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July 14, 2006

アグレッシブな再開@J1 第11節延期分 ジュビロ vs ガンバ

J1が帰ってきましたよ。本格再開は来週からなんだけど、ガンバのACL順延分ということでここから。まあ細かい面であれ?っていう違和感はあるのだけど、華々しい試合になったのは良かったかな。

J.League Division1 第11節 延期分

ガンバ 2-2 ジュビロ @ 金沢「アグレッシブな再開」
Gamba:20'宮本恒靖 44'二川孝広 Jubilo:6'p&59'p金珍圭

Super Soccer

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DFシジクレイ、宮本恒靖、山口智、MF橋本英郎、遠藤保仁、加地亮、家長昭博(→83'寺田紳一)、二川孝広(→79'播戸竜二)、FWフェルナンジーニョ(→71'前田雅文)、中山悟志

ジュビロスタメン:GK川口能活、DF菊地直哉、田中誠、金珍圭、服部年宏、MF福西崇史(→72'鈴木秀人)、ファブリシオ、太田吉彰、名波浩(→46'成岡翔)、FW西紀寛、前田遼一(→46'カレン・ロバート)

雨が降りしきる金沢。ピッチに水が浮くところが所々あり、両チームの特徴であるパス回しにとっては余りポジティブではないピッチ状態なのが残念なところ。

で、両チームのチーム状況。まずガンバの方から。中断期間中にマグノ・アウベスが怪我をして離脱中(復帰は来月?)、その穴を埋めるのは浪速のゴン・中山悟志が入る。後は中断期間前とほぼ同じようなメンバー。対するジュビロは、山本昌邦氏がナビスコ準々決勝後に成績不振を理由に辞任し、新監督に以前ジュビロでもプレーしていたアジウソンが就任(全く面影ないのだけど……)彼がどのような所にメスを入れ、チームを再建してきたのかは気になるところ。そんなアジウソン監督の選択は前田と西の2トップ、そして、その下に名波と太田が入る4-4-2の様な感じ。

前半

どちらも両サイドの攻撃を意識した感じのあった立ち上がり、いきなりゲームが動く。ガンバのルーズな守備を突いて、ロングフィードから右サイドに起点を作ると、ダイレクトでの繋ぎに福西が良いタイミングで最前線まで飛び出して絡んでペナにつっこんでいくと、コースに入った山口と交錯する形で倒れ、これにPK判定。そしてこのPKを韓国代表の金が決めて先制した。福西のファーストタッチが流れたけど、前に進む意志がPKに繋がったかな。アタッキングエリアでのパスプレーには黄金期の輝きが少し見えた。

オープンな攻め合いという様相を呈す中で、その中で徐々にビハインドのガンバが押し始める。濡れたピッチを苦にせず細かいパスを繋いで、そこに両サイドがダイナミズムを付随する形で局面打開していく。ガンバらしいテンポとアイデアのある細かいパス交換、フェルナンジーニョのドリブル突破のキレと魅力的な攻撃力は相変わらず、その中でセットプレーのチャンスが増え、そのセットプレーがゴールを生む。右サイド、ヤットのアウトスイングのボールは曲がってセンターへ、ゾーンを組んだジュビロディフェンスにエアポケットが生まれ、そこに入り込んだ宮本がヘッド。川口も及ばず同点。セットに置けるゾーンは難しいよ。個々の判断力・対応力と身体能力が高いレベルで伴わないと穴が空いてくる。去年体験済み。ヤットのキック精度も相変わらずだね。

両チーム共に攻撃に対する高い意識は失点を喫しても衰えない。ボールを動かし、両サイドから鋭いクロスが入り、ワールドカップに触発されたか鋭いミドルがゴールを襲う(ジュビロの方は太田が右サイド角度のないところからアウトサイドで狙った→ポスト、ガンバの方はセンターから左足で二川が狙う→川口の手をすり抜けたがバー)難しいピッチ状態の中でも両チームの選手達の技術の高さも目立ち、非常にアグレッシブなゲーム展開。

