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June 30, 2006

「らしさ」あっての好ゲーム@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Argentina vs Mexico

期待通り、応えてくれる両チームに感謝したくなった。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day16

Round of 16
Argentina 2(1-1/Ex 1-0)1 Mexico @ Leipzig
ARG:10'H.Crespo 98'M.Rodriguez MEX:6'R.Marquez

FIFA MatchReport

アルゼンチンスタメン:GKアボンダンシエリ、DFスカローニ、アジャラ、エインセ、ソリン、MFマスチェラーノ、カンビアッソ(→76'アイマール)、マキシ・ロドリゲス、リケルメ、FWサヴィオラ(→84'メッシ)、クレスポ(→75'テヴェス)

メヒコスタメン:GKサンチェス、DFマルケス、オソリオ、サルシド、MFパルド(→38'トラード)、メンデス、カストロ、グアルダード(→66'ピネダ)、モラレス(→74'シーニャ)FWボルヘッティ、フォンセカ

死のグループと思われたGroupCを楽々トップ通過したアルゼンチンと、無風と思われたGroupDで思わぬ苦戦を強いられたメキシコのカード。去年のCCで非常にテクニカルなゲームで、延長PKまで縺れ込んだが、その熱戦の再現となるか。

グループでの趨勢が対極的だっただけに、このゲームへの準備も対照的。オランダとの首位通過を賭けたゲームでは、イエローをもらった選手を休ませて出場停止を逃れたアルゼンチン。それだけにスタメンもほぼベストメンバーと言っていい構成。唯一変わったところは右サイド、守備のバランスを取っていたブルディッソがけがということでスカローニが入った。対するはメヒコはグループリーグ通過が掛かっていただけにポルトガルに対して本気のメンバーで臨み、そしてその中で好パフォーマンスを見せていたペレスが出場停止とマイナス。まあこれまで結構相手によってシステム、メンバーを入れ替える傾向があったが、この日もラ・ボルベ監督は組み替えを実効。左にグアルダード、右にはカストロと両サイドに今大会初スタメンの二人が入り、ボランチにはこれまでバックラインに入っていたメンデス(マルケスがバックライン)で、トップ下はモラレス、トップは怪我で戦線を離れていたボルヘッティが復帰、パートナーはフォンセカ、イラン戦で2ゴールを上げたオマール・ブラボはここ数戦の決定機逸が影響したのかスタメンを外れた。

前半

メヒコは戻ってきたボルヘッティの高さを意識して彼をターゲットにシンプルに狙う攻撃でアルゼンチンを押し込むと、いきなりCKを得る。そのCKもボルヘッティを狙い、エース復帰というのが改めて大きいということを感じさせる。そんな積極的な立ち上がりを見せたメヒコがペースを握りに行ってるのかなと感じた開始6分、狙っていた一つのパターンが嵌る。右サイドでFKのチャンスを得ると、パルドの速く鋭いボールをニア入れると、メンデスがバックヘッドですらし、そのボールに大外からフリーとなって走り込んだマルケスがダイレクトアウトサイドで押し込んだ!多分こういう形を常に狙っていたんだろうね。ポルトガル戦でも同じような形でチャンスを作っていたのをすぐに思い出せた(パルドのキックをニアでマルケスがすらして、最後はパルドが大外で叩いたシーンがあった)見事に嵌ってメヒコが先制した。

しかし、アルゼンチンは返す刀でやり返す。縦のボールの出し入れで20mぐらいのFKを獲ると、壁に当って左サイドからのCKになり、1本目はメヒコディフェンスがニアでクリアして対応したモノの、立て続けの2本目同じようなコースに今度はクリアされない高さ、スピードのキックがゴール前に供給、そしてそこに飛び込んだのはクレスポ、マークに付いていたボルヘッティとなだれ込むようにボールに飛び込み、結果としてボルヘッティの頭に当たってゴールとなった(記録はクレスポのゴール)リケルメがプレースキックを2本蹴って、感覚を感じてしっかりと修正して良いキックを入れてきたことで勝負ありだったかな。序盤からいきなりスコアが動いたが、結果として開始10分で元通りとなった。

これで、一応両チームとも慎重にバランスを大きく崩すことなくゲームを進めようとしていたこともあって落ち着いたのだけど、前半はどちらかといえばメヒコペースだったか。しっかりと人を捕まえて、入ってくるところを察知して前でインターセプトと言う形がアルゼンチンのテクニカルな選手達に能力を発揮させず、ボールを獲ったら切り替え速くスペースを突き、勢いを止められてもすぐに切り替えて、ワンタッチツータッチで細かくボールを動かしながら隙を伺い、ボルヘッティを活かす形で攻撃を形どる。あるはずのアルゼンチンとの力の差を感じさせなかったという意味で、メヒコに分があったのかなと。

そんな狡猾なメヒコのプレーに、手を焼いていた印象があったアルゼンチンでしたが、完全にやりこめられていたかと言えばそうではなく、カンビアッソから2度ほどクレスポの決定機が生まれ、リケルメもフリーでボールを持てばスルーパスからチャンスを演出しそうになるなど、それでもチャンスを作っていた。切り替えも速く、中盤でのプレッシャーも掛かっていて、メヒコの思い通りというところまではさせておらず、その辺はさすが地力があると言うところを感じさせた。

充実したゲームの中でパルドが怪我もあってトラードにスイッチせざるを得なくなったり、終了間際にエインセがやらかしてしまったり(助けられたね。普通なら退場かな、決定機阻止。手も使ってたし)、と先に影響のありそうなファクターこそあったモノのスコアは動かず。前半は1-1。

後半

攻撃構築に置いてマルケスの厳しいチャージになかなか楔を受けれなかったクレスポとサヴィオラがポジションチェンジしたことで、ある程度楔が入って攻撃のリズムが良くなるアルゼンチン。しかし、最初の決定機はメヒコに生まれる。左サイド、モラレスの人を喰ったキックフェイクから中に切れ込んでショートクロス、ディフェンダーから離れるように大外でそのクロスを受けたのはボルヘッティ、胸トラップからエインセのブロックをかいくぐってシュートに持ち込んだが、アボンダンシエリが何とか片手一本ではじき出した。

ただ、アルゼンチンの好感触は変わらない。前半は効力を発揮していたプレスも、リケルメの素晴らしいキープや創造性溢れるダイレクトプレーがそのプレスを無効化し、そこから細かい崩しが生まれ、決定的なスルーパスでシュートシーンを演出したりと、アルゼンチンが狙うリケルメ中心の攻撃というのが形取られていく。特に数人が囲い込んだかと言うところで見事なターンでそのプレスをかいくぐり、そのままアウトサイドのスルーパスでサヴィオラに決定機を演出したシーンはまさにリケルメというプレーだった(サヴィオラのシュートはサンチェスが何とかセーブ)

アルゼンチンにリズムがある中で、メヒコも防戦一方になるのではなく、事あるごとに「うまい!」といってしまうような細かいパス回しやフェイント、トリックプレーを駆使して攻撃に出たり(なかなかシュートには繋げることは出来なかったが)、守備も切り替え速くオリジナルポジションに戻ってスペースを与えず、リケルメを中心にいなされても水際での粘りある対応やサンチェスのファインセーブもあってゴールは許さず。ひいき目かも知れないけど、真っ向から渡り合っていた。しかし、メヒコに厳しいアクシデント、左サイドのグアルダードが負傷して交代せざるを得なくなり、結果的に意図しない形で2つの交代枠を使わざるを得なくなってしまう。結局ラボルベ監督はラストカードとして、モラレスに代えてシーニャを選択。彼のドリブルとアクセントを付けれるアイデアに賭ける形に。

徐々に時間もなくなる中で、リズムを握りながら勝ち越し点を奪えないアルゼンチンは、勝負に出る。クレスポに代えてテヴェス、そしてカンビアッソに代えてアイマールを投入。ペケルマンも又、余り記憶にない(コンフェデの決勝ぐらいかなぁ……)リケルメとアイマールの共存という形に賭けた。

アイマールが入ったことで、リケルメから派生されるリズムに、アイマールから派生されるリズムが加わって、テンポが変わり、攻撃のバリエーションが増えた。しかし、この交代でマスチェラーノと共に中盤のバランスを取っていたカンビアッソがいなくなり、マスチェラーノ一人ではさすがに大きく開いた中盤のゾーンをまかない切れなくなる。そうなると、メヒコも技術も戦術眼もあるチーム。攻撃に出る元気も残っており、バランスの崩れたアルゼンチンに襲いかかる。中盤に大きく空いたスペースをシーニャが何度か局面打開し、一気にアタッキングゾーンにメヒコのアタッカーを入っていき、あわやというシーンを作る。アルゼンチンとしては、一転非常に危うい状態に。

そんなタイトロープな状態の中でロスタイムに突入、そしてペケルマンの賭けが実る。スローインからソリンとアイマールがパス交換、ソリンがリケルメへ戻し、フリーの状態からラインに戻ったアイマールへダイレクトでメヒコのラインをえぐって、アイマールへ通し、ビッグチャンス。アイマールは前を向いて、そのまま横に流し、メッシがネットを揺らした。けど、リケルメのパスのところがオフサイド。オンサイド、多分。終盤激しくなった攻防はあったモノのスコアが動かず。延長戦に突入する。

延長戦←これはじめてだな

今大会初の延長戦、ナイトゲームとはいえ激しく90分を戦いあった後ではさすがに両チームとも体力的には厳しい状態になって、コンパクトな中盤でのプレス、囲い込みをするだけの運動量を維持出来なくなり、かなりオープンな攻め合いに。より攻撃面に置いて個人という部分がクローズアップされる展開となる。

そうなると、前線にフレッシュなメッシやテヴェスといった選手を持ったアルゼンチンが有利かなぁと思ってと思ってたら、スーパープレー。ソリンからのサイドチェンジを受けたマキシが胸トラップから素晴らしいボレーシュート。メヒコからしてみたら、あんなの打たれたらどうしようもない。崩されたわけでもなく、止めようのないプレーだったかも知れない。

これでアルゼンチンは、一気にゲームの考え方を変え、体を使いながらキープし、ショートパスを繋いで時間を使うボールキープモードに。メヒコとしては攻めたいところだったが、リスクを冒さずしっかりと待ち受けられては穴が空いてこない。時折隙が出来てシーニャが前を向いてシュートを打ったり、右サイドから局面打開してチャンスは作り、後半11分には波状攻撃もあったが、アルゼンチンディフェンスが最後の所ではやらせず。逆にアルゼンチンも機を見て、テヴェス・メッシ・アイマールでのショートパスでの崩しやメッシの局面打開など、チャンスを作ったが、こちらもスコアには繋がらず。結局マキシのスーパーゴールが決勝点となって、アルゼンチンがこのゲームを制し、ベスト8に駒を進めた。

いやー良いゲームだった。どちらも、らしさを出し、その上で噛み合って、素晴らしいゲームとなった。で、メヒコに健闘という言葉は失礼かも知れないけど、こういう相手にも勇敢に自分たちのサッカーをするということがあったからこそ、こういう素晴らしいゲームになったのかなぁと。そういう意味でメヒコが最後まで自分たちを貫いてアルゼンチンに立ち向かった事がこのゲームを熱く、素晴らしいモノにしてくれたのかなと。

選手の質という部分で考えれば、アルゼンチンに分があったのは間違いないと思うのだけど、個々の選手の判断力、柔軟な局面の対応力、プレーへの関与意識の高さ、という頭の部分がアルゼンチンとの差を埋めたからこそ、ここまで対抗できたのかなぁと。技術、フィジカル、スタミナ、組織力、そういう土台の上にこういう要素が加わると、こういう高みに登るのかと改めて感じさせてくれた。もちろん一朝一夕には伸びないサッカー文化を表す無形の力であるのだけど、こういう部分の大事さを改めて感じさせてくれるチームだった。

で、この後試合をするアルヘンティナは、そんなメヒコに「苦しめられた」ものの、それでもサッカー大国の強さを見せたかな。小さな修正を自分たちの力を発揮するきっかけにし、それでも崩さなければ溢れんばかりの才能でチームの魅力を変えることが可能と、本当に幅が広い。もちろんそういう選手達を支える選手達も非常に優秀で、その一人であるマキシがこの日は結果を残した。本来は右サイドのアタッカーだと思うのだけど、状況に応じて様々な役割を与えられてもそれに対応しうるだけの技術を持ち合わせており、こういう勝負を決めるプレーもする。マキシのプレーにアルゼンチンという厚みを感じました。アイマールたんが空回りしちゃって、この先チャンスがないかもしれないのが、切ないけれど、チームとしては柔軟性や多面性を持つ強いチームになって来たと言えるのかも(リケルメ次第だけど)

さて、もう時間がないのだけど、ドイツとの対戦は非常に楽しみ。強みという部分を出し合うのか、消しあう展開になるのか分からないけど、今大会のゲームを見る限り、出し合う展開になって行くような気が(根拠はあんまりないんだけど)アルゼンチンはリケルメはもちろん、サヴィオラ(スタメンはテヴェスの様子)、ドイツは好調のトップはもちろん、ラームとフリングスがキーになるかな。まあとにかく楽しみ。

ということで駆け込みなんで、後でタイトル含め修正するかも知れませんがとりあえず。ふぅ。

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「経験」という重み@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Spain vs France

「経験」という重みを改めて感じさせられたゲームでした。とにかくジダン、トレビアーン。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day19

Round of 16
Spain 1-3 France @ Hanover
ESP:27'pD.Villa FRA:41'F.Ribery 83'P.Vieira 90'+2'Z.Zidane

FIFA MatchReport

スペインスタメン:GKカシージャス、DFセルヒオ・ラモス、パブロ・イバニェス、プジョル、ペルニア、MFシャビ・アロンソ、シャビ(→72'マルコス・セナ)、セスク・ファブレガス、FWラウール(→54'ホアキン)、フェルナンド・トーレス、ビジャ(→54'ルイス・ガルシア)

フランススタメン:GKバルテズ、DFサニョル、テュラム、ギャラス、アビダル、MFマケレレ"壺"、ヴィエラ"復権"、リベリー、ジダン"時計の針を巻き戻す魔法使い"、マルダ(→74'ゴヴ)、FWアンリ(→88'ヴィルトール)

素晴らしい滑り出しを見せたスペイン、ポテンシャルが発揮されることなく苦しみ続けたフランス、ここまでのパフォーマンスは対極的、そんな決勝トーナメント一回戦ラストゲーム。EURO2000の時にドラマティックなゲームをしたマッチアップなだけに、その再現となるような熱いゲームを期待。

スペインはグループリーグ最終戦こそ内容的に優れなかったモノの完全にメンバーを入れ替えてレギュラーメンバーを休ませるという事が出来て、状態は万全。そのポジティブなイメージを掴んでいるメンバーそのまま出してくるかに思われたが、アラゴネス爺は少々メンバーを弄る。2戦目にポジティブなプレーをしたラウールとセスク・ファブレガスをスタメン起用、外れたのはルイス・ガルシアとマルコス・セナ。それ以外は2戦目と同じ。高質な中盤のボールポゼッションの中でラウール、ビジャ、フェルナンド・トーレスというトライアングルがどのような形で回っていくのかが鍵か。対するフランスの方は、ジダンとアビダルが出場停止の中で何とかトーゴに競り勝ち、グループリーグを突破したモノの、選手個々のポテンシャルをポジティブに反映させる術を見つけ出せず、まだまだラボの中から抜け出せず。ティエリ・アンリが2試合連続ゴールとようやくこの大舞台で結果を残し始めたところがポジティブな点か。この日のスタメンはアンリのワントップ、その下にリベリー、ジダン、マルダを並べる4-2-3-1という形を選択。

前半

小気味よくボールを動かしながら隙を伺うスペイン、シンプルにアンリを走らせてラインを突っつくフランスといった傾向の見えた立ち上がり。スペインはボールは回れどフランスのボランチの網に掛かる形でアタッキング・サードでの実効性が上がってこず、フランスもジダンが非常に精力的なモノの、アンリがスペインのラインディフェンスに絡め取られる形でなかなかラインブレイクとは行かず、といった感じで守備が目立つ立ち上がりとなる。ファーストチャンスはペルニアの大きく弧を描くFK(わずかに枠に収まらず、最初は完全に外れたかに思ったんだけど、ずいぶん曲がってびっくり)

閉塞感を伴う中で、その展開を動かすのはジダン。スピードや躍動感というモノは余り感じないモノの、彼の存在感が相手のバランスを崩し、技術を活かしタイミングと時間を作り、的確に使うことで効果的な形を作る。円熟という言葉がぴったりのエロいプレーを披露(特にこのプレーが良かった→マルダの中央でのインターセプトから、そのマルダからショートパスを受けると前を向き、シャビ・アロンソ、シャビのアプローチをいなしながら時間を作るキープ、手で合図を送ってループパスで右サイドへ展開すると、送られた先にはアンリが走る。完全にフリーで受けたアンリはグラウンダーの速いクロスを送り、リベリー、ヴィエラとフリーで中にいたモノの後一歩の所で届かず。痺れる)まずはフランスがリズムを握った感があった。

しかし、サッカーというのは面白いモノで、攻め手の掴めないスペインがビッグチャンスを得る。右サイド、ペルニアのCKははね返されるがそのセカンドボールをシャビ・アロンソがフォローし、ダイレクトでもう一度中に戻すと、戻りながらパブロ・イバニェスが受けようとしたところで、焦ったのかテュラムが引っかけてしまい、このプレーにロセッティはPKの判定(パブロ・イバニェスはうまく足と体を入れた)このPKをビジャがグラウンダーで左サイドネットにしっかりと沈めて、先制した。バルテズ読んでたけどねぇ、良いコースだ、さすがビジャ。良い流れでゲームを握っていたフランスにとっては痛恨の失点。

先制点を許したフランスでしたが、リズムはそのまま。速いパス回しからサイドを突いたり、アンリに裏を狙わせることで、失点を取り戻しに掛かる。アンリがなかなかスペインの高いラインを攻略できなかったものの、その攻防の中で何度もあったアンリとディフェンスラインのオフサイドラインを巡るぎりぎりの駆け引きが布石となる形で、フランスがビッグチャンスを生み出す。

マケレレが中盤でボールをカットすると、リベリーへ繋ぎ、リベリーもシンプルに高い位置に上がっていたヴィエラへ繋ぐ。スペインはフリーとなっていたヴィエラにアプローチに行きながらアンリをオフサイドポジションに置くが、ヴィエラの選択はリターン、ヴィエラに繋いだ後に一気にフリーランニングを開始していたリベリーだった。後ろから飛び出してきたリベリーに対してはオフサイドに出来ず、リベリーは素晴らしいスピードでペルニアの外を突破しラインを突破。抜け出したリベリーはカシージャスと1vs1になると、緩急を付けてカシージャスを左にかわし、そのまま流し込んだ。余りに美しいワンツー、スペインとしてはアンリを意識する余り、シンプルな攻撃に出し抜かれてしまった。これで同点。リベリーはゴールパフォーマンスの時も速い。

同点になった後、一気にプレーが激しくなったが、結局スコアは動かず。前半は1-1で折り返す。

後半

息詰まる攻防とでも言うべきか、サポ達も固唾を飲んで見守っているかのような静かなスタジアムの中で、淡々と始まる。スペインがボールポゼッションしながら隙を伺うシーンが多くなった感があるが、相変わらずアタッキング・サードではフランスの壺を押さえるようなアプローチやパスコースを切るディフェンスに遮られ、アタッカーがなかなかゴールに向かうことが出来ない。フランスも守備は安定しているが、数多くのチャンスは作れず。一度ジダンがマルダに素晴らしいループパスを出す形でラインを突破するが、マルダが浮き球を活かす形でループシュートはカシージャスの跳躍にはじき出される形で実らず。

なかなか打開のキーが見つからないスペインは早い時間帯ながら大ナタを振るう。ラウールに代えルイス・ガルシア、ビジャに代えてホアキン。彼らのアクセントとなるプレーで局面を打開することを期待しての投入か。で、そのルイス・ガルシアが入ったことで、ようやく高い位置でボールが落ち着くようになり、ある一定の効果はもたらしたかに見えたが、アタッキングエリアでは相変わらずフランスのディフェンスにやりこめられ、状況を打開できない。

しかし、それでもポゼッションを支配するスペインはもう一人の交代選手であるホアキンが右に張り出し、左はペルニアが積極的に上がることで、両サイドから敵陣深くに入りクロスからゴールを伺う。そのボールを奪ってジダンやリベリーがチャンスメイクする形でスペインの守備を揺さぶろうとするフランス。そんな状況の中で、スペインベンチが3枚目のカードを切る。シャビに代えてマルコス・セナを投入、アラゴネス爺の決断。これを見てドメネクは、マルダに代えてシドニー・ゴヴを投入。ウインガータイプのゴヴでペルニアのスペースを突こうという意図が見える。残り15分。

徐々に中盤にスペースが生まれ始めてに攻め合い、守り合う、というシンプルな攻防、その中で個人技という部分が目立ち始める。セナのミドルシュートがフランスディフェンス(ギャラス)に当たったこぼれをホアキンが拾うと、自らの仕事場右サイドから中に切れ込む、アビダルをかわして角度がないながら左足で狙うが、これは枠外。やり返す形で今度はリベリーが魅せる。左サイドFK、虚を突く形でジダンが右に大きく展開すると、良いファーストタッチでペルニアを外し、縦に切れ込むと見せて中に切り返してスペインディフェンスを振り回し、最後は近い位置にいたゴヴへ、ゴヴのシュートを引き出した(枠外)白熱した攻防は最終局面、その中で微妙な判定が勝負を分ける。

リベリーが高い位置でインターセプトすると、前にいるアンリへそのまま空いた右サイドへスルーパス、プジョルの方がボールの近くにいたがアンリの速さに恐れを抱いたのか、ボールに向かわずコースに体を入れ、結果としてアンリをはねとばしてしまう。このプレーに対して、オブストラクションを獲られ、フランスにFKが与えられ(プジョルにはイエローカード)、そのFKを蹴るのはジダン。ふわっと柔らかいボールが入ると、手前のシャビ・アロンソは後ろに流すのが精一杯。そのこぼれたボールに対し、ファーにポジションを獲ってフリーとなっていたヴィエラが反応、超近距離から押し込んだ。フランス勝ち越し。微妙な判定だけど、そういうチャンスを逃さなかったフランスを褒めるべきか。

残り数分と言うところでビハインドとなったスペインは総攻撃、どんどん相手を押し込み、テンポ早いパス回しからクロスを入れゴールに近づき、セットからのチャンスを迎え、セカンドボールもミドル、パブロ・イバニェスも上げ、フランスゴールに襲いかかるが、フランスも守備意識高く、体を投げ出してブロックに行き、後ろに戻されれば追い続けて、といった感じで対抗。気持ちと気持ちがぶつかり合う攻防はその気持ちが途切れぬままロスタイムに突入。そのロスタイムにこの日を象徴するプレーが生まれる。

疲れている中で、プレッシャーをかけ続けた恩恵か、シャビ・アロンソに対して数人で囲みジダンが引っかけてがボールを奪うと、拾ったゴヴはヴィルトールへ、ヴィルトールはダイレクトパスで外を回ったジダンへ流し、ジダンは枚数少ないスペインラインを抜け出す。ジダンが外から中という形でゴールに向かう所で、プジョルが何とか戻ったが、そのプジョルをジダンは切り返しで軽やかにかわし、カシージャスの逆を突くニアサイドのシュート!ジダン、泣かすなよ……。凄げーよ、凄すぎるよ。

囲い込みに行ったこと、そして奪った後すぐに切り替えて各自が的確なポジションを獲っていたこと、こういうのが報われたかな。最後までフランスが、そしてジダンが戦い続けた証明となるようなゴールだった。スペインとしては前掛かりの状態で低い位置で奪われてはノーチャンスだったかな。このゴールが勝負を決定づけ、ゲームはこのまま3-1。今大会非常にポジティブだったスペインの勢いを経験で抑え込み、そしてジダンやヴィエラというスター達が勝負所を逃さずに仕事をしたフランスがベスト8最後の椅子を勝ち取った。

アナウンサーの「時計の針を巻き戻したジダン!」という言葉の通り、このゲームは最初から最後まで精力的に動き続けたジダンに尽きる。本当にこの日のジダンは美しく、実効的で、チームのために働いた。第3戦を休んでコンディション的に整っていたということもあるのだろうけど、ここ数年ここまで動いていた記憶がないぐらい、良かった。何かろうそくが消える前の最後の強い光なのかと思うと切ないけど、ジダンが光彩を放ったことにはやっぱり感動しちゃいましたよ。朝っぱらから叫んじゃうぐらい素晴らしい。

で、ゲームプランとしても、よくスペインを研究しているように見えた。ジダンのキープからにしても、一発の長いボールにしても、スペインの高いラインの裏を突こうという狙いが一貫して見えた。アンリは非常に多くオフサイドに掛けられたけど、彼への警戒が強くなることでリベリーのゴールを生んだし、それ以外にも2列目の選手が飛び出す形でも良い形を生んでいた。もちろん、長い一発での裏狙いは単調になりかねず、相手にペースを渡しかねないのだけど、相手にとっては怖い攻撃だったかなぁと。で、割り切った守備も又素晴らしかった。スペインのポゼッションをある程度容認しながら、アタッキングエリアに入ったところで一気に潰すという形がうまく嵌っていたかなと。で、その守備におい非常に高い実効力示していたのがヴィエラとマケレレ。展開を読みながらフィルターを掛け、局面では粘り強い対応で次々とボールを絡め取って、スペインにシュートに繋げさせるような形を作らせなかった。「壺を押さえたプレー」というのが言い回しけれど、その言葉ぴったりのプレーぶりだったかなぁと。経験の尊さを感じた。

スペインは……抑え込まれたなぁという感じ。フランスがスペインのやりたい部分の壺を押さえてスペインの良いところを消したというのが大きいのかも知れないけど、ここまで最大の強みとなっていた中盤の速く流麗なポゼッションが実効力を欠いてしまった。まあそのためアタッカー陣もアタッキングエリアで良い形でボールを持てないから、あっさりと消えてしまったかな。ラウールがトップ下に入っていたけれど、こういう形で使うのなら……という印象を持った。

で、グループリーグ第2戦ではびっくりするほど嵌った交代策もこの日は不発、というか逆に穴を作ってしまった。個々で見ればルイガルはなかなか入らなかったバイタルでボールを引き出していたし、ホアキンもドリブルは切れていたけれど、個々の出来と言うよりチームのバランス。ホアキンを右に張らせ、ルイス・ガルシアをセンター寄りのポジションに据えたことでアシンメトリーなポジション構成になり、左サイドをペルニア一人で賄うことになってしまった。ペルニアもどんどん上がっていたけど、その部分でのリスクマネジメントが獲れなかった。結局そのスペースをアンリに突かれたことが勝ち越しに繋がってしまったわけで、そういう意味ではリスクに沈んでしまったかなぁと。まあ何から何までほとんどうまくいかなかった(抑え込まれた)という感じにしか見えなかった。ちょっと残念。

まあ結果論なのだけど、4-2-3-1(4-4-2)への転換は考えなかったのかなぁと。ヴィエラ、マケレレの影響力を逃れられる外からの攻撃がスペインの拠り所となっていたのに、その中で3センターを維持するセナという選択は?という感じを覚えた。個人的にレジェスで良かったんじゃないかな?まあレジェスを入れたところで勝てていたかはわからないけど、レジェスを入れていれば、ペルニアがあそこまで高い位置に上がるたびに大きすぎるリスクを負うことはなかったと思う。まあ結果論だけどね。まあ結果は残念だけど、とても若い才能が多く、又エンターテイメント性に溢れたチームだと思うから、そういう才能をチーム力に反映して、楽しく、実効力の伴ったサッカーを作り上げてほしいな。

とにかくジダンのラストダンスは、まだ続く。相手はブラジル、又もドラマティックなマッチアップだね。今度はきっとロナウドも出てくる。98'の時は見れなかったスーパースターの競演、決着。くぅー楽しみ、ということでとりあえずここまで。やばい、アルヘンティナ-メヒコは明日の試合前までに。総括もう少しお待ちを。試合見てフォローするので精一杯。

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June 28, 2006

余りに対極的な、2つのゲーム@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Switzerland vs Ukraine/Brazil vs Ghana

一昨日の夜のゲームと昨日の夕方のゲームを。本当は同じ日にくっつけようと思ったのだけど、余りに対極的なゲームだったのでくっつけることにしました。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day18

Round of 16
Switzerland 0(EX 0-0/PK 0-3)0 Ukraine @ Koln

FIFA MatchReport

両チームともとても似た傾向を持つチーム同士の非常にタクティカルなゲーム。組織的にオーガナイズされたプレスとゾーンを併用するバランスのいいディフェンス(フィジカル的にぶち当たるのではなく、個人に置いてもグループに置いてもボールを奪う術に長けていた)、攻守の切り替えが速く、カウンター的な攻撃を指向するチームで、その徹底度が非常に高いから隙が生まれてこなかった

で、結論から書けばスコアレスドローに終わった理由として、両チーム共に、非常に集中力が高く、闘争心も伴っており、こういうサッカーを維持するための必要な要素(運動量、攻守の切り替えの意識、戦術徹底の意識)を最後まで維持し続けた事で相手に隙を与えなかった(いや、最後までというのは言い過ぎかも。延長に入って体力的に苦しい部分はあったかな。ただ、意識レベルではきれていなかった)そういう意味ではこういうスコアはある程度決まっていたのかも知れない。

まあどちらも奪われた後、非常に攻守の切り替えが速くフォアチェックで速い攻撃を抑え、オリジナルポジションに戻り、組織を整えられば非常に質が高いから、ほとんど隙が出てこない。だから、ゲームの中でのチャンスとなるのはハイライトを見れば分かる通り、その形は限られていたと思う。チームとしての得意とする形でもあるカウンター、モダンフットボールの掟であるセットプレー、個人のスペシャルスキル、そしてミス。勢いを持たず、スペースを消された状態からポゼッションをして崩そうとしてもチャンスになるというシーンはほとんどなかった(別に質が著しく低いとも思わないのだけど、その組織の質を超えなかったということでしょう)そう意味ではボールを持たない方が強いというゲームそういうことを鑑みると、硬いゲームになるのも当然だったかなと。

まあそんなゲームの中で、その組織を崩すキーが何になるのか、同じ傾向の中でディティールとしてはどのような違いがあるのか、そういう部分を注目しながら見ていました。まあスコアは動かなかったし、どちらも攻撃に置いて相手の組織を揺さぶり、崩すとキーを見つけることが出来ていなかっただけに前述の部分は答えがなかったわけですが、もう後述の方は、非常に興味深かった。まああくまで印象でしかないけど。

で、守備におけるタスクとしての違いという部分を見ていたのだけど、ゾーン意識が高く、アプローチからミスを誘発させてインターセプトを狙うスイスと、組織をフレキシブルにブレイクしながら人を潰す、追い込んで囲い込むというウクライナという違いがあるのだけど、これに関しては度合いの違いで大きな違いじゃない。すると、組織を形成する個々の特徴、傾向という部分にも違いがあるかなぁと(当たり前なんだけど)

もちろん前提としてチームとしてのタスクの中で、ということ。より個人のインスピレーションによるプレーがある程度内包されているウクライナ。逆に個人の意識もより組織の方向へ、ゾーンを維持する傾向の強いスイス。これは差があったかなと。どちらが良いとかそういうのではなく、ウクライナの選手はソリッドでスティールする技術を持っているからそれの方がより個の特長を生かせるし、それがよりポジティブに反映されるし、スイスの選手はフィジカル的に強くサイズもあるので、ゾーンを組んだ方が効果的という傾向が出ているのかなぁと。

まあ、どちらのチームも、あそこまで組織力を高め、集中力、その掟を守り続けたことは本当に尊敬に値するということです。主力のCB(スイスはセンデロス、ウクライナはルソル、スビデルスキー)がいない中で120分間、高いレベルでああいうことを続けると言うことは口で言うほど簡単な事じゃないからね。どこかでリスクを獲るシーンがあれば、もっとゲームは動いたのだろうけど、こういう舞台だし。それ自体は否定されるモノではないかな。

結局PKに勝敗が委ねられることになって、シェバの失敗を(シェバはさ、思いっきり蹴った方が良いんじゃないかな?)ショフコフスキーが神懸かり的なPKストップでカバーするというドラマティックな形で決まったけど、非常に緊張感溢れる現代的ないいゲームだったと思います。攻撃的には、あれだったけどね。スイスは無敗、無失点と負ける要素が全くなかっただけに可哀想だけど、PKはね。まだ若いチームだし、この体制を継続したまま望むであろう自国開催(共催だけど)のユーロに期待ですな。で、ウクライナの次はアズーリと。シェバお礼参りの巻?めんどくさい相手だね、これまた(どことやろうと面倒くさい相手な訳だけど)

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day19

Round of 16
Brazil 3-0 Ghana @ Dortmund
BRA:5'Ronald 45'+1'Adriano 84'ZeRoberto

FIFA MatchReport

アフリカ勢はこういう傾向が強いのかな?チュニジアもそうだったけどもの凄い強気のラインコントロール。その効果として、中盤をコンパクトにして相手にスペースと余裕を与えず、ボールを奪う可能性を高め(しかもフィジカル的な優位も活かせる、めちゃくちゃ粗い。やられた選手が怪我しちゃう。危ないよ)、高い位置でボールを奪うことになるから、その後の展開に置いてポジティブな形を作り出せる可能性も高い。けれど、ラインの高さが異常なほど高いから、それだけ恐ろしくリスクも高い。世界で一番上手な選手が揃っていて、隙も逃さないチーム相手にやった勇気は買うし、ポジティブに出ていた部分もあった。実際ブラジル相手に勝とうとしたら、どこかでリスクを獲らないといけないしね。でも、少々敬意を欠いた。中盤のプレッシャーが掛かっていない、牽制もしない、やられてもしょうがない。そういうゲームだったのかなと。

その象徴が先制点のデブのゴール、ルシオ→カカという縦の速い展開で完全に中盤を置き去りにし、プレッシャーが掛からない中でスルーパスを出された事が全て。ああいう状況でチームとしての考え方はラインを止めてオフサイドを獲る、ということなんだろうけど、それが浸透しきっていなかったのか、危機的状況で約束事を守りきれなかったのか、両サイドがラインで止まりきらなかった。デブも裏を取るのはうまいし、しょうがないと言ったらしょうがないのだけど、誰も見てないんだよね、ロナウド。これではオフサイドは獲れないなぁ……。その後もセンターを基準にラインをコントロールし、無警戒のサイドから飛び出されてぶち抜かれるというシーンが目立ったりと、ブラジルはガーナのラインディフェンスの弱点を完全に見抜いていた。まあこういう部分を鑑みても、リスクの方が高くついたかなぁと。もちろん上に書いたようにポジティブに出て、沢山チャンスを作っていたけど、実は伴わなかった。そういう意味ではピンチとチャンスの足し算引き算という部分でそこに掛かってくる(選手の質)というかけ算を間違えたかなぁと。(まあそんなこと考えたら、ブラジル相手に攻めることは出来なくなっちゃうわけだけど)

それにしても、相変わらず決めるなぁ、デブもアドリアーノも(オフサイド……か?)少し動くようになったけど(アドがカウンターされそうなピンチに、ロナウジーニョの穴を埋めるために下がってディフェンスしてたりと、ようやく本気モードになってきたのかなという感じはあったけど)両サイドのラインズマンに助けられた感がなくはないけど、相手の状況を見定める目、前を突き破る局面打開力、そしてチャンスを逃さない決定力、コントラストとして彼らの質の高さが際だった形だった。チームとして相手の疲れが出てきてスペースを得る後半の強さは異常。てゆうか、相手は力あるガーナなのに、これが決勝トーナメントなのかと思うぐらい楽に勝ってしまう、力の証明なんだろうね。

不安要素を上げるとしたら、ディフェンスかねぇ。ガーナのリズムと技術とアイデアの詰まった攻撃構築は素晴らしいけど、それ以前にブラジルの守備が組織として機能するシーンが少なく、バイタル使われすぎ。まあ前があんまりディフェンスしてくれない(まあグループリーグに比べたらやってるけど)から、仕方ない部分はあるのだけど、これだけやられたのはちょっと不安要素かもね。選手個々が機転が効くこと、危機察知の速さが何とかしている部分もあるけど、組織として揺さぶられると役割分担を失ったりして、非常にどっかのチームに似てる気がする。そのどっかのチームが獲った1点も、受け渡しミスだし。

まあ後半ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ジウベルト・シウバ、ゼ・ロベルトの3ボランチになってバイタルエリアを埋めることが出来て少し安定したこと(ガーナの攻撃が中央に寄る傾向が強い)、ジダが大当たりなことはポジティブかも知れないけど、簡単にゴールを獲れなかった時、この日のガーナのように攻め込まれたらリスクに沈むかも?ボールを奪う力も低いしね。まあ4点ぐらいぶち込んじゃえば何点取られようと関係ない気もするんだけど。沢山点が取れるかどうか、そのキーを握るカルテット・マジコが仕事をするかどうかが優勝の鍵なのは変わらず間違いないでしょう。次はフランスか、98年決勝の再現か……。

両チームの傾向としてボールを持った方が強いという感じがありありと見えて、上のゲームとはもの凄い対比だなぁと思った。テクニックもアイデアも持ち合わせていて、崩せるだけの力を持つ。逆に守備に置いては秩序を欠くシーンも多く、守低攻高(こんな言葉はないだろうけど)というゲーム。これはこれでサッカーの喜びに溢れていて、これはこれで面白い。特にそれをガーナが表現していて、とてもポジティブだったと思う。差は付いたけど恥じることはない。お疲れ様だね。

ということでBest8が揃いました。よく言われることだけど、準々決勝はトーナメントの華なんて言われるわけで、華になりそうなゲームが沢山ありすぎて困っちゃいますな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 QualterFinal MatchSchdule

6/30 17:00KickOff/Germany vs Argentina @ Berlin

6/30 21:00KickOff/Italy vs Ukraine @ Hamburg

7/1 17:00KickOff/England vs Portugal @ Gelsenkirchen

7/1 21:00KickOff/Brazil vs France @ Frankfurt

なにこれ、楽しみすぎて死ねる。やっぱり欧州の大会と言うことが、トップチームのコンディションにポジティブに反映したということなのかもねぇ。でも頂点に行くに従って、残りの試合は少なくなっているんだよねぇ。残り8試合か、寂しいな。まあその分密度の濃いゲームになると良いなと。綺麗にまとまったところでとりあえずここまでっす。

*スペイン-フランス、アルヘンティナ-メヒコもやるよ。てゆうか、この二つがグループリーグの中では個人的にアズーリは抜きにして、特に熱かった。いつ総括するんだって話ですけど、それも少しずつ書いていきますよ。少々お待ち。結局どっぷり愉しんでます。

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June 27, 2006

hopeless situation is the best spice to ecstasy!@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Italy vs Australia

気持ちいい、超気持ちいい。絶望的な状況も、快感に繋がれば最高のスパイスだ。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day18

Round of 16
Italy 1-0 Australia @ Kaiserslautern
ITA:90'+5'pF.Totti

FIFA MatchReport

イタリアスタメン:GKブッフォン"又も神"、DFザンブロッタ、ファビオ・カンナバーロ"又も神"、マテラッツィ(50'一発赤)、グロッソ"大仕事"、MFピルロ、ペロッタ、ガットゥーゾ、FWジラルディーノ(→46'イアクインタ)、トニ(→56'バルザーリ)、デル・ピエーロ(→75'トッティ"良く決めてくれました"

オーストラリアスタメン:GKシュウォルツァー、DFニール、ムーア、チッパーフィールド、MFグレッラ、クリーナ、ウィルクシャー、カーヒル、FWステリョフスキ(→81'アロイージ)、ビドゥカ、ブレシアーノ

日本がオーストラリアに負けたカイザースラウテルン、そこに再び舞い戻ってきたオーストラリア。対するは死のグループとなったGroupEを予定通りトップ通過してブラジルを回避したイタリア。オーストラリアの監督がフース・ヒディンクということもあり、アズーリにとっては4年前の屈辱戦。

で、そんなアズーリですが、厳しいグループリーグの代償が残る。3戦目で怪我を負ったディフェンスラインの要、アレッサンドロ・ネスタが欠場。ここのところの敗戦パターンを見ると、この優秀なセンターバックが欠けていることも多く、不安は高まる。又デ・ロッシはサスペンション2試合目。中盤はかなりタフな仕事をこなしてきただけに、疲労度が気になるところ。そんな状況でのスタメンはネスタの穴は前戦のヒーローマテラッツィ。又リッピは一つの決断、大きな怪我からの復帰明けでここまでコンディションが上がらないながら使い続けてきたこのチームの顔、フランチェスコ・トッティをスタメンから外し、アレッサンドロ・デル・ピエーロをスタメン起用。ドイツ戦で大爆発した3トップ気味の布陣で挑む。対するオーストラリアもクロアチアとの激しいゲームの代償としてエマートンが出場停止、そして前戦土壇場での同点弾でヒーローとなったハリー・キューウェルはポロシャツ姿、出場不能の様子。イタリアでのプレーしているブレシアーノ、グレッラはスタメン。3-4-3かな?

