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March 19, 2006

伴わなくても、足りなくても@J1 第3節 Fマリノス vs セレッソ

とにもかくにも勝った。うん、良かった。中身は何とも言えないのだけど、勝ったことが良かった。うん、それが大事。

2006 J.League Division1 第3節

Fマリノス 3-1 セレッソ @ 日産スタジアム「伴わなくても、足りなくても」
F.Marinos:13'&56'マグロン 87'マルケス Cerezo:1'森島寛晃

F.Marinos Official

Fマリノススタメン:GK榎本達也、DF松田直樹、栗原勇蔵、中澤佑二、MF上野良治"屋台骨"、マグロン"本鮪・大トロ"(→75'河合竜二)、吉田孝行(→63'田中隼磨)、ドゥトラ、奥大介(→53'清水範久)、FW久保竜彦、マルケス

セレッソスタメン:GK吉田宗弘、DF前田和哉、ブルーノ・クアドロス、藤本康太、MFピンゴ、下村東海、山田卓也(→61'酒本憲幸)、ゼ・カルロス(→85'柿本倫明)、森島寛晃"あんたすげーよ"(→79'徳重隆明)、古橋達弥、FW西澤明訓

低く垂れ込めていて、いつ雨が降るかなぁという感じの空模様。耐えきれずに試合前にぽつぽつと降り始めて、雨の中の試合開始となりました(そういう予報もあったから観客数が伸びなかったのかな、2万割れ。残念)で、メンバー。Fマリノスの方はスタメン、サブ共に第2節と同じ。久保が相変わらず一人情報戦で出場も危ぶまれていたモノの結局スタメン出場。那須残念、次はあるよ。セレッソの方は前節の大敗の影響もあって、右サイドに入っていたピンゴを本来のボランチに据え、その右サイドには山卓。バックラインには大きなミスをした柳本から昨シーズン頭角を現した藤本が入った。

前半
ゲーム前の下馬評はFマリノスの圧倒有利と伝えられていましたがしかし、その下馬評をあざ笑うかのような展開に。開始早々、左サイドを突かれると、FK。クイックスタートからゼ・カルロスに左サイドから抜ききらずにクロスを上げられると、勇蔵の前に入り込んだ森島がダイビングヘッド。このヘッドが素晴らしいコースに飛び達也及ばず。虚を突かれたようにあっさりと先制点を許してしまう。

セレッソは、この先制点に満足することなくラインを押し上げて全体の距離をコンパクトにし、そしてしっかりと人を捕まえながら前からプレスを掛ける。特に前のアタッカー3人がDFラインに対して執拗にアプローチを掛けてきて、人の動きが緩慢なマリノスはビルドアップから苦しんでしまう。しかし、そんな苦しみとは別にゲームは動く。左サイド、エンドライン際で得たFK。奥の蹴ったキックはインスイングのカーブでニアサイドへ、反応早く吉田(宗)がパンチングで凌いだかに見えたがこのパンチングがミス。このこぼれがマグロンの前にこぼれ、マグロンは頭でプッシュし労せず同点弾。マグロンは開幕から3試合連続、4点目。

しかし、同点になったところで落ちることなくセレッソの積極的な守備と粘り強い玉際への意識は変わらず、その気迫に気圧されたのかポゼッションこそ掴んでいるモノのミス、ミス、ミス。なかなかイイ攻撃が生まれない。濡れたピッチ、相手のアプローチがあったにしても、ムーブを含んだパスがずれるシーンが散見。ただそういうミス以上に、周囲が反応せず足元パスのオンパレードとなってしまったことが非常に悪かった。自分たちが動かず当たり障りのないサッカーで楽に勝とうとした意識がかいま見えたのかも知れない。結局前半は1-1。

後半
後半になっても周囲の反応や動きは活性化せず、又ミスが続く状態にやきもき。しかし、セレッソのペースも落ちて完全に押し込む。そして、待望の追加点。イイ中盤でのカットからショートカウンターのような形で左サイドへ展開。ドゥトラ→マルケスと速いタイミングで縦に繋がり、マルケスはそのままの勢いでクロス。ニアでブルーノ・クアドロスが頭に当てたモノのコースを変えきれず流れると、ゴール前に入り込んでいたのはマグロン。びたっと足元に納めて空いていた左に流し込んで吉田を抜いて2-1と前に出た。マグロンのファーストタッチの技術、落ち着きが存分に発揮される素晴らしいゴール。

