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September 30, 2006

クオリティ@J1 第24節 レッズ vs エスパルス+今後の優勝争いを占う

2位と4位の直接対決と言うこともあって、今後のJの行方を占う意味ではとても重要なゲームだったのでスルーはさすがにね。ということで、簡単なレポートと今後のリーグの趨勢を占うというテーマを2部構成で。

2006 J.League Division1 第24節

レッズ 1-0 エスパルス @ 埼玉スタジアム2002「クオリティ」
Reds:16'ワシントン

Super Soccer

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、MF鈴木啓太、長谷部誠、平川忠亮、三都主アレサンドロ、山田暢久(→85'内舘秀樹)、FW田中達也(→64'永井雄一郎)、ワシントン(→75'ロブソン・ポンテ)

エスパスタメン:GK西部洋平、DF市川大祐、青山直晃、高木和道、山西尊裕、MF高木純平(→82'矢島卓郎)、枝村匠馬(→88'久保山由清)、伊東輝悦、杉山浩太(→46'アレシャンドレ)、FWマルキーニョス、チョ・ジェジン

赤く染め上げられた埼玉スタジアムでの上位直接対決。レッズにとってはガンバを追うためにもどこが相手だろうと勝ち点3を積み上げていくことが至上命題であり、エスパにとっては優勝を見据えた上ではここで負けてしまうと差が開いてしまうだけに是が非でも直接叩いて逆転優勝への足がかりにしたい一戦。そういや前回は伝説の「セックスバック」なーんて実況もあったわねぇ。

そんな重要な一戦でしたが、エスパにとって激痛な若き筑波コンビの欠場。藤本は前節の鹿島戦で右太ももの肉離れ、兵働は甲状腺機能障害という難しい病気に掛かってしまい長期離脱を余儀なくされている状況。エスパの攻撃のクオリティを担っていた二人を同時に欠く非常事態に健太監督も頭が痛い。ただ、レッズの方も金看板である豪華なアタッカー陣が軒並み不安を抱えている状況(ワシントンにしても、ポンテにしても、出場可能な状況ではあるモノのコンディション的には余り万全とは言えず、シンジも良い状態ではない。田中達也は代表戦を絡めたハードスケジュールによる影響か本調子とは言えず)で、どちらも苦しい中で重要な一戦を争うことになった。

で、ゲームの方は両チームの守備が目立つ展開、エスパは今シーズンの躍進の一因となっている4-4ゾーンの機能性を活かしながら収縮早くプレスを掛けて、そこから切り替えを伴った速い攻撃を狙い、レッズはリーグNo.1の堅守を誇る守備ブロック形成による迎撃ディフェンスが相手の攻撃をはね返しそこから有能なアタッカー陣にパスを預けて一気に仕上げたいという感じ。緊張感溢れる展開の中で、徐々にこじ開け始めたのはレッズ。長谷部が久々に輝きを見せて、実効性の高いプレーを連続して生みだし(彼の特性でもある縦の速いドリブルワークからのチャンスメイク、そしてパスコースやスペースを探し出す目とセンスが光ったテンポあある2タッチからのサイドへのスルーパス、どちらも見事なプレー)、そのポジティブな流れから、レッズが先制点を奪う。

山田の右サイドからのCK。闘莉王やワシントン、堀之内といったターゲットがある中で選択したのは、エリア外左サイドにポジションを獲っていたアレックス。直線的なボールを何とか収めた(ボールが大きく、ジャンプしてようやく止めたという感じで、びたっと自分のボールに出来た訳じゃなかった)アレックスはすぐさまインサイドで放り込むように中に折り返す。折り返されたふわっとしたボールに対して闘莉王が競って潰れると、このボールは裏にいたワシントンに繋がる。ワシントンは見事なファーストコントロールでシュートを打てるポイントに持ち出し、そのまま西部の股の下を抜くフィニッシュで、しっかりとこの決定機をモノにした。スイープにより生まれた見事な形だったわけだけど、非常にレッズらしい形とも言えるかも知れない。質の高い選手が精度の伴ったプレーを連続して生み(山田のキックはちょっと距離感がずれてたけどね)、その中で終着点となるエースがしっかりと決める。個人の技術とアイデアがリンクしたゴールだったのかなと。エスパルスにとってはスイープからの速いタイミングのクロスという形に対応しきれず(クロスの入ってくる方向が変わったことでマークを受け渡したり、内側に入るようにポジションを修正したりしなきゃいけなかった)、一番マークしなければならないワシントンの所にズレが生まれてしまった。ただ、エスパ守備陣に非があったというより、やはりこれはレッズの作戦勝ちと言うことかなと。

この後レッズが更に守備に対して意識を置くようになって、エスパがいかに崩して同点ゴールを奪うのかというのがゲームの焦点となったが、結果から言えばそれは出来なかった。ビハインドと言うこともあって人数を掛けたり、選手をフレッシュにすることで攻勢を掛けたモノの、サイドからのクロスは精度が伴わなかったり、意図がなかった部分があり、ターゲットとなるチョ・ジェジンも空中戦に強いレッズディフェンス陣に存在を消されてしまった。それならば局面で数的優位を作ったり、1vs1で突破することで局面打開をしたかったが、そこもレッズにやらせてもらえず。それでも決定機がないわけではなかったが(マルキの局面打開からとか、セットからとか)この日山岸が当たっていて、結果として無得点というのは必然の結果だったのかも知れない。

レッズは相手が人数を掛けて攻めに来ていただけに、お得意のカウンターからとどめを刺したかったところだけど、その最大の武器となり得るはずの田中達也はプレーに迷いがあるのか、プレーセレクトが裏目裏目に出てほとんど実効性の高いプレーを示せず決定機も決めれず(大丈夫かな)ワシントンも元々痛めていた左足が痛んで途中交代、交代で入ったポンテ、永井も余り仕事は出来ずと、ディフェンス陣を助ける追加点は取りきれなかった。しかし、ディフェンス陣は集中を切らさず、失点を許さなかったで、痛手にはならず。結局、注目された上位決戦はレッズの堅実なゲームプランが遂行される形で、1-0で逃げ切った。

まあ、決してスペクタクルなゲームではなかったのだけど、上位対決らしい緊張感のあるゲームだったかなと。チームの出来を考えればここのところ下降線を描いているレッズに比べ、やることがはっきりしていて機能性を示しているエスパの方に分があったのかなと思うのだけど、勝負所での山岸のビッグセーブしかり、守備陣の集中力と水際でのディフェンス力しかり、セットプレーのクオリティしかり、局面的なクオリティは失っていなかった。それに対し、エスパとしては、チームとしてすべき事は出来ていたのだけど、攻撃面では兵働・藤本を欠いていたこともあってレッズの守備陣に脅威を与える可能性を持っていたのはマルキ一人、ゴールに繋げるクオリティを欠いた印象。その辺が勝負を分けたポイントだったのかなと。

で、書きたいのはここから。久々だけど、ファクターとして。

・マッチレース濃厚、今後の行方を占う。

今節1位と3位、2位と4位の直接対決で共に上位に立つチームが勝ったことで、ガンバとレッズの間に少々乖離が生まれてきました。この結果を受けて、今シーズンはJの名物である大混戦の可能性は少し薄まったかなぁと言うのが僕の印象。そうなると、ガンバとレッズ、どっちに優位性があるのか、残り10節の中でどんなことが起こりえるのか、そんなことを考えてみました。

現状のチーム状態としては、もう圧倒的にガンバの方が良い。二川・遠藤のアクセントから生まれる芸術的で流れるような攻撃、それに応えるマグノ・播戸の決定力、明神・橋本がチームの秩序を支え、懸念だった4バックも安定感を持ち始めた。全てがポジティブに回り、それだけの結果を残している。それに対してレッズは、多くの選手が怪我やコンディション不良に悩まされ、元々個人に依るところの多いチームパフォーマンスも比例するように低下。現状では完調にはほど遠い状態といわざるを得ないでしょう。

これに、勝ち点3と得失点というアドバンテージということを考えると、ガンバ優位!ということになるのですが、条件付きでレッズの方が可能性があるのかなーと言う感じがしたりしています。

まず一つはスケジュール。

Last10 ガンバ・レッズのスケジュール

     ガンバ   レッズ

25節  甲府(A)  京都(A)
26節  磐田(A)  千葉(H)
27節  横浜(H)  福岡(H)
28節  東京(A)  川崎(H)
29節  清水(H)  磐田(A)
30節  鹿島(A)  横浜(H)
31節  千葉(H)  名古屋(A)
32節  福岡(A)  甲府(H)
33節  京都(H)  東京(A)
34節  浦和(A)  G大阪(H)

対戦相手云々はそんなに変わらないと思うのだけど、レッズの方がホームゲームが多く残っているというのは大きなアドバンテージになり得る要素かな。今節、エスパルスの健太監督が試合後に、「序盤は埼玉スタジアムの雰囲気に何人からの選手が呑まれてしまっているように見えた。」というコメントを残している事を見ても、レッズが埼玉スタジアム(アビスパ戦は駒場開催)でプレーするのは大きなアドバンテージとなっているのは明白。勝ち点を着実に積み上げていくことが優勝への近道なだけに、こういうゲームが2つ多いのはちょっと有利かなと。

それと、もう一つはチームの波という部分に置いて。実際、この両チームのリーグに置ける位置というのは最上位、横綱みたいなもんで、良い時に勝つのは当たり前。元々リーグ最高峰の潤沢な戦力を携えているわけで、その力を発揮出来ればどこのチームに対しても自分たちのパフォーマンスを発揮すれば勝てるのは当然のこと。個人的にリーグ戦に置いて大事なことは、「悪い時でも悪い時なりのプレーをして、結果を残すこと」。そういう意味で現状余り良い状態ではないレッズがガンバと同じペースで勝ち点を積み上げてられているというのは、地力の証明でもあり、リーグ制覇の一つの条件を満たしているのかなと。プレーにもそういう要素が見えたりする。堅実で無駄な失点をしない強く安定した守備力、リスクのあるミスの少なさ、苦しい時に獲れるアタッカーの得点力、この辺を考えると、レッズはリーグ制覇に相応しい部分を備えているような気がする。
*ただし条件としては、この負の波を出来るだけ早く脱却する必要があるということ。このままだと、どこかで勝ち点を落とす可能性があるのは否定出来ない。選手達のコンディション不良が不調とリンクしていると思うので、選手達が良い状態を取り戻すことが第一だと思うけど、そういう意味ではレッズはちょっとネガティブなんだよね。招集されるであろう代表選手が多く練習時間を削られ疲労が蓄積すること(オシムたんは避けるという話だけど)、負傷がちな選手の多いこと。ネガティブなファクターを抱えている。

逆にガンバは今シーズンACLを絡めた過密日程を戦いながら、ここまでのリーグ戦通じて水準を上回るような好パフォーマンスを多少の波はあれ示してきていると思う。もちろん元々の力が高く、このチームが築いてきた基盤がしっかりしているからこそ、「安定感」に繋がってきていると思うのだけど、本当にこのまま最後まで走りきれるのかなと言うのが、一つある。まあ今シーズンはWCも合って長期中断があったから、そこまで大きな蓄積疲労は貯まっていないのかも知れないし、メンバーを固定して戦ってきていないという部分もあると思うのだけど、来るべき負の波が来ていないというのは気になるかなぁと。そういう意味では、ガンバには越えるべき山がもう一山来るのではないかという気がします。
*ただ、彼らにはリーグを制した経験と自信があるから、苦境も簡単に乗り越えてしまう可能性があるのも加えておかないとフェアじゃないよね。勝者にはそういうモノが携わるのは珍しくないと思うし。

まあこういう条件から見ると、僕は現状の評判とは逆にレッズに優位があるのかなという気がする。てゆうか、ジェレミーさんのコラムに対する反論なだけで、本音としてはレッズもガンバもふろん太もエスパも鹿島もみーんな優勝して欲しいなんて思ってないんだからね(台無し)どちらが優勝するかは置いておいて、一人のJリーグファンとして最終節まで縺れて欲しいな。最終節の直接対決はもの凄い盛り上がりになって注目されるだろうし、Jにとってはそういうことがあるのはとてもポジティブ。J最高峰の直接対決が優勝の行方を決めるなんて言ったら、多くの人が興味を持ってくれるだろうし、この試合が素晴らしいモノになれば、多くの人がスタジアムに足を運ぶようになってくれるかも知れない(レッズには必要ないかも知れないけど)昨シーズンの最後のドラマは溜まらなかったしね。とにもかくにもラスト10試合、魅力的な終焉に繋がって欲しいなと思います。

ということで、ゲームレポートとはちょっとずれちゃったけど、ここまでかな。もちろん今節は負けちゃったけど、ふろん太やエスパにも可能性は残っているのだから(鹿島には言わない)、レッズやガンバの尻を叩くようなリカバーを期待したいね。マッチレースより恒例ともなりつつある大混戦の方が面白いし。とにかく明日明後日も注目ですよ。ということでみんなスタジアム行け、出来れば優勝には余り関係ないけど日産スタジアムに来い。ということで、もの凄い締め方だけどここまで。

*リカバーに期待したい所なんだけどエスパとふろん太に関しては、少々状況的に厳しいんだよね。エスパは兵働・藤本がまだ戻って来れない所か、マルキが出場停止。攻撃に置ける実効力不足波佐羅に悪化する可能性がある。もちろん相手の違いがあるから機能性だけで凌駕出来る可能性もあるけど、相手はようやく2勝目を上げて意気上がっているアビスパなだけに、日曜日も難しいゲームになるかも知れないね。てゆうか、勢いが削がれた時にどのようなゲームをするかというのは本質を問われる。大事なゲームだね。

*ふろん太も同じくらい厳しい。実際ガンバ戦のダメージを抱えた中で、マギヌンは2試合出場停止、ジュニーニョも離脱と重要な駒が2枚欠けるゲームになる。もちろん1週間という猶予で回復している可能性もあるけど、勢いは完全になくなったと言っていい。相手はサンフレ、おしりの火はまだ消えていないし、ペトロヴィッチ監督のもと意欲的なサッカーを展開しているだけに、地力で何とか出来るかどうかは注目だね。僕はふろん太の躍進は勢いだけじゃないと思うし、地力があると思うので、ここで一気に落ちないで踏ん張って欲しいし、逆にもう一度リーグを盛り上げて欲しいなと。

*てゆうか、マリが追い抜くためには、両チームとも落ちて来るのを期待した方が良いのか……。でも、それはあんまりなー。てゆうか、相手より自分たちのことをしなきゃ。1試合1試合大事に戦って、チームの糧とすることが大事だし。順位は上の方が良いけどね。

*今節の相手のジュビロは、まだ安定したモノではないけど、攻撃の機能性は質を備えていると思うよ、それこそFマリノスより。福西が出れないみたいだけど、前田は戻って来るみたいだし、怖い相手。太田の対応どうするんかなー。

*UCLウィークということもあって見るのに必死で、更新滞り気味で申し訳ないです。

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September 28, 2006

important game,important work,important win!@06-07 UCL GroupLeague Matchday2 Celtic vs FC Kopenhavn

セルティックにとって勝ち点3が至上命題のホームゲーム。しっかりと勝つと言うことは、上に進む上では絶対条件。でも、口で言うほど簡単な事じゃない。ただ、その辺は「常勝」チーム、しっかりと期待に応えてくれたね。これでようやく一歩が踏み出せた。うん、本当に良かった。そして、俊輔は重要な仕事をしたよ、祝勝ち点3!

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Matchday2
Group F/Glasgow Celtic 1-0 FC Kopenhaven @ Celtic Park
Celtic:36'K.Miller

セルティックスタメン:GKボルツ、DFテルファー、ギャリー・コルドウェル、マクマナス、ネイラー、MF中村俊輔、グラベセン、レノン、マクギーティ(→88'ピアソン)、FWズラウスキ(→73'クレイグ・ビーティ)、ケニー・ミラー(→82'マロニー)

コペンハーゲンスタメン:GKクリスティアンセン、DFヤコブセン、ハンゲラン、グラブゴー、ベルグドルモ(→75'トーマセン)、MFシルババウアー、リンデロート、ノーレゴー、ハッチソン、FWベルグルンド(→55'クビスト)、アルベック

セルティックは今大会初のホームゲーム、セルティックパークの住人達も楽しみにしてたんでしょう。やっぱりセルティックパークの雰囲気は最高だねぇ。この日の相手、FCコペンハーゲンは予備選最大のアップセットとも言えるアヤックスを喰っての本戦出場ということもあって決して侮れない相手。

どちらも初戦は失望するようなゲームではなかったモノの、望むべき結果は得れなかっただけにこのゲームに対してのモチベーションは非常に高い。しかし、その中で、セルティックは前戦も先制点を獲るなど移籍早々存在感を見せているフェネホール・オフ・ヘッセリンクが欠場(後、ウィルソンも初戦のユナイテッド戦の怪我はまだ治らず)。対するコペンハーゲンも初戦のベンフィカ戦で怪我を負った数少ないビッグネームイェスパー・グロンキアが欠場。どちらも万全という状態ではないが(セルティックは土曜日にはオールドファームという手の抜けない激しいゲームもやってきたし)、それでもこのゲームの重要性を考えれば何とか勝ちたいところ。

じゃあいつも通り、箇条書き風味で。

・どちらもフラットな4-4-2でスタート。共に慎重な立ち上がりで、長いボールでの組み立てが目立ち、出方をうかがう形。セルティックはミラー・ズラウスキという2トップということもあって、人を狙うというより空いてくるスペースに流れて起点を作るという形を模索し、コペンハーゲンの方はシンプルにトップを狙って高さを活かして、という狙いが見える。

・相手のプレッシャーに苦しみながらも、細かいパスを繋ぎながらリズムを作るようになったり、セットプレーを得たりと徐々にゲームを掌握し始めるが、シンプルなクロスは相手がサイズを備えていることもあって、なかなかフィニッシュに繋げられない。その中でのファーストチャンスは、ミラーが左に流れてのクロス、これがディフェンスに当たって軌道が変わったところに俊輔が反応。左足ダイレクトボレーを匂わせておいて、後ろを通す柔らかいとラップで右側にトラップ、そして右足でシュート(外側のディフェンスはこのファーストタッチでかわしたが、その後にカバーがとんできてブロックされた)ファンタスティックなアイデアが局面を切り開く。

・元々、人数を掛けて攻める事の多いセルティック。前掛かりになることが多いのだけど、その中で怖いのはカウンター。良い繋ぎから、サイドに開いて最後はクロスという流れが多いのだけど、なかなかフィニッシュに繋げられず、そのセカンドボールを支配出来ない時が怖い。ただ、攻勢は強まってクロス以外の攻撃にも鋭さが。左に流れた俊輔がミラーとスイッチするようにボールを受けると、相手を背負いながらコントロールしてもう一度今度は前を向いてフリーになったミラーへ落とす。ミラーはラインに戻って良いポジションを獲ったズラへ鋭いグラウンダーのパスを通し、ビッグチャンス!しかしこれは戻りオフサイド。良い流れでフリーマンを作って、崩そうという意図の感じるプレーだったかな。

・この後も攻め続けるセルティック。こういう展開もあって俊輔はポジションブレイクして、中でボールに触りながらプレーにアクセントを付けていく(この辺はリスクマネジメントとしてミラーやグラベセンが右サイドも見ている形かな)ミラーのポストの落としを受けて、さあ突っかけて右足で打つよーと見せかけて、優しいパスをショートで流し、レノンのシュートを引き出したりと、俊輔のチャンスメイクに関しては可能性を感じるかな(贔屓目)小さなスペースでボールを受けて、自分の世界観というかペースに引き込むことで相手に飛び込ませず、そのためを有機的に周囲が使う。そういうのがうまくいってる感じ。実際、クロスに関しては難しい状態が続く。

・禿げも馴染んでるよね。彼もどんどん前に絡むけど、守備に関しても献身的かつ前へのアプローチは非常に迫力があって、とてもチームは助けてくれているし、どんどん良くなってきている感じ。俊輔が出た時は右サイドを見てくれるといった感じのリスクマネジメントや、繋ぎに置けるテンポに乗り始めた感があって、周囲との関係が出来てきたのかなと感じさせる。特にレノンとの関係性が良くなったかな。この辺はオールドファームで結果が出たことが自信に繋がったのかな。守備に関しては、ディフェンスのマーキング、中盤の囲い込みというのがうまく出来ていたこともあって、ほとんど怖いシーンは作られなかった。

・で、なかなか攻めながら打てない、獲りきれないという時間帯が続いていた中で、ようやくこの状況を打開する。ズラが外に流れてクロスを上げた一度目の攻撃は実らずクリア、セカンドボールは相手アタッカーの元に転がり、これを収めようとしたところをネイラーが突っ込んでこのボールをインターセプト。これがうまくグラベセンに繋がり、グラベセンは右サイド空いていた俊輔をすぐに使う。俊輔は仕掛ける姿勢でボールを運び、ボックス内でグラブゴーとの1vs1。またぎフェイクで左足の脅威を囮に縦に抜きに行ったところで、足をかけられ俊輔倒れる。これをしっかり見てもらえて、PKゲット。よっしゃよっしゃ。これをミラーが読まれて触られたモノのずばっと決めて、先制点。Viva!良い仕事、あれだけ攻めていて獲れないと嫌なムードも漂うだけに、PKとはいえ点を獲れたのは大きい。てゆうか、ネイラーの良いカット、グラベセンの躊躇なき裁き、そして俊輔の仕掛けと良いプレーが繋がったからこそ獲れたゴール。俊輔ももちろん良かったけど、チームで獲った一点という感じ。

・終了間際にはようやくクロスからの形からも決定機を作って(ネイラーの抜群のボールスピードと精度を伴ったアーリークロスから、うまくフリーで飛び込んだミラーがヘッドで合わせた。うまくフリーマンを作った繋ぎから抜群の形だったけど、クリスティアンセンのセーブに阻まれる)良いムードで折り返した後半、ビハインドのコペンハーゲンが前に出ようと言う意思を見せ始めるが、しっかりと周囲が反応した上でボールホルダーにプレッシャーを掛けることで、アバウトなボールを蹴らせてそれを対応する形、突っついて奪う形で相手にフィニッシュを許さない。広範囲をカバーしながら危ういポイントに対して鼻の利くグラベセンが効いてる。

・コペンハーゲンはクビストという活きの良い選手を入れて左サイドをてこ入れ。この時間帯セルティックは攻めてはいるのだけど、どうもうまく回らない(やりすぎの側面もあったり、俊輔のキックもフィットせず)その中で守備に関しては集中力高く出来ていたが、ミスから危ないシーン。俊輔がパスなのか、トラップなのか微妙なプレーが大きくなって、これを拾われてカウンター。グラベセンが潰そうとしたが転んじゃって右サイドが完全オープン、一気に運ばれて最後は中に繋いでミドルという形でフィニッシュまで持って行かれてしまう。ここはボルツが冷静に抑えたことで事なきを得たが、1点差は怖い。逆にセルティックも危機感が高まったのかすぐに決定機を作り出したが、これも決まらず(マクギの良いドリブルからショートのスルーパスでミラーがダイレクトでシュートも、クリスティアンセンを抜くことは出来ず)、リードを広げられない。

・徐々に相手の攻勢が強まる中で、ストラカンはトップを入れ替え(ビーティ久々、ズラと交代。ミラーに代えてマロニーちゃん)しかし、体力的な側面か技術的な単純なミス(パスのズレ)が目立ちなかなか攻撃に実効性が伴わない。コペンハーゲンはパワープレー気味の攻撃を志向していたが、これはセルティックディフェンス陣の粘りもあってやらせず。最後は追い込まれたモノのゲームはこのまま動かず、セルティック今シーズンUCL初勝利!勝ち点3加えて、とりあえずの第一歩を記した形になった。よかったよかった。

まあ、内容はさておきまず勝って良かった。一番力の劣る相手とは言ってもやっぱりUCLの本戦に出てくるだけあって、簡単な相手はいない。でも、やっぱり獲れるゲーム、そういう可能性の大きいゲームでは獲っていかないと先には繋がっていかない。そういう意味ではプレッシャーの掛かるゲームだったのだけど、しっかりと勝ち点3を獲れた意義は大きいかなと。

ゲームの内容としては、ある程度優位を保ってゲームを進められた感じがあるけど、まあこの辺はホームという側面が強いのかな。アウェイに行ってどうなるかはまだ微妙。ただ、中盤の繋ぎの流動性、プレッシング含めたチームディフェンス、この辺のクオリティはセルティックに分があったと思う。どちらもユナイテッド戦でもある程度表現出来てはいたから(ミスから失点はしたけどね)、出来るという確信を得ていたことはあるにしても、グラベセンのフィットと共によりテンポの良い形というのは出てきたし、ポジションブレイクも無理のない形でチームに消化出来てはじめていて、チームとして前に進んでいるという感じを受けました。

で、俊輔の出来は上々と言うところ。後半は実効性を欠いた感があるから、余り褒め過ぎちゃいけない感じ。ただ、ポジションブレイクからのボールに絡む動きとアクセント、しっかりと自分の責任(ある程度ポジションを崩すこともあって、レノンやグラベセンに助けられていることはあるけど)を果たす守備と、非常に幅広いプレーエリアでプレーしていただけに、コンディション的には相変わらず良さそうで、プレーの質も低くなかった(攻守共に)この試合では俊輔のチャンスメイクから何本も良い形を作れていたと思うので、アイデアにしても技術にしてもこの舞台でも十分出来るというのを示しているというのは、ファンとして嬉しい限り。

僕はここのところの俊輔のプレーコンテンツの充実を感じているのですが、何が充実しているかというと判断の部分。とてもチームの中で大きな信頼を受けて預けてくれたりするのだけど、そういう中で(技術的なミスは置いておいて)判断ミスによるボールロストが少なくなっているのが目に付く。自分のテクニックを発揮するシーン、そうではなくシンプルに裁いていくシーン、この辺の判断が良くなってきているからこそ、ロストが減って、周囲も又信頼して預けてくれるのかなと。実際、俊輔自体は受ける前はもらえる場所を探して動くけど、もらうシーンに関してはここに頂戴といって止まって受けるタイプだから、捕まえられてしまうシーンも少ないない。だけど、その中で周囲の情報をしっかりと感じた上で、的確なプレーセレクトが出来ているからこそ、ロストせずに出来ているということなのかなぁと(もちろん技術的な質があるのは当然として)

この辺はセルティックに来て本当に進歩していると思うので、こういう事を継続して欲しいなと言うのがスナオナキモチ。こういう舞台で活躍するというのはとても素晴らしいことだし、僕も嬉しい。その自信や経験を俊輔のサッカー人生の追い続けるモノである「もっとサッカーがうまくなりたい」の糧にしていって欲しいなと。

次は、セルティック・パークにベンフィカを向かえての大一番。このゲームで結果が出れば、先が開けてくる。次が勝負でっせ。フェネも間に合うと良いなー。とにもかくにも、第一歩に今は喜んでおきますか、やったね。ということでここまで。

*しかし、ここのところ俊輔の試合が楽しいよ。もちろん俊輔が出てなくてもUCLも見れば楽しいし、他のリーグの試合も見るのも面白いけど、俊輔が充実したプレーをしていたのを見るのはより楽しい。フォルカーク、ダンディーどっちかでターンオーバーも来そうだけど、今はUCLが大切だもんね。ストラカンはマロニーちゃんを今シーズンのスタイルに早く馴染ませて欲しいなー。コンディション的にまだまだというのはあるけど、マロニーちゃんが活躍すれば、チームとしてもより充実するだろうし(マクギも良いけど、マロニーちゃんがいるとチームにダイナミズムが生まれるし、ボールも持てる。点も獲れるし)

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September 26, 2006

ビッグマッチで募る期待@Liga Espanola Barcelona vs Valencia

クライフやアラゴネス爺も見守るカンプ・ノウ。スタジアムは超満員、今やリーガ・エスパニョーラではクラシコに次ぐビッグマッチなのかな。明日はUCLもあるし、僕自身楽しみにしてたので。バルセロナ-バレンシア@カンプ・ノウ

06-07 Liga Espanola Day4
Barcelona 1-1 Valencia @ Canp Nou
Barca:49'A.Iniesta Valencia:17'D.Villa

バルセロナスタメン:GKビクトール・バルデス、DFザンブロッタ、マルケス、プジョル、ファン・ブロンクホルスト、MFエジミウソン(→46'イニエスタ)、シャビ、デコ、FWメッシ(→85'サヴィオラ"復帰")、エトー、ロナウジーニョ

バレンシアスタメン:GKカニサレス"神降臨"、DFミゲウ、アジャラ"大先生"、アルビオル(→75'ダビ・ナバーロ)、モレッティ、MFホアキン、アルベルダ(→90'ウーゴ・ヴィアナ)、エドゥ、ビセンテ、FWシルバ、ビジャ"愛してる"(→78'アングロ)

昨シーズンと同じ体制を維持し、新戦力を加えた中で開幕から順調なスタートを切った両チームの直接対決が4節にして実現。少々、早すぎる気もするけど、まあそれはしょうがないのかな。

その中で、バルセロナもバレンシアも少しだけ変更点を伴うスタメンに。バレンシアは、ゲームプランも考えながら2トップにはビジャとシルバ、好調のモリエンテスがスタメンを外れた。又、負傷で出場が危ぶまれていたアルベルダが何とか間に合ったことはバレンシアにとって大きい。バルサはテュラムを温存する形(?)でセンターバックにはマルケス、アンカーにはエジミウソンという形。

前半

序盤から当たり前のようにホームのバルサがボールをポゼッションし、それに対しバレンシアが前からアプローチに行きながら4-4のブロックを組んで迎え撃つ展開。バルサもバレンシアも効果的なチャンスを作り出すことが出来ず、強豪同士の対戦らしい緊張感溢れる立ち上がり。ファーストチャンスとしては、右サイドメッシのスペースパスに素早い反応でそのパスを収めてエトーが深い位置で起点を作り、メッシがパスを出した後ボックス内でリターンパスが受けて、カバーに来たディフェンスをいなしたが最後はカバーに凌がれる形。

どちらかと言えばバルサ優勢の中で進んでいた感もあったが、徐々に高い機能性を示して良い形でのボール奪取を見せ始めていたバレンシアがリズムを掴み始め、その中で訪れた1チャンスを生かす。うまく左サイドから右サイドに展開すると、攻撃参加してきたミゲウまで綺麗に流れ、ミゲウはダイレクトでDFラインとGKの間に素晴らしいグラウンダーのクロスを流し込む。バルサディフェンスは対応しきれずファーまで流れると、そのボールの狙いを察知していた"ビクトール・バルデスハンター"ビジャがバルデスの逆を突いて押し込み、アウェイのバレンシアが先制。面白くなって参りました。

その後も前線からの献身的アプローチから始めるプレッシングディフェンスが機能、個の力に置いては劣勢に立たされることも十分予想された中で様々な局面での守備にも粘りが見え、うまく収縮してボール奪取から早い切り替えを伴ってテンポ良くボールを動かし、スペースが生まれたところでフリーマンを使う攻撃からチャンスを作り出す。特にビジャの質の高い動き出しからのポストワーク、前を向いたら局面打開をしようとするプレーが目立ち、バルサとしてみたら嫌な存在になっていたか。バルサとしてはエースであるロナウジーニョのボールタッチが極端に少なく、メッシも囲い込みの早いバレンシアディフェンス陣に局面打開しきれず、なかなかいつものような開放感溢れるファンタスティックな攻撃を生み出せない。27分過ぎに得たFKのチャンスも、ロナウジーニョの非常に良く変化したFKをカニサレスがセーブ(外から巻くボール)、カウンターからロナウジーニョがフリーでボールを持って左に流れたエトーを使うもミゲウが対応と、なかなかリズムのある攻撃を作り出せない。

笑顔の世界最高フットボーラーロナウジーニョに苛立ちが募る中、バレンシアのプレーペースは衰えず、高い機能性と激しい局面での対応による守備、そして早い切り替えからダイレクトの非常に多い組み立てでバルサを苦しめる。ここまでは余り存在感を示せなかったホアキンも鋭いパスやフィニッシュを見せたりと、チーム全体がうまく回っている印象。ビジャがマルケスを早いタッチの切り返しで外してシュートを打つという決定機が訪れるモノのポスト直撃。惜しい。結局バルサらしい攻撃を許さないまま、前半45分を抑えきる形でバレンシア1点リードで折り返す。

後半

ビハインドのバルサはハーフタイムのタイミングでエジミウソンに代えてイニエスタを投入、より質の高い中盤構成や積極的な攻撃参加から相手のプレスをいなして崩していきたい狙いが見える。そんなバルサは開始早々チャンスを生み出す。左サイドデコからの展開でグラウンダーのパスに前に出てきたイニエスタを中継点にエトーのシュートチャンスを作り出し、早々にカニサレスを脅かす(カニャスの素早い反応で正面で抑える)

ロナウジーニョのタッチが増える中で、バルサらしい攻撃が徐々に発揮されるようになると、そのロナウジーニョからゴールが生まれる。左サイドに飛ばされたフィードをうまくラインポジショニングを獲ったロナウジーニョがタッチライン近くで受けると、これに合わせるようにジオが内側にオーバーラップ、しかしこれは使わず突っかけてコースを空けてピンポイントでエトーを狙ったクロス。うまくディフェンスの合間でフリーとなったエトーへ繋がると、既に次の展開を見据えていたエトーはダイレクトのヘッドで空いたスペースへ、そしてそのパスに合わせる形で最前線に飛び出してきたイニエスタがシュート。これが必死にカバーに入ったディフェンスの足に当たって、ふんわりとしたボールが吸い込まれてバルサが後半序盤で同点に追いついた。このゴールに関しては直接的にボールに絡んだ3人も素晴らしかったのだけど、ジオの攻撃参加も効いたね。これでアルビオルを引き出したことで、最終的にイニエスタのシュートを打つスペースを作り出した。くー、見事。悔しいけどね

この得点後に完全にバルサにリズムが移り、一気に逆転ゴールを狙う。バレンシアは前半あれだけ嵌っていたプレッシングがデコ・シャビ・イニエスタというテクニックを持つ中盤にいなされる形で空転し、どんどん高い位置でアタッカーにボールが入ることが多くなり、完全に受けに回らざるを得ない苦しい状態に追い込まれる。

左サイド高い位置に起点を作ってショートパスを受けたメッシが中に切れ込んでのシュート(枠上)、ロナウジーニョのノールックパスからのデコのテクニカルなミドル(カニャスのセーブ)、中央から持ち込んだシャビのミドルシュート(枠外)、イニエスタからエトーという形で右サイドを崩されてクロスを流し込み、途中交代のサヴィオラがインサイドで合わせるシュート(カニャスの素晴らしいセーブ)など、危ないシーンが頻発。しかし、何とかカニャスの好セーブもあって、この後はゴールを許さず。何時やられてもおかしくない状態ながら、水際で凌ぎきったバレンシアがカンプ・ノウで勝ち点1を持ち帰ることになった。バルサとしては、前半こそバレンシアのゲームプランに嵌っていたが後半は実力を発揮する形で勝っていてもおかしくないゲームをしていただけに悔しいゲームだったのかも。

いやー、前半だけ見たらいけるかなーと思ったけど、やっぱり逃げ切らせてくれないね。あれだけ嵌めこまていた状況をテクニカルな中盤を揃えることで打開し、そういう足かせがなくなればやっぱり質の高い攻撃を繰り出してくる。つえーよ、お前ら。でも、カンプ・ノウで勝ち点1は全然OK。てゆうか、カンプ・ノウは相性良いねー。

実はどうもキケの手腕を信用出来ない部分があったのだけど(2シーズン目にもかかわらず)、このゲームに臨む上でのメンバー構成、ゲームプラン、そしてゲームの中での機能性の高いプレッシングを見て、ちょっと見直した。実際、カンプ・ノウで勝ちに行くのは相性云々は別にしても正直難しい。その中でバルサらしい部分をしっかりと抑える事を念頭に、中盤での強いプレッシャー、特別な選手に対するパッキングを強く意識させ、そして機を見て早くボールを動かしてカウンターを仕掛けると言う意図がはっきりと見て取れた。好調のモリエンテスを外し、技術とアイデアに非凡なモノを持ち個の力で何とか出来る可能性を持つシルバの起用したのも、ゲームプランを鑑みた上では理に適っていると思う。まあ、カニャスを核にした守備陣の粘り強さに助けられた部分もあるけれど、このゲームでは???と感じる部分はなかったかなと。

チームとしては、ホアキンがまだまだかなーと言う気はするけど、全体的に仕上がってきた感じはする。ビジャやモリエンテスと言ったアタッカー陣の好調に引っ張られているにしても、中盤の機能性は結構wktk。プレスはもちろん、切り替えで先手を取り、うまくボールを動かして幅広くピッチを使うというのはうまくできていると思うし、そしてアタッカー達に良いボールを供給出来ていることを考えたら、基盤はしっかり出来てるというのは心強い。ディフェンス陣もカニャスやアジャラ大先生と言ったベテランの安定感はさすが、アルビオル、ミゲウ、モレッティも頑張ってるから、今シーズンは安定しそう。これ以上怪我人が出てしまうと、厳しいけどね。ちょっといけるかもと思えるゲームだったのかなと。

バルサの方は、まあ昨シーズンと変わらずと言う感じかな。多少メンバーが入れ替わったけれど、やろうとしている事は変わっていないし、その機能性も昨シーズン同様高いモノがあるかな。ザンブロッタがまだリーガのリズムになれていないこと、アンカーの所での裁きが遅い感じもあるけど、オプションとしてのテクニカルなトライアングルというのが見えたのはそれなりにプラスだと思う。それと、サヴィオラね。干されるんじゃないかと思っていたのだけど、サヴィオラ自身調子が良さそうで良い動き出しから決定機に絡んだりと(ヒヤッとさせられたよ)、このチームでもやれるというのを見せてくれた。この調子で良いプレーを続けていけば、出場機会を増やしていけるんじゃないかと感じれて個人的に嬉しかった(カンプ・ノウの温かいお出迎え良かったねー、ちょっと感動した。出場機会という面では競争は激しいかな、現状ではファーストチョイスとしてメッシがいて、そこにグジョンセン、ジュリもいるし。ただ、中央もいけそうな気がするんだよなー)頑張れコネホ。

明日はUCL、これまた楽しみだね。レッズ-エスパもやるよー。ということでここまで。

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September 25, 2006

マッチレースを決める残酷な蹂躙劇@J1 第24節 ガンバ vs フロンターレ

展開云々は別にして、これで2強によるマッチレースになることが強まったのかな。しかし躍動したガンバアタッカー陣の攻撃はファンタスティックだけど、見方を変えれば余りに残酷な現実を突きつける蹂躙劇だったかな。

こういう言葉使うととエロスパムが来そう(苦笑)ちなみにタイトルだけ少し強調型、まだまだ混戦して欲しいのが本音。

2006 J.League Division1 第24節

ガンバ 4-0 フロンターレ @ 万博記念競技場「マッチレースを決める残酷な蹂躙劇」
Gamba:36'播戸竜二 46'二川孝広 51'&71'マグノ・アウベス

Super Soccer

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DF加地亮、シジクレイ、宮本恒靖、山口智、MF明神智和、橋本英郎、遠藤保仁、二川孝広(→66'前田雅文)、FWマグノ・アウベス(→82'フェルナンジーニョ)、播戸竜二(→77'中山悟志)

フロンターレスタメン:GK相澤貴志、DF箕輪義信、寺田周平、伊藤宏樹、MF谷口博之、中村憲剛、森勇介、マルコン(→64'松下裕樹)、マギヌン(25'一発赤)、FWジュニーニョ(→29'原田拓)、我那覇和樹(→55'鄭大世)

首位と3位の直接対決、今節のメインマッチ。ディティールに違いはあるモノの、どちらとも攻撃力、爆発力でこの順位を築いてきており、非常にアグレッシブなゲームが期待される。ちなみに前回の対戦では美しいFK、素晴らしいスルーパスからの飛び出しなど激しい撃ち合いの末、最後はふろん太の誇る外人トリオの絡みからマギヌンの来日初ゴールで、フロンターレが勝った。面白いゲームだったね。

で、スタメンの方はフロンターレ、ガンバ、共に現状のベストメンバーと言える構成。ふろん太の方は先週末の雨中のジュビロ戦、そして失意のミッドウィークナビ準決勝2ndLegのジェフ戦と連敗中、勢いが削がれた状態でフィジカル的にも厳しい中でのゲームと言うことで、少々条件的には厳しい。

