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May 02, 2006

憎悪渦巻く埼玉ダービー@J1 第10節 レッズ vs アルディージャ

きっと昨シーズンのレッズ-レイソルを見てた人ならこのゲームにもの凄い興味を持ったはず。クラブの期待の星とも言えるかわいいかわいい田中達也を長期離脱に追い込んだ土屋をどのように迎えるのか、結果はボールを触るたびに大ブーイング。豚の頭やコインが投げられることはなかったけど、凄かったねぇ。凄い雰囲気に、ピッチの中もかなりヒートアップしたし。ダービーらしいゲーム。

2006 J.League Division1 第10節

レッズ 2-0 アルディージャ @ 埼玉スタジアム「憎悪渦巻く埼玉ダービー」
Reds:32'ワシントン 89'永井雄一郎

Super Soccer

レッズスタメン:GK都築龍太(→46'山岸範弘)、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、MF鈴木啓太(80'黄×2=赤)、長谷部誠、平川忠亮(→65'永井雄一郎)、三都主アレサンドロ、山田暢久、小野伸二(→82'内舘秀樹)、FWワシントン

アルディージャスタメン:GK荒谷弘樹、DF波戸康広、トニーニョ、冨田大介、土屋征夫"標的"、MFデビッドソン純マーカス(→75'佐伯直哉)、小林慶行、小林慶行、久永辰徳(→69'西村卓郎)、FW桜井直人、森田浩史(→30'グラウ)

ゴールデンウイーク初日でダービーマッチ、埼玉スタジアムは過積載状態。9割がレッズの赤に染まる。レッズはポンテがエスパ戦でのレッドカードで2試合出場停止。しかし、遊離軟骨除去の手術から小野が復帰し、永井もベンチに帰ってきた。アルディージャの方は藤本主税が出場停止、代わりには久永。又ここのところ出場機会が減っていた小林慶行がスタメン。ナビでゴールしたグラウがベンチにいるよ。お母さんお手製なのかな?ヘッドバンドは白。

前半
しっかりと守備を整え、攻撃は長いボールを使って森田を狙うことで、まずは失点を避けるというゲーム運びをするアルディージャ、落ち着いてポゼッションをしながら、相手を崩していこうとするレッズ。対照的な狙いがあった序盤でしたが、大宮の狙い通りに粛々とゲームが進むことになる。

時計が進み、大宮もボールを繋いで攻めはじめてから、ゲームも動き出す。しかし、どちらも明確な攻め手を欠き、なかなか崩しきれずフィニッシュシーンが作れない。そんな中でこの試合初めてのチャンスはセットプレーから大宮に訪れる。右サイドからのCK小林大悟のキックはファーへ、トゥーリオを超えて落ちてきたボールはうまくマークをかいくぐった冨田にどんぴしゃり。冨田はダイビングヘッドで合わせ、決まったかに思われたが、ゴールライン寸前で平川がクリア、惜しい。

このピンチでようやく目が覚めたのか、シンジが自由にポジションを変えて良くボールに絡むようになって、ようやくレッズにいい流れが出来てくる(いつもよりもドリブルの割合が減り、パス中心の崩しが目立つ)シンジの後ろ向きでのファンタスティックなパス→空いたスペースに飛び込んだ平川(荒谷一歩早く凌ぐ)、シンジ展開→右サイドで受けた長谷部がエンドライン際からクロス→シンジニア飛び込み(後一歩の所で合わず)など、惜しいチャンスが続き、その流れが活きたのか、一発のパスから先制点が生まれる。

右サイドでボールを奪うと低い位置から縦にランニングを開始していたワシントンへシンジからスペースを狙うパスが飛ぶ。アウトサイドに掛かったパスはバウンド、二人のDFが追いついていたがトニーニョが処理ミスし、パスをしっかりと見極めて走り込んでいたワシントンに繋がってしまう。ワシントンはこのチャンスを逃さない、ペナに突き進み、GKとの1vs1を制しアウトサイドで流し込んだ。レッズは1チャンスをしっかりと生かした。大宮としては攻められてはいたモノのある程度しっかりと守れていただけに痛恨。

全体的には大宮のゲームプラン通りに進んでいたとは思いますが、痛恨のミスでそのプランが崩壊。結局前半は1-0、レッズリードで折り返す。

後半
レッズは森田・トゥーリオとの接触プレーで負傷した(らしい)都築から山岸へGKの交代。開始早々、大ブーイングを浴びまくる土屋の果敢な突破からシュートまで持ち込んだのがファーストシュート。その後も大宮は小林大悟がスローインを受けてそのまま狙ったりと、レッズディフェンスを崩し切るには至らないモノの積極的な攻撃姿勢が伺える。レッズとしては、しっかりと迎撃体制を整え、受け止めながら速攻で突く先行必勝パターンへ移行。

