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August 31, 2006

複雑なサプライズ -中東遠征、日本代表メンバー発表-

何だか、オシムの選手選考が読めるようで読めなくて、難しい。又驚かされちゃった。素晴らしい気もするし、残念な気もするし、複雑。

AFC Asian Cup 2007 Qualify(中東遠征) 日本代表メンバー

監督:イビチャ・オシム(JFAナショナルコーチングスタッフ)

コーチ:
大熊清
反町康治(以上JFAナショナルコーチングスタッフ)

フィジカルコーチ:里内毅(JFAナショナルコーチングスタッフ)

GKコーチ:加藤好男(JFAナショナルコーチングスタッフ)

GK:
川口能活(ジュビロ)
山岸範宏(レッズ)
西川周作(トリニータ)

DF:
三都主アレサンドロ
坪井慶介
田中マルクス闘莉王(以上レッズ)
加地亮(ガンバ)
駒野友一(サンフレッチェ)

MF:
阿部勇樹
羽生直剛(以上ジェフ)
長谷部誠
鈴木啓太(以上レッズ)
田中隼磨
山瀬功治(以上Fマリノス)
遠藤保仁
二川孝広(以上ガンバ)
中村直志(グランパス)
小林大悟(アルディージャ)
伊野波雅彦(FC東京)
梅崎司(トリニータ)

FW:
巻誠一郎(ジェフ)
我那覇和樹(フロンターレ)
佐藤寿人(サンフレッチェ)
田中達也(レッズ)

Schedule:
9/3(Sun)20:30KickOff/ vs サウジアラビア代表(ジェッダ/サウジアラビア)
9/6(Wed)15:20KickOff/ vs イエメン代表(サナア/イエメン)

JFA

という事で午前中発表で今日出発という強行スケジュールな中東遠征のメンバーが発表されましたね。様々な憶測、予測、希望などがありましたが、このメンバー選考で見える部分としてはオシムは思った以上に初選出メンバーを尊重していること、そして尊重しながらも先を見据えながら刺激を促すような狙いを持っている事、そしてメンバー的なバランスというよりパフォーマンス重視なんだなという事を感じました。

実際、厳しいコンディションの中で2試合をこなすのに又センターバックが2枚な事(ユーティリティ性の高い選手がいるとはいえ)、中盤が妙に厚い事など、「大丈夫?」と思わない部分がない訳じゃない。実際、気候的、環境的に厳しい中でのゲームで何が起こるか分からない中で「備え」のなさというのは正直気になる。ただ、中盤の選ばれた選手達は大体高いパフォーマンスを継続しているし、選ばれた事自体に疑問がない。そういう意味でディフェンスの候補達が中盤の選手達を蹴落とせなかったという事なのかなと。まああくまで僕の解釈に過ぎないけど。

で、その中で初選出の選手達。正直、びっくりした。ただ、とにかく選ばれたわけでおめでとうですな。じゃあ各選手評。

西川君に関しては、何を置いても選んで欲しかったので、非常に満足。クラブでのパフォーマンスに置いても、将来性に置いても、彼は成長していって欲しいし、多少の優遇はあっても良いかなと思ってたから。もの凄い経験を持っている能活の近くで沢山練習し、話し、様々な事を吸収して欲しいし、もちろん後ろに並ぶだけじゃなく競争してピッチに立てるように野心丸出しでやっていって欲しいな。サイズはないけど、近距離反応の良さ、判断の良さ(飛び出し、ハイボールとかね)、フィードの精度はそういうディスアドバンテージを補って余りある質の高さを持っていると思う。

で、二川。まあガンバな人から見れば「ようやく……」という感慨もあるかも?視野の広さ、狙い所、そしてオン・ザ・ボールのスキルと抜群のセンスを感じさせるプレー、サイドもこなすように運動量的にも多い方。そういう意味でオシムたんのお眼鏡に適って激しい競争に食い込んできたのかなと。柔軟性のある選手だと思うし、切り札的な使われ方をしたら面白いかなぁと思う。エスプリの効いた局面を変えるプレーが出来るからね。

梅崎君はまずアジアユース、そして一世代上のU21の方で、と思ってたから、この「二階級特進」は少々驚き。まだそんなに数多く見てはいないけど(数えても12~13試合ぐらいだと思う)、機動力と積極性に溢れていて、技術的にも高い。飛び出し、仕掛けるプレー、ミドルレンジから狙うというのを躊躇なくがんがん出来るというのが個人的に魅力に映ったかな。もちろん機動力のある選手だから動く範囲も広い。シャムスカ学園出身で様々なモノを植え付けられているだろうけど、それにオシムメソッドが加わる事で彼がどのようなプレーをするのかは非常に興味深い。彼の成長は下の世代にとっても尊いモノだと思うし、頑張って欲しいな。競争は激しいけどね。それとトリニータな皆さん、クラブ初の代表選出おめでとう!、という事も付け加えておかなきゃね。それだけの素晴らしいパフォーマンスを示しているし、決してサプライズや将来性だけの選出じゃない、妥当な判断だと思いますよ。

最後、伊野波ね。これは本当にびっくりした。監督が替わってからはポジションを失っていたし(スクランブル的な形で出てはいるけど)、特別高いパフォーマンスを示していたのかわからないけど、まあ大熊さんや反さんが推したのかな。守備的なユーティリティとしては面白い存在。アンカー的なポジション、右サイドバック、そしてセンターバックとそつなくこなせる選手で、オシム好みの「水を運ぶ」選手だと思うから、そういう部分で評価されていたのかな。U21世代では現状中核を担っているし、彼も成長していって欲しいという期待の表れかな?まあこの選手層だとチャンスが得れる可能性は高いと思うし頑張ってほしいな。

まあこういうめでたい人たちの裏では選ばれなかった選手達もいるわけで。まあマスコミの先走りとも言えるけど、山岸智、坂本將貴、石川直宏、中村憲剛、山口智、岩政大樹など、入るかもと?といった選手は今のメンバーの信頼を越えるほどのインパクトを残せなかった、もしくはお眼鏡に適わなかったという事なのかな。この辺はイマイチ見えないね。特にここのところ「猛アピール」ってな感じでもの凄いハイパフォーマンスを示していた中村憲剛、ナオに関してはもの凄く残念。見てみたかったし、一度呼んであげても良かったと思う。才能はもちろんのこと、チームに新しい可能性を付随出来る選手だと思ったからね。てゆうか、こういうパフォーマンスをしてて呼ばれないとなると「道、閉ざされてるんじゃないの?」と思っちゃってもおかしくないし。まあ、それでモチベーションががくっと落ちるという事はないだろうけど、それがハイパフォーマンスの一因になってた事は否めないし。凄い残念。

*中村憲剛は長谷部、遠藤といった特徴を似ている選手との兼ね合いなのかな。しかも、オシムは、ボランチの所を阿部や鈴木啓太と言った守備を高いレベルで出来る選手を起用していた側面もあるから、彼にまでおはちが回らないのかな。ここのところのパフォーマンスを見てると、本当に素晴らしかったんだけどねぇ。やっぱり守備の拙さ、というのがあるのかねぇ。ここのところのパフォーマンスで選ぶのなら、長谷部より絶対に中村憲剛だけどね。まあ後は継続性なのか、タイプなのか。腐らずに頑張って欲しいな。代表に選ばれてないけど、素晴らしい選手な事に変わりはないわけだから。

*ナオに関しては、今はアレックスを左の高い位置に置いて使っているけど、それを右サイドに持ってくるという意味でナオの存在は活きると思うのだけどねぇ。羽生や山瀬、小林大悟、中村直志と左右問わないしねぇ。ここのところの開放的なパフォーマンスは非常に良かったし、実効力も高かったから、選んで欲しかった。オプションの拡充という意味ではナオは見てみたかったかな。隼磨との縦ラインが見たかった……。

まあ全ての人が満足する選考はないし、枠は限られていて、選考者の思惑もあるから、どうしても仕方ない事なんだけどさ。個人的な思い入れもあってね。書いちゃいました。

AFCアジアカップカップ2007予選大会、日本代表メンバー発表(Fマリノスオフィシャル)

で、Fマリノスから隼磨と功治が選出。功治はここ2戦もうとんでもない事になってトップフォームを取り戻した感があるし、隼磨も昨日はらしさ全開だったし、選ばれて然るべきかな。おめ。坂田は残念だけど、ここのところ出場機会は限られてたし、正直ポジショニングの意識とか、実効度の高いプレーの頻度という部分で、田中達也や佐藤寿人と比べると少々劣る部分があったので仕方ないかな。そういう選手から学んでよりよい選手になって、これから又選ばれるように精進して欲しいな。勇蔵はここのところ良かったんだけどなぁ、もう見切られちゃってるのかな。まあ選ばれた二人には中東アウェイというという厳しい経験を機に更なるスケールアップの糧として欲しいな。おめでとう。頑張れ。

というのは表向き。本音↓

*オシム空気嫁よ、バカバカバカ。隼磨と功治を何で連れてくんだよー。ナビスコだって重要な公式戦だろ(オシムは結構ナビ軽視の側面あるけどさ)てゆうか、連れて行ったってプライオリティ高いのははにゅ~だろ?加地さんでしょ?じゃあ「ナビスコもあるししょうがねーな」という風にはならないんだよ?てゆうか、マリから連れてくなら、鹿島の選手もがっつり連れてけよー。岩政や新井場どころかアレミネとかファビオ・サントスも連行しろよー(←本末転倒)これで鹿島に負けたら(特にアウェーゴールの差とか)恨んでやるんだから!

唾を吐くなと示唆されながらも唾を吐く僕は悪い子です。という事ですっきり。まあ代表の成長が日本のサッカー界に更なる好影響を与えるという事をぶち上げたんだから、選手に沢山の刺激を与えて、成長を促進させて欲しいな。この発言にはそういう責任があると思うし。とにかく、厳しいゲームになると思うけど、こういう経験を積み重ねて、良いチーム、勝てるチームになるための糧としてほしいですな。という事でここまで。

*ここのところ、アジアの現実的な戦いと、オシムの提唱するリスクチャレンジ溢れるサッカーの相性ってどうなんだろうなぁー、と考えたりしてます。まあそれは少しこのサウジ戦、イエメン戦で見えるかなという気がするけど。チームを作り上げる時間を考えたら、余り猶予はなく突き進むしかないけれど、世界を見据えながらアジアを戦うという難しさという部分もあると思うし、結果を重視すべき中で内容を充実させるサッカーというのは齟齬になる気がするんだよね。もちろん、内容充実させながら、やりたい事をして勝てればそれで良いのだけど、ジェフのサッカーを見てると少々不安だったりする。

*まあ書くかどうかは分からないけどね。今はFマリちゃんで精一杯。

*てゆうか、速報でやる事もなかったかな、忙しいのに。

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Link!@J1 第21節 Fマリノス vs ヴァンフォーレ

連勝!連勝!連勝!

京都戦とは趣の異なる難しいゲームだったけど、素晴らしい集中力とディフェンス、カウンターと、びりびり痺れた。楽しく意欲的にプレーする、一人一人が持てる力を発揮する、こういう事がリンクすれば、勝てるというのを見せてもらいましたよ。

2006 J.League Division1 第21節

Fマリノス 3-0 ヴァンフォーレ @ 三ツ沢球技場「Link!」
F.Marinos:12'OwnGoal 32'田中隼磨 82'p松田直樹

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也"安定継続"、DF栗原勇蔵"90点差し上げる"、松田直樹"95点差し上げる"、那須大亮、MF中西永輔(→71'吉田孝行)、上野良治"攻守にGJ"、田中隼磨"運動量は魔法の力"、ドゥトラ、奥大介(29'黄×2=赤)、山瀬功治"頼りになりすぎて困る"(→86'平野孝)、FW久保竜彦"速い、高い、強い、信じて良いかな?"(→87'大島秀夫)

ヴァンフォーレスタメン:GK阿部謙作、DF杉山新、アライール、ビジュ、山本英臣"ごちそうさまでした"、MF林健太郎(→46'茂原岳人)、藤田健、石原克哉、FW山崎光太郎(→77'鶴見智美)、バレー、大西容平(→65'須藤大輔)、

降ったり止んだりの不安定な気候、何とか耐えていた空はキックオフ前にぽつぽつと落ちてきたけど、試合中に何とか持ち直した。そんな感じの空模様なので客足は大宮戦に比べると少々鈍かったが、それでも夏休み最後のJ、試合前に自由席はほとんどが埋まり、三ツ沢には多くの人が駆けつけた。

そんな水沼Fマリノスのホーム初戦、中二日という厳しい日程の中で入れ替えも考えられたが、出場停止の河合以外は同じスタメン、河合の穴は選択肢が限られる中でエースケが埋める事に(鮪は怪我かな?色々と大変なみたいだけど頑張れ!待ってるよ!)良治たんとのボランチコンビはCSを思い起こさせる。ヴァンフォーレの方は前回対戦でロスタイム弾を見舞われた憎きバレー、右サイドの仕掛け人杉山がスタメンに名を連ねたところが前節からの変更点かな。

前半

立ち上がり集中力を欠いたのか、なかなかボールが回らず、弱いパスやミスパスをインターセプトされて一気にリズムを持って行かれたFマリノスはヴァンフォーレの攻勢を受ける形に。両チームのシステム的な兼ね合いに置いてサイドで非常に難しい対応を迫られ、ここが苦しいために両サイドも低い位置に押し込まれる事が多かった。

何とか凌ぐ形で時計を進めようとするが、なかなかリズムを変えられず苦しい時間が続く。何とかDF陣が踏ん張って失点を逃れていると、思わぬ形で先制点がもたらされる。左サイドバックの山本が放ったバックパスが阿部からズレ、ゴールへ転がる。何とかカバーしようとしたモノの間に合わず、嘘?まじ?入っちゃったよー。ありがたやーありがたやー。もしかしてシュート一本も打ってないんじゃとか思いながら、何とも珍しい形で欲しかった先制点を手に入れた。
*まあやってしまった事を愚痴愚痴言うのはあれだけど、バックパスというのは普通はゴールを外して行うモノ、こういう事があった時に枠にボールが行かないように。それがセオリー。まあミスは仕方ないけれど、こういう部分が無意識的とはいえお粗末だったかな。

ラッキーな形で先制点を得たFマリノスですが、ミスも減らず、なかなか攻撃にも出れずと、リズムは戻らない。その中で大ちゃんがアプローチに穴が空いたところを埋めようと猛然と走って山本にタックル行くと、これがラフプレーと判定されこの日2枚目のイエローで退場(一枚目はクロスに合わせようとして手が出て故意と見なされもらった)リードをもらったが数的不利ももらってしまって、ラッキーは消えてしまったかに思われた。しかし、そこでこの日非常に動きにキレを見せていた久保のプレーがゴールを呼ぶ。

カウンターの展開から左サイド久保にパスが出ると、鼻先巧みにアライールをかわしてオープンスペースを突き進む。ヴァンフォーレディフェンスは久保に対して注意が向き、そうすると久保は後方から押し上げてきた上野へ横パス。それを受けた上野はセンターは薄くシュートも狙える状態だったが、その中でタイミングを計りながら選んだ選択肢は右サイド、一気に駆け上がってきた隼磨の元へ。隼磨は完全フリー、落ち着いて右足一閃、ファーサイドネットにしっかりと沈めて、追加点!久保の感覚的な鋭さ、柔らかさが活きる形で局面打開、このプレーに尽きますわ。この日、これ以外にもロングボールを競ったり、楔を受けたり、サイドに流れてスペースに出ていったりと、1トップとしてとても大きな存在感を示していたわけだけど、このプレーは本当に久保らしい柔らかくてしなやかで"肉食獣"を思わせるドリブルだった。良治たんも、隼磨もこれに反応して長い距離を走ってレシーバーとなり、しっかりと得点という形に仕上げたのも、言うまでもなくもちろん見事。隼磨のシュートはいつも意識しているような低くコースをしっかりと捉えた良いシュートだったね。
*これに加えてもちろん山瀬もアタッキングエリアに入り、デコイとなっていた(左サイドでボールを呼んでた)良治たん、右使え右使え、と叫んでごめん。わかっててタイミングを計ってたんだよね。

決してリズムは良くなく、数的不利まで負っているのに、2点のアドバンテージを得ている事に流れが変わった事を改めて感じた前半はこのまま。

後半

2点ビハインドのヴァンフォーレは、アンカーの林に代えて豊富な運動量が魅力の茂原を投入、これに従って藤田が一列下がりアンカーに、茂原が2列目に。数的不利な状況もあって、どうしてもポゼッションを支配され、序盤は茂原が様々なところに顔を出し、そこにアンカーが絡んでくると枚数が足りなくなるような形も見えたが、徐々に甲府の攻撃に耐性が出来てきたのか守備は安定。バレーに対してはほぼマツが完全に抑え、勇蔵・那須も安定。バックラインが隙を与えなかった事で、甲府の攻撃を封殺。そうなると、ミドルレンジからのシュートというかたちになるが、これは達也がミスなく凌いでと、攻められているが失点の危険性は減っていたと言える。

その中で相手が前が掛かりでリスクを掛けて来ていたという事もあって、大きなスペースを速い切り替えで使っていく事で、カウンターに出れるシーンが。トップにシンプルに送って、そこから山瀬や久保の卓越した技術を前に出す事で局面を打開していく形、上野や隼磨など切り替えの意識の高い選手が受け手となり(上野は媒介としてとても良いアクセントとなっていた)、そこから後ろから押し上げて飛び出していく形などが目立つ。しかし、フィニッシュに繋がったシーンは少なく、この辺はまだまだというところだったのかも(虎のアーリーから久保のヘッドぐらいだったかなぁ)

ヴァンフォーレが攻め、Fマリノスが凌ぎカウンターを狙うという展開の中で時計が進む。大西に代え須藤をを入れ、更に攻勢を強めようとするヴァンフォーレに対し、ミスもあったが時間と共にハードなディフェンスで体を張っていた中西に代え吉田を投入したFマリノス(難しい判断だったと思うんだよね、天野を使うには少々難しい展開、運動量よりもポジショニング感覚とディフェンス力が必要。でもそれを出来る駒がない。その中で天野でも良かったのだろうけど、経験があって走れる吉田に賭けたような采配だった。動かないのも又選択肢の一つだと思ったけど思い切ったなぁと思った)、しかし交代策とは違った形でゲームが動く。ボールを奪った後、スペースを見いだして一気に縦に突き進んだ隼磨に対し、石原が後ろから隼磨を引き倒す形に。これに対して石原に対して2枚目のイエローで退場、10vs10、再びの数的同数になる。
*これ最初、一発レッドかと思った。イエロー出してたよね、そりゃそうだ。あれで一発赤はねぇ。

これで、中盤が薄くなり、バランスの悪くなったヴァンフォーレの攻勢が弱まり(結局3トップを崩して鶴見を入れバランスを取りに行った訳で、Fマリノスにとっては楽になった)、イーブンな展開に推移。その中でこれまた運に恵まれ、山瀬が山本のハンドを誘ってPK判定、これをこの日出色のパフォーマンスでディフェンスを支え続けたマツが決めて、勝負あり。終盤体力的な限界が来たのかさぼりプレーから危ういピンチを迎えたりしたモノの、これも凌いで無失点で締め、3-0。運と我慢と個々の力がリンクする形で、2連勝を飾った。

この勝利の内訳としては一番大きな要素は運に恵まれたことであり、それは否めませんが、良いパフォーマンスを見せた選手がいて、最後まで集中を保って我慢し続けたディフェンスや現状を把握した上で意思統一の元繰り出されたカウンターなど、特筆すべきモノも多く、決して実りのない勝利ではないのかなと。てゆうか、一週間前の状況を考えれば運に恵まれている事は流れが良くなっている証拠だと思うし、現状では何よりも勝利を重ねて自信回復していく事が唯一のチームの蘇生法という事を考えれば、勝った事だけで今は充分。てゆうか、内容がどうであろうと気持ち良くて甘美な勝利の味は変わらないしね。

致命的とも言えるミスが続いた序盤に一気にがたがたした事を見ても、まだまだチームが完全に復調したとは言えませんが、今日に関しては本当にディフェンスが良かった。劣勢の中で両サイドが押し下げられ、特に左サイドは苦しい対応を強いられたわけですが(上記の通りシステム的なかみ合わせの悪さがあったのかなと。普通に並べてみればわかるけど、余れる状態が作りづらく、柔軟にカバーしながら穴を埋めていくという事が出来ないから、一枚かわされたり、変化を付けられたりするとどうしても苦しい状態になってしまう)、そこで劣勢にされても中では絶対にマークをずらさずにやらせないという集中力を感じ、時間と共にブロックをしっかりと形成して相手に時間とスペースを与えないという形が出来て、安定していったように見えました。

特にマツはこの日出色の出来でバレーのマーカーを勤めながら(ほぼパーフェクトかな、前後半で1回ずつクロスに対してのニアへの動き出しに窮した部分はあったけど。後は須藤に代わった時に少々とまどいが見えたぐらい)マークを捨ててクロス対応に行ったり、、前に出て潰しに行ったりと、苦しい状態の続くチームのディフェンスに置いて大きな存在感を示していました。。又、勇蔵(ミスが減って安定してきたね、ボールホールド以外)、那須(良く後半は立て直した)、上野(良いポジショニングは巧)といった選手の出来も非常に良く、「大丈夫!」と思えるシーンが多かった事を見ても、攻められながらも安定していたのかなと。

後はやっぱり久保と功治かな。彼らが前線で走り回り、脅威となってくれていた事でチームは息継ぎ出来たし、可能性というモノを最後まで感じさせてくれた。実際、彼らの個人能力に寄るところも多いのだけど、それだけの力を持つ選手。その選手達が持つ力を発揮してくれている事でチームの力となってくれているという事が大きいのかなと。このチームは能力のある選手が多く、そんな選手達が一人一人が良いパフォーマンスをして、それがチーム力として繋がっていけば弱いはずはないわけで、それが遅まきながら今回の刺激で出来るようになってきたのかなと言うのを感じられました。まあ、改善すべき所は沢山あるけど、ね。

じゃあ、この試合もとても気分良くさせてもらったので選手評なんかやっちゃおうかな。

榎本達也→良いよー、安定してきた。判断ミスはほぼなし、キャッチミスもなし、キックミスは数回あったけど、気になるものでもなく。攻められている展開の中で集中力を高く持続し続けている事、◎。

栗原勇蔵→上記の通り、集中力高くしっかりと締めた。勇蔵のサイドにいた山崎がほとんど仕事をしていない事を見ても、勇蔵の仕事ぶりが良かった事が伺える。良いカバーもあったし、ヘッドの競り合いでも強さを見せと、言う事なし。攻撃面では積極性と狙い所の良さは良い、後は精度。まあ一朝一夕には行かないか。

松田直樹→とにかく素晴らしかった。前節の迷いみたいなモノがほとんど感じられず、バレー封じ、ディフェンスのオーガナイズ、前へのアプローチと本当に素晴らしかった。特にマークを捨てる時としっかりと付いていく時の判断が素晴らしい。攻め上がりも無理なモノはなく、本当に言う事なし。前節のゲームでマツに7.0を付けてたエルゴラはこの試合何点付けるのだろう?あのゲームで7.0なら、8.5ぐらいになっちゃうのでは?PKもナイッシュー。

那須大亮→前半は本当に苦労してた。大西が流れ、杉山がオーバーラップしてきて、藤田が空いたスペースを突いてくる。その中で、虎やエースケとうまく守り切れてはいなかったかな。ただ、後半は持ち直して、しっかりと守備ブロックの一員として堅陣の一翼を担っていたと思う。ビルドアップばたばたしない。

中西永輔→ミスが多く、ディフェンスも粗く、少々不安だったのだけど、時間と共に持ち直した、かな?まあ久々だし、試合勘の問題もあったけど、少々不満の残る出来。まあ守備に関しては本当に体を張って頑張ってくれていたけど、もう少しかな……。

上野良治→スペースをケアする事、バランスを取る事、相手を捕まえる事、という部分で難しいタスクを担いながらも攻守両面でのびのびとプレーしていた印象。守備は相変わらずポジショニングの良さに尽きる。突っついたり、カットしたりと、良いボール奪取が多かったけどポジショニングの良さあってこそ。攻撃面では切り替えの意識が高く非常に気の利く動きを見せていた事とその中でエスプリの効くプレーを付随させていた事、そこに運動量も必要な分だけあってと、良い内容。MOM選ぶなら良治たんとマツで迷っちゃうな。ここ2戦本当に楽しそうにプレーしていると思う。

田中隼磨→ナイスゴール!決めた事も素晴らしいけど、あそこまで走っていた事に価値がある。ゴールシーンだけじゃなく、何本も長い距離のランニングがあったり、カウンターに繋がるドリブルがあったりと、本当に頼もしくなったなぁと思った。虎の出来が良くない中で、右サイドで走り回って存在感を見せてくれていたことにじんときた。世代交代、ってやつなのかなぁ。

ドゥトラ→今日は及第点以下。局面での対応、仕掛けとちょっとやばい出来。ただ、後任はいない。ここは、本当に考えなきゃいけないポジションだよなー。まだ終わってないよね?頑張って!

奥大介→大ちゃんが退場ねぇ、てゆうか2試合で3枚は多いかな。しかも2枚はいらないカードだしねぇ(厳しい判定だけど)鹿戦いないの痛いよー。とにかくこの試合に関してはチームメイトに感謝だね。

山瀬功治→運動量、守備貢献、局面打開力、その実効度が余りに高い事を考えると頭が上がりません。もはや功治のチームといっても良いぐらいの存在感だよねぇ。代表、呼ばれちゃうよな……、功治がいないチームがどうなるのかは未知数なだけに何とか踏みとどまってくれないか、オシムたん。それにしても良い時こそ怖いのが怪我。いつまで経ってもこの不安は続いていくのかな……。

久保竜彦→凄い事になってた。体のキレがもの凄い良かったのか、非常に体が動いていて高くて、速くて、しなかなプレーで起点を見せてくれた。上にも書いたけど、感覚的にも鋭くて、ドリブル、動き出しと本当に良いね。本格復活、信じて良いかな?

途中交代

吉田孝行→本来の役割とは違う中で求められる分ぐらいは頑張っていたし(守備が拙い部分は仕方ないかな、サボってなかったのは良い)、動きの幅の広さを見せて攻撃でも存在感は見せた。後はその先、その実効力。精度と思い切り、かな。迷いなく、タイミング良く、パスを出すなり、フィニッシュするなりしてほしいな。後一歩なのよ。

平野孝→同じく中途半端、良い動き出しをしたりして、時間が短い割に良い形を引き出していたけど、時間が掛かってクロスを上げきれなかったりして不意にしているのは本当にもったいない。あのシーンは弾丸シュートでぶち抜けよ!信頼されてるんだから信頼に応えてよ(僕はふろん太戦のあれを見てほとんど信頼してないが)←あっ

大島秀夫→見せ場なし。

水沼貴史→ディフェンスはより安定志向を求めてブロック形成に力を入れてきているのかな。まあ結果を出すための現実志向としては悪くないと思う。とにかくこの雰囲気を継続しながら、細かな部分を詰めていく事。ミスに関しては厳しく見ていって欲しいなー。まあサッカーはミスゲームだけど、軽率なミスが多いしね。後はあのカウンターの実効度を上げたいね。とにかく2連勝おめ!あり!

という事でこの辺かな。まあ、この2戦の手応えを得て、鹿島戦だね。これで今の勢いが本物かどうかが試されるゲームだし、ナビスコというタイトルに向けて重要なゲームというのは言うまでもない事。重々承知だろうけどアウェーゲームでゴール含めて先に繋がる結果を残すことがどれだけ大きな事は言うまでもないでしょ。とにかく、勢い、乗ってけ!はぁ、気持ちいいね。という事で今日はここまで。

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August 28, 2006

Fun of Football!@J1 第20節 パープルサンガ vs Fマリノス

凄い楽しそうにサッカーしてたことに、ぐっと来た。

フラストレーションのたまる試合と結果の連続、遠のく上位、迫る下位、岡ちゃんの辞任というショック、水沼さんの初戦という意義、様々な側面に置いてプレッシャーの掛かる一戦だったけど、選手達がそのプレッシャーを受け止めながらも、ピッチで数々の選手が笑顔を見せる。

楽な展開になったというのはあるにしても、選手達がサッカーを楽しんでプレー出来てるというのは、良いプレーが出来ている、納得出来ているプレーが出来ているという証明かも知れない。

水沼さんが強調していた「雰囲気だけでもポジティブに」というのはチームに十分浸透していた。細かいことは後で良い、とにかく今は前を向いて、そうでしょ?岡ちゃん。

2006 J.League Division1 第20節

パープルサンガ 0-4 Fマリノス @ 西京極総合運動公園陸上競技場「Fun of Football!」
F.Marinos:31'久保竜彦 51'&78'山瀬功治 59'奥大介

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹、那須大亮、MF河合竜二"祝ゆりかご、おみやげにカレー券"、上野良治"笑顔萌え"、田中隼磨(→89'塩川岳人)、ドゥトラ、奥大介"祝復帰"、山瀬功治"真のNo.10"、FW久保竜彦"もっと、もっと!"(→73'大島秀夫)

サンガスタメン:GK西村弘司、DF角田誠(→56'渡辺大剛)、登尾顕徳、手島和希、児玉新、MF米田兼一郎(→73'中山博貴)、斉藤大介、加藤大志、中払大介、FW松田正俊(→35'林丈統)、パウリーニョ

前節アルディージャにロスタイムでの逆転負けを喫し、3年8ヶ月の岡田体制が終焉を迎えたFマリノスは、水沼コーチを監督に昇格させ、この急場を凌ぐことに。そんな水沼Fマリノスの初戦、停滞・閉塞したチームを改善出来るのか、そこに最大の注目が集まった。

両チームのスタメン、Fマリノスの最大の変更点は前線のトライアングル、2トップにトップ下という形から久保をトップ、その後ろに山瀬と奥を並べるという形に。奥は久々の公式戦スタメン、久保とのホットライン再形成に期待が掛かる。又、これまで攻撃の核として起用してきたマグロンを外し(コンディション不良と戦術的判断両方絡んでいるかな)、河合と上野のボランチコンビに。左サイドのストッパーには那須を据え、現状維持を考えながらも、色々と水沼監督の意志を感じるメンバー構成になった。サンガの方は、新外国人選手アンドレ、正GKの平井が怪我でスタメンを外れ、その代わりにGKには西村、トップはパウリーニョと松田の2トップという形に。それ以外は大きく変更点はなし。

前半

昼過ぎに降った大雨がピッチをぬらし、スリッピーな状況の中で積極的に出たのは、Fマリノス。まだまだ状況が変わったわけではなく、ボールを保持しながらも崩せない展開が続いたが、それでも山瀬がドリブルで仕掛けたり(らしいドリブルで相手ディフェンスを切り崩していた)、ボランチが前に出てボールに絡もうとしたり、両サイドが高い位置に張り出したりと、積極的なプレー関与の意識と前への姿勢を感じる。その中でも最大の変更点でもあった奥のスタメン起用により、久保の動き出しを察知してスルーパスで裏を狙わせるようなプレーが多くなった。

しかし、その積極的な姿勢も実らず(楔は久保の反応と出し手の意思疎通が獲れておらずにオフサイドトラップに掛かる事が多く、裏を狙うプレーはらしい動き出しはあるモノのパス精度が伴わず)、相変わらず守る相手を崩せない。時間と共にサンガが落ち着いてからはミスでボールを失ってカウンターを浴びたり、ボランチにプレッシャーが掛からないこともあって幅のある展開から右サイド加藤大志の突破などから危ないシーンも。パウリーニョの強烈な左足は肝を冷やした。

徐々に京都ペースかという展開の中で時間が推移、しかしその中で新しいトライアングルが機能する形で先制点が!速い攻撃の中でセンターライン付近で隼磨が中へ浮き球のパスを送ると(多分ターゲットは久保だったかな?)、そのパスをショートカットするかの如く奥が胸で収め、相手ともつれたところを山瀬がサポート、そのまま前に突っかけるとサンガディフェンスは山瀬に集中、それを感じてうまくディフェンスのいない方へ回るようなダイヤゴナルランをした久保が完全フリーに!山瀬は引きつけながら久保の走り込むタイミングに合わせて流し、久保は落ち着いて左足インサイドで西村を抜いた!相手の守備組織を崩す奥のアクセントプレー、山瀬の仕掛けの意識、そして久保のセンスある動きと決定力、この3つがリンクした先制点だった。水沼監督の狙いが的中した形だったのかな。

この後、パフォーマンス・イエロー両方の側面でイマイチだった松田(京都のね)に代え林が入り、その林に捕まえにくいポジションから飛び出されてピンチになったりしたモノの何とか凌ぐ形で、前半終了。0-1で折り返す。

