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May 08, 2006

今の状態での精一杯@J1 第12節 Fマリノス vs ジェフ

実際の所、このゲームが先に繋がるモノなのか、そうではないのかは分からない。でも、今の状態を把握した上でやれることを精一杯のことはやっていたと思う。やればできる、だったら毎回やry)

2006 J.League Division1 第12節

Fマリノス 1-1 ジェフ @ 日産スタジアム「今の状態での精一杯」
F.Marinos:87'清水範久 JefUNITED:27'山岸智

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨、中澤佑二、松田直樹、那須大亮"よく動く、よく頑張る"、MF河合竜二、上野良治(→77'ハーフナー・マイク"マイクかわいいよマイク")、吉田孝行(→59'久保竜彦)、清水範久"頭が上がりません、しみず~ゲットゴール、しみず~オ~しみーず"、狩野健太"Target on 湯浅たん"、FW大島秀夫(→69'山瀬幸宏)

ジェフスタメン:GK立石智紀、DF斉藤大輔、イリアン・ストヤノフ、水本裕貴、MF阿部勇樹、佐藤勇人、坂本將貴、山岸智、羽生直剛、クルプニコビッチ、FW巻誠一郎"カメラ付き"

汗ばむような陽気の中、強い春風が吹く日産スタジアム。良い天気で、ゴールデンウイークと言うこともあり、当日券も売れに売れ、30000を超える観客を集めた。今週はミッドウイークにゲームがあったこともあり、コンディション面が懸念される中で動いてきたのはFマリノス。相変わらず主力メンバーは復帰できず、そこに来てここまで孤軍奮闘の感のあったマグロンが出場停止と動かざるを得ない状態ではあったが、甲府戦以来の4バックで左サイドには那須を据え、大島1トップに吉田、清水、狩野を並べてギャップを突く狙い。ジェフの方はレッズ戦の素晴らしいパフォーマンスで得た自信を胸に、同じメンバーでゲームに臨む。

前半
互いの状態を鑑みたとき、Fマリノスの攻撃が繋がらず、ジェフがそのミスをお家芸とも言える早い切り替えからのカウンターで突くと言うのがちょっとした予想だったわけですが、序盤からリズムを握ったのはFマリノス。チーム全体に積極的にプレーに関与し、その中でボールを動かそう、引き出そう、ランニングしようといった様々な意志を感じるプレーぶり(精度や実行力はさておき)失った後の切り替えもそれなりに早く、ジェフの早い切り替えからのカウンターを許さない。4バックがある程度スペースを埋め、前線の起点となる巻には松田・中澤が受け渡しながら余裕を与えなかったことも大きく影響していたかなと(もちろん前からの守備含めて、献身性の高いOMF3人の貢献も大きい)

そんな立ち上がり、流れを掴んだFマリノスはアウトサイドからのクロスでゴールを狙う。那須、隼磨がかなり積極的に駆け上がっていたこともあり、サイドで数的優位を作ってクロスを上げたが、なかなかシュートには繋がらず。しかし、リズムは衰えずビッグチャンス、右サイドでのボールカットから狩野に繋がると、オーシとジローがランニングスタート。狩野はジローのダイヤゴナルランを活かす形で相手の虚を突くスルーパスを通し、完全に相手を後手に陥らせた。しかし、この後の崩しが稚拙で吉田のシュートはブロック、セカンドアタックも枠に収めきれず決定機を生かし切れない。

勢いに押され、後手になりがちだったジェフでしたが、ゲームを落ち着かせながら徐々に流れを押し戻す。ゆったりとボールを動かして前に進み、その中で羽生や佐藤勇人などが動いていくことで相手の隙をうかがう。そんな流れの中で生まれた先制点。左サイド、山岸が落としてクルプニがストレートなクロス(山岸は落としてから斜めに切れ込む動きを見せる)そのクロスに反応したのが佐藤勇人、前節と同じイメージで胸で落としたがここはDFがうまくブロックした。しかし、このこぼれを拾ったのが羽生、もう一度中に折り返すとそこには起点となった後にペナに入ってきていた山岸、フリーな状態から浮き球をジャンピングボレーで合わせて哲也を破った。

