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May 14, 2006

昇華されないプロセス@KIRIN Cup vs スコットランド

病気がちなんですが、そして日本代表も病気ですね。でも、偉い人が「前の試合は枠にも飛ばなかった、でも今日の試合は枠には飛んでいた。次はゴールキーパーの手の届かないところに飛ぶでしょう」と面白いことを言っていたらしいので、そうなるでしょう。てゆうか、バカか?

KIRIN CUP 2006

Japan 0-0 ScotLand @ 埼玉スタジアム「昇華されないプロセス」

Sports navi

日本スタメン:GK川口能活、DF加地亮、宮本恒靖、中澤佑二(→50'坪井慶介)、三都主アレサンドロ、MF福西崇史、小野伸二、小笠原満男、遠藤保仁(→73'佐藤寿人)、FW玉田圭司、久保竜彦(→62'巻誠一郎)

スコットランドスタメン:GKアレクサンダー、DFマーティ(→807マクナミー)、ウィア、ネイスミス(→46'マレー)、G.コルドウェル、アンダーソン、MFセベリン、フレッチャー、ティーレ(→60'バーク)、マクローチ(→70'ミラー)、FWマクファーデン(→60'ボイド)

えーと、書きたいことがあるのでレポートはパス。それじゃだめか。簡単に。

序盤こそマクファーデンを中央に、右にティーレ、左にマクローチが前に出て、そこにこの中では一番ネームバリューのあるダレン・フレッチャーがボールを供給する形で先制点を獲りに来たが、最後の所でしっかりと体を寄せたり、穴を埋める、ずれるという対応が出来ていたこともあり、フリーマンを作らず失点を許さない。

スコットランドは前提条件もあって徐々にペースを落とし、しっかり守り無為な失点をせず、隙があったらカウンターというシンプルな形にシフト。それに対し、日本がポゼッションを握って(らされた?といった方が良いかも知れない)攻めに掛かる。引いた相手に対し、なかなかアタッキングゾーンに入っていけなかったモノの、遠藤・加地(ポスト直撃!)・小笠原とペナ外からでもシュートを意識という見せ、徐々に落ち着きが出てくると、流動的な中盤の動き、そしてそこにアイデアを付随する事で決定機を生み出す。左に流れて顔を出した玉田へアレックスが斜めの楔を通すと、玉田はこれをダイレクトで落とす。すると、そこに合わせて入ってきていた小野に渡り、一気にペナに進入。相手のカバーを華麗なボールタッチ&フェイクで手玉に取り、完全にオープンな状態でのシュートチャンスに繋げたが、シュートはGKの正面に飛んでしまった(余りに美しい流れとテクニックだったので書き出してしまった。玉ちゃんのポストもうまかったし、シンジのは芸術。後ろを通していなし、打つ前にもタイミングをずらす小さなシュートフェイクを入れてる。ただ、シュートがねぇ)

相変わらず最後の部分での粗さが目立つ展開で後半に突入すると、スコットランドのアプローチが改善され、なかなかアタッキングエリアに入っていけない。日本もこれまで見せていた流動性が運動量が減ったこともあって、選手の絡みが少なくなった感があった。

時折、鞭を入れて複数の選手が動き出す形でチャンスを作ったりしたモノの(遠藤がはたいてランニング、小野がそのランニングを糸を引くようなスルーパスで活かし、最後は小笠原のダイレクトシュートでGKを抜いたが、これはDFのカバーに合う。中盤の流動性を示す素晴らしい崩しプレーだった)決めきれず、体を張りきれずボールタッチの荒れる久保に代えて巻、遠藤に佐藤を入れるが、それでもゴールは生み出せない。終了間際には巻や佐藤のボールへの執着心からチャンスを得たがこれも活かすことは出来ず。シュート15本、枠内シュートも少なくはなかったが、結局スコアボードに1を刻むことは出来なかった。スコアレス。

