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September 16, 2006

モウリーニョが見据える理想@06-07 UCL GroupLeague Matchday1 Chelsea vs W.Bremen

もう一試合レビューをしようと思って、どの試合にしようか迷った結果(ちなみにその他というとオリンピアコス-バレンシア、リヨン-レアル)、グループAのキーマッチにしましたよ。僕自身この試合は楽しみにしてたし。ということでチェルスキ-ブレーメン

06-07 UEFA ChampionsLeague GroupLeague Matchday1
GroupA/Chelsea 2-0 Werder Bremen @ Stamford Bridge
24'M.Essien 68'pM.Ballack

チェルシースタメン:GKチェフ、DFブーラルーズ、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、アシュリー・コール、MFエッシェン、マケレレ、バラック、ランパード、FWドログバ、シェフチェンコ

ブレーメンスタメン:GKラインケ、DFフリッツ、パサネン、ナウド、ウォメ、MFフリングス、バウマン、ボロウスキ、ジエゴ、FWクローゼ、クラスニッチ

超豪華補強で今シーズンこそ悲願のビッグイヤーを、と意気込むチェルスキとここ数年アグレッシブなアタッキングサッカーで結果を残しているブレーメンによるUCL開幕戦。ある程度2強が抜けていて、バルサ・チェルスキが抜けることは既定路線的な向きもあるが、一応このグループに置いては重要なゲーム。

で、チェルスキのスタメンがどのような形にするのかなと気になっていたのだけど、リーグ戦同様4-4-2をスタンダードに変則的な3バックでリスクマネジメントしていく形かな。中盤はマケレレを扇の要にエッシェン・バラック・ランパードが縦横無尽に攻撃に絡んでいき、左サイドバックのアシュリー・コール(この日デビューかな?今週末は出たの?)がかなり高い位置に上がっていく形。

ゲームの方は、簡単に。

序盤こそブレーメンも対等にゲームを進めていたモノの、徐々にチェルスキの守備陣に絡め取られるようになってからは、完全にチェルスキペース。速い切り替えから中盤に空いたスペースをどんどん使い、最終到達点としてシェバを見る形が機能し脅威を強めていくと、先制点。バラック速い楔からシェバ落としてランパードと、流れるようにグラウンダーのパスが繋がり、ドリブルを挟んでランパードがラストパスを出す。そこを何とかパサネンが体を張ってカットし掛けたが、しっかりとクリアしきれず、共に前線に走り込んできていたエッシェンがそのこぼれを拾ってゴールに沈めた。速い切り替えとダイナミズム、ウインガー不在のチームに置いて、崩しのキーと思われた部分が機能してのゴールは、モウリーニョの狙いぴたりと言ったところか。

得点後もリズムは変わらず。時折ブレーメンも速い攻撃からクローゼやウォメなどの個人技でチャンスを迎えるが、実らず。チェルシーの安定した守備は余り隙を与えない。逆にブレーメンの甘いパスをインターセプトしての速い切り替えを伴った攻撃が相変わらず目立ち、ポゼッションも安定。チェルシーペースのまま前半を折り返す。

後半に入ってブレーメンもらしさを出し始め、ボールが良く動くようになってリズムを奪うと、前半と比べても格段に流れの良い攻撃を見せるが(前半完全にアンカーとして影響力の高さを見せていたマケレレが流れを食い止められなかったり、テリーが危うく退場となるほど、ドタバタさせていた)、チャンスをモノにしきれず(クローゼが右サイドからのアーリークロスを高い打点で合わせたシーンが2回あったが決めきれず[一本はカルバーリョから離れて、ブーラルーズの前で合わせるという巧みなプレーを見せたが、バー]、ジエゴも左寄りペナ寸前という最高のポジションでFKを得るも枠に収めることが出来ず[これは近すぎたか?])ブレーメンの攻勢に押されリズムを失い、苦しい時間帯を向かえていたチェルシーでしたが、これを耐えた恩恵が左サイドから送り込まれたクロスにドログバが飛び込んだプレーの中でファールをもらって、PK。これをランパードではなくバラックがプレース、バラックは右上隅に豪快に蹴りこんで2点差。バラックはチェルスキ初ゴール。