前半

連戦の疲労、連敗による勢いの減退、様々なエクスキューズを抱えるフロンターレの出来が気になったのが、そんなフロンターレは開始早々から積極的なプレーを展開。両サイドからどんどん前に進め、セットプレーのチャンスを得たり、流れるようなカウンターの片鱗を見せたりと、良い立ち上がり。藤ヶ谷の曖昧な浮き球の処理を突いた我那覇には決定機も訪れるが、これは藤ヶ谷がペナ外ながら自ら足でブロックしたことで難を逃れる。

しかし、ガンバも黙ってやられていたわけではなく、攻めに出ればスムーズな攻撃構築から機敏な播戸の動き出しを使うことでチャンスを生み出し、同じくセットのチャンスを得たりと、押し返す。ガンバが自慢の美しい攻撃を繰り出し、それを受けながら前掛かりになった隙を虎視眈々とカウンターの機会を伺うフロンターレという展開。どちらもまだ相手の攻撃に対して明確な対処法というのは見いだせていない感じで、撃ち合いの様相を呈す。

中村憲剛、二川、遠藤と両チームの中盤のキーマン達が余り強いプレッシャーを受けることとなく仕事していることもあって、両チームの攻撃がうまく回っていると言う感じを受けたが、その中で徐々にガンバの攻撃がフロンターレの守備を破壊し始める。局面に置ける1vs1やテクニカルなパス交換がフロンターレの守備を局面的に上回り始め、次々と深い位置まで局面打開。そしてそこから、決定機を続けざまに作り出す。

加地がマルコンをぶち抜いて右サイド局面打開すると、そのままエンドライン際まで突破し中にえぐっていくと、中には2トップが待ち受けている状態。その中で加地は彼らをデコイに後ろから走り込んできた山口をグラウンダーのパスで使う。誰も付いてきておらずフリーの山口は丁寧にインサイドで合わせたが、これは枠外。しかし、加地の突破からダイナミズムを付随させてフリーマンがシュートという素晴らしい形、フロンターレとしては完全に振り回された形になった。そしてもう一個、右サイド二川と加地の縦のパス交換(二川のタックルをいなすチップキックによるスペースパスは瞬間のアイデア、素晴らしい)深い位置まで持ち込むと、このクロスは外に流れるが遠藤がフォロー、後ろから上がってきた山口に預けると右足インスイングのミドルでゴールを襲う(素晴らしい弾道を描いたがファーポスト直撃)

局面での争いに置いて劣勢に立たされ苦しいフロンターレは、ジュニーニョの個による局面打開を拠り所にしたかったがシジクレイ、加地の対応で凌がれると、奪われたところフォアチェックに行ったマギヌンが低空ドロップキックで加地の足を直撃してしまい(洒落にならないファール、加地さんは何とか事なきを得て大丈夫な様子)、近くで見ていたジャスティスは躊躇なく一発レッド。そしてこの一連のプレーの影響か、ジュニーニョも足を痛めて途中交代を余儀なくされてしまい(原田が代わりに入り、1トップ、中盤逆三角形の構成に)、結局フロンターレは攻撃における最強の槍、そして豊富な運動量と機動力でダイナミズムを付随させるアタッカーを失ってしまう。

少々ゲームは粗っぽくなる中で、数的不利になってもフロンターレも積極性を失わず前に出るが、ジュニーニョ、マギヌンを失った影響か実効性の伴う攻撃を作り出せない。すると、更に傘に掛かって攻めれる状況になったガンバの攻撃が鋭さを増していく。二川の素晴らしい1タッチコントロールで局面を打開すると、マグノを経由し播戸のデコイに橋本が最前線に飛び出すという素晴らしいプレーを見せた後(これは打ち切れず)、踏ん張っていたフロンターレの守備陣にミスが生まれてしまう。

左サイドに展開すると山口とのパス交換でマークをはがした二川がペナ外からミドルシュート。コースは甘く、勢い的にもそんな凄いシュートでもなかったのだけど、ここのところ不安定なセービングの目立つ相澤がファンブル、そしてそこを狙って詰めてきたのは播戸。打った瞬間にこぼれが出る事を信じて動き出し、相澤の必死のリカバーを許さず押し込んだ。ガンバに先制点。ジュビロ戦で雨もあってがなり不安定なセーブの多かった相澤だったけど、ここのところ失点を重ねていて自信喪失気味なのかな……播戸の動き出しが目に入ったのかも知れないけど、これはやっちゃいけないプレーだった(評価しているだけに残念。サイズ、近距離反応の鋭さ、ビッグプレーの発生確率など良いものがあると思うのだけど)ただ、播戸のストライカーとしての真面目さ、得点感覚が実ったゴールでもあったと思う。あの動き出しはFWのお手本とも言える、素晴らしいプレーだった。

この後も、ガンバは攻め続ける展開。恐ろしくスムーズな攻撃構築にポジションチェンジを絡めたフリーランニングで裏を突くアタックに、フロンターレは全く対応しきれず虫の息。伊藤の素晴らしいカバーリングなど、水際での必死の対応で追加点こそ逃れたが、非常に厳しい状態を打開する術までは見つからず。後半に向けて、この猛攻を凌ぐ術、そしてビハインドをはね返す術という関塚監督にとっては頭の痛い難題を課されることに。前半は1-0。

後半

「とにかく我慢」という関塚監督のコメントの通り、まずはガンバの攻撃を凌ぎたかったフロンターレでしたが、ガンバの攻撃は相変わらず脅威を保ち、そしてまたもや崩されてしまう。一度は奪ったものの、森のバックパスを受けた伊藤の繋ぎが二川にカットされ、ボックス手前というとんでもない位置で相手にボールが奪われると、マグノのポストを経由して遠藤へ落とされ、遠藤は柔らかいダイレクトパスで逆サイドスペースへ、そのスペースに走り込んだのはボールカットしてマグノに裁いた二川、右足アウトでコントロールして左足インサイドで股下を抜いて、追加点。うーん、ミス絡みでの2失点、もったいない。数的不利の状況では絶望的なビハインドとも言える失点かも知れない。しかし、その後のガンバの崩しは非常に丁寧で工夫のある形、整わない状態ではやられたのは仕方ないかも。遠藤のスペースパス、そして二川の飛び出しからのコントロール、そして冷静なシュート。お見事。

厳しい状況に追い込まれたフロンターレは、傘に掛かって攻めてくるガンバの勢いを止めきれない。左山口斜めのパス→中央バイタル二川のエロイアウトサイドのダイレクトパス→遠藤飛び出してフィニッシュ(枠上)と、これまたガンバらしいテクニカルな形を抑えきれず崩しきられ、全く対応しきれず。完全に受け身になった中で、これまで脇役に徹していたマグノが火を噴く。二川のミドルパスをバイタルで収めた遠藤が一度は前にポジションを獲っていた播戸へスルーパスを出す(これは箕輪がカット)しかし自らフォローすると、足を避けるように引き技で角度を変え、近くにいたマグノへ流す。どうぞ打って下さいと言わんばかりのパスをマグノは躊躇なく強烈に打ち抜き、バーに当たって突き刺さった。セカンドアタックで形が崩れてるからマークもしきれない、そしてエロイアクセントがあってスーパーシュート、フロンターレにとってはどうしようもない形だったか。マグノのシュートは見事、これから又エンジン掛かってきそう。周囲との関係も良いし。ゲームとしては残り時間こそ多く残っているモノの3点差に開き、これでゲームは終わった。

関塚監督もそういう気持ちがあったのか、何とか前線で厳しいプレッシャーを受けながらキープし攻撃を繋げて気を吐いていた我那覇を下げて、チョン・テセを投入。マギヌン、ジュニーニョを失った中で彼を消耗させたくないということか。この交代で前線の収まり所がなくなり、カウンターも疲労感もあってか押し上げが遅く、全体の距離が開いていたこともあって、カウンターの機能性も消えた。調子の良かった時とは余りに差異があり、見る影もなくなってしまった感じかな。

交代を絡めながら(ふろん太はマルコン→松下[4バックに推移]、ガンバは二川→前田)時計が進む。さすがに、ガンバの方もこの状況と点差では無理が必要なく、かといって数的不利のふろん太がゲームを掌握することは出来ず、ゲームは停滞。少し緩んだ感じになったが、それも致し方ないところか。しかし、それでもチャンスが来れば、加点しちゃう。

中村憲剛からチョン・テセへのパスをカット、これで生まれたこぼれ球を出足鋭く山口が反応。松下よりも早くタッチして、浮き球をスペースに送り込む。精度のあるパスではなかったがこれにいち早くマグノが反応し、浮き球をしっかりと収めて抜け出すと、きっちりと沈めて4-0。うーん、これだけやられるとフロンターレとしてはダメージが残るゲームになっちゃうかな。

結局このゴールが打ち止め。白熱した好ゲームが予想されたが、結果としては退場者とミスが大きく影響する形で思わぬ大差により、ガンバがフロンターレを言葉通り「撃破」したゲームになった。

まあ、予想外と言ったら予想外なんだけど、エクスキューズを抱えた中でこういう状況に追い込まれてはフロンターレは為す術がないというのは仕方ないのかな。ただ、卓越した個人技術にアイデアや流麗なコンビネーションが付随する変幻自在の攻撃構築、チャンスや相手のミスを逃さずモノにする決定力など、抜群の攻撃力が発揮される形で着々と差を広げるなど、充実したプレーを見せたガンバのチームとしての完成度も目立ったかな。強い、うん。

ゲームの綾としては、誰もが思う通りマギヌンの退場シーンになるのかな。プレー単体に置いては状況を見てもあそこまで激しく厳しいプレーは必要なかったし、愚行と呼べるモノだったのだけど、それに加えてジュニーニョまで失ってしまったことはフロンターレにとって痛すぎたし、ガンバにとっては余りに大きなモノだった。もし数的不利でもジュニーニョがいたら、その劣勢を跳ね返せる可能性があったと思うし、ガンバとしてもそこに対しては注意を裂かなきゃいけなかったと思うのだけど、それがなくなったことでガンバとしては更に前に圧力を加えることが出来たと思うし(まあいても行ったとは思うけど、ね。脅威を感じなくなったというのはあるのかなと)、フロンターレとしては彼に頼る形での攻撃がなくなって、我那覇が踏ん張って後ろからの押し上げてサポートする以外には攻撃を成立させられない形になってしまったかなぁと。まあ個人的にはこれがなくても、このゲームのプレークオリティを見る限り、ガンバに分があったかなとは思うけど、やっぱり大きな影響があったと言うことで。

しかし、ガンバの新しい形、良いね。遠藤・二川の技術と周囲を感じるセンスを前に押し出す形が、攻撃の潤滑油となり、直接的な崩しのファクターとしてもとても有効に働いているのかなと。そして、彼らが高い位置で守備に余り後ろ髪引かれずに働けるように明神・橋本が幅広い範囲をカバーしてリスクをマネジメントして秩序を保っている。3バックから4バックに変わったことと言う面では、守備に関してはまだ詰めていかなきゃいけない課題が出てきそうだけど、サイドでの数的優位と後ろからのダイナミズムという攻撃に与えるポジティブな効果は感じるかな。家長が干されていたりすることは気になるけど(ちょっと不可解、まあ使い所がないというのもあるけど、ベンチに入らないのは???と言う感じ)、チーム自体はポジティブに回っているのは間違いない。優勝という面では、まだわからないけどこれをいかに継続し、残り10試合着実に勝ち点を積み重ねていけることが出来るかに掛かってくるのは間違いない。疲労も蓄積してきて、この日のような機能性が示せない時もあるかも知れないけど、その時には現在ではベンチのフェルナンジーニョとか干されてる家長がキーを握るのかも?

で、ふろん太。なんて言うんだろ、ナイーブな選択だったと思うのだけど、あのジュビロのゲーム時の温存が、歯車を狂わせてしまったと言う感じかな。チームとして、地力というのは確実にあると思うけど、チームがポジティブに回っていた時に勢いが成していた役割は大きかった。それがなくなった時点でチームとしては片翼をもがれたような感じになったのかなと。あ、でももうこれはいいや。終わったことだし、前回書いたから。てゆうか、しつこくセッキーいじめてるみたい。

で、このゲームに関しては受けの脆さというのか、相手の変化のある攻撃に対してどのように対応するのか、と言う部分で整理されていなかったかなと。数的不利はあってにしても後ろの枚数は変わっていなかったわけでガンバの良さもあったけど、ふろん太の守備はちょっとあれだった。トップはまだしも、二川と遠藤に対しては余裕を与えすぎてしまったし、サイドバックに対して誰が突いていくのか完全に対策がなかった。そういう部分をボランチの二人が柔軟な対応をして、埋めていければ良かったのだろうけど、そういう部分では二人とも拙く、結局やられっぱなしになってしまった。

中村にしても谷口にしても、前に出てボールを狙うこと、切り替えの速さ、攻めに出た時のクオリティなど、主体的なプレーに関しては本当に素晴らしいと思うけれど、受動的なプレーをせざる得ない時にいかに相手の危険なところを察知して、スクランブル的に対応していく部分に関しては、経験の浅さもあって拙い部分がある。もちろん常に主体的なプレーが出来ればいいのだけど、こういうゲームを代表に耐えなきゃいけないシーンはどうしても出てくる。その辺はこれからの課題になってくるのかなぁと。てゆうか、代表にも関わってくるし、帰還とか強奪とか帰還とか強奪とか帰還とか強奪の可能性を一人でむくむくと育てているので、そういう部分もうまくなって欲しいなと。

正直なところとしては、こういう形ではなく、ガチンコで競り合うゲームが見たかったというのが本音。前回の等々力での対戦は素晴らしいゲームだったし、その続きというか、再現というか。まあこれもサッカーと言うことなんだろうけど、ね。ちょっと残念。てゆうか、ちょっとふろん太に勝って欲しかったの、リーグが面白くなるから。まあいいけどさ。と言うことでここまでかな。次はレッズ-エスパ。

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September 24, 2006

疲労、ストレス、勝ち点3@J1 第24節 Fマリノス vs グランパス

激戦の疲労は思った以上に選手達を蝕んでいたようで、運動量・パフォーマンスは著しく低下。運動量の低下によるアプローチ不全、集中力を欠いたミスの連続、周辺察知など反応の悪さ、こういうモノが表面化してしまい、とてもストレスのたまるゲームだった。だけど、それでも良く勝った。もっと楽に勝てたとは思うけど、ね。

2006 J.League Division1 第24節

Fマリノス 2-1 グランパス @ 日産スタジアム「疲労、ストレス、勝ち点3」
Fマリノス:1'大島秀夫 75'田中隼磨 Grampus:51'フローデ・ヨンセン

F.Marinos Official

Fマリノススタメン*:GK榎本哲也"説教部屋行き"、DF栗原勇蔵、松田直樹、中澤佑二、MF河合竜二、上野良治"お疲れちゃん"、田中隼磨"ヒーロー、なのか?"、ドゥトラ、奥大介(→46'吉田孝行)、山瀬功治、FW大島秀夫"ごめんな、ごめんな"(→63'坂田大輔"決めないと!")

グランパススタメン:GK楢崎正剛、DF大森征之、スピラール、古賀正紘、渡邊圭二(→79'片山奨典)、MF中村直志(→70'山口慶)、金正友、藤田俊哉、本田圭佑、FW杉本恵太(→79'津田知宏)、フローデ・ヨンセン

台風による気候の悪化も心配されたが晴天の日産スタジアム、強い風こそ吹いていたモノの汗ばむぐらいの気候で、絶好の観戦日和。水曜日にナビスコカップ準決勝の2ndLegがあったFマリノスにとってはコンディション的に厳しい日程でのゲームなだけに、選手達の疲労度は気になるところ。

スタメンの方に目を移すと、鹿島戦と全て同じメンバー。鹿島戦を回避しこの試合に合わせてきた坂田の先発起用も予測されていたが、ベンチスタートとなった。対するグランパスも前節のアルビ戦と同じスタメン。ただ、システムを3-4-3からスタンダードな4-4-2に変えてきた(右サイドバックに大森、左サイドバックは渡邊、で、中盤は中村が右、本田が左、トップにヨンセンと杉本)

前半

コンディション的な問題など気になることが多かった中で、そんなことを見極める間もなく開始早々試合が動く。グランパスサイドからのキックオフだったが、Fマリノスボールになると細かいパスが繋がって、左サイド河合からパスを受けた奥がキープ、そこに合わせてドゥトラがオーバーラップ、そこを簡単に使う形でドゥトラは深い位置からファーへのクロス、これをファーに流れながら大島がずばっとヘディング!強烈なヘッドは楢崎の手をはじいてそのままゴール!開始35秒の鮮烈な先制点!試合前のシュート練習ではことごとくサイドからのボールのシュートを決めれていなくて、心配だったのだけど、そんな心配をあざ笑うかのようなゴールにびっくり。テンポ良くパスが繋がり、オーバーラップからクロス、そしてフィニッシュとまるで練習のような良い流れのゴールだった。

最高のスタートを切ったFマリノスは、鹿島戦ほどじゃないモノの前からアプローチを掛け、コースを切りながら前で狙う守備が機能し、ゲームを掌握。攻撃面でもテンポの良いボールの動きが見え、ドゥトラからニアでDFの隙間に入り込んだ奥のヘッド(枠上)やセットプレーから河合がバックヘッドで狙う(枠上)などチャンスを作り出す。しかし、一つのミスからヨンセンに決定機を迎えられてからは蓄積疲労によるコンディション的な問題がプレーに影を落とし、徐々にリズムを失ってしまう。

そうなると、グランパスにリズムが移るのは当然の摂理。前からのプレッシャーが緩慢になるとスピラールが持ち上がるようにビルドアップして相手を後手に陥らせ、ヨンセンの巧みな動き出しで高い位置に起点を作って、そこから展開することで良い形を作り出していく。Fマリノスとしては、守備の対応に奔走することで更に体力的に消耗してしまい、運動量はもとよりプレーへの反応速度の低下、集中力を欠いたミスなどが出始める。

30分を過ぎると、完全にグランパスペースでゲームが進み、その好リズムから多くの決定機が。右サイドからファーに流れるクロスに哲也が飛び出して凌ごうとするが触りきれず、ボックス左で本田がこのボールを収めると、グラウンダーで中に折り返し最後は杉本がシュート、完全に崩された形(勝手に崩れたとも言えるが)だったが、松田のブロックで難を逃れる。しかし、その後も左サイドからニアサイドグラウンダーのクロスを流し込まれてヨンセンがスライディングで合わせる(哲也が身体を張ってシュートをセーブ、そのこぼれはマツがクリア)など、顔を覆いたくなるようなシーンが多くなっていた。

完全にリズムを明け渡したものの何とか凌ぎきる形で、前半は1-0で折り返す。

後半

ハーフタイム時、一人ピッチを上げてアップを続けていた吉田がこのタイミングで奥に代わりピッチに。その吉田は実効性はさておき、スペースに飛び出したり前からアプローチに行ったりと広範囲に動き回り、何とかチームを活性化させようとする。しかし、選手達の消耗度は大きく、アプローチ不全の度合い、切り替えの遅さ、動き出しの悪さなど、目に見えてチームの機能性は大きく低下。それに伴い、グランパスのボールポゼッションの時間は更に増えて、中盤でも金、藤田の存在が目立ち始める。すると、何とか耐えていたディフェンスが耐えきれなくなってしまう。

金正友にバイタル進入を許すと、そのまま左足でテクニカルなミドルシュート、良いコースに飛ぶがこれは何とか哲也がセーブ。そのセカンドボールが右サイドに流れると、これに対してFマリノスの選手は誰も反応しきれず、後ろから上がってこのボールをフォローした大森がダイレクトで折り返し、高い弾道のボールがファーに飛ぶとこれに合わせたのはヨンセン。高い打点の叩きつけるヘッドでニアサイドを狙うと、哲也もこれは凌ぎきれず。同点に追いつかれてしまう。まあ何時やられてもと言う雰囲気があった中で、波状攻撃にディフェンスも耐えきれなかったかな。

追いつかれてしまったFマリノスですが、選手達の疲労度は深刻。守備に置いては切り替えきれない上野の穴を山瀬や吉田が埋めるという感じになり始め、奪っても動き出しがほとんどなく、低い位置でノッキング。ミスもこれまでにも増して表面化し、状況は閉塞してしまう。苦しい状態でしたが、グランパスも精力的なプレーこそ見せるモノのフィニッシュに繋がるシーンが少なくなり、Fマリノスにお付き合い。その中で大島に変えて坂田を投入すると、その坂田が精力的に攻守に走り回り、その動きに引っ張られるように山瀬や吉田も裏へのランニングや坂田との絡みを見せたりと、攻撃が活性化。シンプルな裏への飛び出し、ダイレクトでパスが連続して繋がりサイドに展開する形、相手のミスを誘発させてそれを突くプレーなど得点の匂いが漂い始め、その中でビッグプレーが生まれる。

左サイドでスペースに飛び出すプレーを何度か見せていた吉田が、ドゥトラのスペースパスに反応し飛び出すが、これは楢崎の飛び出しもあって繋がらず。しかし、これで生まれたセカンドボールに反応したのは隼磨。ボールに追いつくと楢崎が飛び出し主のいないゴールマウスを反転しながらのループシュートで狙う。緩やかな弾道を固唾を飲んで見守っていると、これが何故か(?)とんでもない絶妙な弧を描いてゴールに決まり、逆転弾。はっきり言って出来すぎ、あんなシュート狙ったって早々飛ばない。しかもあの体勢からだもん、まぐれっぽい(←酷い)でも、ゴールマウスが空いていることを捉えて、シュートを狙っていく姿勢は素晴らしい。見事な判断の伴った芸術的なループ、お見事。

現金なFマリノスはこのゴール後、妙に元気になり前掛かりになったグランパスの攻撃(相変わらず藤田の飛び出しや展開、金のドリブルなどに危険な香り。ここになかなかプレッシャーが掛からなかったことを示している感じだった)をバックラインで食い止めると、最初の方はスピードアップ出来ないシーンも目立ったが、上野が起点となり、坂田・吉田・山瀬・隼磨が走る形でカウンター発動しまくり。

坂田が持ち込み、クロスするように右に流れた山瀬が走り込む形の2vs2、坂田はフェイクを絡めて最後は中央からシュートを狙うが、ブロックに合う。右サイドから流し込まれたグラウンダーのクロス、坂田が反応し後は合わせるだけの所で、合わせきれず。河合が持ち上がり、マツも上がって3つの選択肢を作る形になるが、判断遅れ最後は強引なミドルも枠に収めきれず。これ以外にもあったと思うけど、追加点が奪えず。

これだけの決定機を決めれないと嫌な雰囲気の一つも漂いそうだったが、相手もミスが多くFマリノスにチャンスを自ら与えたりと、その雰囲気に乗ずることは出来ず。結局ゲームはこのまま、2-1。Fマリノスがなんとかかんとか勝ち点3を得て、久々の日産スタジアムでの勝利を飾った(リーグね)

はっきりいって内容的には決して褒められるモノではなく、ストレスのたまる試合だったけど、とにかく勝って良かった。ネガティブなエクスキューズを抱えたゲームでその影響が余りに大きかったことを考えると、かなり厳しかったと思うのだけど、それでもこういうゲームに勝てるようになったのは一つの前進だと思う。運もあったし。今までなら普通に負けるか引き分けのゲームだったと思うしね。

勝負の綾としては、色々あるのかな。オーシの先制点、前半失点しなかったこと(グランパスにとっては決めきれなかったこと)、途中交代選手の仕事ぶり……。個人的には坂田の投入……と言うことにしたいのだけど、オーシの先制点はゲームを通じてみた時とても大きかった。拠り所というか、アドバンテージを握っていることが、肉体的には苦しいながらも精神的に少しだけ余裕を与えていたのかなと。実際スコアレスの状態で、じり貧の状態になってたら瓦解していた可能性もあったゲームだと思うし。

で、勝ちに繋がると言う部分で、坂田だね。まあ決定機を決めきれなかったこととか、相変わらずファーストタッチが粗くてシュートチャンスを逃したことなんかは猛省モノなんだけど、動いて引き出しダイレクトで裁いて動き直すと言うことを続けていたことで閉塞していた展開を動かした。もちろん周囲が坂田の特性を見て、グラウンダーの楔を使い、早めのサポートをしたというのもあるのだけど、裏への脅威も相まって相手を困惑させ、得点への気運を高めていた仕事ぶりはチームにポジティブな空気を入れたのかなと。逆にグランパスは交代で入った津田や山口と言った選手が存在感を示すことが出来ず、その辺では差があったと思う。

まあ内容は褒められたモノではないのだけど、コンディション的な影響が大きいと思うので余り気にする必要はないかなとは思う。この試合では余り多くなかったけれど意思疎通のある良いプレーというのも増えてきたことや、前からのアプローチが掛かる時間帯の守備の機能性というのもポジティブなモノがあると思う。まあ、それ以上に粗の目立つゲームではあったので、つっこみたくてたまらない部分はあるのだけど(単純なミス、ずるずるラインを下げて守ろうとすること、セットに置けるファーサイドの対応などなど)、まあ課題を理解しているみたいだし、一つ一つ解決していって欲しいなと。

とにかく勝って良かったよ、うん。次は上位決戦のどっちか、両方やる予定、予定は未定(今週UCLあるしねぇ)ということでここまで。

*余談コーナーなのに、最近「補足」コーナーになってる。で、補足。今一番チームがやらなきゃいけないのはプレッシング。でも、鹿島戦ばりの勢いで90分間やり続けるのは無理。特に大ちゃん。でも、大ちゃんはとても良いプレーをしているから出来るだけピッチに置いておきたい。そう考えた時もっと抑揚を付けたいね。行く時は行く、塞ぐ時は塞ぐ。しなきゃいけないことには変わりはないけど、その辺の共通認識が縦の関係で出来ると良い。無駄が消えると思う。てゆうか、行かないのは一番だめ。押し込まれると、チームが結構バタバタするし。山瀬と大ちゃんがサイドを見て、オーシが中を見ると言うのがしっかり出来れば失点は減ると思うんだ。ボランチはとにかく切り替え速くオリジナルポジションで役割を果たして。疲れてるのは分かるけど、より負担度の高い前の選手に負担掛けてたら世話ないよ。

*グラのことも少しだけ。様々な分析をした結果の4-4-2と言う選択だったのだろうけど(マリは元々4-4-2フラットでゾーンを組まれるのを苦手にしている)、攻撃面に置いては3トップで張り出された方が怖かったかなと言うのが本音。簡単に言えば、両サイドが攻撃に参加するのはほぼ間違いない中で、カウンターから素晴らしいスピードを持ってる杉本に突かれた方が怖かったし(まあ展開的にほとんどの時間低いラインでスペースはなかっただろうけど)、本田と隼磨のマッチアップでもフィジカル。サイズ的にアドバンテージがあったから、高い位置で起点を作られる形が多かったら怖かった。で、ヨンセンは良い選手だねぇ。ポジションをとどまらずに動いて、タイミングを見計らって視野から消えて出る動き出しは秀逸、あれはなかなか捕まえられない(タイミングを掴めない)技術的にも柔らかいし、視野も広い。で、当たり前だけどサイズがある。彼の力を活かす形が出来るとよさげ(外からクロスに合わせるという形を持っているけど、それだけじゃなくてね)

*あと、中盤センターのコンビも良いね。金正友のテクニックと藤田のセンスを感じるプレーは攻撃面でとても良かったかな。この日は中村直志も本田も良くなかったけど、その影響を感じないぐらい高い影響力を示しているように見えました(マリの対応の甘さもあったけど)気になったのはプレスのかけ方。コンディション的な問題がない中でアプローチが遅れることとかもそうなんだけど、どのように狙う、どこで奪うというのが見えなかった。おざなりという感じかな。てゆうか、とんでもミスは削らないと。

*そうそう、勇蔵が良かった。マツや佑二はあれぐらい当たり前として(佑二は久々にヨンセンにやりこめられてたね。ワクワクしたんじゃない?)、この日の勇蔵は頭が良く動いていて、良いインターセプトがあったり、機敏な反応のカバーがあったりとディフェンスを助けてたし、機を見て上がっていったりと、良いプレーだった。ヨンセンに対しては苦労してたけど、良い経験。ああいう選手と対戦するともっと良い選手になれる。

*高円宮杯終戦、凄い残念、めちゃくちゃ残念。これで西が丘行きもなくなりました。選手達・応援行かれた方お疲れ様でした。ゆっくり休んで次の戦いに備えてください。選手達には、チームとしての熟成度の向上と共に個人としてのレベルアップを目指して欲しいな。これも大事なこと。頑張れ頑張れ。

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September 23, 2006

雨中の激闘@J1 第23節 フロンターレ vs ジュビロ

メンバー表見た時、「関塚監督は思い切ったなー」と思ったわけですよ。まあ全ては結果論に過ぎないけど、やっぱりこのチームに置いて中村憲剛というのはとても大きな存在だったねぇ。しかし、面白いゲームだった。

2006 J.League Division1 第23節

フロンターレ 3-4 ジュビロ @ 等々力競技場「雨中の激闘」
Frontale:15'&88'我那覇和樹 51'ジュニーニョ
Jubilo:37'福西崇史 57'カレン・ロバート 78'中山雅史 87'前田遼一

Super Soccer

ふろん太スタメン:GK相澤貴志、DF箕輪義信、寺田周平"復帰"(→63'米山篤志)、伊藤宏樹、MF谷口博之、原田拓(→70'マギヌン)、森勇介、マルコン、今野章(→46'中村憲剛"唯一無二")、FW我那覇和樹、ジュニーニョ

ジュビロスタメン:GK川口能活、DF鈴木秀人、田中誠、金珍圭、服部年宏、MF菊地直哉(71'茶野隆行)、上田康太"ルーキーじゃないのね"、太田吉彰、福西崇史(→88'犬塚友輔)、FWカレン・ロバート(→64'中山雅史"偉大なるゴン")、前田遼一

うーん、雨は嫌だねぇ。画面にもはっきり映るぐらいの強い雨が降りしきる等々力。ピッチも濡れ、かなりボールが走る状態になっている印象。ふろん太にとっては土曜日にガンバ、レッズが勝っているだけに、食らい付く意味でも勝ち点3は必須の試合か。

その中でのスタメンは、まずホームのふろん太なんだけど、驚いたのはこのチームの心臓とも言える中村憲剛、そして徐々にフィットしてきた感のある(微妙なところだけど)マギヌンをベンチスタートにしたこと。この先ナビスコの準決勝2ndレグ、そして直接対決となるアウェイでのガンバ戦を控えているだけに、関塚監督もギャンブルとはいえプライオリティを考えた上で決断をしたのかも知れない。で、そのスタメン二人に代わるのは原田と今野。で、長期離脱となっていた寺田がようやく復帰し3バックの中央に入り、ディフェンスラインは久々に本来のレギュラー3人が揃って人間山脈になる。ジュビロの方はファブリーズが出場停止で、その代わりに菊地。前節は爆勝だっただけにその勢いを持ち込みたいところ。現在売り出し中のユース上がり(?)のボランチ上田、シャドーストライカーとしてノリノリの福西も注目かな。

前半

メンバーが入れ替わったことがどう出るか注目された立ち上がり、積極的に出てきたのはジュビロ。トップの幅のある動きによるスペースメイクに福西や太田が絡んでいく形が機能し(使い方はシンプル。トップの外に開く動きに合わせてフィードを飛ばし、ヘッドでフリック、そして飛び出しというのがうまくいってた感じ。もちろん他のプレーもあるのだけど)チャンスを作るが、なかなか決めきれず。その中で徐々に落ち着いたフロンターレが盛り返す形で、攻め合いの様相を呈す。

序盤こそ「中村憲剛」の不在は目立ったモノの、ジュニーニョが引いて受けてチャンスメイクする形がうまく回り出すと、2枚看板が絡む形で先制点。ジュニーニョが高い位置でチェックしてボールを奪うと、こぼれ球を今野がフォロー、少し溜めて再びジュニーニョに戻すと、ジュニーニョはそのままの流れのまま右にポジションを獲っていた我那覇へ。我那覇はボールを受けると、前にいるディフェンスのブロックもお構いなしに強烈に右足を振り抜き、これがニアサイド高い位置という最高のコースに突き刺さって能活も及ばず。ジュニーニョの奪われた後の非常に速い切り替えからファーストディフェンスが実る形だったのだけど(これによってジュビロとしては状態を整えて迎え撃つことが出来なかった)、相手の状況を見て今野→ジュニ→我那覇とフィニッシュまで2タッチでポンポンと繋がったことで余計ジュビロのディフェンスとしては捕まえずらかったのかな。乗っている我那覇の素晴らしいミドルシュートでフロンターレが先制。

得点後はフロンターレの方に勢いはあったモノの、ジュビロの方も速くスムーズな攻撃が見えたりとポジティブなプレーが続く。攻め合いの展開は続いたが、徐々にジュビロの方に守備の耐性が出来はじめ(カウンター以外はね。カレンや太田が高い位置から前を塞ぐようなアプローチを掛け、低い位置の選手はしっかりとブロックを組みながら相手にいつでもプレッシャーを掛けられる形を作ったことで、縦方向のパスを制限し、攻撃のリズムを停滞させる事が出来ていたかな)リズムを再び引き寄せる。速い動き出しでのボールの引き出しからスムーズに流れる展開を生みだし、そこに飛び出しアクションを絡める形でチャンスを数多く作ると、フロンターレのミスに乗じる形でジュビロがビハインドをはね返す。太田の右からのライナー性のクロスに対して前田をマークしていた寺田と飛び出してこのクロスを処理しようとした相澤が絡んでしまい、処理が中途半端に。そのこぼれ球に反応していたのは福西。インサイドのボレーで合わせたボールは大きく弾みながらゴールへ、寺田のカバーも及ばずゴールラインを越えた。しっかりとインパクトしたシュートではなりませんでしたが、この日何度もチャンスを不意にしていた福西としてはようやく決まったかという感じでほっとしたような表情を見せる。ふろん太としては相澤の声がなかったのか、なんて事ないボールだっただけにはっきりしたプレーをしたかった。

その後も状況を整えてフロンターレの攻撃をしっかりと待ち受ける形で対応し、速いテンポと精度を伴う攻撃がうまく回っていたジュビロのペースが続いたが、どちらも追加点なく前半を1-1で折り返す。

後半

前半の劣勢を見てか、関塚監督はたまらず温存していた中村憲剛を今野に代えて投入。一応中村が高い位置かな。その中村の存在が安定していたジュビロのディフェンスに誤差を生じさせる。上下動を繰り返してボールに絡む動きに対して誰が見るのかと言うのがちょっと不透明だったかな(今野は前に行くことが多かった)その中村の存在が活きる形でフロンターレは開始から一気の猛攻、中央中村のループパスからジュニーニョ、右サイド森の突破からの強烈なシュート+こぼれを中村憲剛、ショートコーナーから原田のクロスにジュニーニョヘッド、と決まってもおかしくないようなシーンを連続して生み出す。そしてその強い圧力が実る形でゴールが生まれる。

左サイド原田からのCK、低く速い弾道のボールがニアに飛ぶと谷口がヘッド、これは能活が好反応で凌ぐ。しかしそのこぼれ球をクリアしきれず混戦が生まれると、その混戦の中でジュニーニョがうまく上を抜くシュートでゴールに押し込んだ。このゴールに至る集中的な猛攻は本当に見事、爆発力というフロンターレの良さが局所的に出た感じがして、ジュビロの充実度よりフロンターレの勢いが一枚上手かと思われた。

そんなふろん太の勢いに完全に飲まれた感のあったジュビロでしたが、それでもその後の破綻を凌ぎ、徐々にリズムを取り戻しすとクオリティの高さを証明するようなゴールシーンを見せる。左サイド服部が高い位置に上がってフリーでボールを引き出すと速いクロスを供給、体を寄せられながらもニアサイドに飛び込んだカレンがキーパーの飛び出しの鼻先で押し込み、同点弾。服部の精度のあるクロスと巧みに身体を残しながら良く合わせたカレンのシュート、一つ一つのプレーにクオリティが詰まった、見事な一発。カレンは良く決めたなー。ふろん太の守備はちょっとルーズだったかな。服部に対して誰もついていかず後ろに任せてしまった。

同点弾後、共に全体の距離が開いてきて、オープンな展開に推移。どちらも鋭くクオリティを伴った攻撃をしていたこともあってゴールが入りそうな雰囲気が強く漂い、またもや攻め合い殴り合い。そして両チームとも交代を絡めながらゲームは最終局面に入ると、その雰囲気の通りに非常に激しくゲームが動いていく。

右サイド鈴木秀人がボールを受けたところで太田が猛烈なランニングでオーバーラップし、鈴木は中に釣ってスルーパスで太田を使う(太田はもの凄い深い角度でパスを受けたのだけど、よくラインをかいくぐったね[気付いて米山はラインを上げようとしたけど、後ろの箕輪は気付いてないしタイミング的に一寸遅い]あのスピードでちょっとパスの出てくるタイミングが遅かったからオフサイドかなー?と思ったのだけど、うまくかいくぐったんだね。テレビだと切れてて太田がどのようにオフサイドにならないようにラインポジショニングしたのかは分からないのだけど)、太田はワントラップ後、角度はないながらグラウンダーの強烈なシュートでファーを狙う。これに対してこの日不安定な守備を見せていた相澤は何とかセーブするが、このはじいたボールが詰めていた前田に当たりボールはゴールに向かう。しかし、これは枠に収まりきらずバーに当たり、このこぼれを箕輪がクリア……と思われたところで、すっと出てきたのは途中投入されていた中山雅史、相手の振り上げた足もお構いなしにダイビングヘッドでクリアする寄り一瞬先に合わせて、これが突き刺さりゴール。これぞ、中山という見事なヘッドだったのだけど、太田の猛烈かつ柔軟なオーバーラップと鈴木のスルーパスによる右サイドの局面打開に尽きるかな。本当に見事なプレーで、太田もその後思い切って良くシュートを打った。フロンターレとしてはマルコンの所で数的不利になって、鈴木に二人を引きつけられ、完全に太田を見切れなかったし、これで米山がカバーに回ったことで完全に前田、中山と結局見切れない状態になってしまった。この右サイドの混乱が響いたのかなと。見事。

この試合初めてビハインドを負ったフロンターレはギアを入れ替え、一気に猛攻を仕掛ける。セットから、サイドから次々チャンスを作り、その中でも上がっていた右サイド箕輪のショートクロスが我那覇に収まり、マーカーをいなして非常に近距離からシュートと言う形はビッグチャンスだったが、能活スーパーセーブで、同点ならず。失点を逃れたジュビロは、このスーパープレーに応える形で追加点を奪う。

クリアのセカンドボールを拾うと、ヘッドで繋いで相手のアプローチをいなすアウトサイドダイレクトで前田に楔、前田はダイレクトで落として、その落とされたボールをスペースパス(アウトサイドのパスとスペースパス出したの誰だ?上田?)、そしてこのスペースパスに反応したのは最前線で中にカットインしてきた太田。太田は胸で収めて相手を引きづりながら最後は切り返してシュートに持ち込もうとすると、米山が後ろからカバーに入りシュートを防ぐが、既に飛び出してきていた相澤は、これを受けきることが出来ず。相澤の足に当たって流れたボールに対し、反応していたのは前田、あっさりとがら空きのゴールに流し込んで、追加点。見事な縦ギャップなダイレクトダイレクトの崩しから太田のトラップからの持ち込みからの切り返し、そして崩しに絡んだ前田のゴール前の詰め。非常に美しい崩しだった。ふろん太はバランスが崩れた中でああいう崩しをされては苦しいよね。

これで点差は2点差、残り数分と勝負あったかに思われたが、フロンターレはその次のプレーで一点返す。右サイド箕輪のスルーパスに反応したのは谷口、深い位置でボールに追いつくと、グラウンダーでの折り返し、しっかりとゴール前に詰めていた我那覇がインサイドで押し込んでゴール。なんとまあ。でも良いプレーだった、谷口の素晴らしいフリーラン、活かした箕輪、そして詰めていた我那覇、その前のジュビロの崩しも素晴らしかったけど、このプレーも見事。ジュビロのディフェンスとしては集中欠いたかな、プレッシャーがなかったね。

