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May 30, 2006

Existence to bring the beautiful flow -柳沢敦-

今日はドイツ戦ですな。現在どのようなコンディションなのか、ある程度の期間のあった合宿の成果がどのように出るのかなと楽しみな訳ですが、とりあえずやり続けている選手の特集の方を。で、今日は成績を左右するストライカーの話。

・流すという価値

この4年間、クラブで上げたゴールは片手で済んでしまう。そんなストライカーに価値があるのかと聞かれたとき、返答に困ってしまう。でも、彼の価値はゴールだけでは計れない。確かにFWとしては評価のしづらい選手であるのは間違いないけれど、それでも尚彼のプレーには価値がある。

柳沢敦という選手を考えるとき、一番の特徴はなんと言っても鋭い反応からの早いファーストアクション、そして質の高いフリーランニング、ボールのないところでの動きですね。その質は世界のアタッカーと比べても遜色がないくらい高い。ボールをもらうためのポジショニングやタイミング、コース取りなど、どれをとってもケチの付けようがなく、彼がいると展開が閉塞しにくくなるという効果をもたらしています。ビルドアップが詰まりそうなときに裏にアクションを起こしてスペースでボールをもらう。楔が入りそうなときに方向転換やスピードチェンジを交えてタイミング良く顔を出し、ボールを引き出す。攻撃構築に置いての貢献度は非常に高い。その動きに対する信頼か周囲の理解も進んでおり、彼の所に良いサポートが生まれるというのも決して偶然ではない。そういう意味で彼の存在は味方同士を繋ぎ、パスを流れを良好にするものなのかも知れない。

・様々な付加価値を生み出す存在

上記の「パスの流れを良好にする」という要素だけでも充分価値のあるモノなのですが、彼が早いアクションで動き出すことで生まれる付加価値も見逃せない。危険な動きをすることで相手としては彼の動きに対して注意をしなければならなくなる訳ですが、そこに引きつけられればDFラインのバランスが崩れ、ギャップを生んでしまうことにもなりかねない。逆説的にそういう意味ではコンビを組むFWとの相互理解が進めば、二人の関係で崩すことも可能になっていくのではないかなと(実際高原とのコンビでそういう傾向が見られる)

他にも元々機動力に長けた選手なので、前からのアプローチも献身的。チームとしての意識徹底という部分では余り強調されていませんが、現代フットボールに置いてFWの守備貢献は尊いものです(それが全てではないですが。あくまでオプションとして)特に2戦目のクロアチアはテストマッチでも早いプレッシャーを受けてミスをするシーンもあったりと、それなりに効果的なようなので彼がここで頑張れたら、思わぬチャンスが転がってくるかも知れませんね。

・WCに置いて柳沢敦に望むこと。

単純に言えば、簡単なシュートを確実に決めること。上記のような事における貢献度はあるし、それは充分価値があるモノのですが、やはりFWとして一番ゴールに近い位置でプレーする選手としてゴールを獲って欲しい。そして、その可能性が多分にあるからこそ、それを望みたいなと。対戦相手はどのチームも互角以上の力を備えており、日本を押し込まれる展開が多くなる事も充分考えられることです。しかし、その分だけ裏側にはおいしいスペースが生まれることになり、突けるだけの技術(オフ・ザ・ボールの技術も含めて)、スピードを持ち合わせているだけに、そうなると後はフィニッシュ。正直に書けば余りうまくない訳ですが、ジーコじゃないけどボールを見て、相手を見て、ゴールを見て、冷静にゴールに流し込むということをやってくれればなと。カウンターから彼に訪れるチャンスはそんなに少なくないと思うから。

決定力不足の象徴と扱われることもあったり、必ずしもFWらしい選手ではないかも知れないけど、彼の培ってきた経験と技術は確実にチームの力になる。理想としては、上に書いたようなカウンターもいいけど、2トップの関係性で相手を崩しちゃうとかがいいかな(柳沢の外に開くフリーランニングで相手を釣り、コースが空いたところを高原に楔、それをダイレクトで裏に流して、動き直してダイヤゴナルランでペナに切れ込んできていた柳沢がフリー!とか)まあ、どんなゴールでもいい訳ですが、「美しい流れを生む男が美しい流れ(プロセス)を昇華させる」そんな所を期待したいモノです。

*気になる部分といえばやはり試合勘。練習試合をこなして取り戻しつつあるとはいえ、厳しいコンタクトや90分間の試合の体力などなどのある程度真剣勝負でないと養えない部分は、2ヶ月近くゲームを離れていただけに不安が残る。その辺をドイツ戦とマルタ戦で払拭してくれればいいのだけど……。まあ練習ではそんな不安を感じさせない溌剌とした動きをしてるようだから、あんまり心配ないのかも知れないけど。しかし、前にレポートか何かで書いたけど、彼は体の厚み増したよねぇ。イタリアでかなり逞しくなっているというのをJに帰ってきて認識したよ。まあプレースタイルとしては、フィジカルコンタクトをさせないような流麗な動きが特徴の選手だから、ゴリゴリする必要はないにしても、どこかでそれが活きたらいいね。それとアウトサイドをやらされていたこともあったけど、個での局面打開のドリブル。元々出来る選手なのだから後は積極的に。4年前はかなりやってた訳だし。

*今回4-4-2なら後ろに控えるは相性が良いと言われる二人なんだよねぇ。俊輔と小笠原。俊輔とは同年代でユース時代からのコンビ、小笠原とはもちろん鹿島ライン。二人のパスを引き出す存在としては、彼以外いないというぐらい。まあとにかく彼が空を仰ぐシーンは少なめで、あのはにかんだような笑顔を沢山見せてくれるとね。何かファンみたいだ、もの凄いポジティブ。でも、ファンなのかも。だって個人的には日本で一番才能のあるFWだと思ってるからね、決定力以外。

ドイツ戦はレポしますよ、速攻は無理かも知れませんが。他にも大会展望(グループ含めて)とか、注目選手(他国の選手、何かの共通テーマに載せて)とかやりたいんだけど出来るかな。まあ出来るだけ、ワールドカップを愉しむダシになるようなモノを書いて行けたらなと思ってますよ。ということで今日はここまで。

*この企画は後2~3人ぐかな。2人は予測付いちゃてる?うん、佑二と俊輔。この二人をやらないとどうしようもないでしょ。

*昨日今日と腐るぐらいトラバスパムが発生しているので、コメント・トラックバックを承認制にしました。又、機能が変わったのかコメントの際画像認証が出るときがあるようです。その辺ご理解いただけたらと。てゆうかココログのせい、スパムなかったのに。その部分だけは満足してたのに。本当にしっかりしろ。

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May 28, 2006

Breakaway from The shadow -小笠原満男-

「J最高のオフェンシブハーフ」「鹿島の揺るぎなき司令塔」それぐらい、彼のJでの実績はずば抜けている。鹿島でキャリアを積み上げ、個人のタイトルとしてはリーグMVPこそないモノの5度のベスト11、2度のチャンピオンシップMVP(=2度自分の力でリーグタイトルに導いたということだね)と他の追随を許さない。それでも、常に青いシャツでは常に強い光の影となって、屈辱を味わってきた。でも、今度は違う。ということで、今回は、小笠原満男を。第2回です(シリーズタイトルつけると、それだけで満足してやめちゃう可能性があるので付けないでおきますよ)

・スターの影となる男。

絶賛を浴びた抜群の技巧を持つキャプテン小野伸二とキレのあるドリブルで観客を魅了したNo.10本山雅志の影に隠れたナイジェリアWY、海外でキャリアを積む中田英寿、1世代上の天才中村俊輔の前に舞台にさえ立てなかったシドニー五輪、舞台には登ったモノの中田の壁は厚く、森島寛晃のダイナミズムの前にベンチを温め続けた日韓WC。彼のキャリアは常に、スターの影に隠れる存在だった。優秀な選手が集まった世代に生まれてしまった不運もあるし、監督の好みの影響もあるにしても、彼は青いシャツに袖を通すとき、常に屈辱を味わってきたのかも知れない。

ただ、そんな時も黙々と力を積み上げてきた。ジーコはもちろんトニーニョ・セレーゾ、選手であればジョルジーニョ、マジーニョ、そしてビスマルク。優秀なブラジル人をお手本にしながら、自らのプレーを磨き、存在を大きくしていく。出場機会確保、レギュラー奪取、大黒柱への成長、そしてリーグを代表するプレーヤーへ。着実なステップアップを遂げる彼は、そのスター達と比べても決して劣っているようにも見えなかった。

・変化と脱却、そして共存

そんな小笠原もジーコ体制の中では変わった。いや、変わらなければなればならないと言う自覚が芽生えたのかも知れない。

理由なくベンチに追いやられるのに納得せず、異を唱え続けてきた。今までなら、渋々受け入れていたかも知れなかったが、積み上げてきたキャリア、自信がそれを許さなかった。最初はストレスを溜めスキャンダルがあったり、実が伴わず認められるようなモノではなかったけど、徐々に国際舞台でもそのふてぶてしさと勝負強さを発揮。チャンスを得た最終予選初戦北朝鮮戦でのFKでの先制弾、大一番バーレーン戦@マナマでの華麗な連動の終着点として貴重な決勝ゴール、その他にも’05CCメキシコ戦での柳沢の先制点を導き出す素晴らしい右サイドへの展開パス(加地ランニングからクロス→柳沢ニアシュート)、ブラジル戦での加地の幻のスーパーゴールのアシスト。チャンスを逃さず、その主張の正当性を裏付ける素晴らしいプレーを見せた。彼はこの時を境に影から脱却したのかも知れない。

そんな中で感じたのが、中田英寿・中村俊輔との共存という部分。3人とも自らゲームをコントロールするためにボールに数多く触り、プレーを構築していこうという志向があるという部分で似たような志向性を持っている。しかし、チームに置いてそのような存在は数多く必要としていないのは周知の事実。その状況の中で、ボランチにポジションを獲りボールの供給役となる中田英寿、所在なきポジショニングでフリーとなろうとする中村俊輔と一線を画す「高いポジショニングでトップとの距離を意識しながら、よりアタッキングエリアで存在感を示す」という仕事する場所・意識の変化を見せたのです。鹿島では揺るぎなきコンダクターではあるけれど、代表に置いては同じ事は出来ない。又、長い期間影となる時期が多かった中で、彼の中に一つのイメージというか答えが出ていたからかも知れません。これにより、ポジション・役割がかぶることなくスムーズに連携が出来はじめ、その中で彼は結果を残した。彼の英断とも言える判断だったのかも知れません。

・WCに置いて、小笠原満男に望むこと。

自らの力でポジションを得たと思われた小笠原でした、刻々と変わるチーム状況(3-4-1-2においてはサブ)、相手との兼ね合いもあり、本番ではベンチスタートも余儀なくされるのではないかという部分があるようです。まあそれは仕方ないのかなぁと思う訳ですが、そんな中で彼に望むことは、勝負強さの発揮です。

非常に強気でふてぶてしく動じないメンタルを持っているという印象がある訳ですが、この4年間の様々な経験を積んで更にその辺は強くなっていることでしょう。このチーム自体、終盤のどんでん返しを得意としているだけに、元々粘り強さにおいてはある程度期待が持てる訳ですが、そんな中でもせっぱ詰まった状況でも落ち着いたプレーが可能で、元々持っている勝負強さというのは折り紙付き(2度のCSMVPは伊達じゃない)そういう意味で彼の持っている見えざる力にはちょっと期待したいなと。

*プレーコンテンツの変化という部分では、本来ならそういう形を得意とした選手を使うべきと言う部分もあるのですが(松井とか松井とか松井とか)、彼自身が自主的に気付き、やり始めて言ったという要素はこのチームの狙いでもある「個々の主体性」という部分の成長を感じさせる要素かも知れません。まあ、技術もあり、「優秀な選手」であるからこそ、意識の持ち方次第でどのような形でも順応できるというのが監督の考えかも知れないけど。まあ相手のこともあってか、本大会では3-4-1-2をスタートシステムとして採用するようで、彼はベンチスタート濃厚。でも、それにへこんだり、卑屈になってたりは、もうしてないでしょう。頑固なジーコでも結果さえ見せればいくらでも覆るということが分かっているのだから。勝負強さの発揮、期待してますよ。考えてみたら、北朝鮮戦での大黒のゴールも彼のサイドからのクロスが起点だったっけ。

ということで、本当はあのふてぶてしい感じが憎くもある小笠原をやってみましたよ。アルシンドの言葉を借りれば「目立つ奴はマークされるから本来の力を発揮できない可能性も高い、ただそれに替われる選手が活躍すれば問題はない」みたいな事を言ってたので(ちなみにロナウジーニョとカカの関係で)、それを信じるとしたら彼はキーマンかも?とにかくこの4年でも様々な感情を抱いたと思うから、それを思いっきりぶつけるように本来のパフォーマンスを発揮できる大会にしてくれたらいいなと。この1ヶ月は応援するよ(別に嫌いじゃないんだけどね。純粋な選手としてみたら)ということで今日はここまで。次は誰かな、FWだな。

*3-4-1-2で行くことが濃厚な訳ですが、どっちだっていいけど勝手を言わせてもらえば結果云々は別にして果敢に4-2-2-2で行けばいいじゃないと思ってるんだけどね。元々相手に合わせてやるチームじゃないんだし、散るにも咲くにも華々しい方が良いじゃない?守って勝てるチームじゃないんだから。まあ現実的にやるのも理解できるけどさ、僕の中ではあのコンフェデの再現という意味で、ね。ちょっと残念。

*代表報道は相変わらず過熱で、こっちが呆れちゃいます。毎日毎日生の映像を届けようと大騒ぎ。つーか、練習に集中させてあげようとか思わないのかね、今はぐっと我慢して勝ったときに大騒ぎすればいいのに。相変わらずマスゴミですな。で、今日代表はお休みだった模様。まずはコンディション、だからね。時差調整のために即日練習、そして次の日移動疲れの解消か、あってるのか間違ってるのか分からないけど、良く聞くパターンな気がする。ここのところの傾向を考えれば、こういう大会でまず重要なのはコンディション。この辺はうまいことやってほしいね。コンディション駄目だからじゃ、せっかくの大会がもったいない。

*テストマッチ続々。スペイン、迷走中ですな。前半は報道されていた4-3-3はそれなりに成功した感もあったけど、後半は……って感じだったねぇ。何となくさ、硬直って感じ。予選からあった傾向だけど、個々の力があるけど、それが個人頼みとなるとスペインは余り良くないよね。ウインガーの選択の例もそうだけど、チームとしてその辺に鍵があるのかなという気がする。ラウールはまじで厳しいね。良いときの感じがケガから戻ってない気がする。この試合の手応えを天気で表すなら晴れ間差す薄曇りのち曇り、いや雨かな。ちなみにフランスは曇り、オランダは晴れ間差す薄曇りだった模様。

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May 27, 2006

A heart of "For The Team" -中田英寿-

僕は基本的に中田英寿という選手はとても質の高い選手であり、価値のある選手(ビジネス的ではなく、あくまで選手として)であると思ってます。しかし、彼はここ数年、常にクラブで自分の居場所を確保しきれず、存在感を発揮できてはいない(終盤は帳尻あわせのようにスタメンで連続出場したけど)何故と言うところから、どうするべきなのか、WCに向けて彼に望むことなど。続くか分からないけど、WCに向けて選手にスポットライトを当てていこうかなと言う感じで第一弾。

・アイデンティティ

中田英寿という選手を語る上で、何よりも欠かせないのがこの「アイデンティティ」という要素。彼の中に確固たる「自分のサッカー」というイメージが出来あがっており、それを基準にサッカーを考えたり、プレーしたりしているという感じを受けます。まあそういうのは「hide’s Mail」とか、話題になったバーレーン戦前(だったっけ?)の練習でチームディフェンスのやり方に関して福西と”言い合い”している事でもよく分かります。

有名な例で言えば、簡単にクリアをせず、確実にボールを繋いで攻撃していくことだとか、常にボールを受ける前に周辺の状況を首を振って確かめていること、早い動き出しで自分のパスを引き出せる選手を好むこと、待ち受けるような守備ではなく主体的にコンパクトな距離感で高い位置でのプレッシングを好むことと言うのが代表例だと思います。まあ若年層から世界と戦ってきた中で彼の聡明な頭脳が出した答え、概念であり、そういう答えを導き出せると言うことはとても素晴らしいことだと思う(合っている合っていないは別にして)

ただ、アイデンティティに強く縛られる余り、自分の枠を決めているようにも見えてしまう。繋ごうとせずにぼんぼんボールを蹴ることが中心の攻撃構築や、引きっぱなしの守備ブロック、自分の枠組みにそぐわない役割などには、自分の思い通りにやった方が良いのに・・・とでも言いたげに、首を傾け、不満を溜める。

うがった目で見れば、彼はきっと自分中心で、自分の良さが活きるチームでなければ気持ちよくプレーすることが出来ないタイプなのかなぁと思ったりする(まあ誰でもそうだろうけど)そのアイデンティティも裏返せば、ヒデのプレーの特徴を良く表している。

ぼんぼんボールを蹴る→自分の速いパスや周囲の状況察知、素早い判断と決断が活きなくなるし、全体の距離が開くことで攻撃参加もしづらくなって、自分の特徴が出せない。

引き気味の迎え撃つ守備ブロック→相手に主導権がある状態でする守備には一抹の不安があり(プレミアシップの推進力のある選手に突っかけられると、すこんすこん抜かれるか、ファールで止めるしか出来ないことを見ても明白)、自分の特徴でもある周辺の状況を読む力を活かした守備が出来ない。又、後ろに体重が掛かることもあって、速い切り替えのサッカーがやりづらい。

一人の選手として得手不得手があるのは当たり前なんだけど、本来彼が持っている能力を考えたとき、これはもったいないことなんじゃないかと思ったりしています。

・柔軟に出来る能力は持っているはず、必要なのは「受け入れる」ということ

実際、こういう感じでチームのやり方に疑問を持ち、そのタスクでチームのために身を粉に出来ない選手では監督に干されるのも仕方がないのかも知れない。指揮する側から考えれば、こういう選手は不協和音の元でもあるし、独善的なプレーに走り、穴になる可能性も含んでいる。でも、実際ヒデは自分の枠から外れたサッカーに順応できないのかと言ったら、絶対という言葉を使っても良いぐらい、Noだ。彼は順応できるはずなのだ。

というのも、彼には明晰な頭脳を持ち合わせていて、とてもクレバーな選手というのがその要因。受け入れ、消化することだけが必要なのだ。強い肉体と持久力を持ち、基礎スキルも持ち合わせている。世界最高峰とは言わないまでも、それなりにオールマイティに何でもこなせる選手なのだから、たとえ自分のアイデンティティにそぐわない役割やチームタスクに対しても「受け入れる」「従う」事で何でも出来ると思う。現状の彼が定める「幅」は中田英寿という選手のキャリアとって、邪魔なモノなのかも知れない。

中田英寿のアイデンティティにおいて、あくまでも全ての根本にあるのは「自分が活きる」、「自分が主役になる」ための唯我独尊的な考え。でも、中田英寿を核にして戦うようなチームは欧州トップリーグでは実力的・金銭的など様々な条件から(下位のレベルの低いクラブならそれも可能かも知れないが、彼を買うための金額を負担できず、彼を買えるクラブは彼を核とするチーム作りなど、レベル的にしない)皆無と言っても良いぐらい少ないし、代表チームも多くの選手が育ち、もうそういう時期は過ぎ去った。でも、上記の通り、彼の能力は決して低いわけではなく、チームにとって役に立つ力の持ち主でもあるはず。だからこそ、主役ではなく周囲を輝かせるバイプレーヤーとして、チームを助ける存在として”真”のチームプレーヤーに変われれば、再び輝きが戻ってくるのではないかなと。まあ、元々日本代表で苦しいときにこそ頼られるだけ頼られ、彼が輝いたペルージャやボローニャでも同じような状況だった。そういう時にこそ眩いばかり輝いたヒデにはとても酷なことで、ファンには受け入れがたいことかも知れないけど、そのプライドさえ今の苦境を抜けるためには捨てるべき、だと思う。

・代表に置いて、中田英寿に望むこと。

ただ、そうはいっても日本代表にとってはやはり唯一無二の存在であり、その力は欠かせないモノなのは言うまでもないことです。そして、現状に置いて彼が自我を捨てようが、捨てまいが、彼の適切な状況把握と素早い判断はこのチームに血を流す心臓と言うことにも変わりはありません。

ただ、これまでのWCと違うのはこのチームは彼と心中というチームでもないと言うこと。中村俊輔、小笠原満男、小野伸二。主役になれる選手は沢山いる。だからこそ、ヒデには彼らを活かすような働きをして欲しい。ちょうど8年前、美しき左足を持った名波浩が自分を抑えても身を粉にして活かしてくれたように。

僕はジーコ体制で一番出来が良かったのは、昨年のコンフェデレーションズ・カップの第2戦ギリシャ戦だったと思っている。彼自身も「奇跡」と表したような、これまで見たことのない様な連動感で有機的に繋がりながら、変化の伴ったカウンターを連発したプレーはまさに奇跡と言えるものだったと思う(そして腐るぐらい決定機を逃した)試合のMVPに決勝点のアシストをし、美しいテクニックでカウンターに色を付けた俊輔が選ばれ、体調不良ながら高い位置で質の高い判断とムーブでボールを引き出し鋭いラストパスを連発した小笠原が存在感を示した訳だけど、そんな美しき連動したカウンターの素地を作ったのが陰のMVPと言われたヒデだった。守備に奔走しながら相手の攻撃を凌ぎ、鋭い周辺察知でフリーマンを見つけてボールを繋ぐことで、二人を活かしたのだ。(アイデンティティでもある「低い位置でも蹴り出さずに攻撃に繋げる」という要素は出ていたにしても)チームのためにある程度自分を抑えてプレーしていたことが奇跡に繋がったといえるのかも知れない。

きっと彼の明晰な頭脳は答えを導き出しているはず、自分が主役となるより、チームのためにやる方がうまくいくということを。バランスを見ながら失点を凌ぐために守備をしっかりこなし、奪った後により素早く、正確にボールを供給していく。心臓として末端に血を送り込むように。ヒデがチームのためにフットボーラーとしてのシンプルな思考に身を任せたとき、日本はもっと強くなる。

*まあ個人的に思っているのは、以前の開拓者のような中田英寿はもういないということ。サッカーが時と共に進む中でアタッキングエリアのスペースは消され、そういう状況を打破するためにアイデアや技術をより強く求められる事になって、彼はトレクァルティスタとしては淘汰されていった存在だったのかも知れない(以前ポジションを争ったトッティが得点に絡む要素に特化し、アタッキングエリアの王様となったのと対比になっているのかも知れない)ただキャリアを重ね、少しずつプレーを変わっていく中で、彼にはチームプレーヤーとしての才覚を得ていたのも確か。明晰な頭脳、周辺察知の速さ、シンプルなプレー、フィジカル的なバランスの良さ、元々そういう才覚を持っていたとも言えるのだけど、プランデッリやアラダイスといった3大リーグで結果を残す名将達がそれを求めていたことも又裏付けとなっていると思う。後は、自分次第。日本のパイオニア、エース、攻撃的な選手、揺るがざる司令塔、そういうモノを全てを脱ぎ捨てた中田英寿に期待したいところです。

やるといったはいいものの、結構大変かも知れない。時間掛かるなぁ。コラムあんまり書いてなかったから……(言い訳)てゆうか、選手によってもの凄い中身が変わりそう。てゆうか次は誰にしよ?まあいいや、ぼちぼちやっていきますよ。ということで今日はここまで。

*クロアチアの試合を遅まきながら見たよ、強いね。完成しつつあるプルショとクラスニッチのコンビはやっかいだわ。でも、守備ブロックの堅さと強さの方もやっかいかな。4枚のセンターバックがいるみたいにがっちり固めて、失点の可能性を削っている感じで、崩すのは相当難しそう。後はコンディションはまだまだという感じもあるかな。シーズン中のアルヘンティナとの試合の方が出来は良かったんじゃないかな?ミスが多いのも相変わらずという感じ。でも出来が良くないのにあのスコアって事は……だめじゃん。

*オージーの方はまだ。スココのゴールは見たよ、ボレーが綺麗だったね。ただ、キューウェルとか、カーヒルの状態の方が気になるかな(キューウェルの回復が遅れてるらしい、まあ多分出てくるでしょ。ちなみにカーヒルとシュウォルツァーと共に順調。GKはカラッチもいるからなぁ)彼ら二人がいたら全く違うチームになるだろうし。

*代表さんはドイツに出発。昨日じゃなかったんだ。休日に何食べるか迷ってたヒデは昨日何喰ったんだろ?ちなみにスポニチで機内食が出てた、サッカーボールをかたどった料理とかカツ丼らしい。とりあえずはドイツ戦ですかね。ドイツといったら2年前の横国。ボロボロにされたからねぇ、1.5軍同士だったけどさ。バラックとクローゼはうまかったなぁ。でも、多分ドイツよりクロアチアの方が強いのは内緒だ。

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May 25, 2006

活発な移籍市場と共に今日のニュース雑感。

まあいろいろやるつもりなんですが、見逃せないニュースが沢山出てきているので。しかしこういうところを見ても、ワールドカップは移籍市場に大きな影響力を持たなくなっていることを感じてしまったり。時代は変わっているのね。

・プレミアシップの猛威、成立編。

バラックがチェルシーへ移籍(uefa.com)
バラック、チェルシーと3年契約=サッカー・ドイツ代表(スポナビ)

様々なチームが名乗りを上げ、シーズン中から様々な噂が絶えなかったミヒャエル・バラック争奪戦は結局一番のお金持ちの勝ち。バラック自身がプレミアシップを望んだこと(レーマンやフートにロンドンの街を聞いてたり)、破格の厚遇(噂では世界最高峰とも、ランパードの次とか)、そしてヨーロッパタイトルに近いというのが決め手となったのかな。ちなみにフリーなので、移籍金はなし。

まあ言葉の問題やプレミアシップのサッカーの質の違いなどとまどうことはあるかも知れないけど、バラックほどの実力者ならどこの国でも活躍できそうだから、関係ないかな。てゆうか、これで来期のチェルシーの中盤は、バラック・ランパード・マケレレのトライアングルになるのか。おっかねぇな。エシアンがバックアップかよ。

アンリのアーセナル残留が決定(uefa.com)
アンリ、アーセナル残留へ=イングランドサッカー(スポナビ)

レアル、バルサ、ミラン、ユーヴェ、インテル、様々なクラブが手を挙げ今期の移籍市場の目玉となっていたティエリ・アンリがアーセナルと契約延長。良かった、良かった。

アーセナルにとってはこれ以上ない朗報。放出して莫大な移籍金を得たとしても(噂では50億とも100億とも)、アンリほどアーセナルのサッカーにフィットできる選手はいないと思うし(まあわからないけど)、アンリぐらいのビッグネームを獲ってこれる保証はどこにもない。チームに置いても彼の影響力は余りに大きい。そういう意味では、この契約延長は非常にポジティブなモノであることは間違いないでしょう。

これで、起こると思われていた大物アタッカー玉突き移籍の一部は消滅。アンリを獲れなかったバルサにとっては残念だったかも知れないけど、個人的にはとってもポジティブな気がする。エトーはアンリにも劣らない素晴らしいアタッカーなのは間違いないし、周囲との呼吸も獲れている(しかも他のチームは彼を抑える方法を持っていない)何よりも今年のピチーチで、重要なゲームでもゴールを獲っている。このチームにフィットしたストライカーだと思う。で、アンリを取ろうとしていたお金の使い道として、母国に帰るラーション、移籍濃厚とされるジュリ、穴になりつつある右サイドバックの所などは、確実に穴埋め補強で使える訳で。まあ噂になっているけど、ディエゴ・フォルラン(違約金設定額33億だとか、バレンシアと競合)、エイドゥール・グジョンセンのどちらかをとってもおつりは来るだろうし。そのお金で右サイドの補強なり、残留政策をするのは決してマイナスじゃないかなと。てゆうか、バルサは借金もあるしね。

アーセナルがロシツキーを獲得(uefa.com)
ロシツキーがついにアーセナルに移籍(Livedoor Sports)

アトレティコ移籍が濃厚とされていたけど、移籍金を渋っていた所をアーセナルが横からインターセプト、ボルシア・ドルトムントとチェコ代表ののno.10、トマシュ・ロシツキーを移籍金14億円でアーセナルに移籍することが決定。

まあアトレティコに行くこと自体キャリアアップになるのかって部分もあったから、良かったのかな。で、アーセナルでのことを考えれば、今シーズン途中からはじめた4-1-4-1のインナーセンターとして、ぴったりだと思う。スピード、技術、アイデア、守備能力(これに関してはプレミアの質と多少違うモノでフィットするかは未知数だけど)、こういう部分を高いレベルで持ち合わせていて、チームのクオリティを上げれる選手だと思う。もちろんバラック同様、質の違う環境とサッカーの質にとまどうことはあるかも知れないけど、フィットすれば非常に大きな戦力になるのは間違いない。てゆうか、セスクとロシツキーの競演は想像するだけでハァハァ。背番号は偉大なるベルカンプ様のno.10かな、やっぱり。

それにしても、ロシツキーのような選手をこんな額で獲れたのは、ラッキーといえるのかも(まあUCLの分配金もファイナリストは膨大だから充分まかなえる)アンリと一緒にプレーしたいということで、ここにもポジティブな効果。良いことだ。

ベルバトフがスパーズ移籍で合意(uefa.com)
トッテナム、レバークーゼンからベルバトフを獲得(スポナビ)

トッテナムはバイヤー・レバークーゼンのエースディミタール・ベルバトフを移籍金22億円で獲得、っていいのか?ベルバトフ。もっとビッグクラブに行けると思うのに、ちょっと早まった感があるのは僕だけ?

まあスパーズにとっては良い補強だと思う。技術的に非常に高いモノを持っているし、周囲の選手を使うのもうまいから、デフォー(ベルバトフ獲ったからリバポに売るのかな?)とかキーンといった既存のストライカーとも良いコンビを作れるだろうし、彼自身もセンターフォワードとしてゴールを獲れる選手。状況次第ではミドも放出するかもね(そういや、数年前まではズラ、ミド、ベルバトフじゃミドの評価もこの二人と同じぐらいだったんだけどねぇ。あややでちゃんとしてれば彼らと同じように良いキャリアを積み上げられたのに)

しかし、金もってんな。そんなにプレミアシップって儲かるのかね?何となくデフォー売却を前提に進められた気もするけど、もしそうじゃなかったらプレミアシップってのは本当に怖いところだよ。

・じゃあその他、ブンデス中心の決定事項と噂ごちゃまぜ

バルバレスがレバークーゼンへ移籍(スポナビ)

上記の件と絡んでくるんだけど、ベルバトフの穴埋めにレバークーゼンはHSVのセルゲイ・バルバレスを獲得。移籍金とかはどうなのかな?フリーかな?

