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June 16, 2006

Perfect Start!@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group E Italy vs Ghana

日本ショックで出来ませんでしたが、僕のアズーリ好発進ですよ。リッピは逃げなかったね。どうしても本番になると、積み上げてきたことよりも守備的な思想に支配されてきた歴史を持つアズーリだけど、名将マルチェロ・リッピは逃げなかった。色々と周囲はかまびすしいけど、とにかくこんな時こそ勝ち上がらないと。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day4

Group E
Italy 2-0 Ghana @ Hanover
ITA:40'A.Pirlo 83'V.Iaquinta

FIFA MatchReport

イタリアスタメン:GKブッフォン、DFザッカルド、ネスタ、ファビオ・カンナバーロ、グロッソ、MFピルロ"かわいくて仕方ない"、デ・ロッシ、ペロッタ、トッティ"大丈夫?"(→55'カモラネージ"Viva!良い仕事")、FWジラルディーノ(→64'イアクインタ"Viva!良い仕事")、トニ(→82'デル・ピエーロ)

ガーナスタメン:GKキングストン、DFパンツィル、クフォー"どんまい"、J.メンサー、パッポエ(→46'イリアス)、MFアッド、エシアン、アッピア、ムンタリ、FWアモアー(→68'ピンポン)、ギャン(→89'A.T.メンサー)

死のグループCにも劣らない実力国の揃ったグループE、その本命と目されるアズーリの初戦。しかし、この初戦に向けイタリアには不安要素が山積する。モッジショック、準備期間中の多数の選手(ブッフォン、ネスタ、ザンブロッタ、ガットゥーゾ)の怪我、そして長期離脱から復帰間もないフランチェスコ・トッティのコンディション。そんな中でのスタメンは、GK、そしてDF陣(左サイド、センター)は怪我も問題なく不動のレギュラーが入り、ザンブロッタの欠場で空いた右サイドにはパレルモのザッカルド。中盤はピルロをセンターに、デ・ロッシ、ペロッタが脇を固め、前線のトライアングルはトッティ、ジラ、トニ。システムとしてはリッピ体制ではある程度スタンダードとなりつつある4-3-1-2をチョイス。ガーナはムンタリ、エシアン、アッピアとネームバリューの高い選手が中盤に並ぶ4-4-2でイタリアに挑む。

前半
開始直後から勢いを持って入ってきたのはガーナ。精力的なプレスを掛け、奪ったら切り替え早くという志向を持ちながらも、それがうまくいかなくても細かく繋いでアズーリの守備陣を切り崩そうとする。しかしアズーリもドタバタすることなく対応、序盤と言うこともあり長いボールを中心にトップを狙って攻め手を伺う。ファーストシュートはセットのこぼれ球をペナ外からペロッタが狙ったモノ(中の選手に当たる)

ある程度低い位置でゾーンを組みガーナの攻撃を受け止めながら、落ち着いてゲームを進めようとするアズーリ、前からの積極的なプレスとショートパスでの崩しで攻めるガーナという流れの中で、ピルロがある程度自由にボールを持てること事もあって、攻撃に移る際のボールの流れは比較的スムーズ。そして、お家芸であるソリッドカウンターも鋭さと柔軟性を保ち、ガーナに襲いかかる。機を見て前からプレスを強く掛けてボールを奪ってそのままトップが裏を狙う形、深い位置でのインターセプトから一気に切り替えて多くの選手が前線に走り込む形など、良い形を作る(ペナ付近からのガーナのFKのリフレクションをカンナバーロが拾って前にボールを運び、前に走る選手はいなかったモノのトッティ→ピルロという形で右サイドのスペースを使い、最後は短く繋いでピルロのマイナスのパスを受けたペロッタがグラウンダーのクロスを中に流し込んだが、中に走り込んだトニには合わず、それをフォローしたジラが角度がないところから狙うもGKに凌がれる)