もの凄いことになってきたゲーム、まだまだこのまま終わりそうな雰囲気がない。得点後すぐふろん太は左サイドでセットプレーを得ると、中村は柔らかいループパスを中に供給、オフサイドトラップで凌ごうとしてずれ、ボールはそのまま通過、うまくかいくぐった箕輪が押し込んで、同点……かと思われたがこれはオフサイド。流し込まれたボールを手前でマルコンが触ったことで箕輪がオフサイドになってしまった。結局この後も押し込んだがさすがにこれ以上は獲れず、ジュビロが雨中の激しい撃ち合いを制して、連勝。フロンターレは優勝争いに置いて一歩後退となる敗戦を喫した。

まあアホ試合なのか、神試合なのかわからないけど、抜群にエンターテイメント性溢れる非常に面白いゲームだった。てゆうか、両チームとも攻撃面に置いては質の高いプレーを連続していたから、そういう意味ではやはり「神試合」だったかなぁと。

ゲームの綾としては、どうなんだろう?これだけの撃ち合いだったから何とも言えないのだけど……フロンターレの方は最後までジュビロの攻撃パターンに対して対応しきれなかったかな。特に後ろから入ってくる選手(2列目、ボランチ、サイドバック)に対して、この辺を誰が見るのか整理しきれなくて、ジュビロの動きを捕まえきれなかったことが失点を重ねる原因になってしまっていた(特に3失点目、4失点目)しかもジュビロはそういうことを狙っていて、うまく表現出来ていたから、あれだけやられてしまったのかなと。ふろん太にとっては今日は勝ちパターンのゲームだと思うので、その勝ちパターンに持ち込みきれなかった守備の崩壊が勝負の綾だったのかなと思う。

それにしても、ジュビロの方はいつの間にかこんなことになっちゃったの?と言うぐらい、もの凄い機能性を示していました。簡単に言えば速いパスコンビネーション、整理された役割、共通認識と言った要素がうまく合致して、質の高いプレーが出来ていると言う感じなのかな。元々、基礎スキルが高く、意識が高くサッカー脳の優れた選手も多いから、こういうことが出来ても何ら不思議ではないのだけど、特にクオリティを感じたのは非常にスピーディなプレーが出来ていたこと。ピッチが濡れていたこともあると思うのだけど、ミスも少なく、逆にパススピードや飛び出しなど、そのままなんの苦もなく出来ていたのは素晴らしかった。実際、プレーが速くなるとミスが多くなったり、サポートなどが人の動きがついていかなくなると言うこともあると思うのだけど、そういうことを感じさせずに同じように出来ていたのは見事だった。

それと、動き出し。動き出し自体の反応の良さとかもそうなのだけど、動き出しで空けたスペースを後ろから飛び出すことで突く狙いを含んでいたりとか、ジュビロらしいエッセンスを感じるプレーが多かった。もちろんそれを捉えてダイナミズムを付随していた一列下の福西や太田も素晴らしいのだけど、実際動き出す方もそういう意識を持っていたんじゃないかなーと思ったり。守備面(特にセットとか)ではまだ詰めていかなきゃいけない部分もあると思うのだけど、こういうサッカーされたら上のチームは怖いだろうね。てゆうか、やりたくねー。

ふろん太の方はとにかく起用法だよね。確かに後に控えていたナビの準決勝2ndLeg(正直迷ったけど、もう面倒くさかった)、首位決戦となるガンバ戦を見据えてマギヌン、中村憲剛を温存したのだろうけど、結果として失敗だったよね。やっぱり中村憲剛の存在はフロンターレにとっては特別だし代わりになれる選手はいない。もちろん、それ自体良いことではないのだけど、やはり勝ち点を積み上げるという意味では彼には頑張ってもらわなきゃいけなかったんじゃないかな。まあ彼がいても勝てた保証はないけど(守備が特別良い選手ではないし)、勢いが大きな要因を果たしていたチームに置いて、自らで勢いを削いでしまった行為は愚行と呼べるモノだったのかな(もちろん勢いだけではない確かな地力がついているのはご存じの通り)

正直、ナビの2ndLegとどっちやろうか迷ったのだけど、まあこっちの方が面白かったんで。しかし、このゲームでふろん太が勝ってたら、あのゲームも勝ってたんじゃないのかなぁ……、勢い的に。まあわからないけどね。ということでここまで。

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September 22, 2006

エアポケットの代償@YamazakiNABISCO Cup SemiFinal 2ndLeg Fマリノス vs アントラーズ

はい、一晩経っても全然悔しいですよ。勝者と敗者が分けた差はないに等しくても、それでも国立にいけない事実だけは残る。それだけあのエアポケットの代償は大きかった。UCLではスリリングで楽しいけど、アウェーゴールって残酷。味わうと、身に染みる。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup SemiFinal 2ndLeg

Fマリノス 2-1 アントラーズ @ 日産スタジアム「エアポケットの代償」
F.Marinos:18'上野良治 82'松田直樹 Antlers:77'柳沢敦
[合計スコア2-2、アウェイゴールによりアントラーズが決勝進出]

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、松田直樹、中澤佑二、MF河合竜二、上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、奥大介(→70'狩野健太)、山瀬功治(→84'吉田孝行)、FW大島秀夫(→76'ハーフナー・マイク)

鹿島スタメン:GK曽ヶ端準、DF内田篤人(→46'中後雅喜)、岩政大樹、青木剛、新井場徹、MF増田誓志、フェルナンド、野沢拓也、ファビオ・サントス(→63'ダ・シルバ)、FW深井正樹(→72'興梠慎三)、柳沢敦

遺恨を残した1stLegを経て向かえた、2ndLeg。スコア的なビハインドは1点ながら、アウェーゴールはなく、条件的には2点差が求められるゲーム。快晴ながら平日開催と言うこともあって、少々客入りは寂しいモノだったが(12000人)、それでもこのゲームの重要性は変わらない。

両チームのスタメンを見ると、Fマリノスの方は前節愚行により一発退場となった久保が出場停止で出場出来ず、様々な憶測があったモノの大島を入れてシステム的には3-4-2-1を継続。また勇蔵がサスペンションから戻り、右のストッパーに復帰。そんなに悪いプレーをしていたわけではないが、那須がベンチに戻る形に。鹿島の方は前節のスタメンから大幅に入れ替えてきた。柳沢、ファビオ・サントスと前節ベンチに座っていた選手達がスタメンに復帰(アレックス・ミネイロは怪我のためベンチ入りせず)前節は一列低い位置だった深井がトップに入り柳沢と2トップを組み、2列目はファビオ・サントスと野沢と言う構成。大岩の復帰も予想されたが、結局復帰出来ず、青木をバックラインに、ボランチには増田とこの辺は前節と継続した形に。

試合の方は簡単に(記憶があやふや+録画を見る気になれない)

立ち上がり、敵陣深くまで持ち込んでCKを得たと思ったら、そのCKからカウンターに持ち込まれ、深井にポスト直撃のシュートを打たれるという唐突な幕開け。激しい撃ち合いになるかという予兆もあったが、Fマリノスの気迫溢れる出足、激しい球際、執念のフォアチェックと前へのアプローチといった試合最後まで持つとは思えないハードワークがうまく循環する形で完全にゲームを掌握する。攻撃面ではセンターに絞り、中をやらせない志向を持つ鹿島のディフェンス手法をあざ笑うかの如く、両サイドのスペースを大きなフィードを絡めた展開で使う形が目立ち、そのサイドから先制点を奪う。

左サイドを山瀬とのコンビで局面打開したドゥトラのクロス、奥が飛び込んだがこれはフィニッシュに繋げられず。しかしこれで生まれたセカンドボールが上野の元に転がると、それを拾った上野は右足でミドル、これが曽ヶ端の手をはじいてゴールに収まり、先制点。序盤から積極的な姿勢を表して良い流れを作り、そして早い時間帯に結果に繋げるという最高の流れで前戦のビハインドをタイに戻した。

その後も、ペースコントロール、体力の温存と言うことを全く考えていないようなハードワークを継続して鹿島にリズムを渡さない(時折、野沢の卓越した技術と創造性や深井のキレのあるドリブルからチャンスを生み出されたが、スライドしながらマーキングをずらさなかったディフェンス陣の柔軟な対応、そして抜群の飛び込みを見せながら、職人芸とも言える非決定力を見せた柳沢にも助けられた)しかし、まだまだ未整備の相手を崩すというファクターがFマリノスの追加点に待ったを掛ける。高い位置で奪えても前への推進力不足もあって効果的なカウンターに繋げられなかったり、両サイドからのクロスにも中の圧力と精度を欠いて決め手に欠ける。守備面、ミッドフィールドエリアでの構成に充実したプレーが続いて鹿島を追いつめていたが、勝利に繋がる2点目が遠かった。結局前半は1-0で折り返す(この時点では2戦合計1-1、アウェーゴールに置いてもタイスコア)

後半開始のタイミングで、かなり守備面で苦しい対応を強いられていた内田篤人に代わって中後を投入したパウロ・アウトゥオリ。その交代も合ってか、持ち直した感のあった鹿島の立ち上がりでしたが、Fマリノスの猛烈なディフェンスは後半には行っても翳りを見せず、再びリズムを奪い返し猛攻。しかし、前述の通りなかなかフィニッシュに繋げられない。良いサイドチェンジ、上野のタイミングの良い攻撃参加、大島の身体を張ったポストワークなどから良いプレーもあったモノの、まさに「決め手を欠く」状態。その中で右サイドの変化を伴った作りから、山瀬がラインを突破し曽ヶ端と1vs1になるという唯一とも言って良い決定機も、角度のない状態でのフィニッシュを枠に収めきることが出来ず、ウイニングポイントを奪いきれない。

70分を過ぎると、これまでのハイペースが祟る形で運動量が落ち始め、あれだけ意識の高かったアプローチが緩み始める。鹿島のポゼッションが高まり押し込まれると、その対応にていっぱいになり、後ろから入ってくる選手を捕まえきれず、、一番注意すべきバイタルからのミドルシュートを打たれたりと、カラータイマーが鳴っているような状態。様々な部分でフレッシュなプレーヤーが求められていた状態で水沼監督が取った交代策は、奥→狩野、大島→マイクという前線の入れ替え。ウイニングポイントを必要としていたチームとしては当然の選択だったが、才能はあるとはいえまだまだ若く経験不足の面が否めない彼らがゲームに乗ることが出来ず。旗色が悪くなった中で恐れていたことが起こってしまう。

右サイド、30m付近からのFK。フェルナンドの鋭いキックがディフェンスラインとGKの間に供給されると、定まりきらなかったマーキングの隙を突き柳沢がフリーで抜け出し(マーカーは一応交代直後だったマイクだったのかな)、コースを狙ったヘッド、スピード・精度を伴ったキックにタイミング良くマークを外しインパクトしたヘッドと、全てが揃ったセットプレーに哲也は為す術なし。この80分間、集中力を欠いたシーンはほとんど見られなかった中でこの一瞬だけ生まれてしまったエアポケット、それを突かれての失点。この勝負所での鹿島のプレークオリティの高さ、体力的に厳しい状態での集中力、交代選手によるゲームの変質、様々な側面が影響したにしても、絶対にやってはいけないアウェーゴールだった。ゲームとしては同点。Fマリノスが決勝進出するためには2つのゴールが改めて必要になる。

それでも、このゲームに懸けていた気持ちは途切れず、その執念が結実する。マツに加え勇蔵も前線に上がりトリプルタワー気味のスクランブルな3トップに"自主的"に変更し攻撃の圧力を強めると、右サイドからのクロスにファーに流れたマイクが競り勝って中に折り返し山瀬が飛び込む。曽ヶ端の飛び出しに凌がれたモノのこのこぼれをマツが倒れ込みながら必死にコントロールし足の裏で押し込む。力のないシュートだったがそれが鹿島ディフェンスの虚を突いたのか、これがファーサイドネットに転がって決まり、すぐさま同じ条件である「あと1点」という所に戻す。

しかし、この3トップは諸刃の剣、高さは抜群にあるモノの(得点後、マイクがラインの裏に抜け出すと、浮き球に対して反応したマイクと飛び出した曽ヶ端の競り合いでこぼれたボールをマツが拾うと、ゴールはがら空き。マツは即座にループ気味に狙ったがインフロントに掛かってしまって枠を捉えきれず)セカンドボールを拾う部分での機動力とポジショニング感覚に欠け、中盤の選手の運動量もそこまでは補いきれず。セカンドを拾われると、全体的に前掛かりになった裏を突かれる形で数的同数、又は数的不利なカウンターを浴びることに。ダ・シルバ、コオロキ(共に途中出場、体力的に厳しい中で動き回られたのも厳しかった。コオロキは漢字が出ないの)、柳沢3枚でのカウンターに対して何とか長い距離を戻って枚数を合わせたり、局面的なギャンブルプレーで凌いだが、Fマリノスにとってはその意味は小さくなかった。波状攻撃を掛けて相手を押し込み、高さをボックス内での直接的な脅威に繋げる形で追いつめたかったのに、勢いを寸断させられてしまった。結局ゲームはこのまま。スコアとしては2-1でFマリノスの勝利となったが、アウェーゴールの差でアントラーズが国立へのチケットを手にした。

結果として、カップ戦と言うことを考えれば、敗戦は何も残さない訳で、満足出来るモノではないゲームだったのかも知れない。でも、現状のチーム状態を考えた時、出来ることはやったと思うし、これが現状での限界だったのかなと、今となっては思います。水沼監督に代わってスペースを消してくる相手に対して、崩して奪った得点というのはほとんどないはず。そういう意味では「引いた相手を崩す」というファクターに関してはまだまだ未成熟で、いくら主導権を握っていようと、それを結果に繋げる力はまだチームに備わっていない。そんな中で1stLegを経て、失点出来ず、相手がある程度リスクマネジメントしながら現実的にゲームを進めてくる中で複数のゴールが必要になる。Fマリノスにとっては厳しい条件が揃っていて、その苦境をはね返すほどの力はなかったのかなぁと。

ただ、選手達は出来る限りのことを全力を尽くしてやってくれていたと思うし、見ているこっちまで熱くさせるような素晴らしいプレーぶりだった。もちろん、気持ちが入っていると言うファクターだけじゃない。これまでには見られなかったような意思疎通を伴った狙いのあるプレー、状況を見た上での的確なプレーセレクト、こういうものが攻守に見られたことも嬉しかった。特に攻撃に置いてノッキングすることが少なく、シンプルなフィードで空いたスペースを使うダイナミックな展開(鹿島の絞り気味で中を重視したポジショニングをしてきたこともあったけど)、デコイを絡めたフリーランニング(+ボールホルダーがその狙いを捉えて使うチャレンジの姿勢)、後ろから押し上げてプレーに絡んでいくプレーなど各所に見られた積極的なプレーへの関与意識などなど。拍手したくなるような良いプレーも沢山あった。これは大きな一歩だと思うし、賞賛に値することだと思う。

でも結果に繋げることが出来なかった。その原因としてアタッキング・サードでの質という部分に集約されるのかなと。上野が押し上げて大島のポストワークや山瀬のアイデアと絡んだプレーなんかに見られたパスコンビネーション、個人による局面打開、サイドからのクロスをフィニッシュに繋げる精度と中の迫力+ポジショニング、良いプレーもあったけど、スタッツを見ても分かる通り、あれだけ攻めていてもフィニッシュは11~12本、最後の部分での粗さや雑さが目立った。単純な技術的(プレーの精度)問題もあるのだけど、Fマリノスの場合はもっと一つ一つのプレーに相手を揺さぶるようなプレーが必要なのかなと。チャレンジすることもそうだし、アイデアや狙いのあるプレーもそう、相手を動かしバランスを崩すことでシュートを打てる状況を自らで作り出していく姿勢が必要かなと。で、様子見的なプレーや何とかしてくれ的なプレーを減らしていく。良いプレーをしてもそれを実に繋げていく部分でひっくり返してしまってはもったいないからね。

これは個人的な思いとして書いておくけど、今のチームはフラットに戻った状態で一から始めている状態。一足飛びにいきなり良くなることなんてあり得ない。それはどの試合でも同じことだし、カップ戦のように結果が必要であろうと変わらない。そういう意味ではまだ力が足りなかったというのを受け止め、前に進んでいくことをしないと。結果が出なかったんだから、厳しく見なきゃいけないというのは分かるけど、現状をふまえた上では、悪い試合ではなかった。もちろん悔しい、未だに悔しいけど、負けたから、先に進めなかったから意味がないというのは、短絡的かなと思う。サッカーに意味のないモノなんてないし、積み重ねて行かなきゃ先はないから。

ということでここまでかな。ふぅ、切り替えて行かなきゃね。

*鹿島の事書いてないね。まあ鹿島にとって見たら、結果が出たことだけが収穫とも言えるゲームだったのかな。完全に飲まれた感じで鹿島らしさと言うモノが出てこなかった感じだったかな。ディフェンスに関しても相当ポジショニング悪い気がする。中で締めるというのは現実的だけど(それが実る形で失点は凌いでいたし)、相手にリズムを与えてしまって、自分たちのサッカーを表現するには難しいと思う。まあプレスを掛けてそこからという感じがあるから、それに嵌め込めばというのもわからなくはないけど、その術が嵌らないとというは、余り安定して成績を残すという意味ではベターじゃないと思う。つーか、フェルナンドうぜぇ。こいつさえいなければ……。

*本編にないことで触れておきたかったこととしては、ディフェンスの機能性と交代の若い二人かな。プレスに関しては、気迫あるプレッシングに連動して引っかけるシーンはあったモノの後ろとの連動がない時もあったりと、その辺はハードワークを無為にすることもあってもったいないシーンが少し見えた(全般的には球際のプレッシャーが厳しく、良く奪えていた)。共通認識として作っていきたいね。又ボランチの二人の関係もベター。河合が番犬となり、良治たんが飼い主になるような感じで、厳しいアプローチにそのフォローという形でうまくいっていたと思う。終盤体力的に厳しくなった中でアプローチにいけなくなったことはあれだけど、基本的には良かった。で、ディフェンスラインはほぼパーフェクトと言っていいかな。まあ前が機能していたので楽と言う感じだったのかも知れないけど、危なくなりそうな所でもスライドして受け渡して、未然に蓋をしめた。普通にやれば、これぐらいは当たり前かも知れないけどね

*マイクと狩野に関しては、ゲームに乗れなかったのだけど、細かいことは抜きに、これを糧にして欲しい。これまでは先発で使われることが多かっただろうから、なかなか途中交代でリズムを掴むのは難しいと思うのだけど、うまくゲームの雰囲気を感じて乗る事から始めて欲しいな。乗れればいいプレーは出来ると思うから。頑張れ。

*スタジアムの雰囲気は素晴らしかった。人数は少なかったけど、後押ししようと言う雰囲気に溢れていた。トランス状態のように凄い雰囲気になってたなぁ。それだけにやっぱり勝ちたかったなぁ。きっかけになり得るゲームだと思うし。

*てゆうか、少しだけ恨み節。オシムが功治と隼磨を中東に連れて行かなければ勝ってた。アウェーゴール獲ってた。オシムのバカ。柳楽が余計なことをドラゴンに言わなければ勝てた。ドラゴンが鹿島を討ってた。柳楽のバカ。

*てゆうか過ぎたことを愚痴愚痴言ってもしょうがない。ユース頑張れ、超頑張れ。僕を西が丘に連れて行って。

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September 21, 2006

9月20日の素直な感想。

久しぶりに、もの凄い泣きそうになるようなゲームだった。

執念を感じるフォアチェックにスペースランニング、とにかくハードワークしまくったアタッカー陣。

球際激しく、前への意識高く、攻守に走り続け、これまたハードワークしまくったボランチとアウトサイド。

抜群の集中力と機能性で次々と穴を塞ぎ、終盤の厳しいピンチもとにかく身体を張ってチームを支えたディフェンス陣。

この試合に懸けていたという気持ちをプレーに表し、最後の一滴まで振り絞るように戦い続けた選手達を見てたら、こみ上げてくるモノがあった。何とか勝って欲しかった、いや、勝たせてやりたかった。

それだけに、結果が悔しい。試合としては勝ってるんだけど、上には進めない。その事実が悔しい。悔しくてたまらない。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup SemiFinal 2ndLeg

Fマリノス 2-1 アントラーズ @ 日産スタジアム
F.Marinos:18'上野良治 82'松田直樹 Antlers:77'柳沢敦
[合計スコア2-2、アウェイゴールによりアントラーズが決勝進出]

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、松田直樹、中澤佑二、MF河合竜二、上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、奥大介(→70'狩野健太)、山瀬功治(→84'吉田孝行)、FW大島秀夫(→76'ハーフナー・マイク)

鹿島スタメン:GK曽ヶ端準、DF内田篤人(→46'中後雅喜)、岩政大樹、青木剛、新井場徹、MF増田誓志、フェルナンド、野沢拓也、ファビオ・サントス(→63'ダ・シルバ)、FW深井正樹(→72'興梠慎三)、柳沢敦

ごめん、今は振り返る気になれない。とにかく選手達にはゆっくり休んで身体をいたわって欲しい。結果は伴わなかったけど、良く戦ってくれた、良いプレーだった。そして、意味のない試合ではなかった。先に繋げられれば、この悔しさも糧になる、そうあるべきだと思ってる。ということでここまで。

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September 20, 2006

緊迫感溢れる好ゲームをあなたに。

今日は、ナビスコ準決勝2ndLeg。様々な物議を醸し出した1stLegは0-1。一点のビハインドは消して大きなモノではないけれど、アウェーゴールの絡みもあって決して簡単なスコアではない。去年もアウェーでのこのスコアが最後まで響く形で、PKで勝てなかった。失点は許されず、最小得点差では勝ちには繋がらない。考えている以上に難しいゲームだと思う。でもね、やるしかないでしょ。

ということで、特別公開(ちょっと大仰な事を書いてみるけど、全然はったり。特別でも何でもない)、僕の鹿島メモ(J23節 vs エスパ @ 国立)

・2トップは田中康平と新加入ダ・シルバの2トップ。その下に深井と野沢。前節の出来を鑑みて大きく変更してきたわけですが、その後の流れを見ると、レギュラー格の選手達に刺激を与えるという意味も含んでいると思うし、もちろん今日のナビスコを見据えた上での「温存」という意味もあると思う。その辺は百戦錬磨の名将のマネジメントだったのかも知れない。

・前節アウトゥオリの怒りを買ったひどいチーム状態からは、完全に脱した。深井のドリブルワークのキレ、幅広い動きが目に付く。ここで局面打開されると、中がずれてくる危険性があり。深井がサイドに張らないこともあって、スペースを見つけて絡んでくる新井場のオーバーラップもより実効度を増してる。回るだけではなく、内側をカットインするような形は非常に危険度を兼ね備えており、誰が見るのか決めておかないと混乱しそう(というより柔軟に受け渡ししたい)フェルナンドの展開力、機を見た攻撃参加からの絡みを含めて、鹿島の左サイドはストロングポイントになっている。

・プレッシングの機能性も目に付く。トップからオフェンシブハーフ、ボランチ、サイドバックと連動してやっていくという意識が高く、高い位置でボールを奪うという意思が非常に表れている。サイド際にコースを制限し、縦方向のパスに対してインターセプトを狙ってくる。プレスに嵌るとそのままの流れで、深井や野沢も高い位置に出てFWのように裏を狙ってくるし、怖いアタックに繋がることが多い。

・バイタルケアを怠ると、フェルナンドの強烈な左足が待ってる。このゲームでも、深井の右サイドで3人を引きつけから、左サイド寄り20m付近からフェルナンドの左足が火を噴いた。この形とは少々違うけれど、両サイドでクロスが来ると思ってずるずるラインを下げ、ボランチもそれに引っ張られるようだと(サイドに引き出されることも含めて)、ここまでケアしきれないだけに、後ろのマネジメントしながらも、バイタルケアにも意識を裂きたい。ボランチのポジショニングバランスはこの一戦のキー。状況によっては山瀬や大ちゃんが下がることも必要になるかも。野沢や増田も注意だよ。

・ウイークポイントとしては、プレスで奪うことに対してもの凄い意識が高いので、その分ポジショニング的には裏を獲りやすい、特にアウトサイドのスペース。ただ、捕まえられてると対応しやすいので、トップの選手が外に流れ、そこにスペースパスで流し込むという形が良さげ。2トップの方が良いかも知れない。

・中盤ではかなりきついプレッシャーを掛かるのだけど、かなり狙っているので一発傾向が強い。そこをかわしてしまえば局面的にセンターで3vs2の状況を作れるのかなと(2トップの場合)センターバックはトップに対して張り付いているので、柔軟な対応がしにくく、相手を後手に陥らせられる可能性がある。キープレーヤーは山瀬か。ただ、何度もノッキングするようだと、このプレーは生み出しにくい(相手はラインを下げるし、ポジショニングバランスを整えてしまう)速いタイミングで前で引き出してこの形を引き出せると面白い。

・カウンターも有効。厚みを出すために、ポゼッション時はサイドバック、ボランチと必ずと言っていいほど攻撃に参加してくるから(まあ展開にもよるけれど)それなりにスペースが出来てくる。しっかりと起点を作り切り替え速く押し上げて絡むような形が有効か。

・後は、恒常的に残る両サイドバックのクロス対応。余り良くなっていない。高い選手がファーに逃げて、そこでミスマッチが作れるのかなと。もちろんクロスの精度、ニアに釣るような絡みがないと、岩政や大岩が飛んでくるから、複数に入ってくるというのも大事。

・最後に。分かってると思うけど、甘いプレーをしないこと。相手は絶対にプレーを切らない。アウトゥオリの指導は徹底している。エスパ戦でも市川がまぶたか何かをカットしていても(このシーンの原因となったのは肘を出していた野沢、手を使って顔をむしった田中のプレーだと思われる。こういうのも前回に引き続いて起こりうる)ゲームを切らずに(意図的に)止められないように攻めてくる。相手の人数が足りなければ薄いところから攻めてくる。相手の弱みにつけ込む「マリーシア」的なことをしてくるチーム。汚いという前に、人数が少なければ自分たちでプレーを故意的にファールしてプレーを止めるぐらいの覚悟が必要。セルフジャッジは絶対にせず、笛が鳴るまで集中は途切れさせてはいけない。

ということで観戦のお供にして下さい。

てゆうかね、またもや観客が足りません。確かに普段にも増して注目度の低いカップ戦、しかも平日開催と言うことで、仕方ない側面もあるのだけど、ちょっと寂しいな~。

今日は天気も良いし、観戦日和。平日で次の日のこともあるだろうけど、よかったら日産スタジアムに来てみませんか?因縁、遺恨、タイトルへの意欲、そういうモノが複雑に絡んで、普段以上に緊迫感の溢れる熱い試合が見られると思います。当日券は5万枚ぐらい余っているはずなので、是非。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup SemiFinal 2ndLeg

9/23 19:00KickOff/横浜Fマリノス vs 鹿島アントラーズ @ 日産スタジアム
(1stLeg結果:鹿島 1-0 横浜 @ カシマスタジアム)

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ということで、取り急ぎ。

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September 19, 2006

経験、自信、意義ある戴冠@AFC U-17 Championship Final vs 北朝鮮

U-16のめざましい活躍と成長に魅せられ、すっかりロリコンになりそうです←嘘です、元からです

とにもかくにもU-16日本代表、アジア制覇おめでとう!非常に意欲的で魅力あるサッカーにはとても引きつけられ、そして大きなビハインドにも屈しないタフなメンタルには恐れ入った。勝ち取った権利と栄誉におぼれず、日本を担う力となるようにこれからも精進、精進!

2006 AFC U-17 Championship Singapore

Final
U-16Japan 4(2-2/Ex 2-0)2 U-16DPR.Korea @ Jalan Besar Stadium
Japan:56'Y.Kakitani 77'J.Hanato 112'&119'H.Kawano
DPRK:6'O.J.H 24'Ri.S.C

AFC Official Match Summary

U-16 日本代表スタメン:GK廣永遼太郎[FC東京U-18]、DF山崎正登[レイソルU-18]、金井貢史[Fマリノスユース]、甲斐公博[Fマリノスユース]、高橋峻希[レッズユース]、MF岡本知剛[サンフレッチェユース]、山田直輝[レッズユース]、水沼宏太[Fマリノスユース]、柿谷曜一朗[セレッソ](→119'濱田水輝[レッズユース])、斉藤学[Fマリノスユース](→71'端戸仁[Fマリノスユース])、FW大塚翔平[ガンバユース](→106'河野広貴[ヴェルディユース])

フィジカル的に上回られた北朝鮮の強い圧力に屈して、2失点。その後も、日本の特徴であるアグレッシブな飛び出しと仕掛けを模するサッカーを局面的な争いにおいて封じられる形で、苦しい展開に追い込まれた。しかしその中で、卓越した技術とアイデアを付随することで切り開き、最後までアグレッシブにプレーを続け、最後はらしさを出す形で屈服させたプレーにはもう賞賛しかありません(河野くん、偉い。あのスペースに飛び込む感覚とフィニッシュシーンでの落ち着き、さすがヴェルディの子という感じ。てゆうかこんな隠し球持ってたのかよって感じ。追加招集だったらしいけど運を持ってる子だね)常々、結果を出すことに意味があるということを言っていますが、こういう勝利にこそ本当に価値のあると思うし、この一試合で得た経験や自信はとても大きなモノなのかなと思いました。

僕はグループリーグの韓国戦から見始めましたが、個人としてもチームとしても少しずつ成長しているように思います。チームとしての機能性に置いて、スペースを狙ってワイドのアタッカーを活かす術、守備に置ける献身性溢れるハードワーク、すべきことを少しずつ見い出し始めてから良くなってきたかなぁと。やっぱりきっかけとしてはあのイラン戦になるのかな。チーム全体が個力に置いては劣る中でもタフに戦い続けながら、自分たちのやりたいことを表現するということから逃げずに貫き通す。そういうことを見いだしていった感がありました。個人の成長(スキルというよりチームの中で何をすべきかと言うことを見いだす内面的成長)がよりチームを充実させたとでも言うべきか……。

で、このチームはとにかく個々の選手が自分の特徴をうまく表現していました。速い選手、動ける選手、感覚的に優れている選手、技術のある選手、視野の広い選手、様々な特徴を持つ選手達が、チームのメカニズムの中でその特長を生かすべくプレーをしていた印象を受け、そういうプレーが前に出ていたからこそ、このチームは魅力的だったのかなぁと。

その中でも特筆すべきはやはり柿谷曜一朗でしょう。今大会のMVPにも選ばれましたが、この試合でも1ゴール1アシストで、日本を苦境から救う素晴らしいプレーを魅せてくれました。彼の才能はやはり特異であり、とても大きな可能性を持っていると思うし、何かを犠牲にしても活用すべき(言い方悪いね、言葉が出てこない)力を持っていると言うことを感じさせてくれました。

先制点のプレーは、凡人には及びもつかないスペシャルなプレーでした。ファーストタッチにどのようなイメージが合ったのか微妙な感じもしましたが、その後の相手の動きを見越したようなシャペウ的なかわしからフィニッシュのキックセレクト、そのプレーを淀みなく正確に行えるスキルの高さ、ケチの付けようのない素晴らしいプレーだった。現状の日本人では天性の創造力と浮き球の処理能力に無類の素晴らしさを持つ小野伸二ぐらいしか出来ないようなスーパーなプレーといえるもので、もうこういうプレーが大好きな僕としては諸手を手を挙げて賞賛したい。アシストとなったプレーも周囲の的確な助け(オーバーラップによる引きつける動きとかね)があったとはいえ、自らペースをコントロールし、間を作って小さなスペースをゴールに繋げる最高のパスを通した訳で(もちろん自らその意志を見せてそのボールを要求し、しっかりとこのパスをダイレクトという形で枠に収めてゴールに繋げた端戸も素晴らしい。やはり彼はストライカーだったね)、彼が持っている才能を魅せてくれたプレーでした。正直褒めすぎな気もするのだけど(まだまだ一般的な「大人」となりきれていない年代の選手に過大な評価や重すぎる期待を背負わせてしまうことはよいとは決して言えない。プロの選手でさえ、勘違いして自らのプレーを見失い、その可能性を潰してしまう選手は腐るほどいるわけだし)、それでも大きな期待をしてしまう。そんな可能性を見せてくれる選手だなぁと。ごめんな、柿谷くん。

ただ、彼が活躍出来る裏にはその才能を理解し、最大限に生かそうとする配慮をした城福監督の采配があったのかなと。実際彼はこのチームの求める要素から見ても、一人の攻撃者としても、まだ運動量が足りない。それは事実として残ります。チームタスクをより表現する意味では、柿谷ではなく、より献身的で意欲的に「走れる」(ここでの走れるは機動力ではなく絶対的運動量。柿谷に関しては瞬発力は質の高いモノを持っている)プレーヤーを配置した方が表現はしやすい。ましてや、アグレッシブに裏のスペースを突くサッカーを模索している意味では、オフ・ザ・ボールにおける重要性は欠かせない。しかし、それでも城福監督は彼の才能を活かすことを諦めなかった。結果を求められたイラン戦では最前線に置き、守備負担を減らしながらその卓越した技術力から来る実効力と落ち着きをチーム力に還元することを狙い、この北朝鮮戦後半にはプレッシャーの掛かりにくいサイドに張らせて彼の足元にボールを収めることで、苦境に陥ったチームを救う活躍を引き出した。「走れない」その一つのファクターで彼を切り捨てることなく、彼の才能を活かすべく様々な配慮を巡らせながら、活きるポイントを試合ごとに見つけて起用していったこと。こういう配慮があったからこそ、柿谷の活躍があったような気がしました。

個に置ける可能性というのを「黄金世代が見せられた失態」に重ねて、諦めてしまった人もいると思う。実際、日本人の個の力とトップレベルの国の選手達の個の力の差は、まだ大きい。それでも、こういう形で個の良さを引き出そうとするチャレンジは非常に意欲的だと思うし、ユース世代の監督としての本来の目的をきっちりと見据えているモノだと感じた。現実として世界との差はあるのだけど、諦めてしまっては、これ以上優秀な選手は出てこない。そういう意味で、城福監督の采配、選手起用にも又最大限の賛辞を送りたいなと(てゆうか、優勝監督だし)てゆうか、世界大会でも、臆病風に吹かれずチャレンジするサッカーをして欲しいと思います。

で、何度も書いちゃいますが、マリユースから5人の代表選手が名を連ねており、この先がとても楽しみになりますな。もちろん、この先も成長を続けると言うことが前提条件となるし、ここのところ昇格というのはシビアになっているから代表に入ったからと言って昇格が保証されるわけではないのですが、それでも非常に素晴らしい活躍を見せてくれました。

まずは決勝戦では貴重な同点弾を決めた端戸くん。これまでは運動量と機動性を見込まれてサイドで使われることが多かったけれど、この日はトップに入って、結果を出した。サイズ、フィジカルと余り恵まれた感がないけれど、非常に得点感覚に優れており、小さなスペースでも動き出せる主体的なイメージを持った選手というのを改めて感じました。技術的にもまとまっており、これからこういう部分を全体的にレベルアップして、より「点の取れるプレーヤー」になって欲しいなと。何となく翔くんとかぶるんだよなー、何となくだけど。

で、決勝トーナメントではレギュラーで使われた金井くんと甲斐くんのセンターバックコンビ。金井くんは本来サイドをこなす選手のようで、今まではほとんど経験がないということを考えたら良くやっていたのかな。正直見ていて冷や冷やモノでしたが、それでも破綻せずに良く踏ん張った。まあこの経験を生かして、ユーティリティとして質を高めて欲しいかな。甲斐くんは本職という点で金井くんより場慣れしている感がありました。危機察知という点では良いプレーを見せていたりもしたのだけど、まだまだ経験を積まなきゃいけない部分はある。迷うようなシーンで逡巡して中途半端なプレーをしてしまったりと、その辺は判断力の向上という点では特に。二人とも世界相手には少々苦労しそうな気もするけど、それでもこういう相手と戦うことで得れるモノも大きいはず。これからも続く競争に打ち勝って、自らもぎ取った機会をしっかりと活かして欲しいな。

で、斉藤くんは決勝戦、先発に選ばれながら、自分の特性である(まあ数試合しか見てないけど)突破力を発揮することは出来なかったね。でも、良い経験かな。急に身体能力が上がることはないから世界大会でも感覚の違う相手に苦労するかも知れないけど、駆け引きやボールのもらい方、柔軟に周囲を使って自らが生きる術など、細かい部分で頭良くプレー出来るようになって欲しい。そうすれば、その突破力はより活きてくるはず。サッカーは11人でやるスポーツであって、1vs1が全てじゃないからね。局面をうまく利用していけば、もっと凄いことが出来ると思う。てゆうか準決勝の先制点は良く決めた。

そして、水沼くん。Jr.ということもあって、色々な意味での注目を背負いながらも、すべきことを続けて良いプレーをしてくれた。特に彼のボールの引き出し方というのに光るモノがあると思う。スペースでもらうのか、足元でもらうのか、状況に応じて(特にパスコースを見ながら)判断して、的確な形でボールを引き出すプレーには年齢にそぐわない「巧さ」を感じる。そこにスピードがあるのだから、どのチームも彼の対応に苦慮していたのは当然だったのかも知れない。まあ柿谷くんような派手は差はなかったけれど、大会通じて実効力を発揮し続けた安定性、行動範囲が広く攻守共に高かった貢献度、そして重要なゴールを決めたことを考えたら、その価値は劣らないとまで言っちゃっても良いかも知れない。後は、技術的により高い質を求めていくこととフィジカルかな。これからが本当に楽しみ、スペシャリストになって欲しい。

ということで、とにかくお疲れ様。で、今大会で得た経験や課題をこの先に続けていって大成していって欲しいな。そして4年後ぐらいにはうっはうはにさせて下さい、うっはうは。

ということで、これ以上ないぐらいに絶賛ですが、とにかくここで終わりじゃない、勝ち取った世界大会はもちろん、上の世代だって狙っていって欲しいし、何よりも一人一人がより一層成長していって欲しいなと。当たり前だけど、切磋琢磨しながらね。ということでここまでかな。

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September 18, 2006

プレミアの構図@06-07 Premiership Chelsea vs Liverpool

プレミアシップだけじゃないのだけど(ブンデスとか)、ミッドウィークにUCLがあったことを鑑みて、有力チーム同士の当てるスケジューリングをするのは辞めて頂きたい。何でかって?もったいないじゃん。毎週一個ずつぐらいあるのがちょうど良いよ。ということで、時間が早いのでジョゼさんとラファさんのゲームを。

06-07 England Premiership Week5
Chelsea 1-0 Liverpool @ Stamford Bridge
Chelsea:42'D.Drogba

チェルスキスタメン:GKツェフ、DFブーラルーズ(→72'パウロ・フェレイラ)、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、アシュリー・コール、MFマケレレ、エッシェン、バラック(51'一発赤)、ランパード、FWシェフチェンコ(→65'ロッベン)、ドログバ(→89'サロモン・カルー)

リバポスタメン:GKレイナ、DFフィナン、アッガー、キャラガー、ワーノック(→54'ファビオ・アウレリオ)、MFジェラード、シッソコ(→67'ゼンデン)、シャビ・アロンソ、ペナント、FWベラミー(→78'クラウチ)、カイト

色々因縁があったりと、一筋縄には行かないこのマッチアップ。これまでのリーグの調子としてはリバポよりチェルスキの方が良いのかな。ただ、このゲームを意識してチャンピオンズリーグの初戦を「ターンオーバー」してまで、この試合に合わせてきたリバポなだけに、この試合で結果を出すことで今の閉塞した状況を打ち破りたいという部分があるのかも。

前半

序盤から優勢なのはホームのチェルスキ。中盤でボールを動かしながら、押し込む展開が続き、その中でセットプレーを得ると、そのセットプレーからチャンスを迎える。右サイドからのFK、ファーサイドに開いたリカルド・カルバーリョを使うとカルバーリョは高い弾道で中に折り返す。これはゴールの幅を超えてもう一度、今度はバラックがヘッドで折り返し、中にはシェフチェンコとドログバが待ち受ける。レイナはシェフチェンコにブロックされ処理しきれず、その浮き球に対して最後はドログバが合わせようとしたところ、勢いよくテリーも飛び込む。しかし、何とかオーバーヘッドでアッガーがクリアし、リバポとしては難を逃れ、チェルシーとしてはチャンスを生かし切れず。

すると、ピンチを凌いだリバポにもチャンスが。セットからのセカンドボールの処理が甘くなったところをフォローすると、切り替えてラインを上げようとした隙を突いて、シャビ・アロンソから右サイドフリーとなったカイトへグラウンダーの素晴らしいパスが通る。完全にフリーでのシュートチャンスにカイトが右足を振り抜くと、強烈なシュートはツェフの反応を許さなかったが、このシュートはバー。しかし、このチャンスを迎えてから展開は互角になったかな。