ベルバトフほど若くないけど、同水準の得点力と器用さを併せ持ったアタッカーなだけに十分な穴埋めになるでしょ。ストライカーとしても一流だけど、代表ではリベロやボランチでプレーしたりと、ユーティリティ性もあるし、レバークーゼンとしてはうまく立ち回った感あり。もちろん移籍金も入ってくるしね。

で、HSVはこれで更に補強の必要性に迫られることに。バルバレス、高原と2枚のアタッカーが抜け、残るはベンジャミン・ラウトとアイウトン(太って劣化型)。これでは、長いシーズンUCL(予備選から)と平行して戦っていけないのは明白。候補としてはフォルセルとか、PSVのファルファンとか、クラスニッチという話だけど、バイエルンのペルー人二人のどっちかとかいかがかな?

ポドルスキのバイエルン移籍が濃厚に(スポナビ)

というのも、こういう話があるから。今シーズン降格の憂き目にあった1FCケルンのエースアタッカーであり、ドイツ代表のルーカス・ポドルスキがバイエルンに移籍することが濃厚とのこと。ポドルスキは合意済みで、後はクラブ間の合意。

降格しちゃったから2部でプレーすることはないと思うし、他からちょっかい出されなければこの話はすんなりまとまりそう。額としては22億。で、そうなると既に優秀なアタッカーを複数持っているバイエルンとしては誰かしら売ることになっても不思議じゃない。ただ、エースのロイ・マカーイ、そして離脱も目立つけどパラグアイ代表のエースロケ・サンタクルスは契約延長したばかりで放出は考えにくいから、そうなると繋がってくる。あり得ない話じゃないでしょ?玉突きですよ、移籍は。

ブレーメンにブラジル人MFジエゴが加入(スポナビ)
ブレーメン、ポルトからジエゴ獲得(uefa.com)

で、他の強豪の漏れず来期もUCLにストレートインで望むブレーメンも補強。FCポルトからジエゴを8億4000万円で獲得。ミクーの代役orバックアップと言うことかな。

なんだかポルトでは余り活躍できなかったようだけど、何か原因はあったのだろうか?技術レベルは非常に高いし、センスも余りあるほどある、ロビーニョやカカにも劣らないほどに。活躍できないのが不思議なぐらいなんだけど、それが現代のサッカーなのかな。現代フットボールに置いて、うまく生き場所を見つけていかないときついんだよね。

でもブレーメンならという期待感はある。周囲は良く動くし、攻撃的なサッカーをするから、苦手なところは余り求められず、パスセンスが生きる可能性はあるし(まあ得点に直接絡むという面ではやはり改善の必要はあるのかも、高い位置でのプレーを考えるなら)、ミクーというお手本もあるから(移籍するのかも?)それを習いながら順応してくれたらと思う。てゆうか、駄目ならマリに来なよ、フリーで。大歓迎だ。狩野とジエゴ、ハァハァ。

ゴーンパパ、買ってぇ?

フィオレンティーナがフレイを補強(uefa.com)
フィオレンティーナがリベラーニと2年契約(スポナビ)

ヴィオラは、今シーズンレンタルという形で在籍してるフランス人GK(フランス代表と未だに書けないのが不思議だ)セバスティアン・フレイのパスを買い取る様子。契約の中身はまだ不明。

フレイももう26歳か、早いなぁ。ただ、セリエで若いときから強豪のゴールマウスを託される存在は決して多くないだけに、やはり実力的に優れていると認められている証拠なのかも。僕もサイズはないけど彼のアグレッシブなゴールキーピングは素晴らしいと思うし、特に近距離での反応の早さは特筆すべきモノだと思うしね。ブッフォンの様にフィールドプレーヤーのシャツでプレーしちゃうお茶目さも好きだったり。今シーズンは膝のケガで長期離脱をしたけれど、そのときに支えられたことが完全移籍を決めた理由らしい。

代表には縁がなさそうだけど(禿がいなくなってもクーペがいるし)、ヴィオラはUCLにも予備選からだけど出れるし良い選択なのでは?パルマはドロ船っぽいしね。

ついでにリベラーニも獲得。元イタリア代表で中盤でのパスディバイドには定評あり。UCLに出るという前提で層を厚くするという感があるね。

リヨン、パウレタ獲得に向けて全力(スポナビ)

今シーズン移籍市場で元気な感のあるリヨン。国内中心に選手を捜してるようで、話題となったフランスワールドカップ代表のフランク・リベリー(マルセイユ)、そしてリーグアン得点王のパウレタをターゲットにしている模様。

てゆうかエシアンの移籍金とUCLの分配金で金庫にはたっぷりのお金が入ってるからこそ、元気なんだろうねぇ。で、今シーズンはイギリスとスペイン方面から熱い視線をディアラに対して送られてるそうなので(残留させたいにしても、すでにナントからトゥラランという選手を獲って穴埋め準備万端だし)、又潤っちゃうね。てゆうかニウマールたん売ったのかぁ、油南米支店に。もうヨーロッパには戻ってこないのかな。残念。でもこれで又リヨンは潤ってる。だから何となくきっとPSGは陥落する様な気がする。でも、リベリーは難しいかな、高そう。

アトレティコ・マドリーにアギーレ新監督(FootballWeekly)

シーズン中にオサスナを退団することを決め、噂レベルではアトレティコに行くことが決定稿のように語られていたけど、正式発表。元メヒコの代表監督としても名を挙げている人だけど、スペインでは守備の整備を核に弱小チームを救い、躍進に導いたことでキャリアを積み上げ、今回名門(でありドロ船)の監督を担うことになった。

とにかく見物だと思うよ。アトレティコはビアンチでさえ改革できなかった難しいチーム。しかも選手達は皆有名選手だから、オサスナのようにチームの約束事を浸透できるかどうかは微妙。その中でどのような手腕を発揮してくれるのか、お手並み拝見と言うところかな。てゆうか、本当にお願いします。うまく整理されれば強い筈なんですから。

しかし、アギーレを監督にしようとしているのにロシツキーを獲ろうとしてた事を見ても、フロントと指揮する側の意思疎通って獲れてるのかなと思っちゃうよね。来期の予想?そりゃバレンシアがリーグ制覇、アトレティコがコパ・デル・レイになると良いなぁバルサかレアルだろうけど。

ということでこの辺かな。移籍市場に関してはまだまだ始まったばかりで、ここから本番になるのかな。濃厚と目されるシェバ、ニステル、モリエンテス、状況次第ではズラやトレゼゲ、ドログバもあるだろうし、常に噂があるフェルナンド・トーレスなどストライカーの動きは注目だと思う。で、どのチームも優秀なディフェンスが欲しそうなクラブが多いので、その辺も動きがありそうだし。気になるところですな。

後は代表に関しては、沢山ニュースが出ているけど、何か沢山ありすぎてさ。しかし凄い盛り上がり。まあその喧噪も昨日までで日本代表は本日ドイツに飛ぶようで、ようやく落ち着いて本番に向けて準備と集中することが出来ると良いかな。頑張ればいいさ。

ということでここまで。次からワールドカップモードには入りますよ。

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May 24, 2006

WorldCup is colored with Darkhorses -各国ワールドカップメンバーリスト-

第2弾(実質第3弾なんだけど、ニュースで一度取り上げてるので)です、ワールドカップの各国メンバー紹介。もうすでに登録も済み、背番号も決まっていますが、とりあえずこないだやっていないところを。

*検索でこのページを訪れることが多いようなので、宣伝。この二つのリンクにもメンバーリストと雑感書いてるので、ご希望の国にそぐうモノがあったらどうぞ。

Deadline day for squads -各国ワールドカップメンバー発表-(Looseblog)
(イタリア、フランス、オランダ、スペイン、ブラジル、アルゼンチン)

WCに向けて色々と、今日のニュース雑感(Looseblog)
(イングランド、スウェーデン、韓国、オーストラリア)

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Portugal National Team

GK
リカルド(スポルティング・リスボン)
キム(ベンフィカ)
ブルーノ・バーレ(エストレラ・ダ・アマドーラ)

DF
リカルド・カルバーリョ(チェルシー/ENG)
フェルナンド・メイラ(シュツットガルト/GER)
リカルド・コスタ(FCポルト)
マルコ・カネイラ(スポルティング・リスボン)
ミゲウ(バレンシア/ESP)
パウロ・フェレイラ(チェルシー/ENG)
ヌーノ・バレンテ(エバートン/ENG)

MF
マニシェ(チェルシー/ENG)
コスティーニャ(ディナモ・モスクワ/ROS)
ペティート(ベンフィカ)
ティアゴ・メンデス(リヨン/FRA)
デコ(バルセロナ/ESP)
ウーゴ・ヴィアナ(バレンシア/ESP)
クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)

FW
シモン・サブローサ(ベンフィカ)
ルイス・フィーゴ(インテル/ITA)
クリスティアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
ルイス・ボア・モルテ(フルハム/ENG)
パウレタ(パリ・サンジェルマン/FRA)
ヌーノ・ゴメス(ベンフィカ)
エウデル・ポスティガ(サンテチエンヌ/FRA)

4-2-3-1
          Pauleta
      (N.Gomez/H.Postiga)
 C.Ronaldo    Deco      Figo
(BoaMorte) (H.Viana/Tiago)(Simon.S/C.Ronaldo)
       Maniche  Costinha
      (Tiago/Petit/Deco)
N.Valente R.Carvalho F.Meira P.Ferreira
      (Caneira/R.Costa)  (Miguel)
           Ricardo
          (Kim/B.Vale)

FIFAworldcup.com

母国開催のEURO2004のファイナリスト、そしてワールドカップ予選では危なげなく突破を決め2大会連続出場、ここのところ非常に順調な道を歩んでいるポルトガル。まあ元々力のある国で、それが今までは発揮されていなかっただけなのかも知れないけど。

ポルトガルといえば、やっぱりゴールデンエイジというイメージなんだけど、ルイ・コスタもフェルナンド・コートもEUROを最後にチームを離れ、残すはルイス・フィーゴ一人。EURO中に世代交代が進み、一気にチームのパワーバランスが変化していった感がありましたが、非常にドラスティックに改革された中で、唯一残ったフィーゴには頑張って欲しい。ジダン同様ラストダンス。A代表ではまだ何も成し遂げていないと思うので、2002年の情けないプレーを払拭するプレーを見せて欲しいところ。

メンバーを見ると、2年前のヨーロッパチャンピオン、FCポルトの門下生が多いこと。ジョゼさんの教え子達がチームの核となっている。チームの根幹を担うデコ・マニシェ・コスティーニャを見ても、DFを見てもほとんどポルト出身者。彼らが核となることで、モウリーニョの元で培った高い組織力と安定感をこのチームに付随させる。懸念ポイントとしては、リカルド・カルバーリョと共に堅陣を築いていたジョルジュ・アンドラーデ(彼もポルト所属、UCLタイトルの前の年にデポルへ移籍。でもUEFAカップホルダー)が出場できないこと、マニシェとコスティーニャが移籍に失敗していてコンディション落としていること、リカルド・カルバーリョのプレーが年々不安定になっているなど、2年前のようなパフォーマンスを示せるかどうかが未知数な部分は気になるところ。

ただ、ポルト出身者だけでなく若い世代も次々に台頭している。その象徴的な存在がクリスティアーノ・ロナウドとティアゴ・メンデス。ロナウドは、もうヨーロッパ中に名前を轟かせるドリブラー、ゼロックスのCMにも出てるイケメン(+レイパー疑惑でも一躍ry))ユナイテッド加入当時は、ドリブルで相手を抜くことを重視する自己完結なプレーに終始して、ニステルの怒りを買うというパターンが多かったけど、数年経って周囲とだいぶリンクするようになってきた。又、外に張り出すだけではなく、中に入ってミドルを狙ったりとプレーの幅も広げ、ポテンシャルが段々結果に繋がるようになってきている。ティアゴに関しては一流選手集まるチェルスキでも若さに似合わないハイブリッドなパフォーマンスを見せていましたが、今期リヨンに移って更にそれが開花した感がある。ボールを繋ぐセンスは間違いなく一級品、ディフェンスもしっかりこなせる、シュートもうまい、行動範囲も広い。MFとしての必要な要素を兼ね備えており、個人的にも好きな選手。今シーズンのパフォーマンスだけなら、レギュラーに食い込んでもおかしくない選手だと思う。どちらも勢いだけじゃない確かな実力を持っていて、彼らがチームのポテンシャルを更に上げているのかなと。

まあこういった感じでとてもポジティブなんだけど、ポイントとしてはやはり、いかにスコアに繋げることが出来るかに掛かってくると思う。ポルトガルの常でもある決定力不足、パウレタは質の高いストライカーだけど勝負強さには欠けるし、ヌーノ・ゴメスにしてもポスティガにしても同じ事が言えると思う。彼らが(又はアタッカー、ロナウドとかフィーゴ、シモンとか)いかに仕事をするかによって、チームの成績は大きく代わるのかなと。プロセスを昇華させることが出来ればこのチームは強いと思うよ。出来なきゃ煮えきれない成績になるとも言えるけど、ね。

ヴィアナもミゲウも頑張れ!

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Germany National Team

GK
イェンス・レーマン(アーセナル/ENG)
オリバー・カーン(バイエルン・ミュンヘン)
ティモ・ヒルデブランド(VfBシュツットガルト)

DF
ロベルト・フート(チェルシー/ENG)
イェンス・ノボトニー(バイヤー・レバークーゼン)
ペア・メルテザッカー(ハノーバー96)
クリストフ・メッツェルダー(ボルシア・ドルトムント)
フィリップ・ラーム(バイエルン・ミュンヘン)
アルネ・フリードリッヒ(ヘルタ・ベルリン)
マルセル・ヤンセン(ボルシア・メンヘングラッドバッハ)

MF
セバスチャン・ケール(ボルシア・ドルトムント)
トルステン・フリンクス(ヴェルダー・ブレーメン)
ミヒャエル・バラック(バイエルン・ミュンヘン→チェルシー/ENG)
トーマス・ヒツルスペルガー(VfBシュツットガルト)
バスティアン・シュバインシュタイガー(バイエルン・ミュンヘン)
ティム・ボロウスキ(ヴェルダー・ブレーメン)
ベルント・シュナイダー(バイヤー・レバークーゼン)
ダビド・オドンゴール(ボルシア・ドルトムント)

FW
マイク・ハンケ(VfLヴォルフスブルク)
オリバー・ノイビル(ボルシア・メンヘングラッドバッハ)
ミロスラフ・クローゼ(ヴェルダー・ブレーメン)
ジェラルド・アサモア(シャルケ04)
ルーカス・ポドルスキ(1FCケルン)

4-4-2
     Podolski  Klose
   (Neuville/Hanke/Asamoah)
         Ballack
    (Schweinsteiger/Odonkor)
  Borowski       Schweinsteiger
  (Frings/Hitzlsperger/Schneider)
          Frings
          (Kehl)
 Lahm Metzelder Mertesacker Friedrich
(Jansen) (Nowotny/Huth/Kehl) (Schneider?)
         Lehmann
      (Kahn/Hildebrand)

FIFAworldcup.com

開催国のプライドと重圧を背負うクリンスマンのドイツ代表。しかし状態は四面楚歌、相変わらず守備は計算が経たず、イタリアにはぼこぼこにされ、今度こそ才能を発揮すると思われたno.10候補セバスチャン・ダイスラーが再びの鬱病&怪我、メンバー発表後にラームが怪我と良いニュースがほとんどない状態。

そんな状態の中、かなり入れ替えてきたなぁと言うのが素直な感想。ダイスラーはしょうがないにしても、なんだかんだ言って入るかなと思っていたケビン・クラニーをあっさり切り、ブレーメンの両サイドバック(オボモイェラ、シュルツ)も呼ばず、計算できるハマンもバウマンも(呼ばれない意味が分からない)呼ばない。で、クリンスマンが頼ったのが経験ある選手達、ノイビルとノボトニー。???って感じもあるけど、彼らの経験をチームに+して運命の舞台に臨む様子。

まあフェラーから引き継いで、攻撃的姿勢を打ち出したクリンスマンのチームは、その方針通り攻撃力に関してはフェラーがやってたときより良くなったと思う。ただ、それでもチーム力に置いて他の列強と比べるとやはり少し見劣りするのも確か。ブンデス得点王のクローゼと技術の高さを武器にポジションを確保したポドルスキの2トップは力があると思うけど、サブは弱いし、この二人の力にしても、各国列強のトップと比べると印象は薄い。中盤に関してはそれなりに質は備えているけど、やはりバラック頼みは否めず、そのバラックが抜ければ一気にクオリティは下がる。ディフェンスは語るまでもない、経験不足って言うかでかいだけでザル(メッツェルダーを使うなら少しは良くなるにしても)レーマンも確変の魔法から解けつつある。その辺を考えると、開催国パワーみたいな後押しがない限り、躍進というのは考えにくいかなと。

ただ、前回それを打ち破ってファイナリストだからなぁ…(カーンのおかげではあるんだけど)本番に強いのがドイツって感じもする。で、母国開催。周辺要素としては彼らが前に突き進む芽もない訳じゃないのかな。見えざる手がドイツに楽な組み合わせをもたらしたこともあり、これからのテストマッチとグループで何とか落としどころを見つけて、決勝トーナメントに備えられれば、ってところじゃないでしょうか。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Czech Rep. National Team

GK
ペトル・チェフ(チェルシー/ENG)
ヤロミール・ブラジェク(スパルタ・プラハ)
アントニン・キンスキー(サトゥラン・ラメンスコーエ/ROS)

DF
ズデネク・グリゲラ(アヤックス/NED)
パベル・マレス(ゼニト・サンクトペテルブルク/ROS)
マレク・ヤンクロフスキ(ACミラン/ITA)
マルティン・ジラネク(スパルタク・モスクワ/ROS)
トマス・ウイファルシ(フィオレンティーナ/ITA)
ダビド・ロゼーナル(パリ・サンジェルマン/FRA)

MF
トマス・ガラセク(アヤックス/NED)
ラドスラフ・コバチ(スパルタク・モスクワ/ROS)
ウラジミール・スミチェル(ボルドー/FRA)
カレル・ポボルスキー(ディナモ・チェスケ・ブディヨビツェ)
トマシュ・ロシツキー(ボルシア・ドルトムント/GER)
パヴェル・ネドベド(ユヴェントス/ITA)
ダビド・ヤロリム(ハンブルガーSV/GER)
イリ・スタイネル(ハノーヴァー96/GER)
ヤン・ポラック(ニュルンベルグ/GER)
ヤロスラフ・プラシル(ASモナコ/FRA)

FW
ヤン・コラー(ボルシア・ドルトムント/GER)
ウラティスラフ・ロクベンツ(レッドブル・ザルツブルグ/AUS)
ミラン・バロシュ(アストン・ヴィラ/ENG)
マレク・ハインツ(ガラタサライ/TUR)

4-1-3-2
       Koller  Baros
  (Lokvenc/Baros/Heinz/Stainer)
   Nedved  Rosicky  Poborsky
 (Smicer/Stajner/Jarolim/Polak/Plasil)
          Galasek
         (Plasil/Kovac)
Jankulovski Ujfalusi Jiranek Grygera
    (Mares/Rozehnal/Kovac)
           Cech
        (Blazek/Kinskiy)

FIFAworldcup.com

EURO'96で彗星の如く国際舞台に舞い戻って、一気に大国の位置まで上り詰めたチェコ。しかし、その隆盛を支えたスタープレーヤー達も最盛期を過ぎた。そんなスタープレーヤー達の最後の大舞台が望み続けたワールドカップ。理屈なしに頑張って欲しい。

やはりこのチームの最大のストロングポイントはオフェンス。技術、アイデア、コンビネーション、ダイナミズム、全てが一流。美しい攻撃という意味では世界でもトップクラスだと思う。トマシュ・ロシツキーがゲームを操り、ヤン・コラーが巨躯と技術を活かしてポストをこなして深みを付け、そしてパヴェル・ネドベド、カレル・ポボルスキーがアタッキングエリアをかき回す。スピードと勢いでEUROの得点王になったミラン・バロシュもいて、発揮すれば非の打ち所はほぼない。それだけ質の高いクオリティを備えいてる。

ただ、攻撃に掛かる人数が多いこともあり、ディフェンスはリスクを賄いきれない事も多々。運動量を兼ね備えるロシツキーやネドベドが守備に戻れるときなら問題ないのだけど、戻れないときは本当に枚数が少ない。キーとなるのはガラセクだと思うのだけど、彼一人ではやはり賄いきれない部分もあるだけに、その辺は美しい攻撃の代償といえるかも知れない(そのために端から何かを施すと言うことはブリュックナーはしないしね)

まあ出来るだけ長く見たいのだけど、本大会は正直ちょっと厳しいかなと見てます。というのも、相手が悪い、相性が悪そう。GroupCに続く死のグループといえるGroupEなんだけど、イタリア・アメリカと、守備がしっかりしていて、カウンターも得意なチーム(ガーナはよく分からない、けどソリッドっぽい気はする)攻撃に人数を多く掛けるチェコにとってはそういう相手は苦手なんじゃないかなぁと。チェコにとってはGroupCの方が戦いやすかったかも(まあPodが違うからどうしようもないけど)そういう相手にもゴールが獲れればいいけど、シビアなゲームはチェコには苦しいかなと。名将ブリュックナーの魔法の采配があるとは言っても、ね。

メンバーを見ても、ネドベドなどの後を担う若い選手はそんなに出てきていない。もちろん、ロシツキーやヤンクロフスキなどはいるけれど、クオリティはどうしても下がってしまうという意味では、世代交代はうまくいってないのかなと。そう考えると、この先国際舞台から遠ざかってしまうかも知れないので、この大会、本当に頑張って欲しい。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Croatia National Team

GK
スティペ・プレティコサ(ハイドゥク・スプリト)
ヨセフ・ディドゥリカ(オーストリア・ウィーン/AUS)
トミスラフ・ブティナ(クラブ・ブルージュ/BEL)

DF
ヨシプ・シムニッチ(ヘルタ・ベルリン/GER)
ロベルト・コバチ(ユヴェントス/ITA)
イゴール・トゥードル(シエナ/ITA)
ダリオ・シミッチ(ACミラン/ITA)
マリオ・トキッチ(オーストリア・ウィーン/AUS)
ステイェパン・トマス(ガラタサライ/TUR)

MF
ダリヨ・スルナ(シャフタール・ドネツク/UKR)
ユリカ・ブラニェス(ヴェルダー・ブレーメン)
マルコ・バビッチ(バイヤー・レバークーゼン/GER)
ニコ・コバチ(ヘルタ・ベルリン/GER)
ルカ・モドリッチ(ディナモ・ザグレブ)
イェルコ・レコ(ディナモ・キエフ/UKR)
イヴァン・レコ(クラブ・ブルージュ/BEL)
ニコ・クラニチャール(ハイドゥク・スプリト)
アンソニー・セリッチ(パナシナイコス/GRE)

FW
ダド・プルショ(グラズゴー・レンジャース/SCO)
イバン・クラスニッチ(ヴェルダー・ブレーメン/GER)
イヴィチャ・オリッチ(CSKAモスクワ/ROS)
ボスコ・バラバン(クラブ・ブルージュ/BEL)
イバン・ボスニャク(ディナモ・ザグレブ)

3-4-1-2
       Prso  Klasnic
     (Balaban/Olic/Bosnjak)
        N.Kranicar
         (Modric)
 Babic N.Kovac  Tudor Srna
(Vranjes/Modoric/I.Leko/J.Leko/Seric)
   Simunic R.Kovac Simic
  (Tudor/I.Leko/Tomas/Tokic)
         Pletikosa
       (Butina/Didulica)

FIFAworldcup.com

まだやってなかったので。まあ選考としては順当なのかな?ちょっとよく分からないけど、有力な選手が外れたなぁという印象はない。まあすでにチームのベースは出来ており、後はオプションとしてどのような選択をするかという選出だったと思うし。

印象としてはとにかく組織的に守備が整備され、そこに東欧らしい技術をエッセンスとして付随させた強いチームという感じ。強固な3バックはどの選手が入ってもサイズと強さ、巧さを兼ね備え、チームでやるプレッシングも非常に質が高い。で、ここをベースにストロングポイントである両サイドを活かした攻撃をして来る。強いチーム。

まあ色々と分析されてるので、特に書くことはないのだけど、個人で注目というか注意なのはやはりスルナとバビッチという両サイド、そしてプルショとクラスニッチを代表としたトップかな。

まずスルナは速い、うまい、活動量が多いという感じで、加地さんをスケールアップしたような選手。キックの精度にも長け、クロスだけじゃなくセットプレーを蹴ったりする。やはりスピードを生かした縦の突破と精度の高いクロスが注意なんだけど、機を見てペナに進入してフィニッシュシーンに絡んできたりするのが一番気になる。アルゼンチンとのテストマッチで決めたゴールも外に流れたプルショからのクロスを合わせたモノだし、ウイングのようなプレーもしてくる訳で、基本的に守備を得意としない(良くはなってきているけど)アレックスには厳しい相手といえる。左のバビッチはテクニックに優れたアウトサイドアタッカー。ただ、守備にもしっかりと意識を裂けるし、一時紹介されていたようなテクニシャンにありがちな守備に対する怠惰なプレーというのは強豪相手の試合では余り感じられない(日本との試合ではどうなるかわからないけど)キープしながら組み立てて、外に流れてくるFWやクラスニッチと絡んでプレーしてくる印象がある。クラニチャールが左に流れてプレーする傾向もあるので、こっちはコンビネーションが主体になるという意味では、組織レベルで守りたい相手かも。

で、トップ。プルショにしても、クラスニッチにしても言えるのだけど、スタメンではないかと思われる二人は非常にプレーの幅が広くてオールマイティなイメージ。決してボックスの中で待っている選手ではなく、外に開いたり、引いたりと動きながら良く組み立てに絡んでくると思う。プルショの存在感が注目されがちなんだけど(もちろん怖い存在、でっかくて、体の使い方もうまいし、足元もうまい。ワシントンみたいな感じかな)個人的には抜け目なく隙を突いてくるクラスニッチの方が怖い。ブンデス最終節でもゴール前で鋭く反応してゴールを決めたりと(14ゴールかな?)感覚に優れてる。まあレギュラーだけじゃなく後ろに控える選手も嫌な選手がいる。オリッチは前回のWCでイタリアを沈めた選手。速くて動き回るから、後から入ってこられると嫌なタイプかも。バラバンも縦に速く突破力には優れていて、ポテンシャルを期待されていた選手。レベルは高いと思われる。

こんな風に書いてると勝てなそうにないんだけど、個人的にはちょっと突けいる隙があるんじゃないかと思ってる。というのも、前回のワールドカップでは2戦目でイタリアに勝ちながら、3戦目で格下と思われたエクアドルに負けてたりと、パフォーマンスに置いてムラというのが存在していると思うから。逆説的だけどアルゼンチンやブラジルに対して燃えて凄い試合をしたりするのを見ても、そのことは証明されていると思うし。だからこそ、格下と見られる日本にとってはチャンスがあるかも知れない。ただ、順番的にブラジルに負けてたらそれも期待薄かな……。ただ、そういうのはちょっと期待したいところ。

ということでこの辺かな。今回書いたのはセカンドグループとも言えるところかも。後はスウェーデン(発表されたときにやったのでよろしかったら)、パラグアイ、セルビア・モンテネグロとかもここに入ると思うけど、世界の列強を喰うだけの力を持ち得るチーム達、この辺の国々が頑張るとワールドカップは盛り上がるのかも知れませんね。ということでここまで。

*これからワールドカップモードに入るかも。やっぱり色々楽しみたいからね。日本代表を個々で取り上げたり、色々くくって選手にスポットを当てたりとしていこうかなと。もちろん日本だけじゃなくね。ちょっと忙しいけど。

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May 22, 2006

木っ端微塵でも予選突破@Yamazaki NABISCO Cup GroupLeague Day5&6

はいはい、激遅更新ですよ。てゆうかやる気もなくすっての。

2006 J.League Yamazaki NABISCO Cup GroupA Day5

アビスパ 1-1 Fマリノス @ 博多の森球技場「内側と外側」
Avispa:49'久藤清一 F.Marinos:75'OwnGoal

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、松田直樹"有給休暇"、那須大亮、MF河合竜二"プロフェッショナルファールらしい"(88'黄×2=赤)、マグロン、田中隼磨、平野孝"鶴"(→17'吉田孝行)、狩野健太、FW大島秀夫"Not his day"(→54'ハーフナー・マイク)、清水範久(→72'奥大介)

アビスパスタメン:GK神山竜一、DF中村北斗、金古聖司、千代反田充、宮本亨、MF久藤清一(→68'宮崎光平)、布部陽功(→58'城後寿)、ホベルト、古賀誠史、FW藪田光教(→75'グラウシオ)、川島眞也

Q:中々変わらないと仰っていますが、中断期間に入ってもチームが上がっていくような感じを受けないのですが。
         ↓
「中断までの我慢だと思っています」

【ヤマザキナビスコカップ】福岡 vs 横浜FM:岡田武史監督(横浜FM)記者会見コメント(J's Goal)

本当にぃ?