ショートパスでの崩しに置いては抑えられてた感のあったガーナでしたが、それでも果敢な姿勢は変わらず、それが実りはじめる。高い位置からのプレッシングを続けたことでイタリアのミスを誘い、それを突いてそのままシュートに持ち込んだり、細かいパスで崩せなければ、ワイドに開いてクロスに飛び込むという形でチャンスを作る。しかし、アズーリもネスタ、カンナバーロがしっかりと水際で凌ぐ。ガーナとしては右サイドから上がったクロスにグロッソとギャンが競り、そのこぼれに左サイドバックのパッポエがフリーで拾って近距離シュートを放ったシーンは決めたかった。

ガーナに攻めきる形が増えて、少々押され気味のアズーリでしたが、トップに楔が入る事ですぐに攻撃に出れる事もあって、ゲームは撃ち合いの様相を呈す。ジラのダイレクトプレーからトニがスペースに抜ける形でディフェンスと競りながらそのまま強烈なボレーでシュートしたり(バー)、トッティが遠距離ながらFKを強烈に狙ったりと、スター達が徐々に真価を発揮。セットからのチャンスも試合通じて多い。両チームとも攻撃的姿勢を失わず、ゲームは今にも動き出す雰囲気。そして、その雰囲気通りにセットプレーからゲームが動く。

左サイドからのCK、トッティはショートでピルロへ預けると、ピルロはそのまま中に持ち直してインスイングで狙う。低い弾道のシュートは素晴らしいコースに飛び、コースに入っていたジラルディーノはうまくボールのコースを避けてそのままゴールイン。数多くあったCKに置いて、目先を変えたことで生まれた見事なシュート。ピルロかわいいよピルロ。

この後、残された時間は少なかったモノのジラルディーノがトッティとのコンビでガーナゴールを脅かした。結局前半のスコアは1-0、このスコアで終わったのが不思議なくらいスリリングでアグレッシブ展開だった。

後半
決定機を逃し、守備に置いてはサイドに流れてくるアタッカーを凌げなかったパッポエをハーフタイムのタイミングで、イリアスに交代してきたガーナ。そんなガーナは相変わらず積極的な姿勢で前に出てきて、時には2バックになるような形で攻める。しかし、それを脅すようにドリブルを止めたところから鋭いカウンター発動。楔を当てたところから一気に追い越す形で2バックを襲い、最後はペロッタからトニに繋がるかというきわどいシーンを作る。前半同様に激しい攻め合いでスタートする。

ビハインドのガーナとしては早く同点にしたいところでしたがなかなか攻めきれず、逆にアズーリの速いアタックに脅かされる形が目立つ。ピルロのインターセプトからカウンター(スルーパスは意図あわず)、カンナバーロのインターセプトからトッティを経由してのカウンター(ジラへスルーパス→シュートはGKのファインセーブ。惜しい!)、中盤で網を掛けてトッティを経由してカウンター(トニへダイレクトでのスペースパス、GKがエリア外に飛び出してクリア)というイタリアのチャンスシーンに対し、ガーナは可能性のあるシーンはエシアンのミドル1本と抑え込まれた。

そんな中で、後半に入りカウンターに彩りを加えて存在感の高まっていたトッティがタックルに行った際足を痛めて、カモラネージとスイッチ。それを見てリッピは、カモを右、ペロッタを左に据えるボックス型へと中盤の構成を変更した。これを契機に今度はサイドアタックが活性化。サイドバックは積極的にオーバーラップを掛け、交代で入ったカモはどんどん仕掛けてクロスを上げる(又反さん解説、ガーナの両サイドバックがフリーで持てるシーンが多く、そこをスタートポイントにすることが多かったので、そこをシステムを変えてプレッシャーを掛けることで抑えにいった、とのこと。なるほど)

ボールは回れど、なかなかアズーリのディフェンスを崩してシュートシーンに繋げられないガーナは、ダイレクトのプレーを増やしてパスのテンポを上げることで局面打開を狙うが、相変わらずネスタ・カンナバーロの壁は厚く、その手前からシュートを打つ以外、可能性のある形が生まれてこない。しかし、守備が安定し、切り替えの早い攻撃も鋭さを保ち続けていたアズーリも、チャンスを生かし切れず(ペロッタがカモのセンタリングからヘッド、デ・ロッシのカットからスルーパスに抜けだしシュートと惜しいけど……)ガーナは、アモアーに代えてピンポンを入れ、左サイドに入れたのかな?それを見てか、リッピはイアクインタのポジションを左サイドに変更し、ペロッタを中に入れて中盤を厚くしながら、カウンターを更に効果的に機能させようという狙いを打ち出す。

