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July 27, 2006

らしく奪還@J1 第15節 フロンターレ vs ガンバ

修羅場3完結編、首位攻防戦!首位攻防戦!20000人の観客を飲み込んだ等々力は熱かった。それにしても撃ち合いになるわけだねぇ、両チームともアグレッシブでオフェンシブ、両チームとも良い部分を出そうとする姿勢というのがポジティブに反映されて、とてもクオリティの高い攻め合いだった。

2006 J.League Division1 第15節

フロンターレ 3-2 ガンバ @ 等々力陸上競技場「らしく奪還」
Frontale:47'箕輪義信 54'pジュニーニョ 77'マギヌン Gamba:25'遠藤保仁 59'家長昭博

Super Soccer

ふろん太スタメン:GK相澤貴志、DF箕輪義信、佐原秀樹、伊藤宏樹、MF谷口博之"おめでとう"、中村憲剛、森勇介、マルコン、マギヌン"大仕事"、FW我那覇和樹(→68'鄭大世)、ジュニーニョ"エースの仕事"

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DF実吉礼忠、宮本恒靖(→83'寺田紳一)、山口智、MF橋本英郎、遠藤保仁"鮮やか芸術"、加地亮、家長昭博"個人って奴"、二川孝広、FWマグノ・アウベス、中山悟志(→74'播戸竜二)

前節レッズに負けたことで首位から転落し、返り咲いたのがグランパスを爆破したガンバ。勝ち点2差の首位攻防戦。考えてみればこのマッチアップは、去年優勝が決まったカードであり、ふろん太にとっては二重の意味があったのかな。修羅場3と銘打たれた3戦目で、首位攻防戦ということもありスタジアムには多くの人が駆けつけた。

スタメンに目を移すと、フロンターレの方はまだ寺田が戻れず、今節は米山ではなく佐原を起用(怪我もあったからかな)又、森が出場停止から復帰し右サイドに入った。ガンバの方は、中断中に負傷していたエースマグノ・アウベスが復帰、しかし相棒であったフェルナンジーニョが負傷し、入れ替わりの様な形に。引き続きトップには浪速ゴンが入り、2トップで臨む。又シジクレイが帰ってきたもののとりあえずはベンチスタート。

前半

立ち上がりから自分たちのペースでサッカーをしていたのは、ガンバ。ショートパスを主体にした人とボールが良く動くスペクタクルなパス回してでふろん太ディフェンス陣を翻弄する形で主導権を握る。ふろん太ディフェンスとしては、とりあえずウイングバックが低い位置まで下がり、その前にボランチがフィルターを掛ける形で何とか守っていこうという姿勢が見て取れたのだけど、局面局面でガンバのアタッカー達に翻弄されてしまい(特に右サイドかな……森が家長に翻弄されちゃったね)、そこからずれが生じて後ろからどんどん前に出てくる遠藤やポジションをどんどん動かす二川が浮いてきてしまって、結果的に相手に良い攻撃を許してしまっていた。全般的に対応し切れていなかったかなと。

その中で、フロンターレは攻撃的なガンバの逆手を取ってカウンターに出たいところでしたが、前線のトライアングルのコンビが流れていかず、遅らされたときのポゼッションからの攻撃もなかなかフィニッシュに繋がらず、攻めあぐねていた。ガンバペースの中で生まれた右サイドからのFK。遠藤のキックは壁を抜けてそのままニアサイド高い位置、ここしかないという場所に突き刺さって先制点。相澤も反応してたけど、こればっかりはしょうがない。抜群のボールスピードとコース、この二つがしっかりと揃ったキックだっただけにね。

これで、ガンバの攻撃が加速するかに思われましたが、徐々にビハインドを背負ったふろん太が盛り返す。しっかりとボールが動いて、その中で隙を逃さずにスルーパスなどから局面を崩していく形で可能性を感じる形を作り出していく。特に中村憲剛が良いタイミングでボールに触って卓越した技術とセンスで絶妙のコースを突くスルーパスは非常に活きていたかな。しかし、結局前半の内に追いつくことは出来ず、0-1で折り返す。