前半

強豪にも臆さないタフなチームであるオーストラリアは、それを示すように開始直後から積極的な姿勢を示し、ニールがオーバーラップを仕掛け、左サイドからカーヒルのヘッドを引き出す。しかし黙ってやられている程かわいくないアズーリの面々は、同じように左サイドから、開いてアレックスが縦パスを引き出してシンプルに高い弾道のクロスを供給、そのクロスに高さを活かしてトニがチッパーフィールドを制してヘッド!惜しくも枠には収まらなかったモノの選手個々のクオリティの高さを見せる。オーストラリアが非常に良い立ち上がりを見せ、イタリアも引かない姿勢を見せと、強い気持ちが伺えるスタートとなる。

そんな出だしの中でまずリズムを掴んだのはオーストラリア。積極的にポゼッションから攻撃を仕掛け、カーヒルがかなりの回数ペナに入っていくなど、アグレッシブさが光る。そんな勢いに押され気味の印象もあったアズーリはファーストチャンス同様、散発的ながら選手のクオリティが活きる形でチャンスを作り出すが、オーストラリアの厳しい守備に凌がれ、ゴールに至らない(マテの低く速い楔がトップに入って、トニのポストからアレックスへ、ペロッタがペナに走り込んだ所をダイレクトの速く低いパスで使って、最後はそのペロッタがうまく相手を背中で押さえて回り込むように走り込んだジラルディーノへお膳立て、しかし最後良く反応したチッパーフィールドが体を投げ出すようにシュートブロック)

時間と共にゲームが落ち着き、隙を伺い合うような展開に推移する。その展開の中でも主体的なリズムを持っていたのはオーストラリアなのは変わらない。しかし、カンナバーロとのサイズ差を狙ったビドゥカが逆にカンナバーロにやりこめられ起点となれず、水際での危機察知の速さも相まってオーストラリアのシュートチャンスをなかなか作らせない。逆にトニ、ジラに対して対応策をとりきれないこともあって良い楔がどんどん入り、そこから選手のクオリティの差を活かす形でチャンスを作り出す。その中でも長いボールに追いついたトニがうまく相手を軸に反転して鋭いシュートを打ったシーンはここまでで最大の決定機だった(ディフェンスの足の間を抜け、シュウォルツァーの逆を突いたが足でセーブされ、ゴールには至らず)危なかったオーストラリアも、怯まず迫力あるセットプレーからチャンスを向かえる。ファーに待ち受けたビドゥカがマテラッツィを制してヘッドはブッフォンの正面。同じような角度からのFK、セカンドボールをうまく繋いで最後は後ろから走り込んだチッパーフィールドが近距離からシュート!しかしこれはブッフォンが素晴らしい反応で凌ぎ、リフレクションも自らフォロー、アズーリとしては難を逃れる。

このチャンスでポジティブな空気を纏ったオーストラリアは、簡単に入れさせすぎた楔に対してもある程度しっかり対応するようになり、又早い切り替えを基盤に挟み込むなど、守備が機能する。そして、ポゼッションしながら隙を伺い、中央からスルーパス、サイドからクロスでイタリア守備陣を突き崩しに掛かるなど、よりポジティブなプレーを展開する。しかし、イタリアの速い危機察知に凌がれる形でシュートには繋がらなかった。逆にアズーリは流れはオーストラリアに明け渡していたモノの、個々の高い技術を即興的に感覚を合わせる形でチャンスを作る、ピルロのループパスに反応したペロッタの折り返しをトニがヘッド(枠捉えられず)、FKからトニが引きながら中に流し込み、うまくポジションをズラしてオフサイドを逃れながらフリーとなったジラが合わせようとしたが届かず。流れはオーストラリア、チャンスはアズーリという流れのまま前半が終了、0-0で折り返す。

後半

名将同士の采配合戦も注目点の一つだったが、先に動いたのはリッピ。ハーフタイムのタイミングで前半はおとなしかったジラルディーノに代えて、イアクインタを投入。で、開始早々その交代で入ったイアクインタの良さを活かしてチャンスを作る。右サイドをスピード豊かに縦に突破してクロス、ペナに入っていたアレックスとペロッタは触れなかったモノの、セカンドボールに反応したトニが打ち込む……が、枠外。非常に良い立ち上がりを見せたアズーリでしたが、思わぬアクシデントに襲われる。ポストからの展開でサポート早くブレシアーノがボールを受けると、その勢いのままマテとザンブロッタの間を突き破るように突破に掛かり、それに危機感を感じたマテが足をかけてしまう。そしてこのファールにカンタレホは得点機会阻止という判断なのか一発赤、うーん、厳しすぎる判定(ゲームの中でオージーのハードアタックには寛容で、イタリアのプレーには厳しい印象があったから、これもそれの一つなのかな)。この後のブレシアーノのFKは枠を逸れるが、残り40分、10vs11という形での戦いを強いられる事になる。

リッピは結局トニを下げ、バルザーリを投入し、守備秩序を再構築。イアクインタが1トップでアレックスがその下に入る形。しかし、この修正もむなしく、数的不利のディスアドバンテージは余りに大きく、オーストラリアのパワフルなアタックに押し込まれる形で苦しい対応を強いられることになる。で、ピンチの連続。左サイドから突破され、サイドバックとセンターバックの隙間が空いた所を突いてチッパーフィールドがペナに進入、素晴らしいターンからそのまま強烈なシュートでブッフォンを襲う(正面でブッフォンセーブ)右からシンプルに中に入れ、競ったところから混戦、そして最後はカーヒルがシュートチャンスを得たがこれはビドゥカのハンドで助けられる。

苦しい状況の中でアズーリに一本の蜘蛛の糸、ガットゥーゾが右サイド開いたウィルクシャーにアプローチ、それが功を奏す形でファーストタッチのミスを誘ってボール奪取、そして3vs2のカウンターに発展。イアクインタがニアに流れる動きでデコイになりDFを釣ったことで外に入ったアレックスがフリー、ガットゥーゾもそこに気づいて、柔らかいクロスを入れる。が、精度が足りず、絶好のチャンスを逃してしまう。そして又地獄。手を変え品を変え、襲ってくるでっかいやつら。しかも、じらさんばかりにヒディングは動いてこない。しかし、カテナチオの文化を持つサッカー大国、4-3のブロックを築いてリトリートし、スペースを作らないようにしながら危ない部分に蓋をして、耐えていく。

苦しい状況、残り15分の所でリッピは勝負に。後半になってほとんどボールを触れなくなったアレックスに代えてトッティ投入。最後のカードはトッティのインスピレーションに賭ける形に。時間と共に体力的には厳しくなっていくが、耐性が出来てオーストラリアの攻撃を見定めたのか、オーストラリアの攻撃がイタリアのゾーンブロックに対して攻めあぐねる傾向を見せ始める。そして攻撃に置いても滞空時間の長いボールをスペースに飛ばし、イアクインタがこれを粘って繋いでいくことで、攻撃に出れるようになる。流れを押し戻した展開。ミスや一瞬の集中力の途切れが死に繋がるという緊張感を保ったまま、ゲームは最終局面へ入っていく。

残り10分、ここまでかたくなに動かなかったヒディンクがようやく動く。ステリョフスキに代えて、アロイージを投入。アロイージが左サイド、ビドゥカが中、ブレシアーノが右という3トップに変わった。この交代でオーストラリアは活性化し、ブレシアーノがサイドが変わったことで中に切れ込んでシュートを見せ、そして交代で入ったアロイージの存在がイタリアに脅威を与える。チッパーフィールドが簡単にサイドのスペースに流し込むと、アロイージがエンドライン際で追いつき、体を寄せられながら素早くグラウンダーのクロスを流し込む。このプレーをある程度予測していたビドゥカはバルザーリのマークをを外し、ニアに飛び込む。やられたかに思われたが寸前の所でブッフォンが凌いだ。しかしまだ続く、ピルロの低い位置でのミスを突かれ、ビドゥカのポストを経てブレシアーノへ、右サイドから柔らかいインスイングのボールが入れられると、DFの隙間でフリーとなったアロイージが豪快なオーバーヘッド!しかし空振り、このこぼれたボールはザンブロッタがキープして難を逃れる(このボールを抑える際に手に当たったとオージーの選手がアピールするが、これは獲らず)

そしてロスタイム突入。オーストラリアの特攻を身を挺して凌ぎ、そして反撃。相手の寄せを凌いで何とか繋いでいき、トッティのヒールパスを経由してガットゥーゾがサイドに展開、ピルロが左サイドを走りこのボールをキープすると、トッティのダイレクトパスを経由して今度もガットゥーゾへ戻して、そこから中央に構えたイアクインタへクロスを入れる。これは繋がらなかったモノの、ゴール前に詰めていたペロッタが拾って今度は右サイドへ、そして近づいていったトッティが今度はペナアーク付近で受けて、溜めて最後はヒールパスでピルロへ、しかしここはグレッラの素早い反応で凌がれてしまう。これで反撃の芽は潰えたかに思われた。しかし、神様はもう一つドラマを用意していました。

この攻撃のセカンドを何とか支配すると、下がってきたトッティが受ける。アプローチを受けながら手で指示を送り、左サイドへ展開、高い位置に上がったグロッソへ。グロッソはこのボールを手前に受ける小さなフェイクの後に胸トラップで縦に抜けだし、焦ってブレシアーノがタックルに行くがこれをかわす、そしてニールが速いタイミングでタックル、ここでも落ち着き払ってかわし、そしてここで体に突っかかる形で倒れた!倒れた!倒れた!カンタレホはスポットを指さしホイッスル、PK!PK!PK!もみくちゃにされるグロッソ、抗議に行くオーストラリアの選手達、しかし判定は覆るわけもなく。そしてこのPKを蹴るのはトッティ、長い間の後、スタート、蹴った、強いシュート、シュウォルツァーの読みは当たる、しかし、高く強いコース、届かない、決まった!!!!!!!!!!そして、この瞬間、ホイッスル!最悪の状況を最後の最後でひっくり返す、イタリア人が望む最高の形でアズーリがベスト8進出を決めた。うーん、快感。

ゲームとして、前半からオーストラリアがリズムを握り、アズーリが隙を突くという形で展開していたけど、退場劇でよりシンプルなモノに代わった。ただ、オージーとしては招かざる幸運だったのかも知れない。より強く守備を意識してカテナチオモードに入ったアズーリを崩すには、より様々な変化を付けることが求められる。しかし、シンプルな攻撃構築を得意としているオージーにとっては、それは専門外。自分たちの強さであるシンプルな攻撃構築がある程度見定められると、効果的な攻撃が作れなくなってしまった。

そんな中で名将の采配においても何かの誤差をもたらしたのかも知れない。ヒディンクが動かなかった。これまで奇跡を引き起こしてきた采配を思えば、動いても良いはずなのに動かない。瀕死のアズーリに何か嫌な予感を受けていたのか、付くべき穴を見いだせなくて、確信を持てなかったのか。結局アロイージを入れて、局面打開を狙って活性化こそしたけど、結局崩しきれず。余り手詰まりの傾向を考えたら、ケネディの方が良かったのかも知れない。てゆうか、キューウェルの不在を心の底から嘆いていたのかも知れない。逆にリッピはその後手の中でも逃げずにトッティを入れた。僕は、アレックスに代えてカモかバローネを入れて、奪って切り替えてというカウンターを狙えと思っていたけど、リッピは逃げずにトッティというリスクもある駒を入れた。この部分には差があったと思う。攻めの姿勢で勝利を引き寄せてい多ヒディンクが、お株を奪われたってかんじかな。采配面での勝負の綾となったのかも知れませんね。まあ素晴らしい手腕とピッチの状況を正確に捉える目を持つ監督だけど、これまでが神掛かりすぎた。こういう事もないとバランスが取れないよ。

本当に勝って良かった。正直こういう相手に対しては、アメリカ戦の前例もあるから言われるほど楽じゃないと思っていたし、何よりもネスタがいないことに非常に不安を覚えていたので、まあとにもかくにも勝って良かった。はっきり言って負けてもおかしくなかった。内容の面でもかなり勢いに押されていたし、審判は明らかに向こうより、でもう一つ何かがあったら突き崩されてもおかしくなかった。もちろんカンナバーロやブッフォンを中心に良く守って、そして少しずつ相手の手を押さえていったことはあったけど、ね。

不満な部分は、決定力。前半で勝負を決めれていれば、無問題だったのだけど、まだトニもジラも実効力は高いのだけどね、どうもゴールが……。何かいつでも入りそうな感じが凄い合って、今日こそやってくれるだろうと見ていたのだけど、今日も駄目だった。でも見限るほど悪いパフォーマンスでもなかったし、判断が難しいところだね。アレックスをどう判断するかは微妙だけど、トッティが仕事したしね。トッティはこれで乗ってくれると良いけど。

次も多分厳しい試合になると思う。どっちが出てきたとしても。で、決定力もあるから、今度こういう試合をしてしまったら逃してくれない。そういう意味でもこういう試合がこの日でよかったと思いたい。てゆうか、僕的には最高のゲームなんだけどね、気持ちよすぎる。相手はいつか獲れると踏むような防戦一方、負けるなんてつゆほども思ってなかったはず。そんな中で最後の最後、一瞬の隙を突いて、ゲームをさらってしまう。しかも微妙な判定が絡む。そんなの悔しくってたまらないでしょう?気持ちよすぎます、うぇ~へっへっへ(←パクリ)

しかしオージーは強いよ。アズーリの巧みな守備に局面局面でやりこめられたけど、普通にゲームを掴んでたし、愛国心という正義を振りかざさんばかりのなりふり構わぬ強烈プレーは正直凄いうざい。サポも黄色くて迫力合ってうざい。この先、ヒディンクがいなくなり、キャリアの晩年にいるサッカルーズの象徴であるキューウェル、ビドゥカが代表チームでプレーし続けるか分からないけど、きっと良い選手は次々出てくるだろうし、彼ら二人が抜けたとしても、その穴を埋めるだけの人材は今もいる。そういう意味で本当にオセアニアに帰って欲しい気持ちで満載です。強くて、タフで、逞しすぎて、組織的に統制のとれた素晴らしいチームだった、腹立たしいけど。で、ざまーみろ(←負け惜しみ)

ということでここまでかな。とにかく勝ったことが全て、本当に良かった。次どっちがいいかって?どっちも負けろ。どっちもやだ。テストマッチで最悪だったから。両者ノックアウトがいいな。まあいいゲームになると思いますよ。とにかく、先のことはひとまず置いて、この快感に浸りたいです。叫んで喉が超痛い。

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June 26, 2006

no control, no game@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Portugal vs Nertherlands

ネタバレネタバレネタバレ。


熱いゲームというのでは済まされないぐらい過熱しすぎたゲーム。でも、プライドやら因縁やら、様々な要素が絡み合った結果こうなったんだろうけど、やっぱり残念。まあ戦争らしいっちゃらしいんだろうけど。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day17

Round of 16
Portugal 1-0 Netherlands @ Nuremberg
POR:23'Maniche

FIFA MatchReport

ポルトガルスタメン:GKリカルド、DFミゲウ、フェルナンド・メイラ、リカルド・カルバーリョ、ヌーノ・バレンテ、MFコスティーニャ(45'+1'黄×2=赤)、マニシェ、フィーゴ(→84'ティアゴ)、デコ(78'黄×2=赤)、クリスティアーノ・ロナウド(→34'シモン・サブローサ)、FWパウレタ(→46'ペティート)

オランダスタメン:GKファン・デル・サール、DFブーラルーズ(63'黄×2=赤)、マタイセン(→56'ファン・デル・ファールト)、オーイヤー、ファン・ブロンクホルスト(90'+5'黄×2=赤)、MFコク(→84'フェネホール・オフ・ヘッセリンク)、スナイデル、ファン・ボメル(→67'ヘイティンガ)、FWファン・ペルシー、カイト、ロッベン

決勝トーナメント1回戦屈指の好カード。両チームとも両サイドを強調したオフェンス志向を持つ同士、前回のWC予選は同グループ、一昨年のEUROでも好ゲームを展開するなど、因縁、ライバル意識も相まって嫌がおうにも素晴らしい試合を期待したくなるマッチアップ。

GroupDを素晴らしい形で通過して、前回の悪夢を払拭したポルトガル。3戦目を完全に割り切った形で終え、サスペンションも怪我人もなく(これは分からないけど、情報としてはないね)、この試合に挑む。スタメンは現状のベストメンバー。コスティーニャ、マニシェ、デコのポルトトライアングルを中心に切れてるフィーゴ、PKながら念願のゴールを決めて機運高まるクリスティアーノ・ロナウドとメンバーを見てもオランダに劣らない(ミゲウは代えないんだね、大丈夫かな……)対するオランダは死のGroupCをあっさりと2戦で通過し、ポルトガル同様消化試合を先を見据えながら終えた形。しかし、良い結果に比べて、なかなか内容の方に向上が見られないからか、ファン・バステンは少しメンバーを弄ってきた。右サイドバックはヘイティンガ(怪我?)でもクロンカンプでもなくブーラルーズを据え、センターフォワードには見切ったのかファン・ニステルローイをベンチに座らせる決断。流動的な形が予想されるが、センターはディルク・カイトを据える。てゆうかこの2ndユニは良いの?

前半

素晴らしいゲームになる予兆なのか、オランダの素晴らしい攻撃から幕を開ける。バックラインでボールを回しながら、ファン・デル・サールが良いパスをジオに供給したところからスタート、ジオはスパッとロッベンに入れて、ロッベンもドリブルではなくパスプレーを選択、カイトに斜めのパスを入れ、リターンを受けると少し溜めてうまくフリーのポイントにポジションを移したカイトへもう一度グラウンダーのパスを流し込む。ボールを受けたカイトもボールを持つことなく後ろから上がってきたファン・ボメルを簡単に使い、ファン・ボメルはそのもう一つ外にファン・ペルシーがフリーという選択肢を持ちながらも、そのままグラウンダーのシュートでポルトガルを襲う。これはわずかに外でしたが、非常に良い攻撃構築からのチャンスメイク。良い立ち上がりを見せる。

良い立ち上がりを見せたオランダに対し、ポルトガルはオランダの切り替えの意識の高さ、アプローチの速さに手を焼き、なかなかいい形を作れない。しかし、パウレタをシンプルに裏に走らせたり、ボールを奪ってからの切り替えを意識する形で少しずつリズムを引き寄せ、ゲームが落ち着く傾向に進む。

ファン・デル・サールが停滞し始めたゲームに一つのネタを提供して盛り上げるが、どちらの守備の意識も非常に充実しており、なかなか隙を作らない。そうなると、打開の策は個人技。それを証明するかのようにオランダ、ファン・ペルシーが中にドリブルでカットインして鋭いミドルシュートを放つと、今度はポルトガル、フィーゴが左サイドから縦に突破を掛け、パウレタにこそ合わなかったモノのチャンスを生み出す。組織力も個の能も伴っているだけに、一瞬の隙が命取りという雰囲気。

どちらかといえば、オランダは前の3人だけ攻めきってしまおうという形が多く、ポルトガルの方はパウレタ、そしてその下に控える3枚のアタッカーの他に、オーバーラップなど後ろからの攻撃参加などが絡む形が多い。オランダの方により慎重な姿勢が伺えるが、その姿勢の差が出たのか、デコのプレーがゲームを動かす。このゲーム通じてサイドに開く傾向の見えたデコが右サイドで受けると、素早くグラウンダーのクロスをパウレタに向けて流し込む。パウレタは戻りながらボールに入ってツータッチで落とし、そこに飛び込んできたのはマニシェ、マニシェは落とされたボールを相手のタックルを巧みにいなしてから、豪快に蹴りこんだ。ポルトガルが先制、見事な形。うーん、痺れた。チームでマニシェらしいタイミングの良い攻撃参加と、シュートへの意識の高さを活かせた形か。それにしてもデコの間合いの獲り方、パウレタのツータッチでの落とし、そしてマニシェのブロックを見定めるドリブルワーク、エスプリの効いたプレーの連続、うまい。

このゴールでゲームに火が付くかと思われたが、どちらのチームも守備の意識は変わらず高く、それを両チームの優れたタレント達が崩しに行くという構図は変わらない。そんな緊張感の保たれたゲームの中で、ポルトガルにアクシデント。序盤ブーラルーズと入れ替わるように抜こうとした際に接触して大きなダメージを受けてしまったクリスティアーノ・ロナウドが少しゲームを続けていたモノの、結局駄目で下がらざるを得ない事に、代わりにシモン。ロナウドの目には涙。

攻撃的な両チームのゲームには違和感を感じるような静けさと共に時計が進む中で、それを切り開くのは個人技。ファン・ペルシーが右サイドから切り返しを伴うドリブルで揺さぶって、二度ほど相手をいなしてそのまま角度がないところからアウトサイドでシュート、これは枠を逸れたモノのゲームに再び火を入れる。オランダはよりドリブルによる仕掛けを意識し始め、ポルトガルは早い切り替えからパウレタが裏を狙うことで相手を揺さぶりに掛かる。その中でビッグチャンス。ジオの低いアーリークロスからカイトが粘って落とし、そのボールに反応してつっこむはロッベン、しかしこれはカイトが落としたところでカイトのファールを取られ、チャンスの目は潰れる。逆にポルトガルは右サイドからシモンが縦に突破、切り返して相手ディフェンスの隙間を縫うようにグラウンダーのクロスを入れると、スルーを経由してパウレタがファーストタッチから反転し、そしてボレー!近距離のシュート、決まったかに思われたが、ファン・デル・サールが足で凌いだ!終盤になって、ようやく火の入り始めた感のゲームを更に盛り上げるような要素が生まれる(生まれてしまう)中盤の攻防の中で故意にコスティーニャが手を使ってパスを寸断してしまい、これは有無を言わさずイエロー。既に1枚もらっていたことでコスティーニャは退場。静かな前半は、激動の後半の予感を漂わせて終わった。1-0。

後半

コスティーニャ退場で、修正の必要性を感じたのかフェリポンは、ハーフタイムのタイミングで何と1トップのパウレタを下げてペティートを入れ、シモンを一列前に上げる。アドバンテージを持ってるが故の交代策か。逃げ腰のポルトガルに対し、攻め立てたいオランダは、カイトを起用した利が出て、カイトが左に流れて起点を作ると、中に流し込み、こぼれたところを最後はコクがフリーでボレー、決まったかに思ったがこのシュートはバー直撃。これは決まらなかったモノの勢いが出たのか、ファン・ボメル、ファン・ペルシーとミドルを狙ったりと、攻勢を強めていく。相手を見てか、オーイヤーを一列高い所に出し、スナイデルが高い位置に出ている様子で、3-1-3-3という感じか。

この状況を見て、マタイセンに代えてラフィを入れるファン・バステン。攻撃に創造性、アイデアを付随させてポルトガルを崩したい意図が見える。しかし、ポルトガルも攻撃の姿勢は失わず、劣勢の中でカウンターから好機を見いだす。マニシェのミドルはファン・デル・サールの長いリーチが阻むが、その後もシモン、フィーゴ、デコの3枚で何とか攻撃に出て、FKを得たり、デコがうまく局面打開するなど脅威を維持する。(シモンのFKはバーの上、デコのドリブルはオーイヤーがペナ寸前でカット)

展開が激しくなる中で、徐々にゲームはあらぬ方向に。フィーゴが左サイドからドリブルを仕掛けて、ラフィをかわすと、ブーラルーズとの競り合い。その中でブーラルーズが肘でフィーゴを打ってしまい、これをイワノフは見逃さずにイエローカード、彼も又前半で一枚もらっており、退場と言うことになってしまい、10vs10という形になる。既にマタイセンを下げていたこともあり、後ろを整備せざるを得なくなったファン・バステンはすかさずファン・ボメルを下げてヘイティンガ投入(コクが一度下がった後、もう一度ボランチに入る形)10人になろうがビハインドのあるオランダは攻めたいところでしたが、リスクを獲らないポルトガル守備陣は堅陣を築いてオランダに開放感ある攻撃を許さない。逆にカウンターに出る形がはっきりしたポルトガルの方が良い形を生みだし、オランダとしては苦しい展開。

一気に激しくなるゲームは、選手のテンションもあげ、完全にコントロール不能に。デコがカウンターを後ろから止めた形でファール(イエロー)、そこから小競り合いになってスナイデルがペティートを突き倒したりして、選手達がわんさか集まる状態に。その後も局面で激しすぎるぶつかり合いやら遅延行為でカードが出まくり、場内はブーイングが続く異様な雰囲気に包まれる。そして、デコがボールを渡さず放り投げるという遅延行為でイエローを受け、彼も又2枚目。この試合3人目の退場、残り10数分というところで9vs10という形になる。

ゲームは荒れているとはいえ、スコアは動いていないわけで、オランダとしては攻めざるを得ない。その中でカイトがスルーパスから抜け出すチャンスを得るが、これはリカルドの飛び出し。これを見てか、フェリポンはデコの穴を埋めるためにティアゴをフィーゴに代えて投入。数的優位を再び得たオランダはコクに代えてフェネホール・オフ・ヘッセリンクを投入。ゲームは最終局面に突入する。

オランダはサイドからボールサイドから離れファーに開くヘッセリンクを狙ってクロスを入れ、セカンドボールを狙う形を徹底。それを守るか、突き破るかという展開に。そしてその形からビッグチャンス、右サイドからアーリークロス、ファーに流れたフェネホールが落として、そのセカンドボールをカイトが拾って反転してシュート、しかしこれはリカルドがセーブ。その後もオランダが攻め続けるが、決めれず、ロスタイムに入る。その時間は6分。その時間に全てを賭ける。しかし、パワープレーは実らず、ロスタイム残り1分と言うところで、ジオがティアゴにミスを突かれ、焦ってカバーしたところで倒してしまい、イエローカード。ジオも又2枚目でこのゲーム4人目の退場、9vs9という形に。結局50分台を超えるロスタイムをポルトガルが逃げ切る形でタイムアップ。余りに激しく、熱く、プライドを賭けたゲームはポルトガルが序盤のリードを守りきる形で、美しいオランダを葬り去る形になりました。

もう正直よくわかんね。ゲームが荒れすぎて、どういう傾向のゲームだったか吹っ飛んでしまった。第3者として、11vs11の美しい攻撃の応酬が見たかったというのが素直な意見だけど、積み重なった歴史があって、プライドがせめぎ合い、局面が激しくなることで、ゲーム自体が過熱していき、序盤からカードでコントロールしようとしていたイワノフのやり方が仇となる形で、完全にゲームが壊れてしまった。この辺は残念だったかなぁと。

まあそんな荒れたゲームの中で勝負の綾となったかなぁというポイントは、ロッベンとミゲウが対峙したサイド。中盤で変化が付かず、ロッベン、ファン・ペルシーの局面打開力に頼らざるを得ないオランダの攻撃において、僕が過小評価していたミゲウの守備能力が本領(?)発揮(バレンシアでのプレーを見る限り、あのアリエン・ロッベンを押さえれるなんて思えなかったよ。アホみたいに上がっては裏を突かれて、アジャラ大先生に迷惑を掛ける、が基本パターンだったし)して、ここを抑えたことは限りなく大きかった。仲間の援護射撃を得ながら、縦をしっかり切って彼からのチャンスメイクを許さなかったことで、片羽根を失い、バイタルで変化の付かないオランダの攻撃は更に勢いを失っていた。まあそれ以外に勝負の綾を見いだすとしたらあのダサイオランダの2ndユニしか思い浮かばない。オレンジ入ってないし。

しかし勝ったとは言えポルトガルにとっては大きな代償を払ったと言える。中盤に落ち着きと創造性を与えるデコ、アンカーとしてポルトトライアングルの秩序を支えたコスティーニャ、そしてこの試合で怪我を負ったと思われるクリスティアーノ・ロナウドが次のイングランド戦には出れない(ロナウドは分からないけど)まあ代わりはティアゴ、ペティート、シモンとこの日交代で入った選手達が勤めるだろうけど、うーん、少しクオリティが下がっちゃう気がしないでもない。他にも沢山カードをもらった選手がいるし、トーナメントを勝ち抜く上ではマイナス要素が大きいかなぁと。ただ、中盤での構成力、攻撃の変化という面では確実にオランダを上回っていたし、この前に勝ち抜けを決めたイングランドとの比較でもこの点では上回っていると思う(デコやロナウドがいないと、厳しいけど)守備に関しては少々危ういシーンもあったし、パワープレーには不安を見せていたモノのポルト組中心の守備ブロックはある程度の秩序を保っており、それなりに堅さがあって、チームバランスとしては良いのかな。手負いの状態でどうなるか分からないけど、チームの完成度ならポルトガルの方が上なのかなと。EURO2004で激熱のゲームを展開したカードナだけに、今から楽しみですな。

で、オランダの方は、確かに個人能力は高いけど、それを抑えられた時の柔軟性という部分を欠いたかな。そういう時のラフィやスナイデルという気もしたけど、彼らも本領を発揮するには至らず。大会前にsounoさんがオランダの強い時の話の中でバイタルの変化という事を指摘していたけど、その不安要素が見事に的中した形だったのかも。実際、オープンにプレーすれば、ロッベンやペルシーを抑えるのは難しいと思うけど、スペースを消し複数人で対応に行けば、抑えられても不思議ではないわけで、彼らに頼りすぎていた部分のネガティブな部分が出てしまったのかなと。中盤の構成、守備は最後まで定まりきらなかったし、この辺の熟成度に置いてはポルトガルと差があったといわざるを得ないかな。まあ今回は結局このチームのポテンシャルを見ることなく終わってしまったけど、若い才能は多いから、この先また素敵なチームを作って楽しませてくれると良いな。個人的にブラジル-オランダが見たかっただけに残念だけど(まあイングランド-ポルトガルが見れるから良いけど、日和見主義)

しかしさ、9vs9になると守備に入れる方が有利だよね。前に2枚を残しても7枚でブロックは作れる。でも、攻める方はスペースは消されるわ、リスクマネジメントはままならなくなるわで、なかなか難しい。まあそうそう9vs9なんてお目に掛かることはないわけだけど、何となくそう思った。あったっけな?9vs9……思い出せないや。とにかくここまでかな。明日はアズーリか、ヒディンクを叩きのめせ!(つーか、ネスタ出れないし、トッティはまだまだだし、かなり疲弊したペロッタの状態も気になる。マテ公、信用したわけじゃないからな、あのヘッドで調子に乗らずしっかりやって下さいよ)あっ、一応結果と印象

Round of 16
England 1-0 Ecuador @ Stuttgart
ENG:60'D.Beckham

FIFA MatchReport

なんて言うの、しょっぱいゲームだった。エリクソンの苦肉の策であるハーグリーブス右サイドバック、キャリックアンカーは嵌らず、ポジティブにはスター達の能力を反映するには至らず(パフォーマンス自体もイマイチ)、ルーニーに放り込むのならクラウチで良かったじゃんとか思った(それでも何とかしようと頑張っていたけどね、収まると孤立無援でも良いプレーをしていたし、コンディションは上がっているのかな)エリクソン現実を見過ぎて空回りかなぁと感じた。

エクアドルは、その省エネモードに見事にいなされ、一発に沈んでしまった。実際対面する相手の能力が格段に上がったことで、グループの中で見せていた両サイドの攻撃がポジティブに反映せず、攻撃が余りうまくいってなかった。守備は個人技とミドル以外怖い部分はなかったと思うけど、一発芸に沈む形。もしポーランド戦とかの出来だったらどうだったかな?でも厳しかったかな。

それにしてもチームがどうしようもない中でベッカムさんのキックは冴えている。決めたFKはもちろん、精度が高く、色々なキックを蹴って相手を幻惑したりと、一人で相手のディフェンスを混乱に陥れてる感じがあった。個人的にはこういうタレントの集合体をうまくチーム力に反映するにはどうしたらいいのか、答えを見せて欲しいんだけどね。

まあ勝ったから全てはOKなのかな、サポも喜んでたし。次は本当に楽しみ、ポルトガルだからね。

ということでおしまいかな。眠い。

*ココログの調子が悪いようで、コメントとかトラバがはじかれてるかも知れません。その際は時間を置いてか、連続で入れるか(僕が消しますから)、メールとか( itaruru0612@gmail.com  ←@は半角に代えてもらえると。)でお待ちしてます。お手数掛けて申し訳ないです。

*アルヘンティナ-メヒコは絶対やるよ。穿った目線かも知れませんが、最高のゲームだった。見てない人は至急見ておくように

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June 25, 2006

Not Sweden's day,Today is Germany's day@FIFA WORLDCUP Germany2006 Round of 16 Germany vs Sweden

ちっ、面白くねぇ。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day16

Round of 16
Germany 2-0 Sweden @ Munich
GER:4'&12'L.Podolski

FIFA MatchReport

ドイツスタメン:GKレーマン、DFフリードリッヒ、メッツェルダー、メルテザッカー、ラーム、MFフリングス(→85'ケール)、シュナイダー、シュバインシュタイガー(→72'ボロウスキ)、バラック"獲れませんでした"、FWクローゼ"MOMも納得"、ポドルスキ"乗ったか、プリンス"(→74'ノイビル)

スウェーデンスタメン:GKイサクション、DFアレクサンデション、メルベリ、ルチッチ(35'黄×2=赤)、エドマン、MFリンデロート、ヨンソン(→52'ヴィルヘルムション)、リュングベリ、カルストローム(→39'ハンソン)、FWイブラヒモビッチ(→72'アルバック)、ラーション

いよいよ、決勝トーナメント!それを祝うようにミュンヘンは快晴で、スタンドもほぼ満員とのこと。幕開けはGroupAトップ通過の開催国ドイツと、GroupB2位のスウェーデン。実力国同士、良いね。グループリーグ3連勝、しっかりとロケーションアドバンテージを確保したドイツは、クローゼが好調でここまで4ゴールで得点王、ポドルスキもようやく3戦目にして初ゴールを上げ、トップは非常に好調。バラックも少しずつ上がってきてる……のかな?まあここからが本番といったところか。ディフェンスラインにメッツェルダーが復帰し、後は今大会通じてスタメンは変わっていない。対するスウェーデンは、かなり苦しんだ感はあったモノの、2戦目のパラグアイとの試合で勢いの付く勝ちを得て、3戦目も難しい試合ながらイングランド相手に終盤に引き分けに持ち込むなど、チームの気運は高まっている。怪我のズラが何とかこのゲームに間に合いスタメン復帰(外れたのはアルバック)、後は勢いを買ってかイングランド戦のスタメンから弄らず。

前半

開始早々、スウェーデン、ドイツ共にセットプレーのチャンスを得て、中央にボールが入れられると、長身プレーヤーが多いチーム同士、非常に迫力ある競り合いを展開する。スタイルとしては対照的、長いボールをトップ目がけてシンプルに入れていく攻撃構築の多いスウェーデンに対し、ドイツは丹念にボールを繋いで隙を伺う形。見合う感じになると思われたが、予想をあざ笑うかのようにスコアが動く。

繋いでいたドイツが一本長いボールをトップに放り込むと、クローゼが競って、ポドルスキがそれを素早くフォローし後ろにサポートに来ていたバラックへ。バラックも素早くディフェンスの合間にポジションを獲っていたクローゼへ素早く繋ぎ、クローゼはボールを受けるところでワンフェイク入れて局面打開、二人の間をすり抜けそのままイサクションと1vs1、はイサクションの飛び出しが制すが、これで生まれたこぼれ球がポドルスキの元へ、豪快に蹴りこんで(イサクションのセーブ、ディフェンスのブロックも及ばず)ドイツが先制点を奪取した。このゴールは素早いポドルスキ、バラックのサポートも素晴らしかったけれど、クローゼの突破に尽きる。エドマンとルチッチ(?)は小さなフェイクに完全に出し抜かれ、彼にアプローチすらいけなかった。ポドルスキも一点獲ったことが気を楽にしたのか、しっかりと決定機をモノにした。

これで、ドイツは非常にテンポが生まれる。一度軽率なボール処理ミスをラーションに巧みに突かれたシーンが合ったモノの(カバーもあって難を逃れる)、ボールの回りが良くなり、ボールが前に収まってファールを得たり、ミドルを打ったりと、良い形で攻める。スウェーデンとしてはなかなかトップに収まらず、攻撃のとっかかりが掴めない。

スウェーデンとしてはトップにボールが収まれば、ある程度形になるモノの、ハイボールに対してはドイツディフェンス陣も非常に強く、難しい。リズムが掴めない中で好調ドイツ2トップにまたしても出し抜かれてしまう。引いたポドルスキがクローゼに斜めの楔を入れると、止まることなくそのままゴール前に詰める。クローゼは楔を収め、二人が交差するような形で素早く右側へ突っかけると、それにスウェーデンディフェンスは3人が釣る形で中央にぽっかりとスペースが空き、クローゼはその状態を見てフリーで待っていたポドルスキへお膳立て、前オープンのフリーのシュートチャンスをポドルスキはしっかりと決めた。二人の関係で崩しきったわけですが、クローゼに楔が入るところから、スウェーデンのディフェンスが完全に後手を踏んでしまっている印象(楔に対してのアプローチ、入ってきたポドルスキのマーク)、それだけ先制点のダメージで大きな混乱に飲まれていたという事を感じさせた。クローゼとポドルスキは中悪いんじゃないのかよ、抜群のコンビネーション(empate見てると 苦笑)

スウェーデンとしては前半の早い時間帯にして、とても大きなビハインドを負ってしまい、ある程度前にバランスを移さざるを得ないのだけど、ディフェンスがパニックに陥ってしまい、なかなかゾーンもプレスも機能しない。ドイツに短いパスを紡がれ、その中で浅いラインの裏のスペースを突かれたり、深く持ち込まれてから手前のゾーンを使われてミドルやワンツーなどをされたりと、防戦一方。攻めに出る様な状態になかなかならない。グループリーグで有効だったセットプレーから光明を見いだそうとするが、前述の通りサイズにおいてアドバンテージを持てず、なかなかリズムを変えることが出来ない。

スウェーデンとしては一時ゆったりとポゼッションをとって、ある程度落ち着いた印象こそあったものの、攻められると対応しきれない状態が変わらない。トップに収まる楔を制限できず、そこからの局面打開に後手を踏みまくって、そこからバラック、フリングス、シュバインシュタイガーはフリーの状態で前が開けば長い距離でも打たれまくり。持ち前のサイドアタックは数こそ少なかったモノのラームがキレのある動きでエンドライン際まで切れ込んでクローゼのシュートを生み出すなど、やりたい放題。そしてその混乱の極みなのか、ハーフライン付近でクローゼに入れ替わられたルチッチが焦って後ろから引っ張ってしまい、既に1枚もらっていたルチッチは2枚目のイエローで退場となってしまう。余りに不用意。更に厳しい状況に追い込まれる。結局ルチッチが空けた穴はカルストロームを下げ、ハンソンを入れる形で埋める事になり、攻めなきゃいけないのに攻撃に掛かる枚数が減ることに(これはどうなんだろう、組織を維持しないと虐殺されちゃう感じは確かにあったけど)

スウェーデンのチャンスというと、数えるほど。ズラが長いボールから抜け出し、シュートにこそ持ち込めなかったモノの、それで生まれた混戦の中でドイツディフェンスの手に当たったようにも見えるシーンが。しかしそれは獲ってもらえず。もう一つ、左からのインスイングのクロスをラームとはサイズの差があるヨンソンがヘッドで落とし、しっかりと背負ったズラがボレーで押し込んだが、ポスト際でレーマンが掻き出すように凌がれてしまう。運もスウェーデンに味方しない。なかなか攻撃において効果的な形を作り出すことが出来ず、守備はカウンターで脅かされたりと、前半が終わるまで落ち着きを取り戻すことはなかった。結局前半のシュート数は12-3(枠内6-2)、それが全てを表す様な展開だった。2-0。

後半

もう出るしかない状態のスウェーデンは、開始早々リュングベリが積極的にボールに絡み、そしてチャンスを演出。ダイヤゴナルにカットインして、ヨンソンにスルーパスを通した(が、レーマンの飛び出しに凌がれる)しかし、数的優位という状況はファイトオーバーで補えるほど簡単なモノではなく、ディフェンス陣は凌ぐことで一杯一杯。しかしその中で、エースがようやく一仕事。ズラが持ち前の足元のテクニックで左サイド狭い状況で囲まれた所からを局面打開、グラウンダーのボールを流し込むと、中で待っていたラーションが後ろ向きで受けようとしたところで(誘うような形で)メッツェルダーのコンタクトを受け、PKを得る。そのファールを誘い出したラーションがスポットに向かい、狙った先は右上だったのか、強烈なシュートで決めに行ったが宇宙開発……orz反撃ムードを一気にしぼませてしまう。このタイミングでヨンソンに代えて、ヴィルヘルムションを投入。

難を逃れたとはいえ、少々嫌なムードだったドイツですが、そのムードを変えにでたのはバラック。一人いなして強烈なシュートでイサクションを襲い、その後も細かいボールの繋ぎの終着点としてミドルを狙ったりと、もう一度スウェーデンを押し込みに掛かる。スウェーデンとしてはそんな脅威にも下がるわけにはいかず、前から前からプレスを掛けにいくが、それも続かなず、程なくドイツペースとなってしまい、反撃ムードが高まっていかない。

ボールを動かしながら、時間浪費モードの入るドイツは、シュバインシュタイガーに代えてボロウスキ、ポドルスキに代えてノイビル、イエローをもらっていたフリングスに代えケールを入れる。スウェーデンも同じようなタイミングでこの流れを打開しようと怪我上がりのズラを下げ、アルバック。この時点でスウェーデンはカードを使い切った。しかし、スウェーデンはなかなか攻めれない。ドイツのボール回しをなかなか奪えず、奪った後もドイツの切り替えの意識が高いこともあって、反撃の芽をことごとく摘まれ、攻撃させてもらえない。カーンの目を細めてゲームを見守る様を映し出す事が多くなったり(カーン何を思うのかな)、サポーターを映してみたりと、カメラの方はゲームよりも違う方向に興味が向いているのかなぁと感じさせる中で、ドイツの目的としてはバラックにゴールを獲らせようという方向に(ゲーム全体でそれを感じたけど)そのバラックも強烈なシュートを放っていったが、最後の意地かイサクションが凌いでいく。バラック以外にも、フリードリッヒ、ノイビル、クローゼとチャンスを迎え、スウェーデンに反撃のチャンスを与えずに試合終了。実力伯仲のゲームになると思われた決勝トーナメント一回戦のファーストゲームは思わぬ一方的なゲームとなりました。まさにノックアウトラウンド、ノックアウトだ(泣)

むーん、面白くねぇ。まあ、ホームアドバンテージを持つドイツが勝つというのは順当という結果なんだろうけど、開始早々の2点、そしてルチッチの退場で全てが決まってしまった。ラーションがPKを決めていたら、というのはあるけどやっぱりそんなには変わらなかったかなぁと言う気もするし、それだけ前半で負ったビハインドは余りに大きく、そして痛かった。

で、そんな一方的なゲームの綾としては、ドイツの二つのゴールを生み出したドイツの2トップとスウェーデンのディフェンス陣の局所的な力の差ということになるのかな。もちろん、状況の整った状態でのスウェーデンのゾーンブロックは非常に堅さ、強さを持っていたと思うのだけど、この日は余りにバイタルを埋めきれず、そこを使われることでゾーンが全く機能しなかった。まあゾーンが機能しなければ苦しくなるのは当然で、個人の部分でも局面打開力や、複雑で創造性のある攻撃に対しての対応に置いて、クローゼ、ポドルスキが上回ったのかなぁと。それにしても、この日の二人の関係は本当に素晴らしかった。インタビューでも聞かれていたけど(@日テレ)、二人の関係が悪い事が信じられないくらい(嘘なのかも知れないが)、抜群に意思疎通が獲れていたし、連動感もパーフェクトだった。二人とも乗ってるとなると、まじでドイツ行きそうだな、嫌だなぁ。

後は両チームのこと。まずスウェーデンから。もうこの日は上記の点、そしてルチッチの退場、そしてラーションのPKと、全てがうまくいかなかった。Not his day?Not TheTeam's dayって感じだったのかなと。で、今回のワールドカップの印象を。厳しく書けば、この大会に合わせきれなかったし、チームのポテンシャルが発揮しきれなかった。もちろんその中でも持ち前の組織力、粘り、地力などで、パラグアイ戦やイングランド戦など面白いゲームを見せてくれたし、やっぱりスウェーデンが好きな事は変わらないけど、今回に関してはちょっと残念だったかな。しかし、タレント揃いをポジティブに反映させること、そしてその中でスウェーデンらしい機能性の高い組織を維持すること、そして良いバランスで両立させること、難しいんだなぁと感じた。

ドイツに関しては、スウェーデンとは逆にドイツの日って感じだった。悔しいぐらい強かった。ホームの雰囲気は審判も比較的巻き込めていたと思うし、何か勝ち抜いちゃう勢いを纏ってきたのかなと感じた。上にも書いたけど2トップの非常に機能性、実効性の高さは素晴らしかったし、中盤もシュートの意識が高く、すべきこと、やらなきゃいけないところは緩まずしっかりとやるという部分では(特にゲームが決まった感のあった後半のプレッシング)、チームがしっかりとオーガナイズされているんだなと感じた。今日うまくいかなかったことを考えたら、バラックがゴールを獲らなかったことと、フリングスがカードをもらったことぐらいじゃない?素晴らしいリスタートになったんじゃないかな。

次はこの後のゲーム、アルゼンチン-メヒコの勝者とドイツがやるのか。アルゼンチンとドイツか、因縁だねぇ。まらどんとベッケンバウアー。うへー、凄いや。ということでとりあえずここまで。

*何かやる価値があったかどうか、微妙なところ?一方的なゲームだったしね。でも、クローゼとポドルスキは素晴らしかったからね。正直うらやましいと思ったよ。

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June 24, 2006

日本代表次期監督選考に関して。

日本代表が帰国したようです。期待と失望、その反動がおかしな方向に出なくて良かったと一安心していたりする今日この頃、選手達にはとにかく体をしっかり休めて、次の戦いの場に備えて欲しいモノです。で、そんな中で過熱している次期監督問題に関して、一言。

日本代表次期監督、デシャン氏が第1候補…交渉"大詰め"(SANSPO.com)

日本協会打診!ジーコ監督後任にジャケ氏(nikkansports.com)

ジーコ監督後任にオジェック氏有力(スポーツ報知)

大会が始まる前から、ジーコがこの大会で退任することは決まっていて、協会としても後任監督を探していた訳で、敗退を機にかなり熱を帯びてきた印象があります。で、これ。

ジーコ監督後任にオシム氏と交渉 川淵会長明かす=日本代表(Sports navi)

ふーん、オシムたんか、良いんじゃない?聡明で、経験豊富で、サッカーへの造詣も深く、世界のフットボールの潮流も理解していて、日本のサッカーへの理解も深く、何よりもそれをピッチで表現させる手腕を持っている。彼に対しての批判も余り聞かず、非常に評価が高い監督……っておい。

オシムたんが云々とかそういうことではなく、このままでは絶対良くない。

まだ敗戦のショックから抜け出せていない人もいるだろうし、怒りを持っている人もいるだろうし、何よりこの敗戦の責任の所在・処遇さえはっきりしていないはず。まだ敗退が決まって2日なのだ。それなのに、こういう事になっている。おかしいことだと思わない?

