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June 30, 2006

「らしさ」あっての好ゲーム@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Argentina vs Mexico

期待通り、応えてくれる両チームに感謝したくなった。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day16

Round of 16
Argentina 2(1-1/Ex 1-0)1 Mexico @ Leipzig
ARG:10'H.Crespo 98'M.Rodriguez MEX:6'R.Marquez

FIFA MatchReport

アルゼンチンスタメン:GKアボンダンシエリ、DFスカローニ、アジャラ、エインセ、ソリン、MFマスチェラーノ、カンビアッソ(→76'アイマール)、マキシ・ロドリゲス、リケルメ、FWサヴィオラ(→84'メッシ)、クレスポ(→75'テヴェス)

メヒコスタメン:GKサンチェス、DFマルケス、オソリオ、サルシド、MFパルド(→38'トラード)、メンデス、カストロ、グアルダード(→66'ピネダ)、モラレス(→74'シーニャ)FWボルヘッティ、フォンセカ

死のグループと思われたGroupCを楽々トップ通過したアルゼンチンと、無風と思われたGroupDで思わぬ苦戦を強いられたメキシコのカード。去年のCCで非常にテクニカルなゲームで、延長PKまで縺れ込んだが、その熱戦の再現となるか。

グループでの趨勢が対極的だっただけに、このゲームへの準備も対照的。オランダとの首位通過を賭けたゲームでは、イエローをもらった選手を休ませて出場停止を逃れたアルゼンチン。それだけにスタメンもほぼベストメンバーと言っていい構成。唯一変わったところは右サイド、守備のバランスを取っていたブルディッソがけがということでスカローニが入った。対するはメヒコはグループリーグ通過が掛かっていただけにポルトガルに対して本気のメンバーで臨み、そしてその中で好パフォーマンスを見せていたペレスが出場停止とマイナス。まあこれまで結構相手によってシステム、メンバーを入れ替える傾向があったが、この日もラ・ボルベ監督は組み替えを実効。左にグアルダード、右にはカストロと両サイドに今大会初スタメンの二人が入り、ボランチにはこれまでバックラインに入っていたメンデス(マルケスがバックライン)で、トップ下はモラレス、トップは怪我で戦線を離れていたボルヘッティが復帰、パートナーはフォンセカ、イラン戦で2ゴールを上げたオマール・ブラボはここ数戦の決定機逸が影響したのかスタメンを外れた。

前半

メヒコは戻ってきたボルヘッティの高さを意識して彼をターゲットにシンプルに狙う攻撃でアルゼンチンを押し込むと、いきなりCKを得る。そのCKもボルヘッティを狙い、エース復帰というのが改めて大きいということを感じさせる。そんな積極的な立ち上がりを見せたメヒコがペースを握りに行ってるのかなと感じた開始6分、狙っていた一つのパターンが嵌る。右サイドでFKのチャンスを得ると、パルドの速く鋭いボールをニア入れると、メンデスがバックヘッドですらし、そのボールに大外からフリーとなって走り込んだマルケスがダイレクトアウトサイドで押し込んだ!多分こういう形を常に狙っていたんだろうね。ポルトガル戦でも同じような形でチャンスを作っていたのをすぐに思い出せた(パルドのキックをニアでマルケスがすらして、最後はパルドが大外で叩いたシーンがあった)見事に嵌ってメヒコが先制した。

しかし、アルゼンチンは返す刀でやり返す。縦のボールの出し入れで20mぐらいのFKを獲ると、壁に当って左サイドからのCKになり、1本目はメヒコディフェンスがニアでクリアして対応したモノの、立て続けの2本目同じようなコースに今度はクリアされない高さ、スピードのキックがゴール前に供給、そしてそこに飛び込んだのはクレスポ、マークに付いていたボルヘッティとなだれ込むようにボールに飛び込み、結果としてボルヘッティの頭に当たってゴールとなった(記録はクレスポのゴール)リケルメがプレースキックを2本蹴って、感覚を感じてしっかりと修正して良いキックを入れてきたことで勝負ありだったかな。序盤からいきなりスコアが動いたが、結果として開始10分で元通りとなった。

これで、一応両チームとも慎重にバランスを大きく崩すことなくゲームを進めようとしていたこともあって落ち着いたのだけど、前半はどちらかといえばメヒコペースだったか。しっかりと人を捕まえて、入ってくるところを察知して前でインターセプトと言う形がアルゼンチンのテクニカルな選手達に能力を発揮させず、ボールを獲ったら切り替え速くスペースを突き、勢いを止められてもすぐに切り替えて、ワンタッチツータッチで細かくボールを動かしながら隙を伺い、ボルヘッティを活かす形で攻撃を形どる。あるはずのアルゼンチンとの力の差を感じさせなかったという意味で、メヒコに分があったのかなと。

そんな狡猾なメヒコのプレーに、手を焼いていた印象があったアルゼンチンでしたが、完全にやりこめられていたかと言えばそうではなく、カンビアッソから2度ほどクレスポの決定機が生まれ、リケルメもフリーでボールを持てばスルーパスからチャンスを演出しそうになるなど、それでもチャンスを作っていた。切り替えも速く、中盤でのプレッシャーも掛かっていて、メヒコの思い通りというところまではさせておらず、その辺はさすが地力があると言うところを感じさせた。

充実したゲームの中でパルドが怪我もあってトラードにスイッチせざるを得なくなったり、終了間際にエインセがやらかしてしまったり(助けられたね。普通なら退場かな、決定機阻止。手も使ってたし)、と先に影響のありそうなファクターこそあったモノのスコアは動かず。前半は1-1。

後半

攻撃構築に置いてマルケスの厳しいチャージになかなか楔を受けれなかったクレスポとサヴィオラがポジションチェンジしたことで、ある程度楔が入って攻撃のリズムが良くなるアルゼンチン。しかし、最初の決定機はメヒコに生まれる。左サイド、モラレスの人を喰ったキックフェイクから中に切れ込んでショートクロス、ディフェンダーから離れるように大外でそのクロスを受けたのはボルヘッティ、胸トラップからエインセのブロックをかいくぐってシュートに持ち込んだが、アボンダンシエリが何とか片手一本ではじき出した。

ただ、アルゼンチンの好感触は変わらない。前半は効力を発揮していたプレスも、リケルメの素晴らしいキープや創造性溢れるダイレクトプレーがそのプレスを無効化し、そこから細かい崩しが生まれ、決定的なスルーパスでシュートシーンを演出したりと、アルゼンチンが狙うリケルメ中心の攻撃というのが形取られていく。特に数人が囲い込んだかと言うところで見事なターンでそのプレスをかいくぐり、そのままアウトサイドのスルーパスでサヴィオラに決定機を演出したシーンはまさにリケルメというプレーだった(サヴィオラのシュートはサンチェスが何とかセーブ)

アルゼンチンにリズムがある中で、メヒコも防戦一方になるのではなく、事あるごとに「うまい!」といってしまうような細かいパス回しやフェイント、トリックプレーを駆使して攻撃に出たり(なかなかシュートには繋げることは出来なかったが)、守備も切り替え速くオリジナルポジションに戻ってスペースを与えず、リケルメを中心にいなされても水際での粘りある対応やサンチェスのファインセーブもあってゴールは許さず。ひいき目かも知れないけど、真っ向から渡り合っていた。しかし、メヒコに厳しいアクシデント、左サイドのグアルダードが負傷して交代せざるを得なくなり、結果的に意図しない形で2つの交代枠を使わざるを得なくなってしまう。結局ラボルベ監督はラストカードとして、モラレスに代えてシーニャを選択。彼のドリブルとアクセントを付けれるアイデアに賭ける形に。

徐々に時間もなくなる中で、リズムを握りながら勝ち越し点を奪えないアルゼンチンは、勝負に出る。クレスポに代えてテヴェス、そしてカンビアッソに代えてアイマールを投入。ペケルマンも又、余り記憶にない(コンフェデの決勝ぐらいかなぁ……)リケルメとアイマールの共存という形に賭けた。

アイマールが入ったことで、リケルメから派生されるリズムに、アイマールから派生されるリズムが加わって、テンポが変わり、攻撃のバリエーションが増えた。しかし、この交代でマスチェラーノと共に中盤のバランスを取っていたカンビアッソがいなくなり、マスチェラーノ一人ではさすがに大きく開いた中盤のゾーンをまかない切れなくなる。そうなると、メヒコも技術も戦術眼もあるチーム。攻撃に出る元気も残っており、バランスの崩れたアルゼンチンに襲いかかる。中盤に大きく空いたスペースをシーニャが何度か局面打開し、一気にアタッキングゾーンにメヒコのアタッカーを入っていき、あわやというシーンを作る。アルゼンチンとしては、一転非常に危うい状態に。

そんなタイトロープな状態の中でロスタイムに突入、そしてペケルマンの賭けが実る。スローインからソリンとアイマールがパス交換、ソリンがリケルメへ戻し、フリーの状態からラインに戻ったアイマールへダイレクトでメヒコのラインをえぐって、アイマールへ通し、ビッグチャンス。アイマールは前を向いて、そのまま横に流し、メッシがネットを揺らした。けど、リケルメのパスのところがオフサイド。オンサイド、多分。終盤激しくなった攻防はあったモノのスコアが動かず。延長戦に突入する。

