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March 19, 2006

信頼が生む徹底@J1 第3節 ガンバ vs トリニータ

昨日のエントリーでやりたい試合を並べましたが、その前にやらなきゃいけない試合があったので、先にまず。次節当たるトリニータとチャンピオンガンバの試合。次当たるから、その事前予習もかねて。印象?集中力は魔法の力、信頼が生む徹底、逞しい水際の攻防戦。

2006 J.League Division1 第3節

ガンバ 1-3 トリニータ @ 万博「信頼が生む徹底」
Gamba:32'p遠藤保仁 Trinita:1'&50'オズマール 75'松橋章太

Super Soccer

ガンバスタメン:GK松代直樹、DF加地亮、シジクレイ、山口智、家長昭博、MF明神智和、橋本英郎(→68'播戸竜二)、遠藤保仁、二川孝広(→84'前田雅文)、FWフェルナンジーニョ、マグノ・アウベス"古巣対決"

トリニータスタメン:GK西川周作、DF福元洋平、三木隆司、上本大海"マグノ・クラッシュ"(→71'柴小屋雄一)、MFエジミウソン、トゥーリオ、梅田高志、根本裕一、西山哲平、FW高松大樹、オズマール"お目覚め"(→66'松橋章太)

前節、持ち前の攻撃力が爆発して大勝したガンバと狙い通りながら終盤にサンフレの粘りに初勝利を逃したトリニータの対戦。共に前節とスタメンは同じ。唯一のナイトゲームながら、天候の悪さも手伝ってちょっと寂しい客入り(うーん、雨だと困ったもんだねぇ)

前半
ゲームはいきなり動く。開始早々、左サイドからのCKを得たトリニータは梅田のキックからオズマールという形でモノにして先制点を奪う。オズマールはヤットのマークをモノともせずヘッドで合わせ(最後は三木に押し出された形で山口に当たって吸い込まれた形)で来日後公式戦初ゴールを決めた。武蔵丸に似てる。

いきなりビハインドを背負ったガンバでしたが、攻撃のリズムは悪くない。中盤でボールが回り、二川が触媒となってチャンスを生み出す。フェルナンジーニョ→二川→加地と繋がってグラウンダーの流し込むようなボールからフェルナンジーニョの決定機を演出すると(フェルのシュートは西川周作ファインセーブ)、その後も小気味いいパス回しで攻撃のテンポを作る。しかし、リトリートしながらバイタルを消すことを徹底したトリニータがこれを凌ぐ形で時間が経過する。

トリニータのリトリート&バイタルケアを徹底したディフェンスに苦しんでいたガンバでしたが、思わぬ形というか虚を突く形で同点ゴールが転がり込む。左サイド一本のフィードからマグノが空いてディフェンスの裏を取って独走、三木が何とか間に合って後ろからプレッシャーを掛けるとフィニッシュは枠の外へ。何とか難を逃れたかに思われたが、腰の辺りを掴んで押した?又は引っかけた?という厳しい判定でPK宣告。ちなみに主審はJ1デビューの前田和哉氏。このPKをヤットが落ち着いて沈めて同点。トリニータにとってはアンラッキーとも言える失点。この後もガンバが攻め立てるが崩すまでには至らず、結局前半は1-1。

後半
後半もゲームの展開は変わらず、しっかりとリトリートしながら守って、二人のポストワーカーを起点にシンプルな攻撃を狙うトリニータに対して、ポゼッションしながら手を変え品を変え変化のある攻撃を次々に仕掛けてトリニータDFを崩そうとするガンバという展開。しかし、展開とは逆にゴールを奪ったのは守勢に回らざるを得なかったトリニータの方。左サイドからのFK、梅田のキックからオズマールがヘッドで強烈に叩き、ポストをかすめてゴールに突き刺さった。ニアでヤットのマークを外し、フォローに来たシジクレイをモノともせずに(当たられても全く体がぶれない)抜群の態勢のヘッドだった。梅田のキックもドンピシャ。てゆうか、ガンバは前半で失点したにも関わらず、そこでマーカーを代えることをしなかったのは失策だったかな。明らかに体格面でミスマッチだった。