4年間のプロセス、そして本大会で出た結果、見えた世界との差などこの4年間という歳月の日本代表の総括・分析、そしてその中で綿密な考察と議論をし(必要なこと、必要じゃないこと、変えていくこと、続けることを見定める)、その上でプランを作り、目標を定め、方向性を定め、全てに置いて隙なく推敲された上で最も適した監督をピックアップする。そして、その監督とも様々なミーティングを重ねて、お互いに納得した上で任せるという決断を下す。

今回の超高速の後任監督選出(まだ契約はしていないけど)には、このようなプロセスがすっぽり抜け落ちているような気がしてならない。

僕には、協会が本大会の結果を受けて、上記のような分析・総括・考察・議論が重ねられたとは思えない(まあある程度やっていたのかも知れないけど)この4年間を任せる人なのだ、そんなに浅はかで脊髄反射的な判断でしていいモノではないと思う。

もちろん協会だけではなく、見ていたファンやサポーターも一度立ち止まって考えていく必要性があるんじゃないかな?全てに置いて監督に丸投げする事は、絶対に間違っているし、本質の所では何も変わらない。

もちろん、様々な方が喜びの声を上げているように優秀な監督を招聘ことに異論はない。実際オシムたんなら湯浅さんの言う通り、日本代表に必要なモノをもたらしてくれると思う。ただ、その賢者に任せる前に、自分たちで答えを探す努力を怠るべきじゃない。苦しんでも、自分たちが答えを持たなければならないんじゃないかな。あれだけ、喜び、悲しみ、怒り、期待、絶望、失望、様々な感情を生み出す自分たち国のフットボール、自分たちが考えなきゃ。

そういうことをしていなければ、あっさりオシムたんに見切られちゃうかも知れないよ?

もう一度、考えよう。自分の国のフットボール。ということで緊急提言的ですが。

*これって、ほりえもんのあれに似てる、時間外取引。火事場泥棒のように決めて良いことな訳ないじゃん。

*そして、オシムたんだって全知全能の神じゃない。失敗するかも知れない。その時にこんな軽率な判断で決められたとしたら、後で後悔してもしきれない。

*もちろん、僕はオシムたんがやってくれるなら素晴らしいことだと思う。オシムたんは結果も残しているし、素晴らしいサッカーを築き上げている。これから対峙する様々な問題も明晰な頭脳と含蓄ある言葉、カリスマ性で答えをてらしてくれることを望んでる。でもそれじゃ駄目なんだよ。僕たちが答えを見つける努力をしなきゃ。もし、オシムたんが以前から言われている健康状態に問題があったり、奥さんが日本嫌いになったり、もの凄いビッグクラブから引き抜かれたりすることだってあるかも知れない。その時に僕たちが答えを持っていなかったら?正直ぞっとする。

まあ考え過ぎなのかも知れないけどさ。でも考える必要性あると思うよ。あれだけ感情を生み出すチームなんでしょう?自分の国のチームと誇りを持つモノなんでしょう?人任せにして良いはずがないと思う。

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最後の躍動@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group E Italy vs Czech.Rep

まあ勝ったことは嬉しいんだけど、さ。チェコを突き落としちゃうわけで、それはそれで寂しい。試合終了後に、ネドベドが、ユーヴェのチームメイトと抱き合って健闘を称え合っていたシーンはぐっと来た。ユーヴェの降格が決定的と言うこともあって、バラバラになってしまう可能性が高く、敵同士で白と青のシャツに分かれていたけど一緒のピッチに立つのは今日が最後かも知れない。そんなことを考えたら、ユーヴェ好きとしてはとても感慨深かった。てゆうか、試合とは関係ないわけだけど。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day14

Group E
Italy 2-0 Czech Rep. @ Hamburg
ITA:26'M.Materazzi 87'F.Inzaghi

FIFA MatchReport

イタリアスタメン:GKブッフォン"神その1"、DFザンブロッタ、ファビオ・カンナバーロ"神その2"、ネスタ"お願い、軽傷であってくれ"(→17'マテラッツィ"褒めてなんてあげないんだから、ぽっ")グロッソ、MFピルロ"気を抜いちゃだめ"、ペロッタ"よく走る子"、ガットゥーゾ"監督は大事にしましょう"、カモラネージ"ロストしすぎ"(→60'バローネ)、トッティ"夢は結構だけど、仕事してくれ"、FWジラルディーノ(→74'フィリッポ・インザーギ"泣けた")

チェコスタメン:GKツェフ、DFグリゲラ、コバチ(→78'ハインツ)、ロゼーナル、ヤンクロフスキ、MFポラック(45'+2'黄×2=赤)、ポボルスキ(→46'シュタイネル)、ネドベド"尊敬"、ロシツキー、プラシル、FWバロシュ(→64'ヤロリム)

2試合終わって、まだどのチームにもチャンスの残る大混戦、実力国のつぶし合い最終章なGroupE。そんな中でイタリア-チェコという素晴らしいカード、期待は高まる。イタリアは2戦目、内容はあれだったモノの勝ち点を1積み上げ現在首位でこのゲームを向かえる。グループリーグ突破には勝ち点1が必要な条件の下、デ・ロッシが出場停止の中で慎重とも言える布陣。トップを一枚削り、トッティと並べるようにカモラネージを高い位置に配置、4-3-2-1の様な形でより相手のストロングポイントである中盤のケアへの意識が伺える。チェコの方は、自力での突破のためには勝ち点3が必要、引き分けでも可能性は残るが、裏で行われているアメリカ-ガーナの結果次第。しかし、その中でコラーは怪我、ロクベンツ、ウイファルシは出場停止と苦しい台所事情。何とかバロシュが間に合って1トップに入り、アンカーにはガラセクではなくポラクを起用。ウイファルシの穴はコバチが埋める。

前半
必要条件が違うこともあって、このゲームに対しての姿勢も対照的、慎重に機を見ながら攻め、攻→守の切り替えを意識しながらゲームに入ったアズーリに対し、ゴールを奪って勝つという意欲に溢れ、攻め込んでいくチェコという展開。そんな立ち上がり、ファーストチャンスはチェコに生まれる。アズーリのCKを防いでからのカウンター、一度はペロッタ、カンナバーロの危機察知で防いだモノの、セカンドボールを左サイドでネドベドがさらってそのまま右足アウトサイドでアーリークロス、これがカンナバーロの頭を越え外に流れる動きでフリーとなったバロシュへ通る。トラップが流れて角度がなくなり、ブッフォンの飛び出しで難を逃れたが、危ういシーンだった。この後もなかなかコンビネーションミスが目立ち、どうも動きが抑制されているようで緩慢な印象の残るアズーリを尻目に、縦を意識した速いサッカーでチェコがペースを握った(ネドベドが立て続けにミドルを打たせてしまったりと非常に危うい。が、ブッフォンが何とか凌いでくれた)

そんな中でバロシュに対応しに行った際ネスタが股関節を痛めたらしく、20分にも満たない時間で結局交代してしまう。代わりはマテラッツィ。ここ数年のイタリアの不安要素でもあるネスタとカンナバーロのバックアップという要素が試されることに。その後もイタリアの攻撃は中途半端な形で奪われる形が目立ち、チェコのペースが続く。楔こそカンナバーロの素晴らしい対応もあって入れさせていないモノの、ボールを大きく動かし空いたところを前に進む形でアタッキングエリアに入っていくチェコに対し、トップが一枚減ったことで楔が入らず、トッティとカモラネージが余り良い仕事を出来ていない事でほとんど良い形が作れない。

しかし、その中でピルロのロングボールから、ジラルディーノがうまく体を使って抜け出し、あわやという形を作ると、それで得たCK。トッティの柔らかいボールに助走が獲れる緩いマークを突いて高い打点(バーに届いちゃうんじゃないか)で不安要素なマテラッツィがヘッド。素晴らしいコースでツェフを抜いて、先制点を奪う。悪かったよ、あぁ、悪かった。

ビハインドを負ったチェコに対して、アズーリは4-3のブロック、そして必要とあればカモラネージやトッティも引いてくる形でチェコの攻撃をいなしていく。その中でもカンナバーロの芸術的な守備が際っていた。相変わらずカモラネージやトッティが仕事が出来ないことで攻撃が繋がらないこと、低い位置でピルロが集中力を欠いて軽率なミスをすることはとても気になったが、ある程度安定感を取り戻す。逆に攻め手が掴めなくなったチェコは、前半ロスタイムにここまでハードな守備でカモラネージやトッティを潰していたポラクが後ろからのチャージで2枚目のイエローをもらって退場になってしまう。ハードさ、アグレッシブさが裏目に出てしまった形だが、イタリア陣でのプレーであり、一枚もらっていたこと、時間帯などを考えたら、不必要であることは否めなかった(結果論、だね。獲っていたら一気にチャンスになるのはわからなくないけど。ただ、技術のある選手に対して軽率でもあったかな)アズーリは大きなアドバンテージを更に得る形で前半を折り返すことになった。1-0。

後半
1点ビハインド、数的不利、ガーナリード、絶体絶命とも言えるネガティブな状態の中で名将ブルックナーの一枚目のカードはハーフタイムのタイミングで、右サイドポボルスキに代えてシュタイネル、システム的には4-4-1。スピードを活かしていきたいと考えたのかな。しかし人数の違いもあって、リズムは完全にアズーリ。ゲームペースをコントロールして、ポゼッションでもカウンターでも数多くチャンスを作り(決め手は思いっきり欠いた)、かといって状況を鑑みてバランスは崩さない。チェコがアンカーの穴埋めをしなかったこともあり、バイタルでフリーでボールを持てるようになったトッティはかなりチャンスを向かえた。(しかし、ミドルシュートはツェフにはじき出され、後は中途半端なプレーに終始。前のターゲットが少ないにしても、不満。夢は結構だが、ループは5点ぐらい差がついた試合でやって下さい)

アズーリのアタック陣が勝負を決めきれない所か安易にボールを失う中で、その隙をネドベドが突く。カウンターからスペースを見いだすと一気に飛び出し、挟まれても突き進んでぶっちぎり、一気にペナに進入。完全なる決定機、ためらわずにフリーで左足を強烈に振り抜いたが、ブッフォンが素晴らしい反応で、この大ピンチから救う。チェコとしては最大の決定機を逃してしまう。冷や汗をかいたアズーリでしたが、この後は締め直して更に現実的にバランスも守備的に修正、相手にバイタルの進入を許さず、シビアにゲームを進めていく。

この後ゲームは、チェコが待ちかまえられた中で守備陣の穴を探しながら攻撃を仕掛け、イタリアはそれを受けながらスペースを見いだすと一気にスピードアップしてカウンターを狙い、駄目だったら後ろに戻して作り直して時間を使うという展開に。チェコが高いラインを敷いていることもあって、リッピはラインの裏を突くのはお手の物なピッポを投入、狙いをはっきりさせる。段々苦しくなってきたチェコはバロシュに代えてヤロリムを投入。トップにシュタイネルを上げる。これがある程度チェコにリズムが生まれ、ネドベドのシュート、ロシツキーのアタッキングエリアに入っていく高速ドリブルなどを引き出したが、それもブッフォン、カンナバーロの前に、無為に終わる。時間がなくなる中で名将ブルックナーの判断はセンターバックのコバチを下げハインツを入れて、勝負を賭ける選択。しかし、数的不利の中で常にカウンターの脅威にさらされ続けてきたチェコディフェンスはこれ以上のリスクを負いきれなくなっていた。

カウンターの形から、中盤は全くフィルターが掛からない状態。その中でチェコDFは中央を締め切れず、門がぽっかりと空いたところをスルーパスからピッポが突く。完全に独走、平行してバローネ(交代出場)もゴール前に走り、2vs1の状態になる。いくらツェフでも二人を警戒する状態ではピンチを凌ぎきれず。ピッポはツェフを抜き去り、ゴールに流し込んだ。ピッポはWC初ゴール。スーペル・ピッポ!

これで勝負が決まった。2-0。チェコは数的不利の中でネドベドの獅子奮迅の奮闘を見せていたモノの、イタリアの堅陣に穴を空けることが出来ず。彼のワールドカップはここで幕を引くことになった。イタリアは無敗、勝ち点7でトップ通過。

ポラックの退場がゲームを決めた感がありましたが、アズーリにとってアメリカ戦で失ったと思われた良い流れが残っていることを感じるゲームでした。マテ公のヘッドにしても、チェコが良いサッカーをしていた中でポラックが退場したのも(これは自滅かな)、コラーが間に合わなかったのも、このゲームに大きな影響を及ぼした訳で、力の差がない中でこのように差の付く事例がほとんどアズーリに味方したのは幸運以外の何者でもないと思う。もちろん、勝利に値するパフォーマンスであったことは否定しないし、多分退場者が出なくても、ブッフォン、カンナバーロの調子を見た時、結果が出た可能性は高いけれど、いなかったらどうなっていたかと思わされるほど、危ういゲームでもあり、パヴェル・ネドベドは余りに危険な存在だった。そう考えると、やはり、アズーリは幸運だった。

で、この日は慎重な姿勢を表すような4-3-2-1で望んだわけですが、機能したかどうかは微妙なところ。守備面に置いては、チーム全体の意識が高く、攻守の切り替えも速くて、中盤でのチェコらしい速いパス回しをある程度制限出来ていたのかなと。そういう意味ではリッピの狙いは当たっていたのだけど、攻撃に置いては、ビルドアップのシーンなどで細かいミスが度々起こったり、又高い位置でボールがなかなか収まらずに安易にボールを失うなど(チェコ側から考えれば、退場に繋がってしまったけれど、ハードなアプローチが功を奏していたとも言える)、お世辞にもうまくいったとは言い難かった。後半数的優位になっても、終盤までとどめを刺しきれず、この辺も非常に不満。トッティがねぇ……。ある程度コンディションは戻ってきているのだろうけど、インスピレーション、技術、どちらも不十分。ゲーム展開に余裕があったとはいえ、攻撃陣と守備陣の信頼感の齟齬を生んでしまうのではないかと思うぐらい、イマイチなプレーが多かった。この先のアズーリの鍵を握る選手なだけに、この日のプレーは不満が残った。

ネガティブな事だけじゃあれなので。混乱と喧噪のチームの中でマルチェロ・リッピの采配は沈着冷静、そして冴えを見せていることが心強い。アクシデントやミスがありながらも、マテ公、ピッポと交代選手がゴールを獲り、このゲームの主テーマであったチェコの中盤の機能性を奪うという点では、合格点が与えられる出来。リッピは今のところ完璧な仕事をしていると思う。正直、ネスタの怪我は余りに痛いし、デ・ロッシは4試合出場停止で事実上この大会はアウト(決勝戦は出場可能)と、楽観できる状態ではないけれど、次の相手が前回大会で負けたクロアチアを避けられたのはアズーリにとってはこれまた幸運なことだと思うし(オーストラリアは、素晴らしいチームスピリットを持っているし、パワフルで決して弱いチームではない。ヒディンクも怖い)、まだ風は残っていると思う。

で、もう一個。今日のカンナバーロとブッフォンが勝利を引き寄せたと言っても過言ではないぐらい、素晴らしいパフォーマンスで、守備の芸術性を示すようなスーペルなプレーぶりだった。ブッフォンに関してはネドベドの何本もあったロケットミドルを次々と止め、ぽろぽろと出てくる穴も素早い飛び出しでコースを消して、危機を救った。対面のツェフと共に世界最高峰といわれるGKの価値を十分に示す物だったと思う。カンナバーロに関しては、相棒ネスタを失った中でマテ公を従えて、守備を牽引。読み、判断、1vs1の対応、ラインコントロール、マーキング、ほとんどミスがなく、ボールを奪う技術と対応力は芸術的だった。前戦アメリカのセンターバックがフィジカルに頼り切って体をぶつけるだけの拙い守備をしていたのが目についたが、これぞ守備の技術というのを身を以て示してくれた。こういう部分はなかなか注目されないが、こういう部分も又技術として、注目されたらいいなぁと思う。

チェコに関しては、コラーがいれば、と思ってしまった。まあ怪我で仕方ないのだけど、彼がいればチームに芯が通って素晴らしいパフォーマンスが出来ることは周知の事実だっただけに、それが悔やまれるかな。個々の奮闘は目立ったし、断片的には積極的で華麗なプレーも見えたけど、それを更に活かすには、やっぱりコラーが必要だったのかなと感じる。もちろんこのゲームに関しては、ポラクの退場というファクターはとても大きな要素だったけれど、ね。

で、ネドベドは相変わらずチームのエンジンとして広範囲に動き回り、そしてフィニッシュシーンにまで絡んで奮闘していたのは感動的だった。ミドルシュートも素晴らしいシュートが多く、ブッフォンでなければ入っていてもおかしくなかったし、挟まれても抜け出したシーンは本当に圧巻だった。この日のエネルギッシュなパフォーマンスは、このまま選手引退なんて冗談としか思えないぐらい圧倒的なプレーだったと思う。アズーリにとっても一番怖い選手だった。とにかく、ここ10年のヨーロッパを象徴する選手の一人、見納めとなるのは寂しいけれど、お疲れ様といいたい。
クラブではまだ見れるよね?まだ続けるよね?辞めないよね?セリエBは相応しい舞台じゃないから、移籍すると言っても現役を続けてくれるなら喜んで送り出すよ。大会前にはモナコという話があったと思うけど……

じゃあここまで、後は結果と印象。

Group E
Ghana 2-1 United States @ Nuremberg GHA:22'H.Draman 45'+2'pS.Appiah USA:43'C.Dempsey

FIFA MatchReport

ガーナは先制すると強い。イタリア戦のように複雑な対応を求められると危うい部分も顔を出すのだけど、自分たちの強い部分である前への強さ、中盤の推進力、柔らかいテクニックなどが素直に出ると本当に強い。そういう意味では断罪しすぎたかな。やっぱりチェコ戦がターニングポイントになったのかな、もの凄いチームがポジティブに回っていて、ムンタリがいないことも余り気にならなかったぐらい。見事でした。ただ、エシアンが次出場停止、痛い。

アメリカはどうなんだろう?非常にオーガナイズされたチームだったけど、ミスはオーガナイズできないもので、もったいなかったかな。まああれがなかったら勝てたかというと分からないけれど。しかも、ミス、失点というネガティブな部分にレイナの負傷退場というおまけ付き。得点直後のPK献上も、ダメージは大きすぎた。

で、アメリカ戦の後、余りに腹が立ってmixiに書き殴ったんだけど、戦術的な後ろ盾をなくすと、技術がなく、体を当てるだけのフィジカル頼りのプレーになってしまうのは、やっぱり粗いかなと感じてしまった。ガーナにも言えることだけど、勢いに乗った時に強いのは当たり前で、勢いを失った時に何が出来るのか、そういう部分で対応する術、技術を持たない事を感じたし、そしてそれが強国といわれる長く厚い文化を持つチームとの差なのかなぁと。PK献上したオニェウはとてもでかくて強いディフェンダーだけど、相手にぶつかることでしかボールを獲れないディフェンダーだったし、アメリカというチーム自体そういう傾向があった。自チームの強さを認識してオーガナイズされた組織は世界でも最高峰のモノで、本当に素晴らしい質を備えていたけど、それだけでは埋められない要素というのも証明されてしまったのかなと感じた。そういう意味では日本も、一足飛びに強くなるということだけを考えるだけじゃなく、少しずつそういう文化や歴史を積み上げていくということも考えていけたらな、と思う。もちろん、今強くなるための、戦うための組織をオーガナイズしながらね。

まあそんなチームを高評価していた人が書いても、説得力まるでなしなんですけど(アメ公をトップ通過予想してましたから、はい)ということでガーナが勝ち点6で2位通過、決勝トーナメント一回戦でブラジルと対戦することになった。

ということでこの辺かな。良かったけど、寂しい。複雑だ、とても。

*昨日の試合はやりきれないなぁ。決勝トーナメント始まるし。ここに乗せちゃうかも。簡単に雑感。

*スイス-韓国熱かったねぇ。スイスの高質の組織とヤキンの関係(これは僕的テーマ)、血染めのシュート、ツーバービューラー(この人の読み方はこれで良いの?)、韓国の自信満々で強気なメンタリティと猛攻、揺るがない運動量とユーティリティ性、安様登場。見所満載だった。誤審?あれは正当なんじゃないの?クリアボール認識なら。パスが出たタイミングはオフサイドだけど、一応正当という判断はそんなに間違ったモノじゃないと思うけど……まあ認識次第で、微妙だね。誤審で浮き上がった国が誤審(っぽいので)で沈む、フットボールの正義って感じ。日本が負けた後にお隣が勝つのは少々嫌なんでね。ただ、日本と韓国の差もあるよね、それを考えるとちょっと凹む。

*ウクライナのボールスティール能力が戻ってきたかなという感じ。カウンターも鋭い。前の試合がもの凄い良かったから、この試合はあれ?って感じもあったけど、それでもスイスとのゲームは非常にソリッドでエキサイティングなゲームになるんじゃないかな。慎重なゲーム運びにずいぶんブーイングも出ていたけど、それはしょうがないじゃん。戦争なんでしょ?

*スペインはお昼寝かな?反さん曰く「スペインは後半になってからはシエスタですねぇ」にはワロタ。アグレッシブな時間もあったし、シュートも沢山打って、後はネットを揺するだけって感じだったけど、まあ入らない時はこういうモノかな。サウジのキーパーも頑張ったし、まあ結果が必要なゲームでもなかったし。てゆうか、スペイン-フランス、凄い楽しみ。フランスイマイチだけど、EURO2000のゲーム思い出す。中身も充実してて(ジョルカエフのシュート凄かったなぁ、パフォーマンスもかっこよかった)、しかもドラマティックで(最終番でラウールがPK外して叩かれたんだよなぁ。前半一本PK決めてたメンディエタがベンチに下がってたりして)凄い面白かったから、期待しちゃう。ラウール屈辱戦。

*ジャバーがこのゲームを最後に代表引退するようで(デアイエも)、一時代の終わりを感じるね。

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June 23, 2006

理想との対峙@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group F Japan vs Brazil

フットボールの理想、ジーコの理想、そういう相手と対峙していたのかも知れない。

ピッチに表れたのは純然たる差だった。チームとして、グループとして、個人として、技術、判断、精神、全てに置いて差があった。ブラジルは100%ではなかったと思うけど、それでも本物だった。世界最強の本物には太刀打ちできなかった。

様々な感情が渦巻く。

自分たちの力で、こんな気高い理想を目指したことは浅はかなことだったのかな。

こんなに大きな痛みを受けるぐらいなら、前になんて出ない方が良かったのかな。

頭のいい人のように、どこか醒めた目で見るべきだったのかな。望みなんて持たない方が良かったのかな。

全ては終わってしまった後で、言い訳と逃避に過ぎないし、蹂躙された屈辱は変わらない。

無力感。

その一言に尽きる。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day14

Group F
Japan 1-4 Brazil @ Dortmund
JPN:34'K.Tamada BRA:45'+1'&81'Ronald 53'Juninho.P 59'Gilberto

FIFA MatchReport

日本スタメン:GK川口能活、DF加地亮、坪井慶介、中澤佑二、三都主アレサンドロ、MF稲本潤一、中田英寿、中村俊輔、小笠原満男(→56'中田浩二)、FW玉田圭司、巻誠一郎(→60'高原直泰/→66'大黒将志)

ブラジルスタメン:GKジーダ(→82'ロジェーリオ・セーニ)、DFシシーニョ、フアン、ルシオ、ジウベルト、MFジウベルト・シウバ、ジュニーニョ・ペルナンブカーノ、ロナウジーニョ(→71'ゼ・ロベルト)、カカ(→71'リカルジーニョ)、FWロナウド、ロビーニョ

ブラジルは強かった。本物になったブラジルは一つ一つのシュート、パス、ドリブル、ボールタッチ、判断、全てが変わり、正直何をすれば勝てるのか全く思いつかない程、そして誰の責任とか、何が足りないとか、そういうことを考えるのが嫌になる程、華麗で美しく、圧倒的だった。クロアチア戦、オーストラリア戦とは違う本物のブラジルは、余りの迫力で恐怖感を抱く程だった。

そんなチームに対して、勝ちに行かなければならない状態に追い込まれたこと。結果論だけど、初戦の負けが高くついたということになるのだろう。

とにかく、選手達にはお疲れ様と言いたい。良い大会ではなかったけれど、そこはかとなく厳しい現実、そういうモノを見せてくれた。負けることに慣れておらず、責任を背負い、身を削って踏ん張ってきても、「官軍」思想が蔓延する日本では、非難の声(時にはふざけたぐらい理解に苦しむモノもあるだろうし、落ちた犬を叩くようなモノもあるだろうけど。一番痛いのは正論なんだろうね)もぶつけられるでしょう。それを甘んじて受け入れて、糧にして欲しい。先に進んで欲しい。それは向けられた期待でもあったのだから。

負けたチームを擁護してきた立場としての反省の弁だけは書いておこうかな。まあ見る目がないと断罪されても、正直なところ「そうですね」としか言いようがないです。本番で負けてしまうチームを擁護したこと、それがこんな場末のblogでも敗戦の一端を担ってしまったということを考えたら、謝らなきゃいけない。申し訳ないです。

まあ結果が出た後で全ては言い訳だけど、一つだけ書かせてもらえるとしたら(自分のブログだから何を書こうが僕の勝手だけどさ)、

日本の選手達の可能性を信じたかった。そこはかとなく強い光を放つ時の可能性を信じたかった。

ということです。今も信じなければ始まらないと思っているし、これまで書いてきた日本のサッカーが強くなるためには個々の選手達がより成熟し、様々な要素を磨く必要性がある考えに変わりはけれど(もちろん今かまびすしく言われているジーコジャパンに足りなかった組織的なサッカーをする上でも、とても大事なことだと思う)、事実としてこのチームは本大会で強い光を放つことはなかったし、純然たる結果があり、「それ見たことか」という批判も甘んじて受け入れるしかないと思っています。

でもこれでフットボールが終わる訳じゃない、フットボールは続くのだから。Jリーグ、そして各国リーグに散らばって、又力を付けて挑戦しよう。先を見なきゃいけない。希望を捨てたら、先には何もないと思うから。

*根こそぎ刈り取られた試合の後、凹むわ、悔しいわ、精神衛生上最悪だわ。で、ネット回ったら、希望を持つことや期待することがそんなに悪いことかと思わされてしまった。世知がない世の中だ。でも、それも又責任なんだろうね。

*←あ、いつもの追記欄はこれ付けてます。総括は落ち着いた時にでもします。今は正直余裕がない。出た結果、4年間の経緯に関して、総括はしっかりとしなきゃいけないし、そして先を見据えて、必要なこと、変えていかなければならないこと、やらなければならいこと、続けていくべき事、様々なことを考えていかなきゃいけない。今はまだ考えられないんだけど。

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June 22, 2006

ファンタスティックな両雄@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group D Portugal vs Mexico

やばい、ぎりぎりだわ。とてもポジティブでファンタスティックなゲームでしたよ。何か嬉しいな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day13

Group D
Portugal 2-1 Mexico @ Gelsenkirchen
POR:6'Maniche 24'pSimao.S MEX:29'J.Fonseca

FIFA MatchReport

ポルトガルスタメン:GKリカルド、DFミゲウ(→61'パウロ・フェレイラ)、リカルド・カルバーリョ、フェルナンド・メイラ、カネイラ、MFペティート、ティアゴ、マニシェ、フィーゴ(→80'ボア・モルテ)、シモン・サブローサ、FWエウデル・ポスティガ(→69'ヌーノ・ゴメス)

メヒコスタメン:GKサンチェス、DFメンデス(→80'ギジェルモ・フランコ)、オソリオ、サルシド、MFロドリゲス(→46'シーニャ)、パルド、マルケス、ピネダ(→69'カストロ)、ペレス、FWオマール・ブラボ、フォンセカ

ポルトガルは首位通過を、メヒコはグループリーグ突破を賭けての直接対決。どちらも中盤の構成力に持ち味があり、崩しに置いても明確な術を持っているだけに、アグレッシブなゲームを、と期待が掛かる。ポルトガルとしては、決勝トーナメントに向けて累積警告のあるレギュラーメンバーなど温存(ベンチにも入れず)、大幅にメンバーを代えてこの一戦に臨む(パウレタ→エウデル・ポスティガ、C.ロナウド→シモン・サブローサ、デコ→ティアゴ、コスティーニャ→ペティート)メヒコは2戦目でポジティブなプレーを見せたフォンセカをスタメン起用してきた。で、びっくりしたのが、マルケスを一列上げて3ボランチのような3-5-2で、中盤を厚くしてきたこと。ラボルベは策士なのか?

前半
メヒコは、中盤を厚くした布陣の利点を生かそうと、高い位置から追ってボールを絡め取り、そこから速く両サイドを使って攻めようという意図を持って積極的にゲームに入る。その勢いに対して、少々押され気味のポルトガルは、フォンセカの局面打開を許すなど不安定な立ち上がり。しかし、押され気味の中で攻撃におけるクオリティを証明するように一回の攻撃でゴールをのモノにする。

左サイド縦のパスをヘッドでカットすると、ダイレクトプレーで厚い中盤のエリアを避けてマニシェが早めに左サイドへ展開、それに合わせて切り替えていたシモンへボールが渡ると、シモンは局面打開を匂わせながら相手の警戒を引きつけて、薄くなった中へラストパス。そして、その形を予測したかのように走り込んだのが起点となったマニシェ、ポスティガのデコイを絡めて空いていたスペースでグラウンダーのボールをダイレクトで沈めた。シンプルな速い攻撃だったけど、個人の技術とダイナミズム(50mですよ、マニシェ)が連動するというポルトガルらしいエッセンスの詰まったプレーであっさりとメヒコの守備組織を攻略した。メヒコとしてはこういう形を避けたいからこそ(特にアタッキングエリアの部分で)中盤を厚くしていたと思うのだけど、それを機能する間もなく、逆に役割分担が不明瞭で、マニシェの動きを捕まえきれなかった。

これで、各所に落ち着きの出てきたポルトガル。ゆったりとポゼッションし、フィーゴやシモンの突破を足がかりに機を見て、ティアゴやマニシェ、そしてサイドバックが絡む形で攻めていく。メヒコとしては、狙っていた中盤のプレッシングがポルトガルの技巧と落ち着きの前に空転、ボールを得ても少々前に急ぎすぎて簡単にボールを失ってしまう傾向が見え、独特のリズムが断片にしか生まれてこない。対極的な状況の中で、メヒコには焦りが悪い形で表れてしまう。フィーゴに振り回される形で奪われた右サイドのCK、フィーゴの狙いはニアにポジションを獲っていたメイラ、その狙い通り速いボールを入れると、マーキングに置いて後手を踏んで焦ったのかマルケスがちょこっと手を出してクリアしてしまい、それが見つかってPK。これをシモンが落ち着いて沈めて(てゆうかフィーゴは蹴らないのかねぇ)2-0。メヒコ、苦しい。落ち着け。

これで更に攻め手を強めざるを得ないメヒコは、ポルトガルの優秀なアタッカーの局面打開に苦しみながらも、前への意識を継続して持ち続け、それが実ってかセットのチャンスを得る。左サイドからパルドのFK、低いインスイングのボールが流し込まれるとニアでマルケスが反応、体を倒すようなヘッドで後ろにすらし、そのすらせたボールをしっかりと予測していたブラボが良いタイミングで入ってきて強烈なダイレクトシュート!しかしこれは正面でリカルドが防いだ。この流れからの右CK。今度は普通に中にボールを入れると、うまくゴール中央でマークを外していたフォンセカが合わせる。コントロールされたヘッドはしっかりと逆サイドネットに収まった。フォンセカのヘッドは見事だったけど、簡単にマークが空いたなぁ。フォンセカのマークを外すタイミング、動き、良かった。1点差。

このゴールで焦りが消え、立ち直ってリズムを取り戻したメヒコは、ある程度正常にチームが機能するようになる。囲い込みが機能せず苦しんでいたシモンやフィーゴもある程度潰せるようになり、そして奪ってからの展開にも丁寧さが少し戻って、短いパスを織り交ぜながらスペースを使う形でアタッキングエリアまでボールを運分事が出来るようになった。そしてアタッキングエリアに入ったら、素早く、細かく、そしてリズム良く繋ぐことでフリーマンを作り出すメヒコらしいテンポある形でチャンスを生み出す。ポルトガルとしてはリズムを失ったわけではなかったが、その勢いに押された。結局その後もブラボなどにシュートシーンはあったモノのゴールは生まれず、前半は2-1で折り返す。

後半
メヒコはより攻撃にアクセントを付けようと、この日はベンチスタートだったシーニャを投入。それに伴ってマルケスが一列落ちて4-4-2に変更する(交代はロドリゲス)もちろんビハインドを負っているのでメヒコは、積極的なアプローチはそのままに、シーニャが入ったことを活かす意味でよりポストを絡めた中央からの攻撃が増え始める。ポルトガルは前半よりも後ろにバランスを移して、現実的にゲームを運びながらカウンターを狙う形に推移させる(ミシェルの言う通り)

ラインを下げて、スペースを埋めるポルトガルのディフェンスにエスプリを効かせたプレーで崩しに掛かる展開の中で、そのらしさというのが爆発する。シーニャの中央でのドリブルワークを起点に相手を揺さぶり、うまく穴を空いたところを見つけてフォンセカへ、フォンセカも受けたところで素早く穴が埋められたのを見て、時間を作って後ろからの上がりを使い、最後はクロスからペレスへ。そしてペレスも落ち着きはらって、コントロールがぶれたのを考えて切り返しちゃう、そこにミゲウが騙されて思いっきりダイビングタックルをしてしまい、それが掛かってPK!テクニック、状況判断、ゴール前での落ち着き、美しい流れだった。で、このPKをブラボが決めて同点……と書こうと思ったら、力入りすぎて宇宙開発……同点のチャンスを逃してしまう(ミゲウは退場にならなくて良かったね)

悪いことは重なるモノで、その後もメヒコらしい素晴らしいダイレクトプレーの連動で完全にポルトガルディフェンスを崩しきり(ワン、ツー、スリー、フォーとワンツーが重なりまくった)、又も最後はペレス。ここで体を寄せていたミゲウが足を出したところで倒れ、又PK?この微妙なジャッジ、主審ルボス・ミッシェルはシミュレーションの判定。よく見ていたのか、誤審なのか凄い微妙なプレーだったのだけど(足が掛かる前に倒れているけど、コンタクトに倒れたとも見える。でも、足という部分を考えたらやっぱり自ら倒れたかな)、結果としてシミュレーションなのでイエローカード、ペレスは2枚目で退場となってしまう。フェリポンは一枚もらっていて、守備面で危ういプレーの続くミゲウを心配したのか、パウロ・フェレイラにスイッチ。
良いゲームだから空気読んでほしかったな、出さなきゃいけないのは分かってるんだけどさ。

ドタバタした流れの中で、メヒコはピネダに代えカストロを投入。ポルトガルもサイドバックの交代に続いて、ほとんど存在感のなかったポスティガに代えてヌーノ・ゴメスを投入する。しかし、試合の流れは変わらない。ネガティブな結果とは別にチャンスは作り出すメヒコの勢いは衰えず、数的不利になってもチャンスを生み出し続ける。その中でもラインのギャップをうまく突いたブラボが長いボールから抜け出し、1vs1のビッグチャンスを迎えたが、これも力が入ってしまったのかふかしてしまい、決定機を逃す。これ以外にも細かいパス回しでギャップを作り出し、そしてそこを突く形でラインの裏を取ってチャンスを作り出していたが、決定機までは繋げられず。

ポルトガルは数的優位を活かせず、メヒコは必死の猛反撃も実らず、その中でラストカード(ポルトガルはフィーゴ→ボア・モルチ、メヒコはメンデス→ブランコ)を切って最終局面に入っていくが、結局このままゲームは動かず。メヒコの必死の反撃は非常にポジティブなモノだったが、さすがにポルトガルも水際ではやらせなかった。ということで結果は2-1。ポルトガルは3連勝で首位通過を決め、メヒコも敗れたモノのこのゲームの裏で行われていたイラン-アンゴラの試合がドローで終わったこともあり、勝ち点4でグループリーグ突破を決めた。

何か、嬉しくなっちゃうよね。ある程度結果が見えているけど、それでも強豪国同士、戦う意志に溢れた非常にポジティブなゲームを見せてくれる。メヒコはある程度勝ち点確保のためにやらなければならない側面はあるにしても、ポルトガルもメンバー構成、試合運びは慎重だったにしても、やっぱり勝負が掛かるところではプライドを見せてくれる。僕はトーナメントの行方とか、周辺事情とかを気にしちゃうのだけど、こういうのを見せられるとサッカー好きとしては嬉しい。

で、ゲームの綾としては直接的にはチャンスを活かせたか、活かせなかったかというところにどうしても目線が行ってしまうのだけど、掘り下げてみると、メヒコがポルトガルのストロングポイントであるフィーゴ、シモン・サブローサに対して、そこを直接抑えにいくというのではなく、中盤で積極的にプレスを掛けて、「彼らにプレー機会を与えない」という選択をしたところに鍵があったかな。結局その狙いを遂行しきれず、フィーゴやシモンにスペースを与えてしまった(前に前にという姿勢をいなされればスペースが出来てしまう)そういう意味ではポルトガルの技術力、ボールを繋ぐ力というのが勝負を分けたポイントだったのかも知れませんね。

ただ、メヒコの積極的な姿勢は個人的にはとてもポジティブだと思った。勝つためのアプローチとして、ある程度慎重にゲームに入り、失点の危険性を削って機会を伺う方が利口な選択だったのかも知れない。でも、個々の守備能力、身体能力などを鑑みて、劣っているとしたらその元を絶つというのもありなのかなぁと。リスクは確かにあるわけだけど(このゲームもそうだったわけで)、こういう主体的なプレー姿勢を出すことでチーム全体の意志も前に向くし、奪えた場合にはゲームを掌握することも出来る。実際ポジティブに反映している時間も多かったし、そんなにネガティブじゃないんじゃないかなと。

で、後は両チームの印象。まずポルトガルとしては、メンバーを落としながらも良い形で点を重ねられたので、バランスを見ながらゲームを進められたのだけど、やはりコンディションの良い選手が多いなぁという印象を受けました。特にこの試合ではシモンが良かった。シモンはクリスティアーノ・ロナウドが戻ってくるとはじき出されちゃう可能性が高いけど、フィーゴは連戦には不安があるし、ロナウドはムラがあるから、シモンの調子が良いことはポルトガルにはとてもポジティブなのかなと。マニシェも幅の広い動きが戻ってきて、決勝トーナメントでは期待できると思う。で、気になる部分は、守備に置いて全体的に細かいテクニックに対しての柔軟な対応力には問題があるように見えたこと(アルゼンチンと当たるとしたらちょっと苦しむかも)そして、個人でもメイラがラインを崩してしまう事やミゲウのスペースマネジメントと守備力の問題など(そんなのわかっちゃいたことだけど)、少々気になる部分もあっただけに、何とか修正したいところかも知れませんね。

メヒコは、おめ!良かった良かった。結果としては序盤のビハインドを跳ね返せず負けちゃったけど、パフォーマンス自体はとてもポジティブだし、クオリティもポルトガルに劣っているとは決して思わなかった。こないだの試合はスペースを削られて細かいエスプリの効いたプレーが余り出てこなかったのだけど、この試合では全開。痺れました。丁寧な技術、速く柔軟な判断、周辺状況を察する感覚などが強みが出せれば十分にトップチームともやれると思うし、後はそれを決めきるだけ。ボルヘッティが戻ってくれば、立体的なプレーを織り交ぜられるし、そういう意味ではちょっと期待の高まる出来だったかなと。守備に関しては、1vs1における個々の対応力に問題が残ったのは明らか。グループで守れればそんなに脆さを感じるモノではないけど、1vs1となるとやっぱり苦しい部分も感じさせただけに、この辺は強豪相手にはこれからも怖さは残るかな。個人的にマルケスはバックラインで使った方が良いと思う。ボランチなら彼の不在は気にならないけど、バックラインは彼の不在を埋められない。チームバランス的に、ね。

とにもかくにも、この日のパフォーマンスを見て、CとDの対決となる決勝トーナメント1回戦が更に楽しみになりました。もちろんC組の2チームの絶対的優位は揺るがないけれど、違う特徴を持っているし、面白いゲームになるんじゃないかな。両チームともファンタスティックでポジティブ。ということで今日はここまで。

で、追記。その他の結果。

Group D
Iran 1-1 Angola @ Leipzig
IRN:75'S.Bakhtiarizadeh ANG:60'Flavio

FIFA MatchReport

イラン意地見せたね。アンゴラはグループリーグ突破の望みを繋げる最低条件の勝ち点3得れず。ただ、初得点おめでとう。良いゴールだった。

Group C
Cote I'voire 3-2 Serbia&Montenegro @ Munich
CIV:37'p&67'A.Dindane 86'pB.Kalou SCG:10'N.Jigic 20'S.Ilic

FIFA MatchReport

「セルビア・モンテネグロ」として最後の代表試合、そしてコート・ジボワールとしても初出場の足跡を残したい。そういう意地がでた良いゲームだったと思う。両チームとも結構メンバーを代えてモチベーションの面でも、コンディション的な面でもフレッシュなことが良い方向に反映したかな。ナジィが退場して、はっきりしたゲームになったけど、しっかりとリトリートしたセルモンを崩したコート・ジボワールは見事。ここまでのポジティブなプレーがこの試合でも反映されていた気がする。どちらもお疲れ。

Group C
Netherlands 0-0 Argentina @ Frankfurt

FIFA MatchReport

両チームとも、先を見据えながら現実的にゲームをしていた。それだけにこのスコアレスも妥当な結果。オランダが5人(ジオ、マタイセン、ヘイティンガ、ファン・ボメル、ロッベン)、アルゼンチンが4人(エインセ、ソリン、クレスポ、サヴィオラ)メンバーを落としていたにも関わらず、それでもピッチにはきら星の如くスターが居並び、層の厚さは感じたけど、どちらもリスクを冒さず真価を発揮するまでには至らず、残念。で、ラフィは消えまくっていたし(後半持ち直したにしてもまだまだまだまだ)、アイマールたんはなかなか出てこないし、それも又残念。

でちょっとメモ。両チームとも素晴らしい局面打開力を持つ選手がいたわけだけど、お国柄なのかその特徴に結構違いがあったのかなぁなんて。もちろんどちらの選手も技術は高い、それは共通してるんだけど。アルゼンチンで言えば、メッシやテヴェス、リケルメなどが良い例だけど、体(腕とか背中とか)の使い方が上手で、感覚的に知っているからそれが玉際の強さになる。つっつかれてももう一度それを自らカバーして前に進んだり、取られそうと言うところでうまく体を使って自分のボールにしている。余り綺麗な様ではないけど、激しくてシビアなフットボールが身に染みついている感じがした。オランダの方は元々持っている身体能力というのを意識するようなプレーが多いかなと。ファン・ペルシー、ロッベン(出てないけど)なら恵まれたスピード、バッベルは柔らかさ。自分の強いところを活かそうという意識が高い。ポジショニングの意識が高くて、効率の良いフットボールをする国らしい選手というのが表れてる気がした(所詮、僕が感じた感覚に過ぎないのだけど)

