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February 08, 2006

06'J.League 傾向と対策 -ジェフ-

このペースでやってたら終わるのかな?と不安になるわけですが、まあ地道にやっていきますかね。ということで第4回目は昨シーズン4位のジェフ。昨シーズンも、ここ数年同様主力の放出(村井と茶野、そしてマルキ、サンドロ、ミリノビッチ)で始まった訳ですが、的確な外国人補強と更なるクオリティの向上を見せて、ナビスコカップで悲願の初タイトルを獲得。リーグは勝負所での取りこぼしに泣いた形となりましたが、相変わらずJを席巻するオシムの手腕に感嘆する一年だったのかなぁと。就任4年目、今シーズンがラストとささやかれるイビチャ・オシムのJにおける集大成はいかに?と言うことでスタート。

・移籍動向

[IN]
FW
青木孝太(←野洲高/新人)
加藤韻(←中京高/新人)
熊谷智哉(←秋田商業高/新人)

MF
伊藤淳嗣(←明治大/新人)
安里光司(←那覇西高/新人)
クルプニコビッチ(←ビーレフェルト[GER]/完全移籍)

DF
田中淳也(←同志社大/新人)
川上典洋(←大社高/新人)

[OUT]
FW
林丈統(→パープルサンガ/完全移籍)

MF
ガブリエル・ポペスク(引退)
芳賀博信(→コンサドーレ/完全移籍)
椎原拓也(→ホーリーホック/完全移籍)
瀬戸春樹(→レイソル/レンタル)

林の移籍は層が厚いチームとは言えないだけに痛みを伴うモノでしたが、チームの根幹に関わるような主力選手のぶっこ抜きを免れ、去年比べたら最小限のダメージで済んだとも言えるオフシーズン。補強の方に目を向けると、ポペスクの引退で空いた外国人枠にブンデスリーガのビーレフェルトから元ガンバにいたクルプニコビッチを獲ってきた様子。まあ多少の入れ替わりはあるモノの表向きには去年とそんなに変わらない戦力で新シーズンに望むことになりそうです。

まあ目立つ所はここまでなんですが、ここ数年ジェフというクラブの姿勢が見えているのが新人獲得。内部昇格こそなかったモノの、オシムのお眼鏡に適ったと言われる新人選手を精力的に獲得。そしてその才能を磨き上げるために、ジェフ・アマと連携して経験を積ませると言うプランやベンフィカとの提携による選手育成のノウハウの導入や留学など、資金力に劣る分、頭を使ってクラブを強化しようと言う地に足の着いた経営意識が表れているのかなと。まあいつ出てくるかは分からないけど、即戦力としては大卒の二人に注目なのかな?とりあえず、傾向。

・傾向

JEF United 06
Pattern1         Pattern2
   ハース 巻       ハース 巻
     羽生         佐藤 クルプニ
坂本       山岸  山岸       水野
   阿部  佐藤      坂本  阿部
  結城 スト 斎藤     スト  斎藤
     櫛野           立石

FW:要田勇一、堀川恭平、市原充喜、川淵勇祐、加藤韻、熊谷智哉、青木孝太、金東秀
MF:中島浩司、工藤浩平、楽山孝志、中原浩介、安里光司、
DF:水本裕貴、田中淳也、藤田義明、竹田忠嗣、川上典洋
GK:中牧大輔、岡本昌弘

オフシーズンの動向は静かで、戦力的に大きな変化はなく、それだけ大きな変革というのも考えにくいので(わからないけどさ)、その分チームのメカニズムに関して。

主力の半数がチームを去るというマイナスとも言えるスタートから、シーズン終わりにはそんなこと忘れさせるぐらい高い機能性を構築した05年のジェフ。一昨年と昨年を比べても又ガラッと印象が変わった感じですが、昨シーズンは変わらざるを得なかったと言うのが、正直な所だったのではないでしょうか。

というのも、村井、サンドロ、マルキという個による実行力を持った選手が抜け、チームとしてもその実行力を失ってしまったから。そこを何かしらで埋めなければならなかった訳だけど、同じような働きが出来る選手で埋めるという選択肢はチームの資金力が許さないし、若い選手の育成も追いつかない。それで違うアプローチで埋めるしかなくなったことが、去年の大きな変化の原因だったのかなと。

で、その代わりとなる実行力がより顕著になったポジションブレイクからのリスクチャレンジ。後ろの選手がオリジナルポジションを離れて攻撃参加する選択だった訳です。その狙いとしては「相手に捕まえにくくさせる」と言うことだったのかなぁと。攻撃に参加する選手を増やすことによって選択肢を増やす、又一気にオーバーラップさせることによってダイナミズムを付ける。それが後ろから起きるからこそ、守る側としてはスタンダードな対応では御しきれない。ジェフというチームの特性である「他チームより意欲的に走れる」というストロングポイントをより強調することで、アドバンテージを生んでいたのかなと。

具体的なプレーの中身としては、そんなに真新しい形ではなく、楔を入れて前に起点と後ろから上がる時間を作り(速いサポート付き)、落とした所から飛びだしてくる選手を使うというイメージで至極シンプルなモノ。ただ、仕掛けのタイミングが速いからこそ効果的で、ついていけない、捕まえきれないという効果を引き起こしていました。

成績もそうですが(ボランチである阿部勇樹12点、佐藤勇人8点)、沢山走れると言う基盤があって、このサッカーに必要なキャストが揃い(巻・ハースの収まる2トップ、的確なサポートが可能な羽生、飛び出せる佐藤勇人、攻撃的な才能もあるストヤノフと結城、そんな攻撃的なチームの中で落ち着きと高さを加える斎藤、そして攻守両面におけるキーマンとなる阿部勇樹)、リスクを冒すことを躊躇しないメンタリティが構築されているアグレッシブなチームだからこそ、この形が殊の外巧く嵌り、表現することが出来た。ある意味ジェフらしいサッカーの構築というのは昨シーズンにある程度の完成を見たのかも知れませんね。

