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September 19, 2006

経験、自信、意義ある戴冠@AFC U-17 Championship Final vs 北朝鮮

U-16のめざましい活躍と成長に魅せられ、すっかりロリコンになりそうです←嘘です、元からです

とにもかくにもU-16日本代表、アジア制覇おめでとう!非常に意欲的で魅力あるサッカーにはとても引きつけられ、そして大きなビハインドにも屈しないタフなメンタルには恐れ入った。勝ち取った権利と栄誉におぼれず、日本を担う力となるようにこれからも精進、精進!

2006 AFC U-17 Championship Singapore

Final
U-16Japan 4(2-2/Ex 2-0)2 U-16DPR.Korea @ Jalan Besar Stadium
Japan:56'Y.Kakitani 77'J.Hanato 112'&119'H.Kawano
DPRK:6'O.J.H 24'Ri.S.C

AFC Official Match Summary

U-16 日本代表スタメン:GK廣永遼太郎[FC東京U-18]、DF山崎正登[レイソルU-18]、金井貢史[Fマリノスユース]、甲斐公博[Fマリノスユース]、高橋峻希[レッズユース]、MF岡本知剛[サンフレッチェユース]、山田直輝[レッズユース]、水沼宏太[Fマリノスユース]、柿谷曜一朗[セレッソ](→119'濱田水輝[レッズユース])、斉藤学[Fマリノスユース](→71'端戸仁[Fマリノスユース])、FW大塚翔平[ガンバユース](→106'河野広貴[ヴェルディユース])

フィジカル的に上回られた北朝鮮の強い圧力に屈して、2失点。その後も、日本の特徴であるアグレッシブな飛び出しと仕掛けを模するサッカーを局面的な争いにおいて封じられる形で、苦しい展開に追い込まれた。しかしその中で、卓越した技術とアイデアを付随することで切り開き、最後までアグレッシブにプレーを続け、最後はらしさを出す形で屈服させたプレーにはもう賞賛しかありません(河野くん、偉い。あのスペースに飛び込む感覚とフィニッシュシーンでの落ち着き、さすがヴェルディの子という感じ。てゆうかこんな隠し球持ってたのかよって感じ。追加招集だったらしいけど運を持ってる子だね)常々、結果を出すことに意味があるということを言っていますが、こういう勝利にこそ本当に価値のあると思うし、この一試合で得た経験や自信はとても大きなモノなのかなと思いました。

僕はグループリーグの韓国戦から見始めましたが、個人としてもチームとしても少しずつ成長しているように思います。チームとしての機能性に置いて、スペースを狙ってワイドのアタッカーを活かす術、守備に置ける献身性溢れるハードワーク、すべきことを少しずつ見い出し始めてから良くなってきたかなぁと。やっぱりきっかけとしてはあのイラン戦になるのかな。チーム全体が個力に置いては劣る中でもタフに戦い続けながら、自分たちのやりたいことを表現するということから逃げずに貫き通す。そういうことを見いだしていった感がありました。個人の成長(スキルというよりチームの中で何をすべきかと言うことを見いだす内面的成長)がよりチームを充実させたとでも言うべきか……。

で、このチームはとにかく個々の選手が自分の特徴をうまく表現していました。速い選手、動ける選手、感覚的に優れている選手、技術のある選手、視野の広い選手、様々な特徴を持つ選手達が、チームのメカニズムの中でその特長を生かすべくプレーをしていた印象を受け、そういうプレーが前に出ていたからこそ、このチームは魅力的だったのかなぁと。

その中でも特筆すべきはやはり柿谷曜一朗でしょう。今大会のMVPにも選ばれましたが、この試合でも1ゴール1アシストで、日本を苦境から救う素晴らしいプレーを魅せてくれました。彼の才能はやはり特異であり、とても大きな可能性を持っていると思うし、何かを犠牲にしても活用すべき(言い方悪いね、言葉が出てこない)力を持っていると言うことを感じさせてくれました。

先制点のプレーは、凡人には及びもつかないスペシャルなプレーでした。ファーストタッチにどのようなイメージが合ったのか微妙な感じもしましたが、その後の相手の動きを見越したようなシャペウ的なかわしからフィニッシュのキックセレクト、そのプレーを淀みなく正確に行えるスキルの高さ、ケチの付けようのない素晴らしいプレーだった。現状の日本人では天性の創造力と浮き球の処理能力に無類の素晴らしさを持つ小野伸二ぐらいしか出来ないようなスーパーなプレーといえるもので、もうこういうプレーが大好きな僕としては諸手を手を挙げて賞賛したい。アシストとなったプレーも周囲の的確な助け(オーバーラップによる引きつける動きとかね)があったとはいえ、自らペースをコントロールし、間を作って小さなスペースをゴールに繋げる最高のパスを通した訳で(もちろん自らその意志を見せてそのボールを要求し、しっかりとこのパスをダイレクトという形で枠に収めてゴールに繋げた端戸も素晴らしい。やはり彼はストライカーだったね)、彼が持っている才能を魅せてくれたプレーでした。正直褒めすぎな気もするのだけど(まだまだ一般的な「大人」となりきれていない年代の選手に過大な評価や重すぎる期待を背負わせてしまうことはよいとは決して言えない。プロの選手でさえ、勘違いして自らのプレーを見失い、その可能性を潰してしまう選手は腐るほどいるわけだし)、それでも大きな期待をしてしまう。そんな可能性を見せてくれる選手だなぁと。ごめんな、柿谷くん。

