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March 29, 2006

切られた舵、冴えたカウンター@UCL Q.Final 1stLeg Arsenal vs Juventus

ココログの仕様が変わって、コメント時にスパム対策の入力システムが出来たりと、コメントを頂く方には一つ手間が増えてしまいますがどうぞご了承ください。で、順番ぶっ飛ぶけど、UCL。結局決勝トーナメント1回戦はやれずじまいだったんですけど(バルサチェルスキはやりたかったんで凄い残念だけど)、これからも面白いカードは続きますよ。と言うことで、まずアーセナル-ユーヴェを。

05-06 UEFA ChampionsLeague Qualterfinal 1stLeg
Arsenal 2-0 Juventus @ Highbury,London
Arsenal:40'C.Fabregas 69'T.Henry

アーセナルスタメン;GKレーマン、DFエブエ、トゥーレ、センデロス、フラミニ、MFピレス、セスク、ジウベルト・シルバ、レジェス(→82'ファン・ペルシー)、フレブ、FWアンリ

ユヴェントススタメン:GKブッフォン、DFゼビナ(89'黄×2=赤)、テュラム、ファビオ・カンナバーロ、ザンブロッタ、MFカモラネージ(87'黄×2=赤)、ヴィエラ、エメルソン、ムトゥ(→72'キエッリーニ)、FWイブラヒモビッチ、トレゼゲ(→79'サラジェッタ)

僕のセリエ、プレミアお気に入りのチームが当たってしまう皮肉。でも、共に異なる特徴を持ち合わせる強豪同士で、見所はたくさんあった。例えばアーセナルの元キャプテン、ハイバリーの英雄だったパトリック・ヴィエラの再上陸。それに対してそのヴィエラの後釜を担ったセスク・ファブレガスとのマッチアップ。その他にもユーヴェの堅守の前にティエリ・アンリがどんなパフォーマンスを見せるのかとかね。

序盤はボールの運ぶ術こそ違うモノの、交互に攻め合うような互角の展開。ユーヴェはゆったりとポゼッションしながら、トレゼゲ・ズラが隙を見いだしてシュートチャンスを狙う。アーセナルの方は、高い推進能力を持つアタッカー達が前にスペースを見いだしたら高速ドリブルでボールを前に進め、アタッキングサードに入ったところで速いテンポのグラウンダーのパスを紡いで崩しに掛かる。互いの特徴を見せ合った中で、徐々に流れを引き寄せたのはアーセナルの方だった。

ユーヴェの攻撃が徐々におとなしくなっていく中、アーセナルの個々のアタッカーの勢いは衰えず(フレブの球離れの悪さは気になるけどね)、ピレスがその中でアクセントとなる。アンリも相変わらずキレを保っており、ユーヴェの守備陣としては水際で凌いでいたモノのかなりの脅威を感じていたのかなと。そんな流れの中でショートカウンターから何とか0に保っていた守備組織が破られてしまう。

センターライン付近でヴィエラのボールをカットしたピレスがアンリへ楔、アンリは溜めて後ろから飛び出してきたセスクにボールが渡るとタイミングをズラしたシュート。ほとんど勢いのない弱いシュートだったが、DFの股を抜けて右隅へ飛び、これに対してブッフォンはブラインド、そして逆を付かれていたため一歩も動けず。アーセナルが流れを掴んで先制点を奪った。この後もアンリが角度がないながら惜しいシュートを放ったりと決定機を生み出し、前半はアーセナルの思惑通りの1-0で折り返す。

後半、ユーヴェはビハインドを返すためにも攻勢に出たかったが、遠征トラブルによる調整不足、そしてデル・ピエーロ、ネドベドの不在が大きく響く形でアーセナルの決勝トーナメント1回戦のレアル戦でも光ったFor the teamのフォアチェックに苦しみ、決定機を生み出せない。逆に速攻の餌食となり、やってはいけない2点目を喰らってしまう。

中盤でボールを獲ると、そのまま速攻。フレブがボールを運び、共に上がってきていたセスクへ繋がるとDFがセスクに引きつけられる、そうなるとアンリがフリー。セスクは詰まっていたモノのアンリへ通し、絶対的なエースは確実にこの決定機を沈めてこのゲームの勝利を決定づけた。

2点差を付けられてしまったユーヴェでしたが、このゲームでの最大目標はアウェーゴールなので、2失点目しようがそんなに焦る必要なかったのだけど、カモラネージが素敵なループで狙った決定機を逃すと、焦りが前に出てプレーが荒くなり、ヴィエラがカードを頂いて次戦出場停止、カモラネージ、ゼビナが退場とこれまた出場停止と次戦に大きなハンデまで背負ってしまう。結局ゲームは2-0でアーセナルが最高の形で1stlegを乗り切った。