後半

心なしかふろん太サポの声が大きくなったような気がした後半、その声に向かっていく形でふろん太が攻める。そして、開始2分で、目には目を、歯には歯を、FKから同点弾が生まれる。中央ジュニーニョの突破からFKを獲得すると、中村憲剛のFKは右サイドへ、高い弾道から落ちてくるボールに藤ヶ谷は見送るだけ、これはバー直撃。しかし、このリフレクションにしっかりと詰めていた箕輪が高い打点のヘッドで押し込んで同点。スタンド爆発。中村のキックは素晴らしかったねぇ、あれは触れない。で、箕輪もしっかり詰めたのだけど、箕輪以外のふろん太の選手の反応が早かった。集中していたんだなぁと思う。

これで完全に乗ったふろん太は、徐々にらしい早いカウンターを繰り出し始め、そしてまたまたジュニーニョの突破が展開を動かす。ワンタッチで裏にボールを出して、実吉をかわしに掛かり、ターンしたところで引っ張られてPK。ナイーブなプレーだったけど、まあ厳密に獲るとしたら……まあナイーブだったかな。これをジュニーニョが読まれながらもしっかりと左隅に決めて一気の逆転。前節は加速するスペースを与えてもらえずほとんど仕事を出来なかったジュニーニョのスピードが活きたシーンだった。

しかし、一気に動き始めたゲームは収まらない。今度はガンバ、センターサークル付近で横パスをインターセプトした遠藤がそのまま持ち上がって、それに合わせてフリーランニングして森を振り切った家長へスルーパス、完全にディフェンスラインを打開した家長はしっかりとゴールに突き刺して、同点。遠藤のインターセプトからスルーパスまでの淀みなき流れ、そしてそこにしっかりと反応していた家長のスピードと決定力。見事。後半15分で3点が動く激しい展開。スタジアムもそりゃ過熱するわ。

火の付いたゲームはこの後も攻め合えといわんばかりのオープンな展開。らしいパス回しは相変わらず継続され、逆におとなしかった加地さんはマルコンとのマッチアップに置いてようやく股抜きドリブルで抜き去ってマグノの決定機を演出(センターエアポケットで完全フリー。決めなきゃいけないシーンだった。試合前の練習ではしっかりと決めていたのに)逆にふろん太はインターセプトからのカウンターが何本も生まれ、やり返しといわんばかりにマルコンのクロスからマギヌンのヘッドを引き出すなど(ファーから良い入り方をしてきたけど抑えきれず)がっぷり四つの攻め合いの中でウイニングポイントが。

カウンターからマルコン→ジュニーニョと浮き球で繋がると、右から飛び出したのはマギヌン。ジュニーニョから流れのまま出されたループパスを素晴らしいファーストタッチでシュートを打てるポイントに落として、そのままアウトサイドで押し込んだ。スピーディなふろん太のカウンターがようやく繋がって生まれたゴール。ガンバとしては獲り所はマルコンの所だけだったねぇ。

この後宮本に代えて寺田を入れ、攻めの圧力を強めようとするが、逆にカウンターからチョン・テセが抜け出してシュート打ったりと、ふろん太は一度掴んだ勝ちの波を離さず。ガンバの追撃も及ばず、フロンターレがガンバを首位から引きづり落とし、自ら返り咲く形になりました。

まあとにかくアグレッシブで、守りよりも攻め、そしてそこに質があるから、次々と「うまい」と言ってしまうようなプレーが見れて、とても面白いゲームだった。もちろん首位攻防戦ということもあって、勝利に対するこだわりもあったと思うのだけど、あくまでも「攻めて勝つ」というスタンスだったからこそ、噛み合った撃ち合いになったのかも知れませんね。考えてみたら前回の対戦も2-4だもんね。