ただ、逆に守備的な側面から見ると、どちらもある程度低い位置で回されるのは容認しながら低い位置にラインを設定し、ボールが入ってきたところを抑えようという守備をしていたのだけど(もちろん押し上げているシーンもあるけどね)、ボールホルダーへのアプローチが甘くパスコースを制限するなどが出来ていなくて、又ゾーンを組んでいるのだけど、そこにぽこぽこ穴が空いてきて、結果相手の攻撃を自由にやらせすぎてしまう。守備組織が機能していない印象。で、前半終了間際、その緩さを突いてガンバが逆転する。左サイド深い位置から家長が1vs1を仕掛け、菊地との争いを制してグラウンダーでニアへ、ゴール前に入ってきていた二川がマークをいなして押し込んだ。ペナに簡単に入られすぎていて、難しい対応を強いられていたかな。激しい攻め合いが最後まで続いたことを示すスコア、2-1で折り返す。

後半

アタッカーの仕事ぶりが気になったのか、アジウソン新監督はこのハーフタイムのタイミングで名波に代えて成岡、前田に代えてカレンを投入。その効果か、開始早々カウンターからチャンスを生み出す。右から太田が持ち込み、そこにニアでアクションを起こした西に流し込んで、うまく抜け出したかに見えたがこれはオフサイド。シュートには繋がらなかったが、ビハインドと言うことも考えれば良い立ち上がり。いきなりピンチのシーンを向かえたガンバも、攻撃への意欲は高く、個々の落ち着いたボールキープからうまくディフェンスをいなしてチャンスを作り出す。加地、家長も相変わらず積極的に攻撃に絡み、その加地が詰まってからディフェンスの合間を突いて中に折り返し、フェルナンジーニョのシュートを導いたプレーや、左サイド(ジュビロの右)のマッチアップに置いて家長がアドバンテージを握っている事などを見ても、プレーのクオリティではガンバが上回っていたかな。前半同様攻め合い。

しかし、ジュビロが続けていたサイドからの攻撃が実る。右サイドから入ったクロスに中は3枚、一番大外の福西まで通ると、福西はワンタッチで前に出す。これで対応が後手になり、橋本の伸ばした足が掛かったということでPK(ボールだったんじゃないかなぁ……)先ほど同様そのPKを、金がしっかりと沈めて同点。微妙だけどね、勢いが反映されたかな。

同点にしたことでジュビロに流れが出始めたが、ガンバもいい形の攻撃で流れを引き戻す。このゲームの傾向が良く表れていたかな、目には目を、攻撃には攻撃を。その中で福西が足を痛め、ジュビロは早い段階で3枚目のカードを切らざるを得ないことに(鈴木秀人を投入。鈴木が右、菊地をボランチ)。ガンバもこのタイミングで1枚目、フェルナンジーニョに代えて前田を投入。相変わらずオープンなゲームに代わりはないモノの、終盤に掛けてガンバの攻撃が押し込む展開になる(押し込む時間が長くなったことで、西野監督は中山→播戸を二川→播戸という交代策に変更)

ジュビロの選手の足が止まり、運動量が一気に低下。ガンバが完全にポゼッションを支配して両サイドから攻め立てる。凌ぐか、破るかというシンプルな展開の中で、ガンバは両サイドから波状攻撃を仕掛け、何度か惜しいチャンスを作るが、最後の所でこの日は目立ったセーブがなかった能活が良い反応で凌ぐ。結局ガンバの猛攻も及ばず、ゲームは2-2のドローで終わった。

まあ上記の通り、アジウソン監督が就任して2週間足らずのジュビロにしても、攻撃面に比重を置いて守備の甘さはある程度目をつぶるスタンスのガンバにしても、守備に関しては……という出来だったが、再開のゲームがこういうアグレッシブなゲームだったと言うことは良かったのかなと。

で、両チームとも一人一人の技術が高いねぇ。こういうピッチでは結構コントロールが安定しないモノだけど、一つ一つのファーストタッチも基本的に安定していたし、パススピードが上がっても焦ることなく次の展開に繋げていく。だからこそ、しっかりとした攻め合いが成立していましたね。この辺はさすがだなぁと感じました。まあその中でクオリティに置いては個々の技術をうまく活かせていたガンバの方が高かったかな?チームの熟成度という部分に差があるのは仕方ない部分なんだけど、ジュビロとしてはフィニッシュに繋げるところでの効率性を上げていきたいところかも知れませんね。

