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April 28, 2006

The super team which gets closer to an ideal@UCL SemiFinal 2ndLeg Barcelona vs AC Milan

メルク、やっちゃったんじゃね?あれをファールとするのは、さすがに……。どっちに肩入れするわけじゃないけど、ミランに先制点が入ったらもっと面白かったのになぁ……。でもバルサの勝利には何の異論はないよ、理想みたいなものがあるとすれば、それに一番近いチームになっている気がする。

05-06 UEFA ChampionsLeague SemiFinal 2ndLeg
Barcelona 0-0(Total/1-0) AC Milan @ Camp Nou

バルサスタメン:GKビクトール・バルデス、DFベレッチ、プジョル、マルケス、ファン・ブロンクホルスト、MFエジミウソン、デコ、イニエスタ、FWジュリ(→68'ラーション)、エトー(→89'ファン・ボメル)、ロナウジーニョ

ミランスタメン:GKジーダ、DFスタム、カラーゼ、コスタクルタ(→64'カフー)、セルジーニョ、MFピルロ、ガットゥーゾ(→68'ルイ・コスタ)、シードルフ、カカ、FWシェフチェンコ、フィリッポ・インザーギ(→80'ジラルディーノ)

サンシーロではアウェーのバルサがロナウジーニョの魔法のようなアシストからジュリが大きなゴールを獲って0-1で先勝。本当に追い込まれた状態となっているミランは、更に直前のメッシーナ戦でカフー、ネスタ、アンブロシーニが怪我を負い、結局ネスタとアンブロシーニがこのゲームに出場できない状態に追い込まれてしまう(カフーはスタメンを外れた)唯一ポジティブなポイントとしては、1stLegでは発熱で欠場したピッポが復帰、救世主としての期待が掛かる。バルサの方は、直前のセビージャ戦が大雨(雹?)でサスペンデッド、オレゲールが出場停止なものの1stLegでは出場停止だったデコも復帰、ラーションもベンチに戻った。天も味方して万全の状態でこのゲームに臨む。

前半
開始早々、大きくスペースの空いた右サイドでカカがドリブルでゴール前まで持ち込みシュートに繋げて、ミランのビハインドをひっくり返さんとする姿勢を見せる。逆にバルサはイニエスタのパスからエトーがうまく前を空けて、いきなり決定機。ジーダが勇気を持って飛び出したことでゴールには繋がらなかったが、バルサもオフェンシブな姿勢を消し去るという感じではない。この立ち上がりに、とても期待感が高まる。

しかし序盤の流れとして、バルサが慎重な姿勢を持ちながら手数を掛けるというより速い仕掛けが目立つのに対し、ミランは中盤の選手が上がって生まれるスペースを速い攻撃で使う狙いが見える。どちらも積極的にリスクを冒すというより、慎重に、失点を避けるようなディフェンス姿勢を持っていたため、派手な立ち上がりとは全く逆な感じで時計が進む。

どちらも互いの隙を伺うようなゲーム展開の中で、先にチャンスが来たのはバルセロナ。ビルドアップのミスを突いたエトーがそのままペナに進入し、ジーダとの1vs1のチャンスを得る。しかし、これはジーダが体に当てて難を逃れる。そこを凌いだミランは、非常にシンプルな展開からガットゥーゾのスルーパス→ピッポへと繋がるがコントロールミス。その後、カカの高速の仕掛けによる局面打開で得たCKからもチャンスを迎える。ショートコーナーからピルロの柔らかいパスが左サイドに飛ばされると、シェフチェンコがうまくラインをかいくぐって角度はないながらも強烈に狙う。しかしこれは枠を捉えることが出来ず。

この緊迫した空気を作ったのが両チームの徹底した守り。バルサの方はキーマンに対して中盤の選手のマーキングの意識が高まっていた。クオリティの高いパスに怖さのあるピルロに対して誰かが常にプレッシャーに行き、怖い高速ドリブルで中盤を一気に局面打開してしまうカカに対してはエジミウソンがある程度しっかりと見る形となっていたことで、ミランの一番怖い部分を未然に避けることに成功していた。逆にミランとしては、ゾーンが組める時はDFラインがしっかりとライン設定をし、そこに3枚の中盤が沿う形で必ずバイタルを消していくことで、一番危ない部分でプレーする余裕を与えないようにし、バルサの高質のアタッカーの技術を発揮させないという危機管理がなされていた。形が作れれば、後ろ向きなところでインターセプトを前へのアタックを掛けれたり、アプローチ&サポートという形で囲い込んでうまく奪えたりと、それなりに機能していたのかなと(ただカウンターは別、セードルフ、ガットゥーゾ、ピルロがポジションを上げるから切り替えが追いつかないと危ないシーンとなってしまう)