後半

次のゴールが大きなファクターを握る中で、京都が積極的に前に出てくるが(中払はやばかったかな)、前に出てきて生まれるスペースを山瀬が局面打開して使う事で効果的な形を作るFマリノス。左サイドをドゥトラとのコンビで破り、アーリークロスを送り込むとこれがCKに繋がり、これが追加点に。ドゥトラのキックは中に合わなかったモノの流れたところを上野がフォロー、フェイクを交えてエンドライン際まで切れ込み中に流し込むとディフェンスとGKが交錯するような形でクリアされるが、そのこぼれ球に反応したのは山瀬、GKが何とかポジションを修正しようと左に寄った逆を突いて強烈なボレーで右に叩き込んで2点目!欲しいところでこういうセットプレーを活かせたことなど、流れが変わった事を感じさせられるプレー、普段なら安易に折り返してもおかしくないシーンで切れ込んだ良治たんの積極的なドリブル、好パフォーマンスを続けていた山瀬の落ち着いた見事なボレー、非常に価値あるゴールだった。このゴール後、ずーっとお預けだった河合の赤ちゃん誕生を祝うゆりかご発動、ここでも笑顔笑顔笑顔。

これで完全に解放されたFマリノスは、勢いの落ちた京都の攻撃をはね返し、速い攻撃で襲う。なかなか楔が収まらなかったり、加速出来ない側面もあって無駄にしてしまうシーンもあったが、それでも加速出来れば良い形が生まれ、その形からドゥトラのアーリークロスがファーに飛ぶと、それを対応しようとした米田の手に当たって有無を言わさずPK。運も向いてきた。これを職人大ちゃんが沈めて3点目……と書きたいところだったが、落ち着いて沈めた1本目はキックより早くエリアに入ってしまったという事で取り消し、2本目も同じようなコースに蹴ったがこれは西村にセーブされてしまう。こぼれ球を奥、久保が詰めたが押し込めず、逃したかに思われたがそのこぼれを山瀬がフォロー、苦しい体制から打つとこれがつっこんで倒れていた奥に当たり弾んでゴールに吸い込まれた。山瀬のゴールではなく奥のゴールに変更になったがとにかく3点目、これで勝負は決まった。

この後、運動量の落ちた奥、久保を下げ、坂田、大島を投入し、その二人が絡む形でもう一点。右サイドに送り込まれたフィードを大島が競りながら後ろに流すと、これに反応したのは坂田、1vs1になって仕掛けるかというところで後ろから山瀬が長い距離を猛然と走り込み、これを坂田は簡単に使った。山瀬はこの勢いのままボックス内に突入、そのまま右足を振り抜くと、西村のニアを抜き(この時点では)ハット達成!盛り上がるアウェイなマリサポ。山瀬は看板の隙間を抜けてサポに駆け寄りガッツポーズ。なのにちょっと照れ屋さん。

この後少々緩んだ部分だったり、余計なカードを頂戴したりしたモノの(河合出場停止じゃん)何とか無失点で締め、水沼Fマリノス初陣は思っても見ない快勝で「今日も京都は4失点」な京都を破った。

山瀬のハイパフォーマンスに引っ張られた感じもあったけど、とにもかくにもチームの雰囲気・意識が変わったということが感じられ、水沼さんがやろうとしていたことがポジティブに反映されたゲームだった。京都が思った以上に酷かったというのも勘定に入れなければならないが、前節までの事を考えればそれはこちらも同じ事。とにかく積極的なプレーでこれまで纏っていた閉塞感・停滞感を振り払えた訳で、大きな意味を持つ一勝だと思います。

まあ細かい事を書けば、積極的なプレーをしようという裏で、中盤でのブロック形成とアプローチの相互関係、それを埋めるべきセンターバックの中途半端で躊躇を伴うプレー、チームとしてのプレッシングの不徹底、ピッチ状況はあるにしても雑なプレーによるミスの多発、点差が開いた後の緩くなったプレーなど、気になる部分は沢山あった。でも、そんなところまで詰め切れるほどの時間はなかったわけだし、この連戦が終わるまでは個人的に致し方なしを思っているので、ね。まあ、こういう課題を今は修正出来なくとも、しっかりと共有してこれからの糧としていってくれれば。

まあとにかくもの凄い気分が良いので、選手評なんかやっちゃおうかな。

榎本達也→バランスが悪く、少々不安の残るディフェンスを最後方から支えた。ピッチ状況が悪い中でミスなく凌ぎきり、無失点の立役者に。正直GK代えるのかなーって思ってたけど信頼に応えたね。

栗原勇蔵→ディフェンスラインの中で一番安定感があり、しっかりとこなした印象。速いし強いんだから、積極的にプレーしていけばよい部分が出る。出て行ける時は積極的に出て行ってたし、充分及第点。FKは封印。

松田直樹→組織的に不安定な中で何とか締めて欲しい部分もあったが、迷いが出た。中途半端なポジショニングとアプローチが目立って、余り良いプレーとは言えなかったかな。後は、終盤のオーバーラップもいらない。勝ってるんだし。とにかく恐ろしいぐらい大きな影響力があるのだからふらふらしない。出来るの知ってるからこそ求めるところは高いよ。

那須大亮→ばたばたしない。落ち着けばいいプレーが出来るのだから。特にビルドアップ。大丈夫だから、とにかくしっかりとボールを収めてどんどん動かす。ディフェンスは積極的なアプローチが目立ったが、虎がやられていたところのカバーの意識が欲しかった。

河合竜二→同じく、ばたばたしない。積極的なプレー姿勢は評価してるけど、繋ぎが雑なのと、逡巡するシーンが多い。普通に繋ぐ時は丁寧という意識を持って。狙いは大胆、そのチャレンジでのミスはOK。ディフェンスに関しても余り良くない。一人が出ていったら、ずれて埋めるとかね。周囲との関係性を考えながら、頑張るだけじゃなくてね。基本的に戦う事や頑張る事は出来る選手だからそこに冷静な判断が欲しい。カードもったいなかったなー。ゆりかごおめ。

上野良治→あのロングシュートを狙った後の満面の笑みに萌え。この日もポジショニングの良さを感じるプレーはあったけど、河合同様関係性がイマイチでファイトオーバーがバランスを崩すようなプレーにもなっていた感。戦術眼のある選手だから、自らが動くだけでなく周囲を動かしてよりよい関係性を作りたい。バックパスも少なく、この辺は本領発揮かな。

田中隼磨→少々消化不良気味だったけど、徐々にうまくなってるんだなぁと改めて感じた。狭いプレースペースでも、落ち着いてキープしたり、仕掛けて抜いていったりと最近は充実したプレーをしているかな。もっと、ポジショニングの意識を高く持ってスペースに抜けて受けるような動きがあるとよりよいかな。フリーランに対して、ウォッチせず最後まで。児玉(かな?)が抜けていって、アーって言うのが一回。まあ及第点なんだけどね。

ドゥトラ→加藤大志に結構ちんちんにされてたのがショックだったけど、それでも後半は持ち直した。低いポジションからでもポジショニングの良さはさすがなんだよなー。山瀬との関係性も良く、シンプルながら実効力を保ってた。サイドチェンジももっと見たいかな、隼磨は結構フリーになってるシーンも多いし。狭い展開になった時には効果的。

奥大介→まあ、プレーを落ち着かせるという点と、狙いの良さは相変わらず。その質はそんなに高くなくて、久保とのホットラインも繋がらずじまいだったけど、まあ復帰戦だし余り高いところを求めるつもりなし。PKは初めてストップされた?でも結果ゴールになったし良かった良かったって感じ?へばるの早かったけど、連戦大丈夫かな。

山瀬功治→もういうことなし。動きの量、仕掛けの質、フリーランのセンス、シュートの精度と落ち着き、全てが揃って出色のパフォーマンスだった。ここまで「仕掛けがもう少しかなー」って書いてたけど、これも出てきていよいよ本格稼働という感じかな。とにかく素晴らしいパフォーマンスだった。怪我だけ気を付けてね、アグレッシブなプレースタイルだから倒されるたび、ハラハラしちゃう。

久保竜彦→全体的に緩慢、楔に対してのタイミングの察知が遅くてオフサイドに掛かるシーンが多く、プレーの精度も余り良くなかった。全体的にもう少し機敏な動きが欲しい(落としてからの次のアクションとか、一度出てこなくても動き直すとか)けど、プレーアクションの良さを活かしてもらえるようになって、ストレスはたまらないんじゃない?久保の良さは周辺察知の鋭さと感覚的なランニング、それを見てくれている大ちゃんが入った事でこれから点にも繋がるプレーは多くなるはず。ゴールも良いランニングだったしね。このゴールで乗ってくれたら。

交代出場

坂田大輔→この日5人目の「だいすけ」君。アシストはうまかったけど、ちょっと不満。仕掛けて抜かなきゃ、裏獲らなきゃ、こういう展開こそ坂田の生きる舞台でしょ。どん欲にラインポジショニングを獲って裏を取るような姿勢で良かった。あの展開なら2、3点で獲れててもおかしくない展開だったかなと。自分の特性を見失わずに良い部分を出して欲しい。献身性だけじゃなくね。ピッポになれ、ピッポ。

大島秀夫→坂田に比べたら、自分の良さを分かってる感じ。ハイボールを競ってマイボールに繋げる、体を張って楔を受ける、クロスに泥臭く飛び込む、そういう事を続けていけばゴールは獲れる。あのリフティングみたいなポストワークは笑った。打てたら格好良かったけどね。サポートをもっと積極的に求めて。

塩川岳人→ちょっとびっくりする交代だったけど、良いプレーが一回あったね。スペースに走ってレシーバーとなったプレーは良かった。クロスは……まあね。どんどん突き上げて欲しいなー。チームの雰囲気も高めて欲しい。

水沼貴史→とにもかくにも初勝利おめ!狙っていた精神的な部分、個人の特性を見た再構成は見事で、選手達がイキイキとプレーしていた事は本当に良かった。何かこっちまで嬉しくなっちゃったよ。まあこれからが大事なわけで、選手のパフォーマンスをより高めていく事、細かい課題の修正、方向性の追求などやる事は山積してるから、一つずつ着実にやっていってほしいな。とりあえず後連戦2つ、何とか急場を凌いでね。希望としては、マグロンをこれにうまく嵌め込んでいく事をしてほしい。スケープゴートにするのは簡単だけど干すにはもったいない素晴らしい選手、意識を変えていくように促せばきっと嵌るはず。もう一度、蘇らせて欲しい。それと勘違いさせずに締めるところは締めてね。この試合でも点差が開いて緩んでたし。とにかくおめ、あのガッツポーズ格好良かった!

何か辛い?まあこれで浮かれててもしょうがないし、先は続くからね。とにかく今は先を向いて、一戦一戦このポジティブなムードを結果に繋げていかないと。やれば出来る、サッカーは楽しく、何か良いじゃない。ここからここから。という事でここまで。

*言うまでもなく、もう一つの勝因はサポ、勝ち組。凄い良く声が聞こえました。てゆうか、うらやましい、ああ、負け組ですよ。とにかくお疲れ様でした。

*京都は監督交代?又お星様にする役?何かちょっと嫌。それは冗談として、まあ……仕方ないかな。采配も???というのが多かった。意図が伝わらないし、何がしたかったのか未だに捉えられなかった。個人が弱いのは分かったけど、それをグループとして補完しあう関係を作ればここまで崩れないはず。今は個人個人が11人いるだけという感じになってる気がする。アプローチ&カバー、一つ一つを繋げてチームとしてうまくいくようにしていきたいところ、かなぁ。まあ余計なお世話で、他を心配している暇はないけど。

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August 27, 2006

Shunsuke Nakamura,Good performance to interest a team in uneasiness and expectation

俊輔良かったねー、フェネホール・オフ・ヘッセリンク決めたねー、ネイラーも良かったねー。

でも、UCL勝ち抜けるのかな~?ペトロフなしだと厳しいのが目に見えてるよー。

Scotish PremierLeague Day5
Celtic 2-1 Hibernian @ Celtic Park
Celtic:62'M.Zurawski 66'J.V.o.Hesselink
Hibernian:8'S.Brown

セルティックスタメン:GKマーシャル、DFウィルソン、コルドウェル、マクマナス、ネイラー、MF中村俊輔(→90'+2'スノ)、レノン、ピアソン、マクギーティ、FWケニー・ミラー(→52'フェネホール・オフ・ヘッセリンク)、ズラフスキ

僕がサボってた間に、セルティックは2試合を消化。昇格組のセント・ミレンには何とか勝ったものの、アウェイのインバーネス戦では消化不良気味のドローで勝ち点を落とし、今のところ2勝1分け1敗の2位、首位には勝ち点8でポール・ル・グエン率いるレンジャーズが立っているが、まだまだスタートしたばかり。とりあえずは今後のUCL、リーグ戦に向けてチームを構築していきたいところ。

で、試合の前に気になるニュースを二つほど。

まず一つはUCLのグループリーグドローが行われたこと。で、結果としてセルティックは、マンチェスター・ユナイテッド、ベンフィカ、そしてアヤックスを下したFCコペンハーゲンと共にGroupFに入りました。見方は人それぞれだけど、個人的に厳しいかなーというのが素直な感想。相対的に見たらpot3では避けたかったベンフィカと一緒のグループに入ってしまったのは痛いかなと(まあブレーメンじゃないだけましかも知れないけど)まあ去年のこともあるけど、今年はかなり充実しているユナイテッドの絶対優位は揺るがず、昨シーズンそのユナイテッドを蹴落としてベスト8まで進んだベンフィカがその後を追うという図式は変わらないので、セルティックにとってはどちらかの牙城を崩さないと上には上がれないと言うことになってきそうかなと。

まあどこもセルティックにとっては強い相手だけど、楽しみなのは間違いない。俊輔には怪我なく全試合出れるように良い準備をして向かえて欲しいところ。日本人選手はまだUCLでゴールしてないので、それも達成してほしいな。

Vennegoorceltic3751_1で、もう一つの大きなニュースは、オランダ代表としてWCにも出たPSVの大型ストライカー、ヤン・フェネホール・オフ・ヘッセリンクがセルティックに加入したこと。軍曹が抜けて、ケニー・ミラーが入ったとはいえ迫力を欠いていたセルティックのアタックラインなだけに、とても大きな補強。俊輔のクロスをヘッドで決めるようなプレーとか、体を張ったポストワークでズラやペトロフを活かすようなプレーが見たいな。移籍金10億円、4年契約。背番号は10番、名前長すぎ。

又、この日スタメンだったけどウォルバー・ハンプトン(イングランド・チャンピオンシップ、稲本のWBAがいるリーグね)から左サイドバックのネイラーも獲得。UCLを見据えて、更なる戦力拡充を計ってるね。後は、ペトロフが残ってくれるのを願うばかり。

じゃあゲーム。いつも通り箇条書きな感じで。俊輔は右サイドでいつも通りスタメン出場。

・いきなり破られる右サイド、キレの良いドリブルでエンドライン際を突破されてフィニッシュに持ち込まれるという超危ういシーンが。マーシャルも止めきれずやられたかと思ったけど、マクマナスがライン直前でクリアして難を逃れたけど、良いドリブルにしても、いつもにも増して緩い。全体的にアプローチがおかしい感じ。

・そのピンチの後はセルティックが左サイドから攻める。ネイラーはビルドアップのパスが良い。結構上がるね。ただ、バランスを失ってカウンターから失点、セントラルが防波堤になりきれず丸腰になってしまい、後手になった状態からネイラーとマクマナスの間をスルーパスで通され、マーシャルも1vs1のピンチを凌ぎきれず。緩いよ。てゆうか、ハイバーニアンの中盤の速い選手を捕まえきれず、カウンターに持ち込まれている。4番と8番が怖い。

・今日の俊輔は積極的。10分間でボックスの中に入ってフィニッシュに絡もうという回数が2回。右からのクロスをダイビングヘッドで合わせようとしたプレー、同じく右サイドからはね返されたのをマクギ(?)がミドル、そしてそのこぼれを俊輔が押し込もうとしたシーン、いいよいいよー。ただ、チームがこういう時に余り良くないのは気になるけどね。バランスが……。

・徐々に攻撃のリズムが出てきたかな?俊輔の虚を突いたスルーパスがズラに通りそうになったり、そのこぼれから細かいパス交換でネイラーのオーバーラップを引き出したり(ネイラーはフリーで中にグラウンダーのクロスを流し込むが中には合わず)良い形が出来はじめてる。ただ、相変わらずハイバーニアンの速いカウンターが怖い。俊輔本日一本目は中央で楔を入れた後、戻ってきたボールを長めの距離からミドルも正面。

・ピアソンとレノンのポジショニングバランスが悪いのか、どうもうまくゾーンが機能していない。役割分担が獲れていないから切り替えた時に両方上がっちゃって、奪われて又カウンターとかされそう。マクギの突破から素晴らしいチャンスもミラー合わせきれず、ネイラーの素晴らしいアーリークロスに俊輔がセンターに入り込んでデコイとなりズラフリーになるも、ヘッド枠外。あのクロスは決めてやれよー、素晴らしい精度だったのに。

・どうも後一歩の迫力に欠けるセルティック。カウンターからマクギの楔を俊輔がポストアップし、サイドでアクションを起こしたミラーへ通すも、ミラーはしっかり折り返しきれず、もう少しなんだけどなー。

・俊輔まじでキレてる。スローインの展開で相手を出し抜く見事なオフ・ザ・ボールの動き!これでファールを引き出した。素晴らしいね、素晴らしい動き出しだった。角度のないところだったけど狙ってバー!惜しい。今日の俊輔は凄いことしそうな予感。でも相変わらずディフェンスは不安定、スピード溢れる突破に応対しきれず大混乱、スルーパスはスコンスコン通されるし、恐慌ぶりが伝わってくるよ。

・終了間際にはサイドからの執拗な攻撃を仕掛けるも実らず。俊輔も良いドリブルから右足クロスとか合ったけど、中がずれないんだよなぁ。両サイドバックからも上げてたけど、ミラーもズラもでっかくはないしねぇ。逆に悪い形で奪われてカウンターというのがネガティブに写るんだけど。結局前半0-1。とりあえずヤロシクとフェネホール・オフ・ヘッセリンクを入れろ、話はそれからだ。

・後半開始もノッキング、ノッキング。ピアソンとレノンのセントラルには厳しい評価をせざる得ない。連動してパスを繋げないんだよなー。俊輔がカットしてそのままスルーパスにピアソンがダイナミズムを付けて飛び出したモノのトラップでかすぎ。もったいなす。俊輔は高い位置に上がったのかな、中央寄りでのプレー増える。

・フェネホール・オフ・ヘッセリンクキター。スタジアムもスタンディングオベーションでお祝い。名前が長くて、ネームが半円になってるよー。で、アーリーにも普通に競り勝つ。良いよー良いよー。俊輔はやっぱり後半トップ下だね。だけど強いプレッシャーの中でなかなかキープしきれず相手の決定機を演出してしまうシーンも。この辺は課題かな。ズラとの連携からスルーを通したりと良いプレーもあるけど。

・点が欲しい、けど、なかなかフィニッシュシーンを作れない。攻めてはいるのだけど、後一歩というシーンが多い。でもようやく来た!マクギのつっかけからのスルーパスでネイラーがサイドを局面打開して、中に折り返し。ズラが中で収めてコース作って決めたー!よしよし!良い攻撃だった。ネイラー抜群のタイミングのオーバーラップだったし、マクギも素晴らしいスルーパス、そしてズラは良く決めた。

・セルティックノリノリ、立て続けですよ。マクギの斜めに切れ込むドリブルからの強烈ミドルがポストに当たってこぼれたところをフェネホール・オフ・ヘッセリンク押し込んだー!両手でサポにガッツポーズ、格好いい!マクギも素晴らしい!フェネホール・オフ・ヘッセリンクも素晴らしい!

・俊-フェネライン開通かというシーンも!右サイドセンターラインぐらいで俊輔がボール持ったら、フェネホール・オフ・ヘッセリンクが動き出して裏獲って、俊輔見逃さずに矢のようなフィード!残念ながらフィニッシュまでには行き着かなかったけど(トラップしたところでディフェンスに対応されちゃった)こういうプレーも出てきそう。良いねー。逆に俊輔の所はもう少し守備何とかする必要あるかなー。よくスライディングしてたりして頑張ってるけど、見切れないシーンも出てきちゃう。

・やっぱり今日は切れてるのか、囲まれてる中柔らかいテクニックで局面打開したり、開いたズラにぴたりのフィードと魅せてくれるねー。こういう時に結果が欲しい。セット数多いけど、結果には繋がらないなー。

・フェネ(もうこれからこう呼ぶ、面倒だ)とズラのコンビネーション良いね。互いに意識し合って、縦のギャップを付けたりして関係性がはっきりしてる。てゆかズラ決めろよー、2度の決定機台無し(一個がマクギの仕掛けから流し込まれたのをフェネがゴールエリア付近でポストとなって折り返し(これって地味に凄いよね)、最後はGKもいないゴールにズラがシュート!もブロックに合う(俊輔もフリーだったんだけどなぁ)で、もう一個はカウンターで中央俊輔からのループのスルーパスで抜け出したのだけど、シュートタイミングを逡巡して最後対応されちゃった)まあ一点獲ってるから良いけどね。

・終了間際に俊輔お役ご免、スノと交代。スタンディングオベーションもらえるだけのプレーはしたと思う。スノは結局一回も触れなかったんじゃないか……。

正直どうなるかと思ったけど、移籍組の活躍もあって何とか勝利!ハイバーニアンが頑張ってくれたおかげでもあるけど、結構見所の多い面白い試合だったかな。

で、俊輔の出来は贔屓目かも知れないけど相当良かった。キレキレといっても良いぐらい。個人で見てもドリブル、フィード、トラップと良いプレーが凄い多かったし、チームの役割的に良く動いてボールを引き出してチームの攻撃のオーガナイザーとして存在感は高く、プレーも非常に積極的でゴールにつっこむようなプレーも多かった。こういうプレーの時に結果が出なかったのは残念だけど、それでもペトロフやヤロシクがいなくて中盤がやばい時に攻撃に置いての拠り所となっていたことは特に高く評価してあげたいなと。中央ゾーンでボールを受けてアクセントを付けて、というプレーはセルティックではそんなになかったけど、良くやれていたと思うし(キープしきれなかったりミスがあったりしてカウンターの起点となってしまう危ないミスもちょっとあったけど)、素晴らしいクオリティのパスもあったりと、久々に本職らしいプレーを魅せてたと思う。後は、トップに連動してフィニッシュに繋げるシーンが増えてきたらもっと良いかな。動きの幅は広かったから後はタイミングとコンビネーションだね。それと、今日は戦ってたねー。スライディングに行く回数の多いこと。たまにサボって見切れないシーンも多かったけど、まあその辺はしょうがないわ。とにかく今日は良かった。このレベルでずーっとプレー出来たら最高だね。

それにしても8月の移籍組良いねー。良い補強かも。ネイラーは攻撃面でとにかく目立ってた。タイミングの良いオーバーラップと柔軟な思考、クロスも良いのがあったし、結構万能に良いプレーしてくれそう。カマラよりは間違いなく良い。マクギとも結構息が合ってて、これから楽しみ。マロニーちゃんとも相性良いと良いなー。守備はちょっと一発でいきすぎてぶち抜かれるのが目立ったけど、まあその辺は修正して下さい。

で、フェネホール・オフ・ヘッセリンク!決めたねー!強いねー!頼りになるねー!ズラとのコンビも良いし、俊輔やマクギの特徴も理解してるのか、動き出しも使い分けてて、凄い良い!UCLでは本当に頼りになりそう!てゆうか、このレベルで彼は反則気味。10億と高いけど、それだけの活躍はしてくれるんじゃないかな。軍曹-俊輔ラインに変わる得点源になったら、又去年みたいに沢山勝てそうだ。

ただ、チームとしてはかなり不安の残る試合だったかな。ハイバーニアンの快足ドリブラーに中盤をかき回されて、中盤とDFを乖離させられるようなシーンが多かったし、それを何とか尻ぬぐいしたいDF陣も一発で行きすぎてかわされたりと、かなりドリブルに弱いという弱点を晒した感じ。中盤のバランス含めて、修正しないとUCLではクリロナとかギッグスとかシモン辺りに蜂の巣にされちゃいそう。

ということで今日のまとめ。
・8月加入組はかなり良い!
・俊輔キレキレ、ボールの引き出しにも成長の跡
・ディフェンスぼろぼろ、中盤のバランス、ドリブラー対策急務。
・スティリアンを監禁して下さい。
・ボルツはどこ行った?
・マロニーちゃんまだー?
・ズラは決めろ、今日はハット出来た。

です。とにかく良かった良かった。後はレンジャーズが負けるのを祈るばかり。ということでここまで。

*本当はセレッソ-レッズやろうと思ったけど俊輔が活躍しちゃったんでね。しかし、嘉人はやらかしちゃったなー。もし数的同数ならどうなってかわらかなかったのに。名波様は本当にチームを変えようとしているのがよく分かったよ。周囲も信頼してくれてるし、結構効果が出るかも?

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August 26, 2006

2006 Fマリノスへの提言 -新監督に捧ぐ再建への手引き-

昨日は少々感傷的になりましたが、今日から一気に前を向いてきますよ、水沼新体制と共にね。で、今日は水沼さんにして欲しいこと、何をすべきかというのを「現実的」に考えていきたいと思います。久々だね、2006Fマリノスへの提言。

・時間はないけれど。

泥沼とも言って良い深刻な状況の中で、この監督交代を機に、一刻も早くこの状況を改善して欲しい、何とかしろ、誰もがそう思っているでしょう。しかし、水沼さんの手腕云々の前にこのスケジューリングの中で何かを大きく変えて劇的に状況を変化させるというのは、時間的余裕がない中では非現実的かも知れないです。中2~3日という感覚で試合は訪れ、疲労回復に1日と考えると、まともに練習する時間というのは非常に少ないですからね。

そういう意味では、出来ることは限られているといっても良いかも知れません。考え得る要素は二つ、精神的な要素、意識的な要素ということになるのかなと。まあ精神的な要素に関しては、水沼さんのマネジメントというより、選手個々の奮起に期待するしかない。マツの自らの不甲斐なさを呪うようなコメントや功治の無理矢理にでも前を向こうとするコメントの中にも感じるけれど、期するモノがあるはず。僕たちが思うよりも選手達は岡ちゃんを信頼していたような気がするし、慕っていたはず。そんな監督をこういう形に追い込んでしまった訳で、ここで奮起しなきゃ男じゃない。精神論で申し訳ないけど、そういう気持ちみたいなモノを水沼さんには汲んでうまくチームを乗せていって欲しいなと。

そして、意識的な要素。キクマリのインタビューに、「悩みながらプレーしている部分を何とか解消したい」という言葉があったけれど、実際戦術的にディティールを改善したり、プロセスを作り上げていったりするには時間がない。その中で変えられるのは頭の部分。もちろん徹底はしきれないかも知れないけど、アウトラインぐらいは意識付けさせる事は出来るはず。水沼さんは、チームの中で常にそれを見てきたわけだから、問題点の把握という面では誰よりも分かっていると思うし、その中で最も必要だと思うことからやっていけばいい。もちろんそれで全てが変わるというわけでもないし、問題が解決されるわけではないかも知れないけど、何かの変化の予兆にはなればいい。それが好転の兆しになる可能性もあると思うので。

まあ時間的制約に関して少々違うし、明確なビジョンを持っているかいないかという差はあるのだけど、FC東京が2週間でチームを一気に変えたというのが最近ではあったわけで、意識改革一つで何かが動く可能性はある。だからこそ、時間はなくて大がかりなことは出来ないかも知れないけれど、何かを動かすことをしてほしいなと。

・原点回帰か、路線継続か、それとも改革断行か。

まあこれは、現在報道で出ている「2試合で結果を出せた」場合(これがどこまで本当なのかは分からないけれど)の話。ちょっと気が早い気もするけど、大事なことだと思うので。先を見据えて。

選択肢としては3つあると思う。岡ちゃんが成功を収めた一つの方向性を強く浸透させながら、そこにロジカルなプロセスとそれに準ずるシステム形成を組み合わせていくことで効率的に力が伝わるようなサッカーに回帰するやり方、今やっている主体性を重んじながら引いた相手を崩すためのポゼッションサッカーに問題点の修正を加えたサッカーを継続するやり方、そして水沼さん独自の考えに乗っ取って新しい選手選考、新しいロジックなどを形成して新しいサッカーを構築していく改革的なやり方、選択肢としてはこの3つだと思う。

実際、水沼さんはインタビューの中では何か新しいことをするのではなく、現状維持のまま、修正を施しながら選手の自信を回復し、そのベクトルをチームに持っていきたいというような事を言っているから、答えは「路線継続」ということになるのかな。

僕個人の意見としては、大きく変えることは基本的に反対。リスクが大きすぎるし、多分何をしても中途半端に終わってしまう可能性がある。何よりもそういうことをする余裕がなく、水沼さんにとても大きなプレッシャーが掛かってしまうのだけは避けたい(ただでさえ、多大なプレッシャーが掛かっているのだから)そういう意味では現状維持というのは良いと思う。ただ、今のままではだめなのは明らかで、その中で修正を施していかなければならない。

2006 Fマリノスへの提言(LooseBlog)

このサッカーをする上での必要なこと、これを書いた時点での足りないことはこのエントリーの中で書いたのだけど、基本的には変わらない。ただ、特に強調すべきというか、今しなきゃいけないのは一つ一つのプレーに目的(プライオリティ)をしっかり作ることで、それを共有することでチーム全員が同じベクトルを向くようにすること。それこそ、結構具体的に動き方を決めちゃっても良いと思う。2トップの片方は中盤の選手が前を向いたら必ず裏に抜けるアクションをするとか、必ず縦のギャップを付けるとか。まあこういう事をしていくと、このサッカーの本質が消えてしまうかも知れないけど、もう何かをこだわってそれが形になるのを待っていられるほどの余裕はないからね。

とりあえず現状維持という形で話を進めましたが、必要であればと新しい事だろうと、方針転換だろうと、勇気を持ってやっていってもいい。難しいことは一朝一夕には出来ないだろうけど、例えばある程度秩序を守っている(集中力は別にして)守備の強さを前面に出して、後ろにはとにかく守備の出来る選手でブロックを作り、前にはグルーとなれる選手と前に速い選手を組み合わせる形で、とにかくシンプルなカウンターに特化するようなやり方とかね(真逆だけど)

とにかく方向性をしっかり定めて、信じた事、やるべき事をやるというのを徹底していくことが必要かなと。中途半端に終わらないように、残念ながら失敗を受け入れる余裕も体力もこのチームには残ってない。

まあ現状では目先のことが大事で、そんなことまで考えるのは時期尚早な感じもなくはないのだけど、基本的に監督交代という刺激は「期間限定」の刺激に過ぎず、時間が立てばその刺激はなくなってしまう。だから、その刺激でチームが好転した時期にいかにチームの基礎を作り、ある程度軌道に乗せることが出来るかというのが重要なのかなと。まあ例に取れば昨シーズンの監督交代の効果。トリニータにシャムスカが来て、メンタルマネジメントをしながらある程度堅実な形を作り上げたことで、その後も秩序を失わずに目標を達成する事が出来たけれど、ヴェルディはバドンが来て、一時はチーム状態が上向いた感じはあったものの、その間に問題点が改善出来ず、又泥沼に引き込まれてしまった。監督交代という刺激で一時的には好転した後にも又もう一つの山場があると個人的には思っています。だからこそ、しっかりと方向性を持ってチームを作っていくことが大事なのかなと、一時的なカンフル剤としてだけではなくね。まあ常々思っていたことですが。

・大切なのは、変わるぞという意志を伝えること。

監督が代われば練習方法も変わったり、雰囲気も変わったり、選手起用の基準が変わることが、チームに刺激を与えるという要因になるのは、周知の通り。ただ、水沼さんは継続してチームに帯同し続け、フレッシュな空気や刺激を作り出す意味では、余り刺激的なモノではないのかも知れない。そんな時に、監督の方から、変わるぞという意志を発信し続けて、選手達に伝えていって欲しいなと思ったり。

まあ激しく旧体制を否定するようなことをすると強い反発を生むこともあるし、急激な変化は選手がとまどう要因になってしまったりするのだけど、監督が替わっても同じ事をしすぎてしまったり、踏襲しすぎてしまっても良くない(少々、今まで書いたことと矛盾しちゃうんだけどね)何のために岡ちゃんが身を引いたのかと言えば、現状の淀んでしまった空気を入れ換えるため、チームに刺激を与えて、もう一度このチームを活性化するためにしたことなのだから。汲むのであれば、その意志を汲んで欲しいなと。

僕は基本的に水沼さんの手腕は未知数だと思っているので、大幅にチームが変えたりとか、ポジティブにころっと変わるみたいな過大な期待はしていない(そうなったらベターだけどね)でも、水沼さんの就任でチームの空気だけは変わって欲しいなと思ってる。それこそ何かのきっかけになってほしい。まあ何でもそうだけど、停滞した流れの変化には刺激ときっかけが必要。そのカンフル剤がこの交代劇にあって欲しいと願ってる。

ということでこんな感じかな。もう明日ということになるのか……吉と出るか、凶と出るか、今から神様に願っておくよ。頑張れ、水沼さん!そして、選手達!念を送るよ。ということで今日はここまで。

