« 06'J.League 傾向と対策 -ガンバ- | Main | 06'J.League 傾向と対策 -アントラーズ- »

February 03, 2006

06'J.League 傾向と対策 -レッズ-

さて、「06 Jリーグ傾向と対策」第2回は浦和レッズです。昨シーズンは大本命と目されながら、様々な荒波に飲まれて後一歩の所でリーグタイトルを逃してしまいました。ただ、その中でもナビスコカップはベスト4、天皇杯は優勝と安定して好成績を残しており、掴んだ手応えを携え、そして今年こそのリーグタイトルへ他のクラブが真似できないような凶悪補強で完全にリーグタイトルに照準は定まったといった所でしょうか。と言うことでスタート。

・移籍動向

[IN]
FW
ワシントン(←ヴェルディ/完全移籍)
黒部光昭(←パープルサンガ/レンタル)
小池純輝(←レッズユース/昇格)

MF
小野伸二(←フェイエノールト[NED]/完全移籍)
相馬崇人(←ヴェルディ/完全移籍)
西澤代志也(←レッズユース/昇格)

DF
堤俊輔(←レッズユース/昇格)
坂本和哉(←大津高/新人)

[OUT]
FW
トミスラフ・マリッチ(→TSG ホッフェンハイム[GER]/完全移籍)
梅田直哉(→ベルマーレ/レンタル→完全)

MF
西谷正也(→コンサドーレ/レンタル→完全)

DF
小林宏之(→横浜FC/完全移籍)
サントス(未定)

GK
徳重健太(→ヴィッセル/レンタル延長)

ワシントン、黒部、相馬、+ユース代表の堤・・・・豪華、溜息出ちゃうぐらいの超大型補強。しかも、闇雲な補強ではなく必要だったポジションに嵌るような的確な補強であり、これだけでも今年の補強は素晴らしい成果だったわけですが、そこにスーパーな選手とも言える小野伸二の復帰という大きなボーナス。この補強で去年足りなかった層を備え、リーグNo.1の戦力を持ったと言えるのかも知れませんね。

てゆうか貶しようがなくてつまらない、それくらい正直今オフのレッズの動きはパーフェクトなオフシーズンだったと思います。スカウティングは上記の通り的確。マルケスは取り逃がしたけど、狙った所は逃さない交渉力と資金力。最終的にシンジの加入でマルケスよりもワシントンの方が使いやすい気もするし、本当に腹が立つぐらい。内紛とか起こらないかなぁ・・・(おっと本音が・・・)まあ、それぐらい頭抜けた戦力を備えたと言うことは間違いなく、後は管理する側がいかに巧く組み入れて、回していくかという事だけだと思います。では、傾向。

・傾向

Reds 06
Pattern1          Pattern2
    ワシントン          ワシントン
  小野  ポンテ     田中達      永井
三都主      永井     ポンテ 長谷部
  長谷部 鈴木啓    相馬  鈴木啓  山田
堀之内 闘莉王 坪井     闘莉王 堀之内
      都築             都築

FW:黒部光昭、横山拓也、岡野雅行、小池純輝
MF:酒井友之、平川忠亮、赤星貴文、細貝萌、大山俊輔、千島徹、新井翔太、中村祐也、西澤代志也
DF:ネネ、近藤徹志、南祐三、坂本和哉、堤俊輔
GK:山岸範宏、加藤順大

前回書き忘れたんですけど、代表有りと代表なしみたいな感じで分けてみたりしました(バリエーションも付けながらね)ワールドカップシーズンですから。

で、レッズはリーグタイトルこそのないモノの、ここ数シーズンコンスタントに成績を残してきていますが、その中で相手の対応も変わってきたこともあり、サッカーの中身も変化してきているのかなと。レッズの象徴でもあったフォアチェックからのショートカウンター、そしてエメルソン・田中達也・永井雄一郎を軸とした局面打開で前へ前へと火の付いたような破壊的なサッカーから、守備に関してはより落ち着いた形となり、攻撃に置いても個々の技術の高さを活かすことは変わらないにしても、長谷部誠の展開力を軸にピッチを広く使いながら、ポンテのアイデアを活かしてアクセントを付ける柔軟性のあるサッカーへと変化したことは一目瞭然です。

まあこれに関しては、エース・エメルソンの電撃退団という予期せぬアクシデントが引き金となったわけですが、現状を考えれば決してマイナスだけではなかった。エメルソンという大きな存在に頼り切る形から、チーム全体が高い意識を持ってチームで崩すという意識が高まり、より有機的な形が増えてきた。成績維持できたのは、そのエメルソンと入れ替わるようにレバー・クーゼンから獲得したバリバリのブンデスリーガー、ロブソン・ポンテの存在も大きかったですが、苦労したにしても悪癖でもあった「俯瞰」の意識を一掃できたというのはとてもポジティブなのかなと。