てゆうか、メッシは見てて怖い。相手が足を出すタイミングの本当にぎりぎりの所で、体を翻したりスピードを上げて「すっ」とかわす感じだから、それがダーティなタックルをされた時に大きな怪我に繋がっちゃうんじゃないかと……冷や冷や。まあそのタイミングの勘とかが彼の良さでもあるわけだけど、心配で心配で(贔屓しすぎ)

まあこれからが本番だね。アルゼンチンはメヒコと、オランダはポルトガルと、どちらも因縁のあるゲームだね(オランダ-ポルトガルはEURO2004準決勝の再戦、アルヘンティナ-メヒコは'05CC準決勝の再戦)どちらも熱くハイレベルなゲームだったから、その再現を期待。

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June 21, 2006

歴史とプライドの刺激@FIFA WORLDCUP Germany2006 GroupB Sweden vs England

ネタバレっす。

良いゲームだったんだけど、とても面白いゲームだったんだけど……オーウェン。鶴、鶴、鶴。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day12

Sweden 2-2 England @ Koln
SWE:51'M.Allback 90'H.Larsson ENG:34'J.Cole 85'S.Gerrard

FIFA MatchReport

スウェーデンスタメン:GKイサクション、DFアレクサンデション、ルチッチ、メルベリ、エドマン、MFリンデロート(→91'ダニエル・アンデション)、ヨンソン(→54'ヴィルヘルムション)、リュングベリ、カルストローム、FWラーション、アルバック(→75'エルマンデル)

イングランドスタメン:GKロビンソン、DFキャラガー、リオ・ファーディナンド(→56'ソル・キャンベル)、ジョン・テリー、アシュリー・コール、MFベッカム、ハーグリーブス、ランパード、ジョー・コール、FWルーニー(→64'ジェラード)、オーウェン(→4'クラウチ)

2連勝でGroupB通過を決めたイングランドと、パラグアイとのシビアなゲームにおいて終盤にウイニングポイントをもぎ取り、何とか突破に向けて目処の立ってきたスウェーデンの対戦、スヴェン・ダービー。イングランドは引き分け以上で首位通過、スウェーデンはここで勝ち点を得れれば自力でのグループリーグ突破が決まる(負けても同時刻開催のトバゴ-パラグアイの結果如何では通過出来る)欧州トップクラスのオーガナイズされた組織にタレントを内包しており、ハイレベルなゲームを期待。ちなみに38年間ほどイングランドはスウェーデンに勝てていないとのこと。

イングランドは突破が決まっているだけに、ある程度メンバーを落とすことも考えられたが、一枚頂いているジェラード、クラウチ以外はほぼベストメンバー(代わりはセントラルにオーウェン・ハーグリーブス、トップには復帰して間もないウェイン・ルーニー、ランパードももらっているがそのまま出場。ギャリー・ネヴィルがまだ戻れず欠場)スウェーデンは右サイドでキレのあるドリブルを中心にアグレッシブなプレーを見せていたヴィルヘルムションに代わってヨンソン、又パラグアイ戦で怪我を負ったイブラヒモビッチに代わりアルバックがスタメンに名を連ねる。

前半
どちらも慎重にゲームに入った印象でしたが、いきなりのアクシデント。特に接触プレーもないところで後ろにボールを戻そうとしたオーウェンが腰砕けのように膝が落ちてしまい、そのまま立ち上がれず開始4分でピッチを去るという形に(大丈夫かなぁ……深刻そうな下がり方だった)休ませるつもりだったクラウチを急遽投入した。

そんなショックを伴う立ち上がりのイングランドでしたが、切り替え速くシンプルな展開からランパードが続けざまにミドルを放つなど、出来としては悪くない。その中でも復帰あけのルーニーの存在感が際だつ。左サイドジョー・コールのスルーパスから素晴らしいタイミングで抜け出すシーンを作ったり(オフサイドだったけど。誤審な気がする)、ベッカムのロングパスに機敏に反応し、ランパードのヘッドを演出したりと、ポジティブなプレーを展開。才能を見せつける。スウェーデンの方はというと、一度テクニカルなプレーでカルストロームがシュートシーンを向かえたぐらいで、ルーニー、ジョー・コールを始めとしたイングランドのタレント達を少々もて余し気味。イングランドの攻撃を耐えながら、カウンターやセットプレーからチャンスを伺う。

ゲームの流れがはっきりしたゲーム展開。イングランドが多くの時間ポゼッションを支配してスウェーデンの組織を崩しに掛かり、スウェーデンは耐えながら一瞬の隙を狙う。その中で光ったのがイングランドのタレント力。ジョー・コールがドリブルで突っかけることで攻撃の起点となり、少々難しいシーンでもルーニーが何とかする(後ろから来た長いボールを走りながら見事にコントロールしてディフェンス2枚の間に落としてシュートシーンに繋げそうになった[最後はブロックされた]見事なコントロール)しかし、スウェーデンもある程度耐性が出来、ゲームが停滞してきたかに見えた34分、スーパーシュートで先制点が生まれる。

右サイドからクロスを上げ、クラウチが折り返したが、スウェーデンディフェンスはそれに対応、ヘッドでクリア。そのこぼれがジョー・コールの元へ、胸でワントラップ、そして振り抜く。左サイド20~25mぐらいの距離から放たれたシュートは大きな弧を描いて右のポストへ、イサクションの必死のセーブも及ばず、ポストに当たって吸い込まれた。まぁ~見事なドライブシュート。胸でトラップしてそのまま地面に落とさずアウトに引っかけて狙ったわけだけど、その思い切り、そしてそれを実現する技術力、見事。そしてビューティフル。これはGKどうしようもない。イングランドが先制。

このゴールでリズムを掴んだイングランドは、積極的なアプローチで網に掛け、高い位置でボールを奪うシーンも多くなり、スウェーデンをエリアに貼り付けるように押し込む。ミドルシュート、サイドからのクロス、セットプレーと脅威を与え続け、優勝候補らしい力を見せ付けた。シュート数に大きく差が付き、イングランドペースを物語っていた前半だった。1-0。

後半
後半もイングランドペースで始まった感があったが(中盤とディフェンスが連動していなくて、バイタルが開いてそこを起点に攻撃されることが気になる。タレントを警戒して、きっちりと人を揃えゾーンを組むことに重きを置きすぎた感はあった気がする)、スウェーデンはセットプレーのワンチャンスを生かす。左サイドからのCK、リンデロートのニアを狙ったインスイングのキックにマークを外したアルバックが反応。バックヘッドで合わせてそのままファーサイド、ゴールカバーも及ばず吸い込まれた。同点弾。綺麗なセットだった。で、ヨンソンに代えてヴィルヘルムションを投入し更に攻め込む。間を置かずに今度は右からのCK、カルストロームのインスイングの低いボールに又もニアで、今度はラーション。ヘッドで合わせたシュートは(キャラガーの手に当たって?)ゴールに飛ぶが、バーを直撃。ハンドは認められず。もう一発、右からのCK、リンデロートの狙いは今度はファー、ルチッチが外に流れながらフリーで折り返し、メルベリボレー!しかしこれもバー。先制点で一気に流れを持っていった感じ。スウェーデンはやっぱりイングランドに自信を持ってるのか、それともそういう星の元にあるのか、そんなことを感じさせる一連の流れだった。

イングランドは、この失点を含むスウェーデンの立て続けの猛攻で完全にリズムを失い、なかなか攻め手が掴めなくなる。攻撃での好プレーがスウェーデンの守備に好影響を与えたのかうまく連動し始め、アプローチも厳しくなってバイタルに楔が入らなくなった事が攻撃に置いても閉塞感を伴うよう原因となっていた。そのまま奪われてショートカウンターを浴びるシーンも出始めたりと、このゲーム初めての苦しい時間帯。その中でリオに代えてキャンベル、ルーニーに代えてジェラードという交代を経て(ハーグリーブスをアンカー、クラウチ1トップの)4-1-4-1に代え、修正を計る。

修正が功を奏したのかは微妙だけどポゼッションは回復し、イングランドはある程度落ち着きを取り戻したかに見えたが、スウェーデンのセットからのチャンスの流れは続く。左からのCKのこぼれをカルストロームがダイレクトで狙い、ロビンソンを抜ける。しかし、ゴールカバーに入っていたジェラードがクリアする形で難を逃れる。危機一髪。

その後、どちらもアグレッシブにゴールを狙うが崩しきれず拮抗するという形で時間が推移。引き分けOKはずの(どちらもOKなんだけどさ)イングランドもこの相性の打破、悪い歴史からの脱却を狙ったのか積極的に出ていったのは少々疑問が残ったが(和司も言ってたけど)、出場停止のリスクを冒して、クラウチ、ジェラードを投入していること、ベッカム、ランパードなどを下げなかったことを考えたら勝ちたかったと思われる。そしてその姿勢が報われたのか、残り5分の所でゴールが生まれる。ボックス付近、右サイドに流れていたジョー・コールがうまく溜めてからの送り込んだショートクロスに一番外に入ってきたジェラードがヘッドで合わせて、勝ち越し。ジョー・コールがシュートか、突っかけるかと相手ディフェンスに迷わせ、そしてその溜めていた時間をうまく利用して、大外に回ったジェラードがフリーになったこと。個人の技術、感覚がぴたりと重なり合った事で生まれたゴールだった。エリクソン采配的中。

このままゲームは決まるかに思われたが、これが長年積み重なった相性なのか、一瞬の隙が生まれ、スウェーデンはそれを逃さない。左サイドスローインから。目測誤ったところから、バウンドしてクリアしようとした選手の頭を越えてゴール中央に、このミスを逃さずラーションが素早く反応(ちなみに一緒に飛び込んできたのはメルベリ)、アウトサイドで押し込んで又も最終番での同点弾。うーん、重みなのかな。結局このゴールがカーテンコール。結局2-2、ドローでスウェーデンは自力で2位通過を確定(決勝トーナメントでドイツと対戦)、イングランドの首位通過(エクアドルと対戦)という互いに求める結果となった。

ある程度立場的に整った同士(まあスウェーデンとしては万が一の可能性も残っていたけど)の対戦でしたが、様々な歴史的な積み重ね、スヴェンダービーという要素もあって、とても良いゲームになってくれました。期待してた通り。

中身の方は、イングランドのタレントのクオリティ、スウェーデンの集中力高いプレー、そして終盤のゴールの奪い合いと、本当に熱かった。情報も入っていただろうから(パラグアイが1点リードの時間帯が長かったし)、どちらもそんなに無理をする必要性はなかったと思うのだけど、それでもプライドや歴史というモノが、このゲームをとても意味のあるモノにしてくれた。この辺は僕らが思う以上に(周辺事情を鑑みて勝手に力加減を代えていると想像するけど)選手達はピュアだと感じたし、それを世界のトッププレーヤーがやっていることを考えたら、とても嬉しかった。

で、両チームの印象。まずイングランド。主導権こそ握り続けていたけど、相手の守備が定まってから、どうも前の2試合で見たような閉塞感に苛まれた部分が出てしまったこと、そしてディフェンスの集中力という部分では課題が残ったかな。個々の選手のコンディションという意味では、結構上がってきていると思うし(特に結果を残したジョー・コール、ルーニーが良かった。ジェラードも良い仕事したし)、そのタレントの力が拠り所にもなり得る実感も得れたかなという気もするけど、まだチームとしては定まっていないのかなという印象を受けた(まあベストメンバーじゃないけどね)一番気になったのは失点シーンのナイーブさ。決勝トーナメントではこういう隙が死に繋がりかねないだけに、締め直したいところ。エリクソンとしてはどちらにも恨まれない結果で、それだけは良かったのかも(苦笑)

スウェーデンとしては、又も勢いになり得る終わり方だったかな。押され気味のゲームでもやっぱり自力で決めれたというのは精神的にポジティブだし、こういう終盤のゴールはチームの勢いになると思う。気になった部分としては、強い相手に対しての振り回されて統制が取り切れず、相手にペースを与える遠因となってしまった事(中盤とDFの連動ね。距離が空いてしまってバイタルで起点を作られてしまう。10mぐらいなんだけど、レベルの高いチームはそこを見逃さずに使ってくるというのが改めて分かったと思う)、後は攻撃構築能力が少々不足してるかなと。ポストからの展開だけじゃなく(ラーションはポジショニングやタイミングは良いけど、サイズは不足してるし、ズラはまだ微妙でしょ?それとサポートにはいるべきカルストロームのポジショニングも含めて)、リュングベリやヴィルヘルムションの前に運ぶ力ををうまく使う展開があっても良いと思うし、そういう幅を持つことがこの先は必要になる気がした。

まあとにもかくにも面白いゲームで、どちらも質の高いチームなだけに、充実しているGroupA(エクアドルの最終戦の出来はあれだけど)との対戦がより楽しみになる一戦でもありました。うんうん、これでこそワールドカップだね。充実!ただ、前半早い時間に下がってしまったオーウェンが心配だ。重くないと良いけど。やっぱり魅力ある選手はいて欲しいからね。戻ってくることを祈って、鶴。ということでとりあえずここまでっす。

で、一応この日のゲームの結果。レポもやらなきゃね。

Group A
Germany 3-0 Ecuador @ Berlin
GER:4'&44'M.Klose 57'L.Podolski

FIFA MatchReport


Group A
CostaRica 1-2 Poland @ Hanover
CRC:25'R.Gomez POL:33'&66'B.Bosacki

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この結果、ドイツが3連勝、勝ち点9で1位通過(決勝トーナメント一回戦でGroupB2位のスウェーデンと対戦)エクアドルが2勝1敗、勝ち点6で2位通過(同じく、GroupB1位のイングランドと対戦)そしてもう一方の試合ではポーランドが今大会初の勝ち点を得て、この大会を終えた。

Group B
Paraguay 2-0 Trinidad&Tobago @ Kaiserslautern
PAR:25'OwnGoal(B.Sancho) 86'N.Cuevas

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トリニダード・トバゴの淡い夢は断ち切られる結果に。どれも雑感は又後で。

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June 20, 2006

監督冥利@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group H Spain vs Tunisia

良いゲームだったね。やっぱり夜のゲームは充実してる。それにしても、これだけ嵌るのも珍しい。監督冥利に尽きるんじゃないかな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day12

Group H
Spain 3-1 Tunisia @ Stuttgart
ESP:71'Raul 76'&90'+1'pF.Torres TUN:8'J.Mnari

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スペインスタメン:GKカシージャス、DFセルヒオ・ラモス、パブロ・イバニェス、プジョル、ペルニア、MFシャビ・アロンソ、マルコス・セナ(→46'セスク・ファブレガス"Debut")、シャビ、ルイス・ガルシア(→46'ラウール"救世主")、FWビジャ(→57'ホアキン)、フェルナンド・トーレス"師匠じゃないよ、こんなの"

チュニジアスタメン:GKブムニジェル、DFハテム・トラベルシ、ジャイディ、ハゲイ、アヤリ"そりゃ怒りたくもなるわ"(→57'ヤヒア"戦犯、か?")、MFナフティ、エムナリ、ナムシ、ブアジジ(→57'ゴドバン)、シャドリ(→80'ゲマムディア)、FWジャジリ

今日のドイツは不安定な空模様。前の試合のハンブルグでも試合前にはにわか雨が降ったそうで、それはこのシュツットガルトでも例外ではなく、試合が始まってから強い雨が降りはじめた(ボールを転がるように試合前にはピッチに水を撒く事が日常化されているスペインにはポジティブかなぁと思ったり)で、常に高い期待を受けながら、期待を裏切り続けてきたスペインの2戦目。このゲームで勝ち点3を確保できれば、グループリーグ突破が決まる。初戦は素晴らしい立ち上がりの勢いをうけて、望むべき最高の結果での船出をしたスペインは、その流れを汲んでメンバーの変更はなし。対するチュニジアの初戦は、試合運びなどには問題が残ったモノの、終盤にビハインドをはね返し、勝ち点を確保出来たことはポジティブ。このゲームで勝ち点を得ることは先への希望に繋がるだけに、モチベーションは高い。

前半
スペインはウクライナ戦同様、開始直後から落ち着いてボールを動かし、主導権を握りに掛かる。そしてセットプレーからルイス・ガルシアがニアに飛び込んで合わせ、ファーストシュート。その後も2トップのポストコンビネーションからビジャの鋭いシュートが飛ぶなど、順調なスタートを切ったと思われた。しかし、チュニジアは一発のチャンスをモノにする。右サイドのスペースを狙ったカウンターに1トップのジャジリが反応、サイドバックが高い位置に出ていたこともあり、プジョルが対応に行ったがジャジリがコンタクトを制し抜け出すと、エンドライン際まで持ち込んで折り返し、そこに走り込んだのはエムナリ。そのままボレーで叩くと、そのシュートこそカシージャスの反応に凌がれたモノの、自らこぼれ球をフォローして押し込み、チュニジアが先制。まさに蜂の一差し。ファーストチャンスを得点に繋げた。

これで、目覚めざるを得なくなったスペインですが、チュニジアのリアリスティックな守備とサイドバックの高いポジショニングと積極的な攻撃姿勢を狙われる形のカウンターに手を焼き、なかなかリズムが掴めない。特にチュニジアの穴を作らない勤勉なアプローチ姿勢が際だち、攻めたいスペインに楽な攻撃構築を許さない。それでも、シャビ、シャビ・アロンソ、セナが精力的に動いてボールに絡み、ビジャやとト-レスがスペースに流れて起点を作ることで、何とか攻撃を形取っていく。しかし、それでも最終局面では可能性のあるシーンはビジャのFKぐらいで、攻めきれない。

ボールこそ回るモノのなかなか攻めきれないスペイン、チュニジアはミドルに激高するルメールを見ても、守備の意識において求められる集中力や意識はかなり高い。攻撃に関してはカウンターという形が徹底され、スペインのトップに対するアプローチが弱いこともあり、ジャジリにボールが入ると、アタッカー2~3枚+一気に長い距離を走るトラベルシが上がってきて、カウンターに繋げていくという形が目立ち、そのカウンターには鋭さを感じさせる。チュニジアとしてはとてもポジティブなゲーム運びが出来ていたが、ここで一瞬の隙が生まれる。

終了間際の43分、右サイドシャビからのCK、素晴らしいアウトスイングのボールがゴール前に供給され、飛んだセルヒオ・ラモスの後ろに入り込んだシャビ・アロンソがフリーでスタンディングヘッド。素晴らしいコースに飛んだが、ニアポストのゴールカバーに入っていたアヤリがゴールライン手前でカバー。何とか難を逃れる。スペインとしては流れの中で攻めあぐんでいたモノのセットプレーはシャビのキックが素晴らしい精度を誇っていただけに可能性を感じた。結局前半はチュニジアのリードで折り返す。

後半
攻めきれなかったモノのそんなにネガティブな印象はなかったスペインですが、ビハインドもあってより攻めの姿勢を強める采配。セナに代えてセスク・ファブレガス、ルイス・ガルシアに代えてラウールを投入。システムを変えてと言うより、人を入れ替える事で変化を促そうという意図か。

後半も、前半と変わらずスペインがゲームを支配し、チュニジアがカウンターを伺う展開。ただ、よりスペインのボール支配が目立つ。開始早々から、交代選手も浮くことなくスムーズにゲームに入り(ラウールは繋ぎに置いて顔を出し、セスクもパスディバイドはもちろん、セナにはない推進力を出したり、アタッキングエリアに入っていく回数も多く、流れには乗っていた印象)、チームとしても更に積極的な姿勢で攻め込む。その中で得たCKからチャンスを迎えたり(セカンドアタックの中でセスクがミドル!低い弾道のシュート、惜しかった)、とシュートの意識も高いが、ブムニジェルを中心に集中力の高い守備でチュニジアが凌ぐ。

ゴールが遠いスペインは後半10分の所で3枚目のカード、ビジャに代えてホアキンを投入。それに反応するかのようにチュニジアも、アヤリに代えてヤヒア、ブアジジに代えてゴドバンを投入。どちらの監督も非常に動きが早い。ホアキンは右サイド中心にフリーで動き回り、ラウールのオリジナルポジションがより高い位置になり、ビジャやトーレスの裏を狙う傾向が強かったことに変化を加える意味で、楔を引きだそうという意図を感じるかな?チュニジアとしてはホアキン対策の左サイドバック交代、後はアプローチの更なる徹底とボールに絡める運動量の回復という狙いが見える。

激しく両ベンチが動いた後もほとんどゲームのリズムは変わらず、スペインが徹底してボールを回しながら攻め立てる。しかし、ホアキンはなかなかボールを触れず(良いドリブルはあるんだけど、警戒されていることもあって機会が少ない)、相手を揺さぶって崩すまでには至らず、強引にミドルを打つにとどまる。しかし、スペインの攻勢が強まって、チュニジアのカウンターのチャンスがほとんど消えた。

そんな閉塞感の中で、徐々に焦りが見え始めてもおかしくない70分過ぎ、スペインは一瞬の隙を見いだす。チュニジアにとってはホアキン対策をしたにも関わらず、そのホアキンがボールを受けれる余裕を与えてしまった事から始まったピンチ(スペインらしいタッチライン際まで開くアウトサイドアタッカーらしいポジショニング)ホアキンが右サイドでボールを引き出すと、慌ててシャドリがアプローチに行くが、ホアキンは突っかけるぞ突っかけるぞという脅しを掛けながらボールをキープ、それに反応したのはフェルナンド・トーレスとセスク、それを逃さずホアキンはグラウンダーのパスで流し込み、トーレスのスルーを経由してセスクはダイレクトで打ち込んだ。ブムニジェルは厳しいコースに飛んだシュートは何とか右手で凌いだが、そのこぼれ球に反応したのはラウール。DFと競りながら、一瞬速く押し込んだ。ラウール、苦境をはね返しスペインを救う。そして、ホアキンが起点、セスクがこぼれ球を生むミドル、アラゴネス爺の采配ズバリ。

アドバンテージを失い、ゲームプランを変更せざるを得なくなったチュニジアは前に出て行こうとするが、この姿勢が仇となってしまう。このゲーム通じておそらく初めて、かなり高い位置のライン取りとなった中で、その裏を狙われる。ラウールが楔を引き出しダイレクトでセスクへ、セスクはフリーで前を向ける状態で受けると、GKが飛び出せず斜めに走り込んで来るであろうアタッカーに追いつくポイントへ素晴らしいスルーパスに流し込む。そのアタッカーがフェルナンド・トーレス。ラウールとセスクの攻撃構築を信じて一気に長い距離を走り、そしてラインをかいくぐってそのスルーパスを受けると(ちなみにラインは上げようとしていたが、交代で入ったヤヒアが遅れ、オンサイド)、ブムニジェルが飛び出していたのを冷静に見極めて、コースを造り素早くアウトサイドで流し込んだ。スピアヘッドとして長い距離を走ったトーレス、そして速い流れに普段身を置いているセスクがその素早い判断力チャンスで逃さず活かした(瞬間的なひらめきか、先んじた状況把握かはわからないけど。もちろんラウールのお膳立ても良かった)アラゴネス爺、神懸かり的。嬉しいだろうけど、心臓止まるんじゃねぇか……。チュニジアはパサーにプレッシャーが掛かってないのにラインコントロールで仕留め損なっての失点、ナイーブ。

これで攻めざるを得なくなったチュニジアはトップの選手を投入しビハインドを返しに掛かるが、スペインも簡単にはやらせない(一度良いチャンスがあった。両サイドにボールを動かし、うまくファーにフリーマンを作ってチャンスを作ったが、コントロールミス)逆にスペインはシンプルなカウンターから高いラインの裏を取って相手に脅威を与え、終了間際には、ラウールのショートクロスにフェルナンド・トーレスが合わせに行ったところでヤヒアが引っ張ってしまい、審判はPKの判定。これをトーレスが蹴りこみ(ブムニジェル触ったんだけどなぁ)これでゲームが決まった。高いポテンシャルと経験が融合し、采配がズバリ当たり、ビハインドをはね返す。これまでに見たことのない逞しさを見せて、スペインは2連勝でグループリーグ突破を決めた。チュニジアは最終節のウクライナ戦に突破が掛かることになった。

うーん、らしくない。でも、ようやくそのポテンシャルが結果に反映されるようになったと言うことかも知れない。まあ良いプレーをした選手も沢山いるんだけど、この試合はなんと言っても采配に尽きる。僕も含めてアラゴネス爺の手綱捌きには結構不安な声を上げている人も多かったけど、年の功か、経験の妙なのか、的確な駒使いでチームを勝利に導いた。ゲームをコントロールしている時間は長かったので、後は崩しの所でのアイデアということを感じていたのだろうけど、そこでスペシャルスキルを持つ選手、より攻撃的才能を携えた選手、経験を持ち周囲を繋ぎ合わせれる特異な存在(+実績)をうまく活かした。本当に見事。

逆にロジェ・ルメールは采配自体はそんなにおかしなモノではなかったし、至極妥当なモノだったと思ったけど、その選手が失点の原因になってしまった。まあ何とも言えないけど、同点ゴールの綻びは左サイドから。狙いがはっきりしていたのなら、もっとはっきりとホアキンを捕まえにいっても良かったのかも知れない(ホアキンの局面打開を足がかりにされるのが嫌だったからこその投入なんだから、ボールを持たせる前になんとかしなきゃいけないのかなと)

で、まずスペインから。チームとしては簡単なゲームではなかったと思うけど、こういう試合をモノにして、スペインは乗れるんじゃないかな。大勝してチームは自信に溢れている中で、この逆転勝ちでその自信は更に深まったはずだし、勢いに乗れるような最高の勝ち方だったと思う。監督の采配大当たり、チームの大黒柱が重要なゴールを獲り、エースが勝負を決める2ゴール、一番若い選手が素晴らしい仕事をこなした訳だから。これで首位通過もほぼ決定的だし、万全の態勢で決勝トーナメントに挑める。何か風が流れているかも知れない。結構、色々なライターさんが今度こそ?という期待を寄せているし、本当に来るかも?とにかくチームは流れはじめているのは間違いないと思う。

チュニジアは、おバカ!もったいない。最高の形で先制点を獲り、集中力高く守って、アップセットの可能性というか、トップシードであるスペインからの勝ち点奪取は本当に手の届くところにあったと思う。ただ、そこでプランを遂行しきれなかった。前半だったら多分ああいう緩いアプローチはなかったはず。でも、押し込まれ、はね返せばいいみたいなメンタリティが横行したことで、少々緩くなってしまった。特に先制点のホアキンを外したのは、本来少々緩いプレーだったにしてもエラーに繋がるほど致命的なモノではなかったと思う(実際昨日のアレックスの緩~いアプローチも失点には繋がらなかったし。まあスルナが良くなかったにしても)でも、その小さな穴を空けたことが失点に繋がった。それも又事実。そういう意味ではもったいなかったかな。しかもそこが交代選手の所だったというのはロジェ・ルメールにとっては痛恨だったかも知れない。

ただ、それ以上にナイーブで浅はかなのは2失点目。サウジ戦でもやらかしていたラインコントロールミス。高いラインコントロールというのはチームのタスクなんだろうけど、意思統一、そして柔軟性(主にラインブレイクしてマンマークへの変更)は不安のあるチームだなぁと思っていたけど、プレッシャーが掛かっていない中で一か八かでラインコントロールで何とかしようとするのは基本的に浅はかな行為。サウジ戦の失敗が全く活きていなかった。せっかくの良いパフォーマンスもこれじゃ台無し。もう少し詰めるべき必要性を感じました。まあ負けちゃったけど、次が本番だろうから、次こそこの失敗を活かしてほしい。出来なかったら又血祭り。

まあ何となくいつぞやの試合を思い出しちゃいそうなスコア推移だけど、まあとにかくここからですな、どちらとも。ということでとりあえずここまで。

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June 19, 2006

踏み出した第一歩、繋がった可能性@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group F Japan vs Croatia

緊張して、ドキドキして、拍手して、飛び上がって、悔しがって、怒って、声を出して(喜んで、……と書きたかったけど嘘を書くわけにはいかん)、残念な引き分けだけど、次に繋がった。雲を掴むような可能性だけど、可能性は残った。こういう思いをもう一度出来る。これはきっと幸せなことだと思うんだよね。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day 10

Group F
Japan 0-0 Croatia @ Nuremberg

FIFA MatchReport

日本スタメン:GK川口能活"降臨中"、DF加地亮"スーペル"、宮本恒靖"100本ぐらい髪の毛が抜けました"、中澤佑二"横浜の誇り"、三都主アレサンドロ"もう少し距離詰めないと"、MF福西崇史(→46'稲本潤一)、中田英寿"ミドル、フォー"、中村俊輔"風邪禁止"、小笠原満男"初めてのフル出場"、FW高原直泰"焦るな、落ち着け"(→85'大黒将志)、柳沢敦"アウトサイドはねぇよ。インサイドだよ"(→61'玉田圭司"祝初出場・でも足りない")

クロアチアスタメン:GKプレティコサ、DFシミッチ、ロベルト・コバチ、シムニッチ、MFトゥードル(→70'オリッチ)、ニコ・コバチ、スルナ(→87ボスニャク)、バビッチ、ニコ・クラニチャール(→78'モドリッチ)、FWクラスニッチ、プルショ

とにかく先に繋がった。雲を掴むような、薄く、儚い可能性だけど、繋がった。僕はとても大きな事だと思う。世界最強のブラジルを相手に、消化試合ではない試合を挑めることはとても価値のあることだし、意義のあることだと思う。そしてもう一つ、自国開催ではないワールドカップで初めて得た勝ち点だと言うこと。前回大会ではグループリーグで勝ち点を7獲った国が求めることはこんな小さな一歩ではないのかも知れないけど、小さくても踏み出さなければ次の一歩はない。茨の道で、思った通りにはなかなか進まないけれど、その一歩の価値も変わらない。これも又意義のある事だと思う。

結果としては、スコアレスドロー。「勝てた試合」だったのか、「負けなくて良かった試合」だったのか、それは人それぞれだと思うけど、どちらも正論であり、どちらの感想を抱いてもさして間違ってはいないでしょう。PKという絶体絶命のピンチを能活のビッグセーブで逃れたこと、身体的な差がありながら数多くのセットプレーという難局を無失点で切り抜けたこと、試合終盤トランジッションの応酬も相手の雑なプレーに救われたこと、こういう事が強く印象に残れば「負けなくて良かった」というのが先に来ると思う。で、加地の素晴らしいアシストからヤナギが向かえた決定機逸のシーン、俊輔のダイレクトパスで抜け出した玉田の近距離からのシュートだかラストパスだかを選択して高原の手前でクリアされたシーン、ヒデや満男の可能性あるミドルシュートを放ったシーン、相手が先にバテ、大きなスペースを得て攻めれる状況が続いたこと、仕掛けのシーンではアレックスや加地さんがポジティブなプレーをしていたこと、そういうことが強く残れば「勝てた試合」という感想を抱く。どちらも正しいことだと思う。え?僕の感想は「勝たなければならない試合を引き分けてしまった」ということ。スコアレスは別にして、ドローという結果は正当なモノだったと思う。互いに慎重にゲームを進め、少なくないミスを冒した。どちらも勝ちに値しないゲームだったと思う。そして、日本にとってはグループを勝ち抜くという意味で、それ以上でも、それ以下でもない、状況を動かす結果を導き出せず、残りの弾を一つ減らしただけのゲームだったと思う。

それにしても、吹っ切れない。このゲームに関しては勝ちに行かなければならないゲームだったけれど、その「勝たなければならない」という思考は結果を恐れ、結果を見ながらプレーするという方向に流れ、どこかで失点を恐れ、ミスを恐れ、リスクを掛けることを恐れてしまった。もちろん、暑い気候へのスタミナ面での不安、リスクマネジメント、プレッシャー、コンディションなど、様々な不安要素が心の中に渦巻くのは仕方ないのかも知れない。こういう大舞台では多くの人の期待や注目を注がれ、その分だけ結果重視という方向に傾倒してしまう事は仕方ないのかも知れない。でも、こういうメンタリティに縛られてしまう事で自分たちを縛り付けてられてしまう。それはとても残念なことだし、自分たちを信じ切れない証明なのかも知れない。

で、特に気になったのが、「ミスを恐れる」というマインド。実際、この日は非常にミスが多かった。終盤のスタミナ切れと焦りから来る雑なプレーも気になったけれど、それ以上に慎重になるが故の商況的なプレー姿勢の中で、安易なミス、判断ミス、対応ミスが多発して、そこからネガティブなマインドがチームに悪い影響を与えてしまったかなと。あのPKを与えてしまったシーンもロングボールの処理ミス、それを引き起こしてしまった処理の判断の誤りから生まれたモノだし、それ以外にも前半のピンチの多くは日本のピンチが起点になったモノが多かった。そういうことが続けば、ネガティブな思考に支配されるのも仕方ないかも知れないけれど、ミスを恐れるが余り、チームにネガティブなマインドが伝達し、積極的なプレーマインドが薄れいってしまった。ミスを吊し上げるつもりもないし、ミスはしょうがない。サッカーはミスゲームなんだから。ただ、その後にそれを引きづらず強い気持ちを保つこと。これも又、こういう大舞台で自分たちのポジティブなパフォーマンスを表現するために、必要なことだと思う。より余裕を持ち、よりタフに、より逞しくなっていかなきゃいけない。何か精神論ばかりだけど、パフォーマンス以前の問題がとても目に付いてしまったので。

まあ、他にも言いたいことは沢山あるし、褒めてあげたい部分もあるのだけど、とりあえずやめておく。まだ、自分たちのパフォーマンスを発揮していないからね。逃げ腰では何も見えてこないし、何もつかみ取れないと思う。

でも、これで逃げ場を失い、完全に追い込まれた状況になった。必要なスコアはまず2点差以上(3点差以上か、上回るためには)の勝利。そして相手は世界最強、手抜きでもあっさりとクロアチアとオーストラリアを退けるブラジル。結果を恐れて、逃げ腰のサッカーをしても、逃がしてはくれない相手だと思う。とても難しいミッションだ。

でもこれは最高のシチュエーションじゃないのかな。追い込まれてからじゃないと解放されないチームのポテンシャルにおいて、これ以上ない状況。今は常に結果を見ながら、結果に縛られてきたけれど、もう後はない、失うモノは何もないはず。ここでやらずにいつやるんだ、さあ吹っ切れろ、腹を決めろ、解放するときは今。アドレナリン全開で世界最強のチームに立ち向かえ。

ごめん、もっと違う事を書けば良かったかな。でも気になっちゃって気になっちゃって。プレー姿勢を除けば、良いプレーもあったし、足りない部分もあったと思う。ミドルシュートの意識の高さや加地さんの積極的なランニング、アレックスの仕掛けとかはとてもポジティブなプレーだった。守備面でもドタバタしたり助けられたりにしても、何とか踏ん張って、無失点というゲームが出来た。この辺もポジティブだ。でも、そのポジティブなプレーが他の部分には余り繋がっていかなかった。あれだけボールを持てた中で、変化を加えるプレーというのがほとんど出てこなかった。もっと連動したり、デコイランを含めたり、ダイナミズムを加えることが必要だったと思う。無駄になるとしても、暑かったにしても、スタミナ面で気になるにしても、ね。(僕は試合終盤のためにわざと抑え気味でプレーしてるのかと思ったよ。まあ活性化していたシーンもない訳じゃないけど、やっぱり良かったときのそれには及ばない)

まあこんな感じです。とにかく先に繋がったこと。それをポジティブに考え、4日後を待ちたいと思います。まだ終わってないよ。

*ゲームレポ、又着々と貯まってます。ごめんねぇ、見ることに必死になっちゃって。とりあえずこないだのGroupCのオランダ-象牙海岸の試合を追記しました。よろしかったらどうぞ。

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June 18, 2006

勇敢に立ち向かえ。

追い込まれた苦しい状況。

実力のある厳しい相手。

待っているのは現実と絶望かも知れない。

でも立ち向かわなければ、信じなければ、奇跡は起こらない。

全力で走り、全神経を目の前の相手に注ぎ、全知全能を注いで戦う。そして、僕に出来るのは全力で祈り、全力で応援することだけだ。

さあ、自分たちを信じて、全てを賭けて、勇敢に立ち向かえ。

いざ、決戦。

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June 17, 2006

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day8 "Digest" -ARG vs SCG &HOL vs CIV-

死のグループ、決まっちゃった。でも、強い、逞しい、そして素晴らしい。チームとして、個人として、非常に完成度が高い。始まる前まではリケルメ頼みという気がしたけど、本気のアルヘンティナは違うってこと?オランダ-コートジボワールとくっつけて。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day8

Group C
Argentina 6-0 Serbia&Montenegro @ Gelsenkirchen
ARG:6'&41'M.Rodriguez 31'E.Cambiasso 78'H.Crespo 84'C.Tevez 88'L.Messi

FIFA MatchReport

アルゼンチンスタメン:GKアボンダンシエリ、DFブルディッソ、アジャラ、エインセ、ソリン、MFマスチェラーノ、ルイス・ゴンザレス(→17'カンビアッソ)、マキシ・ロドリゲス(→75'メッシ"鮮烈デビュー")、リケルメ、FWサヴィオラ(→59'テベス"鮮烈デビュー")、クレスポ

セルビア・モンテネグロスタメン:GKイェブリッチ、DFドゥリャイ、ガブランチッチ、ドゥディッチ、クルスタイッチ、MFナジィ"マンマーク"(→46'エルジッチ)、P.ジョルジェビッチ、コロマン(→50'リュボヤ)、スタンコビッチ、FWケジュマン、ミロシェビッチ(→70'ブキッチ)

こんなに差が付くとは思わなかったけど、前半のリケルメを巡る攻防の中で、マンマークとゾーンディフェンスが混在して混乱してしまったことが勝負を決めたのかなと。個人としての怖さ、チームとしての怖さ、どちらも持っているからこそこういう状態を引き起こせるアルゼンチンの強みが思いっきり出たゲームだった。

まあ誰がどう見ても、アルゼンチンのキープレーヤーはNo.10のファン・ロマン・リケルメ。象牙海岸戦でも一瞬フリーになったら何もないところからでも強い信頼関係も相まってチャンスを創造していて、相手としてはあまり自由に泳がせたくないと考えるのは当然のこと。で、結局セルビア・モンテネグロは中盤の底(右ボランチ)のナジィをリケルメのマーカーにして、彼に貼り付けさせたわけだけど、これにより自分たちの組織にエラーを引き起こしてしまった。リケルメは基本ふわふわとボールの近くをさまよう感じで、かなり自由に動く。それだけに、マーカーがついていけば、組織の一員としてしっかりとポジショニングを獲ってンゾーンを埋めたり、カバーしたり、ゾーンに入ってきた選手を受け渡したりする役割はこなせなくなってしまう。チームでしっかりと組織を形成してこそセルビア・モンテネグロの堅守があった訳で、特別にマーカーを付けるという策は、綻びを自ら生んでしまったことになってしまった。で、それを見事にチームで突いたアルゼンチンの先制点。

左サイドでマキシ、ソリンでボールを回してるところにサヴィオラが流れ、深いところで起点を作ると、サヴィオラが突っかけるように引きつけて出したラストパス、それに反応したのはマキシ。ダイヤゴナルランで一気にペナの中に進入し、そのままゴールにねじ込んだ。

左サイドでの守りに置いて、数的不利になったことが大きく影響した形だったわけだけど(コロマンが戻れず、ドゥリャイが2人を見る形になり、ドゥリャイはアプローチ。空いたスペースにサヴィオラが流れたことで受け渡すべきポジションに人がいないのでセンターバックが左に引っ張られ、中に穴が空いてしまう)、その時に本来手助けに行くべきナジィはリケルメに引っ張られ、浮いたマキシを捕まえに行くことも、引き出されたセンターバックの穴を埋めることも出来なかった。ナジィがマンマーカーとして組織とは乖離された存在となっていればまだ良かったのだけど(ナジィをいないモノとして、他の選手が埋めていく姿勢を持つということ)、そこまで組織は醸成されておらず、チームとしては彼の助けが必要だった。そういう意味ではマンマークという戦術的選択が、組織の堅実さを奪ってしまった印象を受けた。

逆説的にアルゼンチンとしては、リケルメは余りマークをされていたこともあり、前半は余りボールを持てなかったのだけど、当たり前だけど他にも素晴らしい選手は沢山いる。リケルメもマークに付かれていることを自認して早いタッチでボールを離し、自分がなんとかしようという感じはなかったし、その辺はしっかりと状況を掴めていたのかなと。まあ冷静に考えれば、ソリン、マキシ、サヴィオラで数的優位を持って絡めば、リケルメが絡まなくても崩せるのは当然か。

まあこの後は本当にアルゼンチンのショーのようなゲームに。左でサヴィオラとリケルメの少ないタッチでのパス交換から右に展開し、薄くなったところを今度はクレスポとカンビアッソがこちらも少ないタッチでの美しいコンビネーションで崩しきって2点目(サヴィオラ→リケルメ→サヴィオラ→禿→クレスポ→禿の流れ)。終了間際にはサヴィオラの粘りあるフォアチェックでボールを奪い、そのまま中に切れ込みシュートに持ち込み、はじいたところをマキシが詰めて3点目。これでゲームの趨勢は決まった。

後半開始直後はセルビア・モンテネグロがエルジッチ、リュボヤと交代選手の積極的なプレーもあって攻勢に出たモノのアルゼンチンにあっさりといなされ、ボールキープされる時間が多くなると、ケジュマンのイライラが募って、マスチェラーノに不必要な強烈タックル。一発退場で反撃ムードは完全に消え去る。それに同情することなく畳みかけるようにアルゼンチンベンチはテベス、メッシという若いアタッカー達をピッチに送り込む。そしてその期待に応えるかのように、クイックスタートからメッシが左サイドを切れ込んで中に折り返し、クレスポが押し込み4点目。テベスが左サイドからドリブルで2枚のディフェンスを剥がし、そのまま流し込み5点目。センターでのコンビネーションから、テベスのスルーパスにメッシが抜けだし6点目と意気消沈のセルビア・モンテネグロを完全に虐殺。まらどん大はしゃぎ。

で、メッシとテベスも良かったですね。4点目が入ってセルビア・モンテネグロが完全に切れてしまっていたし、既にゲームの行方にとしては決まっていたので、そんなに重要度の高いモノではありませんでしたが、加茂さんを好々爺にさせちゃうようなメッシ・テベスの才能によるとろけるようなゴールショーはこのゲームをより華やかにした。しかし、強いね。リケルメ頼みの傾向が強かったのに、本番になったらこのようにリケルメが絡まなくても少ないタッチでの流麗なコンビネーションと個人技のミックスした素晴らしい攻撃を披露できる。ボールレシーブアクションの多さ、パスコースの確保など、チームで個々に課されている約束事とその中で各自が穴が空いたら仕掛けたり、創造的なプレーをする個の判断のバランスが良いのかなぁと。まあこういうことがいとも簡単に出来る選手の質は備えているから、驚きこそないけれど、この辺は強豪国の懐の深さというのを感じさせた(言われたことをきっちりとやり、その上で更に効果的なこと、必要なことを考え表現できる。一歩上の戦術表現なのかもね)3戦目は消化試合の趣もあるけど、オランダとのゲーム。良いゲームになって欲しい。

セルビア・モンテネグロはこれで予選敗退が決定。守備力が高く前評判も高かったのだけど、今大会では自分たちのゲームをほとんど出来なかったことに尽きるかな。このゲームは6分、オランダ戦は18分と、早い時間帯に失点を喫してしまったことは、リアクション型のチームにとっては致命的。本大会前に主戦センターバックのビディッチが怪我で、右サイドバックのガブランチッチをセンターバックに回さざる得ず、そうしたら右サイドが穴になるという部分は不運だったけれど、ただでさえ総合力という部分ではオランダ、アルゼンチンにはに劣っていただけに、苦しかったかな。正直攻撃面ではタレントの割に物足りなさもあるけれど、予選などここまでの戦いは見事だっただけに、最終戦は意地を見せて欲しい。ケジュマンいないけどさ、_| ̄|○