そういうこともあって結局前半は緊迫したままゲームは動かず(一時バルサがロナウジーニョ・デコ・イニエスタの技巧を活かしたカウンターに繋げて惜しいチャンスになりそうなところもあったが)0-0で折り返す。

後半
バルサがポゼッションを持ってリズムはバルサに流れはじめたかと思わされた出だしでしたが、先にチャンスを迎えたのはミラン。セルジーニョがインターセプトから相手陣まで持ち込み、パスを繋いで逆サイドへ。シードルフまで渡ると、シェフチェンコを狙ったショートクロスを選択。完全に相手のラインを完全に破り、シェフチェンコもそれに応える形でマーカーを制してダイビングヘッド!しかし、このヘッドはバルデスの正面を突いてしまう。

このチャンスを逃すと、ここまではスタムにある程度押さえ込まれていたロナウジーニョが存在感を発揮し始め、驚異的な技巧で溜めを作り(シャペウで相手の逆を突いてコントロールし展開を落ち着かせる)、虚を突くスルーパスで決定機を演出(SBとCBの間を通してジュリへ、中に流し込んでベレッチも合わせきれず、てゆうかオフサイドじゃ……。もう一本左サイドペナ角でのキープから、完全にゾーンは消されてるのに絶妙の高さ、コース、スピードでエンドライン際に走り込んだジュリへ合わせ、ボレーを導き出した)ミランとしては、より攻めへの姿勢を強めたいけどシフトするには余りに大きな脅威があって難しく、攻撃に置いては良い展開は作っても最後の部分で手詰まりとなってしまい、苦しい。

ここでアンチェロッティが重い腰を上げ(ずーっと立ってたけど)、おっさんビリーからカフーに交代、スタムを中に入れる。スタムが良い形でボールを持つ機会が多かったので、それをカフーでうまくチャンスに繋げたいという意図が見える。ただ、バルサも手をこまねくのではなく、エトーとロナウジーニョがポジションチェンジし、エトーがカフーを見る形でケア。自陣まで戻る献身的な守備でミランの思惑を潰した(素早い対応でカフーにほとんどやらせなかった。そのレスポンスと言い、エトーの献身性と良い、非常に効果的だった。ライカールトの現役時代の戦術眼を感じさせた)ミランは更にルイ・コスタをガットゥーゾに代えて投入、バルサもジュリに代えて怪我から戻ったラーションを投入。

このタイミングで問題の出来事が起きる。クイックリスタートから、プジョルを振り切ってシェフチェンコが抜け出し、ヘッドで合わせてバルデスの守るゴールを破った!が、これは抜け出す際にプジョルを押して転ばせたと言うことでファールの判定。同点ゴールは幻に消えた。これで意気消沈したのか、ポゼッションこそ握るモノのどうもミスが続いたり、崩しきれなかったりと閉塞感の伴う攻撃に終始。両サイドバックが高い位置にポジションを取っているモノのなかなか活きてこない。逆にバルサはロナウジーニョに何度となくセンターから突破を仕掛けデコの決定機を演出したり、左サイドエトーのゴールに向かうクロスからラーションが綺麗なダイビングヘッドで合わされゴールを脅かす(デコ、ラーションどちらも強烈な一発だったが、ジーダがファインセーブ)など、ミランがリスクを掛けた分攻勢を強める。

何とかしたいところで、ラストカード。フィリッポ・インザーギに代えてジラルディーノ投入。あー、チキン。結局この交代もリズムを代えるには至らず、ジラルディーノにもチャンスが来ない。バルサはエトーに代えてファン・ボメルを入れ、更にサイドをケアする姿勢を強め、後はボールキープして時間を浪費。ミランの最後の抵抗も難なくいなして、結果は0-0。2戦合計1-0で、念願の決勝へと駒を進めた。