で、今シーズンはその基盤の上に、的確な補強で更なるスケールアップという感じになるのかなぁと。シンジにしても、ワシントンにしても、チームのレベルを大きく高められる存在になり得る力の持ち主ですからね。シンジはこのチームに更なるインスピレーションとアイデア、そして経験を+するだろうし、ワシントンはCFW的な仕事と共に彼の特徴であるボックス内での技術と決定力でより安定した得点力をレッズにもたらす可能性があるのかなと。

で、一年通じて考えると、昨シーズンの終盤にチームにフィットして得点を重ねたマリッチを退団させてまで獲ったワシントンにはそれ以上の成績を残すことが期待されますが、彼のフィットが攻撃の趨勢を大きく影響するのは間違いない所。彼がフィットするかフィットしないかはレッズにとってはとても重要なのかなと。で、動きの幅としてはペナの幅ぐらいで、あくまでもボックスの中にはいることで真価を発揮する選手なだけに、いかにゴールの近い所でボールを供給できるかと言うのが一つ、そして足元の技術が長けている選手なだけに、ポストプレーから速いサポートでチームの攻撃に色を付けることと言うのが一つかなぁと。

前述の部分は、ワシントンがゴールを獲るために必要な要素。楔にしても、クロスにしてもゴールに近い所で、と言う意識が必要になるのかな。自分で局面打開と言うより、ボールを貰ってなんぼであり、どういうポイントでボールを貰うのかというのが彼がゴールを獲れるか獲れないかのバロメーターになる。そういう意味ではチームとして彼にゴールを獲らせるという意識は必要になってくるのかなと。まあこの辺はポンテ、シンジ、長谷部と言ったパスの出せる選手もいるし、アウトサイドからイイボールを入れれる選手もいるのでで、ワシントンという存在を巧く使えれば尚イイというのが後述の部分。アクティビティとしてはマリッチの方が高いと思うけど、その分ワシントンには足元の技術がある。そこをうまく活かして、ボックス付近でのダイレクトプレーなどで崩す形なども作って行ければ、更にバリエーションは広がる。ワシントン自体も去年は周囲のサポートに恵まれなかった部分があるだけに、彼の更なる幅も見てみたいなぁと。

攻撃ばかりになってしまいました・・・守備は下で。

・対策

Fマリノスにとっては一昨年CSで激しく戦ったこともあり、レッズは結構特別な存在なのかなぁと。そういう部分でアドレナリンが出るのか、チームとしてのパフォーマンスはそれなりに高かった気がしますが、結局昨シーズンはレッズからゴールが獲れなかった(成績は1分け1敗、120[CS2ndleg]+90+90で300分ノーゴール中)まあ失点は比較的抑えることが出来るのでロースコアゲームとなることが多いのですが、今シーズンはレッズの戦力がスケールアップしているだけに、本当に厳しいゲームになりそうですね。

実際レッズの攻撃は、局面打開が中心となっているのは間違いないです。ドリブルワークでズレを生み出し、そのズレを利用する形でイイ攻撃が出てくるわけで、その起点となるドリブルワークを止められるからこそ失点が抑えられていたわけですが、ワシントンとシンジの存在が幅を加えると予測されるだけに、Fマリノスにとっては面倒臭いことになりそうです。

特にシンジの存在は面倒臭いなぁと思うわけですが、その理由としてはやはり芸術品とも言えるダイレクトプレーでのアクセント、周囲を活かすセンスが個々の選手の才能を更に活かすこと。ある程度リトリートして数的優位を保てるからこそ、思い切ったチャレンジも可能なわけで、それを引き離されるような形になると、自ずと苦しくなる。そういう意味でシンジ(ポンテもだけど、てゆうかシンジがどこで使われるかはまだわからないけどね)をいかに消すかというのはチームで考えていかなければならないのかも知れませんね。

ただ、ゴールを獲らなきゃ勝てないわけでいかにゴールを獲るかと言う方が大事かも知れません。どうしても受動的にならざるを得ないような守備を強いられるだけに、攻撃における主体性が問われて、結局崩せずじまい(まあ決定力不足もあるけどさ)そういう意味ではレッズ戦ではチームの課題でもある、攻撃のプロセスの完成度などが問われる試合になりそうです。