両チームともコンパクトな全体距離を保ちながら、トランジッションからの速い攻撃を狙っていたこともあって、互いのアタッキングエリアを行き来するようなめまぐるしい展開。もちろん一つ一つの局面にはふんだんに激しいコンタクトプレーが伴い、この辺はさすが、プレミアのチーム同士のゲームという感じ。どちらもラインを崩すようなシーンまでは作れず、攻めあぐねていた印象もあったが、その中でチャンスを作れてたのはリバポの方かな。右サイドで速いグラウンダーのパスがスムーズに流れ、最後はカイトのポストにベラミーが連動して、流し込むようなシュートに繋がったが、しかしこれもゴールには繋がらず。チェルスキの方は、局面打開しきれず、又有機的にも攻撃も繋がらず、と少々リバポの守備陣に苦労していたかな。

非常に緊張感溢れる激しいゲームで、前半はこのままかと思われた残り数分の所、チェルスキが誇るゴールハンターの一発芸がゲームを動かす。右サイド、浅い位置からランパードが高い弾道のクロスを送り込むと、このボールに対して身体を寄せあいながらドログバとキャラガーが競り合う。うまく身体を入れたのはドログバの方で後ろ向きにトラップ、どこかに落とすかと思われたがこのトラップで落としたボールをドログバは何と後ろに向かいながら反転してそのまま左足一閃!そしてそのシュートがもの凄い弾道で左隅に突き刺さる!スーペルゴラッソ!てゆうか腰抜かした……。もうドログバしか出来ないようなプレーだよねー。抜群の身体能力でぶれなくボールを収め、そして打てる体勢とは思えないところからとんでもないシュートを突き刺しちゃう。正直あれじゃ対応する方はどうにもならない。もちろんあそこで収めさせちゃいけないというのはあるのだけど、あれはねぇ。

その後ジェラードが左サイドからエンドライン際を突破しシュートに繋げるシーンがあったりしたモノのスコアは動かず、結局前半は1-0で折り返す。

後半

どちらもハーフタイムでの交代はなし。リバポがもう少し前に出るかと思われたが、ペースを握ったのはチェルスキの方。フィニッシュにこそ繋がらなかったモノの、トップにボールが収まることからうまく攻撃が流れ、良い立ち上がりを見せたかに思われた。しかし、ここでまだゲームが動く。中盤での競り合いの中でカッと来ちゃったバラックが、そのカッと来ちゃった対象のシッソコを膝を故意的に踏んでしまい、これを近くで見ていたライリーは一発赤。やらかしたねー、これでリードしているチェルスキが数的不利を追うことに。面白くなって参りました。

数的優位を得たリバポはワーノックを下げ、ファビオ・アウレリオを投入し、よりオフェンシブな姿勢を見せると、その通り一気に攻勢に出るが、モウリーニョはこの退場劇の後も焦らずにすぐさまMFの位置を修正、左にランパード、右にエッシェン、アンカーにマケレレという形にして、バランスをしっかり整える。それに対してリバポは、ボールを大きく動かしたりすることで攻撃に出ていこうとするが、なかなかセンターのゾーンが空かず、決定的な形を生み出せない。結構工夫して、直接的に最前線に送り込むのではなく、一列手前に送り込み、そこを中継点にギャップを付けて崩そうとしたりするのだけどね。

残り25分と言うところでチェルスキベンチが動く。まだまだプレミアシップなプレーに順応は出来ていないシェバに変えて、ロッベンを投入。そのロッベンが独力で打開するシーンもあったりと、チェルスキは完全にカウンタースタイルにシフト。リバポもサイドアタックを強化する狙いから、シッソコに変えてゼンデンを投入(ジェラードを中に)その直後、中に入ったジェラードが巧みなプレーを見せて決定機を向かえる。シャビ・アロンソのミドルシュート、ディフェンスに当たってこぼれたところに反応したジェラードはうまく足先で先に触って飛び込んできたブーラルーズと入れ替わり(このプレーがお気に召さなかったモウリーニョはその後懲罰的にパウロ・フェレイラと交代させてたね)、ボックス内に進入。後はシュートだけというところでジェラードは思いっきり右足で叩くが、このシュートがチェフの正面を突いてしまい、超絶決定機を逃してしまう。正直、シュートモーション大きくてタイミングを図られやすいシュートだったかなーと思うのだけど、うーん、チームが負の流れにあって力みもあったのかな。

ゲームの展開としては、リバポが押し込みながらビハインドをはね返すために積極的に攻め、チェルスキがロッベンとドログバの力を使いながらカウンターに出たり、機を見て後方から押し上げて追加点を狙う展開。何とか同点に追いつきたいリバポは選手を入れ替えて活性化したサイドからチャンスを生み出すがどうも決まり切らず(PKっぽい怪しいシーンがあってラファが激昂するシーンが何度か、てゆうかその後のチャンス決めなきゃだめなんだけど)、最後のカードでクラウチ投入。彼の高さに賭けるという形か。チェルシーの守備も以前集中力高くしている状態だったのでしっかりと組み立てないと上げれない状態だったが、この辺はビッグチームか焦らず、クラウチのポストを絡めて右に展開し、フィナンがエンドライン際から鋭いクロスを上げる。クラウチがこれに反応し折り返す形に。クラウチに引きつけられてセンターぽっかりで、カイトに近距離でのシュートチャンス!しかしこれも浮き球をうまくコントロール出来ず決めきれない。

時間もなくなってきて、リバポは長いボールを簡単に入れてくるようになるが、こういう攻撃ではなかなかチェルスキのディフェンスを揺さぶることは出来ず。クラウチの高さもチェフの良いプレーの前に不発。結局5分のロスタイムも動かず、チェルスキが1-0で凌ぎきった。ジョゼさんも嬉しそう。ラファさんは苦虫をかみつぶしたような顔。

いやー、これぞプレミアって感じ(で、そんなゲームが実はあんまりスキじゃない)てゆうか、ハードなぶつかり合いだけが目立つようなゲームだった。ゲームとしては、数的不利の中でチェルスキは良く凌いだなぁという感じでもあり、リバポとしては追いつけるチャンスがありながら決めきれなかったなぁという感じだったのだけど、どちらも新戦力をうまく馴染ませようという要素を絡めながら新しいチームを作っている最中で、まだまだ完成度としては低いのかなぁと。まあ去年と同じ監督なんだけど、何か違うことをしている感じがしました。

しかし、ドログバのシュートは凄かった。これだけでもこのゲームを見た甲斐があったというモノ。あんなシュートは早々お目に掛かれないし、きっと真似しようと思っても出来ないだろうねぇ。今、シェバがプレミアシップ、そしてチェルシーに順応中ということを考えると、彼が頑張らなきゃいけない状態だと思うけど、彼自身ももの凄い能力の持ち主だし、シェバが能力を発揮させるだけの時間も十分確保してくれそうだね。結構、個人の突破で何とかしろという部分を求められすぎている気がするので、二人で絡むシーンなんかが出てくると、より能力が発揮しやすい状況を作れそうだけどね。

ずれた。で、その特徴として、両チームとも結構似ているのかなぁと。守備重視で、相手を引きつけながら空いた中盤を素早くトランジッションで突き、最後は最前線の局面打開力や豪快なミドルシュートでゴールを奪おうとしてる感じ。簡単に言えば、よりリスクマネジメントをきっちりと考えながら、アタッキングエリアではタレントの力を活かすような傾向が強まっているのかな。UCLで批判されたりしているのだけど、よりアンチスペクタクルの方向に流れている印象を受けました。

元々両チームのスタイルは違うところにあったと思うのだけど(スペクタクル志向とは言わないけど)、より勝利を求めていく中で同じような方向性に収束して行ってる感じがあるのかも知れません。プレミアシップに置ける全体的な問題にもなっているようなのだけど、まあこればっかりはねぇ。使うお金も大きくなっているし、より結果が求められるというのもあるのかも知れないし。

そういう意味では、今日のもう一つの直接対決であるユナイテッドとアーセナルが、アンチスペクタクルに対抗するという構図になってくるのかも。てゆうか、個人的にはアンチスペクタクルを否定していないのだけど、そんな僕でももう少しタレントを使っても良いのかなと言う気はするかなぁと(きっと相手に合わせて使っていくんだろうけどさ)てゆうか、支えられるだけの守備力もあるし、タレントも持っているからね。ちょっとゲームが閉塞しすぎる。

とにかくどちらもまだ道半ばな状態で現状では、やりたいことを全て表現出来る状態じゃないことは分かりました。ただそれでも、今シーズンこれまでの過程を考えてもやはりチェルスキが一枚上手なのかなというのも、見えた気がします。ジョゼさんがブーラルーズを懲罰的に(?)代えたことは、チームとしてより厳しく考えている気がするんでね。非常にシビアに考えていて、そういう姿勢が勝てるサッカーに繋がっていくのかなと。まあこれが当たっても全然褒めてはもらえないだろうけど(苦笑)ということでここまでかな。アーセナル、頑張って!

*こないだのブレーメン戦のレポートに書いた妄言は多分見当違いだね。まあリバポに合わせて見ても、このフォメで慎重にやるというのは間違っているとは思わないけど、エクスキューズを抱えた中でもこういう構成にしたというのはそれなりにそういう意思の表れだと思うし。まあ順応させる意味もあるとは思うけど。しかし、来年どんなチームになっているのかは、正直少々楽しみだよ。バルサに勝てるかねぇ。

*えーと、アジアユース決勝、ふろん太ジュビ、いければエスパ鹿島とやっていきます。サボればどんどん減っていきます。ジュビふろん太は神ゲーム。守備のゆるいアホゲームのような感もあるけど、ジュビロの素晴らしい攻撃の機能性とフロンターレのポジティブな勢いがぶつかり合って、本当にアグレッシブな素晴らしいゲームだったと思う。風邪気味で雨降るの分かってて、しかも屋根なしだったから諦めたのだけど、見に行けば良かった_| ̄|○

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September 17, 2006

最高に気持ちいいゴールショー@J1 第23節 アビスパ vs Fマリノス

スーペルゴールラッシュ!もうね、身震いしちゃったよ。ドラゴンのループ、坂田のダイナマイトシュート、功治のファンタスティックなボレー、うはうはです。もう一度、うはうはです。長距離遠征、数的不利でのゲームによる疲労度、そしてドラゴンの出場停止と、ネガティブな部分も残ってしまったけど、このゲームをジャンピングボードにしたいね。もちろん先を見据えて、糧にしながらも、ね。

2006 J.League Division1 第23節

アビスパ 1-3 Fマリノス @ 博多の森球技場「最高に気持ちいいゴールショー」
Avispa:89'飯尾一慶 F.Marinos:14'久保竜彦 66'坂田大輔 69'山瀬功治

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也"久々"、DF那須大亮、松田直樹、中澤佑二、MF河合竜二、上野良治、田中隼磨、ドゥトラ、奥大介(→35'坂田大輔"栗田さんのイジワル"/→89'大島秀夫)、山瀬功治"そんなに僕の心を奪わないで"(→74'吉田孝行)FW久保竜彦"23番に何か言われたの?"(26'一発赤)

アビスパスタメン:GK水谷雄一、DF山形辰徳(→33'飯尾一慶)、金古聖司、柳楽智和、アレックス、MF中村北斗、ホベルト、佐伯直哉、藪田光教(→46'古賀誠史)、FW布部陽功(→65'バロン)、城後寿

台風襲来と言うことで天候のことも気がかりな福岡でのアウェーゲーム。相手のアビスパがかなり危機的状況に追い込まれていることもあって、入場時に「残留」と書かれたメッセージボードで選手達を出迎えたりと、緊張感を感じる雰囲気に包まれていたのかな。

そんな中でのスタメン、Fマリノスの方は上野が怪我から復帰しボランチに入り、勇蔵が出場停止の穴は那須が再びバックラインに戻ることで埋める。那須の右センターは久々の気がする(僕は佑二を右に、那須を左にするのかなと思ってた)それ以外は水沼体制においてスタンダードとなりつつあるメンバーが顔を揃えた。対するアビスパは、センターバックの千代反田が出場停止、代わりにはオランダWY代表の柳楽。本来ボランチである選手による2トップというおもしろ布陣は続けてやってきてることらしいけど、機能してるわけ?

前半

雨が強くなってピッチが濡れたこともあってか、両チームともドタバタした立ち上がり。ミスが目立ち、ボールを奪っては失い、逆も又しかり。なかなかゲームは落ち着かない。どちらもなかなかチャンスを作れない中でこのゲームのファーストチャンスがゲームを動かす。

相手のヘッドで生まれたこぼれたボールを山瀬がピッチ中央で拾うと、動き出していた久保へスルーパス。左に流れ気味のパスとなり、久保もゴールから遠ざかるようにボールを受ける形になるが、そこで久保は利き足の左による高い弾道のチップキックで水谷の頭上を越えるシュート。これが弧を描きゴールに吸い込まれて、Fマリノスが先制!難しい状態からゴールキーパーの状態をしっかりと把握していたループ、アイデア含めてお見事。山瀬の球出しもタイミング的には抜群。素晴らしい!素晴らしい!

リードを奪ってからはある程度落ち着いて、リズムを握ったかに思われたが、その中で思わぬアクシデント。左サイド深くからのリスタート(スローイン)時に久保と柳楽(?)の間に何かあったのか、その中で久保が手を出しちゃったらしく(頭突き?肘?)、結局久保には一発赤。映像が全くないので何が起こったのかわからないが、どちらにせよFマリノスは先制点をもたらしたエースを失い、残り65分を数的不利で戦うことに。

この緊急事態に一時は大ちゃんを前線に残す形で対応するが、ほとんど前線にボールが収まらず、完全にリズムを失ってアビスパの攻勢を浴びる形に。この流れの見て両チームのベンチも動き、Fマリノスは大ちゃんに代えて坂田を投入するが、この流れは押しとどめられない(アビスパは右サイドバックの山形に代え飯尾を投入)

攻勢のアビスパは、ホベルトの楔から布部がうまくディフェンスの隙間でボールを受けてフィニッシュに繋げるシーンもあったが、基本は両サイドで数的優位を作ったり突破を図る事で局面打開し、フリーマンを見つけてグラウンダーのパスでフィニッシュを狙う形が目立った。しかし、ほとんど枠に飛ばせず。Fマリノスとしては人数を揃えながらも捕まえきれないシーンもあったがアビスパの攻撃の粗さに助けられた。

何とか耐えたという形でしたが、数的不利になってからは劣勢をはね返す術を見いだせないまま前半終了。1-0で折り返し。

後半

アビスパは、ハーフタイムのタイミングで古賀誠史を投入、そしてこの投入もあって左サイドが活性化。アレックスとのコンビネーションプレー、鋭いクロスやセットプレーでFマリノスゴールを脅かすが、最後の所でなかなかシュートに繋がらない。バイタルが開くシーンがちらほらあって、そこからミドルを狙うシーンもあるがそれも実らずと、完全にペースを保ちながらも、なかなかFマリノス守備陣を打ち破れずビハインドを返せない。

厳しい状況を耐えていたFマリノスでしたが、徐々に坂田が前線で収めて攻撃を繋いだり(ファールをもらったりしてね)と、局面をズラしてパスを繋いだりすることで、攻撃に出れそうな気配が出てくる。その中で耐えていたご褒美か、チームに余裕を与えるスーパーゴールが。

右サイド山瀬のサイドのスペースを狙ったパスを快足を飛ばして受けたのは坂田。周囲のサポートなく単独での仕掛けを求められた中で、柳楽とのマッチアップを股抜きで局面打開しボックス内に進入すると、カバーも飛んできたがお構いなしに右足強振!放たれたシュートは強烈に水谷を抜き、ニアポストをかすめるようにファーサイドネットに突き刺さるスーパーシュート!もう最高、坂田はこのゴールが今シーズンの初ゴール。久々に坂田らしい思い切りのあるシュートだったね。苦しい状態の中で飛び出した追加点には格別の価値があり、無失点で耐えてきたDF陣には最高のプレゼント。

このゴールで少々気持ちが落ちたアビスパに対し、Fマリノスはこれまでの劣勢が嘘のように続けざまに鋭い攻撃を見せ、更なる追加点を生む。相手のミスを突きマイボールにすると、左サイドに展開。この日非常に出来が悪かったドゥトラにボールが渡ると、坂田はニアに、その動きによって相手がニアに釣られたことで生まれたファーのスペースに山瀬が走り込む。この動きをしっかりと捉えたドゥトラは高い弾道のクロス、完全に無警戒の状態の山瀬は少々長いと思われたクロスボールを飛び込みながらボレーで合わせるという芸当でファーサイドに沈め、3点目!ゴール自体はもう最高、坂田のデコイ、山瀬のスペースを感じる感覚、ドゥトラの味方の動きを捉えた感覚と精度のあるクロス。こういうモノがしっかりと連動して生まれた素晴らしいゴールだった(シュートも最高)4本中3本という恐ろしい決定力を見せつけ、リードを3点に広げる。

これで完全に気持ちが切れたのか、アビスパのプレーに覇気がなくなり、キレを見せていた古賀が孤軍奮闘するも、左サイドから何度も送りこまれたクロスも実らず。このままタイムアップかと思われた中で、その古賀の頑張りが報われたのか、状態の整っていないFマリノス守備陣の急所を突きファーサイドに素晴らしいグラウンダーのクロスを送り込むと、ファーに走り込んだ飯尾がしっかりと決めて、一点返す。しかし、時既に遅し。いつぞやの神戸戦を彷彿とさせる超省エネサッカーで、厳しいゲームをモノにしたFマリノスは、勝ち点を30点台に乗せ、順位を暫定ながら7位に上げた。

それにしても、普通に攻めてると決まらないのに、こういう苦しい状態になると妙に決まっちゃう決定力はどうなってるんだ?と不思議に思うわけですが、守備陣が組織的な機能性はさておき(失点したシーンを除いて)ほとんどの時間集中力高くディフェンスをしつづけてくれたことが最大の勝因となるのかなと。相手の攻撃に精度や迫力不足というのがあったとは言え、やはりあれだけ押し込まれて攻められたら、どこかでエアポケットが生まれたり、セカンドボールから危ないシーンが生まれてもおかしくなかったわけで、そういう部分をひとつずつ凌ぎきっていたのは称賛に値するかな。

ただ、問題としては多々残るゲームでもあったかな。ひとつが押し込まれた状態でのバイタルケア。数的不利と言うこともあって押し込まれることが多かったのだけど、その中でボランチの選手がディフェンスラインに吸収されてしまったり、サイドに引き出されることでバイタルをケア出来るボランチがいなくなってしまうことが非常に多かった。水沼監督は1ラインにならないようにということを会見で言ったようだけど、実際の所はもう癖のようになってしまっていて、マツを核にしたバックラインの選手のラインブレイクで対応している状態なので、修正しなきゃいけないのかなぁと。決まらなかったから良かったけれど、決して楽観出来る問題じゃないと思う。ましてや、鹿島はミドル上手な選手が多いし、痛い目見てるしね。

それとこれも継続的な問題だけど、中盤特にボールを奪った後の繋ぎの粗さによるミス。こういうミスは一番怖いミスでもあるわけで、正直どうにかしないと痛い目見ると思う。レシーバーの動き出しや、周囲のコーチングなども関連してるから、一概にボールホルダーの問題には出来ないけれど、やっぱり単純なミスであることが多いからなー。とにかくバタバタしすぎだから落ち着いて丁寧に繋ぐことを意識して欲しいな。てゆうか、奪った時に次はここ、みたいな予測を持ってプレー出来ると良いんだけど(次の展開も速くなるし)
名前を挙げて指摘するのは気が引けるのだけど、やっぱり河合かな(この日は虎も多かった)正直、河合はバックラインの方に適正があると思うんだよね。シビアな状況でボールを持たせて何とかしてくれというプレーを求めるのはやっぱり酷。彼自身、ボールを持ってバタバタするのはそれだけ余裕がないってことだし、周囲が見えていないという感じを受けてしまう。守備に置いても肝心な所でいないことも多かったりと、動きすぎの側面があって戦術眼という部分では少々不安な部分も抱えているし……。頑張ってるのは分かるし、局面に置ける強さは魅力なんだけどね。そういう意味では那須にボランチ……でも那須も繋ぎはどっこいなんだよなぁ。帯に短したすきに長しという感じ。とにかく単純なミスを削るのは精神的な安定、落ち着くこと。そしてスペースケアに関しては、ボランチの二人でコミュニケーションを取って柔軟にやっていきたいよね。ここが安定すればもう少し良くなるかなぁという気がするのだけど。

ただ、やっぱりネガティブな側面よりもポジティブな面が目立ったよね。攻撃面での輝きは本当に素晴らしい。実際、相手にスペースを消されて捕まえられちゃうとノッキング起こすことが多いチームだから、カウンターで開放的に個々の良いプレーを出せる方が今の選手達にはあっているのかなという気がした(まあどのチームもそうなんだけど、特にマリはポゼッションに置いて動き出し、予測、主体的な判断などに問題を抱えているし。小さなスペースを見いだすプレーが下手でフリーズしてしまうトップの動きは特に顕著)そういう意味では戦いぶりとしても、そういう部分をより特化させていけば、より結果が残せるかなという可能性を感じましたよ。

で、久保のループも、坂田のシュートにしてもそうなんだけど、トップの選手がゴールを獲ってくれることはとても良いことだし、こういう成功体験(これはフット降りてきたテーマなの、書くか分からないけど)を積み重ねて、シュートに置ける確信レベルを高めてくれることは、決定力不足の改善に置いて本当にポジティブだと思います。特に坂田ね、初ゴールおめ。思い切りをなくしたら、坂田じゃないんだから。こっからだね。

ということでとにかく勝って良かった。そして、最高に気持ちいいゴールショーだった。僕こういう勝ち方好きよ、相手悔しいでしょ?絶望的でしょ?うひひという感じ←性格悪っ。でも、気持ちいいのは今日まで。やっぱり目線は水曜日のナビスコ。この試合で勝てなきゃ意味がない。そういう意味では切り替えて、ポジティブな空気だけ繋げたいね。ということで今日はここまで。

*マリの選手達は帰ってこれたのかな。練習場確保とかいう記事を見たから、元々一日泊まるつもりだったのかな?なるべく選手達に負担の掛からない形で、水曜日に向けた準備が出来ると良いのだけど……。現地に行った幸運なサポの皆様も気を付けて……。自然は怖いねぇ。

*あー、アビスパのこと書いてないや。何だろう、守備は戻ってきた感じはするけど、ハイラインで何かが出来るほど統制も獲れていないから、とにかくアプローチに行って時間を作り、ブロックを組むことを徹底した方が失点は減るのかなーというのが一つ。それと攻撃面に置いては本職を使うこと。古賀なんかもそうなんだけど、特にトップかな。飯尾もそうだし、田中とか有光もスピード、スペースを見いだす感覚があるのだから積極的に活用すればいいと思う。こういう言い方はあれだけど、ラインの前で何か出来るほどの選手のクオリティはないと思うし、どのクラブも大体単純なクロスに対して高さは(マイクみたいに抜けていない限り)アドバンテージにならない。だったら、縦のギャップを付けたり動きの幅を付けることで相手の守備組織を揺さぶるようなことをした方が利口かなと。カウンターにも効力を発揮すると思うし。あと、今日のプレーを見ていると古賀も北斗も柔軟に状況を見ながらプレー出来ているのだから、必ずしも高さにこだわる必要はないと思うけど。余計なお世話でした。

*それとお節介ついでにもう一つ。何かチームに血が通っていない感じがする。凄い印象に残っているのだけど博多の森でのレッズ戦とかは局面でもの凄い戦ってて、本当にアグレッシブにプレーしていたと思うのだけど、今は何か考えちゃってるなーと。まあ勝てないと負のループに嵌ってしまうモノだから致し方ない側面もあるのだけど、正常化するのは必要にしても小手先だけでは変わらないところまで来てしまっている感じがする。今はとにかくメンタル的に落ちている状態だと思うし(特に追加点後の選手達の落ちっぷりは気になった。あれだけ熱心に残留を願うサポーターの前でああいうのはちょっとねぇ)、ここの部分に改善が必要だと思う。監督解任?うん、それも良いかも知れない。結果出てないし。緊急避難的でも何もしないより良いと思う。

*てゆうか、マリも残留決まってる訳じゃないから、敵に塩を送ってる場合じゃないけどね。完全に良くなった訳じゃないし、強い相手に勝てるようになってる訳じゃないから。

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September 16, 2006

モウリーニョが見据える理想@06-07 UCL GroupLeague Matchday1 Chelsea vs W.Bremen

もう一試合レビューをしようと思って、どの試合にしようか迷った結果(ちなみにその他というとオリンピアコス-バレンシア、リヨン-レアル)、グループAのキーマッチにしましたよ。僕自身この試合は楽しみにしてたし。ということでチェルスキ-ブレーメン

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupLeague Matchday1
GroupA/Chelsea 2-0 Werder Bremen @ Stamford Bridge
24'M.Essien 68'pM.Ballack

チェルシースタメン:GKチェフ、DFブーラルーズ、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、アシュリー・コール、MFエッシェン、マケレレ、バラック、ランパード、FWドログバ、シェフチェンコ

ブレーメンスタメン:GKラインケ、DFフリッツ、パサネン、ナウド、ウォメ、MFフリングス、バウマン、ボロウスキ、ジエゴ、FWクローゼ、クラスニッチ

超豪華補強で今シーズンこそ悲願のビッグイヤーを、と意気込むチェルスキとここ数年アグレッシブなアタッキングサッカーで結果を残しているブレーメンによるUCL開幕戦。ある程度2強が抜けていて、バルサ・チェルスキが抜けることは既定路線的な向きもあるが、一応このグループに置いては重要なゲーム。

で、チェルスキのスタメンがどのような形にするのかなと気になっていたのだけど、リーグ戦同様4-4-2をスタンダードに変則的な3バックでリスクマネジメントしていく形かな。中盤はマケレレを扇の要にエッシェン・バラック・ランパードが縦横無尽に攻撃に絡んでいき、左サイドバックのアシュリー・コール(この日デビューかな?今週末は出たの?)がかなり高い位置に上がっていく形。

ゲームの方は、簡単に。

序盤こそブレーメンも対等にゲームを進めていたモノの、徐々にチェルスキの守備陣に絡め取られるようになってからは、完全にチェルスキペース。速い切り替えから中盤に空いたスペースをどんどん使い、最終到達点としてシェバを見る形が機能し脅威を強めていくと、先制点。バラック速い楔からシェバ落としてランパードと、流れるようにグラウンダーのパスが繋がり、ドリブルを挟んでランパードがラストパスを出す。そこを何とかパサネンが体を張ってカットし掛けたが、しっかりとクリアしきれず、共に前線に走り込んできていたエッシェンがそのこぼれを拾ってゴールに沈めた。速い切り替えとダイナミズム、ウインガー不在のチームに置いて、崩しのキーと思われた部分が機能してのゴールは、モウリーニョの狙いぴたりと言ったところか。

得点後もリズムは変わらず。時折ブレーメンも速い攻撃からクローゼやウォメなどの個人技でチャンスを迎えるが、実らず。チェルシーの安定した守備は余り隙を与えない。逆にブレーメンの甘いパスをインターセプトしての速い切り替えを伴った攻撃が相変わらず目立ち、ポゼッションも安定。チェルシーペースのまま前半を折り返す。

後半に入ってブレーメンもらしさを出し始め、ボールが良く動くようになってリズムを奪うと、前半と比べても格段に流れの良い攻撃を見せるが(前半完全にアンカーとして影響力の高さを見せていたマケレレが流れを食い止められなかったり、テリーが危うく退場となるほど、ドタバタさせていた)、チャンスをモノにしきれず(クローゼが右サイドからのアーリークロスを高い打点で合わせたシーンが2回あったが決めきれず[一本はカルバーリョから離れて、ブーラルーズの前で合わせるという巧みなプレーを見せたが、バー]、ジエゴも左寄りペナ寸前という最高のポジションでFKを得るも枠に収めることが出来ず[これは近すぎたか?])ブレーメンの攻勢に押されリズムを失い、苦しい時間帯を向かえていたチェルシーでしたが、これを耐えた恩恵が左サイドから送り込まれたクロスにドログバが飛び込んだプレーの中でファールをもらって、PK。これをランパードではなくバラックがプレース、バラックは右上隅に豪快に蹴りこんで2点差。バラックはチェルスキ初ゴール。

このゴールで再びリズムを引き戻したチェルスキは少ない人数でゴールを狙いながらも、守備意識を高めて4-3の守備ブロックをより強固に作り上げることでブレーメンの反撃を許さず。未だチーム構築の半ばという危うさこそ見せたモノの、そのポテンシャルの高さを証明する形でホームでの初戦をきっちり勝ちきった。

まあ結果として「順当」というのが素直な感想です。もう少しブレーメンが、新戦力のフィットしていないチェルスキを苦しめるかなと思っていましたが、その辺は地力の差なのか、スコアに反映させる部分での差はあったのかなと。

実際、チェルスキはまだまだ調整中というか新戦力が加入した上での戦い方を模索している感はあったのですが、それでもチームの根幹としては揺るぎない部分があり、この試合の戦いもその強みが出た試合と言えるのではないでしょうか。エッシェンのプレーに表れていたのかなと言う気がするのですが、非常に速い切り替えから波のように押し寄せて奪った先制点はチェルスキの基本コンセプトが詰まっており、メンバーが替わろうとも戦い方自体は代わらないのかなと言う印象を受けました。

ただ、今シーズンのチェルスキは、昨シーズンの反省もあってか、戦術的柔軟性を再び重視しているのかなという感じを受けました。その狙いとしては、シェフチェンコやバラックの加入というのもあるのですが、相手のスタイルや弱点を鑑みながらメンバーの起用を変え、敷いてはチームとしての狙い所や守備の仕方をアレンジしていくことで、どのような状況にも対応しうるチームという、理想型を模索している気がしなくもないです。

Chelsea 2006-07 type on style

Ex.中盤守備を基盤にダイナミズムを重視したスタイル

   Shevchenko  Drogba
Lampard          Essien
    Makelele  Ballack
As.Cole          Boulahrouz
     Terry  R.Carvalho
        Cech


Ex.サイドのスペースを狙うスタイル

Robben   Drogba    S.W.Philips
   Lampard   Ballack
      Makelele
As.Cole         P.Ferreira
     Terry  R.Carvalho 
       Cech

EX.高さにウイークポイントがある相手に対してのスタイル

        Drogba
    S.Kalou    Shevchenko
        Lampard
    Makelele   Essien
As.Cole          P.Ferreira
      Terry  R.Carvalho
        Cech

Ex.柔軟に相手の隙を伺うスタイル

       Shevchenko      
Robben Lampard Ballack J.Cole
        Makelele
Bridge            P.Ferreira
      Terry  R.Carvalho
         Cech

ようは、相手の戦いぶりをスカウティングし、自チームと相手のパワーバランス、相手の攻守に置けるチームと個人両面でのウイークポイント、ストロングポイントなどを洗い出した上で、一つ一つ駒を選択していくというのを、よりロジカルに突き詰めてやっていくことで相手の弱点を突くと言うことをやろうとしているのかなと。当たり前のようなことを書いているけど、どんなことでも選択出来るだけの選択肢を持っていると、その幅も広がり、獲れる選択肢もより広がる訳で。

例えば、この試合。相手のブレーメンは弱いチームではなく、攻撃力には注意の必要な相手だから、そこまで一方的なゲームにはならない。ただ、アグレッシブなオフェンス志向に付随するリスクをマネジメントしきれない部分もあり、そこがブレーメンの持っているウイークポイントとして顕在している。どこかに穴が空くと言う特徴はないけれど、全般的に守備が足りなくなるような傾向がある。総じて、導き出される答えは、しっかりと守りながらも攻守の切り替えで上回りたい。これを鑑みた上で、スピードに強みを持つが守備は不得意なウインガーを使うよりも、攻守にオールマイティなセントラルの選手を数多く起用した方が効率的だろう。だから、優秀なウインガーではなく、エッシェン・ランパード・バラックという選択。

といったように感じで答えを導くわけです。もちろん、豊富な戦力、根幹となり基盤となる戦術の浸透、そして監督の分析力というモノが必要になってくるわけですが、それが全てを揃っているとしたら?一戦一戦必勝で相手に合わせたスペシャルチームを作ることで優位性を保てるとしたら、より勝つ可能性が高まると言えるのかなぁと。

突拍子もないことなんですけど、何でこんなこと考えたのかというと、僕はこのウイングレスシステムをチェルシーでは初めて見たから。ロッベンやSWP、ジョー・コールにカルーなどのコンディションの兼ね合いもあるだろうから一概には言えないのだけど、これまではウインガーの局面打開力を前に出す攻撃を核にしていたチームがどうしてこういう戦いを選択したのかに少々疑問に思ったわけで(実際にはブラックバーン戦でやってるのね、出来はどうだったんだろう)まああくまで妄想で全く根拠はなく、考えすぎのような気がしなくもないですけどね。

まあどちらにしても、今年のチェルスキの戦力は余りに厚く、新しい個にモウリーニョのタスクが浸透して、チームとしてその大きな個を消化した時、より強いチームが出来上がってくるのかなぁという気がします。今シーズンはより強い意志でビッグイヤーを取りに来ると思うし、そういう意味ではこのチームの完成形は年が明けてから、ということになるのかも知れませんね。

ブレーメンの方は、うーん、勝てないチャンスがない訳じゃなかったけど、やっぱり相手が強かったかな……。後半リズムが来た時にエースのクローゼが決めてればねぇ。先のことを考えると、ホームでは勝ち点を落とせないと言うことになるし、何とかバルサからも勝ち点獲らなきゃいけないと言うことになってくるのかな。ちょっと厳しい状況に追い込まれたかも知れん。

とにもかくにも完調とまでは行かなくてもやっぱり勝ってるチェルスキには、可能性を感じますな。じゃあその他の結果だけ。

Group A/
Barcelona 5-0 Levski @ Camp Nou
Barca:7'A.Iniesta 39'L.Giuly 49'C.Puyol 58'S.Eto'o 90'+3'Ronaldinho

GroupB/
Sporting.L 1-0 Inter @ Jose Alvalade
Sporting:64'M.Caneira

Group B/
Bayern.M 4-0 Spartak Moskva @ Allianz Arena
Bayern:48'C.Pizzaro 52'R.SantaCruz 71'B.Schweinsteiger 84'H.Salihamidzic

GroupC/
Galatasaray 0-0 Bordeaux @ Ataturk Olympiyat

GroupC/
PSV 0-0 Liverpool @ Philips Stadium

Group D/
Olympiacos 2-4 Valencia @ Georgios Karaiskakis
Oly:M.Konstantinou 66'N.A.Castillo
Valencia:34'&39'&90'F.Morientes 85'R.Albiol

Group D/
AS Roma 4-0 Shakhtar @ Olympico
Roma:67'R.Taddei 76'F.Totti 79'D.DeRossi 89'D.Pizarro

Group E/
Lyon 2-0 R.Madrid @ Stad de Gerland
Lyon:11'Fred 31'Tiago

Group E/
Dynamo Kyiv 1-4 Steaua.B @ Olympiyskiy
Dynamo:16'S.Rebrov Steaua:3'S.Ghionea 24'V.Badea 43'&79'N.Dica

Group F
Manchester.U 3-2 Celtic @ Old Trafford
Man.U:30'p&40'L.Saha 47'O.G.Solskjaer Celtic:21'J.V.o.Hesselink 43'S.Nakamura

Group F/
FC Kopenhavn 0-0 Benfica @ Parken Stadium

Group G/
FC Porto 0-0 CSKA Moskva @ Estadio O Dragon

Group G/
HSV 1-2 Arsenal @ AOL Arena
HSV:90'+1'B.Sanogo Arsenal:12'pG.Silva 53'T.Rosicky

Group H/
Anderlecht 1-1 Lille @ Constant Vanden Stock
And:41'N.Pareja Lille:80'N.Fauvergue

Group H/
AC Milan 3-0 AEK Athens @ Stadio Giuseppe Meazza
Milan:17'F.Inzaghi 41'J.Gourcuff 76'pKaka'

ということで、まあ概ね順当……って期待に応えてくれるねぇ、インテルさん。それでこそインテルという感じ。何々、ヴィエラが退場?カネイラのボレーに沈む、ニヤニヤ。まあこの一敗が致命傷な訳じゃないから大丈夫だろうけど、さすが職人芸という感じ。

ということで今日はここまで。明日はもちろんJ。

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September 15, 2006

500000Hit、御礼挨拶。

えーと、今日の夜中ぐらいに50万Hitとなりました。

えーと、ありがとうございます。

まあ、続けていればいつか行くだろうという数字で、大した上下動もなく、それなりのアクセス数を重ね続けた結果なので、あんまり感慨とかはないのですが、足繁く通ってアホみたいに長い文章を読んで下さる方には感謝しかないわけで。

実際、でも僕が書かなきゃいけないことはまず、「ごめんなさい」かも知れません。「短くしろ」、「読みやすくしてくれ」と言う要望にもちっとも応えず、だらだらと長く書くこともそうですし、なるべく毎日更新しようと言っている割にはちょくちょくサボって、無駄足を踏ませてしまっている時もあると思います。

本当に申し訳ないっす。

文章に関しては詰め込み過ぎの側面がもの凄いあって、長くなっちゃってます。推敲しても何となく入れておいた方が良いよなーとか、「もったいない病」の如く削れなくて、結局そのまま乗せたりしちゃってます。まあこれは技術的に至らないっすね。誤字も減らないし。ちょっとずつ短く、そして読みやすく出来たらいいなとは思ってるんですけど、はい。

休みの方に関して、理由として色々なんですけど、現状に置いてはモチベーション的なことじゃなくて、インスピレーションを文章に変えていく作業に置いてあまりうまくいっていなくて、ちょっとスランプだったりします。

反省はしているんですけど、それでもきっと、ダラダラ書く癖も早々直らないと思うし、僕のあまのじゃくっぷりは変わらないと思うので、それなりに長い目でおつきあい頂けたらと。てゆうかこのブログのタイトルは「LooseBlog」だし~。←反省なし←てゆうか、意味後付。

で、これからのこと。基本的にはフットボールの「中身」を見ると言うスタンスは変わりません。たまに余計なことを書いたり、達観したり、情緒的になったり、悲観的になったりすることもあると思いますが、まあその辺はご愛敬。一つのプレーが生む効果や意味、戦術的な要素や実効力、そして思わず声を上げてしまうようなプレーの感動、ゲームを見た上で感じたモノ、そしてその裏側に見えたモノを中心に書いていこうと思っています。

基本的にマリちゃんとか俊輔とか好きなチームや選手を贔屓しまくりなんですが、サッカーの中身に関してはなるべくシビアに、フラットな目で素直な感想を書こうとは思ってます。嫌いなチームとか嫌いな選手もいますけど、もちろんそのスタンスの元、フラットな目線で書いていこうと思ってます。まあ感じたことを素直に、という感じですかね。

僕は「自己満足」型なので、何かを伝えたいとか、そういう高尚なモノはないのですけど、唯一あるとしたら同じゲームだったり、テーマを共有したりして意見交換とか出来たらなと思っています。そんなこと言ってる割に、基本的にコミュニケーション下手で、あんまり他のブログさんにコメント付けたりトラバ飛ばしたりしないんですけど。でも、双方向性のあるwebツールであるわけで、僕もその辺はしたくない訳じゃないのです。なので、コメント下さい、トラバ下さい、スパムはいやん。←これってちょっとツンデレ?

