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October 01, 2006

許されない惰性 -ガーナ戦、日本代表メンバー発表-

昨日の試合?何それ?喰えるの?

ということで、チケットがもの凄い余ってることばっかりが話題になってるガーナ戦のメンバーが発表されてました(忘れてた)大幅な入れ替わり、若返りというモノを示唆された今月の代表招集ですが、思ったほど変わらなかったのかなという印象。しかし相も変わらずポジションバランスが悪い。さすがに追加招集があるだろうけどさ。すぐさまありましたな、これでも少ない気はするが。

キリンチャレンジカップ2006 vs ガーナ 日本代表メンバー

監督:イビチャ・オシム

GK:
川口能活(ジュビロ)
山岸範宏(レッズ)
西川周作(トリニータ)

DF:
三都主アレサンドロ(レッズ)
駒野友一(サンフレッチェ)
水本裕貴(ジェフ)

MF:
阿部勇樹
佐藤勇人
羽生直剛
山岸智(以上ジェフ)
遠藤保仁
二川孝広(以上ガンバ)
鈴木啓太
長谷部誠(以上レッズ)
中村憲剛(フロンターレ)
田中隼磨(Fマリノス)

FW
播戸竜二(ガンバ)
巻誠一郎(ジェフ)
我那覇和樹(フロンターレ)
佐藤寿人(サンフレッチェ)

追加招集選手

DF:
青山直晃(エスパルス)
山口智(ガンバ)

MF:
今野泰幸(FC東京)

Schedule:
10/4(wed) 19:20KickOff/vs ガーナ代表 @ 日産スタジアム

JFA

まあ、Jでの活躍ぶりを見ればある程度納得出来るモノで、そこまで驚きのあるものではないかな。個人的には、直接見ての適正判断なのか、ここのところ調子の落ちていたからなのか、惰性的な招集をしない意思が見えたことの方に興味を引かれる。

まずは、ここまで全て招集されてはスタメンを張ってきた田中達也が招集されなかったこと。これに関しては、僕は妥当な判断なのかなという気がする。昨日のゲームでは久々にゴールを決めたけど、良い時から比べると状態としては落ち気味で、自分のプレーが出来ていない。自分で行くのか回りを使うのか、プレーセレクトの悪さが非常に目立ち(仕掛け所!というところで横パスで逃げたり、そこは厳しい!というところで一気につっこんで無為にロストしたりする。周囲が見えてない感じかな)、それに伴い周囲に活かし活かされ、というプレーが出来ていない。代表戦の時は巻との相性が悪いのかと思ったけど、レッズでもこういう状態であることを考えると、彼の中に問題があるという気がする。コンディション的なモノなのか、精神的なモノなのか原因は分からないけど、現状では今回呼ばれたアタッカー陣とは少々状態に差があると思うので、そういう意味では非招集は妥当かな。もちろんポテンシャルは評価されていると思うので、まずはしっかりと良い時のプレーを取り戻せば又リストに名を連ねるようになると思うけど。

で、山瀬、中村直志に小林大悟といった中盤前目の選手達もばっさり削られたこと。まあ単純に他の選手を呼びたいから、今回入ってきた選手との比較によって削られたという見方もできるのだけど(それが正常)、実際リストには名を連ねていたけれど重用されてるとは言い難く、結局使われずにそのままクラブに戻るということが繰り返されていただけに、練習などの中で適性を見極められた上で非招集という形になった可能性もあるのかなと(確か、アジアカップの予選でベンチを外れたのは山瀬と大悟だし)もちろん、彼ら自身一時の確変状態からは落ち着きつつあるので、田中達也同様現状の状態を見て「なし」ということなのかも知れない(梅崎くんに関しては、ちょっとまだ何とも言えないよね。でも悪くないけどなー)

まあこれからの動向を見ないとわからないので、現状では推測に過ぎないということをご了承頂けたら。先を見据えた上で、この入れ替えの裏に何があったのかというのが気になるということですよ。まあ使われずに帰ってくるぐらいだったら、呼ばれない方がまし。オシムたんのせいで鹿島に負けたし(←しつこい)

で、初招集の選手の印象ね。今回は2試合あって(同じメンバーでやるんでしょ?インド戦)1試合は親善試合だから、又"初キャップおめでとう"というのが増えるかも?
とんでもない場合を除き、追加招集の選手も、ここに加える予定。来た、ということで追記。