正直弱点はあると思うわけですよ、何度もレッズ戦プレビューで書いていますが、トゥーリオを引き出して穴を開けるという作業が出来れば必ず綻びが出来ることはもう分かってることなんだけど、サイド攻撃に終始してしまって彼の弱さどころか良さであるハイボールに対しての強さを活かされてしまってる状態。そういう意味では今年こそ、トゥーリオを引き出して穴を開ける形を巧く作って欲しいなぁと。又、よりオフェンシブな構成になる可能性もあるだけに、その攻守のバランスの悪さを突けたらなぁと。

頭抜けた戦力を抱えて大本命と目されるシーズンですが、それだけ周囲からのプレッシャーも高まり、勿論タイトルを争う上ではレッズへの警戒も高まる。様々なプレッシャーに打ち勝って、下馬評通りの実力をコンスタントに出し続けることが悲願のリーグタイトルへの課題かも知れませんね。リーグ終盤、他チームの合い言葉はもしかしたら「Stop Reds!」になってるかもなぁ・・・・。何とか独走だけは避けたいですな。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

第2回はここまで。しかし今年のレッズは強そうだわ。天皇杯のファイナルの時に書いたけど、レッズの攻撃を更によくするためには後方からのビルドアップの質って思ったんだけど、シンジの獲得で長谷部もイイ影響を受けそうだし、周囲の意識の向上がそれに繋がりそうで嫌なんだ代なぁ・・・・監督がイマイチな感じで混乱してくれると良いんだけど・・・・独り言独り言。優勝予想するならいくら贔屓してもレッズだなぁ・・・気持ち云々は別にして。まあいいや、次は・・・鹿島かな?と言うことでここまでです。

06' J.League 傾向と対策 -概要-(Looseblog)

*↑概要です。感想やつっこみなどお待ちしています。特にレッズな方々、お待ちしておりますw

*カタール国際優勝!良かった良かった、結果だけ。と言う話のようですね。ゲーム自体見れなかったんで何とも言えないけど、AY1時予選の時と課題が一緒って事は困ったもんだわ。チームとしての課題にしても、個としての課題にしても、正直日本人指導者の限界を感じる・・・・良い監督呼んで来いよ、川淵。

*オフィシャル祭も、とりあえず終焉。しかしどうした、MLJ。もの凄~い期待しちゃってるわけだけど、どうなることやら。頑張れ頑張れ。で、大物外国人マダー?

|

« 06'J.League 傾向と対策 -ガンバ- | Main | 06'J.League 傾向と対策 -アントラーズ- »

Comments

ども、J.B.Antennaから来たレッズな人です。
傾向と対策、非常に的確だと思います。
スタメンの予想について、専門誌見てても“?”って事が多いんですが、私も開幕時はPattern1がいいと思ってますし、実際そうなりそうな気がしてます。右サイドがもしかすると山田かも?ってトコですかね。
中盤の底は啓太か長谷部のどっちか、って予想されてるケースが多いようですが、このコンビはキープするべき、特に啓太は外すべきでないと思います。もっとも紅白戦ではシンジ、長谷部って形を試したりしたようですが・・・
“監督がイマイチ”は他サポは当たり前のように言ってますが、レッズな方々はみな気付かない振りをしてるようでw
結果はそれなりに残してるんで、さすがに辞めろと言える空気ではありませんが。
他チーム分も楽しみにしてます。長々と失礼しました。

Posted by: TpM | February 03, 2006 at 12:07 PM

TpMさん、こんにちわ。コメントありがとうございます。

レッズをよく見ている方からそういうコメントをいただけて、正直一安心です。全てを見れているわけではないので、やってる側は疑心暗鬼な部分も多いんで(苦笑)

右サイドは確かに山田かも知れませんね。色々な事が出来る選手ですし、攻守のバランスという意味でも山田の方が良いかも・・・。

中盤の構成に関しては、鈴木啓太はやっぱり入れておくべきですよね。彼がリスクマネジメントを負っている部分は大きいですし、いくら強大な戦力を抱えていても攻めだけではないですからね。トゥーリオが上がったりしたときにもボランチが担う部分は大きいと思いますし。

まあその辺も含めて、ギド&ゲルトが巧くバランス取れるかどうかが今年のポイントになるんでしょうね。采配面でたまにおかしな事をしているイメージがあるから「イマイチ」と書いたんですけど、去年後半のチームの構築は見事でしたし(監督の力だけじゃないにしても)、まあまだまだ責められる様な状況ではないですからね。

長くなってしまいましたが、マイペースでやっていきますので長期になりますが、これからも見守って頂けたら嬉しいです。では、又宜しくお願いします。

Posted by: いた | February 04, 2006 at 02:55 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/77106/8477949

Listed below are links to weblogs that reference 06'J.League 傾向と対策 -レッズ-:

« 06'J.League 傾向と対策 -ガンバ- | Main | 06'J.League 傾向と対策 -アントラーズ- »