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September 30, 2006

クオリティ@J1 第24節 レッズ vs エスパルス+今後の優勝争いを占う

2位と4位の直接対決と言うこともあって、今後のJの行方を占う意味ではとても重要なゲームだったのでスルーはさすがにね。ということで、簡単なレポートと今後のリーグの趨勢を占うというテーマを2部構成で。

2006 J.League Division1 第24節

レッズ 1-0 エスパルス @ 埼玉スタジアム2002「クオリティ」
Reds:16'ワシントン

Super Soccer

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、MF鈴木啓太、長谷部誠、平川忠亮、三都主アレサンドロ、山田暢久(→85'内舘秀樹)、FW田中達也(→64'永井雄一郎)、ワシントン(→75'ロブソン・ポンテ)

エスパスタメン:GK西部洋平、DF市川大祐、青山直晃、高木和道、山西尊裕、MF高木純平(→82'矢島卓郎)、枝村匠馬(→88'久保山由清)、伊東輝悦、杉山浩太(→46'アレシャンドレ)、FWマルキーニョス、チョ・ジェジン

赤く染め上げられた埼玉スタジアムでの上位直接対決。レッズにとってはガンバを追うためにもどこが相手だろうと勝ち点3を積み上げていくことが至上命題であり、エスパにとっては優勝を見据えた上ではここで負けてしまうと差が開いてしまうだけに是が非でも直接叩いて逆転優勝への足がかりにしたい一戦。そういや前回は伝説の「セックスバック」なーんて実況もあったわねぇ。

そんな重要な一戦でしたが、エスパにとって激痛な若き筑波コンビの欠場。藤本は前節の鹿島戦で右太ももの肉離れ、兵働は甲状腺機能障害という難しい病気に掛かってしまい長期離脱を余儀なくされている状況。エスパの攻撃のクオリティを担っていた二人を同時に欠く非常事態に健太監督も頭が痛い。ただ、レッズの方も金看板である豪華なアタッカー陣が軒並み不安を抱えている状況(ワシントンにしても、ポンテにしても、出場可能な状況ではあるモノのコンディション的には余り万全とは言えず、シンジも良い状態ではない。田中達也は代表戦を絡めたハードスケジュールによる影響か本調子とは言えず)で、どちらも苦しい中で重要な一戦を争うことになった。

で、ゲームの方は両チームの守備が目立つ展開、エスパは今シーズンの躍進の一因となっている4-4ゾーンの機能性を活かしながら収縮早くプレスを掛けて、そこから切り替えを伴った速い攻撃を狙い、レッズはリーグNo.1の堅守を誇る守備ブロック形成による迎撃ディフェンスが相手の攻撃をはね返しそこから有能なアタッカー陣にパスを預けて一気に仕上げたいという感じ。緊張感溢れる展開の中で、徐々にこじ開け始めたのはレッズ。長谷部が久々に輝きを見せて、実効性の高いプレーを連続して生みだし(彼の特性でもある縦の速いドリブルワークからのチャンスメイク、そしてパスコースやスペースを探し出す目とセンスが光ったテンポあある2タッチからのサイドへのスルーパス、どちらも見事なプレー)、そのポジティブな流れから、レッズが先制点を奪う。

山田の右サイドからのCK。闘莉王やワシントン、堀之内といったターゲットがある中で選択したのは、エリア外左サイドにポジションを獲っていたアレックス。直線的なボールを何とか収めた(ボールが大きく、ジャンプしてようやく止めたという感じで、びたっと自分のボールに出来た訳じゃなかった)アレックスはすぐさまインサイドで放り込むように中に折り返す。折り返されたふわっとしたボールに対して闘莉王が競って潰れると、このボールは裏にいたワシントンに繋がる。ワシントンは見事なファーストコントロールでシュートを打てるポイントに持ち出し、そのまま西部の股の下を抜くフィニッシュで、しっかりとこの決定機をモノにした。スイープにより生まれた見事な形だったわけだけど、非常にレッズらしい形とも言えるかも知れない。質の高い選手が精度の伴ったプレーを連続して生み(山田のキックはちょっと距離感がずれてたけどね)、その中で終着点となるエースがしっかりと決める。個人の技術とアイデアがリンクしたゴールだったのかなと。エスパルスにとってはスイープからの速いタイミングのクロスという形に対応しきれず(クロスの入ってくる方向が変わったことでマークを受け渡したり、内側に入るようにポジションを修正したりしなきゃいけなかった)、一番マークしなければならないワシントンの所にズレが生まれてしまった。ただ、エスパ守備陣に非があったというより、やはりこれはレッズの作戦勝ちと言うことかなと。

この後レッズが更に守備に対して意識を置くようになって、エスパがいかに崩して同点ゴールを奪うのかというのがゲームの焦点となったが、結果から言えばそれは出来なかった。ビハインドと言うこともあって人数を掛けたり、選手をフレッシュにすることで攻勢を掛けたモノの、サイドからのクロスは精度が伴わなかったり、意図がなかった部分があり、ターゲットとなるチョ・ジェジンも空中戦に強いレッズディフェンス陣に存在を消されてしまった。それならば局面で数的優位を作ったり、1vs1で突破することで局面打開をしたかったが、そこもレッズにやらせてもらえず。それでも決定機がないわけではなかったが(マルキの局面打開からとか、セットからとか)この日山岸が当たっていて、結果として無得点というのは必然の結果だったのかも知れない。