続けて、オランダ-象牙海岸

Group D
Netherlands 2-1 Cote d'Ivoire @ Stuttgart
NED:23'R.V.Persie 27'R.V.Nistelrooij CIV:38'B.Kone

FIFA MatchReport

オランダスタメン:GKファン・デル・サール、DFヘイティンガ(→46'ブーラルーズ)、マタイセン、オーイヤー、ファン・ブロンクホルスト、MFコク、スナイデル(→50'ファン・デル・ファールト"復活")、ファン・ボメル、FWファン・ペルシー"お見事"、ファン・ニステルローイ"初ゴール"(→73'ランツァート)、ロッベン

コート・ジボワールスタメン:GKティジエ、DFエブエ、コロ・トゥーレ、メイテ、ボカ、MFゾコラ、ヤヤ・トゥーレ、ロマリック(→62'ディンダン)、FWバカリ・コネ"お見事"(→62'ヤピ)、ドログバ"お疲れ"、アルナ・コネ(→73'アカル)

オランダのチャンスを生かす集中力、そしてコート・ジボワールの意地と迫力、それが作用して非常に白熱したゲームになりましたね。アグレッシブなゲーム展開は見るモノを熱くさせるし、そういう意味でコート・ジボワールのパフォーマンスはとてもポジティブだったなぁと。もちろん、守備の甘さというのはあるのだけど、非常に勇敢なサッカーをするというのは勇気のいること。それを大国相手に立派にやったのだから、結果は付いてこなかったけどそれだけでも称えられるべきだと思う。

ゲームとしては、4-3-3にして攻めるという意識を持ったコート・ジボワールがオランダを押し込み、そのためオランダとしてはなかなか自分たちのペースに出来なかったのだけど、そこでチームを救ったのがペルシーの個人技。右から中に切れ込むドリブルで相手を翻弄して結果としてFKを獲り、そしてそれを自ら沈める。これでオランダペースに一気に持ってきたかなと。

実際、いくらゲームのペースが相手にあろうと個人技というのはペースとかリズムに関係なく出てくるところがある。そういう意味でそういう選手を携えていたオランダの強みというのが出たのかなぁという印象を受けた。で、あのFKは凄かった。スピード命のようなシュートだったけどしっかりカーブが掛かってコースも良く、あれではGKとしてはそう反応できるモノじゃない。テストマッチから非常に威力あるシュートを打ち続けていたので、予感というのはあったけど、苦しいゲームの中でしっかりと決めきるメンタリティ。見事。

で、これでリズムが出来たオランダはそれに見事に乗って立て続けにチャンスをモノにする。ロッベンがうまくバイタル中央でキープし苦しい態勢からスルーパス、外に開きながらオフサイドラインをしっかりと見定めてかいくぐった(というよりラインを踏み越えないように止まってた)ニステルがそれを受け、しっかり押し込んだ。何か、強豪国というのは相手が隙を見せると本当に逃してくれない。そんなに明確な差は感じないというか、良いところを出せれば、それなりに対抗できるのだけど、こういう要素の差、サッカーにおける壺を押さえることの出来ることが差になっているのかなと改めて思う。このプレーに置いてはロッベンがバイタルに入ってきて、警戒心が一気にロッベンに集中しニステルのマークを緩くしたのかな?そういうところを見逃さない所も又、その思いを強くしちゃう。

結局ゲームとしてはこの2点というアドバンテージをひっくり返せず終わってしまうわけで、余りにこの2点は大きかった。力の劣るモノがこういう大国を倒すためには何が必要なのかなぁと考えたとき、切れないこと、連続して失点しないために踏みとどまる力なのかも知れないなぁと思った。

実際、ペルシーの先制弾はしょうがないし、2点目も素晴らしいテクニックとビジョン、そして決定力の伴ったプレーだったわけで、仕方ないと言ったら仕方ないのだけど、強豪国相手に2点のビハインドは正直厳しい。まあこの後コートジボワールは見事なビハインドメンタリティで反撃に出て(ゲーム通じて勇敢だった)、そしてバカリ・コネの見事なミドルシュートで一点を返し(これは凄いシュートだった。ドリブルとは間逆の方向へ飛ばしたミドルは本当にびっくりした。腰のキレというか、なんというか。ゾコラのミドルも惜しかった。入ってりゃあなぁ)、後半も長い時間攻め続けて、主観では勝ち点に値するパフォーマンスだったと思う。

でも、それがそうならなかったのは先制点を獲られた後の数分、オランダの攻撃を現実的に切れず、2失点目を許してしまった事にあったと思う、まあ結果論だけど。そういう意味ではゲームは落ち着いてしまうかも知れないけど(得点の後の攻撃はチャンスといわれるし)、まずはこれ以上傷口を広げないように、自分たちが落ち着きを取り戻すことも又大事なんだなぁと改めて感じた。てゆうか、こんな事誰もが分かってると思うのだけど、一戦一戦が当該国にとっては非常に重い意味持つ一戦で、それは見ている側にも伝わる。だからこそ、こういう事を強く感じた一戦だった。

コート・ジボワールはとてもポジティブなチームだった。リスクマネジメント、守備に関しての考え方に隙はあるけれど、ガーナと同じように前への強さと柔らかい技術、攻撃的にリズムが乗った時は本当に傘に掛かって迫力ある攻撃をする。もちろん核はドログバであり、彼を中心に回っている感はあるけれど、それでも他にも好選手(ゾコラはユナイテッドが買いたくなるのが分かる)は多かったし、ここで消えてしまうのはもったいないチームかもね。消化試合となってしまうけど、コート・ジボワールにとってはとても大事な試合。ワールドカップでの勝ち点というのはやっぱり大きいモノだと思うしね。ドログバなしのチームがどのように回るのか、それはそれで興味がある。ドログバはいないけど、頑張って欲しい。てゆうか、意地を見せて欲しい。

結局死のC組は、サッカー大国が連勝で、死のグループらしくない順当な結果で終わることになりました。まあそれだけこの2強の強さが際だつ展開だったのかも知れませんが、やはりアルゼンチン、オランダ共に完成度は高い。アルゼンチンは別にして、オランダはまだ本調子とはほど遠いけど、ロッベン、ペルシーという勝負を決められるタレントを擁している強みは持っている。まあそういう意味で妥当な結果だったのかも知れませんね。

ということで追記終わり。次は多分GroupE。

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June 16, 2006

Perfect Start!@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group E Italy vs Ghana

日本ショックで出来ませんでしたが、僕のアズーリ好発進ですよ。リッピは逃げなかったね。どうしても本番になると、積み上げてきたことよりも守備的な思想に支配されてきた歴史を持つアズーリだけど、名将マルチェロ・リッピは逃げなかった。色々と周囲はかまびすしいけど、とにかくこんな時こそ勝ち上がらないと。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day4

Group E
Italy 2-0 Ghana @ Hanover
ITA:40'A.Pirlo 83'V.Iaquinta

FIFA MatchReport

イタリアスタメン:GKブッフォン、DFザッカルド、ネスタ、ファビオ・カンナバーロ、グロッソ、MFピルロ"かわいくて仕方ない"、デ・ロッシ、ペロッタ、トッティ"大丈夫?"(→55'カモラネージ"Viva!良い仕事")、FWジラルディーノ(→64'イアクインタ"Viva!良い仕事")、トニ(→82'デル・ピエーロ)

ガーナスタメン:GKキングストン、DFパンツィル、クフォー"どんまい"、J.メンサー、パッポエ(→46'イリアス)、MFアッド、エシアン、アッピア、ムンタリ、FWアモアー(→68'ピンポン)、ギャン(→89'A.T.メンサー)

死のグループCにも劣らない実力国の揃ったグループE、その本命と目されるアズーリの初戦。しかし、この初戦に向けイタリアには不安要素が山積する。モッジショック、準備期間中の多数の選手(ブッフォン、ネスタ、ザンブロッタ、ガットゥーゾ)の怪我、そして長期離脱から復帰間もないフランチェスコ・トッティのコンディション。そんな中でのスタメンは、GK、そしてDF陣(左サイド、センター)は怪我も問題なく不動のレギュラーが入り、ザンブロッタの欠場で空いた右サイドにはパレルモのザッカルド。中盤はピルロをセンターに、デ・ロッシ、ペロッタが脇を固め、前線のトライアングルはトッティ、ジラ、トニ。システムとしてはリッピ体制ではある程度スタンダードとなりつつある4-3-1-2をチョイス。ガーナはムンタリ、エシアン、アッピアとネームバリューの高い選手が中盤に並ぶ4-4-2でイタリアに挑む。

前半
開始直後から勢いを持って入ってきたのはガーナ。精力的なプレスを掛け、奪ったら切り替え早くという志向を持ちながらも、それがうまくいかなくても細かく繋いでアズーリの守備陣を切り崩そうとする。しかしアズーリもドタバタすることなく対応、序盤と言うこともあり長いボールを中心にトップを狙って攻め手を伺う。ファーストシュートはセットのこぼれ球をペナ外からペロッタが狙ったモノ(中の選手に当たる)

ある程度低い位置でゾーンを組みガーナの攻撃を受け止めながら、落ち着いてゲームを進めようとするアズーリ、前からの積極的なプレスとショートパスでの崩しで攻めるガーナという流れの中で、ピルロがある程度自由にボールを持てること事もあって、攻撃に移る際のボールの流れは比較的スムーズ。そして、お家芸であるソリッドカウンターも鋭さと柔軟性を保ち、ガーナに襲いかかる。機を見て前からプレスを強く掛けてボールを奪ってそのままトップが裏を狙う形、深い位置でのインターセプトから一気に切り替えて多くの選手が前線に走り込む形など、良い形を作る(ペナ付近からのガーナのFKのリフレクションをカンナバーロが拾って前にボールを運び、前に走る選手はいなかったモノのトッティ→ピルロという形で右サイドのスペースを使い、最後は短く繋いでピルロのマイナスのパスを受けたペロッタがグラウンダーのクロスを中に流し込んだが、中に走り込んだトニには合わず、それをフォローしたジラが角度がないところから狙うもGKに凌がれる)

ショートパスでの崩しに置いては抑えられてた感のあったガーナでしたが、それでも果敢な姿勢は変わらず、それが実りはじめる。高い位置からのプレッシングを続けたことでイタリアのミスを誘い、それを突いてそのままシュートに持ち込んだり、細かいパスで崩せなければ、ワイドに開いてクロスに飛び込むという形でチャンスを作る。しかし、アズーリもネスタ、カンナバーロがしっかりと水際で凌ぐ。ガーナとしては右サイドから上がったクロスにグロッソとギャンが競り、そのこぼれに左サイドバックのパッポエがフリーで拾って近距離シュートを放ったシーンは決めたかった。

ガーナに攻めきる形が増えて、少々押され気味のアズーリでしたが、トップに楔が入る事ですぐに攻撃に出れる事もあって、ゲームは撃ち合いの様相を呈す。ジラのダイレクトプレーからトニがスペースに抜ける形でディフェンスと競りながらそのまま強烈なボレーでシュートしたり(バー)、トッティが遠距離ながらFKを強烈に狙ったりと、スター達が徐々に真価を発揮。セットからのチャンスも試合通じて多い。両チームとも攻撃的姿勢を失わず、ゲームは今にも動き出す雰囲気。そして、その雰囲気通りにセットプレーからゲームが動く。

左サイドからのCK、トッティはショートでピルロへ預けると、ピルロはそのまま中に持ち直してインスイングで狙う。低い弾道のシュートは素晴らしいコースに飛び、コースに入っていたジラルディーノはうまくボールのコースを避けてそのままゴールイン。数多くあったCKに置いて、目先を変えたことで生まれた見事なシュート。ピルロかわいいよピルロ。

この後、残された時間は少なかったモノのジラルディーノがトッティとのコンビでガーナゴールを脅かした。結局前半のスコアは1-0、このスコアで終わったのが不思議なくらいスリリングでアグレッシブ展開だった。

後半
決定機を逃し、守備に置いてはサイドに流れてくるアタッカーを凌げなかったパッポエをハーフタイムのタイミングで、イリアスに交代してきたガーナ。そんなガーナは相変わらず積極的な姿勢で前に出てきて、時には2バックになるような形で攻める。しかし、それを脅すようにドリブルを止めたところから鋭いカウンター発動。楔を当てたところから一気に追い越す形で2バックを襲い、最後はペロッタからトニに繋がるかというきわどいシーンを作る。前半同様に激しい攻め合いでスタートする。

ビハインドのガーナとしては早く同点にしたいところでしたがなかなか攻めきれず、逆にアズーリの速いアタックに脅かされる形が目立つ。ピルロのインターセプトからカウンター(スルーパスは意図あわず)、カンナバーロのインターセプトからトッティを経由してのカウンター(ジラへスルーパス→シュートはGKのファインセーブ。惜しい!)、中盤で網を掛けてトッティを経由してカウンター(トニへダイレクトでのスペースパス、GKがエリア外に飛び出してクリア)というイタリアのチャンスシーンに対し、ガーナは可能性のあるシーンはエシアンのミドル1本と抑え込まれた。

そんな中で、後半に入りカウンターに彩りを加えて存在感の高まっていたトッティがタックルに行った際足を痛めて、カモラネージとスイッチ。それを見てリッピは、カモを右、ペロッタを左に据えるボックス型へと中盤の構成を変更した。これを契機に今度はサイドアタックが活性化。サイドバックは積極的にオーバーラップを掛け、交代で入ったカモはどんどん仕掛けてクロスを上げる(又反さん解説、ガーナの両サイドバックがフリーで持てるシーンが多く、そこをスタートポイントにすることが多かったので、そこをシステムを変えてプレッシャーを掛けることで抑えにいった、とのこと。なるほど)

ボールは回れど、なかなかアズーリのディフェンスを崩してシュートシーンに繋げられないガーナは、ダイレクトのプレーを増やしてパスのテンポを上げることで局面打開を狙うが、相変わらずネスタ・カンナバーロの壁は厚く、その手前からシュートを打つ以外、可能性のある形が生まれてこない。しかし、守備が安定し、切り替えの早い攻撃も鋭さを保ち続けていたアズーリも、チャンスを生かし切れず(ペロッタがカモのセンタリングからヘッド、デ・ロッシのカットからスルーパスに抜けだしシュートと惜しいけど……)ガーナは、アモアーに代えてピンポンを入れ、左サイドに入れたのかな?それを見てか、リッピはイアクインタのポジションを左サイドに変更し、ペロッタを中に入れて中盤を厚くしながら、カウンターを更に効果的に機能させようという狙いを打ち出す。

基本、ガーナが攻め、アズーリが守るという形が多かったが、ガーナはアズーリ守備陣の攻略法を見いだせず、少々こじ開けても危機察知の速さに蓋をされる形でシュートに繋がらない(ブロックされちゃう)一度ギャンが仕掛けてネスタをかわし、ザッカルドの足に掛かって倒れるというシーンはあったモノの、笛は鳴らず。終盤にさしかかった中で良く起点となったトニに代えてアレックスを投入、そしてリッピはアレックスを左に、イアクインタをセンターにと、又ポジションをずらす。そして、その直後、中にポジションをズラしていたイアクインタへカウンターの長いパスが出た所、クフォーが先に追いついたものの、イアクインタがスティール、そのまま抜けだし、あっさりとGKをかわして流し込んだ。これで勝負が決まった。てゆうか、もっと早く勝負は決めれてたけど、これで一安心。

この後は集中力高く、そして厳しくアプローチして相手の攻め手を押さえながら、時間を使ってゲームを締め、初戦を危なげなく(この表現がぴったりだと思うよ)飾った。

うんうん、パーフェクトだね。ガーナが攻めていた時間は長かったけど、チームとして高い組織レベルを保ちながらイイディフェンスが出来ていたし、危なくなりそうなところも察知して蓋をする。で、攻撃面に置いては相手の隙を見逃さずに突く。相手が沢山スペースをくれたし、トップに対しての守備が凄い甘かったことがあったけど、閉塞感を感じないスペースを使う攻撃は本当にうまくいっていた(ゴールには繋がらなかったけどね)まあ獲って欲しかったトニ・ジラの二人が獲れなかったことが残念なぐらいで、後は本当に文句はない。良い出だしが切れました。

ゲームの総評として、プロセスの中ではガーナにリズムがあったモノの、アズーリは攻守共にアタッキングエリアで組織・個人両面でクオリティの高さを発揮することで相手のフィニッシュを凌ぎ、シンプルな形でもフィニッシュに持ち込んでいった。そういう部分での差が大きかったかなと。

ただ、それ以上にサッカーにおける考え方というか、持っている幅、状況に応じたプレーをする柔軟性など、目には見えにくい部分の差は思った以上にあった。ガーナはストロングポイントである高質の選手が揃う中盤の強みを発揮して、ボールを繋ぎ、又プレスを掛けと、果敢に戦っていたけど、状況の変化に対応しきれず、ある意味ではそれだけのチームだった。逆に、アズーリは自分たちの形もあるけれど、相手の状況を見て必要なことをやれる、そして監督もそういうことを強く意識して采配を振るえる。これは伝統国ならでは、という部分なのかなぁと感じさせられました。

こういう要素は戦術的な柔軟性というところにも繋がると思うのですが、戦術をこなせることはもちろん、運用するという部分に置いては、タスクをしっかりと出来るという基盤、選手の戦術理解度、状況把握能力などが求められるわけで、こういうのは今の日本ではまだ見られない(基本的に一つのロジックを研鑽し、その強みを押し出して戦うことが美徳とされる部分がある)でも、こういうのを身につけるのが理想なのかなぁと感じたりしました。

ガーナの方は上記の通りだけど、この日は相手が悪かったとも言える。後はより重要となる攻守両面におけるアタッキングエリアでの質が欲しいところかなぁと。てゆうか、今のままじゃ苦しいかな。攻めきれなければカウンター発生機状態。

ということでアズーリは特別なんで、えこひいきです。後は又後で追記。試合始まっちゃうし。ということでとりあえずここまで。

*心配してたトッティはとりあえずまぁまぁかな。相変わらずプレーセンスは素晴らしいよ、スペシャルスキルであるダイレクトスルーパスとかもあったし。キックも強烈なの蹴ってたから、後もう少しだね。とりあえず出ている間にリードを獲るというのが彼の課せられた仕事って事になる訳で、やってくれないと困ります。

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FIFA WORLDCUP Germany2006 Day3-6 "Digest"

とりあえずどっぷりやりたい試合が貯まってるわけですが、そんなに沢山は出来ないのでまとめちゃおうと言うことで、「digest」で。とりあえずここまで目立つのは気候の部分でしょうか。ドイツは大会始まってから祝福されてるのかなぁと思わされるほど天候に恵まれているようです。まあ、現地で見れる幸運な人、そしてプレーする選手のことを考えれば雨より良いわけですが、少々暑すぎて、それが試合に影響を与えるまでになっているのが気になるところ。アメリカ大会、日韓大会とヨーロッパでやらない試合では「気候・暑さ」という部分が大きなファクターになっていて、それが大会のレベルを引き下げたという論調を目にしたことがありますが、ヨーロッパでも暑いものは暑い。とにかく少し太陽さんには少しご容赦いただけたらと。ずれた。じゃあ行きます。

FIFA WORLDCUP Germany2006 GroupLeague "Digest"

Group D
Mexico 3-1 Iran @ Nuremberg
MEX:28'&76'O.Bravo 79'Zinha IRN:36'Y.Golmohammadi

FIFA MatchReport

非常に面白いゲームでした。どちらもアグレッシブな姿勢でゲームに入り、特にイランは実力上位と見られるメヒコに一歩も引かずに自分たちの良さを出して渡り合った。が、やはりそこは試合巧者メヒコ。ミスを見逃さずにスコアに繋げ、気落ちしたところでトドメ。どうしても失点というファクターは集中力や気力というモノを奪っていく。そういうところを押しとどめられない。その辺はナイーブだったのかも知れない。

しかし、メヒコとしてもそんなに楽なゲームではなかったかな。結構綱渡り的な部分があった。前半あまり機能しなかった1トップ2シャドーのような布陣から普段の3-5-2に戻すために二人交代をし、そしてその後にエースボルヘッティの負傷離脱というアクシデントがあった。気候的な要素において交代枠がないというのは結構怖いこと。ただ、そんな中でメヒコの選手達は柔軟に状況に察知して、必要なことが出来る力を備えていたというのは大きかった。マルケスが後ろから上がるシーンは後半多かったけど、この辺も効果的だった。そういう部分を見抜く目、判断する力という部分ではイランと差があったかな。

そしてそれを支える技術とアイデア、即興力。あの2点目のシーンはうまくGKのバックパスをカットしアングルを付けてスルーパスを出したけど、とても的確で又テクニカルなプレーだったと思う。ああいうことを即興で出来るというのがメヒコらしさ。監督に試合中たばこはやめてね指令がFIFAから通達されたらしいから、その辺で変な影響がなければ、きっと良い試合を見せてくれるんじゃないかなとポジティブな手応えを得れました。

イランの方は、まあしゃーないわ。よく頑張った。カリミがもう少しやれればってところはあったけど、それはもうどうしようもないからね。てゆうか最終予選こっちの方は2敗かぁ……。

Group D
Portugal 1-0 Angola @ Koln
POR:4'Pauleta

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歴史的に繋がれたアンゴラとポルトガルの関係(参考記事:FIFAworldcup.com)など、様々な付加価値を持った一戦。余り理解できなかったけど、その割には感情的な要素のでない、フットボール的なゲームだったと思う。良いことだ。

で、試合が始まるまで知らなかったのだけど、新しい核デコが怪我のため欠場。ただでさえ不安要素を持ったポルトガルの初戦には色々な事が頭をよぎる。前回大会の悪夢、ユーロ開幕戦の失態。でも、それを払拭してくれたのは、ルイス・フィーゴ!コンディション的な良さを感じさせるキレ、衰えない技術と勘、これがプレーに表現されてチームを何とかいい船出に導いた。

で、決勝点もそのフィーゴのプレーから。カウンターから、アタッキング・エリアに入ると素晴らしいドリブルで対峙した選手を置き去りに、完全に局面を打開したフィーゴは平行して走り込んできたパウレタにゴールをお膳立て。見事にゴールを演出した。このプレーが表すように非常に調子が良く、デコの不在を攻撃面では完全に埋めたかなと。シモン、クリロナとポジションを変えながら変化を付け、ボールを受けては周囲のプレーを引き出して、若いチームに経験で落ち着きを与えていた。MOMも当然。彼の最後のワールドカップは素晴らしい形で始まったと思う。

で、試合自体はほぼポルトガルが支配していたのだけど、相変わらず決めきれない。アンゴラが頑張ったとも言えるのだけど、1-0で終わるゲームではなかったはず。この辺も又ポルトガルらしいところか。パウレタが一点こそ取ったモノの、この辺は先行き不安。結局フェリポンはリスクを冒さず、ポスティガやヌーノ・ゴメスを使わなかったけど(ヴィアナは出れて良かったね、駄目駄目だったけど)、慣らしておいた方が良かったんじゃないかなぁと思ったりした。ただ、裏を返せば他の部分ではデコのコンディションが気になるぐらいでそんなに明確な穴がないのも確か。それだけこの決定力に掛かる要素は強いと思う。

そういえば、クリスティアーノ・ロナウドはかなり自分で獲りたそうなエゴイスティックなプレーが目立ってた。結局空回りしてて、この辺はまだまだ若いけど、相変わらず強気。こういうときに獲れると勢いに乗るんだろうけど……。ただ調子自体は良さそう。ラボーナ・クロスという味な真似をしたりと技術は相変わらず高い。デコの調子が戻るまでは何とかフィーゴと共に攻撃陣を引っ張りたい(シモンの方が動きの質は高いんだけど、どうも抜ききれない)

アンゴラ?トーゴとアンゴラはどっちが強いんだろうと、韓国-トーゴ戦を見ながら考えてたんだけど、多分アンゴラの方が強いかなぁという感じ。ガーナ、象牙海岸と比べると1枚か2枚落ちる印象。意地は見せたと思うし、ベースのあるチームだとは思う。ただ、決め手に欠けるかな。

Group G
France 0-0 Switzerland @ Stuttgart

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予選から含めて3戦目となるこのカード。過去2戦ドローに終わっており、決着が期待されたが結局このゲームもスコアレス。ゴールがなく消化不良感はあったけど、ただゲーム自体は非常にハイレベルでどちらのチームも質を備えていることを証明した一戦だった。

フランスの方は、マルダが欠場(痔になるとプレーできないもんだろうか、痔になったことがないのでわからない)その代わりにサプライズ招集となったフランク・リベリーをスタメンに抜擢。トップにはプレーしている期間の割にアンリと噛み合わないトレゼゲではなく、ヴィルトールという選択。雰囲気としては4-2-3-1的な感じ。スイスの方は、フレイの下にシュトレーラー、そしてバルネッタ、カバナス、ヴィッキーと機動力に溢れる3枚と舵取り役のフォーゲルという構成。戦い方は変わらない。

まああくまで印象に過ぎないのだけど、チームとしては明らかにスイスの方が完成度(組織的なプレッシング、切り替えが早くそのまま攻めきってしまう形)は上なのだけど、その完成度が後一歩の所でフランスの選手のクオリティを超えられない。実際フランスの守備ブロックはそれなりに選手の質、組織力共に整っているので、早々崩せないチームであることも確かなんだけど、やはりその勢いだけではどうにもならない部分というのもあったのかなぁと。エースであるフレイがシュートチャンスでことごとく抑え込まれたというのはあるにしても、バルネッタにはかなり可能性を感じたんだけどねぇ。一点入ったら更に面白くなったと思うだけに決めきれなかったのは残念。禿は仕事したね、あのヘッドを止めたのは凄かった(セカンドもはじき出したし。)ただ、クーペ派。

で、このゲームの華となったのがマニャンやバルネッタからの鋭いFK。今大会はボールが進化したこともあり、長いレンジのミドルシュートが目立っているけど、FKにもこのボールの効力が表れているのか非常に鋭いボールが入って、フランスを脅かしまくった。インスイングでゴールに向かうボールは特に脅威で、触れば一点というのをイメージしたボールを入れていたのが印象に残った。ハンドは駄目だけど、守る側からしてみたらあれはほとんど防ぎようがない。それぐらいの大きな武器だと思う。

逆にフランスの攻めは、少々残念な出来。もちろん選手の質は超一流なんだけど、それが破壊力に繋がっていかない。もちろん前提条件としてスイスの守備は素晴らしかった。個々の粘りある対応、プレスとリトリートの使い分け。ただ、それでも崩せない相手じゃなかったと思う。大抜擢のフランク・リベリーは非常に積極的にプレーしていたけど(実効力という部分では少々物足りないというか、エゴイスティックな部分が欲しかったかな)、ジダンはコンディションは良さそうにしてもあの暑気で広範囲に動くことは求められない。で、ヴィルトールはスペースを見いだせずほとんど相手のディフェンスを脅かせず、アンリも相変わらず青いシャツを着るとティティではないプレーに終始してしまう。総じて足し算にすらならなかったなぁと。

実際、良い選手が良すぎてどこをどう活かすのかというのが見えてこない。そこをコンダクターとして使い分けるのがジダンかも知れないが、それは丸投げ過ぎ。ジダンを核にするならキープに鋭い反応の出来る抜け目ないアタッカー(ジュリがいたらなぁ)が必要だし、アンリを核にするなら高い位置で体を張った仕事の出来るサハ辺りと2トップを組ませた方が良い(後ろには高い機動力を備えて長い距離を走り抜けれる選手)現状では全てを活かそうとしてまとまってない感じがした。とにかく方向性というモノぐらいはほしいかな。とりあえずヴィエラがボールなしで長い距離を走って最前線まで出てきたり、サイドバックがカットインするような動きを視するなどダイナミズムが欲しい。なにか崩す動きが必要だと思う。

まあそれなりに両チーム決定機があったから、決定力を欠いたとも言えるのだけど、まあいいゲームでした。ただ、この結果・内容ではこのグループの趨勢は占えない。フランスに自滅の匂いが少々下ぐらいだからね。

Group G
Korea Rep. 2-1 Togo @ Frankfurt
KOR:54'Lee.C.S 72'Ahn.J.H(!) TOG:31'M.Kader

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日本が負けたのに、韓国が勝つと腹立たしいと思ってたのに、安様が活躍しちゃってちょっと嬉しかったりと、非常に複雑です。で、キーとなったのは采配面。昔は守り固めやらサイドアタッカーなしのCFWとか迷采配をやらかしたディック・アドフォカートがうまく交代策を使ってチームを立て直し、一気にゲームの風を変えたこと。これは非常に効果的だった。

3-4-3というシステムでゲームに入っていったけど、なかなかボールがスムーズに回らず1vs1が多くなり、その1vs1ではトーゴの身体能力の高さに手こずってボールが流れていかなかった。その中で一発のパスからミスがらみ(キム・ヨンチョルの目測誤り)で失点。若い選手のミスということもあって、恐慌状態に陥ってもおかしくはなかった状態だったと思う。

ただ、その流れを押しとどめたのが、ポイントとしてあげた采配。後半開始時に安様を金珍圭に代えてトップ下に据え、4-2-3-1にチェンジ。前半はイ・ヨンピョやソン・ジョングが仕掛けて、そこからという展開になりがちだったところが(というかそこで局面打開が出来ないと形になっていかなかった)、安・JJとセンターでボールを引き出すポイントが二つになることで、高い位置で起点を作れるようになり、そこに朴智星が絡んでいくことで、攻撃に変化が付く様になった。これがトーゴのディフェンスに混乱をもたらし、そしてミスを突いて相手に決定的なダメージを与える事に繋がっていったのかなと(朴がボールをカットしてそのまま突破を計り、ペナの手前で倒される。これで2枚目で退場、そしてそのFKをヤカンが決める)

で、安様ゴールですよ。リズムを取り戻す重要な役割を担って、そして安ゾーンでのミドル。相手に当たったことはあったにしても、枠に持っていく決定力。懐かしい、そしてさすがです。コネコネもこの日はイイアクセントになっててやっぱり凄いんだなぁと実感しました。それと、大舞台に強いメンタリティ。これってかなり重要なんじゃないかなぁと。ポーランドとか、アンリとか、見てると特に。

その後、キム・ナミルを底に入れてボール回しを安定させたりと、リズムを明け渡さず。これも又効果的だった。腐っても鯛というかこの辺も又的確だった。数的優位、相手がバテ気味、そういう周辺事情をしっかりと捉えての的確な交代策だったと思う。うん、見事。

韓国は、少々不安定なところはあるにしても気候的に厳しい大会になっていることもあってスタミナ面での強みは相変わらず保持している。プレーの中身を見ると、トップに起点が出来ればボールは流れるし、そこをスイッチに朴を中心にいい崩しも出来る。ある程度しっかりとチームが出来てるのかなという感じがしました。ただ、状況を見ながら対応していく力は低く、状況に流されてしまうところもあるので、采配という部分は大きなファクターを握っているかも知れませんね。

トーゴは、どうなんだろ?数的不利で完全に苦しくなっちゃったのは仕方ないにしても、韓国の采配が非常に嵌っちゃったのは不運だったかな。ただ、基本的にガーナや象牙海岸と比べると一つ一つのプレーが雑。勢いで押し切るチーム(スペース見いだして攻め切っちゃう)なのかなぁと思った。

Group F
Brazil 1-0 Croatia @ Berlin
BRA:44'Kaka

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正直相当ブラジル寄りで見てたけど、結局1点止まり。まあブラジルは大会通じて見ているだろうから、この試合は慣らし運転という側面は強いんだろうけど、沢山点を獲って欲しい日本人としてはちょっと残念。

ただ、いくら慣らし運転とはいえ、少々不安の残るゲームだったんじゃないかなと。「カルテット・マジコ」はトップのロナウド、アドリアーノの運動量が非常に少なく、又プレーへの関与意識も低いため、スペースメイクや連動というグループで崩すようなプレーがほとんど見られず、クロアチアのラインの前でテクニックを使って強引にこじ開けるような閉塞感に溢れる展開に終始していました。はっきり言ってほとんど機能してない。デブもアドリアーノも正直相当酷かったわけで、非難も集中していますが(特にデブの方)、その非難も正当なモノだと思います。

で、世界中の期待を一身に集めるロナウジーニョも本領発揮とは行かず。元々セレソン・ブラジレイラでは展開に彩りを付けるぐらいで余り存在感を強く放たない感がありましたが、基本的にバルサで見られるような1vs1に入るシーンが少ない。サイドに張っていないので、複数で囲まれるシーンが多く、そうなるといくらロナウジーニョといえど、抜ける訳じゃない(しかもそんなにスペースがある訳じゃないし、テンポも彼主体のものになりづらい)そういう意味では少し改良の余地があるのかなと。

そんな中で唯一まともにプレーしていたのが、決勝ゴールを上げたカカ。素晴らしいミドルシュートでしたが、それ以外のプレーでも多数の場面で顔を出して中盤と前線を繋ぎ、又唯一ダイナミズムをつけれる存在として役割を感じてプレーしている印象を受けました。多分これだけ怠惰な事はもうないにしても、テクニックのある選手が非常に多いチーム構成なだけにフリーランニングできる彼の存在はポイントになるかも知れませんね。

何かスタープレーヤーばっかり獲りあえげてますが、この試合で一番存在感を示したのはそんなカルテット・マジコを支えるボランチの二人だったかも知れません。余り前線の守備貢献が期待できない中で、広範囲に動きながらもピッチの状況を捉え、相手の展開を読んで、網に掛けていくことでしっかりと相手の攻撃を消していく。彼らのプレーぶりは非常に冴えているように見えました。まあ負担度は前の選手の働き具合にもよるけど、82年の失敗を繰り返さないためには、彼らのプレーが鍵になるのは間違いないでしょう。

さて、次戦に当たるクロアチアですが、負けてしまったけれど、ある程度手応えの得れるゲームだったのかも知れません。守備に関しては相手の技術の高さを認めてある程度リトリートしながら、3+2のブロックを作りながらスペースを消し、天才達を窒息させるような守備が出来ていました。カカのシュートはイレギュラーな要素としてある程度仕方ないという見方をすれば、本当に高質な守備ブロックで正直嫌になりました。日本戦では端からこういう守り方はしないと思うけど、その分コンパクトフィールドを保って厳しくプレッシャーを掛けて、スティールを狙ってくると思うので、やはり厳しい相手に代わりはないと思います。てゆうか、先制点を獲られたら、こういう守り方にスイッチしてくるのは充分考えられること。そうなったら厳しいなぁ……。

で、攻撃面に関しては、相変わらずビルドアップで軽率なミスは見られるモノの、基本的なパターンであるプルショがアウトサイドに流れるパターン、ポストからダイレクトで展開を流していくパターンはブラジル相手にもそれなりに機能。ただ、この日は上記の通りブラジルのボランチ二人の出来にやりこめられたかなぁという感じ。日本に照らし合わせると、ヒデがより上がることになるわけで、そういう面ではいかに攻撃を遅らせ(早い切り替えからのフォアチェックでね。又はシュートなどでプレーを切るか)、彼がオリジナルポジションに戻れる時間を作れるかというのは非常に大事になると思う。てゆうか、又びびって引かないよね?

気になったのはニコ・コバチの負傷退場。続報が分からないけど、彼のキャプテンシー、危機察知能力、切り替えの意識の高さなどはチームに置いて大きな存在だと思うので、出てこなかったらいいなぁ……。まあ代わりは多分ルカ・モドリッチ。より創造力と機動力に溢れたオフェンシブな選手に代わるから守るという面では難しくなるけどさ。それともう一つ、スタジアムの雰囲気。沢山のクロアチアサポが凄い雰囲気を作っていて、より切迫した状況の中のゲームとなると少々この雰囲気は嫌だなぁと感じました。熱いよ、熱すぎる。

まあとにもかくにも、ブラジルが1-0で勝利したわけで、結果に関してはとりあえず良かったかなぁ。しかし、どっちにしても日本がクロアチアに勝たなければ全ては水泡に帰す訳で、結局は自分たち自身ということは変わらないですよ。頑張れ、超頑張れ。

後はとりあえず結果。

Group G
Tunisia 2-2 SaudiArabia @ Munich
TUN:23'Z.Jaziri 90'+2'R.Jaidi KSA:57'Y.A.Kahtani 84'S.A.Jaber

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Group A
Germany 1-0 Poland @ Dortmund
GER:90'+1'O.Neuville

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Group A
Ecuador 3-0 CostaRica @ Hamburg
ECU:8'C.Tenorio 54'A.Delgado 90'+2'I.Kaviedes

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まあエクアドル-コスタリカは差の付いたゲームになったけど、上の2試合は非常に白熱したゲームでした。サウジは若きスピードスターカフタニ、そして英雄ジャバーと新旧エースがお家芸とも言えるカウンターからゴールを獲ってサウジを後一歩のまで導いたけど、CDFオーバーラップというどこかで見た光景でチュニジアが同点に引き戻した。サウジは惜しいゲームだったけど、どちらも力は拮抗していて非常に熱い展開だったなぁと。

で、今朝のゲーム、ドイツ-ポーランドはプライドを感じさせる粘り強いポーランドの守備と実効力高まるドイツのワイドアタックの対峙は息をもつかせぬ緊張感。ドイツのクロスの使い分けは本当に見事だったし(サイドが上がっていくことでサイドバックが対応に来る訳ですが、そこでCDFとの距離が空くところをダイナミズムでボドルスキやクローゼが突く形は何度もチャンスになっていた。もちろん普通のクロスからダイレクトという形も良かった。それを使い分けることで、相手に的を絞らせなかった)、それを凌いだボルツのスーパーセーブも又見事。89分のラームクロス→クローゼヘッド→バー→リフレクションバラック詰め→バーでスコアレスかなぁと思ったけど、その次のプレーで実らせる辺りはタフなメンタリティを感じたよ。ノイビル凄いよノイビル。その前のオドンコールのクロスに繋がったシュナイダーの見事なフィードも素敵だった。ポーランドは頑張っただけに残念。ボルツとズラは俊輔と一緒にUCLでリベンジだね!ドイツとやりたいね。

ごめん、すげー長いや。GroupD、スペイン-ウクライナはもう少しちゃんとやりたいので、明日ね。こんな事したら貯まってくばっかりなんだけど(苦笑)ということで今日はここまで、かな?イイ試合だったらやるかも?

*ということで、ちょろっと書いたけど俊輔がセルティックと契約延長しましたよ。待遇も良くなったようで今年の活躍が認められたんだなぁとしみじみ。しかし、一気に2倍以上になっちゃうモノなのかねぇ、給料って。

*で、そんなセルティックが横浜参上。マリとやるよ。まあもう俊輔の在籍チームとやるのはお約束になってるわけですが、セルティックの熱いサポ達は来るのかしらん。軍曹やペトロフは見たいけど残ってくれるのかなぁ?てゆうかロイ・キーン、見たかったなぁ。出てくれないかなぁ。そしてみんな出た上で、マリが勝つ(笑)い~ね。つーか、チケット高けぇ

*それと自慢。バイエルンのゲレーロがHSVに移籍が決まった様子。ちょっと前にさ、ニュースの中で書いたけど当たっちゃった。てゆうか、mixiで試合予想外しまくってたから、ちょっと爽快。しかし、試合予想が当たらない(泣)

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June 15, 2006

先制点、暑さ、そしてロッベン@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group C Netherlands vs Serbia&Montenegro

やっぱりワールドカップにはオレンジがよく似合う。経験則から、面白い試合になるイメージがすりこまれているからかも知れないけど、何となくワクワクしてしまう。超遅いけど。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day3

Group C
Netherlands 1-0 Serbia&Montenegro @ Leipzig
NED:18'A.Robben

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オランダスタメン:GKファン・デル・サール、DFヘイティンガ、マタイセン(→86'ブーラルーズ)、オーイヤー、ファン・ブロンクホルスト、MFスナイデル、コク、ファン・ボメル(→60'ランツァート)、FWファン・ペルシー、ファン・ニステルローイ(→69'カイト)、ロッベン

セルビア・モンテネグロスタメン:GKイェブリッチ、DFN.ジョルジェビッチ(→43'コロマン)、ガブランチッチ、ドラグティノビッチ、クルスタイッチ、MFドゥリャイ、ナジィ、スタンコビッチ、P.ジョルジェビッチ、FWケジュマン(→66'リュボヤ)、ミロシェビッチ(→46'ジギッチ)

昨日に続いて良い天気なドイツ。ライプチヒも例に漏れず強い日差しが差し込み影が濃い。試合前に何かオレンジのブーメランみたいなのが飛んでたけど何だろう?まあいいか、そのオランダは、直前のテストマッチで多くの怪我人が出ましたがスナイデル、コク、ファン・ブロンクホルストと心配された選手達が無事にスタメンに名を連ねる。トップには、右から絶好調ファン・ペルシー、ファン・ニステルローイ、ロッベンと並ぶ。対するセルビア・モンテネグロはビディッチが予選最終戦の影響でこの試合はサスペンション。又、追加招集された監督の息子であるペトコビッチが辞退したため、この試合には21人で臨む。トップには怪我も伝えられたケジュマンとサボ・ミロシェビッチという実績ある二人が並ぶ。

前半
出だしから、スタイル通りはっきり分かれたゲーム展開。両サイドに大きく展開しながら主体的に攻めようとするオランダに対し、収縮早く囲んで厳しくアプローチに行きロングカウンターを模索するセルビア・モンテネグロ。ファーストシュートはスナイデルのFKをロッベンが手前で擦らせる形でゴールを狙ったモノ。

狙いの具現化という部分を考えたとき、序盤はセルビア・モンテネグロのリズム。カウンターから続けざまにチャンスを迎え(左サイドを局面打開したジョルジェビッチはエンドライン際に切れ込みゴール前2トップが飛び込んだシーン。うまく前を向いたミロシェビッチは前がオープンとなりシュートに繋がったシーン)、守備も破綻することはなかった。しかし、その好リズムがエアポケットを生んでしまったのか、それを突かれる形でゲームが動く。オランダ右サイドで長いボールをカットすると、シンプルに縦へ。その縦パスは相手の中盤とDFラインの間に落とされ、誰もプレッシャーにいけない。そんなパスに反応したファン・ペルシーは、ノープレッシャーな状態からダイレクトでスペースに流し込む。そしてそのスペースパスに反応したのは中にポジションを変えていたロッベン。快足を飛ばしてディフェンスを振り切り、そのまま独走。1vs1を制してオランダが先制した。

このゴールでゲームのリズムは一変、どちらもフィニッシュに繋がるオープンな展開に。序盤のように相手に閉塞感を与えるような囲い込みが機能せず、オランダのストロングポイントが素直に出るようになった事がその遠因。しかし、イケイケの状態と言うこともあってセルビア・モンテネグロのシンプルな攻撃構築がオランダの中盤のプレッシャーが掛からない形でアタッカーに収まると、シュートまで繋がっていく(特に左サイド、ジョルジェビッチからもたらされた)こういうオープンな撃ち合いという意味ではオランダのペースと言っていいかも知れない。

終盤にセルビア・モンテネグロは、前半ながら右サイドバックの選手を下げコロマンを投入。そのコロマンもスペースを得て良いチャンスを向かえたりと、オープンな雰囲気は変わらなかったが、結局この後ゴールは生まれず。前半は1-0。

後半
後半頭からミロシェビッチに代わって、ビッグマン・ジギッチを投入。ビハインドを負っていることもあって、かなり積極的にゲームに入り、セルビア・モンテネグロは開始早々から一気に押し込んでいく。ディフェンスに置いては、前からプレッシャーを掛けに行き、オフェンスに関しては切り替え早く一気に全体が押し上がり、両サイドもかなり積極的に前に出て行く。それに対して、オランダのプレー姿勢に余り変化は見られず、ロッベンは相変わらず存在感を示していたが、相手の勢いに押されていた感。それを見てか、ファン・ボメルに代えてランザートを投入し、そのリズムを変えようする。

時間と共にゲームが落ち着き、オランダのワイドに展開するポゼッションも戻るが、セルビア・モンテネグロの積極性は衰えない。そんな中でケジュマンに代えて、リュボヤを入れ3枚のカードを20分過ぎには使い切る。逆にオランダはニステルを下げカイトを入れ、スピード勝負に切り替えた。ジョルジェビッチ・ナジィという二人のセンターが非常に精力的に動き回って存在感を見せるが、最後の部分で長身ジギッチを狙う形が実らない。コロマンのミドルシュートなどもあったが、ゴールに繋がらず。

徐々に暑さが両チームの運動量を奪って行く中で、セルビア・モンテネグロは同点を狙って攻め続けたが、終盤オランダはブーラルーズを入れるなど現実的にゲームに締められてしまった。ということで1-0。グループリーグ一戦目屈指の好カードはオランダが制し、死のグループ突破に向けて好スタートを切りました。

なんと言っても先制点、それに尽きるようなゲームでしたね。あのゴールがセルビア・モンテネグロとしては痛いゴールだったし、オランダとしては大きなゴールでした。UCLでもリアクション型のチームが先制されると、リトリートされて、崩す術を持たないがために負けてしまうということが良くありましたが、セルビアにとってはそんな悪魔のパターンに嵌ってしまった。オランダとしては、もう少し出来そうな部分はあったけど、攻撃に関してはキレキレのロッベンに託すことが出来た事もあって、非常に現実的にゲームを進めた。きっとポリシーとは違うゲームだったかも知れませんが、厳しい相手・厳しい気候・難しい開幕戦というのを考えればイイ滑り出しといえるのかも知れませんね。

で、この日のオランダに関しては、難しい開幕戦ということを考慮しないとしたら、ちょっと寂しい出来だったかなぁと。特にストロングポイントである攻撃の出来に関しては不満の残る出来だったのかも。ラフィがいないことはやはり結構大きいのかなぁと感じた。まあこの日はロッベンがスーパーだったのである程度形になりましたが、ロッベンやペルシー、カイトが抑え込まれたり、アクシデントに襲われると、かなり硬直化しちゃうんじゃないかなぁと。スナイデルを低い位置で使って、ボールを動かそうという狙いはある程度具現化していたと思うけど、スナイデル自身のコンディションもそんなに良くなかったと思うし、チーム全体を見る限り、「まだまだ、もう少し」という感じかも知れませんね。

で、セルビア・モンテネグロとしては上記の通り失点を喫したロッベン対策が嵌らなかったのが痛かった。実際ロッベンみたいな選手は彼自身の出来が良ければ、止めれない選手の一人だと思うのでセルビア・モンテネグロが悪いわけではないけれど、ビディッチの不在が間接的に痛かったかなと。彼がいないことでポジションチェンジを余儀なくされてしまった。その後はうまく応急処置で何とか穴を埋めることは出来たけど、乗せてしまったという意味ではやはり痛かったなぁと。最後はバテたけど、それまでは非常に運動量多くやっていたP.ジョルジェビッチや交代で入ってアグレッシブなプレーをしていたコロマンなど、光の見える部分もあったと思うので、次は自分たちの形で見てみたいかな。え、ビディッチ離脱?