しかし、この質問した記者、凄いね。直球勝負過ぎですから。この質問をした記者の人が、どれくらいFマリノスを見ているのか分からないけど、積み上げという部分を感じないからこそ、こういう質問が出てくるのかも。

まあこのコメントの威を借る訳じゃないけど、きっと誰もが岡ちゃんに疑念の気持ちを少なからず抱いてるはず。当たり前だけど、結果に置いても、中身に置いても今のFマリノスに満足感を抱いている人はいないはずだしね。そういう意味ではこのコメントは、聞いて欲しかったことを聞いてくれた感はありますよ、えぇ。

まあ実際岡ちゃんは狸だから、本音なんてしゃべらないと思うけど。ただ、こういう屈辱的な質問を浴びて腹の中は煮えくりかえってるかもね。

で、選手のコメントを見ると、内側ではそんなにネガティブに捉えてないのかなぁと思ったり。

吉田孝行さんの証言
「やろうとしているサッカーは良くなってきているし、今日もつないでチャンスを一杯作ることができた。まあ入るか、入らないかの差は大きいけれど、それは運もあるんで、個人、個人で練習して、そういう運を引き寄せたり、しっかり決められるように高めていくだけだと思います。
形は作れているんで、それが入れば楽な展開だった。ここ2戦は結果は出なかったけれどもいいサッカーをしているので。まあ、いいサッカーだけではだめなんですけれど、これを続けていくことが勝利に近づくことだと思います。やろうとしていることは間違っていないので、自信を持ってトライしていくことが大事だと思います」(J's Goalより)

清水範久さんの証言
「前半のチャンスを外してしまったのが全て。やっているサッカー自体は決して悪くない。結果が出ていないだけ。パススピードや寄せの速さは、練習を重ねてできるようになってきている。」(Fマリノス公式より)

輪郭を捉えはじめてる……ってことか?んー、やっぱり試合を見ないとわかんね。で、ナビ第6節。答え合わせです。

2006 J.League Yamazaki NABISCO Cup GroupA Day6

レッズ 4-2 Fマリノス @ 埼玉スタジアム「木っ端微塵でも予選突破」
Reds:23'&43'&70'ワシントン 32'相馬崇人 F.Marinos:73'塩川岳人 81'田中隼磨

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨、中西永輔、栗原勇蔵、那須大亮、MF上野良治"お願い、もう少し頑張って"、マグロン"ごめんな、辛い思いさせて"、狩野健太(→58'塩川岳人)、清水範久、奥大介(→46'吉田孝行)、FW大島秀夫(→46'ハーフナー・マイク"miketimeだけが唯一の戦術")

レッズスタメン:GK加藤順大、DF細貝萌、堀之内聖、内舘秀樹、MF鈴木啓太、長谷部誠、平川忠亮(→63'岡野雅行)、相馬崇人、山田暢久(→74'赤星貴文)、FW永井雄一郎、ワシントン"ワ級3連発"(→78'横山拓也)

どう見ても完敗です、本当にありがとうございました。

いくらマツと佑二と河合がいないからって、前半だけで3点献上はおめでたすぎます。これでやってるサッカーが悪くないなんて、中断明けに希望があるなんて、どの口が言うんでしょ?サイドはボロボロ、ポゼッションはカウンター発生機、1vs1はおぞましいほどやられる、相手が強くなったら出来なくなるなんて、出来てるなんて言いません。希望なんてマイクタイムだけじゃん。

それにしても、ワシントンに3戦5点献上ですか、全く持って反省も対策もできてない証拠じゃないですか、しかも今日は「被弾、被弾、被弾」で木っ端微塵ですよ、もう沈没ですよ。まあしょうがないっちゃしょうがないんだろうけど(うまいしね、ワシントン。で、良いボールも来るし。取るわな、そりゃ)、先制点のセルフジャッジとか3失点目のマーキングとか、余りにもふがいないですよ。同じ過ちを繰り返すチームに未来があるのか不安になりますよ。

で、こんなにこっぴどくやられても決勝トーナメント進出決定(2位グループ2位で)で、決勝トーナメント1回戦の相手はジュビロ、なんだそりゃって感じ(6/3@日産、6/8@ヤマハ)すげーな、このレギュレーション。まあ今の状態でガンバやらレッズやらふろん太とやっても全く勝てる気がしないので、まだ良かったのかも。だからといってジュビロに勝てそうかどうかっていったらも全くと言っていいほど自信がないけど。

あー、鬱だ。マリノスが調子悪いと僕も調子悪い。フロント仕事しろよ、もう限界です。

ということでここまで。一応メンバー表まとめてます。まだ出来てないけど。何チームぐらいやればいいんかな?

*得点にしても失点にしても、どちらにしてもスコアに繋がる部分での確信レベルの低さというのが、一番の不振の原因という気がするのは確か。ただ、本当にもう一度自分たちのサッカーというモノを見つめ直した方が良いと思う、フロント含めてね。監督を代えるにしても、ビジョンが曖昧なままでは駄目だと思うし、続けるにしても掛け違えたままじゃいつまで経っても良くならない。現状のやり方は確かに手法として素晴らしいけど、出来ていない訳だからその辺は再考の余地がある。どのようなサッカーをしたいのか、そのためにどのような事をしなければならないのか、そのために練習でどのようなことを意識すべきなのか、選手の復帰待ちじゃなくて、より具体的に、より明確にしていくべきなのでは?マイクタイムでは良くゴールが入ったりしてるけど、あれはマイクというビッグマンが入ることによって選手達のベクトルがある程度揃うからだと思うし。そういう部分を意図的に作ることも必要だと思う。まあ岡ちゃんにはこだわりがあるから、やらないだろうけど、それに心中する気は悪いけどないよ。移転で手一杯って感じもあるけど、フロントは仕事しろよ、本当に。遊びじゃねーんだから。この2ヶ月、ほとんど好転するようなポジティブな要素がないというのは事実としてあるだけに(ナビ4節で抜けたと思ったんだけどなぁ)、本当に判断しどころだと思うよ。危機感を持て、危機感を。

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May 20, 2006

軽くない4年間の中身 -貢献度に思う一考察-

ドイツに行く23人が決まって数日が経ちましたが、報道の過熱ぶりや関心の高まり(アクセス数からももの凄い感じる)には、改めて驚きを感じました。日本代表への関心は未だに高いんだなぁ……。ということで、そのメンバー選考に関する事で感じたこと、思ったこと素直な気持ち。

・軽くない4年間の中身 -貢献度に思う一考察-

年々変化を遂げるフットボールの周辺において、ワールドカップの重要性はUEFAチャンピオンズリーグを代表としたクラブフットボールの隆盛などにより薄まってきたのかも知れない。しかし、アジアの片隅に位置し、まだまだナショナルチーム人気の高い日本にとってはまだまだとても大きな存在であり、選手達の欲求をかき立てるモノに変わりはありません。しかしその出れる選手は23人、しかも4年に1度しかない。とても狭き門。その選考を巡っては喧々囂々の議論を巻き起こします。

そんな中で、現日本代表監督ジーコは、「貢献度」という要素を重要視し、自分が率いた間の代表チームでのプレーを中心に選考するという事を打ち出しました。これで、事態は紛糾、リーグ戦の結果を無視している、選手の旬を考えない、貢献度という要素自体が不明瞭だ、などの批判が巻き起こった訳です。確かに感じない訳ではありません。ワールドカップは短期決戦であり、スプリント勝負の中で勢いのある選手を使った方が結果を残せる可能性が高いこと。それは歴史が物語っている。又、長く代表に呼ばれている選手にどうしても分があり、そういう選手を呼べなくなる可能性が高いこと。それは何より本当にワールドカップで結果を残すための選考ではなく、護送船団方式の様な形になっているんじゃないかということ。確かにそういう部分はあるのかなという感じがします。

ただ、ここで個人的に疑念が残る部分があります。スパンとして4年に1度という期間の中で、代表チームは常に活動をしてきました。ワールドカップ予選はもちろん、アジアカップやコンフェデレーションズカップ、様々なテストマッチ。その中で自分の身を削って戦ってきた選手達に対してのリスペクトに欠くのではないか。そんなことを感じて仕方がない。

もちろん、応援するモノの一番の希望である「ワールドカップの勝利」という事なのは理解できるし、更にチーム力を上げるためにはある程度心を鬼にして、世界で戦える可能性を探る必要性があるのも又事実です。しかし、それこそ切り捨て的な考えなのではないでしょうか。この4年間、代表に身を捧げて戦ってきた選手がいる。その中には無理をしてでも代表チームでの活動を重視し、永井シーズンを戦って疲労しているところを鞭打って苛烈な状況に身を投じた選手もいるし、無理をおして代表チームに参加し状況を悪化させた選手、試合により先に影響する怪我を負い契約を失った選手、代表とクラブの両立により過酷なスケジュールをこなしたことで怪我に繋がった選手だっている。

彼らがそこまでして代表チームに身を捧げた理由はただ一つ「ワールドカップに出たい」という気持ちからだったと思います。もちろん全ての選手が出れるモノではないから、いくら頑張っても出れない選手が出てきてしまうにしても、彼らの目的はそこにあるのは間違いない。そして、貢献度や信頼というモノが自らの足を削って得たモノだとしたら、この要素はとても尊いもので、軽んじるものではない。

ライジングスターの登場に沸き立ち、無邪気に喜ぶ人が多い現在、ひっそりと代表を離れ、代表に捧げて疲弊した体を戻そうと必死にやっている選手がいる。そんな選手のことを考えると僕には、「代表のため」「勝利のため」という言葉はきれい事にしか聞こえない。

*何でこんな事を書いたかっていうと「サプライズ」を求める裏にはその犠牲になる選手がいると言うことをもう少し考えて欲しかったから。もちろん、代表が強くなるためにやっているのだから、犠牲は致し方ない部分もあるかも知れない。弱肉強食という競争の元に成り立ったセレクションチームだしね。でも、それなら4年間って一体何だったんだろう?って思いが沸々とわき上がってしまった。貢献度という部分では確かに曖昧な部分もあって、「縁故採用?」と感じる部分がない訳じゃない。でも、その言葉をお題目に批判するのはちょっと違うんじゃないの?と感じた。実際に代表では苛烈な環境や厳しいゲームが沢山あって、それを戦ってきた選手にとっては相当な負担が掛かっていた訳だから、その貢献度は認められてしかるべきだし、それに伴う信頼は薄っぺらいものではないと思う。

*もちろん巻を批判するつもりは毛頭ない。彼は自分のやれることを必死にやって、結果を残し、自らの力でそのチケットをもぎ取った訳だから。彼にはその権利があるし、素直に頑張って欲しいと思う。ただ、そんな裏にはそういう選手もいるということをバックボーンに、重みを感じてほしい。そう思った。

*厳しい世界での勝負を考えたらナイーブで甘いのかも。あぁ、僕は甘い男だよ。

*ただ、松井は選んで欲しいと思った僕はダブルスタンダードかも知れない。台無しだ。

ということで、今日はここまで。他の国のメンバーに関してもかなり検索などで訪れていただいてるようなので、もう一回やろうと思います。全部とはいきませんが。

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May 18, 2006

A still still splendid game@UCL Final Barcelona vs Arsenal

期待していたモノとは違うゲームだったかも知れない。てゆうか最後まで11vs11で見たかったというのは素直な感想としてある。でも、独特の緊張感の中で詰め将棋のような采配の応酬もまた見所充分だった。互いの狙い、変化する状況、厳しい局面の争い、面白くない訳がない。良い勝負だった。

05-06 UEFA ChampionsLeague The Final
Barcelona 2-1 Arsenal @ Stade de France,Paris
Barca:76'S.Eto'o 81'Belletti Arsenal:37'S.Campbell

バルサスタメン:GKヴィクトール・バルデス"陰のMVP"、DFオレゲール(→71'ベレッチ"ズバリ")、マルケス、プジョル、ファン・ブロンクホルスト、MFエジミウソン(→46'イニエスタ"ズバリ")、デコ、ファン・ボメル(→61'ラーション"最後の最後に大仕事、ズバリ")、FWジュリ、ロナウジーニョ、エトー

アーセナルスタメン:GKレーマン(18'一発赤)、DFエブエ、トゥーレ、キャンベル、アシュリー・コール、MFジウベルト・シウバ、フレブ(→85'レジェス)、セスク・ファブレガス(→73'フラミニ)、ピレス"カワイソス"(→18'アルムニア)、リュングベリ"キレキレ"、FWアンリ"キレキレ"

壮大なセレモニー、そして両チームのマスゲーム、華々しい雰囲気の中で向かえたファイナル。期待度はマックス。で、スタメンはどちらも互いを意識したものに。バルサの方は、普段とは左ロナウジーニョ、中エトーというのをチェンジ。又、センターには経験を買ってかイニエスタではなくファン・ボメルを起用。右サイドバックにはアンリを警戒してかベレッチではなくオレゲールを据えた。対するアーセナルはほぼ普段通りの4-1-4-1なもののレジェスではなく、ピレスをインナーセンターに据え、中盤に置けるポゼッションの安定とカウンターの起点を作ろうという意図。DFセンターはセンデロスがけがということもあり、キャンベル・トゥーレのコンビを選択。テストの意味も込めて今回はちょっと趣向を変えて感想も交えたレポートを

・布陣の利と害、鬩ぎ合う意図。

バルサはまずは緊張感をほぐす意味でも簡単に長いボールを使いながらゲームに馴染もうという入り方をしてきたが、そこにアーセナルがつけ込む。ボールを奪ったら落ち着いて繋ぎ、アタッキングエリアで相手を揺さぶる。そして決定機、序盤から何度も上がってきていたエブエの隙間を縫う低いクロスにアンリが反応、マルケスを出し抜き先にボールをコントロール、そのまま超近距離から押し込む。超絶決定機だったが、ヴィクトール・バルデスが足ではじき出した。しかし、この後のコーナーでもショートからペナ角にボールを持ち出したアンリがDFの隙間を突く強烈なミドルでバルデスを襲う。しかし、これも何とか凌いだ。

いきなり冷や汗をかかされたバルサは徐々にボールをコントロールする時間を増やし、アーセナルの整ったゾーンを切り崩しに掛かる。が、ポジションを入れかえたロナウジーニョが、パスコースを切り、ボールが入ったらCDFがチャレンジにこられ、といった感じで非常にきついアーセナルの警戒下に置かれ、彼はほとんどプレーする機会を得れない。しかし、そんな中で一つのプレーがゲームを大きく動かす……。

エトーのショートパスを受けたロナウジーニョが一瞬プレーするスペースを得たのを逃さず素晴らしいスルーパスを繰り出す。ボールの行き先はボールをはたいた後一気にランニングをしていたエトーへ、これでアーセナルディフェンスを完全に崩し独走。エトーは一気に突進するとペナ手前でレーマンと対峙、横にスライドしてかわしたと思ったところでレーマンが手で引っかけた(この後ジュリが押し込みゴールネットを揺すった)エリアすれすれの所、完全なる得点機阻害でレッドの判定(ジュリのゴールは認められず)穴を埋めるためにのためにピレスを下げざるを得なかったが、結局このファールで与えたFKは枠をそれ、レーマンの体を張ったプレーは結果的に実った。しかし残り70分少々、アーセナルは10人で戦うことを強いられる。

ロナウジーニョとエトーのポジションチェンジの狙いはなんだったのかと考えたとき、ロナウジーニョの存在感でセンターに注意を引きつけ、警戒の薄くなるエトーとジュリをスルーパスで活かそうという狙いがあったのかな。ただ、その肝心要のロナウジーニョが中盤とDFの収縮で完全に消されてしまった事で、機能してたとは言い難く、最大の武器であるロナウジーニョのスキルも活かせていなかった。この辺は害。ただ、一瞬隙が出て、その隙を名手ロナウジーニョは逃さなかった。このチャンスはライカールトの狙いが具現化した訳で、利も出た結果。個人的には失敗だと思ったけど、ね。

アーセナルとしては、相手のポジションチェンジにもパニックになることなく対応していたし、うまくいっていただけにあのシーンはやはり痛恨。こういうシーンを見て常に思うのだけど、失点を防ぐために退場もよしとするのか、長い時間10人で戦うより、失点を受け入れ11人で戦う方を選んだ方が良いのか、たらればだけど考えてしまう。まあ瞬間的な判断だから、選手にはそんなこと考えている暇はないだろうけど。正直な気持ちとして審判の判断に恨み節の一つも言いたくなるけど、得点機会阻止という判断は正しい判断だからなぁ(もちろんジュリのゴールを獲っても又正しい訳だけど)残念

・数的不利で完全守備体制、そして訪れた好機を生かした集中力

数的不利を追ったアーセナルは4-4-1。アンリ一人を前に残し、4-4のゾーンで収縮しながら、とにかく相手の攻撃を凌ぐ事に主眼を置いたゲーム運びにシフト。バルサはそれを崩しに掛かるが、当然の如くロナウジーニョには厳しい警戒で、なかなかボールに触れない。ボールを動かしながら、エトー、ジュリに裏を狙わせるという狙いの元で攻撃していくが、アーセナルの粘り強い守備を崩しきれず。そんな感じでゲームが進む中、アーセナルに一つの好機が訪れる。

エブエが右サイドを深くまで進入、中に切れ込もうとしたところで、手で押されたっぽいファールを受け(後ろから見るとまさにダイビング)ペナ横でのFKを得る。蹴るのはアンリ、柔らかいボールが中に供給されると、ジウベルトと交差するようにマークを外したキャンベルが完全にフリー、高い打点のヘッドで左に突き刺し、アーセナルは願ってもない先制点を得た。まさに理想的。

失点後、ロナウジーニョとエトーがポジションを変え、普段通りのスタイルに戻したことで、ロナウジーニョのボールタッチ数が増え、彼のパスからエトーが決定機を得たが、アルムニアのスーパーセーブもあり結局追いつけず。前半は0-1でアーセナルの一点リードで折り返すことになった。

アーセナルは見事だったね、本当に一発のチャンスをモノにした。あのシーン、マークがおかしい気もしたけど、試合全般でバルサの守備はおかしかったし、必然だったのかも知れない。まあアーセナルは我慢できるチームになったということの証明のような気がした。集中力は魔法の力。

で、一つ取り上げたいプレー。失点後のエトーの得点機。ロナウジーニョがタイミングを計ってキャンベルを背負っていたエトーに当て、プレッシャーの受けていない方向にターンしてシュートを打った訳だけど、エトーの体の使い方、ロナウジーニョのパスと意図が完全に通じ合ったプレーだった。右側でプレッシャーを受けていたから左足に付けて欲しかったエトーの意図を感じて、タイミングをズラしてしっかりと意図の通りにパスを付けたロナウジーニョ。このパスがしっかり右足に入ったことで素早く反転することが可能になりシュートに持ち込婿とが出来た。出し手と受け手というシンプルな関係で、文字で書けば「楔から反転してシュート」ということなんだけど、意図を通じ合わせることでこのようなチャンスを生める。そんなことを感じさせた素晴らしいプレーだった。アルムニアは良く止めたなぁ。

・活かせるところを活かす、功を奏したライカールト采配。

後半開始時にイニエスタがエジミウソンに代わってアンカーに入った。数的不利になったアーセナルは前半からエジミウソンの所へプレッシャーを掛けれる状態じゃなく、比較的ノープレッシャーでボールを裁けていたこともあって、そこを活かそうとした狙い。その期待に応えてイニエスタは自らのボールスキルを活かして、ノープレッシャーの中で的確に前線にボールを供給し攻撃構築をスムーズにし、そして自らもアタッキングサードに入ってシュートシーンに絡んだ。この後、ライカールトは余り良い仕事が出来なかったファン・ボメルに代えてラーションを投入、ロナウジーニョを一列下げるというチェルスキ戦で効果を見せた交代策を取る。バルサの攻撃はラーションのポストプレーにより効果的なモノになっていったが、その分バランスとしては前掛かりに。その隙をアーセナルが突くことで、チャンスが生まれる。

何とかクリアボールをマイボールにし(セスクが何とか時間を稼いだりと良い働き。守備をしながらも繋ぎと攻撃参加でも存在感)、前がオープンになると見るとアンリやリュングベリが自らの推進力で、対応するオレゲール(リュングベリに対して)、プジョル、マルケス(アンリに対して)を寄せ付けず、前にボールを運ぶことでチャンスに繋げる。特にセスクのスルーパスからアンリがプジョルを振り切ってバルデスとの1vs1に持ち込んだシーンは完璧なるチャンスだったが、コースが甘くバルデスの手の中に収まってしまう。その他にもリュングベリ、フレブなどにも良いチャンスがあったが、結局この好機を活かし切れなかった。

この後ライカールトはリュングベリにやられまくっていたオレゲールに代えてベレッチ、ベンゲルは余りに多くの仕事をこなしてスタミナ面を心配したのかセスクに代えてフラミニを投入。この采配が勝負を分ける。

・交代をヒントに攻略したバルサ、勢いに飲まれたアーセナル

セスクがいなくなったことで又攻撃に出れなくなってしまったアーセナルは、相手の攻撃を受けるしかなくなってしまう。相変わらず攻撃を続けるバルサはラーションを活かしながら縦にボールを動かす事で揺さぶるという形がチャンスになるというヒントを掴んでいた。そして、それが実を結ぶ。

左サイドジオの斜めの楔はラーションへ、ラーションは戻りながら受けに戻り(すでにエトーは狙いを感じて縦にランニング)ダイレクトの微妙なタッチでコースを変える。これがランニングしていたエトーに繋がり、エトーは完全にフリー、しっかりと収めて冷静にニアサイドを抜いた。ついに同点、3人の見事な意思疎通で縦のギャップを付いたものだった。そしてラーション、エトーの素晴らしい技術と決定力。アーセナルとしては虎の子の一点が水泡に帰してしまう。

このゴールで俄然盛り上がるバルサは立て続けに攻め立て、アーセナルディフェンスを攻略。ベレッチの楔を右に開いて受けたのはまたもやラーション、流れたことでディフェンスも付いていく。すると、当たり前だけどペナの中にスペースが。このスペースを楔を出したベレッチがダイヤゴナルランで突き(逆オーバーラップ)、そのランニングをDFの隙間を縫う素晴らしいパスでラーションが活かした。ペナに進入したベレッチは角度がないながら強振、アルムニアの足に当たってそのまま突き刺さり、逆転。後から考えればシンプルなワンツーだったけど、盲点を突かれてはいくら堅守とはいえ苦しい。それがまして完全に飲まれてしまっていた状況では。

結局この後、数的優位の利を活かしてボールをクルージングさせるバルセロナが時間を消費、フレブに代わってレジェスを入れたアーセナルにほとんどチャンスを作らせず。バルセロナが14年ぶりにビッグイヤーを得ることになった。

ライカールトの的確な采配は見事としか言いようがない。イニエスタとベレッチに関しては、数的不利のアーセナルがケアしきれない所で更に攻撃に繋がるポイントにすることで相手を揺さぶる効果をもたらし、ラーションはそしてポストマンとして周囲を活かし、崩すための媒介となってアーセナルディフェンスを攻略のキーとなった。活かせるところを活かす戦術眼が活きた形だったのかなと(しかも代えていった選手も的確、ボメルとオレゲールは良い仕事が出来ていなかった事をしっかりと判断した。まあ、前半のあれはうまくいってなかったと思うけどね)

で、得点に繋がったシーンのラーションのダイレクトパス、そして相手を引っ張ってのスペースメイク+パスという二つのアシストは見事だった。特に一点目、ボールを受けに戻り、体を開いて触ったか触らないかという微妙なタッチでエトーがスピードを殺さずに受けれるポイントへ流したプレーは芸術。エトーの第3の動きを十分に意識し、そしてそのために必要な難しいプレーをこなす。エトーのゴールもこのプレーあってこそ(速い楔も良かった、あのパスが緩かったらエトーはオフサイドになっていたわけだし。ラーションの動きだしを見ながらその先に繋げられる意図を持った楔だったと思う。ラーションも含め、意思疎通ができていたのかな。もちろん決めたエトーもあのスピードでコントロールして冷静に決めきる。素晴らしい)これぞ、世界最高峰の攻撃にそぐうクオリティだった。てゆうか、ロナウジーニョがここに絡んでいないのに、このクオリティ。チームのレベルの高さを物語ってる。

アーセナルの方はとにかく2点差に出来なかったこと、もし出来ていたら勝てていたんじゃないかなぁ。攻め立てられ、苦しい中でリュングベリ、そしてアンリの推進力と技術は余りに見事で、何度かチャンスを演出した訳だけど、これを何とか前半のように実に繋げられたら……と思った。ただ、あれだけの状態の中で相手を翻弄して一人で前にボールを運べるというのは、もの凄いこと。しかもバルサのディフェンス(オレゲール、マルケス、プジョル)は全然対応しきれないぐらいのキレ。凄かった。だからこそ、決めて欲しかった。バルデスを褒めるべきかも知れないけど。

・総評

期待されたようなスペクタクルな攻め合いとはならなかったけど、刻々と変わる状況の中で互いに対応しあう緊張感溢れるゲーム。退場者が出て、展開がある程度固まってしまったことは残念でしたが、それでも守る側の集中力、攻める側のアイデアと技術、そして時折訪れるアーセナルの蜘蛛の糸を辿るようなチャンスはスリルもあって、見応え充分だった。

マン・オブ・ザ・マッチはは迷うところだけど、ヴィクトール・バルデスかな。彼が勝負をつなぎ止めて逆転劇を呼び込んだ。キーとなる場面でのビッグセーブは余りに大きかった。やられてたらやはりアーセナルにビッグイヤーがいっていたと思うしね。もちろん、ラーションも素晴らしかったけど、まあGKの重要性を加味して、ね。

で、今大会はバルサのためのバルサによる大会だったのかなぁと。ロナウジーニョというスーペルクラックが輝きを放ち、チームとしても創造力溢れるオフェンスを作ることが出来る技術と意識を備え、引いた相手にも崩すだけの破壊力は見るモノを引きつけた訳だけど、そこに昨シーズン敗退の反省を糧にして勝つための現実性が加わって、より隙のないチームに仕上がっていたのかなと。その現実性がチェルスキやミランというライバルに勝つ要因となっていた訳で、今大会に置いて勝つ要素を全て兼ね備えていたチームといえるのかも。そういう意味では大会通じて、一枚抜けていた存在だったと思う。おめでとう、バルサ。

そして、敗れてしまったけどアーセナルはよく頑張った。アンリの決定機逸、レーマンの退場とネガティブなポイントはあったにしても、集中力溢れるプレーで猛攻を耐え、先制点を取り、間違いなくこのゲームを熱くした。まあ最後は破綻してしまったけど、数的優位のゲームをつなぎ止めて、素晴らしいゲームの立役者になってくれたということで、非難されるべきパフォーマンスではなかったのかなと。大会通じても成長していったチームで、アーセナルも又今大会の充実の一翼を担ったことは間違いないし、充分誇れる戦いぶりだったと思う。お疲れ様、アーセナル。ベルカンプ様、お疲れ様。

ということでここまでかな。毎年思うけど、終わってしまうと思うと寂しいね。ただ、ワールドカップもあるし、今年はそうでもないかも?まあいいや、来年も楽しみ、俊輔も出るし(まだ仮だけど)ということでここまでです。

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May 17, 2006

The spectacle football that the times demand@UCL Final Barcelona vs Arsenal Preview

コラム書こうと思ったんだけど、大きなラストイベントが残っていたね。うー、楽しみ、楽しみすぎる。

05-06 UEFA ChampionsLeague The Final

Barcelona vs Arsenal @ Stade de France,Paris

Barcelona                Arsenal
Ronaldinho  Etoo   Messi              Henry
      Deco   Iniesta      Reyes C.Fabregas  Hleb Ljungberg
        Edimilson                  Girberto.S
 Gio Marquez  Puyol Oleguer  As.Cole Senderos Campbell Eboue
        V.Valdes                   Lehmann

uefa.com

伝説を作りつつある新しきドリームチームと歴史を締めくくる年にクラブの歴史初のタイトルを狙うチーム、どちらの根っこにあるのは、"スペクタクル"。観客の期待も、注目もオフェンスにあるのは間違いない。そういう意味ではここ数年で最高のマッチアップでしょう。

辿ってきた道は対照的、圧倒的な力を振りかざしていた去年の反省を胸に、グループの連動性と個人技が融合したスペクタクルなオフェンスはそのままに、攻守のバランスを調整することで守る術を身につけて、より「勝てるチーム」になったバルサ。事実上の決勝と銘打たれた宿敵チェルスキとのゲームを制してからは危なげなくここまで勝ち進み、リーグ連覇も決めて、勢いを持ってこの決勝に臨む。

逆にアーセナルは、大黒柱を失った今シーズン、主力の怪我人まで出て若い選手にシフトチェンジせざるを得なかった。リーグでは不調に陥り、そんな中でベンゲルが切った舵は憎んできた「リアクション」。しかし、それが嵌った。アンリという最強のスピアヘッドを核にアーセナルの美しくでコレクティブなサッカーを"部分的"に発揮して効率的にゴールを獲り、そして無為にリスクを冒す事が減ったことで、守りきることが出来るようになった。現実的なサッカーで苦労しながらも相性の悪いヨーロッパを勝ち進んだ(リーグでも目標最低限のUCL出場権を確保)。アーセナルも又リカバリという上昇気流に乗っていると考えられる。

まあこんな感じのシーズンだった訳ですが、そんな両チームのマッチアップを考えると、"決勝""タイトル"という要素が両チームにどのような作用を与えるかというのがこのマッチアップの趨勢を変えてくるんじゃないかなと。特にバルサの方の考え方としては気になるところ。ライカールトが「ベンゲルはカウンター練習だけしてればいいから楽だ」みたいな挑発をしているけど、バルサがアーセナルの高速カウンターをどう考えるか。普段通りにサイドバックを高い位置に上げ、スペクタクルな攻撃で押しつぶしに掛かるのか、それともチェルスキ戦のように現実的なゲームプランで臨むのか。やはりタイトルというのは尊いモノだし、もし現実的な方向性を打ち出したとしても決して不思議じゃないし、それを批判すべきでもない。アーセナルとしてはライカールトの言う通り、勝つためにやることは限られているのかなという感じはする。これが一つ目のポイント。

で、後は個を抑えるか、凌駕するかと言うところ。はっきり言って両チームのクラック達は決して無視できるような軽い存在ではなく、勝負を決める選手達の存在の働きぶりはゲームに大きく反映すると思う。まあアーセナル側から考えれば注意すべき選手は沢山いるのだけど(メッシが出てくるとなるとちょっと辛そう)、やはりロナウジーニョ。対面するのはエブエということになると思うのだけど、ミランやベンフィカのようにマンマークを付くのか、それとも普段通りの守り方なのかという考え方の部分、そしてエブエが対峙したときにとにかくいかに彼に表現できるような余裕を与えず、プレー機会を減らせるような対応が出来るのか。このマッチアップがゲームのキーマッチアップとなるのは間違いないでしょう。逆にバルセロナとしてはもちろんアンリ。スペースを突いたり、ドリブルをしたり、他の選手が押し上げる時間を作ったりと、アーセナルの攻撃の拠り所となっている訳で、彼を潰すことがバルサ勝利への大きな近道になるのは間違いないし、ここを抑えられないとなると常に失点の危険性を抱えることになる。左サイドに流れる傾向を考えたら、プジョル(マルケス?)やオレゲール(ベレッチ)が対応することになるんだろうけど、先手を取るような対応とリスクを避けるために抜かれない対応という柔軟な対応が求められそう。ここも又キーマッチアップだと思う。

まあ色々と考えましたが、このタイミングでこのマッチアップが実現したということは(それ以外にも今シーズンのリヨンやブレーメン、ベンフィカの躍進を考えても)、時代がこういう方向性を迎合しているのかなと感じています。個人的には整合性のあるサッカーが好きなので、安易な攻撃的サッカーが正しいとは思わないけど、個と組織の融合したスペクタクルなサッカーを両チームともできる訳だから(そしてそれを支える術を持っている訳で)、どちらも力を出し合うようなゲームになるといい。それを時代が求めていると思うから。

ということでこの辺かな。とにかくどんなゲームになるとしても、楽しみでしょうがない。できれば、アーセナルに勝って欲しいなぁ……、ベルカンプ様のラストゲームだし。とにかくこのゲームを味わいたいと思います。ということでここまで。

*メンバー的はあくまで仮想です。特にメッシは一応帯同メンバーに入ったみたいだからスタメンに入れてみたけど、コンディション考えたら多分サブなんじゃないかなぁと。だとしたら、スタメンはジュリか、ラーションかな。それと、シャビが復帰してるから、イニエスタの所にはいるかも?ガナの方は、ピレスがスタメンになるのかも?後はセンターバックかな、キャンベルの所にローレンもあるかも知れない。はてさて。

