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March 16, 2006

06' J.League 傾向と対策 -FC東京-

4年間続いたヒロミ体制が終わりを迎え、新たなステップに進むべくブラジルから若き知将アレシャンドレ・ガーロを招聘してブレイクスルーを狙うFC東京の「傾向と対策」を。おい、サンフレとふろん太飛ばしてるじゃん、ってその通りです。じゃあ何でFC東京が先か。理由は簡単、昨日見たから。ということでスタート。

・市場動向

[IN]
監督
アレシャンドレ・ガーロ(←サントスFC[BRA]

FW
川口信男(←ジュビロ/完全移籍)
小澤竜巳(←青森山田高/新人獲得)
赤嶺真吾(←駒沢大/新人獲得)

MF
伊野波雅彦(←阪南大/新人獲得)
池上礼一(←仙台大/新人獲得)

DF
徳永悠平(←早稲田大/新人獲得)
松尾直人(←ヴィッセル/完全移籍)

GK
柴崎貴弘(←横浜FC/完全移籍)

[OUT]
監督
原博美(退任)

FW
近藤祐介(→ヴィッセル/レンタル)

MF
小林成光(→サガン/完全移籍)
藤田泰成(→ヴェルディ/レンタル)
鈴木健児(→アルビレックス・S/レンタル)

DF
加地亮(→ガンバ/完全移籍)
尾亦弘友希(→ベルマーレ/完全移籍)
迫井深也(引退)
中村亮(引退)

GK
近藤健一(→V・ファーレン/完全移籍)

新外国人の獲得などでかなりどたばたした感はあるモノの(アモローゾとか、マルケスとか)終わってみれば、外国人選手の顔ぶれは去年の陣容のまま。ここ数年のFC東京のオフシーズン同様、多少の入れ替えの中で有望新人を多く獲得したオフシーズンでした。

で、目立つところで言うとスピード溢れる突破で長年ジュビロのスーパーサブとして仕事をしてきた川口信男の獲得でしょう。FC東京の右サイドといえばやはりナオの存在がありますが、現在は靱帯損傷という大怪我のため戦線離脱中。復帰と目されるのが夏頃で、彼のスピード抜きで戦っていくことが求められる。その穴を埋めるには絶好のスピードアタッカーであり、とても理にかなった補強かも知れませんね。あまりスタメンでいい仕事しているのを見たことがなかったりするのですが、スーパーサブとして状況を変える駒としての実績は充分。そういう意味でもオプションとしては楽しみな存在なのではないでしょうか。又、ここ数年悩まされてきたサイドバックのバックアッパーにヴィッセルの松尾直人を獲得。彼がこのチームの一つの弱点である層の薄さを埋めれるかというのは、一つのポイントかも知れませんね。

相変わらず堅実なオフシーズンだったわけですが、その例外となるのが日本代表の現右サイドバック加地亮のガンバへの放出。代表で経験を積み、力を積み重ねてプレーの質も上がってきていただけに、彼の放出はそれなりにダメージはあると思うのですが、その代わりに今シーズン一番の目玉即戦力新人、特別強化でチームでのプレー経験もある早稲田大・徳永悠平を獲得したことで、そのダメージは相殺。その他にも、オランダWYに選出された元ユース代表の伊野波雅彦(阪南大)、駒沢大・赤嶺真吾、青森山田・小澤竜巳など各年代の若年層代表選手や学生時代に名を馳せた選手を囲み、将来的に楽しみな人材を多く獲得した。全体的に見たら微増とはいえプラスなオフシーズンとなったのではないでしょうか。じゃあ、傾向。

・傾向

FC Tokyo 06
Pattern1          Pattern2
   ササ ルーカス        ルーカス
     馬場        鈴木規      石川
  今野    梶山       栗澤  梶山
金沢  伊野波  徳永  金沢  今野  徳永
   茂庭  ジャーン     茂庭  ジャーン
     土肥             土肥

FW:阿部吉郎、戸田光洋、川口信男、赤嶺真吾、小澤竜巳、リチェーリ
MF:浅利悟、三浦文丈、宮沢正史、池上礼一
DF:増嶋竜也、藤山竜仁、松尾直人、前田和也、吉本一謙
GK:塩田仁史、遠藤大志、柴崎貴弘、権田修一

もう開幕しちゃっているので、見た感想も含めて。

今シーズン就任したアレシャンドレ・ガーロが打ち出したのは、今までのFC東京とは一線を画す落ち着いたポゼッションサッカー。前への切り替えの速さというモノを意識しながらも、勢いだけに頼らずより主体的なサッカーへの転換を考えているのかなぁと。

開幕戦はトリニータに2-0、しかし2戦目はアルビレックスに0-2。まだまだうまくいくかどうかは出たとこ勝負でパフォーマンスに差があり、チームも模索段階にあるのは否めないところです。まあそれは徐々に熟成されると思いますが、方針の転換で生まれてくる課題も変わり、それをいかに乗り越えるかというのが今年のFC東京の鍵になるのかなと。気になった課題2点。

まずは大きく空く前線と中盤の距離をいかに埋めるかと言うところ。現在やっている4-3-1-2の様な形において、相手に押し込められると4-3と1-2の間の距離が大きく空き、その距離が空くと前への速いサポートが出来ず、前線のアタッカーの個人技頼りの単調な攻撃になってしまうシーンがありました。ポゼッションと言うことを打ち出しているのであまり関係ないと思われるかも知れませんが、コンパクトに全体の距離を保つことによるポジティブな要素はとても大きく、又間延びすることで出てくるネガティブな要素は数え切れない。例を挙げれば、選手間の距離が縮まって緊密なコンビネーションが可能になるし、前への距離がなく速いタイミングでサポートも可能、攻撃のバリエーションが格段に増える訳です。逆に言えば間延びすることでそういうポジティブな要素は消えてしまう。