ということでここまでかな。とりあえず途中まで書いてあったので、書き切っちゃいましたが後はまとめちゃうかも。あ、でもアズーリはやる。追いつかないよ~。ということでここまで。

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June 14, 2006

抱いた感情@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group F Japan vs Australia

もう昨日あげたやつで終わりにしようと思ったのですが、やっぱり書いておこうと思います。正直ショックはでかいし、もやもやしたモノがありすぎる訳ですが、やはりこの屈辱的なゲームに立ち会ってしまったサカヲタとして抱いた感情や分析などを書き記すことにします(分析になるかは微妙ですが)語り尽くされてる?確かにね。ということで感情垂れ流し版。まとまってないけど。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day4

Group F
Japan 1-3 Australia @ Kaiserslautern
JPN:26'S.Nakamura AUS:84'&89'T.Cahill 90'+2'J.Aloisi

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日本スタメン:GK川口能活、DF坪井慶介(→56'茂庭照幸/→90'+1'大黒将志)、宮本恒靖、中澤佑二、MF駒野友一、福西崇史、中田英寿、三都主アレサンドロ、中村俊輔、FW柳沢敦(→79'小野伸二)、高原直泰

オーストラリアスタメン:GKシュウォルツァー、DFニール、ムーア(→61'ケネディ)、チッパーフィールド、MFウィルクシャー(→75'アロイージ)、グレッラ、クリーナ、エマートン、ブレシアーノ(→53'カーヒル)、キューウェル、FWビドゥカ

ある程度読んでいただいている方なら感じ取れる方もいるでしょうが、批判されることの多いこの代表チームに対して結構ポジティブな感覚を持っていて、こうして厳しい結果になった今もそのポジティブな意見は変わらなかったりします。もちろん、それと同時にジーコのやり方に不安や疑念を持つ部分もあって、結局この試合ではそれが露呈してしまったわけですが(それが様々なメディアで書き尽くされた部分であり、多くの人が不満に思っている部分)、選手達のパフォーマンスは充分なモノではなかったにしても、このアテンプトの成果の末端というのは見て取れました。ただ、その充分ではなかった部分には非常に落胆、悔恨、憤懣という感情を持ったというのが、このゲームの感想です。

まあこのチームは明確なガイドラインが定められることなく「明確な戦術がない」と批判されることが多いわけですが、その分選手達一人一人がチームのことをより深く考え、その分だけ選手達の考える力は高まっている課程にあると感じています。だからこそ、このチームに対して僕はポジティブな意見を持っている。で、昨日のゲームに関して、劣勢を予想されたマイクタイム改めてケネディ・ビドゥカ目がけてどっかんどっかん大作戦に置いて、非常にタフでクレバーな守り方をしてくれたと思います。前提条件としてチームがバテて、プレスも組織もない状態(元々ないと言われたらそれまでなんですが)の中で弱点を突かれていた訳で(しかも刻々と相手が手を打ち攻勢を強める中でベンチから救いの手はもたらされず)、ある意味守っている側として四面楚歌な状況に陥っても不思議ではなかった。まあ結果的に陥ったわけですが、それまでの時間帯身長的・体格的にも劣っていても、こういうやり方をすればいいという答えをしっかりと持って出来ていたのは非常に良かったなぁと。

具体的に書けば、放り込まれたときにまず正確に次の展開をされないようにとにかくコンタクトに行き、そこで落とされて生まれるセカンドボールに対して(まあ負けるのは仕方ない)意識高く、より速く反応して先に触るという事を徹底してやっていた。もちろん当たり前のことかも知れないけど、そういうことを自分たちで考え、ピッチの中で表現できるということにこの4年間の進化は見て取れたし、あれをしっかりやっていたからこそ「残り数分」という所まで持ちこたえられていたのかなと。まあ結果として、これを守りきることが出来なかった訳で、それは言い訳のしようがない。チームマネジメント含め、力不足だったのかも知れない。

ただ、それでもこのゲームで示されたモノはやはり不十分だったと思う。オーストラリアは確かに強くパワフルで押し込まれる展開が多かった。ただ、自分たちのある程度思惑通りにゲームを進められた時間帯もあったし、局面的に日本の選手の特性が活きていた部分もあった(技術の高さとクイックネス)でも、ついにこのゲームの中で、このチームのポジティブなポイントである「勇敢さ」というモノが出てこなかった。ブラジル相手にも、フランス相手にもひるまずに仕掛けていった日本の勇敢な姿は、本番のプレッシャーと結果を出したいという感情の中で泡のように消えてしまっていた。

確かに誰もがこの本番では結果が欲しいし、そのためにリアリスティックなサッカーを選択しても異論は出ないだろう。でも、このチームはその方向性で作られたチームではない。確かにドイツ戦はカウンターで点を獲ったけれど、カウンターという形が素晴らしいのではなく、速いテンポで技術の粋を凝縮し、共通意識を持って連動しながら相手のラインを崩すという課程が素晴らしいのであって、カウンターというのはあくまでその一つでしかない。そういう意味で、この臆病な戦い方は非常に残念で、そして怒りを覚えた。こういう戦いをするのであれば、ジーコである必要はないし、このメンバーでやる必要はない。

最後に、監督について。様々な決定事項を持つ権限を持っている役割を担うという意味で、敗戦の責任は監督にある。ただ、それ以上に今回に関しては彼の監督としての不安要素が露呈し、チームを勝利に導くことが出来なかった。そう、交代策。

書き尽くされているので具体的に書かないけれど、必要な策を的確なタイミングで獲れなかった事、そして獲った策がチームを混乱させるだけで有効に作用しなかった事、これに関しては試合中しこりのように自分の中に残った。もちろん、試合中の采配というモノは運もあるし、結果論的なところもあるのだけど、今回に関しては不条理すぎて納得がいかなすぎる。子供でも分かる簡単な方程式を、おかしな意地で間違えた様な感覚を受けた。

元々、論理的なチーム作りや采配面など、ある程度「達観」というか「諦観」という部分はあったので(そしてポジティブな事を考えれば相殺と考えるべきかも)、ここで僕が怒るのは間違っているかも知れない。でも、素直な感情としてやはり許せない、○○○○○○○○○○○○○○(僕がクマーに向けて書いた罵声を伏せ字にしてみました)

まあこれが素直な感情です。もちろん他にも、クイックネスに溢れ相手を翻弄していたにも関わらず責任逃れのメンタリティの目立ったFW、俊輔がピッチに立ちゴールしたことの感慨、佑二のパフォーマンスの感動、ミスが多かったり、怠惰なプレーをする選手に対して覚えた苛立ち、そして緊張と絶望……。まあでも、これも又サッカーなのだと思う。一つ間違えば日本は勝っていた、試合展開としては様々な要因をひっくるめて、紙一重だったと思う(実力的には違ったとしても)負けたときは必然と言うから、やはり必然だったにしても、ね。

とにかく切り替えて、そして吹っ切って次のゲームに臨んで欲しい。望んでもその権利を得れなかった選手達がいたと言うことを忘れて欲しくない。絶対に無為にはしないでほしい。強い気持ちで、勇敢に。そうして掴んだモノは大きな財産になると思うから。頑張れ、超頑張れ。

ということでおしまい。こんな時こそ那須マインド、バカに見られるかも知れないけど超ポジティブ、超希望に溢れたマインドで。実はほんの少し前までイライラしていたけど、書いたらすっきり。書き残したことはチームとしての大会が終わったら総括記事で又書きますよ、まとめとしてね。何で小文字にしたかって?そりゃ少し恥じらいがありますから(照れ)それでは自己満足的駄文におつきあい下さりありがとうございました。ペース戻すよ、やってない試合、沢山イイゲームあったからね。愉しみましょう、これからも。

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June 13, 2006

言葉を失うということ。

神様は微笑んでくれた。

虹が架かった。

ゴールがもたらされた。

試合を決めるチャンスもあった。

決めきれなかった。

カランと、体力の限界の音がした。

瀬戸際で踏ん張っていた堤防は決壊した。

流れ込んできた水の勢いを止める術はなかった。

何も言葉が出なかった。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day4

Japan 1-3 Australia @ Kaiserslautern
JPN:26'S.Nakamura AUS:84'&89'T.Cahill 90'+2'J.Aloisi

FIFA MatchReport

日本スタメン:GK川口能活、DF坪井慶介(→56'茂庭照幸/→90'+1'大黒将志)、宮本恒靖、中澤佑二、MF駒野友一、福西崇史、中田英寿、三都主アレサンドロ、中村俊輔、FW柳沢敦(→79'小野伸二)、高原直泰

凹む。

もの凄いもったいないゲーム。押し込まれていたけど、アドバンテージを持っていた。戦い方としてベターだとは思わないけど、それでも苦手なパワープレーに関して、集中力を保てていた時はそんなに悪くなかった、出来ることはやっていた。必要だったのはあと10分を耐える「救いの手」だったと思う。

でも、終わった今、何を言っても結果は変わらない。「クリスマスが終わった後のケーキ」

とにかくまだ大会は続く、前を向くしかない。残り2試合、無駄には出来ない。開き直れ。逃げないことだ。

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June 12, 2006

Analysis to defeat Australia@FIFA WORLDCUP Group F Japan vs Australia "Preview"

いよいよ、日本の初戦が迫ってきました。直前になってぽろぽろ出てきた怪我人の状態も非常に気になるわけですが、事前学習の意味も込めて、オーストラリアを分析、そして占ってみます。まあ色々なメディアでやっているので特に目新しい事はないかも知れませんが。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day4 "Preview"

GroupF
6/12 15:00KickOff/Japan vs Australia @ Kaiserslautern
Japan                  Australia
  Takahara  Yanagisawa           Viduka
       Nakamura         Sterjovski Cahill Bresciano
Alex             Komano      Grella  Culina
     H.Nakata  Fukunishi    Chipperfield     Emerton
 Nakazawa Miyamoto Tsuboi        Niell  Moore
         Kawaguchi              Schwarzer

・チームの根底に流れる「1vs1」 -Australia's Base-

フース・ヒディンクの特徴とも言える部分なのですが、彼のチームに置いては攻守共に強調される要素が攻守における1vs1だと思います。両サイドの局面打開といったドリブルのシーンはもちろん、アプローチで生まれる1vs1、マークをするという意味での1vs1、ポストマンとセンターバックの1vs1など、様々な局面で1vs1のシーンを向かえますが、それに対しての意識付けというのは非常に高く、このチームの基盤となっているのかなぁと。

元々、なかなか集まる時間を確保できない代表チームに置いて、ハイレベルな組織を準備するのは簡単なことではありません。ましてや、就任して1年に満たない期間ではチームを形作るのさえ、そう簡単なことではない。その中で彼が結果を出せるのは、ゲームの中で生まれる1vs1という要素の重要性を認知しているからかも知れません。そこで抜ければチャンスになる、ここを止めれば凌ぎきれる、そういったシーンで負けないことでゲームを優位に進める事が出来るのは明白です。

で、オーストラリアもその例外ではなく高い意識が浸透しているようで、元々持っている肉体的・技術的特徴にマッチングしている印象があります。元々欧州各国(特にプレミアシップ)で活躍している選手の多いオーストラリアは個の能力に対しては非常に自信を持っているし、肉体的にも非常に強いモノを備えている。そういう意味で個人の戦いには長けていると言っていいでしょう。ハードに戦いきることで、熟成された組織に対抗する。これが彼の導いた「必勝」の理なのかも知れませんね。

・質実剛健、パワフルなオフェンス -Australia's Offense-

華麗なテクニックや連動したランニングで崩すようなチームではなく、シンプルにある程度決まったパスルートをなぞりながら、後は局面に置いて生まれる1vs1を制することでゴールを取りに来るというのが素直な印象。分かっているから対策は立てられてしまうけど、それは百も承知、ばれていてもやりきる。その対策をモノともせずに押し込んでしまう強さを持っているのかなと。

で、基本はCFWに入るであろうマーク・ビドゥカの楔を起点にした攻撃。ボックス幅で動きながら楔を受け、収縮したところでサイドに展開。駆け上がったサイドアタッカーが縦に突破を仕掛けクロス→ビドゥカを中心に中に入ってフィニッシュ。とてもシンプルなモノですが、それをやるのはヨーロッパでも活躍するタレント達。抑えどころを抑えられないと大怪我をする可能性は高いと思います。

これの対策としてはやはり楔を入れさせないということ、そしてサイドの選手を捕まえるということだと思います。楔を入れさせないというのは、マークに付くディフェンダーが厳しく行くと言うことだけではなく(これに関しては多分厳しくいくと思う)、出来ればそこにボランチが連動してパスコースを切るという事が出来ると更に良いでしょう。点と面のマークみたいにね。ただ、全ての楔を寸断するのは難しい(形は出来ていなくても、とりあえずビドゥカに繋いでキープということも考えられるし)入ってしまった時に、外、又は後ろに展開する所でなるたけレシーバーをフリーにさせず、良い状態でクロスを上げさせないということが必要になるのかなと。ビドゥカに関しては前に向かせさえしなければそんなにもたれて怖くない。怖いのは後ろからのサポートに落とされて、前向きで仕掛けられること。そういう意味ではその後のことを周囲の選手達が意識を持って、捕まえていくというのも又楔を切ることと同様に大事になってくると思います。外にしても、中にしても、ね。とにかくサイズ的、フィジカル的に劣ることは間違いないだけに、その前で未然に危機を防ぐ努力をしていくべきでしょう。

その他の部分で気付いた点、箇条書き。

・シンプルに放り込むわけではなく、ショートパスを繋ぎながらという攻撃構築が多い。ただ、うまくはないし、コントロールしながら変化を付けると言うより、楔を入れるためのコース探しという目的がはっきりしている。

・キューウェル、カーヒル、ブレシアーノという欧州トップリーグで存在感を示すアタッカー達が変化を演出する可能性を持っている。特にティム・カーヒルはシャドーストライカーとして空いたスペースを見いだす感覚、得点感覚に優れ、捕まえにくい選手。基本パターンの警戒と共に彼の居場所は捉えておきたいところ(ブレシアーノやキューウェルといったボールを持てる選手と絡まれると変化のある攻撃になってくるのかなと)

・アタッキングエリアでは個の局面打開力に頼る傾向が強く、そこをとっかかりにしてくる形が多い。連動した動きでのスペースユーズという形はほとんどない。楔がなかなか入らない時は、ロングボールを放り込むか、外に開いて強引につっかけるという形で押し込んでくることが予想できる。

・プレミアシップでプレーする選手は多いからか、距離はあっても前がオープンになったり、タイミングが合えば積極的に狙ってくる。シュートレンジの長さは日本人選手の比ではなく、その辺は注意が必要。

まあとにかく、質実剛健。一時期のドイツを思わせるオートマティックでパワフルなサッカーという印象です。持っているタレントとその攻撃の方向性はかなりマッチしていて、尚かつ日本にとっては苦手な要素をはらんでいる。対策は書きましたが、後はいかに頑張れるか、チームとして意思を統一して守ることが出来るかに掛かってくると思います。

・プレスとゾーンの相互関係。ハードチェックと抜かれないという二つの考え -Australia's Deffence-

オーストラリアの守備は、基本はゾーンを組み、後ろとしてはコンパクトに4-4のブロックを組んでプレスを掛ける。トップから連動してフォアチェックを掛け、獲り所と定めたらハードなコンタクトを伴うチェックでボールを奪う狙いが見える。ただ、それが機能しないと踏んだら、ゾーンを維持しながらアプローチはするモノの抜かれないように、破綻しないようににプレッシャーを掛け、ミスを誘発させてハードアタックする事でボールを奪うやり方に切り替える(微妙な変化)守備に関しては柔軟な対応が見られるかな。プレスに関してはかなりオーガナイズされていると思います。

ただ、コンパクトな陣形を組んでいることもあって、裏のスペースがあり、そのスペースを使われることに関して恐れているところもある。そこをうまく駆け引きに利用すれば(そこに向かって蹴りこむというのは余り効果的ではない)そのコンパクトなゾーンを壊せる可能性は秘めている。オーストラリアのセンターバックはスピードをないことを自覚しているのか、そういう危機を察知した時意図的にギャップを作る事でカバーを出来る様な形を獲ろうとする(ぶっちぎられた後にカバー出来るように)その形をわざと引き出すためにトップがデコイの意識をもって動いていくことで、スペースを埋めていたフラットなポジショニングを崩す。もう一人がそのカバーをするためのギャップを突く形でカバーが出来る範囲外のスペースで受けれられれば結構崩せるんじゃないかなぁと。ただ、日本の攻撃陣がこういう閉塞感を生み出すような相手には結構苦手意識があると思うので、主体的に崩していけるのかというのは大きなポイントになるのかなと。日本としては揺さぶらないといけないでしょう。

その他は箇条書き。

・基本的に反応が遅い印象。プレッシングなどオーガナイズされたシーンに置いて、予測があればある程度速いのだが、予測を裏切られるような対応を強いられると、機敏な動きで対応するというシーンはほとんど見られなかった。デコイとなる予備動作の工夫を所々に混ぜたり、ダイレクトでのポストワーク(+速いサポート)、サイドチェンジなど相手に方向転換を強いるような形が作れると、一瞬空くポイントは生まれてくると思われる。

・2列目からの飛び出しという部分ではほとんど対応しきれない。プレスを含めた前への意識の高さの盲点かも知れない。長いランニングは有効か。

・シュウォルツァーはプレミアシップらしいGK。シュートコースが見えていれば、長躯と早い反応で素晴らしい対応を見せる。厳しいコースもリーチがあり、当たり始めると嫌な相手。ただ崩れれば結構がたがたする選手で、読みに頼りすぎて動けないシーンも。

・相手のビルドアップの拙さを含めてショートカウンターは有効。ドイツ戦のように少ないタッチとアクセントのためを絡めて連動したカウンターを作れれば、間違いなく崩せる。

・ドリブルに対しての守備の意識が高いし、日本にはロッベンもメッシもクリスティアーノ・ロナウドもいないので結構厳しいと思う。ただ、仕掛ける意識は必要だし、前を向いたら深い切り返しとか方向転換を強いるドリブルワークは有効かな。

・総括

この大会の多くの試合と同じように、緊張感と閉塞感に溢れるゲームになると思います。どちらもこのゲームに対する重要性を理解していると思うし、ある意味ではブラジル・クロアチアへの挑戦権を掛けたゲームとも言えるのかも知れない。で、互いに持ってる感情としては日本にとってはオーストラリアはフィジカル的な強さを見ても嫌な相手であるのは間違いないと思うし、オーストラリアにとっても日本は敏捷性があって捉えどころのないところを見ても嫌な相手に間違いないでしょう。だからこそ、緊張感に繋がると思う。

チームとしての戦い方は正反対、そしてここにこのゲームの差となる要素が生まれてくるのかなと。相手に合わせて"しまう"傾向はあるモノの、基本的にどこが相手だろうと戦い方を基本的に変えない日本と、相手を綿密に分析し、相手に合わせて自分たちの形を代えるオーストラリア。そういう意味ではオーストラリアの対策に嵌ってしまうと、苦しくなるし、相手の対策をモノともせず日本の良さが出せれば、日本は優位に戦えると思う。もちろん個人の戦いで負けないということも大きなポイントだし、相手のストロングポイントに対しての警戒も必要なんだけど、自分たちの良さであるグループに置けるコンビネーションと連動性を発揮するという事が勝つためには何よりも必要だと思う。

なので、やってきたことに自信を持って望んで欲しいなと。確かに不満の残る部分がない訳じゃないけど、選手達は様々な部分で大きな進歩を遂げてきたと思う。タスクに従属するのではなく、一人のプレーヤーとして、捉え、考え、それを表現出来るようになった。だからそれを信じて堂々と戦えばいい。結果を恐れるんじゃなくて、とにかく自分たちを出す。結果に関しては前も書いた通り、運でも実力でもあるし、偶然でも必然でもあると思うしね。

私事なんですが、今日誕生日だったりします。なんで、勝ち点をプレゼントされたいなと。

ということでここまでかな。結局俊輔と佑二の奴はやれなかったなぁ……。ごめんなぁ。とにもかくにも、頑張れ、超頑張れ!

*ちなみに昨日は一試合も見れてなかったり。いきなり64試合制覇は頓挫です。まあその気はなかったけど。オランダ-セルビア・モンテネグロはやるつもり。いつやるかはわからないけど、早い内に

*アズーリも初戦、ザンブロッタ(あのウインク見れない)・ガットゥーゾが出れないこと、トッティのコンディション、あのスキャンダルの激震、アフリカというポテンシャル、不安要素は募る。ガーナはほとんど見てないんだけど、コート・ジボアールを見てもやっぱり実力はあるだろうからシビアなゲームになるだろうけど、とにかく勝ち点、勝ち点。トッティ駄目ならアレックスでイイじゃない、時代は相互補完よ、リッピちゃん

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June 11, 2006

王様の王様たる所以@FIFA WORLDCUP Germany2006 Group C Argentina vs Cote d'Ivoire

さすが、死のグループと思わせられる充実の内容、面白かった。しなやかで一歩が伸びるコート・ジボアールの選手達に対し、狡猾に締めるところを締め、急所を突くアルヘンティナ。もやもやが貯まった中で期待に応えてくれました。人間力が勘違いしたまま褒め続けた図も面白かったけど、このゲームでは蛇足だったかな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day2

Group C
Argentina 2-1 Cote d'Ivoire @ Hamburg
ARG:24'H.Crespo 38'J.Saviola CIV:82'D.Drogba

FIFA MatchReport

アルゼンチンスタメン:GKアボンダンシエリ、DFブルディッソ、アジャラ、エインセ、ソリン、MFカンビアッソ、マスチェラーノ、マキシ・ロドリゲス、リケルメ"王様"(→90'+3'アイマール)、FWサヴィオラ"らしく抜け出し"(→75'ルイス・ゴンザレス)、クレスポ"らしく抜け目なし"(→64'パラシオ)

コート・ジボアールスタメン:GKティジエ、DFエブエ、コロ・トゥーレ、メイテ、ボカ、MFゾコラ、ヤヤ・トゥーレ、ケイタ(→77'アルナ・コネ)、アカル(→62'バカリ・コネ)、FWボナバントゥール・カルー(→55'ディンダン)、ドログバ

死のグループのファーストマッチ。スタンドは水色の比率の方が多く、マラドーナの姿も。そんな中でアルゼンチンのスターティングメンバーは既にゲームの始まる数日前にペケルマンが発表していた通りのメンバーに。変則的な4バックで、前にはマスチェラーノとカンビアッソが並び立ち、マキシが右に開き気味で、約束された王様としてリケルメが入った。注目度の高かったメッシ、テベスはベンチスタート。コート・ジボアールの方は、4-2-3-1の様な形にも見える布陣で、ディンダンを削ってヤヤ・トゥーレをボランチに入れ、中盤を厚くした感じ。ドログバの周囲をカルーが動く。

前半
初めてのワールドカップと言うことを感じさせないぐらい飛ばして入ったコート・ジボアール。相手のトラップ際を狙うカットで前向きにかっさらい、勢いあるドリブルでゴールに迫る。積極的な個による局面打開の姿勢や面白いコンビネーションも見えたりと、いきなりエンジン全開の様子。それに対してアルゼンチンは、プレッシングとリトリート型のディフェンスを使い分けながら相手の勢いを受け止める。危ないゾーンはマスチェラーノとカンビアッソが埋め、うまくバイタルを消して相手に圧迫感を与える。ある程度勢いを消して、相手に難しいことを強いるように守っている感じで、経験のあるところを見せつけた。

そうはいっても、個々の技術の高さもあって良いリズムが掴んでいただけに何とか先制点を奪いたいコート・ジボアール。その中で非常に可能性を感じたのがセットプレー。高く、強い選手が居並ぶ中で、マークのズレを突いてシュートに繋げる。しかし、アルゼンチンも質の高さを見せつけ、同じくセットから、右CKからリケルメのキックはファーに走り込んだアジャラにぴたり。強いヘディングが枠に飛び、GKの手をはじいて決まったかと思われたが、結局ラインを超えていないという判定でノーゴール。しかしアルゼンチンこの試合の初のビッグチャンスだった。

これが呼び水となったのか、結局先制点はアルゼンチン。左サイドからのFK、リケルメはインスイングのボールをニアにボールを供給、エインセがドログバと競り合って潰れ、そのこぼれ球にクレスポが素早く反応しバウンドボールをボレーで押し込んだ。身体的な能力、身長など劣るアルゼンチンでしたが、直接的にゴールを決めれなくても、抜け目ない形でチャンスに繋げる。リケルメのキックはこの試合通じて素晴らしかった。

ビハインドを負ったことで更にギアを上げたいコート・ジボアールでしたが、低い位置ながらうまくコントロールするアルゼンチンディフェンスに勢いを削がれ、閉塞感の伴うオフェンスに終始。オーバーラップに特徴のあるサイドバックのダイナミズムを使いたい所でしたが、右のエブエはソリンに対しての警戒感が強く攻撃に置いてはほとんど存在感がなく、左のボカも期待されたほど多くは上がれない。しかし、身体的なミスマッチを突き、左からシンプルにファーを狙ってドログバ-ソリンというミスマッチで優位に立ち、落としたところをポジションを変えてセンターに入ってきていたケイタがダイビングヘッド。これはアボンダンシエリに凌がれたモノの、うまくミスマッチを突けた形だった。

しかし、意気上がるコート・ジボアールを現実に引き戻したのは又もリケルメ、下がってボールをもらうとこの時点でサヴィオラはダイヤゴナルランをスタート、一拍おいて抜群のタイミング、コース、スピードのスルーパスがコート・ジボアールディフェンスをえぐり、絶妙のタイミングで抜け出したサヴィオラはダイレクトでティジエの脇下を抜いた(その後副審を確認する辺りサヴィオラらしい)見事な二人のコンビ、これが匠の技といった感じ。リケルメのスルーパスまでの展開としては何も起こりそうにないボールの動きだったはず、でも前を向いてインスピレーションが完全に合致し、素晴らしいパスがまさに「創造」された。サヴィオラもリケルメに対しての信頼からか、彼がボールを受けて前を向いた瞬間アクションを起こしており、まさに二人の相互関係が生み出したゴールだった。王様たる所以、王様である理由。

ゲームのペースとしてはコート・ジボアールにあり、チャンスもアルゼンチンよりも沢山作ったがうまくいなされてしまったのに対し、アルゼンチンは急所を突く形で3度のチャンスにおいて2度ゴールに繋げる。アルゼンチンの経験、試合巧者ぶりが如実に表れた形だった。2-0。

後半
リケルメを中心にボールを繋ぐアルゼンチンは更に安定。過度にリスクは冒さず、ポゼッションしながらチャンスをうかがう。サイドに開く2トップで起点を作り、後ろからダイナミズムを付随させてチャンスを作った。コート・ジボアールは相変わらずアタッキング・サードまではいけるもののその先の部分でアルゼンチンのブロックに勢いを削がれて崩しきれない。その中でアンリ・ミシェルはゴールを奪うために次々と切り札を切っていく。ディンダン、アルネ・コネ、バカリ・コネとドログバ以外のアタッカーを総取り替え。又、ここまで慎重なポジショニングに終始していたエブエも高い位置に顔を出したり、コロ・トゥーレが奪ってそのまま前に上がったりと、チーム全体が攻撃的姿勢を強めていく。

時間が立つにつれて、前線で動き回って起点を作っていたクレスポ、サヴィオラを下げてしまったことでボールの終着点が見つからなくなり(何故にパラシオだったのだろう……縁故採用?)、カンビアッソ、マスチェラーノにも疲労が見え始めて、その安定度にかげりが見え始めるアルゼンチン。その中で、ドログバの数人に囲まれても圧倒的な強さでチャンスに繋げたりと、徐々にゴールに近づきはじめる。そしてついにゴールシーン。右サイドからアルネ・コネが俊足でスルーパスでDFの隙間をすり抜けると、高いボールを折り返す。これに対してわずかにドログバは合わせきれなかったが、流れたボールをフォローし再び中に折り返すと、下がりながらドログバが左足で蹴りこんだ。このアタックに関してはアルネ・コネのダイナミズムが活きた。この試合では攻めてはいるのだけど、スペースを消され、詰まった攻撃をさせられることも多かった訳ですが、このシーンに置いてはこのランニングでアルゼンチンの守備に混乱をもたらし、その閉塞感を打ち破った事が大きかった。こういう形がもう少し早く出ていれば……

しかし、コート・ジボアールの反撃もここまで。この後はリケルメの溜めからのミドルシュート、マキシのテクニカルな詰めで反撃ムードを断ち切り(オフサイド)、アルゼンチンが死のグループ突破に向けて勝ち点3を得る結果になった。

これまででベストゲーム(まだ5試合だけど、てゆうかもう5試合消化しちゃったんだなぁ。一日3つは多い。もったいない)アグレッシブな展開になったこともあるのだけど、両チームのせめぎ合いは非常に面白かったなぁと。コート・ジボアールの技術の高さ、身体能力の高さは時にアルゼンチンを凌ぐほどだったし、勢いを非常に感じたし、それを試合の流れを読むだけの厚い経験、そして高い判断力、こういう要素が焦れずに発揮すべき時に力を解放できる強いメンタリティに繋がり、ゲームを深いところで掌握する。そういう意味で非常に見応えがあった。深い時間だったが、全く退屈しなかったぐらいだ。

ゲームのキーとしては、テンポチェンジとキーマンに対しての意識だったかな。コート・ジボアールの方は技術もあって、突破できたりもするんだけど、どうしても一本調子になり、テンポに抑揚を付けるという部分ではどうしても足りない部分があった。あの得点シーンは緩→急と変調があったことを見ても、それがゲーム通じては出来なかったかなぁと。逆にアルゼンチンは、王様リケルメがボールを持ちながら巧みにゲームをコントロールし、それがテンポの抑揚になっていた。元々ボールを持つタイプだから展開が遅くなることもあるのだけど、ひらめきから一気にスーパープレーでスピードが上がるから相手としては対応しづらい。あのサヴィオラのゴールはまさにそういう感じだった。一瞬にして訪れたカオス。

で、そのリケルメ潰しという点で、コート・ジボアールはゾーンで見るという選択をしていたけど、正直捕まえきれず、止めきれずという感じで結局彼に結果を出されてしまった。まあ高い位置でのプレーじゃなきゃ大丈夫だろうという油断(と呼ぶに可哀想)が、命取りになったのかな。実際距離やポイントは関係なくフリーで前を向けば、自らパスアングルを付けながら溜めて演出・創造し、凄い事を出来てしまう。より厳しく高い意識で彼を「殺す」必要があったのかも知れない。まあ彼の調子がそれなりに良かったというのは不運でしかないわけだけど。

しかし、アルゼンチンとしては肝を冷やしたのでは?序盤結構高いテクニックと身体能力が予想を超えていたのか危ういシーンが多くて、早い時間帯でやられていたらやばかったかも知れない。その後慣れていって、マスチェラーノ、カンビアッソにバイタルを閉めさせたことがうまくいったけど、ね。ただ、相変わらず戦術的にも判断的にも非常に優れていて、柔軟性がある。ソリンを高い位置に上げる変則的な4バック+2ボランチもあっさり機能(まあ変則4バックはビエルサの時からやってることだけど)、攻撃もリケルメのテクニックは死なず、トップは幅広く動いて起点を作ってゴールも獲った。イイ出だしなのは間違いないでしょう。まあ唯一の不安は采配かもね。パラシオを入れて何がしたかったのだろう……。

コート・ジボアールの方は惜しかった。守備は置いておいて、ストロングポイントである身体能力や技術の高さというのは十分に通用していただけに、勝てるチャンスも充分あったと思う。ドログバが周囲を活かしながら核となっているけど、彼を潰せる選手は世界中を探してもそういない。そんな選手が核というのはこのチームに置いて大きな強みかも。まあ基本ゴールを獲って勝つチームだと思うので、あくまでも攻めダルマでこの死のグループを盛り上げてくれる気がします。

まあとにかく死のグループが盛り上がりそうで、この先又楽しみになりそうですね。ではここまで。

*結果をまとめた方が良いかな。ということで一応エクアドル-ポーランドを開幕戦の所に、スウェーデン-トバゴをイングランド戦の所にくっつけておこうかな。えぇ、予想が裏目ってますよ。やらなきゃ良かった_| ̄|○高地じゃなきゃ駄目だなんて浅はかだったなぁ……

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Kill The Game@FIFA WORLDCUP Germany2006 GroupB England vs Paraguay

4年に1度だからこそ、結果を出したい。ましてや、素晴らしいメンバーで、優勝も狙えるチームになっているとしたら、尚更。ゲームを殺したことを批判する事は出来ない。でも、ちょっと残念だったかな。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day2

Group B
England 1-0 Paraguay @ Frankfurt
ENG:4'C.Gamarra(OG)

FIFA MatchReport

イングランドスタメン:GKロビンソン、DFG.ネヴィル、ジョン・テリー、リオ・ファーディナンド、As.コール、MFベッカム"打ち出の小槌"、ジェラード、ランパード、ジョー・コール(→83'ハーグリーブス)、FWクラウチ、オーウェン(→56'ダウニング)

パラグアイスタメン:GKビジャール"カワイソス"(→8'ボバディージャ)、DFカニサ、フリオ・カセレス、ガマーラ、トレド(→82'ヌニェス)、MFボネット(→68'クエバス)、アクーニャ、パレデス、リベロス、FWネルソン・アエド・バルデス、サンタクルス

強い日差しで一気に夏が来たような陽気のフランクフルト。ピッチは照り返しがきつい。イングランドの方は直前になって主力選手に怪我人が出ていたが、ルーニー以外(ルーニーも一応出場可能な状況)スターティングメンバーに名を連ね、ルーニーの代わりにはテストマッチで結果を残したクラウチが入った。パラグアイの方は、ロケ・サンタクルスの状態が気になったが、何とか間に合った。

前半
クラウチというビッグマンを使いながら出方を伺うイングランド、そしてパラグアイも又ロケを見ながら出方を伺うという慎重な立ち上がり。しかし、なんて事ないポイントで与えたFKが一気にゲームを動かす。左サイド40m近い距離のFK、蹴るのはベッカム。放たれたボールは速く直線的な軌道でゴールに向かう。すると、ゴール前の混戦、何とかガマーラがジャンプして当てたが、そのヘッドは擦るようにゴールに向かい決まってしまう。開始2分、イングランドの飛び道具がいきなり火を噴いた。パラグアイとしては最悪のスタート。

大黒柱ガマーラの失態(というには可哀想なんだけど)で幕を開けたパラグアイでしたが、悪いことは重なるモノので、こぼれたボールに対してペナから飛び出してクリアしたビジャールが足を痛めて試合出場不能に陥り、開始早々で正GKを失うことになってしまった。立て続けのアクシデントに、チームはパニック状態。特に後ろの方でミスが目立ち、バックパスのミスや持って良い時間を持ちすぎてしまってペナ内での間接FKを与えてしまうなど、ドタバタ。イングランドに完全にリズムを明け渡してしまう。

しかし、そんなドタバタが10数分続いたものの、徐々にシンプルなロングボール、ミドルシュート、そしてラフなハードコンタクトなどで流れを引き戻し、ようやくゲームを落ち着かせる。攻撃に関しても、これまではほとんどトップにボールが収まらず無為にボールを失っていたが、ポゼッションをコントロールしながら、そしてトップに当ててという形を伺う。

ゲームの方は、パラグアイの復調と共に停滞。イングランドは徐々にクラウチを狙う攻撃が増え、パラグアイは攻撃に関しては元々非常に淡泊。どちらもトップに当てる形でセカンドを狙う事を模索したが、なかなか機能せず。ベッカムのペナ外からのコントロールシュート、As.コールのミスを付いたバルデスのシュートなどがあったが結局ゴールは生まれず。前半は1-0

後半
イングランドはリードもあり、余りリスクを冒さず、カウンターを見据えながらゲームを運ぶ選択。それに対してビハインドのパラグアイがポゼッションを握って攻めるといった感じの展開に。イングランドが浮き足立つような入り方でミスが何度かあったモノの、それを突ききれず。全体的にもポゼッションを握り、イングランドを押し込んだが、サイドからのクロスははね返され、ポストから良い形というのも出来ず、バルデスが散発的に飛び出したりするぐらいしか、可能性のある形を作れない。

一度ロビンソンの処理ミスをパレデスがダイナミックにボレーで詰めたがこれもキックがフィットせず。その停滞を突き破るためにパラグアイはテクニシャン・クエバスを投入。彼のテクニックでバイタルエリアを引っかき回したい狙いを持つが、そのテクニックは片鱗を見せたモノの展開を動かすには至らず。イングランドの引き気味な姿勢は変わらず。そんな中で怪我上がりのオーウェンを下げ、ダウニング、その後はジョー・コールを下げてハーグリーブスを入れて更に中盤を厚くしてスペースを埋めていく逃げ切り体制(最初の交代でダウニング左、高い位置にジョー・コールを上げ、そのジョー・コールを下げてハーグリーブスに守備的な役割を追わせた)

その後もパラグアイの攻撃は続いたが、どうしてもイングランドのディフェンスを崩すキーの見つからない。逆に数は少ないながらイングランドが大きくサイドを変える攻撃の方に可能性を感じるような状態。ランパードのミドルも惜しかった。結局このままスコアは動かず、イングランドが初戦を計算通り勝ち点3を得た。

両チームとも本当に慎重に、シビアにゲームを考えていたからこそ、こういうゲームになったのかなぁ。どちらも志向性としては似ていたけど、勝負を分けた部分としては、武器を持っているか持っていないか、それを活かせたか活かせないか、ということだったのかも知れませんね(細かい部分で言えば、イングランドが上回る部分は多いんだけど)気候なども加味しながら、リスクを削り、しっかりとゲームを殺した。批判を浴びても仕方ないようなゲームだったかも知れないけど、それほどイングランドは本気で結果を獲りに来たという感じを受けました。

イングランドはまあ今日は結果を重視したサッカーをしていたけど、気になっていたスター揃いの中盤のバランス感覚としてはそんなに悪くないのかなぁと。抑え気味のジェラード、非常に幅広く走って守備にも意識の高いベッカムがうまくバランスを取っていたし、その分ジョー・コール、ランパードは前への意識を高めてフィニッシュに絡んでいくという感じ。守備は拙攻に助けられた感はあるにしても、集中力がイマイチ高まっていなかったこと以外は、しっかりとこなした。テリーとファーディナンドのバランスも良く、良い感じだったのでは?まあ攻撃構築において淡泊な部分を感じたけど、ゲームの考え方によって変わっていくだろうから、まあこれに関しては余り心配ないのかなと。初戦と言うことを考えればベッカム、ランパード、ジョー・コール、テリーなどのコンディションは良さそうだったし、僕の予想は外れそうです。

パラグアイはあの開始早々の失点が全て、ゲームプランが全部狂ってしまった。GKのアクシデントにしてもそうだけど、ゲームが落ち着く前にやられてしまったのは、少々運がなかったかなぁと。ただ、チームとして戦術的な柔軟性の持たないチームの脆さというか、攻撃に置ける崩す力のなさが非常に響いたとも言える。後半あれだけボールを持てただけに、何かしら揺さぶることが出来れば良かったのだけど、それが出来なかった。ロケの調子が悪かったのも誤算。まあ所々にパラグアイらしさは感じたし(特にゲームの流れを捉え、必要なことをする力。時にはラフプレーも厭わず、そういうことをすることによって、強引に流れを寄せる狡猾さなどはさすが)、時間と共にイングランドの攻撃に対して耐性が出来ていただけに、やはりあの失点は手痛いモノでしたね。これでちょっと苦しくなった。

しかし、ベッカムは凄い調子良さそうね。キックは鋭いし、動きの量、質も高い。左サイドのジョー・コールが仕掛けてファールをもらって、インスイングのFKでゴールを襲うというのは黄金パターンになりそう。あれを攻略するのは本当に難しいと思う(今日のキックももしガマーラが触らなかったらピンポイントでオーウェンに繋がってたと思うし。テリーとか飛び込んでくる選手にもタイミングあってるし)堅く勝てる形が出来ている感じ、ちっ。ということでとりあえずここまで。

くっつけて結果。

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day2

Group B
Trinidad&Tobago 0-0 Sweden @ Dortmund

FIFA MatchReport

スウェーデン_| ̄|○でもTTの粘りと意地、そして名将ベーンハッカーの好采配は見事だった。むーん。ヴィルヘルムション軽いところもあったけど、良かったんだけどなぁ。