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August 24, 2006

岡ちゃん辞任に思う。

岡田監督辞任、及び水沼貴史コーチ、監督昇格のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

アンジェロ・フィジカルコーチの解任のお知らせ(Fマリノスオフィシャル)

ご存じの通り、8/24、岡ちゃんが、Fマリノスの監督を辞任し、ヘッドコーチだった水沼氏が後任として監督に昇格することが決まりました(合わせてアンジェロ・フィジカルコーチも解任)まあ覚悟もしていたし、僕自身現状を憂いて望んでいたことでもあったけど、やはり実際こうなると様々な感情が渦巻く訳で。なので、そんな思いをつらつらと書いていこうと思います。

・岡ちゃんと共に歩んだ歴史 -駆け上がった頂点、待ち受けていた苦悩-

考えてみたら、栄光から始まった岡ちゃん体制。Fマリノスに蔓延っていた緩い雰囲気の改革(有名な例がランニングに置いてショートカットしたりせずコーンを回ったりすることや監督を介さずにフロントが選手を甘やかすことをやめてさせたり、だったっけ。安易な妥協を許さない岡ちゃんらしい厳しさだった)による何にも屈しない強い精神性の構築、シンプルな方向性と合理的なシステムとプロセス形成により、チームは生まれ変わり、神懸かり的なまでの勝負強さと逞しい戦いぶりで就任一年目での完全制覇を達成、「Perfect Win」。

2年目、ACLをミッドウィークに挟む厳しい日程に苦しみながらも1stステージを制覇し、史上初の3ステージ連続優勝を達成、「Record Breaker」。アジアではうさんくさい試合に涙を飲んだが、その後、チャンピオンシップでは超現実的なタスクでレッズを退け、2連覇達成、「Champ of Champion」。Fマリノスを2年でJの頂点に押し上げた。

でも、ここからが、岡ちゃんにとっての苦悩のはじまりだったのかも知れない。常勝チームになっていくために、よりフットボール的に内容を追求したサッカーを模索して失敗、アジア制覇を掲げながら東アジアの厳しさ、汚さに屈する形で敗退、そして昨年と同じ轍を踏むが如く蓄積疲労による怪我の連鎖、余りに厳しい状況の中で降格争いにまで引きずり込まれそうになったりと、更なる進化を見据えた3年目は本当に何もかもがうまく回らない厳しい年にだった。岡ちゃんもこの低迷の責任を感じていただろうし、ポリシーとして3年以上の指揮を執らないというものがあったが、フロントの強い慰留もあって契約延長した。

4年目、マンネリを打破し、もう一度王座に返り咲くために(「Win Back The Champ」)更なる改革を断行。選手間のコミュニケーションを主体とした「選手達が目を輝かしてプレーする」事を目指した、「爆発」するようなサッカーを模倣。序盤こそその片鱗を見せたモノの、5節にレッズに敗れてからは怪我人もあってチームは急降下、それでも現実的に大幅な方針修正をすることなく理想を追求したが、中断期間の修正も実らず成績は上昇カーブを描かず、内容も徐々に悪くなると言う四面楚歌の状態に。チームが空中分解し、今回の辞任に繋がった……。

改めて振り返ってみると、もの凄い落差だなぁ……、喜んだり悲しんだりともの凄い振り回された感じ。でも、凄い楽しかったなぁとも思う。何かが変わるという期待感、苦しい時期のもやもやとした感情、奇跡的で劇的な試合の時の衝撃と感動、そして優勝した時の代え難い喜び、そういうモノが詰まってた。こういう事を味合わせてくれた事に対しては、本当に感謝しかないなぁと思う。Fマリノスにここまで心奪われたのは岡ちゃんのおかげといっても良いぐらいかもなぁ。

・揺れ動いた岡ちゃんのフットボール -理想と現実の間で-

フットボール的な要素で見てみると、理想と現実の狭間で揺れ続けた4年間だったと思う。現実的に、勝つことに比重を置いた1年目。理想を掲げながらも素早い手仕舞いから更なる現実志向で軌道修正した2年目。理想を掲げ失敗、その後状況悪く立て直せなかった3年目。理想追求を心に決め、選手の主体性による「爆発」サッカーを模倣するもJの厳しい現実に跳ね返され……辞任。理想→現実→理想→現実→理想と常に何かに挑戦しては失敗して苦しんできた感じでしたね。

指導者としての岡ちゃんは本来かなりの現実主義者だと思うし、岡ちゃんの指導方針的にも現実的に方向性を定めて、ロジカルに進めていくことの方が得意だと自身も認めていた(マルチェロ・リッピやカルロ・アンチェロッティと親交があったりするのも、自分のスタイルと重なる部分があったからかも知れない)でも、マンネリ防止のため、常勝・再びのアジア挑戦を見据えて核となるようなフットボールの構築のため、選手のモチベーション維持のため、サポーターに対して更なる充実したフットボールコンテンツの提供のため、こういう要素を考えて理想を追求していたんじゃないかなぁという気がしてならない。

もちろん、こういうエクスキューズだけではなく、岡ちゃんの中で何かしらの変化もあったのだと思う。インタビューにあった「飽きちゃった」という言葉も本心だったのかも知れないし、周囲から(てゆうかオシムたんとか少々昔だけどジュビロを率いていたおしゃれおじさん桑原さんとか)の非難めいた声も聞いていただろうし、様々なサッカーに触れることで思うところもあったのだと思う。でも、理想を追求する中で岡ちゃんは自分らしさというモノを失ってしまった、いや理想に何かを食い尽くされてしまったのかなと思ったり。

今日考えてたのだけど、正直現状のFマリノスの状態は、以前の厳しく現実的な岡ちゃんであればありえないことなんじゃないかなぁとか思った。Jの頂点に上り詰めたメソッドは方向性の統一とロジカルで効率的なプロセス形成、それを築き上げた名将が、現状の悲惨な状況は許さなかったと思う。何かに急かされるように理想を追い続けたのは、何故だったのだろう。そんなことを考えてしまった。

それでも、岡ちゃんは自分の得意とするシンプルなメソッドを用いれば結果が出せる監督として評価されていると思うし、まあ理想を具現化するという意味では評価はされないかも知れないけど、それも又フットボール。美しいことが全て正しいわけでもないし、一つ一つのメソッドに善悪などないからね。正直なところ岡ちゃんが理想を追求するからにはFマリノスで具現化して欲しかったけど、こういう結果なのだから仕方ない。これも又フットボールだよ。

指導者人生は続くと思うから、様々なフットボールに触れ、具体的な手法を見いだして、今度こそ理想を具現化して欲しいなと心から思う。まあ、それがFマリノスじゃないとしてもね。

本音としては、失敗するたびに別に理想なんて追求しなくて良いから、勝てるチームを追求して欲しかったなぁという気持ちが渦巻いていた。これは人それぞれかも知れないけど、僕はFマリノスには余り内容を求めていない癖があったからね。まあ内容を求めると言うのなら内容も見ていくけど、別にどんなに糞みたいな試合でも勝てば嬉しいし、どんなに素敵な試合をしても勝てなきゃ悔しい。この二つの間には大きな隔たりがあったし、それは実際そうなんだから仕方がない。だから勝つ確率を高めるフットボールをして欲しかった。てゆうか、僕は基本的に岡ちゃんに「スペクタクルなフットボール」「美しいフットボール」を構築する事は難しいかなと思っていた部分もあった。以前に書いたと思うけど、攻撃に置けるアイデア、指導力不足は顕著で、より「日本人的な」監督だったと思うから、ね。まあ現状で理想的なフットボールと結果を両立出来るチームは本当に一握りであって、どこかで折衷して行かなきゃいけない部分があるのが、モダンフットボールだと思う。それをうまく折衷出来なかったことが岡ちゃんの失敗の一つの要因だったのかなとは思う。まあ全ては終わってしまったことだけど。

とにもかくにも僕にとっては、思い入れの深い監督が去ったということで、感慨深い部分があります。でも、まだシーズンは続くわけで後ろを向いているわけにはいかない訳で。理想よりも現実、成績、過去よりも現実、未来が大事なんだから。そういう意味で岡ちゃんに感謝しつつも、先に目を向けていきたいと思う。シーズン終了後に又岡ちゃんのインタビューとか聞きたいな。「岡田武史、Fマリノスの4年間を語る」みたいな。恨み節が出てきたりして。ということでおしまい。明日は水沼氏に求めることを書いていきたいと思います。多分。これから、ということでね。

*正直筆(じゃなくてタイピング)が進まなかった。やっぱりせつないなぁ、ふぅ。

*岡ちゃんは西野さんみたいに禿げたりはしなかったけど、やっぱり低迷に心を痛め、悩みまくって、心労は相当なモノだったと思う。だから、とにかく今はゆっくり休んでほしいな。お疲れ様だよ、本当に。で、少し疲れが取れたら、トニーニョ・セレーゾとか、リッピとかに会いに行って旧交を温めて欲しい。で、又刺激を受けて今度はGM……まあいいか。

*何で恨み節が出てこないかって?やっぱり好きだからかねぇ。実際感謝もしてるし。まあ色々と思うところはあるけど、監督だけのせいでもないからね。責任はあるけど、こうして自分の責を認めてその職を辞したわけだし。まあその責が恨みに変わるかどうかは、シーズン終わったらだね。降格したら、恨み節の一つも出てくるかも知れないよ?

*その割には就任中は結構厳しいこと書いてた?当たり前じゃん、それをしなきゃ意味がないモノ。言いたいことは言いまっせ。水沼さんにもね。

*で、何でアンジェロはクビになったの?トカゲみたいに尻尾切りで責任転嫁?フロントがまず反省しなきゃ。

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術なきチームの残酷な終焉@J1 第19節 Fマリノス vs アルディージャ

象徴的な試合だった。

勝利への意志だけで引き寄せた同点弾。

無形な力が引き起こす奇跡、数々起こしてきたこと。

でも、その力に頼りすぎる余り、修正すべき事を修正出来ず、反省・放置されてしまうこと。失敗を糧に出来ないチームになってしまった。

術も何もない攻撃のほとんどがゾーンに絡め取られ、セットプレーに屈する。前掛かりになったところをカウンターで狙われる。相手の狙い通りだった。

そして、お株を奪われるようなロスタイムでの劇弾。

何か、崩壊したような、終焉を迎えたような気がしてならなかった。そして絶望しかなかった。限界だろ、もう。このままじゃ、チームが死んじゃうよ。

2006 J.League Division1 第19節

Fマリノス 1-2 アルディージャ @ 三ツ沢球技場「術なきチームの残酷な終焉」
F.Marinos:87'p松田直樹 Ardija:27'小林慶行 89'吉原宏太

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹、河合竜二、MF上野良治(→80'大島秀夫)、マグロン(→57'坂田大輔)、田中隼磨、ドゥトラ、山瀬功治、FW吉田孝行(→71'平野孝)、久保竜彦

アルディージャスタメン:GK荒谷弘樹、DF波戸康広、トニーニョ、土屋征夫(→78'デビッドソン純マーカス)、冨田大介、MF斉藤雅人(→89'西村卓郎)、久永辰徳、片岡洋介、小林慶行(→85'平岡靖成)、小林大悟、FW吉原宏太

今日の試合で一つ変わった部分としては、非常に全体の距離をコンパクトにして、相手を端から牽制するように意識させていたのかなと。深追いせず、とにかく前線から最終ラインまでかなり狭いゾーンにすることでプレー出来るスペースを根こそぎ削り取り、相手の攻撃を画一化させる。その狙いはある程度嵌っていて、相手は中盤でゲームを作ることを放棄して、スペースに飛び出す「だけ」の攻撃に終始させていた。

そしてもう一つ、このコンパクトなゾーンを相手のゾーンにぶつけることで全体の距離が非常に狭くなって、相手の最終ラインとの距離も近くなっているから、奪ったら速くという意識も以前に比べたらあったと思う。

でも、その先がなかった。速く攻める概念はあってもディティールは放置されたまま。どのように崩すのか、その術を持たないFマリノスの攻撃は依然と変わらず大宮のゾーンに絡め取られていった。前々からそういう部分に問題点があったことは火を見るより明らかだったのに、どのようなプライオリティを元に、どういう形をイメージするのか、そういうモノが見えてこない。行き当たりばったり。意思統一のようなモノが見えず、迷っている間に収縮されてボールはなくなっている。以前は決定力不足で悩んでいた気がするけど、フィニッシュにさえ繋げられなくなっている事を見ても(この試合9本、PK除けば8本)状況は悪化しているといわざるを得ない。

前節の坂田や勇蔵のコメント、そして今節の良治たんのコメントを読むと、本当に情けなくなる。選手達に問題がないとは言わないけれど(もっと考えてプレーして欲しかった。何故久保は前半ずーっとトニーニョのサイドにポジションを獲っていたのか、とか、ほとんどの選手が閉塞した状況を是と思っていないのに動き出しのタイミングを捉える努力をせずに自分のタイミングで出そうとするのか、とかね。もっとチームとして何をするべきかを考えた方が良い)、もうなりふり構わずにやっていく必要があるのは明らかなのに、何も施されず、問題が放置されたままになるのは正直見ててたまらない。プライオリティの設定、選手達への意識付け、そういうことで変わることもある。プライドや理想論では何も変わらない。

傍観の姿勢で、監督の責を負っているのなら、そんな監督いらない。確かに感謝もしているし、愛着もある。でも、クラブにとって大事なのは過去でも理想でもなく、現在であり未来であり現実なんだから。

選手も監督も、今どのような状況に置かれているのか、チームの状態がどのような状態なのか、そして今何をすべきなのか、それをもっと厳しく感じ、考えて欲しい。いつまでこんな事を続けるの?

もちろんフロントにも言えること。様々な打算も計算も、ピッチに持ち込まないで欲しい。そして、全てのことを鑑みて「準備」をしておいて欲しい。無垢な信頼はプロの世界では無責任。てゆうか、現実を見ろ、出された結果を見ろ。WC後の中断明け6戦で1勝2分け3敗、このチームの目指すべきところはどこだったの?年間チケットの値上げの意味は?チームを預かっている責任というのがあるのだよ、愛される分だけの責任があるのだよ。クラブはどこかの社長のように「株主やスポンサーのためにある」んじゃないのだから。ピッチを見ろ、色眼鏡を捨てて。そこに全ての答えがある。

てゆうか、大宮戦の負けはお前らフロントのせいだ。大橋を流出しながら、ヴェルディからその代わりをもらってない。小林大悟は特別なタレントだったのに、そういう選手をスルーして逆にやられてたら世話ないね。岡ちゃんにも言えること、使い勝手の良い選手、ベテランの実績だけで判断して、未来の可能性を否定してきたからこそ、こういう才能を逃してるんだ。それを今更崩せる選手がいないなんて虫が良すぎるよ。

現状の厳しい状況は様々なところでひずみを起こしている。試合後に乱闘騒ぎがあったり(僕は直接見ていないけどね、バックアウェイ側での観戦だったので)、これまでの課程・ホームでのこういう内容・結果で何故か「Fマリノス」コールが出たり、拍手をしている人がいたり、全てにおいてこのチームは秩序を失っているのかな……。このままじゃチームが死んじゃう。僕も出来ることをしたいと思う。

ということでここまで。ごめんなさいね、ネガティブ更新で。

*連絡。コメント、トラバで反応頂いてますが、少々お待ちを。そういう精神状態じゃなくて(苦笑)

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以下、宣伝、まりっ子向け。

hamatra

hamatra SNS

Fマリノスのホームゲームで以前配られていたフリーペーパー「hamatra」が新たな試み「hamatra SNS」が立ち上がりました。以下転載。

ハマトラSNSは、F・マリノスを熱く愛するサポーターが集うコミュニティサイトです。良識のあるトリコロールのサポーターであれば誰でも参加することができます。 ハマトラSNSは、「F・マリノスを応援する仲間(サポーターや応援活動を支援してくれる方)をつなぐ」こと、そして「F・マリノスを応援ためにそれぞれができることを考える場所」を提供するため、ボランティア有志で運営されています。 ハマトラSNSの中の動きは紙媒体であるハマトラ本誌(復刊予定)に反映するようにし、ホームスタジアムに観戦に来るファンに配布することで、今まで以上にスタジアムの一体感を出すことができるよう連動していきます。 ハマトラSNSが他のSNSと異なるのは、参加しているのが熱きトリコロールのサポーターだけということ。さあ、あなたも参加してみませんか?

http://hamatra.net/

まあそういうことです。僕も先日、入りました。僕がサポーターなのかどうかは微妙なところで(常に僕はマリっこだとか、マリ好きとかで、「サポーター」という言葉を避けている節がありますが)、バクスタの人として何か出来ることがないかということを考えた結果、仲間に入れてもらいました。まだ、使い方に関しては手探り状態で迷っている状態ですが、徐々に素敵なことになってきそうかなと。とても便利だしね、スケジュールとか。

ということで上記の条件(マリっこであるということ)を満たした方で、参加したい!という方はこちらまで。

僕と絡んだことのある方
→itaruru0612@gmail.com
(ブログ上でOKです。コメントとかトラバのやりとりしたことある方!ご招待します!)

絡んだことないけど?な方
→welcome@hamatra.com
(9/30までの期間限定、知り合いいない人もこれなら大丈夫。中の人が手動で返信してくれるそう)

にメールして下さいな。捉え方はいろいろですが、様々な側面からFマリノスを応援したいという方、一緒にいかがでしょう?

で、僕の言葉だけでは言葉足らずなので、先にレビューを書いて下さっているブログを巡ってみて参考して下さいな(遅いけどね)

デキるマリサポは「hamatra SNS」(ブロ・アサ)

ハマトラSNS β版デビュー(全ては勝利のために)

ハマトラSNSという新たな取り組み(narilog)

ということで宣伝でした。うーん、タイミング良いのか悪いのか……。でもこんな時だからこそ、そういう意志が高まると良いな。

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August 23, 2006

原点回帰という答え@J1 第18節 ジェフ vs FC東京

何かね、うらやましくなっちゃった。本当に厳しい状態の中で苦渋の選択でもある原点回帰、それも実らず心が折れてもおかしくない厳しい展開、それでも戦い抜いて得た逆転勝利。こんなゲームを見せられたら泣く、多分。神ゲーム認定。

2006 J.League Division1 第18節

ジェフ 3-4 FC東京 @ フクダ電子アリーナ「原点回帰という答え」
JEFUNITED:5'阿部勇樹 7'坂本將貴 84'羽生直剛
FCTOKYO:16'ルーカス 62'赤嶺真吾 75'石川直宏 89'阿部吉朗

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ジェフスタメン:GK立石智紀、DF水本裕貴、イリアン・ストヤノフ、MF阿部勇樹"又セットです、でもルーカス捕まえ切れませんでした、オシムさん"、佐藤勇人"やっぱり無理が来ました、オシムさん"(→39'中島浩司)、山岸智"良いプレーもしたけどやっちゃいました、オシムさん"、坂本將貴"キレキレですよ、オシムさん"、羽生直剛"凄いシュートだったでしょ?オシムさん"、クルプニコビッチ(→63'水野晃樹)、FWマリオ・ハース(→74'楽山孝志)、巻誠一郎"ちょっと不調かも知れないです、オシムさん"

FC東京:GK土肥洋一、DF徳永悠平、ジャーン、茂庭照幸、藤山竜仁、MF浅利悟、梶山陽平、石川直宏"縦横無尽疾風怒濤"、川口信男(→72'阿部吉朗)、FWルーカス、赤嶺真吾(→79'小澤竜己/→85'馬場憂太)

前節、レッズに完膚無きまでに叩きのめされたことで、アレシャンドレ・ガーロのもたらしたポゼッションスタイルとの決別を決断。ユース世代の監督であった倉又氏(ヒロミ時代のヘッドコーチ?)を引き上げる形で、原点回帰による復活を狙う。メンバーもそれに準ずる形で、以前の4-2-3-1というか4-4-2で、サイドアタックを強く意識した構成になった。

それに対して、ジェフは代表に巻、羽生、阿部、佐藤勇人と4人の選手を送り込んだが、ミッドウィークに厳しいコンディションの中でプレーした影響が気になるところ。4人ともメンバーに名を連ね、それ以外もほぼベストメンバーかな?斉藤はどうしたんだろ?怪我?チケット完売と、とにかく良いゲームを期待。

前半

序盤、FC東京のとにかく前へという強い意欲を逆手に取る形で、ジェフの切り替えの速いアタックが冴え渡る。ロングディスタンスのグラウンダーの横パスを坂本が鋭くインターセプトすると、一気のカウンター。前に残っていたハースにスペースパスを出すと、それに合わせて羽生、そしてカウンターの起点となった坂本が長い距離を走る。最終的には坂本がシュートを打とうとしたところでディフェンスのカバーにあってフィニッシュに繋げられなかったが(羽生の斜めのランニングが坂本の狙いとかぶったことで二つの選択肢を作ることが出来ず、相手を連れてきてしまった)、このプレーで得たCKがゴールに繋がる。

ハースの左サイドからのCK、巻の存在をデコイにするような落ちてくるボールに、それを感じてボールサイドのポジションを獲っていた阿部がダイビングヘッドで合わせてゴール。キックの質、巻のデコイ(自分が囮になる意識があったからこそ届かなそうなボールでもニアに飛び込んだ、のかな?)、そしてその狙いを見越してしっかりと良いポジショニングを取っていた阿部、セットプレーだけど共通の狙いの元連動した良いセットプレーだった。FC東京としては巻の動きに本来核となるべきジャーンと茂庭が釣られちゃったのは痛かったかな。しかし何故に阿部のマーカーが梶山?阿部のセットのゴール率の高さを考えるとミスマッチだったかな?

完全にこのプレーで流れを掴んだジェフは、一気に畳みかける。キックオフからの流れ、時間にして2分後。中盤での攻防に置いて優位に立つと、ストヤノフの低い位置からのロングフィードで右サイド坂本へ展開、ヘッドで併走していたハースへ落とすと中に切れ込む動きで既に次のプレーを考えていた坂本が再び受け手となる。これで時間を作ると、詰まったところから一度後ろに戻し、クルプニコビッチがアーリークロス。狙いはこの右サイドでの作りを見てかボックスの中に入り込んでいた山岸。山岸はエンドライン際まで切れ込んでヘッドで折り返し、そこに巻が飛び込む。これは合わせきれなかったが、そのセカンドに反応したのは右サイドでこの展開を作った坂本。坂本は体勢を崩されながらも足先を延ばしてシュート。これが絶妙なループシュートとなり、土肥の頭を越えてゴールに収まった!
もうね、痺れた。広くボールが動く展開、次にどうなるという主体的な予測とそれに伴う動きだし、オリジナルポジションを崩すというリスクチャレンジ、全てが連動してゴールに結実した。で、この一連のプレーの中で3つも素晴らしい頭の動きがあったことを特に取り上げたい。ストヤノフのロングフィードを落とした後にすぐにレシーバーになった坂本の動き直し、右サイドの作りを見てボックスに入って直接的なターゲットとなった山岸の動き出し、そして次のプレーを見越してポジションを変えていた坂本のセカンドボールを拾ったプレー、全てに置いて頭が良く動いているからこそ生まれたプレーだと思う。ゴールを獲った坂本はよっぽど好調だったんだろうね、精力的な動きとよく頭が働いている証明な主体的な判断、見事だった。

早い時間帯だけど、この時点ではFC東京厳しいなー、ちょっと相手が悪いなーと思った。余りに相手のクオリティが高く、自信を失っているチームにとっては余りに大きなビハインドだと思ったもん。正直なところ。

この後、FC東京がビハインドメンタリティを発揮する形で押し込んでいくが、ジェフも切り替えからのカウンターで応戦する展開に。クオリティはやはりジェフに一日の長があったが、それでも愚直なまでに前へ意識を持ってインターセプトを狙い、前がオープンになれば仕掛け、ワイドに開いたらとにかく突破、空いたらミドル、ということを意思統一の元やり続けたFC東京。それに根負けしたのはジェフの方だった。点差の緩みもあったのかジェフのDFの対応が先を見据えると言うより何とかそこを締めるという後手のような対応になり始め、石川、梶山、ルーカス、川口と立て続けにシュートを許したりと、守備の面で甘くなる。攻撃面でもイケイケの部分はあるにしても、それを読まれ初めてそのリスクをかぶるようなカウンターを喰らったりと、立ち上がりのようなポジティブなリズムはない。すると、FC東京にとって希望を繋ぐゴールが生まれる。

スローインからの展開で左サイドでボールを受けたルーカスが2枚に対応されながら、粘って(というか、強引にこじ開けた)局面打開。中に切れ込み、そのままコースが空いたと見るや右足を振り抜くと、ジェフのディフェンスに当たる形でコースが変わり、そのままニアを抜きゴールに突き刺さった。FC東京にとっては綺麗な形ではないモノの、愚直なまでにやり続けた積極的なプレーが活きた形だった。ジェフとしては局面での対応に少々緩みがあったか。

この後もFC東京の意思統一からの愚直なプレーが続く。ガーロ体制では見られなかったような「特攻」精神を感じるプレーが多く、球際でもひときわ激しくプレーし、気持ちが全面に出ていたかな。ジェフの方はその勢いに押され、攻めどもフィニッシュに繋がらず(散発的にプロセスとして良い攻撃もあったけどね)、守備に置いては後手となるプレーが増え、リズムを失ってしまう。又、その中で膝に違和感を感じて佐藤勇人が前半途中で下がるというアクシデントまで発生(交代は中島)アドバンテージを握っていたとは思えないほど余裕のない状態になっていた。

結局前半終了まで、FC東京ペースでゲームが進んだが(ナオのシュートやらチェイスは惜しかった!赤嶺も前向いてミドルは良かった)結局スコアは動かず。ジェットコースターのような前半は2-1で折り返すことに。

後半

開始早々、FC東京が左を崩してグラウンダーのクロスが送り込まれたかと思えば(詰め切れずジェフのディフェンスがクリア)、ジェフは細かくアイデアの詰まったパス回しから巻がペナルティアークでFKを得たり(阿部のFKは落ちきらず)前半同様オープンな攻め合いになるかと思われたが、少し落ち着いた展開に。ボールが落ち着くと、やはりクオリティにはジェフが一枚上手(逆にFC東京は粗いプレーも目立つ)しかし、それでもしっかりと人を捕まえる形で最後の所はやらせず、フィニッシュに繋がるシーンが少なくなる。

勢い余ってぶつかってしまったり、後ろから引っかけたりと、激しく行くことでカードも多くなる展開、その中で徐々にジェフのマンツーマンディフェンスが後手を踏み始め、FC東京にはセットプレーのチャンスが増える。ジェフの選手の動きが減退し始めている兆候だったのかも知れない(それでも羽生がハースとのワンツーで完全に崩したシーンは見事だった。これぞダイナミズムという形でジャーンを振り切ってフィニッシュも冷静に流し込んだ、が、収まりきらず)そのこともあってサイドを崩せるようになったFC東京は、その好機を活かす。

左サイドで何とかボールを繋ぐと、梶山が相手を引きずりながらエンドライン際までドリブルで持ち込み、何とか折り返す。すると、うまくニアに入り込んでいた赤嶺が反転してボレーいう、ストライカーらしいプレーでゴールに押し込み、同点弾。まあ力押しにも近い崩しだったけど、梶山にしても赤嶺にしても粘っこいプレーだったね。監督交代の効果はこういうところにも。ジェフは局面でやられていては厳しくなると言うのがでてしまったかな。

これで又一気にゲームは加速。ジェフはクルプニに代えて水野を入れて前線を活性化してコンビネーションから崩そうとし(チーム全体で波を起こすことは疲労感から厳しくなっていた)、FC東京はジェフが疲労からプレスが掛からず間延びして大きく空くスペースを活用するカウンターで狙う、オープンな殴り合いのような攻防に(FC東京ベンチも動く。川口に代えて阿部を投入し、より得点を意識した形に)

その展開の中で、消耗度に差があったことが影響したのか、明らかにパフォーマンスに差が出始め、その中で緩さから次のゴールが生まれる。梶山が山岸の低い位置でのドリブルを突っつく形でボールを奪うと、そのままボールを運んでノールックのスルーパス。ラインポジショニングをしていたナオがこのスルーパスでラインを突破、そのままファーに突き刺した!見事なプレー、梶山のボールカットからスルーパスという才能を感じさせるチャンスメイク、そしてナオの冷静かつ大胆なフィニッシュ、素晴らしい(はいはい、贔屓ですよ)

残り15分にして2点のアドバンテージをひっくり返されたジェフでしたが、ここで意地を見せる。FC東京にも少しずつミスが増え、両チームとも全体の動きが減退した中で水野が積極的なプレーで気を吐き、それが伝染したのか、少しずつ連動勘を取り戻すジェフの攻撃。中島の素晴らしいターンで局面打開し、中島→楽山→中島→山岸という素晴らしいパス交換でチャンスを作り出すと(これは茂庭のカバーもあって枠外)、続けざまのプレーで見事な同点弾が。楽山が素晴らしいコントロールターンで前を向くと、スペースを見いだし一気にドリブルで前に運び、右サイドに走り込んだ羽生へ。羽生はワントラップの後躊躇なく強烈に右足振り抜く!低く抑えられた弾道は土肥ちゃんの対応を許さず。素晴らしいシュートはもう仕方がない。楽山のプレーも素晴らしかった(これまでのプレーは粗さを感じたけど……取り返したね)

押し迫った中で同点となり、ゲームは最終局面へ。3点目と同じような形で巻がループを打ったり、アーリーにうまく飛び込んでヘッドで合わせたりとチャンスも作り(ヘッドはストライカーとして決めたかった)、負けじとFC東京もルーカスがうまく攻撃を繋いで最後は梶山のミドルを引き出したりと、意地と意地とのぶつかり合い。ジェフ優勢に見えたが、ここで愚直なまでのFC東京のサイドアタックが結実。ルーカス→馬場と何とか繋いで右サイドに展開、ナオをデコイに徳永がフリーで受けると、徳永はシンプルに速く低いボールを中に送り込む。ジェフディフェンスはこれに対応しきれず、最後詰めていたのは阿部吉朗!坂本の手前に入ってしっかりと押し込んで再度の逆転弾!これが幕引き。余りに激しく、壮絶な撃ち合いは、FC東京の愚直さに神様が微笑む形になった。ジェフはフクアリ2連敗、珍しいね。

もうね、言葉がない。本当に面白いゲームだった。ジェフのクオリティ、FC東京の原点回帰の意思統一、これが真正面からぶつかり合い、化学変化を起こしたような凄いゲームだった。これを神ゲームと呼ぶのかもね。FC東京のサポはもうたまらないんじゃないかな?

