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February 05, 2006

原点回帰@Liga Espanola R.Madrid vs Espanyol

各所で話題となっていたロペス・カロのマドリーを。とてもポジティブな意見が多かったので、個人的に楽しみにしてたのですが、確かに良くなってますね。ボールの動き、リズム、ダイナミズム、攻撃における流れがとてもスムーズになっていると言った感じでしょうか。印象としては原点回帰?

Liga Espanola 05-06
Real Madrid 4-0 Espanyol @ Santiago Bernabeu
R.Madrid:14'Guti 43'&51'Z.Zidane 45'+2'Ronald

レアルスタメン:GKカシージャス、DFシシーニョ、メヒア、ウッドゲート、ロベルト・カルロス、MFグラベセン(→46'パブロ・ガルシア)、ベッカム(→80'ジュリオ・バプティスタ)、グティ(→65'カッサーノ)、ジダン、ロビーニョ、FWロナウド

エスパニョールスタメン:GKゴルカ・イライソス、DFアルマンド・サ、ダビド・ガルシア、ハルケ、モイセス・ウルタド、MFサバレタ(→64'ルイス・ガルシア)、コスタ、イト、デ・ラ・ペーニャ(→58'ドミ)、FWコロミナス(→80'パンディアーニ)、タムード

レアルとエスパニョールって聞くと、バルサを通じて「敵の敵は味方」みたいなイメージで、対戦してるときのイメージが余り沸かなかったり(毎年このゲームはあるんだけどさ)まあそれは置いておいて、レアルの方は好転のきっかけとなったと言われる4-1-4-1。トップには久々に復帰したロナウド、中盤の構成は左にロビーニョ、右にベッカムが張り、センターは逆三角形の形でジダン、グティ、グラベセン。ただ、この形を固定するわけではなく、かなり流動的にポジションを入れ替えながらやっている感じかな。ベッカムは練習中に足首を痛めていたという話だったけどスタメン出場。エスパニョールはダイヤモンド型のスタンダードな4-4-2。

ゲームの方はその好転の流れそのまま、アウトサイドを巧く使う形でレアルが得点を重ねる。面倒なので箇条書き。

・先制点
中央から右サイドのスペースをシンプルに使う形でベッカムに繋がりそのまま低いクロス、3枚入ってきた中でニアに飛び込んだグティが身体を寄せられながらも巧くバウンドに合わせて押し込んだ。

・2点目
ロビーニョが左サイドを突破、二人に前をふさがれた所でオーバーラップを掛けてきたロベルト・カルロスに繋がりエンドラインからショートの折り返し、ニアでバウンドボールをフリーとなったジダンがインサイドで叩きゴールネットへ。

・3点目
前半ロスタイム、ドリブルで前に進んだシシーニョが二人のDFの間を突くアーリークロス、ロナウドがDFを振りきりヘディング、GKの逆を取って決めた。

・4点目
シシーニョの低い位置からの突破に対し軽い対応だったため2枚が抜かれるとそのままアタッキングエリアまで持ち込まれて横パス、ジダンがフリーとなって十分な余裕があったこともあり自ら浮かして強烈なミドル、これがアウトサイドに掛かる形でゴール隅に収まって4点目。

個人技とコンビネーションがイイ割合でミックスされた感もあり、その中でアウトサイドを巧く利用する形で4得点。攻撃の意識付けはとてもうまくいっていると言った感じでしょうか。

エスパニョールは、失点した後、整理された攻撃に比べて不安の残るレアルディフェンス陣を押し込み、デ・ラ・ペーニャを核にチャンスは作ったけど決定機を活かせなかったりと(デ・ラ・ペーニャがクロスに対して大外でフリーとなったシーンは勿体なかった)同点に出来なかったことが痛かったかな。同点に出来てればゲームの流れが変わった可能性はあったと思う。獲りきれない中で前掛かりになった隙を一気にレアルに突かれた形で逝ってしまった。ゲームとしては一方通行で、白熱したモノにはなりませんでしたが、レアルの復調ぶりを改めて目の当たりに出来ました。

で、そのレアルは、高い評判に違わぬ復調ぶりを見せてくれました。特に攻撃に置いてはガラッと変わった。個人技頼みで繋がりの見えなかった以前の攻撃は影を潜め、グティの豊富で気の利く動き(これが中盤で選手間を繋げる糊となる)とサイドに張る事で拠り所を作る事が選択肢を多数生む結果となり、それがボールの流れをスムーズにした。それでどうなるかというとリズムが良くなってボールが流れ、相手のDFを機能させずスペースが生まれる。そうなればスター軍団、その卓越した技術で仕事をする。まあそれが大まかな好転の概要かなぁと。

攻撃は上記の通りかなり改善されてきて、それが結果にも出てきているわけですが、DFに関しては問題が改善された訳でなく、危なっかしいシーンもあって、安定してるとはいえない。ただ、この攻撃の好調ぶりが維持できれば、失点も減るのかなぁと言う感じかな。まず、以前に比べたら不用意なボールロストがないので、組織を整えてディフェンス出来る分我慢できる形が増えていること。それと良い形で攻めきれば、切り替えも出来るし、その時に前からアプローチを少しずつ頑張ることでグラベセンも仕事がしやすくなる。実際、入ってきた当初の中盤での影響力は取り戻してきたと言う感じも見受けられたしね。とにもかくにも、レアルは現在のアウトサイドを巧く使う中盤の機能性と不用意に失わない信頼性を維持することがこれからのシーズンの鍵となるのは間違いないと思います。