延長戦←これはじめてだな

今大会初の延長戦、ナイトゲームとはいえ激しく90分を戦いあった後ではさすがに両チームとも体力的には厳しい状態になって、コンパクトな中盤でのプレス、囲い込みをするだけの運動量を維持出来なくなり、かなりオープンな攻め合いに。より攻撃面に置いて個人という部分がクローズアップされる展開となる。

そうなると、前線にフレッシュなメッシやテヴェスといった選手を持ったアルゼンチンが有利かなぁと思ってと思ってたら、スーパープレー。ソリンからのサイドチェンジを受けたマキシが胸トラップから素晴らしいボレーシュート。メヒコからしてみたら、あんなの打たれたらどうしようもない。崩されたわけでもなく、止めようのないプレーだったかも知れない。

これでアルゼンチンは、一気にゲームの考え方を変え、体を使いながらキープし、ショートパスを繋いで時間を使うボールキープモードに。メヒコとしては攻めたいところだったが、リスクを冒さずしっかりと待ち受けられては穴が空いてこない。時折隙が出来てシーニャが前を向いてシュートを打ったり、右サイドから局面打開してチャンスは作り、後半11分には波状攻撃もあったが、アルゼンチンディフェンスが最後の所ではやらせず。逆にアルゼンチンも機を見て、テヴェス・メッシ・アイマールでのショートパスでの崩しやメッシの局面打開など、チャンスを作ったが、こちらもスコアには繋がらず。結局マキシのスーパーゴールが決勝点となって、アルゼンチンがこのゲームを制し、ベスト8に駒を進めた。

いやー良いゲームだった。どちらも、らしさを出し、その上で噛み合って、素晴らしいゲームとなった。で、メヒコに健闘という言葉は失礼かも知れないけど、こういう相手にも勇敢に自分たちのサッカーをするということがあったからこそ、こういう素晴らしいゲームになったのかなぁと。そういう意味でメヒコが最後まで自分たちを貫いてアルゼンチンに立ち向かった事がこのゲームを熱く、素晴らしいモノにしてくれたのかなと。

選手の質という部分で考えれば、アルゼンチンに分があったのは間違いないと思うのだけど、個々の選手の判断力、柔軟な局面の対応力、プレーへの関与意識の高さ、という頭の部分がアルゼンチンとの差を埋めたからこそ、ここまで対抗できたのかなぁと。技術、フィジカル、スタミナ、組織力、そういう土台の上にこういう要素が加わると、こういう高みに登るのかと改めて感じさせてくれた。もちろん一朝一夕には伸びないサッカー文化を表す無形の力であるのだけど、こういう部分の大事さを改めて感じさせてくれるチームだった。

で、この後試合をするアルヘンティナは、そんなメヒコに「苦しめられた」ものの、それでもサッカー大国の強さを見せたかな。小さな修正を自分たちの力を発揮するきっかけにし、それでも崩さなければ溢れんばかりの才能でチームの魅力を変えることが可能と、本当に幅が広い。もちろんそういう選手達を支える選手達も非常に優秀で、その一人であるマキシがこの日は結果を残した。本来は右サイドのアタッカーだと思うのだけど、状況に応じて様々な役割を与えられてもそれに対応しうるだけの技術を持ち合わせており、こういう勝負を決めるプレーもする。マキシのプレーにアルゼンチンという厚みを感じました。アイマールたんが空回りしちゃって、この先チャンスがないかもしれないのが、切ないけれど、チームとしては柔軟性や多面性を持つ強いチームになって来たと言えるのかも(リケルメ次第だけど)

さて、もう時間がないのだけど、ドイツとの対戦は非常に楽しみ。強みという部分を出し合うのか、消しあう展開になるのか分からないけど、今大会のゲームを見る限り、出し合う展開になって行くような気が(根拠はあんまりないんだけど)アルゼンチンはリケルメはもちろん、サヴィオラ(スタメンはテヴェスの様子)、ドイツは好調のトップはもちろん、ラームとフリングスがキーになるかな。まあとにかく楽しみ。

ということで駆け込みなんで、後でタイトル含め修正するかも知れませんがとりあえず。ふぅ。

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「経験」という重み@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Spain vs France

「経験」という重みを改めて感じさせられたゲームでした。とにかくジダン、トレビアーン。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day19

Round of 16
Spain 1-3 France @ Hanover
ESP:27'pD.Villa FRA:41'F.Ribery 83'P.Vieira 90'+2'Z.Zidane

FIFA MatchReport

スペインスタメン:GKカシージャス、DFセルヒオ・ラモス、パブロ・イバニェス、プジョル、ペルニア、MFシャビ・アロンソ、シャビ(→72'マルコス・セナ)、セスク・ファブレガス、FWラウール(→54'ホアキン)、フェルナンド・トーレス、ビジャ(→54'ルイス・ガルシア)

フランススタメン:GKバルテズ、DFサニョル、テュラム、ギャラス、アビダル、MFマケレレ"壺"、ヴィエラ"復権"、リベリー、ジダン"時計の針を巻き戻す魔法使い"、マルダ(→74'ゴヴ)、FWアンリ(→88'ヴィルトール)

素晴らしい滑り出しを見せたスペイン、ポテンシャルが発揮されることなく苦しみ続けたフランス、ここまでのパフォーマンスは対極的、そんな決勝トーナメント一回戦ラストゲーム。EURO2000の時にドラマティックなゲームをしたマッチアップなだけに、その再現となるような熱いゲームを期待。

スペインはグループリーグ最終戦こそ内容的に優れなかったモノの完全にメンバーを入れ替えてレギュラーメンバーを休ませるという事が出来て、状態は万全。そのポジティブなイメージを掴んでいるメンバーそのまま出してくるかに思われたが、アラゴネス爺は少々メンバーを弄る。2戦目にポジティブなプレーをしたラウールとセスク・ファブレガスをスタメン起用、外れたのはルイス・ガルシアとマルコス・セナ。それ以外は2戦目と同じ。高質な中盤のボールポゼッションの中でラウール、ビジャ、フェルナンド・トーレスというトライアングルがどのような形で回っていくのかが鍵か。対するフランスの方は、ジダンとアビダルが出場停止の中で何とかトーゴに競り勝ち、グループリーグを突破したモノの、選手個々のポテンシャルをポジティブに反映させる術を見つけ出せず、まだまだラボの中から抜け出せず。ティエリ・アンリが2試合連続ゴールとようやくこの大舞台で結果を残し始めたところがポジティブな点か。この日のスタメンはアンリのワントップ、その下にリベリー、ジダン、マルダを並べる4-2-3-1という形を選択。

前半

小気味よくボールを動かしながら隙を伺うスペイン、シンプルにアンリを走らせてラインを突っつくフランスといった傾向の見えた立ち上がり。スペインはボールは回れどフランスのボランチの網に掛かる形でアタッキング・サードでの実効性が上がってこず、フランスもジダンが非常に精力的なモノの、アンリがスペインのラインディフェンスに絡め取られる形でなかなかラインブレイクとは行かず、といった感じで守備が目立つ立ち上がりとなる。ファーストチャンスはペルニアの大きく弧を描くFK(わずかに枠に収まらず、最初は完全に外れたかに思ったんだけど、ずいぶん曲がってびっくり)

閉塞感を伴う中で、その展開を動かすのはジダン。スピードや躍動感というモノは余り感じないモノの、彼の存在感が相手のバランスを崩し、技術を活かしタイミングと時間を作り、的確に使うことで効果的な形を作る。円熟という言葉がぴったりのエロいプレーを披露(特にこのプレーが良かった→マルダの中央でのインターセプトから、そのマルダからショートパスを受けると前を向き、シャビ・アロンソ、シャビのアプローチをいなしながら時間を作るキープ、手で合図を送ってループパスで右サイドへ展開すると、送られた先にはアンリが走る。完全にフリーで受けたアンリはグラウンダーの速いクロスを送り、リベリー、ヴィエラとフリーで中にいたモノの後一歩の所で届かず。痺れる)まずはフランスがリズムを握った感があった。

しかし、サッカーというのは面白いモノで、攻め手の掴めないスペインがビッグチャンスを得る。右サイド、ペルニアのCKははね返されるがそのセカンドボールをシャビ・アロンソがフォローし、ダイレクトでもう一度中に戻すと、戻りながらパブロ・イバニェスが受けようとしたところで、焦ったのかテュラムが引っかけてしまい、このプレーにロセッティはPKの判定(パブロ・イバニェスはうまく足と体を入れた)このPKをビジャがグラウンダーで左サイドネットにしっかりと沈めて、先制した。バルテズ読んでたけどねぇ、良いコースだ、さすがビジャ。良い流れでゲームを握っていたフランスにとっては痛恨の失点。

先制点を許したフランスでしたが、リズムはそのまま。速いパス回しからサイドを突いたり、アンリに裏を狙わせることで、失点を取り戻しに掛かる。アンリがなかなかスペインの高いラインを攻略できなかったものの、その攻防の中で何度もあったアンリとディフェンスラインのオフサイドラインを巡るぎりぎりの駆け引きが布石となる形で、フランスがビッグチャンスを生み出す。

