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July 10, 2006

In Berlin that all was blue, and was dyed@FIFA WORLDCUP Germany2006 Final Preview

と言うことで、大会も残り一試合を残すだけ。決勝です。僕はこのカードが見たかった。ここ最近の国際大会では最も充実、最もハイレベルだったEURO2000の決勝の再現。今からwktkですよ。と言うことで簡単にですけどプレビューなんかを。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day25

The Final
Jul 9 20:00KickOff/Italy vs France @ Berlin
Referee:Horacio Elizondo

Italy/4-4-1-1                 France/4-2-3-1
        Toni                       Henry
        Totti                Malouda  Zidane  Ribery
Perrotta Pirlo Gattuso Camoranesi       Vieira  Makelele
Grosso            Zambrotta    Abidal          Sagnol
   Materazzi  Cannavaro             Gallas  Thuram
        Buffon                     Barthez

まずはこの試合に向けての状態やエクスキューズなんかを。

細かく見ていくと、まずアズーリ。ネガティブな点としては、守備に置ける2枚看板の一人、アレッサンドロ・ネスタが3戦目で怪我を負ってから復帰に尽力してきたモノの、結局間に合わず。しかし、ここまでネスタの欠場分をマテラッツィ、バルザーリが何とか埋めてきたこと、そしてカンナバーロ、ブッフォン、ガットゥーゾの奮闘もあって問題の顕在化はしていない感がある。又グループリーグ第2戦にひじ打ちで退場となり、4試合の出場停止を受けたマヌエレ・デ・ロッシが復帰。中盤で攻守にダイナミックな仕事が出来る駒の復帰は、ベンチ采配に置いて選択肢が一つ増えるという意味ではポジティブか。

フランスの方は準決勝で途中出場したルイ・サハが警告を受け、通算二枚目でこの決勝には出場停止。ドメネクがトレゼゲではなくサハを重用していた部分を鑑みると、打つ手が狭まって少々痛手か。ただ、準決勝で多くの選手が一枚もらっていた事を考えれば、レギュラーとして戦ってきていた選手が出場停止にならなかったことは不幸中の幸いといえる。その他として怪我人などは見あたらず。

どちらも、出れない選手が一人ずつ、しかしこの大会を通じて考えれば、余り大きな影響を与えるモノではないかなと(まあ本当は痛いのだけどね、ネスタの怪我は。ただ埋まってるってだけで)この試合に向けてのコンディションに関するエクスキューズを鑑みると、準決勝が延長にもつれて30分余計に戦っているアズーリ、試合に向けての間隔が位置に短いフランス、どちらもネガティブなポイントを持っているが、相殺と考えればそんなに大きな差ではないかも。まあどちらも良い状態でこの決勝を向かえると言うことかも知れませんね。

では簡単にポイントなんかを、展開を占いながら。

・活きるか、殺すか。キーマンを巡る攻防。

今大会の失点数がイタリアは1(オウンゴール)、フランスは2(1点はPK)と、どちらも堅牢な守備ブロックを持っているというのが数字からも分かるだけに、ポイントとなるのは先制点というのは間違いないと思います。まあゲームプランとして両監督がどのような選択肢を選ぶのか気になるところですが(序盤から先制点を積極的に奪いに行くのか、それとも様子を伺いなら隙が出来るのを待つのか)、どのような展開になろうとこのゲームの鍵を握るのは、両チームのキーマンの働きぶり。イタリアはトッティ、フランスはジダン、彼らが数多くボールに触って良いプレーをされてしまうと、守る側としては本当に難しいことになってしまう。そういう意味では、守る側が彼らをどのように彼らを抑えに行くのかを含めて、非常に大きなポイントになるのかなと。

まずジダンを巡る攻防から。ジダンは今大会守備負担がある程度免除されており、基本的に非常に高いポジショニングでプレーすることが多くなっています。もちろん流れの中で受けに下がったりしているモノの、意識的にもかなり前に向いている傾向が見えるので、自ずと低い位置での対応と言うことになるでしょう。一番避けたいのはバイタル中央でボールキープされて、そこからアクションを起こされること(ラストパスやフィニッシュ、ということだね)それを避けるためにはやはりある程度彼を支配下に置いておきたいところ。ただ、ボールサイド中心に結構幅広く動くので、マンマークにすると組織破綻の遠因になることもあると思うので、ゾーンで見ることになると思います(ガットゥーゾも彼だけを見ているわけにはいかないと言う話をしているしね。まだ分からないけど。底を3枚にして、ペロッタとガットゥーゾでエリアを分けて……ないか)

