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April 05, 2006

充実したぶつかりあい@J1 第6節 エスパルス vs ガンバ+まとめ

昨日は花見のためお休みにさせてもらいました。で、今日はUCLあるんですけどその前に、とりあえず6節まとめと言うことで(4、5節は諦めました)で、その中でエスパ-ガンバをピックアップしようかなと。どちらも意欲的で中身も充実、勝負においても魅力的なゲームでした。

2006 J.League Division1 第6節

エスパルス 2-3 ガンバ @ 日本平スタジアム「充実したぶつかりあい」
S-Pulse:44'兵働昭弘 44'矢島卓郎 Gamba:22'家長昭博 71'フェルナンジーニョ 86'マグノ・アウベス

Super Soccer

エスパスタメン:GK西部洋平、DF森岡隆三、青山直晃、高木和道、山西崇裕、MF兵働昭弘(→84'平松康平)、枝村匠馬、藤本淳吾(→72'高木純平)、FW矢島卓郎(→46'マルキーニョス)、チョ・ジェジン

ガンバスタメン:GK藤ヶ谷陽介、DF青木良太、シジクレイ、山口智、家長昭博、MF松下年宏(→26'入江徹)、橋本英郎、前田雅文(→83'安田理大)、二川孝広(→53'播戸竜二)、FWフェルナンジーニョ、マグノ・アウベス

書きたいことがあるので、ゲーム展開に関しては割愛。中身として、両チームの培ってきたモノのぶつかり合いはレベルが非常に高く、非常に見応えがありました。勝負の綾としてはガンバの攻撃的メンタリティ、そして個の質が、エスパの組織力を上回った、ということになるのかな。まあ体力的な側面もあるし、エースの差とも言えるのかも知れないけど(マルキは決めなきゃいけないシーンで決めきれなかったからねぇ、あそこで3-1にしてたら・・・)で、相手の良さを消すのではなく、出し合うような展開になったことでこういうアグレッシブなゲームになったと思うのだけど、その両チームが表現したパフォーマンスはとてもポジティブなモノだったので、その辺を。

・タスクの中で輝く若きセンスエリート達 -エスパルス-

まずエスパの方から。開幕から3連勝の後、このゲームを入れて3連敗と良いスタートを継続できず、結構ネガティブな印象もつきまとうかも知れないけど、ゲームの内容自体は悪くありません。いかんせん若いチームなだけに、悪い流れに飲まれてしまうとずるずる引きずってしまいそうなモノですが(まあ引きずってると言ったら引きずってるのかな)、その中で積極的に自分たちの良さを出しているのではないでしょうか。

チームとしては去年から実践と修正を経て積み上げてきた組織力というのがこのチームのストロングポイントだと思うのですが、その中でより個の特徴や技術を反映させるところが去年と今年のチームの差異なのかなと。

昨シーズン、降格争いに苦しみながらもチームとして試行錯誤を繰り返しながら積み上げてきたモノが天皇杯の躍進に繋がった訳ですが、その中身は、チーム全体が連動しながら、そこでアプローチ(楽なプレーさせず、その中でコースの絞り込み)→狙いを定めてインターセプトor囲い込みという形で高い位置で奪う事に主眼をおいた守備、そしてそこから切り替え早く縦に速い太田圭介やチェ・テウクが外のスペースを突くショートカウンターと言う具合。組織的に充実しており、機能美を感じさせる非常に質の高いモノでした。ただ課題としては、その質を実に繋げる部分での粗さ。数多くのカウンターはあるものの、勢い重視であることは否めず、チャンスを無為にしてしまう。アイデアや技術での質と言うところまでは付随していなかったのかなと。

で、今シーズン。長谷川監督は昨シーズン作り上げた基盤の上に、若く質の高い才能を誘導する事で、その課題の解決に取り組んでいるのかなと。そしてその融合というのが藤本・兵働の起用に出ているのではないでしょうか。