*以前、このサイトでもバナーを張らせていただいた神達彩花ちゃんが昨日亡くなったそうです。全国のスタジアムで募金運動が広がったりして、協力された方も多いかと思いますが、残念です、残念…。彩花ちゃん、安らかに。

詳細はこちら、ご両親からメッセージが載せられています→あやかちゃんを救う会

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May 16, 2006

Deadline day for squads -各国ワールドカップメンバー発表-

代表メンバー、続々。てゆうか、締め切りだからね、書き切れません。出来るだけ、個人的な注目国を。メンバー表とメンバー選考の短感、そして戯れ言を。

・まずヨーロッパ。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Italy National Team

GK
ジャン・ルイジ・ブッフォン(ユヴェントス)
マルコ・アメリア(リボルノ)
アンジェロ・ペルッツィ(ラツィオ)

DF
ファビオ・カンナバーロ(ユヴェントス)
アレッサンドロ・ネスタ(ACミラン)
アンドレア・バルツァッリ(パレルモ)
マルコ・マテラッツィ(インテル)
ジャンルカ・ザンブロッタ(ユヴェントス)
クリスチャン・ザッカルド(パレルモ)
ファビオ・グロッソ(パレルモ)
マッシモ・オッド(ラツィオ)

MF
アンデレア・ピルロ(ACミラン)
シモーネ・ペロッタ(ASローマ)
ダニエレ・デ・ロッシ(ASローマ)
シモーネ・バローネ(パレルモ)
ジェンナーロ・ガットゥーゾ(ACミラン)
マウロ・ヘルマン・カモラネージ(ユヴェントス)

FW
フランチェスコ・トッティ(ASローマ)
アレッサンドロ・デル・ピエーロ(ユヴェントス)
フィリッポ・インザーギ(ACミラン)
アルベルト・ジラルディーノ(ACミラン)
ルカ・トニ(フィオレンティーナ)
ビンチェンツォ・イアクインタ(ウディネーゼ)

BackUp
モルガン・デ・サンクティス(GK/ウディネーゼ)
ダニエレ・ボネーラ(DF/パルマ)
マルコ・マルキオンニ(MF/パルマ)
フランコ・セミオーリ(MF/パルマ)

4-3-1-2
       Toni  Gilardino
    (DelPiero/Inzaghi/Iaquinta)
          Totti
         (DelPielo)
    DeRossi      Gattuso
     (Camoranesi/Perrota)
          Pirlo
         (Barone)
Grosso F.Cannavaro Nesta Zambrotta
(Oddo) (Materazzi/Barzagli) (Zaccardo)
          Buffon
       (Peruzzi/Amelia)

uefa.com

ということで愛するアズーリをまず。すでにある程度メンバーが固まっていたこともあって、後は選択肢の問題という感じだった選考ですが、選考ポイントはトップとサイドバックだったのかなぁと。

まずはトップなんだけど、リッピの選択としては結局終盤一気にコンディションを上げてミラン反撃の起因となったスーペル・ピッポとイアクインタを選択。ピッポの選出に関しては何の異論もない所か嬉しくてたまりませんが、イアクインタに関してはどうなんだろ?確かにシーズン序盤はかなりセンセーショナルな活躍を見せたし、代表でも結果を残してるからわからなくないんだけど、ルカレッリはかなり点を取ってたからちょっともったいない気も。まあトニやピッポも調子が良いから、もう一枚は信頼しているアタッカーを選択したのかな?てゆうか、カサ坊残念だなぁ、マドリーなんか行かなきゃ良かったのに。残ってたらもっと駄目だったろうけど。まあまだ若いしね。とにかくまずはダイエット。

で、サイドバックは結構悩んだんじゃないかな?ザンブロッタはどちらも出来るから、そうなるとパレルモの二人のどちらがスタメンに名を連ねるかによってバックアップが代わって来るという複雑な争いになっていたのかなと。一応リッピとしてはグロッソをファーストチョイスとして決めていたようで(だからザンブロッタを右にコンバートという話をしていたらしいし)、ザンブロッタが右に回るから、必然的にバックアップがザッカルドとなって、左のバックアッパーとしてオッドが必要になった。まあ妥当なんだけど、ザッカルドがスタメンだったらバックアップに入っているボネーラがリスト入りしていたと思うし、そういう意味ではボネーラは残念。考えてみたらイタリアもアテネ世代は少ないね。

どっちにしてもスタメンはほとんど固まっていてメンバー的なサプライズはほとんどないと言っていいでしょう。で、本大会に目を向けると、一番のポイントはトッティのコンディションがどこまで戻っているかに掛かってる。一応ドイツとのテストマッチで、アレ・トニ・ジラの3トップが機能して保険はあるのだけど、やはりトッティがいるとチームのクオリティが変わる。彼はバイタルエリアで危険な仕事も出来るし、ダイレクトに代表されるキレのあるスルーパスでカウンターの起点にもなれる。ピルロとの縦ラインは楽しみだし、リッピも彼が怪我してからもずーっと気にし続けていた。そういう意味では彼がどこまで戻っているのかというのは非常に気になる。正直離脱の時間が長かったので、後一ヶ月でどこまでプレーの勘を取り戻せるかは未知数な気もするんだよね。

で、後はこういう国際大会の悩みの常であるCDFのバックアップ。ネスタは怪我が多いし、カンナはカードが多かったりと、ピッチに立てなかったことも少なくない。そして不在となると高確率で星を落とす。2002年のあの韓国戦も二人とも不在だった。だから何とか第3、第4のCDFの台頭を待っていたんだけど、望みかなわず。相変わらずマフィアみたいなプレーで流血を引き起こすマテラッツィは全く信頼できる選手ではなく、バルザーリも正直どこまでやってくれるのかは未知数。リッピはネスタとカンナバーロに7試合の間、何もないことお祈りしないと。それぐらい、勝負に関わる要素だと思うから。次世代は心配だ、カンナも4年後は厳しいだろうし……。

まあ色々と期待も不安もあるのだけど、ちょっとだけ期待が大きいかな。日韓でもEUROでも思いっきりずっこけたので、そろそろ…という感じもあるし、何よりもモデルチェンジ。リッピのアズーリは、前任者のトラップのチームと比べても、かなりオフェンシブになっている。ミランを倣った4-3-1-2(4-3-3も、4-4-2もあるだろうけど)でピルロが中央に入るようになって、攻撃構築能力は飛躍的に良くなってそれによってトッティがアタッキングエリアでプレーできる割合も多くなった。そのトッティへのフォローと言うことを考えても、サイドバックも攻撃に特性を持っている選手が多くて積極的に攻撃に絡むし、デ・ロッシやガットゥーゾが精力的にフォローしてくれる。とにかく攻撃に絡む人数が増えたと思う。もちろん、だからといって、ブラジルやスペインと比べられたらあれだけど、ドイツに4点獲って勝った力はフロックじゃないよ(ドイツが酷かったのはあるけどさ)

ただ、チームが結果を残すかどうかはやはりアタッカーに掛かっている。トニとジラがヴィエリのように大舞台で結果を残せるメンタリティを持っているか、トッティとアレックスどちらかがトップコンディションで入って"ファンタジスタ"としての職を全うできるか。結局イタリアのポイントはそこだと思う。ジラの調子は下降気味なのが気になる…頑張れ。

とにかく今回こそ優勝!ブラジルが強かろうが、イングランドが期待出来ようが、アズーリに優勝して欲しい!もう予想じゃなくなってるな

まあ僕はザンブロッタのウインクさえ見れれば満足なんだけどね。伊達男過ぎだろ、あれは。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 France National Team

GK
ファビアン・バルテズ(オリンピック・マルセイユ)
グレゴリー・クーペ(オリンピック・リヨン)
ミカエル・ランドロー(ナント)

DF
ウィリアム・ギャラス(チェルシー/ENG)
ジャン・アラン・ブームソング(ニューカッスル・ユナイテッド/ENG)
ミカエル・シルベストル(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
リリアン・テュラム(ユヴェントス/ITA)
ガール・ジヴェ(ASモナコ)
ウィリー・サニョル(バイエルン・ミュンヘン/GER)
エリック・アビダル(オリンピック・リヨン)
パスカル・チンボンダ(ウィガン・アスレティック/ENG)

MF
クロード・マケレレ(チェルシー/ENG)
パトリック・ヴィエラ(ユヴェントス/ITA)
アルー・ディアラ(ランス)
フローリアン・マルダ(オリンピック・リヨン)
ヴィカシュ・ドラソー(パリ・サンジェルマン)
ジネディーヌ・ジダン(レアル・マドリー/ESP)

FW
ティエリ・アンリ(アーセナル/ENG)
ダビド・トレゼゲ(ユヴェントス/ITA)
ルイ・サハ(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
ジブリル・シセ(リバプール/ENG)
シルヴァン・ヴィルトール(オリンピック・リヨン)
フランク・リベリー(オリンピック・マルセイユ)

4-2-2-2
    Henry  Trezeguet
  (Cisse/Saha/Ribery/Wiltold)
  Zidane        Wiltold
 (Malouda)    (Dhorasoo/Ribery)
      Vieira  Makelele
     (Diarra/Dhorasoo)
 Abidal Gallas  Thuram Sagnol
(Gallas) (Boumsong/Givet)(Chimbonda)
        Barthez
     (Coupet/Landreau)

uefa.com

ということで、ジダンラストダンスの仲間達が発表。改革に失敗して保守的な路線に戻っていったレイモン・ドメネクだったけど、最後の最後に代表歴のない二人を本戦メンバーに招集。で、ピレスやジュリ、アネルカなどのネームバリューのある選手が外れる選考となった

で、まず選ばれた方。リベリーに関してはまだ数回しか見ていないのだけど、確かに凄い。こんな記事が今年のはじめに出ていたけど、それだけ期待値も高く、活躍を見せたと言うことでしょう。将来性を見ても、連れて行くと言う選択としては間違っていないのかも。チンボンダに関しては、ウィガンの大冒険の中で右からがんがん行ってビッグクラブからも注目されている選手。移籍が濃厚とされてるみたい。でも、レベイエールが選ばれると思ってたからこっちは意外。まああくまでもサニョルがレギュラーだとは思うけどね。

外れた方はというと、ジュリは選ばれるかなと思ってからちょっと意外。まあ今シーズンはメッシの台頭で出場機会が減っていたことも影響したかな?ジダンとの相性も良かったし、ドメネクの代表チームでも選ばれていただけに、良いのかなという気がする。ピレスの方はドメネクと仲が悪いからね。占いの犠牲者。

まあメンバーの方はあくまでも予想に過ぎないけど、個の力もあって、バランスとしても良く、経験もある。強いチームだと思うけど、あくまでもジダンあってのチームだと思うので、ジダンの出来次第という側面があると思う。予選でも彼の復帰で風が変わったし、そういうことを考えても未だにその存在感は絶大。彼への信頼がランニングを引き出し、彼の存在感と技術が相手を引きつけ、相手にズレを生じさせる。一人で攻撃をリードできる存在はやはり希有。ただ、年齢を重ね、コンディション維持もままならず引退を決めたように、どこまでもつかは未知数。それだけにジダンのコンディションは大きな鍵。

上記の通りジダン頼りな部分はあるのだけど、それだけではやはり優勝には届かないと思う。そういう意味では、アンリやトレゼゲが今度こそ代表でブレイクするのが必要不可欠な要素かなと。彼らが存在感を示してジダンを経由しなくてもゴールが獲れるようになれば、チームとしては充実するんじゃないかな?前大会もそうだったけど、ワールドカップに繋がる今シーズンもクラブでは超一流の結果を残し続けているだけに、今度こそその期待にそぐう結果を残したいところ。

個人的にはやっぱりジダンのラストダンスを、少しでも長く見たい。トーナメントの山を想像できないけど、出来るだけ長く見たい。だから頑張って欲しい。ドメネク余計なことすんなよ。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Netherlands National Team

GK
エドウィン・ファン・デル・サール(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
ヘンク・ティメル(AZ)
マールテン・ステケレンブルグ(アヤックス)

DF
ハリド・ブラールーズ(ハンブルガーSV/GER)
ヨニー・ヘイティンガ(アヤックス)
アンドレ・オーイヤー(PSV)
ジョバンニ・ファン・ブロンクホルスト(バルセロナ/ESP)
ヤン・クロンカンプ(リバプール/ENG)
ヨリス・マタイセン(AZ)
ケウ・ヤリエンス(AZ)
ティム・デ・クレル(AZ)

MF
フィリップ・コク(PSV)
ヘドウィヘス・マドゥロ(アヤックス)
ウェズレイ・スナイデル(アヤックス)
デニー・ランザート(AZ)
マルク・ファン・ボメル(バルセロナ/ESP)
ラファエル・ファン・デル・ファールト(ハンブルガーSV/GER)

FW
ディルク・カイト(フェイエノールト)
ルート・ファン・ニステルローイ(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
アリエン・ロッベン(チェルシー/ENG)
ロビン・ファン・ペルシー(アーセナル/ENG)
ヤン・フェネホール・オフ・ヘッセリンク(PSV)
ライアン・バッベル(アヤックス)

4-1-2-3
       V.Nistelrooij
 Robben (V.o.Hesselink)  Kuyt
(V.Persie)           (Babel)
    V.D.Vaart  Landzaat
    (V.Bommel/Sneijder)
         Cocu
        (Maduro)
 Gio Heitinga  Boulahrouz Kromkamp
(De Cler) (Mathijsen/Ooijer) (Jaliens)
         V.d.Sar
    (Stekelenburg/Timmer)
       
uefa.com

フンテラールがいない、びっくりした。エール・ディ・ビジとはいえ、30ゴール越えという恐ろしい結果を残した(しかも移籍を挟んでいるのにもかかわらず)選手を外すとは。てゆうかマカーイも外したんだから、ニステルと心中って事なんだろうけど、はてさて。ニステルも怪我がちなのに……。

その他を見ると、結構使われてたオプダムが外れたのは意外。その代わりにAZの選手を呼んだようで、この辺を見てもファン・バステンは勢いを重視しているのかな?でも、じゃあ何でフンテラールを外したんだと思っちゃう。チャレンジャーで改革者ではあると思うけど。カリスマ監督の行方はいかに。

ただ、ファン・バステンというカリスマの元、チームはうまく回っていて、とりあえず反論できない状態でもある。後は、本番でもその神通力(とファン・トシップとのタッグによる機能美を感じるアヤックスタスク)が通じるかというところかなと。

チームとしては、チェコやルーマニア、フィンランドを寄せ付けずにあっさりと予選通過したとおり、かなりポテンシャルは高い。特にウインガー、セントラルと非常にバラエティに富んでいて質の高い選手が揃い、アグレッシブで意思統一の取れたオフェンスが出来る。この辺はブラジルに勝るとも劣らない(いや、さすがにブラジルには……)と思う。バランスとしてはかなり前掛かりで攻めて勝つチームということを容認していて、オランダらしいチームに仕上がっているのかなと。

ただ、守備はセンターバックの経験不足も含めてお世辞にも堅いとは言えない。サイドバックも攻め上がってなんぼのタイプだし。こういう事を考えても、自慢の攻撃陣にこのワールドカップは掛かってくるのは間違いないと思う。

ラフィは大丈夫なの?間に合うの?まあランザートは外さないと思うけど(ボメルもいるし)、少しで良いからラフィ&スナイデルが見たいな。

嵌れば本当に凄いチームだと思うので、何とかグループリーグ抜けて欲しい。てゆうか、WCといえばブラジル-オランダでしょ?名勝負の宝庫、日韓では見れなかったんだから今回は見せて!

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Spain National Team

GK
イケル・カシージャス(レアル・マドリード)
サンチャゴ・カニサレス(バレンシア)
ホセ・マヌエル・レイナ(リバプール/ENG)

DF
カルロス・マルチェナ(バレンシア)
カルレス・プジョル(バルセロナ)
ファニート(レアル・ベティス・バロンピエ)
パブロ・イバニェス(アトレティコ・マドリード)
セルヒオ・ラモス(レアル・マドリード)
ミチェル・サルガド(レアル・マドリード)
アントニオ・ロペス(アトレティコ・マドリード)
アシエル・デル・オルノ(チェルシー/ENG)

MF
ダビド・アルベルダ(バレンシア)
マルコス・セナ(ビジャレアル)
シャビ・エルナンデス(バルセロナ)
アンドレス・イニエスタ(バルセロナ)
シャビ・アロンソ(リバプール/ENG)
フランセスク・ファブレガス(アーセナル/ENG)
ルイス・ガルシア(リバプール/ENG)
ホアキン(レアル・ベティス・バロンピエ)
ホセ・アントニオ・レジェス(アーセナル/ENG)

FW
ラウール・ゴンザレス(レアル・マドリード)
フェルナンド・トーレス(アトレティコ・マドリード)
ダビド・ビジャ(バレンシア)

4-2-3-1
       F.Torres
      (Villa/Raul)
Reyes      Raul     L.Garcia
(Villa)  (Xavi/Iniesta)    (Joaquin)
     X.Alonso  Alberda
    (M.Senna/Xavi/Cesc.F)
D.Horno Marchena  Puyol M.Salgado
(A.Lopez) (Juanito/Ibanez) (S.Ramos)
         Casillas
      (Canizares/Reina)

4-1-2-3
  Reyes     Raul     L.Garcia
  (Villa) (F.Torres/Villa)  (Joaquin)
        Xavi   Iniesta
        (Cesc.F/Xavi.A)
          Alberda
       (Xavi.A/M.Senna)
D.Horno Marchena  Puyol M.Salgado
(A.Lopez) (Ibanez/Juanito) (S.Ramos)
          Casillas
       (Canizares/Reina)

uefa.com

おい、ジジイ。バラハはどうした?ビセンテはどうした?分かってるさ、選ばれなさそうだって事は。まあしょうがないけどさ。で、予備選考があって、そこでグティやデ・ラ・ペーニャといったオフェンシブな選手が削られ、今回はモリエンテスが外れた。今シーズンは出場機会も限られ、調子もよくなかったけど、実績やラウールとのコンビネーションという期待度もあっただけに、もしかしたらとは思ったけど…時代だね。

どちらにしても経験よりも才能・若さと言うところに賭けたのかなと言う印象。イニエスタにしても、セスクにしても今シーズンのプレーぶりは先が楽しみになるようなパフォーマンスだったし、心酔するフェルナンド・トーレス、リーガ得点ランキング2位のビジャ(かわいいよビジャ)にしてもまだ若い。まあとにかく力はあると思うので、後は大舞台で力を発揮できるか。若さがどう影響するかは未知数かなと。てゆうか、セスクかイニエスタどっちかでいい気がするけどね、タイプ似てるしさ、バラハ……。

しかし、これだけセントラルの選手が多いとなると、少し組み替えも考えているのかな?シャビが復帰して間もないことはあるにしても、セスクやイニエスタも遜色なくプレーできる。ユース世代で常に核となってきた3人はとにかく楽しいプレーヤー達。そこにシャビ・アロンソもいる訳で、中盤をストロングポイントにしても面白そう。まあサイドアタッカーを高い位置に置くのは間違いないと思うし、そうなると"アンタッチャブル"ラウールか偏愛とも言える教え子フェルナンド・トーレスを外す決断が強いられる訳だけど、はてさて。

本大会の方に目を向けると、予選である程度サイドアタッカーの起用には答えが見えているとはいえ(ルイガルやレジェスといった本職じゃないけど、柔軟な動きが出来るアタッカーを置いて攻撃の流動性を促す感じ)、予選では決定力不足で苦しんだこともあり、フェルナンド・トーレス、そしてラウールにキーがあるのは間違いないかな。チャンスはある程度作るだろうしね。

守備に関しては、まあ不安な要素もあるんだけど、プジョルもいて、経験を積んで最高峰のレベルに上り詰めつつあるカシージャスもいてと、それなりに計算できるかな。もちろんバランスとしては前目で常にカウンターの危険と背中合わせな部分もあるので、この辺をプジョルやマルチェナがどこまで我慢できるかというのはあるんだけど。とにかく失点の数はカシージャスに掛かってくると思う。神降臨なら、ね。

どちらにしても若いチームで、ポテンシャルは非常に高い。ムラがあるからどうなるかは分からないし、相変わらず期待を裏切り続けているスペイン代表だから、過度な期待は禁物だけど、この若さという部分がポジティブに出れば(グループリーグ、トーナメント一回戦ぐらいで乗れれば)この状況を打開できるかも。楽しみですな。

で、ドイツとかチェコとかポーランドとかセルビアとかもメンバー発表されてるんだけど(当たり前か、締め切りなんだから)スルーで。uefa.comとか、FIFAworld.com見てちょうだい。ネドベドが出てくれるようで良かった、コラーが戻ってきて良かった。クラニーとか、変な踊りの人とかが外れたりもしてるけど。てゆうかクリンスマンも大胆だね。まあ変える必要があったって事だろうけど。

・南米、てゆうかブラジルとアルヘンティナ

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Brazil National Team

GK
ジーダ(ACミラン/ITA)
ジュリオ・セザール(インテル/ITA)
ロジェーリオ・セーニ(サンパウロFC)

DF
ルッシオ(バイエルン・ミュンヘン/GER)
ジュアン(バイヤー・レバークーゼン/GER)
クリス(オリンピック・リヨン/FRA)
ルイゾン(ベンフィカ/POR)
カフー(ACミラン/イタリア)
シシーニョ(レアル・マドリード/ESP)
ロベルト・カルロス(レアル・マドリード/ESP)
ジルベルト(ヘルタ・ベルリン/GER)

MF
エメルソン(ユヴェントス/ITA)
ゼ・ロベルト(バイエルン・ミュンヘン/GER)
ジウベルト・シウバ(アーセナル/ENG)
エジミウソン(バルセロナ/ESP)
カカ(ACミラン/ITA)
ロナウジーニョ(バルセロナ/ESP)
ジュニーニョ・ペルナンブカーノ(オリンピック・リヨン/FRA)
リカルジーニョ(コリンチャンス)

FW
ロナウド(レアル・マドリード/ESP)
ロビーニョ(レアル・マドリード/ESP)
アドリアーノ(インテル/ITA)
フレッジ(オリンピック・リヨン/FRA)

4-2-2-2
     Adoriano  Ronaldo
      (Robinho/Fred)
  Ronaldinho      Kaka
  (Juninho.P/Ricardinho/Robinho)
    ZeRoberto  Emerson
  (Gilberto.S/Edimilson/Juninho.P)
 R.Carlos Lucio  Cris Cafu
(Gilberto)(Juan/Luizao/Edimilson)(Cicinho)
          Dida
      (J.Ceser/R.Ceni)

FIFAworldcup.com

多分、世界で一番予想が簡単な23人だったと思う。まあ悩むところがあったとしたら、各ポジションのバックアップぐらいだったと思うし。でもこれもほとんど決着が付いていたと思う。鮪、残念。でもマリに来てから招集されていないし蚊帳の外だったのかな……。

まあメンバー的にほぼ不動ということで(左はグスタボ・ネリーだと思ってたけど)本大会に目を。6回目があるかないかは魔法の4人(カルテット・マジコってやつ)の調子如何だろうけど、懸念されるポイントはロナウジーニョのコンディション(UCL決勝も控えてるし)、アドリアーノのメンタル、ロナウドのウエイトぐらいかな。どちらにしても調整が鍵を握る。失敗すれば82年の再来、うまくいけば普通に優勝しちゃうと思う。まあ守備に関しては確かに穴はあると思うけど、穴があろうがなかろうが、今のブラジルはどのチーム相手にも3、4点ぶち込んじゃう力がある。ロナウジーニョを封じ込める術は彼自身が調子を崩す以外にはほとんどないし、ロナウジーニョに集中すれば、カカに切り裂かれる。ペナ前が空けばデブが重かろうとゴールを獲り、少しでも離せばアドリアーノのミサイルが飛んでくる。ディフェンダーが8人必要だと思うぐらいだ。それだけ、インパクトがあるチームなんだよね。

まあ本命が優勝するって言うことがそうそうないのがこういう大舞台だと思うけど、今回は限りなくブラジルはカップに近い。ブラジルに勝つ可能性があるチームってどこなのかこっちが聞きたいぐらいだ。このチームに勝てるチームがあるのか、それが今大会の見所かも知れないね。フレッジが選ばれたのがちょっと嬉しい。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Argentina National Team

GK
ロベルト・アボンダンシエリ(ボカ・ジュニアーズ)
オスカル・ウスターリ(インディペンディエンテ)
レオナルド・フランコ(アトレティコ・マドリード/ESP)

DF
ガブリエル・ミリート(レアル・サラゴサ/ESP)
ロベルト・アジャラ(バレンシア/ESP)
ファブリシオ・コロッチーニ(デポルティボ・ラ・コルーニャ/ESP)
ガブリエル・エインセ(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
ニコラス・ブルディッソ(インテル/ITA)
ファン・パブロ・ソリン(ビジャレアル/ESP)
レアンドロ・クフレ(ASローマ/ITA)

MF
エステバン・カンビアッソ(インテル/ITA)
ハビエル・マスチェラーノ(コリンチャンス/BRA)
ルイス・ゴンザレス(FCポルト/POR)
リオネル・スカローニ(ウェストハム・ユナイテッド/ENG)
マキシミリアーノ・ロドリゲス(アトレティコ・マドリード/ESP)
ファン・ロマン・リケルメ(ビジャレアル/ESP)
パブロ・アイマール(バレンシア/ESP)

FW
エルナン・クレスポ(チェルシー/ENG)
フリオ・リカルド・クルス(インテル/ITA)
ハビエル・サヴィオラ(セビージャ/ESP)
カルロス・アルベルト・テヴェス(コリンチャンス/BRA)
リオネル・メッシ(バルセロナ/ESP)
ロドリゴ・パラシオ(ボカ・ジュニアーズ)

FIFAworldcup.com

えーと、読めません。全くもって読めませんでした。正直どこかで「僕だけのアイマールたん」が外されるんじゃないかと思ってたぐらいですから。しかし、思い切ったね。アルヘンティナの魂と言っていいハビエル・サネッティ、一番強いワルテル・サムエル、バイエルンで完全にスタメンを獲ってセンターバックもアンカーもハイレベルなマルティン・デミチェリスを外して、コロコロさんやブルディッソやクフレを残すんだ。おじさん、びっくりだ。

ただ、アルゼンチンという国自体が才能の宝庫で、もの凄~い多くの選択肢の中で選ばなきゃいけないこと。しかもブラジルのように才能の抜けてる選手がいたら選びやすいけど、同じぐらいの力の選手が沢山いるからたちが悪い。特性とか性格、コンディションや貢献度などなど様々な側面での難しい決断になることは仕方ないとも言える。まあ僕としては、アイマールたんとメッシを連れて行ってくれるだけで良いさ。

で、メンバーから見れば、基本は3トップかな。左にテヴェス、中クレスポ、右にメッシ。トップ下にリケルメ、右にマキシ、左にソリン、底には禿。で、3バックかな。てゆうか自信なし。本大会に目を向けるとやっぱり攻撃力かな、売りは。リケルメが核となるのは間違いないと思うけど(ペケルマンと不仲?なんて話も)、でもリケルメは厳しく警戒されると思うから、その他の選手がいかに活躍できるかの方が大切かも知れない。特にメッシとテヴェスの局面打開能力はアルゼンチンの拠り所となるかも。メッシもテヴェスもボールを持てばとんでもないことが出来るし、ボールを引き出したり、受ける技術にも長けている。前3枚だけでもゴールを獲れる力はあると思うので、その辺が鍵になるかなぁと。てゆうか、使われるか分からないし、メッシのコンディションは未だに見えない部分もあるのだけど(メッシはパリに行く様子)

しかし本当に良いのかな?慣れない選手ばかりで臨む死のグループ、嫌な匂いがぷんぷんするよ。サネッティだけでも連れてってくれねぇかな?