とにかく攻撃に関わる人数が多いこと、そしてボールが左から右と動くことで首を振らされたこと、ここまではほとんど危ういところのなかったFマリノスの4バックにエアポケットが生じた。これがこのゴールの原因だったと思います。素直な気持ちとしては、隼磨がクルプニへの対応の後に絞りきらなかったことに責任があると思うけど(ウイングバックの時なら、3枚中にいるから入ってきた山岸に対してセンターバックが対応できるけど、4バックの時はサイドバックはあそこは絞って捕まえなきゃいけなかった。枚数が足りなくなるんだから。繰り返すなよ)、やっぱりこのゴールはジェフが素晴らしかった。羽生がクロスを上げようとした時点で一人が外に逃げて松田を釣り(誰かな?)、巻も動き出して中澤を釣った。この二つの動きで山岸が入ってきたところにエアポケットを生み出した。クロス→ボレーというボールの流れも美しかったが、その山岸のボレーを引き出した二つの無駄走りは目立たなくてもとても高い意識を感じる高質なプレーだった。

結局この後ジェフの勢いは増し、Fマリノスを守勢に立たされる。Fマリノスは少し意識が減退したようにも見えたが、一つのプレーで息を吹き返す。右サイド吉田の直線的なアーリークロスにオーシがドンピシャで飛び込んだ。素晴らしいクロス、マークも問題にせず、ヘッドもミート、ニアを狙ったシュートは決まったかに思われたがポストをかすめて枠外。決定機を逃がしてしまう。結局、前半は0-1。ジェフの1点リードで折り返す。

後半
飛ばし気味だったこともあり、運動量の減退が気になったが、衰えることなく維持し続けたことで、前半同様良いリズムを保持したのはFマリノス。開始早々のFKのピンチを凌いでからは前への姿勢、玉際の強さ、粘りでジェフの攻撃を抑え、切り替え早く攻撃に繋げていく。

左サイド那須から速いテンポで狩野→河合と繋がって(狩野に繋がりそうな時点で河合がランニングしていた!だから2タッチで狩野が裁けた。狩野もうまかったけど、河合の良い予測が生んだ流れ)河合のダイレクトが大島が大島に繋がったり、狩野が中央で前を向き、それを追い越す形で長いランニングをした清水へスルーパスが通ったりと、これまででは考えられない流れるような攻撃が見える。しかし、シュートタイミングを逃したり、ファーストタッチが流れたりと、チャンスになりそうなところで打ち切れずもどかしい。そんな中で岡ちゃんは、吉田から久保へとスイッチし、前線の圧力を強める。しかしその久保も又なかなかシュートに繋げられない(マツがインターセプトからドリブルし、そのままスルーパス、これが右に張っていた久保へ綺麗に通り、そのまま久保が仕掛けたことでチャンスになりそうだったが、ストヤノフのシュートとパスのコースを切りながらの対応に凌がれてしまう)又続けざまに、フィニッシュの所で逡巡するシーンが目立ったオーシに代えて山瀬幸宏を投入(しかし、幸宏も良くない。オン・ザ・ボールでは精度不足、又同じサイドからビルドアップの際に張りすぎてオーバーラップのコースを消してしまったりと狭い展開を助長してしまう)

この間、ジェフも攻めに掛かる人数こそ少ないモノの前掛かりの裏を突く形で何度も良い形を作り出す。危ういシーンも増える中で、それでも攻めざるを得ないFマリノスは佑二やマツまでもが攻撃参加して何とかこじ開けようと言うシーンが目立ってくる。そんな中でラストカードは上野に代えてマイク。ここ数試合何とか勝負をつなぎとめているパワープレーに託す。すると、運と絶対的な高さを持つマイクの存在がジェフの人数を掛けた守備をこじ開け、ゴールを生み出す。

久保が浮き球を収めて落とすと、河合が放り込む。すると、ジェフの守備陣が中に収縮していたこともあり完全に大外でフリーとなっていたマイクが高い打点のヘッド、これは立石に凌がれたがこのこぼれ球を再びマイク。ラインデッドになる寸前の所でもう一度折り返すと、ニアにポジションを取っていたジローがアウトサイドで巧みに流し込み、同点弾。

デッドか、オンラインか微妙な判定も含めて運に恵まれた側面が強いゴールでしたが、マイクの大外のポジショニング、動きだしがとても良かった。大きさだけに頼らず、動いてフリーとなる感覚というのはFWとしてとても大切なこと。その後も彼の元にもう一度ボールがこぼれてくる辺り、今は彼が(だけが)運を持っているという感じだった。ジローは良く詰めてたし、ああいうシーンで冷静に浮かせて良く流し込んだ。ああいう難しいシュートはうまいねぇ。