これでビハインドとなったセレッソは攻めざるを得ない状態になり、もう一度ペースを上げて同点に追いつこうと攻勢に出るが、西澤の空中戦頼みの攻撃はDF陣が厳しく競っていったことでほぼ完全に制圧。上野の卓越したポジショニングからのインターセプトも冴えて、しっかりと守る。そこから空いたスペースを使って早い攻撃も生まれ始めたが、積極性を欠いた選手がいたりと、3点目には繋がらず、徐々に押し込まれ始めて危なっかしい展開に。そして、この日最大の大ピンチ。ボックス手前で西澤にヘッドで右に落とされると、そこから古橋とワンツーのような形でボックス内に入り込まれ、最後は西澤の前がぽっかり。西澤はフィニッシュまで持ち込むが最後は精度を欠いて大きくゴールを外れ、難を逃れる。

交代策として岡ちゃんは奥→清水、吉田→隼磨とここ数戦続いてる交代の後に、立て続けに倒されて怪我をしてしまったマグロンが交代をせざるを得なくなり、河合を投入した。それに対し小林監督は展開がビハインドな事もあり、右サイド、シャドー、左サイドと次々にアタッカーをフレッシュにして、最終的には2トップのような形とした。結果的にこの交代策が実ったのは岡ちゃんの方。河合はファーストプレーで幻のゴールに絡み、守備に置いてもフォアリベロのような形でしっかりと閉めたのに対し(ジローや隼磨も相変わらず疲弊した中でチームを活性化させたり、積極性を見せたりと良かった)、小林監督が出していった選手はほとんど存在感を示せず、前に出た分のリスクをもろにかぶる形となってしまった。

結局セレッソの前掛かりのスペースを突く形でカウンターを見せ、この試合多かったミスを忘れさせるような鮮やかなパス回し(河合が持ち込んで、外に逃げた久保がフリー。ここを逃さずいいタイミングで流されると、DFの意識を釣ったところで右に入ってきていたマルケスがフリー。久保からのラストパスを落ち着いて沈めて3点目。これで勝負が決まった。結局3-1で、Fマリノスの勝ち。3連勝(11年ぶりらしい)、3試合連続の3得点、そしてフロンターレが勝ち点を落としたため、首位になった(まあこの時期の順位は、ねぇ)

勝ったから良かったにしても、とても緩いゲームをしてしまった。守備に関しては良治たんのポジショニングが嵌ってたり、勇蔵が持ち前の身体能力でジョンとやり合ったりとそれなりだったモノの(マツと佑二は・・・どうなんだろ)パスミス、ビルドアップ、反応の悪さ、アクション不全、消極的なプレーと、攻撃に置いては非常に悪かった。まあエクスキューズはいろいろあるけど、良かったのはマグロン、マルケス、良治たんぐらいで(オフ・ザ・ボールの動きでは大ちゃんを入れてもイイかな。それとミスのなかった勇蔵ぐらいかな。まあ無難な繋ぎだけど。交代で入った選手は悪くなかった)、他の選手はとても悪かった。もちろんイイプレーもあるけど、悪いプレーの方が多く、特にオフ・ザ・ボールの動きが少なかったことはとても残念。ミスするのは仕方ないにしても、動かず捕まえられてはイイ攻撃が出来ないのは緩慢としか言いようがない。まあピッチが濡れていたとはいえ、あれだけ高いラインで大してコントロールされてない裏のスペースにアクションを起こす選手がほとんどいなかったことなど、鹿島戦での出来を頭に描いていたこともあって結構がっかりだった。

まあ一時はどうなるかと思うぐらい首をひねらざるを得ないパフォーマンスだったわけですが、それでもしっかりと結果を残した。それが良かったなぁと。精神的な部分、意識的な部分に置いて緩みがあったことは否めないけど、まあこの決してイイとは言えないパフォーマンスに対してそれなりに自覚症状もあるだろうから、これが大怪我にならずに戒めとなってくれたらと。ましてや、次は中2日で、今節ガンバから初勝利をもぎ取った、そして昨シーズンはホームで虐殺されてるシャムスカトリニータだからね、今日のゲームで楽観できる要素は何一つない。