レッズは相手が人数を掛けて攻めに来ていただけに、お得意のカウンターからとどめを刺したかったところだけど、その最大の武器となり得るはずの田中達也はプレーに迷いがあるのか、プレーセレクトが裏目裏目に出てほとんど実効性の高いプレーを示せず決定機も決めれず(大丈夫かな)ワシントンも元々痛めていた左足が痛んで途中交代、交代で入ったポンテ、永井も余り仕事は出来ずと、ディフェンス陣を助ける追加点は取りきれなかった。しかし、ディフェンス陣は集中を切らさず、失点を許さなかったで、痛手にはならず。結局、注目された上位決戦はレッズの堅実なゲームプランが遂行される形で、1-0で逃げ切った。

まあ、決してスペクタクルなゲームではなかったのだけど、上位対決らしい緊張感のあるゲームだったかなと。チームの出来を考えればここのところ下降線を描いているレッズに比べ、やることがはっきりしていて機能性を示しているエスパの方に分があったのかなと思うのだけど、勝負所での山岸のビッグセーブしかり、守備陣の集中力と水際でのディフェンス力しかり、セットプレーのクオリティしかり、局面的なクオリティは失っていなかった。それに対し、エスパとしては、チームとしてすべき事は出来ていたのだけど、攻撃面では兵働・藤本を欠いていたこともあってレッズの守備陣に脅威を与える可能性を持っていたのはマルキ一人、ゴールに繋げるクオリティを欠いた印象。その辺が勝負を分けたポイントだったのかなと。

で、書きたいのはここから。久々だけど、ファクターとして。

・マッチレース濃厚、今後の行方を占う。

今節1位と3位、2位と4位の直接対決で共に上位に立つチームが勝ったことで、ガンバとレッズの間に少々乖離が生まれてきました。この結果を受けて、今シーズンはJの名物である大混戦の可能性は少し薄まったかなぁと言うのが僕の印象。そうなると、ガンバとレッズ、どっちに優位性があるのか、残り10節の中でどんなことが起こりえるのか、そんなことを考えてみました。

現状のチーム状態としては、もう圧倒的にガンバの方が良い。二川・遠藤のアクセントから生まれる芸術的で流れるような攻撃、それに応えるマグノ・播戸の決定力、明神・橋本がチームの秩序を支え、懸念だった4バックも安定感を持ち始めた。全てがポジティブに回り、それだけの結果を残している。それに対してレッズは、多くの選手が怪我やコンディション不良に悩まされ、元々個人に依るところの多いチームパフォーマンスも比例するように低下。現状では完調にはほど遠い状態といわざるを得ないでしょう。

これに、勝ち点3と得失点というアドバンテージということを考えると、ガンバ優位!ということになるのですが、条件付きでレッズの方が可能性があるのかなーと言う感じがしたりしています。

まず一つはスケジュール。

Last10 ガンバ・レッズのスケジュール

     ガンバ   レッズ

25節  甲府(A)  京都(A)
26節  磐田(A)  千葉(H)
27節  横浜(H)  福岡(H)
28節  東京(A)  川崎(H)
29節  清水(H)  磐田(A)
30節  鹿島(A)  横浜(H)
31節  千葉(H)  名古屋(A)
32節  福岡(A)  甲府(H)
33節  京都(H)  東京(A)
34節  浦和(A)  G大阪(H)

対戦相手云々はそんなに変わらないと思うのだけど、レッズの方がホームゲームが多く残っているというのは大きなアドバンテージになり得る要素かな。今節、エスパルスの健太監督が試合後に、「序盤は埼玉スタジアムの雰囲気に何人からの選手が呑まれてしまっているように見えた。」というコメントを残している事を見ても、レッズが埼玉スタジアム(アビスパ戦は駒場開催)でプレーするのは大きなアドバンテージとなっているのは明白。勝ち点を着実に積み上げていくことが優勝への近道なだけに、こういうゲームが2つ多いのはちょっと有利かなと。

それと、もう一つはチームの波という部分に置いて。実際、この両チームのリーグに置ける位置というのは最上位、横綱みたいなもんで、良い時に勝つのは当たり前。元々リーグ最高峰の潤沢な戦力を携えているわけで、その力を発揮出来ればどこのチームに対しても自分たちのパフォーマンスを発揮すれば勝てるのは当然のこと。個人的にリーグ戦に置いて大事なことは、「悪い時でも悪い時なりのプレーをして、結果を残すこと」。そういう意味で現状余り良い状態ではないレッズがガンバと同じペースで勝ち点を積み上げてられているというのは、地力の証明でもあり、リーグ制覇の一つの条件を満たしているのかなと。プレーにもそういう要素が見えたりする。堅実で無駄な失点をしない強く安定した守備力、リスクのあるミスの少なさ、苦しい時に獲れるアタッカーの得点力、この辺を考えると、レッズはリーグ制覇に相応しい部分を備えているような気がする。
*ただし条件としては、この負の波を出来るだけ早く脱却する必要があるということ。このままだと、どこかで勝ち点を落とす可能性があるのは否定出来ない。選手達のコンディション不良が不調とリンクしていると思うので、選手達が良い状態を取り戻すことが第一だと思うけど、そういう意味ではレッズはちょっとネガティブなんだよね。招集されるであろう代表選手が多く練習時間を削られ疲労が蓄積すること(オシムたんは避けるという話だけど)、負傷がちな選手の多いこと。ネガティブなファクターを抱えている。

