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April 30, 2006

God of Mike@J1 第10節 Fマリノス vs サンフレッチェ

とにかく勝った~、本当に良かった。吉田は良くあそこまで詰めてた、ヴァンフォーレ戦で見せつけられた諦めない気持ちを見せたね。マイク!高いのはもちろん、ポジショニング、マークを外すオフ・ザ・ボール、そういうのが欲しかったところでよくやってくれた。正直、泣きそうになったよ。

2006 J.League Division1 第10節

Fマリノス 2-1 サンフレッチェ @ 日産スタジアム「God of Mike」
F.Marinos:81'p松田直樹 89'吉田孝行 Sanfrecce:40'佐藤寿人

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本哲也、DF栗原勇蔵、松田直樹"象徴らしく"、那須大亮、MF河合竜二、マグロン(→77'山瀬幸宏)、田中隼磨、塩川岳人(→77'ハーフナー・マイク"愛すべき電柱")、狩野健太(→54'大島秀夫)、FW吉田孝行"よく走ったご褒美"、久保竜彦"あかんわ"

サンフレッチェスタメン:GK下田崇"アシスト"、DF吉弘充志、小村徳男、盛田剛平、MF戸田和幸(→79'八田康介)、高柳一誠、駒野友一、服部公太、ウェズレイ、FW上野優作、佐藤寿人(→87'森崎浩司)

開始前は小雨が降っていたモノのキックオフぐらいには上がった日産"地震被害"スタジアム。アップからどちらのサポーターも気合いが入っており、それが置かれている状況を物語る。バクスタにビッグフラッグが来たのはびっくり。一ヶ月ぶりの勝利に飢えるFマリノスは、相変わらず野戦病院。平野が肉離れで2週間の離脱、佑二も大事を取って先発を外れ、前節からのメンバーに手を加えざるを得ない状態。那須が左のストッパーとして今シーズンリーグ戦初スタメン、塩川・狩野もナビに続いてスタメンに名を連ねる。GKもナビでは達也だったが、哲也に戻った。対するサンフレッチェは、ご存じの通り開幕から未だ白星なし。新監督就任からは3バックに移行し、FW登録の盛田がストッパーとして起用されている。ボランチのベットが出場停止で代わりには高柳が入る。ナビで攻パフォーマンスを示したらしい森崎浩司はベンチスタート。

前半
前節と同じく、後ろに人数を掛けて現実的な形で何とか結果を引き出そうとするサンフレッチェに対して、Fマリノスがボールを支配し攻めると言う展開。オープニングシュートはマグロン、左サイドで塩川と狩野のパス交換に合わせてランニングしボールを引き出し、そのままシュート。これは(枠を外れていたが)下田がセーブされたが、良いテンポのパス回しからうまく局面打開出来た。この後、この日はトップに入った吉田が積極的にシュートの意識を見せてフィニッシュに絡む。ペナルティアーク付近から久保のポストプレーを受けてシュートを打ち(シュートは弱く、下田の胸に納まる)、そして13分過ぎには塩川の右足でのニアのクロスに反応してバックヘッドで流し込みゴールネットを揺らしたが、これはオフサイド。立ち上がりは、良い形でゲームに入ったように見えた。

しかし、この後は攻撃したくても、その土台から苦しむことになる。ビルドアップの際にコースを切られる事でディフェンスラインからボールが前に進まない。ただ、そんなにきつくプレスが掛かったわけでもなく、空いているところはあるのだけど、少し切られているところで諦めてしまうと言う感じ。これで自らリズムを手放す形で攻撃も停滞。ようやくアタッキングゾーンに入っていってもミスは多く、コンビネーションにズレが目立ち、局面打開もできず、そして苦し紛れのアーリークロスも精度不足。序盤にあったゴールの匂いは完全に消えていました。