同点になりロスタイムは両チームが後一点を狙って攻め合ったがゴールは生まれず。結局1-1のドローでゲームが終わった。

このチームの目指すべき方向性や目標などを考えると、この結果を喜んでいる場合ではないのでしょうが、前節のぐだぐだ最悪のゲームを考えれば、先制されていたのを追いついて、ドローに持ち込めたことはよかったかなぁと。互いの出来、チャンスの数を考えたとき、勝てるゲームではあったけど、ね。

ミッドウィークのことを考えれば奇跡的なリカバリだったわけですが、そのリカバリの原動力となったのが守備。4バック云々よりも(もちろんうまく繋がり合ってしっかりと出来ていたけど)、良いときには機能するプレッシングが非常に良く、ジェフの特性を消すことに成功していたことが大きかった。切り替えの速さではリーグ随一のジェフを警戒し、失った後のアプローチは本当に意識が高まっていた事で、ジェフらしい形は余り作らせなかったと思うし、それに応える形で後ろの方もしっかりと人を捕まえたり、コースを切ったりと集中した仕事が出来ていたのかなと。もちろんメカニズムの機能性だけでなく、個々が一つ一つの局面で体を張り、玉際で負けなかったことを付け加えておきたい。攻撃面での大幅な改善が見込めない中で、この現実的な守備面からの修正は功を奏していたのかなと。

攻撃面に関しては守備の積極性が攻撃にも繋がり、名古屋戦のぐだぐだからは脱却できていました。上にも書いたとおり、とにかく積極的にプレーすることで意志が乗り、たまたまな側面はあるにしても様々な局面で噛み合った。これまではそれさえなかったので、続くかどうかは別にして嬉しい一歩だった。もちろんこれで立ち止まることなく、アタッキングサードでの変化や質と言う部分で(判断[トラップの方向やボディシェイプなど技術的な要素も含めて]や中央を崩す意志の発露やシュートチャンスの思い切りなど)、改善すべきポイントは山積されているけれど(そして岡ちゃんがそれを改善できるかというと可能性は薄い)、まずは個々の意識が少し変わってきたこと、それは素直に喜びたい。

まあこんなので喜んでいては、本来の目標にはほど遠い気もするけどね。更新遅れたお詫びじゃないけど、12節までの総括を。

・前半戦総括 -快進撃の裏にあった闇-

5勝3分4敗(勝ち点18) 8位
得点22(全体4位)失点17(全体8位)
首位との勝ち点差9

これが、12試合終えてのFマリノスのスタッツです。現時点での成績だけを見ても「Win Back The Champ」にそぐうだけの成績とは言えません。

まあ開幕当時はマルケス・マグロン・ドゥトラのブラジリアントライアングルがチームのストロングポイントとなり、そこに鹿島戦でお披露目された強烈な収縮プレスが加わって、充実したチーム状態だったと思います。が、レッズ戦の完敗でチームの勢いがなくなり、そこに追い打ちを掛けるが如くマルケス・ドゥトラが離脱して、ブラジリアントライアングルが瓦解。チームはストロングポイントを失い、去年を思い起こさせるような不調の波に飲まれた。

余りに強い光の中で、残っていた闇はそのまま放置されていたということ。その光がなくなれば、再び闇がチームを覆う。今となって言えることですが、マルケス・ドゥトラの離脱の時点でこの低迷は必然だったのかも知れませんね(具体的には書かないよ、ずーっと書き続けてきたから)

未だ、その闇から抜け出すことは出来ず、中断期間に突入したわけですが、判断期間として定められていた12節を終えて判断するとすれば、岡ちゃんの新しき挑戦である「ロジックを超える爆発サッカー」は、失敗と言わざるを得ないのかなと。

実際、甲府戦や名古屋戦を見ても、選手達のサッカーの意識は全くと言っていいほど改善されていない。負けても精神的要素などの抽象論に終始し、サッカーの中身という本質からは目を背け続けてサッカー的な要素の修正が進まない。そして同じ失敗を繰り返してしまっている。これ以上やり続けても、成果が出るかどうかは正直微妙だなと個人的には思っています(ジェフ戦は判断が難しいけど、現実的な修正に舵を切ったと言うことで、判定外かな)