マケレレが中盤でボールをカットすると、リベリーへ繋ぎ、リベリーもシンプルに高い位置に上がっていたヴィエラへ繋ぐ。スペインはフリーとなっていたヴィエラにアプローチに行きながらアンリをオフサイドポジションに置くが、ヴィエラの選択はリターン、ヴィエラに繋いだ後に一気にフリーランニングを開始していたリベリーだった。後ろから飛び出してきたリベリーに対してはオフサイドに出来ず、リベリーは素晴らしいスピードでペルニアの外を突破しラインを突破。抜け出したリベリーはカシージャスと1vs1になると、緩急を付けてカシージャスを左にかわし、そのまま流し込んだ。余りに美しいワンツー、スペインとしてはアンリを意識する余り、シンプルな攻撃に出し抜かれてしまった。これで同点。リベリーはゴールパフォーマンスの時も速い。

同点になった後、一気にプレーが激しくなったが、結局スコアは動かず。前半は1-1で折り返す。

後半

息詰まる攻防とでも言うべきか、サポ達も固唾を飲んで見守っているかのような静かなスタジアムの中で、淡々と始まる。スペインがボールポゼッションしながら隙を伺うシーンが多くなった感があるが、相変わらずアタッキング・サードではフランスの壺を押さえるようなアプローチやパスコースを切るディフェンスに遮られ、アタッカーがなかなかゴールに向かうことが出来ない。フランスも守備は安定しているが、数多くのチャンスは作れず。一度ジダンがマルダに素晴らしいループパスを出す形でラインを突破するが、マルダが浮き球を活かす形でループシュートはカシージャスの跳躍にはじき出される形で実らず。

なかなか打開のキーが見つからないスペインは早い時間帯ながら大ナタを振るう。ラウールに代えルイス・ガルシア、ビジャに代えてホアキン。彼らのアクセントとなるプレーで局面を打開することを期待しての投入か。で、そのルイス・ガルシアが入ったことで、ようやく高い位置でボールが落ち着くようになり、ある一定の効果はもたらしたかに見えたが、アタッキングエリアでは相変わらずフランスのディフェンスにやりこめられ、状況を打開できない。

しかし、それでもポゼッションを支配するスペインはもう一人の交代選手であるホアキンが右に張り出し、左はペルニアが積極的に上がることで、両サイドから敵陣深くに入りクロスからゴールを伺う。そのボールを奪ってジダンやリベリーがチャンスメイクする形でスペインの守備を揺さぶろうとするフランス。そんな状況の中で、スペインベンチが3枚目のカードを切る。シャビに代えてマルコス・セナを投入、アラゴネス爺の決断。これを見てドメネクは、マルダに代えてシドニー・ゴヴを投入。ウインガータイプのゴヴでペルニアのスペースを突こうという意図が見える。残り15分。

徐々に中盤にスペースが生まれ始めてに攻め合い、守り合う、というシンプルな攻防、その中で個人技という部分が目立ち始める。セナのミドルシュートがフランスディフェンス(ギャラス)に当たったこぼれをホアキンが拾うと、自らの仕事場右サイドから中に切れ込む、アビダルをかわして角度がないながら左足で狙うが、これは枠外。やり返す形で今度はリベリーが魅せる。左サイドFK、虚を突く形でジダンが右に大きく展開すると、良いファーストタッチでペルニアを外し、縦に切れ込むと見せて中に切り返してスペインディフェンスを振り回し、最後は近い位置にいたゴヴへ、ゴヴのシュートを引き出した(枠外)白熱した攻防は最終局面、その中で微妙な判定が勝負を分ける。

リベリーが高い位置でインターセプトすると、前にいるアンリへそのまま空いた右サイドへスルーパス、プジョルの方がボールの近くにいたがアンリの速さに恐れを抱いたのか、ボールに向かわずコースに体を入れ、結果としてアンリをはねとばしてしまう。このプレーに対して、オブストラクションを獲られ、フランスにFKが与えられ(プジョルにはイエローカード)、そのFKを蹴るのはジダン。ふわっと柔らかいボールが入ると、手前のシャビ・アロンソは後ろに流すのが精一杯。そのこぼれたボールに対し、ファーにポジションを獲ってフリーとなっていたヴィエラが反応、超近距離から押し込んだ。フランス勝ち越し。微妙な判定だけど、そういうチャンスを逃さなかったフランスを褒めるべきか。

残り数分と言うところでビハインドとなったスペインは総攻撃、どんどん相手を押し込み、テンポ早いパス回しからクロスを入れゴールに近づき、セットからのチャンスを迎え、セカンドボールもミドル、パブロ・イバニェスも上げ、フランスゴールに襲いかかるが、フランスも守備意識高く、体を投げ出してブロックに行き、後ろに戻されれば追い続けて、といった感じで対抗。気持ちと気持ちがぶつかり合う攻防はその気持ちが途切れぬままロスタイムに突入。そのロスタイムにこの日を象徴するプレーが生まれる。

疲れている中で、プレッシャーをかけ続けた恩恵か、シャビ・アロンソに対して数人で囲みジダンが引っかけてがボールを奪うと、拾ったゴヴはヴィルトールへ、ヴィルトールはダイレクトパスで外を回ったジダンへ流し、ジダンは枚数少ないスペインラインを抜け出す。ジダンが外から中という形でゴールに向かう所で、プジョルが何とか戻ったが、そのプジョルをジダンは切り返しで軽やかにかわし、カシージャスの逆を突くニアサイドのシュート!ジダン、泣かすなよ……。凄げーよ、凄すぎるよ。

囲い込みに行ったこと、そして奪った後すぐに切り替えて各自が的確なポジションを獲っていたこと、こういうのが報われたかな。最後までフランスが、そしてジダンが戦い続けた証明となるようなゴールだった。スペインとしては前掛かりの状態で低い位置で奪われてはノーチャンスだったかな。このゴールが勝負を決定づけ、ゲームはこのまま3-1。今大会非常にポジティブだったスペインの勢いを経験で抑え込み、そしてジダンやヴィエラというスター達が勝負所を逃さずに仕事をしたフランスがベスト8最後の椅子を勝ち取った。

アナウンサーの「時計の針を巻き戻したジダン!」という言葉の通り、このゲームは最初から最後まで精力的に動き続けたジダンに尽きる。本当にこの日のジダンは美しく、実効的で、チームのために働いた。第3戦を休んでコンディション的に整っていたということもあるのだろうけど、ここ数年ここまで動いていた記憶がないぐらい、良かった。何かろうそくが消える前の最後の強い光なのかと思うと切ないけど、ジダンが光彩を放ったことにはやっぱり感動しちゃいましたよ。朝っぱらから叫んじゃうぐらい素晴らしい。

で、ゲームプランとしても、よくスペインを研究しているように見えた。ジダンのキープからにしても、一発の長いボールにしても、スペインの高いラインの裏を突こうという狙いが一貫して見えた。アンリは非常に多くオフサイドに掛けられたけど、彼への警戒が強くなることでリベリーのゴールを生んだし、それ以外にも2列目の選手が飛び出す形でも良い形を生んでいた。もちろん、長い一発での裏狙いは単調になりかねず、相手にペースを渡しかねないのだけど、相手にとっては怖い攻撃だったかなぁと。で、割り切った守備も又素晴らしかった。スペインのポゼッションをある程度容認しながら、アタッキングエリアに入ったところで一気に潰すという形がうまく嵌っていたかなと。で、その守備におい非常に高い実効力示していたのがヴィエラとマケレレ。展開を読みながらフィルターを掛け、局面では粘り強い対応で次々とボールを絡め取って、スペインにシュートに繋げさせるような形を作らせなかった。「壺を押さえたプレー」というのが言い回しけれど、その言葉ぴったりのプレーぶりだったかなぁと。経験の尊さを感じた。

スペインは……抑え込まれたなぁという感じ。フランスがスペインのやりたい部分の壺を押さえてスペインの良いところを消したというのが大きいのかも知れないけど、ここまで最大の強みとなっていた中盤の速く流麗なポゼッションが実効力を欠いてしまった。まあそのためアタッカー陣もアタッキングエリアで良い形でボールを持てないから、あっさりと消えてしまったかな。ラウールがトップ下に入っていたけれど、こういう形で使うのなら……という印象を持った。

で、グループリーグ第2戦ではびっくりするほど嵌った交代策もこの日は不発、というか逆に穴を作ってしまった。個々で見ればルイガルはなかなか入らなかったバイタルでボールを引き出していたし、ホアキンもドリブルは切れていたけれど、個々の出来と言うよりチームのバランス。ホアキンを右に張らせ、ルイス・ガルシアをセンター寄りのポジションに据えたことでアシンメトリーなポジション構成になり、左サイドをペルニア一人で賄うことになってしまった。ペルニアもどんどん上がっていたけど、その部分でのリスクマネジメントが獲れなかった。結局そのスペースをアンリに突かれたことが勝ち越しに繋がってしまったわけで、そういう意味ではリスクに沈んでしまったかなぁと。まあ何から何までほとんどうまくいかなかった(抑え込まれた)という感じにしか見えなかった。ちょっと残念。

まあ結果論なのだけど、4-2-3-1(4-4-2)への転換は考えなかったのかなぁと。ヴィエラ、マケレレの影響力を逃れられる外からの攻撃がスペインの拠り所となっていたのに、その中で3センターを維持するセナという選択は?という感じを覚えた。個人的にレジェスで良かったんじゃないかな?まあレジェスを入れたところで勝てていたかはわからないけど、レジェスを入れていれば、ペルニアがあそこまで高い位置に上がるたびに大きすぎるリスクを負うことはなかったと思う。まあ結果論だけどね。まあ結果は残念だけど、とても若い才能が多く、又エンターテイメント性に溢れたチームだと思うから、そういう才能をチーム力に反映して、楽しく、実効力の伴ったサッカーを作り上げてほしいな。

