのが、Fマリノスの象徴とされる選手で左腕にキャプテンマークを巻く選手だからこそ、大きな問題があると思う。

彼はチームにとってとても大きな存在で、とても強い影響力を持つ選手。彼がチームを牽引するような素晴らしいプレーを見せて勝利に導くようなことがあれば、チームは乗っていくし、サポーターも望外の喜びに浸れる。チームはポジティブな空気に包まれる。でも、今回のようにネガティブでセルフィッシュなプレーでチームを敗北に導くようなプレーをした時は、チームの勢いを削ぎ、思った以上に大きなダメージを負わせてしまう。こういう要素をはらんでいるからこそ、大きな問題なのであって、そこに伴う責任があるというのを自覚してもらわなければ困る。

確かにチームの象徴であり、替えの効かない選手であることは否定しないけれど、あくまでも自分のためにチームがあるのではなく、チームのために自分がいる。いくら象徴だろうと、このゲームのような自分勝手なプレーは許されない。何よりも大きな期待や信頼を寄せている監督、チームメイト、そしてサポーターに対しての裏切り行為だと言うことを今一度自覚して欲しい。

チームのために身を捧げてくれるからこそ、「象徴」なんだよ。相手の39歳の象徴を見習ってくれ。ねぇ、頼むよ。

*これは前々から問題になっているけど、彼が暴走した時に誰もいさめられず止められない事も又問題だよね。プロ同士ならチームのためにならないことはびしっと言って当たり前。こういう事が出来ていないから、こういう事が起きる。それとも、何?彼に何か言ったらいじめられたりするわけ?

*監督もそう、これで2回目。チームをオーガナイズするのが役割なんだから、こういう勝手を許しちゃだめでしょ。無法地帯にしてしまうのは監督の責任でもある。上にも書いたけど、馴れ合いでやってもらっては困る。締めるところは締める、やらせるところはやらせる。チームバランスが崩してまで、リスクを冒すつもりなんてなかったのでしょ?

まあ、これを取り上げたけど、他の選手も酷かった。

佑二、あんなにゆるいプレーする選手じゃないでしょ、周囲との関係含めて、もっとしっかりしてもらわなきゃ困る。ラインは構わないけど、人をゆるく見すぎ。捕まえるところは捕まえて、最後まで追わないと。代表のショックによる後遺症、それに伴う代表引退云々というのもあるのだろうけど、マリで一番の高給取りなんだから。

上野、またもや電池切れですか?ベテランで多くは求められないとはいえ、明らかに後半動きが落ちすぎ。切り替えという言葉はないのですか?ウォーキングする選手をピッチに置く余裕はないよ。代えない方に問題があるのかも知れないけど、それでももう少し姿勢というのを見せて欲しい。裁ける選手は良治たんしかいないのだから、もっとボールへの関与意識も欲しいし、とにかく3列目での仕事をもっとして欲しい。前に上がった後の仕事は2の次。

坂田、あれだけのカウンターのチャンスがあったのに一度も良い形で引き出せなかったのは明らかに坂田の動き出しの質が悪く、思慮深い狙いがなかったからに他ならないよ。守備に置いてある程度免除されてたなら、もっとアグレッシブに、そして狙いを持って相手を揺さぶるような動き出しをしないと。一回動き出して出てきませんでした、でおしまいじゃいつまで経っても偶然のゴールしか獲れないよ。

久保、頼むからちゃんと仕事してくれ。浮き球競らない、身体寄せない、フォアチェック追わない、ボールコントロール粗く、シュートチャンスでもインパクトミス、コンディションの問題もあるのだけど酷すぎる。惰性的に起用した方にも問題はあるけど、ちょっと酷いよ。感覚的に優れていることは知ってるけど、ストライカーとして決めないと。