そんな中で、ゴールが獲れない焦燥感からか前掛かりになっていたところを突かれる形で見事に術中に嵌ってしまう。下田のパントキックが右サイドに飛ぶと、そこに走り込んだのは佐藤寿人、膨らみながらのランニングで併走していた河合(勇蔵がオーバーラップしていたので、カバーに回っていた)との距離を作り、スピードで振り切るとトラップからそのままゴールに突き進み、最後は冷静にファーサイドに流し込んだ。まあこの日目立った人はいるけど捕まえていない典型。甘さの出たプレーだった。

Fマリノスは完全にこの失点で集中が切れ、ピンチになり得ない形がピンチになっていく。ミスから同じようにサイドのスペースを狙う寿人に展開され、マツの迷いある対応(誰も行かないので仕方なく行くという形だったりと人に行きたがらない。せっかくの高い対人能力を持っているのに……責任回避ですか?潰せ)でCKになってしまうと、ゴール中央であわやという超近距離のダイビングヘッドを喰らう(これは哲也のファインセーブ)結局狩野の鋭いFKもあったが、前半中に同点にすることは出来ず、前半は0-1で折り返す。

後半
岡ちゃんの静かな怒りを受けて送り出されたモノの吹っ切れず、状況は悪化。相変わらず稚拙なビルドアップで攻撃のリズムを自ら悪くし、良い形が作れない。負けているのに攻めれず、逆に上野に強烈なシュートで脅かされるなど、15分間の空白を作ってしまう。

しかし、狩野→オーシの投入でようやく空気が代わる。前で体を張り、体ごとつっこんで高さを活かしたりと、パワフルなプレーで相手に脅威を与えると、これで久保への警戒も薄れてゴールチャンスが訪れる。吉田のクロスからぶわっと飛んでヘッド、隼磨のエンドライン際からのクロスにボレー、しかしどちらも下田に凌がれてゴールが遠い。

すると、岡ちゃんは繋ぐな、パワープレーだという意志をはっきりさせるためにボールを持てるマグロンをと下げるという奇策に。マイクを前線に入れて3トップ。左サイドもクロスに精度を欠いた塩川から幸宏投入。サンフレはこれに反応してマイク対策として戸田を下げて八田を入れディフェンスの枚数を増やし守り倒す選択。この采配合戦、岡ちゃんの策が当たる。

この日多かったペナ角からのクロス、吉田の上げたクロスに対して、ファーサイドでマイクが本職ではない盛田のマークをかいくぐった。ここで盛田に引き倒されてPK。これをマツが落ち着いて決めて、待望の同点弾。スタジアムが爆発。そして、これで終わらずもう一発、マイクが風穴を開ける。

隼磨が右サイドを駆け上がり、そのまま浅い位置から高いボールを上げると、マイクがこれまたファーから走り込んで競り合いを制して落とすと、最後は長い距離を走ってペナに入ってきていた吉田が体ごと押し込んで逆転弾!!!久々のロスタイム横浜劇場(逆で劇場だったけど)、力業でひっくり返して、一ヶ月ぶりの勝ち点3を得ることに成功しました。

上記の通り本当に勝てて良かった。砂を噛むようなぐだぐだのパフォーマンス、もうイライラは頂点でしたが、一ヶ月勝っていないリーグの流れを打破できたというのは良かった、本当に。この中身で結果が出なかったら、罵詈雑言の嵐になってたと思うけどね。

で、とりあえず良かったところ。探すのが大変だけど、マイクだね、マイク。ハーフナー・マイク。自分の特性を活かすためのポジショニングと絶対的な高さ、そしてマークを外すという意識。それが活きて、勝利に繋がる2ゴールを生み出した。PKに繋がったシーンはまあ相手が素人とはいえ、相手を出し抜いたことで相手をPKに繋がるようなファールを引き出した。高さだけに頼らないと言うことは本当に素晴らしい。でもう一人は、決勝ゴールの吉田。本当に幅広く動いていたし、運動量の多さは感服した。終始アクションを起こす存在としてとにかくボールに絡もうという意識があって、今のFマリノスにとっては貴重な存在と言えるもの。不調時は本当に足元ばっかりで仕掛ける意識が全然だったけど、少しずつ上がって、着実に状態が上がって、仕掛けるシーンも見えた。そしてそれを90分続けた上で、最後のシーンでペナに入ってきたという事実。前節ヴァンフォーレにやられたことを胸に刻み込んだの如くのプレーだった。マリ初ゴール!おめでとう、ありがとう。