ということでこの辺かな。ニュースは又やるよ。高原やバラックの移籍がすでに決まったりと、市場も動き出してるし。ということでここまで。

*選考に関して、一個コラム書きます。早いうちにね。しかし凄いアクセス。

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May 15, 2006

選ばれし23人 -ワールドカップ日本代表メンバー発表-

決まったね、選ばれし23人。まあ選ばれる人がいれば、選ばれない人もいる。毎回思うけど、やっぱり残酷だよね、これ。仕方ないんだけどさ。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Japan National Team

GK
川口能活(ジュビロ磐田)
土肥洋一(FC東京)
楢崎正剛(名古屋グランパスエイト)

DF
加地亮(ガンバ大阪)
駒野友一(サンフレッチェ広島)
中澤佑二(横浜Fマリノス)
宮本恒靖(ガンバ大阪)
坪井慶介(浦和レッドダイヤモンズ
田中誠(ジュビロ磐田)
三都主アレサンドロ(浦和レッドダイヤモンズ)
中田浩二(FCバーゼル/SUI)

MF
福西崇史(ジュビロ磐田)
稲本潤一(ウエスト・ブロム・ウィッチ・アルビオン/ENG)
中田英寿(ボルトン・ワンダラーズ/ENG)
小野伸二(浦和レッドダイヤモンズ)
小笠原満男(鹿島アントラーズ)
遠藤保仁(ガンバ大阪)
中村俊輔(セルティック・グラズゴー/SCO)

FW
高原直泰(ハンブルガーSV→フランクフルト/GER)
大黒将志(グルノーブル・フット/FRA)
柳沢敦(鹿島アントラーズ)
玉田圭司(名古屋グランパスエイト)
巻誠一郎(ジェフユナイテッド千葉)

4-2-2-2
    Takahara Yanagisawa
    (Tamada/Oguro/Maki)
   Nakamura    Ogasawara
    (Endo/Ono/H.Nakata)
     Fukunishi H.Nakata
 (Inamoto/Endo/Ono/K.Nakata)
 Alex Miyamoto Nakazawa Kaji
(K.Nakata)(Tsuboi/T.Tanaka)(Komano)
       Kawaguchi
      (Narazaki/Doi)

3-4-1-2
     Tamada  Takahara
    (Yanagisawa/Oguro/Maki)
       Nakamura
    (Ogasawara/H.Nakata)
 Alex Fukunishi  H.Nakata Kaji
(K.Nakata)(Inamoto/Ono/Endo)(Komano)
  Nakazawa Miyamoto Tanaka
     (Tsuboi/K.Nakata)
       Kawaguchi
      (Narazaki/Doi)

J's Goal

ドイツに望む23人。まあ選ばれたからには頑張って欲しい訳ですが、久保……、松井……、残念。

ある程度想定内ということになるのだけど、その中で言えば巻はジーコの序列を崩したと言うことになるのかな。もちろん、久保との比較なんだろうけど、彼はコンディションも良さそうで、Jでも代表でも結果も出している。そういう意味では必死のアピールが通じて正当な報酬を得たと言っていいのかなと。選出された選手の中で一番と言っていいほどボールへの執着心が強く、体を張れる「強さ」というのを持っていて、彼が尊敬するという偉大なるファーストスコアラー中山雅史のように何かを起こしてくれるという期待感は、ある。とにかく頑張れ。

後、議論の的になるのは玉ちゃんかな?まあ柳沢のコンディションという兼ね合いもあるんだろうけど、個人的には決定力以外の能力は評価しているし、動き自体もキレが戻って良いときに戻りつつある。この中ではドリブルの出来る選手だし、でっかいDFの揃う対戦相手を引っかき回す存在としては期待している。てゆうか、ギリシャ戦のようにボールを引き出し、スペースを突くという形は必要なのかなと。とにかくゴールの神様にお祈りでもして、運が戻ってくるのを待つしかない。

で、落選の人。まずドラゴンね。昨日も書いたけれど、やはりコンディションが上がってこなかったことに関して"正当に"判断されたということで、仕方なかったと思う。正直クラブでのプレーを見てても、ここ3ヶ月現状を行ったり来たりしていて、トップコンディションに近づくような予兆が見られなかったと言うことは明らかだと思うし。まあもちろん能力には異論はないし、トップコンディションなら日本人最高峰の得点力を誇るのは知ってる。でも、張り子の虎じゃなくて竜では世界では戦えない。本人は真剣勝負を望んでて、行きたかっただろうから、日本はどうあれ行かせてあげたかったという気持ちはあるけどね。てゆうか、酷使されて続けて、これかよ……という気持ちがない訳じゃない。でも、こればっかりはしょうがない。とにかく、Fマリノスではまだまだ期待してるし、また「ぱさぁ~」ラッシュを待ってるよ。大ちゃんに励ましてもらって。佑二は2倍頑張れ。

松井は本当に残念。リーグ・アンでは2ndチームに入るぐらいの大活躍(つーかアシスト王らしい、sounoさんの所で出てたけど)を見せていた訳で、僕は満男と競ってレギュラーを争うぐらいだと思ってたから。ジーコの中でヤットや稲本、玉ちゃんの序列を崩せなかったということなのかな。もちろん次もあるし、次世代では間違いなくエース的な存在になるだろうけど、正直今見たかった、彼のドリブルは停滞を切り開く希望になると思ってた。俊輔との競演が見たかった。右が俊輔、左が松井でね。まあとにかく、直前で外れる経験をした選手はそう多くないし、とにかくこれを糧にして頑張って欲しい。ル・マンのソレイユは代表に選ばれなくても、その輝きは失せないしね。那須に励ましてもらって。

まあこんな感じかな。マツ?まあね、しゃあないわ。ここんところコンディションは上がっていたし、周囲の期待も高まっていたけど、ジーコと折り合い付かなかった時点でしょうがないと思うし、今考えたら良くトルシエの時に諍いを起こさなかったなぁ(起こしてたんだろうけど、正邦が何とかしてたんだろうし。こういう存在がいたら何とかなってたのかも……)ってぐらいだからね。マツは良いんだ、マリノスの象徴だから。佑二は3倍頑張れ。

で、俊輔初選出、これは本当に良かった。まあ天地がひっくり返ったり、直前でトルシエが監督になったとしても選ばれてたとは思うけど、まあとりあえず選ばれて良かった。俊輔にとってはじめてのWC、とにかく楽しんでいらっしゃい。俊輔が楽しくサッカーできればそれなりに良いゲームできると思うし、見てる僕も楽しい。とにかく望み続けて、勝ち取ったエースの座。満喫して欲しい。

ということで選ばれた選手にはとにかく今までやってきた事を発揮して、とにかくベストを尽くしてもらえたらと。「あ~、あいつが選ばれてれば」とか言われないように。で、選ばれなかった選手もこのチームでやってきた「考える力」みたいなモノを更に伸ばしてほしいな。とにかく頑張れ、超頑張れ。ということでとりあえず。

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May 14, 2006

抜け出したドロ沼@Yamazaki NABISCO Cup GroupLeague Fマリノス vs レッズ

行きたかったなぁ、見たかったなぁ、小宮山君。でも、これで粉掛けたって事で確保できたのかな?入ってくれると良いねぇ。全然どんな選手か分からないけど。今日はテレビっこです。

2006 J.League Yamazaki NABISCO Cup GroupA Day4

Fマリノス 1-2 レッズ @ 日産スタジアム「抜け出したドロ沼」
F.Marinos:6'那須大亮 Reds:13'永井雄一郎 58'ワシントン

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵"呪いは続くよ"、松田直樹、那須大亮(→86'小宮山尊信)、MF河合竜二、マグロン(→81'ハーフナー・マイク)、田中隼磨、平野孝(→71'吉田孝行)、狩野健太、FW清水範久、大島秀夫

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、内舘秀樹、MF鈴木啓太、酒井友之、山田暢久、平川忠亮(→84'細貝萌)、ロブソン・ポンテ"大丈夫?"(→33'岡野雅行)、FW永井雄一郎(→74'黒部光昭)、ワシントン"天敵"

共にナビスコでは3連勝、ほぼ予選突破は決めているモノの首位を争う直接対決。どちらも代表選手は不在だが、そんなにメンバーを落としている感もなく、この辺はさすがビッグクラブと言うところか。Fマリノスの方は栗原と平野がスタメンに名を連ね、レッズの方は内舘、酒井、永井がスタメン。

前半
どちらも、慎重な立ち上がり。しかし開始早々スコアが動く。左サイドからのCKを得ると、狩野のインスイングのボールは鋭くファーへ、鈴木啓太のマークの遅れを突いた那須が高い打点の直立不動ヘッドで押し込み、先制点。レッズとしては、一発目でマークがあやふやだったかな?前回の対戦を思えば先制点を獲れたのは限りなく大きい。

しかし、この失点で火の付いたレッズの攻撃がFマリノスを襲う。Fマリノスも攻撃には出る姿勢は保っていたモノの勢いに飲まれ、特にアウトサイドが低い位置に押し込まれる。そんな中で、ロングスローから始まった流れでクリアボールに反応した平川が左サイドからダイレクトでクロス、低いボールは中に入ってきた選手とのタイミングがズレて後ろを通る形になり、FマリノスDF陣としては逆を付かれた形で待ち受けていた永井がフリー、あっさりとダイレクトで押し込まれ同点とされてしまう。

その後は一進一退。Fマリノスも一時の不調を抜けたか、中盤ではある程度ボールが回り、ポゼッションしながら攻め、レッズはそれを凌ぎながら空いているスペースをランニングを絡めて使い、シンプルに攻めきろうとする。一気にアタッキングサードまで入り、きわどいシーンまで持って行けるレッズに対して、Fマリノスはアタッキングサードに入るまで、そしてその先のアイデア不足で苦労している感があり、そういう意味ではレッズペースといえたのかも知れない。

そんな中で那須と競り合った際に受け身を獲れずに落ちてしまったポンテが肩だか、鎖骨だかを痛めて、途中交代を余儀なくされる。岡野が入り右サイドへ、山田がセンターに入った。この影響もあってか、この後はFマリノスにリズムが来る。動き出しに置いてコンビネーションが見え始め(ヤヒーがわかりやすく説明してくれていた。一つの動きだしに連動する形で違う動きを絡めて、スペースメイク&ユーズという感じかな。引いたら出るとか、絞ったら回るとか)、それをうまく繋げて使っていくことで攻めあぐねていた部分は改善。しかし、最後の所ではレッズの厳しいディフェンスもあって、決定機までは繋がらず(ロスタイムのジローは……)結局前半は1-1で折り返す。

後半
終盤の良いリズムを持続する形で、Fマリノスがポゼッションから崩しに掛かり、レッズはそこを水際で凌いでカウンターという展開。ここまではラストの崩しの所でレッズのディフェンス陣に封じられていたFマリノスの攻撃ですが、最前線で外に流れたりすることで穴を空け、そこをうまく使うことでシュートに繋げる。大島→ジロー→大島という形でファーストシュート(良いコンビでペナ中央に穴を空けそこをうまく使えた)、その後もマグロンや隼磨が豪快に狙ったり、セカンドボールを支配し、セットプレーからのチャンスも続いたが、ゴールを奪うまでは至らず。

チャンスを生かし切れない中で、レッズのクオリティが又牙をむく。右サイドで平野、那須が対応しに行っていたモノの永井の縦のスピードに屈する形で突破を許しクロスを上げられ、マツも外に出ていたため勇蔵vsワシントンという因縁の対決に。ただ、勇蔵の方が内側にはいたモノのクロスをクリアすることも、又後ろから走り込むワシントンを捕まえることも出来ず、そのクロスを見送る形でやすやすとワシントンにインサイドで押し込まれてしまい、逆転弾。ありゃま。崩すために人数も多く掛ける中で、カウンターという形が目立っていたけど、この攻撃に関しては守れるだけの人数は揃えていただけにもったいなかったかな。決めるワシントン、一人で突破できる永井が凄いということもあるんだけど。

このゴールでアドバンテージを持ったレッズは必勝パターンへ、まずは守備をしっかり、で、少ない人数でカウンター、止められたらポゼッション、という形が意識統一され、やることが整理される。又、リードということもあって精神的な余裕も生まれたか守備も安定する。そんな中で崩していくことを求められるFマリノスはこれまでと同じように中盤で作り、アタッキングサードではポストを絡めたダイレクトプレーで崩しに掛かるが、突破口が生まれない。一度もの凄いチャンスもあったが、生かし切れなかったことは痛かったかな(セカンドボールを拾った狩野から数的優位なカウンターを作った。狩野がセカンドを拾いうまく浮き球をコントロールして相手をかわすと数的優位な状態に。タイミングをずらすようなモーションからのノールックパスで大島が完全フリーな形を演出したが、オーシは打ち切れず、折り返されたボールに詰めたマツはいいシュートを飛ばせず正面。狩野のファンタスティックなプレーは良かったんだけどな~)

どちらも序盤から運動量が多かったこともあり、疲労度を見ながら交代策を取る。Fマリノスは平野に代え吉田、レッズは永井に代え黒部がピッチに入るが展開は動かず、岡ちゃんは残り10分と言うところでマグロンに代えマイクを投入。マイクタイムに突入。しかし逆に右→左→右と振られて岡野に近距離で決定機を強いられるなど、攻めダルマになりきれない。しかし、那須のクロスからマイクがファーに注目を集める形でニアで吉田が合わせたり、マイクの高さが活きる形でGKと競り合いこぼれを狩野がシュートと、ようやくマイクタイムらしい展開が生まれる。このタイミングで、強化指定の小宮山君が那須に代わって入り、初出場おめ。ワシントンと1vs1で対峙したりと良い経験(しかも止めたし)結局スコアは動かず、1-2。レッズは4連勝でほぼグループリーグ突破を決め、Fマリノスは又もレッズに連勝を止められる形となった。

まあ負けちゃった訳ですが、最悪な状況は完全に抜けたかな、そういう意味ではポジティブなゲームでした。レッズが積極的にプレッシャーを掛けに来ないということはあったにしても、中盤で良くボールを繋げたし、その先の目的意識というのも少なからず見えた。もちろん量対効果という部分では不満も残り、詰まる部分もあるのだけど、正直口が貧しくなっているのかちょっと満足している自分がいてびっくりです(スタに行ってたら又違うんだろうけど)

勝てるゲームというか、レッズの必勝パターン(先制→引き出してカウンター→殲滅)という形を崩しただけに何とか勝ちたかったところだけど、まあそこはやはり力の差かな。レッズの方は実際、数は少なくてもゴールに繋がるプレーが出来るクオリティを兼ね備えていたけれど、Fマリノスはチャンスは多くてもクオリティを付随するモノは少なく決定機と呼べるシーンはそう多くはなかった。そういう意味で技術的なクオリティ、意識的なクオリティなど、攻撃に関わるクオリティを高めて、よりゴールを決めれる可能性を高めていきたいですな。素直でしょ?

で、狩野、マイク、小宮山君とナビスコらしく若い選手がプレーしていた訳ですが、彼らが出場機会を得れてるのは良いことだなぁと。まあマイク(J最強の高さを持つ闘莉王に勝てると言うことはマイク最強!ってことだ)と小宮山君に関してはプレータイムが少なかったから何とも言えないけど、狩野に関しては結構良かったように思える。今のFマリノスに置いてオン・ザ・ボールでは一番期待できる選手だし、面白いプレーなども見せていた。何よりもここ数試合に比べてボールに絡む数が多く、その絡む場所というのでも良い場所になっていたのが印象的。湯浅たんにどのように評価されるかは分からないけど、今日は良かったんじゃないかな?ボールを引き出す動き、連動してスペースに抜ける動きなど、意識レベルの向上が見られた。彼は良くなってるよ。ノールック惜しかった。

まあ「又怪我人か!」「又靱帯か!」と思うところもありますが、とにかくチーム状態が戻ってきたこと、それをポジティブに捉えてこの先も積み上げていって欲しいですな。ということでここまで。

*あーやっぱり行きたかったな~。せきばっかりして、全然体動かないけど。

*マルケスが左ひざ側副靱帯負傷ってまじですか?岡ちゃんが手術が必要かも?とか言ってるらしい。これだったら3ヶ月ぐらい離脱って事になっちゃう訳?_| ̄|○。今日付のスポニチより。(webは見つからなかった)

*3.25のことがあるから、スタジアムの雰囲気はどんなのだったんだろ?結構険悪だったのかな。それとも気合いが入っていたのかな?サポーター感情はこの一戦に向けて高まっていたみたいだったし。

*でもピッチ内ではある程度笑顔も見えたりしてフレンドリーな感じがあった気がする。テレビならでは。

*社長久々。でも言いたいことある、年チケの値段上げたときの約束は忘れちゃったのかな?これで良いと思ったら大間違いだし、楽観的な感じも大間違い。しっかりしる。マルケスが長期離脱なら新しいの取ってこいや。アレックス連れてこいや。

*で、最後に宣伝!というか耳寄りなお知らせ!このブログのサイドバーにも張ってあるけど「F.Marinos blog Headline」をやってくれているnariさんが又一つ凄いことをやらかしている模様。

「Fマリノス チャント!サポソン公開サイトできました(narilog)

こちらで紹介されてるのを読めば分かると思うんですが、スタジアムでサポーターが歌うコールをmp3で聞けるようになってます。で、ダウンロードして自分のパソコンやmp3プレーヤー(ipodとかね)で聞けちゃったりもするらしいっす。選手の絵はhamatoraとかで見たことあるし。すげーよ、すげーよ。とにかく百聞は一見にしかず、行ってみるといいんじゃないかな?↓

Fマリノスチャント

で、nariさん。ジローのはまだー?楽しみにしてますよ。

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昇華されないプロセス@KIRIN Cup vs スコットランド

病気がちなんですが、そして日本代表も病気ですね。でも、偉い人が「前の試合は枠にも飛ばなかった、でも今日の試合は枠には飛んでいた。次はゴールキーパーの手の届かないところに飛ぶでしょう」と面白いことを言っていたらしいので、そうなるでしょう。てゆうか、バカか?

KIRIN CUP 2006

Japan 0-0 ScotLand @ 埼玉スタジアム「昇華されないプロセス」

Sports navi

日本スタメン:GK川口能活、DF加地亮、宮本恒靖、中澤佑二(→50'坪井慶介)、三都主アレサンドロ、MF福西崇史、小野伸二、小笠原満男、遠藤保仁(→73'佐藤寿人)、FW玉田圭司、久保竜彦(→62'巻誠一郎)

スコットランドスタメン:GKアレクサンダー、DFマーティ(→807マクナミー)、ウィア、ネイスミス(→46'マレー)、G.コルドウェル、アンダーソン、MFセベリン、フレッチャー、ティーレ(→60'バーク)、マクローチ(→70'ミラー)、FWマクファーデン(→60'ボイド)

えーと、書きたいことがあるのでレポートはパス。それじゃだめか。簡単に。

序盤こそマクファーデンを中央に、右にティーレ、左にマクローチが前に出て、そこにこの中では一番ネームバリューのあるダレン・フレッチャーがボールを供給する形で先制点を獲りに来たが、最後の所でしっかりと体を寄せたり、穴を埋める、ずれるという対応が出来ていたこともあり、フリーマンを作らず失点を許さない。

スコットランドは前提条件もあって徐々にペースを落とし、しっかり守り無為な失点をせず、隙があったらカウンターというシンプルな形にシフト。それに対し、日本がポゼッションを握って(らされた?といった方が良いかも知れない)攻めに掛かる。引いた相手に対し、なかなかアタッキングゾーンに入っていけなかったモノの、遠藤・加地(ポスト直撃!)・小笠原とペナ外からでもシュートを意識という見せ、徐々に落ち着きが出てくると、流動的な中盤の動き、そしてそこにアイデアを付随する事で決定機を生み出す。左に流れて顔を出した玉田へアレックスが斜めの楔を通すと、玉田はこれをダイレクトで落とす。すると、そこに合わせて入ってきていた小野に渡り、一気にペナに進入。相手のカバーを華麗なボールタッチ&フェイクで手玉に取り、完全にオープンな状態でのシュートチャンスに繋げたが、シュートはGKの正面に飛んでしまった(余りに美しい流れとテクニックだったので書き出してしまった。玉ちゃんのポストもうまかったし、シンジのは芸術。後ろを通していなし、打つ前にもタイミングをずらす小さなシュートフェイクを入れてる。ただ、シュートがねぇ)

相変わらず最後の部分での粗さが目立つ展開で後半に突入すると、スコットランドのアプローチが改善され、なかなかアタッキングエリアに入っていけない。日本もこれまで見せていた流動性が運動量が減ったこともあって、選手の絡みが少なくなった感があった。

時折、鞭を入れて複数の選手が動き出す形でチャンスを作ったりしたモノの(遠藤がはたいてランニング、小野がそのランニングを糸を引くようなスルーパスで活かし、最後は小笠原のダイレクトシュートでGKを抜いたが、これはDFのカバーに合う。中盤の流動性を示す素晴らしい崩しプレーだった)決めきれず、体を張りきれずボールタッチの荒れる久保に代えて巻、遠藤に佐藤を入れるが、それでもゴールは生み出せない。終了間際には巻や佐藤のボールへの執着心からチャンスを得たがこれも活かすことは出来ず。シュート15本、枠内シュートも少なくはなかったが、結局スコアボードに1を刻むことは出来なかった。スコアレス。

ということで、引いた相手に対してゴールが奪えず。選手達がやろうとしていたことはそれなりに表現出来ていたんじゃないかな?とも思うゲームでしたが、どうしても実に繋がらない。プロセスとして、個の力ではどうにもならない部分が現実的にある中で、パスを繋ぎながら中盤が流動的にポジションを変え、そしてダイレクトプレーを絡めて崩しに掛かる形は、手法としては悪くないと思うのだけど(ドリブルがもう少しあればアクセントになったと思うんだけど)、それもゴールに繋がらなければ、やはり意味を成さない。ゴールとして、プロセスを昇華させて欲しかった。そういう意味でフィニッシュという部分では問題解決に至らなかったのは残念。意識レベルで積極的になっていたんだけどなぁ。

で、守備としては相手が引いていただけに見えにくい部分が大きかったんだけど、良くはなっていたのかなぁと。所々気が抜けるのかアプローチの掛かっていない(てゆうか人はいるけど、充分なプレースペースを与えていてプレッシャーになっていない状態)を除けば、玉際の厳しさなどはブルガリア戦と比べても良くなっていたし、中盤のカバーもしっかり出来ていた(シンジはディフェンスもうまくなったね、体の使い方上手。ただ意識がね、少々怠慢気味。切り替えの意識というかオリジナルポジションに戻るスピードと意識が欲しい。今日も小笠原や遠藤のカバーがなかったら、結構危ないシーンはあったと思う。逆説的だけど、それさえあればレギュラーでも…と思うぐらい攻撃面での出来は良かっただけにね)佑二の状態も少し上がってきているし(怪我も大したことなくて良かった)、代わりに入った坪井もそつなくこなし、ボランチとの関係も良かっただけにちょっとだけ手応えがあったのかなと(もっと攻めてこられた方が良かったかも知れないけど)

で、こっからが書きたいこと。メンバーとか置いておいて(決まってるしね、大体)、僕は前回の試合、そして今回の試合、他にも数試合、ポジティブに見ている部分があります。特に中盤での流動性及び連動性、意識、創造性など決定力以外の攻撃に置ける質に関しては、それなりに質が高いのかなと(個に置ける絶対的なモノを持たないチームとしての方法論としては間違っていない)ただ、周囲の評価としては大きな差異があって、これを分けるモノは何だろう?と、とまどっている部分があったりします。

そんなことを考えた時、批判するにも、賞賛するにも、何かしらの基準があるのかなぁと。期待にそぐうものか、本番で戦う相手の力と比べてどうか、理想と描くスタイルと比べてどうか、過去と比べてどうかなど、様々なモノが比較の対象となるのだろうけど(もちろん視点の違いもあると思うけど、それを言い出したらきりがないからなぁ)フラットな視点で今のサッカー見たとき、本当に今の評価のように質の低いモノなのかな?と疑問に思ったりしました。

個人的にふわっと浮かんできただけなのだけど、この2試合で似ているなぁと思ったのは、去年のJのチャンピオンであるガンバ。今の日本代表にはマグノ・アウベスとフェルナンジーニョがいないので、アタッキングサードでのフィニッシュに掛かる部分での個人技がないのだけど、引いた相手に対しても中盤の選手がポゼッションの中でパスを紡ぎ、ポジションを崩し、リズムを変え、そのリズムに乗って変化を加えてチャンスを作るという課程は非常によく似ていると感じた。まあガンバの心臓でもある遠藤保仁がいたからというのはあるのかも知れないけど、相手を考えたら(Jのレベルを低く見る訳じゃないけど)それと同等以上の質はあったんじゃないかなと(あくまでも部分的な要素に過ぎないし、僕の評価基準もあると思うんですけど)

どちらのチームにも言えることだけど、イメージしたことを具現化するために、相手の穴を見定め、主体的に考えて、コミュニケーションを獲り、周囲とリンクすることで、連動性が生まれる。そしてそれを表現することで効果的なプレーを生む事が可能になっている。で、代表に関してはそういう事を出来る選手が増えてきたからこそ、変化が生まれてきてるんじゃないかなと。

もちろん、だからといってこのチームがワールドカップで望むべき結果を残せるかどうかは分からないし、現状を考えた時楽観視できる要素は少なく(元々そんなモノ持てるようなポテンシャルは持っちゃいないが)、厳しい視点で見るのが妥当なのかも知れない。又、結果を出すためにやってきているのだから、結果に繋がらなければ意味がないと思う人もいるかも知れない。でも、細かい部分に目を向けて欲しい。小さい部分かも知れないけど選手達の成長を見てあげて欲しい。去年と今年では全く違う、選手達の成長はチーム力としてフィードバックされている証拠だと思うから。

後は、ふと思ったことをだらだらと。

・戦術をなぞるだけのサッカー、一つのタスクを追求するだけで勝てる時代ではないのは、UCLを見ても分かると思う。戦術的になぞるだけでなく戦局に応じた柔軟な対応が必要になる中で、それを可能にするには個々の考える力(理解力、判断力、観察力、創造力)、そして技術が必須要素として求められる。それを今それを培っているんじゃないかなと。マニュアルは必要なモノだけど、マニュアルだけでは戦えない。プレーするのは選手達なのだから。僕は何となく、そう思う。

・どんどんジーコのチームから話がずれていってるんだけど、今のFマリノスも同じ方向性でやろうとして、もの凄い苦労している。選手間で話し合ってやっていこうという方向性になった訳だけど、自主性・主体性を必要とされる中で今まではそんなことを求められていなかったから、急にやってみなさいと言われても、なかなか出来ない。そしてやってみたらJ1でも最悪レベルのサッカーしかできなくなってた。一時はJで2連覇したチームがこの体たらく、これが今の日本のサッカー選手の現状だと思う(まあ岡ちゃんがそういうことを選手に植え付けてこなかったというのもあるんだと思うし、逆に精神的な部分が強調されすぎていたこともあるんだけど)僕はそういう意味で、このチームがやっていることを必要以上に高く評価するのかも知れない。いや、だめなところもたくさんあるけどね。でもそれは批判できないんだ。僕は答えを持っていないから。

・今の久保に関して。もちろん、個人的な情としては連れて行ってもらいたい、彼が相手も本気の舞台で戦いという希望を持っていたし、色々なモノを犠牲にしてもここに向けて頑張ってきたからね。でも、現状ではここ数ヶ月でほとんど変わっていない。少し飛べるようになったかなぁ程度で、相変わらず接触プレーを嫌い、ボールタッチも安定しない、総じて低い状態から上がってこない。ここ数ヶ月上がってこないモノが、残り一ヶ月で急上昇カーブを描いてトップコンディションになるのかなぁと思うと、疑問だったりする。まあトップに戻ることを願うばかり。

・後半運動量が落ちたときに、もう阿部や長谷部が見たかった。選ばれるとは思ってないけど、スコットランドがそれなりにしっかりやってくれていたので、そういう中で経験して欲しかったかなと。とても良い経験を積めたと思うし

・しかし、10年間でこれほどまでに変わるモノなのかと思ってしまった。ブルガリア、スコットランドと欧州のセカンドグループ(サードグループぐらいかな?)に対しても勝ちを求められ、負ければ恐ろしいぐらいの非難に晒される。もちろん、日本のポテンシャル、特に瞬間最大風速的な強さは上がってきていて、この辺りのチームには勝てるだろうという部分もわかるけど、実際の実力的には、ちょい下ぐらいじゃないかなぁ?求めるモノはどんどん大きくなり、実態を超えてきている気がする。高い視点は良いことだと思うけど、引かれた相手に対しては、まだ明確で効果的な術は持っていないしなぁ。

ということで選手評と、思ったけどメンバー発表の時にでもやるだろうからいいや。後で付けるかも知れないけど。ということでとりあえずここまで。風邪でニッスタ欠席です。行きたかったのに、もったいね。死にそう。

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May 12, 2006

WCに向けて色々と、今日のニュース雑感。

各国のWC代表メンバーが発表になったり、オリンピック代表の方向性が見えてきたりと、色々出てきてるのでまとめて。

・男前、キャリアの続きは代表で。

五輪監督に反町氏が内定(ニッカン)
五輪代表監督候補に反町氏 今月中にも発表と川淵会長(スポナビ)

彼を挙げる予想もあったし、そんなに驚きをもたらすような人事じゃないけれど、個人的には嬉しい人事。だって、熊じゃないってことはとりあえず決まったようなモンでしょ?反さん、好きだしね。

反さんの手腕と言うことを考えると、新しいモノを取り入れる事に意欲的でチャレンジをするにも尻込みせず、そしてそこに固執しすぎず、現実をしっかりと見極めて手じまいして修正する勇気を持っているのかなと。こういう事を考えると、ここのところ良くあるパターンというか、いきなりおかしな事をしてカオスに陥るようなことはないとは思う。まあだからこそ、アルビは今もJ1で戦っていると思うしね。

まああくまでも暫定というか、A代表の監督がトルシエのように、年代別代表も自ら率いたいという意向があれば、その監督に任せる方針となっている様子で、その場合は反さんはコーチとしてチームに関わる事になってるみたい。まあA代表の監督が誰になるか分からないけど、探求心の強い人で、反さんにとってそれもマイナスじゃないね。A代表の強化を考えれば、一貫指導の方が良いだろうし。

・次々発表、イングランド、スウェーデン、韓国、そしてオーストラリア。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 England National Team

GK
ポール・ロビンソン(トットナム・ホットスパー)
デビッド・ジェームズ(マンチェスターシティ)
ロバート・グリーン(ノーウィッチ)

DF
ガリー・ネヴィル(マンチェスター・ユナイテッド)
リオ・ファーディナンド(マンチェスター・ユナイテッド)
アシュリー・コール(アーセナル)
ソル・キャンベル(アーセナル)
ジョン・テリー(チェルシー)
ウェイン・ブリッジ(フルハム)
ジェイミー・キャラガー(リバプール)

MF
デビッド・ベッカム(レアル・マドリード/ESP)
ジョー・コール(チェルシー)
フランク・ランパード(チェルシー)
スティーブン・ジェラード(リバプール)
スチュワート・ダウニング(ミドルズブラ)
オーウェン・ハーグリーブス(バイエルン・ミュンヘン/GER)
アーロン・レノン(トットナム・ホットスパー)
ミヒャエル・キャリック(トットナム・ホットスパー)
ジャーメイン・ジェナス(トットナム・ホットスパー)

FW
ウェイン・ルーニー(マンチェスター・ユナイテッド)
マイケル・オーウェン(ニューカッスル・ユナイテッド)
ピーター・クラウチ(リバプール)
テオ・ウォルコット(アーセナル)

Stand by
スコット・カーソン(GK/リバプール)
ルーク・ヤング(DF/チャールトン)
ナイジェル・レオ・コッカー(MF/ウェストハム)
ジャーメイン・デフォー(FW/トットナム・ホットスパー)
アンドリュー・ジョンソン"AJ"(FW/クリスタル・パレス)

4-4-2
      Rooney  Owen
     (Crouch/Walcott)
 J.Cole Lampard  Gerrard Beckham 
(Downing)(Carrick/Hargleaves)(Lennon/Jenas)
 Bridge Ferdinand  Terry G.Neville
(As.Cole)(Carragher/Campbell)
        Robinson
       (James/Green)

BBC Sport

エリクソンの苦渋の選択という感じだったイングランドのWCメンバー選考。直前になってルーニーが骨折で大会に間に合うかどうかわからず、オーウェンも怪我続きでコンディション的に万全とは言い難い。他にも候補はいるけれど、決め手に欠ける。その中でエリクソンはルーニーの回復、そしてまだ見ぬ才能という可能性に賭けた。

もう物議を醸し出しているけど、それが代表キャップはおろかプレミア出場経験すらないテオ・ウォルコットの選出。本人もびっくりしてるようだけど、実際オーウェンみたいなインパクトを残すかどうかは、本当に未知数。もちろん、ポテンシャルはあると思う、じゃなきゃ大枚叩いて買わないでしょ、アーセナルは。一応イングランドメディアは98'のこともあるし、好意的に受け入れてる様子だけど、賭けである事には変わらない。

で、後はSWPことショーン・ライト・フィリップスが外れたこと。チェルスキで出場機会を得れず、調子を落としたことが最大の原因なんだろうけど、個人的には選ばれると思ったんでびっくりした。その代わりに今シーズン躍進のトッテナムからアーロン・レノン。彼もまだ19、そして0キャップ。活躍もしてるし、ローティーン化の進むプレミアシップらしい選出な気もするけど、彼が入ったことで右サイドバックのバックアップがいなくなったのは良いのかなという気はする。

2年前から考えても、陣容的な隙はなくなり、上位進出も全くもって不可能じゃないチームだと思う。後は、細かい部分がうまく回るかに掛かってる。ルーニーとオーウェンのコンディション(ルーニーは決勝トーナメントかな?)、答えの見いだせなかったセントラルのバランス、そして運。機能したらブラジル相手にも対抗できると思う。

てゆうか、エリクソンは次レアルの監督になるのかしら?アンチェロッティ?うーん。

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Sweden National Team

GK
アンドレアス・イサクソン(レンヌ/FRA)
ヨン・アルヴベーゲ(ヴィボー/DEN)
ラミ・シャーバン(フレドリクスタ/NOR)

DF
テディ・ルチッチ(ハッケン)
カール・スヴェンソン(イェーテボリ)
ミカエル・ニルソン(パナシナイコス/GRE)
エリック・エドマン(レンヌ/FRA)
ペッター・ハンソン(ヘーレンフェーン/NED)
オロフ・メルベリ(アストン・ヴィラ/ENG)
フレドリク・ステンマン(レヴァークーゼン/GER)

MF
ニクラス・アレクサンデション(イェーテボリ)
アンデシュ・スヴェンソン(エルフスボリ)
ダニエル・アンデション(マルメ)
キム・カルストローム(レンヌ/FRA)
トビアス・リンデロート(コペンハーゲン/DEN)
クリスティアン・ウィルヘルムション(アンデルレヒト/BEL)
フレデリック・リュングベリ(アーセナル/ENG)

FW
ヘンリク・ラーション(バルセロナ/ESP)
ズラタン・イブラヒモヴィッチ(ユヴェントス/ITA)
マルクス・アルバック(コペンハーゲン/DEN)
ヨハン・エルマンデル(ブロンビー/DEN)
マティアス・ヨンソン(ユールゴーテン)
マルクス・ローゼンベリ(アヤックス/NED)

FIFA WorldCup.com

ワールドカップ予選は、日本の対戦国クロアチアに屈した以外は全勝。相変わらずオーガナイズされたディフェンスに、ズラをはじめとしたタレント力が加わり、そこに伝説のエースが復帰して、非常にポテンシャルの高さを感じるチームになっていると思う。

もちろん、ズラ&ラーションというコンビに注目が集まるだろうけど、中盤も非常にバラエティに富んだタレントが揃っている。以前であればリュングベリだけだったのが、EUROでもスラロームのようなドリブルで躍動したウィルヘルムション、そしてセンターにもセンスあるプレーでビッグクラブから注目を集めるカルストロームと先駆者のレベルに近づいている(という触れ込み)個人的にもウィルヘルムションは凄い期待してる、EUROの時のプレーは非常にセンセーショナルだったしね。

三つ巴の感のあるグループに入って、どこが抜けてもおかしくない厳しいグループに入ったと思うけど、攻撃力に関しては一番計算できるチームだと思う(イングランドは上記の通りルーニー、オーウェンの事があるし、パラグアイは元々守備のチーム)エース二人が仕事をすれば、抜けるような気がしてるけど……ズラの調子は悪い。彼の状態が大会までに戻るかが一番のポイントになりそう。個人的に好みのチームなので頑張って欲しい。
イングランドを蹴落とせ!