とにかくジダンのラストダンスは、まだ続く。相手はブラジル、又もドラマティックなマッチアップだね。今度はきっとロナウドも出てくる。98'の時は見れなかったスーパースターの競演、決着。くぅー楽しみ、ということでとりあえずここまで。やばい、アルヘンティナ-メヒコは明日の試合前までに。総括もう少しお待ちを。試合見てフォローするので精一杯。

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June 28, 2006

余りに対極的な、2つのゲーム@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Switzerland vs Ukraine/Brazil vs Ghana

一昨日の夜のゲームと昨日の夕方のゲームを。本当は同じ日にくっつけようと思ったのだけど、余りに対極的なゲームだったのでくっつけることにしました。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day18

Round of 16
Switzerland 0(EX 0-0/PK 0-3)0 Ukraine @ Koln

FIFA MatchReport

両チームともとても似た傾向を持つチーム同士の非常にタクティカルなゲーム。組織的にオーガナイズされたプレスとゾーンを併用するバランスのいいディフェンス(フィジカル的にぶち当たるのではなく、個人に置いてもグループに置いてもボールを奪う術に長けていた)、攻守の切り替えが速く、カウンター的な攻撃を指向するチームで、その徹底度が非常に高いから隙が生まれてこなかった

で、結論から書けばスコアレスドローに終わった理由として、両チーム共に、非常に集中力が高く、闘争心も伴っており、こういうサッカーを維持するための必要な要素(運動量、攻守の切り替えの意識、戦術徹底の意識)を最後まで維持し続けた事で相手に隙を与えなかった(いや、最後までというのは言い過ぎかも。延長に入って体力的に苦しい部分はあったかな。ただ、意識レベルではきれていなかった)そういう意味ではこういうスコアはある程度決まっていたのかも知れない。

まあどちらも奪われた後、非常に攻守の切り替えが速くフォアチェックで速い攻撃を抑え、オリジナルポジションに戻り、組織を整えられば非常に質が高いから、ほとんど隙が出てこない。だから、ゲームの中でのチャンスとなるのはハイライトを見れば分かる通り、その形は限られていたと思う。チームとしての得意とする形でもあるカウンター、モダンフットボールの掟であるセットプレー、個人のスペシャルスキル、そしてミス。勢いを持たず、スペースを消された状態からポゼッションをして崩そうとしてもチャンスになるというシーンはほとんどなかった(別に質が著しく低いとも思わないのだけど、その組織の質を超えなかったということでしょう)そう意味ではボールを持たない方が強いというゲームそういうことを鑑みると、硬いゲームになるのも当然だったかなと。

まあそんなゲームの中で、その組織を崩すキーが何になるのか、同じ傾向の中でディティールとしてはどのような違いがあるのか、そういう部分を注目しながら見ていました。まあスコアは動かなかったし、どちらも攻撃に置いて相手の組織を揺さぶり、崩すとキーを見つけることが出来ていなかっただけに前述の部分は答えがなかったわけですが、もう後述の方は、非常に興味深かった。まああくまで印象でしかないけど。

で、守備におけるタスクとしての違いという部分を見ていたのだけど、ゾーン意識が高く、アプローチからミスを誘発させてインターセプトを狙うスイスと、組織をフレキシブルにブレイクしながら人を潰す、追い込んで囲い込むというウクライナという違いがあるのだけど、これに関しては度合いの違いで大きな違いじゃない。すると、組織を形成する個々の特徴、傾向という部分にも違いがあるかなぁと(当たり前なんだけど)

もちろん前提としてチームとしてのタスクの中で、ということ。より個人のインスピレーションによるプレーがある程度内包されているウクライナ。逆に個人の意識もより組織の方向へ、ゾーンを維持する傾向の強いスイス。これは差があったかなと。どちらが良いとかそういうのではなく、ウクライナの選手はソリッドでスティールする技術を持っているからそれの方がより個の特長を生かせるし、それがよりポジティブに反映されるし、スイスの選手はフィジカル的に強くサイズもあるので、ゾーンを組んだ方が効果的という傾向が出ているのかなぁと。

まあ、どちらのチームも、あそこまで組織力を高め、集中力、その掟を守り続けたことは本当に尊敬に値するということです。主力のCB(スイスはセンデロス、ウクライナはルソル、スビデルスキー)がいない中で120分間、高いレベルでああいうことを続けると言うことは口で言うほど簡単な事じゃないからね。どこかでリスクを獲るシーンがあれば、もっとゲームは動いたのだろうけど、こういう舞台だし。それ自体は否定されるモノではないかな。

結局PKに勝敗が委ねられることになって、シェバの失敗を(シェバはさ、思いっきり蹴った方が良いんじゃないかな?)ショフコフスキーが神懸かり的なPKストップでカバーするというドラマティックな形で決まったけど、非常に緊張感溢れる現代的ないいゲームだったと思います。攻撃的には、あれだったけどね。スイスは無敗、無失点と負ける要素が全くなかっただけに可哀想だけど、PKはね。まだ若いチームだし、この体制を継続したまま望むであろう自国開催(共催だけど)のユーロに期待ですな。で、ウクライナの次はアズーリと。シェバお礼参りの巻?めんどくさい相手だね、これまた(どことやろうと面倒くさい相手な訳だけど)

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day19

Round of 16
Brazil 3-0 Ghana @ Dortmund
BRA:5'Ronald 45'+1'Adriano 84'ZeRoberto

FIFA MatchReport

アフリカ勢はこういう傾向が強いのかな?チュニジアもそうだったけどもの凄い強気のラインコントロール。その効果として、中盤をコンパクトにして相手にスペースと余裕を与えず、ボールを奪う可能性を高め(しかもフィジカル的な優位も活かせる、めちゃくちゃ粗い。やられた選手が怪我しちゃう。危ないよ)、高い位置でボールを奪うことになるから、その後の展開に置いてポジティブな形を作り出せる可能性も高い。けれど、ラインの高さが異常なほど高いから、それだけ恐ろしくリスクも高い。世界で一番上手な選手が揃っていて、隙も逃さないチーム相手にやった勇気は買うし、ポジティブに出ていた部分もあった。実際ブラジル相手に勝とうとしたら、どこかでリスクを獲らないといけないしね。でも、少々敬意を欠いた。中盤のプレッシャーが掛かっていない、牽制もしない、やられてもしょうがない。そういうゲームだったのかなと。

その象徴が先制点のデブのゴール、ルシオ→カカという縦の速い展開で完全に中盤を置き去りにし、プレッシャーが掛からない中でスルーパスを出された事が全て。ああいう状況でチームとしての考え方はラインを止めてオフサイドを獲る、ということなんだろうけど、それが浸透しきっていなかったのか、危機的状況で約束事を守りきれなかったのか、両サイドがラインで止まりきらなかった。デブも裏を取るのはうまいし、しょうがないと言ったらしょうがないのだけど、誰も見てないんだよね、ロナウド。これではオフサイドは獲れないなぁ……。その後もセンターを基準にラインをコントロールし、無警戒のサイドから飛び出されてぶち抜かれるというシーンが目立ったりと、ブラジルはガーナのラインディフェンスの弱点を完全に見抜いていた。まあこういう部分を鑑みても、リスクの方が高くついたかなぁと。もちろん上に書いたようにポジティブに出て、沢山チャンスを作っていたけど、実は伴わなかった。そういう意味ではピンチとチャンスの足し算引き算という部分でそこに掛かってくる(選手の質)というかけ算を間違えたかなぁと。(まあそんなこと考えたら、ブラジル相手に攻めることは出来なくなっちゃうわけだけど)

それにしても、相変わらず決めるなぁ、デブもアドリアーノも(オフサイド……か?)少し動くようになったけど(アドがカウンターされそうなピンチに、ロナウジーニョの穴を埋めるために下がってディフェンスしてたりと、ようやく本気モードになってきたのかなという感じはあったけど)両サイドのラインズマンに助けられた感がなくはないけど、相手の状況を見定める目、前を突き破る局面打開力、そしてチャンスを逃さない決定力、コントラストとして彼らの質の高さが際だった形だった。チームとして相手の疲れが出てきてスペースを得る後半の強さは異常。てゆうか、相手は力あるガーナなのに、これが決勝トーナメントなのかと思うぐらい楽に勝ってしまう、力の証明なんだろうね。

不安要素を上げるとしたら、ディフェンスかねぇ。ガーナのリズムと技術とアイデアの詰まった攻撃構築は素晴らしいけど、それ以前にブラジルの守備が組織として機能するシーンが少なく、バイタル使われすぎ。まあ前があんまりディフェンスしてくれない(まあグループリーグに比べたらやってるけど)から、仕方ない部分はあるのだけど、これだけやられたのはちょっと不安要素かもね。選手個々が機転が効くこと、危機察知の速さが何とかしている部分もあるけど、組織として揺さぶられると役割分担を失ったりして、非常にどっかのチームに似てる気がする。そのどっかのチームが獲った1点も、受け渡しミスだし。