勝負の綾としてはやはり体力的な部分かなぁと。もちろんどちらも限界点まで行ってたと思うけど、少し残していたのはFC東京で、それが最後の部分で活きたかな。ジェフは後半途中から一気に足が止まって、間延びした展開が続いていたし、最後の力を振り絞った同点弾は見事だったけど、そこで使い切ってしまった感じを受けた。もちろんその中には代表による疲労というのもなんだかんだ言って影響もあったから(佐藤勇人の怪我も痛かった。彼の存在的にも交代枠的にも)、そういうことを考えた時、ジェフには可哀想な部分でもあるけどね。本当に小さな要素だけど、それだけシビアなゲームになっていたと思う。

で、まずジェフ。序盤のプレーのクオリティは素晴らしかったし、頻度は減ったモノの優れたイメージの共有や連動を伴うプレーはやはり称賛に値すると思う。ただ、走ってなんぼ、走れてこそこのサッカーのクオリティは保たれる訳で、それが出来なくなった時に、この試合では守備に悪影響を与えていたかな。プレスが掛からないこと、間延びしてスペースを消せないこと、マンツーマンに置ける粘りがなくなってしまったこと、こういう部分での影響は余りにも大きかった。以前ジェフの選手がマスターしているみたいなニュアンスのコメントをしていたのを皮肉めいて出来てないじゃんと書いたけど、実際90分間ハイペースでゲームを進めることは出来ないし、ましてやこういうエクスキューズを抱えた中ではやはりどこかでコントロールしなきゃいけなかった。てゆうか、それが出来るゲーム展開だったわけで。まあ、勢いに飲まれて引きずられた展開だったけどね。高いクオリティのプレーとゲームペースのコントロール、この二つをうまくかみ合わせていくことがこれから勝ち点を積み重ねていく上での課題かも知れませんね。

そして、FC東京。上にも書いたけど、たまらない勝利だったでしょう。レポートにも書いたけど、最悪の所から良く個々まで持ってきたなぁと改めて思う。で、本当にやっていることはシンプルだった。とにかく全てのプレーのプライオリティは前!横よりも前へボールを運び、インターセプトを狙い、スペースを見いだしたらそのスペースを使い、ワイドに開いたら仕掛ける(+オーバーラップを掛ける)、中央コースが見えたらフィニッシュ。とにかくもの凄い強いメッセージ性を感じた。確かにクオリティはそんなに高くなかったけど、選手個々が纏った勢いがそれを後押しした感じだった。それが一番のらしさだったわけで、その勢いを纏ったFC東京は以前の姿に戻ったような感覚を受けた。

まあ冷静に考えれば、原点回帰自体全てが正しい訳じゃなくて、以前の課題もそのまま残ることになる。閉塞感の打開法や勢いのない時の粗さとかね。ただ、それでも今までの状況を考えたら、他の道はなかったとも思うけどね。まあ紆余曲折の末、このスタイルの昇華を目指していくとしたら、この迷走も悪いモノじゃないのかも知れない(まあそれはこの後次第だけど)

正直に告白するとこの試合はFC東京に肩入れしてみていた部分がある。ナオがいると言うこともあるのだけど、Fマリノスと低迷の課程が余りに似ていて、その中でこのようにリカバーして素晴らしいゲームを見せてくれていたからね。そういう姿がちょっと嬉しかった。まあ順位的に近いから喜んでばかりはいられないし、FC東京とFマリノスの状況は又違うのだけど、術さえ間違えなければ又強いチームに戻れるかも知れないという実感を抱かせてくれた。ただ、FマリノスにはFC東京ほど色濃い回帰点を持っていない気がするけどね。堅守速攻、色気はなくても勝つ勝負強さ、この辺りかな。

とにかくナオの活躍含め、いろいろ思うところの多いゲームでした。ナオは素晴らしかったねぇ。予備登録に入ったらしいから、選ばれると良いね。てゆうか、僕はナオ-隼磨な右サイドが見たい(超自己中)とにかくまだまだナオは鞠の子だよ、未だに帰ってこいと思ってるし(笑)まあいいや、ということでここまで。明日は結果次第。

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August 22, 2006

クオリティ高き両雄@J1 第18節 アントラーズ vs レッズ

長くなっちゃったけど、久々に他のゲームもね。マリの試合レポートしないわけだし。

2006 J.League Division1 第18節

アントラーズ 2-2 レッズ @ カシマスタジアム「クオリティ高き両雄」
Antlers:40'アレックス・ミネイロ 69'柳沢敦
Reds:71'小野伸二 89'ワシントン

Super Soccer

鹿島スタメン:GK曽ヶ端準、DF内田篤人、岩政大樹、大岩剛、新井場徹、MF青木剛、フェルナンド、小笠原満男、ファビオ・サントス(→89'野沢拓也)、FW柳沢敦(→78'本山雅志)、アレックス・ミネイロ(→89'深井正樹)

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、MF鈴木啓太、長谷部誠(→54'山田暢久)、平川忠亮(→76'永井雄一郎)、三都主アレサンドロ、小野伸二、FW田中達也(→76'相馬崇人)、ワシントン

なんだかんだ言って非常に高いチーム力で前節首位に立ったレッズとクオリティと勝ち点を着々と積み上げて現在4位の鹿島の上位決戦。前回は埼スタでシンジのダシとされ血祭りに上げられたこと、ここのところ動員の落ちているカシマに多くの人が詰めかけたこと、そしてこれからのリーグ戦を考えても、鹿島にとってはより勝ちたいゲーム。レッズにとっても一度手に入れた首位の座、一節にして離したくはないところ。

で、スタメンに目を移すと鹿島の方はベストメンバーと目される選手をしっかりと揃え、ベンチにも攻撃的な選手6人総動員と攻め勝つという姿勢が見える構成。レッズの方は代表で長い時間プレーした選手が多くコンディションなエクスキューズが残るモノの、ほぼ現状のベストメンバー(ポンテはまだ戻れないけど)前節は大事を取って出場を回避したワシントンがついに復帰し、田中達也と2トップを組んだ。ワシントンが復帰したことで山田がベンチスタート(右サイドは平川)

前半

田中達也が左サイドで平川からショートパスを受けると内田、青木をかわしてペナに切れ込み、後ろから押し上げてきた長谷部を使うと、うまく体を使ってキープするとそれに合わせて鈴木啓太が押し上げ最後はミドル。このプレーが呼び水になったのか、序盤は完全にレッズの時間帯。前線のフォアチェックに連動してかなり高い位置にラインを設定し、かなり積極的にプレスを掛ける形としっかりと守備ブロックを作って相手の攻撃を待ち受ける形をうまく使い分ける隙のない守備を構成することで相手に実効的な攻撃を許さず、長いフィードで高い位置にいる選手を使い、相手のディフェンスラインとの1on1の形を作るシーンが散見、その中で決定機もあったりとそれなりにうまくいっていた印象(大岩のクリアが前に詰めていたシンジに当たると、高い位置にポジションを獲っていたワシントンの前にボールがこぼれる。ワシントンは相手の必死のリカバーを冷静な心理状況、ぶれないフィジカル、正確なボールコントロールでいなして、そのままゴール前に持ち込むと、曽ヶ端と1vs1の超絶決定機。しかし、冷静にコースを狙ったフィニッシュは曽ヶ端が読み切る形で制され、凌がれた)

鹿島の方は押され気味でチームの良さでもある変幻自在のポゼッションから相手を崩しきるな形やサイドバックのオーバーラップを使った形は見せれなかったモノの、その中でフェルナンドが積極的に攻撃に絡み際どいミドルを見せたり(ポスト直撃)、プレスに引っかける形からシンプルにカウンターを発動したりと、殴られっぱなしにはならない。鹿島が良い形を作りながらリズムを引き寄せたことで展開としてはニュートラルな形となり、互いに攻め合う。

どちらも集中してゲームをし、緊張感の中で展開が推移。徐々に鹿島の攻撃が鋭敏となり、鹿島にリズムが移り始めたかなという終盤、ゲームが動く。右サイドからのCK、小笠原の速く鋭いボールがニアに飛ぶと中から逃げる形で動き出したアレックス・ミネイロがドンピシャ。マークも間に合わず決まって、鹿島が先制。「小笠原らしい」と言えるボールスピードと精度の伴うキック、そしてアレックス・ミネイロの動き出し(高い選手、強い選手のいるゾーンをかいくぐったクレバーなプレー)、見事。

この後、反撃に出よう前掛かりになるレッズに対し、鹿島が激しく迎撃し、隙を見てカウンターと、一気にゲームが動き出しそうな予感もあったが、時間は少なくスコアも動かず。前半は1-0で折り返す。

後半

和司の黒×白チェックのシャツに黒×茶のストライプのネクタイのコーディネートは良いのだろうか(老け込んで見えるなぁ、おじいちゃんみたいだ)と思いを巡らしながら向かえた後半(なんて書き出し)、シンプルに田中達也が高いラインのかいくぐろうとしたのに対し(オフサイド)、鹿島はポスト&ムーブという形で細かくボールを動かして新井場がスルーパス(通らず)、どちらも特徴を出し合う立ち上がり。しかし、鹿島の選手の精力的な動きに対し、レッズの選手は少々緩慢になっていた感があり、この辺は代表戦による疲労も影響していたか(アレックス・ミネイロが前でボールをうまく受けてからのカウンターのシーン、攻→守の切り替えが遅くて戻りきれず、最終的なボール到達点となったファビオ・サントスに誰も見切れていなかった。小笠原のパスが柳沢に通った時点で柳沢は前向いて勝負に行ってたらもっと良いチャンスになったかな)

レッズはCKからワシントンボレー(ハンド?)、闘莉王のカウンター80mぐらい独走シュート(GK)など散発的に個人の力でチャンスを作ったが、鹿島はコンビネーションからサイドを柳沢や青木が使っていったシーンからチャンスを作り、クオリティ、回数的に鹿島がリズムを持っていた印象。その中で先に動いたのはギド。少々存在感の薄かった長谷部に変えて山田を投入。しかし、傾き掛けた流れは変わらず、鹿島の攻勢に晒される。低い位置で人数を掛けてブロックを作っているので崩しきられるシーンこそないものの、動きだしに対しての反応が悪く、先を制するような守備が出来ずに受け身になっていたかな。そしてその不安要素がもろに出る形でスコアが動く。

長く切れない展開、その中で攻守を切り替えきれずブロック形成出来ない状態で、左サイドで柳沢にボールを引き出されると、ミネイロ・柳沢vsレッズ最終ラインという形に。すると、柳沢とミネイロがワンツーという形でその3枚のラインを完全に崩しきり、抜け出した柳沢は飛び出してきた山岸の切っ先を制してループで流し込み、ゴール。久しぶりの柳沢のゴールはらしい動き出しの質の高さとらしくない冷静なフィニッシュシーンが噛み合った綺麗なゴールだった。ただ、体力的な問題からかもの凄い切り替えられない状態に陥ってしまい、攻められているにも関わらず「ハリーバック」出来なかったこと、そしてミネイロに渡った時点で完全に柳沢への警戒を解いてしまったことと、堅守を誇るレッズにしては集中力を感じない守備をしてしまったかな。これで2点差。

しかし、これでプライドに火が付いたのかレッズの攻撃に火が入る。キックオフから左からワシントンに楔が入ると、田中達也とのワンツーでマークを剥がす。そこに反応する形で平川が上がってきて使うかなというところで、ワシントンの選択は中。後ろからシンジがダイナミズムを付けてペナに進入、そこを柔らかいループパスで使ってシンジはオーバーヘッドで合わせる。ゴールは枠を捉えなかったが、後半見られなかったダイナミズムのある良い攻撃。そしてその次のプレーでゴールを生み出す。

GKをクリアすると、それに対して鹿島のディフェンスが少々集中を欠いたプレー(新井場が足で触ろうとして触れず)で後ろに流してしまい、そこを田中達也に突かれる。田中達也は右サイドを突き進み、ゆっくり中を見てワシントンへ、ワシントンはヘッドでふわっと落とし、最後は同じように後ろから走り込んだシンジ。ダイレクトボレーで強烈に叩き込み、失点後2プレーですぐさま一点差に詰めた。田中達也の反応の良さと冷静に中を見ていたからこその少しの溜めと柔らかいクロス、ワシントンの高さと周囲をしっかりと捉えていた落とし、そしてシンジのばっちりボレー、全てが噛み合ったゴールだった。鹿島のディフェンスは準備出来ないのは当たり前、それだけ新井場の軽率なミスは痛かった。

一気に傘に掛かって攻めようと、レッズは平川、田中達也に代え、相馬、永井を投入。相馬・永井を両サイドに据え、前線はアレックス・シンジ・ワシントン(+闘莉王)という形に。鹿島は柳沢に代えて本山投入。かなり積極的なギド采配ですが、「この時点」では裏目。なかなかボールを引き出せず長いボールもセカンド拾えず、逆に間延びしている状態の中でポゼッションされて時間を使われたり、バイタルを本山に使われたりと、ボールを奪えず攻めたいけど攻められない。時間がなくなり、これまでかと思われた土壇場でレッズの個の力がスパークする。

ロスタイム直前、山田の展開から右サイドに張り出していた永井へ通ると、何気ないけど長いストライドのドリブルで新井場の対応を許さずクロスを供給、このボールに対して前線に上がり続けていた闘莉王が落とす。その落としに対して競り合った中でワシントンの前にこぼれ、それをワシントンが押し込んだ。最初はオフサイドかな?と思ったけど、相手に当たってこぼれたというところで取らなかったのかな。一点目と同じような形でしたが、それを再現出来る確かな技術はさすがといったところ。山田の展開、永井のクロスに至るまでのプレー(ファーストタッチ、ドリブル)と精度、闘莉王の折り返し、ワシントンのフィニッシュ(+シンジのデコイラン)、文句の付けようがない。結果的に、采配当たりということか。鹿島ディフェンスの方は後数分というところだけど、弱点を突かれた(右サイドのサイズのなさ、内田も競り合いに関しては厳しいよね)、それを無にすべきマークも首を振らされて良いポジションで対応しきれずと、少々甘かったかな。後数分と言うところでもったいないという部分もあったが。

この後、レッズ、鹿島ともゴールに繋がりそうなプレーを生み出したりと最後まで攻め合ったが、結局このまま。上位対決は痛み分けとなった。

非常にクオリティが高く、サッカーとしても熱く、充実したゲームでした。で、両チームともこの順位が相応しい(ネガティブにとらないで、とてもポジティブな意味で書いてるから)しっかりとしたサッカーを展開していたわけですが、この試合は鹿島の積み上げてきたもの、レッズの勝負強さと個々の実効力の高さがとても目に付きました。

勝てる試合を「落とした」感もある鹿島ですが、それでも攻撃構築から崩しに至るまでのスムーズさ、アイデア、連動性などは非常に良く見えました。特にある程度のプレスならかいくぐれる中盤のポゼッションに置けるクオリティの高さとダイレクトプレーとダイナミズムというガンバみたいなスペクタクルモードな崩しの部分は、非常に素晴らしいモノがあったと思います。

個人を見ても、新加入のファビオ・サントスも徐々にチームにフィットしてきてアクセントとなっているし、フェルナンドがコンディションを立て直して非常に積極的にプレーしている印象。後はトップと言うところでこの日は二人ともゴールを上げてと、グループとして歯車が噛み合ってきた印象を受けました。まあ、小笠原に海外移籍(メッシーナ?)の噂があって、移籍濃厚らしいので、又再編成を迫られることになりますが、この枠を巡って本山、野沢、深井、増田、コオロキなどが鎬を削るわけで、チームの活性化がポジティブな勢いを与えるかも?まあ小笠原の離脱は痛いと思うけど、ね。とにもかくにも残念な結果にしても、クオリティは証明したゲームだったのではないでしょうか。

レッズの方は、体力的にも展開的にも苦しいゲームになりましたが、さすが強者といったところか。開始20分過ぎまでの制圧ぶりはさすがの圧力でしたが、それを続けることが出来ず、徐々に鹿島に流れを明け渡していながら、それでも追いついちゃうんだから、やはりこのチームの個々の選手のクオリティの高さは圧巻。もちろん、速い、高い、強いといった見えやすい部分のクオリティも高いのですが、それ以上にこの日目立ったのは技術の高さ、精度の高さ。

得点シーンにそれが表れていたと思うのだけど、とにかく良い状態なら無為なミスをしない。田中達也のクロス、シンジのボレー、山田のミドルパス、永井のクロス、この辺はミスなし。良い状態でボールを持った時、その状況を技術に反映させられる事は素晴らしかったです。だからこそ、劣勢で厳しい状況ながら、土壇場でもああいう事を引き起こ下とも言えると思いますし。この辺はもっと称えられても良いかなと。
高い技術は持っているのだけど、それをコンスタントに発揮出来ない事が多くて、比例して低質なプレーも多くなってしまうというのがJの良くない部分だと思うのだけど、レッズの選手はそういう部分が比較的少ないと感じる。だからこそ、強いのかもね。

あと、勝負の綾となった部分もちょろっと。引き分けだから、それだけが勝負を決めきる要素にはなり得なかったとも言えるのですが。で、個人的にはこのゲームに置いて流れを掴む要素がラインの高さとプレッシングの機能性という部分にあったのは明白で、それが勝負の綾だったかなと。どちらもボールを持てば実効性の高いことを出来る。だからこそ、強いプレッシャーを掛けて(それに伴ってコンパクトなゾーンを保つ事も必要だね)その自由度を奪わなきゃいけない。それを出来た方がこの試合に置いては優位性を握れる要因となっていたと思います。

で、序盤レッズが押し込んでいたのはとにかく高い位置で前から前から圧力を掛けて相手を自由にしなかったことが反映されていたと思うのですが(セカンドボールをしっかりと拾ってセカンドアタックに繋げていたシーンは迫力があった)、それが続かなかったからこそ、厳しい展開に陥っていった。逆に鹿島はかなり精力的にプレーしていて、それは守備にも反映されていました。だからこそ多くの時間優位にゲームを運べていたのではないでしょうか。レッズはコンディション的に厳しい要因を抱えていたから、こういうゲーム展開の中で良く拾ったと思いますし、鹿島は勝ちきるべきゲームだったといわれてもしょうがないかも知れません。綾を観点にしたら、ね。

ということで、褒めすぎな気がしないでもないけど、まあそれだけクオリティの高い良いゲームだったということですよ、奥さん。それは見習っていきたいなぁ。Jの更なるレベルアップのためにね。ということでここまで、明日も多分レポートする。面白そうなゲームやりたいから、ジェフ-FC東京の予定(京都が今週当たるからそっちにしようかと思ったけど、明日初回で時間遅いんだもん)

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August 20, 2006

記憶喪失@J1 第18節 セレッソ vs Fマリノス

よし、次、次行ってみよう!

2006 J.League Division1 第18節

セレッソ 2-0 Fマリノス @ 大阪長居スタジアム「記憶喪失」
Cerezo:17'森島寛晃 47'古橋達弥

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、中西永輔(→66'ハーフナー・マイク)、那須大亮、MF河合竜二、マグロン(→46'狩野健太)、田中隼磨、ドゥトラ、山瀬功治、FW坂田大輔(→59'久保竜彦)、マルケス

セレッソスタメン:GK吉田宗弘、DF前田和哉、ブルーノ・クアドロス、柳本啓成、MF藤本康太、宮本卓也(→85'山崎哲也)、河村崇宏、古橋達弥、森島寛晃(→76'大久保嘉人)、FW徳重隆明(→70'山田卓也)、西澤明訓

はい、どうみても又泥沼に逆戻りです。本当にありがとうございました。

坂田大輔さんの証言

「全員がバラバラでうまくいかなかった。その中でつまらないミスが出て、下を向いてしまった」

栗原勇蔵さんの証言

「全体的にかみ合っていない部分が多かった。これは、昨日の練習から感じていたことだが、試合になれば何とかなると思っていたのが甘かった。これを反省したい」

そうですか。うまくいきませんでしたか、何とかなりませんでしたか。残念です、えぇ。

いつまでこういう事を続けるんだろう。いつまで我慢し続ければ良いんだろう。一歩前に進んだと思ったら、一歩下がって、元通り。記憶喪失の如く、手応えがすっきりなくなって、何もない状態で無為なゲームをしてしまう。本当に「積み上げ」とか「修正」という言葉がこのチームにはない。なぁなぁで、こんなことを繰り返しているうちに、時間だけが過ぎ去っているのに、未だに空っぽ。その事実が僕は愕然とする。

次は、良い感覚でゲームに入ってくれることを願ってるよ。うん、それだけ。出来ることをしていくしかないわけだから。悲観も楽観もしないよ。今は耐えるだけ。

耐えた先に得難いモノがあればいいけど、ね……。

はい、だから次。もう忘れた、僕も記憶喪失。ということでおしまい。寝る。

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August 19, 2006

Whereabouts of fantasista -Think about Osim's Football-

前回、「The reason that is demanded -Think about Osim's Football-」というエントリーの余談の部分にちらっと書いた「このチームにファンタジスタの居場所はあるか」というテーマ。それに対して反応を頂いたので、今日はこのテーマについて考えていこうかなと。

・もたらされる実に価値の差はない。

「美しくても、泥臭くても、ゴールの価値は変わらない」

このような言葉、ご存じでしょうか。スペクタクルな展開、もの凄いテクニックから生み出されたスーパーゴールも、なりふり構わずつっこんで、体のどこに当たったのか分からないような形で押し込んだゴールも同じ1点であり、サッカーに置いてそのプロセスは関係なく、全てのゴールが等価値であることを示しているわけですが、このテーマを語る上でこの言葉はとても参考になる言葉なのではなのかなと(ちなみに展開よって重要なゴールとそうでないゴールがあるけれど、それは今回抜きの方向で……)

「個人がもたらそうと、グループでもたらそうと、その実効性の価値も又変わらない」

で、これは上の言葉を改変して、僕が作った言葉です。僕は常にこういうことを考えてサッカーを見ているのですが、局面的にファンタジスタ個人のひらめき・創造力・技術力が発揮されることでもたらされた実効性も、オシムの考えに基づき質の高い判断と主体性、創造力を持ってチームで連動して作り出した実効性も、ピッチ上に置ける価値は変わらないのではないかなと。

そういう意味では、個人を否定することも、グループを否定することも出来ないと思いますし、否定するべきでもな意図思うので、その価値を認めた上で考えていこうかなと。

*まあ余り必要じゃないような気もする前置きですけど、こういうスタンスということを先に書いておくことが必要かなと。あれはこうで、これはああだから、こっちが正しいんだというスタンスで語っても、水掛け論になってしまいがちですからね。基本僕はサッカーに置いて必要じゃないことなどないと思うし、その可能性について否定・断定する事など出来ないと思っていますから。

*個人的に感じることだけど、基本断定調の物言いが多い気がする。てゆうか、ピッチに目が向いていない部分も多く、ピッチの中で起こっていることを捉えずに周辺事情やコメントだけでモノを捉えようとする人が多いのはとても残念なこと。確かに直接当事者から発される言葉は様々なヒントが詰まっており、オシムが就任してからはより興味深くなっているけれど(僕も楽しみにしてるけど)、せっかくピッチの中ではコメント以上に真実があり、興味深いことが起きているのに……。もっとピッチで起こっていること、その裏に隠された意図を捉えることに目を向いてし欲しいし、その努力するべき。コメントの意義を捉えることに頑張るのではなく、ね。コメントはコメントでしかないよ。それに必ずしも本質を捉えているとは限らないのだから(そんな事してる人はFマリノスの試合を見て、その後岡ちゃんのコメントを見てみると良い、会見コメントにほとんど意味なんてないから)てゆうか、本当に余計なこと書いてるな。

・チームに置ける機能性とファンタジスタの関係性。

で、本題です。このチームにファンタジスタの居場所があるのか、というテーマを元に、まずはメカニズムの方から考えてみることにしましょう。

このチームが標榜している「考えて走るサッカー」を機能させるために、選手達がすべき事、求められていることはジェフで形成されたイメージもあって、ある程度見えてきていると思います(詳しくは色々とこれまでに書いたモノがあるので参照してもらえれば。特に今回守備のことは割愛するのでその辺も)

その上で話を続けますが、トップ、及び2列目の選手に求められるというのは量・質共に高いのかなと。先日の試合では引いた相手に対して選手達の主体的なアクションが生まれず、攻撃が閉塞感に苛まれた訳ですが(まあそれだけが全てではないですが)、後半羽生直剛が入り、彼がバイタルエリアで積極的に動き出していったことで攻撃が活性化したことは記憶に新しいところ。それだけ、このチームが良い攻撃をしていくために必要不可欠な要素が、動き出してボールを引き出すという要素であり(デコイラン含め)、自らが受けて何かをするようなことというのはその次、ということになるのかな。

しかし、プレーヤーのタイプとして日本におけるファンタジスタ(この場合「司令塔」と呼ばれるようなプレーヤーといった方が良いのかも知れないけど)と呼ばれる選手の多くは、オン・ザ・ボールに特徴を持つが余り、若年層時代に「預けられる」「頼られる」ことに慣れてしまっていることもあって、逆にオフ・ザ・ボールの動き(質・量共に)には問題を抱えているだけに(一概にまとめてしまってはいけませんが、そういう傾向が強い)、このチームとの関係性は決して良いものとは言えないのかなと。

又、素早い状況把握・予測による動き出しなどでポジションをズラしていくことにより、ダイレクトに近い高速のテンポを理想に置いている部分もあって、ボールを動かすリズムに置いても少々気になる部分がありますね。オン・ザ・ボールのスキルに優れ、独特のリズムを持っている選手達にとっては、高速のテンポを標榜しているチームに置いて、展開を淀ませてしまう要因になりかねず、その選手の特性を発揮するという観点でも難しい部分を含んでいるのかなと。

まあ「特別な選手はいらない」「個人プレーやアピールは必要ない」と言っているだけに、それだけファンタジスタのように個人で何かを生み出す選手をチームとしては余り必要とされていない、と現状では言わざるを得ません(まあその言葉を鵜呑みにすれば、だけどね)

*逆説的だけど、だからこそ山瀬や羽生という選手はオシムに重宝がられるのかも知れない。もちろん二人ともボールスキルや創造性も持っているのだけど、何よりもボールを引き出す意識が非常に高く、その意識を動きに反映することが出来る選手。まあより機動力、運動量など動きの部分で目立つのが羽生、オールマイティに全てをこなせる事が出来るのが山瀬という感じかな。

・それでも残る可能性、鍵は「実効力」

上記の通り、ロジカルに「チームスタイル」を追求していく場合、可能性としては非常に狭まってしまうと言わざるを得ないです。又イエメン戦後の会見でもエレガントなプレーヤーを犠牲にするというコメントが出ていたりと、これだけ見ると、席はないのではないかと思われるかも知れません。しかし、それでも僕は可能性は残っていると思っています。

というのも、オシムは技術を否定していないと思いますし、その可能性というのも知っているはずですから。後は、他の選手同様クラブで活躍しアピールしていけば、自ずと道は開けてくるのかなぁと。ただ、他の選手と違って、オシムを「否定」し、「超えていく」必要はあると思いますが。

というのも、オシムが視界に捉えている方向性が、ファンタジスタという「異物」が入ることで機能性を失う、低下させるという一因になりかねないのも書いた通りです。しかし、個人で作り出す実効性がグループで作り出す実効性以上のモノを示すことが出来れば、自ずと席が空いてくるし、オシムも又それを利用するんじゃないかなぁと。

それに、独特のビジョンを持つ選手がチームに組み込まれることは決してネガティブな要素だけではないというのも付け加えておきましょう。彼らが持つリズムは現在のオシムサッカーのスピードとは一線を画すモノ。標榜している速さは機能すれば非常に有効なモノだけど、機能しなければそれこそ雑で単調なサッカーになってしまいかねない。そういう部分を主体性や判断力を高めることで解決しようという意図も見えますが、それが出来ないときに彼らのリズムを組み込むことが、解決手段の一つとなるんじゃないかなと。独特のビジョン、リズムを組み込むことで、変調をもたらすことが出来る。それは相手を惑わすモノとして、とても有効なモノであり、ゲームの視点が変えるという意味でチームの幅を広げるファクターになり得ると思いますからね。

*余談だけど、こういう要素を求めて、ポペスクやクルプニコビッチを獲ってきたんじゃないかな。余り機動性には優れないけど、技術的に優れ、独特のビジョン、リズム、そして厚い経験を持つ選手を組み込むことで、チームに幅を持たせようとしたのかなぁと。ジェフの金銭的事情もあって、必ずしも彼の臨むファーストチョイスだったかどうかは分からないし、結局アクセントとして起用するだけで羽生が基本スタートを担っていた部分も多かったからそれが一つの行き着いた答えなのかも知れないけど、そういう選手を組み込もうという意欲は感じられるかなと。

じゃあ気になる二人の評を。

中村俊輔(セルティック/SCO)

僕が一番気になる部分であり、このテーマの裏側には彼の存在がチラチラ見えていたかも知れません。それは僕が俊輔ヲタなので、仕方ないことなんですけど。

で、オシムは彼をここまではとにかく無視し続けている(ように見える)ことを考えると、彼のいないチームを標榜しているのかなと考えてしまうわけですが(まあ前代表の象徴的な選手であり、そういう選手を外すことで改革を進めるというのは少なからずある。'98のエメ・ジャケのフランス代表が一番有名かな。新たな時代を切り開くために、'96年のEURO前にエリック・カントナ(カンフーキックで長期出場停止中だった)、ダビド・ジノラという90年代のフランスを代表する選手を代表から切り捨て、ジネディーヌ・ジダン、ユーリ・ジョルカエフを核にしたチームに作り替え、大きなバッシングに晒されながらも、成果を出した)、そういう中で俊輔こそオシムを認めさせ、自分の席を空けさせると言うことをしなければならないのかも知れません。

基本的に山瀬や羽生のように機動力を今から身につけて、運動量豊富にバイタルエリアでボールを引き出すというプレースタイルに変わっていくというのは、俊輔の年齢的に考えても難しいでしょうし、何よりも彼の身体的特徴にはそぐわない(ある程度やっていくことは必要だと思うけどね)同じ事をやっても彼らには敵わないと言っていいでしょう。じゃあどうするのかといえば、やはり今のプレースタイルでオシムの作り上げるチームの実効性以上のものを生み出せる強い個になるしかない。彼の左足、ビジョン、柔らかいテクニックは間違いなくその可能性を秘めているし、いくらスコットランドプレミアとはいえ、彼がセルティックでゴールに至るプロセスのキープレーを数多くしているのはその証明。そういう意味で、自分の素晴らしい部分をどんな状況でも出せるように突き詰めていくというのがベターな判断だと思う。

後は、年齢的な側面。4年後を考えると30歳を越え、そういう部分で敬遠されるというのもあるのかなと。もちろんより経験を積み、技術・判断に置いて成長の余地はあると思いますが、肉体的な衰えというのが表面化してくる可能性は否定できない。現状のオシムのチョイスを見ても、同じぐらいの年齢の選手を敬遠している部分が見え、そこは如何ともしがたいかな。

どちらにしても、壁は高いですが、その価値を認めさせるという、反体制的な姿は俊輔に似合ってるかも知れないね。僕は俊輔の可能性を信じている。無視できない存在になって欲しい。

松井大輔(ル・マン/FRA)

彼に関しては、オシムの「松井を含めたチームを考えている」という発言にもある通り、このチームでの席の心配は余りしていないです。そして、彼自身このチームに馴染むこともそんなに苦労しないのかなと。

実際、そんなに動きの多い選手ではないし、守備もアテネで強く意識付けされたとはいえ上手な部類ではない。そしてオフ・ザ・ボールよりもオン・ザ・ボールに特徴のある選手で(エゴイスティックとは言わないけれど、無駄と判断されかねない部分もある)、彼も本来オシムに敬遠されてもおかしくないプレースタイルであるのは事実です(まあ彼を「変える」ことを含めて「構想」に入れているのかも知れませんが)ただ、確実に日本にいた頃よりプレーセレクトが洗練され、その美しく卓越したテクニックの使い所を心得た感があります。リーグ2、リーグ1と、フィジカル的に強い選手と渡り合うための処世術として、ミッドフィールドエリアではとにかくシンプルにタッチ数を少なく"簡単"にプレー、アタッキングゾーンに入ったところで自分の特徴でもあるエレガントでファンタスティックなテクニックを駆使して相手を抜きに行ったり、アクセントを付ける。より"無駄のない"アタッカーとなったことが、積み重ねてきた実績と相まって高い評価に繋がっているのかもも知れませんね。

個人的に思うのは、スタイルとして元々、彼は"司令塔"というより"アタッカー"という選手というのもあるのかなと。ボールタッチを多くし自らリズム・展開を作るというより、よりゴールを意識して高い位置でアクセントとなる事を意識しているということで、チームの機能性に余り影響なく組み込める選手なのかなと。まあ様々な側面を鑑みて、彼の技術を活かすことでチームとしての幅を作っていくというがベターだとオシムが今のところ判断しているのでしょう。てゆうか、彼を組み込むことに置いて組織的な工夫があるのかないのか、そして彼が加わることでどのような化学変化が起こるのか、その辺が今から単純に楽しみです。

まあ俊輔や松井の他にも、ファンタジスタという枠を外せば、卓越した技術やビジョンを持っている選手が沢山います。伸二や小笠原はもちろん、若い世代に目を移せば、前俊(はファンタジスタだけどね)や梶山、本田に家長、水野、狩野に船谷に梅崎もいる。簡単に並べただけでもこれだけ技術のある選手が日本にいる訳で、それを活かす術を考えていくというのも日本に課されたテーマの一つなのではないでしょうか。これからも技術を持った選手はきっとどんどん生まれてくると思いますし。そういう意味で、組織を形成する上では難しいけど価値のある選手をいかに組み込むのか、その活かし方のヒントを見せて欲しいと個人的には思っています。それこそ、ピクシーを組み込んだメソッドの本質を今、この日本で見せて欲しい。方向性に準ずる選手でチームを作るだけじゃなくて、ね。

又直すかも知れませんが、その辺はご了承を。てゆうか、期待された程大したこと書けてないかも……。期待して待って下さった方、意向に添えず申し訳ないです。ということでここまで。

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August 17, 2006

アジアの現実@AsianCup 2007 F.Qualify vs イエメン

まあ、2戦目なんだから変わってなくて当然とも思うけど、消化不良感は正直残った。ただ、まだ始まったばかりだし、全てはこれから。苦い経験を積み上げることも又大切、でしょ?オシムたん。

AFC Asian Cup 2007 Final Qualify Week2

Group A/Japan 2-0 Yemen @ Niigata Stadium"Big Swan",Niigata
Japan:70'Y.Abe 90'+1'H.Sato

AFC AsianCup Official

日本スタメン:GK川口能活、DF加地亮、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、駒野友一(→46'羽生直剛"祝・初キャップ!")、MF阿部勇樹"祝・代表初ゴール!"、鈴木啓太、遠藤保仁(→71'佐藤勇人"祝・初キャップ、そして双子出場!")、三都主アレサンドロ、FW巻誠一郎、田中達也(→89'佐藤寿人"ストライカーの仕事、祝・双子出場!")