とにかく、何度も足を運んでくれたり、アンテナ、RSSリーダーなどに登録して読んで下さってる皆様、このブログを登録して下さっているポータル運営者様、リンクして下さっているサイト運営者様、てゆうか一度でもこのブログに訪れたことのある方、ほんとうにありがとうです。で、これからもおつきあい、よろしくです。

*えーと、せっかくの区切りなんで、色々増えたサイドバーをご紹介。基本的に入れようと思ったら入れちゃうタイプです。それじゃ僕と一緒にサイドバークルーズ(←テンションがおかしい)

*まずは定番、カレンダー、カテゴリー、エントリーリスト、アーカイブとこのブログに関するカテゴリが並んでます。カテゴリーは結構な量が出るので、表示に時間が掛かるかも。で、僕が作ったのはここから。「BOOKMARK」「F.MARINOS BOOKMARK」は僕が読んでるブログだったり、面白いブログを入れてます。ここは近々整理予定。まあ、このリンクからどれくらいの人が行ってるのかどうか知らないけど、そんなに影響はないと思うので思う存分追加したり削ったりするつもり。こんな事言いながらも、更新止まってるブログを削ったり、最近読んでるブログとかを入れるつもりなだけなんだけどね。あと、オフィシャルにJFAとか、セルティックとかも入れようかなと検討中。良かったら使ってみて下さいな。

*「F.MARINOS BLOG HEADLINE」のコーナーには、「F.Marinos Blog HeadLine」に登録されているブログの最新エントリーが20件表示されています。このブログに来たついでに見に行ってみたら、あらまあ便利。その下にはバナーがあって(J.B.Antennaさん、さっかりんさん、お世話になってます。これからもよろしくお願いします)、hamatraSNSのリンク作成ツールがあります。hamatraSNSは新規登録キャンペーンがあと2週間の様子。興味ある人、入りたい人はこのリンクから行ってみたらいいんじゃないかな?また、登録者の方は僕のプロフィールページにもいけます。覗いてみてみて。

*その下には「ADSENSE」。全然押されないのでもう良いです(苦笑)たまには間違って押してみてくれたらちょっと嬉しいかな。で、「WEB SEARCH」があって、その下。「WEB TIPS」のコーナー。フィードメーターとかトラックフィードに関しては有名だから良いとして(feedmeterは僕がサボってるのがすぐ分かる優れもの、普段は大体ブロック3つ点灯しているけど、サボると2つになってます 苦笑)、その下のRSS新着情報と書いてあるやつ。これが便利。これをクリックすると、このブログをRSSリーダーに登録することが簡単に出来ちゃったりするの。一応、このブログは全文配信をしてるので、このブログに来ることなくRSSリーダーの中で読めちゃいます!何と便利!その辺も利用しちゃってくださいな。後はカウンターと僕のメアドのバナー。メール下さい、待ってます。返信もしますよー。そうだ、RSSリーダーで読んで、メールで感想を送る。僕喜ぶ!なんて素晴らしいパターン!

*で、僕の関連サイト。アンテナとか置いてあるんですけど、紹介したいのが、はてブの「僕のブックマーク倉庫。」!ガンガン増えてます。ほぼ毎日ブクマしてるよ。ニュースの更新代わりになってる感じ。覗いてみてみて。偏りあるけどね。

*こんな事書いてたら又ダラダラと長くなっちゃった。僕は長文ジャンキーかも(苦笑)

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Goal of "The Dream" that I got in "Theater of Dreams"!@06-07 UCL GroupLeague Matchday1 Manchester.U vs Celtic

Photo_11やっぱり「赤い悪魔」は強かった。セルティックらしいパス回しからのアタックは実効力をかき消され、ミスを逃さない集中力と決定力に3失点。やはりこの辺は、欧州の頂点を見据えるビッグチームだなぁと感じた。でも、そんな相手に対して報いた一矢には大きな価値がある。「シアター・オブ・ドリームス」で実現した夢の一発、朝から叫んだよ。とにかく、UCLデビュー、そして初ゴール、おめでとう!

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Matchday1
Group F/Manchester United 3-2 Glasgow Celtic @ Old Trafford"Theater of dreams"
Man.United:30'p&40'L.Saha 47'O.G.Solskjaer
Celtic:21'J.V.o.Hesselink 43'S.Nakamura

ユナイテッドスタメン:GKファン・デル・サール、DFギャリー・ネヴィル、リオ・ファーディナンド、ブラウン、シルベストル、MFフレッチャー、スコールズ(→80'オシェイ)、キャリック、ギッグス(→33'スールシャール)、FWルーニー(→86'リチャードソン)、サハ

セルティックスタメン:GKボルツ、DFウィルソン(→52'テルファー)、ギャリー・コルドウェル、マクマナス、ネイラー、MFレノン、中村俊輔、グラベセン、ヤロシク(→56'ケニー・ミラー)、マクギーティー(→70'マロニー)、FWフェネホール・オフ・ヘッセリンク

歴史のある2クラブなんだけど、公式戦では初対決という巡り合わせ。色々な遺恨、因縁、絡みがあるのですが、まあそれは置いておいて、俊輔のチャンピオンズリーグデビュー戦ですよ。

そんなゲームのメンバー。まずユナイテッドの方は、クリスティアーノ・ロナウドが出場停止。その代わりにはスコットランド代表のダレン・フレッチャー。ただ、出場停止でここのところゲームから離れていたウェイン・ルーニーが戻り、ほぼベストメンバーと言っていい陣容。対するセルティックはユナイテッドに対して敬意もあってか、普段のリーグ戦よりも少々慎重なメンバー構成。普段の2トップを一枚削って中盤中央を3枚に、レノンをアンカーにグラベセンが運動量豊富に動き回り、ヤロシクは少し高い位置でフェネのサポートに入ることを意識した形か。ディフェンス陣に怪我人が続出してたみたいだけど、何とか今のところのベストの陣容を揃えた。

前半

どちらも慎重に入るかに思われたが、結構積極的な立ち上がり。セルティックはストラカンのスタイルでもある中盤でポジションを崩しながら細かく繋いで、相手の隙を伺うポゼッションで攻め、ユナイテッドもトップを意識する形での速いタイミングでの楔、そしてそこに合わせていく形でのコンビネーションからの崩しを狙う。ファーストシュートはギャリー・ネヴィルの速い弾道のアーリークロスにゴールから離れながら合わせたサハのヘッド。

バイタルに入れてくるボールに対しての警戒を強めるセルティックは、中盤センターの3枚がタフに動き回って潰しに行ったりと守備に関しては高い集中力が見えるが、経験の浅さ、成熟されていないコンビネーションもあって、繋ぎに置いて細かいミスが目立つ。そういうところからピンチになっているのかなという印象。又攻撃面では俊輔を中心にボールこそ繋いでいるモノの崩しのイメージを伴ったプレーは少なくアタッキングラインでの崩しに実効力を欠き、直接的な脅威としてはユナイテッドに分があるか。サハが好調で右サイドを独力で突破しルーニーのチャンスを演出したり、浮いたボールをボレーで狙ったりと、ユナイテッドの攻撃の核を担ってる感じアリ。

なかなか相手を崩すキーが見えてこない中でユナイテッドの攻勢に晒されていたセルティックでしたが、棚ぼたのような先制点がもたらされる。ボルツのパントキックも高い弾道で相手ゴール前まで飛ぶと、フェネとリオ・ファーディナンドの競り合い。リオは頭を出すが、体を寄せながら足先で引くようなトラップでフェネが先に触ると、ビッグチャンス。このチャンスに躊躇なく右足振り抜くと、オランダ代表の同僚ファン・デル・サールを抜き、先制点!劣勢を予想されたセルティックに先制点が入り、ここからどんどんゲームが動いていく。
ビハインドを背負わされて黙ってやらせてくれるほどユナイテッドも甘くない。ここまではタフに動き回って蓋のされていた感のある中央のエリアを速いパスコンビネーションで外すシーンも目立つようになり、スコールズがバイタルエリアで存在感を出し始めたりと、質の高い攻撃が出始める。もの凄い圧力でユナイテッドが攻勢が掛けてくる中で、何とかリズムを落ち着かせようとボールを繋ごうとするセルティックでしたが、上がり気味の状態で一瞬の隙、そしてそこで判断ミスが起きてしまう。セットからのクイックスタートでスコールズからギッグスを狙ったフィードが通ると、繊細な2タッチが活きる形(薄くヘッドで当ててコースを変え、ボルツが来た所で外に逃げるタッチ)でギッグスがエリアに進入。ボルツが飛び出し、勢い余ってスピードに乗ったギッグスに手を掛けてしまい、このプレーに主審ルボス・ミシェルはPKの判定。これをサハが決めてセルティックのアドバンテージは10分持たず同点となる(ギッグスはこのプレーで膝を痛め、スールシャールと交代)ボルツはPKは惜しかったんだけど、獲られたプレーはやらかしちゃったなー。コースなかったんだから冷静な判断が必要だったよな~。まあ出ちゃったことで何とかしなきゃいけないと思ったんだろうけど……もったいなす。

調子が出てきたのか、セルティックの細かいパス回しにもしっかりとプレッシャーが掛かるようになったユナイテッドは完全にゲームを掌握。早い段階でボールを奪うシーンが目立ち始める。しかしその中でセルティックの1チャンス。ヤロシクが倒されて得たFK、右サイド距離のあるところから俊輔が中に送り込むと、うまくマークを外して中に入り込んだフェネがドンピシャで柔らかいボールをヘッドに合わせる(が、キーパー正面)このチャンスを逃したセルティックに対し、ユナイテッドはクオリティの高さを見せつける形で、逆転ゴールを生む。中盤低い位置でグラベセンがボールを失うと、このボールは近くにいたスコールズへ。するとスコールズはすぐさま良いポジションを獲っていたサハを見つけてスルーパス。これで抜け出したサハは落ち着いて流し込み、逆転。うーん、見事。強い。奪われちゃいけないポジションだけど、出所が少ないから判断がどうしても遅くなっちゃうんだよね。

ビハインドを背負ったセルティックはとりあえずこれで良いという感じだったが、その中で1チャンス。フェネの落としを受けてヤロシクが仕掛けたところで、抜群のポジションでのFKを得る。もちろんこれを蹴るのは俊輔。速く低めの弾道のキックを放つと、赤い壁の右から3枚目サハの所を越えると、ぐーっと曲がって右隅へ!名手ファン・デル・サールはこのシュートに反応出来ず、見事にゴールネットを揺らす!オールド・トラフォードは一瞬の静寂の後、セルティックサポの大歓声!俊輔はネットに収まったボールを見て、いつも以上に気の入った表情で右手を天をさしてガッツポーズ、そしてチームメイトにもみくちゃ。日本人初のUEFAチャンピオンズリーグ初ゴールとなったこのゴールは、ゲームに置いても価値のある貴重な同点弾。

結局、激しく動いた前半は何とも言えないざわついた雰囲気の中で、折り返す。

後半

ユナイテッドはルーニーを左サイドに出し、スールシャールを高い位置に上げたのかな?そんなユナイテッドは立ち上がり、素晴らしいプレーを見せつける。中盤インターセプトでボールを奪った俊輔がグラベセンへ戻すと斜め前にいた選手に繋ごうとしたところで、スコールズが狙い澄ましたインターセプト。2点目のリプレイのように奪った段階でサハが反応しており、スコールズはラストパスを流し込むと、サハは躊躇なくシュート。ボルツは良いタイミングで飛び出しスーパーな反応で止めるが、このリフレクションをサハが素早く反応、何とか左に流すと、詰めてきたのはポジションを変えていたっぽいスールシャール。簡単に押し込まれて、ユナイテッドが再びリードを奪った。うーん、童顔のスナイパー、本領発揮かぁ。良い選手だよねぇ。

又、ビハインドとなったセルティックは早い時間帯だったがストラカンが動く。立て続けにウィルソン→テルファー、ヤロシク→ケニー・ミラーと投入し、普段と同じな4-4-2にシフトチェンジする。ある程度ユナイテッドは落ち着いて、その分セルティックは攻めに出るが(ミラーが左サイド長いボールを追っかけて間に合うとそのままクロス、少し遅れていたモノのフェネが足から飛び込み先に触るが、枠上。迫力あっただけに惜しい)、やはりミスから怖いシーンというのが減っていかない。テルファーと俊輔の意図があわずパスミスとなったのをサハに拾われ怖いシュートを打たれたり、左サイドでの混戦の中でミスが出てカウンターに持ち込まれそうになったりと、この辺はチームの成熟度の違いだったか。

それでも攻めるしかないセルティックはネイラーが存在感を見せる。中との意図があわずシュートには繋がらなかったが、積極的に左サイドを駆け上がっては鋭いアーリークロス(DFとGKの間に入れてた)を何本も入れていた。しかし、いかんせん中の圧力が足りず(ターゲットはフェネだけ、ミラーは動きすぎていない)そのクロスを活かせない。逆にユナイテッドは一発でシュートに持ち込んだり(フレッチャーの速いクロスにルーニーのスクリーンプレーを活かすように動いたサハがずばっとヘッドで合わせた。ボルツのスーパーセーブでゴールならず)と、この辺はクオリティの差だったか。

なかなかユナイテッドの守備陣を脅かすシーンが作れず、逆にユナイテッドの鋭い攻撃に冷や冷やさせられるセルティックはラストカードを復帰してきたマロニーちゃんを投入(交代はマクギ)、しかし全体的に運動量が減ったこともあり効果的な絡みが生まれず。マロニーちゃんの独力突破、グラベセンが高い位置に上がって俊輔のエロイショートパスを受けてのミドルシュートなど散発的にチャンスも決まらず(テルファーのヘッドも惜しかった、逆のゴールだったけど)結局ゲームはこのまま終了、3-2。結果として順当な形で、ホームのユナイテッドが開幕戦を勝利で飾った。

まあミスからの3失点と言うことを考えればもったいないゲームだったのかな。ただ、チーム力の差は歴然で、シュート数を見ても17:6、ポゼッションは55:45。数字以外でも、単純なミスの数、シュートに繋げるプロセスの実効力を含めた個人個人の差、そしてチームの経験値・熟成度・完成度。様々な側面で差を見せつけられたゲームでもあり、こうなったことは必然だったのかも知れません。ただ、こういうチームとスコアとしていいゲームが出来たことは、とても良い経験になったと思うし、これからやっていくべきことも改めてはっきりしたのかなと。

・コンビネーションを高めて、意図の齟齬をなくしていく(グラベセンとは特に。彼は沢山ボールに絡むし、彼のミスから2失点となったけど、彼の力をチームに使えないと厳しいかな)

・単純なミスを削り、対応しきれないような危機に陥ることをなくしていく。

・より実効性の高い攻撃をするために、ポゼッションの中でアタッキングエリアの中での実効性を高める(マロニーちゃんの復帰はでかい)

・守備に置いて、とにかく集中力高く、"常に"やるべきことをやる(人を捕まえる、スペースを消す、潰しに良く)

この辺かな。もちろんUCLだけじゃなくて日常でもあるリーグ戦から、やっていって次のゲームではこういう部分で少しでも向上が見られればいいかなと。実際、ユナイテッド相手でも細かいパスは繋げたわけだし、セットプレーの強さとかも感じれたはずだしね。

で、俊輔良かったねー。もちろん、もう少し出来たかなーというのはあるのだけど、チームのボールポートとして失わずに繋ぎ、アクセントとなりながら攻撃を形取っていくという意味では非常に存在感を見せていたのかなと。相手をかわす、前を向く、すぐに離すという部分で非常に判断が良かったし、ポジションを崩しながら攻めに絡んでいく姿勢は良かった。後はポゼッションをより前方向に実効性を高めていくということかな。マロニーちゃんが復帰してきて、もっと変化も付くと思うし、逆に左で作るという形も増えてくると思うから、そこで良い形を作りたいよね。

で、FK!もう叫んじゃったよー。すげー怒られたもん。でも、最高だった。俊輔が「入りそうな感覚があった」と言ってたけど、僕も一本前のキックが良かったから来るかなーとは思った。まあ入ったことは良かったのだけど、その裏付けとしても、俊輔が成長しているのを感じちゃったり。ピッチの状態、ボールの状態を確認していたからこそああいうキックの選択になったわけで(厚めに当てるキック、こすると滑って枠を捉えられないというのが本人の談。ボールスピードが速かったのだけど、それにしても良く曲がってたねぇ)状況把握の良さに支えられたゴールだったのかなと。お見事お見事!

まあ結局勝ち点は0だったわけで、既定路線的な部分はあるけど、これから、てゆうか次のゲームが非常に大事になってくる。次は9/26にセルティックパークでFCコペンハーゲンを向かえる。ここで勝ち点3は必須!グループリーグ突破に向けて、頑張って欲しいなと(その前には確かオールドファームあるじゃなかったっけ?スケジュール的にはあんまり良くないよね)

とにかく俊輔おめ。そして次は勝ってくれ!ということでここまで。

*あ、ユナイテッドのこと書き忘れた。やっぱり強かったね。ギッグスの好調ぶりとかは漏れ伝わってきていたのだけど、スコールズが鬼良かった。キャリックがうまく裁いてくれるので、よりアタッキングエリアでのプレーが可能となっていて、常に最前線(特にサハ)を意識してプレーしている感じで、怖いプレーが多かったね。正直スコールズいなければ……って思った。サハも良かったし、いいシーズンスタートを切ったユナイテッドの好調ぶりを感じるゲームだったかなと。やっぱりこのグループでは抜けてると思う。希望としてはユナイテッドがこれから全勝してくれることだね、他のチーム相手に勝ち点落とされると非常に迷惑だから。頑張れユナイテッド←腹黒

*てゆうか、ストラカンはファギーと仲良くして、選手を借りてきてよ。特にディフェンス。

Link!Link!Link!

スールシャールが英国対決を制す(uefa.com)

ファーガソン監督、強靱な精神力に満足(uefa.com)

夢舞台で歴史的ゴール 中村、日ごろの鍛錬実る(スポナビ)

マンUが苦戦しながらもセルティックを破る 中村の活躍目立つ=欧州CL(スポナビ)

俊輔日本人初ゴール!/欧州CL(ニッカン)

俊輔 欧州CLで日本選手初ゴール(スポニチ)

中村、欧州CLデビューで日本選手初ゴールの快挙(サンスポ)

俊輔、歴史的FK弾!欧州CL日本人初ゴール(報知)

中村FK弾!!セルティック健闘もマンUに及ばず(ワールドサッカープラス)

マンU、セルティックに3-2/CL第1節グループF(Football Weekly)

Man Utd 3-2 Celtic(BBC Sports)

普段俊輔を応援している方も大喜びですよ。

マンU vs セルティック【CL 1次リーグ】(横浜・凛)

[CL]出た~俊ちゃんFK決める!マンチェスターU戦(それゆけ俊ちゃん フィフス・エレメント)

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September 14, 2006

Adventure in UEFA ChampionsLeague begins!Shunsuke Nakamura!

俊輔が、欧州最高峰の舞台に立つ。それだけで背筋が伸び、ドキドキしてしまう。てゆうか、ぐっと来る。ずっと追いかけてきた選手がこういう舞台に立つというのは、ファン冥利に尽きるのかも知れない。案外本人は今頃飄々と試合への準備をしているのかも知れないけど、ね。

昨シーズン夏のセルティックという選択には、この欧州最高峰の舞台がチラチラ見えていたからこそ、というのもあったと思う。本来であれば昨シーズンにも出ているはずだったのだから(昨シーズンは予備選2回戦にアルトメディア・プラチスラバに屈した)、再び巡ってきたチャンスとも言えるのかも知れない。でも、昨年とは意義が違う。自分の力でもぎ取った出場権だからね。

正直、セルティックに移籍するという報を見た時、不安しかなかった。決してセリエに順応出来ていたわけではなく、狡く強い相手を翻弄するどころか、自分のプレーを発揮出来る場所さえ捉えきれず、どこか漂う感じの多かったプレーぶりが多くて、それがフィジカル的には更にタフで勢い任せな選手の多いリーグに来てしまったら、彼は自分の良さを出すと改善に壊れてしまうのではないかと思ったりしたからね。でも、俊輔は僕が思っているほどひ弱でもなく、様々な経験を積んで逞しくなっていたんだなぁと改めて感じた。

まあはっきり言って運もあった。スコティッシュ・プレミアのイメージとは違う方針を掲げたゴードン・ストラカンという監督が、セルティックにいたこと。そして、自ら呼んでくれたということを示す通り、俊輔の良さを非常に良く理解して起用していること。彼がやりやすい環境が整っていたと思う。もちろん、そうはいって又異質の文化を持つリーグの中で活躍するのは難しいことなんだけど、そういう運に恵まれたのはまさに幸運だったかな。

それにしてもこの緑と白の横縞のシャツを着た俊輔はチームのイメージも伴って非常に逞しくなった。代表のプレーと違って非常にハードワークをこなすようになったし、特にサイドでのパッキング(サイドバックとの挟み込み)、サイドに張り付くだけじゃなくアタッキングエリアを広げてアタッキングエリアでのプレーへの意識の希求、それに伴うオフ・ザ・ボールの動きは本当に良くなった。心配していた長い距離を埋める運動量という部分はセルティックとリーグの力関係やチームタスクの部分で余り求められなかったこともあるのだけど、それでも日本でイメージされているような俊輔はこのスコットランドにはいなかった。この1シーズンで本当に変わったなぁと思う。

もちろん、彼の特徴でもある技術の高さ、精度、プレーのアイデアというのも健在。ハートソンという特異なFWがいたこともあって、アシスト数も非常に伸びたし、何よりもセルティックのゴールに繋がるキープレーが増えたこと。それはボールタッチ数が増えたこと、180°という限られたプレービジョンの中で常にアイデアを持ちながらプレーしている証明でもあると思う。もちろん相手のレベルというのもあるけど、何かこのチームの中でどっしりとした居場所を見つけたのかなという感じがした。

まあ傍目から見たら対して変わってないようにも見えるかも知れない。体調不良とはいえ、WCで期待を裏切ったことには変わりないし、そう思われてもしょうがないのかも知れない。でも、少しずつ変わっている。昨シーズンも成長したシーズンだったはず。その成長をこの舞台で発揮して欲しいなと個人的には思っている。

きっと俊輔は前に進んだことよりも、これから又強い相手とやることで足りないことを見定めて、更に「サッカーがうまくなる」ための課題を見つけることを考えているのだろうけど、僕はこの舞台でその成果が見たいなと思う。

相手は欧州でも最高峰の人気と実力を誇るビッグクラブ、がくっと来るぐらい叩きのめさめるかも知れない。それでも、僕は昨シーズン移籍する時のように不安ばっかりに襲われない。きっと何かを見せてくれるんじゃないかという期待の方が強い。応えてくれるかどうかは分からないけど、ね。場所はシアター・オブ・ドリームス、オールド・トラフォード。冒険の始まりには最高の舞台でしょ。

まあとにかく思い切って培ってきたモノを、成長してきた証を、この欧州最高峰の舞台で発揮しちゃって欲しい。てゆうか、スーペルなパフォーマンスをして、又驚かせて欲しいな。とにかく、思いっきり!

Let's go to the place of the European best!Take it easy!Shunsuke!

4:35追記:俊輔、キター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
本当にキチャッター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

泣かせるなよ……、真夜中なのに叫んじゃうよ。さあ、これから。このゴールを価値あるモノに!

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September 12, 2006

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Preview!

追記しました。コンプリートです。

いよいよ開幕!06-07UEFAチャンピオンズリーグ!今年は俊輔も出るし、バレンシアも出るから、気の入り方が違いますよ(アーセナルもエミレーツスタジアムでのゲームだしね。ユーヴェは?とか言わない)ということで、結構ほったらかしだった移籍関連のニュースと合わせて、グループリーグのプレビューを。

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupStage Draw

Group A
Barcelona
Chelsea
Werder Bremen
Levski Sofia

Group B
Internazionale
Bayern Munchen
Sporting Lisbon
Spartak Moskva

Group C
Liverpool
PSV Eindhoven
Bordeaux
Galatasaray

Group D
Valencia
AS Roma
Olympiacos
Shakhtar Donetsk

Group E
Real Madrid
Olympique Lyon
Steaua Bucaresti
Dynamo Kyiv

Group F
Manchester United
Glasgow Celtic
Benfica
FC Kobenhavn

Group G
Arsenal
FC Porto
CSKA Moskva
Hamburger SV

Group H
AC Milan
Lille
AEK Athens
Anderlecht

Schedule:
Matchday1: 9/12&13
Matchday2: 9/26&27
Matchday3: 10/17&18
Matchday4: 10/31&11/1
Matchday5: 11/21&22
Matchday6: 12/5/&6

uefa.com

という感じになりました。ということでグループごとにちょこちょこっと。

*移籍情報は主にという感じですけど、間違いとか抜け、多くは僕の勘違いなどあると思いますので、つっ込んでもらえたら助かります。

Group A:Barcelona/Chelsea/Bremen/Levski

06-07 GroupA 今夏の移籍動向

バルセロナ
[in]
エイドゥール・グジョンセン(←チェルシー/ENG)
リリアン・テュラム(←ユヴェントス/ITA)
ジャンルカ・ザンブロッタ(←ユヴェントス/ITA)

[out]
ヘンリク・ラーション(→ヘルシンボリ/SWE)
マルク・ファン・ボメル(→バイエルン・ミュンヘン/GER)
マキシ・ロペス(→マジョルカ/ESP)
ガブリ(→アヤックス/HOL)
ヘンク・テン・カーテ(アシスタントコーチ/→アヤックス/HOL)

チェルシー
[in]
ミヒャエル・バラック(←バイエルン・ミュンヘン/GER)
サロモン・カルー(←フェイエノールト/HOL)
アンドリー・シェフチェンコ(←ACミラン/ITA)
アシュリー・コール(←アーセナル/ENG)
ハリド・ブーラルーズ(←HSV/GER)

[out]
エイドゥール・グジョンセン(→バルセロナ/ESP)
エルナン・クレスポ(→インテル/ITA)
ダミアン・ダフ(→ニューカッスル/ENG)
アシエル・デル・オルノ(→バレンシア/ESP)
ウイリアム・ギャラス(→アーセナル/ENG)
グレン・ジョンソン(→ポーツマス/ENG)
イリ・ヤロシク(→セルティック/SCO)
カールトン・コール(→ウェスト・ハム/ENG)
ロベルト・フート(→ミドルスブラ/ENG)

ブレーメン
[in]
ジエゴ(←FCポルト/POR)
ウーゴ・アルメイダ(←FCポルト/POR)
ピエール・ウォメ(←インテル/ITA)
パー・メルテザッカー(←ハノーファー96/GER)

[out]
ネルソン・アエド・バルデス(→ドルトムント/GER)
ヨハン・ミクー(→ボルドー/FRA)
フランク・ファーレンホルスト(→ハノーファー96/GER)

3シーズン連続の直接対決、というところにどうしても目が集まっちゃいますよね。で、そこにブレーメンまで来ちゃって一気に最激戦区に。まあバルサとチェルスキが頭2つぐらい抜けてる気がするけど、それでもハイレベルなグループなことに変わりはないっしょ。

で、各チームの戦力を移籍動向を合わせながら見ていきますよ。どのチームも非常にどん欲な動きを見せたなーというのが印象。

バルサでやっぱり目立つのは、降格ユーヴェからハゲタカよろしくテュラムとザンブロッタを補強したこと。特に両サイド出来るザンブロッタの加入は唯一ちょっと弱いかなーと思われた右サイドバックを補強する意味を越える大きな+。テュラムもマルケスやエジミウソンとは又違うセンターバックだし、経験という意味でも大きな意味を持つかな。マイナスと言うところを見ると、去年良い仕事をしまくったラーション大先生がスウェーデンに帰っちゃったことがあるのだけど、グジョンセンの加入、ジュリの残留、メッシの成長で戦力的にはマイナスは最小限に抑えられたと思う。見通しのつかない部分としてはテン・カーテの退団。ライカールトが一人でどの程度出来るのかどうかに掛かってるかな。まあ基本、主力メンバーに入れ替わりがなく、築かれているコンビネーション、タスクがあるだけに、絶対優位は揺るがないと思うけど。

そして移籍といえばチェルスキ。入ってきた選手を見ると、バラック(フリーでゲット)、シェバ(今夏最高移籍額)、サロモン・カルー、アシュリー・コール(ギャラスとトレード)と、欲しがっていたタレント達はほぼ全て手に入れたと言っていいぐらいのパーフェクトな動き(噂が星の数ほど合ったからよく分からない部分もあるけれど)ただ、出ていった選手も今夏は多いのは気になるところ。ダフ、クレスポ、グジョンセン、ギャラスとチェルスキでも結構出場機会の多かった選手達が出ていったことで、戦術浸透度というのは少々ダウンしたことは否めず、今回獲ってきたスター達がどれだけの期間でフィットして高い機能性を示せるのかというのは未知数。現状ではシェバやバラックはお世辞にもフィットしているとは言い難いし。それとセンターバックの層の薄さは気になるかな、ブーラルーズを獲ったとはいえ。ギャラスを売ったことに対して、モウリーニョがもの凄い怒ってるのが分かる。

で、そこに割って入りたいブレーメンなんだけど、チームの攻撃にアクセントを付けていたミクーがボルドーに移籍したことは少しマイナスかな。ジエゴがフィットしているとはいえ、ジエゴは波のある選手だし、その辺は気になるところ。ただ、後はマイナス面はなく、脳死から少し成長したメルテザッカーの加入もディフェンスに高さと強さを加えるモノだと思う。まあ厳しいけど、このグループを熱くして欲しい。まあ嫌いなんだけどね。

レフスキは初出場で勝ち点を得れるのかな。どう見てもカワイソス。頑張れ!

まあとにかく熱くなって欲しいね。最終節まで縺れて面白いゲームを見せて欲しい(他人事)まあ予想はしなくても分かるだろうけど、バルサが本命、対抗はチェルスキ。

Matchday 1/Sep 12
Chelsea vs W.Bremen @ Stamford Bridge
Barcelona vs Levski.S @ Camp Nou

Group B:Inter/Bayern Munchen/Sporting Lisbon/Spartak Moskva

06-07 GroupB 今夏の移籍動向

インテル
[in]
ズラタン・イブラヒモビッチ(←ユヴェントス/ITA)
パトリック・ヴィエラ(←ユヴェントス/ITA)
ファビオ・グロッソ(←パレルモ/ITA)
エルナン・クレスポ(←チェルシー/ENG)
オリビエ・ダクール(←ローマ/ITA)
マクスウェル(←エンポリ/ITA)
マイコン(←ASモナコ/FRA)


[out]
オバフェミ・マルティンス(→ニューカッスル/ENG)
ファン・セバスティアン・ヴェロン(→エストゥディアンテス/ARG)
クリスティアーノ・ザネッティ(→ユヴェントス/ITA)
セーザル(→コリンチャンス/BRA)
ダビド・ピサーロ(→ローマ/ITA)
ゼ・マリア(→レバンテ/ESP)
キリ・ゴンザレス(→ロサリオ・セントラル/ARG)
ピエール・ウォメ(→ブレーメン/GER)

バイエルン・ミュンヘン
[in]
ルーカス・ポドルスキ(←1FCケルン/GER)
ダニエル・ファン・ブイテン(←HSV/GER)
マルク・ファン・ボメル(←バルセロナ/ESP)

[out]
ミヒャエル・バラック(→チェルシー/ENG)
パオロ・ゲレーロ(→HSV/GER)
ゼ・ロベルト(→サントス/BRA)

超大型補強で巨大化したインテルと核を失って刷新を余儀なくされたバイエルンを核にしたこのグループ。このグループは基本的に無風なのかなぁと思われがちだけど、スポルティングが非常に好調なスタートを切っているという情報が伝わってきたり(クラブ創立100周年らしい)、もちろん寒いロシアなスパルタクも侮れないだけに、何か起きそうな気もしてる。ましてやインテルが本命だもん、起きない方がおかしい(←ひどい)

そんなインテルは、チェルスキの豪華補強に劣らないぐらいの強烈な補強を行った。降格ユーヴェからズラとヴィエラ、イタリアで抜群の実績を誇るクレスポ、アズーリのシンデレラボーイとなったグロッソ、期待値の高いブラジル人サイドバックなマイコンとマクスウェル(マクスウェルはアタッカーとして使うのかな?)、それに放出の目立った中盤にダクールを加えてと、めぼしいものは全部買ったんじゃないかというような豪華なメンツが加入(クレスポはレンタルだけどね)これだけ獲ったということもあって、その分放出も多いのだけど(ピサーロとか、セーザルとか何のために買ったのかよく分からんね)元々だぶついてた部分もあっただけに、人数的には少し減ったことに関しては気にする必要はないかな。後はチェルスキ同様、戦術を浸透させて、一つのチームとして機能させれるように出来るかどうか。テクニカルな昨期のサッカーから、選手が入れ替わり選手が超大型化してサッカーの質が変わるかもという話があるけれど、どのようなサッカーをするにしてもマンチーニには難しいチームマネジメントを問われそう、スター軍団だし。
放出で言えば、オバオバはもったいない気するんだけどなー。良い仕事してたし。

で、対抗のバイエルンの今夏はとにもかくにもバラックはもちろんのこと、流出の話題が中心だったかな。バラックの穴というのはほぼ既定路線でその穴を埋めるということが注目されたのだけど、バルサからファン・ボメルを買ったことで一応の決着を見たのかな。だけど、どう見てもスケールダウンは否めない。フェリックス・マガトのサッカーの中でもバラックは大きな役割を負っていただけに、彼の担っていた役割をチーム全体で負えるか(特に得点力とゲームメイクという部分)と言うのはポイントになりそう。他にもゼ・ロベルトの退団も痛い。ハーグリーブス(ユナイテッドからオファーを受けてた、本人も移籍希望)こそ繋ぎ止めたけど、それでも正直どうなるのか未知数な部分がある。ワールドカップのベストヤングプレーヤー、ルーカス・ポドルスキが加入して、より前線に違うタイプの選手が入ったこと、ドイツでは最高峰の評価を受けるセンターバック、ファン・ブイテンの加入はそれぞれ+だと思うけど、中盤どうするんだろ?

ということで、ビッグ2はそれなりに不安を抱えているだけに波瀾はあると思う。ということで、インテルが本命、穴のスポルティング来ちゃうんじゃないの?という予想。ネタ的には、ここでこけてこそインテルという気がするんだけどね。

Matchday 1/Sep 12
Sporting.L vs Inter @ Jose Alvalade
Bayern.M vs Spartak Moskva @ Allianz Arena(FuBball Arena Munchen)

Group C:Liverpool/PSV/Bordeaux/Galatasaray

06-07 GroupC 今夏の移籍動向

リバプール
[in]
ディルク・カイト(←フェイエノールト/HOL)
ファビオ・アウレリオ(←バレンシア/ESP)
クレイグ・ベラミー(←ブラックバーン/ENG)
ジャーメイン・ペナント(←バーミンガム/ENG)

[out]
ジブリル・シセ(→マルセイユ/FRA)
フェルナンド・モリエンテス(→バレンシア/ESP)
ディトマール・ハマン(→マンチェスター・シティ/ENG)
フローラン・シナマ・ポンゴル(→レクレアティボ/ESP)
ヤン・クロンカンプ(→PSV/HOL)
スコット・カーソン(→チャールトン/ENG)

PSV
[in]
ロナルド・クーマン(新監督就任)
パトリック・クライファート(←バレンシア/ESP)
カルロス・サルシド(←グアタラハラ/MEX)
ヤン・クロンカンプ(←リバプール/ENG)
エディソン・メンデス(←LDUキト/ECU)
マヌエル・ダ・コスタ(←ナント/FRA)

[out]
フース・ヒディンク(退任/→ロシア代表)
ヤン・フェネホール・オフ・ヘッセリンク(→セルティック/SCO)
ダマーカス・ビーズリー(→マンチェスター・シティ/ENG)
アンドレ・オーイヤー(→ブラックバーン/ENG)

ごめん、リーグアンの情報が僕の元にないの。

で、このグループCはリバプールの1強は揺るぎそうにないけど、その後を追うところで混戦になりそう。相変わらず主力を引っこ抜かれてヒディンクも退任したPSVよりも、余り入れ替わりがなさそうでミクーの加わったボルドーの方が有力かな?なんて思ったりするのだけど、縺れるのは間違いないかな。稲本なガラタサライもホームでの戦いが嵌れば、チャンスがあるかも?