まずは中村憲剛。とりあえず良かったかな。一時の確変状態からは落ち着いた感があるけど(チーム状態が下降気味というのもあるし)それでも高いところである程度安定していると思うからね。当然。プレーの特徴としては、もう何度も書いてきているので、余り書かないけど、パスの純粋な精度、フリーマンや使えるスペースを見つける察知能力、身体を使ったターンやスラローム系のドリブルワークなど自らのテクニックで局面を打開する力、そして積極的なフィニッシュへの意識と、とにかく攻撃に置いて特徴のある選手。上げ膳据え膳的に状況を整えてあげないと出来ない選手ではないと思うので(状況を捉えて、スペースを見つけてフリーでボールを受けたりするのが上手[ちなみにスペースランとかそういう大きな動きじゃなくて小さな動きね])どんなチームに入ってもそれなりに存在感を示せるんじゃないかなと思ったり。ようやく来たチャンスだし、何とか魅せて欲しいね。
現状のボランチには、流動的に4バックと3バックを使い分けるためのストッパー的プレーが出来る互換性、頻度の高い闘莉王のオーバーラップにより必要となるカバー、セカンドボールを幅広い行動範囲で拾うこと、そして相手のアタックに対して潰して回ることなど、"水を運ぶ"という言葉で表現されているチームを支える役割を強く求められている感があるけれど、個人的には相手によってはボランチの位置に、より高いレベルでゲームを作り、ゴールに直結するようなプレーを出来るプレーヤーを置くのも一つの選択肢だと思うので、ヤットにしても、中村にしてもボランチで使ってみて欲しいなと思う(そういう意味ではふろん太なら彼より谷口の方が適性はあるんだろうね、元々センターバックだし)ましてや闘莉王いないし。

次は、播戸。もの凄い勢いでゴールを積み重ねていたから、もうしょうがないよね(←嫌いなの)もちろんゴールを沢山獲っていることも素晴らしいのだけど、プレーの中身も非常に充実していた印象。どちらかといえばよりゴールに直結するプレーに鋭さを見せるフィニッシャー型の選手なのだけど、ストライカーらしいゴールはもちろん、ここのところ技術的な革新は目を見張るものがあり、見事なゴールも多いよね。特徴としてはとにかく精力的に動き出す。しかもおざなりなランニングがなく、常にボールが出てくるイメージで危険な場所に顔を出す。そういうことを繰り返すことが出来る真面目な選手なんだなぁと言うのをプレーを見ていると感じる。で、そういう動きが実ったシーン(このプレーだけを取り上げてエントリーにしようと思ったぐらいの素晴らしいプレー、結局出来なかったけど)、大阪ダービーでの先制点。

Play Back(ごめん、動画見つからなかった)/カウンターの展開から、左サイドに開いていた二川にボールが渡ると、フリーで前を向く。それと同時に播戸が動き出す。一度ボールホルダーから離れるようなコースへと動き出した後、ギュッと方向転換してディフェンスの間に入っていく動きだった。その動き出しの狙いをしっかりと感じていた二川は、DFの合間に入った播戸へびしっとグラウンダーのパスを足元へ。これをしっかりと収めた播戸は鋭い切り返しでディフェンスをいなして、最後は左足のコントロールシュートでネットを揺すった。

ちょっと時間が立っちゃったので、記憶があやふやなのだけど、このプレーが素晴らしかったのは、二人の信頼関係というか、イメージの共有という要素。播戸の最終的な狙いを二川がしっかりと共有していたこそ繋がったパスだった。前を向いた時点で単純に動き出しを信じて出していたら右サイドのスペースに走らせるパスという選択になっていてもおかしくないのだけど、最初の逃げる動きがデコイというのを捉えて最終的に受けたいポイントに流し込まれた事を見ると、二人の間にイメージの共有があったと言うのが見て取れた。で、その効果というのは、播戸を見るべきディフェンスが2人いて局面的に数的不利なのだけど、このイメージ共有による非常に質の高いコンビネーションで相手の急所を突いたことでその数的不利を消し、相手を後手に陥らせた(もちろんその後のフィニッシュに至るまでの冷静なプレー[コントロール、切り返し、そしてシュート]も素晴らしかったけど、ね)

まあこれだと二川を褒めているみたいなんだけど(実際褒めてるけど)、播戸が素晴らしいのはこういう関係を作るために、惜しまずに動き出して自分の動きを理解してもらうという作業を継続してきたこと。出てこないということでやめてしまっていたら、こういう深い共通理解というのは出来ていない。そういう意味での彼のどん欲な姿勢というのが今のブレイクに繋がっているのかなという気がする。代表でも二川や遠藤とのコンビで見てみたいかな(つーか嫌いなくせに長々と…)

