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June 11, 2006

Kill The Game@FIFA WORLDCUP Germany2006 GroupB England vs Paraguay

4年に1度だからこそ、結果を出したい。ましてや、素晴らしいメンバーで、優勝も狙えるチームになっているとしたら、尚更。ゲームを殺したことを批判する事は出来ない。でも、ちょっと残念だったかな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day2

Group B
England 1-0 Paraguay @ Frankfurt
ENG:4'C.Gamarra(OG)

FIFA MatchReport

イングランドスタメン:GKロビンソン、DFG.ネヴィル、ジョン・テリー、リオ・ファーディナンド、As.コール、MFベッカム"打ち出の小槌"、ジェラード、ランパード、ジョー・コール(→83'ハーグリーブス)、FWクラウチ、オーウェン(→56'ダウニング)

パラグアイスタメン:GKビジャール"カワイソス"(→8'ボバディージャ)、DFカニサ、フリオ・カセレス、ガマーラ、トレド(→82'ヌニェス)、MFボネット(→68'クエバス)、アクーニャ、パレデス、リベロス、FWネルソン・アエド・バルデス、サンタクルス

強い日差しで一気に夏が来たような陽気のフランクフルト。ピッチは照り返しがきつい。イングランドの方は直前になって主力選手に怪我人が出ていたが、ルーニー以外(ルーニーも一応出場可能な状況)スターティングメンバーに名を連ね、ルーニーの代わりにはテストマッチで結果を残したクラウチが入った。パラグアイの方は、ロケ・サンタクルスの状態が気になったが、何とか間に合った。

前半
クラウチというビッグマンを使いながら出方を伺うイングランド、そしてパラグアイも又ロケを見ながら出方を伺うという慎重な立ち上がり。しかし、なんて事ないポイントで与えたFKが一気にゲームを動かす。左サイド40m近い距離のFK、蹴るのはベッカム。放たれたボールは速く直線的な軌道でゴールに向かう。すると、ゴール前の混戦、何とかガマーラがジャンプして当てたが、そのヘッドは擦るようにゴールに向かい決まってしまう。開始2分、イングランドの飛び道具がいきなり火を噴いた。パラグアイとしては最悪のスタート。

大黒柱ガマーラの失態(というには可哀想なんだけど)で幕を開けたパラグアイでしたが、悪いことは重なるモノので、こぼれたボールに対してペナから飛び出してクリアしたビジャールが足を痛めて試合出場不能に陥り、開始早々で正GKを失うことになってしまった。立て続けのアクシデントに、チームはパニック状態。特に後ろの方でミスが目立ち、バックパスのミスや持って良い時間を持ちすぎてしまってペナ内での間接FKを与えてしまうなど、ドタバタ。イングランドに完全にリズムを明け渡してしまう。

しかし、そんなドタバタが10数分続いたものの、徐々にシンプルなロングボール、ミドルシュート、そしてラフなハードコンタクトなどで流れを引き戻し、ようやくゲームを落ち着かせる。攻撃に関しても、これまではほとんどトップにボールが収まらず無為にボールを失っていたが、ポゼッションをコントロールしながら、そしてトップに当ててという形を伺う。

ゲームの方は、パラグアイの復調と共に停滞。イングランドは徐々にクラウチを狙う攻撃が増え、パラグアイは攻撃に関しては元々非常に淡泊。どちらもトップに当てる形でセカンドを狙う事を模索したが、なかなか機能せず。ベッカムのペナ外からのコントロールシュート、As.コールのミスを付いたバルデスのシュートなどがあったが結局ゴールは生まれず。前半は1-0

後半
イングランドはリードもあり、余りリスクを冒さず、カウンターを見据えながらゲームを運ぶ選択。それに対してビハインドのパラグアイがポゼッションを握って攻めるといった感じの展開に。イングランドが浮き足立つような入り方でミスが何度かあったモノの、それを突ききれず。全体的にもポゼッションを握り、イングランドを押し込んだが、サイドからのクロスははね返され、ポストから良い形というのも出来ず、バルデスが散発的に飛び出したりするぐらいしか、可能性のある形を作れない。