とかね……。まあもちろん悪いプレーじゃなくて、良いプレーもあったんだけど、まあそれも今までに比べたら明らかに少なかったから、取り上げるほどではないかな。及第点上げれるのは哲也と隼磨ぐらいかなぁ……(二人ともミスはあったけどね)まあいいや、とにかく切り替えるしかない。反省して、修正して、積み上げてと、糧にしていって欲しい。同じ事を繰り返すのはもう見たくないし、同じ事を繰り返していては、又悪魔が口空けて待ってるよ。もう、お願いだから。ということでここまで。あー気分ワル。

*ここからは普段の追記ゾーン。小さい時にしてると意味ねー。で、ジュビロのことは上に入れ込む余裕がなかったので、軽く。よくなかったし、Fマリノスを勝たせようとしてるのかと思ったほどミスが多かったけど、抑えるところは抑えていたなーという感じ(Fマリの質が低かったというのももちろんあるけどね)特にボランチは素晴らしかったかな。ファブリーズが山瀬に対して非常に厳しく見ていて山瀬の局面打開をほとんど許さなかったし(攻撃面では裁いたり、運んだりと、チームのヘソの所で起点となっていた印象)、コンビを組んだ菊地も広範囲に動き回って、顔を出されてなかなか数的優位を作れなかった。(攻撃面でも存在感を見せ、イイ飛び出しを何度も見せ、アシストもこなした。中山の決定機に繋がるダイレクトパスも見事)こいつらいなければなー。注目してた攻撃面は、スペースを消しながらしっかり狙えている時はほとんど怖さを感じなかったのだけど(ジュビロの攻撃は走り屋太田以外のパターンはほぼ楔を経由してる。この辺は伝統かもね。楔を切れれば攻撃の半分は壊せる。それなのに後半になってその意識が減ったことで危ういことになった)マリのDF陣が勝手にバランスを崩してからは、動き出しの面では優秀なところが見えた。39歳中山雅史恐るべし。前田はそんなに良くなかったけど仕事されちゃったし。これでリーグは4連敗らしいから、何となく苦手意識。

*てゆうか今回はこっちを勝たせるべきなんじゃないの?せっかく人間力をお星様にしてあげたのに。恩義が足りない。

*とりあえず言えるのはジュビロサポは早く帰れ、前田が挨拶したらすぐ帰れって思った。こういう感じで空気読まないから、いらぬ事件が起こるんだなーと思ったり(随分昔の話で今更だけどな)やるならホームでやりなさいよ。

*てゆうか、ロスタイム付近での失点が今期5度目だそうな。コンディションの問題も相変わらず多すぎ。お家芸ですな。

*思いっきり、メンテナンスのこと忘れてたので、更新出来ませんでした。申し訳ないっす。ココログFuck!

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October 01, 2006

許されない惰性 -ガーナ戦、日本代表メンバー発表-

昨日の試合?何それ?喰えるの?

ということで、チケットがもの凄い余ってることばっかりが話題になってるガーナ戦のメンバーが発表されてました(忘れてた)大幅な入れ替わり、若返りというモノを示唆された今月の代表招集ですが、思ったほど変わらなかったのかなという印象。しかし相も変わらずポジションバランスが悪い。さすがに追加招集があるだろうけどさ。すぐさまありましたな、これでも少ない気はするが。

キリンチャレンジカップ2006 vs ガーナ 日本代表メンバー

監督:イビチャ・オシム

GK:
川口能活(ジュビロ)
山岸範宏(レッズ)
西川周作(トリニータ)

DF:
三都主アレサンドロ(レッズ)
駒野友一(サンフレッチェ)
水本裕貴(ジェフ)

MF:
阿部勇樹
佐藤勇人
羽生直剛
山岸智(以上ジェフ)
遠藤保仁
二川孝広(以上ガンバ)
鈴木啓太
長谷部誠(以上レッズ)
中村憲剛(フロンターレ)
田中隼磨(Fマリノス)

FW
播戸竜二(ガンバ)
巻誠一郎(ジェフ)
我那覇和樹(フロンターレ)
佐藤寿人(サンフレッチェ)

追加招集選手

DF:
青山直晃(エスパルス)
山口智(ガンバ)

MF:
今野泰幸(FC東京)