で、山岸。彼も少し旬を逃した感があるのだけど、今シーズンは非常にゴールの意欲が高まり、サイドアタッカーの幅に収まらないプレーで非常に実行力の高いプレーを見せていて、個人的には8月の時点で選ばれるかなと思ってたぐらい質の高いプレーは続けていたかなと。もちろん全然妥当な選出。突破型というより周囲との関係を作りながら動きの質と幅で勝負するというイメージだけど、両足蹴れて両サイドを高いレベルで出来ること、サイドの位置にいながら好機と見るやボックスの中に入ってフィニッシュに絡む感覚を持っていることなどは素晴らしい。ジェフの選手らしくしっかりと走れるので、マンマークも苦にしない(うまくはないと思うけど)一時期水野が全然ゲームに出れないことがあって、なんで出れないんだろーって思ってたけど、それだけ彼の存在が大きいと言うこともあったと思う。彼が入ってくると、隼磨は又ベンチなのかなー。

最後に水本。本来であればU-21の代表だから一応飛び級って事だね。この世代では間違いなく青山と共にバックラインの核になる選手だと思うし、オランダのWYではもっとも安定したプレーを見せていたことが印象に残っている。正直なところ、現時点では彼よりも完成度の高い選手、質を備えていると思う選手はいるのだけど、対人能力は非常に優れていると思うし、沢山経験を積むことは日本にとって悪い事じゃないと思う。今回本職のセンターバックは一枚、(追加招集次第とはいえ)かなりの可能性で出場機会は得れると思うので、良い経験を積んで更に強い選手になって欲しいところ。

*ということで追記。追加招集分
山口は初招集?待望論も出ていたようだし、ようやくという感じなのかも。ここのところは左のサイドバックをやってたりしたからその辺のポリバレント性も買われたのかしら(山口のサイドバックのプレーは凄い良かった。上がりのタイミングといい、対人能力といい、絞りによるセンターバックなプレーといい←当たり前か、本職センターバックだし)センターバックとしても、安定感があって、サイズもある。ビルドアップの質の高いガンバのセンターバックだから、意識も高いだろうし、ある意味ではオシムたん好みの選手なのかな。

後の二人は、新顔じゃないから良いよね。今野はまだ復帰間もなくて、まだ戻ってきてない感じだけど、オシムたんの期待込みかな。実績のある選手だし、個人的に核となって欲しい選手だから、頑張って欲しいな。啓太・あべっち・今野の競争再び、これも楽しみ。青山はキャップもらえるとイイねぇ。水本同様どんどん良い経験を積んで欲しいな。

まあ今は色々試しながら選手の適性を試すという時期だと思うので、色々とやってみるのは悪くないと思う。ジェフの選手が多い?まあ仕方ないんじゃない?オシムたんのタスクをピッチで形にするという意味、そして周囲にメソッドを伝える媒介役という意味でも、長きにわたってそのメソッドに触れてきたジェフの選手達が多くいることはポジティブだと思う。
まあちくっと批判するなら、ちょっとフェアじゃないとは思うけどね。純粋にパフォーマンスで選ぶという側面から考えたら、今のジェフの選手達がJでそんなに良いプレーしてるかって言ったら微妙。調子は取り戻してきた感はあるけど、プレーの質としてはそんなに高くないと思う。ジェフの選手が多くなるのは上記の通り仕方ないと思うけど、それで絶対値は高くならないし、日本を強くすると言う意味では余り+な選択じゃない。現実として書けば、抜群にオシムメソッドの浸透したジェフはJで優勝してないし。……やべ、結構きついこと書いちゃった?実は全然いいんだけどね、オシムたんの好きにやってもらえれば。色々見たいし。ジェフの選手には選ばれたからにはしっかりと「経験者」としての責務や価値を見せて欲しいな。

とにもかくにも、今は沢山練習して試合をこなす以外に出来ることはないと思うので、しっかりと実務経験を積んで欲しいところ。てゆうか、タイトルに困るんですけどね。と言うことでここまで。

*レポート?選手が手抜きしたゲームなんてやる価値ないと思うんだよね。見比べてみたら分かるよ。連戦でコンディション的に厳しいグランパス戦と比べても、明らかに仕事量に劣り、安易で適当なプレーが多く、頭が回らず、集中していない。細かいことを突き詰めて仕事をせずに手を抜いて、7割ぐらいで勝とうとした感じがもの凄い見えた。てゆうか、課題の修正も反省もせず、同じ事を繰り返すんだから、正直かなり堪える。てゆうか情けない。

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