まあそうは言っても、リーグタイトルには届いておらず、熟成や修正を繰り返して更なるクオリティの向上を目指すと言うことになるのですが、今年の方向性を更に熟成させながら平行して新人を育てるだけなのか、それとも新しい要素があるのか?あるとしたら何なのか、気になる所です。戦術的柔軟性を高める新パターンの浸透とそれに伴う運用?主体的なディフェンススタイル(プレスを別にすればジェフはどちらかと言えば受動的な守備、相手に合わせる形だし)?まあ色々と考えれますけど、答えは開幕してからになりそうですね。次は対策。

・対策

Fマリノスはジェフに対して対戦成績を見ると目を覆いたくなるゲームも多いわけですが、昨シーズンは1勝1分け、それなりに苦手意識は払拭できたのかも知れませんね。ただ、昨シーズンのジェフのやっていたサッカーとFマリノスのDFを考えたとき、相性というのは決して悪くないはず、というより理論的には勝てるゲームが出来るはずなのかなぁと思っています。

まああくまでも論理的で、実現できるかどうかは別なわけですが、ジェフ攻略法。

・ジェフはリスクを背負うことを厭わずにアグレッシブに攻めてくるチームである。

・リスクというのはそれだけ攻撃に関わる人数が多く、逆説的に守備に置いては手薄と言える。

・しっかりとした準備とイメージさえしていれば、いくらイイ攻撃といえど早々はやられない。

・いくら切り替えが速く運動量があると言っても、ボールの方が速い。

・チームとしてその穴を突く意識さえあれば、ポジショニングなどで切り替えの差を是正ことは可能。

・オープンなカウンターはコンビネーションとアイデアさえあれば、クリエイティブな攻撃よりもゴールになる確率は高い。

まあこんなところかな。要は彼らがストロングポイントして掲げている所を弱点として容赦なく突いていけば自ずと活路は開けてくると言うこと。同じ土俵で戦えば劣勢になるのは目に見えているけれど(運動量、切り替えの意識など)、その土俵に立たなきゃいけないという強制はないわけで、違う土俵であれば視点が変わっておいしい相手とも言える。勿論色々と言われることもあるだろうし(現在のチェルスキみたいにね。卑怯だとか、つまらないとか)、全てが正しいとは思わないけど、方法論としてリスクチャレンジを主とするチームに対して、割り切ってサッカーをやっていった方が勝つ確率は高まるのかなと。

例として7月の日産スタジアムでのジェフ戦を思い出すと、山瀬→上野ラインでの先制点後、ビハインドを負ったこともあってチームのリスクを巧くコントロールしていた阿部が積極的に攻撃に出てきて、展開としてはかなり押し込まれた。でも、その分裏にはおいしいスペースが生まれており、引ききらずに高めの開いた所にポジションを取っていた大橋を起点にカウンターのチャンスは山ほど出来た。結局そのカウンターがミスもあって巧くゴールに結びつかず、逆に林の思いきりのいいミドルで追いつかれてしまったわけだけど、展開的には3-0、4-0にしていてもおかしくないようなゲームだった。詰まる所、そういうことです。相手がやられたくないことを突いていくのも又勝負における方法論の一つとして、持っておくことは恥でも何でもない。それをちらつかせることで相手のストロングポイントを抑えることだって可能なのだから、そういう部分を巧く使って欲しいなと。

様々な角度からサッカーの深さを教えてくれるオシムのチームが、日本のサッカーファンに今年は何をもたらしてくれるのか、それだけでも十分に注目に値する訳ですが、ピッチ外でも資金力のないクラブとして様々なアテンプトをしながら強化していこうと模索し続ける部分もとても興味深く、そういう努力がどのようにピッチに出てくるのか、そういうのまで分かったら更にジェフというクラブを見るのが楽しみになりますね。

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てゆうか、僕はどこのファンなんだろって感じの文章になって困った・・・。Fマリノスの次に沢山の試合を見ているのがジェフなんで、どこか寄っちゃってる気がして(好きとかじゃなくて、興味があって見ているだけなんだけどさ)、出来るだけ平均的な視点で書こうと調整してたら、妙に時間掛かるわ、バランス的に変な文章だわ、で大変でしたよ。まあもうしょうがないと思って勘弁してくださいな。で、本編には書かなかったんだけど、今年は自国開催だからなのかナビスコウィナーのジェフが夏のA3に出るみたいで、まあ真剣勝負とまでは行かないかも知れないけど、外のチームとやるのは単純に楽しみ。個人的には、ロジカルな要素が強調されるからその部分に注視してみてしまうのだけど、今年は選手達の主体的な戦術運用やプレーの内側にある判断により注視したいなぁと思ってます(そこから又オシムの何かが見えてくる気もするし)ということで今日はここまでです。

06'J.League 傾向と対策 -概要-(Looseblog)
*↑概要です。色々とこの「傾向と対策」の書き方やら、読む上でお願いしたいこととか、感想待ってますとか書いてあるので、まだ目を通してない方は見てみて下さいな。てゆうか、ジェフな方々、お待ちしてます。

*鞠スレに出てたけど、アトレチコ・ミネイロのサイトにマルケスマリクル-!って発表があったっぽい?明日マリのオフィでも発表有るかな?あったら、ウェルカムなエントリー立てちゃうよ!早く来い来い、鰻!鰻!(移籍金6億+違約金1億とかいう望外な値段らしいけど、聞こえなーい)

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