基本、ガーナが攻め、アズーリが守るという形が多かったが、ガーナはアズーリ守備陣の攻略法を見いだせず、少々こじ開けても危機察知の速さに蓋をされる形でシュートに繋がらない(ブロックされちゃう)一度ギャンが仕掛けてネスタをかわし、ザッカルドの足に掛かって倒れるというシーンはあったモノの、笛は鳴らず。終盤にさしかかった中で良く起点となったトニに代えてアレックスを投入、そしてリッピはアレックスを左に、イアクインタをセンターにと、又ポジションをずらす。そして、その直後、中にポジションをズラしていたイアクインタへカウンターの長いパスが出た所、クフォーが先に追いついたものの、イアクインタがスティール、そのまま抜けだし、あっさりとGKをかわして流し込んだ。これで勝負が決まった。てゆうか、もっと早く勝負は決めれてたけど、これで一安心。

この後は集中力高く、そして厳しくアプローチして相手の攻め手を押さえながら、時間を使ってゲームを締め、初戦を危なげなく(この表現がぴったりだと思うよ)飾った。

うんうん、パーフェクトだね。ガーナが攻めていた時間は長かったけど、チームとして高い組織レベルを保ちながらイイディフェンスが出来ていたし、危なくなりそうなところも察知して蓋をする。で、攻撃面に置いては相手の隙を見逃さずに突く。相手が沢山スペースをくれたし、トップに対しての守備が凄い甘かったことがあったけど、閉塞感を感じないスペースを使う攻撃は本当にうまくいっていた(ゴールには繋がらなかったけどね)まあ獲って欲しかったトニ・ジラの二人が獲れなかったことが残念なぐらいで、後は本当に文句はない。良い出だしが切れました。

ゲームの総評として、プロセスの中ではガーナにリズムがあったモノの、アズーリは攻守共にアタッキングエリアで組織・個人両面でクオリティの高さを発揮することで相手のフィニッシュを凌ぎ、シンプルな形でもフィニッシュに持ち込んでいった。そういう部分での差が大きかったかなと。

ただ、それ以上にサッカーにおける考え方というか、持っている幅、状況に応じたプレーをする柔軟性など、目には見えにくい部分の差は思った以上にあった。ガーナはストロングポイントである高質の選手が揃う中盤の強みを発揮して、ボールを繋ぎ、又プレスを掛けと、果敢に戦っていたけど、状況の変化に対応しきれず、ある意味ではそれだけのチームだった。逆に、アズーリは自分たちの形もあるけれど、相手の状況を見て必要なことをやれる、そして監督もそういうことを強く意識して采配を振るえる。これは伝統国ならでは、という部分なのかなぁと感じさせられました。

こういう要素は戦術的な柔軟性というところにも繋がると思うのですが、戦術をこなせることはもちろん、運用するという部分に置いては、タスクをしっかりと出来るという基盤、選手の戦術理解度、状況把握能力などが求められるわけで、こういうのは今の日本ではまだ見られない(基本的に一つのロジックを研鑽し、その強みを押し出して戦うことが美徳とされる部分がある)でも、こういうのを身につけるのが理想なのかなぁと感じたりしました。

ガーナの方は上記の通りだけど、この日は相手が悪かったとも言える。後はより重要となる攻守両面におけるアタッキングエリアでの質が欲しいところかなぁと。てゆうか、今のままじゃ苦しいかな。攻めきれなければカウンター発生機状態。

ということでアズーリは特別なんで、えこひいきです。後は又後で追記。試合始まっちゃうし。ということでとりあえずここまで。

*心配してたトッティはとりあえずまぁまぁかな。相変わらずプレーセンスは素晴らしいよ、スペシャルスキルであるダイレクトスルーパスとかもあったし。キックも強烈なの蹴ってたから、後もう少しだね。とりあえず出ている間にリードを獲るというのが彼の課せられた仕事って事になる訳で、やってくれないと困ります。

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