まあ後半ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ジウベルト・シウバ、ゼ・ロベルトの3ボランチになってバイタルエリアを埋めることが出来て少し安定したこと(ガーナの攻撃が中央に寄る傾向が強い)、ジダが大当たりなことはポジティブかも知れないけど、簡単にゴールを獲れなかった時、この日のガーナのように攻め込まれたらリスクに沈むかも?ボールを奪う力も低いしね。まあ4点ぐらいぶち込んじゃえば何点取られようと関係ない気もするんだけど。沢山点が取れるかどうか、そのキーを握るカルテット・マジコが仕事をするかどうかが優勝の鍵なのは変わらず間違いないでしょう。次はフランスか、98年決勝の再現か……。

両チームの傾向としてボールを持った方が強いという感じがありありと見えて、上のゲームとはもの凄い対比だなぁと思った。テクニックもアイデアも持ち合わせていて、崩せるだけの力を持つ。逆に守備に置いては秩序を欠くシーンも多く、守低攻高(こんな言葉はないだろうけど)というゲーム。これはこれでサッカーの喜びに溢れていて、これはこれで面白い。特にそれをガーナが表現していて、とてもポジティブだったと思う。差は付いたけど恥じることはない。お疲れ様だね。

ということでBest8が揃いました。よく言われることだけど、準々決勝はトーナメントの華なんて言われるわけで、華になりそうなゲームが沢山ありすぎて困っちゃいますな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 QualterFinal MatchSchdule

6/30 17:00KickOff/Germany vs Argentina @ Berlin

6/30 21:00KickOff/Italy vs Ukraine @ Hamburg

7/1 17:00KickOff/England vs Portugal @ Gelsenkirchen

7/1 21:00KickOff/Brazil vs France @ Frankfurt

なにこれ、楽しみすぎて死ねる。やっぱり欧州の大会と言うことが、トップチームのコンディションにポジティブに反映したということなのかもねぇ。でも頂点に行くに従って、残りの試合は少なくなっているんだよねぇ。残り8試合か、寂しいな。まあその分密度の濃いゲームになると良いなと。綺麗にまとまったところでとりあえずここまでっす。

*スペイン-フランス、アルヘンティナ-メヒコもやるよ。てゆうか、この二つがグループリーグの中では個人的にアズーリは抜きにして、特に熱かった。いつ総括するんだって話ですけど、それも少しずつ書いていきますよ。少々お待ち。結局どっぷり愉しんでます。

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June 27, 2006

hopeless situation is the best spice to ecstasy!@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Italy vs Australia

気持ちいい、超気持ちいい。絶望的な状況も、快感に繋がれば最高のスパイスだ。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day18

Round of 16
Italy 1-0 Australia @ Kaiserslautern
ITA:90'+5'pF.Totti

FIFA MatchReport

イタリアスタメン:GKブッフォン"又も神"、DFザンブロッタ、ファビオ・カンナバーロ"又も神"、マテラッツィ(50'一発赤)、グロッソ"大仕事"、MFピルロ、ペロッタ、ガットゥーゾ、FWジラルディーノ(→46'イアクインタ)、トニ(→56'バルザーリ)、デル・ピエーロ(→75'トッティ"良く決めてくれました"

オーストラリアスタメン:GKシュウォルツァー、DFニール、ムーア、チッパーフィールド、MFグレッラ、クリーナ、ウィルクシャー、カーヒル、FWステリョフスキ(→81'アロイージ)、ビドゥカ、ブレシアーノ

日本がオーストラリアに負けたカイザースラウテルン、そこに再び舞い戻ってきたオーストラリア。対するは死のグループとなったGroupEを予定通りトップ通過してブラジルを回避したイタリア。オーストラリアの監督がフース・ヒディンクということもあり、アズーリにとっては4年前の屈辱戦。

で、そんなアズーリですが、厳しいグループリーグの代償が残る。3戦目で怪我を負ったディフェンスラインの要、アレッサンドロ・ネスタが欠場。ここのところの敗戦パターンを見ると、この優秀なセンターバックが欠けていることも多く、不安は高まる。又デ・ロッシはサスペンション2試合目。中盤はかなりタフな仕事をこなしてきただけに、疲労度が気になるところ。そんな状況でのスタメンはネスタの穴は前戦のヒーローマテラッツィ。又リッピは一つの決断、大きな怪我からの復帰明けでここまでコンディションが上がらないながら使い続けてきたこのチームの顔、フランチェスコ・トッティをスタメンから外し、アレッサンドロ・デル・ピエーロをスタメン起用。ドイツ戦で大爆発した3トップ気味の布陣で挑む。対するオーストラリアもクロアチアとの激しいゲームの代償としてエマートンが出場停止、そして前戦土壇場での同点弾でヒーローとなったハリー・キューウェルはポロシャツ姿、出場不能の様子。イタリアでのプレーしているブレシアーノ、グレッラはスタメン。3-4-3かな?

前半

強豪にも臆さないタフなチームであるオーストラリアは、それを示すように開始直後から積極的な姿勢を示し、ニールがオーバーラップを仕掛け、左サイドからカーヒルのヘッドを引き出す。しかし黙ってやられている程かわいくないアズーリの面々は、同じように左サイドから、開いてアレックスが縦パスを引き出してシンプルに高い弾道のクロスを供給、そのクロスに高さを活かしてトニがチッパーフィールドを制してヘッド!惜しくも枠には収まらなかったモノの選手個々のクオリティの高さを見せる。オーストラリアが非常に良い立ち上がりを見せ、イタリアも引かない姿勢を見せと、強い気持ちが伺えるスタートとなる。

そんな出だしの中でまずリズムを掴んだのはオーストラリア。積極的にポゼッションから攻撃を仕掛け、カーヒルがかなりの回数ペナに入っていくなど、アグレッシブさが光る。そんな勢いに押され気味の印象もあったアズーリはファーストチャンス同様、散発的ながら選手のクオリティが活きる形でチャンスを作り出すが、オーストラリアの厳しい守備に凌がれ、ゴールに至らない(マテの低く速い楔がトップに入って、トニのポストからアレックスへ、ペロッタがペナに走り込んだ所をダイレクトの速く低いパスで使って、最後はそのペロッタがうまく相手を背中で押さえて回り込むように走り込んだジラルディーノへお膳立て、しかし最後良く反応したチッパーフィールドが体を投げ出すようにシュートブロック)

時間と共にゲームが落ち着き、隙を伺い合うような展開に推移する。その展開の中でも主体的なリズムを持っていたのはオーストラリアなのは変わらない。しかし、カンナバーロとのサイズ差を狙ったビドゥカが逆にカンナバーロにやりこめられ起点となれず、水際での危機察知の速さも相まってオーストラリアのシュートチャンスをなかなか作らせない。逆にトニ、ジラに対して対応策をとりきれないこともあって良い楔がどんどん入り、そこから選手のクオリティの差を活かす形でチャンスを作り出す。その中でも長いボールに追いついたトニがうまく相手を軸に反転して鋭いシュートを打ったシーンはここまでで最大の決定機だった(ディフェンスの足の間を抜け、シュウォルツァーの逆を突いたが足でセーブされ、ゴールには至らず)危なかったオーストラリアも、怯まず迫力あるセットプレーからチャンスを向かえる。ファーに待ち受けたビドゥカがマテラッツィを制してヘッドはブッフォンの正面。同じような角度からのFK、セカンドボールをうまく繋いで最後は後ろから走り込んだチッパーフィールドが近距離からシュート!しかしこれはブッフォンが素晴らしい反応で凌ぎ、リフレクションも自らフォロー、アズーリとしては難を逃れる。

このチャンスでポジティブな空気を纏ったオーストラリアは、簡単に入れさせすぎた楔に対してもある程度しっかり対応するようになり、又早い切り替えを基盤に挟み込むなど、守備が機能する。そして、ポゼッションしながら隙を伺い、中央からスルーパス、サイドからクロスでイタリア守備陣を突き崩しに掛かるなど、よりポジティブなプレーを展開する。しかし、イタリアの速い危機察知に凌がれる形でシュートには繋がらなかった。逆にアズーリは流れはオーストラリアに明け渡していたモノの、個々の高い技術を即興的に感覚を合わせる形でチャンスを作る、ピルロのループパスに反応したペロッタの折り返しをトニがヘッド(枠捉えられず)、FKからトニが引きながら中に流し込み、うまくポジションをズラしてオフサイドを逃れながらフリーとなったジラが合わせようとしたが届かず。流れはオーストラリア、チャンスはアズーリという流れのまま前半が終了、0-0で折り返す。

後半

名将同士の采配合戦も注目点の一つだったが、先に動いたのはリッピ。ハーフタイムのタイミングで前半はおとなしかったジラルディーノに代えて、イアクインタを投入。で、開始早々その交代で入ったイアクインタの良さを活かしてチャンスを作る。右サイドをスピード豊かに縦に突破してクロス、ペナに入っていたアレックスとペロッタは触れなかったモノの、セカンドボールに反応したトニが打ち込む……が、枠外。非常に良い立ち上がりを見せたアズーリでしたが、思わぬアクシデントに襲われる。ポストからの展開でサポート早くブレシアーノがボールを受けると、その勢いのままマテとザンブロッタの間を突き破るように突破に掛かり、それに危機感を感じたマテが足をかけてしまう。そしてこのファールにカンタレホは得点機会阻止という判断なのか一発赤、うーん、厳しすぎる判定(ゲームの中でオージーのハードアタックには寛容で、イタリアのプレーには厳しい印象があったから、これもそれの一つなのかな)。この後のブレシアーノのFKは枠を逸れるが、残り40分、10vs11という形での戦いを強いられる事になる。