これで、完全に攻撃モードにスイッチが代わったガンバ。橋本に代えて播戸を入れ、2トップは播戸とマグノ、OMFに二川とフェル、DMFに明神とヤットという形に。相変わらず中盤ではテンポ良くボールが回り、アタッキングサードでは個人技と小気味いいパス回しが融合する形でチャンスを生み出すが、相変わらず集中力が高いトリニータディフェンスはペナ、バイタルで隙を見せない。そんな展開の中で、ガンバが攻勢に出ていた隙を突いて3点目が生まれる。オズマールに代わって入っていた松橋がスルーパスに反応、山口が何とかスライディングでコースを変えたモノのカットするには至らず、完全に抜け出すと落ち着いて松代の股下を抜いて1vs1を制し、3点目。的確な現状把握、選手の特徴を鑑みた選手選択、シャムスカの見事な交代策が実った。

これで更に苦しくなったガンバでしたが、トリニータの収縮が遅くなり、又播戸が入ったことで更に攻撃は鋭さを増す。(以前も書いたけど)播戸が入ると深い位置でファーストアクションが起こるので相手の意識を引きつけることになり、それをうまく利用して巧みなダイレクトプレーでいなしてマグノを活かすという形がなどが出たりと、とてもイイ展開が生まれる。播戸自身もサイドから入ってくるボールに対する反応を良さを見せるなど質の高い攻撃でガンバのリズムに乗っていい形を演出する。しかし、イイチャンスを作っても、この日のトリニータDF陣の集中力は途切れることなく最後まで維持。西川も最後の所ゴールに鍵を掛け、結局前半のPKによる一失点に抑えた。結局1-3でトリニータが2006シーズン初勝利、万博では2連勝(だそうだ)

結果は別にして、ガンバは出来は悪くなかっただけに(てゆうか良かった、3節で一番イイぐらい。個々のコンディションは前節に続いて良さそうだったし、人が早く反応してパスコースも生まれていたし、周囲の呼吸も意図も合っていた)、それだけトリニータの徹底したディフェンス意識が素晴らしかったのかなと。そういう意味ではガンバ・トリニータ共にパフォーマンスを示したゲームだったのではないでししょうか。

トリニータとしては、マグノ・アウベス、吉田孝行を失い、開幕戦でFC東京にいいようにやられてと、チームとしてのベクトルをより現実的な方向に向けざるを得なかったのかも知れないけど、その分とてもやっかいになった印象。フォアチェックはしながらも(良く追って、ボランチからのスムーズな展開をさせない意識がしっかりと見えた)しっかりとリトリートして裏という選択肢を消した上でアタッカーを捕まえ、それに沿わせる形でMFラインをぐーっと下げる。都合、ガンバのアタッキングサードには大体7枚の壁が出来て、それを崩すのは並大抵の事じゃない(それを崩していたんだから、ガンバはそれだけ出来が良かったと判断したのよ。端から見るほど簡単な事ではないと思うから。小さなスペースを見いだしながら、技術の確かさとアイデアで良くやっていたと思う)で、攻撃に出るときはとにかく高松、オズマール。二人が縦の関係を保ちながら、競るなり、キープするなりして前でボールを納め、下がっていたMF陣の上がる時間を稼ぐことが求められていたが、そこで何とか二人が頑張ったことで攻撃が繋った(元々切り替えの早いチームだけど、この試合でも全力でMF陣がピッチを行き来してた印象。そういう部分も徹底出来ていたのかな。で、上がってこれればトゥーリオがバイタルで攻撃に変化を付けたり、両サイドが精度の高いボールを入れたりとある程度形を作れていた)

はっきり言って、色気も面白みもないサッカーなんだけど、すべき事をチーム全員が意識し、そしてピッチの中で徹底してプレー出来ていたことが、純然たる強さに繋がっていた(褒めすぎな気もするけど)まるで以前のアズーリのカテナチオと言う感じかな。選手の監督への信頼感が我慢が必要なタスクでも徹底してやり続けられる集中力に繋がり、監督もその信頼に応える形でチームが勝てるタスクを出し、素晴らしい采配を見せる。そして結果に繋がる。信頼という要素がうまく循環して、チームとしてもとても価値のある一勝だったのではないでしょうか。

