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September 02, 2006

遠慮も、躊躇も、振り切って。

今シーズン、日産スタジアムで最も溜息を誘い、最も多くの罵声を浴びた選手というと、吉田孝行かも知れない。常に、ためらいと迷いの中でのプレーが続き、仕掛けられず、思い切りも足りず、実効力の欠けるプレーに観客達はストレスを溜め、時に直接的にそのストレスをぶつけていた。このブログでも結構厳しい評価をしてきていて、残念ながら「Fマリノス」の吉田孝行としては余り評価はしていない。でも、心のどこかでまだ僕は彼を諦めていない。「トリニータ」の吉田孝行はこんなものじゃなかった、「フリューゲルス」の吉田孝行はもっと勝負強かった。そんな気持ちがある。

ということで、今日の試合のキーマンとなるであろう吉田孝行への激励。

・「ビッグクラブ」という躊躇。

彼自身、「ビッグクラブへの再挑戦」というのはとても大きな意味を持つモノだったと思う。彼の移籍時のコメントを思い出せば「自分の中で少しでもレベルの高いところで、代表レベルの選手と競い合ってレギュラー争いをしたいという気持ちがあり、移籍を決断しました」と言うもの。再びの挑戦という決意の表れを感じ、それだけこの横浜でのプレーを望んで移籍して来てくれたと思っていた。

しかし、その気概がプレーに見えてこない。必要以上に自分のプレースタイルに縛られ、周囲との兼ね合い、リスクマネジメント、バランスに縛られ、彼自身の良さが薄れて、「単なる汎用な一選手」にしか見えなかった。でも、周囲の目は違う。彼は若手有望株を手放し、移籍金まで払って獲ってきた「即戦力選手」であり、「汎用な一選手」以上の厳しい目を向けられている(まあこれは僕の視点でもあるのだけど)そういう意味で、今の彼のプレーはとても物足りない。

きっと、彼としては様々な事を考えた結果としてのプレーだったとは思う。周囲にレベルの高い選手がいて、それを活かす事こそ自分のすべき事だとか、そういう選手に力を発揮させるべく自分はチームのためにバランスを意識してプレーしなきゃいけないとか。でも、そうじゃない事をそろそろ気付いても良いし、ビッグクラブだろうと、小規模な予算を組むクラブだろうと、すべき事は変わらないと言う事に気付いても良いのではないだろうか。

現状に置いて、彼が以前籍を置いていたトリニータよりFマリノスは下位に沈んでおり(勝ち点差6)、自分を獲得するために尽力してくれた岡田監督はクラブを去った。再生しようとしているクラブは、個々の特徴を発揮し、それを繋げていく事で再び力を戻そうとしている。そしてそれは、吉田も又例外ではないのではないかな。ビッグクラブだからといって、遠慮する事も、躊躇する事もいらない。チームは自分の良さを発揮する事を求めているのだから。

・良さを出せば、チームの力になる。躊躇がなければ、結果も出る。

僕は厳しい事を書いているけど、本当は吉田に対しては思い入れがちょっと深い。以前書いたけれど、J開幕当時はフリューゲルスを応援していた。スタジアムにも余り行かず、理由もなく、ただ単に惰性的に好きだっただけだけど、その中でも一番記憶に鮮明に残る試合において活躍してくれた選手なのだ。そう、フリューゲルス最後の試合、1999年1月1日、天皇杯決勝の先制点。サンパイオ→永井と繋がれたボールの終着点はこの年ブレイクした吉田だった。彼は素晴らしいファーストタッチから素早くフィニッシュに繋げて先制点に繋げてくれた。僕はこのシーズンの活躍含めて、彼は何かを出来る男だと思っている。そういう部分もあって、厳しい声を掛けながらもどこかで期待してしまっている。

昔話は置いておいて(積み重ねてきたキャリアの中でプレースタイルも変わっているしね)、僕は今の吉田孝行もまだまだ何かを起こせる、より実効的な意味でチームの力になってくれると思っている。というのも、彼のようにオフ・ザ・ボールの動きに特徴を持つ選手というのはこのチームに置いては数少なく、この特徴が発揮されればチームにとって貴重な駒のひとつになり得るのじゃないかなと。実際、技術の高い選手、速い選手、高い選手と、特徴を持った選手は揃っているけれど、このチームの選手は基本的に主体的にアクションを起こす事を苦手としている選手が多い。だからこそ、閉塞した状況を崩す事を求められた時、局面に変化をもたらせず、いくら技術を持っていよう、高さがあろうと、速さがあろうと、そのストロングポイントをより効果的に活かせずに、相手のディフェンスの前に屈してきた。てゆうか、それが低迷に繋がっていた。

でも、本来彼はそういう事が出来る選手のはず。幅広く動ける機動力を持ち、スペースを察知し、惜しまずにランニング出来る感性と献身性を持っている。今は彼自身の遠慮もあるし、チーム状態の中に飲み込まれて染まってしまった感はあるけれど、より自分のプレースタイルに立ち返った時、こういうプレーがもっと出来るんじゃないかなと。こういうプレーがあればチームの攻撃はより動いていくし、より質を高める事が出来るのじゃないかなと。そして、それはチームの力になっていくはず。