で、やっぱり目がいくのがリバポ。相変わらず節操のない入れ替えが目立つわけで、この辺はラファの見識眼のなさなのか。これだけ失敗しまくっているのを考えたら、オルティが金を与えなかったのはあっていたのかも知れん……。まあそれでも、オルティを褒めたいとは思わないけど。で、今シーズンはまんべんなく補強したという感じかな。特にベラミーとカイトの加入は+。二人とも点の取れる選手だし、クラウチを核として考えるのであれば、相性は良さそう。というか、ベラミーは既にフィットしている感じがある。売っている数も多いけど、売った選手は大して活躍してないから(ハマンは残しても良かった気がするけど、中盤は厚いしね)カバー出来ていると思うし、思惑通り活躍してくれれば(それが問題だ)、戦力はアップしてるんじゃないかな。ラファのチームらしく、堅実さはあると思うし、後は得点力ということを考えた時、この二人が仕事をすると、今年はやりそうな予感。アウレリオも頑張れ、出ていって欲しくなかったんだけどなー。

そして、毎年毎年引っこ抜かれるPSVは今シーズンも期待に違わず3人の主力を引っこ抜かれましたな。フェネホール・オフ・ヘッセリンク、ビーズリーと攻撃の核を担っていた二人と、オランダ代表まで上り詰めていたオーイヤー。コクの苦労が伺える。そういう苦境の中でどのようなチームになってくるのかは逆に楽しみなのだけど(今シーズンはあややがいないし)、ただ今期はマジカルな手腕でこういう苦境をはね返してきたたフース・ヒディンクがいない。その後任として実績のあるロナルド・クーマンが就任したから、同じように奇跡の道を歩める可能性もあるのだけど、普通にやっても厳しいのは目に見えてるだけに……はてさて。まあどうなるか注目ですな。後、PSVの辣腕スカウト達が探し出した(チェルスキ経由かも知れないが)新しいスター候補にもね。

ということで、このグループはリバポが本命、その後はボルドー……かなぁ?PSVには頑張って欲しい。

Matchday 1/Sep 12
Galatasaray vs Bordeaux @ Ataturk Olimpiyat
PSV vs Liverpool @ Philips Stadion(PSV Stadium)

Group D:Valencia/AS Roma/Olympiacos/Shakhtar Donetsk

06-07 GroupD 今夏の移籍動向

バレンシア
[in]
ホアキン・サンチェス(←レアル・ベティス/ESP)
フェルナンド・モリエンテス(←リバプール/ENG)
フランチェスコ・タバーノ(←エンポリ/ITA)
アシエル・デル・オルノ(←チェルシー/ENG)

[out]
パブロ・アイマール(→レアル・サラゴサ/ESP)
ミスタ(→アトレティコ・マドリー/ESP)
ファビオ・アウレリオ(→リバプール/ENG)
フランシス・ルフェテ(→レバンテ/ESP)
ベルナルド・コッラーディ(→マンチェスター・シティ/ENG)
マルコ・ディ・ヴァイオ(→ASモナコ/FRA)
ステファノ・フィオーレ(→トリノ/ITA)
パトリック・クライファート(→PSV/HOL)
マルコ・カネイラ(→スポルティング・リスボン/POR)

ローマ
[in]
ダビド・ピサーロ(←インテル/ITA)
ミルコ・ブチニッチ(←レッチェ/ITA)
マルコ・カセッティ(←レッチェ/ITA)
マックス・トネット(←サンプドリア/ITA)
ジルベルト・マルティネス(←ブレシア/ITA)

[out]
オリビエ・ダクール(→インテル/ITA)
レアンドロ・クフレ(→ASモナコ/FRA)
シャバニ・ノンダ(→ブラックバーン/ENG)
ダミアーノ・トンマージ(→レバンテ/ESP)
アーメド・ホッサム・ミド(→トットナム/ENG)
サミュエル・クフォー(→リボルノ/ITA)

僕のバレンシアは、それなりに良いグループに入ったかなぁと言う感じ。まあここは無風でないと困る。アホみたいにソレールが金を使いまくったので(まあそれなりに放出して帳尻も合わせてるのかも知れないけど)、UCLの早期敗退はとんでもない事態を引き起こしかねないからね。オリンピアコスもシャフタールも侮れないとは思うけれど、何よりもチームの進捗状態が気になる。イマイチキケの手腕を信用しきれなくって(苦笑)

で、そんなバレンシアは、陣容を一新した感じ。昨シーズンの過程を経て、ラニエリ、ラファの遺産を一気に粛正。これまでチームの中心として活躍してきたアイマールもミスタもルフェテもアウレリオも買いたたかれたと言っていい金額で放出し、ラニエリが獲ってきたイタリア人はモレッティ一人になった。それだけキケ・フローレス色が強める狙いがあると思う。

で、放出して集めたお金を超豪華な補強。今シーズンでも最大級の移籍劇となったホアキンの移籍は、ロペーラの抵抗もあって最後までもめたモノの何とかコンプリート。その額37億円。これだけ掛けたんだからやってもらわなきゃ困る。スペインらしい鋭いサイドアタック好きには今からビセンテとホアキンの両アウトサイドにハァハァしてるだろうしね。僕も期待してる。期待裏切っちゃいやよ。ただ、2試合出場停止でバレンシアでのUCLデビューは3節から。そして、今期の移籍市場における最大のテーマだったビジャの相棒候補としてモリエンテスとタバーノを獲得、この二人もそれなりのお値段。イタリア人ストライカーは相性がなぁ、DFは偉大な選手はいたけれど失敗例もあるから昨シーズン結果を残したタバーノとはいえ心配(コッラーディもディ・ヴァイオも実績だけなら彼を上回るモノがあったわけで)逆に勝負強いモリオにはもの凄い期待してる。後はチェルスキからはじき出された感のあったデル・オルノも獲得。他にも噂は飛びまくっていたし、非常に活発だったと言っていいのかな。とにかく去年の継続で、スペイン的な幅を使いながらの速いアタックを標榜する感じの4-4-2に磨きを掛けていくことになると思う。開幕2戦は結果が出てるようだし、後はここで結果を出して使った分を補って欲しい。個人的に最大の補強はアジャラ大先生の残留だと思う。大先生が流出してたらと思うと、ガクブル。後はシルバ頑張れ。

で、ローマの方は身の丈にあった補強をした印象。インテルではだめだったけど評価の高いピサーロ、そしてレッチェで実績を積み重ねていたブチニッチ、カセッティと派手な名前じゃないけれど、チームにフィットしそうな選手をしっかりとリストアップして獲ってきたのかなという感じ。スパレッティはさすがプロビンチアでの経験が長いからか、お金のない中でも効果的に選手を獲ってくるね。で、放出もそれなりにあったけれど、チームの根幹をなす選手達は維持出来たので(キブ、メクセス、デ・ロッシ、ペロッタ、トッティ、マンシーニ)、スパレッティ・ローマの機能性は落ちそうにないというのが素直な印象。あのノートップのサッカーはみてて面白い。

まあこのグループは無風であって欲しいので、バレンシアが本命、ローマが対抗。それで良いじゃない。抵抗するなよ、アウトサイダー達。

Matchday 1/Sep 12
Olympiacos vs Valencia @ Georgios Karaiskakis
AS Roma vs Shakhtar @ Olimpico

ものすごーく長くなっちゃったので、2回に分けるよ。本日試合の分と言うことで。試合見る前に果てそうだ。ということでここまで。昨日の続きです、今日はEからHまで。

Group E:Real Madrid/Olympique Lyon/Steaua Bucaresuti/Dynamo Kyiv

06-07 GroupE 今夏の移籍動向

レアル・マドリー
[in]
ファビオ・カペッロ(新監督就任/←ユヴェントス/ITA)
ファビオ・カンナバーロ(←ユヴェントス/ITA)
エメルソン(←ユヴェントス/ITA)
ルート・ファン・ニステルローイ(←マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
ホセ・アントニオ・レジェス(←アーセナル/ENG)
マハマドゥ・ディアッラ(←リヨン/FRA)

[out]
ジュリオ・バプティスタ(→アーセナル/ENG)
ジョナサン・ウッドゲート(→ミドルズブラ/ENG)
トーマス・グラベセン(→セルティック/SCO)
カルロス・ディオゴ(→レアル・サラゴサ/ESP)
パブロ・ガルシア(→セルタ/ESP)
ファンフラン(→オサスナ/ESP)
ロベルト・ソルダード(→オサスナ/ESP)

リヨン
[in]
セバスティアン・スキラッチ(←ASモナコ/FRA)
キム・シェルストローム(←レンヌ/FRA)
アルー・ディアラ(←ランス/FRA)
ジェレミー・トゥララン(←ナント/FRA)

[out]
マハマドゥ・ディアッラ(→レアル・マドリー/ESP)
ベノワ・ペドレッティ(→オセール/FRA)
シルバン・モンソロー(→ASモナコ/FRA)

今シーズンも同居することになったレアルとリヨン。昨シーズンはカオスなレアルに対して、完全に優位に立ってた感のあるリヨンなだけに、今シーズンも同じなのかなぁと思ったりもするのだけど、レアルはカペッロを筆頭に大改革で毛色が変わっただけに昨シーズン同様にはいかないかも?てゆうか、ディアッラ・ダービーか。

で、そのレアルはファビオ・カペッロの就任と共に、現実的な"リアル"マドリーへの転換を図ろうとしているのが補強を見てもよく分かる。降格ユーヴェからカンナバーロとエメルソン、そしてリヨンから抜群の身体能力を持つMFディアッラを引き抜いて、崩壊していた守備の徹底的な修正・強化に計る。攻撃面ではゴールを獲ることに関しては超一流のニステルローイ、左サイドでのプレーに破壊力のあるレジェスを獲得。この獲ってきたアタッカーに、既存のアタッカー(カッサーノ、ロビーニョ、ベッカム、ラウール、そしてロナウド)を組み合わせて、少ない人数でゴールの取れる形を標榜していくことになりそう。ただ、これだけ選手が入れ替わり、新しいことをやろうとしているだけに、チームの根底が定まっていないのが現状。カペッロメソッドの浸透は余り進んでいるとは言えず、かといって魅力でもあったスター達の奔放な攻撃も見えてこなくて、どっちつかずの状態。レアルらしいオフェンシブな姿勢と安定した守備という二つの相反する要素の落としどころを見つけるにはもうちょっと時間が掛かりそうだなぁという感じ。グループリーグに関しては選手達の個人能力に掛かる部分が大きいのかも。

リヨンの方は、ディアッラをビッグクラブに狙われ、防衛策に力が入っていた感じだったのかな。ただ、彼が出ていくことはある程度想定してか、リーグアンで頭角を現していたトゥラランを獲得。現状では前任者のディアッラ、そしてエッシェンには劣ると思うけれど、彼がこの大きな穴を埋めれるかが鍵になることは間違いない。後はフランク・リベリーの獲得騒動。リベリー自身も迷っていたようでかなり情報が錯綜していたけど結局獲得は適わず、リヨンのサッカーに嵌ると思ったので、この辺は残念。しかし、ここ数年選手を売る事が続き、UCLでも結果と残し続けていたこともあって、金銭的には余裕があったのか、そのお金でリーグアンでめぼしい選手をしっかりと補強したのかなと。特にスキラッチ、シェルストロームの加入は+なんじゃないかなと。ディアッラ以外の主力はほぼ残留し、完成度は依然として高いだけに、今シーズンも面白いサッカーを見せてくれそう。ウリエがそろそろやらかしそうな気がしなくもないけど、カップ戦は強いからなぁ。

ということで、まあ現状ではチームに齟齬の残るレアルよりリヨンの方にアドバンテージがあるのかな。ただ、ステアウアやディナモ・キエフに足元掬われるほど、カペッロも頭悪くない(不気味な相手だと思うけどね、特にディナモ・キエフは)と思うので、本命はリヨン、対抗レアルは揺るがないと見る。

Matchday 1/Sep 13
Olympique Lyon vs Real Madrid @ Stad du Gerland
Dynamo Kyiv vs Steaua Bucaresti @ Olyimpiyskiy

Group F:Manchester United/Glasgow Celtic/Benfica/FC Kobenhavn

06-07 GroupF 今夏の移籍動向

マンチェスター・ユナイテッド
[in]
マイケル・キャリック(←トットナム/ENG)

[out]
ルート・ファン・ニステルローイ(→レアル・マドリード/ESP)
クイントン・フォーチュン(→ボルトン/ENG)
リアム・ミラー(→サンダーランド/ENG)
ティム・ハワード(→エバートン/ENG)

セルティック
[in]
イリ・ヤロシク(←チェルシー/ENG)
ヤン・フェネホール・オフ・ヘッセリンク(←PSV/HOL)
トーマス・グラベセン(←レアル・マドリード/ESP)
リー・ネイラー(←ウォルバーハンプトン/ENG)
ギャリー・コルドウェル(←ウォルバーハンプトン/ENG)
ケニー・ミラー(←ウォルバーハンプトン/ENG)
イバンデル・スノ(←フェイエノールト/HOL)

[out]
スティリアン・ペトロフ(→アストン・ヴィラ/ENG)
ジョン・ハートソン(→ウエスト・ブロムウィッチ/ENG)

ベンフィカ
[in]
フェルナンド・サントス(新監督就任)
マヌエル・ルイ・コスタ(←ACミラン/ITA)
ホセ・フォンセカ(←クルス・アスル/MEX)

[out]
ロラン・ロベール(→レバンテ/ESP)

GroupFはとにかく僕にとっては俊輔しか見えない!なので、何を置いてもセルティックにはグループリーグ突破をして欲しいわけですが、正直恵まれなかったなぁという印象。ベンフィカは昨シーズンやっていたサッカーを見ても非常に充実してたし、タレントの面に置いてもセルティックより1枚上手かなぁというのが僕個人の感想。まあ監督が替わっているだけに、一概には言えないけれど、ね。で、ユナイテッドにとってはリベンジの掛かる一戦。昨シーズンはこのベンフィカに最終節ホームで蹴落とされて、赤っ恥のグループリーグ敗退を喫しただけに相当掛けるモノがありそう。まあこの2チームの競り合いにいかにセルティックが絡んでこれるのかというのがポイントかも知れませんね。あ、そういやコペンハーゲンにはグロンキアが入ったんだよね。ちょっと怖い。

まずユナイテッドから。今年はとにかく補強ポイントとしてはセントラルMFという部分で絞られていて、資金もそこに集中させることだった様子。様々な噂が飛んだのだけど(ゾコラ、ディアッラ、ハーグリーブス、リケルメなんてのもあったなぁ)、確保出来たのはイングランド代表のマイケル・キャリック。40億を超える額は正直、驚かされた。実際、ロイ・キーンが衰え、スコールズが怪我がちと言うことで、ここが不安定だったことが不調の原因だった部分は否めず、ここにしっかりとした実力のある選手を獲ってこれたのは大きいのかなと。放出の面に目を移すと、ニステル、かなぁ。戦術的選択、周囲との軋轢など様々な話題が飛んでいたけど、ルーニー&サハが嵌っているだけに、ダメージのない移籍と言えるのかも。ただ、彼はなんだかんだ言って獲る時に獲っていただけに、その勝負強さを誰かが負わなきゃいけないというのはあるのかなという気がする。基本的に層の厚いチームで、タレントも揃っている。戦術浸透という部分でも昨シーズン迷走したことをしっかり活かして、今シーズンは迷いなきゲームをして好調。ファギーも気合いが入ってるだろうし、昨シーズンと同じ過ちを繰り返す可能性は非常に低いと思われる。ちなみに今日の試合ではクリロナいません。でも代わりに出てくるはパク・チソン、フレッチャー、リチャードソン、ふぅ。

セルティックの今オフは戦力拡充と言うより補填という部分に目の向くシーズンだった。まず、スティリアン・ペトロフ。結構もめてたのか時間が掛かって、開幕から数戦はペトロフがゲームに出てくれてたのだけど、結局移籍市場の最後にヴィラとの契約がまとまってしまって移籍。セルティックにとっては非常に大きな存在だっただけに、とても大きな穴が空いてしまったのだけど、セルティックフロントとしては既定路線として考えていたようで、このポジションに実力者を確保。まずは禿ことトーマス・グラベセン、プレミアでもかなり評価されていた選手だし、守備に関しては強くてよく働く。こないだのアバディーン戦でもコンビネーションは獲れていなかったけど攻守に精力的にプレーしていただけに、彼の仕事ぶりに派大きな期待をしたいところ(まあペトロフと同じように、というのは無理だと思うけど)そしてイリ・ヤロシク。それなりに技術があって、周囲とのコンビネーションも取れていたかな。どちらかといえば前に出て行って真価を発揮する選手なのかなという感じだけど、繋ぐサッカーをより前に出すのなら彼の起用は必要かなという気がする。で、もう一つの穴があって、それがトップ。軍曹(ジョン・ハートソン)の穴。ラグビー選手のような頑強な体は抜群に強く、ヘディングをばしばし決めていたのだけど、彼もペトロフ同様プレミア志向が強く慰留も叶わず。ただ、ここの穴は埋まったかな。オランダ代表のフェネホール・オフ・ヘッセリンクを獲れたからね。非常に高くて強くて、頼りになる。ここは大きな補強が出来たかなと。チームに目を移すと、試合運びに難があり、ディフェンスもこの高いレベルではざると言えるクラスのモノだから、いかにゴールを獲れるかというのが大きな鍵になりそうだけど、ストラカンの繋いで崩すサッカーは形になりつつあるだけに(ペトロフが抜けてあやふやになりつつあるが)、これを表現出来ればセルティックパークの熱いサポの後押しを受けて、良いゲームが出来る気はする。世界的に見ると小粒かも知れないけど、面白い選手もいるよ。マクギとかマロニーちゃん、そして俊輔。

ベンフィカの方は補強としてルイ・コスタの凱旋というのがあるのだけど、最大の補強としてはシモンの残留と言うことになるのかな。リバポやバレンシアといったチームがご執心だったようで、バレンシアとは契約寸前まで言ったモノの何とか繋ぎ止めることに成功。ポルトガル代表ではどうも実効性に欠ける部分を感じたけど、ベンフィカでは欠かせない選手なだけに大きいでしょ。昨シーズンは非常にアグレッシブなサッカーで沸かせたクラブ。タレントも豊富だし、今年もやりそう。

冷静な視点から言えば、やっぱりユナイテッドとベンフィカは強いと思う。でも、とにかく頑張れ、うん、それだけ。

Matchday 1/Sep 13
Manchester.U vs Celtic @ Old Trafford
FC Kobenhaven vs Benfica @ Parken

Group G:Arsenal/FC Porto/CSKA Moskva/Hamburger SV

06-07 GroupG 今夏の移籍動向

アーセナル
[in]
トマシュ・ロシツキー(←ドルトムント/GER)
ジュリオ・バプティスタ(←レアル・マドリー/ESP)
ウイリアム・ギャラス(←チェルシー/ENG)
デニウソン(←サンパウロFC/BRA)

[out]
ロベール・ピレス(→ビジャレアル/ESP)
ホセ・アントニオ・レジェス(→レアル・マドリー/ESP)
アシュリー・コール(→チェルシー/ENG)
ソル・キャンベル(→ポーツマス/ENG)
パスカル・シガン(→ビジャレアル/ESP)

FCポルト
[in]
ジョズアルド・フェレイラ(新監督就任)
タリク・セクティウイ(←AZ/HOL)
ホルヘ・フシル(←リバプール/URU)

[out]
コー・アドリアーンセ(辞任)
ジエゴ(→ブレーメン/GER)
ウーゴ・アルメイダ(→ブレーメン/GER)
ベネディクト・マッカーシー(→ブラックバーン/ENG)

HSV
[in]
パオロ・ゲレーロ(←バイエルン・ミュンヘン/GER)
ヴァンサン・コンパニー(←アンデルレヒト/BEL)
ダニエル・リュボヤ(←シュツットガルト/GER)
ヨリス・マタイセン(←AZ/HOL)
ファン・パブロ・ソリン(←ビジャレアル/ESP)

[out]
セルゲイ・バレバレス(→レバークーゼン/GER)
ダニエル・ファン・ブイテン(→バイエルン・ミュンヘン/GER)
ハリド・ブーラルーズ(→チェルシー/ENG)
アイウトン(→ベスクタシュ/TUR)
高原直泰(→フランクフルト/GER)

アーセナルがエミレーツに来て絶不調だったりして、一気に混戦になりそうなグループG。他の3チームもかなりの実力者が揃い、面白いグループになるのかなと思ったり。

アーセナルは周囲の動きに引きずられる形で、結構動くことになった。レジェスとバプティスタのトレード、アシュリー・コールとギャラスのトレードと、どちらも相手が熱望してのトレードだっただけにアーセナルの狙いを充分埋めるモノではないかなと。その中でロシツキーの加入は将来的に大きいのかなとは思うけど、実際プレミアシップ、アーセナルスタイルへの順応という部分では時間が掛かりそう。逆に放出面で、これまでチームを支えてきたベルカンプが引退、ピレス、キャンベル、そしてトレードで出る形になった二人と、既にチームにフィットしている主力を数多く失ってしまった。特異なスタイルを持つチームだし、周囲とのコンビネーション含めごっそりと抜けるというのは非常に痛いだけに、今夏の移籍に関しては、逆にマイナスの方が大きいのかも。昨シーズンのファイナリストとして、そして新スタジアム建設で今年こそという気概もあると思うのだけど、今シーズンは厳しいかなという気はする。てゆうか、左やばくない?

ただ、アーセナルを追うチームも放出が目立つ。HSVはセンターバックが二人とも入れ替わり、チームの顔でもあったバルバレスも去りと、成功したチームをもう一度組み直す必要が出てきてしまったのは不安要素。ここのところラフィは怪我しまくってるし、なんとなく暗雲。高原残ってたら試合出れたのかな。

ポルトは戦力的なことはよく分からないのだけど(放出の方が目立つけど、獲ってきているニュースが少ない。下からガンガン育ってるとか?)コー・アドリアンセが様々な確執からクラブを自ら辞する状況に追い込まれたようで、昨年のチャンピオンチームもどうなるか不透明な状態。

そうなると、お金持ちが強いのかな……油2号店。一昨シーズンのUEFAカップチャンピオン、ダニエル・カルバーリョ、ドゥドゥ、バグネル・ラブといったブラジリアン、クロアチア代表のオリッチといったタレントを揃えて、クラブも揺れてる様子は伝わってこない。アーセナルが調子悪い今、もしかしたら大チャンスが来ているのかも。

とにかく混戦は間違いなし。アーセナルは何とか抜けて欲しいけど……大丈夫なのかねぇ。

Matchday 1/Sep 13
HSV vs Arsenal @ AOL Arena(Arena Hamburg)
FC Porto vs CSKA Moskva @ Estadio O Dragao

Group H:AC Milan/Lille/AEK Athens/Anderlecht

06-07 GroupH 今夏の移籍動向

ミラン
[in]
リカルド・オリベイラ(←ベティス/ESP)
ダニエレ・ボネーラ(←パルマ/ITA)
ヨハン・グルキュフ(←レンヌ/FRA)
クリスティアン・ブロッキ(→フィオレンティーナ/ITA)
ジュゼッペ・ファバッリ(→インテル/ITA)

[out]
アンドリー・シェフチェンコ(→チェルシー/ITA)
ヨハン・フォーゲル(→ベティス/ESP)
ヤープ・スタム(→アヤックス/HOL)
マヌエル・ルイ・コスタ(→ベンフィカ/POR)
マルシオ・アモローゾ(→コリンチャンス/ITA)

八百長!八百長!八百長!(自虐的な気がする………)ということでどう見ても怪しい匂いがするこのグループ。楽すぎるだろ、ミラン。もちろんリールは実力のあるクラブだし、AEKやアンデルレヒトが強いかも知れないけど、どう見ても他のグループを見比べて面白くない。まあいいけどさ。

で、そのミランは八百長疑惑で色々揺れたこともあって動きの遅れがあり、その部分で欲しいタレントを逃した感のある今夏。で、クレスポの再レンタルも叶わず、ロナウドという話も破談だったりと、シェバの穴がなかなか埋まらず、結局最終日に何とかリカルド・オリベイラを捕まえて、終了。ミランは結構補強ポイントがあった筈なんだけど、スキャンダルの影響はそれなりにあったと言うことなのかも知れない。まあいい薬だ。ただ、少しバックラインに補強があったのは+かな。次世代アズーリなボネーラを確保出来たのは大きいと思うし(まだまだ上が元気だけどさ)、層の薄かった左サイドを埋める意味でファバッリの獲得も意味のあるモノだと思う。余り戦力的なプラスはないけれど、積み上げてきたミランスタイルで戦うしかないだけに、うまくチームをリフレッシュ出来るかどうかが鍵かも知れないね。てゆうか、上を目指すという意味ではジラルディーノの復調は絶対。

まあ面白くないね、基本的に。リール頑張れ、超頑張れ。

Matchday 1/Sep 13
AC Milan vs AEK Athens @ Stadio Giuseppe Meazza
Anderlecht vs Lille @ Constant Vanden Stock

ということで、とりあえずはこの辺かな。まあ予想としては固いモノばかりですが、グループリーグから面白いゲームが見れると良いなと。まあとにかく僕の希望はバレンシアとセルティックが上に進むことかな。どうなることか、はてさて。ということでここまで。あ、最後にこれだけ言わせて、

God of Morientes!モリエンテス愛してる!

*てゆうか、ムラあって申し訳ないです。読む方も大変だよね、長いし。ここのところ不定期だったし、先週休んじゃったんで、ちょっとやる気出してみました。というより、UCLでぐぐぐっとモチベーション上がったからなんですけど。くぅー楽しみ!

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魅力的で逞しきユースっ子達@AFC U-17 Championship Q.Final vs イラン

日本がU-17W杯出場へ アジア選手権で4強入り

サッカーのU-17(17歳未満)アジア選手権は11日、シンガポールで準々決勝を行い、1次リーグA組1位の日本はB組2位のイランをPK戦の末に下し、来年8、9月に韓国で開催されるU-17(17歳以下)ワールドカップ(W杯)出場権を獲得した。
 日本は前半14分に柿谷(C大阪)のゴールで先制したが、後半に追いつかれた。延長でも決着がつかず、もつれこんだPK戦を日本が8-7で制した。この結果、日本は確実に出場権が得られる4位以上が決まった。
 日本のU-17W杯出場は3大会ぶり4度目となる。(共同)

sports navi

本当に素晴らしい試合だった。で、Fマリのユースっこが5人も出てるとあっちゃスルーは出来ません。ということで雑感なんですけど。

2006 AFC U-17 Championship Singapore

Quarter Final
U-16Japan 1(EX 0-0/PK9-8)1 U-16Iran @ Jalan Besar Stadium
JPN:14'Y.Kakitani IRN:73'J.Alimohammadi

AFC Official Match Summary

U-16日本代表スタメン:GK廣永遼太郎(FC東京U-18)、DF高橋峻希(レッズユース)、甲斐公博(Fマリノスユース)、金井貢史(Fマリノスユース)、山崎正登(レイソルU-18)、MF岡本知剛(サンフレッチェユース)、山田直輝(レッズユース)、水沼宏太(Fマリノスユース/Cap)、大塚翔平(ガンバユース)[→73'田中裕人(ガンバユース)]、端戸仁(Fマリノスユース)→[46'斉藤学(Fマリノスユース)][→105'比嘉厚平(レイソルU-18)]、FW柿谷曜一朗(セレッソ)

結果は結果として素晴らしくて、評価出来るのだけど、それ以上にこのチーム面白い!個人の特性を活かすことが戦術になっている感じで、とても好感が持てる。全ての試合を見ている訳じゃないから何とも言えない部分もあるし、このゲームだけ結果を出すためのスペシャルタスクだったのかも知れないけれど、プライオリティとしてスペースというのが徹底されていて、トップも両ウイングがガンガンを裏を狙う。そして持ったら積極的にガンガン仕掛ける。とにかく選手達の強みでもあるスピードや技術というモノをポジティブに捉えて、前面に押し出したサッカーをしているなぁと感じました。

それと、配置という部分でもとても面白く、そして工夫を感じた。本来攻撃的な中盤の選手である柿谷が、そのままの起用であればそのポジションに入ると思うのだけど、その柿谷をトップに置いて、逆にFW登録の端戸や大塚、斉藤といった選手を2列目に起用していた。柿谷曜一朗という飛び抜けた才能を守備やチームの役割で消耗させることなく、攻撃に置いて存在感を発揮させることだけを求めたことで、彼の技術が高い位置で頻度高く発揮されていたのかなと。守備で消耗しないこともあってか、1トップとしての役割を意欲的にこなしていたと思うし(非常によく走ってスペースに飛び出したり、浮き球を競って繋いだり、スペースに流したり)、収まった時の技術の質は言うまでもなく素晴らしかった(ゴールも見事。飛び出す意識を実戦し、浮き球のボールをトップスピードに乗りながら腿やお腹でうまくコントロールして、1vs1を冷静に股抜きで沈めた。技術のあるプレーヤーの丁寧さが出たシーンだったのかも)逆に走れる端戸や斉藤がサイドのポジションに入ったのも嵌っていて、スペースを突くことを中心に中央に切れ込んだり、深い位置まで戻ったりと、行動範囲広く動いていた。そういう意味で彼らの機動力・運動量も又活かされていたかなと。

イメージに縛られずに、若年層代表らしい個々の特徴を活かす城福監督の起用と戦術選択、そしてそれに応えて思い切り自分の特性を前面に押し出してプレーする選手達、とても良かったなぁと。(まあ本来どういう選手か分からないから、自分の言っていることが正しいのかどうかは分からないけど)若い頃はどんどんチャレンジ、逃げてたら何も生み出せないもんね。

チームとしてやろうとしてたことも面白かったけど、ゲーム自体も非常に面白いゲームだった。日本の狙いがズバズバ具現化出来て開放的なゲームになっていたと思ったら、局面の対応の甘さを突かれて追いつかれて、その後タフさを求められた延長はスリリングなゲームに。そしてあの奇跡のPK、結果を知ってたとはいえハラハラドキドキの展開は非常に素敵だった。

その中でも、見所あるなぁと思ったのは延長でのプレー。戻りきれなくて間延びしてイランの選手が浮くことが多くなって、それに伴い肝を冷やすシーンも多くなった。でも、撃ち合い覚悟でガンガン前に出て行って局面での積極性もほとんど変わらず、裏に飛び出すアクション、仕掛けと、鋭くやり返していたことは見事だった。それと、プレーコンテンツとしての充実度と共に闘争心を感じるプレーが多かったこともとても良かったなぁと。技術的に高いプレーヤーの課題としてこういう部分が良く問われることがあるけれど、こういう気持ちを持って常にプレーしてくれたら、きっと大きくなってくれるんじゃないかなぁと。
*水沼のボレーに繋がった展開はきらめいたねぇ。柿谷のテクニカルな仕掛け、山田のアイデア溢れるスペースへのパス(自ら浮かせて背中越しのパス)、そして水沼はダイレクトボレー。早々お目に掛かれないスーパープレーだった。お見事。

これからサイズのある相手や身体能力のある相手とぶつかった時にどうなるかというのは見えないし、何よりもまだまだ素材の段階だから過度な期待は禁物なんだけど、それでもワクワクさせてもらいました。最後に受けた印象なんかをメモ書き程度に。

柿谷曜一朗(セレッソ)→噂に違わぬ才能。本来のポジションでのプレーではなかったのかも知れないけど、独特のリズムを持つドリブル、コントロールの柔らかさ、シュートに対する積極性と精度、非凡なモノがあった。機動力もあったし、先が楽しみ。セレッソは出せ、充分やれると思うよ。それどころじゃない状況かも知れないけど。

山田直輝(レッズユース)→非凡なプレービジョンとパスセンスに魅力を感じる司令塔型の選手。精度の高いミドルレンジの展開パスやスペースパスはチームのタスクに合致してとても活きていた。アシストも良いタイミングだったし。それと、ひ弱なプレーヤーではなく非常に戦う姿勢を持った選手に見えて、延長戦での闘争心のあるプレーは目を引いた。まあスイッチが入ってただけなのかも知れないけど。

斉藤学(Fマリノスユース)→途中出場途中交代はちょっと疑問。攻撃の実効性は非常に素晴らしかったのに、もったいないなーと思った。それにしても突破力は凄い。CKのカウンターから独力で3枚を突き破ろうとしたプレーにはwktk(抜いてたけど後ろから引っ張られた)

端戸仁(Fマリノスユース)→速いし、技術もあるし、ポジショニング感覚も良い。結構オールマイティに何でも出来るんだなぁと感じた。守備はあれだったから、本来はストライカー?水沼君と共にこのチームにフィットする選手なのは間違いないね。セットのこぼれはうまく反応しただけに決めたかったなぁ。

甲斐公博、金井貢史(Fマリノスユース)→考えてみたら凄いことだねぇ、センターラインは二人ともマリっこ。二人ともおっかなびっくりというか判断があやふやになって危ういシーンを作られたりしたけど(特に気になったのは、甲斐君の方はスルーパス通されたシーンのカットにいくのか、人を捕まえにいくのかという部分で迷って何も出来なかったシーン。金井君の方は失点に繋がった折り返しのはっきりした判断)苦い経験として積み上げていって欲しいな。でも前に捕まえにいって潰しにいこうとする積極性は買い。

水沼宏太(Fマリノスユース)→とにかくよく走る。で、スペースでボールを引き出すプレー、得点感覚は特に優れているなぁと感じた。それでいて速い。スペースキラーとして本当に期待出来る。韓国戦のフリーランからのループは見事だったし、常にこういうプレーをしていってほしいな。スターシステムが発生し掛けてるけど見失わずにね。

この子達は今年じゃなくて、来年、再来年にトップチームに上がってくるということになるんだよね(柿谷はもうトップ契約だけど)この後どうなるかはわからないけど、更に良い経験積んで、もっともっと良い選手になれるように頑張って欲しいな。とにかくおめでとう!お祝いだ~。ということでここまで。

*PKに関しては、もうあれだね、裁定次第って感じだよね。確かにタイミング速いから獲られてもおかしくないのだけど、ちょっと可哀想な気もした。それにしてもあのイランのGKの読みと反応力は大したもんだ。それ以上にプレッシャーの掛かる場面で素晴らしいパフォーマンスを見せた廣永のタフなハートには恐れ入ったけどね。みんなスイッチ入ってた感じで気持ちが入ってるのが分かったよ。

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September 11, 2006

差となって表れる現実@J1 第22節 Fマリノス vs フロンターレ

まあ、結果に関しては仕方がない。残酷だけど、至極妥当で、両チームの様々な差が現実のスコアとして表れたと言う気がした。でも、まだ道半ば。必要なことを見定め、一つ一つやっていくだけ。先を見据えてね。

2006 J.League Division1 第22節

Fマリノス 1-2 フロンターレ @ 日産スタジアム「差となって表れる現実」
F.Marinos:84'河合竜二 Frontale:51'マルコン 58'ジュニーニョ

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹、中澤佑二、MF河合竜二、那須大亮(→71'吉田孝行)、田中隼磨、ドゥトラ、奥大介(→55'大島秀夫)、山瀬功治、FW久保竜彦(→80'ハーフナー・マイク)

フロンターレスタメン:GK相澤貴志、DF箕輪義信、米山篤志、伊藤宏樹、MF谷口博之、中村憲剛、森勇介、マルコン、マギヌン(→87'黒津勝)、FWジュニーニョ、我那覇和樹(→72'原田拓)

ここのところ三ツ沢開催などが続いたこともあって久々の日産スタジアム開催。神奈川ダービーなのだけど、少々客入りの寂しいゲーム。どちらも先週末のナビスコカップでは望むべき結果は出せなかったモノの、リーグ戦に置いては連勝中。どちらもポジティブな空気を纏った中での対戦。

スタメンの方に目を移すと、Fマリノスの方は怪我で戦列を離れていた佑二が復帰し、いきなりのスタメン。ナビスコでレッドを消化した大ちゃんもスタメンに復帰。しかしナビスコで上野が足首を怪我、ボランチには河合と那須が入る。対するフロンターレは、代表戦での影響が注目された我那覇は結局スタメン、佐原がナビスコ終了間際の乱闘劇で2試合の出場停止でその穴には寺田の復帰も予想されたが、米山が中央に入った。

前半

序盤からかなり前掛かりに来るフロンターレに対し、それを受けるようなFマリノス。どちらも非常に切り替えが早く、奪われた後のフォアチェックが良く掛かることもあって、なかなかボールが落ち着かない。しかし、そのハイプレッシャーなエリアを抜けるとスリリングな展開。その中でリズムを握ったのはFマリノス。低い位置でブロックを組みながら山瀬、奥、那須、河合と球際で厳しくプレッシャーを掛け、そこに連動してプレスを掛けてボールを奪う形が具現化し、そこからサイドを使う形が機能する。

1つめ、ドゥトラの左サイドでのキープに奥がオーバーラップを掛けて局面打開しクロス、そのクロスに最前線まで入ってきていた那須がヘッドで合わせる(迫力あるヘッドだったが、枠外)
2つめ、崩しきれないと見るやボールを繋ぐ間に中澤が攻撃参加し中継点となり右サイドに展開、隼磨はすぐさまクロス、中が枚数揃っていた中でマークのズレた奥がフリーでヘッド(突っ込むのではなく止まってマークをずらした。良い動きだったがGK正面)
3つめ山瀬の粘り強いキープから久保を狙った斜めのフィード、それをインターセプトするように奥が胸で収めて高い位置に来ていた那須へ、那須は上がってきた隼磨を簡単に使い、隼磨とマルコンの1vs1。隼磨は股抜きでマルコンをかわすとエンドライン深くまで切れ込んでグラウンダーのクロス(良いよー隼磨、奥がニアに飛び込むも合わせきれず)
4つめ、米山の楔を河合がインターセプト。ドタバタしながらも近くにいた奥に繋ぐと、うまくキープしながら前のスペースを見いだして運び、勢いよくランニングしてきた隼磨へスルーパス。隼磨は相手ディフェンスの間に入っていた久保を狙って低い弾道のアーリークロス、しかし米山が足を伸ばしてカット(良い狙いだった、あのタイミングで繋がってればというプレー。このリフレクションを山瀬がフォローするも収めきれず)

Fマリノスは、上記のようなサイドからの流れるような攻撃、数多くあったセットとチャンスは作り出していたが、決めきれない。すると、徐々に奪った後の繋ぎにミスが目立ち始め、又フロンターレアタッカー陣の縦のギャップを付ける動きにディフェンスのバランスを崩されて、リズムを失う。特にそれを表していたのがこの時間帯まではフロンターレの心臓中村憲剛に対しての対応。浅い位置では奥と山瀬、深い位置では河合と那須がアプローチを掛けることで捕まえられていましたが、ジュニーニョやマギヌンに上下動激しく動かれたり、谷口が前に出てくることでボランチのバランスが崩れ、4枚のボックスにエアポケットのようなスペースが生まれてしまい、そのスペースで中村憲剛に前を向いてのボールタッチを許してしまった。そんなこんなで、奪っても切り替え速いフォアチェックにミスが頻発し攻めに出れず、ふろん太の攻勢を浴び続けて、ピンチの連続。

少し引いてフリーとなったジュニーニョがショートパスを受けると、スペースがあったこともあってドリブル発進、スピードに乗ったドリブルに対してマツは飛び込まずに下がりながらコースを切る対応で凌ごうとしたが、そのまま低いシュート(これは達也が凌ぐ)左サイドに飛び出した谷口がアウトサイドで中に折り返し、ニアを狙ったボールに対してジュニーニョが合わせに行く(これはマツのディフェンスで打たせず)ショートコーナーからマルコンの低い弾道のクロスに浅い位置でフリーとなった箕輪の強烈なヘッド(達也のスーパーセーブ)これ以外にもプレッシャーが掛からないバイタルの所を中村、米山に長い距離から狙われるなど、厳しい状況に追い込まれていた。

終了間際に久保の素晴らしいバランスから相手のクリアミスを決定機に繋げるというシーンもあったが、結局スコアは動かず。序盤・終盤で全くリズムの違うゲームは0-0で折り返す。

後半

少し持ち直した感もあったが、人の動きが少なく、又単純な繋ぎのミスも目立って、スムーズな攻撃が出てこないFマリノスに対し、そのミスを突いてボールを奪い、高さにギャップを付けるような動き出しでボールを引き出して攻撃を形取っていくフロンターレ。前半終盤の流れはまだ継続している感があった中でゲームが動く。右からのCK、マギヌンの高い弾道のファーへのボールに対し、マルコンがサイズの差を活かして(マーカーが大ちゃん)ヘッドで合わせる。エンドライン際で角度はなかったが、ループ気味のシュートは素晴らしいコースに飛び、那須、隼磨のゴールカバーも及ばず。フロンターレに先制点が刻まれた。

ビハインドを負ったFマリノスは、前に行こうという意志が強まり、ベンチも奥に代えて大島を投入で前の圧力を強める。セットからマークの整わない間にオーシがヘッドで合わせたりとチャンスも作るが、その中で一瞬の隙。右サイド森の斜めの楔に対し、我那覇のスルーで完全にマツが釣られ、その楔はフリーでポジションを獲っていたジュニーニョに通って独走、後ろから勇蔵が追うがジュニーニョのスピードが勝り、そのまま達也との1vs1を制して追加点。余りに大きなビハインドとなった。

攻めたいFマリノスだったがアドバンテージを握ったフロンターレがリトリートしてスペースを消すやり方にシフトした守備に完全にやりこめられる形で停滞、逆にフロンターレのお家芸ともいえる高速カウンターが躍動。ジュニーニョが引いてフォローに上がってきたマルコンへ裁き、その間にマギヌンが左サイドに飛び出し、その動きをデコイに後ろからジュニーニョが飛び出す。マルコンはジュニーニョに浮き球のスペースパスを出してジュニーニョは併走するディフェンダーを振り切ってシュート(達也の勇気ある飛び出しでセーブ、マークに戻ったのは功治)これ以外にもサイドのスペースをマギヌンに飛び出されたり、ミスから我那覇に飛び出されたりと、厳しい展開は変わらず。

停滞する攻撃のカンフル剤として、那須に代え吉田を投入。しかし、関塚監督もこれを見て我那覇に代えて原田を入れ中盤を厚くされたこともあって(中盤3枚でフレキシブルな対応が出来るような形になった、のかな?)、効果は出てこない。マツがリスクを負ってビルドアップに参加し攻撃を形取っていくことで何とか攻めていく。実らない攻撃も多かったが、その再三見せていたマツの攻撃参加がチャンスを生み出す。

左に流れた吉田からマツが受けると、一度プレッシャーを受けてボールを失ったかに見えたがこぼれたところを自らフォローし中盤を打開すると、前にターゲット3枚を持つ良い形に。その中で右ワイドオープンでフリーとなった大島へびしっとグラウンダーのパスを通し、シュートチャンス。しかし、大島はこれを枠に収めきれずチャンスを逃してしまう。この後もマツはボランチの位置からどんどん上がって攻めに絡むが、それでもフロンターレの守備陣は崩せず。時間も差し迫る中で水沼監督はラストカードで久保に代えてマイクを投入、そのマイクは期待に応えて柔らかいポストからチャンスを生み出すと、そのプレーで得たCKから追撃の一点。

山瀬の右サイドからのアウトスイングの速いボールに河合が2004年のCSを彷彿とさせるようなニアに飛び込むランニングヘッドで合わせて、ゴール。久々のセットでのゴールに意気上がる。しかし、フロンターレはこの失点にも揺るがず。黒津を投入しスペースを使うことを考えながら、しっかりと繋いで時間を使っていこうという意識が生まれて、それに対してFマリノスはボールを奪えず、その後効果的な攻撃は作れなかった。結局、同点とすることは出来ず、1-2でフロンターレが勝利。神奈川ダービーの雪辱はまたしてもならなかった。

まあチームとしての完成度・熟成度の差、そして監督としてのキャリアの差、そういうモノが色々と表れた試合だったかなぁと。

勝負の綾としては水沼監督や選手達が悔いていたあのマルコンの先制点。フロンターレのようなリアクションの得意なチームにとって(まあ今はポゼッションもとても高質なモノになっていて、それだけとは言い切れないのだけど)、先制点というのはゲームを優位に進める上で大きな要素で、そういう意味ではとても大きな意義を持つゴールだったのかなと(まあリズムのある時間帯で取れなかったことが問題なのかも知れないけど)

で、差となった部分としては、セットプレーに置いてフロンターレは巧妙な策を携えてしっかりと考えていたのに対し、Fマリノスは少々研究不足で、相手の策にやりこめられてしまったかなぁと。今シーズンのフロンターレのセットのパターンとして、一番大外からマルコンが折り返して誰かが押し込むというプレーは結構多かった。そういう部分を考えると彼はフロンターレのセットプレーに置いて箕輪や我那覇(いれば寺田とか佐原もそうだけど)と同じぐらいのキーマンだったわけで、そのマルコンに対してミスマッチとなるようなマーカーを付けたことはやはり甘かったかな。「集中力があれば」、というより、相手のパターンを把握しきれずマーカーの設定を行ったことに大きな問題があったと思います(サイズの差は如何ともしがたいしね)
ちょっとずれるのだけど、FマリノスのCKの時もフロンターレは良く策を練ってきていて、ヘッドの強い選手の脅威を少しでも削るために、前に4枚残して相手に対応させるという形が目に付きました。この辺はチームとしてセットを強く意識していたと思う。試合中の采配にしてもそうだけど、関塚監督と水沼監督のキャリアの差は確実にあった。でも、こればっかりは仕方がないし、それこそ「ドンマイ!」ですよ。糧にしてくれれば良いだけだからね。