ただ、はっきり言って楽観できる要素はこれぐらいで、後はほとんどどうしようもなかった。一つだけ取り上げます。ビルドアップのこと。

・チャレンジの意識なしに効果のあるビルドアップは生まれない -出し手の問題-

パスを繋ぐために大事なのは受け手の動きであるのは間違いない。今のFマリノスは受け手の動きは確かに悪く、反応も鈍い。ただ、受け手が動いたり、フリーとなっていても出し手が逡巡していてはパスは繋がらない。ただ、それは受け手だけの問題ではないのかも知れない。

というのも、この試合で何度も見られたマツがボールを持って「もらいに来いよ!」という手を広げてアピールするシーン。ただ、実は結構前では動き出してはいるし、フリーのシーンはいるのだ。ただ、そこを見ていても、コースが切られて出さないシーンが非常に多い。躊躇し、結局やめる。そして作り直し。前の選手の動き出しは全て「徒労」となってしまう。これが続けば、徒労となるような動きが減退するのも致し方ないのかも知れない。

もちろん技術的に優れておらず、そういうギャンブルをするより、安全にというのは正しいこと。低い位置でのミスは即失点という可能性もあるからだ。ただ、それを続けていては効果的なビルドアップは生まれない、安全志向の先にあるのは単なる停滞と責任回避に過ぎない。上を通せば、相手をずらせば、カーブの方向を変えれば、いくらでもコースがあるのだ。自分の技術に自信さえあれば、通せる。それをやめてしまうのは、出し手の問題と言えるものなのではないでしょうか。

はっきり言えば、これは甘えで利己的。しっかりとした速いパスできっちりと相手のマークと逆の方向の足に付けてあげればパスは通るし、奪われる可能性は低い。ましてや、マグロンなどはそういうことさえしてあげれば、しっかりと受けてくれるだろう。でも、出し手にはそういう意識はない。フリーでもらいに来いよというのは、自分たちの技術のなさ、自信のなさを相手に押しつけているに過ぎない。

これは今日ボランチに入っていた河合にも言えるし、サイドの選手にも言える。狭くてもパススピードと精度さえ合えば通る。良い動きをしても逡巡してばかりではだめ。今日、センターを飛ばして勇蔵→那須、那須→勇蔵と大きく動かす形はほとんどなかった。マツがトップに付けたシーンもほとんどなかった。もちろん受け手とのタイミングや意識のズレもあるけど、まずは出し手がチャレンジの意識を持つこと。それがなければ効果的なビルドアップは生まれない。もちろんミスは許されないけどね。

サンフレに関しては……、今日はゲームプラン通りだったと思う。相手の攻撃の拙さを考えたら、これ以上ない展開だったと思う。ただ、マイクが入って前の圧力が増した時点で、完全にラインが下がってしまった。もしここで、ラインをある程度の位置で留めて、相手をコントロールするようなディフェンスが出来ていたら結果は変わっていたかも知れない。下がることで高まるリスクというのがある。それをこのゲームではかぶらされる事になったのかなと。カウンターは見事、下田のキックは非常に精度が高く寿人の狙ったところに見事に蹴ったと思うし、寿人は素晴らしいランニングのコース取り(膨らんでコントロールしやすい入り方になっていたと思う)、ファーストタッチ、そして冷静なフィニッシュ。とても見事なプレーだった。まあ、中断まで2試合、まあ勝てるかどうかは分からないけど、大宮辺りに呪いをになすりつけて下さいな。

と言うことで今日はここまで。本音をちょっとだけ下に書くよ。

*実際、限界じゃね?岡ちゃん。これで次も勝てるかって言ったら微妙……。たまたまの側面が強すぎる。ひどいもんだよ、実際。共通意識もなければ、やりたいことも分からない。パワープレーが唯一のタスク。岡ちゃんが続けるのであれば、攻撃手腕に長けた参謀を付けるなりしないと。このままじゃ希望はないと思うけど?