ただね、シーズン通じて絶好調のままハイパフォーマンスを示せるなんてあり得ないわけで、どうしても悪い試合もある。てゆうか、ハイパフォーマンス(鹿島戦のような)を示せるゲームはシーズン通じても3、4つぐらいで、いい調子の時はチームの戦力を考えた時、勝って当然と言えるのかも知れない。何が言いたいかと言うと、シーズンを考えた時には、こういう低いパフォーマンスのゲームでいかに結果を残すのか、そっちの方が大事だったりする。そういう意味では今日の勝ちは鹿島戦同様に(いや、それ以上に)、価値のあるゲームだったのかなと。とにかく、勝って良かった。

セレッソに関しては、とにかく色々と修正してきたことがわかった。全体をプッシュアップし前からアプローチすること、中盤で人を捕まえること、西澤のポストという形をもう一度明確にしたこと(いつもならボランチからワイドのスペースに出てくるダイナミックな展開が一本もなかった。それだけ守備も含めて厳しい意識付けがあったのかなと)など、とにかく戦術的な再構成と意識付けをしっかりとやってきたのかなと。もちろん、あれだけのダメージを受けていたわけだから一週間で修正しきれるほど簡単なものではなかったけど、とりあえずもう一度作り直す足がかりとなるゲームではあったのかなと。結果云々は別にして、今日はセレッソの方が積極的で、それにFマリノスも苦しんでいたし(飛ばしすぎの側面はあったけど)まあ今日の敗戦も又ダメージになると言われたら・・・。次レッズ?ありゃま。

今週忙しいね。ぼーっとしてたらすぐに次の試合来ちゃうもんね。がんがんやっていかなきゃ。ヴァンフォーレ-ふろん太、ジェフ-アビスパ、サンフレ-レッズなんかはやりたいんだけど、そこまで行き着くかな?まあとにかくちゃっちゃかね。と言うことで今日はここまで。

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Comments

 お久しぶりです。J1/14チームを見させてもらいましたが:Fマリ,浦和>>>>>G大阪,鹿島,新潟>>福岡,甲府,大分,千葉,,川崎,大宮>C大阪,F東京,広島という完成度・浸透度・バランス/安定度/勝負度と、『今のところ』判断しています(見ていない4つがどこかに入ってくる)。上2つ以外の不安定さが際立っていて一寸先は・・・・の連続。実力差が無い拮抗したといえば格好はつくが、何というか。欧州の何だかんだいって最終的にはOチーム+いくつかをベース(=安定した力を数十年単位で発揮し続けるチームの存在)に見ているとフットボールというよりアメリカンスポーツのような錯覚が・・・・。そういう意味ではFマリノス、浦和(“J”では新興)、安心させてくれます。昨季王者がこれほど脆いと(悪くはないんですが)・・・・。面白いプレーしてるところありますから、可能な限り見ていこうとは思ってます。個人的には相当久しぶりなんですが、Jを追うのは。
 あくまで3節でのお話でした。

Posted by: nony | March 19, 2006 at 04:25 PM

nonyさん、こんにちわ。こないだは返信が遅くなりまして、大変失礼しました。

そうですねぇ、現段階ではレッズもFマリノスもまだまだ新戦力のフィットや戦術的な詰めの部分含めてまだまだ安定と言うところまではいかないのかなぁと見ていますが、自力の差が活きているのかぁと感じています(まあこれからどうなるかは予想が付きませんが)

現段階で完成度の高いチームというと、やっぱり昨シーズンの積み上げた要素がしっかりとあるエスパやふろん太、レッズ(ディフェンスという基盤に置いては)と言ったところが高いのかなぁと。ただ、戦術的完成度は高くても相性や対応策などで勝負の綾が変わりやすいというのが(それが純然たる力のなさとも言えるかも知れません)Jの特徴なのかなぁと感じています。勝負の波の影響もとても大きいですし。それが「一寸先は・・・・」という所に繋がっているのかなと言う気はします(そして最終的に混戦になっている気もします)

まあまだ歴史が浅い分、クラブ格差が大きくないからこそ起きる事だとも思いますが、まあまだ始まって十数年ですから、その歩みも又楽しんでいけたらと思います。ガンバに関しても絶対的な力で優勝したわけではないわけで、去年良かったから今年も良いというわけではないのは、そういう部分も影響しているのかも知れないですね(まあアラウ・大黒が抜けたと言うのが大きいと思いますが)

まあ生暖かい感じで見ていただけたらと。ではでは。

Posted by: いた | March 19, 2006 at 10:34 PM

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