まだ20試合を残していて、2ヶ月の中断期間を挟む事を考えれば、この先の優勝の可能性を否定することは出来ないけれど、この12試合のパフォーマンスは(特にFC東京戦を除くゲーム)お世辞にも希望の光を見いだせるモノではなかった。それだけに、この2ヶ月の中断期間をいかに活かせるかが鍵になってくるのは間違いない。このアプローチを続け熟成を進めるのか、現実的な修正に走るのか、どちらにしても何らかの決断がフロント、監督には必要になって来るのは間違いないと思います。

ということでおしまい。ジェフのこと全然書いてないや。相性なのかねぇ。イマイチでちょっと残念。まあマリにとってはいいことなんだろうけど、もう少し見せて欲しかった。次の対戦はナビで当たらなければ最終節。そこでシビアな状態で当たれたら、痺れるだろうなぁ。ということでここまで。

*ごめん、ゴールデンウィークをもらってました。嘘、単に筆が進まなかったの。スランプなんですよ。しかもそれなりに忙しかったし(言い訳)WCも近づいてきてこれから又頑張ります。

*てゆうか、今月は"6月サボりまくるために頑張る月刊"なんです。だから何だって話ですけど。

*更新はしてないですけど、それなりにサッカーは見てます。プレミア最終節は熱かった。ユナイテッドでは馬が暴れ追放されたらしいけど、スコールズとスールシャールが出たらしい。そしてラストハイバリー。赤と白に染め分けられたスタンド、遠くにはエミレーツがそびえる。そしてそんな中でチームをUCLに導くアンリのハット、そしてお別れの意味が含まれているのかピッチへのキス、ラストダンスなベルカンプ様、CL出場権確保…ドラマだねぇ。そういや、スパーズ食中毒騒ぎはマジなのかしらん。調子悪そうだったからマジっぽいけど、誰の陰謀?プレミアはネタの宝庫ですな

*ジダンもラストダンス@ベルナベウ。ベカムさんのクロスをヘッドで決めたらしいけど、この辺きっちりと締めるところが、スーパースターだなぁと思った。引退後はどうするんだろう?解説者?フランス代表は残念ながら、金子の魔術に掛かって快進撃は期待できないだろうけど、ジダンには頑張って欲しい

*ただ色々と準備してます、WCに向けて。とりあえず今週はレッズ-鹿島をやって(まとめつき)、前半戦Jをまとめて、代表戦やるって感じになりそうです。これからもよろしくお願いします。

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Comments

こんにちは。

調子の良い千葉相手に覚悟を決めて観に行きましたが予想外の内容と結果でした。点が取れないのはそれとしてレポートにもあるように、ある程度ペースを握り、周りの動き出しやサイドを変えるボールも見られたのは良い意味で予想外でした。

> 改善すべきポイントは山積されているけれど(そして岡ちゃ
> んがそれを改善できるかというと可能性は薄い)、まずは個
> 々の意識が少し変わってきたこと、それは素直に喜びたい。

岡ちゃんの運の強さを再認識しました(笑)、またしても騙されてしまいたくなるゲームでした。今期本来目指していたのはこういう個々の意識の改善だっただとすれば現実路線に切り替えてヒントを与えたことにより好転したとも考えられますね(ごく好意的に取れば)。とはいえ、もう4年目で、「常勝」を目指していた(いる?)ことを考えると・・・。

欧州各リーグも終り、W杯前後で世界中でイロイロな動きがある時期なのでフロントも出遅れず先を見据えて頑張ってほしい、スポンサーとかコネクションとか使えるものは何でも使って。

Posted by: ヨコ | May 09, 2006 at 01:16 PM

ヨコさん、こんにちわ。

ねぇ、僕もびっくりしました。しかも期待氏が低いから表現されたそれ以上に、評価してしまいます。ひねくれていても、やっぱり嬉しいんです(笑)納得して帰ってこれるのは良いことですね。

岡ちゃんの意地なのか運なのか、土俵際のねばり強さは凄いですね。まあどのような手法を獲ったのかはわからないですが、好転したのは良かったなぁと。後は継続ですね。もうこうなってしまったことはしょうがないので、先を見据えていきたいところです。後ろを考えると、ねぇ。

まあ、フロントがどのように現状を捉えているか次第でしょうね。ただ、準備するに越したことはないので色々とアンテナ張っておいて欲しいですね。特に、監督とか、監督とか、監督とか(苦笑)後は創造力を持っていてアタッキングサードで存在感を示せるアタッカー(出来れば日本人で)、ってところでしょうか。

ではでは。

Posted by: いた | May 09, 2006 at 03:34 PM

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