Schedule:
10/4(wed) 19:20KickOff/vs ガーナ代表 @ 日産スタジアム

JFA

まあ、Jでの活躍ぶりを見ればある程度納得出来るモノで、そこまで驚きのあるものではないかな。個人的には、直接見ての適正判断なのか、ここのところ調子の落ちていたからなのか、惰性的な招集をしない意思が見えたことの方に興味を引かれる。

まずは、ここまで全て招集されてはスタメンを張ってきた田中達也が招集されなかったこと。これに関しては、僕は妥当な判断なのかなという気がする。昨日のゲームでは久々にゴールを決めたけど、良い時から比べると状態としては落ち気味で、自分のプレーが出来ていない。自分で行くのか回りを使うのか、プレーセレクトの悪さが非常に目立ち(仕掛け所!というところで横パスで逃げたり、そこは厳しい!というところで一気につっこんで無為にロストしたりする。周囲が見えてない感じかな)、それに伴い周囲に活かし活かされ、というプレーが出来ていない。代表戦の時は巻との相性が悪いのかと思ったけど、レッズでもこういう状態であることを考えると、彼の中に問題があるという気がする。コンディション的なモノなのか、精神的なモノなのか原因は分からないけど、現状では今回呼ばれたアタッカー陣とは少々状態に差があると思うので、そういう意味では非招集は妥当かな。もちろんポテンシャルは評価されていると思うので、まずはしっかりと良い時のプレーを取り戻せば又リストに名を連ねるようになると思うけど。

で、山瀬、中村直志に小林大悟といった中盤前目の選手達もばっさり削られたこと。まあ単純に他の選手を呼びたいから、今回入ってきた選手との比較によって削られたという見方もできるのだけど(それが正常)、実際リストには名を連ねていたけれど重用されてるとは言い難く、結局使われずにそのままクラブに戻るということが繰り返されていただけに、練習などの中で適性を見極められた上で非招集という形になった可能性もあるのかなと(確か、アジアカップの予選でベンチを外れたのは山瀬と大悟だし)もちろん、彼ら自身一時の確変状態からは落ち着きつつあるので、田中達也同様現状の状態を見て「なし」ということなのかも知れない(梅崎くんに関しては、ちょっとまだ何とも言えないよね。でも悪くないけどなー)

まあこれからの動向を見ないとわからないので、現状では推測に過ぎないということをご了承頂けたら。先を見据えた上で、この入れ替えの裏に何があったのかというのが気になるということですよ。まあ使われずに帰ってくるぐらいだったら、呼ばれない方がまし。オシムたんのせいで鹿島に負けたし(←しつこい)

で、初招集の選手の印象ね。今回は2試合あって(同じメンバーでやるんでしょ?インド戦)1試合は親善試合だから、又"初キャップおめでとう"というのが増えるかも?
とんでもない場合を除き、追加招集の選手も、ここに加える予定。来た、ということで追記。

まずは中村憲剛。とりあえず良かったかな。一時の確変状態からは落ち着いた感があるけど(チーム状態が下降気味というのもあるし)それでも高いところである程度安定していると思うからね。当然。プレーの特徴としては、もう何度も書いてきているので、余り書かないけど、パスの純粋な精度、フリーマンや使えるスペースを見つける察知能力、身体を使ったターンやスラローム系のドリブルワークなど自らのテクニックで局面を打開する力、そして積極的なフィニッシュへの意識と、とにかく攻撃に置いて特徴のある選手。上げ膳据え膳的に状況を整えてあげないと出来ない選手ではないと思うので(状況を捉えて、スペースを見つけてフリーでボールを受けたりするのが上手[ちなみにスペースランとかそういう大きな動きじゃなくて小さな動きね])どんなチームに入ってもそれなりに存在感を示せるんじゃないかなと思ったり。ようやく来たチャンスだし、何とか魅せて欲しいね。
現状のボランチには、流動的に4バックと3バックを使い分けるためのストッパー的プレーが出来る互換性、頻度の高い闘莉王のオーバーラップにより必要となるカバー、セカンドボールを幅広い行動範囲で拾うこと、そして相手のアタックに対して潰して回ることなど、"水を運ぶ"という言葉で表現されているチームを支える役割を強く求められている感があるけれど、個人的には相手によってはボランチの位置に、より高いレベルでゲームを作り、ゴールに直結するようなプレーを出来るプレーヤーを置くのも一つの選択肢だと思うので、ヤットにしても、中村にしてもボランチで使ってみて欲しいなと思う(そういう意味ではふろん太なら彼より谷口の方が適性はあるんだろうね、元々センターバックだし)ましてや闘莉王いないし。

