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March 14, 2006

"本命"のチカラ@J1 第2節 レッズvsジュビロ+まとめ

うーん・・・と頭を抱えたくなるような強さ。もちろん付けいる隙がないわけなじゃないけど、個としての余りに高いクオリティ。困った。ということで、まとめと合わせて。

2006 J.League Division1 第2節

レッズ 4-1 ジュビロ @ 埼玉「"本命"のチカラ」
Reds:33'田中マルクス闘莉王 42'三都主アレサンドロ 61'ロブソン・ポンテ Jubilo:87'茶野隆行

Jubilo Official

レッズスタメン:GK都築龍太、DF坪井慶介、田中マルクス闘莉王"カウンター起点フィード◎"、堀之内聖、MF長谷部誠、鈴木啓太、山田暢久(→80'相馬崇人"メラメラ")、三都主アレサンドロ"キレキレ"(→70'平川忠亮)、小野伸二(→83'黒部光昭)、ロブソン・ポンテ、FWワシントン

ジュビロスタメン:GK川口能活、DF鈴木秀人"劣化?"、田中誠"肉離れだそうな"(→46'茶野隆行"やっちゃった")、金珍圭、服部年宏(→68'中山雅史)、MFファブリシオ、菊地直哉、西紀寛(→56'太田吉彰)、名波浩、村井慎二、FWカレン・ロバート

どちらも開幕はドロースタート(奇しくもスコアも一緒)で、肩慣らしが済んだ所で初勝利を目指しての一戦。ただ、この一戦に向けての準備は正反対。不変不動で熟成を待つブッフバルト監督に対し、山本監督はアタッカーに怪我人が多く6月ぐらいに試そうとしていたらしい4-2-3-1への変更に踏み切る(ほぼぶっつけらしい)

前半
ゆったりとポゼッションをしながら崩そうとするジュビロに対して、しっかりとブロックを組んで待ちかまえ、奪ってからシンプルに速くという形を狙うレッズという構図となっていた序盤。まずその流れを少し引き寄せたのは、効果的な形こそ出来ていなかったもののよくボールが回っていたジュビロでした。1トップのカレンに楔が入るようになったことで攻撃にスイッチが入るようになり、流れがスムーズに。しかし、カレンが中央にポジショニングを獲らずに動くこと、名波が飛び出すようなタイプではないことなど、サイドを崩しても中が薄く(いても二人かな)、直接的な脅威に欠け、サイドを崩してもゴールに結びつけることが出来ない。

ジュビロの攻勢をしっかりと受け止めたレッズでしたが、攻撃の方はイマイチ。ポンテ・シンジの運動量・意識が低いため、いい形でボールを引き出したりトップに対してのイイサポートが出来ず、変化や厚みを感じる攻撃が出てこない。しかし、この日キレキレのアレックスが鈴木秀人を子供扱いにして左サイドからチャンスを生み出したり、長谷部が積極的に前に出て攻守を繋ぐ役割をこなすなどタレントの質の高さを見せると33分、左サイドのショートコーナーからの展開から先制点を生み出す。アレックスとポンテのパス交換でマーカーを外すと精度の高いクロスがワシントンへ。これははね返されるもののこのセカンドボールを長谷部が拾ってもう一度中へ上げると、このクロスがワシントンの裏に飛び込んできたトゥーリオへどんぴしゃ。豪快にダイビングヘッドで叩き込んでレッズが先制。

これで少しリズムが出始めたレッズは、ポンテが高い位置でボールに絡むようになり、それが又得点を導き出す。サイドに開くことでプレーのリズムを取り戻しつつあったポンテが、その右サイドでボールを運び、ペナ近くで仕掛けるとこれにたまらず服部がファール。ペナ角17~8mのポジション、アレックスが蹴ったボールはニアサイド高めという絶妙のコースに吸い込まれゴール。決して出来が良かったとは言えなかったレッズでしたが、個の質の高さで点差を広げ、イイリズムで前半を終えた。