で、次節当たるわけですが、正直困ったちゃん。まあ攻撃に関してはとりあえず緩慢なプレーさえなければ何とかなるかなぁと思うけど(高松との競り合いに負けないこと、そして縦の関係で裏を意識してるオズマール、松橋に対して警戒することさえ出来ればある程度攻撃を寸断することは出来ると思う。サンガ戦、そして昨日のセレッソ戦と大体勇蔵が頑張っているけど、1、2本裏に抜けられるシーンもあっただけに、その裏に抜ける選手を捕まえるべき佑二とマツの集中力維持が必要かなと。多分、中盤で収縮プレスを掛けるような展開にはならない)、崩す方は本当に大変。まあその日のチームのタスク徹底の意識、集中力などがどういうレベルでやってくるかわからないけど、この日のようなレベルでやられると本当に崩すのは難しいと思う。あれだけ引かれるとスペースがないから、一つ一つのプレーの正確性(パスのアングルやファーストタッチの精度、スペースを見いだして動く意識、次のプレーの予測)、そして崩しのためのアイデアを問われるのかなと(ボランチへのプレスも掛けてくると思う)まあこれはガンバ対策で、Fマリノスは中央から崩すというチームではないので(それがいいかどうかは別にして)、違うタスクを選択してくる可能性もあるけど、最終的にシュートを打つゾーンに人がいっぱいいるとなると、やっぱりなかなか苦労するんじゃなかろうかと。難しいゲームになると思います。オーシに期待してる(何となく)

後セットプレーね、梅田や根本が素晴らしいボールを蹴ってるし、何よりもオズマール(僕の中では武蔵丸)強いよ、特に空中の競り合い。前に入られるとちょっとやばい。背はでかくないけど、嫌らしいポジショニングを取ってくるし、ごちゃっとしたところでも躊躇なくつっこんでくるから、注意が必要かなと。マーカーは佑二が高松、出てくるのであれば勇蔵が深谷になるだろうけど、オズマール(ちなみにそんなにスピードはない感じ、まだトップコンディションじゃないのかも知れないけど)にも最大限の注意を払うべくマツをぶつけたい。

ガンバの方は、とても良かったと思う。トリニータのカテナチオばりの水際の粘りと集中力に阻まれたモノの、ボールの回り、人の動き、コンビネーション、非常にスムーズであれだけ引かれた相手に対しても、これでもかと言うぐらいの変化を加えて崩していた事を考えたら、出来てきたなぁと言う手応えは感じられたのではないでしょうか。ゼロックスから4試合だけど、中盤のボール回しがスムーズになってからは中盤の生み出す流れにアタッカーが乗る形でチームの攻撃の型というのが出来てきたと思うし、後は細かいコンビネーションの詰めだけだと思う。播戸も悪くない(僕はスタメンで使うことをおすすめしてるけど)ガンバは常にアイデアのある攻撃を求められているだけに(個人能力ごり押しや雑な攻撃だけになると途端にゴールを獲れなくなる可能性もある)、チームとしてしっかりと中盤の構成力を維持したいところかな。

まあこんな感じかな。昨日から、ちょっとうまく行き過ぎだよなぁと思ったりしたので、火曜日は締めて掛かってもらいたいなと(全くゲームと関係ない)まあとにかく観客が少なかったけど、雨の中来てくれた観客に応えるとても白熱したイイゲームだったことはとても良かったのかなと。と言うことで、ここまで。

*そういや昨日のエントリーで書き忘れたけど、蝶野は入場前にもドラゴンみたいに挨拶に来たの?で、なんかした?行くのが遅くて太鼓叩いてる時ぐらいだったんだけど、maliciaさん達にブーイングされてたから。それともどっか違うところのサポだから?実は蝶野の入場曲好き

*採点は何とか明日にでも時間があれば・・・・やらないかも知れないけど、やるかも知れない・・・・。

*祝・WBC決勝進出。ようやく本来の力を発揮したというか、とにかくくそったれコリアに勝てたことは喜ばしい。おめ。てゆうか福留あの場面でよく打ったなぁー。上原も球きれてたねぇ(ここ数年球速は大体140超えるか超えないかって感じだったのに、今日は140中盤だったし)

*くそったれコリアに勝つ方法って何となく見えた気がした(どんな競技にしても)糞高いプライドをぼきっと折れば結構ヘタレになったりするんだね。まあそれまでが大変だけどさ。サッカーの場合はそうはいかないんだろうけど、一度は大量得点で勝つところ見てみたいなぁ。

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