次は、播戸。もの凄い勢いでゴールを積み重ねていたから、もうしょうがないよね(←嫌いなの)もちろんゴールを沢山獲っていることも素晴らしいのだけど、プレーの中身も非常に充実していた印象。どちらかといえばよりゴールに直結するプレーに鋭さを見せるフィニッシャー型の選手なのだけど、ストライカーらしいゴールはもちろん、ここのところ技術的な革新は目を見張るものがあり、見事なゴールも多いよね。特徴としてはとにかく精力的に動き出す。しかもおざなりなランニングがなく、常にボールが出てくるイメージで危険な場所に顔を出す。そういうことを繰り返すことが出来る真面目な選手なんだなぁと言うのをプレーを見ていると感じる。で、そういう動きが実ったシーン(このプレーだけを取り上げてエントリーにしようと思ったぐらいの素晴らしいプレー、結局出来なかったけど)、大阪ダービーでの先制点。

Play Back(ごめん、動画見つからなかった)/カウンターの展開から、左サイドに開いていた二川にボールが渡ると、フリーで前を向く。それと同時に播戸が動き出す。一度ボールホルダーから離れるようなコースへと動き出した後、ギュッと方向転換してディフェンスの間に入っていく動きだった。その動き出しの狙いをしっかりと感じていた二川は、DFの合間に入った播戸へびしっとグラウンダーのパスを足元へ。これをしっかりと収めた播戸は鋭い切り返しでディフェンスをいなして、最後は左足のコントロールシュートでネットを揺すった。

ちょっと時間が立っちゃったので、記憶があやふやなのだけど、このプレーが素晴らしかったのは、二人の信頼関係というか、イメージの共有という要素。播戸の最終的な狙いを二川がしっかりと共有していたこそ繋がったパスだった。前を向いた時点で単純に動き出しを信じて出していたら右サイドのスペースに走らせるパスという選択になっていてもおかしくないのだけど、最初の逃げる動きがデコイというのを捉えて最終的に受けたいポイントに流し込まれた事を見ると、二人の間にイメージの共有があったと言うのが見て取れた。で、その効果というのは、播戸を見るべきディフェンスが2人いて局面的に数的不利なのだけど、このイメージ共有による非常に質の高いコンビネーションで相手の急所を突いたことでその数的不利を消し、相手を後手に陥らせた(もちろんその後のフィニッシュに至るまでの冷静なプレー[コントロール、切り返し、そしてシュート]も素晴らしかったけど、ね)

まあこれだと二川を褒めているみたいなんだけど(実際褒めてるけど)、播戸が素晴らしいのはこういう関係を作るために、惜しまずに動き出して自分の動きを理解してもらうという作業を継続してきたこと。出てこないということでやめてしまっていたら、こういう深い共通理解というのは出来ていない。そういう意味での彼のどん欲な姿勢というのが今のブレイクに繋がっているのかなという気がする。代表でも二川や遠藤とのコンビで見てみたいかな(つーか嫌いなくせに長々と…)

で、山岸。彼も少し旬を逃した感があるのだけど、今シーズンは非常にゴールの意欲が高まり、サイドアタッカーの幅に収まらないプレーで非常に実行力の高いプレーを見せていて、個人的には8月の時点で選ばれるかなと思ってたぐらい質の高いプレーは続けていたかなと。もちろん全然妥当な選出。突破型というより周囲との関係を作りながら動きの質と幅で勝負するというイメージだけど、両足蹴れて両サイドを高いレベルで出来ること、サイドの位置にいながら好機と見るやボックスの中に入ってフィニッシュに絡む感覚を持っていることなどは素晴らしい。ジェフの選手らしくしっかりと走れるので、マンマークも苦にしない(うまくはないと思うけど)一時期水野が全然ゲームに出れないことがあって、なんで出れないんだろーって思ってたけど、それだけ彼の存在が大きいと言うこともあったと思う。彼が入ってくると、隼磨は又ベンチなのかなー。

