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March 12, 2006

目覚めの時@J1 第2節 セレッソ vs ガンバ

劇的な昨シーズンの主役な2チームが、早くも2節で直接対決な大阪ダービー。注目度も高く熱戦が期待されましたが、試合は思ってもみないゲームになりましたな。やっぱり相性なのかな・・・。

2006 J.League Division1 第2節

セレッソ 1-6 ガンバ @ 長居スタジアム「目覚めの時」
Cerezo:40'西澤明訓 Gamba:2'&60'&65'フェルナンジーニョ 81'&84'&86'マグノ・アウベス

Super Soccer

セレッソスタメン:GK吉田宗彦、DF前田和哉、ブルーノ・クアドロス、柳本啓成、MF河村崇大(→70'宮原裕司)、下村東美、ピンゴ、ゼ・カルロス(→70'徳重隆明)、森島寛晃(→66'柿本倫明)、古橋達也、FW西澤明訓

ガンバスタメン:GK松代直樹、DF加地亮(→56'宮本恒靖)、シジクレイ、山口智、家長昭博、MF明神智和、橋本英郎(→84'寺田紳一)、遠藤保仁、二川孝弘(→89'播戸竜二)、FWフェルナンジーニョ、マグノ・アウベス

ミッドウィークにACLで韓国遠征を挟んでいるガンバですが、ターンオーバーすることなく開幕戦とほぼ同じスタメン(GKが藤ヶ谷から松代に変わったのはACLが影響してるのかな?)。対するセレッソは玉際の強さ、守備の粘り、ハードワークと言うことを開幕戦の試合後会見で強調していた小林監督ですが、スタメンは代えず。どちらもチーム作りとしては途上の段階で状態としてはまだまだの状態だと思うので、いかに自分たちの模索するサッカーを具現化できるかと言うところに着目してこのダービーを見ました。

前半
出だしから自分たちのサッカーを押し出してペースを引き寄せたのはガンバの方でした。ボールの回り、それに乗じる人の反応と動き、奪われた後の切り替えの速さ、アプローチのスピード、全てにセレッソを上回って一気に攻め立てる。そして開始早々2分、フェルナンジーニョが溜めて左サイドに展開すると、ここからダイレクトプレーが絡んでもう一度フェルナンジーニョへ。勢いよく飛び込んで二人を置き去りにしてそのままシュート、これが決まっていきなりの先制点。流れを一気にモノにしたガンバは20分過ぎまでセレッソをまさに蹂躙しました。セレッソは、そのガンバのサッカーを助長するような対応しかできていなかったのが現状。ガンバの中盤のパス回しに出足が遅く、局面での対応でも後手となるなど中盤でのディフェンスがほとんど機能せず、そのためラインがずるずる下がって、一番消すべきバイタルエリアが大きく空けてしまった(マグノとフェルの大好物なゾーン)去年は中盤でのプレスというより、DFとMFがしっかりとブロックを組んでバイタルエリアを徹底的に消し、粘りある対応で相手の攻撃をしっかりと受け止めていたのですが、小林監督の言う通り、その辺が今シーズンは曖昧になっているのかな?という印象。ガンバの勢いの前に、立ちすくんでしまった様な感じでした。

それでも何とか先制点だけで凌いだ形となったセレッソは、25分過ぎにセレッソらしい大きな展開が出始めて、攻撃のとっかかりを掴み始める。しかし、まだまだ緩慢なところはぬぐい去れず、ガンバの早い囲い込みに潰されたり、ボールタッチでのミスも目立ち、なかなか効果的な攻撃とまでは至らない。セットプレーでゼ・カルロスの大外を狙ったキックに西澤がヘッドであわせたシーンぐらいかな?しかし、引き寄せそうになった流れを手放したかに思われた40分、一発のスーパーシュートでセレッソが追いつく。ボランチの河村が右サイドを飛び出してアタッキングゾーンに持ち込むと、DFラインの手前に流し込むような低いボールを流し込む。裏を警戒していたガンバディフェンスはこのボールを見送るような感じに、そしてそのボールに走り込んできたのが古橋、しっかりと納めてシュート!と行きたいところでしたがファーストタッチをミスして流れる。チャンスが費えたかと言うところでスーパープレー。このこぼれに西澤が反応して強烈なミドルシュート。これが右隅上に突き刺さって同点、同点。見事なシュート。この後追いつかれたガンバは攻勢を掛けてマグノの決定機を作り出したりしたモノの前半1-1で折り返す。

