« 最高に気持ちいいゴールショー@J1 第23節 アビスパ vs Fマリノス | Main | 経験、自信、意義ある戴冠@AFC U-17 Championship Final vs 北朝鮮 »

September 18, 2006

プレミアの構図@06-07 Premiership Chelsea vs Liverpool

プレミアシップだけじゃないのだけど(ブンデスとか)、ミッドウィークにUCLがあったことを鑑みて、有力チーム同士の当てるスケジューリングをするのは辞めて頂きたい。何でかって?もったいないじゃん。毎週一個ずつぐらいあるのがちょうど良いよ。ということで、時間が早いのでジョゼさんとラファさんのゲームを。

06-07 England Premiership Week5
Chelsea 1-0 Liverpool @ Stamford Bridge
Chelsea:42'D.Drogba

チェルスキスタメン:GKツェフ、DFブーラルーズ(→72'パウロ・フェレイラ)、リカルド・カルバーリョ、ジョン・テリー、アシュリー・コール、MFマケレレ、エッシェン、バラック(51'一発赤)、ランパード、FWシェフチェンコ(→65'ロッベン)、ドログバ(→89'サロモン・カルー)

リバポスタメン:GKレイナ、DFフィナン、アッガー、キャラガー、ワーノック(→54'ファビオ・アウレリオ)、MFジェラード、シッソコ(→67'ゼンデン)、シャビ・アロンソ、ペナント、FWベラミー(→78'クラウチ)、カイト

色々因縁があったりと、一筋縄には行かないこのマッチアップ。これまでのリーグの調子としてはリバポよりチェルスキの方が良いのかな。ただ、このゲームを意識してチャンピオンズリーグの初戦を「ターンオーバー」してまで、この試合に合わせてきたリバポなだけに、この試合で結果を出すことで今の閉塞した状況を打ち破りたいという部分があるのかも。

前半

序盤から優勢なのはホームのチェルスキ。中盤でボールを動かしながら、押し込む展開が続き、その中でセットプレーを得ると、そのセットプレーからチャンスを迎える。右サイドからのFK、ファーサイドに開いたリカルド・カルバーリョを使うとカルバーリョは高い弾道で中に折り返す。これはゴールの幅を超えてもう一度、今度はバラックがヘッドで折り返し、中にはシェフチェンコとドログバが待ち受ける。レイナはシェフチェンコにブロックされ処理しきれず、その浮き球に対して最後はドログバが合わせようとしたところ、勢いよくテリーも飛び込む。しかし、何とかオーバーヘッドでアッガーがクリアし、リバポとしては難を逃れ、チェルシーとしてはチャンスを生かし切れず。

すると、ピンチを凌いだリバポにもチャンスが。セットからのセカンドボールの処理が甘くなったところをフォローすると、切り替えてラインを上げようとした隙を突いて、シャビ・アロンソから右サイドフリーとなったカイトへグラウンダーの素晴らしいパスが通る。完全にフリーでのシュートチャンスにカイトが右足を振り抜くと、強烈なシュートはツェフの反応を許さなかったが、このシュートはバー。しかし、このチャンスを迎えてから展開は互角になったかな。

両チームともコンパクトな全体距離を保ちながら、トランジッションからの速い攻撃を狙っていたこともあって、互いのアタッキングエリアを行き来するようなめまぐるしい展開。もちろん一つ一つの局面にはふんだんに激しいコンタクトプレーが伴い、この辺はさすが、プレミアのチーム同士のゲームという感じ。どちらもラインを崩すようなシーンまでは作れず、攻めあぐねていた印象もあったが、その中でチャンスを作れてたのはリバポの方かな。右サイドで速いグラウンダーのパスがスムーズに流れ、最後はカイトのポストにベラミーが連動して、流し込むようなシュートに繋がったが、しかしこれもゴールには繋がらず。チェルスキの方は、局面打開しきれず、又有機的にも攻撃も繋がらず、と少々リバポの守備陣に苦労していたかな。

非常に緊張感溢れる激しいゲームで、前半はこのままかと思われた残り数分の所、チェルスキが誇るゴールハンターの一発芸がゲームを動かす。右サイド、浅い位置からランパードが高い弾道のクロスを送り込むと、このボールに対して身体を寄せあいながらドログバとキャラガーが競り合う。うまく身体を入れたのはドログバの方で後ろ向きにトラップ、どこかに落とすかと思われたがこのトラップで落としたボールをドログバは何と後ろに向かいながら反転してそのまま左足一閃!そしてそのシュートがもの凄い弾道で左隅に突き刺さる!スーペルゴラッソ!てゆうか腰抜かした……。もうドログバしか出来ないようなプレーだよねー。抜群の身体能力でぶれなくボールを収め、そして打てる体勢とは思えないところからとんでもないシュートを突き刺しちゃう。正直あれじゃ対応する方はどうにもならない。もちろんあそこで収めさせちゃいけないというのはあるのだけど、あれはねぇ。