まあ、その分守備に関してはあれだったね。上にも書いたけど、正直クオリティは低かった。簡単に言えば、「やらせすぎ」。現在日本のサッカーは、前からのプレッシングや高いラインコントロールを用いて、積極的に主導権を奪おうとするやり方がメインとなっていると思うのだけど、この日は相手の技術の高さ、ポゼッションの質を考えてか、積極的なプレッシングではなく受けて対応しようという感じに見えた。それ自体は全然良いのだけど(現実的な考え方だと思う)、その部分での質が低かったから、「やらせすぎ」という状態が生まれてしまった。それはプレスを掛けなかったことが駄目なのではなく、ゾーンの理解度の低さ、機能性の低さが非常に気になった。

プレスに関しては、トルシエ監督によってもたらされたメソッドもあって、理解度、徹底度、ディティール含めて質は高いと思う。それこそ世界レベルとも変わらない。実際それに呼応するように現在のJも又プレススタイルが主戦になっていますが(J自体プレス合戦に勝った方が強いという傾向はあると思う)、何ももたらされていないゾーンディフェンスに関しての意識、理解は低い。だからこそ今回のゲームの両チームのディフェンスの質が低かったのかも知れない(大宮、福岡、赤いところはうまいけどね)まあこの試合一つをとって言っているわけではないのだけど、、現在の組織概念だけで満足するのではなく、サッカーを学ぶ必要があるのかなぁと思います(ディティール的には計算されたポジショニングの形成だとか、入ってきたところでのゾーンの収縮、ゾーンブレイクとその後のスムーズなカバーといったシステムとポジショニングの関係性とかね)
僕はプレスもゾーンも優位性などないと思うし、高いラインが全てだとも思わない。どちらか一つ出来ればいいというのは偏った見方だと思う(理想はどちらも柔軟にこなせて、状況によってやり分けられることだね)今の日本はプレスを掛ければいい、高いラインでコンパクト、ショートカウンターだ、ということが是となっており、そのサッカーをするために必要だから走ればいい、みたいな風潮になっているけれど(これは穿った目線だけどね)それは余りに偏っているのかなと。それだけが「組織」ではないし、様々なやり方がある。具体的に書けば、正確なポジショニングは運動量を補うモノだし、質の高い判断や対応はファイトオーバーを求めない。もちろん最低限の運動量は必要だけどね。まあ何が言いたいかと言えば、様々な「タスク」の効能や必要能力を理解した上で、どのような「タスク」を用いるのかを考える方が健全だと思う。色々なサッカーを見て勉強した上でね。ただ単に(偏った目線による)組織的じゃなきゃ駄目だ、走らなきゃ駄目だ、というのは盲目的でパブロフだと思う。

何かだいぶずれたけど、試合としては面白いゲームだった。引き分けマンセー。で、マリのこと。

結構ほったらかしだったけどマリは、ナビ準々決勝の後、少し休んで、北海道キロロキャンプでフィジカルをやって、帰ってきて練習試合をこなしながらチームを作ってる状態とのこと。

まあ苦しい状態の時に中断に入ったわけだから、タイミング的には良かったと思う。結構やばかったもんなぁ……。今は夏場の苦しい連戦でも耐えられるフィジカルの基盤作り(春は失敗したしねぇ)、そしてぐだぐだになってしまったチームの立て直しなどをやってるのかな?どのチームにも言えることだけど、この時期をうまく活かせれば再点火出来る可能性はあると思う(去年のセレッソとかは凄かったしねぇ)マリにとっても優勝を諦めないという言葉を嘘にさせないためにもしっかり良い準備して欲しいな。

再開後初戦はとても大事。エスパは再開前からタクティカルでアグレッシブなサッカーである程度の手応えを得ているチームなだけに簡単じゃないけど、何とか勝ちたいね。てゆうか、こういうチームと初戦は正直嫌。思いっきり徹底してきて、ガチガチにはめ込まれちゃいそう。

何か試合のこと思い切り無視……すいません。やっぱりJはいいわ(ってJ2完全無視状態なんだよねぇ。たまに見てるんだけど……)あー楽しみだ、そういやオールスターが明日なんだっけ。佑二やドラゴン出るの?何かメンバー見ると凄い不思議な……もといフレッシュなメンバーだねぇ。てゆうか人数少なくない?FWばっかり。まあお祭りだし、怪我人出すな。ということでここまでかな。

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