このゴールで再びリズムを引き戻したチェルスキは少ない人数でゴールを狙いながらも、守備意識を高めて4-3の守備ブロックをより強固に作り上げることでブレーメンの反撃を許さず。未だチーム構築の半ばという危うさこそ見せたモノの、そのポテンシャルの高さを証明する形でホームでの初戦をきっちり勝ちきった。

まあ結果として「順当」というのが素直な感想です。もう少しブレーメンが、新戦力のフィットしていないチェルスキを苦しめるかなと思っていましたが、その辺は地力の差なのか、スコアに反映させる部分での差はあったのかなと。

実際、チェルスキはまだまだ調整中というか新戦力が加入した上での戦い方を模索している感はあったのですが、それでもチームの根幹としては揺るぎない部分があり、この試合の戦いもその強みが出た試合と言えるのではないでしょうか。エッシェンのプレーに表れていたのかなと言う気がするのですが、非常に速い切り替えから波のように押し寄せて奪った先制点はチェルスキの基本コンセプトが詰まっており、メンバーが替わろうとも戦い方自体は代わらないのかなと言う印象を受けました。

ただ、今シーズンのチェルスキは、昨シーズンの反省もあってか、戦術的柔軟性を再び重視しているのかなという感じを受けました。その狙いとしては、シェフチェンコやバラックの加入というのもあるのですが、相手のスタイルや弱点を鑑みながらメンバーの起用を変え、敷いてはチームとしての狙い所や守備の仕方をアレンジしていくことで、どのような状況にも対応しうるチームという、理想型を模索している気がしなくもないです。

Chelsea 2006-07 type on style

Ex.中盤守備を基盤にダイナミズムを重視したスタイル

   Shevchenko  Drogba
Lampard          Essien
    Makelele  Ballack
As.Cole          Boulahrouz
     Terry  R.Carvalho
        Cech


Ex.サイドのスペースを狙うスタイル

Robben   Drogba    S.W.Philips
   Lampard   Ballack
      Makelele
As.Cole         P.Ferreira
     Terry  R.Carvalho 
       Cech

EX.高さにウイークポイントがある相手に対してのスタイル

        Drogba
    S.Kalou    Shevchenko
        Lampard
    Makelele   Essien
As.Cole          P.Ferreira
      Terry  R.Carvalho
        Cech

Ex.柔軟に相手の隙を伺うスタイル

       Shevchenko      
Robben Lampard Ballack J.Cole
        Makelele
Bridge            P.Ferreira
      Terry  R.Carvalho
         Cech

ようは、相手の戦いぶりをスカウティングし、自チームと相手のパワーバランス、相手の攻守に置けるチームと個人両面でのウイークポイント、ストロングポイントなどを洗い出した上で、一つ一つ駒を選択していくというのを、よりロジカルに突き詰めてやっていくことで相手の弱点を突くと言うことをやろうとしているのかなと。当たり前のようなことを書いているけど、どんなことでも選択出来るだけの選択肢を持っていると、その幅も広がり、獲れる選択肢もより広がる訳で。

例えば、この試合。相手のブレーメンは弱いチームではなく、攻撃力には注意の必要な相手だから、そこまで一方的なゲームにはならない。ただ、アグレッシブなオフェンス志向に付随するリスクをマネジメントしきれない部分もあり、そこがブレーメンの持っているウイークポイントとして顕在している。どこかに穴が空くと言う特徴はないけれど、全般的に守備が足りなくなるような傾向がある。総じて、導き出される答えは、しっかりと守りながらも攻守の切り替えで上回りたい。これを鑑みた上で、スピードに強みを持つが守備は不得意なウインガーを使うよりも、攻守にオールマイティなセントラルの選手を数多く起用した方が効率的だろう。だから、優秀なウインガーではなく、エッシェン・ランパード・バラックという選択。

といったように感じで答えを導くわけです。もちろん、豊富な戦力、根幹となり基盤となる戦術の浸透、そして監督の分析力というモノが必要になってくるわけですが、それが全てを揃っているとしたら?一戦一戦必勝で相手に合わせたスペシャルチームを作ることで優位性を保てるとしたら、より勝つ可能性が高まると言えるのかなぁと。