まあ切れているとはっきり言って小さな隙からでも卓越したテクニックで穴を広げるようにその機会を作ってしまうけど、それでも基本はガットゥーゾ、ピルロがいかに彼にボールを持たせないように時間を与えないように出来るかと言うことになると思います。実際、現状のフランスはジダンがボールに絡む攻撃と絡まない攻撃では大きくクオリティに差があり、何を考えようとジダン中心と言うことは動かざる事実であるのは間違いない。まあここが一つ目のポイント。

で、二つ目。持たれた時。ジダンへのアプローチは当たり前なんだけど、共にアンリ、リベリー、マルダ、時にはヴィエラ、サニョル、アビダルと言ったレシーバーのアクションをいかに察知し、捕まえられるかと言うことになると思います。まあ守備の達人達であるアズーリの選手達に逆に学ばせてもらおうと思ってるぐらいですが、アプローチがいかにプレーを制限させ(奪えなくても、展開する方向を制限することで次に向けてのポジショニングの修正をする)、突破に掛かる水際の所で対応できるような組織を作らなきゃいけない。一番良くないのはエアポケットのようにジダンをフリーにすること。何でも出来るようになってしまうと本当に難しい対応を迫られるだけに、やはりジダンを潰したいところですな。

逆にフランスとしては、リベリーやマルダ、ヴィエラがいかに相手のボランチを引きつけられるか。アズーリの守備の約束事として(あくまでも整っているとき)、サイドに開くとセンターバックがヘルプに行くより、ボールサイドのボランチがヘルプに行く傾向が見え(まあガットゥーゾもピルロもサイズがないからね)、そうなるとバイタルが薄くなる。もちろん、そこを察知してもう一枚がポジションをズラしたり、カンナバーロが高速でそこを埋めてくるので、大きな穴ではないモノの、小さな穴を空けることでバランスを崩し、そのタイミングでジダンにボールを持たせたい所かな。まあどちらにしても人数が少ないことが多いと思うので、一人一人が複数人を引きつけるというのはポイントになるのかなと思います。

じゃあ、逆。トッティを巡る攻防。トッティも基本は守備はFWのようにディフェンスラインとボランチにある程度のアプローチを掛けるぐらいで、その分高い位置にポジションを獲ることが多い。彼の場合は基本中央で待ちかまえ、ボールを欲しそうにするという感じ。積極的にオフ・ザ・ボールの動きを続けると言うより、パサーとの意思疎通からボールに入ってダイレクトで何かをするという傾向が強い。フランスとして避けたいのは後追いになってそれをダイレクトではたかれてゾーンに穴を空けられることと言うことになると思う。

ただ、どんな選手であろうと影のようにつきまとわない限り、90分捕まえておくのは難しい。実際、トッティに対してそんなことをしても余りチームにとっては良いことではないと思う(トッティは普通に消えるけど、それを意にかえしてない。一瞬で仕事をすると言う姿勢があるからだろうけど)まあ基本4-4のゾーンブロックのフランスがマンマークをするというのは正直考えにくいしね。その中でポイントとなりそうなのは、いかに彼の静と動のタイミングを掴むのかと言うところ。まあ基本はマケレレ、ヴィエラが見ることが多くなると思うけど、チーム全体が彼の傾向を掴んで、何度か入りそうだなと言うところでチャレンジに行って潰せれば、それなりにプレーのリズムを狂わせられる。それが出来ればイタリアのアタッキングエリアでの質は低下させられるかな。

アズーリとしてはそんなに気にする必要はないと思う。基本隙を突くためにやっているわけだし、ダイレクトで速くボールを回していけば、嫌がおうにズレは出てくる。そこでタイミングが合えばトッティはいつでも活きたパスが出せると思うからね(プレーのリズムが悪くなったときは心配だけど)まあトッティに頼るだけがアズーリではないので(フランスにもそれは言えるけど)、トニのポストやペロッタの飛び出し、カモ&ザンブロッタ&グロッソのサイドアタックなど、ピルロの手綱捌きに期待。ピルロはアンリが警戒しに来るのかなぁ……