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Korea.Rep National Team

GK
イ・ウンジェ(水原三星)
キム・ヨンデ(城南一和)
キム・ヨングァン(全南ドラゴンズ)

DF
イ・ヨンピョ(トットナム・ホットスパー/ENG)
キム・ドンジン(FCソウル)
チョ・ウォンヒ(水原三星)
ソン・ジョング(水原三星)
チェ・ジンチョル(全北現代)
キム・ジンギュ(ジュビロ磐田/JPN)
キム・ヨンチョル(城南一和)

MF
パク・チソン(マンチェスター・ユナイテッド/ENG)
キム・ドゥヒョン(城南一和)
キム・サンシク(城南一和)
キム・ナミル(水原三星)
イ・ウリョン(トラブゾンシュポル/TUR)
イ・ホ(蔚山現代)
ペク・チフン(FCソウル)

FW
アン・ジョンファン(デュイスブルグ/GER)
チョ・ジェジン(清水エスパルス/JPN)
ソル・ギヒョン(ウォルバー・ハンプトン/ENG)
パク・チュヨン(FCソウル)
イ・チョンス(蔚山現代)
チョン・ギョンホ(光州尚武)

FIFA WorldCup.com

監督交代、世代交代、アジアカップやら予選での大苦戦とこの4年でかなり苦労した感のある韓国。日本より少し早くメンバー発表された訳ですが、何よりも安様入ったー!フランス・ドイツと結果を残せず、アドフォカートにあんまり目を向けられていないという話もあって心配してたんだけど、とにかく良かった。安様以外にもJからチョ・ジェジン、キム・ジンギュが入ったのもちょっと嬉しかったり。でも、一時期に比べたら減ったねぇ。グラのキム・ジョンウは残念。

で、目立つのが若い選手の台頭。年代別代表、そしてA代表と一気にステップを駆け上がった次世代(もうすでにA代表もか…)のエース、パク・チュヨンを筆頭に、キム・ジンギュも北京だって出れる。シドニー世代が核の日本に比べると一世代下が中心で、平均年齢も若い。苦労した分だけそれなりに世代交代は成功したのかなぁと言う印象(まあそれが良い事かどうかは別だね、国によって世代間のレベルの違いがあるから)もちろん今や大スターの朴智星を中心に、前大会ベスト4のメンバーも残っていてそれなりにバランスはいい気がする。

しかし、現状の韓国はどれくらいのモノなのかね?結局ジーコ体制でがちメンバーでやったというのはないからよく分からないけど、どうなんだろ?アドフォカートはどんなチームを作ってるんだろ?カールスバーグカップのクロアチア戦は見たけど、その時も海外組はいなかったし。日本も韓国も代表に置ける海外組との共有時間の少なさからくる問題はこれからもが残るだけに、問題解決に置いては少し目を向けてみても良いかもね。

で、ラスト、オーストラリアも発表(エクアドルは見ても分からない)

FIFA WORLD CUP GERMANY2006 Australia National Team

GK
マーク・シュウォルツァー(ミドルズブラ/ENG)
ゼリコ・カラッチ(ACミラン/ITA)
アンテ・コヴィッチ(ハマビュー/SWE)

DF
マイケル・ビューチャンプ(セントラル・コースト)
クレイグ・ムーア(ニューカッスル・ユナイテッド/ENG)
ルーカス・ニール(ブラックバーン・ローヴァーズ/ENG)
トニー・ポポヴィッチ(クリスタル・パレス/ENG)
マーク・ミリガン(シドニーFC)

MF
マルク・ブレシアーノ(パルマ/ITA)
ヴィス・グレッラ(パルマ/ITA)
ティム・カーヒル(エヴァートン/ENG)
スコット・チッパーフィールド(バーゼル/SUI)
ミル・ステリョブスキー(バーゼル/SUI)
ジェイソン・クリーナ(PSVアイントホーフェン/HOL)
ブレット・エマートン(ブラックバーン・ローヴァーズ/ENG)
ジョシプ・スココ(ウィガン/ENG)
ルーク・ウィルウシャー(ブリストル・シティ/ENG)
スタン・ラザリディス(無所属)

FW
マーク・ヴィドゥカ(ミドルズブラ/ENG)
ハリー・キューウェル(リバプール/ENG)
ジョン・アロイージ(アラベス/ESP)
アーチー・トンプソン(PSV/HOL)
ジョシュ・ケネディ(ディナモ・ドレスデン/GER)

3-3-1-3
    Kewell Viduka Bresciano
(A.Thompson/Aloisi/Kennedy/Emerton)
         Cahill
      (Culina/Skoko)
  Chipperfild Grella Emerton
(Skoko/Lazaridis/Sterjovski/Wilkshire)
    Popovic Moore Neill
    (Beauchamp/Milligan)
         Schwarzer
        (kalac/Covic)

FIFA WorldCup.com

ヒディンクが選んだ23人。昨日のUEFAカップファイナルでも元気にフェイスマスクをして出場していたシュウォルツァー、膝を怪我して所属のエヴァートンがWC出場に消極的な姿勢を示していたカーヒルもメンバーに入り、ある程度主力とおぼしき選手はほぼ入ったと言える。国内リーグでプレーしている選手は2人で後は全て海外組、それだけに個々のポテンシャルは非常に高いのは言うまでもなく、厳しい戦いになるのは間違いないでしょう。(カーヒルが復活しなければちょっとラッキーかな、代わりのクリーナもそれなりに質の高い選手で、ヒディンクの集中指導を受けてるから嫌だけど)

で、基本はビドゥカを中央の軸にアウトサイドで活きるタレントを活かして局面打開してくるチーム。そして日本はサイドを崩されるとかなり脆く、そのサイドの防波堤も余り強くないだけに、相性としては最悪な感じがしてしょうがない。まあここのところ意識の高まっている個々の1vs1に置いての対応がポイントになってくると思うけど、相手のタレントはヨーロッパでも一級品なだけに、いかに破綻させずに守れる形を作るかというのは大きなポイントだと思う。前回のレポートで書いたけど、守り方をオーガナイズする必要性があるのは間違いないかなと(カピタンはこんなこと言ってて泣きそうだけど

オーストラリアの懸念ポイントとしては、ここまでの積み上げがほとんどなく(ウルグアイとの大陸間POぐらいで)、この2週間でチームを仕上げなきゃいけないこと。いくら魔術師、名将と謳われる監督とはいえ、短期間でシーズンに置ける蓄積疲労を抜きながら、チームを組み上げられるかは未知数だと思う。まあ何とか隙のあるチームに仕上がってくれることを願うばかり。

ということでこの辺かな?取り上げきれなかったけど、シェバやボボの怪我というビッグニュースも入ってきてて、WCに向けて色々と気になるニュースを、これから頻度上げて取り上げていかなきゃね。メンバーも次々発表されるだろうし。ということで今日はここまで。

*村井が靱帯損傷……まじで鶴。半年から1年か……ナオもそうだけど、靱帯の場合は時間が掛かるね。とにかくしっかり治して欲しいところ。君はよく頑張ったさ。

*風邪引いてます。うーん、弱いです。

*あ、そうそう。UEFAカップ、ファイナル!面白いゲームだったね。ボロがボロボロという面白いギャグが言えるぐらい、セビージャの選手達がボロの弱さを突いたという感じだったかなと。マレスカが中盤をうまく落ち着かせて、ダニエウ・アウベス、ヘスス・ナバスがドリブルで振り回し、鳴かず飛ばずのルイス・ファビアーノが高い位置でかなり存在感が出した。それに対して、ボロのディフェンス陣は振り回されるばっかりで後手後手。ここに勝負の綾があったかなぁと。てゆうか、セビージャは大半の選手がキレてれば勝つわ、もの凄い良かったもん。で、どっちが好きとかそういうのはなかったんだけど、何回も抜かれてたゴル裏にいるセビジスタのおっさんがふるえながら泣いて喜んでるの見るとセビージャが勝って良かったなぁと思った。ベティコの人は辛いね。

*この試合のオーストラリアの二人は全然だった。ビドゥカはほとんど前を向かせてもらえなかったし、シュウォルツァーは4点獲られてる訳だし。てゆうか1失点目のヘッドは反応さえ出来ず……。まだブランクもあるのかなという気はした。

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May 10, 2006

大舞台に繋がらないとしても@KIRIN Cup vs ブルガリア

否定的な見方はいくらでも出来る。1ヶ月前というのに主力選手のパフォーマンスが上がってこないこと、てゆうか集まりさえ出来ていないこと、危険と言われる時間帯で造作もなく失点しまうこと、対応に苦慮するシチュエーションがまだ残っていること、相変わらずフィニッシュシーンでアタッカーが枠に収められないこと……、ワールドカップで勝てるかどうかと言う側面で見たとき、悲観的に見るのが当然かも知れない。

でも、このゲームを見て、少し嬉しくなったりもしました。ここまでこのチームで自分を出せていなかった選手達がようやくクラブでやっているようなプレーを出すようになったこと、そしてそれがリンクするようになってハーモニーを奏でるようになったこと。結果は出なかったけれど、選手達は確実に前に進んでいる。これがワールドカップという大舞台に繋がないとしても……ね。

KIRIN CUP 2006

Japan 1-2 Bulgaria @ 大阪長居スタジアム「大舞台に繋がらないとしても」
JPN:76'S.Maki BUL:1'S.Todorov 90'H.Yanev

WorldCup Official

日本スタメン:GK川口能活、DF田中誠(→61'小笠原満男)、宮本恒靖、中澤佑二、MF福西崇史(→61'小野伸二)、阿部勇樹(→83'長谷部誠)、加地亮、村井慎二(→44'三都主アレサンドロ)、遠藤保仁、FW巻誠一郎(→77'佐藤寿人)、玉田圭司

ブルガリアスタメン:GKコレフ、DFミラロフ(→46'バレンティン・イリエフ)、キリロフ、トプザコフ、ルシオ・ワグネル、MFアンゲロフ、ヨルダン・トドロフ、テルキスキー(→90'+2'カラスラボフ)、ヤンコビッチ(→26'ゲオルゲ・イリエフ)、マルティン・ペトロフ(→86'ヤネフ)、FWスヴェトスラフ・トドロフ(→63'ドモフチスキー)

日曜日にリーグ戦をプレーしたレッズ、鹿島の選手(+腰の状態が悪いのか久保も)をスタメンから外して臨んだこのゲーム。そういうこともあって、当落線上の選手がスタメンに名を連ねることになり、そのパフォーマンスに注目が集まりました

前半
開始早々、この中で唯一のビッグネームと言っていい(ジーコとストイチコフは除いてね)マルティン・ペトロフのスーパープレーによって日本が失点がを喫してしまう。左サイドハーフライン付近、左足アウトから放たれた低い弾道のサイドチェンジで3バックの外側を突かれ、そのボールを受けたヨルダン・トドロフが中に切れ込んでラストパス、これを後ろからチャージを受けながらもスヴェトスラフ・トドロフが押し込んで決められた。このサイドチェンジが素晴らしいと言ったらそれまでだけど、素晴らしい技術を持った選手にあれだけの余裕を与えてしまった事、そしてレシーバーに対して誰も見ていない事は日本の落ち度。その辺は甘かったのかなと。

そんな最悪のスタートをした日本でしたが、その後は吹っ切れたのか非常に積極的なプレーを見せる。個々が特長を活かしながら、頭が動くことで速いタイミングで人が動く攻撃構築は非常にスムーズ。前線の二人は上下動激しく動いてボールを引き出し、中盤はセンターが距離感を保ちながら流動的に、そしてアウトサイドは長い距離をランニングしてスペースに飛び出す。出来としては非常に良かった。

阿部の展開パス→村井が反応してクロス→巻ヘッドとジェフラインでファーストシュートを引き出したのを皮切りに、遠藤のCKから中澤がヘッド、玉田が右サイドに出てボールを引き出して加地→阿部と繋いで強烈なミドルシュートとシュートチャンスも多い(入ってないけどね)しかし、リズムのある攻撃とは逆に守備は危うい。高い位置にポジションを獲るウイングバックの裏を相手の高いポジションを獲るサイドアタッカーに突かれることで、後手となるシーンもしばしば。3バックにおける最大の弱点で両脇のスペースを突かれた時の対応法に答えが出ていないと感じさせるモノでした(村井に高いポジションを獲らせるなら、加地orボランチを下げて擬似的な4バックを作るなど、そういう柔軟な対応が欲しかった。ましてや両サイドが高い位置に張り出す相手だったわけだし)

上記の通り度々アウトサイドを含めてカウンター気味にを突かれるシーンが目に付いたモノの、選手達の積極的なプレーは衰えず。巻のポストから加地→遠藤と横にボールを動くと、そのパスを相手と入れ替わるようにヤットがファンタスティックにヒールで縦に流し、その流れのまま玉田が左足でシュート。続けざまに今度はハーフライン付近からの福西のフィードに巻が反応、ラインを抜け出しそのままダイレクトで打つ。まだ終わらない、阿部が相手と併走しながら右サイド奥まで持ち込むと、フォローに来た加地に落とし、そのまま加地はダイレクトクロス、2トップを囮に大外に入ってきた遠藤がフリーでボレー。立て続けに良い攻撃構築からのシュートチャンスを作った(が、シュートの精度を欠き、枠に収めることが出来ず、ゴールにならない)

この後も、CKから阿部のヘッド、加地のアーリークロスから(巻が潰れ役となって)遠藤の飛び込み、玉田の仕掛けからシュートと、数多くゴールチャンスは作ったが、引き気味に構えたブルガリアのゴールを割ることは出来ず。前半は0-1。(村井が終了間際に左膝を痛めて出場不能になってしまった。何か嫌な倒れ方だったから心配、軽傷だといいけど。鶴)

後半
不運な怪我でピッチを去った村井に代わりアレックスが入ったメンバーからは変更なしで後半へ。ファーストシュートは阿部の粘りある対応のこぼれを拾った玉田が思い切りよくシュートした。しかし、この後はブルガリアのゆったりとしたポゼッションにいなされる形でなかなか攻めに出ることが出来ない。

チームが苦しむ中で、光ったのが玉田。低い位置に落ちたりサイドに開いたりと幅広く動きながらボールを引き出し、仕掛けることで相手のバランスを崩して、攻撃のとっかかりを作る。これにより少しずつリズムを取り戻し、チャンスも生まれるようになるが、相変わらずシュートが枠に飛ばずゴールが獲れない(玉田が絡んで遠藤→阿部と繋がって最後は自らバイタルに走り込んでシュートとかは、素晴らしい流れなんだけど……)

同点ゴールがなかなか生み出せない日本はここで動く。福西、田中マコを下げて小野、小笠原を投入し、4-4-2(小笠原、小野がそのまま前に入り、遠藤が一列下がり阿部とボランチコンビ)に変更。スキルのある選手を入れて、この状況を打開しに掛かる。しかし、スムーズな対応とはいかず、決定力不足という閉塞感も拭えない。

しかし、徐々に小野が存在感を示しはじめ、自分を中心にしたパス回しからフリーでクロス→巻(打ち切れず)とか、CKのこぼれと言う得意の形から叩きつけるボレー、右ペナ角からのグラウンダーのシュート→リフレクションを小笠原プッシュ、柔らかい弾道のフィードでスペースに入り込んだ玉田を走らせその勢いのままシュートなど、次々とシュートチャンスを引き出す。それでもゴールが生まれず、佐藤寿人投入と言うタイミングでようやくようやくゴールが生まれる。

小笠原・遠藤・小野の絡みで右サイドの加地のランニングを活かし、そのまま加地はグラウンダーのクロスを流し込む。そのクロスはペナに走り込んだ選手にはあわなかったモノの、アレックスが走り込んでシュート。その低い弾道のシュートに直前で巻が反応、角度を変えてゴールに収まった。

このゴールでブルガリアも再び前に上がりはじめるが、交代で入った佐藤寿人の特性でゴールを脅かす。しかしゴールが生まれず、結局ドロー……と思われたロスタイム、一瞬の隙を突かれてしまう。右サイドで与えたFK、インスイングのボールがゴールに向かい、アタッカー達がボールに飛び込む中で誰も触らずに通過、そのボールに対して能活の反応が遅れはじき出すことは出来ずそのままゴールイン。2-1、結局このゴールが決勝点となり、日本は壮行試合とも言えるキリンカップ初戦を落とした。

まあ結果は残念、決めるべきとこry)ってやつの典型で、少ないピンチが失点に繋がった。もうこれに関しては反省しかないので、反省して下さい。クロアチア、オーストラリアがサイドを使って攻めてくる事を考えたら、アウトサイドの対応(特にSB&SMForWGという2枚という形の時に誰が誰を見るのか、カバーに行った後のセンターのマーキングとかね)には大きな修正の必要性を感じたわけだけど、その辺は後1ヶ月で何とかしてくれ。

で、負けちゃったわけですが、上記の通り当落線上の選手達のパフォーマンスは非常にポジティブに感じました。

思い返せば、彼らはちょうど去年の今頃、キリンカップやちょっとずれるけど東アジア選手権などチャンスを得ていたわけですが、パフォーマンスは本当に酷かった。もちろんチームにおいて細かいタスクというガイドラインなしで、より個々に求めれる要素が大きく、迷いが出たからだと思うのだけど、そこをこの1年で改善できていたのかなと。もちろん、WCへの強い欲求や相手のプレーぶりもあるのだけど、主体的に頭を動かして、自分たちが何をすべきかと言うのを探しながらプレーできていた。これは相手がどうであろうと価値は変わらないと思う。明らかな前進であり、個人的には日本人選手の一番の課題でジーコのやり方に置いて一番伸びて欲しい頭の部分(戦術理解や判断力、周辺察知、予備予測などの考える力)の向上なのかなぁと。

じゃあ、選手評(長くてごめん、でも分ける訳には……)

川口能活(ジュビロ)→やっちゃったね、見事に。確かに難しいシーンだけどあれは予測しておかなきゃいけないパターン。本番で神が降りてくれば何でも良いけどさ。でも最近降りてこないからちょっと心配。

田中誠(ジュビロ)→一番怖い選手に対して少しアプローチが甘いシーンはあったけど、それなりにうまく対応していたと思う。ただ、レポ内の通り加地さんとの関係をもう少し密に、ポジションを下げさせてゾーンを埋めさせるとか、自主的にやっていってほしい。出来る選手だと思うし。

宮本恒靖(ガンバ)→ワルツネ。高いライン設定は良いんだけど、そのリスクマネジメントが出来ずにスペース突かれまくったのは反省点。3バックの場合両脇にスペースが生まれるのはしょうがないのだから、その分何かしていかないと穴のままでっせ。対応に置いてはそれなりかなぁ。オウンゴールは勘弁な。

中澤佑二(Fマリノス)→一時の最悪の状態よりはましだけど、まだまだ判断ミスが多く、それによりミスも減っていない。自信が戻らないと厳しいなぁ。ボール持ってどたばたと怖さを感じるのは、その象徴かな。何とか後一ヶ月で回復してくれると良いけど……。

福西崇史(ジュビロ)→周囲がかなり積極的に動いていたこともあり、彼が動かなくてもそれなりに機能していた。ボールを動かすのはさすがジュビロの選手なだけにうまい。守備に関してはそれなりかな。サイド中心で彼のエリアに余り来なかったと言う感じもあるかな。交代は妥当だけど、確定だから早めにと言う気がする。これがヒデや俊輔、満男となったときも同じような機能性を作ってほしい。

阿部勇樹(ジェフ)→これだよ、これ。遅いのかも知れないけど、ようやく「阿部勇樹」本来のプレーが出来ていたように思う。ボールを早く動かしながら、自分も動いて、ゲームを動かした。同じような志向を持つ遠藤とのリンクはゲーム通じて素晴らしかったし、それでうまく前に出て行けた。シンジ・小笠原が入ってから、自重しながら機を見て上がる感じとプレーを柔軟に変えていたのも良かった。シュート惜しかったね、FKが見たかったな。

加地亮(ガンバ)→攻撃参加は相変わらずタイミング良く、クロスの精度には本当に格段の進歩。自分をわきまえてプレーしている感じは我の強いこのチームに置いて欠かせない存在になっている。アーリークロスは本当にアレックスにも引けを取らないぐらい(ボールスピードの差はあるけど)。ただ守備に関しては修正の必要性。左を高くするという意味でもスペースを埋めるという意味で3.5バックみたいにやってほしいところ。1vs1での対応に置いて抜かれたくないのは分かるけど、もう少し距離を詰めないと自由にやられちゃうのでその辺も。

村井慎二(ジュビロ)→上記の通り鶴。怪我するまでは高い位置で良いプレーだったし、村井らしさを出していたと思う。ジェフラインも良かったし。高い位置取りが失点に繋がったけど、低い位置で活きない選手だからその辺は致し方なかったかな。とにかく鶴。

遠藤保仁(ガンバ)→トップ下起用だけど、普段よりゴール前に出て行く回数が増えたぐらいで後はガンバでやっているような(タイミング良くボールを動かしながら前にボールを供給する様なイメージ)プレーぶり。でも、それが良かった。3ボランチみたいなイメージで阿部、福西ととても有機的にポジションチェンジをしたり、スペースを空けたりと流動的に絡んで中盤を作り、とても良い流れを生み出していた。あのファンタスティックなヒールは痺れた。

玉田圭司(グランパス)→チャンスメーカーとしての評価は◎、FWとしては…って感じかな。でも、相手との力関係を考えたときこういう選手は必要だと思う。結構書いたので割愛するけど、パフォーマンスとしては非常に高いモノだったし(決定力は別にして)、彼のドリブルは武器になる。ましてや、チームの攻撃をスムーズにしてくれるヤナギがまだ分からないことを考えたら……入れて欲しいなと思う(贔屓かも知れないけど)しかし、ゴールの神様に嫌われすぎ、きっかけ欲しいね。

巻誠一郎(ジェフ)→結果を残したことはもちろん、それ以外のプレーも良かった。ジェフで見せているテンポの良いポストプレーはうまく攻撃を繋げていたし、ボックス内での存在感もあった。ゴールはあそこにいたことに価値があると思うしね。僕が監督なら悩む、かなりね。それだけ今シーズン通じてずーっと良い(代表だけじゃなくJでもね)

三都主アレサンドロ(レッズ)→体は重そうで、キレはなかったけど、得点に繋がるようなプレーがあったことは波がきている証拠かな?今日云々は置いておいて、キレをなくさないように。

小野伸二(レッズ)→鹿島戦の2点で乗ったね。もの凄い良かった。動きの量が多いタイプじゃないけど、ボールに触ればプレーのクオリティが上がる。シュートの意識も高いし、プレーの精度も高い。コンディションが上がればもっとアグレッシブになるだろうし、これからに期待。起用方法?知らん。

小笠原満男(鹿島)→こっちはイマイチ。ボールタッチがぶれすぎ。でも、動きながら高い位置でボールを受けようと言う意識を感じる。プレッシャーはきつく、彼本来のプレースタイルとは少し異なるのだろうけど、代表ではそれが必要だと考えていながらプレーしている証拠。俊輔やヒデとの共存を意識してやっているんだろうね。まあコンディションを上げてちょうだい。

佐藤寿人(サンフレッチェ)→プレータイムは15分少々、シュートチャンスはほとんどなく、この日は救世主にはなれず。ただ、チームメイトの理解は高まっていて、その辺は良いことなのかなと。あのフィードからの抜け出しはピッポっぽかったんだけどねぇ。

長谷部誠(レッズ)→気負ってたかな?あそこはきっちり打ちたかった。うまかったけど、キーちゃんの言うとおり一個多かったかな?ただ、ダイレで行ってたらブロックされてた気もするんだよなぁ……。うーん、微妙だ。

と言うことで長くてすいません。まあ決まってるんだろという醒めた目線もあるけど、とりあえずそれを考えたらつまらないから、これも楽しみますよ。同じアホなら踊らにゃ損々って感じでね。4年に一回しかないんだし。と言うことで今日はここまで。明日はUEFAカップ決勝ですよ、奥さん。

*ジーコ批判は別にいいけど、ピッチ内のことはもう少しフラットに判断して欲しいなぁと思ったり。まあ擁護する訳じゃないけどプレーしている選手が可哀想。主義やら立ち位置によって曇ってませんか?あなたの目。ピッチでは監督はいないんだからさ。

*相変わらずマネジメントが下手とか、ワールドカップで勝てない危機感とか分かるけどさ。でも、監督が誰であろうと、4年前のように飛躍的に強くなるなんて、もうないと思うよ。元々のレベルがそれなりになっているのだから。責任転嫁のように見えるよ。グループにしても冷静に見れば、4年前のイタリア(ブラジル)・クロアチア(クロアチア)・メヒコ(オーストラリア)・エクアドル(日本)ぐらいもんだと思う。チャンスはあるけど厳しいよ、って感じ。4年前と同じ環境・判断基準で見てる気がする。

*てゆうか4年前を美化しすぎ。所詮結果オーライで誰もが納得する選出なんてないと思うけど?僕は前回俊輔が外されたことは未だに納得いってないし。コンフェデでも、'01と'03・'05じゃグループのレベルが違うよ。あり得ない。

*何か擁護してるみたいだ。ジーコが監督として素晴らしいとも正しいとも思わないけどね。、違う監督ならもっと変わってたのかねぇ。海外組との兼ね合いとかどうしたんだろう……。真っ直ぐバカ正直にぶつかるか、策を講じて悪あがきをするかの違いだと思う。チームとしてのポテンシャルはそんなに変わらない。まあそこが批判の一番のポイントでもあると思うけど。負けるときは負けるし、勝つときは勝つさ。勝負なんてそんなものよ、負けたって死ぬ訳じゃないし、サッカーもなくならないよ。シミュレーションゲームじゃないんだから一度強くなったから次のステップに進めるなんて限らない訳だし。達観しすぎ?僕が怖いのは誰かのせいにして、ワールドカップで出た将来への進化の鍵を見落とすのが怖いだけ。

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May 09, 2006

2006 J.League Divsion1 "1st half" Best11

Jリーグは、WCへの準備期間にはいるため、第12節で一時中断となります。ということで、中間発表的になりますがここまでのJを見たまとめ的に「前半戦ベストイレブン」的なモノをやってみようかなと。あくまで主観重視。では、1st、2nd、FreshPowerと言うカテゴリで。

2006 J.League Division1 "1st half" Best11

"1st"
 マグノ・アウベス  ワシントン
        ジュニーニョ
三都主アレサンドロ     小林大悟
     遠藤保仁  長谷部誠
 坪井慶介 田中マルクス闘莉王 ストヤノフ
         相澤貴志

まあ基本は成績重視です。だからレッズ、ふろん太、ガンバが多いです(てゆうかほとんど……)まあこの3チーム(+ジェフ)の試合を見ることが多かったからかも知れないけど、それだけこの3チーム中心に前半戦が回っていたのも事実な訳で、それだけ印象的なプレーが多かったのかなと。2ndチームは日本人オンリーですが、意図的です。じゃあ簡単に。

ワシントン(浦和レッズ)

なんだかんだ言って、得点ランキング2位の10得点。もっと獲れた可能性もあるから、物足りないと思う人もいるけど数字的には充分一流の証明。レッズに来てもその絶大なる存在感は衰え知らず。相変わらず不沈艦"ワシントン"を止める術はなかなかない状態と言っていいのかなと。早いサポートを得て足元の技術も活きていたりと、本当にうまいよ。日本人DFの成長を促進させる要素としても、ありがたい存在。ちなみにゴール+アシストポイントはリーグトップ(13)

マグノ・アウベス(ガンバ大阪)

ガンバに鳴り物入りで移籍、アラウの穴を埋めるに十分な決定力でガンバの得点力を支える。フィットに時間が掛かるかと思われたがチーム全体での課題の消化で一気に爆発。得点ランキング1位は何物にも代え難い評価基準。ガンバに来てシュート機会が増えていることも考えたら、これだけの得点数は当たり前の結果かも知れないが、それでも思い切りの良くて決定力も高いとなると相手としては脅威。フェルとのコンビも熟成中。

ジュニーニョ(川崎フロンターレ)

今年は髪を伸ばすイメチェンもプレーは変わらず。少々、エゴイスティックな部分はあるが、FWとしての自己主張としては頼もしい部分か。現在JNo.1のスピードスターは、チームスタイルと完全に合致して今年も相変わらず怖い。彼の存在が、我那覇のマークを緩くしている部分もあり、ふろん太のエースとして大きな存在感。

小林大悟(大宮アルディージャ)

降格ヴェルディ脱出の後、大ブレイク中。6得点、6アシストで、大宮の頼りない攻撃陣の拠り所として、三浦監督の期待に応えている。ヴェルディ自体はそんなにプレースキッカーとして注目を集めていた訳じゃない感じもするけど、凄いの持ってるね。結果を残して、更に自信を深めている感じ。大橋リリースで大悟を獲ってこなかったFマリノスフロントはまじで腹切りモノ、チャンスあったわけだからさ。埼玉より横浜の方が静岡に近いわけだし(関係ない)

三都主アレサンドロ(浦和レッズ)

怪我の不安やコンディション不良を抜けて、完全に復調。ドリブル、クロスとキレキレの状態が続き、ようやく4億円とも言われる移籍金の価値を示し始めた。特に開幕数戦のキレは恐ろしいほどで、移籍してきた相馬崇人を後悔させたことでしょう。DFも意識レベルでは高まっている印象。あの変な柄の入った頭が良いのかなぁ……。

長谷部誠(浦和レッズ)

浦和のプリンス、マコ様。昨年掴んだ自信を胸に今シーズンも相変わらず高いクオリティを保持。ミランのカカのような中盤を切り裂く推進力溢れるドリブル突破と鋭いスルーパスはもちろん、展開にも冴えを見せ存在感は高まる。もしかしたら今夏ドイツ?