最後に水本。本来であればU-21の代表だから一応飛び級って事だね。この世代では間違いなく青山と共にバックラインの核になる選手だと思うし、オランダのWYではもっとも安定したプレーを見せていたことが印象に残っている。正直なところ、現時点では彼よりも完成度の高い選手、質を備えていると思う選手はいるのだけど、対人能力は非常に優れていると思うし、沢山経験を積むことは日本にとって悪い事じゃないと思う。今回本職のセンターバックは一枚、(追加招集次第とはいえ)かなりの可能性で出場機会は得れると思うので、良い経験を積んで更に強い選手になって欲しいところ。

*ということで追記。追加招集分
山口は初招集?待望論も出ていたようだし、ようやくという感じなのかも。ここのところは左のサイドバックをやってたりしたからその辺のポリバレント性も買われたのかしら(山口のサイドバックのプレーは凄い良かった。上がりのタイミングといい、対人能力といい、絞りによるセンターバックなプレーといい←当たり前か、本職センターバックだし)センターバックとしても、安定感があって、サイズもある。ビルドアップの質の高いガンバのセンターバックだから、意識も高いだろうし、ある意味ではオシムたん好みの選手なのかな。

後の二人は、新顔じゃないから良いよね。今野はまだ復帰間もなくて、まだ戻ってきてない感じだけど、オシムたんの期待込みかな。実績のある選手だし、個人的に核となって欲しい選手だから、頑張って欲しいな。啓太・あべっち・今野の競争再び、これも楽しみ。青山はキャップもらえるとイイねぇ。水本同様どんどん良い経験を積んで欲しいな。

まあ今は色々試しながら選手の適性を試すという時期だと思うので、色々とやってみるのは悪くないと思う。ジェフの選手が多い?まあ仕方ないんじゃない?オシムたんのタスクをピッチで形にするという意味、そして周囲にメソッドを伝える媒介役という意味でも、長きにわたってそのメソッドに触れてきたジェフの選手達が多くいることはポジティブだと思う。
まあちくっと批判するなら、ちょっとフェアじゃないとは思うけどね。純粋にパフォーマンスで選ぶという側面から考えたら、今のジェフの選手達がJでそんなに良いプレーしてるかって言ったら微妙。調子は取り戻してきた感はあるけど、プレーの質としてはそんなに高くないと思う。ジェフの選手が多くなるのは上記の通り仕方ないと思うけど、それで絶対値は高くならないし、日本を強くすると言う意味では余り+な選択じゃない。現実として書けば、抜群にオシムメソッドの浸透したジェフはJで優勝してないし。……やべ、結構きついこと書いちゃった?実は全然いいんだけどね、オシムたんの好きにやってもらえれば。色々見たいし。ジェフの選手には選ばれたからにはしっかりと「経験者」としての責務や価値を見せて欲しいな。

とにもかくにも、今は沢山練習して試合をこなす以外に出来ることはないと思うので、しっかりと実務経験を積んで欲しいところ。てゆうか、タイトルに困るんですけどね。と言うことでここまで。

*レポート?選手が手抜きしたゲームなんてやる価値ないと思うんだよね。見比べてみたら分かるよ。連戦でコンディション的に厳しいグランパス戦と比べても、明らかに仕事量に劣り、安易で適当なプレーが多く、頭が回らず、集中していない。細かいことを突き詰めて仕事をせずに手を抜いて、7割ぐらいで勝とうとした感じがもの凄い見えた。てゆうか、課題の修正も反省もせず、同じ事を繰り返すんだから、正直かなり堪える。てゆうか情けない。

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