後半
ジュビロは肉離れを起こしたらしい田中マコから茶野にスイッチ。もし、変えるなら前を増やすか、より前の脅威が増えるような配置転換をすると思っていただけにこの采配には驚き(悪い意味で)結局この交代は当然のように状況を打開にするには至らず、逆に2点のリードでかなり余裕の出来たレッズのパフォーマンスがぐんぐん向上し、ゲームはワンサイドのような形に。

レッズはDFラインがより積極的にプッシュアップして全体の距離をコンパクトに保とうという意図が見え、そして速い切り替えから淀みのない攻撃を仕掛けていく(この辺はここ数戦の中だるみに対しての修正かな)ボールを引き出す意識の低いシンジと積極的な長谷部がポジションチェンジしたことで、更にアクティブな中盤となり、ポンテもチームのパフォーマンスに引っ張られるように調子を上げた。そして、結局この圧力に実る形で追加点。都築のフィードは最前線のワシントンへ、ワシントンがバックヘッドで流すが、これは長くジュビロボールとなるはずだったが、コミュニケーションが取れておらずお見合い、これをポンテが抜け目なく突く形でスティールし、そのままに流し込んで決定的な3点目。これで勝負が決まってしまった。ジュビロ痛恨。

この後はある意味消化ゲーム。不用意な失点で一気に選手達の集中力が欠け、鼓舞の意味も込めて中山を入れた投入するが効果は薄かった。結局セットプレーから名波の柔らかいクロスを大外でフリーとなった茶野が一点返して一矢は報いたモノのギャンブル的な采配は無惨に散った。レッズは一失点は喫したモノの、新戦力が埼玉デビューを果たすなど(特に相馬の積極性は素晴らしかった。ファーストプレーは秀逸[左サイドで一度戻すと、そのサポートした選手は高いアーリークロス。そのクロスが上がった瞬間、中にカットインしてワシントンの落としを受けに行くアクションを起こした。ちなみにこのプレーはワシントンが落としきれず]アレックスのパフォーマンスを見て刺激されたかな)、余裕のある時間を有効に使った。結局3-1でレッズが今シーズン初勝利。

それにしても、未成熟でもこの強さ。まいっちゃうね。あまり良くなかった前半に、個の質の高さでゲームを成り立たせリードまで奪い、その精神的な優位を利用してチームを立て直す。力のあるチームがやることですよ。

例えばクロスボール。イイクロスが何本かに1本ではなく、2本続けて入り、ゴールに繋げてしまう。他にも個の局面でも臆せず仕掛けて打開するし、多少サポートがなくても何とかフィニッシュまで繋げてしまう。そういう部分で個の質を感じたわけだけど、全員が全員良かったかと言えばそうじゃない。この試合では核となるべきポンテやシンジはお世辞にも状態がいいとは言えなかった(上にも書いたけど、もっとボールを引き出す動きが緩慢でボールを待つ姿勢が強すぎた。より引き出す意識を高め、多くのボールに絡まなきゃいけない。シンジと長谷部のポジションチェンジも前半はその意図は通じきらず、守備に置いてシンジの守備意欲は低かった。二人ともボールを持てばさすがのプレーはするけどね)それでもそれをカバーできちゃうだけの人材が揃い、その選手達だけでも勝負を決めれるだけの力を持っているというのが脅威。改めてそのポテンシャルを感じるゲームでした。

それに対して、ジュビロはジュビロらしいサッカーで対抗出来れば良かったのだけど、らしさというのが出せたとは言い難かった(監督は機能したと言い張ってるけど)。それ以前に直前に変更したこのシステムや人選はいったい何がしたいのか、というのが見えなかった。