遠藤保仁(ガンバ大阪)

新戦力フィットと言う要素での貢献度は計り知れず、中盤でリズムを作り続けた。特に相手の盲点を突くような楔などが目立ったりと、攻撃構築という部分では非常に高いクオリティを示し、ガンバの心臓として今年も機能している。

イリアン・ストヤノフ(ジェフユナイテッド市原千葉)

怪我もあったが、カバー、対人と全てに置いてクオリティは高く、去年同様絶大なる存在感。ドリブルからの攻撃参加も目立ち、ジェフサッカーを体現する一人として、タスクを担っている感がある。月曜のエルゴラでストイチコフとの関係が乗ってた。だから呼ばれなかったのか……。

田中マルクス闘莉王(浦和レッズ)

アグレッシブすぎる姿勢には穴もあるけど、きっちりと守りに入れば堅さを発揮していたし、何よりもレッズの総失点の低さを評価。又ディフェンダーとしてではなく、アタッカーとしての攻撃力は非常に実効性が高く、評価に値する。ヘッド以外でもね。嫌いだけど。

坪井慶介(浦和レッズ)

安定感、かな。個人的なイメージとして、左側のディフェンスは苦手と思ってたんだけど、そうでもなく柔軟性を持っていたんだなぁと改めて思った。マーキングをしっかりする集中力と速いカバーリングはリスクが高い割に失点を抑えている要因となっている。

相澤貴史(川崎フロンターレ)

こうなると、普通なら都築を選ぶべき何だろうけど(パフォーマンス的にも都築の方が……って気もする)まあそれはシーズン後のまとめでやればいいかなと。で、相澤。結構近距離セーブを強いられるシーンが多いと思うのだけど、安定してビッグセーブがあるところを評価。

"2nd"
    巻誠一郎  佐藤寿人
        二川孝広
  中村憲剛      橋本英郎
鈴木慎吾  伊東輝悦   森勇介
    伊藤宏樹  堀之内聖
        都築龍太

2ndの方は、かなり印象重視。チームへの高い貢献度とかを考えると、それなりに妥当な気がしてるけどいかがでしょ?後は調子の良い選手を入れてみた。こっちはかなり簡単に。

佐藤寿人(サンフレッチェ広島)

チームは低迷しているモノのこれだけの結果は素晴らしい。少ないチャンスを生かす集中力と技術力。

巻誠一郎(ジェフユナイテッド市原千葉)

結果はもちろん、攻撃構築、前線からの献身的な守備も貢献度は高く、しっかりと役割をこなしている。寿人にしてもそうだけど、意欲が現れてる感じ。

二川孝広(ガンバ大阪)

トップとの兼ね合いで出たりでなかったりだけど、出たときはかなり実効性の高い仕事をしている印象。媒介役というイメージで、アタッキングエリアでの良いアクセントとなっている。

橋本英郎(ガンバ大阪)

あんまり目立たないけど、良い仕事をしていると思う。ガンバのリスクマネジメントを一手に担う存在として、渋く光った。明神とのボランチコンビは蓄積疲労が出てくるこれからのシーズンの中で鍵になるんじゃないかな?(てゆうか蓄積疲労があるのか微妙だけど)

伊東輝悦(清水エスパルス)

こちらも中盤のバランサーとして良い仕事。エスパのタスクの屋台骨という感があって、若いチームをつぼを押さえた仕事で本当に良く支えている。まさにポジショニングの妙。

中村憲剛(川崎フロンターレ)

もの凄い迷ったよ、上に入れようかと。フロンターレのカウンターサッカーの起点。ハイクオリティなパスディバイドはもちろん、ディフェンスの質も上がっているし、ドンドンうまくなっている感じ。ポジションチェンジにも柔軟な対応を見せたりしてる。課題はスタミナ?

森勇介(川崎フロンターレ)

カードコレクターは今や昔。左でも右でもこなすユーティリティとして、関塚監督を助けてる(又ウイングバックとサイドバックというポジションチェンジにも柔軟に対応してる)激しい上下動の中でクロスの精度とタイミングの良いランニングはチームの良いアクセントとなっているかな。

鈴木慎吾(アルビレックス新潟)

結果、かな。そういえばアルビの試合一試合もレポートしてないんだけど、シルビーニョを核に楔をうまく使った攻撃構築が印象的。その中で速い突破が良いアクセントとなっていると思う。エジミウソンいないのにこの順位にいるのは、彼の攻撃面での貢献が大きい。

堀之内聖(浦和レッズ)

結局3枚とも選んでるのよね、レッズのディフェンスラインを。成長株という感じで、今や欠かせない選手になってる。去年は闘莉王の代わりとしてリベロが多かったけど、ストッパーでもクオリティは高い。セットでのゴールの多さも評価できる。

伊藤宏樹(川崎フロンターレ)

人間山脈が注目されがちだけど、彼も良い選手。左サイドのストッパーとして安定感抜群。カバーもうまいし、対人も強く、頭の良い選手というイメージ。

都築龍太(浦和レッズ)

安定したセービング力と高質なフィードは相変わらず。ミドルなどの長い距離のセーブは本当に質が高い。熱くなるのは玉にきず。嫌いなんだけどね。

"Fresh Power"
    田代有三  前田雅文       矢野貴章、赤嶺真吾、ハーフナー・マイク
        藤本淳吾          梅崎司、狩野健太
家長昭博           内田篤人 宇留野純、徳永悠平、中村北斗
    谷口博之  枝村匠馬      梶山陽平、城後寿
  中野洋司 福元洋平 青山直晃
         西川周作         北野貴之

で、若い選手でも。もしかして、「おいおい、こいつはいれないのかよ」みたいな選手もいると思いますが、僕の印象重視と言うことで……。まあ北京を考えると、大卒の選手など出場権利のない選手も含まれていますが、このぐらいの年代からトップチームで経験を積んでいる選手がいるのは、とても頼もしく喜ばしいこと。まあ誰が監督をやるのかは知らないけど。では個人短評。

前田雅文(ガンバ大阪)

ご存じ10000ゴール男。長期離脱から復帰後も西野監督の信頼は衰えず激しい競争の中でも出場機会を確保。決定機をモノに出来ないシーンも散見するが、それだけ決定機に絡めていることは素晴らしいこと。基礎スキルのレベルの高さ、冷静な洞察力、ラインの裏を取る機動力と、起用されている理由が分かる。

田代有三(鹿島アントラーズ)

彼も長期離脱からの復帰組(Fマリノス戦だったね)ただ、元々評価は高く、そのポテンシャルを発揮しはじめていると言うことか。ストライカーとしてのゴールハンターぶりは素晴らしく、特に長身を活かしたヘッドは魅力。又足元の技術レベルも高く、結構マルチ。鹿島も競争は激しいが、その中で純然たる結果を残していることは価値があると思う。

藤本淳吾(清水エスパルス)

今シーズン目玉のスーパールーキー。開幕からポジションを奪取し、早くもその才能を発揮。チームのタスクをこなしながら、自分のプレーをしていることは並のルーキーじゃない。テクニックはもちろん素晴らしいが(キックは絶品)、スピード・突破力もあり、単なるテクニシャンでは終わらないスケールの大きさを感じさせる。ここのところパフォーマンスが乱高下気味なのはご愛敬。

内田篤人(鹿島アントラーズ)

高校卒のルーキーながら、強豪鹿島の右サイドバックとして12試合フル出場を達成、結果も残しており素晴らしいとしか言いようがない。疲れが見え、少々パフォーマンスは落ち気味だけど、仕掛ける力、クロス精度、タイミングの良いランニング、そして柔軟な思考能力と右アウトサイドとしてはすでに高いクオリティを保持。印象度ではNo.1かな。

家長昭博(ガンバ大阪)

ここに入れるべき選手じゃないかも知れない、上で良いぐらいだから。ただ若いからね。今のところ平山と共に北京のエース候補。サイドバック起用もあったけど、自分の持ち味を理解してプレーしている感が強く、だからこそ良いパフォーマンスが出来ているのかな。そのドリブルのキレはすでにJトップクラス。もうすでに欠かせない存在となっているし、本田が尻込みするぐらいの才能が本格的に発揮されはじめている。

枝村匠馬(清水エスパルス)

伊東テルのサポートを受けながら、タスクの中で輝きを見せるセントラル。パスを散らすセンスと視野、幅広い行動範囲を可能にする機動力を含めた攻撃力が目立つけど、戦術理解力と守備能力も評価したい。総合的に高い能力を示している。この中ではMVP候補かな。

谷口博之(川崎フロンターレ)

彼もここに入れて良いのか分からないけど、まあまだ若いしね。元々センターバックと言うこともあって対人能力やスペースを埋めるアンカー的な仕事で存在感を見せていたけど、今シーズンに入って流れの中でも攻撃への意識も高まり、結果を残したりとプレーの幅を広げている。中村憲剛とのコンビはかなり成熟。逃した魚は大きいよ、ママン。

青山直晃(清水エスパルス)

若い選手では今一番のパフォーマンスを示している選手。戦線離脱は残念だけど、経験ある元日本代表をサブに押しのけてスタメンを取っていること自体に価値がある。抜群の身体能力と集中力を維持する真面目さはかなり魅力的。彼もこのまま行けば北京の代表は堅い。

福元洋平(大分トリニータ)

シャムスカ体制になってから、完全にレギュラーポジションを奪取。本来であればクレバーにカバーもこなせる万能型だと思うけど、今はストッパー起用で対人能力を磨くのは悪い選択じゃない。現状でも北京のDFリーダー筆頭候補。もの凄いフィードも蹴れるし。

中野洋司(アルビレックス新潟)

大敗を喫してから出場機会を得て瞬く間にスタメンの座を確保。まだどたばたするシーンはあるものの、しっかりとしたパフォーマンスでチーム復調の要因の一人となった。総合的に隔たりなくそつなくこなせている印象。

西川周作(大分トリニータ)

なんだかんだ言ってまだ20。定位置確保で安定したゴールキーピングをしていること自体がこの若さでは凄いこと。これから経験を積めばもっと凄くなる。一試合に一つ二つビッグセーブがあることは魅力。

と言うことでこんな感じかな?まあ全てを見ている訳じゃないから、僕の知らないところで凄い選手がいるのかも知れないけど、それがあったらあったで再開後が又楽しみ。てゆうかナビはあるんだけどね。ワールドカップも楽しみなんだけど、この2ヶ月間の中断で又ロケット点火するチームがあるのかなぁと思うと、ますます楽しみでしょうがない。まあここまではある程度予想を裏切らない感じで力を持つ強いチームが力を発揮している感のあるJだけど、それを切り崩すチームが出てくると更に盛り上がると思うので、そういうチームが出てくるのを期待。てゆうか、それをFマリノスが……まあいいか。と言うことでここまで。

*ブルガリア戦もやるよ。日曜日がゲームの選手を休養させるようで(スタメンを外す)で、ちょっと組み替えるようだけど、ヤットのトップ下はボランチだけじゃなく、前での起用も含めてアピールしたいところだし、阿部っちもスタメンらしく、そのヤットを落とすぐらいの大きな印象が欲しい。まあ決まってると思うけど、ね。

*しかしサプライズを求める人は多いのね。イングランドみたいな事が起こればいいと言うこと?アーセナルのウォルコットみたいなのを求めるの?リーグ戦出場なしでっせ?てゆうかこの時期に何かを代える方が怖いと思うけど。アテネを思い出してみましょう。オランダを思い出してみましょう。

*ブルガリアにしてもスコットランドにしても、主力は来日しておらず仮装○○というのは難しいだろうけど、相手のことを気にしてる場合じゃないと思うし。自分たちのやれることをやってくれ。

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May 08, 2006

今の状態での精一杯@J1 第12節 Fマリノス vs ジェフ

実際の所、このゲームが先に繋がるモノなのか、そうではないのかは分からない。でも、今の状態を把握した上でやれることを精一杯のことはやっていたと思う。やればできる、だったら毎回やry)

2006 J.League Division1 第12節

Fマリノス 1-1 ジェフ @ 日産スタジアム「今の状態での精一杯」
F.Marinos:87'清水範久 JefUNITED:27'山岸智

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF田中隼磨、中澤佑二、松田直樹、那須大亮"よく動く、よく頑張る"、MF河合竜二、上野良治(→77'ハーフナー・マイク"マイクかわいいよマイク")、吉田孝行(→59'久保竜彦)、清水範久"頭が上がりません、しみず~ゲットゴール、しみず~オ~しみーず"、狩野健太"Target on 湯浅たん"、FW大島秀夫(→69'山瀬幸宏)

ジェフスタメン:GK立石智紀、DF斉藤大輔、イリアン・ストヤノフ、水本裕貴、MF阿部勇樹、佐藤勇人、坂本將貴、山岸智、羽生直剛、クルプニコビッチ、FW巻誠一郎"カメラ付き"

汗ばむような陽気の中、強い春風が吹く日産スタジアム。良い天気で、ゴールデンウイークと言うこともあり、当日券も売れに売れ、30000を超える観客を集めた。今週はミッドウイークにゲームがあったこともあり、コンディション面が懸念される中で動いてきたのはFマリノス。相変わらず主力メンバーは復帰できず、そこに来てここまで孤軍奮闘の感のあったマグロンが出場停止と動かざるを得ない状態ではあったが、甲府戦以来の4バックで左サイドには那須を据え、大島1トップに吉田、清水、狩野を並べてギャップを突く狙い。ジェフの方はレッズ戦の素晴らしいパフォーマンスで得た自信を胸に、同じメンバーでゲームに臨む。

前半
互いの状態を鑑みたとき、Fマリノスの攻撃が繋がらず、ジェフがそのミスをお家芸とも言える早い切り替えからのカウンターで突くと言うのがちょっとした予想だったわけですが、序盤からリズムを握ったのはFマリノス。チーム全体に積極的にプレーに関与し、その中でボールを動かそう、引き出そう、ランニングしようといった様々な意志を感じるプレーぶり(精度や実行力はさておき)失った後の切り替えもそれなりに早く、ジェフの早い切り替えからのカウンターを許さない。4バックがある程度スペースを埋め、前線の起点となる巻には松田・中澤が受け渡しながら余裕を与えなかったことも大きく影響していたかなと(もちろん前からの守備含めて、献身性の高いOMF3人の貢献も大きい)

そんな立ち上がり、流れを掴んだFマリノスはアウトサイドからのクロスでゴールを狙う。那須、隼磨がかなり積極的に駆け上がっていたこともあり、サイドで数的優位を作ってクロスを上げたが、なかなかシュートには繋がらず。しかし、リズムは衰えずビッグチャンス、右サイドでのボールカットから狩野に繋がると、オーシとジローがランニングスタート。狩野はジローのダイヤゴナルランを活かす形で相手の虚を突くスルーパスを通し、完全に相手を後手に陥らせた。しかし、この後の崩しが稚拙で吉田のシュートはブロック、セカンドアタックも枠に収めきれず決定機を生かし切れない。

勢いに押され、後手になりがちだったジェフでしたが、ゲームを落ち着かせながら徐々に流れを押し戻す。ゆったりとボールを動かして前に進み、その中で羽生や佐藤勇人などが動いていくことで相手の隙をうかがう。そんな流れの中で生まれた先制点。左サイド、山岸が落としてクルプニがストレートなクロス(山岸は落としてから斜めに切れ込む動きを見せる)そのクロスに反応したのが佐藤勇人、前節と同じイメージで胸で落としたがここはDFがうまくブロックした。しかし、このこぼれを拾ったのが羽生、もう一度中に折り返すとそこには起点となった後にペナに入ってきていた山岸、フリーな状態から浮き球をジャンピングボレーで合わせて哲也を破った。

とにかく攻撃に関わる人数が多いこと、そしてボールが左から右と動くことで首を振らされたこと、ここまではほとんど危ういところのなかったFマリノスの4バックにエアポケットが生じた。これがこのゴールの原因だったと思います。素直な気持ちとしては、隼磨がクルプニへの対応の後に絞りきらなかったことに責任があると思うけど(ウイングバックの時なら、3枚中にいるから入ってきた山岸に対してセンターバックが対応できるけど、4バックの時はサイドバックはあそこは絞って捕まえなきゃいけなかった。枚数が足りなくなるんだから。繰り返すなよ)、やっぱりこのゴールはジェフが素晴らしかった。羽生がクロスを上げようとした時点で一人が外に逃げて松田を釣り(誰かな?)、巻も動き出して中澤を釣った。この二つの動きで山岸が入ってきたところにエアポケットを生み出した。クロス→ボレーというボールの流れも美しかったが、その山岸のボレーを引き出した二つの無駄走りは目立たなくてもとても高い意識を感じる高質なプレーだった。

結局この後ジェフの勢いは増し、Fマリノスを守勢に立たされる。Fマリノスは少し意識が減退したようにも見えたが、一つのプレーで息を吹き返す。右サイド吉田の直線的なアーリークロスにオーシがドンピシャで飛び込んだ。素晴らしいクロス、マークも問題にせず、ヘッドもミート、ニアを狙ったシュートは決まったかに思われたがポストをかすめて枠外。決定機を逃がしてしまう。結局、前半は0-1。ジェフの1点リードで折り返す。

後半
飛ばし気味だったこともあり、運動量の減退が気になったが、衰えることなく維持し続けたことで、前半同様良いリズムを保持したのはFマリノス。開始早々のFKのピンチを凌いでからは前への姿勢、玉際の強さ、粘りでジェフの攻撃を抑え、切り替え早く攻撃に繋げていく。

左サイド那須から速いテンポで狩野→河合と繋がって(狩野に繋がりそうな時点で河合がランニングしていた!だから2タッチで狩野が裁けた。狩野もうまかったけど、河合の良い予測が生んだ流れ)河合のダイレクトが大島が大島に繋がったり、狩野が中央で前を向き、それを追い越す形で長いランニングをした清水へスルーパスが通ったりと、これまででは考えられない流れるような攻撃が見える。しかし、シュートタイミングを逃したり、ファーストタッチが流れたりと、チャンスになりそうなところで打ち切れずもどかしい。そんな中で岡ちゃんは、吉田から久保へとスイッチし、前線の圧力を強める。しかしその久保も又なかなかシュートに繋げられない(マツがインターセプトからドリブルし、そのままスルーパス、これが右に張っていた久保へ綺麗に通り、そのまま久保が仕掛けたことでチャンスになりそうだったが、ストヤノフのシュートとパスのコースを切りながらの対応に凌がれてしまう)又続けざまに、フィニッシュの所で逡巡するシーンが目立ったオーシに代えて山瀬幸宏を投入(しかし、幸宏も良くない。オン・ザ・ボールでは精度不足、又同じサイドからビルドアップの際に張りすぎてオーバーラップのコースを消してしまったりと狭い展開を助長してしまう)

この間、ジェフも攻めに掛かる人数こそ少ないモノの前掛かりの裏を突く形で何度も良い形を作り出す。危ういシーンも増える中で、それでも攻めざるを得ないFマリノスは佑二やマツまでもが攻撃参加して何とかこじ開けようと言うシーンが目立ってくる。そんな中でラストカードは上野に代えてマイク。ここ数試合何とか勝負をつなぎとめているパワープレーに託す。すると、運と絶対的な高さを持つマイクの存在がジェフの人数を掛けた守備をこじ開け、ゴールを生み出す。

久保が浮き球を収めて落とすと、河合が放り込む。すると、ジェフの守備陣が中に収縮していたこともあり完全に大外でフリーとなっていたマイクが高い打点のヘッド、これは立石に凌がれたがこのこぼれ球を再びマイク。ラインデッドになる寸前の所でもう一度折り返すと、ニアにポジションを取っていたジローがアウトサイドで巧みに流し込み、同点弾。

デッドか、オンラインか微妙な判定も含めて運に恵まれた側面が強いゴールでしたが、マイクの大外のポジショニング、動きだしがとても良かった。大きさだけに頼らず、動いてフリーとなる感覚というのはFWとしてとても大切なこと。その後も彼の元にもう一度ボールがこぼれてくる辺り、今は彼が(だけが)運を持っているという感じだった。ジローは良く詰めてたし、ああいうシーンで冷静に浮かせて良く流し込んだ。ああいう難しいシュートはうまいねぇ。

同点になりロスタイムは両チームが後一点を狙って攻め合ったがゴールは生まれず。結局1-1のドローでゲームが終わった。

このチームの目指すべき方向性や目標などを考えると、この結果を喜んでいる場合ではないのでしょうが、前節のぐだぐだ最悪のゲームを考えれば、先制されていたのを追いついて、ドローに持ち込めたことはよかったかなぁと。互いの出来、チャンスの数を考えたとき、勝てるゲームではあったけど、ね。

ミッドウィークのことを考えれば奇跡的なリカバリだったわけですが、そのリカバリの原動力となったのが守備。4バック云々よりも(もちろんうまく繋がり合ってしっかりと出来ていたけど)、良いときには機能するプレッシングが非常に良く、ジェフの特性を消すことに成功していたことが大きかった。切り替えの速さではリーグ随一のジェフを警戒し、失った後のアプローチは本当に意識が高まっていた事で、ジェフらしい形は余り作らせなかったと思うし、それに応える形で後ろの方もしっかりと人を捕まえたり、コースを切ったりと集中した仕事が出来ていたのかなと。もちろんメカニズムの機能性だけでなく、個々が一つ一つの局面で体を張り、玉際で負けなかったことを付け加えておきたい。攻撃面での大幅な改善が見込めない中で、この現実的な守備面からの修正は功を奏していたのかなと。

攻撃面に関しては守備の積極性が攻撃にも繋がり、名古屋戦のぐだぐだからは脱却できていました。上にも書いたとおり、とにかく積極的にプレーすることで意志が乗り、たまたまな側面はあるにしても様々な局面で噛み合った。これまではそれさえなかったので、続くかどうかは別にして嬉しい一歩だった。もちろんこれで立ち止まることなく、アタッキングサードでの変化や質と言う部分で(判断[トラップの方向やボディシェイプなど技術的な要素も含めて]や中央を崩す意志の発露やシュートチャンスの思い切りなど)、改善すべきポイントは山積されているけれど(そして岡ちゃんがそれを改善できるかというと可能性は薄い)、まずは個々の意識が少し変わってきたこと、それは素直に喜びたい。

まあこんなので喜んでいては、本来の目標にはほど遠い気もするけどね。更新遅れたお詫びじゃないけど、12節までの総括を。

・前半戦総括 -快進撃の裏にあった闇-

5勝3分4敗(勝ち点18) 8位
得点22(全体4位)失点17(全体8位)
首位との勝ち点差9

これが、12試合終えてのFマリノスのスタッツです。現時点での成績だけを見ても「Win Back The Champ」にそぐうだけの成績とは言えません。

まあ開幕当時はマルケス・マグロン・ドゥトラのブラジリアントライアングルがチームのストロングポイントとなり、そこに鹿島戦でお披露目された強烈な収縮プレスが加わって、充実したチーム状態だったと思います。が、レッズ戦の完敗でチームの勢いがなくなり、そこに追い打ちを掛けるが如くマルケス・ドゥトラが離脱して、ブラジリアントライアングルが瓦解。チームはストロングポイントを失い、去年を思い起こさせるような不調の波に飲まれた。

余りに強い光の中で、残っていた闇はそのまま放置されていたということ。その光がなくなれば、再び闇がチームを覆う。今となって言えることですが、マルケス・ドゥトラの離脱の時点でこの低迷は必然だったのかも知れませんね(具体的には書かないよ、ずーっと書き続けてきたから)

未だ、その闇から抜け出すことは出来ず、中断期間に突入したわけですが、判断期間として定められていた12節を終えて判断するとすれば、岡ちゃんの新しき挑戦である「ロジックを超える爆発サッカー」は、失敗と言わざるを得ないのかなと。

実際、甲府戦や名古屋戦を見ても、選手達のサッカーの意識は全くと言っていいほど改善されていない。負けても精神的要素などの抽象論に終始し、サッカーの中身という本質からは目を背け続けてサッカー的な要素の修正が進まない。そして同じ失敗を繰り返してしまっている。これ以上やり続けても、成果が出るかどうかは正直微妙だなと個人的には思っています(ジェフ戦は判断が難しいけど、現実的な修正に舵を切ったと言うことで、判定外かな)

まだ20試合を残していて、2ヶ月の中断期間を挟む事を考えれば、この先の優勝の可能性を否定することは出来ないけれど、この12試合のパフォーマンスは(特にFC東京戦を除くゲーム)お世辞にも希望の光を見いだせるモノではなかった。それだけに、この2ヶ月の中断期間をいかに活かせるかが鍵になってくるのは間違いない。このアプローチを続け熟成を進めるのか、現実的な修正に走るのか、どちらにしても何らかの決断がフロント、監督には必要になって来るのは間違いないと思います。

ということでおしまい。ジェフのこと全然書いてないや。相性なのかねぇ。イマイチでちょっと残念。まあマリにとってはいいことなんだろうけど、もう少し見せて欲しかった。次の対戦はナビで当たらなければ最終節。そこでシビアな状態で当たれたら、痺れるだろうなぁ。ということでここまで。

*ごめん、ゴールデンウィークをもらってました。嘘、単に筆が進まなかったの。スランプなんですよ。しかもそれなりに忙しかったし(言い訳)WCも近づいてきてこれから又頑張ります。

*てゆうか、今月は"6月サボりまくるために頑張る月刊"なんです。だから何だって話ですけど。

*更新はしてないですけど、それなりにサッカーは見てます。プレミア最終節は熱かった。ユナイテッドでは馬が暴れ追放されたらしいけど、スコールズとスールシャールが出たらしい。そしてラストハイバリー。赤と白に染め分けられたスタンド、遠くにはエミレーツがそびえる。そしてそんな中でチームをUCLに導くアンリのハット、そしてお別れの意味が含まれているのかピッチへのキス、ラストダンスなベルカンプ様、CL出場権確保…ドラマだねぇ。そういや、スパーズ食中毒騒ぎはマジなのかしらん。調子悪そうだったからマジっぽいけど、誰の陰謀?プレミアはネタの宝庫ですな

*ジダンもラストダンス@ベルナベウ。ベカムさんのクロスをヘッドで決めたらしいけど、この辺きっちりと締めるところが、スーパースターだなぁと思った。引退後はどうするんだろう?解説者?フランス代表は残念ながら、金子の魔術に掛かって快進撃は期待できないだろうけど、ジダンには頑張って欲しい

*ただ色々と準備してます、WCに向けて。とりあえず今週はレッズ-鹿島をやって(まとめつき)、前半戦Jをまとめて、代表戦やるって感じになりそうです。これからもよろしくお願いします。

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May 05, 2006

Lost future@J1 第11節 グランパス vs Fマリノス

・静観、達観、諦観
・何も生まれないゲーム
・紡がれないパス
・J1最低のクオリティ
・精神論の末路
・ちゃんとサッカーしましょう←どっかの辛口批評家のぱくり
・置き去りの"フットボール"
・サッカーの神様は見逃してくれない
・さよなら、岡ちゃん

普段は大体を書き終えてから、タイトルを考えてるんです。だから結構適当だったり、こじつけだったりするんですけど、この日のゲームは見ていて次々とタイトルが出てきてしょうがなかった。せっかく沢山出てきたので書いてみましたけど、どうでしょう。まあその中で吟味した結果が今日のタイトル。それ以外には何も書きたくないし、考えたくもなくなるゲームだった。

2006 J.League Division1 第11節

グランパス 1-1 Fマリノス @ 豊田スタジアム「Lost future」
Grampus:83'古賀正紘 F.Marinos:80'マグロン

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF中澤佑二"自信喪失"、松田直樹、那須大亮、MF上野良治"復帰"、マグロン、塩川岳人(→67'山瀬幸宏)、田中隼磨"坊主にしてこい。でもファンが減りそうだからいいや"、清水範久"復帰"(→83'ハーフナー・マイク)、FW久保竜彦"坊主に…坊主だった"(→52'大島秀夫)、吉田孝行

グランパススタメン:GK楢崎正剛、DF大森征之、秋田豊、増川隆洋、MF吉村圭司、金正友、本田圭佑、中村直志、山口慶、FW玉田圭司(→81'鴨川奨)、古賀正紘 "高校以来かよ"

書きたいことだけ書くよ、レポートなんていらないよね、あの内容じゃ。

当たり前だけど、書きたくなくなる要因は結果じゃない。余りにお粗末で希望も未来もない、「なにもない」サッカーをしていたからです。もちろん、怪我人が沢山出ていると言う事情があるのは理解してる。でも、ちょっと酷すぎる。逆説的にだけど、今のメンバーではサッカーが形作れないと言うことに失望しました。

悪いところは星の数ほどあるのだけど(失点に繋がった隼磨のあの状況、時間帯での軽率な判断から生まれたファールなんてどうしようもない。このプレーに代表されるように適当で軽率な判断から来るプレーがチームに蔓延していると言うこと)、個人的に一番気になる部分として。とにかく目的意識がなく、選手達が迷いながらプレーしていること。そして、その中で選手達は完全に頭が止まってしまい、思考のないサッカーをしている。これが最悪なサッカーをしている原因なんじゃないかなと。今年の方針から言えば、それを選手達が主体的に考えて見いだしていかなければならないのだけど、選手が次々と欠けていく中で完全に見失っているのかなと。

簡単に言えば、サッカーをするために必要な要素が欠けている。どういう目的を持ち、そのために何をすべきかを考え、予測し、行動に移す。それがないから、行き当たりばったりで相手の対応に苦慮し、焦り、結局苦し紛れのプレーで濁している。その連続だから、サッカーにならない。これは選手達がいかにサッカーについて考えていないかというのを表す要素な気がしてならないです。

その最も顕著な例が後方からのビルドアップ。バックラインが既成事実のようにボールを回すけど、そこに具体的な目的はなく、ボールをもっていない選手は次のプレーを予測しながら準備をするということをしていないから、いざボールが来て「さあ、どうしよう」という感じになっている。だから、パスが繋がらない。非常に抽象的なのですが、こんな感じです。

具体的に書けば、出し手は空いたところに出そうという気はあっても、一番のプライオリティとしてどこに、どのような形で前に出したいのかというのはなく、ただ単にパスを繋いでいこうという曖昧な意識しかない。そうなれば受け手もどこに出てくるのかわからず、分からないから無闇に動くだけで、予測といった思考のあるプレーになっていない。結局出し手はその動きでは出せないと諦めて戻し、受け手はボールが出てこないことが続くことで意識が更に減退し、動きが少なくなる。このような流れを見ると、意思の疎通のかけらもないのだなと感じてしまった。

すでに何年もプレーを共にし、新しいやり方でも何ヶ月も練習し、試合をしてきたのにそれが出来ていないというのは、選手達の意識がいかにサッカーに向いていなかったか、人任せでしっかりと考えてサッカーをしていなかったかが分かると思う。そして、この先それが変わるとも思えない。だからこそ、「希望も、未来もない」と。

選手達の本質を見抜けず、今年の方針を決めた岡ちゃんにも責任はあるし、甘い意識でサッカーをしてしまった選手達にも責任はある。ただ、今まで同様岡ちゃんの手腕でそれが改善されたかと言えば、それもNo。結局、岡ちゃんの元ではこういう要素は成長しないというのが結論として出たと言うことかも知れない。

現状のカオスな状態を考えると、今は選手の主体性に委ねるやり方と凍結し、ある程度具体的な方向性を示して、選手の意思統一を図ることが必要なのかも知れない。何を目的に(ペナアーク付近でのポストを絡めたダイレクトプレーなのか、アウトサイドを局面打開することなのか、バイタルエリアを使うためなのか)どこを狙い(楔を当てることなのか、サイドに起点を作ることなのか、長いボールでスペースを狙うのか)、そこをスイッチにサポートに入る選手の動きを定め(後ろで落としをもらうための動きなのか、追い越す動きなのか、距離は近いのか、遠いのか、何人ぐらいがいくのか)、一つ一つのプレーにある程度の方向性を作っていく(いわゆる、戦術というかオートマティズムというやつです。これによってある程度の判断の簡略化を促すことでガイドラインを作る)そうすれば、ある程度整理されて、チームが同じ方向性を向いて戦うことも可能になり、カオスからは少し顔を出すぐらいは出来るかも知れない。

ただ、これで全てが解決できる訳じゃなく、緊急避難的な措置に過ぎない。オートマティズムと言っても、全ての状況に対応できるわけではない。対応しない状況には現状と同じく、状況を見極め、どのようなプレーを選択するかの判断が必要で、周囲の選手はそれに合わせてプレーを沿わせていく必要が出てくる。まあ、どちらにしても各自の判断力が必要だから、結局課題としては同じ所にある。ただ、少しでも拠り所を作る事で、チームに安心感を与え、落ち着いてゲームが出来るんじゃないかなと。

まあとにかく今すべき事は戦うことだとか、選手一丸とか、そういう曖昧模糊な言葉ではなく、真摯にサッカーと向き合い、頭を動かし、必要なことをしていくことだと思います。精神論では何も変わらない。

ちなみに次の相手はそういうことに重きを置き、数年がかりで取り組み、出来るようになったチームです。今のチームの現状を見るには最適なチームかも知れない。こんなサッカーを繰り返しているんだから、そろそろ気付いて目覚めるときなんじゃないかな。じゃなきゃほんとに「no future」だ。と言うことでここまで。

*もちろん、サッカーもメンタルスポーツで、精神力というのも勝敗に大きく関わってくる要素の一つに違いない。だから軽視すべきと言う論は間違っているかも知れない。でも、その精神力では本質のサッカーが変わらないと言うことに、監督も選手も、そしてサポーターもそろそろ気付くべき。まずサッカーありき、そこで初めて精神力という言葉でてくるぐらいがちょうど良い。メンタルは寄りかかるには余りに不安定で脆弱だ。気持ちだけではサッカーは立ちゆかない。それで勝てるなら、次は闘将と名高い阪神SDの星野さんでもいいってことになるでしょ?