リッピは結局トニを下げ、バルザーリを投入し、守備秩序を再構築。イアクインタが1トップでアレックスがその下に入る形。しかし、この修正もむなしく、数的不利のディスアドバンテージは余りに大きく、オーストラリアのパワフルなアタックに押し込まれる形で苦しい対応を強いられることになる。で、ピンチの連続。左サイドから突破され、サイドバックとセンターバックの隙間が空いた所を突いてチッパーフィールドがペナに進入、素晴らしいターンからそのまま強烈なシュートでブッフォンを襲う(正面でブッフォンセーブ)右からシンプルに中に入れ、競ったところから混戦、そして最後はカーヒルがシュートチャンスを得たがこれはビドゥカのハンドで助けられる。

苦しい状況の中でアズーリに一本の蜘蛛の糸、ガットゥーゾが右サイド開いたウィルクシャーにアプローチ、それが功を奏す形でファーストタッチのミスを誘ってボール奪取、そして3vs2のカウンターに発展。イアクインタがニアに流れる動きでデコイになりDFを釣ったことで外に入ったアレックスがフリー、ガットゥーゾもそこに気づいて、柔らかいクロスを入れる。が、精度が足りず、絶好のチャンスを逃してしまう。そして又地獄。手を変え品を変え、襲ってくるでっかいやつら。しかも、じらさんばかりにヒディングは動いてこない。しかし、カテナチオの文化を持つサッカー大国、4-3のブロックを築いてリトリートし、スペースを作らないようにしながら危ない部分に蓋をして、耐えていく。

苦しい状況、残り15分の所でリッピは勝負に。後半になってほとんどボールを触れなくなったアレックスに代えてトッティ投入。最後のカードはトッティのインスピレーションに賭ける形に。時間と共に体力的には厳しくなっていくが、耐性が出来てオーストラリアの攻撃を見定めたのか、オーストラリアの攻撃がイタリアのゾーンブロックに対して攻めあぐねる傾向を見せ始める。そして攻撃に置いても滞空時間の長いボールをスペースに飛ばし、イアクインタがこれを粘って繋いでいくことで、攻撃に出れるようになる。流れを押し戻した展開。ミスや一瞬の集中力の途切れが死に繋がるという緊張感を保ったまま、ゲームは最終局面へ入っていく。

残り10分、ここまでかたくなに動かなかったヒディンクがようやく動く。ステリョフスキに代えて、アロイージを投入。アロイージが左サイド、ビドゥカが中、ブレシアーノが右という3トップに変わった。この交代でオーストラリアは活性化し、ブレシアーノがサイドが変わったことで中に切れ込んでシュートを見せ、そして交代で入ったアロイージの存在がイタリアに脅威を与える。チッパーフィールドが簡単にサイドのスペースに流し込むと、アロイージがエンドライン際で追いつき、体を寄せられながら素早くグラウンダーのクロスを流し込む。このプレーをある程度予測していたビドゥカはバルザーリのマークをを外し、ニアに飛び込む。やられたかに思われたが寸前の所でブッフォンが凌いだ。しかしまだ続く、ピルロの低い位置でのミスを突かれ、ビドゥカのポストを経てブレシアーノへ、右サイドから柔らかいインスイングのボールが入れられると、DFの隙間でフリーとなったアロイージが豪快なオーバーヘッド!しかし空振り、このこぼれたボールはザンブロッタがキープして難を逃れる(このボールを抑える際に手に当たったとオージーの選手がアピールするが、これは獲らず)

そしてロスタイム突入。オーストラリアの特攻を身を挺して凌ぎ、そして反撃。相手の寄せを凌いで何とか繋いでいき、トッティのヒールパスを経由してガットゥーゾがサイドに展開、ピルロが左サイドを走りこのボールをキープすると、トッティのダイレクトパスを経由して今度もガットゥーゾへ戻して、そこから中央に構えたイアクインタへクロスを入れる。これは繋がらなかったモノの、ゴール前に詰めていたペロッタが拾って今度は右サイドへ、そして近づいていったトッティが今度はペナアーク付近で受けて、溜めて最後はヒールパスでピルロへ、しかしここはグレッラの素早い反応で凌がれてしまう。これで反撃の芽は潰えたかに思われた。しかし、神様はもう一つドラマを用意していました。

この攻撃のセカンドを何とか支配すると、下がってきたトッティが受ける。アプローチを受けながら手で指示を送り、左サイドへ展開、高い位置に上がったグロッソへ。グロッソはこのボールを手前に受ける小さなフェイクの後に胸トラップで縦に抜けだし、焦ってブレシアーノがタックルに行くがこれをかわす、そしてニールが速いタイミングでタックル、ここでも落ち着き払ってかわし、そしてここで体に突っかかる形で倒れた!倒れた!倒れた!カンタレホはスポットを指さしホイッスル、PK!PK!PK!もみくちゃにされるグロッソ、抗議に行くオーストラリアの選手達、しかし判定は覆るわけもなく。そしてこのPKを蹴るのはトッティ、長い間の後、スタート、蹴った、強いシュート、シュウォルツァーの読みは当たる、しかし、高く強いコース、届かない、決まった!!!!!!!!!!そして、この瞬間、ホイッスル!最悪の状況を最後の最後でひっくり返す、イタリア人が望む最高の形でアズーリがベスト8進出を決めた。うーん、快感。

ゲームとして、前半からオーストラリアがリズムを握り、アズーリが隙を突くという形で展開していたけど、退場劇でよりシンプルなモノに代わった。ただ、オージーとしては招かざる幸運だったのかも知れない。より強く守備を意識してカテナチオモードに入ったアズーリを崩すには、より様々な変化を付けることが求められる。しかし、シンプルな攻撃構築を得意としているオージーにとっては、それは専門外。自分たちの強さであるシンプルな攻撃構築がある程度見定められると、効果的な攻撃が作れなくなってしまった。

そんな中で名将の采配においても何かの誤差をもたらしたのかも知れない。ヒディンクが動かなかった。これまで奇跡を引き起こしてきた采配を思えば、動いても良いはずなのに動かない。瀕死のアズーリに何か嫌な予感を受けていたのか、付くべき穴を見いだせなくて、確信を持てなかったのか。結局アロイージを入れて、局面打開を狙って活性化こそしたけど、結局崩しきれず。余り手詰まりの傾向を考えたら、ケネディの方が良かったのかも知れない。てゆうか、キューウェルの不在を心の底から嘆いていたのかも知れない。逆にリッピはその後手の中でも逃げずにトッティを入れた。僕は、アレックスに代えてカモかバローネを入れて、奪って切り替えてというカウンターを狙えと思っていたけど、リッピは逃げずにトッティというリスクもある駒を入れた。この部分には差があったと思う。攻めの姿勢で勝利を引き寄せてい多ヒディンクが、お株を奪われたってかんじかな。采配面での勝負の綾となったのかも知れませんね。まあ素晴らしい手腕とピッチの状況を正確に捉える目を持つ監督だけど、これまでが神掛かりすぎた。こういう事もないとバランスが取れないよ。

本当に勝って良かった。正直こういう相手に対しては、アメリカ戦の前例もあるから言われるほど楽じゃないと思っていたし、何よりもネスタがいないことに非常に不安を覚えていたので、まあとにもかくにも勝って良かった。はっきり言って負けてもおかしくなかった。内容の面でもかなり勢いに押されていたし、審判は明らかに向こうより、でもう一つ何かがあったら突き崩されてもおかしくなかった。もちろんカンナバーロやブッフォンを中心に良く守って、そして少しずつ相手の手を押さえていったことはあったけど、ね。

不満な部分は、決定力。前半で勝負を決めれていれば、無問題だったのだけど、まだトニもジラも実効力は高いのだけどね、どうもゴールが……。何かいつでも入りそうな感じが凄い合って、今日こそやってくれるだろうと見ていたのだけど、今日も駄目だった。でも見限るほど悪いパフォーマンスでもなかったし、判断が難しいところだね。アレックスをどう判断するかは微妙だけど、トッティが仕事したしね。トッティはこれで乗ってくれると良いけど。

次も多分厳しい試合になると思う。どっちが出てきたとしても。で、決定力もあるから、今度こういう試合をしてしまったら逃してくれない。そういう意味でもこういう試合がこの日でよかったと思いたい。てゆうか、僕的には最高のゲームなんだけどね、気持ちよすぎる。相手はいつか獲れると踏むような防戦一方、負けるなんてつゆほども思ってなかったはず。そんな中で最後の最後、一瞬の隙を突いて、ゲームをさらってしまう。しかも微妙な判定が絡む。そんなの悔しくってたまらないでしょう?気持ちよすぎます、うぇ~へっへっへ(←パクリ)

しかしオージーは強いよ。アズーリの巧みな守備に局面局面でやりこめられたけど、普通にゲームを掴んでたし、愛国心という正義を振りかざさんばかりのなりふり構わぬ強烈プレーは正直凄いうざい。サポも黄色くて迫力合ってうざい。この先、ヒディンクがいなくなり、キャリアの晩年にいるサッカルーズの象徴であるキューウェル、ビドゥカが代表チームでプレーし続けるか分からないけど、きっと良い選手は次々出てくるだろうし、彼ら二人が抜けたとしても、その穴を埋めるだけの人材は今もいる。そういう意味で本当にオセアニアに帰って欲しい気持ちで満載です。強くて、タフで、逞しすぎて、組織的に統制のとれた素晴らしいチームだった、腹立たしいけど。で、ざまーみろ(←負け惜しみ)