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June 10, 2006

華々しい幕開け@FIFA WORLDCUP Germany2006 GroupA Germany vs Costarica

開幕!開幕!とにかく楽しみまっせ。本大会中は見た試合全部とは行かないけど、色々と気になることがあったら更新していきたいなと思ってます。ただ、もの凄い沢山は出来ないけどね。とにかく愉しみましょ。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Day1

Group A
Germany 4-2 CostaRica @ Munich
GER:6'P.Lahm 17'&61'M.Klose 87'T.Frings CRC:12'&73'P.Wanchope

FIFA MatchReport

ドイツスタメン:GKレーマン、DFフリードリッヒ、メルテザッカー、メッツェルダー、ラーム"ど派手オープニング"、MFフリングス"スーペル"、シュナイダー(→89'オドンコール)、シュバインシュタイガー"氏ね"、ボロウスキ(→71'ケール)、FWクローゼ"新爆撃機"(→78'ノイヴィル)、ポドルスキ

コスタリカスタメン:GKポラス、DFウマニャ、セケイラ、マリン、MFL.ゴンザレス、フォンセカ、ソリス(→77'ボラーニョス)、マルティネス(→65'ドラモンド)、セケイラ、センテノ、FWR.ゴメス(→89'アソフェイファ)、ワンチョペ"2チョペ、だそうだ"

開幕戦!セレモニーが終わっていよいよという雰囲気の中のアリアンツ・アレナ。優しい光が差し込んで、ワールドカップの開幕が祝福されてるような感じでした。ドイツ代表は結局バラックは出場不能でセントラルにはボロウスキ。彼の前にはクローゼ、後ろにはフリングスとブレーメンで勝手知ったる陣容に期待を寄せる。そして、流動的だったサイドバックには左サイドに怪我の心配されたラーム、右はフリードリッヒという形でオープニングを向かえた。コスタリカは、ワンチョペ、ゴメスを高い位置に残しながら自陣でスペースを埋めるディフェンスで粘り、カウンターを狙う事を模索している模様。

前半
キックオフから大声援に後押しされるかの如く両サイドを使って攻め立てるドイツ、それに対して5バック+2ボランチでブロックを作り迎え撃つコスタリカという予想通りのぶつかり合いになった立ち上がり。その中でドイツの切り替え、そして前からの強烈なフォアチェックの意識が目立ち、奪ってから繋いでコースが空いたらシュートという形でドイツがリズムを握った。ファーストシュートは長いレンジからのフリングスの強烈なミドルシュート(結局これは相手ディフェンスの足をこすってバーを超える)

そして、間をおかずに6分、スーパーシュートでドイツが先制する。左サイドシュバインシュタイガーの溜めから外を回ったラームが上がる。するっともらうと前には二人のDF、シュバインシュタイガーのオーバーラップという援護を受けてラームの選択は中に切れ込むアクション、これにコスタリカディフェンスは足を滑らせ後手に陥り、ラームの前には大きなスペース、ラームは思い切りよく振り抜いた!放たれたボールは無回転でファーポストに向かい、ポストに当たって強烈に決まった!本大会のファーストゴールはとんでもないスーパーゴール。又ドイツ代表にとってはとても大きな先制点となった。

その後もドイツ代表の強烈なプレッシングは機能。小気味良いテクニックで何とかいなそうというコスタリカの選手を複数で囲んでそのテクニックを活かさせず、奪ったら速くという形で完全にゲームを支配。しかし、思っても見ないところで落とし穴に嵌る。初めて(と言っていい)前にポジションを獲るゴメスに楔が入ると、これをシンプルに落として、少し溜めたセンテノから既にアクションを起こしていたワンチョペへスルーパスでラインブレイク。オフサイドかに思われたが、右サイドバックのフリードリッヒがラインコントロールを乱してしまい、それがオンサイドの原因に。ワンチョペ独走、しっかりとレーマンの1vs1を制して同点弾。これは結果論なのだけど、コスタリカが意識していたのは明らかに先日の日本がやったようなカウンター。速い攻撃で一つ工夫を加えてラインブレイクを狙うということ。日本はドイツの対戦国にアイデアを与えていた感を受けた。

ゲームはこの同点弾で又緊張感に包まれたが、ゲームのリズムはまだドイツ。整理された積極的なプレッシングと細かいパスでの攻撃構築、そして引いたラインに対して空いたらミドルという意識。結局ゲームのリズムを掴み続けていたドイツの攻撃が実を結ぶことになる。フリングス・シュナイダー・フリードリッヒが絡んで短いパスを繋いで局面打開、シュナイダーが深い位置まで持ち込むと、アプローチをうまくいなしてマイナスへ流し込む。するとポジションを変えていたシュバインシュタイガーが反応、そのままもう一度低く速いボールを流し込み、最後はファーでフリーとなっていたクローゼ。しっかりと押し込んであっさりと前に出た。良い形の攻撃構築を活かした。

この後も、ドイツは完全にゲームを掌握し続け、コスタリカの攻撃の芽を摘みながら押し込む。コスタリカとしてはスペースを埋めてはいるのだけど、サイドが引き出されては使われ、マークが緩くて使われと、四面楚歌。カウンターも工夫が付かず、可能性の薄い一発パスで裏を狙うしか選択肢がなく苦しい。結局前半は2-1、ドイツリードで折り返す。

後半
修正が効いたのか、ある程度ドタバタした守備はある程度落ち着いたモノの、それでも攻撃においてはなかなかとっかかりの掴めないコスタリカ。セットからセンテノの工夫あるキックからチャンスに繋がり、惜しいダイビングヘッド、スイープ気味のヘッドというチャンスが生まれるが、これも枠には飛ばず。それに対してドイツは、前半の様な勢いこそ感じないモノのポゼッションは安定し、両サイドの局面打開も実行力が高く、コスタリカを襲う。すると、結局コスタリカ持ちこたえられず。

左サイド、シュバインシュタイガーのキープを横目にラームが勢いよくオーバーラップ、これをシンプルに使う形で左サイドを局面打開すると深くからクロスが上がる。このボールに対して手前で何とかDFが触るが、これで中のDFが目測を誤り(マリンかな?)、フリーのクローゼへボールが通ってしまう。ボールの行方を見定めたクローゼはスタンディングから体を投げ出すようにヘッドで合わせる。これはポラスが何とか凌ぐが、セカンドボールにもクローゼ自ら反応、押し込んた。まあ不運な要素もあるとはいえ、少々甘かったか。クローゼの決定力は見事の一言、大舞台に強いメンタリティを前回大会に続けて見せつけた。

これで、少々集中力の落ちた感があったコスタリカ。ミスが出たりと危うい状態の中で時間が過ぎていく展開。その中でクリンスマンはボロウスキに代えてセバスチャン・ケールを入れ、中盤ディフェンスを更に厚くする選択。逆にコスタリカはマルティネスが怪我を負い、ドラモンドにスイッチというメンバー交代。まあゲームは決まったかなぁと見ていたのですが、思っても見ない事が起きる。

中盤でドイツのポゼッションを引っかけると、センテノへ。ゴメスと細かいパスを交換し、そのボールをもう一度受けてマークの外れたセンテノは溜めて柔らかいスルーパスを相手の裏へ落とす。そしてここに反応したのがワンチョペ、ラームの危機察知が裏目に出る形で又もオンサイドの状態で飛び出し、又もしっかり1vs1を決めて2点目。ざるざるざる、ラインに頼りすぎるドイツの脆弱なディフェンスの穴を突かれた。

これで又緊張感が走り、ゲームが締まったが、問答無用のスーパーシュートでドイツは救われた。左サイドからのFKは軽く流されると、フリングスが右足一閃!アウトに掛かったシュートは素晴らしいコース、素晴らしい勢いでゴールに突き刺さった。この後はしっかりとゲームを締め、4-2。守備の不安要素こそ露呈したモノの、コスタリカ守備陣を攻略したドイツが開幕戦をモノにした。

とにかくラームのスーペルシュートからはじまって、フリングスのスーペルシュートと、とても華々しい開幕戦でしたね。どちらも守備は目も当てられない状態とも言えるけど、スーパーゴールの連発は今回のワールドカップに対しての期待が高まる様な雰囲気を作ってくれたのではないでしょうか。

しかし、ドイツはどうなんだろう?引いた相手に対して、攻撃陣に関しては4点獲った事は十分評価できるのではないでしょうか。エースクローゼの2発はドイツに光が当たるモノだと思うし、そしてフリングスとラームのスーパーシュートとコンディションの良さを感じさせるモノ。パスもそれなりに流れ(まあコスタリカの守備がねぇ)、サイドの実効性の高さも手応え充分かな。ただ、守備、ねぇ。ラインコントロールに頼りすぎて、それを突かれと、お粗末過ぎた。これは本当にどうにかしないと、先は不安でしかない。まあこの勝ちでグループリーグ突破にはある程度見通しがついたけど、なかなか修正されない不安要素を消せるのかどうかが、この先のトーナメントに掛かってくるのかも知れませんね。

コスタリカは、ドイツ対策こそ出来ていたけど、その徹底度と具現化という部分では残念ながらドイツに対抗できるだけの質を兼ね備えていなかったかな。低い位置で相手の攻撃を受け止めたいのに、簡単に引きつけられては崩されて……では身体能力もないので、受けきれない。21本というシュート数はちょっと問題外かな。で、解説の中でリズムの話が出ていたけど、ゆったりとしたリズムはドイツ相手に悪い方に嵌っちゃったかな。ワンチョペのコンディションの良さは非常にポジティブだけど、ワンチョペだけでは少々苦しいと感じました。

というでとにかく開幕が非常に華々しい形で終わったのは良かった。これからの大会が非常に楽しみですね。ではとりあえずここまで。

くっつけて結果

FIFA WORLDCUP Germany2006 Day2

Group A
Poland 0-2 Ecuador @ Gelsenkirchen
ECU:24'C.Tenorio 80'A.Delgado

FIFA MatchReport

高地頼りとか言ってすいませんでした_| ̄|○

*コメント、トラバの規制を外しました。ある程度コメント及びトラックバックスパムが落ち着いたので、又普段通りすぐ反映されると思います。どんどん書いたり送ってくれたりしたら嬉しいなと、お待ちしております。

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June 09, 2006

繋げる力@YamazakiNABICO Cup Q.Final 2ndLeg ジュビロ vs Fマリノス

渡しちゃいましたね、引導を。最初から波がこっちに来ていて、しかもジュビロの状態が悪いと。苦労なく勝っちゃったって感じで、特に感想はないんだけど、準決勝進出。一つだけ駄目なのは河合の怪我……心配だ。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup Quarter Final 2ndLeg

ジュビロ 0-2[Total 1-4] Fマリノス @ ヤマハスタジアム「繋げる力」
F.Marinos:19'マルケス 88'久保竜彦

F.Marinos Official/Jubilo Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵、松田直樹、那須大亮、MF河合竜二"祈・軽傷"(→85'上野良治)、マグロン、田中隼磨、平野孝、清水範久(→72'久保竜彦)、FW吉田孝行、マルケス(→89'狩野健太)

ジュビロスタメン:GK松井謙弥、DF鈴木秀人(→77'船谷圭祐)、大井健太郎、茶野隆行(33'一発赤)、服部年宏、MFファブリシオ、菊地直哉、太田吉彰(→63'カレン・ロバート)、成岡翔(→63'名波浩)、西紀寛、FW前田遼一

雨が降ってピッチの濡れたヤマハスタジアム。今シーズンから導入された決勝トーナメントに置けるアウェーゴール方式の醍醐味は2ndLegにあり、そういう意味では白熱した展開が期待された。スタメンはどちらも1stLegと同じメンバー。(レポートしないよ、書きたいことがあるからね。印象だけ)

・守るのではなく、攻めるという選択をしたFマリノスは序盤から積極的。ただ、前回の反省が身になっていたのか、楔に対しての対応は非常に厳しく、相手のトランジッションの速い攻撃を出させない。これはとても良かった。

・で、先制点。西が奪ってさあ攻めようといったところで河合のインターセプト、そしてそのまま右からクロス→大外に走り込んだマルケスが体を横に倒してボレー!素晴らしい流れからのゴール。ゴールの要因となったのは、なんと言っても河合のインターセプト。相手が攻めに出ようとしたところで奪ったから、攻→守という切り替えが効かず、後手とさせる状況を作り出した。もちろん決めたマルケスも偉い、かわいくてしょうがない。

・で、前半終盤茶野さんが裏に抜けた吉田を倒したと言うことで退場。これでこの後のゲームの流れが決まった。あれが退場かどうかは別にして、2点のアドバンテージの上での数的優位は凄い大きかった。

・後半、時折危ういシーンがあった以外はジュビロの反撃を受け流しながら、ゲームの流れを掌握。数的優位なこともあって結構なチャンスを作り出してネットを揺するシーンもあったが、その退場の余波なのか結局認められず。まあいいけどさ。

・でも、最後にドラゴン。吉田が外から中へ突っかけるように溜めて引きつけると、そこに反応してフリーで受けたマルケスへ流す。マルケスはコースを空け素早く右足クロス、久保は服部を相手にせず高い打点のヘッドでゴールに流し込んだ。これで完全に決まり。マルケスのキック精度、久保の高さという個人能力が活きたゴールだった。

2-0、合計スコアは4-1。何かもっと苦労すると思ったけど運も向いて勝ち抜け。これで準決勝進出ですよ、奥さん。前回の苦戦の要因だったカウンターは楔に対しての警戒を強めることで元から立つことが出来たし、後はやはりスコアに「繋げた」こと。先制点が相手に与えた影響は大きかったかな。まあこの4日で飛躍的に良くなった部分ははっきり言って「ない」んだけど(DFをシビアな意識で出来ていたことぐらいかなぁ)、スペシャルスキルのある選手が戻ってきたことでゴールに「繋げる力」が強化されたというのが素直な印象。根本的な問題は変わってないかなぁと。でも、中断前に勝って終われたことでこの中断期間気持ちよく過ごせます。良かった良かった。

で、その他の結果ね。

ふろん太 2-1[Total 5-5 Awaygoal 3-1] レッズ @ 等々力「早速活きたアウェーゴール」
Frontale:12'我那覇和樹 53'ジュニーニョ Reds:31'pワシントン"及ばずながら、被弾"

ガンバ 0-2[Total 0-2] 鹿島@ 万博「層に置ける厚みの質」
Antlers:49'&74'アレックス・ミネイロ

ジェフ 3-2[Total 8-4] セレッソ @ フクアリ「桜ハンター襲名?」
Jef:12'山岸智 23'&27'マリオ・ハース"2戦5発" Cerezo:39'柿本倫明 71'古橋達弥

ということで、準決勝進出チームが決定。オープンドローなので、まだ対戦相手は決まってないわけですが、まあどれかと当たると言うことですね。えーと、ふろん太はやだ、勝てる気しない(現時点では)じゃあ、試合よりも大きなインパクトを残したあれに関して。

・山本監督の辞任に思うこと。

もう既にご存じの方も多いでしょうが、ジュビロの山本昌邦監督がこの試合の後自ら身を引く形で、退くことになりました。まあ、他チームの人たちからはもっとやれという声が上がり、ジュビ側の人は一安心共に恨み節が聞こえてきて、そんな反応に彼のこの仕事に置ける評価が分かる感じですね。

世代交代に置ける過渡期にあったチームの指揮というのは非常に難しい部分はあると思うのだけど、クラブ側からは満たされた環境を与えられ、3年契約の役員待遇、潤沢な補強費、彼の求める要素をかなえるだけのモノで、それだけジュビロも山本監督の国際経験に期待をしていたのだと思います。ただ、結果として、何も残せなかった。そういう意味でこういう判断は仕方なかったのかなぁと。

まあ個人的に外目から見た判断で彼の失敗の理由を考えるとすれば、彼は監督として性急で移り気すぎたこと。そしてその中で判断、決断をするのが非常に下手だったのかなぁと感じています。彼のチームを初めて生で見たのは、あのミラクルハンドのあった2004年の開幕戦。あの試合のジュビロは美しいジュビロの唯一の弱点であったカウンターを警戒し、臆病に移るほどそれを消しに掛かった。もちろん前年度のチャンピオンに対しての畏敬の念があったにしても、それだけネガティブな要素の打ち消しに対しての意識が高かった。が、次の試合ではホームということもありあっさりと方針を変えて前に出たら、グラの新人にスペースをがっつんがっつん突かれて、裏目。今年に置いても去年掴んだカレン・前田の2トップという形が出来はじめていたのに、(怪我人続出で仕方ない要素は含んでいたにしても)1トップという戦術転換でその手応えを捨ててしまい(前田が戻ってきた時点で2トップに戻すという形だって良かったと思う)、結局0に戻ってしまった。

熟成より改革でよりよいモノを見つけようというのが傾向として強いのかなぁと。聞こえは良いが、簡単に見切りを付けすぎるというか、継続性がなく、チームとしてチャレンジしている要素を完全にモノしていないうちに新しいモノを追って、結局何一つ形にならないような感を受ける。ジュビロの選手達は非常に考える力、周辺の状況を捉える力に優れているのだから、良い準備をして迷いのない形でゲームに望める形さえ整えればある程度形になるのだけど、そういう迷いを監督自ら生み出してしまっていたのかなと。チームを熟成するためにはある程度我慢が必要だし、一朝一夕には行かないモノだよ。

逆説的に岡ちゃんはそういうのがうまいそうだ。駄目そうなら、すぐに手仕舞いして現実的な術で軌道修正を計り、大怪我にならないように施術を加える。まあ監督としての資質という要素なんだろうけど、山本監督に関して言えば、そういう部分を現状を意識しながら必要な要素を掴む感覚よりも、自分の直感を信じて手を付けてしまう、手を動かさずにはいられないタイプなのかも知れない。じゃあ何で、今は失敗してるのか、それは岡ちゃんがこだわっているからということになるのかも、むーん。

以前、彼が監督に就任する前に書いたことなんだけど(そのころから読んでくれている人はいるのだろうか…)、彼は日本の国際経験の多く、そして様々な監督の手腕を一番近い位置で見てきた人間であり、その分だけ素晴らしい経験をフィードバックできるように手腕を磨いて欲しいと書いたことがある。国際プレーヤーになって10数年の日本にとって、その経験は掛けがいのないモノだし、無駄に出来るようなモノではないと思ってたからね。ただ、残念ながら彼はその期待に応えるだけの資質を持ち合わせてはいなかったと言えるのかも知れない(現在の状況で判断するのならね。具体的には、チームが持ち得ている駒を活かすと言うよりシステムや戦術が先立って、結果としてチームとしての良さが消えてしまうことや、偏向する選手起用とかね。ただ、彼自身まだキャリアは始まったばかりなのだから、地道な経験を積むことで経験を生かせるようになって欲しい)

まあこんなカオスに見舞われた人たちにはご愁傷様と言うしかないけど、明日は我が身。体半分ドロ沼につっこんでいる状況でもがいているに過ぎないんだから。

ということでおしまい。なんだかお祝い気分なんですけど、手負いの相手一つ倒したからって大きく変わる訳じゃない。そういうことを肝に銘じて中断期間でシビアに問題解決に向けて取り組んで欲しいなと。この勝利が「後悔」に繋がらないように。ということでここまで、開幕ですよ、奥さん。

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June 07, 2006

Expectation of FIFA WORLD CUP GERMANY2006 GroupLeague -僕的予想 グループリーグ編-

いよいよ開幕、くぅー楽しみぃ。サッカー好きにとっては4年に1度のお祭りですよ。何を投げ打っても愉しみたい。で、こんなサッカーブログをやってる限りは予想ぐらいしないとね。ということで予想しちゃいます、とりあえずグループリーグのみですが。まあ当たるかどうかなんて考えちゃいない。

Group A: Germany/Poland/Costarika/Ecuador

最も計られたグループと言っていいグループA。ただ、ドイツを除いた3チームにとってはとてもラッキーなグループに入ったとも言える。そんな中での予想というと……

1.Germany
2.Poland

3.Costa Rica
4.Ecuador

ドイツは抜けるよ、ここまでやったんだから。テストマッチで一つの答えを導き出した事も好材料。ディフェンス面での弱さは気になるが、ここではそれが致命傷となるほどではないと思うし。

で、混戦の2位争いはドイツ戦で唯一勝ち点を得るかなぁと見たポーランドにしました。スピードあるズラフスキ、エビ・スモラレクの存在は、ドイツ戦においては有効かなと。ドイツでプレーしてかって知ったるクルジノベクのプレーも又世界に度肝を抜く可能性があり、コンディションさえ整えば可能性は一番高いんじゃないかなと。予選ではイングランドにしか負けてないし。

コスタリカは怪我人が出てることが気になるし、エクアドルは高地じゃないというネガティブファクターを見て外す。

Group B:England/Paraguay/Trinidad & Tobago/Sweden

優勝候補にも上げられるスター軍団イングランドに対して、地味ながら確かな基盤を元に自力あるパラグアイとスウェーデンが切り崩しに掛かるといった感じのGroupB。波乱の匂いがするよ、ぷんぷんだ。

1.Sweden
2.Paraguay

3.England
4.Trinidad&Tobago

で、結果はこれ。イングランドが落ちるわけないじゃんと笑って下さいよ。でも、ルーニーを欠き(間に合うなら……)、オーウェンも調子よくない、クラウチがコンスタントに結果を出すかどうかは未知数。そういう部分でスコアに繋げる部分に不安を持ち、その相手が守備的にしっかりとしたパラグアイとスウェーデンというのはイングランドにとっては受難かなぁと。中盤のバランスもタイトロープのようにナイーブなモノだと思うし、付け焼き刃は逆に自分たちの首を絞める可能性もある。てゆうか、もしグループリーグ敗退したら、パパラッチはエリクソンやベカムさんをどのように扱うのかも気になるし。

まあ蜘蛛の糸を辿るような予想なんだけど、スウェーデンに関しては両頭体制こそ崩れたモノの継続してチームを受け持つラーゲルベックによるバランス重視のゾーンディフェンスの熟成度に加え、カルストローム、ウィルヘルムション、そしてズラというタレントの成長もポジティブなポイント。元々好きなチームだし。ラーションにも頑張って欲しいし。

パラグアイは簡単に負けるようなチームではないということ。トバゴをアウトサイダーと設定して、どのチームも勝ち点を上げると考えると、負けないという要素は強みになると思う。ガマーラの加齢、サンタクルスの怪我体質などは気になるところだが、伝統の堅実な守備ブロックがチームを支えるかなと。なので、2位通過、1勝2分け勝ち点5。

Group C:Argentina/Netherlands/Cote d'Ivoire/Serbia and Montenegro

死のグループと名高いハイレベルなチームだけで構成されたグループC。優勝候補であるアルゼンチン、オランダ、そしてスペインをけ落としたラストセルビア・モンテネグロ、そしてドログバという絶対的なエースにフランス流のメソッドの浸透したコート・ジボアール。決勝トーナメントを見据えながらという調整は許されない組み合わせなのは間違いない。でも一番シビアで面白いゲームが見れそう。

1.Argentina
2.Cote d'Ivoire

3.Serbia and Montenegro
4.Netharland

オランダ予選敗退、でも基本的に望んでないんですよ、本当は。だって僕の希望はオランダ-ブラジルを決勝トーナメントで見ることだから。ただ、こういう難しいグループに入ってしまったこと、そんな中でオーストラリア戦でかなりの選手が削られてしまったこと、これが致命傷になっちゃうんじゃないかなぁと。これだけ怪我人が出ると、コンディション調整も出来ないし、貴重な練習時間を無にしてしまう。楽なグループならまだなんとかなるんだろうけど、このグループでしょ?最初からエンジン全開に出来るか未知数な所を考慮したの。もちろん基盤のあるチームだから大崩れするとは思わないんだけど、現代フットボールにおけるフィジカルフィットネスの重要性はやはり大きいし。で、オランダメディアはヒディンクをこれ以上ないまでに叩く、と。
ロッベン、ファン・ペルシーは調子良いんだよね。彼らがこの苦境を救うかも。落ちるなよ?

で、1位はアルゼンチン。前回も死のグループで慣れがあるし、前回の悪夢の払拭の溜めにグループリーグから高いモチベーションでしっかりと入ってくるはず。王様リケルメに対してはきつい警戒が敷かれるだろうけど、他の才能も又充実。他を圧倒するだけのポテンシャルを兼ね備えていると思うので、後は手綱捌き次第。メッシ、テベス、アイマールと選択できるだけの幅があるのは大きいかなと。

で、何故コート・ジボアールかというと、オランダのセンターバックでは太刀打ちできない選手を持っているから。ドログバ・ディンダンはちょっときついよ。それとアフリカ特有のごたごたは聞こえてこず、予選突破の勢いをそのまま出せば抜けちゃうかなぁと。アンリ・ミシェルの勝ち運のなさは気になるけど。セルビアはケジュマンの怪我とここ最近の追加招集のごたごたが響くかなぁと。チームの完成度は間違いなく一番だし、勝つためのサッカーをしっかり出来るチームだから普通に抜ける可能性もあるけど、2チームしか抜けれないからね。どこかを落とさなきゃならないのよ、予想をするとさ。改めて、もったいないグループだ。最後のセルビア・モンテネグロだし、ケジュマンには頑張って欲しいんだけどね。

Group D:Mexico/Potugal/Angola/Iran

無風地帯と見られるグループD。自力で上回るメヒコとポルトガルの安定感は、それを崩しに掛かるイランとアンゴラにとって非常に厳しい要素でもある。

1.Portugal
2.Mexico

3.Iran
4.Angola

まあ風も吹かずに、最初の2戦であっさりと決まるでしょう。トーナメントを最後まで勝ち進んだ経験を持つフェリポンの元、EUROと同じ轍は踏まないはず。メヒコにしても、芸術の域にあるポゼッションコントロールは非常に実効性が高く、守備も組織的で統制が獲れており安定感もある。そこにボルヘッティの高さ、シーニャの個人技というアクセントも加わり、完成度の高いチームになっている。

で、最終戦の直接対決は死のグループから勝ち上がったチームということでどちらもコンディション調整を主に、サブ組で万全の準備って感じになりそう。逆説的にイランやアンゴラが風を吹かせて、このゲームが殺伐した状況になることを期待したい。ただ、イランは守備、アンゴラはインパクト不足なんだよねぇ。

Group E:Italy/Czech Rep./America/Ghana

続・死のグループ。派手さはないが、地力のあるチームが集まり、実力伯仲。シビアなグループ。一つ頭を抜けていたはずのイタリアは、モッジスキャンダルでイタリアンフットボール界が大揺れ中。合宿中にも検察からの招集が掛かってチームを離れると言うこともあって、メンタル的な要素で一つ凹んで、更に均衡化したかも知れない。

1.America
2.Italy

3.Czech Rep.
4.Ghana

アメ公をトップ通過にしたのは、このグループで一番勝てるサッカーを具現化できるチームな事、そしてMLSのカレンダーがヨーロッパと違うことによるコンディションの優位性(+フィジカル重視の硬質なサッカーとのマッチング)、そしてイタリアがグループリーグでエンジン全開になる気がしないから。今年初めに日本とテストマッチしたけど、ソリッドなカウンターはもちろん、連動感溢れる細かいショートパスでの崩しも取り入れてチームの幅を広げている事がかいま見えた。ブルース・アレーナが長い時間を掛けて作ってきたチーム、終着点がここだとは思えないかなと。

で、一応ね。優勝する予定ですから、アズーリが(あっ、結論言っちゃった)理由はないよ。スキャンダル?なんぼのもんじゃい。ザンブロッタ初戦欠場?なんぼのもんじゃい。トッティ本調子ほど遠い?なんぼのもん……不安になってきた。まあサッカーに集中できる状態が整えば、力は一つ抜けているはず。とりあえずこのグループリーグのキーは、デ・ロッシ、カモ、ガッツさん(バローネ、ペロッタもかな)の動きの量と質。彼らがピルロやトッティをいかに助けてプレーするタイミングを与えられるか、サイドバックのカバーやディフェンスラインとの連動で良い仕事が出来るか。良い仕事してくれればアズーリの選手の質は必ず活きる。突破した後はスターの出番だ。頼むよー。

で、チェコも上に行って欲しいけど、ねぇ。以前も書いた通り相性的に苦しいのと、ピークアウトでチーム力が下がっていることはやはり懸念ポイント。ブリュックナーの魔法采配といえど……。ただ、ネドベド超頑張れ。ガーナはどうなんだろ?強いチームだと思うけど……。

Group G:France/Switzerland/Korea Rep./Togo

ここもほぼ無風と思われるグループ。欧州予選では同グループとなり、一時はスイスに苦杯をなめさせられたフランスだが、やはり地力としては最上位。経験をチーム力に反映させ、コンディションさえ整えばあっさりとグループ通過は濃厚と見られる。スイスとはもうやってて手の内は見えてるだろうし。

で、コビ・クーンとその仲間達なスイスは、高質なグループタスクでフランスを苦しめ、トルコを退けるなどダークホース感たっぷり。目線としては自国開催の'08EUROに向いているのかも知れないが、高まるチーム力はこの大会でも期待できる。フォンランテンがチームを離れたことは気になる部分だが、エースのフレイや好選手カバナスも順調に大会に向けて調整しているようで、フォンランテン以外にも可能性溢れる若い選手はまだまだいる。バルネッタ、センデロス、ベーラミ。予想はいらんだろ。

1.France
2.Switzerland

3.Korea Rep.
4.Togo

まあこうなるんじゃないかな?韓国はテストマッチで好結果を出しているようだけど、やはり個においてもグループに置いても実力上位国との差を埋めるほどの方法論は持ち合わせていないかなぁと思う。FIFAが厳しく監視していて買収も出来ないだろうし。韓国も又日本と一緒で海外組と国内組(+J組)の融合という部分では時間と地理の問題を抱えていて、どこまでチーム力を上げれたのかは気になるところだけど。トーゴはアデバヨールがアーセナルでイマイチだし(悪くはないけど)、決め手に欠ける。アフリカ選手権の3連敗も気になる。

Group H:Spain/Ukraine/Tunisia/Saudi Arabia

ここも一応無風地帯と読まれているグループ。ただ、上に比べたら何かが起こる可能性はあるのかなぁと。スペインは未だチームの方が定まりきっておらず、高いポテンシャルをチーム力に反映させることは出来てない。そこをフランス流のメソッドとテンポの良いチュニジア、そして改革を進めて前回の屈辱の返上を狙うサウジが切り崩せるかがポイントになる。だけど、僕の予想は無風。

1.Ukraine
2.Spain

3.Saudi Arabia
4.Tunisia

一位通過はスペインが現状のままなら、ウクライナが濃厚かな。エースシェフチェンコのコンディションは気になるが、スペインよりも基盤は出来ており、ソリッドなカウンターは破壊力抜群。グセフ、ルソル、グシン、ロタンと好選手も多くいて、今やワンマンチームの面影はない。もちろんボロニンもか。ちなみに先日行われていたU21選手権でも決勝進出したりと、若年層の躍進ぶりなどは目を見張るものがあり、好選手を生み出す元となっているし、国中がポジティブな空気を纏っている感がある。ウクライナが誇る二人の英雄、オレグ・ブロヒンとアンドリー・シェフチェンコの初めての冒険は、思った以上の快進撃になるんじゃないかなと。

スペインはどうなんだろう?何となくおっかない部分はあるんだけど、さすがに個人能力の高さはこのグループに置いては抜けてると思うので、何とか出来ると思うんだけど。アラゴネス爺はとりあえず一つの答えを導き出したようだけど、それがチームのポテンシャルを反映できる器であるかどうかは正直やってみないと分からない状態にある気がする。アウトサイドが強みであるスペインがアウトサイドアタッカーを置かないということには賛否両論。その傾向は予選からあったが、更にサイドでプレー出来る特徴を持つ選手を削って、よりトリデンテっぽい形にしてきたわけで、この出来如何では転覆の可能性も否定できない。中盤の攻撃構築能力には大きなポイントが置かれる。ルイガルやレジェス、ホアキンなどは何を思う……。若いチームなので乗れば面白いと思うが……。

で、チュニジアに関しては、元フランス代表監督ロジェ・ルメールが非常にハイレベルな組織を作り上げ、アフリカ選手権を制覇するなど、前評判は高い。ただ、個のインパクトを欠き、決定打となるはずだったベン・アルファにも振られと、組織の良いところが封じ込められた場合は敗退という可能性もあるかなぁと。

サウジに関しては、一人だけ注目選手、小柄なドリブラー、アル・カフタニ。彼が前を向いてボールを持てば結構やれるんじゃないかなぁと思う。韓国を切り裂いたクイックネスは混乱を陥れるだけの威力を備えていると思う。ただ、チーム力はいかんせん厳しい気も。アル・イティハドのようにソリッドなチームとなっていれば面白いが。

で、まとめ。決勝トーナメント1回戦カードで。

6/24 17:00 A1/Germany vs B2/Paraguay

6/24 21:00 C1/Argentina vs D2/Mexico

6/25 17:00 B1/Sweden vs A2/Poland

6/25 21:00 D1/Portugal vs C2/Cote d'Ivore

6/26 17:00 E1/America vs F2/Japan(!)

6/26 21:00 G1/France vs H2/Spain

6/27 17:00 F1/Brazil vs E2/Italy

6/27 21:00 H1/Ukraine vs G2/Switzerland

GroupF以外をとりあえずざっと。まあどこにアップセットの風が吹くかと予想すると難しいね。で、一応日本と入れたけど、GroupFに関しては予想はしないことにしました。だって、何となく醒めるじゃない?希望を持たないとさ。せっかくの舞台だし。まあシビアなゲームになると思うから、日本にとっては余り優位性はないのだけど、選手達の4年間の成長の証というのを一つでも多くピッチの中で表現してくれたらと思う。それで"本物"のワールドカップでの初勝利を目指して欲しいなと。まずは一勝、それからだね。

とりあえずこんな感じかな、「とにかく愉しむ」ワールドカップの僕的テーマだね。一回切るよ、決勝トーナメントはやれたらやるね。ということでここまで。

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LastDance on WorldCup -終末を向かえる時代を彩ったスター達-

 僕がワールドカップを見始めたのは94年からでした。90年のワールドカップはリアルタイムではほとんど見れていない。後に録画でロベルト・バッジョのデビューや"トト"スキラッチのスターダムにのし上がる課程、優勝に導いたローター・マテウスのリーダーシップ、そしてディエゴ・マラドーナの凄さを見ているから90年からと書く方があってるのかも知れないけど、リアルタイムで追いかけはじめたのはあの酷暑の94年でした。それから12年。3大会を経て、時間と共にサッカーもずいぶん変わりました。アリゴ・サッキのゾーンプレスという前衛的な戦術はモダンフットボールの基盤となりながらも、守備が尊重される時代を経て輪廻転生、攻撃的サッカーが崇め立てられる様になった。そんな中で2006年、ドイツワールドカップ。大きく揺れる時代の中で生き抜いてきたスーパースター達の最後の舞台はどのようになるでしょうか。ということで、大会予想の前にドイツをラストダンスの舞台に定めた選手達の事を。

Zinedine Zidane (France/Real Madrid/MF)

母国開催のワールドカップで悲願の初制覇をもたらし、その後も歴史上最高のチーム(と個人的には思っている)の核としてEUROも制覇(歴史上初のWC/EUROの2冠)、ここまで悲劇と共にあったフランス代表を世界一の座に押し上げた「新将軍」。この世のモノとは思われず「宇宙人」と称された華麗で精緻な技術と尽きない創造力、そこにイタリアで培った高い戦術理解とモダンフットボールにも耐える巨躯、全ての要素を持ち合わせたスーパープレーヤー。

既にサッカー選手の最高の名誉といえるタイトルは、チームとしても(ワールドカップ/EURO/UEFAチャンピオンズリーグ/スクデット/リーガチャンピオン)個人としても('98/'00/'03FIFA最優秀選手、'98バロンドール)全て持っている。多分ここまでパーフェクトに全てを成し遂げた選手は本当に少ないと思う(他を考えると現役ではロナウジーニョぐらいかな?)そんな選手の最後となれば、正座してみなければならないぐらい、貴重なモノになるのは間違いないでしょう。

正直彼のファンタスティックな技巧が見納めになるのは寂しいことですが、ここ数年は加齢による衰えも目立ちはじめ、フィジカル的な要素を強く求められる現代サッカーに置いては、なかなか難しい部分も見えてきている。技術は全くと言っていいほど衰えていないモノの、以前にも増して運動量は減り、活躍の場が非常に狭まってきているのが素直な印象。レアル・マドリードというカオスの中では見にくい部分があるにしても、やはり衰えというモノがあるからこそ、ここで身を引くという決断を示したのかも知れない。

とにかく、最後。彼の魔法のような技術に酔いしれよう。

Luis Figo(Portugal/Inter/MF)

バルセロナ、レアル・マドリード、インテル。スポルティング・リスボンから始まった彼のクラブでのキャリアは、非常に輝かしい。もちろんキャリアだけでなくそのプレーも眩く輝いていた。プレーの特徴は何よりもドリブル。闘牛士のように相手との間合いを計りながらフェイントを織り交ぜ、そしてタイミングを見抜いて相手を恐慌に陥れる。本当にキレているときは引き倒すしか止める術がなかった程、世界最高峰のスーペルなモノだった。ドリブルの他に、非常に柔らかく高精度な右足を持ち合わせており、アウトサイドアタッカーとしての全てを持ち合わせていた選手といえるかも知れない。もちろん世界的にも高い評価を受けており、00年にはバロンドールを受賞。その風貌と勇敢なプレースタイルは”漢”を感じさせ、ロマンを感じる(個人的に)

しかし、クラブレベルの輝きとは別に、代表レベルでは常に期待を裏切る存在でありつづけた。元々自国開催でのWY制覇から常に期待を集めてきたゴールデンエイジと呼ばれ、チーム力は高く、それだけの期待を集めても不思議ではなかったが、ワールドカップの舞台には'02の日韓大会まで立てず、その日韓大会でも直前までクラブでのゲームがあったこともあり、コンディションが整いきらず結局韓国に沈められるという失態を演じる。EUROでは、'96にもの凄いミドルシュートを決め、チームとしても非常に美しいチームであったが経験不足もあってベスト8止まり。'00の大会では、準決勝で結局WC&EUROのダブルを達成する絶頂期のフランス代表と互角以上に渡り合ったモノの微妙なハンド(アベル・サヴィエルだったっけ?)の判定で涙を飲む。そしてこれまた自国開催の'06、初戦でギリシャに屈し、何とか世代交代して決勝まで勝ち進んだモノの又もギリシャの一発に沈む形でタイトルを逃す。これを見るだけでも運のなさを感じてしょうがない(書き出しちゃったよ)

そんな栄光と屈辱を共に歩んだゴールデンエイジの盟友達も次々にチームを離れ、今や残るは彼一人。ポルトガル自体は世代交代に成功し、新しい才能と共に新たな時代に歩み始めている。そんな中でのラストダンス。往年のキレはなくなり、自信に溢れたフィーゴはそこにいないかも知れない。でも、あの独特のオーラはまだ残っている。名ドリブラーの最後は格好いいモノだと信じている。

Alessandro Del Piero(Italy/Juventus/FW)

ロベルト・バッジョという偉大なるスーパープレーヤーの跡目になるアズーリとユーヴェのNo.10として、常に注目と期待を集め続けてきたファンタジスタ。身体能力に優れているわけではないが、周囲を使うにしても自らゴールを獲るにしてもハイレベル、そしてオールマイティにこなす事を見ても、屈強で狡猾なセリエAのディフェンスを翻弄してきたセンスは世界最高峰。柔らかい技術と創造性は未だ衰えず、時折人々の想像を超えるようなプレーを見せたりと、ファンタジスタに違わぬ選手といえる。又、左よりのアタッキングエリア(厳密に言えば左ペナ角付近)でのプレーを得意としており、そのゾーンのことを「デル・ピエーロゾーン」と呼ばれるようになるほど、得点を生み出す型を持っている。

彼も又、決して右肩上がりのキャリアを送ってきたわけではなく、大きな怪我による長期のリハビリや国際舞台での不振、そして逃れられない偉大なる「前任者」の存在感に押しつぶされることもしばしば、決して平坦ではない悲哀に満ちたサッカー人生を送っている。特にワールドカップに置いてはそのキャリアを象徴するかのようにほとんど実力を発揮できていない。初出場の'98フランス大会、ロベルト・バッジョを押しのけ「No.10」を背負うも、体調不良によりほとんど実力を発揮することなく大会を去ることになり、'02日韓大会も直前でのトラパットーニの方針転向により出場機会を得れず、イタリアを救う1ゴールを上げるにとどまった。そんな彼も30歳を過ぎ、おそらく今回が最後のワールドカップになる。

僕は彼のプレーが好きだし、ロビーも素晴らしいけど、アレックスも又劣らない才能を持ち得ていると思う(まあロビーは神様だけどさ)もちろんそれはユーヴェである程度証明されているとも思う。でも、ロビーほど愛されていないのはやはりアズーリで「イタリアを救う」事をしていないからなのかなぁと。国際舞台で活躍するメンタリティを持ち得ていないという言われ方もするのだけど、やはり時代を彩った天才に違わぬ結果をここで残して欲しい。「ファンタジスタ」と呼ばれるのではなく、「サルバトーレ」と呼ばれるような活躍を。年を取って衰えてきているけれど、技術と創造性は衰えないのだから……。

Pavel Nedved(Czech Rep./Juventus/MF)

華美なプレーをするわけではないが、時代に求められた希代の選手。よりフィジカルと運動量を求められるモダンフットボールの時代の中で、長い金髪を揺らしながら無尽蔵なスタミナでピッチ狭しと駆けまわるプレースタイルは、当時どの監督もほしがるタレントだったに違いない。時には強烈なミドルシュート、時には最前線に飛び出し、時には泥臭い仕事もこなすオールマイティにこなし、その実効性の高さは時代に迎えられた感さえあった。評価は非常に高く、2シーズン前にはバロンドール、FIFA世界最優秀選手のダブルを達成、名実共にチェコが生み出した最高の選手といえるプレーヤーかも知れない。

ここ10年のチェコの再隆盛もネドベドと共にあったと言っていいぐらい、彼がいるといないでは大きくチームのクオリティに関わってくる。ユーヴェは彼がいなければ明らかに停滞し、代表チームは彼の不在を埋めることは出来なかった。そういうことを見ても未だにその影響力は絶大と言っていい。そんな事を見ても素晴らしい活躍をしてきた訳ですが、小国のスーパープレーヤーにありがちな「WCに出れない名選手」となるキャリアを歩んでいた。クラブでのプレーに集中するということを理由に代表引退ということを決めていたのだから。しかし彼は帰ってきた、母国を久々のワールドカップに導くために。この素晴らしいキャリアの中で唯一足りなかったワールドカップのために。そして見事出場権を勝ち取った。最初で最後のワールドカップ、期するモノがあるのは間違いない。

チームとしても、プレーヤーとしても前回大会に出るべき選手だったかも知れない。少しずつ時代は動いて、今は時代には迎えられてはいないかも知れない。それでも、期待は変わらない。もしサッカーの神様が贔屓するとしたら彼のような選手だと思うから。

Cafu (Brazil/AC Milan/DF)

ワールドカップはアメリカ、フランス、日韓に続いて4大会目。ブラジルの栄華を支え続けてきた右サイドの仕事人。現役で2度ワールドカップの優勝を経験している選手は本当に数少ないはず(他はロナウドぐらいかな……、決勝戦のピッチに立った経験3回は唯一の存在)そんなブラジルの生き字引もさすがに今回が最後になるでしょう。

若い頃は何度するんだと言うぐらい縦幅を上下動し続けていたけど、年々肉体の衰え共にそういうアグレッシブさは消えている。でも、積極性は失わず、高いポジショニングでビルドアップ、タイミングのいいオーバーラップ、クロスの質、経験でそういう部分をカバーして、未だにセレソンのポジションを死守し、キャプテンマークを巻いていることは尊敬以外の何者でもない。

一時期Fマリノスの来るんじゃないかという話もあったけど、今となっては見てみたかったなぁと思う。残念ながらもう可能性はないと思うけど、彼のサッカーに対する取り組み方や壺を押さえるプレーの元となる経験、人間性というモノがもしもたらされていたら、どうなっていたのかなぁと考えてしまう。笑顔の無邪気なおじさんだけど、偉大な歴史を紡いだ選手。そんな選手のキャリアの最後がカップを掲げるシーンだとしたら、これほど相応しいシーンはないかも知れない。

時代を彩ったスーパースターの最後が幸せなモノになると良いなぁという願いも込めて(まあ全員が幸せに終われる訳ではないと思うけど)、やってみました。本当であれば将来のスター、そして脂ののりきったエースの方が良かったかな?でもいいの、自分が見てきた時代の一区切りとして、この選手達の最後を見届けたいと思ってるからね。ということで今日はここまで。そろそろ予想やら、オーストラリア対策、代表選手コラムとやっていかないと間に合わない~。

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June 05, 2006

Lastmatch which faded away to Ego and Chaos@International A Match vs マルタ

とりあえずこれでテストマッチはおしまい。本当に強化になったのかとか、意義があったかどうかは微妙なところだけど、まあ深刻な怪我人が出なかったことだけは良かったのかな。後は、ねぇ?