スコアは結局動かず、結果的に1stLegのロナウジーニョのスーパープレーが勝負を決めた事になったわけだけど、改めて今シーズンのバルサの進化が活きた準決勝と言えたのかなと。昨シーズンの苦い経験を守備戦術も対応可能にして、チームとしての幅を広げたことで活かして、ミランの望みを絶った。タレントさえ揃っていれば守備的に舵を切っても、脅威自体がなくなるわけではないし、何よりもバランス的にはこちらの方が断然上。以前の美しさの裏に潜んでいた危うさというのが消えて、攻守自在、ポゼッションもカウンターもこなす理想に近いチームになりつつあると言うのを改めて感じさせられました。

ミランとしては、どちらのゲームも悪いゲームをしたわけではないし、ここのところの閉塞感に伴うゲームに比べたら出来は良いとさえ言えるものだった。でも、ミランの良さが完全に発揮されたかと言ったらそうではない。やっぱりミランと言えば、ピルロ→カカという緩急自在の縦ライン。でも、そこをバルサのプレッシング+マーキングに消されてしまった。もうヨーロッパ中にそのストロングポイントは知れ渡っているわけで、その他という部分で用意しきれなかったと言うことで弱点を修正して幅を広げていたバルサに劣ったかなと。

で、勝負のキーになると思っていた二人のブラジリアン・クラックに関して。まずカカ、2ndLegでは高速ドリブルを見せて持ち味を発揮した感もあるけど、それでも去年見せたパフォーマンスはこんなもんじゃない。ピルロの楔を発射台に最短距離を突き破って相手の中盤とディフェンス切り離すプレーはミラン最高の武器となっていた。守備に舵が切られていたとはいえ、それさえできていれば、バルサの組織をぶっ壊すことは不可能ではなかったと思うので、その部分でカカが本領を発揮できなかったのは個人的に残念(まあピルロが消されていた事で片羽根もがれていたようなモのだけど)マーカーに付かれたときの対応はこれからの課題かも。クラックとしては物足りなかった。

そして、ロナウジーニョ。まあ比べるのはどうかと思うけど、カカがそれを出来なかったのに対して、クラックのクラックたる所以を一つ一つのプレーで見せた。結局彼の右足から決勝点も生まれたしね(あのアシストは魔法だよ。ジュリの素晴らしいダイヤゴナルランの延長線上に点で合わせたわけだけど、ガットゥーゾをかわした最初のフェイク、そして体の向きは逆なのにあの精度、完全に死んでいたスペースが彼のパスで生き返った。どれだけ褒めても褒めきれないぐらいファンタスティックなプレーだった)この試合でも、序盤こそスタムのハードアタックに多少苦しんでいたモノの、スペースが生まれて余裕を得て完全に乗った。もう細かく語るのは野暮ってぐらいに見ててほれぼれしてしまう技術でバルサの攻撃をリードし、決定的なパスはもちろん、リズムをコントロールするプレーなどはミランの頭痛の種だったかな。戦術的に守備貢献を免除されているけど、その分の価値をしっかりと見せている。このまま行くと、来期も世界最優秀選手&バロンドールは規定事項のような気がする。

後は、メルク。てゆうか、あのシェバゴール。どうなの?実際。押してたのかな?シェバは触ってない、プジョルは押されたといってるけど……。個人的にはもし押していたとしても、あの程度は許容範囲のような気がするんだけどな。ただ、場所がカンプ・ノウでいつも以上にサポが凄い雰囲気を作ってたから、吹いちゃったというのもある、かなぁ?まあゲーム通じてバルサ寄りな感じはあったし、その延長線上のプレーだった気はします。見ている側の勝手な言い分としては、あれで点が入ってたらゲームは一気に熱くなったはず。そういう意味で認めて欲しかった。残念。

05-06 UEFA ChampionsLeague TheFinal

May 17(Wed)/
Barcelona vs Arsenal @ Stade de France,Paris

と言うことで決勝のカードは、バルサ-アーセナルというビッグネーム同士のカードになりました。まあ3週間後だから、状況がどうなるかわからないけど(ロナウジーニョやアンリが怪我したら一気に様相は変わるわけだし)、まあ現状を見たらどう考えてもバルサ優位は揺るがないかなぁと。アーセナルの生まれ変わったプレス+カウンターは勢いも質もあるし、運も持っていると思うけど、同じタイプという意味でチェルスキに勝ってるしなぁ。まあ近づいてきたらプレビューやりますよ。

と言うことで、今シーズンも後一試合か。今年も面白かった、だから終わると思うと少し寂しい。でもWCもあるしね。と言うことで今日はここまで。

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