ということでここまでかな。とにかく勝ったことが全て、本当に良かった。次どっちがいいかって?どっちも負けろ。どっちもやだ。テストマッチで最悪だったから。両者ノックアウトがいいな。まあいいゲームになると思いますよ。とにかく、先のことはひとまず置いて、この快感に浸りたいです。叫んで喉が超痛い。

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June 26, 2006

no control, no game@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Portugal vs Nertherlands

ネタバレネタバレネタバレ。


熱いゲームというのでは済まされないぐらい過熱しすぎたゲーム。でも、プライドやら因縁やら、様々な要素が絡み合った結果こうなったんだろうけど、やっぱり残念。まあ戦争らしいっちゃらしいんだろうけど。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day17

Round of 16
Portugal 1-0 Netherlands @ Nuremberg
POR:23'Maniche

FIFA MatchReport

ポルトガルスタメン:GKリカルド、DFミゲウ、フェルナンド・メイラ、リカルド・カルバーリョ、ヌーノ・バレンテ、MFコスティーニャ(45'+1'黄×2=赤)、マニシェ、フィーゴ(→84'ティアゴ)、デコ(78'黄×2=赤)、クリスティアーノ・ロナウド(→34'シモン・サブローサ)、FWパウレタ(→46'ペティート)

オランダスタメン:GKファン・デル・サール、DFブーラルーズ(63'黄×2=赤)、マタイセン(→56'ファン・デル・ファールト)、オーイヤー、ファン・ブロンクホルスト(90'+5'黄×2=赤)、MFコク(→84'フェネホール・オフ・ヘッセリンク)、スナイデル、ファン・ボメル(→67'ヘイティンガ)、FWファン・ペルシー、カイト、ロッベン

決勝トーナメント1回戦屈指の好カード。両チームとも両サイドを強調したオフェンス志向を持つ同士、前回のWC予選は同グループ、一昨年のEUROでも好ゲームを展開するなど、因縁、ライバル意識も相まって嫌がおうにも素晴らしい試合を期待したくなるマッチアップ。

GroupDを素晴らしい形で通過して、前回の悪夢を払拭したポルトガル。3戦目を完全に割り切った形で終え、サスペンションも怪我人もなく(これは分からないけど、情報としてはないね)、この試合に挑む。スタメンは現状のベストメンバー。コスティーニャ、マニシェ、デコのポルトトライアングルを中心に切れてるフィーゴ、PKながら念願のゴールを決めて機運高まるクリスティアーノ・ロナウドとメンバーを見てもオランダに劣らない(ミゲウは代えないんだね、大丈夫かな……)対するオランダは死のGroupCをあっさりと2戦で通過し、ポルトガル同様消化試合を先を見据えながら終えた形。しかし、良い結果に比べて、なかなか内容の方に向上が見られないからか、ファン・バステンは少しメンバーを弄ってきた。右サイドバックはヘイティンガ(怪我?)でもクロンカンプでもなくブーラルーズを据え、センターフォワードには見切ったのかファン・ニステルローイをベンチに座らせる決断。流動的な形が予想されるが、センターはディルク・カイトを据える。てゆうかこの2ndユニは良いの?

前半

素晴らしいゲームになる予兆なのか、オランダの素晴らしい攻撃から幕を開ける。バックラインでボールを回しながら、ファン・デル・サールが良いパスをジオに供給したところからスタート、ジオはスパッとロッベンに入れて、ロッベンもドリブルではなくパスプレーを選択、カイトに斜めのパスを入れ、リターンを受けると少し溜めてうまくフリーのポイントにポジションを移したカイトへもう一度グラウンダーのパスを流し込む。ボールを受けたカイトもボールを持つことなく後ろから上がってきたファン・ボメルを簡単に使い、ファン・ボメルはそのもう一つ外にファン・ペルシーがフリーという選択肢を持ちながらも、そのままグラウンダーのシュートでポルトガルを襲う。これはわずかに外でしたが、非常に良い攻撃構築からのチャンスメイク。良い立ち上がりを見せる。

良い立ち上がりを見せたオランダに対し、ポルトガルはオランダの切り替えの意識の高さ、アプローチの速さに手を焼き、なかなかいい形を作れない。しかし、パウレタをシンプルに裏に走らせたり、ボールを奪ってからの切り替えを意識する形で少しずつリズムを引き寄せ、ゲームが落ち着く傾向に進む。

ファン・デル・サールが停滞し始めたゲームに一つのネタを提供して盛り上げるが、どちらの守備の意識も非常に充実しており、なかなか隙を作らない。そうなると、打開の策は個人技。それを証明するかのようにオランダ、ファン・ペルシーが中にドリブルでカットインして鋭いミドルシュートを放つと、今度はポルトガル、フィーゴが左サイドから縦に突破を掛け、パウレタにこそ合わなかったモノのチャンスを生み出す。組織力も個の能も伴っているだけに、一瞬の隙が命取りという雰囲気。

どちらかといえば、オランダは前の3人だけ攻めきってしまおうという形が多く、ポルトガルの方はパウレタ、そしてその下に控える3枚のアタッカーの他に、オーバーラップなど後ろからの攻撃参加などが絡む形が多い。オランダの方により慎重な姿勢が伺えるが、その姿勢の差が出たのか、デコのプレーがゲームを動かす。このゲーム通じてサイドに開く傾向の見えたデコが右サイドで受けると、素早くグラウンダーのクロスをパウレタに向けて流し込む。パウレタは戻りながらボールに入ってツータッチで落とし、そこに飛び込んできたのはマニシェ、マニシェは落とされたボールを相手のタックルを巧みにいなしてから、豪快に蹴りこんだ。ポルトガルが先制、見事な形。うーん、痺れた。チームでマニシェらしいタイミングの良い攻撃参加と、シュートへの意識の高さを活かせた形か。それにしてもデコの間合いの獲り方、パウレタのツータッチでの落とし、そしてマニシェのブロックを見定めるドリブルワーク、エスプリの効いたプレーの連続、うまい。

このゴールでゲームに火が付くかと思われたが、どちらのチームも守備の意識は変わらず高く、それを両チームの優れたタレント達が崩しに行くという構図は変わらない。そんな緊張感の保たれたゲームの中で、ポルトガルにアクシデント。序盤ブーラルーズと入れ替わるように抜こうとした際に接触して大きなダメージを受けてしまったクリスティアーノ・ロナウドが少しゲームを続けていたモノの、結局駄目で下がらざるを得ない事に、代わりにシモン。ロナウドの目には涙。

攻撃的な両チームのゲームには違和感を感じるような静けさと共に時計が進む中で、それを切り開くのは個人技。ファン・ペルシーが右サイドから切り返しを伴うドリブルで揺さぶって、二度ほど相手をいなしてそのまま角度がないところからアウトサイドでシュート、これは枠を逸れたモノのゲームに再び火を入れる。オランダはよりドリブルによる仕掛けを意識し始め、ポルトガルは早い切り替えからパウレタが裏を狙うことで相手を揺さぶりに掛かる。その中でビッグチャンス。ジオの低いアーリークロスからカイトが粘って落とし、そのボールに反応してつっこむはロッベン、しかしこれはカイトが落としたところでカイトのファールを取られ、チャンスの目は潰れる。逆にポルトガルは右サイドからシモンが縦に突破、切り返して相手ディフェンスの隙間を縫うようにグラウンダーのクロスを入れると、スルーを経由してパウレタがファーストタッチから反転し、そしてボレー!近距離のシュート、決まったかに思われたが、ファン・デル・サールが足で凌いだ!終盤になって、ようやく火の入り始めた感のゲームを更に盛り上げるような要素が生まれる(生まれてしまう)中盤の攻防の中で故意にコスティーニャが手を使ってパスを寸断してしまい、これは有無を言わさずイエロー。既に1枚もらっていたことでコスティーニャは退場。静かな前半は、激動の後半の予感を漂わせて終わった。1-0。

後半

コスティーニャ退場で、修正の必要性を感じたのかフェリポンは、ハーフタイムのタイミングで何と1トップのパウレタを下げてペティートを入れ、シモンを一列前に上げる。アドバンテージを持ってるが故の交代策か。逃げ腰のポルトガルに対し、攻め立てたいオランダは、カイトを起用した利が出て、カイトが左に流れて起点を作ると、中に流し込み、こぼれたところを最後はコクがフリーでボレー、決まったかに思ったがこのシュートはバー直撃。これは決まらなかったモノの勢いが出たのか、ファン・ボメル、ファン・ペルシーとミドルを狙ったりと、攻勢を強めていく。相手を見てか、オーイヤーを一列高い所に出し、スナイデルが高い位置に出ている様子で、3-1-3-3という感じか。

この状況を見て、マタイセンに代えてラフィを入れるファン・バステン。攻撃に創造性、アイデアを付随させてポルトガルを崩したい意図が見える。しかし、ポルトガルも攻撃の姿勢は失わず、劣勢の中でカウンターから好機を見いだす。マニシェのミドルはファン・デル・サールの長いリーチが阻むが、その後もシモン、フィーゴ、デコの3枚で何とか攻撃に出て、FKを得たり、デコがうまく局面打開するなど脅威を維持する。(シモンのFKはバーの上、デコのドリブルはオーイヤーがペナ寸前でカット)