まあどちらにしても、今大会非常に影響力の高いボランチが目立っているだけに、その大会を象徴するように彼らの働きぶりが逆説的に大きなポイントを握っているのは間違いないと思います。特にガットゥーゾとマケレレ。彼らに託される役割は非常に多いですが、彼らの出来がゲームに大きく影響を与えるかなと。そしてそんな強い警戒の中でファンタジスタは何をするのか、全てを可能にする卓越の技術による魔法か、一瞬の隙を突く閃光のような魔法か。やっぱり楽しみだ。

・リスクマネジメントと采配の相互関係

まあ特に後半とかゲームが差し迫ったときに出てきそうなポイント。今大会の傾向として、終盤にゴールを生まれる傾向が強く、交代選手の得点も多かったりして、このゲームも多分に漏れず終盤にゲームのクライマックスがあるのは間違いない。それだけに、采配、そしてその中でのチームバランス、リスクという部分が大きなポイントになるのかなと。

アズーリの得点に交代選手が非常に多く、逆にフランスはスターティングメンバーによるプレーでウイニングポイントを奪っている。代えるも八卦代えないも八卦と言う感じだけど、気になるのはフランスがリスクを冒すときのバランス、この3試合ほとんど4-2-3-1は崩していない。もちろんこの形が機能していて、バランスを崩す必要性を迫られていないこともあるのだけど、もしビハインドになった時1トップの継続では迫力不足は否めない(実際セットでのゴールが多いしね)で、トップに枚数を増やせば、整理されていた役割分担が曖昧になり、獲れていたバランスも崩れる。その時にいかにチームのバランスを取っていくのか。まあチームの重心を司る選手が非常に経験豊富なので、その不安をかき消せる可能性もあるけれど、それがうまく行かないときに、フランスは本当に厳しい状態に陥るかも知れない。

もちろんフランスだけじゃなくアズーリにも不安要素はある。ずばずば交代策が当たって、点は獲れているけれど、一歩間違ったら一気におかしくなる可能性も秘めている。前戦のアタッカーを3枚並べ、しかも+トッティ&ピルロという恐ろしくリスクの高い選択をしたけど、あれは下手すりゃ逆に転んでいてもおかしくなかった。別にリスクを冒すなとは言わない、行けると思ったら存分に腕を振るって欲しい。ただ、状況判断。局面を見誤れば一気に地獄。リッピの腕も目も信用しているけど、この大舞台、大きなプレッシャーも掛かっているだろうし彼の頭脳に悪い影響があってもおかしくないからね。

まあ僅差な試合になることが予想されるだけに、そうなると自ずと勝負に監督の采配の比重が大きくなるのは間違いない。神と崇め立てられるのか、戦犯として嫌と言うほど叩かれるのか、その差は紙一重。どちらがピッチの状況を的確に把握し、うまくチームをコントロールして効果的な采配が出来るのか、世界最高峰の戦いを采配でも見せて欲しいなと。

これほど楽しみな決勝戦はない。両チームともハイレベルな組織と個を有していること、コンディション・モチベーション共に良い状態、ジダンのラストダンス(アレックスとの邂逅も!)もそうだし、ユーヴェの選手(在籍してた選手も含めて)が沢山いるのも僕にとっては愉しみ。見所は数え切れないほど。てゆうか両チームとも見続けてきたチームだから、それがこの舞台で見れるのが本当に嬉しいんよ。とにかく、歴史を彩った勝者のメンタリティが活きるのか、冷や水を浴び続けた敗者のリベンジか、世界最高峰の戦い、最後の一滴まで味わいたいですな。ということでとりあえずここまで。

*とりあえず中立でやったけど、僕の心はアズーリと共にあるよ。ここで勝てなかったら本当にタイトルから遠ざかる。ここで取らなくていつ取るんだ。積年のリベンジは青く染まったベルリンで。

Forza!Azzurri!!

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