後半
相変わらずガンバの実行力の高さが目立つ出だし。速いテンポのパスで中盤を作り、そこにアウトサイドでダイナミズムを加えて(遠藤、加地、家長)サイドから相手を崩す。今年のガンバの特徴であるサイドが強調されたプレーでセレッソを押し込む。セレッソの方は、多少MFとDFの連動は良くなって、何とか我慢できるようになったものの、もう一つの特徴である積極的なスペースランをダイナミックなロングフィードで使ったカウンターがなかなか出てこず、フィニッシュに繋がらない。拮抗した流れの中で、ガンバは前半交錯して怪我を負った加地がこれ以上は出来ないという形でピッチを去る形に。代わりに入ったのは宮本、3バックに変更し、左はそのまま上がる形で家長、右アウトサイドには橋本が流れた(明神・橋本と共に右サイドも出来るからどっちを外に流すのかなと思ったけど)そしてこの意図しない交代が思わぬ副産物を生み出す形に。

一段高い位置に上がる形になった家長が早いタイミングで攻撃に絡むと、そのまま左サイドでピンゴとの1vs1。家長が得意のドリブルで揺さぶって揺さぶって、エンドラインまで切り込むとグラウンダーのボールを流し込み、これにあわせたのはフェルナンジーニョ、ニアですぱっとあわせて押し込んだ。そして、もう一発。柳本のGKに戻すヘッドが弱く、これを狙っていたのが二川。一気にGKを抜きに掛かるがここは吉田が凌いだが、しっかりと前に詰めていたフェルナンジーニョがこぼれ球を豪快に蹴りこんで3-1。フェルナンジーニョはこれでハットトリック。セレッソにとっては激痛の失点。

このリードで完全に余裕の出来たガンバは、ポゼッションが安定。更に追加点を狙って攻勢。セレッソは両アウトサイドが押し込まれるわ、起点が出来ないわで、カオスの状態に。小林監督は、先に入れていた柿本に続けて、宮原と徳重をゼ・カルロスと河村に代えて投入。これで少し落ち着きを取り戻し、何とかビハインドを返そうとする。そしてチャンス、西澤のポストからスルーパスで左サイドを崩し、これに反応した徳重がクロス、質の高いクロスはフリーとなっていた古橋にドンピシャ。決まったかに思われたがポスト、このこぼれにピンゴが詰めたが枠に収めることが出来ず、これでTheEnd。

この後、セレッソはバランスが前掛かりになったところでカウンターを喰らい轟沈。ガンバとしてはマグノ・アウベスが待望の爆発。立て続けにゴールを重ねる。一発目はフェルナンジーニョの背を向けて浮き球のパスに反応、タイミングを計ってうまく左アウトに引っかける形で叩いてゴール。二発目もカウンターから。中外中という形で最後は二川から出されたラストパスを受けると、前はオープン。落ち着いて叩き込んだ。これでは飽きたらず三発目、二川が中に入り込んだ寺田へ楔を入れると、寺田が小気味いい2タッチで右サイドに流すと、マグノの前はまたもやオープン。きっちり決めてほんの数分でハットトリックですよ。結局後半の大爆発でガンバは今年の公式戦初勝利。セレッソはダービーという大事なゲーム(しかもホーム)で屈辱の大敗。ドンマイ。