ジュビロの良さは、流麗なポゼッションとポジションチェンジから空いたスペースを突く攻撃。山本監督就任後から徐々にその色は薄まっているけど(それがいいかどうかは別にして)、それでも残っているところもある。その一つが、パスルートの中にFWへの楔を絡めるというところ。ポゼッションの中で、周囲が動き出すスイッチがジュビロにとってはFWに対する楔で、それは山本監督就任後も変わっていない。昨シーズン、前田とカレンが運動量豊富にこういう受ける動きをして起点を作ったことがジュビロの好転の流れを作ったと思うし、ジュビロには欠かせない要素の一つだと個人的には思っている(まあどのチームもそれは変わらないと思うけど。ただ、ジュビロの攻撃のバロメーターはいかにFWに楔が入っていくかということになっていると思う)

まあそうはいっても、楔を受けるだけがFWの仕事ではなく、その仕事をしながらもゴール前に入り、ゴールを取る仕事が本分。でもこの日のカレンは、楔を受けるために幅広く動きすぎてなかなかペナに入っていく事は出来ず、相手の驚異になりきれていなかった。チームの攻撃において楔を受けることは必要な事なんだけど、崩すことは出来ても、ボックスで仕事をするべき選手がいないのでは何の意味もない。そういう部分でチームのスタイルと1トップの相性を考えたときに選択自体がどうなのかという疑問が残った。もちろんトップだけでなくトップ下に名波を使った意図が感じられなかったり(名波自体は柔らかく正確な左足からパスディバイドに特徴があり、視野の広さ、相手の穴を見いだす戦術眼などに優れ、ジュビロのパスサッカーの象徴とも言ってイイ素晴らしい選手だけど、決して機動力に優れた選手ではなく、飛び出しなどは得意としていない。カレンがいないのならトップ下が飛び出すべきだけど、彼も又崩す事はしても前に入っていくことが出来なかった)、サイドバックにしてもそう。チームのやり方、選手の特徴、そしてタスク、曖昧な部分は多分にある。そんな中での山本監督の楽観論は正直いかがなモノかと思ってしまいました。

ということで、レッズ-ジュビロはおしまい(昨日レッズガンバって書いてた、ごめん)ということでその他の試合。

エスパ 2-0 グラ @ 日本平「深化+刺激=成果」
S-Pulse:6'藤本淳吾 32'チョ・ジェジン

アルビ 2-0 FC東京 @ ビッグスワン「大敗払拭」
Albirex:65'寺川能人 76'エジミウソン

ジェフ 2-2 ヴァンフォーレ @ フクアリ「初勝ち点は劇的に」
JefUnited:36'マリオ・ハース 49'p阿部勇樹 Ventforet:67'堀井岳也 82'バレー

サンガ 2-7 ふろん太 @ 西京極「容赦なし その2」
P-Sanga:65'パウリーニョ 89'OG Frontale:1'&63'我那覇和樹 22'中村憲剛 48'&51'&84'ジュニーニョ 75'マルコン

アビスパ 1-1 アルディージャ @ 博多の森「手応え充分」
Avispa:9'アレックス Ardija:土屋征夫

トリニータ 1-1 サンフレ @ 九州石油ドーム「そういや、ネーミングライツ」
Trinita:79'内村圭宏 Sanfrecce:89'ウェズレイ

セレッソ 1-6 ガンバ @ 長居「目覚めの時」
Cerezo:40'西澤明訓 Gamba:2'&60'&65'フェルナンジーニョ 81'&84'&86'マグノ・アウベス

アントラーズ 0-3 Fマリノス @ カシマ「"羯諦"の如く」
F.Marinos:39'&79'マグロン 81'ドゥトラ

ふろん太やりすぎ。得点者書いてからもう一度数えちゃったよ、1、2、3・・・で7つあるかなって。ふろん太が良くて、サンガのDFが悪いという両方の要素が反映されてこういうスコアになるんだろうけど(サンガのDFは個としても組織としても・・・ねぇ。ただ、こういう敗戦の後は刺激になって好転しちゃったりするんだよねぇ。今週のアルビしかり[今から見るんだけどさ]。今週末のセレッソ戦は注意でっせ)、それでもこれだけ点を取れるというのは凄いことだよね、決定力という意味で。まあ続くかどうかはわからないけど。でも次ヴァンフォーレか、又嵌りそうだな・・・・。あっ、ジュニサンキュ。FSで稼がせてもらったよ(ジュニキャプでがっぽがっぽ。マルクスも入ってたけど、我那覇だったなぁ。ちなみにマリからは鮪・鰻・栗)