攻めども崩せず、速攻を浴びるという苦しい流れの中でしたが、大宮は絶好の決定機が訪れる。良い展開で右サイドのスペースに久永が走り込み、深い位置で起点を作ると、寄った桜井を経由して上がってきた波戸へ落とす。波戸からのクロスは森田と堀之内のマッチアップを超え、その裏に入り込んだ小林大悟へぴたり。どフリーでのボレーチャンスでしたが、しっかりと当てられず。良いテンポとボールの動かし方で完全に崩しきったが、活かせず。

このチャンスを逃した所で、三浦監督は一枚目のカードを切る。森田から新加入のグラウを投入。彼の得点感覚に賭ける。しかし、ポゼッションして、楔までは入るがレッズの堅陣を揺さぶれず、なかなかシュートチャンスが作れなくなってしまう。守備が冴えてカウンターのチャンスも増えてきたレッズは、平川に代えて永井を投入、高い位置に入れて山田を右サイドにスライド。スピードのある永井で更にカウンターの鋭さを増そうという狙い。

崩しきれず、速攻という感じでレッズに追加点が生まれそうな流れが続き苦しい大宮は、久永→西村、純マーカス→佐伯と中盤の選手を入れ替え、構成を変える(慶行を高い位置へ、大悟も更に積極的に)ことで再活性化。長らく遠ざかっていたシュートシーンが生まれるなど少しずつ展開を動き、ここでゲームを揺さぶる出来事。前半小競り合いで一枚もらっていた鈴木啓太が、中盤での攻防でカードをもらい、2枚目。数的優位を得て、大宮の攻勢の勢いが増す。しかし、大宮にゴールが生まれることなく、引きっぱなしにならなかったレッズのカウンターが最後の最後に実を結ぶ。内舘がセカンドボールをフォローしワシントンに繋ぎ、ワシントンは中に切れ込む。土屋が何とか体を張ったが、そのこぼれを永井がフォロー、そのまま持ち込んで流し込みだめ押し。これでゲームが決まった。結局、2-0。狡猾で抜け目のないレッズがしっかりと勝利を得た。

まずゲームの内容じゃない部分。土屋に対するブーイング、そしてダービーらしい加熱した感情故の小競り合い、本当は余り褒められたことではないのだけど、ゲーム自体を熱くするし(まあ間違った方向に行くこともあるけど)、こういう要素が積み重なることで、更に次の対戦も熱くなる。歴史が浅いJリーグだけど、こういう要素が積み重なって厚みのあるモノになっていくと思うと嬉しくなったりしました。横浜FCが上がってきたら、こういうのが出来るのかな……(フリエが残ってればねぇ)

で、ゲームの方は、大宮がうまくゲームに入って、レッズもシンジが良かったぐらいでチームの出来としては良くなかった。そういう意味で勝つチャンスもあったと思うのだけど、チャンスを生かせず、逆にミスをした。それが勝負の分かれ目だったかなぁと。まあ運という側面もあるけど、力の差を考えたときに失点に繋がるようなミスをしてしまったことは痛恨、プランを壊してしまった。

で、レッズ。首位復帰。流れ、そしてこの日の(チームとしての)出来を考えたとき、もっと厳しいゲームになる可能性も合ったと思うけど、こういうゲームでも結果としてしっかりと勝ち点3を獲れると言うことに、今のレッズの充実ぶり、そして強さというのを表しているのかなと。

特に取り上げたいのが守備。この堅陣があることで、悪い流れの時にも無駄な失点をせずに耐えれて、流れが変わった時に勝ちに繋がる攻撃にすることが出来る。勝つ難易度を上げないという感じが出来ているからこそ、これだけ勝ち点を上げれているのかなと。この日なんかはその典型だと思う。

ディティールとして特に良いなと思うのは、押し込まれたときにずるずる引くのではなくラインを維持しながら守ることが出来ること。これによって、攻められてはいるのだけど、主体性と機能性を失わずにディフェンスすることが出来ていて、失点の可能性を削っているのかなと(もちろんスペースがあるので、そういうリスクはあるのだけど……いいや、補足として下でやる)

レッズは次、ジェフ。でもこの試合で怪我人が色々出てきているようで、結構面白い試合になるかも知れない。で、アルディージャは広島ルーレット、ニヤニヤ。両方とも楽しみですな。と言うことで今日はここまで。

*補足。相手の圧力や脅威を受けてスペースを消すことを重視して下げてしまうと、裏のスペースは消えるけど、その分だけ相手もゴールに近づくことを許してしまうこと、又中盤とディフェンスが同化してしまったりして、バイタルエリアを使われる可能性も出てきてしまうことなど、失点の可能性は高まる部分もある。そこで我慢して下げずに"維持"することで、裏のスペースのリスクは残るモノの、ラインコントロールで相手アタッカーを牽制したり、中盤と連動して危険なエリアを消したり、アプローチをしたりと、機能性と主体性を維持して守ることが出来る。そういう意味でレッズのディフェンスは優秀かなと。この辺はDF出身のギドが指導してるのかしらん。うーん、何か褒めるのが腹立たしくなってきた

*明日は何とか2つやるつもり、ガンバかグランパスとプレミア優勝決定戦。てゆうかプレミアは旬を過ぎたかな……。でも今シーズンそれなりにやってきたから締めの意味で。

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