突拍子もないことなんですけど、何でこんなこと考えたのかというと、僕はこのウイングレスシステムをチェルシーでは初めて見たから。ロッベンやSWP、ジョー・コールにカルーなどのコンディションの兼ね合いもあるだろうから一概には言えないのだけど、これまではウインガーの局面打開力を前に出す攻撃を核にしていたチームがどうしてこういう戦いを選択したのかに少々疑問に思ったわけで(実際にはブラックバーン戦でやってるのね、出来はどうだったんだろう)まああくまで妄想で全く根拠はなく、考えすぎのような気がしなくもないですけどね。

まあどちらにしても、今年のチェルスキの戦力は余りに厚く、新しい個にモウリーニョのタスクが浸透して、チームとしてその大きな個を消化した時、より強いチームが出来上がってくるのかなぁという気がします。今シーズンはより強い意志でビッグイヤーを取りに来ると思うし、そういう意味ではこのチームの完成形は年が明けてから、ということになるのかも知れませんね。

ブレーメンの方は、うーん、勝てないチャンスがない訳じゃなかったけど、やっぱり相手が強かったかな……。後半リズムが来た時にエースのクローゼが決めてればねぇ。先のことを考えると、ホームでは勝ち点を落とせないと言うことになるし、何とかバルサからも勝ち点獲らなきゃいけないと言うことになってくるのかな。ちょっと厳しい状況に追い込まれたかも知れん。

とにもかくにも完調とまでは行かなくてもやっぱり勝ってるチェルスキには、可能性を感じますな。じゃあその他の結果だけ。

Group A/
Barcelona 5-0 Levski @ Camp Nou
Barca:7'A.Iniesta 39'L.Giuly 49'C.Puyol 58'S.Eto'o 90'+3'Ronaldinho

GroupB/
Sporting.L 1-0 Inter @ Jose Alvalade
Sporting:64'M.Caneira

Group B/
Bayern.M 4-0 Spartak Moskva @ Allianz Arena
Bayern:48'C.Pizzaro 52'R.SantaCruz 71'B.Schweinsteiger 84'H.Salihamidzic

GroupC/
Galatasaray 0-0 Bordeaux @ Ataturk Olympiyat

GroupC/
PSV 0-0 Liverpool @ Philips Stadium

Group D/
Olympiacos 2-4 Valencia @ Georgios Karaiskakis
Oly:M.Konstantinou 66'N.A.Castillo
Valencia:34'&39'&90'F.Morientes 85'R.Albiol

Group D/
AS Roma 4-0 Shakhtar @ Olympico
Roma:67'R.Taddei 76'F.Totti 79'D.DeRossi 89'D.Pizarro

Group E/
Lyon 2-0 R.Madrid @ Stad de Gerland
Lyon:11'Fred 31'Tiago

Group E/
Dynamo Kyiv 1-4 Steaua.B @ Olympiyskiy
Dynamo:16'S.Rebrov Steaua:3'S.Ghionea 24'V.Badea 43'&79'N.Dica

Group F
Manchester.U 3-2 Celtic @ Old Trafford
Man.U:30'p&40'L.Saha 47'O.G.Solskjaer Celtic:21'J.V.o.Hesselink 43'S.Nakamura

Group F/
FC Kopenhavn 0-0 Benfica @ Parken Stadium

Group G/
FC Porto 0-0 CSKA Moskva @ Estadio O Dragon

Group G/
HSV 1-2 Arsenal @ AOL Arena
HSV:90'+1'B.Sanogo Arsenal:12'pG.Silva 53'T.Rosicky

Group H/
Anderlecht 1-1 Lille @ Constant Vanden Stock
And:41'N.Pareja Lille:80'N.Fauvergue

Group H/
AC Milan 3-0 AEK Athens @ Stadio Giuseppe Meazza
Milan:17'F.Inzaghi 41'J.Gourcuff 76'pKaka'

ということで、まあ概ね順当……って期待に応えてくれるねぇ、インテルさん。それでこそインテルという感じ。何々、ヴィエラが退場?カネイラのボレーに沈む、ニヤニヤ。まあこの一敗が致命傷な訳じゃないから大丈夫だろうけど、さすが職人芸という感じ。

ということで今日はここまで。明日はもちろんJ。

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