« 復帰戦@Premiership Arsenal vs Bolton | Main | Goal production machine came over! Welcome Marques! »

February 13, 2006

エクスキューズの中の完敗@国際親善試合 vsアメリカ

滑るピッチ、コンディションの差、試合勘など、様々なエクスキューズはあった訳ですが、「こんなもんかなぁ」という感じでしょうか。良かったこと?アウェイのユニはアリだね。

International Friendly Match
America 3-2 Japan @ SBC Park,SanFrancisco
U.S:27'E.Pope 42'C.Dempsey 50'Twellman Japan:62'S.Maki 90'Y.Nakazawa

日本スタメン:GK川口能活、DF田中誠(→55'長谷部誠)、宮本恒靖、中澤佑二、MF遠藤保仁(→46'巻誠一郎)、福西崇史(→10'阿部勇樹)、加地亮、三都主アレサンドロ、小野伸二(→67'本山雅志)、小笠原満男、FW久保竜彦(→46'佐藤寿人)

アメリカスタメン:GKハートマン、DFクライン(→78'キャロル)、ドゥニバンド(→90'ピアース)、コンラッド、ポープ、MFザバニン、デンプシー(→69'オルセン)、ヌーナン(→87'ロルフ)FWウォルフ(→58'エディ・ジョンソン)、トウェルマン(→68'チン)

前半
序盤は、小野を核にシンプルな攻撃からアウトサイドから加地が強烈に狙ったりとアメリカと互角の立ち上がりを見せた日本でしたが、徐々に局面局面でスコンスコン抜かれてはクロスを上げれられるというアメリカのパワフルなアタックに為す術なく、完全に押し込まれ、日本の悪癖である全体が下げれらると攻撃のとっかかりが掴めなくなる状態に。押し込まれっぱなしの中で何度か危険なシーンを逃れた後、24分に結局先制点を許す。

セットプレーをはね返した後のセカンドアタック、中に人数がいる状態でセンターライン近くから放たれたロングフィードが入ると、ポジショニング良く入ってきていたトウェルマンが落とし、ドフリーのポープに強烈に叩き込まれた。セカンドアタックに対して、ハーフラインからのクロスに虚を突かれた感もありますが、捕まえきれずに曖昧にした所が仇となったのかなと。アメリカの基礎スキルの高さが改めて実証されたゴールでした。

失点後も、一時回復傾向かなと思ったシーンがあったモノの、結果的に状況は全く改善されずに中盤で簡単に失っては相手に局面打開を許して押し下げられるという展開は続き、結局押し寄せる波に飲まれる形で2失点目。後方から繋がれてバイタルエリアに持ってこられると、デンプシー→ウォルフ→トウェルマンと素早く繋ぐ形に完全にディフェンスが置いていかれ、最後はトウェルマンのダイレクトのスルーパスにデンプシーが抜け出して流し込みゴール。アメリカの見事なパス回しに翻弄されて崩し切られた形。

結局前半は期待されたようなシンジの技術やプレービジョン、ドラゴンの決定力という要素は何一つ見ることが出来ず(シンジは見れたかな、多少)、まさに「蹂躙」と言った感じの前半でした。ジーコご機嫌ナナメ。

後半
ご立腹の結果、後半開始と同時に久保に代えて巻、遠藤に代えて佐藤寿人を投入し、3-4-1-2にスイッチ。しかし佑二が能活を抜いてバー直撃のシュートを見せたりとドタバタが収まらない。で、開始4分、ドノバンの右からのCKに佑二を巧みな腕引っ張りで振り切ってフリーとなったトウェルマンがダイビングヘッドで叩き込んで3点目。足が滑った、引っ張られたとはいえ、まあやってもうたって感じで、言い訳の余地はなし(厳しいでしょ?)

まあその後もセットプレーでニアがフリーになっていたり、簡単なフェイクであっさり抜かれたり、懲りずに一発で抜かれたり、クリアミスしたり、と言った感じで集中力が切れかかっていた中で、業を煮やしたのか田中誠、福西に代えて長谷部、阿部勇樹を投入。この二人が積極的にボールに絡むことでようやく最悪の状況を抜ける。

で、少しずつボールが落ち着くようになってポゼッションが獲れるようになるとようやく追撃の一点が生まれる。アレックスが詰まってやり直した所から、シンジがシンプルに右サイドスペースへ、加地がこのボールを受けると対面のDFとの1vs1、ここで抜ききらずに素晴らしいクロスを供給、そしてこれを巻が寄せられながらも見事にダイビングヘッドで押し込んで一点獲る。シンジの引き技の柔らかい展開パス、加地のサイドアタッカーらしい抜ききらずに曲げて合わせる素晴らしいクロス、そして巻の玉際の強さ(+結果的に釣った佐藤寿人の常にニアを狙う姿勢)、良い動きが3つ重なってゴールになった。良かった良かった。