その後ジェラードが左サイドからエンドライン際を突破しシュートに繋げるシーンがあったりしたモノのスコアは動かず、結局前半は1-0で折り返す。

後半

どちらもハーフタイムでの交代はなし。リバポがもう少し前に出るかと思われたが、ペースを握ったのはチェルスキの方。フィニッシュにこそ繋がらなかったモノの、トップにボールが収まることからうまく攻撃が流れ、良い立ち上がりを見せたかに思われた。しかし、ここでまだゲームが動く。中盤での競り合いの中でカッと来ちゃったバラックが、そのカッと来ちゃった対象のシッソコを膝を故意的に踏んでしまい、これを近くで見ていたライリーは一発赤。やらかしたねー、これでリードしているチェルスキが数的不利を追うことに。面白くなって参りました。

数的優位を得たリバポはワーノックを下げ、ファビオ・アウレリオを投入し、よりオフェンシブな姿勢を見せると、その通り一気に攻勢に出るが、モウリーニョはこの退場劇の後も焦らずにすぐさまMFの位置を修正、左にランパード、右にエッシェン、アンカーにマケレレという形にして、バランスをしっかり整える。それに対してリバポは、ボールを大きく動かしたりすることで攻撃に出ていこうとするが、なかなかセンターのゾーンが空かず、決定的な形を生み出せない。結構工夫して、直接的に最前線に送り込むのではなく、一列手前に送り込み、そこを中継点にギャップを付けて崩そうとしたりするのだけどね。

残り25分と言うところでチェルスキベンチが動く。まだまだプレミアシップなプレーに順応は出来ていないシェバに変えて、ロッベンを投入。そのロッベンが独力で打開するシーンもあったりと、チェルスキは完全にカウンタースタイルにシフト。リバポもサイドアタックを強化する狙いから、シッソコに変えてゼンデンを投入(ジェラードを中に)その直後、中に入ったジェラードが巧みなプレーを見せて決定機を向かえる。シャビ・アロンソのミドルシュート、ディフェンスに当たってこぼれたところに反応したジェラードはうまく足先で先に触って飛び込んできたブーラルーズと入れ替わり(このプレーがお気に召さなかったモウリーニョはその後懲罰的にパウロ・フェレイラと交代させてたね)、ボックス内に進入。後はシュートだけというところでジェラードは思いっきり右足で叩くが、このシュートがチェフの正面を突いてしまい、超絶決定機を逃してしまう。正直、シュートモーション大きくてタイミングを図られやすいシュートだったかなーと思うのだけど、うーん、チームが負の流れにあって力みもあったのかな。

ゲームの展開としては、リバポが押し込みながらビハインドをはね返すために積極的に攻め、チェルスキがロッベンとドログバの力を使いながらカウンターに出たり、機を見て後方から押し上げて追加点を狙う展開。何とか同点に追いつきたいリバポは選手を入れ替えて活性化したサイドからチャンスを生み出すがどうも決まり切らず(PKっぽい怪しいシーンがあってラファが激昂するシーンが何度か、てゆうかその後のチャンス決めなきゃだめなんだけど)、最後のカードでクラウチ投入。彼の高さに賭けるという形か。チェルシーの守備も以前集中力高くしている状態だったのでしっかりと組み立てないと上げれない状態だったが、この辺はビッグチームか焦らず、クラウチのポストを絡めて右に展開し、フィナンがエンドライン際から鋭いクロスを上げる。クラウチがこれに反応し折り返す形に。クラウチに引きつけられてセンターぽっかりで、カイトに近距離でのシュートチャンス!しかしこれも浮き球をうまくコントロール出来ず決めきれない。

時間もなくなってきて、リバポは長いボールを簡単に入れてくるようになるが、こういう攻撃ではなかなかチェルスキのディフェンスを揺さぶることは出来ず。クラウチの高さもチェフの良いプレーの前に不発。結局5分のロスタイムも動かず、チェルスキが1-0で凌ぎきった。ジョゼさんも嬉しそう。ラファさんは苦虫をかみつぶしたような顔。