で、他はやっぱりジェフ-ヴァンフォーレかな。ヴァンフォーレは、初勝ち点おめなんだけど、ジェフはどうしちゃったんだろ?去年の今頃に戻っちゃったみたいな感じを受けたんだけど。もちろん決定力のなさ、運のなさを嘆くのは簡単だけど、そういう試合をモノにしてこそ、リーグタイトルというものが見えてくる。そういう意味ではリーグの活性化という意味では残念かな。隠れジェフウォッチャーとしても、忍びない。4年目の熟成でどうなるのかなとちょっとばかり楽しみにしてたからね。まあ直接の時はそれを倒しちゃうのが楽しいわけだけど(相性がいいから言える、ふろん太には言えない)

この辺までかな?もう一試合ぐらいやってもいいけど、「傾向と対策」とかUCLとかにゅーすもやりたいから、明日はそのうちのどれかを。ということで今日はここまでっす。

*ダービーでの大敗を受けて、セレッソが監督交代を視野に入れてるらしい。優勝を目指すというビジョンは難しいよね(横浜FCもそういうことで大ナタ振るったわけだし)去年の実績を取るか、新しい刺激を取るか、難しい判断だけど・・・。こういうのが掛かってくるのはいやだなぁ。個人的には解任なんて早急すぎると思うけど。守備の整備と確信レベルの復活さえあれば良くなると思うし。でも、マリが勝ったら解任か、忍びないね。

*てゆうか小林監督が解任されるなら、水色のチームのテスト好きは何回解任させられるんだって話ですけど。でも解任されてもお金持ちじゃん、違約金に、暴露本。いじわるだなぁ、自分。てゆうか、ジュビロのああいう姿は正直見たくない。強いからジュビロなんだから。

*明日は何やろうかな?UCLはもう一度見直さないと駄目だから、激遅(てゆうかシーズン始まっちゃってる)傾向と対策か、ニュースかな。もう傾向と対策は順番とかこだわらずさくっと進めていくつもりなんで。

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Comments

いつも密かに覗かせていただいてます。
相変わらずの的確な分析、恐れ入ります。
マリノスのみならず、本当のサッカー好きですよね。
さて、まだ2試合終わっただけですが、開幕前に自分なりに分析
した今季リーグの様相は全くもって不動です。
優勝候補筆頭はリーグに集中できるマリノス。
対抗は我がレッズ。次に鹿島・ガンバですね。
マリノスvsレッズ、最低でも4試合ありますから楽しみです。
まずは25日がレッズの今季を占なうバロメーターになるでしょう。
今後の分析も楽しみにしています。

Posted by: 赤の誘惑 | March 14, 2006 at 12:16 PM

赤の誘惑さん、こんにちわ。いつも除いていただいてるようで、ありがとうございます。

人はきっとそれをサカヲタとか、サッカーバカって呼ぶのでしょうね。でもそういうのが伝わってるのだとしたらうれしいです。

優勝予想の方ですが、まだ書いてはいませんが、個人的には"本命"と書いてるようにやっぱりレッズです。今月25日に対戦しますが、今のままの状態で対戦したら、相当な好ゲームとなると思いますし(いつもマリ-レッズは白熱したゲームになりますが)楽しみですね。今年を占う意味でも仰られる通り、特別なゲームになりそうですし(これも毎試合そういう試合になってるのかも)

気に掛かることはシンジが2戦連続でカードをもらってること。出来れば(というか絶対)マリノス戦での出場停止だけは避けてもらいたいです。シンジの存在はマリノスにとってはとてもやっかいですが、個人的に彼を生で見るのをとても楽しみにしているので。何もなく日産のピッチに立ってほしいものです。

ではでは、又よろしくお願いします。

Posted by: いた | March 14, 2006 at 12:41 PM

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