International A Match

Japan 1-0 Malta @ LTU Arena,Dusseldorf
Japan:2'K.Tamada

FIFAworldcup.com

日本スタメン:GK川口能活、DF坪井慶介(→46'小野伸二)、宮本恒靖、中澤佑二、MF福西崇史(→69'稲本潤一)、中田英寿、駒野友一、三都主アレサンドロ(→59'中田浩二)、中村俊輔、FW玉田圭司(→61'小笠原満男)、大黒将志(→69'巻誠一郎)

マルタスタメン:GKハベル、DFチャンター、ウェルマン、ディメク、アゾパルディ、MFパジャダ、G.アギウス(→81'A.アギウス)、サミュー、ベイス、コーエン(→88'シリア)FWシェンブリ(→64'マトックス)

デュッセルドルフは日系企業が多くあり、スタンドには多くのジャパンブルーを纏った人たちで埋め尽くされた。本番と同じような時間帯、気候に対しての順応、そして景気よく得点感覚を取り戻すようなゲームにしたいというマッチメーク。メンバーの方は、ドイツ戦素晴らしいパフォーマンスを見せた高原と柳沢が足を痛めたという事で、玉田と大黒の2トップに変更。又加地もまだ無理で駒野が右サイドに入った。それ以外はドイツ戦で同じ。

試合の流れとかは結構あれだったので、大まかな流れと一緒に気になった部分を。

・先制点と深みなき閉塞感。

どこかかませ犬的な雰囲気の漂っていたマルタに対して(クロアチアと引き分けたなんて知らなかったよ)、完全にポゼッションを支配する日本は開始早々、アレックスがDF二人の隙間を流し込むように送り込んだ低いクロスに玉田が合わせあっさりと先制点を奪う。しかし、その後はアウトサイドを使うことを意識する部分はあったモノのなかなか追加点を奪えない。マルタの守備の集中力が時間ともに整っていったこと、チャンスを逃してしまったことはあるにしても、ポゼッションに置いて危険な地域にボールがなかなか入っていかないことが気になった。

まあドイツ戦とは相手の意識、スペースの有無などかなり状況が違うのですが、この部分を考えるとコンビネーションと相互理解の熟成不足、そして個々の特徴の違いというモノがあったのかなぁと。この試合は高原&柳沢が怪我で出場不能となり、大黒&玉田というコンビでしたが、このコンビは棲み分けこそ出来ていたモノの(玉田は開き気味でボールを引き出して前を向くことを意図し、大黒はゴール前でひたすらスルーパスなどからシュートチャンスを狙う)、互いの動きの意図を汲んで連動しあうような動きがなく、基本自分のやりたいことを押し出したプレーになっていた。そのため意図を持って崩すと言うより、ボールホルダーをレシーバーというシンプルな関係性になりすぎて攻撃が単調になっていった嫌いがありました。

まあそれ自体は別に悪くはないのですが、ドイツ戦でうまくいっていた部分というのが失われていた。まず、トップが動いて高い位置で起点を作るという意識の低さ。彼らの元々の特性を考えると、自分の特性を出そうとすれば、こういう雑務に置ける意識は自ずと低くなる。アピール意欲が高まっていたこの試合では、こうなってしまうのは仕方ない事だったのかも知れません。ただ、これによりなかなか相手を押し下げて深みを作ることが出来なくなった。揺さぶりや深みが出来ないことでバイタルエリアは狭いまま、常に警戒されている状態ではそこを使った形というのは少なくなり、サイド偏重になるのも致し方なかった。

それともう一つは連動性。上記の通り、二人の意識しながら違う動きをすることにより相手のディフェンスラインにギャップを作ってそれを突く、と言ったような形ではなく、二人がそれぞれやりたいプレーをやったに過ぎず、それが連動することはなかった。なかなか独力での突破が難しい中でプレーするスペースを空けたり、相手をズラしたりする必要性と実効性というのはある程度見えていただけに、この二人も多分に漏れず、意識する必要があったのかなと。特に途中交代でコンビを組む可能性がある二人なら、尚更です。

どちらにしても、このチームの生命線が中盤の流動性と連動性を放り出してしまった選択。これに関しては本番前を考えると物足りないモノでした。結局、この後サイドからの攻撃は不発、攻め手を押さえられて閉塞感のある攻撃に終始した日本に追加点が生まれることはありませんでした。

・カオスに飲み込まれ、消えた秩序

前半終了間際にピンチ連続になった時間帯を凌いで向かえた後半、調整やテストなどの意味もあったのか小野を坪井に代えて投入、4-2-2-2という形にシフトした。しかし相変わらず深みを付けるような楔が入らず、小野も柔らかいワンタッチパスなどで局面を彩るが決定打となるようなプレーは生み出せず、相変わらず閉塞感を破るに至らない。時折訪れる決定機もゴールの神に見放されたかのように福西のヘッドや大黒の飛び出しはゴールに繋がらず、チームの精神的なレベルはどんどん落ち込んでいく。そんな中でジーコは次々と動き出す。玉田→小笠原、アレックス→中田浩二、大黒→巻、福西→稲本と送り出し、4-2-3-1とも言える陣形がピッチには作られた。

ピッチに残った中田、中村の他に小野、小笠原と優れたパサーが全員ピッチに立つ。しかし優れたパサーに必要な要素がこのピッチの上にはほとんど生まれない。それがパスレシーブする選手。これでは優れたパスの出所がいくつあろうと、実効的な展開は生まれない。ダイナミズムを生み出すのは両サイドバックの二人とトップに入った巻だけ、他の選手達は足元パスに終始し、結局アピール欲にかまけた自分のプレーにチームの意図が消えてしまった。ピッチの中に秩序がなくなってしまったのです。

ジーコが何をしたかったのかを推察すれば、エクスキューズ的には出場機会を与え慣れさせるという意味合いを含めた交代、そして試合的部分では彼らの技術と創造性をシンクロさせることで、こういう閉塞した状況を打開するを期待したのかなと。本番でもこういう状況があるかも知れない、その中でこういうのをやらせてみたという感じ。まあこういうのは化学変化でも起きない限り機能させるのは難しいモノで、結局この試合でも機能しなかったわけで、監督の選択の浅はかさというのを感じた。しかしそれはもとより選手達のプレーの質の低さ、考える力の働いていない事に関しても又、批判されてしかるべき部分だったのかなと。

元々ジーコは、プレーヤーのタイプ云々というより、選手としての才能という部分を信じる癖がある。それは裏を返せば「彼らほどの才能があれば、ピッチの中で何をしなければならないかを素早く捉え、実行に移せるはず」ということだと思う。そういうことを含めて昨日の試合を考えたとき、高い位置にポジションを取ることの多かった小野や小笠原にはそういうことが求めれていたと思う。しかし、どのようなプレーをしていたかといえば足元でパスを受けてさばく、ラストパスを狙うといった感じで自分のプレーしかしなかった印象が強い。もちろん現状に満足しているはずもなく自分をアピールしようと言う意識が強く出ていたとも見れますが、それがチームのためになっていたか、と考えるとはなはだ疑問な部分がある。

本当に必要だったのは、パサーではなくアタッカーとしてパスレシーブアクションを起こして、チームとしての大きな波を生むことだった。監督が何を伝えて送り出すかという部分にも問題はあるが、彼らの頭が何をしなければならなかったかという方向に思考が進まなかったのは残念だった。出来ない選手だとは思わないからこそ、ね。俊輔が「『自分が、自分が』になっては代表はうまくいかない」とコメントを残しているのだけど(今日のエルゴラ)、結局そういうことだと思う。チームのために必要な要素があって、その結果がアピールに繋がる。本番ではこういうのは勘弁。

まあ結局1-0で日本が勝ったわけですが、個々のアピール欲と高まらない精神的なファクターが表に出すぎて、弾みを付けるという元々の狙い通りとはなりませんでしたね。まあ少々厳しくは書きましたが、マルタの頑張りもあったし、高原と柳沢が戻ればこんな風にはならないと思うので、特に…不安だーとか、もうだめだー、とも思わないです。(合宿疲れかコンディションが落ちてること。そして個々の繋がりという部分が重視されているだけに、11人+というところで少々不安な部分が残ること。そしてそこに怪我人が出ているという部分は不安要素なわけだけど。あるじゃん、ごめん)まあ浮かれ気分で終わったゲームではないので、これで又ぴりっと締めて本番に臨んでほしいところ。まあ相手で変わるという感じで、最後までらしいっちゃらしいと思う。

じゃあ簡単に(伏線)選手評を。

川口能活(ジュビロ)→まあまあ。セットに置ける積極的な飛び出しが仇にならないことを祈る。

坪井慶介(レッズ)→しっかり。落ち着いてたね。3バックは完成度高い、平面に置いては。

宮本恒靖(ガンバ)→ラインコントロールはそれなり。リトリート時に置けるバランスは良かった。読みの鋭さが仇になりませんように。

中澤佑二(Fマリノス)→しっかり。何となく、もう大丈夫だと思う。後一週間何もなく本番を向かえますように。

福西崇史(ジュビロ)→欠かせない男に。本性を発揮してカーヒルの膝をry)

中田英寿(ボルトン)→イライラが精度に出たか。稲本とは相性悪そう。もの凄い出て行きづらそうだった。この一週間どう過ごすのかな、軍神に戻ったって良いと思うけど。ナイジェ組に雷落とせ。

駒野友一(サンフレ)→それなり。上下動の多さと最後までマークに付ける責任感。日本の右サイドに必要なのは実直なまでに自分の仕事をする真面目さだと思うし。

アレックス(レッズ)→アシスト1。怪我は大丈夫かね?ボレーの時は足首固定が基本です(苦手でした)守備はしっかり最後まで。

中村俊輔(セルティック)→微妙。高い位置でのフリーとなることは多かったけど、実効的要素は低かった。キックのぶれも。低い位置でのキープは狙われるぞ、気を付けろ(多分ね、僕が監督なら狙わせる)後、体調管理気を付けて。とにかく何もなく本番を向かえますように。

玉ちゃん(グラ)→ゴール1。後は利己的なプレーに走った感じ。サバイバルの時はもっと良かったと思うけど?もっと周囲と絡まないと。

大黒将志(グルノーブル)→神様に嫌われてる感ぷんぷん。狙い所と動きの質は良いんだけどねぇ。もう少しボールを引き出して欲しい部分もあるけど、本番で決めてくれれば。大丈夫、だよね?

途中出場

小野伸二(レッズ)→どうなのさ?実際。だめじゃね?ワンタッチプレーが目立ったけど全体的にムーブがないこと、そしてディフェンスは前一方通行なこと、総じて怠惰。

小笠原満男(鹿島)→個人的に思うのは4-4-2にするなら満男が先だろということ>ジーコ。パサーカオスで可哀想な部分はあるけど、高い位置でもっと動かないと。あの玉は足に合わないのかキックが……。

中田浩二(バーゼル)→久々だな、そういえば。良くサイドを上がってたけど走らされるのは得意じゃない感じ。どちらかといえば組み立てながら周囲を使う方が得意なのかな。バランサー&クローザーとしてはそれなり。

稲本潤一(ウエスト・ブロムウィッチ)→うずうずしてた感じ。アンカーとして我慢出来るようにして下さいな。対人の強さは魅力的、クローザーとして見たい、特にオージー戦。

巻誠一郎(ジェフ)→可哀想なくらい、見てもらえてない。頑張ってる感じは分かったけど、あれじゃあ…って感じ。文句言え、文句。

こんな感じかな。まあとにかくあと1週間、しっかりと頭と心と体の良い準備をして、やりたいことを具現化できるようにして下さい。まあそれだけだよ。ということでとりあえず。

*しかしTBSの技術者見づらいよ、本番もあの時間帯のゲームあるんだからさ。もうちょっと頑張れ。ソーマ解析。

*俊輔はああいってるけど、俊輔はもう少し自分を出した方が良いよね、高い位置で。あのワンツーは惜しかった。ああいうのをもっと見たい。

*モルテンが作ったらしい(日本のメーカーって紹介されてたけど、モルテンじゃなかったっけ?違ったっけ?)あのつるつるとした玉は俊輔や満男にフィットしてないのかな?それとも単なる蹴る方の問題なのか?

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June 04, 2006

好転のかけら@YamazakiNABISCO Cup Q.Final 1stLeg Fマリノス vs ジュビロ

2週間の中断期間もチームを好転させるきっかけにはならなかった。案の定拙い攻撃は凌がれ、ジュビロのアグレッシブなアタッカー達に何度も裏を狙われ、内容では完全に圧倒された。そんな展開にイライラしたけど、エースがやってくれた。マツとドラゴン。先勝。

2006 J.League YamazakiNABISCO Cup Quarter Final 1st Leg

Fマリノス 2-1 ジュビロ @ 日産スタジアム「好転のかけら」
F.Marinos:48'松田直樹 88'久保竜彦 Jubilo:43'成岡翔

F.Marinos Official/Jubilo Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF栗原勇蔵"集中、集中"、松田直樹"華麗なる一発"、那須大亮"緩いよ、緩い"、MF河合竜二"浴衣が似合う"、マグロン(→81'上野良治)、田中隼磨、平野孝、清水範久、FW吉田孝行"惜しまず動こう"(→66'久保竜彦"吹っ切れた")、マルケス"おかえり"(→85'ハーフナー・マイク)

ジュビロスタメン:GK松井謙弥、DF鈴木秀人、大井健太郎、茶野隆行、服部年宏、MF菊地直哉、ファブリシオ、太田吉彰、成岡翔(→58'名波浩)、西紀寛(→77'船谷圭祐)、FW前田遼一(→82'カレン・ロバート)

日が落ち、昼間の暑さはどこへいったか、少々肌寒い中でのナイトゲーム。どちらも調子が悪いながら何とか自力を活かしてグループリーグを2位で通過した同士の対戦。2週間の空きでいかに現状のチーム状態を上げられたかがポイントの一つだった。Fマリノスの方は、相次ぐ怪我で4月の大宮戦からゲームを離れていたマルケスがようやく復帰、吉田と2トップを組む。ドゥトラの負傷はまだ癒えず左サイドには平野、又グループリーグ最終戦出場停止だった河合・松田が復帰し、3-4-1-2に戻してこのゲームに臨む。ジュビロの方は、グループリーグ最終戦と同じメンバー。

前半
どちらも慎重な立ち上がりだったものの、時間と共に徐々に両チームの現状が現れ始める。2週間の中断期間もポジティブに出ることなく、相変わらず偶発的なチャンスしか生み出せないFマリノスに対し、十分なトレーニングの成果か速い切り替えから全力のフリーランという意識で鋭いカウンターを繰り出すジュビロ。チームの完成度の差を表すようにジュビロにきわどいチャンスが生まれる。

攻撃構築に置いて術を持たず、周囲と繋がらずに攻めあぐねてボールロスト。奪った瞬間一気にジュビロのアタッカーが加速し、アウトサイドの上がった裏を取り、そのままの勢いで攻めきろうという形が目立つ。数的同数、数的不利のカウンターに対し、カバーとマークのバランスが崩れがちで結局スピードで振り切られたりと、最後の防波堤になりきれない部分もあったが、シュートミス、達也のセーブ、オフサイドで難を逃れた。形として、チーム全体が攻めようとポジションを上げては奪われカウンターという悪循環、しかもその攻撃はいきあたりばったりで、悪い形でボールロストするシーンが目立っては、カウンターを浴びるのも道理だったのかな。

ジュビロの意識はかなり徹底、前田・太田・成岡・西というアタッカー陣だけでなく、菊地やファブリシオ、服部までがスペースを見いだしては最前線まで長いランニングをして裏に飛び出してくる。しかし何とか運にも助けられ、スコアレスで終わろうかという終了間際、ついにその運も尽きる。前田が長いボールに反応し那須の緩いマークを振り切って長いボールをスペースで受けると(これハンドに見えたんだけどなぁ、ハンド。又手を使ったんか?まあマイクにも前節うさんくさい奴があったけど)、前はオープン、そのままシュート。これはポスト直撃で助かるが、このリフレクションをマツが処理しきれず中に入っていた成岡に拾われ、押し込まれた。

結局この後マルケスがペナ中央フリーでのシュートシーンを向かえたが、ループシュートはGKの頭の上を越えず、決定機を活かせず。前半は0-1。

後半
前半の出来じゃ……何かをしてくるかと思われたが、交代はなし。いきなり、成岡に裏を突かれてピンチを迎えるなど不安定な立ち上がり。しかし、攻撃構築に置いては長いボールのセカンドを拾う意識を徹底(まあそれが良いとは言わない、攻撃構築の本質的な解決ではないから)、その後の崩しの部分ではトップ(マルケス・吉田・ジロー)の距離感が狭まることで速いタッチでのコンビネーションが生まれはじめる。すると、その甲斐もあってスーペルなプレーで勝負を一気に引き戻す。低い位置から持ち上がったマツがボールを動かしながら攻撃を作り、もう一度受けると今度はマルケスへ楔。マルケスはダイレクトで近距離のジローへ流し、ジロー落としてマルケス→又ジローとワンツーの様にバイタルでボールを繋げるとジローがパスなのか切り返しなのか微妙な形で右に流し、それを受けたのは起点となった楔を出したマツ。前はオープン、フリー、その状況にも焦らずしっかりと流し込んで同点弾。今までの閉塞感溢れるプレーが嘘のような華麗なコンビネーションで相手のブロックを打ち破った。アタッカー同士の距離感が良くなったことで少ないタッチでのコンビが出来るようになったこと、そしてマツの攻撃をオーガナイズできるセンスとボールを離した後の絡んでいこうとする積極性。素晴らしい。

攻撃構築はさておき、アタッキングエリアでの崩しに少し光明の見え始めたFマリノスでしたが、サイドからのアタックはシュートに繋がらず。相変わらずカウンターの脅威にはさらされていたモノの、前半とは違いある程度前への圧力が増していた。そんな中でジュビロは成岡に代え名波、Fマリノスは吉田に代え久保を投入。しかしこれも展開を動かすには至らず。時間の経過と共にジュビロは1-1というスコアで流そうとしたのか、西→船谷、前田→カレンで前からのプレッシングとポゼッションを意識した形になり、カウンターの脅威は減少。ある程度その狙い通りに進んでいたモノの攻め続けていたFマリノスがセットプレーから一発。残り5分でマルケスに代わってマイクが入った直後、右サイドで粘って奪ったCK。この試合キックだけは冴えていた平野の速くスライドするようなインスイングのボールがゴール前に入ると、相手の前にポジションを取っていた久保が反応。すらせるように流し込んだ。YES!ビジョンに久保が写り、久保がゴールしたことが分かると、ゴールで上がった歓声がもう一段大きな歓声で沸き上がった。

この後、もう一点という声の中、ピッチの選手達はエンドライン際で冷静に時間を使いきりタイムアップ。相変わらず中身の積み上げはほとんどなく、2週間という時間も有効に使えてたのか疑問に思うほどの散々な内容でしたが、横浜の2大スターのゴールでホームでの勝ちを何とかかすめ取った。

まあとにかく良かった。UCLやUEFAカップではお馴染みのアウェーゴール方式が導入された今年、ホームでの「2-1」というスコアは大きなアドバンテージとはなり得ず、相変わらず頭の悪いサッカーをして中身の充実では比べモノにならないほどジュビロに分があったとはいえ、ここのところ勝てていなかったというネガティブな空気を一掃できたのは良かった。しかも誰もが待ち望む久保竜彦のゴールということで尚更。マツのコメントも、マイクが終了の笛と同時に久保の元に笑顔で駆け寄ったのを見ても、彼のゴールはチームにとって大きいのではないかなと。

まあ中身については上で色々書いたけど、とにかく選手達が手探りでサッカーをしているという印象は否めません。何をしたいのかそれはボールを持ってる選手のみぞ知るという感じで、他の選手は予測が付かないから予備動作は生まれず、ほとんどの攻撃がボールが動いてから始まるといった感じ、非常に「受動的」なサッカーに終始していました。前回の試合から2週間、まあコンディションやメンタルの回復(大敗の後だし)なども必要だったと思うから一概には言えないにしても、ほとんど修正の跡は見られず、又ジェフ戦で見られたようなソリッドな要素も消えてしまったりと、非常にネガティブなものでした。

てゆうか岡ちゃんは色々修正してリスタートというけど、正直何をしたかったのかは見えなかった。てゆうか前半は酷いモンだった。ビルドアップにしても崩しにしても、具体的な方向性は見えず、ほとんど運任せ。後半に入ってトップの距離感が良くなったからまだましになったけど、やることがはっきりしないからチームとしての共通理解が生まれないのは本当に愕然とする。選手達の緩慢な意識も気になるけど、ある程度整えてあげないと今の状態では好転していかないと思うのだけど。攻撃構築において長いボールのセカンドボールを拾うという選択肢しかないのを考えると、岡ちゃんのポケットの中には何にも入ってないんじゃないかと……。もう枯れちゃったか?中身は詰まっていますか?

しかし、その中でFマリノスが誇る2大スターが何とかしてくれた。そしてそこに好転のかけらがあったんじゃないかなぁと個人的には思ったり。

マツに関しては、がむしゃらなようにも見えるのだけど、与える効果というのは非常に大きい(メンタルじゃなくて)得点シーンにおいてもボールを動かしながら、楔を入れて起点になったわけだけどそこで自分のプレーを終わりにするのではなく、そのまま最前線までポジションを上げていった。結局それがゴールに繋がったわけだけど、無駄になるとしてもそういう動きを常に考えてプレーする。淡い期待だけど、それを予測して走っていくという主体的な意識を持ってプレーしていく。こういう意識があるからこそ、マツのプレーは期待感があるし、実際ゴールに繋がっているんじゃないかなと(まあ基本的にDFラインの選手が上がっていくことは余り良いことではないんだけど)で、他の選手達にもこういう意識が出てくると、変わっていくのかなぁと。後ろから上がっていったことで相手は捕まえきれなかったわけだし、そういう意識がチーム全体でもっとでてくると良いなと。

で、もう一つ。マツ・久保共に言えることだけど感性という部分。久保の動きとかを見ていると、周囲と合わせようと言うより自分の感性に従ってアクションを起こしているように見える。きっとスペースが空きそうと感覚が働いて動き出すから、怖い動きになるんだろうけど(ファーストアクション・セカンドアクションにしても)他の選手にしてもピッチの状況を感じながら、プレーしていって欲しいなぁと。一人が動けば状況は変わる。そこを感じることで、次に繋がっていくし、より良いチャンスが生まれる可能性がある。ウォッチャーにならずに感性を持って積極的にプレーに絡むという意識を持って欲しいなと。

多分最初はうまくいかないだろうけど、やってる内に要求しあうことなどで相互理解が進んでいくようになるはず。そしてそれがきっとそれが積み上げになる。今は何が良くて何が悪いのか、何がしたいのかが見えず、流れのままなぁなぁでプレーしている感じだけど、それじゃ何も積み上がらない。もっとプレーの関与意識を主体的に持ち、もっとサッカーをする上で感性を持って、それを表現するようなプレーをして欲しいと言うこと。考えろ、感じろ、動け。


で、次戦に向けて考えると、スコア的には1点取ればアウェーゴールに置ける恩恵は消せるし、0に抑えれば勝てる。まだまだこういう慣れはないにしてもどのようなプランでゲームに臨むのかというのが非常にポイントになってくるのかなと。今のFマリノスは多くの選手が攻撃に絡む(絡まないと良い攻撃にならない)ので、その分だけリスクがある。そしてそのリスクである裏のスペースをがっつんがっつん突かれたわけですが、結果にこだわるのであれば、そのスペースを与えないためにある程度スペースを消すと言うことをある程度念頭に置いてやるという方法があっても良いのかなと(結局放り込むわけだし)

で、特に次までに修正したいのはカウンターの対応。両サイドのポジショニングが一つ、そしてその裏を突かれたときの人数の確保とマーキングとアプローチの判断という部分。両サイドは本来見なければならない選手をほとんどDFに任せるような対応になりがちだったわけで、その辺は現実的に考えていく事も必要になるのかな。特に大外(逆サイド)が空くことが多いので、何とかサイドがそこを見つけて相手を捕まえる事が出来ればなぁと…。それとそのカウンターが発動してしまったときの対処法。まあ上記のような対応が出来ようと出来まいと、それなりにカウンターに晒されることはある程度頭の中に入れておかなければならないでしょう。その中でボールホルダーへのアプローチは当然として、カバーに行くのか(抜かれたときのリスクマネジメント)、走り込んでくる選手を捕まえに行くのか非常に難しい対応が迫られるわけですが、その辺は柔軟にやっていかなければならないのかなと。河合がディフェンスラインまで落ちて良い対応を見せていたりと、アンカーと連携しながらうまく人数を揃えて対応していきたいところ。ジュビロがよい形で前に出てきたら、4枚出てくるというのも充分考えられるからね。まあまずはカウンターを出させないようにするというのが大前提なんだけど(さすがにそれは難しいからねぇ)

じゃあ後は結果。
レッズ 4-3 ふろん太 @ 駒場「あの21番は化け物か!」
Reds:9'&49'&68'&73'ワシントン Frontale:18'ジュニーニョ 32'中村憲剛 63'マルクス

セレッソ 2-5 ジェフ @ 長居「魔の20分」
Cerezo:14'ピンゴ 70'pゼ・カルロス Jef:24'&73'&88'マリオ・ハース 79'&81'山岸智

鹿島 - ガンバ @ カシマ

ということでこの辺かな。レッズ-ふろん太もやろうかなぁ。どうしようかなぁ。それにしてもワ級は止まらんね。ありゃ無理だわ。神奈川勢で2試合連続ハットですか、めでたすぎですな。勢いつけちゃってごめん。ということでここまでっす。マルタ戦、たぶんやる。今度は早めに。

*坂田、又肉離れかぁ……いつになったら見れるんだか。

*茂庭さんは"ハワイ経由ドイツ行き"。到着早々コンディション調整と頑張ってる模様。そういえば前も緊急招集されたときにどっか行ってた気がする。

*今日は高原もヤナギも出ないらしい。もっと詰めていきたい所なんだけどなぁ。まあトップを代えるというのはあり得る交代手段だからコンビを詰めるというのはありだろうけど。

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June 02, 2006

An actual feeling and the response that I got@International A Match vs ドイツ

勝ちきれなかったけど、とても良いゲームでした。チームに浸透したトランジッションの意識と連動性の具現化、そしてそれを昇華させた高原の決定力。守備に関しては不安がない訳じゃないけど、このゲームを見る限り、コンディション調整含めてポジティブに進んでいるのは間違いない。本番でどうなるかは別にしてね。

International A Match

Germany 2-2 Japan @ BayArena,Leverkusen
Germany:76'M.Klose 80'B.Schweinsteiger Japan:57'&65'N.Takahara

FIFAworldcup.com

日本スタメン:GK川口能活、DF坪井慶介、宮本恒靖、中澤佑二、MF福西崇史、中田英寿、加地亮"祈・復活"(→39'駒野友一)、三都主アレサンドロ、中村俊輔、FW柳沢敦"上々"(→81'玉田圭司)、高原直泰"スパーク"(→76'大黒将志)

ドイツスタメン:GKレーマン、DFシュナイダー、メルテザッカー、メッツェルダー(→55'ノボトニー)、ヤンゼン、MFフリングス、シュバインシュタイガー"氏ね"、ボロウスキ(→63'オドンコール"デビュー")、バラック"病み上がり"、FWクローゼ、ポドルスキ(→70'ノイビル)

少々肌寒いバイアレーナ、試合前には雨が降ってピッチ状態は濡れている、と余り嬉しくない状況でのテストマッチ。どちらも現状ではほぼベストメンバーと言っていい布陣で臨む(日本は予想通りの3-4-1-2、ドイツはラームの怪我、フリードリッヒの調子の悪さでサイドバックがちょっと違う感じかな)コンディション的な差は見えたモノの、本番前という時期らしい真剣度の高いゲームになった。(レポートは簡単に)

前半
ホームということもあり、ドイツがポゼッションを支配し、日本を崩しに掛かる展開。序盤は日本がそれを見た傾向もあって、ポストワークからアウトサイドという形で何度か形になるが、崩しきるには至らず。徐々に耐性の出来てきた日本は、序盤から意識し続けたアウトサイドのスペースを使うフィードを起因にカウンターを仕掛け、そこから決定機を作る。一本目は福西がハーフライン付近から左サイドに飛ばしたフィードが外に開いていた柳沢へ、柳沢は素晴らしいファーストタッチから相手を引きつけて長い距離をランニングしてオーバーラップした中田へ決定的なパスを通すが、中田のシュートはレーマンの股を抜ける所で当たってしまい、ゴールならず。しかし、カウンターの意識は依然高く、続けざまにチャンス。セットから柳沢の粘りある対応でフリングスを制すと、そこに素早くフォローしていた俊輔に繋がり、2vs2のカウンター。ボールを運び抜群のタイミングで俊輔は柳沢を使うが、相手の抵抗もあり柳沢のアウトサイドでのシュートは力無くレーマンの正面。ここのところ練習していたカウンターアタックで具現化した形だった。

この後、ゲームは拮抗、押し込み崩しに掛かるドイツ、守りながらカウンターを狙う日本という構図に。そんな中で加地がシュバインシュタイガーのバックチャージを受け、ピッチを下がらざるを得ない状態に。代わりには駒野が入る。終了間際ディフェンスに置ける積極的な前への意識の逆を取られる形で危ないピンチを迎えたモノの、能活のファインセーブで凌ぎきり、前半はスコアレスで折り返す。

後半
前半から意識の高かったトランジッションの意識。それに加え、両サイドがタイミング良くスペースに顔を出すことで幅の広い展開が前半よりも数多く見える展開。そして、その中で良い流れを作り出し(宮本のカットからの楔→中田ヒールでサイドへ→アレックスダイレクトでスペースへ→高原左サイドを完全に抜け出し中に流し込む→柳沢ファーストタイミング[センターでは間に合わず]では打てず、その後追いついて打つがブロック)ようやく実に繋がる。CKからのセカンドボールを柳沢がダイビングヘッドで右に開いていた俊輔に繋ぐと、柔らかいテクニックで相手をいなしながら時間を作り再び前に走っていた柳沢へ(中田のスルー付き)、これをダイレクトでスペースに流し込むと、高原はこれをしっかりと察知してそのままラインを突破し独走。そのままレーマンとの1vs1を制す形で高いコースへ打ち込み、先制点。本番を意識して準備していた切り替えの意識とこのチームに置いてここのところ完成の域に達しつつある連動した動きが融合した質の高いゴール。2トップに関しては本当に素晴らしかった(あとで)

この後も、ディフェンスは少々危ういシーンはあるモノの押し込まれてもボックス前で我慢し失点を許さず、その中で先制点を上げた高原の積極性が活きる形で追加点を生み出す。右サイド中田→中村→駒野と繋がり、中に流し込むと速いタイミングで高原が縦に切れ込む。一度は相手の足に掛かったモノの、そのまま勢いで抜ききり(こぼれを体で前に出した)、そのまま角度がないながらシュート。これがサイドネットに収まり追加点。余りに思い通りの展開で強豪でホームのドイツ相手に2点のアドバンテージを奪った。

しかし、この後意識を転換できずそのままゲームを運んだ日本は後追いの形でサイドで安易にファールを与え、そのFKからマークをはじき飛ばしたクローゼのヘッド、マークを外しニアに飛び込んだシュバ坊のヘッドと続けざまに失点。相手の高さに屈してしまった。この後、素晴らしい中田のスルーパスから大黒、右サイドから俊輔のインスイングのピンポイントクロス→ファーに飛び込んだ中田がフリーで中に折り返し(ファーに打てば入ったのに、レーマン逆モーションだったし。もったいない)大黒とチャンスはああったモノの決めきれず。結局2-2、真性アウェーでの大金星を逃した。

まあ惜しいことをしたけど、素晴らしいゲームだったというのが素直な印象です。相手が強く、主体的に戦ってくれると日本も自分たちのクオリティを発揮できるということが改めて実証された一戦だったと思います。特に合宿で取り組んできたカウンターの意識統一は、怖い部分があったにしても功を奏し、何度も決定機に作り出したし、ある程度時間を共にして攻撃におけるコンビネーションの感覚も取り戻していた印象を受けました。

それに加えて各選手のコンディションの良さも確認でき、本番に向けて非常に実り多きテストマッチとなったのかなぁと。で、一つ。カウンターの中で光った日本らしい技術と連動性のクオリティ。

・カウンターの中で光った日本のクオリティ

本番に向けて、「現実的」に手数を掛けない攻撃を意欲的に取り組んできた中で、それをしっかりと具現化することが出来ていました。ボールを奪った後の切り替えの意識、両サイドのスペースを狙うサイドチェンジパス、そこをスイッチにダイナミズムを付随させて崩す。技術、クイックネス、そして意識から来る運動量、全てがしっかりと揃っていたのかなと。

で、その切り替えを意識した速い攻撃をする中で、日本らしいクオリティが詰まっていた。それが個人による局面打開ではなく、グループでのコンビネーションによる局面打開です。シンプルに速い展開では、最終的に個の速さ、技術という部分に託される部分も多い訳ですが、残念ながら世界の屈強なDF相手に高確率で相手を恐慌状態に陥らせるタレントは今の日本にはいないと言っても過言ではない。その中で速いタイミングでのパスワークやテクニックによる溜めを用い、相手を引きつけ翻弄し、そこにスペースを突くダイナミズムをうまく付随させることで、ラインブレイクを可能にする。最終的な目的を意識した複数人が絡む連動が見事に見られたシーンでした。

元々国内でのテストマッチでも中盤の選手達は流動的に中盤を作り、創造的な攻撃の片鱗は見せていました。ただ、そこにチームとしてのビジョンとしては足りない部分もあり、連動というよりは即興という感じで、シュートイメージが抱けず結局枠を捉えきれないという部分が散見しました。しかし、今回トランジッションの形を意識することで、個々の目的意識がはっきりし、より明確なイメージを抱けるようになった。だからこそ連動性のある形が生まれていたのかなと。もちろん、こういう連動した動きは各選手が周辺状況を察知して、必要な動きは何かと判断して実行に移す必要がある訳で、そういう意味ではとても良く頭が動いていたということも付け加えておきたいです(短期間で順応できたことも又選手達の主体的に考える力の成長を感じる。消化能力というか。)

で、特に褒めてあげたいのが重要なタスクを担った2トップ。起点を作りながら少ないタッチ数でのパスワークの呼び水となり、それを同時進行で先を見てプレーすることで最後の部分の「ラインブレイク」から結果を伴う仕事をしたということで、久々にFWらしいプレーを見たという感じでした。で、素晴らしいと思ったのは先を見据えてプレーをしているということ。ボールには直接関わらなくても最終的に裏でボールを受けると言うことを意識して準備しているシーンが非常に多く(準備していて出てこないときに文句を言ったりしてるのも良い)、そういう意味ではプレーへの関与意識の高さが結果に繋がったと言っても過言ではないと思います。2トップという特性を縦の関係でフルに生かしたという意味で彼らの仕事ぶりは結果だけでなく褒めてあげたいなと。

高原がインタビューで語っていた事だけど、コンビネーションと連動性というのは日本の武器であることは間違いないと思います。そして止めがたい攻撃であるのも確か。今まではポゼッションの中でしか見られなかったけど、それがカウンターにも反映されていることは大きな手応えとなったのではないでしょうか。

*カウンターに関して一つだけ怖いのは、カウンタースタートとなる奪ったところでのパスミス。ある程度低めのライン設定で守っているから、攻撃にいかなきゃいけない選手(俊輔やヒデ)はボールを引き出すより、前にランニングしてFWへのサポートに走ることになる。意識の高さは素晴らしいのだけど、前に行くことが先立ちすぎてパスとずれてしまい、ミスになるシーンが散見された。低い位置でのミス+意識が前に掛かる逆を付かれるということでもの凄い危険なピンチになってしまう可能性が高いのでこの辺は非常に注意。引き出して繋ぐ選手と走る選手の割合というのかな、一人はいないと。前に飛ばすだけのロングカウンターじゃないことを考えたらね。

じゃあ後は選手評かな。

・選手評

川口能活(ジュビロ)→失点に関してはノーチャンス。ディフェンス陣が頑張っていたこともあり活躍を見せる機会もノーチャンス(ポドルスキのシュートを止めたくらいかな)セットプレーでの対応はGKも含めてうまく対応して欲しい。確変は本番まで取っておくってことかな。

坪井慶介(レッズ)→加地(駒野)・宮本とのマークの受け渡しはとても良く、フリーマンを作ることなく積極的に対応。速いカバーもあって良かったと思う。後は数回あったインターセプトをすかされてピンチになったような判断ミス、切り替え時のパスミスをなくしたい。

宮本恒靖(ガンバ)→失点シーンに関しては反省してもらうしかない。ただ、背は伸びないからねぇ。他のパフォーマンスに関しては非常に勇気を持った対応で、ぽろぽろ空くバイタルのスペースを前に出て潰していたし、中盤と連動してうまくラインをコントロールしていたと思う(多少吸収されて中盤が機能しなくなったシーンはあったにしても)引目のライン設定は悪くないと思う。

中澤佑二(Fマリノス)→コンディションはそれなりに上がってきて、1vs1での対応も安定。勘が戻ってきたという感じ。セットプレーの不安に関しては、鬼神のごとき存在感ではね返して欲しい(多分オーストラリア戦はビドゥカ、クロアチア戦はプルショだと思うけど)ビルドアップで相変わらず雑な部分もあるが、積極的な姿勢も戻り徐々に復活の道程を進んでいると思う。

福西崇史(ジュビロ)→ほぼノーミス、パーフェクトな仕事ぶり。しっかりとアンカーの役割をこなし、楔に対してのコース切り(入ってしまったのは相方がいないからだと思うし)ちょくちょくあるピンチのシーンを察知して柔軟なカバーリングで危機回避。流れの中での無失点は彼の存在が大きかった。攻撃面でもカウンターの幕開けの起点となったロングフィード、抑え気味は当然にしても出ていく部分では出ていくという判断も良く、このチームの秩序を支えた。今日の影のMVP。

中田英寿(ボルトン)→攻撃面では鬼神のごとき動き、守備面では役割放棄気味で秩序を壊すセルフィッシュなポジショニングとアプローチといった感じで諸刃の剣といった印象。前への意識、切り替えの意識が高かった事で非常に高い位置でのプレー機会が多く、決定機にも顔を出すなど個で見ても今日のチームに置いて絶大な存在感を示したが、その分守備に置いてオリジナルポジションに戻れないシーンが多く、アプローチに関しても過敏すぎてゾーンを埋める役割を捨ててしまうなど、ボランチとしての守備的な仕事は余りこなせておらず、カバーを強いるため周囲に負担が掛かっている。僕には自分勝手にも見えるんだけど(チームとの考えと乖離しているときが多々ある)、チームが彼の自由を容認して周囲がそれをカバーしていくのか、彼を諭して秩序を更に整えていくのか、チームとして状況を見ながらやっていく必要がある。リトリートする時はある程度オリジナルポジションを守るべきだと個人的には思う(コースを切る意味でも、カウンタールートの確保のためにも。もちろん攻撃にしてもアプローチにしても出ていく時には出ていけばいい。バランスだね)

加地亮(ガンバ)→シュバ坊"氏ね"の高い位置のポジショニングを見ながら、引目の対応で守備を意識したプレーぶり。多少数的不利のような状況になるときがあったが、坪井や福西と連携しながらうまく対応できていたと思う。しかし、鶴。軽傷のようで安心。

三都主アレサンドロ(レッズ)→加地が控えめだったこともあり、高めのポジションでプレー。ボロウスキが中に入る事も多く捕まえる選手を見つけられないシーンもあったりと、守備に置いては危うい部分も。で、攻撃に関してはもっと意識的に長いランニングを、長いボールが飛んでくることを考えたらね。ダイレクトパスはうまかった。

中村俊輔(セルティック)→、ヒデが高い位置に上がる事を見て低い位置でカバーに奔走するなど、後ろ髪を引かれるようなプレーで高い位置では存在感を示せず。俊輔が下がるからヒデが上がるのか、ヒデが上がるから俊輔が下がるのか、どっちもどっちなんだろうだけど、守備時に二人とも下がってしまい、前でボールを引き出す選手がいなくなってしまう(もちろんトップへのサポートの距離が開くことも)のはカウンターを狙う上でマイナスだし、低い位置では拙い守備も不安。低い位置で走り回るより、トップと連動して速い位置でサポートに入ることやボックス周辺での突っかけるプレーやシュートシーンを作りたい。後はセットのキックもぶれてた。隠したの?今日良かったのは、先制点の起点となった柔らかいテクニックでのためからの楔、ヤナギとの二人でのカウンターからのスルーパス、駒野への強さとコースドンピシャのサイドチェンジ、ヒデへのインスイングクロス。素晴らしかったけど、求める部分を考えたら、もっともっと。

柳沢敦(アントラーズ)→骨折の影響なし、相変わず質の高い動きだしからのポスト、高原との相互理解の高さを示して、カウンターの鋭さをもたらし貢献度は非常に高いし、チームに欠かせないモノだと改めて感じた。ヒデのシュートを引き出したファーストタッチとパス、アシストのシーンの繋ぎからのパスランとアシスト、ボールへの執着心を感じるフリングスへのチェックでカウンターに繋げたシーンなど好プレーは非常に多く、やはり攻撃に置けるキープレーヤー。後はゴール。

高原直泰(フランクフルト)→まあ大概のことは上に書いた。とにかく裏への意識と局面打開とシュートに対しての高い意識で、抜群の結果。ドイツを絶望に追い込んだプレー。本番もこれを、神に祈らずにはいられない。

交代出場

駒野友一(サンフレ)→突然の出番にも動じず。感じの掴めた後半は、守備だけでなくタイミングの良いランニングでサイドチェンジの受け手となったりと積極的なプレーを展開。連携面でも不安はほとんどなし、目処は立った(左も見てみたい)

大黒将志(グルノーブル)→切り札としたら、二つの決定機の内一つは決めたかった。ただ、得点機に顔を出すストライカー的な感覚は衰えておらず。後は得点感覚が戻るのを待つばかり。大丈夫。

玉田圭司(グラ)→s.v

まあこんな感じかな。これからカウンターの練度(特にスタートポイントからの繋ぎ)を高めながらも、ポゼッションとの使い分けが良くなればもっと良くなる。後は一つ一つ守備に関しての気になる部分を埋めていくだけ。で、気になった部分は選手評に入れました。失点に繋がったセットのシーンはしょうがない。本番でやられないように。

ということで遅くなって申し訳ないっす。次は何やるか不明っす。ではここまで。

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