実際この起用はチームの良さを消すかも知れない危険な要素もはらんでいます。その危険というのが、タスクの不徹底による破綻と特徴の変化によるプロセスの変質によるノッキング。兵働はまだしも藤本は才能があるとはいえプロ1年目。タスクの理解、具現化と言うところはどこまで出来るか分からない部分もあるし、タスクに忙殺されて良さが出ない可能性もある。又太田・チェとは特徴が違うから今までは突き抜けていたモノが今度は詰まってしまう可能性がある。この辺が懸念されるポイントな訳ですが、今のところ彼らは不安を消し飛ばし、期待に沿う活躍をしているのかなと。(前置きが長い)

二人のレフティ(藤本・兵働)は、タスクに対しての対応力に優れており組織破綻の元にはならず、それをこなしながらも自分の良さをアタッキングサードで出しているのかなと。藤本は技術も素晴らしいけど、動きにキレがあってスペースを見いだして動くセンスが素晴らしい。兵働は個での突破という部分ではあまりないものの、左利き的な持ち方で外中とポジションを変えながら昨年から培ってきた周囲と絡みながら右サイドを活性化させており、又左利き的な持ち方からシュートを狙ったり、アーリークロスを上げたりとキックの質の高さを見せている。まあこれは健太監督の好判断(技術的には二人とも高いのだけど、特徴を見て左と右に振り分けたこと。スピード、オフ・ザ・ボールの動きに優れ、縦に"抜ける"技術を持っている藤本を左に使い、コンビネーションが出来ていて柔軟にプレーできる兵働を右に使うと言う選択。逆でも何とかなりそうだけどね)もあるけど、彼らのセンスはエスパに新しい風を送り込んでいると感じました。

この二人だけでなく、ゲームも作れて、飛び出してアクセントもつけれる枝村(去年からタスクの根幹となる部分で良くやってる)、スピード含めたフィジカル・足元の技術・ダイレクトプレーとFWのプレーをオールマイティに出来、結果も残した矢島(怪我は残念だけど、シュートを打つために逆算してセルフスペースメイク出来る頭の良さも感心)、この日はやられたけど身体能力に優れ個の局面に強さを発揮する青山と若きセンスエリート達は良いプレーをしているのかなと。彼らはJではかなり強い負の流れを脱却できるか、とにかく楽しみです。

・2つのスタイルが持つ可能性 -ガンバ-

エスパの方が長くなっちゃったので簡単に(ごめん)

このゲームでは、遠藤・明神が怪我で離脱、加地も代表戦の疲労を考慮して欠場と、スタメンが大きく変わる状態の中で、若い選手達がその穴を感じさせないプレーを見せました。レギュラークラスだけではなく、バックアッパーにも攻撃的なメンタリティが浸透していることにガンバの攻撃的志向がお飾りではないと言うことを改めて感じたわけですが、このゲームで感じたのは選手の起用によって、このチームの攻撃が変わると言うこと。

開幕当初からマグノ・アウベス+フェルナンジーニョ+二川が前線の主な組み合わせてとして採用されてきました(遠藤も入れても良いけど、ポジションがどこであろうと役割としてはあくまでゲームメーカーだしね)合わせた当初はコンビネーションが未成熟だったことに加え、ポジショニングや役割分担がかぶることも多く、ノッキングを起こす事も多かったわけですが、チームとしての新たな攻撃の形が見え始めてから、ある程度今年の攻め方というのが出来てきたのかなと。中盤でパスを繋いで攻撃を作ることにより、相手ディフェンスのバランスを崩し、その空いたところでチャンスメイクすることで、機能するようになってきたのかなと。

要は現在のガンバの核は中盤主導であるということで(前から書いてるけどね、ちなみに去年は完全に前線主導型。前がアクションを起こして、前が個人技で崩す。まあ今もフェルがいることでその傾向もない訳じゃないけどね)、まあこれだけでも充分凄いわけですが、ここに最前線で存在感を示せるアタッカーが入ると、又攻撃の質が変わるわけです。それが、播戸の存在です。

彼は最前線で合わせたり抜け出したりとシビアなゾーンでプレーする選手。まあそういうゾーンでプレーするだけあって、アクションを起こすタイミングは速い。現在のスタメンの中ではそういうファーストアクションを積極的に起こす選手はおらず、どちらかと言えばセカンドアクション型(誰かが何かを起こして、それで生まれたスペースを使う)の選手が多い。そういう意味ではチームとして彼の存在は前線の活性化的な駒として、考えられているのかなと