逆にガンバは今シーズンACLを絡めた過密日程を戦いながら、ここまでのリーグ戦通じて水準を上回るような好パフォーマンスを多少の波はあれ示してきていると思う。もちろん元々の力が高く、このチームが築いてきた基盤がしっかりしているからこそ、「安定感」に繋がってきていると思うのだけど、本当にこのまま最後まで走りきれるのかなと言うのが、一つある。まあ今シーズンはWCも合って長期中断があったから、そこまで大きな蓄積疲労は貯まっていないのかも知れないし、メンバーを固定して戦ってきていないという部分もあると思うのだけど、来るべき負の波が来ていないというのは気になるかなぁと。そういう意味では、ガンバには越えるべき山がもう一山来るのではないかという気がします。
*ただ、彼らにはリーグを制した経験と自信があるから、苦境も簡単に乗り越えてしまう可能性があるのも加えておかないとフェアじゃないよね。勝者にはそういうモノが携わるのは珍しくないと思うし。

まあこういう条件から見ると、僕は現状の評判とは逆にレッズに優位があるのかなという気がする。てゆうか、ジェレミーさんのコラムに対する反論なだけで、本音としてはレッズもガンバもふろん太もエスパも鹿島もみーんな優勝して欲しいなんて思ってないんだからね(台無し)どちらが優勝するかは置いておいて、一人のJリーグファンとして最終節まで縺れて欲しいな。最終節の直接対決はもの凄い盛り上がりになって注目されるだろうし、Jにとってはそういうことがあるのはとてもポジティブ。J最高峰の直接対決が優勝の行方を決めるなんて言ったら、多くの人が興味を持ってくれるだろうし、この試合が素晴らしいモノになれば、多くの人がスタジアムに足を運ぶようになってくれるかも知れない(レッズには必要ないかも知れないけど)昨シーズンの最後のドラマは溜まらなかったしね。とにもかくにもラスト10試合、魅力的な終焉に繋がって欲しいなと思います。

ということで、ゲームレポートとはちょっとずれちゃったけど、ここまでかな。もちろん今節は負けちゃったけど、ふろん太やエスパにも可能性は残っているのだから(鹿島には言わない)、レッズやガンバの尻を叩くようなリカバーを期待したいね。マッチレースより恒例ともなりつつある大混戦の方が面白いし。とにかく明日明後日も注目ですよ。ということでみんなスタジアム行け、出来れば優勝には余り関係ないけど日産スタジアムに来い。ということで、もの凄い締め方だけどここまで。

*リカバーに期待したい所なんだけどエスパとふろん太に関しては、少々状況的に厳しいんだよね。エスパは兵働・藤本がまだ戻って来れない所か、マルキが出場停止。攻撃に置ける実効力不足波佐羅に悪化する可能性がある。もちろん相手の違いがあるから機能性だけで凌駕出来る可能性もあるけど、相手はようやく2勝目を上げて意気上がっているアビスパなだけに、日曜日も難しいゲームになるかも知れないね。てゆうか、勢いが削がれた時にどのようなゲームをするかというのは本質を問われる。大事なゲームだね。

*ふろん太も同じくらい厳しい。実際ガンバ戦のダメージを抱えた中で、マギヌンは2試合出場停止、ジュニーニョも離脱と重要な駒が2枚欠けるゲームになる。もちろん1週間という猶予で回復している可能性もあるけど、勢いは完全になくなったと言っていい。相手はサンフレ、おしりの火はまだ消えていないし、ペトロヴィッチ監督のもと意欲的なサッカーを展開しているだけに、地力で何とか出来るかどうかは注目だね。僕はふろん太の躍進は勢いだけじゃないと思うし、地力があると思うので、ここで一気に落ちないで踏ん張って欲しいし、逆にもう一度リーグを盛り上げて欲しいなと。

*てゆうか、マリが追い抜くためには、両チームとも落ちて来るのを期待した方が良いのか……。でも、それはあんまりなー。てゆうか、相手より自分たちのことをしなきゃ。1試合1試合大事に戦って、チームの糧とすることが大事だし。順位は上の方が良いけどね。

*今節の相手のジュビロは、まだ安定したモノではないけど、攻撃の機能性は質を備えていると思うよ、それこそFマリノスより。福西が出れないみたいだけど、前田は戻って来るみたいだし、怖い相手。太田の対応どうするんかなー。

*UCLウィークということもあって見るのに必死で、更新滞り気味で申し訳ないです。

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