で、この2戦でその象徴的なシーンがあったので、それを元に考えてみましょう。まずトリニータ戦の2点目(今野のスルーパスからリチェーリが抜け出してゴールを取った)あのシーンは高い位置でボールを奪い、間髪入れずに今野からリチェーリにボールが出たわけですが、あれは全体の距離が開いていないからこそ生まれたのかなと。このプレーは狙いである自分たちでボールを保持して崩すという形ではありませんが(どっちかと言ったら去年のヒロミサッカーって感じだけど)、そのポゼッションをやるための素地という意味で、コンパクトな距離を保ちながら守備をして、それが活きる形でゴールが生まれたと言えるのかなと。

それに対して、アルビレックス戦で度々見えたプレー。自分たちが中盤でミスを起こして、逆にそれをエジミウソンに突かれていたシーン。網を掛けるべき中盤を一本の縦パスで突かれ、そのままアタッキングサードまでスピードで持ち込まれれば、ラインは下がらざるをえない。そういうのが続けば、恐怖感からDFラインは自ずと引き気味になる。これが悪い方のパターンかなと。おかしな形でボールを失っては前に持ち込まれてボールを奪う位置は低くなり、それに応じてMFも後ろに下がるから前と後ろが分断するような形になり、そして全体の距離はかなり広くなってしまった。FC東京のポゼッションがアルビの修正されたプレスの前にミスを連発したというのが原因とは言え、こうなってしまうと苦しいというのが見えたゲームだったのかも知れませんね。

そして、二つ目。これは上と関連する話題ですが、いかに中盤がボールを繋ぎ、前にボールを運んでいくかという点。ポゼッションの原点である「パスを繋ぐ」という部分です。まあパス自体の技術も大切なわけですが、パスを繋ぐために必要なのはパスを受けるために動いてパスコースを作ること。これに関しては、正直結構拙いかなぁと言うのが素直な印象。アルビのプレスに見事に嵌ってしまってミス連発になってしまった訳ですが(失点にも繋がっちゃったし)、出し手の問題と言うより受け手の問題。周囲の選手の意識が低くて反応が遅いから、パスコースが生まれない。これは去年のFマリノスがそうでしたが、細かいパスを繋ぐ事を核にするのなら、とにかく周囲が次のプレーを予測しながらパスコースを造るために動くと言うことを徹底しないと、攻撃は停滞し、ミスも増えて、結局負ける可能性が高まってしまう。これに関しては一朝一夕にはいかないでしょうが、ガーロのサッカーを表現するには必要な要素なのかなと(これが良くなれば押し込められて間延びしても、楔を絡めずにDFとMFで繋いで攻撃を作っていく事も可能になると思う)

まあこの二つの課題においては今野と梶山に大きな比重が掛かってくると思います。そして大きな負担も彼らが負うことになる。彼らがいかに、こういう課題を克服できるかが、FC東京の成績になってくるのではないでしょうか(まあそのためにもDF、特にサイドバックのポゼッションにおける参加意識も高めなきゃいけないだろうけど)では、対策。

・対策

FC東京とFマリノスの相性は、非常に悪いです。去年は全ての良い流れを取っ払い、トラウマを残していった大虐殺があったりと、見事に叩きのめされました(去年は1分1敗。日産での試合は救急車が入ってきたりといろいろあったねぇ)相性の悪い理由は、上がったところを高い位置・ワイドに開いたアタッカーを使われる形で速攻を喰らって後手となり、結局崩壊してしまうというのが多かったという印象。そういう意味では、ガーロがポゼッションを強調して、あのやっかいな勢いあるサッカーの特徴が消えてくれるのは、Fマリノスにとってはありがたいことなのかも。

実際、対応策としては、アルビがやったようにFC東京のポゼッションに対してしっかりとプレスを掛けてパスルートを寸断し、そして攻め込んで、結果的に押し込んで間延びさせる。攻撃が単発になったところをケアしながら、後はラストの所で崩して結果に結びつけれれば、という感じかなと。高い位置に張り出す選手がトップの選手だけになったことで、マークもある程度はっきりするから守りやすいだろうし、トップ下の選手にいい状態でボールを持たせなければ、攻撃に変化が付かないと思う(間延びした状態ならね)

押し込まれてしまって、FC東京の思惑通りにゲームを運ばれた場合は、とにかく局面での対応で頑張りたい。左に鈴木規を使ったりと、ボールを運ぶ術は変わったけどサイドを突くという意識は高い。数的不利をうまく使うと言うことも意識していると思うし、とにかくマークをはっきりさせて(今野や梶山が絡んでコンビで崩してくると思う)、必ず一人がアプローチにいける様にしたいところ(フリーマンは作りたくない)フリーにさせたらいいボールが入ってくるからね。

ガーロの就任で、新たなステップに進む意欲の見えるFC東京。チームカラーとも言えたいけいけどんどんの「SexyFootball」から、より大人なサッカーに変化していく道程だったり、又毎年のことだけど若く才能溢れるタレント達の成長だったりと、チームが変わることを我慢強く見守るシーズンになりそうですね。そういう意味ではFC東京は共に歩む感覚を味わえると言うことなのかも。まあとにもかくにも変化の今シーズンがどのようになるのか、非常に興味をそそられるシーズンになりそうです。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

と言うことで久々に進みました。これで7つかな?まあ何とか3月中は難しいにしてもコンプリート目指して少しずつやっていきますよ。てゆうか少し端折るかも。その時はご勘弁を。ということで今日はここまで。てゆうか長いなぁ。

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