ただ、彼が活躍出来る裏にはその才能を理解し、最大限に生かそうとする配慮をした城福監督の采配があったのかなと。実際彼はこのチームの求める要素から見ても、一人の攻撃者としても、まだ運動量が足りない。それは事実として残ります。チームタスクをより表現する意味では、柿谷ではなく、より献身的で意欲的に「走れる」(ここでの走れるは機動力ではなく絶対的運動量。柿谷に関しては瞬発力は質の高いモノを持っている)プレーヤーを配置した方が表現はしやすい。ましてや、アグレッシブに裏のスペースを突くサッカーを模索している意味では、オフ・ザ・ボールにおける重要性は欠かせない。しかし、それでも城福監督は彼の才能を活かすことを諦めなかった。結果を求められたイラン戦では最前線に置き、守備負担を減らしながらその卓越した技術力から来る実効力と落ち着きをチーム力に還元することを狙い、この北朝鮮戦後半にはプレッシャーの掛かりにくいサイドに張らせて彼の足元にボールを収めることで、苦境に陥ったチームを救う活躍を引き出した。「走れない」その一つのファクターで彼を切り捨てることなく、彼の才能を活かすべく様々な配慮を巡らせながら、活きるポイントを試合ごとに見つけて起用していったこと。こういう配慮があったからこそ、柿谷の活躍があったような気がしました。

個に置ける可能性というのを「黄金世代が見せられた失態」に重ねて、諦めてしまった人もいると思う。実際、日本人の個の力とトップレベルの国の選手達の個の力の差は、まだ大きい。それでも、こういう形で個の良さを引き出そうとするチャレンジは非常に意欲的だと思うし、ユース世代の監督としての本来の目的をきっちりと見据えているモノだと感じた。現実として世界との差はあるのだけど、諦めてしまっては、これ以上優秀な選手は出てこない。そういう意味で、城福監督の采配、選手起用にも又最大限の賛辞を送りたいなと(てゆうか、優勝監督だし)てゆうか、世界大会でも、臆病風に吹かれずチャレンジするサッカーをして欲しいと思います。

で、何度も書いちゃいますが、マリユースから5人の代表選手が名を連ねており、この先がとても楽しみになりますな。もちろん、この先も成長を続けると言うことが前提条件となるし、ここのところ昇格というのはシビアになっているから代表に入ったからと言って昇格が保証されるわけではないのですが、それでも非常に素晴らしい活躍を見せてくれました。

まずは決勝戦では貴重な同点弾を決めた端戸くん。これまでは運動量と機動性を見込まれてサイドで使われることが多かったけれど、この日はトップに入って、結果を出した。サイズ、フィジカルと余り恵まれた感がないけれど、非常に得点感覚に優れており、小さなスペースでも動き出せる主体的なイメージを持った選手というのを改めて感じました。技術的にもまとまっており、これからこういう部分を全体的にレベルアップして、より「点の取れるプレーヤー」になって欲しいなと。何となく翔くんとかぶるんだよなー、何となくだけど。

で、決勝トーナメントではレギュラーで使われた金井くんと甲斐くんのセンターバックコンビ。金井くんは本来サイドをこなす選手のようで、今まではほとんど経験がないということを考えたら良くやっていたのかな。正直見ていて冷や冷やモノでしたが、それでも破綻せずに良く踏ん張った。まあこの経験を生かして、ユーティリティとして質を高めて欲しいかな。甲斐くんは本職という点で金井くんより場慣れしている感がありました。危機察知という点では良いプレーを見せていたりもしたのだけど、まだまだ経験を積まなきゃいけない部分はある。迷うようなシーンで逡巡して中途半端なプレーをしてしまったりと、その辺は判断力の向上という点では特に。二人とも世界相手には少々苦労しそうな気もするけど、それでもこういう相手と戦うことで得れるモノも大きいはず。これからも続く競争に打ち勝って、自らもぎ取った機会をしっかりと活かして欲しいな。

で、斉藤くんは決勝戦、先発に選ばれながら、自分の特性である(まあ数試合しか見てないけど)突破力を発揮することは出来なかったね。でも、良い経験かな。急に身体能力が上がることはないから世界大会でも感覚の違う相手に苦労するかも知れないけど、駆け引きやボールのもらい方、柔軟に周囲を使って自らが生きる術など、細かい部分で頭良くプレー出来るようになって欲しい。そうすれば、その突破力はより活きてくるはず。サッカーは11人でやるスポーツであって、1vs1が全てじゃないからね。局面をうまく利用していけば、もっと凄いことが出来ると思う。てゆうか準決勝の先制点は良く決めた。

そして、水沼くん。Jr.ということもあって、色々な意味での注目を背負いながらも、すべきことを続けて良いプレーをしてくれた。特に彼のボールの引き出し方というのに光るモノがあると思う。スペースでもらうのか、足元でもらうのか、状況に応じて(特にパスコースを見ながら)判断して、的確な形でボールを引き出すプレーには年齢にそぐわない「巧さ」を感じる。そこにスピードがあるのだから、どのチームも彼の対応に苦慮していたのは当然だったのかも知れない。まあ柿谷くんような派手は差はなかったけれど、大会通じて実効力を発揮し続けた安定性、行動範囲が広く攻守共に高かった貢献度、そして重要なゴールを決めたことを考えたら、その価値は劣らないとまで言っちゃっても良いかも知れない。後は、技術的により高い質を求めていくこととフィジカルかな。これからが本当に楽しみ、スペシャリストになって欲しい。

ということで、とにかくお疲れ様。で、今大会で得た経験や課題をこの先に続けていって大成していって欲しいな。そして4年後ぐらいにはうっはうはにさせて下さい、うっはうは。

ということで、これ以上ないぐらいに絶賛ですが、とにかくここで終わりじゃない、勝ち取った世界大会はもちろん、上の世代だって狙っていって欲しいし、何よりも一人一人がより一層成長していって欲しいなと。当たり前だけど、切磋琢磨しながらね。ということでここまでかな。

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