このゲームに入る前のエクスキューズはあったモノの(アーセナルは今週末のゲームがサスペンデットとなり休養に当てることが出来たのに対し、ユーヴェはローマとの激しいゲームにて好調アレックスを怪我で失い、遠征に置いてはトラブルで前日練習すら出来なかった)、この出来じゃ正直どうにもならなかったかなぁと。特に後半は目も当てられなかった。封殺されたところを突破してほしかったムトゥは期待に応えられず、現在の調子から言ってスランプなズラに期待するのは酷。ゼビナもちんちん。カペッロの選手チョイスは失敗だったかも(とはいえ他に代わりになれる選手はいなかったけどね)どちらにしてもアレックスとネドベドという前をふさがれた状態を打開できるタレントがいなかったと言う時点で、このゲームが苦しくなるのは目に見えていたのから予想通りと言えば予想通りなんだけど、ここまででかいビハインドを背負ってしまったのは激痛。2ndlegに二人が帰ってきたら、少しは変わるかなぁ?でもカモがいないんだよねぇ。しかしこの差はでかすぎる。

ただ、アーセナルの出来は本当に良かった。一時の不調が嘘のようにチームが出来つつある感じ。以前の華麗なグラウンダーのパスを紡ぐサッカーとは又一線を画すモノになっているけど、元々タレント揃いのチームで、その個々の(アンリ、フレブ、レジェス)前に進める推進力をうまく生かして、とても整合性のあるモノになっているのかなと。守備の意識も高まって、バランスもそんなに崩れないしね。ベンゲルがこだわりをなくして、より現実的なチーム作りに舵を切っているとしたら、この先期待できるかも知れない。とにもかくにもこのゲームは最高の結果で終えて、後はデッレ・アルピで1ゴールを取れば全てが決まるでしょう。

まあ複雑なんだけど、良い方に捉えれば好きなチームがどっちか残るわけだから、まあどっちが勝ってもいいや。まあユーヴェに抜けて欲しかったけどね。しかし、カペッロに運がないのか、それともネドベドに運がないのか。このスコアじゃ1stleg前にあった舌戦も気の抜けたモノになりそうだなぁ。

と言うことで簡単ですけど。明日も多分書くよ。普通にミランリヨンだね。Jは夜に出来たら。ではここまで。

*はいはい、ナビなんて見に行けませんよ。この忙しい時期に(昼間にこんなもん書いてるけど)平日開催は厳しいっす。岡ちゃんはいかなる修正をしているんだか?とにかく土曜日にゲームが見に行けるように今頑張ります。

*とにかく那須と坂田は使って欲しいなぁ。鮪や鰻や良治たんも疲れてるだろうし。てゆうか、吉田はどうするんだろ?自分で取ってきたから重用するのかな?アビスパは良いチームだから侮れないよ。

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Comments

>ただ、アーセナルの出来は本当に良かった。
 あんなスローなパスワークが、ですか。改造中のチームとはいえ全盛期の影カタチすらなく。
>ユーベ:この出来じゃ正直どうにもならなかったかなぁと。
 そんなヌルヌルアーセナルにアレなユーベ。最悪の一言。あんな守備、守備とは言わず。ダンス踊ってる人でいっぱい。アーセナルからスタジアム改築用の資金を貰った=この試合を売ったということで理解しました。まぁCasaでカケラでいいからカルチョの意地を見せてもらいたいが期待薄。今季の、パヴェル・ネドヴェドのCLは終わりました。相手どうこうではなくユーベの名に値しないプレーだけが残念です。
 昨季のチェルシーxリバプールなどCLに値しない試合やらチームが多すぎます。

Posted by: nony | March 29, 2006 at 07:05 PM

nonyさんこんにちわ。

アーセナルの出来は個人的には良かったと思います。確かに、This is Arsenalと言うような流麗なグラウンダーパスによる攻撃構築は見られませんでしたが、2ヶ月前のアーセナルを考えれば、良く持ち直したと思います。元々あのパス回しはとても素敵ですけど、その美しさの裏にはとても大きなリスクを伴っていて、ヨーロッパの舞台に置いてはアーセナルの弱さの元にもなっていたと思いますから、今のバランスは悪くないと思いますよ。まあ身びいきかも知れませんが(苦笑)

ユーヴェも贔屓したかったんですけどあれじゃあ贔屓のしようがありません。ゼビナもテュラムもものすごい出来が悪かったし、カンナも決して褒められない。買収云々は実際の所ヨーロッパではどうなのかわかりませんが、調子が良かったアレックス、そしてチームのエンジンであるネドベドがいないのに、あれじゃ「ユーヴェの名に値しない」というのは残念ながらその通りかも知れませんね。デッレ・アルピで少しは意地がみたいですけど。

ではでは。

Posted by: いた | March 30, 2006 at 05:22 PM

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