イエメンスタメン:GKサイード、DFサレム、アルワディ、アルコル、ムナッサル、アブドゥラ、MFアルオムキ(→76'ヤハヤ)、アルワ、アルウォラフィ(→81'アリシェリ)、FWアルフバイシ(→62'アルマング)、アルノノ

オシムジャパン初の公式戦は、来年東南アジア共催で行われるアジアカップの最終予選。イエメンをビッグスワンに向かえる形で行われました。夜になっても気温、湿度が落ちず、厳しいコンディションの中でこの試合を向かえることに。ベンチには20人ということで、招集された22人から坂田と小林大悟がベンチ入りから漏れる形に、残念。

で、スタメン。今回新たに招集された選手の中では、加地、阿部、遠藤、巻がスタメンに名を連ね、それ以外はトリニダード・トバゴ戦と同じ。イエメンの方は、かなり引き気味の布陣を獲ってくることが予想される。soweluたんハァハァ。

で、ゲームの方はレポートすることが余りなかったので、簡単に。予想通り、イエメンがかなり引き気味の布陣を敷いてきたこともあって、完全に主導権を握ってゲームを進める形に。しかし、主体的なプレーアクションが少なく、リスクチャレンジの意識も低いため、相手を揺さぶるようなプレーが出てこない。散発的に主体的なアクションがきっかけとなる形で、細かいパス交換からの局面打開、巻をターゲットにしたクロスなどから決定機を向かえたが決めきれず、数多くあったセットプレーも同様。スコアレスのまま前半を折り返すことに。

後半、駒野に代え羽生を投入し(これにより阿部がストッパーに入ることに。アレックスが左のウイングバックに入り、3-4-1-2という感じかな)、アタッキングサードの活性化を狙うと、それが的中。羽生はこれまでになかった連続してボールを引き出すようなアクションを高い位置で起こして展開を動かし(ボールはなかなか出てこなかったけどね)、相手を揺さぶる。すると、攻撃も徐々に活性化。しかし、当たりの出始めていたGKに凌がれたり、枠を逸れる形でスコアレスを打開できず。そろそろ焦りが出てきたりするかなぁと思われた後半20分過ぎ、数多かったセットプレーがこの硬直したゲームを打開。右サイドからのアレックスのCK、インスイングの速いボールにマークを完全に振り切ってニアに飛び込んだ阿部がヘッドで合わせて、先制点。このゴールで少し解放されたのか、猛烈なプレスアクションが生まれたりと少しらしさも見えたが、それでも完全に解放されることはなかった。しかし、このままかと思われたロスタイム、直前に入っていた佐藤寿人がアレックスのインスイングのFKに合わせようと飛び込むと、GKはセーブするので精一杯でこぼれ球が生まれ、佐藤寿人はすかさず反応して押し込んだ。これで2-0、結局これが最終スコア。オシムジャパン初の公式戦は、アジアの現実に苦しんだ形でしたが、勝ち点3を得るという最低限のミッションをこなした。

まあ、様々なエクスキューズ(暑さ・湿度という気候的側面、チームとしての経験値、初めての公式戦という緊張感)があったとしても、結果が出せたこと以外余りイイ面はなかったゲームでしたね。まあ、引かれた相手に対してセオリーでもあるセットプレーを活かすことで勝てたことは良いこと、とも言えるのだけど(そのセットプレーも何だかなぁというのが多い)

ただ、これがアジアの現実。日本はアジアに置いては強者で、同じぐらいの力を持つ国以外との対戦ではこういう試合が増えていくのは仕方がないこと。だからこそ、このゲームは糧としなければいけないゲームなのかなと。引かれた相手に対しての「慣れ」と「術」、やりたいこととは別に、このチームが課題としてやっていかなきゃいけないことなのかなと。

で、特に見ている人がストレスを感じたであろう、攻撃が停滞した原因を少し分析してみましょうか。こういう状況は選手も監督も想定出来ていたはずなのだけど、実際されてみると、なかなか隙が見いだせない。ダイナミズムやリスクチャレンジをどのように、どのようなタイミングで、というのが掴めないから、攻撃が停滞していたように見えました。で、攻撃が停滞していた中で、チームが標榜している「主体的な判断、創造力」「判断スピード」「状況把握+予測」といった頭のエッセンスまでが「様子見」という要素にかき消されてしまい、主体的なアクションが余りに出なかったのかなぁと。

1.引かれているとスペースがないから、それに対して様子を伺う姿勢が強すぎて、ボールの流れが滞り、それに従って引き出すようなアクションも様子見に入っていく。

2.きっかけが掴めないから「主体的なプレーアクション」が数多く出てこなくなり、攻撃がノッキング。

3.そういうプレーが一つ出ても火の入っていない頭は急に回らず、次が続いていかない。

改めて並べてみましたが、このような負のサイクルに嵌っていたのかなと。

当たり前だけど、周囲が動いていかなければ早いタイミングでボールは動いていかないし、実効的な要素を考えたときより多くアクションを起こしていかなければ、相手を揺さぶるようなプレーも生み出せない。僕が不満に思ったのは、引かれていたとはいえ、もっとフレキシブルに「動くこと」を続けなかったこと、その礎となる「考える」ことが凪のような状態になってしまっていたこと。もっと積極的に、それこそ「惜しまず」に継続してやっていって欲しいなぁと思いました。それが「主体的で創造性に溢れる連動したサッカー」の基盤となっていくモノだと思うしね。

まあまだまだ先は長いから、悲観したり、断定したりはしないよ。端から全てがうまくいくなんてことはないんだから。今は色々なことをチームとして経験して、様々な引き出しを増やしていけばいい。悪いけどこの予選で負けてアジアカップは終わりなんて露程も思ってないよ、そんなに日本は弱くないって。じゃ、選手評。

川口能活(ジュビロ)→プレー機会少なく、評価なし。てゆうか、何度ボールに触ったのだろう……。

加地亮(ガンバ)→突破の実効力などはさすがといったところなのだけど、まだ色々な部分で掴めていなかったのかな。闘莉王の斜めのフィードで裏を取ったシーンやワンツーから中に切れ込んでいったシーンなど、ああいうことが出来るのだから、もっと行っても良かったかな。リスクマネジメントもある程度獲れていたし。ヤットの決定機に繋がった良いタイミングのラストパスは素晴らしかった。逆に前半決定機になりかけたミスは勘弁。

田中マルクス闘莉王(レッズ)→まあ一つ不満があるとすれば、低い位置からボールの流れと共に上がっていくというプロセスのないオーバーラップが多すぎること。まあ高いのは知ってるし、攻撃センス、得点感覚があるのも知ってるけど、端から高い位置にポジションを獲ってCFWになるのはいただけない。後ろから前に上がって自らがダイナミズムとなる方がより効果的。その効果をより引き出す意味でもその手間を削らないこと。阿部、鈴木とあなたのしたいことをしっかりとマネジメントしてくれる選手がいることに感謝しなさい。って、センターバックの評じゃねぇ。

坪井慶介(レッズ)→闘莉王がかなり前に行っていたこともあり、その分かなり慎重なポジショニングで阿部、鈴木啓太共にと秩序を担った。守備の部分はそんなに疑問はないのだけど(しっかりとカバーリングして漏らさなかった)、ビルドアップだね。もっと速いパスでどんどん動かしていくこと。ここで深く考える必要はないから、とにかくどんどん動かしていくことを考えた方が良いね。日本のディフェンダーの一つの課題でもあり、そういうのがうまい選手は少ないんだけどさ。

駒野友一(サンフレ)→煮え切らない印象かな。素晴らしいクロスボールを上げて巻の決定機を演出したりと質は低くないのだけど、いかんせん回数が少ない。加地さん同様吹っ切れない印象。交代は戦術的な要因があるにしても、もっと積極的にという部分も含んでいると思われる。てゆうか、両足で良いボールを蹴れるんだから、常に逆サイドを意識して、大きな展開も見たいところ。

阿部勇樹(ジェフ)→初ゴールおめ。オシムたんを救うゴール、さすが孝行息子。注目していた部分はこの試合では余り見られないかなと思ったけど、そうでもなかったね。しっかりとリスクマネジメントを担って、秩序を支えていた印象。そこはいいのだけど、攻撃面かな。鈴木啓太と交互ぐらいの勢いでどんどんダイナミズムを付けていって欲しかったし、ビルドアップという面でももっと積極的なプレーが欲しかったかな。阿部っちの低い楔は一級品なんだから、自分をもっと出しても良い。後は、後ろから展開を見て問題も見えているのだったら、キャプテンシーも見たかった。代表で遠慮しないなら、もっともっと。

鈴木啓太(レッズ)→正直代表の方が良いね、レッズより。まあほとんどレッズだけど、より積極的で特徴も出てる。しっかりと察知して、良いポジショニングで相手の芽を摘めていて、とても影響力が高かった。攻撃面でも後半はかなり積極的になっていたし、チームの中では数少ない及第点を与えられる選手かも。

遠藤保仁(ガンバ)→バイタルでボールを引き出して、アクセントを付けてほしいポジション、出来ればボールの流れに乗りながらアクセントを付けていきたいヤットという部分で齟齬があって、攻撃の停滞を招いた遠因となってしまった。センスの良さを見せて、決定機に絡んだシーンもあったけど、もっと主体的に動き出さないとこのポジションの選手としては不十分かなぁと。仕方ない部分があるので、使った方が悪いとも言えるけど、そこに対応していかないと生き残る術もないとも言えるし……はてさて。本来のセグンドボランチとしてやらせてあげたかったかな。

三都主アレサンドロ(レッズ)→二つのアシストは見事、なんだけど、今日はだめアレックス。周囲との兼ね合いはあるのだけど、基本判断が遅く、動きの幅もなく、実効力を欠き、プレーの精度も欠いた。てゆうかどこか熱に浮かれた感じだったのか、どうも反応が遅れていた印象。トリニダード・トバゴ戦のようなプレーをしていかないと、スタメン危なくなるんじゃない?

巻誠一郎(ジェフ)→今日はだめ。ストライカーとして決め切れなかったこと、積極的なプレーアクションが見られず動き出しの頻度が低かったこと、相対的な仕事量を考えたら評価を厳しくせざるを得ない。要求しても良かったんじゃない?ハイボール。まあとにもかくにも決めなきゃいけなかった。

田中達也(レッズ)→点は獲れなかったけど(あの巻のヘッドのポストリフレクションは何を置いても決めなきゃいけなかった)、巻に比べたら良かった。ボールを引き出すアクションは彼がきっかけになることも多く、体を使って次を見据えるようなポストワークをこなしたり、前が向けたら仕掛けたりと、かなり周囲を捉えながらプレーをしていた印象。かなり回数多くファールを取っていたりと、やはりドリブルワークは効果的だったし、早くゴールが欲しいね。で、正直凄い心配。あれだけ倒されて(しかも後ろからかなり)又怪我しちゃうんじゃないかとハラハラ。勇気は買うけど、怖いね。

交代出場

羽生直剛(ジェフ)→起爆剤。羽生自体はすべきことをしたに過ぎないかも知れないけど、チームとして欠けていたことをやり続けていたことで、チームを刺激し、停滞した状況を流した。プレーの実効度は数回良いシーンがあったぐらいだったけど(使われなかったシーンも多かった)、やはり高い位置での積極的なプレーアクションやダイナミズムがこのサッカーに不可欠なモノというのを印象づけたかな。凄い強烈なプレッシングが数回あってジェフっぽかったね。山瀬、羽生、小林大悟、ヤットと質の違う選手が色々このポジションをこなしたけど、どう考えるかねぇ。

佐藤勇人(ジェフ)→祝・初キャップ!まあ普通にやってたかな。強烈なインパクトを与えるプレーはなかったけど、こういう選手が嵌るのは何となく分かる。その動きが展開を繋ぐサポートとなりダイナミズムとなるわけで、スタメンで見てみたいかな。

佐藤寿人(サンフレッチェ)→終了間際に登場、そして史上初の双子出場コンプリート、そして祝砲、出来すぎですから。投入直後のセットでいきなりフィニッシュシーンを向かえ、そして2度目のセットで抜群の動き出しでフリーとなってヘッド(合わせきれなかったけど)、抜け目なく素早く反応してゴールと素晴らしい。これぞスナイパー、ストライカー。それ以外は時間が短くて評価なし。

イビチャ・オシム(たん)→今日の苦戦の一端は監督のスタメン選択にあり、その辺はどのような狙いがあろうと言い逃れ出来ない部分。ヤットがだめで羽生が良いのではなく、個々の特徴を見据えず適正のないポジションに据えて、そぐわない役割を課してしまったことにあったと思う。普通に山瀬や羽生を使って、ヤットを使いたいならセグンドボランチでよかったと思う。まあ適性検査、公式戦に置ける経験など、選択した理由があったのだろうけど、見極められなかったとも言えるわけで。まあ、重箱の隅をつつくようで悪いけど。とにもかくにも今は選手達に更なる意識改革を求めていって欲しい。どのような状況でも積極的で主体的なプレーをするための術として、それをピッチの選手達だけで答えを見つけ出せるぐらいね(様子を見る前に「動かなきゃはじまらない」というメッセージが羽生の投入に詰まっていたと個人的には思う)てゆうかさ、海外遠征とか大丈夫なのかなぁ……心配。

*今日のピッチ上のパフォーマンスとコメントは書こうと思ってることのヒントになったよ。一つ、答え出たよ。

上にも書いた通り、まだまだ始まったばかり。今はまだまだ試用期間みたいなもんだからドタバタしないの。でも、一つだけ言っておく。山瀬は?隼磨は?坂田は?(ベンチ外だし)見たかったなー、見たかったなー。ということで今日はここまでっす。

*隼磨にしても、山瀬にしても、坂田にしても残念だったけど、クラブでアピールアピール。てゆうか、セレッソ戦勝たないと又泥沼に逆戻り!柔軟な判断と創造力を持って、良いプレーしてよ、マリで。使わないなら3人も呼ぶなよなー(言いがかり、公式戦じゃ仕方ないのなんて分かってるけどさ)

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August 16, 2006

リベンジならず、首位守れず@J1 第17節 フロンターレ vs Fマリノス

うーん、うーん、って感じですかねぇ。午前中のちびマリ達はめちゃくちゃ戦ってて、しかもとても頭も柔らかくプレーしていた印象をもったのだけど(10分ぐらいしか見てないけど)、肝心のおにいちゃんがねぇ。まあ首位のふろん太が相手に、あれだけ相手の得意なカウンターに繋がるシーンを作られてたわけだから、引き分けは御の字なのかも知れないけどさ。頭の中では分かっていても、悔しいもんは悔しい。ちくしょー。

2006 J.League Division1 第17節

フロンターレ 1-1 Fマリノス @ 等々力陸上競技場「リベンジならず、首位守れず」
Frontale:16'我那覇和樹 F.Marinos:2'田中隼磨

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹"次はお休み"、中澤佑二"確信なきリスタート"、MF上野良治"これまたお休み、困った"、マグロン"諸刃の剣"、田中隼磨"シュータリング"、平野孝"給料ドロボー"(→55'小宮山尊信"祝リーグ戦初出場、マリに入ってね")、山瀬功治、FW坂田大輔(→83'吉田孝行"意味わかんね")、マルケス"戻らない鰻プレー"(→65'大島秀夫)

ふろん太スタメン:GK相澤貴志、DF米山篤志、佐原秀樹、伊藤宏樹、MF谷口博之、中村憲剛、森勇介、マルコン、マギヌン"飛び出し系ニュースタイル"、FW我那覇和樹(→72'鄭大世)、ジュニーニョ"おっかねーおっかねー"

日中、恐ろしいぐらいの雷と豪雨で、沖縄フェアがどうなったのか、はてさて。しかし、その雨もキックオフ前には止んで、夏とは思えないほど涼しい気候でゲームに臨むことに。ピッチに水が浮くこともなく、等々力スタッフGJ(ヒデキピッチの横切りは駄目だよ、メインに座ってた僕は近くで見れて嬉しかったけど)そして天気の神様GJ。

メンバーの方に目を移すと、両チームともほぼ予想された通りのスタメン。Fマリノスの方は、ドゥトラの出場停止で空いた左サイドに平野。中澤が復帰して、代表帰りの勇蔵か、河合かという選択、結局勇蔵を右のストッパーに据えた(河合だったら、佑二が右だったかな)他の代表組も元気にスタメンに名を連ね、前節の手応えを継続する形でこの一戦に臨む。フロンターレの方は、寺田が怪我、箕輪が出場停止とCBのレギュラー2人を欠く中で、佐原、米山と寺田の穴を埋めてきた二人がそのままスタメンに。センターは佐原(ガンバ、トリニータ戦で良かったからかな)又、怪我でU19の合宿を辞退していた谷口も負傷が癒えたのかスタメンに名を連ね、発表の時にはマリサポのブーイングを浴びていた。

って、ちゃんとやろうとしたのだけど、まとめるのだりぃ。箇条書きにする。

・いきなり隼磨キター!鮪の縦パスから抜け出して、そのままシュータリング!入っちゃう!神様に微笑まれてる気がしましたよ、ここまでは。

・序盤は鮪や山瀬の技巧で局面に置いて上回って、とても実行力の高い攻撃構築を見せていたのだけど、最後の所でつまってしまう。スルーパス、ワンツー、個力による局面打開、ミドルシュート、どれもこれも何か一ひねり足りず。仕上げ下手って感じ。

・ディフェンス、混乱気味。個々の出来は決して悪くないけど(佑二もマツもさすがという素晴らしい対応でカウンターを止めていたし、勇蔵はジュニに負けないスピードでカバーしていたり)、ふろん太の前3枚がかなり流動的で捕まえきれず、狙えない。中盤が早いタイミングでアプローチに行って、特に中村憲剛に対しては厳しく見に行ってた感じは嵌っていたけど、その分中盤とディフェンスの連動性というのは低かったと思う。佑二の試合勘の飛びっぷりは正直笑えない。ラインコントロールに対する反応が遅く、グループとして守るということはイマイチ。

・で、リズムは良いけど中身が伴わない展開の中で、ミスから足を掬われると。マツのオーバーラップで「行けー」と思ったところで繋ぎのミス、鰻のパスがずれてジュニに繋がって、最後は我那覇がスルーパスから抜け出して_| ̄|○。達也も迷ったねぇ。せっかくイイ流れだったのに、こういうミスが出てしまう。この辺がまだまだだね、強いマリノスに戻り切れていないと言うことを感じちゃう。

・この後もミスが続き、リズムを完全に失って、ふろん太の攻勢に晒される。突っついたり、ミスに乗じる形でカウンター発動しまくり。アタッキングエリアでも実効性の高い攻撃に苦しむ。スタートポジションは低くても、基本高い位置に上がって攻撃を作る鮪の存在自体がリスクを掛けているわけで、その負の要素が強く出たかな。ただ、少々やらせすぎ。バックラインの個の力で何とか押さえつけて凌いだけど、いつやられてもおかしくない状態。

・前半は序盤がマリ、終盤がふろん太という形でリズムが推移したわけですが、その中でプレビューで書いた4つのポイントに焦点にしたとき、そんなのが必要がないくらいわかりやすい展開だった。どちらにも明確に穴というか、ミスマッチがあって、そこを突く形がとても有効になっていたのかなと。ふろん太の突いたところは言うまでもなく森-平野のサイド。アグレッシブでエネルギッシュな森が完全に主導権を握り、平野は振り回されて見切れない状態が多発。一発目でカードをもらい、その後もフリーランに対して察知が遅れて、どうみてもPKな後ろから引き倒すプレーをしてしまうなど超不安定。本来であればCDFがカバーしたいのだけど、3バックはマギヌンが高い位置を獲って3トップ気味に張って余れないから、なかなか手助けも出来ず、ここの穴がチームにめちゃくちゃ悪影響を与えてた。どうしようもないね、それでもベテランかよ?逆にマリは鮪と中村憲剛の所。このマッチアップは試合通じて多く、もの凄い見応えがあったのだけど、前半に置いては技術はもちろん、球際とかの部分で巧みさを見せたマグロンの判定勝ちだったかな。ここで一枚剥がすことで相手をズラしていたシーンが散見された。が、その後が伴わず。鮪→鰻ラインみたいなのが沢山でたら良かったんだけどねぇ(鮪のスルーパスにうまくアングルを付けて呼び込んだ鰻が抜け出して相澤を抜いたけどオフサイド、佐原は見越して止まってたらしい。エロイな)

・後半の鍵は、どちらが弱点をうまく埋めるような修正をして、ポジティブなことを多く出来るかどうかだと思った。マリの方は左の穴を埋め、軽率なミスを減らし、ポジショニングバランスを整えて、カウンターを発動させないこと。そして崩しの最後の部分のアイデア。ふろん太の方はいかに局面で人数集めて局面打開を防ぐのかという部分と、中村憲剛のパスを使ってシンプルに速く、裏のスペースを突くという狙いをより徹底するってことが必要だったかなぁと思ったり。

・で、それをいち早く形にしたのはふろん太の方。鮪がより高いポジショニングになって攻勢を掛けてきたのをしっかり見極め、ある程度低い位置でブロックを作り、相手の攻撃を受け止める形に。しっかりとパスの出所を塞ぎながらも局所的に人数を集めて打開させず、ボールカットできる所を虎視眈々と狙う。ポゼッションはさせてもイイと言うぐらいの割り切った守備だった。そしてボールを奪ったところで一気に切り替えて、高いラインを獲っているFマリノスディフェンスをカウンターで襲う。その辺の意思統一が成されていたかな。その質の差はほぼ同じぐらいあったフィニッシュシーンに表れていた。ミドルシュートなど相手のラインの前で何とかという崩した形ではないフィニッシュが多かったFマリに対して(後はセット)、カウンターで相手の対応を後手にさせ、目をつぶりたくなるような危険なフィニッシュシーンを作り出すふろん太。ただ、ジュニーニョ、マギヌンが決定力を欠いたこともあって助かる。

・結局両チームとも決め手を欠く形で終盤までスコアが動かず、その中で調子のでないマルケスに代えてオーシが入り、オーシが体を張ってポストを受けたり、ハイボールを落とすことで、再びリズムを少しずつ引き寄せる。相変わらずノッキングとなるシーンが多く、仕掛けもワンパターンで崩しきれなかったが。

・で、問題のシーン。中盤での競り合いで、マリノス側にボールが出るとそのままカウンター。鮪がボールを運び、マツも含めて前には4枚のターゲット。その中で左に開いたマツがフリーとなって、鮪はそこを選択。マツはそのままグラウンダーのクロスを流し込むと、そのボールに坂田、大島が反応。坂田は飛び出しのタイミングが早くて、タイミングが合わず、しかしその後ろに走り込んでいた大島がそのボールに合わせ、ネットを揺すった!沸き上がるアウェースタンド!でも、線審はフラッグを上げていた。手前の坂田が追い越したときに何とかボールに絡もうとしたプレーを関与として、オフサイドの判定。実際坂田がオフサイドというのは紛れもない事実だったので、その後の反応しようとしたプレーがなかったら……とも思うが。覆るはずもなく、ゴールは幻。しかし、これでアウェースタンドは過熱。もの凄い音量でふろん太にプレッシャーを与える。

・これで完全にリズムを取り戻したFマリノスは、攻め続ける時間帯が増え始める。が、ことごとくシュートは枠を獲らず。吉田がワイドオープンでフリーとなりファーを狙ったシーンは角度がきついながら大きなチャンスだった。結局このままスコアは動かず、激しいゲームとなった神奈川ダービーは結果だけ煮えきれない形で終わることになった。

ひとつのプレーが勝負を動かすかも知れない緊張感の中で、結局勝負が付くことはなかったけれど、とても面白いゲームだったとは思います。結果としてはドローが妥当だったのかどうかという部分では、両チームに勝つチャンスがあって、それを両チームとも活かせなかったという意味では妥当だったのかなと。

ただ、中身として見てみると、現在首位を走るフロンターレの方に分があったのは確か。自分たちのやりたいことをより表現出来ていたという面でね。Fマリノスはポゼッションから、山瀬やマグロンを核に連動して崩すことを志向していたけど、崩しにバリエーションが非常に少なく、アイデアもなく。結局閉塞感の中でもがいていただけでふろん太のディフェンスを崩すことは出来ず。去年の3連敗の直接的な要因でもあるカウンター対策という面でも、相手にやらせすぎてしまい、ディフェンスラインの奮闘がなければ、この結果はなかったかな。それに対してフロンターレの方は、ここ数戦では一番の出来。相手が人数を掛けて攻めてくることでスペースを得ていたことはあるけれど、相変わらずの高い意思統一と機能性でカウンターの渦を起こし、数多くのチャンスを作り出していたこと。そして、守備に置いても局面で後手に陥ることもあったが、しっかりとバイタルを消すことで相手に閉塞感を与えていた。この辺はチームの完成度の差だったのかなと。

まあ少しずつチーム状況は良くなってきた訳だから、後は一つずつ出てきた課題を解決していくしかない。一気に全てが好転するもんでもないし。まあ全てに置いて今までと同じ課題といったらそれまでだけど、やはりこの試合で目立ったのはアタッキングサードでの変化という部分。基本多くの選手が攻撃に参加している訳だから(リスクを掛けている)、選択肢は沢山持っているのに、そのリスクを掛けている分の実効性は皆無と言っていい。多くの選手が絡んでいて、選択肢は沢山持っているのだから、後は個々がアイデアを持ち、そして連動し繋げていくと言うことが出来ると良いのかなと。例えば、仕掛けて引きつける。動き出してデコイとなる。そういうアクションと連動する形で次のアクションを起こしていく。基本、失敗しても良いわけだから、とにかくリスクチャレンジの姿勢を持ってやっていってほしいな。

先を見たとき、そしてチームの手応えを確信レベルに変える意味でも、正直勝ち点3が欲しかった。特に首位を走っているチームから奪えたら、チームにとってもポジティブだったんだけどねぇ。まあそれはしょうがないね。引き分け、御の字、なのかなぁ?まあとにかく先を見て、一つ一つ、やっていくしかないね。悲観も楽観もしないよ。ということで今日はここまで。

*以下余談。雨降らなかった!これは本当に良かった。雨準備万端だったけど、やっぱり雨の中のゲームは色々と興を削がれる部分もあるし。

*17:30ぐらいにスタジアムに入ったのだけど、それなりにメインのアウェー側でイイ席が取れた。何でアウェーチケ買わないのか?縦方向は遠近感獲れなくて見づらくて……中盤の攻防が鍵だと思ってたし……。

*喫煙所で山田うどんの人と話す、等々力2万越え3連発はとてもありがたいけど、仕入れの量を超えて、キックオフ前に既に品薄状態だったらしい。ちなみに赤戦の時はもっと凄かったとか。ソーキソバというライバル商品は敵対行為なきがしてならないことはぐっと黙ってた。まあ売れてたみたいでお疲れ様です。僕?スタジアムで飯喰わない派、験が悪いの。験担ぎバンザイ。

*明日は代表戦か、何かオシム節全開な訳ですが、大切なのはピッチでのこと。そういうことを感じられたらなと。

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August 14, 2006

制約なきセレクション・メンバー -アジアカップ予選、日本代表メンバー発表-

何か流れが早すぎて、追いつくのが大変ですよっと。とりあえず一つ一つ、片づけていきますか。ということで、トリニダード・トバゴ戦を終えて4日、昨日のJを経てアジアカップ予選、イエメン戦に向けたメンバーが今日発表されました。

AFC Asian Cup 2007 Qualify 日本代表メンバー

監督:イビチャ・オシム

GK:
川口能活(ジュビロ)
山岸範宏(レッズ)

DF
三都主アレサンドロ
坪井慶介
田中マルクス闘莉王(以上レッズ)
加地亮(ガンバ)
駒野友一(サンフレッチェ)

MF:
羽生直剛
阿部勇樹
佐藤勇人(以上ジェフ)
鈴木啓太
長谷部誠(以上レッズ)
田中隼磨
山瀬功治(以上Fマリノス)
遠藤保仁(ガンバ)
小林大悟(アルディージャ)
中村直志(グランパス)

FW
巻誠一郎(ジェフ)
我那覇和樹(フロンターレ)
佐藤寿人(サンフレッチェ)
田中達也(レッズ)
坂田大輔(Fマリノス)

Pattern1        Pattern2
 田中達  巻          巻  
三都主     羽生    田中達 羽生
 佐藤勇  阿部     長谷部  佐藤勇
駒野      加地  駒野  阿部  加地
 闘莉王  坪井     闘莉王  坪井
     能活           能活

Schedule:
8/16(wed) 19:20 vs イエメン代表 @ ビッグスワン

JFA

3日前のトリニダード・トバゴ戦から、今野(負傷)、栗原(追加招集)、青山(追加招集)が外れ、前回呼べなかったA3組から阿部勇樹、佐藤勇人、羽生直剛、巻誠一郎、加地亮、遠藤保仁が招集され、合計22人。このメンバーで、オシム・ジャパン初の公式戦に臨むことに。

まあ一応海外組は抜きにして、制約なしで選んだメンバー。この選手達がこれからの代表レースをリードしていくことになるのかな。まだオシムが代表監督に就任してから見ていないチームもあるから偏りもあるのだけど、基本的にオシムの好み、Jでの活躍を鑑みて、そんなに違和感を感じるメンバー構成ではないかな(マリの選手達は微妙かも知れないけどね。チームとして成績が出ていないし、坂田は今シーズン0ゴール、山瀬もまだ今シーズン3試合しか出ていない。隼磨も攻撃の実効性としては低いし、結果もイマイチ。妙に見に来る機会が多かったから、そこで価値を見いだしてくれたのかなと思っているけど)

で、注目の集まった教え子でもあるジェフからは、4人の選手が呼ばれましたね。僕は、今年一番伸びている選手でもあり、結果も残している山岸が選ばれなかったことに少々驚いたのだけど(両サイドこなせるポリバレント性、そして確かな技術・柔軟なアイデア・運動量[献身性]、そういうものを兼ね備える選手。あの水野をベンチに置いても彼が使われる理由がよく分かる。まあ今やってる形的には使い所が難しい選手なのかも知れないけど……)、それ以外はもの凄い妥当なメンバー。オシムのサッカーの根幹をなすポジションを担っていた選手達だし、彼らがロジカルな部分で手本となるような部分があれば、とても良いことだと思う。

特に注目したいのが阿部かな。個人的に彼がオシムのサッカーの中でもの凄い特別な存在だったと思っている。長い距離を走ることだったり、リスクを掛けてでもダイナミズムを付随させることだったら、阿部よりも佐藤勇人や羽生と言うことになるのだけど、彼ら以上にオシムにとって大事な選手だった気がしてならない。それは能力的なことだけではなくて(もちろんジェフでは一番優秀な選手なのは疑いがない)、彼はチームの秩序を支えるという、重要な役割を担っていたと言えるのかなぁと。というのも、相手のキープレーヤーを「消す」マーカーも阿部だし、ストヤノフや結城といったバックラインの選手が上がったときのカバーも大体阿部の仕事。他の選手には運動量、リスクチャレンジということを求めているとしたら、阿部にはチームを支える、秩序を支える、バランスを取るような仕事を求められていたのかなぁと(まあもちろん彼もリスクチャレンジをしていたけどね)オシムは阿部に対してもの凄い信頼しているはずだし、そういう意味で彼が代表でどのような役割を担い、どのようなプレーをするのか(少々調子が悪いんだけどさ)、注目したいなと。

*てゆうか僕はどこのファンなんだ、ああ毎試合見てますよ、こっそりと。それだけ面白いんだよ、テーマが色々あるし、オシムのやってたことも。マリもジェフとの対戦で色々ターニングポイントがあったしね(懐かしいね、臨海での虐殺劇)それから見つづけるようになった。てゆうかこういうチームに勝つのが快感なんだよねぇ(ニヤニヤ)調子悪い去年今年と何故か負けてない。不思議だよねぇ、サッカーは。

後はガンバ組か、まあパフォーマンス的に妥当。ヤットは今やJNo.1のセグンドボランチで理由を考えるのも面倒くさい、Jを見てたら選ばないわけにはいかない選手だと思う。結果を出していることはもちろん、実効性、ゲームメイクのセンス、周囲との関係作りの巧さなどは抜群。加地さんについても、もう説明の必要はないかな。オシムの好みにも合う走れる選手なのは実証済み、無駄走りも厭わない姿勢も持っているし。技術面に置ける実効性もここ数年もの凄い伸長を見せて、国際舞台での存在感もフロックじゃない。豊富な経験もあって、守備も良くなってる。総合力という面ではJでもトップと言っていいくらい。思えば凄い選手になったもんだ(遠い目)

で、呼ばれなかった選手で一人取り上げたい選手、フロンターレの中村憲剛。予備登録されたとか、招集濃厚とか、情報が先走りしていた中で結局招集漏れとなったのだけど、まあ兼ね合い云々は別にして、やはりセンスというのは本当に素晴らしいと思う。昨日の試合でも、素晴らしいスペースへのロングパスが2本合ったのだけど(右サイド、森に飛ばしたやつね)、もの凄いきついアングルから超高精度で距離感も抜群のパスだった。後半悪い部分を修正して、頭の良さも見せた。超激戦ポジションでなかなか割ってはいるのは難しいかも知れないけど(ネガティブなポイントもある。守備がまだまだ。1vs1における対応、受動的な守備、グループとして補完しあえるような危機察知能力とかね。後は運動量。一番それを求められるポジションに置いては今選ばれている選手と比べると劣るかも知れない)、チームの方向性と合ったら本当に面白い存在になる気がする。切り替えの意識、スペースとフリーマンを見いだすプレービジョン、そしてパス精度。シンプルなロングカウンターの担い手として、田中達也、佐藤寿人、坂田大輔といった快足アタッカー達の特徴をより引き出す存在として面白いと思う。まあそれをオシムがそれを求めるかどうかは分からないけど、オプションとしてね。評価しすぎか?まあ続けざまに3試合見たからね。

センターバックの選手が少なくて、又坪井がどうにかなっちゃったらどうするのかなとか(阿部か駒野にやらせるんだろうけど)、気にならない部分がない訳じゃないんだけど(相対的にお眼鏡に適う選手がいなかったのかねぇ。候補としてはいないことはないと思うんだけど)、まあいいや。とにかく初期選出メンバー合わせて、ほとんどポジションは保証されておらず(闘莉王と坪井と駒野は出るだろうけど。ポジションの人数的に)、なかなか予想出来ない状態。まあ代表に関しては色々考えていきますかね、反応を頂いたモノもいずれ。てゆうか、早い内に。ではとりあえずここまで。次はふろん太-マリ。少々気が進まない、半分書いてあるけど、一気にモチベーションが落ちた。

*マリの選手達に関しては、こないだ書いた通り。とにかくかなり高い評価を頂いてるわけだから、その間にチャンスをモノにしたいよね。正直なところ、チームに残って色々な部分を修正して欲しい気持ちがない訳じゃないのだけど、彼らが代表で得難い経験を得て成長してくれることはマリにとってもとてもポジティブだからね、特に近未来的に。コンディションとかも気になるけど、今はぐっと我慢するさ。怪我だけは勘弁な。

*勇蔵はドンマイ。ふろん太戦は悪くなかったし、又イイパフォーマンスを続けて、呼ばれるように頑張って。

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August 12, 2006

首位への執着、リベンジへの意志@J1 第17節 Preview

またまた再開J1ですよ、再開→中断→再開と、気を抜いてると忘れちゃいそうですが、見逃せない一戦もあるわけで、久々にプレビューみたいなモノを。使ってみたかったものもあるし。

2006 J.League Division1 第17節

8/12(Sat) 19:00KickOff/
フロンターレ vs Fマリノス @ 等々力陸上競技場「首位への執着、リベンジへの意志」

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J1はこの節で折り返し、これで全てのチームと対戦し終わる「ちょうど真ん中」の節でもあります。最近は非常に暑い気候が続いており、そんな気候の中での怒濤の連戦のスタートでもある試合、これからの流れを考えても、どのチームもモノにしたい節なのかも知れませんね。

って、言うのはお題目。Fマリノスにとっては掛かるモノのとても多いゲーム、昨年はJ1の先輩として、ディフェンディングチャンピオンとして、胸を貸す立場だったのが3連敗、順位に置いても上を行かれ、今年も同じようにフロンターレの後塵を拝している状態。同じ県に本拠を置くということもあって、そろそろ勝っておきたいところ。又、前節ようやく泥沼を抜け出し、代表にも多くを送り込んで、ポジティブな流れに乗れそうなところ。そこで又自信を失うような負けを喫すれば、再び泥沼に逆戻りと言うことになりかねない。掴んだ手応えをチームの本当の力にしていくためにも、どうしても勝ちたいゲームです。

もちろんフロンターレにとっても、大事なゲーム。現在首位とはいえ、その下に付けるレッズ、ガンバとの勝ち点差は1、この試合で勝ち点を落とせば、再びの首位陥落ということになってしまう。又、せっかく一つの大きな山と捉えていた「修羅場3」を切り抜けたところで、現在の順位的に「下位」チームに取りこぼししてしまってはその価値が薄れてしまいかねない。現在の地位を、ポジティブな空気を失わないために、そういうものを「守る」という意味では決して意義としては小さくないゲームなのかなと。明日は等々力沢山入りそうだしね(又20000越えが予想されてますな、お客さんにポジティブな空気を伝えるためにも是が非でも勝ちたいんじゃないかな?)