後は気になっていた新戦力。まずはシシーニョ、技術とかはイイでしょ?巧いよ、普通に。ドリブルは流れるような感じで、柔らかいクロスは態勢がきつくても正確にコントロール出来る。スピードに乗った中でもテクニックがぶれないしね。で、プレーの質としてとにかく攻めてなんぼの選手だけど、よく走って上下動を惜しみなくできるのは若さの証拠かな?特に良いなぁと思ったのは、奪ってから最前線に飛びだして、そのままパスターゲットになりそうなぐらいの積極性。現状の中盤の信頼性が保てれば穴も目立たず大きな武器になるのかなと。

それと、カッサーノ。なんだけど、もう少しフィットに時間が掛かるかなぁ?技術は申し分ないけど、不用意なボールロストがあったり、決めきる所で決めれなかったりと、まだまだ。どこで仕事をすべきなのかというのがまだ定まっておらず、もう少し慣れるには時間が必要なのかなぁと。後キレが今ひとつ戻ってない気もするし。まあこれからかな。

で、リーガのことより気になるのはUCL。決勝トーナメント一回戦ではアーセナルと試合をするわけだけど、現状の調子を見定めた場合アーセナルより断然良いかな。アーセナルが悪すぎるというのもあるんだけど、レアルの原点回帰とも言えるアウトサイドを使う攻撃は今日見た限りクオリティは高い。まあ維持できるかどうかはこれからだけど、この対戦も楽しみですな。いや、楽しみなるようにベンゲルには頑張って貰わないと(結局良い試合がみたいだけ、結果は出来ればアーセナルに勝って欲しいけど、アーセナルがヨーロッパを勝つのも何となく違和感という矛盾)ということでとりあえずここまで。

*原点回帰?それとも銀河からスペインに帰ってきたレアル?まあどちらにしてもスペインの匂いのするチームに戻ったという感じかな。やってる選手は結局多国籍でギャラクシーだけど。今日だとスペイン人はカシージャスとメヒアとグティぐらいだもんね。まあどこもみんなそんなもんな気もするけどね。

*しかし、ロナウドってあれでいいのかねぇ。チームの機能性の中で一人蚊帳の外って感じ。でも、それでゴールを獲るんだからふざけてるね。まあゴールを獲るための動きとかはサボらずしてるけどさ。チームタスクとかはあんまり関係ない選手って感じ。結果が全てのストライカーだから良いのかな。もう少し絞ってキレが戻ってくるともっとやりそうかな。

*で、ベッカムとロベカルは仲悪いの?

*怪我人祭@宮崎_| ̄|○マツに続いて、エースケ、坂田、塩爺と3週間ですか・・・今年も呪われてるのか、それともひ弱なのか?どっちにしてもこれで又タスク的に浸透させる事は遅れちゃう。うーん。

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Comments

>ロニー
庇うわけでもないし、“スペインではマドリーではなくバルサですが”。と念を。
で。
純粋なFWがいないに等しいチーム事情、このチームのスタイル(?)である点取ってナンボを考えると、彼しかいない(ラウールも/体に染みついた“FWの動きを出来る”という意味で)。今の1トップに耐えられるのもロニーorラウール(もしくは&)。前節までここをバプチスタが。かわいそうな人。彼のせいではなく選手並べるだけな人のせい。どう動いてよいか分からず蚊帳の外(数試合あったがバプチスタの動き&周囲のコンビ1mmも改善無し=監督何もせず。断言するがその数試合は数字でいうなら4-1-4-0。フットボールを破壊しかねないプレーだった。タイヤがあるべき所にハンドルついた車は絶対に走らない。これは選手の責任ではない。この試合はようやっとタイヤがタイヤのあるべき場所へ。)。この日、数十分間でしたが本来のポジで生き生きと。見ていてホッとした。一人の人間として(大袈裟ではない。それ程この馬鹿監督に怒りを覚えていた。どんなに結果を出そうと私は絶対に認めない。世界中が賞賛し、この意見が私一人だろうと、絶対に・・・・・・そうなるかもしれないから続けて見ることをお薦めしますよ。フフ)。
・・・・・など、様々な理由によりこの試合は久しぶりに鑑賞に堪えうる質。
>右ウイングサイドバック
このスタイルであればピタリ。左の人がおとなしく見える。
主導権握っていれば脅威。いつか諸刃の・・・・?
サルガドの出番はありそう。

Posted by: nony | February 06, 2006 at 06:18 AM

nonyさん、こんにちわ。

カロの裏側ですね。バプティスタがトップに入ってたことはz-netさんのブログなどで、概要は分かりました。ということは、この試合で出てきたポジティブな要素はトップらしい働きが出来るロナウドの存在があったからこそで、監督手腕としては偶然性の高いモノだったと言うこと、でいいのですかね?まあ全部追っかけることは出来ませんが、UCL等もありますし、継続的に見てみます。

シシーニョに対しての「ウイングサイドバック」、確かにそんな感じですね。で、攻撃時の高いオリジナルポジションはリスクがあるだけに、中盤の調子如何では狙われる可能性は言わずもがな、って所でしょうか。昨シーズン高いポジショニングを取っていたバルサが蜂の巣になった前例もありますし、その辺はどのような選択をするのか気になる所です。

では。

Posted by: いた | February 08, 2006 at 02:31 AM

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