で、勝負の綾としては「エース」かなぁと。前節イマイチだったジュニーニョと今節骨折が癒えて復帰してきたマグノ・アウベスの仕事の差が両チームの差になったかなぁと。個人的にはガンバの方がチームパフォーマンスに置いてはよく見えたのだけど(まあスムーズなパス回し+反応の良い動きから生まれる流動性+個人技のミックスはとにかく実効力が高い。終盤人数増やしてから流動性が消えて悪くなったから、そのままでも良かったかも知れないねぇ)、実際得点に繋がるシーンとして3得点に絡んだのがやっぱりジュニーニョだったふろん太と、復帰開けでまだ本調子ではなく、決定機を逃してチームを勝利に導けなかったマグノがエースのガンバ。まあ、ここまで凄い活躍してるから、こういうときに蔑むようなことはしたくないけど、エースだからね(あの加地さんのクロス以外にも右から抜け出して応対に来た選手を中に切れ込んで近距離のシュートを打ったシーンがあったのだけど枠に収めきれなかった。腰が切れなかったのはまだ本調子じゃないからって感じを受けた)

で、せっかく2試合生で見れたし、すぐに直接当たるのでふろん太の気になった部分を。新戦力でこの日J初ゴールを決めたマギヌンについて。

・新と旧、新外国人マギヌンの課題

3試合目で初ゴール、しかもディフェンディングチャンピオン・ガンバを沈める大事なゴールを決めて、この日のヒーローとなったマギヌン。しかし、まだまだフィットには時間が掛かるかなぁという印象。

このマギヌンという選手は、どちらかといえばスペースアタッカーなのかなぁというのが素直な印象。あくまでもボールを持ってというより、サイドに開いたり、ポジションを変えたりして、自ら飛び出すことを得意としている。実際、この日の決勝点もマルコン、ジュニーニョのパス交換の間に自らトップスピードでラインを突破してシュートを決めた様に、ああいうプレーが彼の特徴といえるのかなぁと。

ただ、ふろん太に置いてのトップ下は、ゴールを獲ることも大切だけど、カウンターの中で中盤と前線を繋ぎ最後のお膳立てをするポイントとして、ジュニーニョや我那覇、黒津といった選手に相手をズラしたりと変化を加えてラストパスを供給する重要なポジションでもある。以前このポジションを勤めていたマルケスは、得点を獲ることはもちろん柔らかいドリブルとエロいパスセンスで周囲と絡みながら得点機を演出していた訳で、そういう意味でマギヌンはまだこの役割をこなし切れてはいないのかなと。

まあコンビネーションが完全に形成されていないということはあるにしても、マギヌンは自分がボールを持って演出するというより、スペースを突く意識が高いから、余り起点になっていない。実際ここで起点になれないとうまく攻撃が回っていかないし、どうしてもジュニーニョの突破に頼る形になって、彼を活かすということはなかなか出てこないだけに、彼が担うべき仕事はまだ残っているのかも知れない。

チームとして中村のパスセンスを活かす意味では結構面白い選手でもあると思うのだけど、ふろん太の得意スタイルを考えたとき、やはり前線のトライアングルで攻めきるというのが形成されないと、以前のようなカウンターの実効性は出てこない。そういう意味でこれからどのような形でマギヌンをチームに組み込んでいくのかは興味深いなぁと思った。まあ、ジュニーニョがそういうことをやっているけど、それで良いのか悪いのか、その辺はもう少し見てみないと分からないかも。

まあこんな感じですかね。とにかく今日のゲームは当たり。見に行って良かったよ。とにもかくにもこの連戦でこのチームは逞しさは増しただろうし、一歩目標であるベスト4、いや優勝に近づいたのかも知れない。まあ先は長いけどね。てゆうか、ちょっとうらやましいな、充実してて。マリは明日ね。まだ見てないし結果も知らない。これから見るよ。ということで今日はここまで。お疲れさん。

*メインのアウェー側に座っていたのだけど、ツネ様ギャルが超いた。柵へばりついて「きゃー」。ツネ様大人気だねぇ。

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