そんな思惑を抱えた「神奈川ダービー」、僕も神奈川県民なので、とても楽しみです。ということで色々な観点から見ていこうかなと。

・埋める術、補う術はあるか? -気になる欠場選手+コンディション-

この一戦に向けて両チームとも、チームに置いて大きな重責を担っていた選手を欠きながら臨むことになりそう。Fマリノスは左サイドのキープレーヤードゥトラが出場停止、フロンターレの方は寺田の負傷がまだ癒えず(この辺どうなのかな?まだ出れない感じ?)、又絶対的なレギュラーとしてDFの安定の一翼を担っていた箕輪も出場停止とDFラインのレギュラー二人を欠く陣容になりそう。

もう長く日本でプレーして、その力というのがある程度触れ渡っているだけに、敵味方問わずドゥトラの存在の大きさというのは理解されてるのかな。ここ数年、ドゥトラ不在のFマリノスの戦績を見ると、著しく勝率が低い。又データを見るまでもなく、ピッチでのパフォーマンスを見ても彼はチームのメカニズムに置いて大きな役割を担っており、その存在は単なる一選手の比でありません。。現状では、左サイドでマグロン、マルケスと形成するブラジリアン・トライアングルはFマリノスの攻撃に置ける拠り所であり(まあ少しは変わりそうな傾向はある……かなぁ)、それが崩れるという意味でもFマリノスにとっては代案が必要になってくるのかなと。

で、代役としては予想されるのは岡田監督からも信頼の高い平野。まあこのために獲ってきたと言っても良い選手な訳で、ここで仕事をしてくれなきゃ困るわけですが、気になるのは周囲とのコンビネーション。マルケスの動きだし、マグロンの顔出しをいかに感じて、良いタイミングで使っていけるか、そしてうまく絡んでいけるのかというのが、この試合に置けるFマリノスの攻撃のクオリティに掛かってくると思います。守備に置いても、非常にアグレッシブで勢いに乗せて攻めさせてしまうと怖い森勇介とのマッチアップにおいては少々劣勢が予想されるだけに(特にボールのないところでの意識という部分で)、ここは一つのキーとなると思います。

フロンターレの方は、寺田・箕輪の不在は、修羅場3でもスタメンに名を連ねた米山、佐原と言うことになりそうです。佐原の方は、ガンバ戦で人に対する強さを押し出してセンターを難無くこなし、米山の方はセンター、サイドととりあえずそつなくこなしただけに(田中達也の仕掛けに屈したが)、それなりに関塚監督も信頼して送り出せるのではないでしょうか。ただ、ハイボールの対応に置いては、寺田・箕輪の高さを失うことに変わりはなく、そしてそういう部分を強調して使ってくる相手との対戦に置いては不在に頭を痛めることになるかも知れません。

あと、欠場ではないモノの水曜日に雨の国立で長時間プレーした、山瀬、田中隼、我那覇(坂田と栗原は、まあコンディション次第かな)をどのように考えていくのか。特にFマリノスの方は、チームを救った存在である山瀬に無理をさせるのか、起用法を考えていくのか、岡ちゃんの手綱捌きには注目が集まる。

・全てのキーは中盤にあり -展開予想-

これまでの対戦を考えると、Fマリノスがポゼッションを握るも高く強いセンターバックの前にゴールが奪えず、フロンターレお家芸とも言える高速カウンターの餌食になっていたことで、勝負が決まっていた感があります。しかし、現状では少しパワーバランスも変わっており、Fマリノスが主導権を握り続けるというのは少々考えにくい。ここのところのフロンターレのゲームを見ても、カウンターの機能性もさることながら、主体的に相手を押し込んでサイドから攻めていく時間も多く、それが現在Jのトップとも言えるガンバ・レッズに対しても出来ていたことを考えたら、フロンターレのリズムでゲームが進むことを想定する方が妥当かも知れません。

その中で鍵となるのはやはりサイドを含めた中盤と言うことになるのかな。まずFマリノス側から考えると、「リスクコントロールと切り替えの意識」ということになるのかな。

Fマリノスの攻撃の特徴としては、ボランチのマグロンが超積極的に(というより恒常的に)攻撃に絡んでいく形が多く、その分スペースを与え、リスクを抱えながら攻めていることが多い。アンカーに上野を据え、その流れを読む力とポジショニングで壺を押さえるプレー、後は強いディフェンダー達の積極的な前を狙う姿勢で、カバーしている訳ですが、相手はJ最高峰の機能性と切り替えスピード(スムーズなプロセスは完成されている)を誇るフロンターレ。マルケスが抜け、マギヌンに変わったことで少々趣は変わっているモノの、抜群の局面打開力を誇るジュニーニョがマルケスが担っていた役回りもこなしながらプレーして、脅威を保っている。

Fマリノスにとっては、これまでの3戦と同じ轍は踏みたくない訳で、それは直接的にカウンターは喰らいたくないということに繋がっていくと思うのですが、しかしマグロンを前に出さなければ攻撃は立ちゆかない(しかも虎なし)そうなると、マグロンに守備的な役割を強く意識させるのではなく、やはり上野+バックラインの奮闘に託すというのが、無理のない形かも知れないですね。後は奪われた後意識高くフォアチェックしてカウンターの芽を摘めるか。山瀬、坂田はその辺の意識が非常に高く、アルビ戦では積極的なアプローチが非常に機能していただけに、それをいかに集中し、継続してやっていけるかが鍵になりそうです。

フロンターレの方は、いかに中盤のフィルターを機能させることが出来るか。主体的に狙いを定めてインターセプトなどに出て行けるシーンでは余り問題はないのだけど、受動的に相手の攻撃に対応しなければならないときは少々不安が覗く部分もある。その不安というのが中村、谷口の若きボランチ達。攻撃的な側面においては非常に高い実効性を備えて話題になっていますが、守備に置いては少々不安が残る。本来バイタルのスペースを消す役割を担わなければならないのだけど、ボールの動きに翻弄され(まあそれはガンバとレッズだったから、というのがあるのだけど)、ぽっかりとバイタルが開いて来ることが多々ある。

具体的に書けば、サイドにボールがあって、ボランチも加勢に行くのだけど、そこでもう一方のボランチが連動してスペースを埋めたり、人を捕まえたり、というプレーの徹底度が低くてスペースが空いてきてしまうことが多いかなぁと。本質的に、この辺を修正できたのか、出来ていないとしたらディフェンスラインの選手がそれをいかにカバーしていけるのか(アタッカーを見ていく仕事しながら)、その辺は鍵となっていくかも知れませんね。

後は、サイドの攻防。特にホットエリアとなりそうなのが、隼磨とマルコンが対峙するサイド。Fマリノスにとってはドゥトラがいない中で、隼磨に掛かる期待はとても大きい。ただ、対面のマルコンは非常に能力の高い選手で、頭も良い。サイズもある。正直クオリティ的にはマルコン二部があると思う。この相手に隼磨がいかに対峙していく訳ですが、ここで隼磨の良さがだせるかどうかも又ポイントの一つとなるのかなと。逆にフロンターレの方は、守備に置いては不安を残す隼磨に守備を意識させることが出来れば万々歳。マルコンはテクニックもクロスの精度も高いので、局面的な勝負に持ち込みたいところか。隼磨はとにかくよく走ってマルコンを疲弊させ、走り勝ちたい。運動量勝負と回数で勝負。

まあこんな感じかな。とにもかくにも注目度は非常に高いと思うので、良いゲームになって欲しいなと。等々力には多くの人が集まるだろうし。てゆうか、何故この試合をtvkが中継しないのかと言うことを小一時間ry)まあいいや、これ以上後塵を拝し続けると、キクマリとファイフロの順番が変わっちゃうかも知れないんだから、とにかく勝て!って話ですよ。僕?僕も行きますよナオミちゃんとヒデキを見に。ナオミちゃんはどこで「ファイト!川崎フロンターレ!」(ぴょんと跳ねる)ってやってるんだろう?なかなかお目に掛かれないんだよねぇ(探さないけどさ)まあ最後はずれましたが、ここまで。その他の試合忘れた。一応張っておきますよ。

2006 J.League Division1 第17節(折り返し)
8/12 18:00/サンフレ vs エスパ @ ビッグアーチ「ポジティブvsポジティブ」
↑JJ怪我?

8/12 19:00/アビスパ vs トリニータ @ 博多の森「復活、漢のダービー」
↑ここも立場逆転、かぁ。トリニータ買ってるよ、ファンサカ。無失点頼む

8/12 19:00/セレッソ vs アルディージャ @ 長居「今度こそのリスタート」
↑このタイミングでやっぱり代わらないと言うことになったら雰囲気的に辛いことになりそう、セレッソ。

8/12 19:00/サンガ vs ガンバ @ 西京極「京阪ダービー、だそうな」
↑マグノvsアンドレ。マグノはどうも本調子じゃない感じ。ここで再点火?アンドレは当たりっぽいの?

8/12 19:00/グランパス vs ヴァンフォーレ @ 瑞穂「ヨンセン降臨」
↑局面的にヨンセンvsヴァンフォーレのCDFとなったときどうなるかね。ミスマッチ的なことになりそう。気になるところ。

8/12 19:00/ジュビロ vs アントラーズ @ エコパ「新時代」
↑今でもこのカードはクラシコと呼ばれてるのかな?ただ、このカードがBSや地上波で放送されないことに時代の流れを感じるね。

8/12 19:00/アルビ vs ジェフ @ ビッグスワン「ホームの勢い、代表への勢い」
↑アルビ連敗中だけど、ホームで顔が変わるチームだし、面白いゲームになりそう。ジェフの選手達も代表入りにアピールしたいだろうし(そのまま新潟で待ってればいいじゃない)

8/12 19:00/レッズ vs FC東京 @ 埼スタ「ワ、ワシントンが二人?」
↑新旧ワシントンが大激突!どちらが本物なのか、新しい方はウィルとシジクレイを混ぜた感じ(風貌が)

思った以上に大変だった……ということで今度こそここまで。

*dorogubaさんからトラバ頂きました、ということでここで反応。「ファンタジスタに居場所はあるか?」時間が空き次第何とか書いてみたいと思います。ただ、自分の中に答えがないのでちょっと苦労しそう……。オシムはテクニックを軽視している訳ではないと思うのだけど、求める運動量の基準も高いから、そのバランスというのが、このテーマを語る上での大きなファクターになるのかなぁと思っていますが、はてさて。

*てゆうか、14:00開場とかありえないんですけど。17:00ぐらいに行けそうなんだけど、イイ席残ってるのかな……不安。ソーキソバ食べたいけど、沖縄フェア終わっちゃったら食べれないのかなぁ?

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August 11, 2006

The reason that is demanded -Think about Osim's Football-

いよいよスタートした、オシム・ジャパン。オシムがどのような考えで日本代表を形成していくのか、その片鱗が見えた訳ですが、彼が求める要素とはどんなモノなのか、何故求めるのか、そういうモノを少し考えていきたいと思います。

*久々かも、こういうの。

・求められる理由 -何故運動量が必要なのか?-

良くオシムのサッカーは「走る」という要素が強調されます。モダンフットボールに置いて「走る」という要素は必要不可欠な要素であるから、と言えば簡単なわけですが、タスクの中身を見てみると、より論理的なモノが要素があるのではないかと思って、少々分析をば。サンプルとしては、昨日の代表のゲームではなく、彼が3年半率いてタスクを浸透させてきたジェフになるのですが、その辺はご了承を。それでは、何故、走らなければならないのか、を考えてみましょう。

ジェフのプレーディティールを考えてみると、

1.ポスト&サポートを中心に置いた攻撃構築
2.オリジナルポジションに縛り付けず、より多くの選手に攻撃参加・ダイナミズムを求める志向性
3.マンツーマンディフェンスなど、攻守の切り替えの素早さを前提に置いたグラウンド・デザイン

という部分が目立つわけですが、これを矛盾なく(スムーズに、リスクに沈まずに)機能させるために必要なものが「走る」という部分なんだと思います。

まず、一つ一つのディティールに置いて。まず、攻撃の方を見ると、ポストマンがボールを引き出すオフ・ザ・ボールの動きの量、そして収まった時点でよりダイレクトに近い形で落とせるサポートをするための距離を埋めるための動き、そしてそのポスト&サポートで生まれた時間を利用して、追い越して相手のラインを崩すためのランニング。そういうことをやっていくためには、高い意識(予測)、判断力と共に走るという要素が必要不可欠です。技術があっても、判断が出来てどこに行けば効果的なのか分かっていても、走れなければ繋がっていかないし、一つの要素が欠けても良い攻撃にはなっていかない。そういう意味では、多くの選手に(高い判断力・予測力と共に)走るという要素を求められていることが分かると思います。

守備に置いては、マンツーマンディフェンスを中心にしていることもあって、個々の選手が相手を捕まえていかなければならないのですが、対面の選手に運動量で劣ってしまうと、その選手は浮いてきてしまう。そうなれば破綻の要因になってしまいかねないだけに、個々に課される責任は重い。その責任を果たすためにすべきことは、まず走って、相手を自由にさせないということが必要になってくる(もちろんその後に局面で後手に陥らないということもあるけど)

で、局面的にこれだけ運動量を問われるにも関わらず、その攻守を繋ぐためにも運動量が必要になる。例えば、攻→守の切り替え。オリジナルポジションを離れれば攻撃に置いては効果的ですが、その分守備に置いてはオリジナルポジションを離れればリスクも大きくなる。そのリスクを埋めるためには奪われた後の素早い切り替えで、オリジナルポジションに戻って相手のマークをしなければならない訳で、そこを繋いでいくのが言うまでもなく運動量。逆に置いても同じことが言えるわけで(マンマークというのは受動的なモノで、オリジナルポジションが崩されやすい。しかしいい攻撃をするためには、素早い切り替えが必要になる)、ここでも大きな運動量が求められている。

こう改めて振り返ってみると、運動量がないと成立しないサッカーだということが分かると思います。成立しないからこそ、走れ、シンプルだけど、オシムの言っていることは間違っていない。シンプルだけど、論理的には合っていますからね。ただ、はっきり言って、これを90分間やっていくには、普遍的なチームの選手に問われる運動量の倍ぐらい必要になる訳で、それでも選手の走行距離が飛躍的に上がると言うことはおおよそ「ない」。そういう意味で、その距離の分を、より「賢く」、そして「考えて走る」というテーマが出てくるということに繋がっていくのだと思います。

・求められる理由 -状況把握と予測、そして判断力-

先に、上に答えを書いてしまってネタバレな訳ですが、もう一つのテーマである「考える」という方も考えてみましょう。まあ走りきれない分を選手の判断やインテリジェンスで埋めていかなければならないというのは、一つの答えな訳だけど、それに関してはとりあえず置いておいて(てゆうか、ジェフがそれを出来ていたとは思えないので、サンプルがない。運動量が落ちれば機能性も落ち、その解決方法としてジェフがそれを見いだしていなかった、というのが僕の私見。ポジショニングとか、リズムの抑揚(ペースコントロール)ということなんだろうけど……)、ここではより具体的に、一つのプレーの狙いを察知する力、そして次を見据え予測する力いう部分にスポットを当てて、考えていきたいと思います。

上記の通り、走ると言う要素がこのチームに置いて、とても大事な要素であることは事実ですが、それを求めているオシムが「走るだけなら、マラソン選手を呼べばいい」(うろ覚え)と言っていたのを覚えている人もいるのではないでしょうか?マスコミが「走るサッカー」を強調するばっかりに出た比喩だと記憶しているのですが、この言葉を指すところは、これがサッカーの中での出来事であり、走ることが正義ではないということ(と、僕が解釈している)と思っています。それは、走れることだけでは充分でなく、そこにサッカー的な判断が必要だと言うことを間接的に指している(と思っているのですが)と言うことを考えたとき、その判断の善し悪しに繋がってくる次のプレーを予測する力、一つのプレーの狙いや周辺の状況を察知する力なのではないでしょうか。

例えば、ポストワークに対してのサポート。確かにサポートのためにまず必要となるのはそのサポートを出来る距離に詰めていくと言うことが最低条件な訳ですが、その中でポストマンがどちらの足にボールをもっているのか(右足なのか、左足なのか)、どのような状況でボールをキープしているのか(半身なのか、完全に後ろ向きの状態なのか、フリーなのか、マークされているのか、マークされているのであればどちらに体を寄せられているのか)、こういう周辺事情を鑑みて判断を下せば、より効果的なプレーになっていく。もちろん周辺にいる相手の状況もあるし、そういうことを考えると判断材料は多岐に渡るわけで、上記の二つの力がとても大事になってくるし、プレーのクオリティに反映される非常に重要な要素と言えるのではないでしょうか。もちろんこれは一例であり、どのようなプレーにも言えることだと思います(攻撃だけじゃなく守備に置いても、ね)

サッカーというのは、一つとて同じ状況のないスポーツと言われています。だからこそ、「同じような状況」を作るための術を作るために監督は戦術的な指導して、ある程度「未知の状況」に陥れないようにする。これが戦術が不可欠である理由であるのかも知れません。しかし、ピッチでプレーするのは選手であり、それだけに、実際その戦術でさえ、サッカーの全てをトレースし、コントロールすることは出来ないと言うことにそろそろ気付くべきだと個人的には思っています。

だからといって、戦術を否定する気はありません。日々、未知の状況をなくすために進化・精錬されてきたタスクは、より効果を上げていることも事実です。ただ、今の日本に必要なのはより効果的なメソッドを新たに習うことがファーストチョイスではないはず。ピッチの上でプレーする選手達がその状況を捉え、予測し、プレーに反映させていくことが出来るようになること、そういうことをしていかない限り、もう日本は頭打ちになる気がしてならない。ただ、逆説的にそういう力を高められれば必ず日本の選手はもっと良いパフォーマンスが出せる、もっと強くなれる。

そして、それを賢者も又日本の選手達に求めているのではないでしょうか。オシムも戦術的な指導はすると思うし、前任者のように個々の選手に任せると言うことはないでしょう。しかし、一つ一つのプレーを捉え、次の状況をその状況から予測し、そこから導き出された根拠に基づいたプレーをすることの重要性を理解しているからこそ、「考える」「判断」というテーマの元、複雑で頭を使う練習を課しているし、その練習が実践的なモノが多くしている(練習試合も多い)個人的にそう捉えています。

*現状では、今の日本の選手達でこういう意志をもってプレーしている選手は非常に少ない。そして世界と比べて大きく劣る部分だと感じていました。僕は戦術なき中で自分たちが主体的に考えてサッカーをしていけば、こういう力が鍛えられていくのではないかという「期待」を持っていたからこそ、ジーコを好意的な視線で見てきましたのだけど、結果としては余り育ったとは言えない(もちろん育った側面はある。ずいぶん主体的にプレーできるようになったし、内向的で戦術の奴隷でしかなかった所から、ある程度脱却を出来た)オシムになって、明確な意図を持って指導して、短期間である程度の成果を出していることを見たら、ジーコは志向こそ持っていたけれど、過信という部分も大きく、又育てる術を持ち得なかったということを感じざるを得ません(トルシエ?このテーマに関してはそれ以前の問題だね。彼はそういう志向性をほとんど持っていなかったから、オートマティズムの構築、戦術によるピッチのトレースをより強く志向していた。まあそのレベルにまで日本が至っていなかったからとも言えるけど)日本の選手が彼の指導でどこまでその力を育てられるのかは分からないけれど、ただ、その育て方を知る上でも彼が監督になった価値はとても大きいのではないでしょうか。こういう力が付けば、プレークオリティーの向上はもちろん、戦術はより深みを持つし、こなすだけではなく運用できるようにもなっていくはず。全てに置いて、日本のサッカーに深みを持たせる監督として、期待値は非常に高い。まあ盲目的な期待は駄目だし、厳しい目で見ていかなければならないのは分かってるんだけどさ。

ということで、ずれたりしてて、まとまりがないけれど、こんな感じかな。とにかくオシムたんにはとても期待が大きいです。政治的、反体制的な要素に興味が向いている側面もありますが、僕はあくまでオシムたんにあくまでもフットボールを期待しようと思ってます。オシムたんのおかげで頭がばしばし働くし、考えることが楽しい。こういう状況が続くと良いなー。ということでとりあえずここまで。

*本当はもう一つテーマがあったの。「このチームにファンタジスタの居場所はあるか?」というテーマ。俊輔ヲタで、俊介ファンだからね。狩野のこともあるし。まちゅいに関しては、もうモダンフットボールに適応している側面があるから、余り心配してないのだけど……。現状では厳しいよね、どう見ても。やっぱり、羽生だったり、山瀬だったり(それはそれで嬉しいんだけど)運動量が高く、機動力を持つ選手だと思うんだよね、ピースとして嵌る選手は。一つの希望は羽生という適応する選手がいながら、ポペスクやクルプニコビッチといった機動力よりも技術や経験、ビジョンを持つ選手を獲ってきた所かな……。ジェフの金銭的な事情もあって必ずしも求めていた希望の選手だったかどうかは分からないけど、オシムたんが2年連続で同じポジションに同じような特徴を持った選手を直接選んだ、というところに少しだけ希望はあるのかな、ないのかも知れないけど。まだこれに関しては答えが出ない。

*又、ちょこちょこ直すかも。何より暑くてさ、知的好奇心はあるけど、余り頭のエンジンがぎゅんぎゅん回ってる感じがないんだよね。DHA飲んだら回るかしらん。

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August 10, 2006

楽しみになる「予告編」@KIRIN Challenge Cup vs トリニダード・トバゴ

映画が始まる前に数分ある最新作の「予告編」ってあるじゃないですか。今日のゲームをその「予告編」に見立てたとき、「絶対に見よう」、「これは楽しみだ」、そう思わされるようなゲームだった。オシムたんは、そんなことつゆほども思っていないだろうけど、僕はそう感じた。そして、先が楽しみになったよ。

KIRIN WORLD CHALLENGE キリンチャレンジカップ2006

Japan 2-0 Trinidad&Tobago @ National Stadium
Japan:17'&22'Alex

日本スタメン:GK川口能活、DF田中隼磨"祝・初キャップ!"、田中マルクス闘莉王"祝・初キャップ!"、坪井慶介(→61'栗原勇蔵"祝・初キャップ!")、駒野友一、MF鈴木啓太"祝・初キャップ!"、長谷部誠(→74'中村直志"祝・初キャップ!")、山瀬功治"祝・初キャップ"(→56'小林大悟"祝・初キャップ!")、三都主アレサンドロ(→86'坂田大輔"祝・初キャップ!")、FW田中達也、我那覇和樹"祝・初キャップ!"(→66'佐藤寿人)

トリニダード・トバゴスタメン:GKウィリアムズ、DFジョン、C.グレー、チャールズ、トーマス、レオン、MFワイズ、A.ウルフ(→76'ジャグデオシン)、デービッド(→62'バプティステ)、FWノエル、グラスゴー

台風一過で、昨晩中雨が降りしきり、日が明けてもはっきりしない天候と、天には微笑まれなかった感のあるオシム・ジャパンのファーストマッチ。このスケジューリングに対する神様の皮肉なのかな、なんて深読みしてみたり。

工夫を凝らした選手のインテリジェンス・判断スピードを高める練習などが話題になっていましたが、その練習を経て選ばれたスターティングイレブンはGKに能活、バックラインは右から隼磨、闘莉王、坪井、駒野、中盤は流動的な形ながらボランチに鈴木啓太と長谷部、高い位置に山瀬が中央から右、アレックスが左、トップは田中達也と我那覇という構成。時間がないということもあって、ある程度コンビネーションが獲れている単一チームの選手を多くチョイス。意欲的なパフォーマンスを見せたU-21のチーム同様、これから先楽しみになるようなパフォーマンスを期待。

てゆうか、隼磨、山瀬超頑張れ。

前半

4バックの布陣が綺麗に並ぶ中で、日本は積極的にゲームに入る。守備は非常に積極的なアプローチでインターセプトを狙い、攻撃に置いてもノッキングを感じさせずにスムーズにボールが動き、その中で相手の虚を突くような長谷部の縦パスから山瀬が前を向きミドルを狙ったり、ボールを動かす中で田中達也が縦に抜け出し、山瀬のスルーパス出ぬけだしそのままシュートと、序盤からその積極性がそのまま攻勢に繋がる。トリニダード・トバゴは獲り所と思うと、長い足を活かして激しく奪いに来るが、周囲の動き出しも速く、多数の選択肢を持っていることもあって、その強さ、激しさにも屈していない印象。

田中達也の右サイドでの仕掛けで奪った初のCKのキッカーはアレックス、ショートからの展開で田中達也とのパス交換から最後はアレックスのショートパスでフリーとなった田中達也からのグラウンダーのクロスを我那覇が合わせた形。その後も積極的なゲーム運びは続き、その中で生まれたFK。今度のキッカーは山瀬、ターゲットがニア、ファーとばらける動き出しを見せ、その中で外に逃げていく坪井を狙った(が、少々ボールが高かった)トリニダード・トバゴを揺さぶる。

非常に激しくボールと人を動かす形で攻勢を掛ける日本に対し、ペナ際でゾーンを作る形で迎え撃つトリニダード・トバゴという展開の中で、闘莉王が右サイドから攻撃参加し、田中達也とのワンツーを試みると、ペナルティアーク付近で田中達也が後ろから引っ張られる形でファールをもらい、非常に良い位置からのFK。ポイントには山瀬とアレックス、蹴ったのはアレックス。鋭く曲がるボールは壁を越え、そのままGKの対応を許さず美しくゴールを揺すった!初ゴールはアレックスの見事なFK!オシムたんも右手を力強く握ってガッツポーズしてたね。セットプレーながら、ペースを完全に握った中でしっかりと結果に繋げたこと、そういう意味でもとても大きなゴール。

その後、セットプレーから危ないピンチを向かえたモノのファールで難を逃れた日本は、相変わらず積極的なプレーを展開。その中でオシムのチームらしいプレーからゴールが生まれる。鈴木啓太が左サイド駒野に展開すると、トップの選手は二人とも楔を受けるためにポジションを下げる動きをするのですが駒野は右足で前線へ、するとそのボールに反応していたのはアレックス。FWの動きとは全く逆となる動きで完全に相手のラインを出し抜くと、浮き球をそのままGKの頭の上を抜くループでしっかりと沈め、続けざまに2点目!アレックスが、浅めに獲られたラインの裏を取ろうというイメージを持って早い段階から動き出していたことが活きた形。それを見逃さずに活かした駒野のパスも見事。

とにかく抜群の出来でゲームを進めていた日本は、30分ちょっと手前にようやくトリニダード・トバゴに初シュートを打たれるモノの(ループ気味のボールで能活の頭の上を狙ったシュートも枠上)、実効性の目立たなかった右サイドも活性化。長谷部のスルーパスから隼磨が抜け出してクロス、山瀬、我那覇と繋がって中を崩せないと見ると、もう一度右サイドにはたいて隼磨がクロス、中が山瀬一枚だったもののしっかりとその狙いを捉えたクロスが飛ぶ(も、相手のクリア)など、右サイドでも良いチャンスを作る(その後ここまでオーバーラップは少なかった駒野が初めて最前線まで駆け上がり、一枚外してグラウンダーのクロスを流し込むなど左も悪くない)

終盤にさしかかり、少々ペースダウンした感はあったモノの、守備の意識は相変わらず継続。奪われた後まずは速く切り替えてフォアチェック、そこで奪えなかったらラインを設定し、中盤では縦へのパスに対して強めにアプローチを掛け、そこに連動する形で囲い込みの意識を持って数的優位を作り奪う、といった形がよく見える。鈴木啓太の様々なところを埋めるカバーリング、闘莉王の非常に積極的なプレーが目立ち、高い貢献度を感じるかな。ただ、序盤のようなペースは戻らず、ミスからカウンターをされたり、相手のポゼッションを譲って攻勢を許すなど、序盤のようなハイペースなプレーは続かなかった(それでも前のトライアングルで時折フィニッシュまで持ち込むなどやられっぱなしにはなっていなかったかな)ということで前半は2-0。大きなアドバンテージを握って折り返す。

後半

このタイミングでの交代選手はなし。何とか耐えていた空から雨が落ちてきた中で後半開始。オシムたんはちょっと遅刻。巻き直したのか、開始早々山瀬のクロスから我那覇(も合わせきれず)というシーンを作ったが、まだペースは戻らず。全体の距離が開いていたこと、アプローチも所々遅れて相手にボールを持たせる余裕を与えていること、攻撃面では動き出しが遅くなり、しっかりとビルドアップすると言うより長いボールが増えていたりと、少し意識が減退していたかな。所々、連動した動きだったり、ダイレクトプレー(山瀬→田中達→長谷部スルーパス→山瀬飛び出しとかね)など良いプレーも見えるが、前半ほどの積極的な姿勢は感じない。

後半10分と言うところで、この試合初めての交代。山瀬に代えて小林大悟を投入。山瀬お疲れ。この交代で、再び危機感が出たのか、ラインを高く上げ、中盤でも強いアプローチが掛かるようになり、巻き直されて、チームがその狙い通り活性化された。隼磨が右サイドを仕掛けてクロス、続けざまに中→外という形で右サイドに展開されて、隼磨がラインをしっかり見て飛び出すと、そのパスを展開した田中達也はぐーっと下がるラインを尻目に浅いところにポジションを獲ってフリーとなる。隼磨も底を見逃さずにグラウンダーのパスを流し込んで、田中達也フリーで合わせた!惜しいチャンスだったがシュートはフィットせず(で、我那覇に当たる)