で、僕が気になったのは勝負の綾とは違う部分。岡ちゃんが指揮を執ってきた時から残る「本質的な課題」。この課題は水沼監督になっても変わっていない。いや、監督云々の問題じゃない。そしてこの部分でもふろん太とは差があったと思う。ということですでに長いんですけど。

・先を読むこと、次を見据えること、そして意志を込めること

水沼監督が就任してそれなりの時期が立って、チームとして良くなってきた部分は確かにある。個々の選手が自分の良さを出し、はっきりとしたタスクで(しっかりと後ろに守備ブロックを組んで、速い切り替えからの攻撃を狙う)シンプルなサッカーをやっていこうという意図も感じる。それはいいのだけど、その意図を失った時には、チームは以前のカオスの中に戻ってしまう。常にどうしようかと迷って、場当たり的な責任回避プレーが多くなり、結局質の高いプレーは出てこない。これに関しては岡ちゃんが監督をしている時からの課題であり、残念ながら向上している感じは受けない。

特にこの試合のビハインドを負ってから見られたのだけど、スペースを消されて速い攻撃が出来ない時に、次にボールを繋ぐ場所がなくてノッキングしていたシーンに現状の課題が表れていたと思う。ボールホルダーにも周囲の選手にもどのように崩そう、どこにボールを出そうというという狙いや意図がなく、そういう行為の連続だから、後ろでボールを回しても状況は変わっていかない。最終的に長いボールを飛ばしたり、無理矢理仕掛けることで何かを起こそうとするモノの、ぶつ切りの散発的なプレーに過ぎず、偶然を待っているような状況で、基本的に無意味なプレーが多くなっているのかなと。

「ボールを動かす」ということに何故意味があるのかといえば、動かすことによって局面を変え、相手を動かすことに意味がある。でも、自分たちがボールを動かした後に何もしなければ、結局その動かした行為に意味はなくなってしまう(相手がすぐにそれに対応してしまうからね)そこで必要になるのが、ボールホルダーが一つ一つのプレーに意図を込めること、周囲の選手はその意図を汲み取り、次のプレーを予測し先を見据えた狙いを持つこと、そして最終的にはそれを繋げていくことに他ならない。

例えばサイドに展開するという狙いを持った時、ボールを動かす中でサイドに展開するのだなぁと言うの感じて、動き出す。早いタイミングでサポートに行って局面的に2vs1の状況を作るとか、アプローチに来た相手の空けたスペースに出ていくとかね。そうすると、相手も対応するために動かなきゃいけないからバランスが崩れてくる。そのバランスが崩れるのを予測して次の選手が又動いていく。これが繋がっていくことで局面が動き、より一つ一つのリスクチャレンジアクションも効果を増し、攻撃の実効力も高まっていくのかなと。

ポゼッションを例に取ったけど、カウンターでも変わらない。ボールが奪えそうだと感じた時に、チーム全体がすぐに「次」のことを考えていくことで、よりプレーのクオリティを高めていくことに繋がるのかなと。プレーのプライオリティや選手達の判断基準を担うモノとして戦術というのはあると思うのだけど、その戦術があろうがなかろうが、選手達が一つ一つのプレーに意志を込めたり、意図を感じ取ったり、次を読んでプレーをしていかないと、高質なプレーは生み出せないと思う。一つ一つのプレーに意味を持たせること。非常に難しい課題だけど、少しずつ取り組んでいって欲しいなと。

*今現在では功治や隼磨やドゥトラの仕掛けアクションに頼ってる状況だよね。そこで状況を動かすことで、何かを起こそうとしてる。でも、それを続けてる限り、他のチームの質には追いつかない。頼っている限り、彼らの実効性は上がってこない訳で、活かせるようになった時、更にチームはレベルアップすると思うなー。

*例えが浮かんできたのだけど、分かりづらかったのでやめた。「少人数バケツリレーする時に、一度渡した人が次のことを考えていかないとバケツが運ばれていかない」みたいな?だめだな、こりゃ。

あーもう、結構冷静だけどやっぱり悔しい。きー。でも、現実を受け止めて、前に進まなきゃね。考えていることを書こうとすると、長くなっちゃうわけで。でも、多分次のエントリーも長いです。ごめんね。ということで今日はここまで。

*ふろん太のこと書き忘れた。来てたね、日産に。ってそうじゃなくて、チームのこと。まあ4試合目でそんなに目新しさはないのだけど、やはり非常に統制が取れていて、色々な部分で突き詰められていて、チームとして勝てるチームになっているという感じを受けました。特にポゼッションの向上は著しく、選手達の主体的な意識、縦のポジショニングギャップを付けて相手のバランスを崩す狙いとかは、質が高いなぁと感じた。僕はレッズの強さは頭半分抜けてる気がするのだけど、この勢いが続くとしたら……僕の予想も外れるかもなぁ。ただ、あんまり優勝して欲しくない。てゆうか、どこもゆうしょうしちゃやだやだやだ!(子供に戻る)

*何か大事なことを忘れてる?あー、柳さん?見てないの。凄い見たかったんだけどねぇ。でも、色々なところ覗いて写真とか見てちょっと感動した。スタジアムの外でコールが少し聞こえたのが懐かしかった。

*最後に宣伝その1。まずマリブロガー(hamatra SNS加入な人)向け。ちょっと前からサイドバーに「hamatra SNS」のスクリプトを付けてます。これを張るとhamatra SNSのリンクが簡単に作成出来て、自分のプロフィールページのリンクも合わせて表示出来るという優れもの(受け売り)素敵なスクリプトだと思うので、該当の方、検討しちゃいなよ。詳しくは下からどうぞ。

ハマトラSNSリンク作成ツール(narilog)

*で、宣伝その2。以前このブログでも紹介させてもらった「F・マリノス チャント!」がコンプリートした様子。今が旬の水沼監督のコールもあって、最近スタジアムご無沙汰という人もどんなコールか事前に知ることが出来たりと、相変わらず優れもの。ジローも来たよ、今度は何時聞けるのかねぇ。♪しーみずー、ゲットゴール!しーみずー おー しーみずー♪←お気に入り。興味ある方は下のリンクからどうぞ。

Fマリノス チャント!

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September 10, 2006

順当な決着@J1 第22節 アルディージャ vs レッズ

長くてすいません、短くなりません。どうしたもんだろ。一時期短くしようと思ってたけど、もう最近……。読みづらかったらどんどん言って下さいな。改善出来るだけの努力致します。って、試合と関係なし。

2006 J.League Division1 第22節

アルディージャ 0-2 レッズ @ 埼玉スタジアム「順当な決着」
Reds:44'ワシントン 89'永井雄一郎

Super Soccer

アルディージャスタメン:GK荒谷弘樹、DF西村卓郎、平岡靖成、トニーニョ、冨田大介、MFデビッドソン純マーカス、久永辰徳(→75'橋本早十)、片岡洋介、小林慶行、吉原宏太(→71'アリソン)、FW森田浩史(→59'桜井直人)

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、MF酒井友之、長谷部誠、平川忠亮、三都主アレサンドロ(→71'相馬崇人)、山田暢久(→62'ロブソン・ポンテ)、永井雄一郎、FWワシントン(→81'内舘秀樹)

やっぱり赤の方が数も多く、迫力も凄いのだけど、一応オレンジの方が主催の埼玉スタジアム。何故か2階席を解放しないという意味の分からないことをしているけど、ダービーなだけに互いを意識している事が感じられる。

で、大宮の方から。代表から帰ってきた小林大悟が怪我をしてしまったこともあって、大黒柱なしで臨むことがどのように影響するか。標的となる土屋もFマリノス戦での怪我でまだだめ。トップには長身のポストマン森田、吉原を中盤に下げ、アンカーには純マーカスが入る形。又新加入のFWアリソン、赤ハンター桜井がベンチに。中盤のバランスがどうなるのかが鍵か。レッズの方もシンジと鈴木啓太を出場停止で欠き、代わりには酒井、山田が入った。復帰が予想されたポンテはベンチスタート。代表勢としては田中達也以外は全員スタメンに名を連ねたが、彼らの疲労度も気がかりなポイントか。

前半

互いに慎重な立ち上がりを見せた序盤、どちらもしっかりとブロックを組んで攻撃を受け止めるような守備を標榜しているだけに、どのように攻撃を組み立てるのかというのが鍵になるのかなというのが気になったが、目立ったのはアルディージャの積極的なプレッシング。複数人で高い位置から狙いに行き、激しいアプローチを掛ける。それに対してゆっくりとしたビルドアップでポゼッションを握るレッズは、バックラインでボールを繋ぎながら隙を伺い、闘莉王の素晴らしい前線へのフィードから永井がダイヤゴナルランからループを狙うという一発のコンビでいきなり決定機を向かえた(荒谷の頭を越えたが枠からは逸れた)アルディージャの攻撃はというと、基本奪ってから速く、だめならポストからサポートという形でレッズの守備陣を揺さぶろうという狙いが見える。

まあアルディージャが積極的ではあったモノの、やはりペースを握ったのはレッズ。そんなにスムーズなボールの流れではないモノの、局面で個の質の高さが出てくるとチャンスを生み出す。細かいパスから右サイドに開いていた長谷部がフリー、そのまま精度を伴ったクロスでワシントンへ(ボレーは当たりきらず)、とさすがの所を見せる。その後もこの日積極的なプレーが目立つ長谷部が仕掛けたりポストからサポートと言う形で、前から来るアルディージャの中盤のラインをかいくぐるプレーが見えるとチャンスになっていた。その中で20m付近のFKでアレックスが狙ってバー直撃だったりと、ゴールに近づいていく。

レッズに完全に主導権を握られていることもあって、ほとんど見せ場を作れないアルディージャ。しかし一度FKから惜しいチャンスを迎え、それが呼び水となってから、少し流れが変わってどちらも攻め合うような展開に推移していく。レッズ、右サイド長谷部のスルーパスから抜け出した平川がクロス、相手のマークもモノともせず合わせたワシントンのヘッドはしっかり枠を捉えたが、荒谷が素晴らしいセービングで凌ぐ。すると今度はアルディージャ、吉原がスペースに飛び出しあわやというシーンを向かえるが、これは山岸の飛び出しで難を逃れた。レッズペースこそ変わらないモノの徐々に動き出した感のあるゲームの中でスコアも動く。

開始早々チャンスとなったシーン同様、闘莉王からロングフィードが出ると、これに反応したのは酒井、左サイドを走ってこのフィードを受け、そのまま思い切ってシュート。このニアに飛んだシュートに対し、荒谷が何とか凌いだものの、こぼれたところを抜け目なく突いたのはワシントン。押し込んで先制点となった。出来れば無失点で折り返したかったアルディージャとして見れば終了間際のこの失点は痛い。ということで、前半は1-0、レッズがリードで折り返す。

後半

ビハインドとなった大宮はいきなり右サイドを局面打開、長いボールから吉原が抜け出すと囲まれた局面をドリブルで打開、エンドライン際まで切れ込んでクロスを上げた(これは中とは合わず)しかし、その後も長いフィードを森田が落とすところからサイドを局面打開しようという狙いが見える。逆にレッズはそれを受けながらも、速い形で追加点を狙う。永井が高い位置でボールを受けるとワシントンへ楔。ワシントンは背中で押さえながらキープ、一拍おいてスペースを見いだして動き直した永井に戻すと、永井はシュートも打てたがボックスの中に進入しするするっと相手の対応をいなしてシュート(も、これは枠上)レッズは、守備に重きを置きながら訪れたチャンスを生かして点差を広げようという黄金パターンのイメージだったかな。

しかし、その受け身な姿勢がアルディージャに攻める余裕を与えてしまったのか、アルディージャの攻勢が続く。レッズとしてはブロックを組んでこそいるものの、スペースを消し切れておらず楔を入れれるだけの余裕を与えてしまったりと、普段に比べて不安定。対するアルディージャは、レッズのバランスの悪さを突いて、森田の起点となるプレーから3vs2のカウンターを見せたり(これは久永の突破を坪井が良い対応で止めた)、小林慶行や片岡、吉原のミドルもあったりと、ポジティブなプレーが続く。レッズとしては少々厳しい時間帯。

チャンスを作りながらも活かしきれずと、なかなかスコアに繋がっていかないことを見てか三浦監督が動く。そんなに悪くなかったが森田に代えて切り札でもある赤キラー桜井を投入。彼のドリブルと決定力でこのポジティブな流れをスコアに繋げたいという意図か。しかし、レッズも大人しくしているわけでもなくカウンターから良いプレーがあったりと、カウンターの怖さは保つ。又このタイミングで山田に代えてポンテを投入。

両チームが動いてくる中で、それがポジティブに出たのはレッズの方か。ボールが収まる選手が増えたことで、散発的なカウンターにもクオリティが付随するようになる。ワシントンのキープからポンテが絡むといったようなシーズン序盤に見られたコンビも見えたりと、機能しているように見えた。逆にアルディージャはポストマンが消えてなかなか前線で収まらなくなり、かといって桜井のドリブルも出てこなかったりと、少々勢いが削がれた感じか。続けざまに又同じタイミングでアルディージャは吉原に代えて新外国人のアリソン(スキンヘッドだ)、レッズはアレックスに代えて相馬。

J初出場というアリソンはキレのある動きが特徴か(メモ)これに加えて桜井、橋本(久永と交代で出場)といった選手のキレで何とかしたいという狙い。時間も差し迫ってアルディージャは人数を掛けて攻めていくが、なかなかそのスピードあるアタッカーの活かし方が見えてこない。期待の桜井も少々球離れが悪く状況判断の悪さが目立つ(アリソンが良いポジションを獲っていたりしてるのだけど、使ってもらえない)対するレッズは、残り10分というタイミングでワシントンに代えて内舘を投入。守備をしっかりとメッセージの感じる交代。

アルディージャが攻め、レッズが守るというはっきりした最終局面、アルディージャはサイドからという狙いが見えるが、レッズディフェンスも中は厚く、迫力的にも厳しい。期待の桜井、アリソンもどうも噛み合わずと、なかなか獲れそうな感じが出てこない。トニーニョも最前線に上げて圧力を掛け、橋本→トニーニョという形でチャンスも作ったが結局こじ開けることは出来ず。逆に終了間際にカウンターから永井の個人技で前掛かりのアルディージャディフェンスを破り、追加点(ポンテのパスをボックス手前で受けると、柔らかいボールスキルで相手を振り、豪快なシュートでネットに突き刺した)ダービーらしい緊張感のあるゲームだったが、結果としてはレッズが強さを見せる形で勝ちきった。

まあ順当って言って良いのかな。正直レッズの出来が良かったとは決して思わないけど、省エネでも勝ちきれるだけの個人の技術と安定した守備があるというのを証明するようなゲームでしたね。アルディージャもレッズより良いパフォーマンスを示して善戦したとはいえ、やはりこの辺は如何ともしがたい部分があったかな。そしてそこが勝負の綾になった、と。まあだからこそ順当なんだけど。

実際レッズは、出場停止やら代表帰りという部分が重なって不安要素を抱えていたゲームだったとは思うのだけど、それを豊富な駒、厚い選手層で覆い隠したかのようなゲームだったかなぁと。一人で勝負を決めれるアタッカー、タイミング良く復帰してきた攻撃の核、モチベーションの高い実力者、この辺がいたことで、チームに大きな穴が空かず、しっかりと勝ち点3に繋がったのかなと。しかし、受けに強い守備陣は強みだね。今日は結構ふらふらしてる感じもあったのだけど、さすがに最後の所はやらせなかった(桜井に助けられた感もあったけど)

で、正直ここのところのレッズは、一時期よりパフォーマンスが落ちている感じはあるのだけど、それでも勝ち点を積み重ねられていることは優勝争いを鑑みた時は強みになるのかなと思ったり。現状ではガンバやフロンターレの方がチーム状態が良さそうなんだけど、この先必ず波があると思うから現状で余り良くないレッズがここで勝ち点を積み重ねているというのは後々活きてくるかなぁと。まあ残り12試合、まだまだこの三つ巴の形は続いていくとは思うけどね。

アルディージャは、三浦監督のゲームプランが嵌りやすい展開だっただけに、少々もったいないゲームだったのかな。前半終了間際の失点、速いアタッカーの不調(というかエゴ)、この辺がうまく違う方向に流れていたら、勝てないゲームじゃなかった。

ただ、元々相性的には良くない相手なのかなとは思ったり。個人で局面打開出来る選手が多く、組織で補い切れない部分が出てきた時にそこを局面打開されてしまうとどうしてもゾーンのバランスや機能性を維持しきれず、安定した守備が出来なくなってしまう。まあこの日はレッズが余り良くなかったことはあるにしても、現実的に考えて、綿密なゲームプランを練って、そしてそれが嵌らないと勝てない相手なのかなぁ、なんて思ったり。まあ元々力の差のある相手との対戦というのはそういうモノなのかも知れないけど、ダービーと言うことを考えた時、大宮さんはご愁傷様、ちょっとだけ気持ち分かると思いたくなる(まあ言うに及ばず。再昇格後のフロンターレに対し、Fマリノスは1分け4敗[天皇杯含む]とカモにされてるからね。)まあ大宮は嫌いだし、こんな情けないところでシンパシーなど感じたくないわけですが(レッズも嫌いだけど)

とにかく、当分埼玉の覇権はレッズにありそうだなぁと感じる一戦でした。何となくこのゲームをやるべきだったのかと思いながらも、最近調子悪くて更新滞り気味なのでリハビリも兼ねて。ということで今日はここまで。後でマリのゲーム上げれたら(まだテレビで見てない)

*言葉が出てくるのだけど、それを文章にするとおかしくなっちゃったり、意図が伝わらない文章になっちゃったりして、書ききれない病気です。一気に書き上げちゃえばそれを修正したりして形に出来るのだけど、一度立ち止まっちゃうとだめだったりするのです。毎日、訪れてくれる方には申し訳ないっす。早く立ち直れるように頑張りますよ。

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September 09, 2006

今なら間に合う!あなただけにそっと教えるダービーの魅力

観客が足りません……。

と、ずぶぬれの井原さんが嘆いてもおかしくないですよ。

一応神奈川ダービーでっせ。同級生対決とか煽られてるけど、どちらもポジティブな空気を纏っている同士、それがゲームに反映されれば面白いことになるはず。ということで、きっと面白くなるであろう神奈川ダービーの見所を紹介して、一人でもスタジアムに足を運ぼうと画策してみる

見所その1
爆発力誇る「フロンターレアタックライン」と佑二復帰で更に厚み増す「Fマリノスディフェンスライン」

まあここが直接的に勝負の行方を決めるかも知れない。ふろん太のカウンターは、全てを警戒して抑えようとしても難しい。何本かは必ず危ないシーンが出てくる。その時にどうなるのかというのは、本当に見応えがたっぷりだと思う。特にジュニーニョを巡る攻防は本当に白熱するんじゃないかな。前回対戦に置いては中村憲剛に対してもかなり強い警戒が敷かれていたけど、今回は果たして?

とにかくリーグNo.1の得点力が突き破るのか、実績誇る堅守が抑え込むのか、個の局面の攻防だけでも見に来る価値はある!

見所その2
救世主"ちょいワル"我那覇も先発出場?見返すか隼磨&功治、オシムも来るらしい一戦

ということで、そういうことらしいです。今や時の人となりつつある沖縄さんは中東遠征の疲れも見せずに練習ではキレのある動きをしているようで、もしかしたら先発もあるかも。逆にわざわざ中東まで行ったのに出番のなかったFマリの二人としては、ここで良いパフォーマンスを見せて見返したいところ。代表好きな人も今すぐ今やってることをほっぽり出して、新横浜方面に!

オシムたんは日産スタジアムが好きなの?来すぎじゃない?反さんも来る様子。バクスタから望遠鏡で貴賓室を覗いても良いじゃない。

見所その3
水沼新監督日産スタジアム初采配、ふろん太セッキーとの同級生対決。

まあ監督同士がバトルロイヤルをするわけでもないので、だからという感じなんですが。

でも実際、両監督にとってこのゲームはこれからを考えた上で勝ちたいゲームなのは間違いない。リーグ戦に置いてFマリノスは2連勝中、フロンターレは3連勝中、チームはポジティブな勢いを纏い始めていたのだけど、先週のナビスコで両チームとも望むべき結果を出せなかったことで少々勢い的には削がれた感もあるかも知れない。そういうネガティブな雰囲気をこの試合で勝つことで勢いを再点火させたいというのが本音なのかも。

実際、Fマリノスに関して言えば連勝中とはいえ、地力で下回る相手に運にも恵まれる形で勝っただけで、代表抜きとはいえ鹿島には勝てなかった。監督交代という心理的な刺激がまだチームに活きている状態だから、チームはポジティブな空気に包まれている感じもあるけど本質的な問題がどうなるのかというのはまだまだ見えてこないだけに、そういう部分を見るには、このゲームはうってつけのゲームなのかなと。水沼監督は戦術的な部分にも手を着け始めたみたいだし。

とにもかくにも、両チームとも意義の小さなゲームじゃない。今からでも充分間に合う。当日券も余裕あります、走れ。

確かに地上波で放送があるから客足が鈍っているのかも知れない。でも、スタジアムで両チームの熱を感じるのも悪くない。一つのことで空気が変わるのがきっと感じられるし、そしてそれがピッチに反映されることもある。前回の対戦でも疑惑のオフサイド判定から、Fマリノスサポーターに火が付き、スタジアムの空気も、ゲームの流れも変わったような感じを受けた。そういうモノはテレビでは少し感じにくい部分もあると思う。独特の雰囲気というほど歴史はないけれど、多かれ少なかれこのゲームに対しての思い入れはあるだけに、そういう部分がゲームを熱くしてくれる。それがダービーだと思う。そういう空気感を味わえるのはスタジアムだけ、2時間2500円、ハリウッド映画のような予定調和はないけれど、興奮とスペクタクルに立ち会えた時の感動を是非。

2006 J.League Division1 第22節

9/9(Sat) 16:00KickOff/横浜Fマリノス vs 川崎フロンターレ @ 日産スタジアム

どちらかのホームでの試合というのでは最後、関東圏の皆様、日産スタジアム来ちゃったらいいじゃない。ということでちょっと寂しい数字な神奈川ダービー、もっと入ったらいいなーと思って宣伝でした。こういうの書くのは余計労力使うなー。まあいいけど、ということでここまで。僕?もちろん行くよ。今は時間潰し中、こんな日に予定を入れた自分を呪ってるところですよ。ということで、では日産スタジアムでお会いしましょう。

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September 07, 2006

価値ある一歩前進@AsianCup 2007 F.Qualify vs イエメン

選手評、追記しましたよ、よろしかったらどうぞ。

空気の薄さはテレビでは伝わらないから分からないけど、もの凄いきつかったんだろうね。ピッチ状況にも手を焼いたね。でも、勝った、それが良いことだと思う。そして、結果だけでなく、内容に置いても一歩前進があったこと、この上なく喜ばしい。

AFC Asian Cup 2007 Final Qualify Week4

Group A/Yemen 0-1 Japan @ Ali Mohsen Stadium,Sana'a
Japan:90'K.Ganaha

AFC AsianCup Official

日本スタメン:GK川口能活、DF坪井慶介、田中マルクス闘莉王、阿部勇樹、MF鈴木啓太、加地亮、三都主アレサンドロ、遠藤保仁、羽生直剛(→73'我那覇和樹"祝・初ゴール")、FW田中達也(→46'佐藤寿人)、巻誠一郎(→90'+3'梅崎司"祝・初キャップ")

イエメンスタメン:GKサイード、DFアブドゥラ、アルワディ、ワシム、サレム、MFアルオムキ(→77'ラドワン)、アクラム、モハナド、アルワ(→84'アルマング)、アルシェリ(→64'ヤセル)、FWアルノノ

アジアカップ出場権を賭けた最終予選も折り返し、第4戦目は日本代表の歴史上最高の標高でのアウェーゲームとなった。高地という条件による効果は、すでに南米予選でも実証されており、又厳しいスケジュールと言うこともあって難しいゲームになるのではないかと予想される。

そんな条件下でのスタメンは、大幅な変更も予想されたが、変更点は駒野が外れて羽生がスタメンに名を連ね、アレックスが左サイドにポジションを獲ることになったぐらいか。

前半

立地的な条件がどのような形で出てくるかというのが非常に気になったが、ピッチ状態も見た目も通り良くなく、かなり不規則にボールが跳ね、リズム良くパスを繋ぎたい日本にとってはネガティブファクターか。選手達もそういう部分を鑑みてか、慎重な立ち上がり。長いボールを中心とした攻撃構築で相手の出方を伺う。しかし、ボールが飛びすぎることもあるのかなかなか繋がらず、サウジ戦同様無為にボール失ってしまう。ボールを持つ時間は長いが、実効的な要素は上がってこず、ファーストシュートは10分過ぎてから(阿部勇樹のミドルレンジからの浮き球を高いコースに狙ったシュート)

気圧が違うことや風があること、ピッチの状況が良くなかったことに対してなかなかアジャスト出来ず攻撃が紡がれていかない日本。セットプレーも生かし切れず、逆にカウンターを喰らって決定的なピンチを迎えたりと、不安定な状況が続く。しかし、時間と共にその状況に慣れが出てくると、リズミカルとまではいかないまでもパスが繋がるようになり、連動感のある攻撃も見え始める。巻ポスト→羽生サポート→田中達也スルーパスとか(繋がらず)、闘莉王のオーバーラップから右サイドに展開し、それを追い越す形で遠藤がボックス内フリーになったり(中へ浮き球を送るが精度を欠く)と、可能性のある攻撃も増え始める。

時折イエメンにカウンターで脅かされるモノの終始押し気味に完全にゲームを掌握する日本に、大きな決定機が訪れる。右サイド、田中達也の突破から良いチャンスを作るが中には合わず。しかし、その流れの中でイエメンが前に繋ごうとしたパスを遠藤がインターセプトし、近くにポジションを獲っていた羽生へ繋ぐ。羽生はすぐさま田中達也へスルーパスを通し、これで右サイドを局面打開。田中達也は完全に抜けだし、巻がプルアウェイでファーに逃げたのをしっかり捉えてクロスを送り込む。完全フリーでゴールがら空き、後は押し込むだけという超絶決定機を作り出すが、巻はこれをシュートミス(ダイビングヘッドで合わせる形、首を振りすぎたか……)、枠に収めきれず。決定機を逃してしまい、オシムたんは渋い顔。その後もチャンスは作ったものの決めきれず、前半はスコアレスで折り返す。選手達の心肺機能は平気なのか、はてさて。

後半

個としての出来を見たのか、なかなかコンビネーションがあわないことを気にしたのか、何かアクシデントがあったのか、後半開始のタイミングで田中達也に代えて佐藤寿人を投入したオシムたん。ピッチの状況には慣れが見え始めて、それはエンドが入れ替わっても問題ないように見える。で、開始早々決定機。相手GKのフィードを闘莉王が直接ヘッドでクリアすると、これが最前線の巻へ。そのまま相手ラインを抜け出して、後はフィニッシュかと思われたが、ファーストタッチの所でハンドがあったようでこのチャンスは生かせず(放ったシュートは良いシュートだったが)交代で入った佐藤寿人も開始5分でファーストシュートを放ち(ミドルレンジからのシュート)、その後も良いクロスを上げたり、相手のミスを突いて素晴らしいダイレクトでのラストパスに繋げたり(巻は抜け出しきれず)と、積極的なプレーを展開、巻との呼吸も上々。

良いプレーの頻度の上がる日本でしたが、ゴールだけが足りない状況。すると少しずつイエメンが前に出てきて、ラインを下げざるを得ない状況も増え、全体の距離が開き始める。アレックスのミスが続いたりと、ネガティブな空気もあったが、それでも攻める。斜めの楔にスルーを絡めて巻と寿人が絡み、最後はサイドから一気に中にカットインしてきた坪井がシュートを打つ(オフサイド)。細かいプレーに置ける連動、創造性は悪くない。ただ、時間と共に疲労が体をむしばみ始めたのか、膝に手を置く選手も増え始めて苦しい時間帯となっていく。

体力的に苦しく、本当に厳しい状況になってくるが、個々の精力的な動きは衰えない。中盤で囲まれたところを遠藤がテクニカルなドリブルで局面打開、一気に中盤を打開するとこれまた巻のスルーを経由して佐藤寿人へ、打てない状況ではなかったがこのパスを通した遠藤がそのまま空いたスペースへフリーラン、それををしっかりと捉えて寿人ラストパス。遠藤に完全にオープンな状態でのシュートチャンスが訪れると、インサイドで合わせていったがしっかりとインパクト出来ず。芝の状態はあるとはいえ、しっかりとインパクトして決めたいシーンだった。

タイムアップに差し迫って焦りも出てくるが、相手も厳しくなっているのか、中盤をドリブルで打開するプレーが起点となって、チャンスが生まれる。中央、遠藤のドリブル突破から佐藤寿人が左ワイドオープンで受けてシュートに繋げたりするシーンが見られると、前半決定機を逃した巻にもう一度決定機が訪れる。左サイドからのFKがファーに流れると、外に開いていた巻の元へ。巻は今度はしっかりとヘッドでインパクト、しかしこれは正面。決まらない。いよいよ状況が切迫し、闘莉王をサウジ戦に引き続き前線に上げ中の迫力を強め、サイドからのパワープレー大作戦へと作戦変更。左サイドでパスを繋いで打開すると低いクロス、そしてこれを我那覇がフリーでヘッド!しかしこれは枠を捉えきれず。ロスタイム突入し、これまでかと思われたが、パワープレーが実る形でこじ開ける。

坪井が右サイドから直線的なフィードを飛ばすと、ファーにポジションを獲っていた巻が競り勝ち、中へ落とす。するとそのボールに反応していたのは闘莉王と我那覇、エンドライン際で我那覇が何とか足を伸ばし、角度がないながらゴールに流し込み、ようやくようやくの先制点。そしてこのゴールがウイニングポイント。試合後アップに映し出されたオシムたんのほっとした表情が物語る通り、非常に厳しいゲームとなったが、劇的な形で飾って今予選3勝目。ほぼ、本大会出場を決めた。(あと、終了間際に梅崎君がゴール後に交代出場し、初キャップを記録。ボールタッチがあってよかったね)

まあとにかく勝って良かった。やっている方向性があっていたり、良いプレーをしても、やはり結果が伴わなければ、チームは求心力を失いかねないし、自信もついてこない。望むべき最良の結果ではないけれど、この結果の価値は小さくないのかなと。

で、色々な意味で厳しい条件が重なったこのゲームは、サウジ戦にも増して厳しいモノになると思っていたのだけど(実際厳しかったのだけど)、その割にはとても中身のあるサッカーをしていたように感じました。まあこういうゲームだったの守備に関しては何とも言えませんが、攻撃に関しては着実な成長の跡があったかなと。縦のギャップを作ったり、ドリブルワークが出てきたり、スルーをしたりと、とにかく攻撃に置いて選手個々が主体的にイメージを持ってプレーしていたこと(最終的にどのような形に仕上げるのかというのイメージしていたようなプレーが多かった)、選手達が一つのスイッチとなるプレーにフレキシブルに反応して連動していく意識が高まったように見られたこと、特にこの二つが良かった。もちろん、前半は必ずしも褒められた出来ではなかったし(2トップのコンビネーションとかね)、技術的なミス(決定力不足も含めてね、ピッチコンディションはあったにしても)、集中力が薄れると意図の詰まっていないプレーが増えること(思慮の浅いプレーは大概ミスになっていたかな)など、課題はまだまだ残るのだけど、この一歩前進にも又チームにとって価値があるのかなと感じました。

では、選手評、と行きたいのだけど、少々眠いので、又明日追記と言うことでじゃあ追記分。

川口能活(ジュビロ)→ゲーム展開があれだっただけに、ほとんどプレー機会がなかった気がする……。まあそういう中でも、サウジ戦にあったようなとんでもないミスもなかったし、集中力を保ってゲームをしてくれたかな。

坪井慶介(レッズ)→ディフェンスはそつなく。ドタバタしてる感もあるけど、まあやられてないからね。で、攻撃面に進化の跡、得点に繋がったフィードはもちろん(あれは環境にしっかりとアジャストした証拠かな、序盤なら長くなったりしてたかも)、前がオープンになれば自ら前に運んでプレーしたり、オーバーラップからシュートを放ったり(!)と積極的なプレーは高印象。ビルドアップはより丁寧に。

田中マルクス闘莉王(レッズ)→こういう展開もあって、常に前を狙う形でしっかりとストップ。マイボールの時にも前の姿勢強く、実効性も低くない。注文を付けるとしたら、パワープレー時に楽をしないこと(とにかくしっかりとボールを競らないと、ウォッチして流れてくるのを待つのはだめ)、オーバーラップ後の戻りをより早く。

阿部勇樹(ジェフ)→高い状況把握能力でチームのリスクマネジメントを担ってチームの秩序を支え、そういう部分では全く問題なかった。この辺はさすがオシムたんの懐刀という感じか。ただ、もっと出ていくシーンがあっても良かったかな。闘莉王が残ってる時は、出て行ける展開だと思ったし(まあ闘莉王が出ていく回数が多いけどね)攻撃面に置いてもっとその技術や戦術眼を活かしたい。

鈴木啓太(レッズ)→この日もよく走って、攻守に影響力の高いプレーを披露。特に特筆すべきは攻撃面での意識の変化。少々前線と中盤の距離が離れて羽生や遠藤がいけないようなシーンの時に、長い距離を走ってトップの選手に寄ってサポートするシーンだったり、積極的に抜きに行ってアクセントとなるプレーをしてみたりと、前戦批判された部分を改善する意欲的なプレーだった。後はオン・ザ・ボールでの質を高めたい。

加地亮(ガンバ)→この日は少々不発気味。ピッチ状況との兼ね合いもあるだろうけど、突破もクロス精度を精彩を欠き、イマイチな部分は否めず。遠藤の斜めのフィードを受けるような飛び出しプレーとかが多く出てくると面白いと思うのだけど。

三都主アレサンドロ(レッズ)→飛び抜けてミスが多く、意図のないプレーが続いたことは猛省モノ。相手に警戒されていた部分もあったが、柔軟なプレー姿勢とビジョンのあるプレーが欲しい。それだけの経験もビジョンも持っているはず。トリニダード・トバゴ戦を見ても自分の型に入れないと、出せない選手じゃないと思うし。

遠藤保仁(ガンバ)→羽生が入ったことで役割分担がなされて、プレーの内容とチームに求められる役割の齟齬が薄れた感じ。本来の役割であるボールに沢山絡んで攻撃をオーガナイズするプレーの他に、機を見て後ろから出ていくプレー、終盤はドリブルワークからチャンスを演出と幅広いプレーで攻撃の核として機能、本人曰く「人生で一番走った」というのはあながち嘘ではなく、それだけ精力的だった。それだけに後はプレーの精度は残念。決定機はもちろんのこと、プレースキックも最後までアジャストしきれなかった。

羽生直剛(ジェフ)→彼自身のプレー自体に特筆すべきモノはなく(フィニッシュに絡むシーンもほとんどなく、良いプレーも数回、後半早い時間で動きが落ちた)、そこまで出来が良かったとは思えないけど、前線と中盤を繋ぐ存在がこのチームには改めて必要だと言うことが実証されたのかな。縦のギャップとフレキシブルな動きで高い位置の受け手の増加、素早いポストへのサポート、ダイナミズムを付随させての飛び出し、など、常にチームに様々な選択肢を与えることが出来る。まあ羽生じゃなきゃだめって訳でもないと思うけどね、山瀬とか山瀬とか山瀬とか。ずれた。阿部のフィードから巻をデコイに飛び出すプレーとか、そういう直接的にフィニッシュに繋がるコンビネーションが出てくるといいのだけど。

田中達也(レッズ)→個としての出来は決して悪くない。必ず彼のキレが試合に数回展開を動かすことを見てもね。けれど、巻との相性が今一歩で意思疎通というかコンビネーションが噛み合わない。田中達也のプレーセレクト・精度に問題があるのか、二人のスタイルの相互理解が進んでいないと言うことなのか。とにかく動きが噛み合わないことは問題。彼の優れた特性とチームの求める部分のアジャストが必要か。

巻誠一郎(ジェフ)→「Not his day」というのは簡単。数度あった得点チャンスのうち一本はストライカーとして絶対に決めなきゃいけなかった。アシストもしたし、体も張っていたし、仕事をしていない訳じゃない。ただ、やはり決めるべき所を決めなかったことがここまで苦しいゲームになってしまった要因であるのは逃れられない。佐藤寿人の方がフィーリングが合うのかな、動きの質が全く変わる。田中達也の時でも同じ感じでプレー出来ると良いのだけど……。

途中出場

佐藤寿人(サンフレ)→立ち上がりの精力的なプレーはとても良く、あのダイレクトパスなど創造力のあるプレーで攻撃の質を変えた。ストライカー的なプレーはチームに問われた役割もあって影を潜めた感もあったが、役割は充分にこなした。あの左ワイドオープンのシュートはストライカーとして仕事をして欲しかったけどね。

我那覇和樹(ふろん太)→祝・初ゴール。正直周囲との兼ね合いはうまくいってなさそうだし(相互理解の問題かな、ポストの時に溜めれるけど、周囲はダイレクトぐらいのタイミングで動き出してるから裁ききれないシーンが多い。巻と我那覇のポストワークの質の違いとでも言えばいいのかな。我那覇は体を使って一度収めて裁く、巻はダイレクトでの裁きを意識してる)、一個目の決定機で仕留めておきたかったけど、それでも結果を出したことは大きい。うまく決めたねぇ。

梅崎司(トリニータ)→トリニータの選手として初めての代表キャップ獲得。出場時間短く評価なし、次はチャンスがありそうね。

イビチャ・オシム(たん)→まあオシムたん自身にもプレッシャーがあったのか、このアジアカップ3戦は本当に慎重な采配が目立った。これまでのパフォーマンスを考えたら時に、もっと思い切ってやっても良かった気がするのは素直な感想(狙いがあったみたいだけどね、期待する選手に対して意識改革を求めてたり)まあこれからなんだろうけど、アジアを戦う上での現実的な問題(状況的にアジアに置いてコンディション的に整うことは少ないし、引いてくる相手に対しての相性)、それに関連するチームに機能させるための必要な要素と個々の基礎スキルやアイデアといった組織と個人のバランスの問題(ヤヒーが書いてたね。実際ある)、日本的な特徴(主体的な判断力に優れず従属的でタスク傾倒の傾向が強いこと、決定力不足)の問題、時間は掛かるかも知れないけど、避けられないだけに考えていかなきゃいけないよね。とりあえず熊の首を切るところから始めようぜ。

ということで今度こそ完結。明日も多分代表のことになるかな。色々テーマが出てきたしね。Jのこともやりたかったんだけど、まあそれはもう少し過ぎた辺りの方が僕の先見眼のなさを晒さなくて良いと思うし。じゃあ、ここまで。

*さっき、表示がおかしくなったりしたんですけど、きっとそれは気の迷いです(苦笑)弄ってたらおかしくなっちゃって。申し訳ないです。

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September 05, 2006

理想も、現実も@AsianCup 2007 F.Qualify vs サウジアラビア

ひとつ最初に書いておこうと思うのだけど、負けて良い試合ではなかった。A代表のプライドが掛かってるとか、相手がアジアのライバルだからとかじゃなくて、基本的に全ては勝つためにやっていることなのだから負けて良い試合なんてないし、基本的に負けて得れるモノはないのよ。選手達に意識改革や走ることを求めること、戦術を整備することなど、やってきていることの全ては試合に勝つと方向にベクトルが向かっているべき。もちろん全て勝てるわけではないから、負けることもある。でも、監督自身の発言にもある通り、負けたという事実を様々な要素で正当化しないこと。それが一番大事だと思う。

結論として、エクスキューズはあったにしても、酷い出来だったということですよ。

AFC Asian Cup 2007 Final Qualify Week3

Group A/Saudi Arabia 1-0 Japan @ Prince Abdullah Al Faisal Stadium,Jeddah
KSA:73'S.B.M.Al Dosari