*選手達もそろそろ気づけ。精神論では根本的な解決には何もならない。今年は選手達で主体的に考えてサッカーをするのでしょう?それで精神論に行き着いては話にならない。てゆうか、ゲームの展開でその精神力もぼろぼろになる人が出てくるし、継続できない精神論なんて意味なし。もっと実に繋がることをして下さい。偶然のドラマでは勝ち点は積み上がらない。マグロンが下がる前、囲まれて奪われて怒ってたけど凄い分かる。キープしたってサポートもランニングもなく囲まれちゃう。何のためにキープしてるんだ?おまえらって感じ。回りの意識が上がってこないじゃ、かわいそうだ。

*キャプテン、迷走しすぎ、プレーもメンタルも。良い意味でも悪い意味でも非常に影響力が高いのだから、ほんとうにしっかりしてくれ。マリの象徴と言うことを本当に自覚してプレーしてくれ。責任回避のプレーはやめて。対人プレーだって避けなきゃいけないような能力じゃないじゃない。やればお手の物じゃない。何で避ける、人任せにする。潰せ、潰せ、潰せ。楽ばっかりしていいとこ取りなんて、甘いよ。PKではごまかせないよ。みんなマツに甘い。

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Comments

いたさん、こんにちは。
皮肉にも私が望んだとおりの(?)劇的展開になりました。盛り上がりました。が、試合展開、内容を見る限り本音部分で書かれていることと同感です。あのままの展開でヤラれていれば中断期間に・・・ということになったかもしれませんが、先送りになったなぁと。何だかだまされている気分。チームにとっていいのか悪いのか。問題の本質部分が勝ったことによってスポイルされてしまわないように、最初の80分間やっていたサッカーを見直してくれるといいのですが。

私が素人なりに気になったのはサイドチェンジの少なさです。いいときはドゥトラとかが逆サイドでフリーのハユマに大きなパスを通したりしていたのですが、昨日の試合はそういうパスは皆無、ご指摘のとおりに技術や視野、意識が足りないのでしょうしそういう指示もできていないのでしょうね、きっと。見守るしかないのでしょうか。。。祈るしか。次もグダグダな名古屋です。連勝してノッて行きながらサッカーを見直してほしいです。

Posted by: ヨコ | April 30, 2006 at 10:05 AM

ヨコさん、こんにちわ。レス遅くなって申し訳ないです。

劇的でしたねぇ。正直やばいなぁと思わされる展開だったので、喜びもひとしおです(それで良いのかは別にして)ただ、確かに色々なことで先送りになったことも事実でしょうね。このチームの何より求める要素は「結果」なので、スポイルされる気がしてならないですが、危機感もあるみたいなので、この先どのような変化があるのか注視したいと思っています。

そうですねぇ、サイドチェンジは少ないですね。隼磨にしても塩爺にしてもロングディスタンスのフィードはそんなに得意としていないと思うので、仕方ないかなぁと思います。センターを経由して、逆というのでも良いのですが、そのセンターがフリーでもタイミングを逃したりという逡巡したりと、出し手の意識というのも思った以上に深刻かも知れませんね。

うーん、ネガティブですいません。グラも良い調子じゃないようですが、考えてプレーしているというのは感じます。ただ、うまく回っていないという感じですかね。良く掴めていないのですけど……。まあ祈るだけです、ね。

ではでは、5月になってしまいましたがよろしくお願いします。

Posted by: いた | May 02, 2006 at 03:33 AM

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