ここでアクシデント。相手選手との接触で坪井が足首だかかかとを痛めて交代せざるを得ないことに。ここで勇蔵登場。勇蔵はオシムから指示を受けてたけど、どこまで理解できてるかな?そんな勇蔵はファーストプレーはポストマンに対して激しくアプローチに行ってファールを取られてしまう。むー。続けざまに我那覇に代えて佐藤寿人を投入。雨粒が非常に激しくなり始め、画面でもはっきり分かるほどに。

一時は巻き直された感があったモノの、やはり前半のような動き出し、判断などのスピードが鈍り、全体も間延びしてアプローチも少々遅れるといった状況が再び出てくる。その中で、佐藤寿人がワイドに開いてタイミングの良い飛び出しを見せたりすることでラインの裏を取ったりと再び戻るが、この辺は初めての試合という感じか、浅い経験による負の部分だったのかも知れませんね。

その中で長谷部に代えて中村直志を投入。この交代を再び刺激にしたいところでしたが、セットプレーから危険なシーンを作られる。しかし、それでも局面的なディティール、切り替えの意識、連動という部分は、疲れていても出てくる。ポスト&サポート、ダイレクトプレーで良いプレーを生みだすなど、短い間でもそれなりにオシムの狙いは選手に伝わっていることを感じた(田中達也が左サイドに飛び出した佐藤寿人へ流し込み、寿人はダイレクトで中へはたく。そのパスに反応したのはそのまま上がってきていたアレックス、アレックスも簡単に中に流し、これまた上がってきていた中村直志がグラウンダーのミドルシュート。GKがはじいたところを佐藤寿人が詰めるが、これもGKに当たってしまう。結局中村直志がミドルを打ったが、中村直志にボールが入ったところで、もう一人外に開く動きをしてフリーになるようなプレーをしていた。多くの選手が前に走って攻撃参加していくというオシムイズムが伝わるプレーだったかな)

残り5分というところで坂田がアレックスに代わって入り、5枚目の交代。小林大悟→坂田というUAEWYライン開通か?というシーンや、駒野と田中達也の落ちついたボール回しから、フリーで顔を出した中村直志に繋いでミドルに繋げたシーンはあったモノの、結局スコアは動かず。課題も残ったが、期待感を抱かせるパフォーマンスで初勝利を得た。

準備段階に置けるエクスキューズ、初試合というエクスキューズ、相手の状態というエクスキューズ……。様々な要素はあると思うけど、今日見せた序盤35分の好パフォーマンスは、素晴らしいモノだったと思います。まあその後は初めての試合らしく、スタミナ配分、経験の浅さによる緊張感、様々な状況に対応するだけの経験則などに欠け、課題の残る内容になってしまったけれど、それでも、今日の所は充分満足できるだけのモノだったかなと。

戦術的な部分に目を向けると、やはりジェフでやっていたような運動量をグルーにしたアグレッシブなサッカーでしたね。攻守どちらも非常に切り替えが早く、コンパクトフィールドの中である程度人を決めて責任を持って捕まえ、積極的に前を狙うディフェンス、素早い判断と予測による動き出しから次々に人とボールが動き、そしてダイレクトプレーやポスト&サポート、長距離も厭わないフリーランニングなど、複数人が絡んで崩す連動性を重視したコンビネーションによる攻撃、ジェフが志向していたモノに非常に近いと思います。まあ細かいことは明日書くつもりなんだけど、その狙いを選手達も大まかながら捉えて、よくやれていたんではないでしょうか。体力的に厳しくなって判断力・運動量が落ち、機能性が低下した時間でも、そういうことを強く意識してプレーしていることは随所に感じられたしね。

まあとにもかくにも、これからですよ。良くできた納得できる部分、余り出来ずに改善しなければならない部分、そういうばらつきはあって当然、プレー同様先を見据えてやっていって欲しいな。てゆうか、次も選ばれるように、キャップを積み重ねられるように個々がJで良いパフォーマンスを見せるところからね。

じゃあ選手評。

川口能活(ジュビロ)→キャプテンさん。それなりかな。余りピンチもなく、気になった部分はセットぐらいだったからね。セットは時間がなくて突き詰められない部分もあっただろうし、仕方ないか。若い選手に一気に替わったけど、そういう中でひときわ大きな経験を持っているわけだから、キャプテンシーを見せて、ゲームの中で更に影響力を強めてくれたらいいかな。まあ能活だって継続して選ばれるかどうかはわからないんだけどね。

田中隼磨(Fマリノス)→初出場おめ!パフォーマンスも良かったね。サイドバック大丈夫かなと思ったけど、隼磨の苦手な部分を問われることがなかったこともあって、しっかり出来ていたかな。攻撃面では、とにかく長い距離を走ってダイナミズムを付随させて、良いチャンスを作ったこと(田中達也を使ったショートクロスは素晴らしい)は特徴も活きて良かったと思う。突破に関しては……相手の身体能力に苦しんでたけど、この辺は経験も浅いしまだまだ勉強だね。細かいプレーを丁寧に(短いパス、フリーマンを簡単に使うパスとかね)、又呼ばれるようにFマリで頑張って!

坪井慶介(レッズ)→インタビューにも答えていたし、足は大丈夫なのかな?まあ闘莉王がポジションを離れることも多かったけど、役割分担も明確で、破綻なくプレーできていたのだから及第点。細かいミスもあったけれど、まあその辺はね。

田中マルクス闘莉王(レッズ)→自分の特徴を理解して、強みを出すとても良いパフォーマンスだった。前への強さ、高さ、積極性を見ても、非常にポジティブだったし、坪井との関係も良かった。勇蔵が入ってからかなり慎重になった印象もあったけど(展開が悪くなったというのはあるにしても)無失点に抑えたことはとても素晴らし。オーバーラップも機を見てやっていたし、そんなに無謀なモノはなかったと思うので、あれぐらいのバランスがちょうど良いんじゃないかな。

駒野友一(サンフレ)→素晴らしいアシスト!良くアレックス見てたなぁ。精度も距離感もばっちりだった仕事したね。オーバーラップという部分で隼磨がかなり行っていて、闘莉王も上がったりとバランスを考える展開は多かったけど、まあその辺は当然という感じなのかも。身体能力におされたの隼磨同様、この辺をうまく突破できるようになると、更にクオリティは上がるのかな。そういや駒野の左サイド久々に見たなぁ……。

鈴木啓太(レッズ)→これぞアンカーという、非常に壺を押さえたプレー、影のMVPかな?オーバーラップで空く(隼磨や闘莉王の所)スペースをカバーし、中盤ディフェンスでもアプローチでも囲い込みでも常に顔を出して、と非常に運動量豊富で影響力抜群だった。細かい繋ぎのミスも今日は少なかったし、本当に素晴らしかった。阿部っち、今野との再びの競争、白熱の予感。

長谷部誠(レッズ)→守備に頭を置きながらということで必ずしも自分の特徴を発揮できていた訳ではないけど、センスの良いところはさすが。滑るようなスルーパスを代表にパスの狙い所はさすがで、後は最前線に出ていくプレーとか、アクセントとなるような突破が見たいかな。まあ、まだ迷いを伴ってしまうのは仕方ないと思うけど、吹っ切れちゃえば又面白いかな。

山瀬功治(Fマリノス)→おめでとう!初キャップ!そして良かったよ。オシムのサッカーには山瀬が合うとは思っていたけど、その通り。良いタイミングで顔を出してボールに絡んでどんどん展開を流していったし、その中で自分の才能を発揮するアタッキングエリアでの変化を付けるプレーもそれなりだった。コンビがずれるようなシーンも目立ったけど、それでもフリーランをして抜けるようなプレーを継続してやり続けるということに価値があるし、このチームが必要とする部分。後は、結果が欲しかった……んだけど、きっとオシムたんも評価してくれるんじゃないかな。守備も積極的で貢献度は高い。

三都主アレサンドロ(レッズ)→攻撃面を中心に、光ったね。特に2点目のフリーランニングはフィニッシュの冷静さと精度含めて非常に素晴らしいプレーだったし、FKも素晴らしいコースとスピード。2得点という結果を出したわけだから文句なし。終盤ジョギングが多くなったりして、さすがにもたなくなってたけど、守備もしっかりこなしていたし、このポジションは性に合っているのでは?松井が戻ってきたら、山瀬の所に入れるのか、それともここなのか、その辺も気になるなー(まあ松井もポジションを保証されている訳じゃないけどさ)

田中達也(レッズ)→仕掛けプレーは不発だったけど、幅広く動いてスペースに飛び出したり、ワンツーのターゲット役になったりと、非常に運動量豊富に、そして柔軟にプレーしていた印象。デコイもやってたし、守備も頑張ってた。病み明けとは思えないよ。山瀬や長谷部とも意思疎通が獲れていて、スルーパスに抜け出すシーンとか「らしい」ものもあったし、後は結果だね。隼磨からのグラウンダーのクロスは決めて欲しかったなぁ……アレは当たらなくても入ってなかった気がする……。

我那覇和樹(ふろん太)→少々、彼にとっては消化不良気味というかチャンスが来なかった感じで、可哀想な側面はあったけど、役割自体はしっかりとこなしていたかな。前線で走り回ってターゲットとなること、ポストワーカーとして前に収めて周囲の動き出しを使うこと、切り替えての守備含めてよく頑張っていたと思う。後は、そういう仕事をこなしながら、いかにストライカーとしての時間を増やすかということなのかな。結構ムラがあるから(打てない試合も実は多いしね)、雑務をこなしながらバランス良く「ストライカー」になるプレーが出来るようになりたいね。獲れる選手だし。

交代選手

小林大悟(アルディージャ)→アルディージャ初の現役代表?まあいいや。ちょっと浮いていた感じはあったかな。山瀬とは違うタイプだから、どうしてもしょうがない部分はあるのだけど、動きが少なく、「待つ」姿勢が目立って、バイタルでのプレーというのは少なかったかな。ヴェルディの良いときに、飯尾や平本と絡んでそういうのが出ていたから(まあ流れが少々違うけど)、出来ないことはないと思うんだよねぇ。自慢のキックも今日は消化不良気味。又Jでリスタートだね。

栗原勇蔵(Fマリノス)→祝・初キャップ!まあ最初は緊張してたのか、危なっかしいアプローチでファールしたりと、少々インテリジェンスに欠いたプレーだったけど、その後はそれなりかな。闘莉王に感謝しとけ、上がったら危なくなると思ったのか、結構自重してくれてたし。

佐藤寿人(サンフレ)→フィニッシャーとしては決めたかったねぇ、あのプッシュは。ただ、動きの幅は広く、積極的なプレーで停滞したチームに刺激を与えるプレーをしていたと思う。基本はラインの裏で勝負する選手だから、もう少しチームに求められる役割、そして周囲とのイメージのすりあわせが必要な気もするけど、それでも消えずに貢献するんだから素晴らしいね。

中村直志(グランパス)→もの凄いシュートへの意識が高くて、「あっ、そこは流せばもっと決定機になる……」ってシーンも打ってたから、やっぱりアピール欲が高まっていたのかな。ただ、良いシュート打ってたね。守備があれれと言う部分はあるけど、まあ攻撃の選手だしねぇ、基本。どう評価されるかな。

坂田大輔(Fマリノス)→祝・初キャップ、プレータイムが少なく、評価するには至らないけど、とにかく再びヤタガラスの付いた青いシャツを来てピッチに立てたことというのは価値があることだと思うよ。WYコンビは不発だったね。後ワンタイミングずれてれば、抜群だったんだけど……。

イビチャ・オシム(たん)→今日は本当に座りっぱ。選手達の適応度やパフォーマンスを見極めようという姿勢を感じたのだけど、その評価はどういうものだったのだろう……。もっとばしばし代えていくかと思ったのだけど、持久力のテストも兼ねていたのか?なんて深読みしたくなる。走れないということを言ったみたいだけど、まあ始めだしね。ただ代表チームの監督として、その辺を代えていくのかは興味あるところ。で、意識付けという部分ではさすがだね。これだけの短期間で、ある程度選手達にプレーの方向性や意識を植え付け、変化をもたらして効果を出すのだから。その指導力には恐れ入った。褒めすぎかも知れない。でもこれから楽しみに、そして勉強させてもらいます。

ということでこの辺かな。明日出来たら、チームのメカニズムは求めることを出来たらと思ってますよ。まあとにかく楽しみだなぁ、知的探求心をばしばし刺激させられる。山瀬や坂田、隼磨も勇蔵も刺激受けただろうし、これで一歩成長できたかな?それをFマリノスでも続けて!ということで今日はここまで。忘れてた。

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August 08, 2006

浸透するイズム@日・中・韓 U-21代表交流戦 vs 中国

反町ジャパン初戦(せっかくなのでこのブログでは「男前ジャパン」とでも呼ぼうかしらん。みんな大好きまっすぅもいるし。去年このキーワードで検索してこのブログを訪れた数、ベスト3なんですよ、まっすぅ。増田とか、カレンもいるし……)発足して一週間という期間では、そんなに多くを期待するのは酷だと思っていたのだけど、しっかりとスタンダードな要素を浸透させ、イズムの欠片を感じる出来だったのではないでしょうか。好スタート?うん。反さん、おめ!

日・中・韓 サッカーU-21代表交流戦

China 0-2 Japan @ Qinhuangdao Olympic Stadium
Japan:51'K.Honda 62'C.Masuda

JFA


日本スタメン:GK西川周作、DF青山直晃(→90'+3'平岡康裕)、伊野波雅彦、増嶋竜也、MF青山敏広(→20'本田拓也)、枝村匠馬、中村北斗、本田圭佑、増田誓志(→69'カレン・ロバート)、梶山陽平、FW苔口卓也(→88'豊田陽平)

反町ジャパンの初戦は、ほのかに政治的な匂いもする日・中・韓のオリンピック世代の対抗戦。今年のうちに、3カ国がホーム&アウェーで親善試合を行うようで、その初戦がこのアウェーゲームとなった。立ち上げ初めての招集は、U-19がサウジ遠征、ジェフとガンバがA3、そして大学生は学生選抜の遠征、海外でプレーする選手などの招集を諦めるということで、A3組は水野、水本、家長、ユース代表では梅崎、内田篤、福元、そして平山と、現時点では主力級を目される選手たちが不参加となり、その後、注目を集めていた谷口、個人的にいつも期待している前田なども怪我で合宿不参加になって、少々寂しい陣容での船出になった。

その中で、一時合宿で18人に絞り込んで臨んだこの中国戦。スタメンは少々予測を外れる布陣でした。前線の構成が豊田でもカレンでもデカモリシでもなく苔口の1トップ、その下に増田・梶山という1トップ2シャドー。ボランチのポジションには追加招集されたサンフレの青山が入った。それ以外で目立つところは本来ボランチに入ることの多い伊野波がバックラインの中央にコンバートされたことかな。とにもかくにも、この11人でスタートという形になった。

前半

ピッチの各所で激しいコンタクトが目立ち、両チームとも高いモチベーションが伺える。立ち上げて間もない日本と自国開催と言うこともあって継続的に強化に勤しんでいる中国では少々チームの完成度に差があり(特に攻撃の部分)、個人の部分でも高レベルの技術とフィジカルを備える中国の選手に分がある様に見えたりと、様々な部分でアドバンテージを持っていた中国が押し気味にゲームを進める。

押され気味の展開の中でしたが、守備に置いては集中力と意欲を感じるプレーがよく見える。伊野波を中心とした3バックは1vs1の対応で危うい部分はあったにしてもしっかりと捕まえるべき選手を捕まえていて、中盤の選手も行動範囲広く相手を追い、そして個々の責任感を感じる球際の激しさもあって、相手に楽なプレーは許さない。しかし、15分を過ぎた辺りで局面的に激しいゲームとなっていた代償か、ボランチの青山が足首を負傷し交代せざるを得なくなってしまう。交代は唯一の大学生となった本田拓也(青山泣いてたね、チャンスだと意気込んでいた部分もあったんだろうねぇ。ドンマイ)

押され気味ながら良く凌いでいた日本でしたが、徐々に中国の選手のテクニックに翻弄される部分も出てきて、際どいピンチも増え始める。エンドライン際で中村北斗が1vs1に置いて牛耳られ(前を向かせないように寄せていたモノの、ヒールでターンされ、かわされてしまう)エンドライン際を切れ込まれて低いボールを流し込まれ、デコイに完全に釣られる形で最後は10番の選手がフリーとなる(押し込もうとしたところを西川が何と飛び出してシュートを防いだ。セカンドボールを拾われて再びエンドライン際を破られたモノの何とかカバーする形で凌ぎ、難を逃れた)など、やられてもおかしくないシーンが散見。その後も、攻める時間が少なく守る時間が長い展開は続いたもの、選手の奮闘もあって0-0で凌ぎきる形で前半を折り返した。

後半

前半から攻勢を掛けて飛ばし気味だった中国のプレスが減退したこともあって、落ち着きを取り戻した日本はボールの回りが良くなり、流れを引き寄せる。すると、多くの選手が運動量豊富に、そして前への意識を持つという姿勢が活きる形でゴールが生まれる。右サイドライン際でボールをキープした梶山を追い越す形で3列目から枝村が飛び出すと、梶山は相手をいなすようなパスでそこを使う。フリーで右サイド深くに入り込んだ枝村はダイレクトでクロス、素晴らしいクロスは鋭い弾道でファーに走り込んだ本田圭佑にドンピシャ。本田はしっかりとヘッドでゴールを捉え、これが決まって先制!反町ジャパン初ゴール。めでたい、そして中身が非常に詰まったゴールだったね。枝村の素晴らしい精度とスピードを備えたクロスボール、大外から走り込んでしっかりと決めた本田と直接ゴールに絡んだ選手のプレーも素晴らしかったわけですが、チームとして前への意識というのが実った形でもあったのかなと。梶山が高い位置で起点を作った時点で、枝村がボールホルダーを追い越し、そして中には3人だか4人の選手が詰めてきていた。チャンスを見るや、多くの選手が前に走ってきていた訳で、意欲を感じるプレーでした。リスクを掛けるというオシムメソッドの一端が見えた気がした。

その後ビハインドを負った中国が傘に掛かって攻めてくるものの、前半同様個々が広範囲の行動範囲と球際で戦う姿勢を持って集中力高く守備をし(個々の局面では劣勢に立たされるシーンが相変わらずあったにしても、前を狙う姿勢、機転の利くカバーなど良いプレーは随所にあった)、カウンターでスペースを見て出て行ける選手が長い距離を走ってフィニッシュまで繋げるシーンが出てくるなど、前半ほど一方的なゲームにさせない。そしてそのカウンターから追加点。右サイド中村北斗のフィードを高い位置にポジションを獲っていた増田が良い動き出しで引き出し、ラインを突破。ゴール近くまで運ぶと、中国の選手のカバーリングを落ち着いて切り返してかわし、最後は強烈にニア高いところを抜いて決めた。北斗のフィードも素晴らしかったし、増田の動き出しからフィニッシュに至るまでの全てのプレーが素晴らしかった(ファーストタッチは少々アレだった気もするが)とにもかくにもこれで2点差、展開としては余裕を持てることに。

この後、交代選手が入ってからも展開は変わらず、押されていたもののしっかりと凌ぎ、空いたスペースを出て行ける選手が走ってカウンターで応戦するという形でゲームを進め、結局追加点こそ奪えなかったモノの最後まで0で抑えきって、2-0。反町ジャパン初戦は苦しいゲームを最高の形で終え、初勝利を手に入れた。


まあ発足して一週間足らず、まだチームとして整理出来ていない部分、確認しきれない部分も多々あったのは仕方ないとして、高いモチベーションで意欲的に取り組み、チームのスタンダードとして求めている要素が浸透していることを感じられる、とても良いスタートだったんではないでしょうか。

で、そのスタンダードとして求められる要素として感じたのが、まず必要な分だけ走ること、そして個々が自分の責任を果たすことです。実際、細かいプレーのディティール、コンビネーションの整備は、ほとんど整備されていなかったと思う。ただ、スタンダードとされていた必要とされる運動量の確保、責任感のあるプレーをすることは出来ていたのかなと。運動量という部分ではこのチームが理想とする部分を実現するために必要とされるだけの量は非常に多くなるだろうと思うのだけど、それを満たすぐらい献身的にやっていたと思う。で、もう一つ、責任を持ってプレーするというのは特に守備に置いて、自分が見る選手を最後まで追ったり、局面局面で激しく当たりに行っていたことに表れていたと思う(攻撃面では自分がすべきことを果たし、必要であれば長い距離を走って攻撃に絡んでいく)サボる選手が少なく、チームとしてスタンダードな部分が意思統一出来ていたからこそ、細かい部分では至らなくても、その差を埋め、そして勝ちに繋がったのかなと感じました。

まあこの基盤の上に、これからメソッドが乗っかっていくのでしょう。判断の質、シンキングスピードといった考える力の部分、個々の意図を感じ捉えること、選手間のコンビネーションを含めた連動性、リスクマネジメントといったチームとしての約束事などね。まあどのようなチームになるのかまだ不明瞭な部分も多いけれど、非常に期待の高まる一戦だったと思います。僕が期待すること?ささやかですけど、素晴らしいチームになんてならなくても良いから、選手たちがこういう意欲的なプレーを沢山して、殻を破ってポテンシャルを発揮できる術を捉えてくれると良いなぁと。それで中身や結果がついてくれば尚良いけどね。ささやかじゃねぇな。

じゃあ簡単に選手評。

西川周作(トリニータ)→危機察知能力、飛び出しの判断、そしてビッグセーブ、素晴らしい。安定感抜群で彼がいると結構安心できる。オシムたんに一つ希望があるとしたら、早めに彼は上に引き上げて使って欲しいということ。質の高い経験を栄養にしていけば凄い選手になってくれると思う。

青山直晃(エスパ)→空中戦、1vs1など、中国の選手とも対等に渡り合い、フィジカル的な強さと対応力は秀でているモノを感じさせた。国際舞台の経験を積めば、もっと良くなるはず。ビルドアップは焦らず。個人的な希望は青山・福元・水本のディフェンスラインなんだよね。最後のは平気だったのかな。

伊野波雅彦(FC東京)→悪い、最初人間力初期を真っ先に思い出した(バックラインセンターに展開力のあるボランチコンバート、青木とか阿部にやらせてたっしょ)でも、守備センスの高いところ、「伊野波十番勝負」で鍛えた対応力は伊達じゃなかったね。良いカバーもあったし、破綻せずに最後までしっかりと踏ん張った訳だから。まあこれから福元が上がってきたり、水本が入ってきたりしてどうなるかが注目だね。

増嶋竜也(FC東京)→それなりかなぁ。結構10番の選手が流れてきて、そのキレの良さに手こずってた印象もあるのだけど(まあ日本が全般的に振り回されてた、まっすぅだけじゃなく)、最後の部分では集中力切らさず0に抑えた訳だから、つっこむことはないね。ストッパーとして対人能力を鍛える事は個人的に悪いことではないと思う。フィードはイマイチ。

青山敏広(サンフレ)→カワイソス(´・ω・`)

枝村匠馬(エスパ)→うん、Jのクオリティそのまま、運動量豊富に攻守に顔を出し、大車輪の活躍。あのクロスはあそこまで飛び出したこと含めて見事。カウンターのシーンで長い距離を走ったりもしていたし、一歩リードかも知れない(はじまったばかりだけど)守備も良く体を張って、踏ん張っていたかな。1vs1の対応力という部分では不安も残るけれど、それ以上に攻撃で良さを出してくれれば。

中村北斗(アビスパ)→難しいね。攻撃面では長い距離をよく走り、1vs1で仕掛けてフィニッシュに繋げたりと、非常に積極的なプレーで存在感を見せたけど、守備は相手アタッカーとの1vs1に劣勢に立たされることが多く、ここが突破口になった感じも。絞った後の対応にも不安が見えたりと、あれれ?と言う感じ。相手はクインシー・オウサ・アベイじゃないからね(後半入った23番はキレがあったけどさ)、やられ過ぎかな。何となくプレースタイルが隼磨とかぶるんだよな~。応援したくなる。

本田圭佑(グランパス)→結構押され気味の中で守備に追われて、特徴である技術的な質を発揮するシーンは少なかったけど、守備ではフィジカル的な強さもあって頑張っていたし(まあある程度やられるのは仕方ない……)、何よりも結果を残したわけで。しっかりとあそこまで走ってきていたことが素晴らしい。家長がどこで使われるのか(左サイドか、一列前か)にもよるけど、良いアピールとなるゲームだったと思う。

梶山陽平(FC東京)→今日は良かった、とても。献身的なプレー姿勢、特徴でもあるキープからの周囲のランを使うプレー、そして何よりもかなり運動量があったこと。存在感もあって、チームの拠り所となっていたと思う。バーに当てたシーンは正直びっくりした。あれだけ長い距離を走ってるなんて!終了間際のは決めて欲しかったけど、まあそれは次回。このチームでなら、この位置で使う方がいいのかもわからんね。これからも期待。

増田誓志(アントラーズ)→ゴールシーンは見事、オフ・ザ・ボールの動き(一度ラインをかいくぐるように戻ってから膨らんで飛び出す)、相手をいなす切り返しからのタイミングをズラしてのシュートという一連のプレーの落ち着き、素晴らしかった。本来のプレーとは少々違う部分を求められていたのかなと言う気もするのだけど(トップ的なプレーが多かったと思う)、それも難無くこなせるのはセンスのなせる技か。彼が競争を更に白熱させるかも知れないね。

苔口卓也(セレッソ)→ワントップはねぇな。トップで使うなら2トップだ。収まらないし、飛び出すだけだからね。まあ苦肉の策というかテストのような気がするので、彼にとってはちょっと辛い役回りだったと思う。サイドに開いて受ける動きとかの方が得意そうだし、一列下の方が適正はあるのかな。評価対象外。

交代選手

本田拓也(法政大)→初見だったけど、なんて言うの、印象的に「ガットゥーゾ」みたいだった。走り回って、体張って潰す、前に出て行く。とにかく走り回って頑張っている印象が残った。本当はどういう選手だったのかしらん?僕の印象に違わぬ「闘犬」タイプなのか、それとも違うのか。ゲーム的にホットなゲームだから、そうなったと言われても納得できるゲームだからねぇ。でも、頑張ってたし、貢献度は高かったと思う。

カレン・ロバート(ジュビロ)→見せ場は余りなかったけど、相変わらず守備への意識は高かった。中村北斗のシュートに繋がったカウンターのシーンのアプローチとかを見ても、チームの流れを汲んだ良いプレーだった。2トップの方がいいよね、カレンも。デカモリシと相性がどうのこうのという記事を見たから見てみたかったんだけどなぁ……平山ありきの1トップなのかな?とかずーっと考えてたよ。

豊田陽平(グランパス)→出場時間短く評価なし、だけど、良い折り返しが一本。

平岡康裕(エスパ)→多分初見、だったと思う……出場時間短く評価なし。

反町康治(男前)→初勝利おめ!選手にスタンダードな要素をしっかりと浸透させた指導力は一定の評価、だね。これから、本来一番重視されるべき、選手の考える力の向上という要素がどうなるかはまだわからないけど、とにかく期待値は確実にアップ。パッションだとか、競争意識という部分でもうまく伝わってるんじゃないかな。ロジカルな要素はオシムメソッドを踏襲するんだとしたら、反町イズムは「パッション」なのかなと思ったり。ただ、苔口のワントップはねぇな、平山ありきで考えてるの?それならデカモリシやトヨタの豊田でも良かったんじゃ……。

担架係→ワロタ

ということで、出だし上々、このポジティブなムードをうまく繋げていって、選手たちに良い経験をさせていって欲しいなと。まあ本番はまだまだ先だし、色々なことを試したりして、可能性を探っていって欲しいな。ゆっくり待つよ。ということで今日はここまでっす。

*忘れてたので、追記。Fマリが抱えるオリンピック代表世代の子達について。とりあえず現時点でこの代表チームには行って得れるモノはとても大きいと思う。狩野にしても、マイクにしても、秋元にしても。

狩野に関しては、非常に厳しいポジション争いの中で(lこの3-4-2-1を続けると言うことはない気がするけど、もしこれが続くとしたら、今日出ていた梶山・増田以外にも、セカンドトップ型の選手もここに絡んでくる。苔口、前俊、カレンとかね)運動量が少なく、ボールを引き出す動きが余り上手ではないという部分を鑑みると、なかなか選ばれにくい部分はあると思うけど(ジュビの船谷が選ばれていないというのもそういう側面があると思われる)、何とか結果を出してこのチームの空気、コンセプトを肌で感じてきて欲しい。苦手な部分かも知れないけれど、前への意識、ボールを引き出す意識、戦う姿勢など、得れるモノは大きいと思うから。僕は狩野のセンスは一級品だと思ってるし、何にしてもこのチームの刺激は狩野を寄り大きなモノにしてくれるんじゃないかと思う。


*マイクは充分チャンスがあると思う。足元も上手でそれなりに幅があるし、現状主力と目される平山はそんなに招集に応じられないことを考えれば、国内のポストワーカーとして一番手に出れる可能性もあると思う(ジェフでオシムたんがやってたことを重視するなら前線でボールを収まる選手を必要とするはず。相手はトヨタの豊田、デカモリシとかかなぁ)ただ、平山との比較を考えれば、平山が兼ね備えている得点感覚という部分では物足りないかな。彼は鈍いし、器用な選手ではないけど(そういう部分では足元柔らかく動けるマイクの方が器用かも)、ゴールを獲るための技術、強さを持っているし、そのための感覚を日々磨いている。エール・ディ・ビジで8ゴールは伊達じゃない。マイクはマイクタイム大作戦で実効性こそ認められるにしても、やはりボックスストライカーとしてゴールが欲しい。外に逃げて折り返す役割だけじゃなく、厳しい部分で体を張りながらもゴールを奪うエゴイスティックな姿勢が欲しい。ユース代表でゴールを重ねるだけでなく、出場機会を得てトップチームでゴールを!

*秋元君は微妙なところだね。はっきり言って絶対的な守護神である西川のサブに甘んじる可能性大で、選ばれても……というのが濃厚。クラブでも出場機会も来そうにないし。ただ、秋元はFマリノスの宝でもあるわけだから、頑張って欲しいな。まずはユース代表でもう一度定位置奪取を!

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August 07, 2006

Shunsuke Nakamura,who sinks into enemy land by a serious mistake

黒と緑の縦縞かよ、すげーな、おい。ということで、極東についこないだ遊びに来ていたセルティックの今シーズン2戦目、いきなり昨シーズン2位のハーツとのアウェーゲームですよ。さすがに締まったゲームになったね。少々、ミスは多かったけど。

06-07 Scottish Premier League Day-2
Hearts 2-1 Celtic @ Tynecastle Park
Hearts:49'&87'R.Bednar Celtic:65'S.Petrov

セルティックスタメン:GKボルツ、DFテルファー、コルドウェル、マクマナス、ウィルソン、MF中村俊輔(→72'ピアソン)、ヤロシク、スティリアン・ペトロフ、マクギーティ、FWケニー・ミラー(→66'レノン)、ズラフスキ

ハーツスタメン:GKゴードン、DFタル(→27'ニルソン)、プレスリー、ベラ、ウォレス、MFマッキャン(→62'チェスナウスキス)、アギアル、ブレリエ、ポスピシル(→84'マケラ)、FWベドナル、ミコリウナス

ということで、2節でいきなり当たっちゃう去年の1位と2位の直接対決@タインカッスル・パーク。

・所々水が浮いてて、ありゃまという感じ。コンディション的に厳しいセルティックにとっては、ちょっとついてないね。遠征組ではマクギーティ、俊輔、ミラー(出てないけど)がスタメン。前節と比べると、カマラが外れてテルファーが入った。いつも通りの4-4-2。ハーツの方やよく分からない。ハーツまでは追っかけてなかったらどれだけ移籍があったのかとか分からないんだよなぁ……。

・しかしセルティックのセカンドユニ、イマイチ、てゆうか格好悪い。昔のインテル(マテウスとかがいたときぐらいの)のユニフォームみたい。だけど、黒と緑はねぇって。

・昨シーズンは苦しいゲームだったよね、ハーツとの試合は。元旦の俊輔神試合も前半は本当にボロボロだったし、優勝決まってからは完敗したし。あんまり良い印象ないな。

・序盤はホームのハーツが押し気味にゲームを進めるも、セルティックも積極的なアプローチで応戦。やっぱりこないだの試合とは緊張感が違うね。セルティックの囲い込みは結構機能してるかな。相手の攻撃が淡泊なこともあるけど、複数人いける形が多い。

・俊輔、それなりに良いね。ポゼッションの中で余りスペースがない状態で預けられても、軽くいなして繋いでいくことで、チームの呼吸器になってる感じ。こういうピッチ状態も苦にしてない。中央寄りで、ヤロシクやペトロフと絡もうという意志がよく見えるし、前戦同様3人でポンポンボールが回ると相手はついていけてない。

・何かセットが怖いな、ぽこぽこ浮くところがあって、簡単に合わされちゃってる。枠に飛んでないから助かってるけど。

・やっぱりペトロフは良いなぁ。守備もしっかり出来るし、切り替えの塊だね。彼のカットからカウンターで最後は俊輔ミドル(枠外)ペトロフいなくなったらセルティック弱くなっちゃうような気がしてならない。何とか残ってくれないか。

・長いボールが多く、アタッキングエリアで細かい繋ぎを入れて崩そうとするハーツ、何か去年の方が良いチームだった気が……。しっかりと体を寄せて、制空権を握っていることもあって、序盤過ぎてからはほぼセルティックペース。ただ、中盤ではやらせてもらっても、最後の所ではさすがにやらせてもらえない。中盤のでの良いカットから高めのポジションにいた俊輔が最前線に出て一気にペナに入ったのに、中途半端なプレー。もったいない、打たないと!