ということで、引いた相手に対してゴールが奪えず。選手達がやろうとしていたことはそれなりに表現出来ていたんじゃないかな?とも思うゲームでしたが、どうしても実に繋がらない。プロセスとして、個の力ではどうにもならない部分が現実的にある中で、パスを繋ぎながら中盤が流動的にポジションを変え、そしてダイレクトプレーを絡めて崩しに掛かる形は、手法としては悪くないと思うのだけど(ドリブルがもう少しあればアクセントになったと思うんだけど)、それもゴールに繋がらなければ、やはり意味を成さない。ゴールとして、プロセスを昇華させて欲しかった。そういう意味でフィニッシュという部分では問題解決に至らなかったのは残念。意識レベルで積極的になっていたんだけどなぁ。

で、守備としては相手が引いていただけに見えにくい部分が大きかったんだけど、良くはなっていたのかなぁと。所々気が抜けるのかアプローチの掛かっていない(てゆうか人はいるけど、充分なプレースペースを与えていてプレッシャーになっていない状態)を除けば、玉際の厳しさなどはブルガリア戦と比べても良くなっていたし、中盤のカバーもしっかり出来ていた(シンジはディフェンスもうまくなったね、体の使い方上手。ただ意識がね、少々怠慢気味。切り替えの意識というかオリジナルポジションに戻るスピードと意識が欲しい。今日も小笠原や遠藤のカバーがなかったら、結構危ないシーンはあったと思う。逆説的だけど、それさえあればレギュラーでも…と思うぐらい攻撃面での出来は良かっただけにね)佑二の状態も少し上がってきているし(怪我も大したことなくて良かった)、代わりに入った坪井もそつなくこなし、ボランチとの関係も良かっただけにちょっとだけ手応えがあったのかなと(もっと攻めてこられた方が良かったかも知れないけど)

で、こっからが書きたいこと。メンバーとか置いておいて(決まってるしね、大体)、僕は前回の試合、そして今回の試合、他にも数試合、ポジティブに見ている部分があります。特に中盤での流動性及び連動性、意識、創造性など決定力以外の攻撃に置ける質に関しては、それなりに質が高いのかなと(個に置ける絶対的なモノを持たないチームとしての方法論としては間違っていない)ただ、周囲の評価としては大きな差異があって、これを分けるモノは何だろう?と、とまどっている部分があったりします。

そんなことを考えた時、批判するにも、賞賛するにも、何かしらの基準があるのかなぁと。期待にそぐうものか、本番で戦う相手の力と比べてどうか、理想と描くスタイルと比べてどうか、過去と比べてどうかなど、様々なモノが比較の対象となるのだろうけど(もちろん視点の違いもあると思うけど、それを言い出したらきりがないからなぁ)フラットな視点で今のサッカー見たとき、本当に今の評価のように質の低いモノなのかな?と疑問に思ったりしました。

個人的にふわっと浮かんできただけなのだけど、この2試合で似ているなぁと思ったのは、去年のJのチャンピオンであるガンバ。今の日本代表にはマグノ・アウベスとフェルナンジーニョがいないので、アタッキングサードでのフィニッシュに掛かる部分での個人技がないのだけど、引いた相手に対しても中盤の選手がポゼッションの中でパスを紡ぎ、ポジションを崩し、リズムを変え、そのリズムに乗って変化を加えてチャンスを作るという課程は非常によく似ていると感じた。まあガンバの心臓でもある遠藤保仁がいたからというのはあるのかも知れないけど、相手を考えたら(Jのレベルを低く見る訳じゃないけど)それと同等以上の質はあったんじゃないかなと(あくまでも部分的な要素に過ぎないし、僕の評価基準もあると思うんですけど)

どちらのチームにも言えることだけど、イメージしたことを具現化するために、相手の穴を見定め、主体的に考えて、コミュニケーションを獲り、周囲とリンクすることで、連動性が生まれる。そしてそれを表現することで効果的なプレーを生む事が可能になっている。で、代表に関してはそういう事を出来る選手が増えてきたからこそ、変化が生まれてきてるんじゃないかなと。