そして、もう一つ求めたい事は、動きだけではなく、ボールを持った時。最近のヴァンフォーレ戦でも見られたが、とにかく逡巡するプレーが多い事。スタジアムに置いて溜息や罵声の原因となっていたのも、ここに帰する所が大きい。実際、彼自身認めているようにスペシャルな技術を持つわけでもなく、個人で仕掛ける事を期待されても困るのかもしれないし、自分の特徴として周囲と絡みながら動いてプレーしていくという自覚もあるのかも知れない。でも、それだけじゃ足りない。アタッカーとしてチャレンジする時はチャレンジして欲しい。前にスペースがあれば思い切ってボールを運べばいいし、1vs1ならどんどん仕掛けていってほしい、少々可能性の薄いパスでも決定機に繋がる芽があるならチャレンジしてほしい。良い動きを結果に繋げるためのリスクテイクが必要だと思う。

もちろん技術的な部分で精度不足もあるかも知れないし、難しいプレーであれば失敗も伴うかも知れないけど、もしそういうプレーをした時に溜息は出ても(まあこれは日本のスタジアムの特徴だからね)、罵声は飛ばない。逆に拍手が起こるはず。良い動きを実に代えるためにも少しエゴのあるプレーをして欲しい。そういう部分が結果にも繋がっていくんじゃないかなと。躊躇も遠慮もいらない、思い切ってやって欲しい。

・功治、大ちゃん不在の正念場、今こそ価値を示すべき。

で、今日の鹿島戦の話。ナビスコ準決勝の1stLeg、アウェーゲーム、決勝に進むためには是が非でもアウェーゴールが欲しい、先に繋がる結果が欲しい。ただ、そんな時に停滞したムードを吹き飛ばし、素晴らしいプレーでチームを引っ張った功治が代表遠征で不在、チームを落ち着かせ久保とのコンビに期待の掛かっていた大ちゃんも出場停止。他にもジローもいないし、坂田も怪我という噂がある(フルメニューこなしたそうだから出場もあるかも知れないけど)こういう周辺事情を考えた時、吉田がスタメンに名を連ねる可能性は非常に高いと思う。

ただ、今までのように周囲との関係性が作れなければ戻すと言った消極的なプレーをしていては、ゴールを獲る可能性は薄まってしまう。戻したところで功治も大ちゃんも隼磨もおらず、特別な事を出来る選手はいつもにも増していないのだから。だからこそ、今日の試合吉田にはより積極的に「俺がゴールをもたらすんだ」というぐらいの強い気持ちを持ってやって欲しいと願わずにはいられない。

今日の相手の鹿島は、ひとつ弱点がある。サイドバックのクロス対応。セオリーとして4バックのチームは逆サイドバックが絞ってクロスの対応に入らなければならないというのがあるけれど、それをすべき内田篤人、新井場徹はサイズ、フィジカル的に競り合いに弱く、その役割を充分にこなせているとは言い難い。マリに当てはめれば隼磨が4バックのサイドバックをやった時に、そういう部分が拙い事を想像してもらえれば分かると思う(例えばこないだのリーグ戦におけるヤマハでのジュビロとのゲーム。前田にぶち込まれた2点目のゴールは隼磨のクロス対応のまずさが失点に繋がった)

で、optaを見れば分かると思うけど、Fマリノスはとてもクロスの多いチーム。まあ監督交代があったとか、精度が……というのはこの際置いておいて、功治と大ちゃん不在のチームに置いて、サイドアタックはカウンターと共に攻撃に置ける拠り所となるのは間違いないでしょう。その時に、吉田の良さである労を惜しまない機動力、スペース察知の鋭さ、動きの質の高さを見せて欲しい。クロスが上がって久保(又はオーシやマイク)がファーに流れた時、ボールの精度さえ伴えば内田や新井場には普通に勝つ可能性が高い。その時に吉田が合わせて飛び込んで行けば、獲れるんじゃないかなと。(実際、レッズ戦だったかな。鹿島はそういう形で失点を重ねていた。吉田自身もあのサンフレッチェ戦の決勝点で獲ったゴールはそういう形だったし)

上に書いた話は局所的な話ですが、チームとしてこのポジションにやって欲しい事は沢山ある。直接的にゴールに繋がる実効的なプレーはもちろんの事、カウンターに置ける中継点として主体的にボールを引き出す動きも必要だし、受けた後に止まらずもう一度アクションを起こしてカウンターに厚みを加える動きも必要。そして、守備に置いてはサイドバックへのアプローチを核にした守備貢献も必要としている。そういう意味でもこのポジションに入るであろう吉田の動きはこのゲームのキーになるんじゃないかなぁと。

とにかく、今こそ移籍金に見合う価値を、ビッグクラブに来た意義を、この重要なゲームで示して欲しい。もう一度書くけれど、遠慮も躊躇もいらない。思い切って「吉田孝行」のプレーをして、チームに貴重なゴールを、結果をもたらして欲しい。頼むよ!吉田。

という事で思い立ったが吉日、書いてみました。これで吉田がベンチにも入らなかったらどうしよう?プライオリティ的には吉田は1番手だと思うので、出るとは思うんだけど、出なかったらごめん。そして狩野にwktkして下さいな。ちなみに僕はこのゲーム、先に繋がる(結果として)形で終えてくれればいいと思ってる。もっと言えばアウェーゴールさえ獲れればとすら。というのも、満男や本山がいないとはいえ、若手に勢いある選手が多く、積み上げてきているモノがあるチームだからね。軽くなんて見られない。てゆうか現状では格上ですよ。

という事でここまで。僕はテレビ観戦ですが、横浜から念を送ります。頑張れ!Fマリちゃん!

*これを書こうと思ったきっかけ?甲府戦で良い動き出しをしながら、躊躇して実に繋げられなかったプレーを見て、もったいないなーと思ったから。で、こんな状況でしょ?今度こそ頼むよ!という期待も込めてね。

*寝ぼけ気味なので、後で直すかも。

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