・マクギのキレのなさが気になる。ミラーもこないだの試合に比べて顔を出す回数少ない。ズラは消えまくり。でもそんな時にマロニーちゃんはいない。マロニーちゃんいないと、最後の部分でどうしても変化に欠ける気が。スペースの匂いをかいでフリーラン出来る選手がいないんだよね。正直チームの崩しという部分で決め手に欠いて、ペースは握ってたけれど、攻めきれず。

・てゆうか、目を離した隙にストラカン退席処分になってるし!

・開始早々、チャンスが来たと思ったら、逆に大ピンチ。奪ったと思ったら獲れきれず、サイドバックまで囲い込み二位ってたので右サイド独走。最後はベドナルにクロスが合いそうになって肝を冷やす。続けざまに右サイドから、少し前掛かりになって獲ろうとしたところで中盤エアポケット。バイタルすっぽりでアギアルがフリーとなってスルーパス。結局、ベドナルに抜け出されて_| ̄|○ヤロシク・ペトロフコンビの負の部分が出ちゃったかな……。

・失点して一気にドタバタのセルティック。曖昧なパスが増え、ハーツのプレスに掛かり始める。プレスも空転して、後追いのファールが多くなったりとちょっと厳しい。俊輔もボールロストが増えてチームの呼吸器になれない。

・誤審に助けられる形で何とか凌ぐけど(マクギがパスコースを見つけられず、後ろ向きでキープしたところを突っつかれてカウンター。最後はスルーパスから抜け出されてやられた)、ミスが多く、集中力も切れ気味。やばいかなーと思ってたら、セルティックの流れるようなカウンター発動!ヤロシク右に突っついて→俊輔、ダイレクトで左サイド走り込んだマクギへ糸を引くようなグラウンダーのパス→ミラーヒール経由マクギへ→中央スペースに走り込んだペトロフ。相手誰もついて行けず、そこにマクギからスルーパスが通って左足一閃!キター!!そしてビューティフォー!俊輔のパスで局面が一気に変わって、相手のディフェンスが一気に数が足りなくなったね。ペトロフはあれだけ長い距離走って最後きっちり決めちゃうんだもん、素晴らしい。やっぱり残ってくれないか?

・ミラーに代えてレノン、俊輔に代えてピアソン投入。ペトロフが一列前に上がってレノンとヤロシクのセントラル、マクギが右でピアソン左。一気に中盤フレッシュに。俊輔の交代は妥当かな、終盤ミスが増えてロストも増えてたし。それでも仕事はしたわけだから、OKじゃない?

・中盤の構成が変わって、連携ちょっと心配だったけどそれなり。シンプルなパス&ムーブでしっかりと繋いでいけば、相手もずれてくる気配アリ。ただ、相手の攻撃も鋭くなってきてるし、人数掛けて攻めたり、前からがんがんが追ったりとリスク背負ってるから、その部分は怖さもアリ。

・そんなこと思ってたらやられちゃった_| ̄|○レノンのバックパスさらわれて、ボルツの飛び出しも及ばず……ベドナルがさらってそのまま流し込んで……最悪。アウェーだからドローOKと思ってたんだけど、もったいない。結局この後同点ゴールはなし。イヴァナウスカス、うぜー。単なる一勝なのに浮かれすぎ。でもそれだけ賭けてたものがあったんだろうね、直接対決だったわけだし。

まあ、勝てた試合とも言えるけど、やっぱりドローが妥当なゲームだったのかな。ただ、やってはいけないミスがセルティックの方に出た。大きなミスという意味ではでハーツの方はミスがなかったから、その部分が差になったかな。微妙な判定で助けられていたのに、もったいないなぁ。

でも、まあシーズン中に極東に行った割には、それなりにまともなゲームをしたことは良かったかな。去年からやり続けて少しずつ形にしてきた流動的に繋いでいく形はしっかりとセルティックにしっかり根付いているし、プレッシングに関しても、嵌れば(もっと局面局面で厳しくやらないとね。プッシュアップも必要)良い形を引き寄られる。それがハーツ相手に確認できたのは良かったことだと思う。

俊輔に関しては、やっぱり遠征の影響がなかったとは言えない。チームの流れが良くなかったことはあるにしても、後半ガス欠気味で動きの量が減って、張りっぱなしになっちゃったこと、ミスが多くなってピンチの起点になることなど、コンディション的に厳しかったのかなぁと感じた。ただその中でもあのゴールに繋がる素晴らしいパスは見せてくれたし、前半は良くヤロシクやペトロフと絡んで良い繋ぎを見せたり、アタッキングエリアに入っていったシーンがあったから、調子自体はそんなに悪くないと思う。まあどちらにしても、やっぱりシーズン中の遠征は駄目だよ、うん。マクギにしてもミラーにしても良くなかったしね。

まあたかだか一敗、気にすることはないさ。しかもハーツ相手だし。このリーグは何よりも取りこぼしをしないことが大切なわけで、直接対決はホームで勝てば良いんだから。今はとにかく良いコンディションを作ることだね。てゆうか、補強マダー?スーペルなCFW欲しいよー、良いディフェンス欲しいよー。

ということでここまで。

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August 06, 2006

シンデレラストーリーはここから -日本代表追加招集選手発表-

ちょっと、ちょっとちょっと!何か知らない間に凄いことになってるよ!山瀬?坂田?勇蔵?うっきゃー。オシムたん、あなたの心臓も心配だが、こっちの心臓の心配をしてくれってんだ、心臓に悪すぎ。

キリンチャレンジカップ2006 日本代表 追加招集選手

DF:
栗原勇蔵(Fマリノス)

MF:
鈴木啓太(レッズ)
中村直志(グランパス)
山瀬功治(Fマリノス)

FW:
坂田大輔(Fマリノス)

初回招集選手

GK:
川口能活(ジュビロ)
山岸範宏(レッズ)

DF:
田中マルクス闘莉王
三都主アレサンドロ
坪井慶介(以上レッズ)
田中隼磨(Fマリノス)
駒野友一(サンフレッチェ)

MF:
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(レッズ)
小林大悟(アルディージャ)

FW:
我那覇和樹(フロンターレ)
佐藤寿人(サンフレッチェ)
田中達也(レッズ)

Schedule:
8/9(wed) 19:20 vs トリニダード・トバゴ @ 国立競技場

JFA Official

僕は追加招集には、A3に出てるガンバとジェフ、そして海外遠征に行ってるらしい鹿島の選手を選ぶもんだと思ってたから、二重の驚きですよ。今、オシムがヘルメット姿で看板持って「どっきりでしたー」ってテレビで出てきても、「やっぱりそうかー」と納得しちゃうぐらいのサプライズ。

まあ、選手選考の特徴に関しては語られ尽くされてる部分もあるけれど、まず若く、ポテンシャルを備えている選手であること。そして、クイックネスであったり、機動力であったり、運動量といった要素を重視し、それをスタンダードとして備えている選手を選んでいるなぁという印象。まあどちらにしても先を見据えて世代交代していこうというのは良く感じますよ。

日本代表メンバーに山瀬功治選手、坂田大輔選手、栗原勇蔵選手が選出(Fマリノスオフィシャル)

で、選ばれちゃいましたよ。Fマリノスの金の卵達が。大変ですよ、4人になっちゃってるよ。もうね、倒れちゃいそう。せっかくなので個人評を。ハユマの時もやったしね。

まず勇蔵に関して。はっきり言って青田買いの側面は否定できないです。オシムが今回重視している若さ、ポテンシャルという部分を買われたからこそ選ばれたけれど、現状に置いては集中力の欠如や一つ一つのプレーに残る粗さ、様々な局面に柔軟な対応力など、現状ではマツや佑二はおろか河合よりも下だと個人的には思う。ただ、岡ちゃんが指揮を執り始めた当時から期待し続け、今回オシムも呼んじゃうぐらいのポテンシャルを感じる部分が、「強さ」なのかなと。前への強さ、フィジカルの強さ、ヘディングの強さ、向こうっ気の強さ、こういうものがプレーに良く出ているし、嵌ればJの中ではどんなディフェンダーにも見劣りしない能力を持っていると思う、スピードもあるしね(勇蔵は速いよ?かなり)。まあまだ若く経験値も低いから、とにかくこういう機会で良い経験を得てくれたらと思う。やっちまえ!

で、山瀬。シンデレラストーリーのようだよね。長期離脱から復帰し、いきなり好パフォーマンス見せて、それが代表に繋がっちゃう。まさに「復帰明け」の状態だけど、神様はちゃんと見てくれてるんだねぇ。正直泣ける。まあ復帰明けという部分の不安はあるのだけど(特に怪我ね、再発しないことを祈るばかり)、プレーの中身に関しては、オン・ザ・ボールのスキル(ドリブルがもう少しかなぁ?)、オフ・ザ・ボールの質と積極性、どちらも非常に高かったし、かなり戻ってきているという印象。特徴としては、上に書いたことだけど技術、得点感覚、動きの量・幅、周囲を活かす目、積極性、チームタスクへの順応など、全てを兼ね備えているハイブリッドなプレーヤー。自分の力を発揮することさえ出来れば、必ず自分の席は確保できると思うよ。不安な点はとにかく怪我とコンディションだけ。無理はしちゃ嫌よ。でも、頑張れ。

そして坂田。選ばれちゃったねぇ、びっくりだねぇ。シュート外しまくってたけど、それでも呼んでもらえちゃったね!彼も復帰明けだけど、新潟戦でかなり動き回って、決定機にも絡みまくってたから(そして決めきれなかった)、それを見てもらえたのかな。もちろん彼の特徴はスピード。田中達也や大久保の様なキュキュと言う感じの加速力(敏捷性?)というより、ロングランに置けるトップスピードが特徴で、大きなスペースが彼の特徴を活かすと言っても過言ではないかな。逆説的にスペースがなくなると途端に仕事が出来なくなる傾向も強いのだけど(技術面での拙さ、又小さなスペースや次の狙い所をを見つけて動き出すことが余り上手ではない)、それでもオシムが選んだんだから、まあ言うことはないよ。前から追ったりスペースを狙ったりというのはきっちりとやるだろうから、後はしっかり決定機を決めること、それとファーストタッチしっかりね!頭動かせ!レッツゴー坂田!イエィ!

ただ、浮かれてばかりはいられない。ハユマの時にも書いたけど、選ばれて終わりじゃない。ここからがスタート。ライバルは沢山いるし、気を抜いたらすぐに席はなくなっちゃうわけだから。ましてや、イエメン戦ではオシムっこ達が入ってくるだろうし、ガンバや鹿島の選手達もきっと食い込んでくるでしょう。そういう意味では、このチャンスを逃したら次のチャンスがいつ巡ってくるかも分からないとも言える。何とか良いアピールして席をしっかり掴んでくれると良いなと。で、その中で何かを得てくれるとより嬉しいな。オシムのメソッドの中には今Fマリノスに足りない要素が沢山あると思うから。

マツも言ってたけどこれからマリが強くなるためには中間層の更なる伸長というのは欠かせない。ふろん太戦のこともあって正直複雑な気持ちがない訳じゃないけど、目いっぱいやってきて!

本当に怪我だけは辞めてね。それだけが心配、坂田も山瀬も復帰明けだし……。

実はまだあわわって感じです。でも、素直に喜ぼうと思います。頑張れ、ハユマ、勇蔵、功治、坂田!ということでとりあえずここまで。

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*そういや去年、オシムをいじめたんだよねぇ、山瀬も坂田も。懐かしいなぁ、北海ルーレット。切り返し坂田弾。あの印象もあったのかねぇ。

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August 05, 2006

For a breakaway of an entirely negative flow@J1 第16節 Fマリノス vs アルビレックス

遅れました。色々あってねぇ。でも未だにこの試合のことを考えると、ちょっと顔がほころんじゃいます。でも、冷静に行きますよ。

2006 J.League Division1 第16節

Fマリノス 2-0 アルビレックス @ 日産スタジアム「For a breakaway of an entirely negative flow」
F.Marinos:42'ドゥトラ 49'山瀬功治

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹"打たなきゃ!"、河合竜二、MF上野良治"匠"、田中隼磨"おめ、とにかくおめ"、ドゥトラ"虎神"、マグロン、山瀬功治"待ってたぞ、俺たちの10"(→86'吉田孝行)、FW坂田大輔"走って走って起爆剤、ゴールはお預け"(→74'清水範久"らしいっちゃらしいんだよね")、マルケス(→89'大島秀夫)

アルビスタメン:GK北野貴之、DF梅山修、喜多靖、海本慶治、三田光、MF宮沢克行(→46'松下年宏)、シルビーニョ、寺川能人(→72'六車拓也)、鈴木慎吾、FWエジミウソン、矢野貴章(→76'船越優蔵)

日中の暑さはどこ吹く風、日が落ちてからは気温も落ち、風もあって(7階のコンコースは超強風だったけど)、選手達にとっては動きやすいコンディションが整った中でのゲーム。

Fマリノスは何度も書いている通りリーグ戦に限っては4/29のサンフレッチェ戦から勝ち星に見限られており、中断明けも1分け2敗とどん底。岡田監督の去就も噂される中で、このゲームに向けてメンバーを大幅に弄ってきた。不安定な4バックから3バックに再転換し、ボランチには上野、トップ下には山瀬功、トップには坂田と、怪我や起用方針により出場機会が限られていた選手が一気にスタメンに名を連ねることに。対するアルビレックスは、中断明けレッズを完封したもののその後は失速、その中でファビーニョが怪我でスタメンから外れ、宮沢がスタメンに入った。

前半

開始早々、坂田が猛烈にプレスを掛けて隼磨がインターセプトすると、山瀬とのワンツーで抜け出してエンドライン際まで持ち込む。このプレーで生まれたCK、山瀬のアウトスイングのキックにセンターでマグロンがヘッドで合わせてファーストシュート(イイ勢いを持って枠に飛んだが北野の正面)このプレーを皮切りに、序盤からフルバーストでFマリノスは猛攻に出て、そして立て続けにチャンスを生みだす。

セカンドチャンスは1分後、右サイドハーフから飛ばされた上野のフィードはマルケスとマーカーをすり抜けて裏へ、その落下地点をうまく予測して切っ先を制した坂田がラインを突破し、GKと1vs1。右サイド45°から放たれたシュートは素晴らしいコースに飛んだが、ポストに阻まれる形でゴールならず。しかし、止まらない勢いは見事な形を生む。

マツの鋭いインターセプトから生まれた展開。そのまま持ち上がろうとしたところで受けに来たマルケスへ預けると、そこに合わせる形で山瀬が走り込み、山瀬とマルケスが二人でパスを交換し合う形で左サイドを局面打開(ワンタッチツータッチでの壁パスの連続)、最後はライン際からのマルケスのスルーパスに山瀬がボックス左に走り込む形となり、山瀬はグラウンダーで折り返した(が中は合わず)結果は残念だったが、余りに美しい見事なコンビネーション。

その後も、Fマリノスの猛烈な攻撃は止まない。その裏では守備も抜群に機能。相手の楔に狙いを定め、フォアチェックから、中盤での網張り、ディフェンスのアプローチ&カバー、非常に機能して攻撃の芽を根こそぎ摘み取り、そこから素早く攻撃に移っていた。プロセスに置いては長いフィードからセカンドボールを狙う形だったり、左サイドのブラジリアン・トリオの繋ぐ力に依るものだったりと、まだ整理されていた感はなかったものの勢いもあってうまく流れ、そこからチャンスを作っていった。

ドゥトラの嫌らしい斜めへのドリブルでズレを生み出すと、最後はフリーとなったマルケスへスルーパス、マルケスはラインすれすれでふんわりとしたクロスをファーに入ってきた隼磨へ、これは北野に寸断されるがこのこぼれ球を後ろから押し上げてきた上野がダイレクトで狙う!(正面、素晴らしいシュートだった)立て続けに、もう一個。栗原のヘッドクリアをうまくドゥトラが拾い、近くにいたマグロンへ落とす形に、マグロンは左サイドに開いて動き出していたマルケスを見逃さず展開し、マルケスは左サイドを完全に抜け出す。マルケスはフリーで深くまで持ち込み、柔らかく、イイ高さのクロスを供給、そのボールに飛び込んできたのは坂田!マーカーを振り切り、完全にフリーの状態で合わせる(超絶好機も北野のセーブに阻まれた、惜しい!)

勢いある攻撃で完全にゲームの趨勢を握っていたにも関わらず、ゴールだけが足りないという前節を彷彿とさせる嫌な流れ。これが「負の流れ」なのかと考えていると、アルビディフェンス陣もパニック状態から脱して少しずつ安定し、ゲームは小康状態に。守備の方は相手のミスにも助けられて(エジミウソンがマツをかわした所で転倒してくれたのは余りにラッキーだった。アレはやばかった)相変わらず安定していたものの、勢いに任せて攻めていたときには見えなかった粗さ(即興コンビネーションに置けるズレ、ビルドアップの甘さなど)が出始め、序盤のようなスムーズな攻撃が減ってしまう。

時間と共にアルビレックスが自分たちの形である縦の出し入れ(楔とポスト、サポートとダイナミズム)こそなかなか出なかったものの、ロングレンジのシュートやカウンターなどでチャンスになりそうな形を作ったりと、アルビ側に流れが行きかけて終盤にさしかかると、これまで見放され続けてきた神様に微笑まれる形でようやくFマリノスに先制点が生まれる。ブラジリアントライアングルで攻撃を作って、左サイドマルケスのクロスは相手にはね返されるものの、セカンドボールに反応したのはドゥトラ。浮き球をダイレクト右足アウトで狙うと、余り強いシュートではなかったものの、シュートブロックに入ったDFの足に当たり、コースが変わってゴールに吸い込まれた!ようやくようやくの先制点!序盤のフルバーストなプレーも、あの勢いも全ては前半での先制点のため。非常にラッキーな形ではあったけど、何もかも思い通りに進まない中で、こういう形でも実に繋がったこと。とても価値のあるゴールだった。

これで勢いを取り戻したFマリノスは、直後にマグロン→山瀬とうまいキープを絡めて中盤を作り、最後は隼磨のクロスから坂田のフリーでのヘッドというシーンを生み出すなど、最後まで攻め続けたが、結局追加点は生まれず。前半は1-0で折り返す。

後半

後半頭から宮沢に代えて松下という交代を施すアルビ。Fマリノスの方は交代はなし。

ハーフタイムの修正が効いたのかアルビのパスの回りが良くなり、開始早々矢野のヘッドに繋げるなどイイ立ち上がりを見せたアルビでしたが、ペースはまだFマリノス。縦パスをインターセプトした松田がそのまま将軍様オーバーラップ発動で一気に相手を何人も抜き去って局面打開、そのままバックラインを突破しフィニッシュというシーンまで持ち込むなど(最後は中途半端な中への折り返しが阻まれる形)、追加点への意欲が見える。すると、開始まもなく追加点が生まれる。セカンドボールを上野がヘッドでインターセプトした所からスタート、そのボールが坂田に入り、ポストの形でマグロンへ。バイタルエリアでフリーとなっていたマグロンは躊躇なく強烈なミドルシュート、これは北野がはじいたもののこのリフレクションにマルケスが反応。左サイドエンドライン際からグラウンダーのボールを折り返すと、ニアに入った坂田を通過し、ゴール前にボールが入っていき、そこに詰めていたのは山瀬!難無く押し込んで追加点!堰を切ればこんなものかと言わんばかりの非常にイージーなゴールでしたが、良治たんの流れを読んだインターセプトから始まって、鮪の躊躇なきミドル、鰻のフォロー&クロス、坂田のスルー、そして山瀬のプッシュと一人一人がしっかりとピッチの状況を捉え、次を予測していたことがうまく繋がってゴールになったのかなと。これで2点差、大きなアドバンテージを得た。

アルビはこれである程度攻めざるを得ない状態になるが、なかなか攻め手が掴めない。Fマリノスは序盤から続けていたプレスがこの後半も継続していたことに関連するのだけど、坂田、マルケス、山瀬が前から追い、次のターゲットを狙って上野を中心に収縮早く囲い込み、長いボールに対してはディフェンスが前で狙う、といった形でチームとしてのディフェンスがしっかりと機能していたかなと。奪った後の攻撃面を見ると、最後の部分で精度を欠いたりしていたものの、ゲームの流れを譲らない。

守備に意識を裂きながら、攻撃時には相手をいなすようなボールクルーズをしてチャンスを伺うFマリノス、攻めたいがなかなかボールが奪えず押し込まれ、攻めどもそのとっかかりの掴めないアルビという流れの中で、Fマリノスはこれまでの閉塞感が嘘のような中盤でのパス回しを見せる。その中で、山瀬のサイドでのキープに上野がオーバーラップ、グラウンダーのクロスに最後はマルケス(オフサイド)、バイタルでマグロンの抜群のためから坂田がGKと1vs1(外しちゃった)など、Fマリノスがチャンスを作りながら、時計が進む。終盤にかけて岡ちゃんは精力的に走り回った坂田に代えて清水、そして復活ゴールの山瀬に代え吉田、マルケスに代え大島を投入。鈴木監督は寺川に代え六車、矢野に代え船越を入れ、最終局面に入っていく。

が、結局この交代策が展開を動かすことはなく(ジローが鮪のスルーに素敵に抜け出してシュートをGKに当てるという神業や、アルビもロングクロスの落としをミドル、はじいたところを船越プッシュという危ういシーンはあったけど)、最後まで集中力を保ってこのまま2-0でゲームを締め、Fマリノスは4/29のサンフレッチェ戦の以来、6試合ぶりに勝ち点3を得た。良かった……。

終盤の良治たん、マグロン、ドゥトラのイエロー(虎はふろん太戦出場停止)が余計だったこと、サブが入って展開が少し悪くなったこと、相変わらず決定力不足なことなど、まだまだ気になる部分はあるにしても、悪い流れの中でもがき、苦しみながら、それを自らの手で断ち切って勝ち点3を手に入れたことは非常に価値があったのかなと。

試合開始直後の全開ばりばりの猛攻、前線からディフェンスラインまでチーム全体が前への意志と集中力を保ち続けたディフェンス、そういう部分を見てもこの試合に賭ける気持ちという部分が非常に見えたゲームだった。それでも実らず、最終的に先制点は大きく運に助けられた訳だけど、その先制点の幸運は間違いなく自分たちで引き寄せたもの。これまではそれにさえ恵まれなかった訳で、それを引き寄せられたというのは、一つ状況が上向いたと感じられました。この状況を脱したかどうかは分からないけれど、このゲームに関しては本当に全てが伴ったゲームだったと思います。

で、このゲームが好内容になった原因を考えると、様々な要因があると思うのだけど、クローズアップするとしたら中盤のトライアングルかなと。アンカーとして抜群の状況察知とポジショニングで随所に存在感を見せた上野、行動半径の広さ、気の利く顔出し、抜群のテクニックでチームを流したマグロン、そして抜群の動きだしと嗅覚でボールを引き出し、前線と中盤を繋ぎ続けた山瀬、彼ら個々の出来が非常に良かったことで精力的に仕事してくれたことで、彼らが常にボールに絡んで今までのFマリノスにはなかったチーム全体が「繋がる」感じを作ってくれたのかなと。

まあ簡単に言えば、彼らが常にイイ距離感とイイタイミングでサポートやパスコースメイクをしたりして、顔を出してくれることをとても良くやってくれていたのかなと。こういうプレーがあることで、常にボールホルダーは複数の選択肢を持つことが出来るし(パスかドリブルか、短いパスなのか遠いパスなのか、ワンツーなのかとかね)、次の流れが用意されることでボールが流れる。もちろん彼ら以外の選手達もプレーに集中し、プレーへの積極性、関与意識高くやっていたからこそチームが流れていたと思うのだけど(今日は任せきりということはそんなになかったと思う)、その中でも彼らが影響力を見せてくれたことというのはとても良かったなと。

とにもかくにも、チームがうまく回るか回らないかは意識の問題。このゲームだけで終わらせず、常にこういう高いモチベーションや意識を持ってプレーすることで、こういうゲームを続けることが出来るようになるのかなと。ディフェンスも良かったよ?とてもね。チーム全体が連動して、一つ一つのプレーが無駄にならない形が良くできていたし、それに嵌らない形の時も落ち着いて対処できていたと思う。これをとにかく続けて欲しい。相手がふろん太でもね。

アルビのこともちょっとだけ。えーと、こういうタイミングでこういうチームと当たるという運のなさもあるのだけど、この日は余りに自分たちのやりたいことを厳しく制限されてどうにもならなかったかな。個人的な印象として勤勉なアプローチとオートマティックなボールの動かし方から崩しに至る過程を持っているチームだと思ったのだけど、勢いに押されてプレスを掛けるきっかけを掴めず、攻撃に関してはほとんど0。ノーチャンスだったかな。

*何となくだけど、攻撃面の課題を高い位置でボールが奪えないということにするのはいかがなものかな?日本サッカー全体に言えることかも知れないけど、状況が整わないと出来ないというのは???と思う。全体が引き気味だと機能しないのは分かるけど、ね。基本カウンタースタイルから少しずつ変わっているわけで、コンパクトに布陣を保って高い位置で奪ってから切り替えてという形じゃないと出来ない形ではないと思う。中盤で時間を作って全体を押し上げて、そこから何かをスイッチにオートマティズムを出せる形を作れば、もう少し良くなる気がする。縦の出し入れ(楔→サポート→ダイナミズム→局面打開)の形はとてもイイと思うし、タレントの特性も良く活かしていると思うのでね。出来るときと出来ないとき、出来ないときにどうするかというのは腕の見せ所何じゃないかな?

ということで超遅いけど。A3かな次は。しかし良かった……正直ぐったりしたもん。しかし、ふろん太とやったらどうなるんだろう……まだ完全に抜け出たのか確信が持てないのが辛いところ。ブラジリアントライアングルなしで勝てたら自信になるんだけどねぇ。まあこの一週間で疲労を抜き、イイ準備してね。頑張れ頑張れ。ということで個々まで。

*華試合?まあセルティックはメンバー揃わないわ、コンディション悪いわ、良いプレーできるはずない。勝って当たり前。オーシがゴール感覚を取り戻したこと、平野の左が結構いけること(ただ鮪と鰻とのコンビはあんまり合ってないんだよねぇ……)、大ちゃんが復活したこと、などなど良いこともあったし、有意義だったと思うけどね。狩野はこれをきっかけに覚醒して欲しいな。暑いからチャンスは来るよー。やってもらわないと困るよ。ジローはこれで残弾使い果たしたなんて勘弁な(苦笑)

*俊輔は乙。ハーツ戦でやってくれればいいさ。

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August 04, 2006

オシムジャパン、始動 -新生日本代表発表-

少々、お休みしてました。ご無沙汰です、いたです。日曜日のレポートとか、A3とか、セルティック戦とか、ネタは沢山あったのに……申し訳ないです。理由?忙しかったというのもあるのだけど、ネットがね、おかしかったの。繋げない訳じゃないのだけど、どうもね。この状態でココログに繋ぐのは自殺行為に近いので、あきらめの境地というか何というか(苦笑)とにかく吹っ飛ばすことはしないので、徐々にってことでこんな軽いネタから

ということで、思いっきり忘れてたけど、新生日本代表のメンバーがつい先ほど発表されました。オシム爺を始め、精力的に関東圏を中心に視察した中で選ばれたのは何と13人。思いっきり少ないわけですが、はてさて。でもとりあえず叫んじゃおう。

隼磨、初選出おめでとう!

キリンチャレンジカップ2006 日本代表メンバー

監督:イビチャ・オシム

GK:
川口能活(ジュビロ)
山岸範宏(レッズ)

DF:
田中マルクス闘莉王
三都主アレサンドロ
坪井慶介(以上レッズ)
田中隼磨(Fマリノス)
駒野友一(サンフレッチェ)

MF:
今野泰幸(FC東京)
長谷部誠(レッズ)
小林大悟(アルディージャ)

FW:
我那覇和樹(フロンターレ)
佐藤寿人(サンフレッチェ)
田中達也(レッズ)


Pattern1          Pattern2          Pattern3
 田中達   佐藤寿        我那覇        我那覇 佐藤寿
    小林大        三都主   田中達    三都主     小林大
三都主      田中隼    小林大 長谷部      今野  長谷部 
  今野   長谷部    駒野  今野  田中隼  駒野      田中隼
 坪井 闘莉王 駒野      坪井  闘莉王      坪井  闘莉王
     能活             能活             能活

Schedule:
8/9(Wed) 19:20 vs トリニダード・トバゴ代表 @ 国立競技場

J's Goal

メンバー発表が延期になったりと、初っぱなからマイペースに事を進めたオシムたん。そんな中での今日の発表だったわけですが、この13人という少数精鋭でトリニダード・トバゴ戦に臨むことになりそうです。

このテストマッチの3日後にはアジアカップ予選のイエメン戦があるだけに、今回A3で呼べなかった選手を追加招集すると言うことを示唆していますが、しかし少ないねぇ、ベンチに座るのは2人って。

メンバーの方を見てみると、ジェフとガンバを除いたら、ある程度妥当かなぁという感覚なんですが(マツはもちろんだけど、中村憲剛とかも呼んで欲しかったかな……まあここは厚いから仕方ないけど)、実績と勢いを考慮しながらのメンバー選考だったのかも知れませんね。

怪我明けでもターボな田中達也や未だにゴールの波に乗っている佐藤寿人、今やJの主役の一人となりつつある小林大悟などは勢いがあって、旬を感じる選手と言えるけど、長谷部や今野、我那覇などは最近は落ち気味。でも呼んだわけで、彼らの力というものに一定の評価を下しているということも言えるのかも知れません。

まあとにもかくにも、ガンバとジェフ(+海外組もか)と抜いた中で、この13人がお眼鏡に適ったということなのでしょう。

日本代表メンバーに田中隼磨選手が選出(Fマリノスオフィシャル)

Photo_1
で、隼磨が選ばれた!びっくりしたよ。あのクロス精度、あの守備のクオリティで呼んじゃうのかオシムたん!マツや河合はどうした!という感じだけど、とにもかくにもこういう経験が得れるというのはとても素晴らしいことだし、隼磨がFマリノスで惜しみなく上下動している姿勢が認められたとも言えるのかも。とても嬉しいね。

ただ、選ばれただけで終わって欲しくない。僕は今のところ、隼磨は今のJで一番だとは思ってないし、今のままで他の候補に負けちゃうと思ってる。だからこそ、その競争に打ち勝つためにも一つ一つのプレーを確実に、そして精度をどんどん高めていかないとね。とにもかくにもこの招集を刺激にもう一段上って欲しいな。

*右サイドは本当に選ばれてもおかしくない選手は沢山いると思うんだよね。沢山の経験と共に動きの量、質、タイミング、バランス感覚、技術、全てを向上させている加地亮。両足蹴れて、運動量もあって、攻撃センスも兼ね備えるオシムの秘蔵っ子山岸智。本来一番期待されていた選手で、最近ようやく復活してきた完成度の高い市川大祐。それに隼磨がオリンピックの選考レースで蹴落とされた駒野友一、徳永悠平。他にも新星・内田篤人とか、安田理大とか。これらの選手達と隼磨は競争しなきゃいけない訳で、今の段階では下から数えた方が早いかなぁという印象。だからこそ、一つ一つのプレーをもっとレベルアップしないと。クロスの精度や攻守に置ける1vs1はもちろん、動きの質(特に動き直し)、4バックに置けるポジショニング(特に絞り)、カバーなどの守備、こういう部分はまだまだまだまだまだ。でも、動きの量と切り替えの意識は絶対に負けないと思うよ。頑張れ、隼磨!

*アタッカーまで広げるともっといるんだよね。兵働(彼は本来左サイドなんじゃ……どっちもいける)、太田、西、そしてナオ。やばい、もし代表でナオ-ハユマラインが見れたら、失禁ものだ……。左がもっとでてくると良いんだけどねぇ。

*マツはここのところパフォーマンスはイイし、ポテンシャルも高いから、呼ばれるかなと思ってたけど……残念。波がある選手は嫌いなのかねぇ。ストヤノフや結城にあれだけ攻撃参加させることを認めていた監督だから、攻めることが気にくわないというのはないと思うけど…

*一度イイから見てみたい、マツ・闘莉王を並べた布陣。ちなみにGKは能活(怒)

ということで速報までに。夜にマリ-アルビ上げるっす。

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