で、どうして質が変わるかというと、相手のバランスを崩す手法が変わってくるからです。中盤主導の時は相手を引き出すことになるけど、播戸が入るとラインを押し下げる。要はチーム全体でやろうとしていることを播戸が前で動くことで同じ事を生むことが出来るというわけです。

その手法をもう一つ持っていると言うことは、中盤で思い通りに繋げなかったり、崩せなかったり時などの緊急避難的な選択肢が出来ると言う意味でガンバにとってはとても大きく、強みになり得るのかなと。どうしても相性の悪い相手というのは出てくると思うけど、そういうときに目先の変わる存在を持ち得ているというのはチームがゴールを獲れる可能性が広がると言うことですからね。様々なエクスキューズを抱えるシーズンの中で、ガンバもそれに対応する力を付けてきているのかも知れませんね。

播戸というテーマは最近強調していることで、同じ事を書いてる感じです。しつこくてごめんなさい。ほんとは播戸嫌いなんだけどね。若手の活性化というテーマでも良かった気がするけど、まだ分からない部分もあるので避けました。その辺はと言うことでおしまい。その他の試合。

セレッソ 2-3 ヴァンフォーレ @ "大阪"長居「開花宣言はまだ遠い」
Cerezo:44'pゼ・カルロス 75'西澤明訓 Ventforet:38' 68'&72'倉貫一毅

トリニータ 1-2 ジュビロ @ 九石ド「山本監督の強みは運かも」
Trinita:78'高松大樹 Jubilo:56'菊地直哉 89'成岡翔

アルビレックス 1-1 サンフレ @ ビッグスワン「崩れて、見失って、その先は?」
Albirex:81'中原貴之 88'p森崎浩司

ふろん太 2-2 ジェフ @ 等々力「原因は慢心だけなのか?」
Frontale:1'&81'ジュニーニョ JefUnited:18'巻誠一郎 89'阿部勇樹

鹿島 2-1 アルディージャ @ カシマ「みつおさんとだいごさん」
Antlers:6'岩政大樹 41'小笠原満男 Ardija:65'小林大悟

レッズ 0-0 グランパス @ 埼玉「神懸かりなり、中位力」

サンガ 2-1 アビスパ @ 西京極「空模様のようなゲーム」
P.Sanga:49'林丈統 70'美尾敦 76'田中佑昌

Fマリノス 1-1 FC東京 @ 日産「警鐘鳴り響くロスタイム」
F.Marinos:67'田中隼磨 FCTOKYO:89'増嶋竜也

最強ですな、中位力。まあレッズのこと笑えないんですけど(FC東京にも中位力の気が・・・)しかしこれでまたリーグ全体がぐっと詰まった。抜け出すかと思ったら混戦、うーん、Jらしい。まあこれからどうなるかわからないけど、流れは確実に生まれ始めてるだけに、とても面白くなりますよ。てゆうか、今月終わったらJ一旦中断か、それも寂しいな。まあ寂しいなんて言ってらんねーけど。ということでとりあえずここまで。やりたくなったら速報気味でレポするかも?

*調子良いと怪我ってしちゃうモノなのかな?良くそういう話聞くけど。ジロー、4週間かよ(´・ω・`)

*大宮戦大ちゃんが駄目なら吉田かな?マルケスとかでも面白そうだけど、左サイド流れるだろうし、それが強みだからねぇ。3トップにするとか、後藤スタメンというのは・・・・ないだろうな、岡ちゃんのことだし。大宮には相性悪いから、変わったことやっても面白いと思うけどね。

*去年の最終節の三浦監督のコメント覚えてるよ。

「バイタルエリアでは怖さを感じなかったんで」

*あのゾーンはFマリノスの成熟度を測るにはぴったり。又4-1-4-1から4-4-2になったら成長してないって言われるかも(苦笑)逆に出来たら成長してるって言えるけど、今の大宮のスタンダードは4-1-4-1だからなぁ。

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