一度ロビンソンの処理ミスをパレデスがダイナミックにボレーで詰めたがこれもキックがフィットせず。その停滞を突き破るためにパラグアイはテクニシャン・クエバスを投入。彼のテクニックでバイタルエリアを引っかき回したい狙いを持つが、そのテクニックは片鱗を見せたモノの展開を動かすには至らず。イングランドの引き気味な姿勢は変わらず。そんな中で怪我上がりのオーウェンを下げ、ダウニング、その後はジョー・コールを下げてハーグリーブスを入れて更に中盤を厚くしてスペースを埋めていく逃げ切り体制(最初の交代でダウニング左、高い位置にジョー・コールを上げ、そのジョー・コールを下げてハーグリーブスに守備的な役割を追わせた)

その後もパラグアイの攻撃は続いたが、どうしてもイングランドのディフェンスを崩すキーの見つからない。逆に数は少ないながらイングランドが大きくサイドを変える攻撃の方に可能性を感じるような状態。ランパードのミドルも惜しかった。結局このままスコアは動かず、イングランドが初戦を計算通り勝ち点3を得た。

両チームとも本当に慎重に、シビアにゲームを考えていたからこそ、こういうゲームになったのかなぁ。どちらも志向性としては似ていたけど、勝負を分けた部分としては、武器を持っているか持っていないか、それを活かせたか活かせないか、ということだったのかも知れませんね(細かい部分で言えば、イングランドが上回る部分は多いんだけど)気候なども加味しながら、リスクを削り、しっかりとゲームを殺した。批判を浴びても仕方ないようなゲームだったかも知れないけど、それほどイングランドは本気で結果を獲りに来たという感じを受けました。

イングランドはまあ今日は結果を重視したサッカーをしていたけど、気になっていたスター揃いの中盤のバランス感覚としてはそんなに悪くないのかなぁと。抑え気味のジェラード、非常に幅広く走って守備にも意識の高いベッカムがうまくバランスを取っていたし、その分ジョー・コール、ランパードは前への意識を高めてフィニッシュに絡んでいくという感じ。守備は拙攻に助けられた感はあるにしても、集中力がイマイチ高まっていなかったこと以外は、しっかりとこなした。テリーとファーディナンドのバランスも良く、良い感じだったのでは?まあ攻撃構築において淡泊な部分を感じたけど、ゲームの考え方によって変わっていくだろうから、まあこれに関しては余り心配ないのかなと。初戦と言うことを考えればベッカム、ランパード、ジョー・コール、テリーなどのコンディションは良さそうだったし、僕の予想は外れそうです。

パラグアイはあの開始早々の失点が全て、ゲームプランが全部狂ってしまった。GKのアクシデントにしてもそうだけど、ゲームが落ち着く前にやられてしまったのは、少々運がなかったかなぁと。ただ、チームとして戦術的な柔軟性の持たないチームの脆さというか、攻撃に置ける崩す力のなさが非常に響いたとも言える。後半あれだけボールを持てただけに、何かしら揺さぶることが出来れば良かったのだけど、それが出来なかった。ロケの調子が悪かったのも誤算。まあ所々にパラグアイらしさは感じたし(特にゲームの流れを捉え、必要なことをする力。時にはラフプレーも厭わず、そういうことをすることによって、強引に流れを寄せる狡猾さなどはさすが)、時間と共にイングランドの攻撃に対して耐性が出来ていただけに、やはりあの失点は手痛いモノでしたね。これでちょっと苦しくなった。

しかし、ベッカムは凄い調子良さそうね。キックは鋭いし、動きの量、質も高い。左サイドのジョー・コールが仕掛けてファールをもらって、インスイングのFKでゴールを襲うというのは黄金パターンになりそう。あれを攻略するのは本当に難しいと思う(今日のキックももしガマーラが触らなかったらピンポイントでオーウェンに繋がってたと思うし。テリーとか飛び込んでくる選手にもタイミングあってるし)堅く勝てる形が出来ている感じ、ちっ。ということでとりあえずここまで。

くっつけて結果。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day2

Group B
Trinidad&Tobago 0-0 Sweden @ Dortmund

FIFA MatchReport

スウェーデン_| ̄|○でもTTの粘りと意地、そして名将ベーンハッカーの好采配は見事だった。むーん。ヴィルヘルムション軽いところもあったけど、良かったんだけどなぁ。

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