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March 30, 2006

保たれた危ういバランス@UCL Q.Final 1stLeg O.Lyon vs AC Milan

見終わって、色々考えちゃいましたよ。何がって、2ndLegの行方を。それくらい含みを持たせる終わり方って言うか、序章という感じ。このスコアが持つ意味、ゲームの内容の意味、結果が出るのは来週なんだけどさ。

05-06 UEFA ChampionsLeague QualterFinal 1stLeg
Olympique Lyon 0-0 AC Milan @ Stad Gerland

リヨンスタメン:GKクーペ、DFクレルック、クリス、カサッパ、アビダル、MFディアッラ、ティアゴ、ペドレッティ(→68'クレメン)、FWヴィルトール、カリュー(→63'フレッジ)、マルダ

ミランスタメン:GKジーダ、DFコスタクルタ(→62'マルディーニ)、ネスタ、カラーゼ、セルジーニョ、MFピルロ(→85'フォーゲル)、セードルフ、ガットゥーゾ、カカ、FWシェフチェンコ、ジラルディーノ(→62'フィリッポ・インザーギ)

ポール・ル・グエンからジェラール・ウリエに代わっても意欲的なサッカーを続けるリヨンは、この大事なゲームでサスペンションのためこのチームのエース核と言えるジュニーニョ・ペルナンブカーノが不在。代わりにはブノワ・ペドレッティが入る。又、右サイドのポジションはエリック・アビダル。それに対して今シーズンは様々なトラブルに見舞われて決して良いシーズンは送れていないミラン。直前のリーグ戦(ヴィオラ戦)で復帰したパオロ・マルディーニがスタメンという予想もあったが(マルディーニがセンターで右にカラーゼという感じかな)、そのままビリー・コスタクルタが右サイドバックに入った。で、もう一つの選択ポイントだったトップには現在好調のピッポではなく、アルベルト・ジラルディーノをスタメンに選択した。アンチェロッティの選択はいかに。

序盤こそミランが流れを掴んでカカやシェフチェンコが決定機とも言えるフィニッシュシーンを迎えたモノのクーペが何とか凌ぎ、時間と共にリヨンは落ち着きを取り戻して、ミランの勢いを押し戻す。拮抗した流れの中で激しい中盤での潰し合いをしながら、両チームとも自チームの特徴を活かしながらアタッキングエリアに入っていくが、それでも両チームのディフェンス、GKが踏ん張ってゴールは生まれなかった。ただ、ゲームとしてゴールはなくても、非常に質の高いゲームだったかなと。

後半に入ると、完全にホームのリヨンがゲームを掌握。完全にポゼッションをコントロールし、マルダ、ヴィルトール、ティアゴ、ペドレッティが積極的にボールに絡み、ゴール前に入っていくことでミランを脅かす。守勢に回るミランは水際で体を張ることで何とか凌ぐが、序盤のような余裕は完全になくなり、後一歩の所まで追いつめられていました。

昨シーズンのミランであれば、押し込まれた展開でも、完全に守勢に回ることなく虎視眈々とカウンターを狙って脅威を与えることで、相手の勢いを止めたりする術に長けていたのだけど、この日は本当にただ守るだけになってしまっていた。というのも、リヨンは相手を崩すと言うことに力を入れながらも、カウンターの起点となるピルロに自由を与えず、そしてその受け手となるカカの前を泳ぐ様な動きに対しても注意を怠ることがなかったため。そのためミランとしては、守勢の中で一番有効な攻め手を消されて、苦しい攻撃構築しかできず、リヨンの流れを寸断することが出来なかった。

アンチェロッティはこの苦しい流れの中でジラルディーノ、コスタクルタに代えてピッポ、マルディーニを投入するが、それに呼応するかの如くウリエもペドレッティ、カリューに代えてクレマン、フレッジを投入して更に攻撃を加速させる。結局この交代でミランが流れを押し戻す事は出来なかった。

攻勢を強めるリヨンでしたが、ミランの水際での集中力は落ちなかったこともあり、フィニッシュシーンで楽なプレーを許されず、押し込みながらも結局決定機とも言えるシーンはティアゴのミドルシュートぐらいで最後の部分ではミランにとどめを刺せなかった。それどころか、再三ゲームの流れに乗って良いプレーをしたティアゴが抜け出そうとしたカカを引っ張り倒してしまたことでイエローをもらい、次節は出場停止になってしまう。結局ゲームはスコアレスで終了。サンシーロでの2ndレグに全てが掛かることになった。