AFC Asian Cup Official

日本スタメン:GK川口能活、DF加地亮、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、駒野友一、MF阿部勇樹、鈴木啓太(→81'羽生直剛)、遠藤保仁、三都主アレサンドロ、FW田中達也(→66'佐藤寿人)、巻誠一郎(→74'我那覇和樹)

サウジアラビアスタメン:GKホウジャ、DFアルドーキ、トゥカル、ナイフ、ハスラン(→59'アブド)、MFハリリ、オマル(→56'ハグバニ)、スライマニ、アミン、FWエイサ(→71'アルスワイリ)、アルドサリ

アジアカップ最終予選の第3戦目は灼熱アウェイでのサウジアラビア代表との対戦。出発直前での発表(事前に通達があったみたいですが)、到着後すぐの練習と、強行スケジュールの中で何とか調整して、この試合に向けての準備してきた日本代表、しかし余りに突貫なスケジューリングなだけにどこまでコンディション調整出来たのかが気になるところ。その中でオシムが選んだスタメンは、イエメン戦と同じ。余り出来がよいとは言い難かったイエメン戦のスタメンを再び選んできた狙いは何なんだろう?やはり経験重視?又、ベンチ入り20人に新たに招集された選手4人はベンチ外となった。

対するサウジは、英雄サミ・アル・ジャバーのアピールが効いたのか、ワールドカップ後もマルコス・パケタ監督を続投させ、中東勢では珍しい腰を据えた強化に入っている模様。しかし、世代交代を見据えているのか、少々主力の姿(WC予選では韓国を葬り、本大会でもゴールを上げた抜群のキレを持つドリブラーアル・カフタニ、アル・イティハド、そして代表の核でもある万能の大型MFヌール、昨年のアジア最優秀選手であるCDFアル・モンタシャリとかね)が見あたらない。どちらも世代交代、4年後を見据えた上でのゲームなのかも知れない。

書きたいことがあるので、レポは簡単に。
序盤、コンディションが悪いのか、経験のなさなのか、暑さから来るモノなのか、動きが悪く単純なミスが続いたことで攻守共に機能せず、非常に不安の残る立ち上がり。サウジも粗さが残り、日本の不安定な立ち上がりを突けない。時間と共にちらほら良いプレーも見えるが、狙いとしているような速いパス回しから楔→サポート→飛び出しといった攻撃や収縮の早いプレスからのトランジッションというのは皆無に等しい。躍動感の感じない消化不良気味の出来な前半はスコアレスで折り返す。

後半に入り、阿部を完全にバックラインに下げ(左ストッパー)、3-5-2という形になる。攻撃面に置いてはダイレクト、2タッチという速いテンポでボールを動かす形、そしてサイドが高い位置取りを取り始めたことで右サイドが機能し始めるが、20分を過ぎると灼熱の気候によるものか全体的に運動量が減り、攻守の切り替えが緩慢な形に。空いたスペースをシンプルな形で使われることが増え始めると、局面に置ける個々の粘りもなくなって非常に危うい状態に。その結果、中盤の枚数が足りず鈴木啓太がサイドに引き出された後のバイタルを埋めきれず、そこをアミンに入り込まれてミドル、闘莉王が何とかブロックするモノのそのこぼれが相手のアタッカーアルドサリの前にこぼれ、それを強烈に蹴りこまれて失点を喫してしまう。これでアドバンテージを持ったことでサウジは完全に守備に重きを置いた形にシフトし、日本はそれを崩していくことを求められる。しかし、効果的な形は作れず、時間がなくなってからはトゥーリオを上げたモノの、そのトゥーリオの高さを使うことなくショートパスによる崩しに固執した結果、相手の守備を崩すことは出来ず(楔→サポートという形を連続して行って羽生が素晴らしいミドルという形を作ったけどね)、サウジに16年ぶりの敗戦を喫し、アジアカップ予選に置いてはサウジに首位を明け渡した。

まあ、様々なエクスキューズ(事前のJにおける過密日程を含めた厳しいスケジュール、環境適応、準備期間不足、ゲーム時の気候など)はあったにしろ、オシムが考えているような要素は断片的にしか発揮出来ず、ましてや選手達は状況にそぐう判断をしながらゲームを進めるような事も出来ずと、ほとんどやろうとしていたサッカーを出来ていないように見えました(チャンスの数という部分でオシムはサウジより良かったと判断しているようですが、それはどうなんだろ?)理想も現実も表現出来なかったと言えばいいのかな。

まあ、まだ3戦目でまだまだチームを組み上げている段階なので、この敗戦自体はそんなに重大なモノではないですが(まあ上とは齟齬があるけどね)、今後このチームがやっていかなければならない課題が出たゲームだったのは間違いないでしょう。その課題について、二つのファクターに分けて考えてみようかなと。

・開いた距離、失われた連動感。 -機能しなかった理由-

まあエクスキューズ的な要素はとりあえず置いておいて、何故にこのゲームではトリニダード・トバゴ戦の前半、又はイエメン戦の後半のような躍動感のある形が表現出来なかったのかというのを考えてみたいと思います。

まず一つは選手達の意思統一がバラバラだったこと。どこでボールを奪うのかというのがちぐはぐで中途半端なアプローチが多く、その結果軽いアプローチをかわされ、後追いとなるような守備が増えてしまっていました。誰が誰を見るという部分も余り定まっていなかったようで、組織としての守り方が定まっておらず、非常に不安定なゲーム運びの要因の一つとなっていたのかなと。総じて、狙いを持って奪ったシーンというのは非常に少なかったと思います。速いテンポのトランジッションゲームを主眼に置かれているだけに、ボールを奪うという部分がうまくいかなかったことはやりたいことが出来なかった一因と言えるのかな。
*これは後から違う視点で書くつもりだったけど、立ち上がり闘莉王がどんどん前に出て行ったのはかなりネガティブなプレーだったと思う。相手がどのようにやってくるのか見えない部分を、スタンダードな形で受けることで確認すべきこと(相手の形、やり方を見ながら、マーキング、狙い所を定める)を一つ一つすりあわせる作業をすべきだったのかなと。スクランブルなプレーはスタンダードな基盤がなければ、非常に大きなリスクを伴う。それを不安定な立ち上がりからやるのは、非常に頭が悪い。アグレッシブなプレーは良いと思うし、リスクチャレンジを否定するつもりはないけれど、ゲームの入り方というのを考えていく必要があると思う。セルフィッシュ、だね

で、次が主体的な動きだしや距離を埋めるといった「走る」要素が不足していたこと。特に攻撃面に置いて。基本的にダイレクト、2タッチでボールを動かす速いパス回しだったり、近距離でのサポートプレーから複数人が絡むグループによる崩しをやりたいと思うのだけど、選手間の距離が開き、又精力的に動き出す選手も少なかったかなと。これにより、前線と中盤の距離が空いて、楔からの崩しといったプレーはほとんど見えなかったし、局面に置いて動き出しが少なかったことで選手間の距離が開き、自ずとボールホルダーが持つ選択肢は少なく、グループで崩すという形が作れなかったのかなと。

そして、上記に絡むことだけど、頭の動きも悪かった。多分意識付けとしてダイレクト、2タッチということは意識していたと思うけど、その意識しか感じないプレーが非常に多かった。速いタッチでボールを動かして、じゃあ最後はどう崩すの?と先のないプレーとでも言いましょうか。ボールに絡む選手以外のダイナミズムというのはサイドバックを除くと非常に少なく、プレーへの関与意識、創造的・主体的なアイデアなど、主体性・積極性が欠如していたのかなと。言われたことは出来るけど、それ以外のことは出来ない「日本的な」悪い部分(オシムは「子供」と表現したけど)が出ていたと思う。

まあ以上のことを鑑みた場合、機能するための前提条件の部分から揺らいでいて、このチームの核となる走ること、考えることも欠けていては機能しないのも必然だったのかも知れません。まあただ、始動して間もないチームで、エクスキューズも抱えてまともな準備さえ出来なかったことを考えたら、機能しないことは仕方ないことでもあるのかも知れませんね。ただ、その後が非常に残念だった。ということで次のファクターへ。

・露呈した「奴隷」属性 -機能しない時の対処法-

まあ上記の通り、標榜するようなサッカーが出来ない状態であった日本代表がピッチでやっていたサッカーは、本当に拙かったとしか言いようがない。これに関しては個人的に本当にがっくりしたし、情けないとさえ思いました。

まあ出場している選手の多くが、少ないキャップしか重ねていない選手が多く、経験不足というのは「仕方ない」とも言えるのかも知れません(二桁キャップを得ている選手は能活、坪井、加地、アレックス、ヤットぐらいかな?)ただ、A代表に置いては少ないキャップの選手達も様々な経験をしてきているはず。普段のクラブでのプレー、若年層代表(ユニバも含めてね)……。そういうことを考えれば彼らの持っている経験値はそんなに少なくないはずなのだけど、タスクの奴隷となり、ピッチの状況を捉えその状況にそぐうプレーが全く出来ていなかった事に大きな問題があったのかなと。

あの終盤の闘莉王を前線に上げたプレーの顛末が物語っているのかも知れませんが(ビハインドを負っていてパワープレーをするためにビッグマンを上げたのにクロスを入れずに、ショートパスによる崩しにこだわったこと)、本当にそのサッカーを出来る状況なのか、自分たちが、又は相手がどのような状況なのかを考えずにプレーしているなぁというのが多かったのかなと。一例。

・実際、暑くてそんなに動けない中で、細かく速くボールを動かすプレー
→ゆったりとボールを動かすことが悪ではない。その間にポジションを修正したり、距離を埋める時間を作るなど、意図さえあれば有用なプレー。ビジョンがないのなら、無為に体力を使うことはないさ。

・プレッシング含めて守備が安定しない。
→前から追うのをある程度やめて、ラインを低くボランチとブロックを作ってスペースを埋めて相手を待ち受けるような守備に切り替えたって良いはず。そこから速い切り替えでカウンター、そこで連動して崩すプレーをすればいい。

確かに、機能すれば素晴らしいし、ある程度監督の狙いをやっていくことも必要なのだけど、課された役割をこなすだけがサッカーじゃない。監督の狙いや意図だけでは100%ピッチを掌握出来ないのだから、それを選手達が状況を捉えた上で主体的に考え判断していくことで補完していかないと。「チームの勝敗は機能するかしないか」みたいなチームになることは避けないと。機能しないなら機能しないで、違う術を選手達が主体的に考えてプレーして欲しい。A代表なんだから、ね。

ということでこの二つのファクターは、特にアジアを戦う上では大きな課題となると思います。これからも機能させるために何をしなければならないかというのを突き詰めていかなきゃいけないし(引く相手が多いし)、アジアは広いから様々なエクスキューズを抱えるのは仕方ない側面でもあり、思い通りにサッカーが表現できない時もあるでしょう。その時に選手がタスクの範囲外の部分を補完出来るか、奴隷ではなく一人のフットボーラーとしてやっていって欲しいなと。タスクの奴隷となっているだけでは、日本のサッカーは変わらない。

まあ3戦目でここまで厳しく書くつもりはなかったんだけど、厳しく書くのも当然と当の本人が言っているので厳しく書いてみました。選手評?長くなっちゃったしなぁ……じゃあ1行で、採点付き→1行でまとまらなかった。

能活 5.5/失点はノーチャンス、攻撃の起点となる意識だけは感じた。

加地さん 6.0/前半イマイチ、後半イイ出来=及第点。なんだかんだ言って抜けるし、実効力高い。

闘莉王 5.0/チームのことを考えてプレーしましょう。肝心なところで潰しにいかないのはどうなの?

坪井 5.0/まあまあ。ビルドアップは技術が低いから厳しい。カバーはさすが。リーダーシップが欲しい。

駒野 4.5/バテるわ、軽いわ、精度ないわ、厳しいね。ただ、変わりいないよね。相変わらず消極的だし、はてさて。

啓太 5.0/チームの守備バランス悪くて余計にスペース埋めに奔走→バテた。ポジション確保にはより質の高い捌きとゲームを読む力が欲しい。

あべっち 5.5/オシムが目の敵にするほど悪くない。バランサーとして一番主体的に考えてプレー出来ていたとは思うけど。でももっと出来るでしょ。

ヤット 5.0/バタバタしてる中でメトロノームとなっていたりと悪くないけど、求められる役割と違うのは前回と一緒。やっぱり一列下の選手だと思う。

Alex 4.5/だめっくす。動きの幅がないのとプレーの実効性が低い。守備もイマイチ、あれれ?

巻 4.5/後一歩の所で負けてたら魅力半減、突っ込め突っ込め。もっとから走りも欲しい。ポスト何回受けたよ?総じて×。

達也 5.0/悪くないけど、空回りは続く。もっとプレーの選択を柔軟に。実効性は高いんだけど、決まらないねぇ。

寿人 5.0/チームがあの出来なら、寿人×達也で良いんじゃないかと。飛び出しとポジショニング○

我那覇 5.0/巻に比べたら受ける意志があったかな。ただ、打てるチャンスが来ないねぇ。厳しいかも知れん。

羽生 s.v./ミドル惜しかった。スタメンで使わないオシムはおかしくね?何かの伏線?僕は山瀬×羽生で見たいな。

オシムたん 4.5/スタメンの意図見えない、交代遅い。何か裏があるのかな?アジアで負けた事実は重い。

(・(ェ)・) Fuck/うぜー!うるせー!主体的な判断を育てる邪魔、日本の恥。一刻も早くクビにしろ。

やっぱり長くなっちゃってやらなきゃ良かったと思ったり。まあいいか。次は高地でのゲーム、又走れないゲームになりそうだけど、このゲームを糧に出来てるかどうかが問われますな。今日は厳しく書いたけど、基本的には長い目で見ていくつもりは変わらないっす。先は長いし、何よりまだ3戦。まだまだこのチームには楽しませて欲しいモノ。ということでここまで。

*しかし何を持ってイエメン戦と同じスタメンということになったんだろう?経験という部分を重視したのかなぁ。端から羽生や山瀬を2列目に、ヤットを3列目に使えばこんな事にはならなかったと思うけど。ボランチにゲームを作れる選手、前により機動力があって前線の選手のサポートに入れるプレーヤーを使わないと、機能しないと思うし、ぐだぐだ色を払拭出来ない気がする。ボランチもアジアに置いては守備の出来る二人にこだわる必要性を感じないんだよねぇ。どこに狙いがあるんだろう?

*やっぱり使わなかったね、山瀬も隼磨も。だったら持っていくなよ……後日合流したって良かったんだし……。言いがかりなのは分かってるけどね。

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September 03, 2006

Fair Play,Safety Judge,Please@YamazakiNABICO CUP SemiFinal 1stLeg アントラーズ vs Fマリノス

あー、ジャスティス氏ね。

お前が頭切って氏ね。

おっと、本音が。初戦は、0-1。最少失点差なのですが、痛いです。余りゲームの事を書こうという気が沸かないわけで。そういうことで、ちょっとばかし趣向を変えて。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup SemiFinal 1stLeg

アントラーズ 1-0 Fマリノス @ カシマスタジアム「Fair Play,Safety Judge,Please」
Antlers:22'フェルナンド

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹、那須大亮、MF河合竜二、上野良治(→46'大島秀夫)、塩川岳人、ドゥトラ、狩野健太(→78'中西永輔)、吉田孝行(→89'ハーフナー・マイク)FW久保竜彦

鹿島スタメン:GK曽ヶ端準、DF内田篤人、大岩剛、岩政大樹、新井場徹、MF増田誓志、フェルナンド、野沢拓也(→76'深井正樹)、ファビオ・サントス、FW柳沢敦(→83'興梠慎三)、アレックス・ミネイロ(→71'田代有三)

趣向を変えてというのはあのプレーについて、少し冷静に考えてみようかなと思ったので。

どういうプレーだったのかというと、バウンドボールを岩政と吉田がボールが向かってくる方向を向いて競り合った際に岩政と吉田が交錯、二人は頭を抑えて倒れた所から始まる。そのプレーに対して主審・岡田正義氏はプレーを止めるという判断はせず、そのままプレーは続いていく。セカンドボールを支配した鹿島はそのまま攻め続け、フェルナンドのサイドチェンジから右サイドに開いていた増田が局面打開、そして最後はボックス外でフリーとなっていたフェルナンドへ戻す形になり、フェルナンドは豪快に左足アウトに掛かっていくミドルシュートで達也を抜いて、先制点となった。その後、倒れていた岩政、吉田は血を流しながらピッチの外に出て、治療を行った結果事なきを得て、その後もプレーを続けた。

まあ、フェアプレーの観点云々は置いておいて、このプレーは結果としてルールに則った形でのゴールであり、鹿島の選手達が主審の笛が鳴るまでプレーを続けて正当にゴールを奪った事に関しては非難されるべきではないと思います。逆に、プレーを止めるべきと思っていたのであれば、Fマリノスの選手達がどんな手を使ってでも(ファールでもね)プレーを止めれば良かったし、笛がなっていないのだから眼前のプレーに集中するべきだった。これに関しては、甘いと言われても仕方ないし、他者を非難する前に反省しなければならないのかなと。

ただ、結果として事なきを得たとはいえ、頭部の負傷に置いてプレーを継続させた主審のレフェリングには大きな疑問を感じた。負傷部位のことを思えば慎重な判断が必要だった。選手達がアピールしていたことを鑑みても、プレーを継続する必要性があったとも思えないし、一度流れを切って彼らの状態を確認し、適切な処遇を施すということを最優先すべきだったのではないでしょうか。

実際、ああいうプレーで深刻な状況に陥った前例があります。昨年のFマリノス-FC東京戦でルーカスが味方同士で空中でのコンタクトの際に頭部を強く打って意識を失い、結局彼は意識を取り戻さずピッチの中に入ってきた救急車に乗せられて運ばれていったというとても悲しいプレーが起きました。彼は後日意識を取り戻し、今もFC東京で元気にプレーをしていますが、もし今日のように放って置かれ、処置が遅れたことで万が一の事態になっていたらと思うとぞっとする。結果としてそうはならなかったが、昨日のゲームでもそういう状況に陥る可能性もあったということを、もっと深刻に考えるべきなんじゃないかなと。ましてや、一瞬のうちに確信を持って「彼らは大丈夫だ」という判断を下せるほどの判断・洞察がなされていたのかは甚だ疑問。そういう部分から見ても、主審の判断は軽率なモノだったといわざるを得ない。結果としてその判断が正しかったというのは、あくまでも結果論に過ぎない。

*フェアプレーという観点から言えば、やはり鹿島はゲームを止めるべきだったんじゃないかな。実際、血出てたわけで、アピールしてたわけで、単なる時間稼ぎじゃないというのは明らかだったわけで。確かにルール上は正しいけど、倫理的にどうなの?人間的にどうなの?と思ったりした。まあ一番だめなのはジャスティスなんだけど、鹿島の選手及び監督の考え方も「ルールの上なら何でもやっていいんじゃーい」って感じがしてちょっといや。まあとりあえず次のホームゲームから、入場時の「Fair Play,Please」の黄色いフラッグは掲げない方が良いんじゃないかな。だって「フェアプレーなんぼのもんじゃ~い」って感じじゃん?

とにかくこれが決勝点になったわけで、フラットな状態でやられたわけではないから、とても後味が悪いですな。ジャスティス氏ね。とりあえず盛り上がってるのでリンクだけ色々とはっ付けておきますわ。

[ヤマザキナビスコカップ]鹿島 vs 横浜:水沼貴史監督(横浜)記者会見コメント(J's Goal)

[ヤマザキナビスコカップ]鹿島 vs 横浜:パウロ・アウトゥオリ監督(鹿島)記者会見コメント(J's Goal)

[ヤマザキナビスコカップ]鹿島 vs 横浜:試合終了後の横浜FM選手コメント(J's Goal)

[ヤマザキナビスコカップ]鹿島 vs 横浜:試合終了後の鹿島選手コメント(J's Goal)

[ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 横浜FM 横浜FMリポート]最後まで攻める意識を持ち続けた横浜。この悔しさはホームで絶対に返す。(J's Goal)

[ヤマザキナビスコカップ 鹿島 vs 横浜FM 鹿島リポート]狙い通りの展開で鹿島が先勝!決勝進出に向け大きなアドバンテージを得る。(J's Goal)

水沼Fマリノス初黒星も収穫/ナビスコ杯(ニッカン)

鹿島、新世代で「10冠」前進/ナビスコ杯(ニッカン)

水沼Fマリノス公式戦初黒星…流血&舌戦で遺恨勃発(サンスポ)←プロレス路線

鹿島vs横浜Mの遺恨勃発…ナビスコ・カップ準決勝第1戦(報知)←プロレス路線

鹿島先勝!増田技あり決勝アシスト(スポニチ)←代表路線

塩爺カッコヨス……。

一応感想も置いておこうかな。Fマリノスとしては、主力を欠いてエクスキューズは置いておいても、とりあえずは良くやっていたとは思う。まだ水沼さんが就任して1週間ちょっとで、問題点の修正とか出来る時間は余りなかったし、リーグ戦の復調もメンタル的な要素の(ポジティブマインドの浸透)改善が大きな要因だったわけで、本質的な問題が解決されていないのは仕方がないこと。決定力不足も同様。こういう部分は成功体験を積み重ねていくことで自信を取り戻してもらうしかない。すぐに全てが良くなる訳じゃないし、一勝が全てを変えてしまうわけではないからね。

ただ、結果としては痛いよね。Fマリノスはアウェーゴールを獲れなかった事に関しては痛恨といっても良いぐらい。とりあえず、UCLに置いて初戦がホームチームの"1-0"で終わった後の結果というのを作ってみたのだけど、それを見ても分かる通り(下部参照、ちなみに予備選とかUEFAカップはいれてないっす。収集付かなくなるし)、同等の力を持つ場合このスコアから逆転するのって難しいことを感じますな。ましてや、そこまで爆発的な攻撃力を持つチームじゃない事を考えるとね。

まあ何故そんなに難しいと思うのかと言えば、ゲームプランの考え方、精神的な要素両面に置いてのアドバンテージ、ディスアドバンテージの差が非常に大きいこと。初戦勝ったチームは両面に置いて非常に優位に立て、敗れたチームは難しいプランと強いプレッシャーを負わざるを得なくなる。特に力の差のないチーム同士の対戦に置いては影響力が大きい。具体的に。

2戦目鹿島にとっての最大の目的はアウェーゴールということになるでしょう。ある程度バランスを取って失点を避けながらも、常にゴールを狙う姿勢を持ってゲームをしていけばいい訳で、プランニングとしてもとてもシンプル。その意識付けも容易なモノだと思う。又、ひとつのゴールで2回の失敗を受け入れられる形を作れる訳で、精神的な側面でアドバンテージと持てるのかなと(例えば先制されても、2点差にされても、ゴールひとつで全てがひっくり返せる)そういう意味で2ndLegはプレッシャーを感じずにプレー出来るのかなと。とても大きなアドバンテージなのは間違いないところでしょう。

それに対して逆転を目論むFマリノスは、勝利のためにはどんな形にせよ2点差以上の勝利が必要=複数のゴールが必要となってくる。しかし、その中で失点をすればするほど、条件は厳しくなるわけで守備も手を抜けない。点を獲らなければならないけど、獲られてはいけないという相反するタスクの中で方向性、意思統一をしていくのは難しい。そして条件が厳しいこともあって掛かるプレッシャーも大きい。複数のゴールが必要なアタッカー陣は自ずと余計な力が入ってしまうし、守備に関しても「失敗できない」という強いプレッシャーは心理的な足かせとなりかねない。そういう意味で初戦のこのスコアはとてもネガティブだと思う。

こういう周辺事情を考えると少々うつむき加減になってしまうんですけど、結局やるしかないわけで。とにかくひとつの試合として、勝つために最大限の努力をしてくれればいいと個人的には思います。余り細かいことを考えて精神的にぶれてしまうとパフォーマンスが安定しないし、余計な力が入っちゃうだろうしね。普通にやって、その結果というのを見ていけばいい。まあ余り考えすぎても良くないと言うことですよ、条件に関してはね。

まあとにかく、ホームでお返しすれば良いだけのこと。やられたらやりかえす(あ、フェアプレーでね)、それでいいじゃないの。でも、ジャスティスは氏ね。ということで、ここまでっす。

*これが参考資料です。超簡易版で、得点者とか入ってないけど。

UEFA Champions League 過去10年の1stLeg"H 1-0 A"の結果

05-06 SemiFinal/Arsenal vs Villareal(1st 1-0/2nd 0-0)●

04-05 1st KO Round/PSV vs AS Monaco/(1st 1-0/2nd 2-0)●

04-05 1st KO Round/R.Madrid vs Juventus/(1st 1-0/2nd 0-2)○

03-04 1st KO Round/Deportivo.L vs Juventus/(1st 1-0/2nd 1-0)●

02-03 Q.Final/Inter vs Valencia/(1st 1-0/2nd 1-2)●

01-02 Q.Final/Liverpool vs B.Leverkusen(1st 1-0/2nd 2-4)○

01-02 Q.Final/Panathinaikos vs Barcelona/(1st 1-0/2nd 1-3)○

96-97 S.Final/Dortmund vs Man.Utd(1st 1-0/2nd 1-0)●

*後ろに付けた勝敗はアウェーチーム目線。

*激励した吉田は頭に祟られてしまいましたが(決定機はバー、で怪我だもんね。3針縫ったとか、ジャスティス氏ね)でもそこそこだったかな。意識は高かったと思うし、チームに貢献する意志は感じられた。まあ後は思い切り。その部分がでてくると良いんだけどねぇ。狩野も後半良くなってたし、とにかくポジティブにね。

*サウジ戦、速報必要?まあゲームの内容次第、ですな。出来なかったら明日の夜かなぁ。昼に出来たら、やるかも知れないけど……。

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September 02, 2006

遠慮も、躊躇も、振り切って。

今シーズン、日産スタジアムで最も溜息を誘い、最も多くの罵声を浴びた選手というと、吉田孝行かも知れない。常に、ためらいと迷いの中でのプレーが続き、仕掛けられず、思い切りも足りず、実効力の欠けるプレーに観客達はストレスを溜め、時に直接的にそのストレスをぶつけていた。このブログでも結構厳しい評価をしてきていて、残念ながら「Fマリノス」の吉田孝行としては余り評価はしていない。でも、心のどこかでまだ僕は彼を諦めていない。「トリニータ」の吉田孝行はこんなものじゃなかった、「フリューゲルス」の吉田孝行はもっと勝負強かった。そんな気持ちがある。

ということで、今日の試合のキーマンとなるであろう吉田孝行への激励。

・「ビッグクラブ」という躊躇。

彼自身、「ビッグクラブへの再挑戦」というのはとても大きな意味を持つモノだったと思う。彼の移籍時のコメントを思い出せば「自分の中で少しでもレベルの高いところで、代表レベルの選手と競い合ってレギュラー争いをしたいという気持ちがあり、移籍を決断しました」と言うもの。再びの挑戦という決意の表れを感じ、それだけこの横浜でのプレーを望んで移籍して来てくれたと思っていた。

しかし、その気概がプレーに見えてこない。必要以上に自分のプレースタイルに縛られ、周囲との兼ね合い、リスクマネジメント、バランスに縛られ、彼自身の良さが薄れて、「単なる汎用な一選手」にしか見えなかった。でも、周囲の目は違う。彼は若手有望株を手放し、移籍金まで払って獲ってきた「即戦力選手」であり、「汎用な一選手」以上の厳しい目を向けられている(まあこれは僕の視点でもあるのだけど)そういう意味で、今の彼のプレーはとても物足りない。

きっと、彼としては様々な事を考えた結果としてのプレーだったとは思う。周囲にレベルの高い選手がいて、それを活かす事こそ自分のすべき事だとか、そういう選手に力を発揮させるべく自分はチームのためにバランスを意識してプレーしなきゃいけないとか。でも、そうじゃない事をそろそろ気付いても良いし、ビッグクラブだろうと、小規模な予算を組むクラブだろうと、すべき事は変わらないと言う事に気付いても良いのではないだろうか。

現状に置いて、彼が以前籍を置いていたトリニータよりFマリノスは下位に沈んでおり(勝ち点差6)、自分を獲得するために尽力してくれた岡田監督はクラブを去った。再生しようとしているクラブは、個々の特徴を発揮し、それを繋げていく事で再び力を戻そうとしている。そしてそれは、吉田も又例外ではないのではないかな。ビッグクラブだからといって、遠慮する事も、躊躇する事もいらない。チームは自分の良さを発揮する事を求めているのだから。

・良さを出せば、チームの力になる。躊躇がなければ、結果も出る。

僕は厳しい事を書いているけど、本当は吉田に対しては思い入れがちょっと深い。以前書いたけれど、J開幕当時はフリューゲルスを応援していた。スタジアムにも余り行かず、理由もなく、ただ単に惰性的に好きだっただけだけど、その中でも一番記憶に鮮明に残る試合において活躍してくれた選手なのだ。そう、フリューゲルス最後の試合、1999年1月1日、天皇杯決勝の先制点。サンパイオ→永井と繋がれたボールの終着点はこの年ブレイクした吉田だった。彼は素晴らしいファーストタッチから素早くフィニッシュに繋げて先制点に繋げてくれた。僕はこのシーズンの活躍含めて、彼は何かを出来る男だと思っている。そういう部分もあって、厳しい声を掛けながらもどこかで期待してしまっている。

昔話は置いておいて(積み重ねてきたキャリアの中でプレースタイルも変わっているしね)、僕は今の吉田孝行もまだまだ何かを起こせる、より実効的な意味でチームの力になってくれると思っている。というのも、彼のようにオフ・ザ・ボールの動きに特徴を持つ選手というのはこのチームに置いては数少なく、この特徴が発揮されればチームにとって貴重な駒のひとつになり得るのじゃないかなと。実際、技術の高い選手、速い選手、高い選手と、特徴を持った選手は揃っているけれど、このチームの選手は基本的に主体的にアクションを起こす事を苦手としている選手が多い。だからこそ、閉塞した状況を崩す事を求められた時、局面に変化をもたらせず、いくら技術を持っていよう、高さがあろうと、速さがあろうと、そのストロングポイントをより効果的に活かせずに、相手のディフェンスの前に屈してきた。てゆうか、それが低迷に繋がっていた。

でも、本来彼はそういう事が出来る選手のはず。幅広く動ける機動力を持ち、スペースを察知し、惜しまずにランニング出来る感性と献身性を持っている。今は彼自身の遠慮もあるし、チーム状態の中に飲み込まれて染まってしまった感はあるけれど、より自分のプレースタイルに立ち返った時、こういうプレーがもっと出来るんじゃないかなと。こういうプレーがあればチームの攻撃はより動いていくし、より質を高める事が出来るのじゃないかなと。そして、それはチームの力になっていくはず。

そして、もう一つ求めたい事は、動きだけではなく、ボールを持った時。最近のヴァンフォーレ戦でも見られたが、とにかく逡巡するプレーが多い事。スタジアムに置いて溜息や罵声の原因となっていたのも、ここに帰する所が大きい。実際、彼自身認めているようにスペシャルな技術を持つわけでもなく、個人で仕掛ける事を期待されても困るのかもしれないし、自分の特徴として周囲と絡みながら動いてプレーしていくという自覚もあるのかも知れない。でも、それだけじゃ足りない。アタッカーとしてチャレンジする時はチャレンジして欲しい。前にスペースがあれば思い切ってボールを運べばいいし、1vs1ならどんどん仕掛けていってほしい、少々可能性の薄いパスでも決定機に繋がる芽があるならチャレンジしてほしい。良い動きを結果に繋げるためのリスクテイクが必要だと思う。

もちろん技術的な部分で精度不足もあるかも知れないし、難しいプレーであれば失敗も伴うかも知れないけど、もしそういうプレーをした時に溜息は出ても(まあこれは日本のスタジアムの特徴だからね)、罵声は飛ばない。逆に拍手が起こるはず。良い動きを実に代えるためにも少しエゴのあるプレーをして欲しい。そういう部分が結果にも繋がっていくんじゃないかなと。躊躇も遠慮もいらない、思い切ってやって欲しい。

・功治、大ちゃん不在の正念場、今こそ価値を示すべき。

で、今日の鹿島戦の話。ナビスコ準決勝の1stLeg、アウェーゲーム、決勝に進むためには是が非でもアウェーゴールが欲しい、先に繋がる結果が欲しい。ただ、そんな時に停滞したムードを吹き飛ばし、素晴らしいプレーでチームを引っ張った功治が代表遠征で不在、チームを落ち着かせ久保とのコンビに期待の掛かっていた大ちゃんも出場停止。他にもジローもいないし、坂田も怪我という噂がある(フルメニューこなしたそうだから出場もあるかも知れないけど)こういう周辺事情を考えた時、吉田がスタメンに名を連ねる可能性は非常に高いと思う。

ただ、今までのように周囲との関係性が作れなければ戻すと言った消極的なプレーをしていては、ゴールを獲る可能性は薄まってしまう。戻したところで功治も大ちゃんも隼磨もおらず、特別な事を出来る選手はいつもにも増していないのだから。だからこそ、今日の試合吉田にはより積極的に「俺がゴールをもたらすんだ」というぐらいの強い気持ちを持ってやって欲しいと願わずにはいられない。

今日の相手の鹿島は、ひとつ弱点がある。サイドバックのクロス対応。セオリーとして4バックのチームは逆サイドバックが絞ってクロスの対応に入らなければならないというのがあるけれど、それをすべき内田篤人、新井場徹はサイズ、フィジカル的に競り合いに弱く、その役割を充分にこなせているとは言い難い。マリに当てはめれば隼磨が4バックのサイドバックをやった時に、そういう部分が拙い事を想像してもらえれば分かると思う(例えばこないだのリーグ戦におけるヤマハでのジュビロとのゲーム。前田にぶち込まれた2点目のゴールは隼磨のクロス対応のまずさが失点に繋がった)

で、optaを見れば分かると思うけど、Fマリノスはとてもクロスの多いチーム。まあ監督交代があったとか、精度が……というのはこの際置いておいて、功治と大ちゃん不在のチームに置いて、サイドアタックはカウンターと共に攻撃に置ける拠り所となるのは間違いないでしょう。その時に、吉田の良さである労を惜しまない機動力、スペース察知の鋭さ、動きの質の高さを見せて欲しい。クロスが上がって久保(又はオーシやマイク)がファーに流れた時、ボールの精度さえ伴えば内田や新井場には普通に勝つ可能性が高い。その時に吉田が合わせて飛び込んで行けば、獲れるんじゃないかなと。(実際、レッズ戦だったかな。鹿島はそういう形で失点を重ねていた。吉田自身もあのサンフレッチェ戦の決勝点で獲ったゴールはそういう形だったし)

上に書いた話は局所的な話ですが、チームとしてこのポジションにやって欲しい事は沢山ある。直接的にゴールに繋がる実効的なプレーはもちろんの事、カウンターに置ける中継点として主体的にボールを引き出す動きも必要だし、受けた後に止まらずもう一度アクションを起こしてカウンターに厚みを加える動きも必要。そして、守備に置いてはサイドバックへのアプローチを核にした守備貢献も必要としている。そういう意味でもこのポジションに入るであろう吉田の動きはこのゲームのキーになるんじゃないかなぁと。

とにかく、今こそ移籍金に見合う価値を、ビッグクラブに来た意義を、この重要なゲームで示して欲しい。もう一度書くけれど、遠慮も躊躇もいらない。思い切って「吉田孝行」のプレーをして、チームに貴重なゴールを、結果をもたらして欲しい。頼むよ!吉田。

という事で思い立ったが吉日、書いてみました。これで吉田がベンチにも入らなかったらどうしよう?プライオリティ的には吉田は1番手だと思うので、出るとは思うんだけど、出なかったらごめん。そして狩野にwktkして下さいな。ちなみに僕はこのゲーム、先に繋がる(結果として)形で終えてくれればいいと思ってる。もっと言えばアウェーゴールさえ獲れればとすら。というのも、満男や本山がいないとはいえ、若手に勢いある選手が多く、積み上げてきているモノがあるチームだからね。軽くなんて見られない。てゆうか現状では格上ですよ。

という事でここまで。僕はテレビ観戦ですが、横浜から念を送ります。頑張れ!Fマリちゃん!

*これを書こうと思ったきっかけ?甲府戦で良い動き出しをしながら、躊躇して実に繋げられなかったプレーを見て、もったいないなーと思ったから。で、こんな状況でしょ?今度こそ頼むよ!という期待も込めてね。

*寝ぼけ気味なので、後で直すかも。

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September 01, 2006

Obrigado & Além disso!Marcio!

Photo_12あーもう、切なすぎる。事情が事情だけに、納得するしかないのだけど、寂しい……。

マグロン選手、コリンチャンスへ期限付き移籍(Fマリノスオフィシャル)

横浜FMのマグロンがコリンチャンス移籍(Football Weekly)

まあ止むに止まれぬ状況だったから、批判とかそういう気持ちは全く沸いてこない。

逆にこういう問題を抱えながら、Fマリノスでプレーしてくれていたことにとにかく感謝したいぐらい。大好きな選手だったし、Fマリノスにとって大きな価値をもたらしてくれる素晴らしい選手だと思ってた。だからこそ、このクラブから去ってしまうのはやっぱり残念。

実際、入ってくる前の触れ込みは、「戦う事が出来る運動量豊富なボランチ」という話だったのだけど、来てみたらマグロンのプレースタイルは少々異なるモノだった。確かに運動量も多く、戦う事の出来る選手ではあったけれど、彼の場合そのプレーの基盤となる要素が卓越した技術だった。確かに齟齬はあったけれど、その技術というのがずば抜けていた。ボールタッチが正確で柔らかくて、しかも体の使い方がうまいから本当にボールを獲られない。で、視野が広くて技術的な裏付けがあるから、結構躊躇なくサイドチェンジやフィードも見られていた。本当に素晴らしい選手だと思ったよ。

その後、色々あって(思い出したくないが)結局マグロンを組み込んだ素敵なチームを作り上げる事は出来ず、最後はスケープゴートのような形にしてしまった事は本当に悔いが残る。嫌な思いをさせてしまったという事には申し訳ない気持ちで一杯。力のある選手なだけにね。

まあレンタルという形で全てが絶たれたわけではないから、一縷の希望は残っているのだけど、何となく戻ってこないかなぁとは思う。現実的に彼と結んでいる契約は今年限り、今シーズンが終われば彼はフリーという形でどこかに籍を移す事が出来る(Jでは違うルールがあって、国内に移籍する場合には移籍金が派生するけれど、国際的なルールではなく、Fマリノスは拘束力を失う。もうこのルール自体に無理があるのは中田浩二の移籍問題の時に言われてた事だよね)その後のフロントと鮪の選択次第という事になるんだけど、一度失敗した形となったのを目の当たりにしているフロントが再契約を結ぶとは思えないし(まあ来期の動向次第だけど)、鮪自身もプレースタイルに置いて少々齟齬のあって、しかもプライベートで問題を抱えているとあっては国内を離れてもう一度日本でプレーしようとは思わないでしょ。寂しいけどね。

もう直接応援する事は出来ないだろうけど、これからのマグロンのキャリアが素晴らしい事になるように願うばかり。ブラジルでもの凄い活躍して、又ブラジル代表に復帰するぐらいの活躍を見せて欲しいな。ちなみに、コリンチャンスは国内リーグでは降格の危機、そして主力選手は次々と海外移籍が決まりそうな感じもあって(期間は迫っているけどテヴェスはチェルシーを媒介に欧州移籍が濃厚、マスチェラーノもユナイテッドと予想されてる)、イラン人大富豪の経営するMSIにより集められたスター軍団は崩壊の危機に瀕しているとか。いきなり厳しい状況だけど、ここで救世主になったら格好いいよ?

とにかくマグロン、あなたの華麗で美しいテクニックは大好きだったよ。相手をおちょくるような引き技、シャペウ、相手の逆を突く絶妙のトラップ、美しい数々のターン、何度もうならされ、何度も痺れたよ。それが見れなくなるのは、ひとつの華がなくなってしまうようでとても残念で寂しい。でも、これもサッカーなんだよね。名残惜しいけど、アディオスだね。いや、日本に来て又プレーを見せて、ブラジル代表としてね。最後にやっぱりオブリガード、だね。

あー、せつねぇ。きっと鮪みたいなハイクオリティな選手は、当分連れてこれないだろうなぁ。グラウ戻すのか?それもどうなんだろ……。何か今年は(も?)うまくいかないねぇ。ということでここまで。

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