もちろん、だからといってこのチームがワールドカップで望むべき結果を残せるかどうかは分からないし、現状を考えた時楽観視できる要素は少なく(元々そんなモノ持てるようなポテンシャルは持っちゃいないが)、厳しい視点で見るのが妥当なのかも知れない。又、結果を出すためにやってきているのだから、結果に繋がらなければ意味がないと思う人もいるかも知れない。でも、細かい部分に目を向けて欲しい。小さい部分かも知れないけど選手達の成長を見てあげて欲しい。去年と今年では全く違う、選手達の成長はチーム力としてフィードバックされている証拠だと思うから。

後は、ふと思ったことをだらだらと。

・戦術をなぞるだけのサッカー、一つのタスクを追求するだけで勝てる時代ではないのは、UCLを見ても分かると思う。戦術的になぞるだけでなく戦局に応じた柔軟な対応が必要になる中で、それを可能にするには個々の考える力(理解力、判断力、観察力、創造力)、そして技術が必須要素として求められる。それを今それを培っているんじゃないかなと。マニュアルは必要なモノだけど、マニュアルだけでは戦えない。プレーするのは選手達なのだから。僕は何となく、そう思う。

・どんどんジーコのチームから話がずれていってるんだけど、今のFマリノスも同じ方向性でやろうとして、もの凄い苦労している。選手間で話し合ってやっていこうという方向性になった訳だけど、自主性・主体性を必要とされる中で今まではそんなことを求められていなかったから、急にやってみなさいと言われても、なかなか出来ない。そしてやってみたらJ1でも最悪レベルのサッカーしかできなくなってた。一時はJで2連覇したチームがこの体たらく、これが今の日本のサッカー選手の現状だと思う(まあ岡ちゃんがそういうことを選手に植え付けてこなかったというのもあるんだと思うし、逆に精神的な部分が強調されすぎていたこともあるんだけど)僕はそういう意味で、このチームがやっていることを必要以上に高く評価するのかも知れない。いや、だめなところもたくさんあるけどね。でもそれは批判できないんだ。僕は答えを持っていないから。

・今の久保に関して。もちろん、個人的な情としては連れて行ってもらいたい、彼が相手も本気の舞台で戦いという希望を持っていたし、色々なモノを犠牲にしてもここに向けて頑張ってきたからね。でも、現状ではここ数ヶ月でほとんど変わっていない。少し飛べるようになったかなぁ程度で、相変わらず接触プレーを嫌い、ボールタッチも安定しない、総じて低い状態から上がってこない。ここ数ヶ月上がってこないモノが、残り一ヶ月で急上昇カーブを描いてトップコンディションになるのかなぁと思うと、疑問だったりする。まあトップに戻ることを願うばかり。

・後半運動量が落ちたときに、もう阿部や長谷部が見たかった。選ばれるとは思ってないけど、スコットランドがそれなりにしっかりやってくれていたので、そういう中で経験して欲しかったかなと。とても良い経験を積めたと思うし

・しかし、10年間でこれほどまでに変わるモノなのかと思ってしまった。ブルガリア、スコットランドと欧州のセカンドグループ(サードグループぐらいかな?)に対しても勝ちを求められ、負ければ恐ろしいぐらいの非難に晒される。もちろん、日本のポテンシャル、特に瞬間最大風速的な強さは上がってきていて、この辺りのチームには勝てるだろうという部分もわかるけど、実際の実力的には、ちょい下ぐらいじゃないかなぁ?求めるモノはどんどん大きくなり、実態を超えてきている気がする。高い視点は良いことだと思うけど、引かれた相手に対しては、まだ明確で効果的な術は持っていないしなぁ。

ということで選手評と、思ったけどメンバー発表の時にでもやるだろうからいいや。後で付けるかも知れないけど。ということでとりあえずここまで。風邪でニッスタ欠席です。行きたかったのに、もったいね。死にそう。

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