両チームとも高いレベルでせめぎ合った質の高いゲームだったと思います。リヨンのポゼッションコントロールとリスクマネジメント、ミランの集中力と経験が成す堅いディフェンス、見ている方としてはこういう緊張感溢れるゲームはたまらないです。スコアレスドローだけど、全く退屈しないゲームでした。

で、両チームにおけるこのゲームが持つ意味を考えたとき、非常に複雑で難しい気がしました。ポジティブ、ネガティブ、両面の要素があって、次のゲームを考える時にはとても面白いことになるんじゃないかと思ったり(まあ勝った方が上がるわけだから、至極シンプルなモノでもあるわけだけど)考えたことをちょっと書いてみる。

リヨンのポジティブ
・高質なサッカーでミランを完全に押し込み、ゲームを掌握することが出来たこと。

・次節はジュニーニョ・ペルナンブカーノが戻ってくる訳で、このゲームの無失点が最後に活きてくる可能性があること。

・ミランのストロングポイントをディアッラを中心に完全に封殺したこと。

リヨンのネガティブ
・ジェルランでリードをもてなかったこと。

・高質なプレーでチームを引っ張ったティアゴの出場停止。

ミランのポジティブ
・スタッド・ドゥ・ジェルランであれだけ押された展開、その中でビハインドを負わなかったこと。

・守備陣の集中力が戻ってきたこと。

・次戦はサンシーロ。

ミランのネガティブ
・リヨンに流れが行ってから、一度もその流れを引き寄せることが出来ず、完全に守勢に回されたこと。

・ドローで終わったとはいえ、自分たちの攻め手が研究され、完全に押さえ込まれたこと。

・アウェーゴールが獲れなかったこと。

まあこんな感じかな。片一方のポジティブがネガティブに反転するという感じなんだけど、中身とスコアという部分では反比例な感じがあるだけに、これがサンシーロに舞台が変わってどうなるのかなと。リヨンはアウェーでそんなにチームが変わらないと思うけど、ミランとしてもサンシーロでこのようなゲームは許されない。この試合では活かせなかったけど、あれだけセットのチャンスがあったらジュニーニョがいれば一本はゴールに繋げると思うし、そういう意味でも危ういバランスを保ったまま、次戦にいくことになるんだなぁと思うと次が楽しみでなりません。

キーとなるのはディアッラとカカ、そしてセットという意味でジュニーニョとピルロと言うことになると思うけど、特にディアッラとカカのマッチアップはこの一戦を布石に本当に興味深い事になると思う。このゲームではではディアッラが周囲と連動しながら、カカに仕事をさせなかった(ピルロの楔からMFとDFの間に入り込んで分断させるというプレーをさせなかったことで、効果的なカウンターが生まれさせなかったし、高速ドリブルも長い距離を進ませなかった。まあそのドリブルでティアゴを出場停止には追い込んだけどね)でも、カカとしてもこのゲームで押さえ込まれたことで、対抗策を考えると思うし、動き方を変えるんじゃないかなぁと。このマッチアップは本当に面白そう。ここで主導権を握った方が勝つんじゃないかなぁと。

UCLは後一戦やるかやらないかって感じです。ベンフィカが相変わらずエンターテイメントでやりたいけど・・・・。まあ予定は未定と言うことで。と言うことで今日はここまで。

*ナビスコ初戦、勝って良かった。見れてないから色々なブログのレポートを読んだりするだけなんだけど、ポジティブな意見が少なくてあれっ?って感じ。まあリハビリみたいなゲームで結果を残したことは良いことだと思うし、隼磨や坂田が頑張ったり、那須が今季初出場したりと、それなりに良いことがあるのは良いことだ。鮪と良治たんの疲労が心配。てゆうか見れてないんですけどね。

*そっか、今日は代表戦か、レポート、した方が良いよね。久々だしね。ベンフィカ-バルサは出来なさそうだな。てゆうか自分的にはJ4&5節まとめをしたいの。残っちゃって気持ち悪い。

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