展開が激しくなる中で、徐々にゲームはあらぬ方向に。フィーゴが左サイドからドリブルを仕掛けて、ラフィをかわすと、ブーラルーズとの競り合い。その中でブーラルーズが肘でフィーゴを打ってしまい、これをイワノフは見逃さずにイエローカード、彼も又前半で一枚もらっており、退場と言うことになってしまい、10vs10という形になる。既にマタイセンを下げていたこともあり、後ろを整備せざるを得なくなったファン・バステンはすかさずファン・ボメルを下げてヘイティンガ投入(コクが一度下がった後、もう一度ボランチに入る形)10人になろうがビハインドのあるオランダは攻めたいところでしたが、リスクを獲らないポルトガル守備陣は堅陣を築いてオランダに開放感ある攻撃を許さない。逆にカウンターに出る形がはっきりしたポルトガルの方が良い形を生みだし、オランダとしては苦しい展開。

一気に激しくなるゲームは、選手のテンションもあげ、完全にコントロール不能に。デコがカウンターを後ろから止めた形でファール(イエロー)、そこから小競り合いになってスナイデルがペティートを突き倒したりして、選手達がわんさか集まる状態に。その後も局面で激しすぎるぶつかり合いやら遅延行為でカードが出まくり、場内はブーイングが続く異様な雰囲気に包まれる。そして、デコがボールを渡さず放り投げるという遅延行為でイエローを受け、彼も又2枚目。この試合3人目の退場、残り10数分というところで9vs10という形になる。

ゲームは荒れているとはいえ、スコアは動いていないわけで、オランダとしては攻めざるを得ない。その中でカイトがスルーパスから抜け出すチャンスを得るが、これはリカルドの飛び出し。これを見てか、フェリポンはデコの穴を埋めるためにティアゴをフィーゴに代えて投入。数的優位を再び得たオランダはコクに代えてフェネホール・オフ・ヘッセリンクを投入。ゲームは最終局面に突入する。

オランダはサイドからボールサイドから離れファーに開くヘッセリンクを狙ってクロスを入れ、セカンドボールを狙う形を徹底。それを守るか、突き破るかという展開に。そしてその形からビッグチャンス、右サイドからアーリークロス、ファーに流れたフェネホールが落として、そのセカンドボールをカイトが拾って反転してシュート、しかしこれはリカルドがセーブ。その後もオランダが攻め続けるが、決めれず、ロスタイムに入る。その時間は6分。その時間に全てを賭ける。しかし、パワープレーは実らず、ロスタイム残り1分と言うところで、ジオがティアゴにミスを突かれ、焦ってカバーしたところで倒してしまい、イエローカード。ジオも又2枚目でこのゲーム4人目の退場、9vs9という形に。結局50分台を超えるロスタイムをポルトガルが逃げ切る形でタイムアップ。余りに激しく、熱く、プライドを賭けたゲームはポルトガルが序盤のリードを守りきる形で、美しいオランダを葬り去る形になりました。

もう正直よくわかんね。ゲームが荒れすぎて、どういう傾向のゲームだったか吹っ飛んでしまった。第3者として、11vs11の美しい攻撃の応酬が見たかったというのが素直な意見だけど、積み重なった歴史があって、プライドがせめぎ合い、局面が激しくなることで、ゲーム自体が過熱していき、序盤からカードでコントロールしようとしていたイワノフのやり方が仇となる形で、完全にゲームが壊れてしまった。この辺は残念だったかなぁと。

まあそんな荒れたゲームの中で勝負の綾となったかなぁというポイントは、ロッベンとミゲウが対峙したサイド。中盤で変化が付かず、ロッベン、ファン・ペルシーの局面打開力に頼らざるを得ないオランダの攻撃において、僕が過小評価していたミゲウの守備能力が本領(?)発揮(バレンシアでのプレーを見る限り、あのアリエン・ロッベンを押さえれるなんて思えなかったよ。アホみたいに上がっては裏を突かれて、アジャラ大先生に迷惑を掛ける、が基本パターンだったし)して、ここを抑えたことは限りなく大きかった。仲間の援護射撃を得ながら、縦をしっかり切って彼からのチャンスメイクを許さなかったことで、片羽根を失い、バイタルで変化の付かないオランダの攻撃は更に勢いを失っていた。まあそれ以外に勝負の綾を見いだすとしたらあのダサイオランダの2ndユニしか思い浮かばない。オレンジ入ってないし。

しかし勝ったとは言えポルトガルにとっては大きな代償を払ったと言える。中盤に落ち着きと創造性を与えるデコ、アンカーとしてポルトトライアングルの秩序を支えたコスティーニャ、そしてこの試合で怪我を負ったと思われるクリスティアーノ・ロナウドが次のイングランド戦には出れない(ロナウドは分からないけど)まあ代わりはティアゴ、ペティート、シモンとこの日交代で入った選手達が勤めるだろうけど、うーん、少しクオリティが下がっちゃう気がしないでもない。他にも沢山カードをもらった選手がいるし、トーナメントを勝ち抜く上ではマイナス要素が大きいかなぁと。ただ、中盤での構成力、攻撃の変化という面では確実にオランダを上回っていたし、この前に勝ち抜けを決めたイングランドとの比較でもこの点では上回っていると思う(デコやロナウドがいないと、厳しいけど)守備に関しては少々危ういシーンもあったし、パワープレーには不安を見せていたモノのポルト組中心の守備ブロックはある程度の秩序を保っており、それなりに堅さがあって、チームバランスとしては良いのかな。手負いの状態でどうなるか分からないけど、チームの完成度ならポルトガルの方が上なのかなと。EURO2004で激熱のゲームを展開したカードナだけに、今から楽しみですな。

で、オランダの方は、確かに個人能力は高いけど、それを抑えられた時の柔軟性という部分を欠いたかな。そういう時のラフィやスナイデルという気もしたけど、彼らも本領を発揮するには至らず。大会前にsounoさんがオランダの強い時の話の中でバイタルの変化という事を指摘していたけど、その不安要素が見事に的中した形だったのかも。実際、オープンにプレーすれば、ロッベンやペルシーを抑えるのは難しいと思うけど、スペースを消し複数人で対応に行けば、抑えられても不思議ではないわけで、彼らに頼りすぎていた部分のネガティブな部分が出てしまったのかなと。中盤の構成、守備は最後まで定まりきらなかったし、この辺の熟成度に置いてはポルトガルと差があったといわざるを得ないかな。まあ今回は結局このチームのポテンシャルを見ることなく終わってしまったけど、若い才能は多いから、この先また素敵なチームを作って楽しませてくれると良いな。個人的にブラジル-オランダが見たかっただけに残念だけど(まあイングランド-ポルトガルが見れるから良いけど、日和見主義)

しかしさ、9vs9になると守備に入れる方が有利だよね。前に2枚を残しても7枚でブロックは作れる。でも、攻める方はスペースは消されるわ、リスクマネジメントはままならなくなるわで、なかなか難しい。まあそうそう9vs9なんてお目に掛かることはないわけだけど、何となくそう思った。あったっけな?9vs9……思い出せないや。とにかくここまでかな。明日はアズーリか、ヒディンクを叩きのめせ!(つーか、ネスタ出れないし、トッティはまだまだだし、かなり疲弊したペロッタの状態も気になる。マテ公、信用したわけじゃないからな、あのヘッドで調子に乗らずしっかりやって下さいよ)あっ、一応結果と印象

Round of 16
England 1-0 Ecuador @ Stuttgart
ENG:60'D.Beckham

FIFA MatchReport

なんて言うの、しょっぱいゲームだった。エリクソンの苦肉の策であるハーグリーブス右サイドバック、キャリックアンカーは嵌らず、ポジティブにはスター達の能力を反映するには至らず(パフォーマンス自体もイマイチ)、ルーニーに放り込むのならクラウチで良かったじゃんとか思った(それでも何とかしようと頑張っていたけどね、収まると孤立無援でも良いプレーをしていたし、コンディションは上がっているのかな)エリクソン現実を見過ぎて空回りかなぁと感じた。

エクアドルは、その省エネモードに見事にいなされ、一発に沈んでしまった。実際対面する相手の能力が格段に上がったことで、グループの中で見せていた両サイドの攻撃がポジティブに反映せず、攻撃が余りうまくいってなかった。守備は個人技とミドル以外怖い部分はなかったと思うけど、一発芸に沈む形。もしポーランド戦とかの出来だったらどうだったかな?でも厳しかったかな。

それにしてもチームがどうしようもない中でベッカムさんのキックは冴えている。決めたFKはもちろん、精度が高く、色々なキックを蹴って相手を幻惑したりと、一人で相手のディフェンスを混乱に陥れてる感じがあった。個人的にはこういうタレントの集合体をうまくチーム力に反映するにはどうしたらいいのか、答えを見せて欲しいんだけどね。

まあ勝ったから全てはOKなのかな、サポも喜んでたし。次は本当に楽しみ、ポルトガルだからね。

ということでおしまいかな。眠い。

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*アルヘンティナ-メヒコは絶対やるよ。穿った目線かも知れませんが、最高のゲームだった。見てない人は至急見ておくように

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