ある程度攻撃が形になり始めた中で、シンジに代えて本山を投入(ちょっと残念)アメリカは1-3後は再点火という感じでミドルシュートなどチャンスを作っていたモノの、序盤の勢いが完全に落ちて(交代選手の意識の薄さ?)、アプローチが後追いになり始めたことで、日本は自由にボールを回す。ピッチを広く使い、加地が積極的に仕掛けたり、小笠原や阿部が強烈にミドルで狙ったりと、完全にリズムを引き寄せる。

しかし、そのリズムを次のゴールになかなか繋がらず、それが実ったのがロスタイム。小笠原のCKから、中澤が3失点目の失態を返すかの如く、巧く身体でブロックしながら低いボールをボレーで合わせた。巧いゴールだったんだけど、結局ここまで。追いつくには至らずゲームは3-2でアメリカが逃げ切った。

結果的には惜敗みたいなスコアになりましたが、まあ惨敗と言っても申し分ないゲームでしたね。まあ色々なエクスキューズがあるので仕方ない部分もある訳だけど、この試合を見ていて、2003年12月(だっけ?)のドイツ戦を思い出したりしましたよ。あの時よりメンバーは揃っているんだけど、同じ様なゲームをしてしまったことには共通点があり、そこに日本の課題が出ていたとは言えるのかなと。

それがレポートの中にも書きましたが、相手の圧力にズルズルとラインを下げて、結局ペナに貼り付けにされてしまい、上がる力を失ってしまうこと。奪う形に置いて明確なモノがないというのもあるし(これが大前提)、切り替えの遅さ(これは結構致命的かな)、守備にいっぱいいっぱいで奪った後のことを考えられないと言うのもあるかも知れない。まあ色々とファクターがあると思うのですが、本大会を見据えた上ではこういう展開も充分考えられるだけに、どうにか改善していきたい所(ごめん、改善方法が多岐にわたりすぎてうまく書けない)

・じゃあ選手評

川口能活(ジュビロ)→ビッグセーブもあり、それなり。失点に関してはノーチャンス。身長的に苦しい日本の中でGKとDFの連動がもう少し欲しい。

田中誠(ジュビロ)→ズルズル滑ってたね。かなり振り回されて、マークを捕まえることに苦労していた印象。フィジカル的な劣勢がそのまま出た。

宮本恒靖(ガンバ)→ディフェンス陣の中で唯一まともな出来。機転の利いたカバーで崩壊寸前のラインを支えた。が、ラインコントローラーとして不満。深すぎ。ラインが低いと日本は苦しむ。

中澤佑二(Fマリノス)→ズルズル、ボロボロ。ゴールはおめ。コンディション悪く、試合勘も飛んでるため、感覚的に1vs1で対応できず劣勢を強いられた。ドンマイ。

遠藤保仁(ガンバ)→かなり厳しい意見が多いのだけど、ヤットだけが悪いのかというとそうでもないかな。いや、悪かった事は間違いないけど(特にディフェンス)タイミング速くぱんぱん回していく選手なだけに、周囲の動きがないとね。微妙な立場と言うことを考えたらもう少し上げておきたかった。

福西崇史(ジュビロ)→ほとんど中盤の防波堤とならず、丸裸のDFラインにしてしまった。運動量が低く、ボールも繋げずとかなりイマイチ。ディフェンスラインとの関係性、ヒデがいた時のディフェンス時の積極性(中盤全体)などをリーダーとしてやりたい。

加地亮(FC東京ガンバ)→ズルズル滑って軽い1vs1の対応と守備に置いては泣きたくなるような感じ。でも攻撃に置いては相馬直樹を思い起こさせる抜ききらずのクロスでアシスト、ドリブルもキレてたと見事な出来。もっと強気で行って良いんだけどね。走れるわけだし。

アレックス(レッズ)→今日は言うことなし、悪三都主。頭使おう。

小笠原満男(鹿島)→前半はかなり低い位置に吸収されて、ほとんど消えるという失態。後半になって展開が挽回されたこともあり、好転。位置が低く、受ける動きが少ないのは悪材料、後半の持ってからのプレーは好材料。

小野伸二(レッズ)→今日のポジションで使ったのが間違いだった。1トップの周囲を動くと言うことはそんなに得意としていない。低い位置になってからミスもあったが、イイ働きをしたことが証明してる。技術レベルの高さはかいま見え、役者の違いも多少見えたかな。とにかく無事に試合をこなせたことを喜びたい。

久保竜彦(Fマリノス)→これで判断されるならそれまで。ボール来てないし。孤立した状態で何かを期待するのは酷。ただ、無事に終わったこと、それが良かった。

巻誠一郎(ジェフ)→祝・Aマッチ初ゴール!ヘッドは見事、利き足は頭というのを証明するかのような豪快なゴールだった。精力的な動き、身体を臆面なく張れる部分など、現状の久保には期待できない部分で貢献できるという部分でもアピールになったか。個人的に呼び込む動きの積極性に目を引かれた。