岡ちゃんのやり方が駄目みたいなニュアンスで書いたけど、やるべき方向性としては正しかったと思う。出来ないことを克服する必要があったという意味でね。まあジーコにしてもそういうことなんよ。確かに組織的にオーガナイズして、小綺麗なサッカーをすることである程度の勝ちを拾う事は可能だけど、本質的な問題は解決されない。そこを逃げずに選手達に考えさせ、主体的に状況を捉えたり、何をすべきかを判断出来る力を養わせる。まあその養わせ方が正しいのかとか、代表チームでやる必要があるのかと言ったらわからないけどね。

*てゆうかこのテーマって結構何度も繰り返している気がする。代表でもマリでも。それだけ解決するのは難しいって事なんだろうな。てゆうか、明確な答えが見えづらいものだけど

*何にもわからずに、適当にやらせていると言う可能性もなきにしもあらず(笑)

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May 03, 2006

解放・快勝@J1 第11節 ジェフ vs レッズ

はいはい、綺麗にまとまらず長いですよ。なので前置きはなしで。

2006 J.League Division1 第11節

ジェフ 2-0 レッズ @ フクダ電子アリーナ「解放・快勝」
JefUnited:73'巻誠一郎 89'中島浩司

Super Soccer

ジェフスタメン:GK立石智紀、DF水本裕貴、イリアン・ストヤノフ、斉藤大輔、MF佐藤勇人(→86'中島浩司)、阿部勇樹、山岸智、坂本將貴、クルプニコビッチ(→89'マリオ・ハース)、羽生直剛(→89'楽山孝志)、FW巻誠一郎

レッズスタメン:GK山岸範宏、DF坪井慶介、田中マルクス闘莉王、内舘秀樹、MF小野伸二、長谷部誠(→46'細貝萌)、平川忠亮(→67'永井雄一郎)、三都主アレサンドロ、山田暢久(→81'岡野雅之)、ロブソン・ポンテ、FWワシントン

前節首位に返り咲いたレッズとようやく調子が上がってきて勝ち点を積み上げはじめたジェフの対戦、今節のメインマッチ。ここまではほぼ不動のメンバーで戦えているレッズですが、今節に向けては都築、堀之内が怪我のため出場不能、鈴木啓太が前節のレッドで出場停止と後ろの方のレギュラーメンバーを欠く状態。しかし、今節からポンテが復帰、又出場が不暗視されていたワシントンもメンバーに名を連ねた。ジェフの方は、ここ数節怪我でメンバーを外れることの多かったストヤノフがスタメン復帰し、ほぼベストメンバー。ただ、水野や結城など出場機会を得ていた選手がベンチ外になるなど怪我人も多く、ベンチ入りメンバーは6枚と苦しい台所事情が見える。

前半
非常に素晴らしい立ち上がりを見せたのはジェフ。開始早々左サイドからチャンスを作り巻のシュートチャンスを生み出すと(トラップからシュートに持ち込むも強いシュートが飛ばず、闘莉王が深い位置でブロック)、立て続けにクイックリスタートから羽生(山岸が何とか凌ぐ)、サイドでの組み立てからスルーパスで阿部の飛び出し(ゴールネットを揺らすが、オフサイド)とシュートシーンを作りだし、レッズを守勢に追い込む。

時間が立ち、ゲームが落ち着くにつれて両チームの戦い方が見える。レッズはゆったりとポゼッションして崩しに掛かるのに対し、ジェフはその攻撃を凌ぎながら、早い切り替えからのシンプルなアタックを伺うと言った感じ。ゲームの流れとしては、良い立ち上がりを見せ、最前線の巻から中盤の選手までしっかりとアプローチを掛けて良い攻撃構築をさせず、奪ってから早い切り替えから長い距離を走り空いたスペースを使っていく形を狙い通り機能させていたジェフが支配する。そして、決定機。左サイドから山岸が切り返してクロスを上げると、そのタイミングに合わせて坪井のマークを振り切った巻がニアに飛び込んでヘッドで叩く。ネットを揺すり決まったかに思われたが、ボールが出るタイミングがマークをかいくぐる際にオフサイドラインに掛かっていたため、オフサイドでゴールは認められず。

決め手こそ欠いているモノの、ジェフの勢いは衰えず。巻が前線で起点となり、そこに羽生が良いタイミングでサポートに来る。そのコンビのポスト&サポートから巻のヘッドが見られたかと思うと、攻撃の組み立てが良いこともあって、羽生がいなければ第3列目から佐藤勇人が飛び込んだりと、非常に良いパフォーマンス。レッズは鈴木啓太がいないことが影響してか、中盤守備に置いて速いテンポのパス回しにアプローチが後手になりがちで、守備でリズムが掴めず苦しい対応を強いられる。

レッズとしては、何とか個々の技量で溜めを作り、そこにダイナミズムを付随することで崩していきたいところでしたが、ストヤノフのカバーに次々と穴を塞がれて、なかなかフィニッシュまで繋がらない。レッズが苦しむ間にもジェフは次々と後ろの選手がボールに絡み、ゴール前に入ってきてと、質の高い攻撃構築を見せる。クロスがゴール前を横断する形から最後は佐藤勇人のクロスに巻が近距離で合わせたが、これは山岸が片手一本で凌ぐ。攻勢に晒されながら失点を逃れていたレッズは終了間際、初めて大きなチャンスが訪れる。サポートがない中で起点を作ったポンテが二人に囲まれながら溜めを作ると、良いタイミングで上がってきたワシントンへ。斉藤・水本が対応に行っていたこともあってスペースが空いていて、ワシントンは完全に前がクリーン。右足で巻いたシュートが立石を襲うが、こちらも立石が片手一本で凌いだ。結局前半通じてジェフが流れを掴み続け、フィニッシュシーンも数多く生まれたがスコアは動かず。

後半
ジェフに蹂躙されたと言っていい前半だったレッズは、細貝を長谷部に代えて投入。細貝がディフェンスラインに入り(右)、内舘、シンジが一枚ずつポジションを上げる形に。

この修正によって、守備が整理され、又前でボールを持てる選手がいることで、ある程度攻撃がしっかりと作れるようになる。攻撃のスムーズさを増し、シンジが3度のシュートチャンスを得るなど修正が良い方向に作用した。しかし、ジェフも前半に比べてレッズの守備が良くなってオープンな形こそ作れないモノの、切り替え、アプローチなどの意識は衰えず、相変わらずフィニッシュシーンを作る。特にショートコーナーから坂本のクロスに浅い位置に出ていた阿部がボレーで狙った(鋭かったが枠外)シーンは惜しかった。

レッズは、押し込まれる中で長いボールを使いながらスペースに走ることで、散発的にチャンスが訪れる。ポンテと斉藤(?)の競り合いの中で、クリアしきれず大きくボールが浮き上がりポンテが先に反応、完全に前が空き決定機を向かえたが、浮き球をインサイド合わせたシュートは、ムササビのような形で飛びながら良い反応をした立石に凌がれてしまい、大きなチャンスを逃す。しかし、これが序章だったのか、徐々にジェフの選手の運動量が落ちたことで選手間の距離が空き、それによりレッズのテクニックのある選手達に余裕が生まれ、相手を見ながらボールを動かしフリーマンを作り、良い攻撃をし始める。ここで、レッズは2枚目のカード、平川に代えて永井を投入。

サッカーとは不思議なモノで、少々レッズに流れが傾き掛けた中で、ジェフの速いアタック。右サイドでクルプニが浅い位置からアーリークロス。そのボールに合わせたのは長い距離を走って最前線まで走り込んでいた佐藤勇人、うまくディフェンスの前に入り込み、ポストマンとして胸で落とす。そして、その落としに入ってきたのはこの日再三シュートが入らなかった巻、右足ボレーで狙うと低く強烈な弾道で山岸の反応を許さず、ポストに当たって決まった。ビューティフル。

ビハインドを負うことになったレッズは全体が前掛かりになり、エスパ戦でも見えた闘莉王を一枚前に上げ攻撃的自由を与え、スクランブル体制で同点ゴールを狙う(又同じタイミングで山田に代えて岡野を投入)しかし、後ろにスペースも生まれるためジェフのカウンターチャンスも多くなる(ジェフは初めてのカード、佐藤勇人に代えて中島を投入、又巻がパワープレー対策のためバックラインに下がる)そんな展開で最終局面に突入する。結局この攻防はジェフに軍配。何とか運動量を戻してアプローチを掛け、レッズの猛攻をはね返し、そしてカウンターから右サイドを羽生→中島というオーバーラップで相手ラインを突破。そのまま持ち込み、豪快に蹴りこんで勝負を決めた。結局90分間のパフォーマンスのクオリティがスコアに反映される形で、快勝。

再びJは混戦の様相を呈しそうな気配を帯びてきましたねぇ。まあスコアの動きとは別に、ここまで一方的なゲームになるとは思わなかったけれど、レッズは欠場者の穴を埋めきれずチームバランスを失ってしまったこと、そしてジェフが今シーズン最高とも言える(あ~、こんな事言ったら毎試合見てることがばれちゃう)パフォーマンスを示したことが反映された結果と言えるのかなと。

で、先にレッズ。ここまで押さえ込まれての完敗は今シーズン初めてですが、今日は相手が悪かったかな……。どんどんアプローチを掛けられて攻撃陣は呼吸が出来ず、切り替え勝負で負けてフィルターが掛からずに勢いのある攻撃を受け続けては、なかなか攻撃姿勢を示せないのも致し方なかったかなと。まあ結果論だけど、レッズが誇るタレント力を前に出すようなはっきりした形(前後分断みたいな形で)にした方が良かったのかも知れませんね。それにしても、ビハインドをもらってもそんなに影響ないチームだと思うんだけど、結構脆いのは不思議。そんなにどたばたしなくても良さそうなんだけど(まあ時間帯にもよるけど)精神的なモノなのかなぁ?

そしてジェフ、素晴らしいパフォーマンス。次当たると思わなければ思いっきり賞賛したいですよ、奥さん。正直こんなのやられたらどうやったって勝てない気がしてしょうがない……。それくらい、相手に余裕を与えず、自分たちの良さを出すという形で多くの時間ゲームを支配して、勝ってしまった。普通なら、あれだけ前半飛ばしてチャンスを作れど決まらずだと負けパターンになってもおかしくないんだけど、その辺はここまで積み上げてきた経験というのが活きたと言うことなのかも。それと、忘れずにこれだけは。意識レベルの質の高さは余りに見事。アプローチやパスレシーブのアクション、攻守に置ける周囲との連動などいろいろあるのだけど、特に奪ってからの切り替えは見事の一言で、相手にとってはほとんどの攻撃がカウンターを浴びてるような感覚に陥る様な感じを受けてもおかしくない。正直日産スタジアムが昨日の地震でちょっと壊れて試合延期にして欲しいぐらい(苦笑)

ということでおしまい。ゲーム自体は非常にアグレッシブで面白いモノでした。昨日の発表で代表選手のこともやろうかなと思ったけど、長くなっちゃったのでこの辺で。マリはこの後、内容はもうしゃーないわ。頑張れ、超頑張れ。と言うことで次の試合をやるかどうかは結果次第。

*久々、爆速レビュー。良い内容で良かった。悪い内容だと、やめたくなるんだよね

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May 02, 2006

第一関門 -キリンカップ代表メンバー発表-

位置づけとしては第一関門、と言った感じだったキリンカップの代表メンバーが発表されました。海外組は除くとして、選ばれなかった選手は門が閉ざされる選考でしたが、メンバー的に様変わりすることなく、大体同じようなメンバーになりました。

キリンカップ2006(ブルガリア、スコットランド戦) 日本代表招集メンバー

GK
土肥洋一(FC東京)
川口能活(ジュビロ)
楢崎正剛(グランパス)

DF
田中誠
村井慎二(共にジュビロ)
宮本恒靖
加地亮(共にガンバ)
坪井慶介
三都主アレサンドロ(共にレッズ)
駒野友一(サンフレッチェ)
中澤佑二(Fマリノス)
茂庭照幸(FC東京)

MF
小笠原満男
本山雅志(共に鹿島)
小野伸二
長谷部誠(共にレッズ)
遠藤保仁(ガンバ)
福西崇史(ジュビロ)
阿部勇樹(ジェフ)

FW
久保竜彦(Fマリノス)
玉田圭司(グランパス)
佐藤寿人(サンフレッチェ)
巻誠一郎(ジェフ)

Pattern1          Pattern2          Pattern3
   久保  玉田         巻  佐藤寿       久保  巻
     小笠原           小笠原       小笠原    長谷部
三都主       加地  三都主      加地     阿部  福西
   小野  福西        遠藤  福西     三都主     加地
  中澤 宮本 坪井     中澤 宮本 田中      中澤  宮本
      川口            川口             川口

Schedule:
5/9(Tue) 19:20KickOff/ vs ブルガリア @ 大阪長居スタジアム
5/13(Sat) 19:20KickOff/ vs スコットランド @ 埼玉スタジアム2002

JFA

大会概要発表 ジーコ監督会見(スポナビ)

まあ特に大きなサプライズもなく。本山と村井が復帰。プレーの質を落としている選手はいるけど、彼らを超えるほどの存在感を示している選手がいたかというと…?と言う部分もあるので、まあこれで良いのかなという気はする。てゆうか目新しさや刺激ではなく熟成を求める時期なので、これは妥当な選考だと思う。

まあここに海外組が入ってくるわけだけど、そうなると23人はどうなるのかな?と言うことでとりあえず予想として。

代表選考 23人枠予測

GK(3)
◎→能活、楢崎、土肥ちゃん

DF(7~9)
◎→ツネ、佑二、アレックス、加地さん
○→坪井、マコ、駒野、茂庭
△→村井

MF(7~9)
◎→俊輔、ヒデ、満男、893
○→稲本、シンジ、松井、
△→ヤット、ナカタコ、阿部、長谷部、本山

FW(4~5)
◎→高原、大黒
○→久保
△→巻、寿人、玉ちゃん
?→ヤナギ、師匠


当確組→13人(残り10枠)

まあ○の選手もほぼ選ばれると考えるとすると、残り2枠だったりするんだけど、そうなると、△の選手から2人と言うことになるのかな?左サイドのバックアッパーがいないので1枠はナカタコか、村井。で、もう1枠がトップと言うことになるのかな?まあどのような選考になるにしても、選ばれる選手がいれば、選ばれない選手もいる、それは切ないことですよ。

で、気になった点2つ。まず柳沢。今回は招集されなかったわけだけど、彼のメンバー入りをどうするのかというのが気になる。今日のニュースでは、復帰目標に置いていた今週末(7日)のJ12節レッズ戦を回避して、14日ナビ・サンガ戦に設定されることになったらしいけど、リフティングしたり、ランニングしたり、フィジカルトレーニングしたりと、トレーニングしながら確実に快方には向かってる様子。良いことなのは間違いないんだけど、問題はこの後だよね。復帰してどこまで出来るのか、コンディションをどこまで戻せるのか、試合勘の問題もあるからし。そういう意味では不明瞭な部分がつきまとっているのが気になるところ。ただ、このチームに置いては欠かせないピースの一つだと思うので、何とか間に合って欲しいけど……。

もう一つが、これは完全に想像に過ぎないんだけど、ブラジルセレソンの伝統として続いてた有望若手期待枠みたいなモノ(94'のロナウドとか、02'のカカとか[98'は誰だっけ……]。天才と評されるような将来有望な若い選手を帯同させて、次世代の主力に必要な経験をさせる、みたいな)そういう伝統のある国出身の監督だから、見初めた才能をベンチに入れるかも?って思ってたんだけど、ないみたいね。まあ長谷部なんかはまだ若いから、そうなのかも知れないけど。

マツに関しては、マリ系のブログでプッシュされてり、夕刊フジにもてあそばれたりしてたけど、まあ選ばれなくても妥当なのかなと。実際、ゴールは獲ってたけど、本職の仕事ぶりは???と言う部分も少なからずあるし。もちろん、能力、経験、実績、全てを持ってるし、「気持ちが乗れば」もの凄いことが出来る素晴らしい選手だけど、ベンチにおとなしく座ってられないというのが証明されていて、その争う相手がチームの柱とも言えるツネとなったら、Noと言う答えを導き出されても仕方がない。個人的にはジーコ云々は置いておいて、04'CSのパフォーマンスと意識がずーっと続いてたらなぁ、と思う。あのプレーは他の追随を許さないぐらい好パフォーマンスだったからね。

佑二とドラゴンはとりあえずおめ、後はマリでしっかりと仕事して、勢い付けていって欲しいなと。怪我も怖いだろうけど、頑張って。

と言うことで番外だけど。てゆうか早いな、もう後一ヶ月ちょいだもんね。他の国々も第一選考は終えてる国もあるモンね。と言うことでとりあえずこの辺で。

*仕事しようぜ、自分。

*夕刊フジはどうにかならないのか?憶測過ぎ。

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憎悪渦巻く埼玉ダービー@J1 第10節 レッズ vs アルディージャ

きっと昨シーズンのレッズ-レイソルを見てた人ならこのゲームにもの凄い興味を持ったはず。クラブの期待の星とも言えるかわいいかわいい田中達也を長期離脱に追い込んだ土屋をどのように迎えるのか、結果はボールを触るたびに大ブーイング。豚の頭やコインが投げられることはなかったけど、凄かったねぇ。凄い雰囲気に、ピッチの中もかなりヒートアップしたし。ダービーらしいゲーム。

2006 J.League Division1 第10節

レッズ 2-0 アルディージャ @ 埼玉スタジアム「憎悪渦巻く埼玉ダービー」
Reds:32'ワシントン 89'永井雄一郎

Super Soccer

レッズスタメン:GK都築龍太(→46'山岸範弘)、DF堀之内聖、田中マルクス闘莉王、坪井慶介、MF鈴木啓太(80'黄×2=赤)、長谷部誠、平川忠亮(→65'永井雄一郎)、三都主アレサンドロ、山田暢久、小野伸二(→82'内舘秀樹)、FWワシントン

アルディージャスタメン:GK荒谷弘樹、DF波戸康広、トニーニョ、冨田大介、土屋征夫"標的"、MFデビッドソン純マーカス(→75'佐伯直哉)、小林慶行、小林慶行、久永辰徳(→69'西村卓郎)、FW桜井直人、森田浩史(→30'グラウ)

ゴールデンウイーク初日でダービーマッチ、埼玉スタジアムは過積載状態。9割がレッズの赤に染まる。レッズはポンテがエスパ戦でのレッドカードで2試合出場停止。しかし、遊離軟骨除去の手術から小野が復帰し、永井もベンチに帰ってきた。アルディージャの方は藤本主税が出場停止、代わりには久永。又ここのところ出場機会が減っていた小林慶行がスタメン。ナビでゴールしたグラウがベンチにいるよ。お母さんお手製なのかな?ヘッドバンドは白。

前半
しっかりと守備を整え、攻撃は長いボールを使って森田を狙うことで、まずは失点を避けるというゲーム運びをするアルディージャ、落ち着いてポゼッションをしながら、相手を崩していこうとするレッズ。対照的な狙いがあった序盤でしたが、大宮の狙い通りに粛々とゲームが進むことになる。

時計が進み、大宮もボールを繋いで攻めはじめてから、ゲームも動き出す。しかし、どちらも明確な攻め手を欠き、なかなか崩しきれずフィニッシュシーンが作れない。そんな中でこの試合初めてのチャンスはセットプレーから大宮に訪れる。右サイドからのCK小林大悟のキックはファーへ、トゥーリオを超えて落ちてきたボールはうまくマークをかいくぐった冨田にどんぴしゃり。冨田はダイビングヘッドで合わせ、決まったかに思われたが、ゴールライン寸前で平川がクリア、惜しい。

このピンチでようやく目が覚めたのか、シンジが自由にポジションを変えて良くボールに絡むようになって、ようやくレッズにいい流れが出来てくる(いつもよりもドリブルの割合が減り、パス中心の崩しが目立つ)シンジの後ろ向きでのファンタスティックなパス→空いたスペースに飛び込んだ平川(荒谷一歩早く凌ぐ)、シンジ展開→右サイドで受けた長谷部がエンドライン際からクロス→シンジニア飛び込み(後一歩の所で合わず)など、惜しいチャンスが続き、その流れが活きたのか、一発のパスから先制点が生まれる。

右サイドでボールを奪うと低い位置から縦にランニングを開始していたワシントンへシンジからスペースを狙うパスが飛ぶ。アウトサイドに掛かったパスはバウンド、二人のDFが追いついていたがトニーニョが処理ミスし、パスをしっかりと見極めて走り込んでいたワシントンに繋がってしまう。ワシントンはこのチャンスを逃さない、ペナに突き進み、GKとの1vs1を制しアウトサイドで流し込んだ。レッズは1チャンスをしっかりと生かした。大宮としては攻められてはいたモノのある程度しっかりと守れていただけに痛恨。

全体的には大宮のゲームプラン通りに進んでいたとは思いますが、痛恨のミスでそのプランが崩壊。結局前半は1-0、レッズリードで折り返す。

後半
レッズは森田・トゥーリオとの接触プレーで負傷した(らしい)都築から山岸へGKの交代。開始早々、大ブーイングを浴びまくる土屋の果敢な突破からシュートまで持ち込んだのがファーストシュート。その後も大宮は小林大悟がスローインを受けてそのまま狙ったりと、レッズディフェンスを崩し切るには至らないモノの積極的な攻撃姿勢が伺える。レッズとしては、しっかりと迎撃体制を整え、受け止めながら速攻で突く先行必勝パターンへ移行。

攻めども崩せず、速攻を浴びるという苦しい流れの中でしたが、大宮は絶好の決定機が訪れる。良い展開で右サイドのスペースに久永が走り込み、深い位置で起点を作ると、寄った桜井を経由して上がってきた波戸へ落とす。波戸からのクロスは森田と堀之内のマッチアップを超え、その裏に入り込んだ小林大悟へぴたり。どフリーでのボレーチャンスでしたが、しっかりと当てられず。良いテンポとボールの動かし方で完全に崩しきったが、活かせず。

このチャンスを逃した所で、三浦監督は一枚目のカードを切る。森田から新加入のグラウを投入。彼の得点感覚に賭ける。しかし、ポゼッションして、楔までは入るがレッズの堅陣を揺さぶれず、なかなかシュートチャンスが作れなくなってしまう。守備が冴えてカウンターのチャンスも増えてきたレッズは、平川に代えて永井を投入、高い位置に入れて山田を右サイドにスライド。スピードのある永井で更にカウンターの鋭さを増そうという狙い。

崩しきれず、速攻という感じでレッズに追加点が生まれそうな流れが続き苦しい大宮は、久永→西村、純マーカス→佐伯と中盤の選手を入れ替え、構成を変える(慶行を高い位置へ、大悟も更に積極的に)ことで再活性化。長らく遠ざかっていたシュートシーンが生まれるなど少しずつ展開を動き、ここでゲームを揺さぶる出来事。前半小競り合いで一枚もらっていた鈴木啓太が、中盤での攻防でカードをもらい、2枚目。数的優位を得て、大宮の攻勢の勢いが増す。しかし、大宮にゴールが生まれることなく、引きっぱなしにならなかったレッズのカウンターが最後の最後に実を結ぶ。内舘がセカンドボールをフォローしワシントンに繋ぎ、ワシントンは中に切れ込む。土屋が何とか体を張ったが、そのこぼれを永井がフォロー、そのまま持ち込んで流し込みだめ押し。これでゲームが決まった。結局、2-0。狡猾で抜け目のないレッズがしっかりと勝利を得た。

まずゲームの内容じゃない部分。土屋に対するブーイング、そしてダービーらしい加熱した感情故の小競り合い、本当は余り褒められたことではないのだけど、ゲーム自体を熱くするし(まあ間違った方向に行くこともあるけど)、こういう要素が積み重なることで、更に次の対戦も熱くなる。歴史が浅いJリーグだけど、こういう要素が積み重なって厚みのあるモノになっていくと思うと嬉しくなったりしました。横浜FCが上がってきたら、こういうのが出来るのかな……(フリエが残ってればねぇ)

で、ゲームの方は、大宮がうまくゲームに入って、レッズもシンジが良かったぐらいでチームの出来としては良くなかった。そういう意味で勝つチャンスもあったと思うのだけど、チャンスを生かせず、逆にミスをした。それが勝負の分かれ目だったかなぁと。まあ運という側面もあるけど、力の差を考えたときに失点に繋がるようなミスをしてしまったことは痛恨、プランを壊してしまった。

で、レッズ。首位復帰。流れ、そしてこの日の(チームとしての)出来を考えたとき、もっと厳しいゲームになる可能性も合ったと思うけど、こういうゲームでも結果としてしっかりと勝ち点3を獲れると言うことに、今のレッズの充実ぶり、そして強さというのを表しているのかなと。

特に取り上げたいのが守備。この堅陣があることで、悪い流れの時にも無駄な失点をせずに耐えれて、流れが変わった時に勝ちに繋がる攻撃にすることが出来る。勝つ難易度を上げないという感じが出来ているからこそ、これだけ勝ち点を上げれているのかなと。この日なんかはその典型だと思う。

ディティールとして特に良いなと思うのは、押し込まれたときにずるずる引くのではなくラインを維持しながら守ることが出来ること。これによって、攻められてはいるのだけど、主体性と機能性を失わずにディフェンスすることが出来ていて、失点の可能性を削っているのかなと(もちろんスペースがあるので、そういうリスクはあるのだけど……いいや、補足として下でやる)

レッズは次、ジェフ。でもこの試合で怪我人が色々出てきているようで、結構面白い試合になるかも知れない。で、アルディージャは広島ルーレット、ニヤニヤ。両方とも楽しみですな。と言うことで今日はここまで。

*補足。相手の圧力や脅威を受けてスペースを消すことを重視して下げてしまうと、裏のスペースは消えるけど、その分だけ相手もゴールに近づくことを許してしまうこと、又中盤とディフェンスが同化してしまったりして、バイタルエリアを使われる可能性も出てきてしまうことなど、失点の可能性は高まる部分もある。そこで我慢して下げずに"維持"することで、裏のスペースのリスクは残るモノの、ラインコントロールで相手アタッカーを牽制したり、中盤と連動して危険なエリアを消したり、アプローチをしたりと、機能性と主体性を維持して守ることが出来る。そういう意味でレッズのディフェンスは優秀かなと。この辺はDF出身のギドが指導してるのかしらん。うーん、何か褒めるのが腹立たしくなってきた

*明日は何とか2つやるつもり、ガンバかグランパスとプレミア優勝決定戦。てゆうかプレミアは旬を過ぎたかな……。でも今シーズンそれなりにやってきたから締めの意味で。

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