まあ最後の連発は別にしても、ゲームの中身を見てもガンバは熟成が進んできたかなというのが素直な感想。ゼロックスの詰まりがちで個人技押しの攻撃から、まず小気味いいパス回しを取り戻し(幅広くピッチを使ってるし)、そして流動的にポジションを代えて崩すというのが、うまく行き始めてる。今日はセレッソの対応がまずかったことはあるにしても、バイタルで待ち続けるのではなく、フェルとマグノがうまく入れ替わりながらバイタルを使うという意図を感じたし、中盤で生まれたテンポの良いリズムをそのまま最終的な崩しに活かすということが出来たことでよどみのない攻撃になっていたのかなと。

明神と橋本がカウンターケアを担うことで、リスクマネジメントもしっかりしてきたし、遠藤が後ろ髪引かれることなく幅広く動いてゲームを作る事が可能になったことも大きい。これからこれほど相手がやらせてくれるかどうかはわからないけど、今回の成功体験はガンバにとっては大きいのでは?どうやったらうまくいくのかというのが体験できたというのは意識レベルや感覚に大きなインパクトがあると思う。しかし、爆発すると相変わらず凄い破壊力・・・・。

で、セレッソ。ゲーム通じてガンバの創造性豊かなポゼッションに苦しめられた感は否めないんだけど、相手に対峙してのことではなく、チームとしてすべき事をしっかり出来ていたかということで見ても、色々な部分で曖昧になっている印象を受けました。

もちろんファビーニョが抜けた、久藤が抜けたと言う感じで人が入れ替わって戦術的な理解度やコンビネーションが変わったということはあるんだけど、セレッソがやっていたは至極シンプルな約束事。守から攻、攻から守と切り替え早くという基本的な事から、労を惜しまず長い距離をしっかり走ること、前の選手は積極的な守備貢献の変わりに質の高いオフ・ザ・ボールとポジショニングで奪ったときにすでに受ける準備を整えておく、守りに置いてしっかりとオリジナルポジションを取ってブロックを作る。そして基本、一つ一つの対人プレーに置いて粘り強く対応する。そんなに複雑なことはやっていない。だからこそ、こういう要素が曖昧になれば成績にも跳ね返ってくる。どっちにしてももう一度原点に帰ることが求められているのかも知れませんね。ただ、この負けの代償は結構でかいかも?

見所として書いた部分は書くまでもないけど、ガンバの方がうまく表現出来たのは言うまでもないこと。フェルナンジーニョとマグノがチームのやり方を理解して、それを活かしながら自分たちの良さを出すという形がうまく嵌っての大爆発。サイドの攻撃も比較的スムーズだったしね。セレッソの方はダイナミックなカウンターはひょこっと顔を出した程度。確信レベルの低下がダイナミズムの低下となっている感じかな。ピンゴはまだチーム、又日本のサッカーに馴染めていないかな。まあとにかくその前に守備の整備が先かも知れない。

ということで第2節、後もう一個、レッズガンバもやりますよ、まとめとあわせてね。ということでこのゲームはここまで。

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Comments

 突然で恐縮ですがご招待です
「ハットトリック」に関するクイズを作りました。
「J1第2節終了でハットトリック5つ。ところで、J第1号のハットトリックは誰?」というタイトルの記事です。
選択肢が3つあります。□ジーコ □永島昭浩 □アルシンド
正解は→ http://q-q.at.webry.info/200603/article_43.html
(ご迷惑でしたら、お手数ですがコメント、TBの削除をお願いします)

Posted by: 素町人@思案橋 | March 13, 2006 at 10:39 AM

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★訂正★タイトルには、「ハットトリック4つ」とありますが、「5つ」の間違いです。お詫びして訂正します。 柳沢敦(鹿島)・我那覇(川崎)・ジュニーニョ(川崎)・フェルナンジーニョ(G大阪)・マグノアウベス(G大阪)の各氏が達成されました。おめでとうございます。 ★●●●●●● 問題:「“大阪ダービー”はG大阪が6発大勝-J1第2節第2日」(Sankei Web 060313) http://www.sanspo.com/sokuho/0312sokuho045.html ●Jリー...... [Read More]

Tracked on March 13, 2006 at 11:04 AM

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