佐藤寿人(サンフレ)→祝・初キャップ!まあ彼向きのボールが出てこなかったこともあって、彼の良さは出なかったけど、まあこれが第一歩。積極的に泥仕事は頑張った。

阿部勇樹(ジェフ)→代表戦では初めてと言っていいぐらいの良い仕事で悪い流れを長谷部と共に打開した。運動量豊富に中盤を支えて、存在感ある働き。パスディバイドを任された終盤もしっかりとした視野と精度で中盤を作っていた。ジェフでの様々な仕事の中で幅は広がっているだけに、これくらいはやって当然。これが第一歩。

長谷部誠(レッズ)→祝・初キャップ!で、今日のMVPかな?積極的なパス&ランでボールに絡み、自ら運べるという特性の中でも強さを見せ、イイパスも出してチャンスメイクで見せた。緩い状態というのはあったけど、それでも充分。周囲との呼吸を更に合わせて次期待。

本山雅志(鹿島)→s.v.

まあ次ですな。とりあえずオーストラリアと同じ傾向のパワフルなチームを体感できたのは良いことだったと思うし(まあ普通にオーストラリアよりアメリカの方が強いと思うし)新しい組み合わせもそれなりに試せたし。まあテストの時期が遅い気もするけど、色々やってみることは悪い事じゃないと思うし。どうせ海外組はいないだから。とにかくバックラインを中心に出た課題を忘れずに次に繋げることが今は必要だと思う。と言うことで日本に関してはおしまい。で、ちょっとだけ、蛇足。

で、実はとても興味のあったアメリカさん。何でかというとアズーリが対戦するからね。まあどんなチームかは2002年で見ているし、傾向等は掴んでいたつもりだったけど、更にブル-ス・アレーナのチームは進化を遂げているという印象を受けました。

もう既に何年目か分からないぐらいに長期にアメリカ代表の指揮を執っているアレーナ、印象としてはシステマティックでロジカル。それを核に、アメリカ人が持ち得るフィジカルの強さを活かしてサイドを使った鋭いカウンターが目立っていたのかなぁと思ったのですが、この試合は速いアプローチからのプレスの機能性はそのままに、基礎スキルの高さを武器に主体的な攻撃も高いレベルでこなすのにはびっくり。2点目のゴールなどは、特にその象徴。日本の守備が緩かったとはいえ、しっかりとイメージの共有が出来ていて、完成度はしっかりしているのかなと。まあこれがオプションで、メインウエポンとしてのサイドからのドイツ式飛び込み(って個人的に思ってる)があるわけで、幅が広がってるのは間違いないでしょう。

で、その上でアズーリ・チェコ・ガーナと対戦するわけですが、取り分け気になるのがアズーリとの対戦。今のアズーリはタレント豊富で、以前のような後ろにバランスが掛かりすぎるようなことはなくなった(と信じたい、本番始まるまで分からないけど)訳だけど、その分危うさも秘めている。特にイタリアの心臓とも言えるミランのアンドレア・ピルロ。彼がパスを裁けなくなるとイタリアの攻撃の機能性は一気に落ちる。で、その上でこの日のアメリカの強烈なプレッシングを鑑みると、この上なく心配です。普通に攻撃が組み立てられれば、ジラ・トニ・トッティでアメリカのディフェンスは崩せると思うけど、そこまで持っていくと言う部分ではピルロの担う所は大きい。アメリカのプレスをどうにかいなしていく必要性はあるのかなと。

で、対応という部分でも相性はあんまり良くなさそうかなぁと。まあ主体性というのは良いんだけど、フィジカリスティックなアウトサイドの攻撃に対してはネスタもカンナバーロも高さのある選手じゃないし、一歩間違うと怖いことになりそう。まあブッフォンがいる分、イイシュートさえ打たさなければ何とか出来るというアドバンテージはあるにしても、アウトサイドの対応というのは強調してやるべき事なのかも。

アズーリにとってアメリカとの試合は、チェコとの試合以上にグループの趨勢が決まる大きな試合なだけに、今から楽しみですよ。てゆうかタイトルと全く違った内容に!アメリカはチェコとの試合が大事になるだろうけど、まあ面白い試合になりそう。

と言うことで、だらだら書きすぎましたが、この辺で。明日からはJのやつに戻ります。終わりそうにないけど。

|

« 復帰戦@Premiership Arsenal vs Bolton | Main | Goal production machine came over! Welcome Marques! »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/8634227

Listed below are links to weblogs that reference エクスキューズの中の完敗@国際親善試合 vsアメリカ:

« 復帰戦@Premiership Arsenal vs Bolton | Main | Goal production machine came over! Welcome Marques! »