いやー、これぞプレミアって感じ(で、そんなゲームが実はあんまりスキじゃない)てゆうか、ハードなぶつかり合いだけが目立つようなゲームだった。ゲームとしては、数的不利の中でチェルスキは良く凌いだなぁという感じでもあり、リバポとしては追いつけるチャンスがありながら決めきれなかったなぁという感じだったのだけど、どちらも新戦力をうまく馴染ませようという要素を絡めながら新しいチームを作っている最中で、まだまだ完成度としては低いのかなぁと。まあ去年と同じ監督なんだけど、何か違うことをしている感じがしました。

しかし、ドログバのシュートは凄かった。これだけでもこのゲームを見た甲斐があったというモノ。あんなシュートは早々お目に掛かれないし、きっと真似しようと思っても出来ないだろうねぇ。今、シェバがプレミアシップ、そしてチェルシーに順応中ということを考えると、彼が頑張らなきゃいけない状態だと思うけど、彼自身ももの凄い能力の持ち主だし、シェバが能力を発揮させるだけの時間も十分確保してくれそうだね。結構、個人の突破で何とかしろという部分を求められすぎている気がするので、二人で絡むシーンなんかが出てくると、より能力が発揮しやすい状況を作れそうだけどね。

ずれた。で、その特徴として、両チームとも結構似ているのかなぁと。守備重視で、相手を引きつけながら空いた中盤を素早くトランジッションで突き、最後は最前線の局面打開力や豪快なミドルシュートでゴールを奪おうとしてる感じ。簡単に言えば、よりリスクマネジメントをきっちりと考えながら、アタッキングエリアではタレントの力を活かすような傾向が強まっているのかな。UCLで批判されたりしているのだけど、よりアンチスペクタクルの方向に流れている印象を受けました。

元々両チームのスタイルは違うところにあったと思うのだけど(スペクタクル志向とは言わないけど)、より勝利を求めていく中で同じような方向性に収束して行ってる感じがあるのかも知れません。プレミアシップに置ける全体的な問題にもなっているようなのだけど、まあこればっかりはねぇ。使うお金も大きくなっているし、より結果が求められるというのもあるのかも知れないし。

そういう意味では、今日のもう一つの直接対決であるユナイテッドとアーセナルが、アンチスペクタクルに対抗するという構図になってくるのかも。てゆうか、個人的にはアンチスペクタクルを否定していないのだけど、そんな僕でももう少しタレントを使っても良いのかなと言う気はするかなぁと(きっと相手に合わせて使っていくんだろうけどさ)てゆうか、支えられるだけの守備力もあるし、タレントも持っているからね。ちょっとゲームが閉塞しすぎる。

とにかくどちらもまだ道半ばな状態で現状では、やりたいことを全て表現出来る状態じゃないことは分かりました。ただそれでも、今シーズンこれまでの過程を考えてもやはりチェルスキが一枚上手なのかなというのも、見えた気がします。ジョゼさんがブーラルーズを懲罰的に(?)代えたことは、チームとしてより厳しく考えている気がするんでね。非常にシビアに考えていて、そういう姿勢が勝てるサッカーに繋がっていくのかなと。まあこれが当たっても全然褒めてはもらえないだろうけど(苦笑)ということでここまでかな。アーセナル、頑張って!

*こないだのブレーメン戦のレポートに書いた妄言は多分見当違いだね。まあリバポに合わせて見ても、このフォメで慎重にやるというのは間違っているとは思わないけど、エクスキューズを抱えた中でもこういう構成にしたというのはそれなりにそういう意思の表れだと思うし。まあ順応させる意味もあるとは思うけど。しかし、来年どんなチームになっているのかは、正直少々楽しみだよ。バルサに勝てるかねぇ。

*えーと、アジアユース決勝、ふろん太ジュビ、いければエスパ鹿島とやっていきます。サボればどんどん減っていきます。ジュビふろん太は神ゲーム。守備のゆるいアホゲームのような感もあるけど、ジュビロの素晴らしい攻撃の機能性とフロンターレのポジティブな勢いがぶつかり合って、本当にアグレッシブな素晴らしいゲームだったと思う。風邪気味で雨降るの分かってて、しかも屋根なしだったから諦めたのだけど、見に行けば良かった_| ̄|○

|

« 最高に気持ちいいゴールショー@J1 第23節 アビスパ vs Fマリノス | Main | 経験、自信、意義ある戴冠@AFC U-17 Championship Final vs 北朝鮮 »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/11937509

Listed below are links to weblogs that reference プレミアの構図@06-07 Premiership Chelsea vs Liverpool:

« 最高に気持ちいいゴールショー@J1 第23節 アビスパ vs Fマリノス | Main | 経験、自信、意義ある戴冠@AFC U-17 Championship Final vs 北朝鮮 »